大人の場面緘黙症


症状

デイケア見学に行った一日から・・・。(2000・4・15)

見学というか、既に一員のごとくの扱いを受けました。見学だからと、軽い気持ちで行ったばかりに疲れました。

まず、会議室のようなテーブルとパイプ椅子を見て嫌な予感がしました。
これだけで一気に逃げたい気持ちに
なりました。(多分みんなが輪になって座る事が予測されるからでしょう)

スタッフの方はみんないい人達ばかりで、でも、男のスタッフの人はどれがスタッフでどれがベテランのお客さんなのかわかりませんでした・・・。男の人ってもともと無愛想だったりするので・・・。

ついてしばらく待たされてスタッフが次々と登場してきて、簡単な書類みたいの記入させられて一息つくひまもなく、

別の部屋へ連れて行かれて、いきなりウノ(カードゲーム)のカードが配られました。

ウノ・・「やりかた忘れちゃった、どうしよう!」という間もなくあっという間に・・・。
(あれ??私の分まで配るの?私見学なのに・・・と思いつつ)にカードは配られ簡単な説明を受けながら進行していきました。

でも、やってるうちに「ドゥローフォー」とか出して、ごめんなさい!とか笑いながら(?)自然に小声でいってる自分がいる。
これが作戦なのかもしれません。

竜巻のごとくあっという間にペースに巻き込まれていった。ウノを三回続けました。

後は・・・自己紹介・・・。まだ見学者なのに例の会議室部屋で・・・。紙にプロフィールを書いてそれを発表。既に顔面蒼白。

後は別の部屋へ移って静かにすごしました。さりげなくそばにスタッフがついてフォロー。

ここでは、スタッフもデイケアの人も差がなく一緒に何かしたりするようです。

しばらく経つと、みんなでギターに合わせて歌を歌って解散・・・(勿論私は歌えませんでした。歌わなくても良いそうです)辛かったです。
でも、あっという間の3時間。今日は特別な日だったそうです。

一週目がお料理をする日、2週目が今日のようなプログラムデー、三週目、四週目は自由に過ごせる日だそうです・・・。

毎週来なくても遅刻しても構わないとのこと。無理しないで自分のペースでって言う事でした。

みんな優しくて助かったけれど、やっぱり私は徹底的に集団は駄目だと自覚しました。

何回も、何回も通ってもちっとも変化しなかったら独りで黙々と出来る仕事していきる道見つけるしかないかなあと思ったり、

やっぱりこれはただの対人恐怖じゃない、緘黙の症状だ(物凄い死ぬほどの不安、緊張、感情の抑制)と再認識しました。

毎日こんなに神経張り詰めて生きていくのなら死んだほうがいいや・・とか感じたりしました。

でも、まだ始めだから、しばらくは通ってみます。いつまでたっても打ち解けられなかったら独りでいきる事考えるかもしれないけれど。

映画のもぎりとか、美術館の受付とかしながら一応病院通って・・って。今はもぎりすら出来ないですけど・・・。

話さなきゃ、表情出さなきゃと思う自分、それを無理やり抑制しようとする自分・・・・この葛藤が凄く辛いのです。
なんで抑制しようと思うのだろう・・・。これが緘黙症特有なのでしょう。

対人恐怖は、自意識過剰みたいなもので、何回か会った事がある人に対して起こります。今日はまだ始めてですから。

一応、初対面の人には普通に思われようと無理やり話さざるをえない自分がいます。もういい歳して意識で必要な口だけはせめてと。

これが2回目、三回目ともなると段々声にならなく挨拶すら出来ない対人恐怖が加わってくるのです。

帰ってからは顔面神経痛と肩こり、背中の半分が痛くて辛かったです。

これはただの対人恐怖ではなく、やっぱり未だに緘黙症・・・今日行って改めて実感しました・・・。凄い不安でした。

私はいつか、通い続けることによって本当に人と打ち解けられるようになるのでしょうか・・・?

子供の頃と徹底的に違うのは、初対面の人となら、一対一とかなら何とか話せる事、対人恐怖、視線恐怖、に移転していく事です。

でも、3人以上の発話が不可能、行動の抑制は加わります。これは子供にもみられる共通の緘黙症特有の症状だと思います。

なんで話せないのだろう、自分を押さえつけてしまうんだろう・・・と意識が働く事も大人の緘黙症特有だと思います。

子供の頃は、ただ、わけもわからずひたすら話せないだけで、考える余地もありませんから・・・。

私はいつも歳相応、普通の人間に見られたくて、初対面の人には、人目を気にし、出だしだけは普通の人が対応するように無理やり自分を装うが、終いには駄目になって、どんどん崩れていく。

また、初対面の人と話すとき、知ってる人がそばにいると駄目になる。

今新しい物事を始めても、面接はパスするかもしれないが、入った途端まだ振り出しに戻ってしまう。

元を正さない限り私の人生は不安定で駄目になる。生きていく意味も見出せない・・・。人目が気になり出すとますます自分を変えられなくなり、やりたいことも抑制される。


2000年九月のデイケアで…。(別のところ)

朝早く行くとラジオ体操の時間にぶつかる。私はラジオ体操ができなかった。

最初は緊張で出来なくて、何度目からは今更私がやるほうがおかしいように思えて人から見える自分を演じるようにソファーのすみで身を硬くして傍観してた。

みんなやっているのにやらないのは私ぐらいで、やらないほうが目立つのに・・・。緘動の状態。自意識過剰・・。これからは体操の時間を避けようとする自分がいる…。

みんなが輪になっているとそこにいると吐き気がして一人ソファーに非難する。誰の目にもつかないように誰もいない場所で雑誌を読む振りをする。変な私。

みんなからは見えているのに自分では隠れ蓑に隠れたつもりになっている。

話しかけられても数秒で会話が途切れてしまうし、自分から話しかけもしない。喋らない私のほうが本当の私のようで…。


原因を探る

(私の体験から・・・)

原因は人それぞれだと思いますが、はっきりいって、緘黙症が起こった原因を探る事が困難なのですが・・・。

多分、私の場合、今まで集団遊びした事なかったのにいきなり幼稚園入れられて集団に入ってどうしたらいいのかわからなかった不安、母から引き離されそうな不安・・・。そんなものだったような気がします。

よく、悪い事をすると、「キャベツ畑に捨てちゃうよ。」とか脅かされてたから捨てられるとか思ったのかも知れません。

不安が強かった事は確かでした。でも不思議な反応です。

そう言えば私の家は、いつも静かでした。幼稚園にあがるまで、いつも昼間は母と二人きり。

私からいやがったのか、公園につれていってもらっても、集団遊びが出来なくていつも独り遊びをしていた記憶が多いです。

母とどんぐりを拾ったり、イチョウの葉を拾ったり・・・。子供とは関わりませんでした。

よそのお母さんも来てなかったみたい・・・。だから公園デビューみたいなことはなかったし・・・。


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