アメリカを学ぶ旅 〜ポートランドの風景〜


皆さんはメイン州のポートランドという街をご存知でしょうか。立正大学大崎キャンパスのある品川区は、ポートランドの姉妹都市です。その縁もあり、立正大学では毎年夏休みに、同市のサザンメイン大学で短期語学研修を実施しています。このページでは、2004年8月10日火曜日から15日日曜日にかけてポートランドを私が訪れた際に撮った写真で、この美しい港町をご紹介したいと思います。

まずは、海からのポートランドを見てみましょう。中央に少し高くそびえて見えるのは、ポートランド展望台です。ガイドツアーが行われているので、最上部まで登ることができます。港にはたくさんのヨットが停泊していますね。夏には格好の避暑地になるポートランドです。

  

左側がポートランド展望台を近くから撮ったものです。19世紀前半に造られ、港の船等に合図を出す役割を果たしていました。今でもポートランドの大切なシンボルです。そして、ポートランドがあるメイン州の名物は、何といってもロブスター。街中には、メインのロブスターマンを称える銅像が建っています。

 

実際にロブスターマンに会うこともできました。左の2人はまだ10代ですが、親の跡を継いでロブスターマンをしています。大変そうですが、収入もなかなか良いし、何よりも誇りを持って仕事をしているとのことでした。右側はロブスターです。資源を枯渇させないように、色々な規制をしてこの産業・文化を残そうとしているとのことでした。

 

立正大学が提携しているThe University of Southern Maine(USM)のキャンパスもポートランドのForest Avenue沿いにあります。USMは必ずしも大きな大学ではありませんが、緑に恵まれた美しい大学です。左の写真を見ても、芝生が綺麗ですね。面白いのは、学部・学科が「一軒家」になっていたりすることです。右の写真では、一戸一戸の家がそれぞれ学部・学科なんですよ。

 

ちなみに、夏期語学研修の学生は、学生寮であるPortland Hallに部屋を与えられます。ここでアメリカ人のルームメイトと3週間にわたり生活を共にするのです。授業が終わった午後から夜には、一緒に宿題をしたり、日本とアメリカの違いを話し合ったり。国を超えた友情が育まれる場所です。部屋の様子はゲストルームのものなので、実際に使う部屋はもう少し「生活感に満ち溢れた」(!?)部屋になるかも。

 

授業の様子はこんな感じです。14人のクラスで、午前中いっぱいみんなで勉強します。同じ教室だから、心細いという事はありません。授業では、ロールプレイングをやったり、アメリカ独特の口語表現を学んだり。USMのルームメイトも時間がある時には授業に参加して、活き活きとした日常会話の例を聞かせてくれます。今年の担当はLISA先生(右の写真)で、一生懸命に、そして丁寧に教えてくれていました。来年には、もしかしたら新しいビルでの教室に移動するかもしれないということですが、どんな教室になるのでしょうね。

 

大づかみに街の様子も見てみましょうか。街中には伝統ある建物もたくさんありますが、左の写真に見える市庁舎はやはり一番風格があります。重厚でありながら、なおかつ明るい色彩で心を楽しませてくれますよね。Portland Hall と同じCongress Streetに建っています。また、新鮮なお魚やお肉が欲しくなったら、マーケットに行ってみましょう。市庁舎の近くにはPortland Public Marketがあり、美味しいサンドイッチなども食べられます。色々なお店を見て歩くだけでも楽しいですよ。

 

ポートランドは単なる観光都市ではありません。ロブスターマンの心意気からもわかるように、自分達の文化や歴史を大切にする文化都市でもあります。上の写真左は、寮のすぐそばのポートランド美術館。私は忙しくて訪れる機会がなかったのですが、左隣の子供博物館と共に、一見の価値のある施設だと思います。他にも、右の写真に見られるメイン州歴史センターなどを訪れてみるのも面白いかもしれません。日本と異なる価値観に出会えると思いますよ。

 

美しいポートランドですが、旅行中には、日本が恋しくなる事もあるかもしれません。そういう時にはやはり日本食。ポートランド・ホールのすぐそばにあるSun Oriental Marketは韓国系の方によるお店です。ここでは、インスタントラーメンやうどん、お米、日本のお菓子などが手に入ります。お休みは日・月。営業時間は午前9時から午後6時です。右の写真は、お寿司をはじめ日本料理や韓国料理を出してくれるレストランFUJI。Exchange Streetにあります。私は、えび・野菜天婦羅定食をいただきました。他にもBenkeiやSapporoなど数件の日本食レストランがありますので(全て徒歩で行ける範囲内)、食べ比べてみてはいかがでしょうか。

 

ポートランドからは少し離れるのですが、車で1時間弱走ったKennebunkportにはブッシュ大統領一家の別荘があります。左の写真が別荘、右の写真がその左側にあるシークレットサービスの施設。他の別荘とは離れて岬の突端につくられており、別格の扱いですね。在外研修で私が滞在しているマサチューセッツ州は民主党の牙城ですが、メイン州はちょうど共和民主両党に支持が割れており、大統領選の試金石となる州と言えると思います。

    

最後に、もう一度港町らしい写真で締め括りましょう。左は、ダウンタウンから少し離れたところにあるポートランド・ヘッドライトです。空の青色に白い灯台がとても映えていますよね。そして、右はセーリングが楽しめるBAGHEERA号です。一番上の写真は、このヨットでセーリングをしている時に撮ったものです。お天気の良い午後に風に吹かれながら波間に揺られるのは、何物にも換えがたい経験です。試してみてはいかがでしょうか。

メイン州はアメリカでも最北部にあり、冬も寒いため、あまり知名度は高くないかもしれません。しかし、今回の旅行を通じて、ポートランドの人々の暖かさに触れ、とても楽しい旅となりました。メイン州には日米協会もあり、日本への関心も草の根で培われています。もしアメリカへの旅行をお考えの方がいたら、一つの選択肢にしていただいても後悔はしないのではないかと思います。ちなみに、ボストンからはダウンイースターという電車か、あるいはコンコード・トレイルウェイの高速バスが便利ですので、使ってみて下さい。ポートランド観光局のホームページも参考になるかもしれません。また、立正大学の学生の皆さんの中でUSMへの短期及び長期留学に関心のある人は、立正大学国際交流センターのホームページに詳細な情報がありますので、参考にして下さいね。

2004年8月21日掲載、2004年8月22日改訂