前期授業の自己評価


今期は、私にとって初めての大学での講義でした。
今後の授業をより良いものにしていくため、そして、大学として実行する
授業アンケートに対応するものとして、授業の自己評価を記録しておきたいと思います。
学生の皆さんが感じていることとはズレがあるかもしれませんが、その場合には、
是非積極的に私まで御意見を寄せていただきたいと思います。
こうした試みが、立正大学の、そして最終的には大学教育全体の、
改善に資するものであることを信じています。
(各項目の数字は、5段階評価での点数を示しています)

1:授業の形式的側面

 a:設備の活用・・・1
  この項目に関しては、反省点の多い内容となりました。マイクの選択(ワイヤレスにするかどうか)、黒板の上げ下げ(ボタンの位置の確認や上げ下げのタイミング)、視聴覚教材の利用(テレビ、ビデオの利用)など、初めてだったということもありますが、戸惑いの多い学期でした。例えば、マイクに関しては、ワイヤードマイクだと、黒板の端までいっぱいいっぱいで自由が効かないという問題がありました。逆に、ワイヤレス・ピンマイクだと自由度は増しますが、音飛びが激しいという指摘が学生さんから寄せられました。結局、ワイヤレスの通常マイクを使用することに落ち着きましたが、これも電池の残り具合によって音響に変化があり、できれば自分専用のマイクを用意できるようにしたいと思っています。また、小教室に設置されているテレビで総理大臣指名選挙を学生に見てもらおうと思ったところ、ビデオ専用で、テレビ用のアンテナは繋がっていないことが判明しました。講義に変化をつけるためにも、視聴覚設備の活用法について一考が必要だと考えています。

 b:出席の取り方・・・2
  この項目も、結論の出ていない部分です。少人数(40人弱)の政治学概論では、直接点呼で十分なのですが、大人数(100人弱)の政治学原論では、マークシートを利用しました。この場合、教室の後ろに置いておくという形では、学生のよる「盗難」を引き起こすことになります。かといって、私一人で配布するのでは、講義の時間を大幅に削らなくてはなりません。結局、前の方に座っている学生さんに手伝ってもらう形に落ち着きましたが、これは本来、講義に集中すべき学生のする仕事ではありません。出席者と非出席者との差別化をはかるため、好きか嫌いかは別として、出席を取ること自体は間違った考え方ではないと思います。ただ、その方法としてどんなものが最適かは、結論が出ませんでした。

2:授業の内容

 a:進度・・・3
  前期の進行度合いは、シラバスで予定していたものの3分の2程度に終りました。これに関しては、学生の皆さんの筆記スピードや理解度合いを考えると、シラバスの方が豊富すぎた面があり、妥当なスピードだったのではないかと思います。ただ、一般教養で政治学を詳しく勉強した人たちには、やや緩すぎたかもしれません。

 b:教科書の使用・・・3
  今年度の講義では、教科書に沿った講義はしていません。これは、講義に集中して欲しいこと、ライブ感覚を大事にしたいということ、からの選択です。ただ、何人かの学生さんから、「勉強の仕方がわからない」「もっと深く知りたい場合にどんな本を読んだらいいのか」というような質問を受けました。これら要望に応えるために、仮に講義がそれに沿わないとしても、なんらかの主たる教科書の指定、あるいは参考書リストの提示が必要と考えています。

 c:講義のプレゼンテーション・・・3
  これに関しては、自分なりに納得できる面があったと思います。教室全体を考える空間にしたい、という意図は、おそらく学生の皆さんもわかってくれていたのではないかな、と感じています。ただ、私語に対する注意をもっと厳格に、という要望はあるかもしれません。私自身の考え方としては、出席しない学生に比べたら、どんな理由にせよ授業に出ている学生には学問の楽しさを味わうチャンスがあるといえます。だから、出来るだけ、注意するという形ではなく、内容の面白さで私語を止めてくれないかな、という希望があります。この点は、後期も継続して努力してみたいと思います。それと、まだ各回の講義で出来不出来のばらつきがある感じです。原因は体調だったり、講義案だったりいろいろで、初年度は仕方が内面もあるのですが、後期は出来る限り安定度を上げられるようにしたいと考えています。

 d:講義の難易度の設定・・・4
  これも、まずまずだったと思います。難しすぎるという声はなかったので、場合によっては易しすぎたきらいがあるかもしれません。ただ、内容面で、他のいわゆる「一流大学」の政治学に劣っているとは思いません。内容の難しさと、説明の容易さは、ある程度までは教員側の努力で橋渡しできる(あとは学生の努力にかかってきます)と思います。この点では、学生の皆さんの協力を仰ぎたいと思います。

以上、平均点を取ると、(1+2+3+3+3+4)/6=2.7くらいですか。
何とか、後期はこれを3点台に上げたいですね。
点数の低い部分は形式的な部分なので、後期は少し落ち着くと思います。
あとは、学生の皆さんの声を聞きながら、内容面の充実を怠らないようにしたいと考えています。