タイクーデター Thai Coup d'état

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2006年09月19日(火)夜半

タイのテレビ局が一斉に通常放送を中止し、「クーデターが発生。
国軍が全土を掌握。タイ憲法は失効した。」と繰り返し放送を始めた。



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タクシンとタクシン一族の詳説は膨大になったので、
分離してこちら(未完成) → タクシン Thaksin

1981年04月のクーデター未遂事件、1985年09月のクーデター未遂事件、
1991年クーデター(1992年の5月流血事件)は、
こちら → 1991年タイクーデター Thai Coup d'état in 1991

繰り返された政変、戦争、タイ王朝史は、
こちら(アユタヤ朝中期まで完成) → タイの王朝 Thai Dynasty


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26章  テロリスト・タクシンの国内資産没収判決と赤服の動員
02月26日(金)朝チエンマイ県最大の赤服軍団ラック・チェンマイ 51幹部のペーチャラワット・ワタバポンシリクンは、コミュニティーラジオ局を通じて支持者に対して実権掌握を狙っている指 揮官クラスを初めとする良からぬ考えを持つ者といつでも戦えるよう武器の準備を進めておくよう呼びかけた。
ペーチャラワットによると、「良からぬ考えを持つ者は国家だけでなくタクシンに対しても損害をもたらす不穏な動きを計画し ている。」という。報道によっては、「政府との戦いに備え武器の準備を進めておくよう呼びかけた。」とするものもある。
タクシンは、「資産760億Bの差し押さえ判決後となる午後08時30分に、テレビやラジオを通じて生放送で声 明を発表する予定である。」と明らかに。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)は、「本日集会を行うことはない。」と断言しており、幹部らは野党プア・タイ党 本部に集合し、裁判の判決を見守っている。
不正蓄財容疑 で凍結されているタクシンのタイ国内の資産766億Bをめぐる裁判で、最高裁判所政治事件部は、「職権を利用して不正に得たも のだ。」として、資産の一部、464億B(首相就任前の資産302億4791万5606.35Bを除外した総額463億7368万7454.70B)及び金 利額の国庫没収の没収を命じた。タクシンは資産の4割を保持したが、今後、脱税で巨額の追徴課税を受ける可能性がある。
最高裁判所は、「電気通信事業免許料の物品税への変更及びExim銀行によるビルマへのローン額を30億Bから40億Bに値上げさ せた件を初めとする5件の訴因全てについて利益誘導を意図した職権乱用行為があった。」、「タクシンが起業した携帯電話サ ービス会社アドバンスド・インフォ・サービス(AIS)や通信衛星会社シンサテライト(現社名タイコム)がタクシンの首相在任 中(2001〜2006年)に事業権料の引き下げ、税制の変更、国営金融機関からの融資などで多大な利益を得た。」と認定。タクシ ンが首相就任後も名義人を使って持ち株会社シンを含む企業グループを実質的に経営支配したことも認めた。
検察は現在凍結されている約766億Bすべての没収を求めていたが、最高裁は「首相就任前に保持していた資産まで没収すること はできない。」として約302億Bは凍結を解除するよう命じた。
タクシンの資産没収劇は2006年01月23日、タクシンが実質支配していた通信最大手、シン・コーポレーション株がシンガポール の国営企業、テマセク・ホールディング社に売却されたことに始まる。この時、シン・コーポレーション全株式の48%にあたる 約14億株(タクシンの長男パーントーンテー・チナワット・長女ピントーンター・チナワット・妹インラク・アモンラチャット ・義兄バンナポット・ダマポンが所有)が約697億Bで売却されたが、一切課税なし。さらに、取引のわずか2日前に法律が改正 され、それまで外国人(企業)は通信関連企業の株式の25%未満しか保持できなかったものが、突然、 50%未満保持できよるよ う変更。このため、マスコミ、有識者などから強い批判を浴びることになった。
結局、タクシンは 2006年09月19日の軍事クーデターで失脚。その後、樹立された軍事政権が特別委員会を立ち上げ、タクシンの 不正を徹底的に追求したが、証拠・証言がなかなか集まらず、暗礁に乗り上げてしまった。このなか、2007年05月29日、特別委 員会がタクシン夫人ポチャマン(当時)の私設秘書であるカンチャナパーに証言を求めたところ、それまでで最も有用な情報を 得ることになる。シン・コーポレーション株引き受け銀行であるUBS AG銀行シンガポール支店が証券取引委員会に提出した書類 が証拠として出され、ここに「口座開設から2005年06月29日までサイン権者はT. Shinnavatだった。」と明記されていた。これ が、タクシンを指すことは明らかであり、これで調査方針が大きく変更された。
タクシンは首相就任前の2000年、シン・コーポレーション株をすべて長男パーントーンテー・チナワットに売却したと国家汚職 制圧委員会に報告していた。これにより、タクシンは憲法に規定されている資産報告で虚偽の申告をしただけでなく、同じく憲 法で禁止されている通信関連事業の株式を保有していた可能性が高まった。そのため、特別委員会はタクシン一族の国内資産を 凍結。その後、検察が最高裁に資産没収を求めることになった。
26日の法廷ではまず、タクシンがシン・コーポレーション株を所持しているにもかかわらず、売却したとの申告をしたかどうか が審理され、これについては9人の判事全員が「虚偽申告があった。」との判断を示した。
その後は、シン・コーポレーション、携帯電話サービス最大手「アドバンス・インフォ・サービス(AIS)」、通信衛星事業社「 シン・サテライト」に税・事業権料などで便宜を図ったかどうかが審理され、「その全てで首相の権限を乱用した。」と断じら れた。
しかし、凍結資産の没収については、首相就任後に得た一族の資産のみ没収するのが妥当と判断。首相就任日である2001年02月 07日時点で、一族が保有していたシン・コーポレーション株の時価総額、約302億Bは返還されることになった。
タクシンは国外滞在中の2008年08月、首相在任中に妻が国有地を競売で購入したこと で禁固2年の実刑判決を受け、以来、タイに帰国していない。帰国できない上、資産が全額没収されれば、支持基盤の維持が困 難になり、政権復帰が極めて困難になるとみられていた。タクシンは今月22日、ミニブログのツイッターに「タイの裁判所が不 公正な判決を下した場合は世界で争う。」と書き、資産が没収された場合、国際司法裁判所に訴える考えを示したが、26日の判 決前には「判決を受け入れる。」と述べた。
タイの司法はタクシン下ろしの動きが本格化した2006年以降、タクシン派が勝利した2006年の総選挙の無効化、2007年と2008年 のタクシン派政党解党、2008年のタクシン派サマック首相の解任、タクシンへ汚職による有罪判決など、一貫してタクシン派に 不利な判決を下して来た。今回の判決については、「全額没収はタクシン派の暴動や反タクシン派幹部の暗殺につながりかねな い。」という懸念があり、過激な反発を抑える内容になったと評価する声がある。
タイの政局は2005年以降、ばらまき政策で地方、貧困層の支持を得たタクシンと、タクシンの権力拡大を危惧する特権階級・保 守派の対立が激化し、選挙で勝ったタクシン派がクーデターや街頭デモ、司法判断で反タクシン派に政権を奪われるというパタ ーンが続いている。タクシンは利益誘導、反王室というイメージが広がり、支持が尻すぼみとなっているが、一般国民の間では 、軍事クーデターなど民主的な手続きを無視する反タクシン派への反感も根強い。2008年に首相官邸や首都圏の2空港を占拠し た反タクシン派団体幹部の訴追がこれまでに8回見送られるなど、司法の「ダブルスタンダード(二重基準)」を指摘する声も ある。反タクシン派は現在、政財官軍に張り巡らせた人的ネットワークでタクシンを抑え込んだ形だが、国民の支持が永続する 保証はなく、様々な矛盾が噴き出す恐れがある。
タクシン派は資産没収裁判の判決を前に、反タクシン派の中心人物とされるプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)と議長 と関係が深いタイ商業銀行最大手バンコク銀行に的を絞り、01月下旬に両者が関与するとされるタイ東部のゴルフ場、02月19日 にはバンコク銀行本店前で抗議集会を行った。また、01月14日にはバンコク都内の陸軍本部、02月13日にはタイ首相官邸に隣接 する大学に、グレネードランチャーで手榴弾が撃ち込まれ、建物や車が破損した。14日には最高裁前でプラスチック爆弾がみつ かり、警察の爆発物処理班が処理した。タクシン派の動きに対し、ブンルート元タイ陸軍顧問会長(退役陸軍大将)は21日、タ クシンが「プレム議長より上を狙っている。」と述べ、「タクシン派の標的が王室である。」と示唆。
タイ証券取引所(SET)の株価指数は02月半ばの690ポイント台からほぼ一貫して上昇を続け、26日終値は前日比4.27ポイント (0.6%)高の721.37ポイント。2009年10〜12月の国内総生産(GDP)が前年同月比5.8%増になるなど景気回復が鮮明になった上 、「政治的混乱が収束しつつある。」という見通しが広がり、01月に大きく売り越した外国人投資家が02月01〜26日に54.2億B 、26日だけで11.7億B買い越し。
黒のスーツに黒のネクタイ姿で画面に映し出されたタクシンは、最高裁 判所の判決後に行われた記者発表の中で、「今回の判決は子供じみた司法制度下で下された政治の残酷性を象徴する判決であり 、判決内容は単なるジョークではないか。」、「非常に公正さを欠いた判決。私は政治の犠牲者だ。」と憤慨。「自分のような 犠牲者を出さないためには民主主義の成熟が必要である。」と訴えた。「財界での成功者が政治家になるには注意が必要だ。」 とし、「ポチャマン夫人や子供らに政界入りを反対されながらも政治家になり、このような事態になった。」として、「後悔の 念に駆られている。」と明かした。また、赤服軍団に対しては、「絶対王制型官僚主義者に生き残りの機会を与えないためにも 、平和的に民主主義を勝ちとってもらいたい。」と訴えた。
弁護団は03月02日以降、控訴するかどうかを決めるとしている。一般の裁判では最高裁が最終審となるが、最高裁政治事件部は 2審制で、30日以内に限り、控訴することが認められている。
タクシン派団体最大規模の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部らは、来月14日にクルングテープ都内で大規模集会を予定し、「1週 間以内に現政権を打倒する。」と意気込んでいる。
「資産の6割没収という最高裁判決にもかかわらず、タクシン支持勢力は反政府活動をやめない。」、とする見方が有力。タク シン一族の資産差し押さえを決めた資産調査委員会(すでに解散)のウドム元委員は、「タクシンは資産を取り戻すことだけで なく、首相の座にカムバックすることを望んでいる。」と指摘。「この目的を達成するためタクシン支持勢力が今後もアピシッ ト政権の退陣を求めて過激な行動に出る可能性が高い。」との見方。
タクシンは、全額没収という最悪の事態は回避できたはずだが、判決を受け入れることは、没収が決まった約6割の資産を不正 蓄財と認めることになるため、今回の判決を声高に非難。関係筋は、「全額没収の判決が出なかったことは、反政府活動のエス カレートにつながりかねない要因がひとつなくなっただけ。タクシン支持勢力がアピシット政権に攻勢をかけるという構図に何 ら変わりはない。」と指摘。
02月27日(土)首都圏警察本部は、前日にタクシンの資産の一部を 没収する判決が下された事を受けた不穏な動きに対する警戒を強化するため、警察及び軍関係者約2400人やクルングテープの行 政警察官を投入しクルングテープ都内18箇所に検問所を設置し司法関連施設やインフラ関連施設を初めとする重要施設や地点の 警戒を強化した事を明らかに。また、クルングテープと隣県が接するエリアの警戒を強化し、5つの主要幹線上に於けるパトロ ールも強化した事を明らかに。
プア・タイ党議長のチャワリットは、「26日に下されたタクシンの資産の一部を没収する判決は、特定の人物の影響下 で下された法の正義を失墜させ、国内情勢を今まで以上に激化させる判決であった。」と発言。しかし、プレーム枢密院評議会 議長の思惑が今回の判決の背景にあった可能性に関しては、「互いを潰し合うことでしかない。」と語り確認を避けた。
また、プア・タイ党のヨンユット党首は、「今回の判決は、クーデター勢力によって選出されたタクシン元首相に敵対する人物 で構成された国家毀損行為調査特別委員会(資産調査特別委員会)による報復的な調査結果に基づいた、タイの司法制度に何ら メリットをもたらさない国際社会に悪イメージのみをもたらす不当な判決である。」と述べた。
体調を崩し昨年09月からクルングテープ都内のシリラート病院 に入院していたタイのプミポン国王が退院し、チットラダー宮殿に帰宅。16階の特別病室を出た国王は愛犬トーンデーンを連れ 、ピンクのブレザー姿で車イスに座り、病院1階の両親の像に礼拝した後、病院裏手のチャオプラヤー川をしばらく眺め、その 後、車で帰途についた。家族は姿を見せなかった。
クルングテープ都と隣のサムットプラカン県でバンコク銀行の支店4ケ所に手榴弾が投げ込まれ、このうちシーロム通 りとサムットプラカンのプラプラデーンの2ケ所で爆発が起きた。けが人はいない模様。
1発目は21時45分頃、シーロム支店(シーロム通りソイ28)前で爆発し、建物のガラスドアが割れ、近くで停車していたタクシ ーと乗用車、電話ボックス等が破損。バイクに乗った2人組の男が手榴弾を投げ込んだとみられている。また当初は「本店に向 け爆発物が投げ込まれた。」と報じられていた。シーロム通りはビジネス街とパッポン通りなど歓楽街があり、夜も人通りが多 い。
前後して、都内のラマ2世通り支店に手榴弾が投げ込まれたが、こちらは不発に終わった模様。爆発前に処理された。
また、23時半ごろ、サムットプラカンのプラプラデーン支店前、サムローンヌアのシーナカリン通り支店でも手榴弾が投げ込ま れた。プラプラデーン支店ではバイクに乗った2人組が爆発物を投げ込むのが目撃された。人的被害は確認されていない。爆発 物は何れもM67が使用されたと見られ、爆発によりプラプラデーン支店ではガラスや電話ボックス等が損壊したが、シーナカリン 支店では不発に終わり回収処理が行われた。
タイ最高裁判決でタイ国内の資産464億Bの没収を命じられたタクシンは再審請求に向け検討を進めている模様。弁護士 を通じ、判決を受け入れない考えを示したほか、本人がミニブログのツイッターで「判決内容を弁護士に調べさせている。この 裁判は普通ではなく、クーデターの特別法で最高裁の1審だけだ。これが公正と言えるか?」と憤った。判決直後、ビデオ電話 で支持者に話しかけた際には、黒い背広とネクタイで登場し、「違法行為はしていない。」と無罪を主張。一方、警告を押し切 って政界入りしたことを家族に詫び、支持者に対しては、暴力的な行動をとらないよう呼びかけた。
アピシット首相は没収した資産をインフラ整備に使う考えを示している。
02月28日(日)最高裁が「タクシンに不正蓄財があった。」と認め、一族の凍結 資産のうち約6割を没収するとの判決を下したのを受け、検察庁の担当者は、「関連事案が送検されしだい、速やかにタクシン の訴追に向けた検討に入る。」と明言。
判決では、「タクシンが自身の関連会社に便宜を図るなどして不正に財を蓄え、国に損害を与えた。」とされており、これら不 正行為については、法務省特別捜査局(DSI)、警察、国家汚職制圧委員会(NACC)が捜査、送検することになる。さらに民事で は、財務省が損害賠償を求めてタクシンを告発する見通し。最高裁判決に対しては、新証拠がある場合にかぎり一定期間内に異 議申し立てすることが認められている。
03月01日(月)首都圏警察本部のサンターン本部長は、02月27日に 発生したバンコク銀行連続爆破事件に絡んで、裁判所が首都圏警察本部ヤーンナーワー署の申請に基づき容疑者1人の逮捕状の 発行を許可した事を明らかに。ヤーンナーワー署によると、「逮捕状は各証言に基づき作成された年齢30歳位、身長170cm位の男 の似顔絵に基づき、銃火器類の不法所持の容疑で申請されたものだ。」という。
また、ヤーンナーワー署によると「バンコク銀行シーロム支店の監視カメラ映像に記録された2人組の実行グループが乗ってい たバイクが犯人逮捕の手がかりになると見て、記録されたバイクのナンバー部分を中心に解析作業を進めている。」という。
プア・タイ党のプロームポン報道担当は、一部の政府や民主党関係者による27日夜に発生したバンコク銀行連続爆破を プア・タイ党や赤服軍団に結びつける動きに対して強い不快感を示した。
プロームポン報道担当は、「依然警察による事件の背後関係の解明が完了していない段階で事件を党や赤服軍団に結びつけよう とするのは尋常の沙汰ではない。」と指摘し、「プア・タイ党は、万が一政府が事件に関与していた場合に、先に発生した首相 官邸正面の学校にM79が着弾・爆発した事件や最高裁判所前にプラスチック爆弾が仕掛けられていた事件と同様に一切の措置が講 じられず事態の沈静化が図られるような事になるのではないかと心配している。」と皮肉混じりに語った。
プア・タイ党国会対策委員会のウィタヤー委員長は、現在提出の準備が進められている不審任決議案審議がプア・タイ 党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉主導の元で行われる事を確認。「現時点では、アピシット首相、カシット 外務大臣及びチャワラット内務大臣が審議の対象になる見通しだ。」という。
また、反独裁民主主義同盟幹部で同党所属議員のチャトポン・プロームパンが、「大規模集会の開催が予定されてる14日以降の 不審任決議案の提出が好ましい。」と発言している事に関しては、「現時点では提出時期が14日の前になるのか後になるのかは っきりしてしない。」とし、「チャトポンの発言はあくまで個人的な見解でしかなく、この見解に縛られる事なく提出時期が決 定される見通しである。」と明らかに。ウィタヤーによると、「02日に再度提出時期の調整に向けた党内協議が招集される予定 だ。」という。
一方、不審任決議案審議の際に提示される首相候補者に関しては、「まだ明確になっておらず、党幹部会の決定待ちの段階であ る。」とした。先にチャルーム警察大尉は、「万が一首相候補が党外の者から指名された場合は、不審任決議案審議から降りる 考えである。」と明らかにしていた。
タクシン・チナワットの長男パーントーンテー、 長女ピントーンター、次女ペートーンターンの弁護士キティポン・アルンラットは、「最高裁判所議決を不服として上訴して、 3人は名義人ではなく、本当の株主であったと立証する。裁判所は事実誤認をしている。」と発言。キティポンは「弁護士はそ れぞれの問題で慎重に判決を精査する。」、「上告まで30日間あるが、延期を求めなければならないかもしれない。」と述べた 。判決の全文は数日中に発表される予定で、弁護士らは、どの部分が問題かを確認してから申し立ての手続きをとるとしている 。

← 左から長女ピントーンター、長男パーントーンテー、次女ペートーンターン。

タクシンの法律顧問ノパドン・パッタマは、「判決を不服として上訴する。」と確認している。
国軍の治安担当機関・国内治安作戦司令部(ISOC)は、先のバンコク銀行襲撃事件とタクシン支持団体、反独裁民主主 義同盟(UDD)の行動計画発表を受け、関係当局に対し、14日の大規模な反政府集会に備えて警戒態勢を強化するよう指示。
UDDは、「12日から支持者をクルングテープに動員し、14日には都内王宮前広場(サナーム・ルアン)と周辺地区を100万人のデ モ隊で埋め尽くす。」としている。
ISOCによれば、「反政府勢力の動きに迅速に対応すべく、治安当局は定期的に状況分析を行い、必要に応じて治安対策を調整す る。」とのこと。
03月02日(火)10:45民主党本部 に汚物を投げ入れたスンチャイ・クートディー(45)を、警察が現行犯で逮捕。スンチャイはタクシン派と見られ、「現政権が メディアを掌握し、情報操作をしていることに我慢がならなかった。」と供述。
スンチャイは、民主党本部裏手にあるスヌーカー場に行くそぶりを見せて本部周辺の警戒に当たっていた警察官の目を誤魔化し た上で、糞尿入りの袋を投げ込んだ。
スンチャイは、「2004年に首相官邸に申し入れた苦情に対する進捗が一切見られないことやマスコミを弾圧し自らの手段に仕立 て上げている政府に対する不満から糞尿弾を投げ込んだ。誰からも金銭を貰っておらず、また逃げ隠れをする考えもない。」と 供述しているという。
警察によると、「スンャイは1998年から1999年にかけて精神科の治療を受けるためシータンヤー病院に入院していた事がある。 」という。報道によっては、「約10年間にわたりシータンヤー病院で精神科の治療を受けていた。」と報じるものもある。
検察当局は、他人の不敬発言を公の場で繰り返した容疑で、反タクシン組織、民主主義市民連合 (PAD)首脳のソンティ新政治党(NPP)党首の逮捕状を裁判所に請求するよう警察当局に求める方針を明らかに。
ソンティは、2008年07月のPAD集会で、タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)ダラニー・チャーンチェンシラパク♀の 不敬発言を引用したとして不敬罪に問われることになったが、「恩赦を求めているところ」との理由で警察の出頭命令に応じて いない。なお、ダラニーはすでに不敬罪で禁固18年の刑を受けている。
カラヤ科学技術相は、「資産隠しの疑いがある。」とするルアンクライ上院議員の指摘に対し、「思い当たる節はなに もない。資産を調査するというのなら、喜んで応じる。」と、潔白を主張。
憲法では、閣僚とその配偶者の株保有に制限を設けているが、ルアンクライ議員によれば、カラヤは、「タクシンと同様の手口 、すなわち、本人と夫の保有株の名義を娘3人に便宜的に変更することで、偽りの資産報告をした疑いがある。」という。
このほか、ルアンクライ議員によれば、「コーン財務相やチャワラット内相も名義借りで株保有を偽って不正な資産報告をした 可能性がある。」とのこと。
アピシット首相は、タクシンを不正行為で告発すべく、先の最高裁判決を子細に検討するよう閣僚全員に指示したこと を明らかにした。最高裁は、「タクシンに不正行為があったと認め、凍結資産の約6割を没収する。」とした判決を下している 。
この不正認定を受け、アピシット首相は、「不正によってダメージを受けた政府機関が元首相を刑事あるいは民事で告発する必 要がある。」との考えを示した。また、判決で指摘された不正行為については、捜査機関がタクシン元首相の責任を追及すべく 個々の案件を詳しく調査することになっているが、国家汚職制圧委員会(NACC)は、「4件を捜査する方針を示すとともに、こ のうち1件に関してはすでに小委員会を立ち上げた。」と明らかに。
赤服軍団で知られる反独裁民主主義同盟(UDD)の幹部によると、03月14日からクルングテープで100万人規模デモを計 画している。
場所はラチャダムヌンノック通りからラタナコーシンモニュメントまでの路上。前日13日に全国の県庁所在地に集まり同日午後 クルングテープに向かう。この大規模デモは7日間以上続く模様。タイ政府がバス利用を禁じているため、地方からクルングテ ープに多数のピックアップトラックが入って来るため大渋滞は避けられそうもない。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「02月27日に発生したバンコク銀行4支店連続爆破・同未遂 事件に爆発物検知装置GT200 の追加調達中止により利益機会を喪失した軍関係者が犯行に関与している疑いがある。」と指摘。
GT200の追加調達中止の決定をした調査委員会を率いていた科学技術大臣のカラヤー・ソーポンパーニット♀はバンコク銀行オー ナー一族に繋がる人物として知られ、「同盟は予てからカラヤーが関係するバンコク銀行が民主主義市民連合の活動を資金支援 していた。」と指摘していた。また、バンコク銀行の名誉会長はプレーム枢密院評議会議長。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「今週中に2万人の署名を集めてタクシンに対して資産一部 没収の判決を下した最高裁判所政治家刑事案件部の判事9人全員の罷免を要求する書状を上院議長宛に提出する考えである。」 と明らかに。
チャトポンによると、「1997年憲法に則り携帯電話事業免許料の名目を物品税に変更する法改正が合憲であるとの判断が憲法裁 判所により下されているにも拘わらず、最高裁判所政治家刑事部の判事がクーデター勢力によって制定された憲法に則り先の憲 法裁判所の判断を無視して、かかる法改正に絡んで職権乱用があったとの判断を下した事が、憲法裁判所の判断が国会や下級裁 判所を初めとする各国家機関の決定に優先するとする憲法の条項に反している。」という。
タクシンは、ネットラジオやピープルチャンネル等を通して配信された番組 の中で、資産一部没収判決関連案件の国際司法裁判所への提訴を断念した事を明らかに。
断念した理由に関しては、「先に国際司法裁判所へ提訴する意向を表明したのは雑多な情報により混乱していたためだった。」 と語るに留め、詳細な理由に関しては、「反対派にネタを与える事になる。」として明らかにしなかった。また、タクシンは番 組の中で改めて、「先の資産一部没収判決が判事の意志ではなく、政治を超えた人物の思惑を受け下された異常なものであった 。引き続き正義を勝ち取るために徹底的に戦っていく考えである。」と述べた。
03月03日(水)タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が今月 14日に予定している大規模集会を前に、アピシット首相は、「現在抱えている問題を乗り越えられる。」と発言。アピシット首 相は、「集会参加を予定している人の多くが、暴力的な行動に乗り出すことはないと信頼しており、政府がタイに甚大な被害が 出るような騒動を起こさせないよう対処する。」と述べた。
UDDは、今回の集会で100万人規模を動員し、現政権の打倒を目標に掲げている。
プア・タイ党ウィッタヤ国会対策委員長は、「今月末までに不信任決議案を提出する考えである。」と発言。「現在党 内で提出の準備を進めており、現時点で首相候補は明かせないが、党内の人物である。」と明かした。
以前、プア・タイ党所属議員でタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャトポンが、「大規模集会後が望ましい。 」と語っていたことから、UDD集会が行われる今月14日以降に決議案が提出される可能性が高い。
首都圏警察本部は、02月27日に発生したバンコク銀行4支店連続爆破に先立つ26日に連続爆破を予告するビデオを投稿 していたケー・トーンことポンワット・トーンソムブーンに対して、公共に対する脅迫行為容疑で逮捕状の発行を申請した事を 明らかに。
ポンワットは、02月26日にYouTubeに投稿されたビデオの中で、「27日から爆破が連続して発生する事になる。」と語っていた。 ポンワットは、度々政府や独立機関等を狙った爆破攻撃を警告していたカッティヤ・サワディポン少将の配下として知られ、先 にカッティヤ少将宅で行われた家宅捜索の際に銃器や銃弾等を所持していた容疑で逮捕され保釈されていた。
反独裁民主主義同盟東北部支部は、「05日18:00にナコンラチャーシーマー県県都内にあるタオ・スラナリー像前に集合 した後にプレーム枢密院評議会議長別邸前に向けデモ行進を行う予定である。」と明らかに。
デモ行進には3万人以上の赤服軍団が参加する予定で、元レンジャー部隊出身者を中心にした約500人の自警組織がデモ隊の警備 に当たる予定。
反独裁民主主義同盟3幹部と袂を分かったデーン・サヤームを率いるスラチャイ・セーダーンは、「02月27日に発生し たバンコク銀行4支店連続爆破事件に赤服軍団関係者が関与している疑いがある。」、「14日に大規模集会の開催を計画してい る同盟3幹部に対して集会への合流が見込まれる強硬派に対する対策を怠るととてつもない損害を赤服有志にもたらす事になる 。」と警告。
スラチャイによると、「過激な手段による問題解決を指向している、赤服軍団内では少数派に属する強硬派が連続爆破に関与し ている可能性がある。」という。また、スラチャイは、「同盟3幹部が計画している集会に過激な手段で政府に挑むことを計画 している外郭系の赤服軍団強硬派が合流する虞れがある。3幹部に対してこのような強硬派に対する対策を怠ると集会参加者に 多大な犠牲を強いる事になるだけでなく、計画そのものが失敗に終わる事に繋がり得る。」と述べた。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「党内の合意に基づき自らが不審任決議案審議の 一切を取り仕切る考えである。」と不信任案審議に参加し、党を代表して質疑に立つ考えを明らかにし、旧タイ・ラック・タイ 党幹部グループに対して審議への介入を控えるよう呼びかけ、審議の際に指名される首相候補を党内から選出するよう要求。
また、チャルーム警察大尉は、「14日に大規模集会の開催を計画している反独裁民主主義同盟・赤服軍団と不審任決議案は一切 無関係である。」と断り、「依然審議に関する新しい情報を外部の情報源から収集中であるため、審議案の提出が03月末頃まで ずれ込む見通しである。」と明らかに。
チャルームは首相の不信任決議案提出で指名が義務づけられている次期首相候補に選ばれなかったことに憤慨。部外者を候補に 選ぶとの動きを強く非難し、不信任案審議欠席も辞さずとの構えを見せていた。このため、「歯に衣着せぬ発言で知られるチャ ルームが不在では、野党の政府批判は精彩を欠く。」との見方も出ていた。
チャルームは、「党が党内から次期首相候補を選ぶことを確約したことから、審議に参加することにした。」と述べている。
チャルーム警察大尉によると、「現在審議対象に据えているアピシット首相やカシット外務大臣、チャワラット内務大臣の他に 更に1人の閣僚を審議対象に含める方向で準備を進めている。」という。
タクシン支持派の反独裁民主主義同盟(UDD)は03月14日にクルングテープの王宮前広場で反政府集会を開く予定で、「 100万人を動員する。」としているが、クルングテープでのタクシン派の集会は最近、参加者が数百人止まりで、動員能力に陰り が見えている。
タクシン派の集会は26日に最高裁がタクシンの資産464億Bの没収を命じてから初めて。
複数のUDD幹部が、「18日まで続くこともあり得る」との見方を示しているが、いずれの幹部も、「デモ隊は武装せず、平和的な 反政府集会となるはず。」と話している。その一方で、「反政府集会が収拾のつかない状態になったとしても、それはUDDが意図 したものではなく、UDDに責任はない。」と意味深な発言もしている。幹部の1人チャランは、「アピシット首相もステープ副首 相(治安担当)もわれわれもなにが起きるか予測できない。しかし、首相が下院解散を余儀なくされるのは確実だろう。」と述 べている。
03月04日(木)最高裁が02月26日の判決の中で、「タクシンらがシ ンコープ株の実質的な所有者だった。」と指摘したことについて、国家汚職制圧委員会(NACC)は、タクシンが資産報告でシン コープ株保有を認めたことは一切なく、不正報告の疑いがある。」との見方を示した。
資産報告は就任・離任時に閣僚に義務づけられているもので、タクシンは12回報告を行っている。
ただ、NACCは、「現時点では資産隠しと認定できるかは不明で、判決内容を詳細に検討したあとで結論を出す。」としている。
プルティチャイ副財務相は、「タクシン政権下(2001〜2006年)での 40億Bの対ビルマ融資を関係当局が調査する可能 性のある。」と明らかに。
同融資については、「タクシンの資産没収訴訟での判決で、当時のタクシン首相に職権乱用があった。」と指摘。これを受け、 「タイ輸出入銀行が不正に伴う損失を算定、告発の手続きを取る。」との見方が強まっている。判決によれば、タクシン政権の 働きかけで、輸出入銀行がビルマ政府に30億Bを融資するとした後、これを40億Bに増額するとともに金利を5.5%から3%に引 き下げた。同利率は採算割れの低利で、同行の損失は返済期間12年の合計で6億7000万Bに及ぶ。「同融資では、ビルマ政府が タクシンの関連企業から通信機器などを購入したことで融資金の一部がタクシン一族に流れた。」とされている。
警察テクノロジー犯罪防止取締局は4日、ケー・トーンことポンワット・トーンソムブーンがバンコク銀行4支店連続爆 破事件が発生する前日の02月26日に連続爆破や市街戦の発生を予告する模様を収録したビデオがYouTube等に公開された問題に絡 んで、ポンワットが参加しビデオクリップのオリジナルを投稿したとされるVoice of Changeと名付けられたチャットルームのチ ャット記録やサーバー等をCATテレコム社のデーターセンター内で差し押さえた。
「今後、ポンワットを含むチャット参加者のIPアドレス等の調査を進め、参加者に対して事情聴取を行う方針だ。」という。
また、タイTVの報道によると、「Voice of Changeのチャットルームは赤服軍団支持者の情報交換の場として利用されていたとさ れ、警察はチャットルーム内で情勢扇動に向けた計画の存在を裏付ける会話がなされていた可能性もあると見て、コンピュータ 関連犯罪取締法の適用を視野に会話内容の分析を進めている。」という。
反独裁民主主義同盟幹部でタクシー運転手団体代表のチナワット・ハーブンパートは、14日に予定されている大規模集 会が、パーンファー交差点に設置されたメインステージを中心に開催される予定になっている事を明らかに。
また、チナワットは、「メインステージの他に、ラクシー交差点、首都圏警察本部トゥンソーンホーン署前、バーンナー交差点 、ルンピニー公園、ディンデーンの三叉路及びウォン・ウィエン・ヤイのタークシン大王像前の6箇所に小規模なステージを設 置し並行して集会活動を行う予定である。」と明らかに。
「先に提出されたタクシンの恩赦誓願に署名した者の内の3分の1にほぼ相当する100万人以上が集会に参加する見通しだ。」と いう。また、「14日の集会に先立って、 12日に北部の赤服軍団がナコンサワン県、東北部の赤服軍団がナコンシータマラート県 に集結した後に大挙してクルングテープに向かって移動を開始する予定で、また東部及び西部の赤服軍団は14日未明にクルング テープに向け移動を開始する予定になっている。」という。
チナワットは、昨年のソンクラーン期間中に独自裁量によりタクシー団体関係者を動員して戦勝記念塔前の交差点封鎖を指示し た人物としても知られている。
タクシン支持派で過激な言動で知られるカッティヤ陸軍少将がホームページで政財官界の53人と団体を標的として挙げ ていたことが明らかに。名前が挙がっていたのは、プレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)、アピシット首相、ステープ副 首相、カシット外相、アヌポン陸軍司令官、アピチャート選挙委員会委員長、ジャラン最高裁判所判事、反タクシン元首相派団 体の民主主義市民連合(PAD)創設者で新聞大手プーチャッカーン創業者のソンティ、PAD幹部のチャムロン元都知事、ネーウィ ン元首相府相、、新興仏教教団サンティアソークの創設者ポーティラックら。
26日に行われた裁判で資産の約6割を没収されたタクシンだが、新たにインターネット・オークションのイーベイに、 タクシンとポチャマン元夫人の指名手配書が出品され話題となっている。04日午後2時時点(タイ時刻)で、2万3300ドルで入 札があり、入札件数は68件となり高値をつけている。
出品者はタクシンについて、「逃亡中の指名手配犯で、現在ドバイに潜伏中。」としている。落札日時は、今月09日の午前00時 27分(PST)となっており、引き続き入札価格の上昇が予想される。
Most Criminals Wanted Thaksin Shinawatra
http://cgi.ebay.com/Most-Criminals-Wanted-Thaksin- Shinawatra_W0QQitemZ170454372044QQcmdZViewItemQQptZArt_Photo_Images?hash=item27afdf4ecc
03月05日(金)サムットプラカーン県の赤服集団ポーンチャイは、 「今月12日に県庁前広場に集合後、14日にクルングテープ都内ラーチャダムナーン通りで全国から集まる赤服集団に合流する。 」と宣言。「今回県内から約6万人を動員し、赤服の力を示す。」と意気込んでいる。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)ナッタウット幹部は、「14日にクルングテープ都内で行う予定の大規模集 会について、王宮前広場からラーマ5世像広場までの区間に集合し、ラーチャダムナーン通りのパーンファリラート橋を集会の 中心とする。平和的な集会にするとし、現政権が解散を宣言するまで、集会を続ける。」と発表。
アピシット首相は、「予定通り13日から17日の日程でオーストラリアを公式訪問する。ステープ副首相を期間中の首相 代行に指名した。」と明らかに。「14日に反独裁民主主義同盟が大規模集会を開催する事に絡んで予定を変更する考えはない。 」という。
また、アピシット首相によると、「現状では国内治安法の適用を考えておらず、また09日の閣議でも適用の是非に関して協議す る予定はないが、状況により適用する事になっても国民生活に影響を与える事がないよう配慮する考えだ。」という。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、「14日にクルングテープで開催が予定されている大規模集会に 35000台の小型トラックやイーテーンが合流する予定になっている。」と明らかに。
イーテーンに関しては、首都圏内での走行が禁止されており、タクシン政権末期に政権支援のためにイーテーンでキャラバンを 組んでクルングテープに向かっていた貧困者キャラバンもイーテーンでの首都圏入りを断念していたが、ナタウットによると、 「たとえ当局が入域を阻止しようともイーテーンでのクルングテープ入りを強行させる。」という。
また、「動員した車両を使用してクルングテープの主要幹線の包囲に乗り出す。」と指摘されている事に関しては、「既に100万 人の集会参加者がクルングテープ全域に展開する予定になっていることから、車両を導入してまで包囲行動に乗り出す必要はな い。」との考えを示した。
プア・タイ党のプロームポン報道担当は、プア・タイ党所属下院議員が1日7000万〜8000万Bを投下し14日にクルング テープで開催が予定されている反独裁民主主義同盟の大規模集会に参加する赤服軍団の動員・手配を進めているとするステープ 副首相の発言は事実無根である。」と指摘。
また、下院議員1人あたり100台のノルマを課して大規模集会に動員される小型トラックの手配が進められているとするブンチョ ン副内務大臣の指摘に関しても「事実ではない。」と否定。
プロームポン報道官によると、何れの発言も政党法による政党の解党や禁固刑、被選挙権剥奪の要件になり得るものであるとし て、選挙委員会への提訴を視野に党内で詰めの協議を行う方針だという。
03月06日(土)02月27日に発生したバンコク銀行4支店連続爆破・ 同未遂事件に絡んで首都圏警察本部は、新たに1人の逮捕状の発行を申請。20万Bの懸賞金を懸けて犯人の逮捕に結びつく情報 の提供を呼びかける方針を固めた。
先に首都圏警察本部は、シーロム支店の監視カメラ映像に記録されていた、バイクの後部座席から爆発物を投げ込んだと見られ る男の逮捕状を取得し似顔絵を公開。
今回逮捕状の発行申請をするのは、シーロム支店近くにあるコンビニストアーの監視カメラ映像に記録されていた30歳位の男で 、「爆発物が投げ込まれた際にバイクを運転していた。」と見られている。
プア・タイ党所属議員のプラチャー・プラソップディーは、「軍内の一部グループが14日からクルングテープで開催が 計画されている反独裁民主主義同盟の大規模集会にあわせてシリラート病院や複数箇所のモスクで情勢扇動行動に出る虞れがあ る。」と指摘。
プラチャーによると、「軍内の一部グループがウボンラーチャターニー県の国境地帯で13挺の銃器を調達し、赤服軍団の信用を 失墜させると共にデモ隊鎮圧の大義名分を作るためにシリラート病院周辺やクルングテープ内複数箇所のモスク等を狙った不穏 な動きが計画されているという情報が軍高官筋から寄せられている。」という。
カッティヤ・サワディポン少将は、自分の車を尾行していた国家情報局の要員と見られる男性の身柄を確保した事を明 らかにした。
カッティヤによると、「スワンナプーム国際空港から警察に出頭する予定になっていたケー・トーンことポンワット・トーンソ ムブーンの自宅に向かっていた際に尾行していた、小型トラックに乗っていた男性1人をケー・トーンの自宅前で確保し、頭を 一発殴った上で通信機やステープ副首相との連絡用の携帯電話機2台、身分証明書を差し押さえた。」という。「ステープ副首 相付の国家情報局要員である事を認めている。」という。
報道により、「小型トラックに乗った人数不明の残りの者は車ごと逃走していった。」とするものと、「別途小型トラックに乗 っていたもう1人の男性の身柄を確保し事情を聞いているところである。」と報じるものがある。
カッティヤ・サワディポン少将は、「ドバイ滞在中のタクシンと面会した際に3日間で絶対王制型官僚主義体制を崩壊 させ、4日目にタクシンの帰国を実現させる事が可能な戦略について説明した。」と明らかに。
カッティヤによると、「この戦略はチャワリットに相当する人物を総大将に据えて、軍の介入を阻止し、自らが率いる強硬派を 投入して国会議事堂や首相官邸を包囲し、国会で1997年憲法の再運用を宣言させ、タクシンの帰国を実現させる。」というもの で、「チャワリットに関しては1992年の血の5月の時と同様に自らが先頭に立つことに及び腰になるおそれがあるため、代わり にパンロップ・ピンマーニー大将を据え、また軍下士官の親族を介入阻止の手段として投入する考えだ。」という。また、カッ ティヤによると、「14日から開催が計画されている大規模集会を主導する反独裁民主主義同盟3幹部がこの計画を受け入れなかっ た場合は、自ら距離を置いて集会をフォローし、万が一3幹部の計画が失敗に終わった場合は、自らが先頭に立って集会参加者 を地元に帰し、配下の強硬派を投入して戦略を実行に移す考えだ。」という。「タクシンは平穏を旨とした集会活動の展開を希 望している。」という。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が03月14日にクルングテープで予定している大規模な反政府集会につい て、ステープ副首相(治安担当)は、「地方から農業車両でクルングテープにやってくるのは違法。」と警告するとともに、「 ピックアップトラックなどで上京せずに、バスや列車を使ってほしい。」と呼びかけた。
UDDは集会に全国から100万人を動員するとしているが、その多くが耕運機のエンジンを搭載した農業トラック「イータン」やピ ックアップトラックで地方からクルングテープに向かうとみられており、幹線道路の混雑が懸念されている。特にイータンなど の農業車両はスピードが出ないため、渋滞は必至。
ステープ副首相は、「農業車両が幹線道路を走行するのは道路交通法で禁止されている。」と警告。
アピシット首相は、関係政府機関からの情報として、「反独裁民主主義同盟(UDD)の大規模反政府集会に合わせ、何者 かが破壊行為で騒乱状態を引き起こそうと企てている.」と指摘。
UDDは「12日に地方からの支持者動員を開始し、14日に王宮前広場(サナーム・ルアン)などを100万人で埋め尽くす大規模集会 を決行する。」としている。
これに対しては、すでにデモ隊の暴徒化を懸念する声が出ているが、アピシット首相によれば、「12〜14日にかけ、事件を起こ して状況をさらにエスカレートさせようと画策している者がいる。」とのこと。また、UDDが、「平和的な反政府活動」を力説し ていることについて、アピシット首相は、「UDDは、支持者が大挙して農業車両やトラックなどで上京するとしているが、そうな れば、交通が麻痺状態に陥りかねない。憲法で認められた平和的な抗議活動とはいえない。」と警告。
爆弾攻撃の予告で社会不安をあおろうとした疑いで指名手配されていたポンワットが都内パホンヨティン通の警視庁犯 罪制圧課(CSD)本部の敷地内で逮捕された。は、先に上官批判で処分を受けたタクシン派のカッティヤ陸軍少将の腹心。
タクシン一族の国内資産の6割を没収するとの最高裁判決の直後、ポンワットが「クルングテープで爆弾事件が起きる。」と予 告したビデオクリップがインターネットに流されたことから、指名手配された。
カッティヤ少将は、ポンワットの出頭について話し合うため、バンでCSDを訪れたが、CSDはバンにポンワットが潜んでいるとの 情報を掴み逮捕。
また、これを知ったタクシン派のタクシー運転手ら約200人がCSDに詰めかけ、タクシー100台あまりが一時CSD前を占拠する騒ぎ となった。
夕方まで02月27日に発生したバンコク銀行4支店連続爆破・同未遂事件に絡ん で警察当局は、元職業訓練課程校生のエカチャーイ・ムンクート(23その後21)の身柄を確保した模様。
男は、シーロム支店で発生した爆破に関与していたとされ、公開された監視カメラ映像を見た市民からの通報で逮捕。エカチャ イは、「雇われて爆発物をシーロム支店に投げ込んだ男を乗せバイクを運転していたと供述している。」という。
03月07日(日)民主党ラヨーン県選出下院議員のサーティット・ピ トゥテーチャは、「赤服軍団が東部8県内でタクシンの首相返り咲きが実現したら赤服軍団の会員証と引き換えに10万Bを支払 うと約束して住民の取り込みを図っているとの情報がある。」と明らかに。
一方、民主党クルングテープ選出下院議員のブンヨート・スックティンは、赤服軍団が全てを政府の責任になすりつけるために 集会参加者の生命や資産の安全に対する責任を放棄すると発言していること、各グループの独自裁量に委ね指揮系統が明確にな っていないこと、集会参加者に死亡者が出たとか軍が発砲した等のデマを流布させ参加者を扇動する虞れがあること、どの様な 事があっても司法手続きにより下されたタクシンの罪を一掃させる事ができない事等の理由をあげ、赤服軍団の集会への参加を 思い留まるよう国民に訴えた。
首都圏警察本部のサンターン・チャヤノン本部長は 、02月27日夜に発生したバンコク銀行4支店連続爆破・同未遂事件に絡んで、支店近くのコンビニの防犯カメラの映像から、事 件直前にビールを買った男を割り出し、都内バンラック区で06日夕方、エカチャイ・ムンクート(21)を逮捕、エカチャイが叔 父同然の人物として信頼を寄せているサワイ・ヤングサンティ(42、48?)も逮捕した事を明らかに。

← 右からサワイ・ヤングサンティ(42)、エカチャイ・ムンクート(21)。

クルングテープ都と隣県のサムットプラカン県でバンコク銀行の支店4ケ所に手榴弾が投げ込まれ、外壁のガラスなどが破損し た事件で、このうち、少なくともシーロム通りとサムットプラカンで爆発が起きた事件で2人が関与した。「2人は何れも赤服 軍団の支持者でサナーム・ルアンで開催されていた集会に度々参加していた事を認めている。」という。
しかし、サワイによると、「爆発物の投下を依頼した人物の背後関係に関しては分からず、ただ電話で実行役として親しい人物 を探して欲しいと頼まれただけだ。」という。報道によっては「サワイが犯行実行のためにエカチャイを赤服軍団の仲間に引き 合わせた。」とするものもある。
一方、バイクを運転していたエカチャーイは、「直前まで爆発物を投げ込むという話を聞いておらず、また後部座席に乗って爆 発物を投げ込んだ男とは過去に面識がなく素性に関しては一切知らないと供述している。」という。
2人目の容疑者が逮捕される前にサンターン本部長は、「これまでの捜査で当局関係者が事件に関与していた可能性が極めて薄 くなっている。事件の背後に赤服軍団が関与している可能性を含めて一連の事件の背後関係の解明を進めている。」と明らかに していた。
タイでは先月26日、国外逃亡中のタクシンの資産766億B(約2070億円)をめぐる裁判の判決公判があり、最高裁判所が資産の一 部、464億Bを不正蓄財だとして没収を命令。タクシン支持派が強く反発。バンコク銀行は反タクシン派の中心人物とされるプレ ム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)と関係が深く、タクシン派は先月19日、シーロム通りの同行本店前で数百人規模の抗議 集会を行っていた。
タイ警察はまた、インターネットの動画投稿サイト、ユーチューブに爆弾テロなどを警告するビデオを投稿した男を06日に逮捕 し、男と一緒にいたタクシン派の軍人カッティヤ少将ら8人の身柄も拘束。カッティヤ少将らが拘束されているクルングテープ 都内のタイ警察犯罪制圧課の建物には07日未明、タクシー運転手らタクシン派数十人が集まり、9人の釈放を要求。タイ警察は 01月14日に都内の陸軍本部、02月13日に首相官邸に隣接する大学にグレネードランチャーで手榴弾が撃ち込まれた事件と、02月 14日に最高裁前でプラスチック爆弾がみつかり警察の爆発物処理班が処理した事件について、カッティヤ少将が関与した疑いが あるとみている。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、不審任決議案審議の際に提示される野党側の首相 候補者の指名に絡んで、「自分が首相候補に選抜される事を阻止する動きが党内のごく少数の分子により展開されている。」と 明らかに。また、不審任決議案の提出時期に関しては、「最終的に党の判断次第である。」と断り、「個人的な考えとしてソン クラーン開け後の時期が適切。」との考えを示した。
タイ政府は、タイ最南部パッタルン県ムアン郡の陸軍兵器庫から手榴弾数十発、ライフル銃の銃弾数千発などが盗まれ たことを明らかに。内部犯行とみられている。「14日にクルングテープで反政府集会を予定しているタクシン支持派、またはタ イからの分離独立を目指しテロ活動を続ける南部のイスラム過激派に渡った疑いがある。」とみて、捜査を進める方針。
これについては、「すでにクルングテープに運ばれた、」とする指摘も出ている。
陸軍が明らかにしたところによると02日に陸軍第4管区の管理する武器庫から武器弾薬の一部が紛失しているのを見つけ、調査 を開始するとともに警察に被害届を提出。陸軍は窃盗被害の詳細を明らかにしていないが、関係筋によれば、盗まれたのはM16 ライフルなどの弾薬約2000発、ピストル用弾薬約1000発、対人手榴弾M26とM67約20個など。
プア・タイ党のプロームポン報道担当は、「パッタルン県ムアン郡内の軍弾薬庫から瑠弾や銃弾類が強奪された。」と されている事に関する事実関係の確認と捜査を早急に進めるよう政府に要求。
プロームポン報道担当は、「14日にクルングテープで開催が計画されている反独裁民主主義同盟の大規模集会にあわせた破壊活 動が計画されているとするアピシット首相やステープ副首相の発言を裏付けるためのヤラセに強奪された武器類が使用される可 能性を否定する事が出来ない。」とし、「政府が実行グループの摘発が出来ないまま不穏な動きが発生した場合は、全ての責任 を政府が負うべきである。」と指摘。
一方、パニターン政府報道官代行は、「パッタルン県内の弾薬庫から爆発物や銃器類が何者かによって持ち去られた事を確認し たが、背後関係に関しては、弾薬庫について熟知した人物が関与している可能性が高い。」と語るに留め、政治的な思惑が背後 にある可能性を含めて捜査を進めている。」と明らかに。
03月08日(月)アピシット首相、ステープ副首相と軍・警察幹部は 治安状況監視委員会で、明日開かれる閣議で、タクシン支持派が12日からクルングテープで予定している反政府集会に対応する ため、11日から23日にかけ、クルングテープとクルングテープに向かうタクシン支持派の通り道に当たるノンタブリ県、アユタ ヤ県、チャチュンサオ県、ナコンパトム県、パトゥムタニ県、サムットプラカン県、サムットサコン県の全域あるいは一部地区 に国内治安法を発令する方針を決めた。ステープ副首相を運用最高責任者に任命。
また、政府は期間中に水上・陸上運輸法を初めとする18の法律を厳格に施行する方針を確認。
これを受け、アピシット首相は昼過ぎ、13〜17日に予定されていたオーストラリア訪問を中止。
国内治安法は軍主体の国内安全保障司令部(ISOC)に、関係政府機関の動員、特定の建物、地域への進入禁止、外出禁止、集会 禁止、移動禁止などの権限を与えるもので、昨年もタクシン派の集会対策として発令された。政府は同法発令により、地方から クルングテープ入りを図るタクシン派の車両を阻止する構え。
タクシン派の集会は先月26日にタイ最高裁がタクシンの資産464億Bの国庫没収を命じてから初めて。国内治安法の発令について 、タクシン派指導者の1人であるナタウット下院議員は、集会を予定通り開催し、100万人を動員すると主張した。タクシン派は 昨年04月、クルングテープの幹線道路を封鎖、バスを焼くなどし、治安当局に鎮圧された。当時は同派の反政府集会に数万人が 参加したが、最近は数百人程度と動員能力が落ち込んでいる。
タクシン派への支持が弱まる中、クルングテープでは今年に入り、同派の関与が疑われるテロ事件が頻発している。01月14日に 陸軍本部、02月13日に首相官邸に隣接する大学にグレネードランチャーで手榴弾が撃ち込まれたほか、02月14日には最高裁前で プラスチック爆弾がみつかり、警察の爆発物処理班が処理した。さらに、資産没収裁判翌日の27日にはクルングテープと隣県の サムットプラカンでバンコク銀行の支店4ケ所に手榴弾が投げ込まれ、このうちビジネス・繁華街のシーロム通りとサムットプ ラカンで爆発が起きた。いずれも負傷者は報告されていない。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)の集会を14日に控え、陸軍第1管区カニット司令官は、「集会に約5万人 を動員し警備にあたる考えである。」と明らかに。
治安当局によると、タクシン相支持派は12日から予定している反政府集会に合わせ、政府建物の占拠、爆破などに踏み 切る可能性があるという。同派の集合場所は、12日が都内のウォンウィエンヤイ▽ピタックラタタムヌン・モニュメント、ルム ピニ公園、ソーンホーン警察署前、バンナー交差点、タイ日本ディンデン競技場。14日が王宮前広場。
コーン財務相は、12〜14日に行われるタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)の集会を控え、(市民の不安感が増 加しており、この流れを止めることは難しい。」と述べた。また集会を前に、市民がATMなどから現金を引き出し、緊急事態に備 えていることについて、「流動性は十分確保されており、問題が起きることはない。」としている。
タイ国政府観光庁(TAT)によると、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)の集会を前に、現在タイへの渡航に 注意喚起を行っている国が27ケ国から31ケ国に増加。
以前注意喚起を行っていた27ケカ国は日本をはじめ、支那、マカオ、南鮮、台湾、スウェーデン、フランス、イタリア、スイス 、デンマーク、ノルウェー、オランダ、オーストリア、米国、イスラエル、ポーランド、ルーマニア、ロシア、フィンランド、 スペイン、イギリス、ベルギー、ドイツ、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドだったが、ブラジル、ラ トビア、チェコ、カンボジアが追加された。
チュリン保健相によれば、反政府集会で負傷者が出る恐れがあることから、これに備えて保健省内に対策センターを設 置。同センターと関係当局は、タイ国立救急医療センター(EMIT)の打ち出した指針に基づいて、必要な措置を講ずることにな っている。指針では、「集会参加者が1万人未満」がレベル1、「1万以上5万人未満で中程度の衝突」がレベル2、「5万人 以上で深刻な事態」がレベル3、「クルングテープ以外でも衝突」がレベル4とされており、それぞれのレベルに応じた態勢が とられる予定。
チャトリーEMIT所長によれば、「昨年04月の首都騒乱では、国立・私立病院の医師・看護師数千人を動員して負傷者の受け 入れ態勢が取られたが、今回の反政府集会では、さらに多くの負傷者が出る恐れがある。」とのこと。
ステープ副首相(治安担当)は、先に最南部の軍施設から盗まれた武器弾薬がクルングテープで14日に予定されている 反政府集会で使用される恐れがあるとして、クルングテープへの武器持ち込みを阻止すべく、各県の知事に検問を強化するよう 指示したことを明らかに。盗まれたのは、数千発に及ぶ弾薬や手榴弾約20個など。
ステープ副首相は、「武器弾薬の窃盗と反政府集会を関連づける証拠は今のところ見つかっていない。だが、クルングテープに 持ち込まれないという保証はない。このため、検問所を設置してクルングテープに向かう車両の内部を捜索するよう命じた。」 と説明。
民主主義市民連合傘下団体幹部のウィーラ・ソムクワームキットは、反独裁民主主義同盟幹部のアリスマン・ポンルゥ アンローンを国内治安を脅かした容疑で刑事告発。
ウィーラによると、「01月29日及び同31日に赤服集会の場でアリスマンが、絶対王制型官僚主義者の一味に対する暴力や政府の 主要人物、独立機関のメンバーの尾行、政府機関、独立機関の占拠、焼き討ちを集会参加者に呼びかけ、扇動した行為が国内治 安を脅かした容疑に該当する。」という。
プア・タイ党のピタヤー副報道担当は、政府が212人の人物を動向監視対象者に指定したとするブラックリスト疑惑に絡 む政府による重大な人権侵害を国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)及びヒューマンライト・ウオッチに告発した事を明らかに。
ピタヤー副報担当によると、「告発を受け付ける機関がタイ国内に存在しないため、UNHCR等へ告発する事になった。」という。
問題とされるブラックリストは、「タクシンの近親者、プア・タイ党幹部・議員、反独裁民主主義同盟幹部、11人の僧侶が動向 監視対象者としてリストされている。」と指摘されているが、政府はリストの存在を否定。
一方、プア・タイ党のプロートプラソップ副党首は、「党所属の50人以上の議員から尾行を受けている、」との苦情が寄せられ ている事を明らかにし、政府に対し、「対立を煽る事に繋がる監視行動を早急に止めるべきである。」と訴えた。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、07日にターポン陸軍副参謀長を議長として招集された対策会議の 席上で、北部や東北部からクルングテープに向かう赤服軍団の進行を阻止するためにアユタヤ県ワンノーイ郡内に大規模な警戒 線を敷き赤服軍団の移動路上にあるガソリンスタンドに対して1日あたりのガソリン販売量を引き下げるよう働きかける方針が 決定された事を明らかに。
ナタウットによると、「軍内でどの様な謀議がおこなわれようと軍内の同志を通して情報が赤服軍団に筒抜けなのだ。」という 。また、ナタウットは、「12日からクルングテープ内のラクシー交差点(ロータリー)、首都圏警察本部トゥンソーンホーン署前 、バーンナー交差点、ルンピニー公園、ディンデーンのタイ・日運動場及びウォン・ウィエン・ヤイのタークシン大王像前の6 箇所に中小規模のステージを設営し集会活動を開始し、14日からパンファー橋付近のメインステージを中心に開催される大規模 集会と並行して集会活動を継続させる方針である事を確認。また、同盟の本部がおかれているインペリアル・ラートプラーオ店 ビル内に全国で展開される集会の状況を監視するためのモニターセンターを設置し、ナタウットを中心に監視活動が行われる予 定になっている。」という。
03月09日(火)07:15クルングテープ都内スクムビット・ソイ31のアピシット首相 宅にカムポング・サマート(56)が動物の排泄物(牛の糞)が入った袋を投げつけ、警備中の警官に逮捕された。タイ地元紙に よると、「アピシット首相が官邸に出発する直前約5分前だった。」という。袋はアピシット首相宅の周囲に張り巡らされた塀 にぶつかり壁前に転落。調べによると、男は東北部ナコンパノム県(報道によりノンカイ県とも)在住で、「バスとタクシーで 首相宅までやって来た。」、犯行の動機については「警察などの不正に抗議するためと話している。」という。
アピシット首相宅には先月、排泄物と腐った魚が入った袋が投げ込まれ、自営業のウィウィアン・ティエウサワット(42)が逮 捕された。今月02日には政権与党、民主党のクルングテープ本部の入り口にスンチャイ・クートディー(45)が排泄物が入った 袋を投げ込み、逮捕された。
閣議で、今月11〜23日にかけて首都圏のタクシン派の反政府集会に対応するため、国軍内の治安 担当機関、国内治安作戦司令部(ISOC)に治安対策を一任し、軍隊の出動を可能にする国内治安法を適用させることを決定。ク ルングテープ都及び隣接するノンタブリー県全域に加え、パトゥムターニー県、サムットプラカーン県、サムットサコーン県、 チャチューンサオ県、ナコーンパトム県、アユタヤ県の一部21の赤服軍団の移動路上にある郡に適用。また、政府は期間中に水 上・陸上運輸法を初めとする18の法律を厳格に施行する方針を確認。
今回適用させた国内治安法は、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)による14日に行われる集会を管理するためとしてお り、11〜13日は拳銃などの販売が禁止となる。総責任者はステープ副首相。
国内治安法は軍主体の国内安全保障司令部(ISOC)に、関係政府機関の動員、特定の建物、地域への進入禁止、外出禁止、集会 禁止、移動禁止などの権限を与えるもので、昨年もタクシン派の集会対策として発令。
タクシン派は昨年04月、数万人を動員して、クルングテープの幹線道路を封鎖、バスを焼くなどし、治安当局に鎮圧された。今 回は東北部、北部などから支持者を動員し、12日から首都圏で集会を始める予定。治安当局によると、12日の集合場所は、ウォ ンウィエンヤイ、ピタックラタタムヌン・モニュメント、ルムピニ公園、ソーンホーン警察署前、バンナー交差点、タイ日本デ ィンデン競技場。タクシン派の動員能力は大きく落ち込んでいるが、集会参加者の暴動化や、爆弾テロなどの懸念があり、治安 当局は神経を尖らせている。
以下は在タイ日本大使館の緊急メール。
【大使館からのお知らせ】
反独裁民主戦線(UDD)等による集会実施に関する注意喚起(2010年3月9日現在)
1.9日、タイ政府は、12日(金)から14日(日)に予定されているUDDの大規模集会開催に関連し、11日(木)から23日( 火)までの13日間、バンコク都全域、及び他7県のUDD移動路上にある一部地域を対象に国内治安維持法を適用することを決 定しました。今回の国内治安維持法の発動により同地域での「一部交通手段の制限」「移動規制」「検問所の設置」「武器所持 禁止」「安全確保のための電子機器の一時使用禁止」等の規制が課されることとなっています。
国内治安維持法適用地域は下記のとおりです。
○ バンコク都全域
○ ノンタブリー県全域
○パトムタニー県(ムアン郡、ラムルッカー郡、タンヤブリー郡、サムコーク郡、クロンルアン郡、ラートルムケオ郡)
○サムットプラカーン県(ムアン郡、バンプリー郡、バーンサオトン郡、バンボー郡、プラパデーン郡)
○ ナコンパトム県(プッタモントン郡、サムプラーン郡、ナコンチャイシー郡)
○ サムットサコン県(ムアン郡、ガトゥムベーン郡)
○ チャチュンサオ県(ムアン郡)
○ アユタヤ県(バンパイン郡、バンサイ郡、ワンノイ郡、ラートブアルアン郡)
2.UDDがマスコミ等に公表したところによれば、12日(金)から全国の県庁前、あるいは県の中央広場に支持者の集合を呼 びかけ、以下の日程・場所で集会を開催する予定です。
(1)12日(金)〜13 日(土)の各地での集会
【各地方】
○ 北部     ナコンサワン県
○ 東北部    ナコンラーチャシーマー県パクチョン郡
○ 中央部・西部 アユタヤ県
○ 東部     チョンブリー県パタヤ市
○ 南部     プラチュアップキリカーン県
【バンコク都内及び近郊】
○ タークシン王像付近(国鉄「ウォンウィエンヤイ駅」付近)
○ ラクシー記念塔(アヌッサワリー・ラクシー)付近(ラーム・イントラ通りとパホンヨーティン通り交差点・ドンムアン空港 付近)
○ トゥンソンホン警察署付近(上記ラクシー交差点直近警察署)
○ ラマ6世像付近(ルンピニー公園内)
○ バンナー交差点付近(スクンビット通りとバンナートラート通りとの交差点)
○ タイ日競技場付近(ミットマイトリー通り付近「サナームギラーイープン・ディンデーン」)
○ ノンタブリー県役所前
○ パトゥムタニー県タンヤブリー郡及びランシット郡(バンコク北部隣接地域)
○ サムットプラカーン県県庁前
(2)14日(日)バンコク都内の集会
○ 王宮前広場(サナーム・ルアン)
○ 民主主義記念塔(アヌッサワリー・プラチャーティパタイ)
○ ラマ5世騎馬像(シー・アユタヤ通りとラチャダムヌン・ノック通りとの交差点付近)
3.また、UDDは14日(日)のバンコク都内における上記3カ所(王宮前広場、民主主義記念塔、ラマ5世騎馬像)での大規 模集会は、百万人規模で開催することを宣言しております。
その後のデモの継続期間等については現在のところ未定の模様ですが、デモの開催期間は長期間に及ぶとの見方もあり、その際 にはデモ行進等が行われる可能性があることから、今後十分な注意を払う必要があります。
また、これらの集会とは別に、UDD離脱派等のタクシン元首相の支持者が、各地で散発的に集会を行う可能性も排除できませ ん。
4.集会開催地周辺では急遽の交通規制や立入規制等が予想されると共に、交通渋滞等が予想される他、展開如何によっては不 測の事態が発生する可能性も排除できません。
5.つきましては、タイに渡航・滞在される方は、報道等から引き続き国内の治安情勢に関して注意を払い最新情報の入手に努 めるとともに、今後とも集会・デモ等が開催されている地域の付近には近づかないようにし、不測の事態に巻き込まれないよう 十分注意してください。
(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8502、696-3002(邦人援護)
FAX:(66-2)207-8511
上院は、2008年10月07日に発生した民主主義市民連合のデモ隊に対する強制排除の責任を問われたソムチャーイ前首相 の首相罷免決議案を否決。
投票の結果、反対票は76票、賛成票49票、棄権・無効9票と要件とされる上院議員の5分の3に相当する決議案の支持を得られな かった。
「赤服軍団による大規模集会が控えている情勢の中でこれ以上情勢を煽りたくない。」との思惑が票動向に影響を与えたとの見 方もされている。
この議案は、2万人の署名に基づき民主主義市民連合シンパとされる上院40人グループが中心になって提出していたもの。ソム チャーイ(タクシンの妹婿)は2008年09月に首相に就任したが、党首を務めていたパラン・プラチャーチョン党が同年12月に党 幹部の選挙違反で解党処分を受けたことから、首相失職、公民権5年停止となった。
だが、その後、国家汚職制圧委員会(NACC)が、警官隊のデモ制圧で多数の死傷者が出た同年10月07日の事件における当時の首 相の責任を認めたことから、憲法規定に基づいて首相罷免案が上院に提出されていた。ソムチャーイ前首相の在任時に遡って首 相から罷免する決議が下された場合は、パラン・プラチャーチョン党の解党により剥奪された5年間の被選挙権剥奪期間に更に 5年間の剥奪期間が加算され、さらに5年の公民権停止となるところだった。
プア・タイ党所属議員のスラポン・トーウィチャックチャイヤクンは、「赤服軍団の移動路上にあるガソリンスタンド に対して販売規制を敷くという事は、赤服軍団に対してタンクに詰めたガソリンを集会会場に持ち込むことを奨励する行為に等 しい。」と皮肉混じりに指摘。
この発言は、「政府が北部や東北部の赤服軍団の移動路上にあるガソリンスタンドに対して販売量規制を敷く事を計画している 。」と指摘されている事を受けたもの。スラポンは、「販売規制に対応するために赤服軍団が補充用のガソリンをタンクに入れ て移動する事は当然な行為である。」と指摘し、「このような行為に対して当局が凶器準備で逮捕するのは極めて不当な対応で あると言わざるを得ない。」と述べた。
また、スラポンは、集会への参加を予定している赤服軍団関係者に対して、当局による不当行為を携帯電話の撮影機能を利用し て記録し証拠として確保しておくよう呼びかけた。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「反独裁民主主義同盟の大規模集会にあわせて情 勢を扇動するために特定の政治家グループがロンドンに拠点を置いてクルングテープ内のラーチャウィティー通り周辺、シリラ ート病院及び複数箇所のモスクを狙った破壊活動を計画している。」との情報を明らかに。
「何れも赤服を着込んだ偽赤服軍団が計画の実行にあたり、特にモスクを狙った攻撃では、それぞれ約20人で構成された偽赤服 軍団が複数箇所のモスクへの銃撃を計画している虞れがある。」という。
また、「赤服軍団に情報を提供しているピープルチャンネルの放送遮断措置により、偽赤服軍団に関する情報を得られない真性 の赤服軍団の間で衝突が発生する虞れもある。」という。
しかし、破壊活動を計画している集団に関しては、「ロンドンのタイ・レストラン内で密談をしていた政治家グループである。 」と語るに留めた。チャルームによると、「タイ・レストラン内に偶然居合わせ密談の内容を聞いたタイ人の学生から電話で情 報が寄せられた。」という。
一方、プームチャイ・タイ党のスパチャイ報道担当は、「ロンドンに拠点を置いて破壊活動を計画している人物がネーウィン・ チットチョープである。」と指摘されている事に関して、「事実ではない。」と否定。スパチャイによると、「ネーウィンは08 日にロンドンに向かったが、あくまで今回の訪問は破壊活動云々とは無関係な留学中の子供に会ったり、サッカーチーム運営関 連の視察をするためのもので、またこのような情勢扇動行為は党の方針とも反している。また、チャルーム警察大尉がネーウィ ンの信用失墜を意図していた事が確認され次第、チャルームを名誉毀損で告訴するようネーウィンから指示を受けている。」と いう。
アヌポン陸軍司令官は、国内治安法を今月11〜23日にかけて適用させることについて、「特に追加して対策を講じるこ とはない。」とし、「非常事態宣言を発令されることはない。」との見方。「今回のタクシン派団体の反独裁民主戦主義同盟 (UDD)による集会は、国内治安法のみで対応できる。」としている。
外務省で、クルングテープ駐在の各国外交官ら約100人を集めた会議が開かれ、カシット外相が、反政府集会に備えた当 局の対策などを説明。
03月14日に予定されている反政府集会は数日間に及ぶ可能性があるが、カシット外相によれば、この期間中、警察が各国大使館 や大使の警備・警護を強化することになっている。
また、外務省ではオペレーションセンターを立ち上げ、反政府活動に関する最新の情報を各国大使館に提供する予定。
会議では、スワンナプーム空港の閉鎖を懸念する意見も出たが、外相は「空港は大丈夫。」と説明。
03月10日(水)07時過ぎ国会議事堂近くの災害対策局ビル前に円筒状の不審物が 置かれているのが発見され回収処理が行われた。その後の調査で、回収された不審物は外から配線用の電線が見えるように作ら れた偽爆弾である事が確認されている。
ステープ副首相は、13日から14日の間にクルングテープ内の主要3箇所を狙った大規模な爆破 攻撃及びクルングテープ全域(報道により国内全域)40箇所を狙った同時ないしは連続爆破を初めとする不穏な動きが計画され ているとの情報があることを明らかにし、関係当局に対しクルングテープ内における検問の強化と政府関連施設を初めとする重 要施設の警戒態勢の強化を指示した事を明らかに。しかし、12日から15日を臨時公休日にする可能性に関しては否定。
タクシン派赤服集団の反独裁民主主義同盟(UDD)の大規模集会を前に、タクシンのタクシンの親族らが次々に、海外に 脱出。
タクシンの娘のピントンターとペートンタンの2人が10日にチューリッヒ経由でベルリンに向かう予定になっている事が近い筋 からの情報で明らかに。ピントンターとペートンタンが、10日夜スイスのチューリッヒに向け出発。
「表向きには、既に予定されていたビジネス関連の渡航であると説明されているが、今回の渡航の背景に反独裁民主主義同盟の 大規模集会を契機とした騒乱状態に対する懸念や自分たちが人質にされてしまうのではないかとの懸念がある。」(プア・タイ党 筋)。
息子のパーントーンテーと元夫人のポチャマーンに関しては、「08日に香港に向け飛び立つ予定。」、「09日に香港に向け飛び 立った。」、「近日中に国外に渡航する予定になっているものの、09日現在はタイ国内に留まっている。」とする報道があった 。ポチャマーンとパーントンテーは10日夜香港に脱出。
タクシンの家族に関しては、昨年のソンクラーン期間に行われた同盟の大規模集会の際にも国外に渡航していた事が確認されて いた。その際に同行していたとされる元タイ・ラック・タイ党幹部のスダーラット・ケーユラパン♀や同時期に国外に滞在して いた従兄のチャイヤシット・チンナワット大将等の動向に関しては不明。
タクシン派の野党プア・タイ幹部のチャルーム下院議員らも10日夜タイを出国。
反政府集会が暴動・騒乱に発展する恐れがあることから、タイを出て危害が及ぶのを避けようとしたものとみられている。
これについて、アピシット首相は09日、「支持者らがタクシン一族のために戦おうとしているにもかかわらず、元妻や子どもた ちは、無責任にも支持者を見捨てて国外で贅沢三昧をしようとしている。」と述べ、支持者たちに反政府集会を思いとどまるよ う呼びかけた。
タクシンは、大規模集会の期間中に家族が国外に脱出する事に関してTwitter上で質問してきた学生に対して、「ビジネ スのための渡航である。」と回答し、間接的に「期間中の家族の国外渡航が事実である。」と確認している。
タクシンは、「赤服軍団が暴力的な手段を講じた場合にタクシンはどの様な責任をとるのかとの質問をTwitter上で寄せ てきた女子学生に対して、赤服軍団がガンジーの非暴力主義を標榜し、また全員が昨年のソンクラーンの様な事態に至る事を望 んでいない事を強調。「注意しなければならないのは警察官や軍関係者に青服を着せ赤服軍団に攻撃を仕掛けてくる『2匹の悪 魔』である。」と語り、改めて、「情勢激化の責任が赤服軍団や自分に帰せられる事はない。」との考え。
また、「カッティヤ・サワディポン少将の事を一度も信用したことがない。」という読者から、カッティヤがドバイでタクシン と面会した模様をサイト上に公開している事について聞かれたタクシンは、「自分に会うためにドバイを訪れてくれる黄服や政 府の人物と同様にタイ人として訪問してくれることを嬉しいと思う。」と語るに留めた。
ステープ副首相は、「タクシンの子供3人や元夫人の国外脱出は危険の前兆を知らせるものである。」と指摘。この発 言はタクシンが自分の家族を国外に脱出させる一方で赤服軍団や支持者に対して14日の集会への参加を呼びかけている事に関し て記者団から聞かれた際に語られたもの。ステープ副首相は、「タクシン一家の国外脱出は危険が間近に迫っている事を知らせ るシグナルであると指摘した上で、今後より慎重な対応が我々に求められる事になるだろうと指摘した。
ピサヌローク県プロームピラーム郡の住民20人が県警察本部を訪れ、王室を中傷するビラを配布した郡内の赤服軍団を 不敬罪で刑事告発。
証拠として提出された「今日の真相」と書かれたビラには、王室を中傷する記述と共に反独裁民主主義同盟郡支部への寄付を募 る記述があったという。
14日に計画されている反独裁民主主義同盟の大規模集会に乗じたモスクを狙った攻撃が指摘されている事を受け、クル ングテープのイスラム教委員会は、アルン委員長名でクルングテープ内の198箇所のモスクの指導者に対してモスク及び近隣のコ ミュニティーに対する警戒強化を要請。
一方、民主党クルングテープ選出下院議員のサマイ・チャルゥンサーンは、「ロンドンに拠点を置く人物がクルングテープ内7 箇所にあるモスクの攻撃を計画している。」と指摘したチャルーム・ユーバルン警察大尉に対し、「攻撃を未然に防ぐためにも 具体的な首謀者の名前を明らかにするべきである。」と述べた。
タイ中央銀行(BOT)国内経済スチャート最高責任者は、タイ政府が今月11〜23日にかけて国内治安法を適用させたこと で、「投資家の信頼感及び市民の消費に影響を及ぼす可能性がある。」と発言。だが投資家らは、長期的に情勢を判断すること から、影響は一時的なものと予測。
スワンナプーム国際空港は、反独裁民主主義同盟が計画している大規模集会による空港利用客の足への影響が懸念され ている事に鑑み、11日から23日までの期間中に同空港発の航空便を利用する客に対して早めに空港に到着しチェックインを済ま しておくよう呼びかけた。
空港当局は、国際線利用客に対しては3〜4時間前の空港到着、国内線利用客に対しては2〜3時間前の空港到着を心がけるよ う呼びかけ、円滑な出国手続き及び検査手続きの為に、あらかじめ渡航に必要な書類を整えておくと共に機内に持ち込む液体類 やジェル、スプレーを所定のビニール袋に封入しておくよう呼びかけた。
プア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニー大将は、「現状では軍からの支持を得ている政府に対して赤服軍団 が勝てる見込みは極めて薄い。」との考えを示した。
タイTVのインタビューの中でパンロップ大将は、反独裁民主主義同盟が計画している大規模集会をトークショーに喩え、「この ようなエンターテイメント集会だけでは、既にゴム弾の準備を終え制圧のための訓練を施している軍からの支持を受けている政 府に対して解散圧力を加えることは不可能である。」と指摘。
ステープ副首相は、現在政府は14日に行われるタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)の大規模集会のために、非 常事態宣言を発令する考えがないことを強調。だが、「この集会は政府として、引き続き注意深く見守っていく。」としている 。
アヌポン陸軍司令官も、「現時点で非常事態宣言は必要ない。」との考え。
UDDは、「今回100万人規模の集会を行い、1週間以内に現政権を打倒する。」と意気込んでいる。
タクシン派雑誌「ボイス・オブ・タクシン」のソムヨット編集長によれば、大規模反政府集会について、主要メディア の報道が政府提供の情報に偏る恐れがあることから、タクシン派のケーブルテレビ局、コミュニティーラジオ局、ウェブサイト などが「正確な情報」を提供するネットワーク作りを進めている。また、同ネットワークは、外国の1000以上の団体・機関 と連携しているため、「デモ隊などに関する不公平な報道があれば、その不当性を世界に訴えることができる。」とのこと。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が03月14日に首都圏で予定している大規模集会について、関係筋は、「 UDD首脳部は集会を3〜5日間続ける予定だ。また、首相辞任もしくは下院解散を実現できなかった場合は、いったんデモ隊を引 き揚げ、地方で反政府集会を継続する準備を進めている。」と明らかに。UDDはクルングテープの集会に100万人を動員するとし ている。だが、参加者10万人の集会でさえ1日当たり最高で約3000万Bの費用がかかることから、UDD首脳は、「クルングテープ での大規模集会は5日間が限度。」と見ている。
大規模な反政府集会の影響で交通渋滞や暴力事件が起きかねないことから、クルングテープで予定されていた複数のイ ベントが延期されることになった。
タイ・プレミアリーグ評議会とタイ・サッカー協会は、プレミアリーグの3試合を17日に延期することを決定。クイーン・シリ キット国立会議センターで予定されていた新聞社主催の教育フェアも開催日が04月08〜10日に変更。
反政府集会の会場近くのタマサート大学は週末の授業・試験をすべて中止。アピシット首相とアピラック前都知事の出席が予定 されていたラチャダムリ通りのホテルでのイベント、パホンヨティン通りのホテルでのソフトウエア産業振興機関(SIPA)の記 者会見も延期が決まった。
なお、クルングテープ都庁は、「都庁管轄の43校に対し、期末試験を11日中に終わらせるよう通達した。」とのこと。
このほか、会場にほど近いドゥシット動物園では、「象、カンガルー、ワラビー、アリクイ、ツルなど2000に及ぶ動物を地方の 動物園に移動した。」という。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大 尉がシンガポールに向け飛び立った事が明らかに。21:25発のシンガポール航空便で飛び立ったチャルーム警察大尉は、出発前に 行われたマスコミの取材に対し、「シンガポール国内の友人に会うための渡航である。」と説明。しかし、帰国時期に関しては 「情勢が安定してから。」と語るに留め明らかにしなかったが、その際に「『プラチュッアップキリーカン県内の基地から派遣 された3師団が、情勢監視のため11日朝05時頃から自宅近くの寺に詰める予定になっている。』との情報を得ている。」と語り 、我が身に起こりえる万が一の事態を避ける国外脱出である事を示唆。
また、出発前に、09日にプラモンクットクラーオ病院で白内障の手術を受けた党議長のチャワリットのもとを見舞った際に、反 独裁民主主義同盟の大規模集会期間中にプア・タイ党の情勢監視委員会に出席できない旨報告。チャワリットも入院治療のため 情勢監視委員会に出席できない。
クルングテープの高速道ヨンマラート入り口付近で灰色のワンボックスカーがアピシット首相一行の車列に割り込もう とするなどの進行妨害を試みたが失敗に終わった。また、高速道路上でも同様に進行妨害を試みたが失敗に終わった。
ワンボックスカーの運転手は警察が使用するタイプの無線機を使用し何者かと交信しながら進行妨害を試みていたのが確認され ている。
03月11日(木)タイ政府はタクシン支持派が12〜14日に予定してい る反政府集会に対応するため、軍の動員などを可能にする国内治安法をクルングテープ都などに発令。兵士3万人、警官1万人 など計5万人を動員し、治安維持に当たる。
治安当局によると、タクシン派は12日にクルングテープ都内のタークシン王像付近(タイ国鉄ウォンウィエンヤイ駅付近)、ラ クシー記念塔(アヌサワリー・ラクシー)付近(ラムイントラ通りとパホンヨーティン通り交差点・ドンムアン空港付近)、ラ マ6世像付近(ルムピニ公園内)、タイ日競技場付近(ミットマイトリー通り付近)の4ケ所、14日に王宮前広場で集会を予定 。
また、首都警察は危険な場所として、最高裁判所(ラチャダムヌン通り)、バンコク銀行本店(シーロム通り)、バンコク銀行 とカシコン銀行のナナ支店(スクムビット通り)、ワットプラケーオ、シリラート病院、ショッピングセンター(SC)のセン トラルワールド周辺、SCのMBKセンター周辺、シーロム通りとラマ4世通りの交差点、ラチャダピセーク通りとラマ4世通 りの交差点など33ケ所を挙げ、注意を呼び掛けている。
タクシン派は昨年04月、数万人を動員して、クルングテープの幹線道路を封鎖、バスを焼くなどし、治安当局に鎮圧された。最 近は集会参加者が数百人程度と退潮が目立ち、東北部、北部などから支持者を動員する今回の集会で人数を集められなかった場 合、今後の活動が尻すぼみになる可能性がある。
首相府報道官代理兼首相副秘書官のパニターンは、タクシン派赤服軍団の反独裁民主主義同盟(UDD)による集会を前に 、クーデターが起こるとの噂が流れていることについて、「単なる噂であり実際に起こることはない。」と発言。また観光客に 、11〜23日の期間中は、UDDによる集会が開催される虞れのある場所には近づかないよう注意を呼びかけた。
タクシンは、「政治のことなんか殆ど分かっていない住民を動員した闘いは民主主義のための闘いとは言えない。」と し、「彼らはタクシンの道具として利用されているだけである。」とする外国人と思われる読者からの指摘に対して、「あなた はタイの地方部の事を分からずに彼らを侮辱している。彼らは現在の政治に我慢できなくなり、このような情勢を変えたいと思 って民主主義のための活動に参加している。」との回答を即座に返した。
この回答に対して件の読者は、「彼らを侮辱したのではなく、誤った情報を摑まされている彼らを哀れに思っている。」との回 答を投稿。
件の読者は、先の指摘を投稿する前にタクシンに対して、「家族を国外に脱出させる一方で赤服軍団に対して集会への合流を呼 びかけているということは、つまりタクシンは彼らを自分の道具であるとしか思っていないということなのか。」との質問を投 げかけ、タクシンから無視されていた。
反独裁民主主義同盟は10日夜までに、当初計画されていた首都圏警察本部トゥン・ソーン・ホーン署前及びバーンナー 交差点での演台を設置した集会活動の展開を断念した事を明らかに。
当初、同盟はクルングテープ内6箇所に中小規模の演台を設置しメイン会場と並行して集会活動を展開する方針を明らかにして いたが、今回の措置によりウォン・ウィエン・ヤイ、ラクシー交差点(プラープガボット記念塔があるロータリー)、ルンピニー 公園及びディンデーン・タイ日競技場の4箇所に中小規模の演台を設置し集会活動が展開される事になる。
中止になった2箇所に集合する予定だったデモ隊は、それぞれラクシー交差点及びサムットプラカーン県庁前の集会に合流する 予定。同盟によると、12日12時頃から上記4箇所で集会活動を開始すると共にメイン会場のパンファー橋周辺でも暫定的に小規 模の演台を設置し集会活動を展開する予定。
ステープ副首相は、陸上運輸法を厳格に施行し国内治安法が適用されている地域内へのイーテーンや人を荷台に載せた トラックの進入を徹底的に阻止する方針。
先に政府は、国内治安法の11日からの適用を決定した際に、陸上、水上運輸法を初めとする関連法を適用地域内で厳格に施行す る方針を確認していた。
この方針に対して反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「北部や東北部からクルンングテープに向かう赤服 軍団の車列の主要な合流点であるアユタヤー県ワーンノーイ郡内の警戒線上に於ける当局と赤服軍団との衝突は避けられない。 」との認識を示した。
国内治安法運用総責任者のステープ副首相は、「赤服軍団による政府関係機関の包囲・占拠行為に対して強制排除で臨 む方針である。特に武器類が保管されている軍関係施設に対する占拠行為に対しては、テロ目的であると見なし火器類を使用し て制圧する方針である。」と明らかに。
また、国内治安法に則った赤服軍団の動向監視のため、バンコクのバーンケーン区内にある陸軍第11歩兵部隊司令部内にに情勢 監視センターを設置した事を明らかに。アピシット首相も13日から14日にかけて同センターに詰めて情勢の監視にあたる予定。
タクシン派赤服集団の反独裁民主主義同盟(UDD)ナッタウット・サイクアは、「現政権が14日までに解散総選挙を決定 しなかった場合、翌15日より100万人の赤服軍団を動員してクルングテープ都内の主要幹線道路を全て封鎖する。」と発言。「そ れでも解散総選挙に応じなかった場合、16日以降に段階的に活動レベルを引き上げて政府に対する解散圧力を強めていく。」と している。また、ナタウットは、「バーンナー交差点上での演台設置中止決定を取り消した事を明らかにし、12日にはラクシー 交差点(プラープガボット記念塔)、ウォン・ウィエン・ヤイ、バーンナー交差点、ルンピニー公園、ディンデーン・タイ日競技 場(ディンデーン三叉交差点)の5箇所に集結し、各拠点からパホンヨーティン通り、ウィパワディー・ランシット通り、スク ムウィット通り等に向けたデモ行進や ch11(NBT)前の演説活動が展開される予定になっている。」と発表。
チャトポンは、「12日よりタイ各地でクルングテープに向け進行を開始する。」としており、「アユタヤ県に敷かれた検問所で 政府の警備隊4000人と衝突する可能性がある。」と明かしている。
10日夜にシンガポールに向け飛び立ったチャルーム・ユーバムルン警察大尉が、11日22:00頃にタイに帰国する予定にな っている事が明らかに。
帰国前に行われた電話インタビューに対してチャルーム警察大尉は、クーデターが計画されているとのデマに踊らされて急遽出 国した事を認め、「自分だけが助かりたいとの思惑で国外に逃げた訳ではない事を証明するために帰国する事にした。」と語っ た。
在タイ日本大使館は、タクシン派赤服集団の反独裁民主戦線(UDD)の大規模集会を前に、注意喚起。
【大使館からのお知らせ】
反独裁民主戦線(UDD)等による集会実施に関する注意喚起(2010年3月11日現在)
1.一部新聞等で「集会が行われる付近の道路が閉鎖される」と報道されていますが、これらの道路封鎖についてタイ政府当局 によれば、確実な地点・時間を設定して厳格に運用するものではなく、デモ・集会の状況に応じ弾力的に対応する由です。
したがって現時点では、報道されている「道路封鎖地点」は「確実に封鎖されることが決定している地点」ではなく、あくまで 「封鎖等の交通規制が見込まれる地点」と判断されます
よって、デモ・集会の開催が見込まれる地点周辺では、急遽の交通規制や立入規制等が予想されると共に、デモ・集会地点以外 においても交通渋滞等が予想されます。バンコク都内の移動が必要な場合は、時間に余裕を持って行動されることをお勧めいた します。
2.また、タイ空港公団は、国際便を利用する旅行者に対して、3、4時間前のチェックインを推奨しています。現時点でスワ ンナプーム空港付近においてデモ・集会等が開催されるという情報には接しておりませんが、上記のとおり交通渋滞等が発生す る可能性は否定できないことから、空港をご利用される場合においても、時間に余裕を持って行動されることをお勧めいたしま す。
3.つきましては、タイに渡航・滞在される方は、報道等から引き続き国内の治安情勢に関して注意を払い最新情報の入手に努 めるとともに、今後とも集会・デモ等が開催されている地域の付近には近づかないようにし、不測の事態に巻き込まれないよう 十分注意してください。
(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8502、696-3002(邦人援護)
FAX:(66-2)207-8511
03月14日にタクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が予定している大規模な反政府集会が暴力事件に発展する恐 れがあることから、官民の医療機関などの協力で救急救命センターが設置されることになった。救急救命センターは12日から活 動を開始する予定。救急救命センターでは、応急手当が施されることになるが、重傷者は施設の整った医療機関に搬送する。ま た、負傷者の手当などに関する問い合わせに応えるためのホットラインも開設する。
一方、社会保障事務局によれば、反政府集会に参加して体調不良を感じたり、負傷したりした場合でも、社会保険が適用される ため、診察の際、保険証を提示するよう呼びかけている。
アヌポン陸軍司令官は、「陸海空3軍の司令官もその部下もクーデターは考えていない。」と明言。アヌポン司令官は 、「クーデターを心配する必要はない。国軍は法と秩序を維持するため最善を尽くす。」と強調。
タイでは、シビリアンコントロール(軍部の政治への介入や独走を抑止する文民統制)が定着していないことから、政情が不安 になると軍事クーデターの噂が広まることが常となっている。だが、これまでの軍事クーデターが、誰も知らぬところで作戦が 練られ、不意を突く形で実行に移されてきたことから、軍トップの確約にもかかわらず、国民はクーデターに対する不安を払拭 しきれないというのが実情。 タクシン政権を追放した2006年09月の軍事クーデターは、1991年02月のクーデターから15年も経過していたことから、国民のほ とんどが「軍部の政治介入は最早ない。」と確信している中で起きている。



27章  クルングテープの99日(前) 赤服の首都占領と血の呪術
03月12日(金)正午頃タクシン支持派は、ルムピニー公園、ラクシ ー記念塔などクルングテープの5ケ所で反政府集会を開始。参加者は1ケ所数百人程度で、一部で交通渋滞が起きたが、午後03 時現在、大きな混乱は起きていない。幹部が集まっていたタークシン王像付近(タイ国鉄ウォンウィエンヤイ駅付近)では午後 02時半に早くも散会を発表。他の集会場所も夕方には散会すると見られる。
タクシン派は地方からの参加者を待ち、14日午前07時、ラーチャダムヌン通りで集会を再開する予定。100万人を集め、政府を解 散総選挙に追い込むとしているが、今回の集会は裁判によるタクシンの個人資産の国庫没収が引き金となっており、タクシン派 市民の間でも反応は鈍いようだ。
一方、政府は首都圏に兵士3万人を動員するなど厳重な警戒態勢を敷いた。今回の集会が失敗に終わればタクシン派の退潮が明 確になると判断。強い意思を示すことで、心理的にもタクシン派に圧力をかけた。
タイ地元紙によると、野党プア・タイ党プロムポン報道担当は、タクシン派赤服集団の反独裁民 主主義同盟(UDD)の集会に参加するため、移動を開始している市民を検問などで妨害する行為は、違憲であるとして、アピシッ ト首相及びステープ副首相を訴えるよう、タイ国家汚職防止委員会(NCCC)に親書を渡した。
以前反タクシン派団体の「民主主義市民連合(PAD)が集会を行った際、集会を妨害する検問を設置したことで、警察が訴えられ るという同様の事例があった。」という。
タイ中部パトゥムタニー県の県庁前で、タクシン派の赤服集団が集会参加を呼びかけていたところ、反支持者と衝突し 警察が介入する事態に発展。反支持者は、クルングテープ都内に向けて集会参加者が移動することで、渋滞になっていることに 不満があった。
以前よりタクシンの潜伏先であるアラブ首長国連邦(UAE)のドバイと、タイ政府はタクシンの身柄の引き渡しで交渉を 続けてきたが、ここに来て拠点としていたドバイより国外退去となる可能性が出てきた。パニット外務補佐官は、「タイ政府の 要請を受けドバイの当局がタクシンに対して政治活動禁止違反で退去勧告をしたと伝えられている事に関する事実関係の調査に 乗り出した。」と発表。また、アラブ首長国連邦(UAE)の外相の発言として、「タクシンが政治的扇動を続けるなら、UAEは国 外退去を要請するだろう。」と述べた。
パニット外務補佐官は、ドバイ政府がタクシンに出国を促しているとの情報を得たことを明かしている。「これまでタイ政府が ドバイ政府に身柄引き渡しを求め、多くの資料をUAE政府に提供してきたことが実を結んだ。」としている。これに先立ち、民主 党のテープタイ党首付報道官が、アラブ首長国連邦の大使に対して、反独裁民主主義同盟や赤服軍団の集会でのタクシンのビデ オ演説を記録したビデオで如何にタクシンがドバイを拠点に禁じられている政治活動を行っているか説明し、大使から理解を得 られていた事を明らかにしていた。
タクシンはUAEのドバイを拠点としている。今後タクシンは、カンボジアを次の拠点とするとの見方が強い。退去勧告の噂に絡ん で、チャワノン外相秘書官によれば、「タクシンが既にドバイを出発し、赤服軍団の指揮を執るためにカンボジアのシエムリア ップに向かった。」との噂も広がっている。パニット補佐官によると、「現在退去勧告の有無と共にタクシンがカンボジアに向 かった可能性に関しても調査を行っている。」という。
一方、タクシン付の法律顧問だったノパドン元外務大臣は、「アラブ首長国連邦がタクシンに退去を命じた。」という噂を否定 し、改めて「アラブ首長国連邦とタクシンの関係が良好な状態にある。」と「国外退去要請はあり得ない。」と反論。また、タ クシンがカンボジアに向かう可能性に関しても、「当面は予定がない。」とし、「近々娘に会うためにスイスに向かう予定にな っている。」と明らかに。
タイ中央銀行(BOT)は、金融機関が今月12〜14日を臨時休業とする支店数が20店舗となったことを明らかに。
一時休業となる支店は以下の通り。
クルンタイ・バンク(KTB)は、首相官邸支店、国防省支店、工業省工場局支店、クルングテープ都庁支店、カオサン通り支店、 サムローン支店の6店舗。TISCOバンクは、ヤワラート支店、商業会議所大学支店、オールド・サイアム支店の3店舗。バンコク ・バンク(BBL)は、パーンファーリラート橋支店、商業会議所大学支店、バーンナー交差点支店の3店舗。サイアム・コマーシ ャル・バンク(SCB)は、シティ・コンプレックス・プラトゥーナム支店の1店舗。タナチャート・バンクはウォンウィアンヤイ 支店の1店舗。UOBバンク(UOB)は、シティ・コンプレックス支店の1店舗。CIMBタイ・バンク(CIMBT)は、バーンナー支店の 1店舗。クルンタイ・カード(KTC)は、サラデーンBTS支店、チットロムBTS支店、スクムウィットMRTA支店、チェーンワタナ公 務センター・公務機関総合ビル支店の4店舗。
中部アユタヤ県では、タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)のメンバーが、クルングテープでの大規模反政府 集会に備え、発酵魚「プララー」を袋詰めにする作業を進めている。 プララーは強い臭気が特徴の食べ物だが、袋に詰めたものを政府要人に投げつけるといった嫌がらせにもしばしば使われている 。メンバーの1人は、「袋詰めプララーは、集会参加者への特別プレゼント。治安部隊から攻撃を受けたら投げつける。だが、 プララーは安くない。そのため、そうちょくちょくは使用できない。」としている。
なお、地方のUDDメンバーがすでに1トンに及ぶ袋詰めプララーを携えてクルングテープに向かったとのこと。
また、北部UDDメンバーが、「当局がクルングテープ入りを妨害するなら汚物入りの袋を投げつける。」としていることに対し、 警察の担当者は、「汚物をクルングテープに持ち込まないでほしい。警察官などに投げつける者がいたら逮捕する。」と警告。
上院議会は、カンボジアとの共同コミュニケに絡んで国家汚職防止取締委員会から責任を問われたノパドン外務大臣の 罷免決議案を否決。
採決の結果、罷免支持が57票と55票だった不支持を上回ったが、要件とされる上院議員3分の2に相当する90票の支持を得られ ず否決となった。棄権・無効票は5票。
先に上院議会は、民主主義市民連合のデモ隊に対する一斉排除行動で責任を問われたソムチャーイ前首相に対して提出されてい た罷免決議案を否決。
19時までタイのテレ ビ報道によると、クルングテープ都内の数ケ所で行われたタクシン支持派の反政府集会はほとんどが散会。夜に民主記念塔近く のパーンファー橋に集結し、13日昼から集会を再開する。タクシン派は政府に解散総選挙を要求し、応じない場合は幹線道路の 封鎖に踏み切る方針を示している。
タクシン派赤服集団の反独裁民主主義同盟(UDD)が、都内各所で集会を行ったが、集会参加者が伸び悩み、解散を決定。UDDチ ャトポン・プロームパンは、「クルングテープ及びノンタブリー県5箇所で行われた一斉行動は単なる終章の盛り上がりに向けた 宣伝を兼ねたささやかな序曲でしかなかった。14日に100万人の赤服軍団がクルングテープに集結すると確信している。」とした 。チャトポンによると、「14日からの大規模活動に備え体力を蓄えておくためにも、敢えて小規模な活動で終わらせたのだ。」 という。しかし、チャトポンは、「12日に行われた一斉行動に目標を下回る赤服しか集まらなかった。」は認め、「背景にアユ タヤー県のワンノーイ郡の警戒線を初めとする当局の検問による妨害があった。」と指摘。また、チャトポンは、「ワンノーイ 郡の警戒線で北部や東北部から来た赤服軍団の進行が妨害される虞れがあることに鑑み、赤服軍団のクルングテープ入りを助け るため、クルングテープからワンノーイ郡の警戒線に戦力を派遣する方向で調整している。」、「クルングテープ及びノンタブ リー県の6地点で行っていた集会を、17時にまで解散し、明後日(14日)の大集会に備える。」と発表。
首都圏警察本部のピヤ報道官は、「夜からガス積載車のクルングテープ内の通行を禁止する措置を講じる方針である。 」と明らかに。禁止期間に関しては明らかにされていない。
「この措置は、反独裁民主主義同盟の大規模集会に乗じた第三者による情勢扇動行為を未然に防ぐためのもので、同様に情勢扇 動に利用される虞れがあるガソリンスタンドやガス充填所の警戒も強化する方針だ。」という。
03月13日(土)14日に大規模な反政府集会を予定しているタクシン 支持派が12日から13日にかけ、トラックやバス、自家用車などで、地方からクルングテープに続々と到着し、クルングテープ都 内のアナンタサマーコム宮殿前やパーンファー橋などに詰めかけた。周辺は数千台の車両と数万人の集会参加者で溢れ一部で交 通が麻痺。
タクシン派団体の指導者は政府に解散総選挙を要求し、受け入れられない場合は政府機関へのデモ行進や幹線道路の封鎖に踏み 切る考えを示している。
タイでは2006年09月のクーデターで追放されたタクシンを中心とする勢力と、タイ国王の諮問機関である枢密院、現政権与党・ 民主党などが対立し、過去3年にわたり政局が混乱、街頭デモや暴動、爆弾騒ぎなどが頻発している。こうした中、最高裁は先 月26日、タクシンの資産464億B(約1275億円)の国庫没収を命じ、これを不満とするタクシン派が今回の反政府集会に踏み切っ た。
政府はタクシン派を抑え込むため、11日、軍の動員を合法化する国内治安法を発令。兵士3万人、警官1万人など計5万人を動 員し、治安維持に当たっている。
クルングテープ大量輸送公社は、反独裁民主主義同盟がパンファー橋を中心に大規模集会を開催のため、2番、 23番、 65番、70番、511番、503番及び509番バスの走行路線の一部を変更する事を明らかに。 また、パトゥムタニー 〜 サナームルワン間を走行する33番路線に関しては14日から15日にかけてパトゥムタニーからバーンポ ー間の折り返し運転に切り替える。
反独裁民主主義同盟幹部のウェーン・トーチラーカーンは、「15時からパンファー橋に設置されたメインステージを中 心とした大規模集会を開催する。」と発表。
また、「14日正午に幹部のウィーラ・ムシッカポンが議会解散を初めとする政府に対する要求事項を読み上げ、政府が同日中に 要求の受け入れを拒否した場合は活動レベルを引き上げ、翌15日にクルングテープ全域でデモ活動を展開する方針である。」と 明らかに。クルングテープ全域の幹線封鎖に乗り出す可能性に関しては言及していない。
一方、ウェーンは、あらためて平和・非暴力を旨とした集会活動を展開する方針である事を確認し、「カッティヤ・サワディポ ン少将配下の強硬派や、幹部と袂を分かったデェーン・サヤームの合流を認める方針がない。」とを明らかに。
先にウェーンは、「カッティヤ少将配下の軍関係者が地方の赤服軍団関係者に軍事訓練を施し、一部県内では訓練修了者に対し て1人あたり4発の手榴弾を支給している。」と指摘。
陸軍のサンスゥン報道官は、第1地区警察本部がアユタヤー県ワンノイ郡内にある自動車部品工場を家宅捜索し、100発 の使用可能な模造M79発射装置の部品約300個を押収押収し、工場経営者の親子や工場職員等計25人を逮捕した事を明らかに。
所有者は、「エークという名の男に1個2000Bで製造を頼まれた。すでに1060個を出荷したが、どこに運ばれたか知らない。」 と述べている。
迫撃砲は、40俘鈎峠討琉貅錣如大きさはライフル銃程度。先に陸軍本部に擲弾(小型爆弾)が射ち込まれた事件でもM79迫撃砲 が使われたとみられている。当局は、「同盟の集会に乗じた情勢扇動に使用するため模造M79発射装置を製作した可能性もある。 」と見て捜査を進めている。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、政府が解散要求を14日中に受け入れなかった場合には、15日 から段階的に活動レベルを引き上げ政府に対して解散圧力を加えていく方針を再確認。14日以降の活動方針に関しては、別途14 日夕方以降に幹部間で協議される予定。
また、15日の活動に関しては、クルングテープ全域でデモ活動を展開する方針である事を確認したが、地点に関しては、「国会 議事堂や首相官邸ではないパンファー橋から約20厠イ譴神治に関係する地点である。」と語るに留めた。詳細に関しては14日 中に発表される予定。
経済使節団を率いて日本を訪れたコーン財務相は訪問最終日の、日本記者クラブで講演し、タイ政府の経済対策や反政 府デモ対策を説明。
東部ラヨン県マプタプットで数十に及ぶ工業プロジェクトが差し止め判決で中止となっている問題については、「タイ経済には さほど影響がない。今年の経済成長率が0.2〜0.3%下がる程度。」との見方を示した。
また、クルングテープでの大規模な反政府デモについては、「政府はどのような事態にも対応できる準備ができている。当局は 法令順守の姿勢でデモに臨む。タイは民主国家であり、政府はデモ隊の権利も尊重している。」などと説明。
国外逃亡中のタクシンが拠点としていたアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを離れ、ヨーロッパに移動した模様。タイ外 務省によると、「タイの要請を受けたUAE政府がタクシンに出国を求めた。」という。
タクシンは、反政府集会のためクルングテープに集結した支持者数万人に国外から約10分間ビデオ電話をかけ、謝意を伝えると ともに、民主主義を取り戻すために力を合わせようと呼びかけた。「長女と次女に会うため、ドバイを離れヨーロッパに入った 。」と話した。タクシンは自身のウェブサイトでも、「ドイツで娘たちに会うためにドバイを離れた。」と説明。「カンボジア のシエムリアプに向かった。」との一部報道を否定。
「カンボジア訪問」は未確認情報として報じられたものだが、タクシンは、「ドバイを出るよう命じられてシエムリアプを訪れ た事実はない。」としている。ドバイは、アラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国の1つ。
パニット外務補佐官は、「タクシンは、ドバイで政治活動をしないという約束を破ったため、ドバイを出るよう求められた。UAE 政府高官に確認済み。」と改めて指摘。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「ネーウィン・チットチョープの一派が武器を確保し、集会 に乗じた情勢扇動に使用するためにプルマン・バンコク・キング・パワー・ホテル内に隠匿している。」と指摘し、ネーウィン に近いとされるウボンラチャタニー県警察本部のガセームサン副本部長に対して自らの立場と事実関係に関して明確にするよう 要求。
また、アユタヤー県ワンノーイ郡内の工場内で多数のM79用の発射装置が発見された事に関しては、同盟の関与を否定。政府に対 して早急に背後関係の捜査を進めるよう要請。
一方、大規模集会の参加者が7万人と見積もられている事に関しては、「かつて政府にいた者として当局が政府を安心させるた めに少なめに見積もって報告するのは常である。」とし、「14日正午に実際に集まっている参加者を見れば当局が如何に少なめ に見積もっているか分かるだろう。」と発言。
刑事裁判所は、赤服集会の場で集会参加者に火炎瓶の所持及び政府関係者の追跡や暴力、独立機関の焼き討ちを呼びか けた反独裁民主主義同盟幹部のアリスマン・ポンルゥアンローンに対する逮捕状の発行を許可。
先に警察は、民主主義市民連合傘下団体幹部のウィーラ・ソムクワームキットの刑事告及びアリスマンが先週に行われた集会で 火炎瓶の所持を呼びかけた事を受け12日に逮捕状の発行を申請。
アリスマンは、集会の壇上で、「逮捕状は絶対王制型官僚主義 者一味からの指示を受けたものである。」と発言し、「当面は集会会場で座り込み活動を続け04月01日に警察に出頭する考えで ある。」と明らかに。
また、同盟幹部のナタウット・サイクアは、「アリスマンが、『100万人の集会参加者が1ℓの火炎瓶を持ってクルングテープ入 りし、100万ℓのガソリンでクルングテープを火の海にしよう。』と発言したのは、あくまで当局の制圧行動を想定した自己防衛 のための発言だった。これまで行われた検問で火炎瓶やガソリンが押収されていないのが何よりの証拠である。」と述べた。
首相付秘書官長のコープサック・サパーワスは13日、情勢次第では非常事態宣言を発令する用意がある事を明らかに。 しかし、14日に臨時閣議を召集する可能性に関しては否定。
コープサックによると、「現状では発令の必要性は認識しておらず、また発令が必要な情勢になる事を未然に防止するために、 反独裁民主主義同盟の集会参加者に異常な動きが見られたり、好ましからざる人物・集団の合流が確認された場合に同盟の交渉 窓口にコンタクトをとり対応を要請するよう勤めている。」という。コープサックは、同盟との政府窓口に任ぜられており、ま た同盟は幹部のウェーン・トーチラーカンを政府との交渉窓口に据えている。
反独裁民主主義同盟幹部のウェーン・トチラカーンは、平和的な集会の進行に影響を与える虞れがある、ウボンラチャ タニー県のチャック・トン・ロップ、チエンマイ県のラック・チエンマイ51、ピサヌローク県のピサヌローク49及びラノーン県 の傘下団体の4団体に対する適切な対応を政府に約束。
これは、政府交渉窓口のコープサック首相付秘書官長の、過去の活動実績等から情勢を過激化させ集会参加者に影響を与える虞 れがある3〜4の団体に対する対応要求を受けたもの。また、政府は、同盟の集会会場周辺の警戒に当たる軍関係者の減員要求 を受け入れ、軍関係者を減員させ、代わりに警察官を増員する事で対応する事を約束。
ブリラム県ラハーンサーイ郡内の国境線付近で、レンジャー部隊及び国境警備警察隊の合同部隊と違法伐採された木材 を運搬中だった20人以上と見られる武装組織との間で銃撃戦が発生し、武装組織側の1人が死亡した。タイ側には被害はなかった 。
現場は国境線から約2厠イ譴臣賄世如∋弔蠅良霑組織関係者は全員カンボジア領内に逃走。
03月14日(日)朝第1地区警察本部は、サムットプラーカーン県バーンボー郡内 で、M79関連部品を製造している工場を摘発し、関連部品を押収。一部報道は、「1000台以上の発射装置の製造に使用可能な部品 を押収した。」と報じている。
この摘発は、前日にアユタヤー県ワンノイ郡内で摘発されたM79発射装置用部品の製造工場に関する捜査により、一部部品の供給 元として当該工場が浮上した事を受け行われたもの。
逮捕された工場のオーナーは初期段階の取り調べに対して、「人から雇われて部品1個あたり50Bで製造を請け負っていた。ア ユタヤーの摘発を受け工場内にある部品を廃棄するところだった。」と供述している。
正午クルングテープ西部のラーチ ャダムヌン通り一帯に集結した反独裁民主主義同盟は、24時間の期限を設けて政府に対して解散要求を突き付けた。「現政府が 独裁勢力の支配下にあると主張、解散に応じない場合は政府機関へのデモ行進や幹線道路の封鎖に踏み切る。」としている。
同盟によると、「現政権の組織者であるネーウィン・チットチョープとステープ副首相以外の政府関係者との交渉に応じる考え はない。」という。
正午現在、期限後の活動計画に関しては公式に発表されていないが、先に同盟は解散要求が受け入れられなかった場合は、クル ングテープ全域で活動を展開させる方針を明らかにしていた。
午後タクシン派団体 の反独裁民主主義同盟(UDD)は、13日未明より都内民主記念塔付近一帯を封鎖し、反政府集会。14日午後時点で、反政府集会の 参加者は支持基盤である東北部などから続々とクルングテープ入りし、参加者が昼過ぎまでに数万人(報道により10万人近く) まで急増。政府は軍、警察など5万人を動員し、警戒に当たっている。
幹部のウィラ・ムカシクポンは、「アピシット政権は独裁勢力をバックに非民主的な政局運営をしている。」と批判。「国民の 判断を仰ぐべきだ。」として下院解散を強く求めた。さらに、15日午後12時までに明確な回答をするよう要求した。
また、逮捕状の出ているアリスマン・ポンルアンロンは、「24時間以内に回答がない場合には、次の行動に移る」と宣言。その 場合はまずクルングテープ都内を一団となってデモ行進するものとみられており、都内の交通の麻痺は必至。
タイの政局は2005年以降、ばらまき政策で地方、貧困層の支持を得たタクシンと、タクシンの権力拡大を危惧する特権階級・保 守派の対立が激化し、選挙で勝ったタクシン派がクーデターや街頭デモ、司法判断で反タクシン派に政権を奪われるというパタ ーンが続いている。タクシンは利益誘導、反王室というイメージが広がり支持が尻すぼみとなっているが、軍事クーデターなど 民主的な手続きを無視する反タクシン派への反感も根強い。2008年に首相官邸や2空港を占拠した反タクシン派団体幹部の訴追 がこれまでに8回見送られるなど、司法の「ダブルスタンダード(二重基準)」を指摘する声もある。
首都圏警察は、「反独裁民主主義同盟(UDD)の反政府デモ続行に伴い、ウトンナイ通り、ラーチャダムヌン通り、政府 庁舎(首相官邸)の周辺道路、ラーマ8世橋、ピンクラオ橋、クルントン橋などの交通渋滞がさらに深刻化する恐れがある。」 として、これらの地点を回避するよう都民に呼びかけた。
また、タマサート大学タプラチャン・キャンパスとシーナカリンウィロート大学は15日と16日の授業を全て休講。
中部アユタヤ県などで3月14日、船を連ねて首都へ向かうおうとしていた反独裁民主主義同盟(UDD)メンバー数百人が 、船不足のため桟橋にとり残されて激怒、運航会社などを相手に怒鳴り散らす事態に発展。
UDDでは当初、アユタヤ、パトゥムタニ、ノンタブリ県で計100隻以上の船を用意し、メンバーを分乗させて首都の反政府デモに 合流する予定だった。しかし、当日確保できたのはわずか20隻にとどまり、多くのUDDメンバーが桟橋で立ち往生。
この「水上デモ」の責任者でコメディアンのチェンは、「借り賃も払っておいたのに、船主は政府を恐れて逃げ出したのか。」 と怒りを露わにして代わりの船を要求、「我々は民主主義のために戦っている。長々と待たせるならこの辺の船を全部燃やすぞ 。」と息巻いた。
水運局がデモ隊の宥めにかかったが、ついに水上バスを運航するチャオプラヤ・エキスプレス・ボート社が自社船を手配、とり 残されたメンバーの一部を首都へ運んだ。後にデモ隊は「水上デモが盛り上がらなかったのは、船が足りなかったから。」と説 明。
タイのタクシン支持派はクルングテープ西部のラーチャダムヌン通り一帯 を占拠。総数は数万人に上る。行政やタクシン派団体が仮設トイレなどを用意したが、クルングテープの気温はここ数日、最高 35〜37℃、最低27℃と、路上暮らしには辛い季節。
集会参加者の多くは地方からバス、トラックなどでクルングテープ入りした。手当てをもらって集会に参加しているという報道 もあり、実際、一部の参加者は集会組織者から金銭を受け取っていた。13日夜には酒盛りをする姿も見られた。
消息筋によると、「クルングテープ西部のラーチャダムヌン通り一帯を占 拠したタクシン支持派が、24時間以内の下院解散を要求したことを受け、反タクシン派の強硬派が軍事クーデターに向け動き出 した模様。クーデターが反タクシン派上層部の了解を得て実行されるかどうかは不透明だが、実行の場合は16日以降、その後の 新政権では2006年のクーデター同様、枢密顧問官の1人が首相に就く見通し。」という。
アピシット首相は14日放送のテレビインタビューで、解散総選挙について「(選挙でタクシン派が優勢とみられ、反タクシン派 が選挙結果を受け入れないため)解決策にならない。」という考えを示したが、可能性を完全には否定しなかった。一方、クー デターについては「受け入れられない。」との姿勢を重ねて強調。ただ、数万人に膨れ上がったタクシン派集会が手ぶらで散会 する可能性は低い上、反タクシン派の後押しで就任したアピシット首相が自分の意思で解散権を行使できるかどうかは不透明で 、反タクシン派上層部がクーデターという選択肢を選ぶ可能性は捨てきれない。
在クルングテープのドイツ大使は、既に2009年の時点でタクシンに対して入国禁止措置が講じられている事を確認し、 「タクシンがドイツ国内に滞在している。」との報道を否定。しかし、「別名を使用したり、他国のパスポートを使用して入国 していた可能性に関しては、現段階では確認できていない。」と認めた。
2008年11月に首相時代の職権乱用で禁固2年の有罪が確定したことから、英国はタクシンに対し事実上の入国禁止措置をとって いるが、ドイツについても、「タクシンが自由に入国することはできない。」とのこと。「タクシンが不当な手続きで入国して いた事が確認された場合には、不法入国として法的処分を受ける事になる。」という。
夕方反独裁民主主義同盟は、24時 間の期限を設けて政府に突き付けた議会解散、首相辞任要求に対する回答を要求するために、期限である15日正午過ぎまでにア ピシット首相等が詰めている集会対策本部が設置されている第11歩兵連隊本部に全てのデモ隊を移動させる方針を明らかに。同 盟によると、15日09時からデモ隊の移動を開始する方針。
西部のパーンファー橋一帯を数万人で占拠したタクシン支持派 はアピシット首相が解散総選挙に応じない場合、首相が反政府集会の指揮所としているクルングテープ郊外バンケンの第11歩兵 連隊本部(パホンヨーティン通り)へ15日朝からデモ行進する方針。ラーンルアン通りを経由し、パホンヨーティン通りを北上 するとみられる。
タクシン派幹部のチャトポン下院議員が明らかに。チャトポンはアピシット首相、プレム枢密院議長、ステープ副首相、プラユ ット陸軍副司令官の名前を挙げ、「行く先々について行く。」と述べた。
タイでは2006年09月のクーデターで追放されたタクシンを中心とする勢力と、タイ国王の諮問機関である枢密院、現政権与党・ 民主党などが対立し、過去3年にわたり政局が混乱、街頭デモや暴動、爆弾騒ぎなどが頻発している。こうした中、タイ最高裁 は先月26日、タクシンの資産464億B(約1275億円)の国庫没収を命じ、これを不満とするタクシン派が今回の反政府集会に踏み 切った。
今後のシナリオとしては、集会の自主的散会、集会の強制鎮圧、解散総選挙、クーデターなどが想定され、水面下で様々な動き があるようだ。クーデターは反タクシン派の軍強硬派が画策しているもようで、アピシット首相はのテレビインタビューで、「 クーデターは問題解決にならず、政府もタクシン派も反対している。」と数分にわたり力説した。タクシン派の郊外への移動も こうした動きと関係している可能性がある。
アピシット首相は「16日の閣議を1週間延期する。」と発表。その理由として、「国会審議と日程が重なるため。」と 話しているが、逮捕状の出ているアリスマンが「閣議時、政府庁舎を包囲する。」と宣言していることから、これを警戒したと の見方が支配的。
ただ、下院解散について、アピシット首相は、「下院解散は国民和解につながらない。」と明言。なお、「UDDが平和的に集会を 行う限り、圧力をかけることはしない。また、地方から上京する支持者を邪魔することもしない。」と話している。
14日午前にサムットプラーカーン県バーンボー郡内で、M79関連部品製造工場が摘発された件に絡んで、警察当局は、更 にサムットプラーカーン県バーンプリー郡内で 2社共用の倉庫を摘発し、約300のM79関連の引き金や製作用装置を押収。
また、社内に置かれていたコンピュータのデータから、チョンブリー県からM79関連部品の製作がネットを経由して依頼されてい た事を確認。
逮捕状が出ている、反独裁民主主義同盟幹部のアリスマン・ポンルゥアンローンは、「アピシット首相に議会解散、首 相辞任を迫るために15日に一部の赤服軍団を率いてアピシット首相の所在場所に赴き、アピシット首相の決心を表明するための 臨時閣議の招集を要求する考えである。」と明らかに。
「アピシット首相が議会解散、首相辞任要求を拒絶した場合は、今後アピシット首相の行く先々で『平和・非武装』を旨に抗議 活動を展開し要求受け入れを迫る考えだ。」という。
軍関係筋によれば、政府が対策本部を設けている第11歩兵連隊本部(クルングテープ都バンケン区)にデモ隊が押し寄 せる恐れがあるため、本部の警備要員1050人が約4500人に増強。
同本部には、アピシット首相、ステープ副首相(治安担当)、主要閣僚が泊まり込み、状況をモニターするとともに、軍や警察 などに指示を出している。
反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャトポンは、「15日朝からデモ隊を動員し、同本部を包囲する。」との戦略を明らかにした 。これに対し、ステープ副首相は、「デモ隊が違法行為に訴えないかぎり、デモは許される。だが、対策本部周辺の交通が麻痺 するようなら治安当局が措置を講ずる。」としている。
タクシンビデオ演説の中で、「いまや赤服軍団は絶対王制型官僚主義打倒を誓い合う全国的な戦線に成長した。」と激 賛し、「地方の赤服軍団に対し、クルングテープに集結している赤服軍団を軍からの攻撃から守るために各県の県庁前にステー ジを設置し集会活動を展開するよう要請。
また、タクシンは、「プラユット陸軍副司令官に対して陸軍司令官のポストを担保するためにクーデターという手段を講じると いう愚に出るべきではない。」と指摘し、アヌポン陸軍司令官に対し、「赤服軍団の制圧などと言う愚に出る事なく、まもなく 迎える退官を良い形で迎えるよう心がけるべきである。」と呼びかけた。
タクシンによると、「慈愛を持つ仏教徒として両者を許す用意がある。」という。
更に、タクシンは、「全ては2005年の総選挙で歴史的な377議席を獲得し、官僚主義者から恨みを買った事に端を発し、王室に対 する敬意がない等の事実無根の中傷に晒されただけでなく、2006年05月06日にピー・マーラークン・ナ・アユッタヤー宅で行わ れた謀議で暗殺計画を立案し、パンロップ大将に自分に対する処置を命じるに至ったが、幸い徳を積んでいたために死ぬことが なかった。」と述べた。
ビデオ演説の中で現在の滞在先について語られる事はなかった。
タクシンはビデオ演説の中で、「爆発物や銃器類を積載した古い航空機がロッブリーを初めとする地方の軍人を乗せ虎 視眈々と機会を窺っている。」と、暗にクーデター計画が進行している事を仄めかした。
更に、タクシンは、「プラユット陸軍副司令官がクーデター計画を首謀している。」と仄めかし、プラユット副司令官に対し、 「赤服軍団が勝つような事があっても、ある将官が自分との和解の口利きをしてくれるから心配する必要はない。」と語った。 タクシンによると、「件の口利きが出来る将官は、自分が首相在任中にプラユット大将を第2地区国軍本部長に推挙した人物で 、当時の陸軍司令官はこの推挙に否定的だったが、自分の働きかけでプラユット大将を第2地区国軍本部長に据える事ができた 。」という。
クルングテープ西部のラーチャダムヌン通り一帯を占拠するタクシン支持派の集会は夜も続いており、ある程度の盛り 上がりを見せている。参加者数は、集会を主導するUDD(通称スアデェーン=赤服)の発表で10万人、タイのメディアの概算で10 万人となっているが、実際には3万人程度と思われる。暑さを避けて夕方ごろに現れて夜10時を過ぎると引き揚げる参加者が多 いことから、全体ではそれ以上の参加者がいると思われるが、設置舞台が広場でなく一般道路であるため非常に混雑しており、 それ以上は集まらない状態。
3万人規模という数字は、反タクシン運動を続けていた、民主主義市民連合(PAD)の集会と同程度。政府批判あり、歌謡曲など の催し物ありといった集会の進行もPADの集会と同じで、当時を知るメディアは「真似しているだけ。」、「むしろ参加者の積極 的なパフォーマンスが少ない。」と、厳しい評価。
集会は今のところ終了する気配はなく、15日以降もラーチャダムヌン通り、首相府前、旧国会議事堂前などの交通規制が続きそ うだ。
03月15日(月)10時前アピシット首相は、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟 (UDD)が求めていた下院議会の解散を拒否。
アピシット首相(タイ民主党党首)は15日、タクシン支持派が要求している解散総選挙に応じない考えを明らかに。タクシン派 は数万人規模の反政府集会を開催中で、15日正午までに下院を解散するよう要求。
アピシット首相は、民主党と連立を組む4党の党首・幹部と会談し、政府への支持継続を取り付けた。その後の記者会見で、「 現状での解散総選挙はタクシン派、反タクシン派の対立を解決せず、混乱を招く恐れがある。」と主張。「解散要求には応じな いものの、タクシン派と交渉する用意がある。」と述べた。
一方、タクシン派は午前、アピシット首相らが臨時の執務所を置いている都内バンケン区の陸軍駐屯地(第11歩兵連隊本部)に 向かったが、アピシット首相が軍のヘリコプターでドンムアンの空軍本部に一時退避したため、集会のメイン会場であるラーチ ャダムヌン通りに戻りつつある。
ステープ副首相(治安担当)、プラウィット国防相、アヌポン陸軍司令官、プラユット陸軍副司令官などは本部に留まっていた 。関係筋によれば、「首相の退避は、ステープ副首相がデモのエスカレートを回避する目的で進言したもの。」という。しかし 、デモ隊が引き揚げたことから、夕方には車で連隊本部に戻った。
アピシット首相は「議会の解散には政治団体による中傷や攻撃がない、平穏な雰囲気で選挙が実施できる環境が保障されている 事が前提となる。現状では解散を持ってしても『全ての』問題の解決には繋がり得ない。」として解散、首相辞任要求を拒否す る事を明らかに。「現連立政権に関しては、議会制度に則り正当に成立した議会内で多数派からの支持を得ている政権である。 」とした。
また、記者会見の中で、同盟が集会会場で、昨年のソンクラーン期間中にアピシット首相がデモ隊の制圧を命じたとする音声テ ープを再度公開した事に不快感を示し、改めて「件のテープはこれまでの捜査、解析で捏造である事が明らかになっている。」 と強調。
UDDは、「本日正午までに解散をしなければ、クルングテープ全域で反政府活動を活発化させる。」としており、さらなる情勢悪 化が懸念される。
午前タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)は、本隊がある 民主記念塔付近から、今回行われている集会の対策本部が置かれている第11歩兵連隊本部に移動を開始。
ラーンルワン交差点→ヨンマラート→ヴィクトリー・モニュメント→パホンヨーティン→サパーンクワイ→ラーチャヨーティン →カセート交差点→第11歩兵連隊本部に向かうものと見られている。
本隊がある民主記念塔近くのパーンファー橋から、政府の集会対策本部が置かれている第11歩兵連隊本部に移動を開始 したタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)だが、駐屯地に到着し抗議活動を開始。
タイ地元紙によると、装甲車をはじめ鎮圧用音響兵器のエルラッドなどが配備されており、政府はUDDが駐屯地内部に強行侵入を しようとした場合、強制排除も辞さない考えを明かしている。
クルングテープ大衆輸送システム(BTS)は、本日タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD) の支持者らが道路を封鎖し移動することで、市民の足となっているスカイトレイン(BTS)の需要が高まる見通しから、運行本数 を増やしたことを明らかに。UDDは、現在本隊がある民主記念塔近くのパーンファー橋から、政府の集会対策本部が置かれている 近衛部隊第11駐屯地に移動し、抗議活動を続けている。
タイ地元紙によると、一部民主党下院議員からUDDが空港占拠に乗り出す恐れがあると指摘していることについて、タク シン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)ウェーン幹部は、「空港占拠をすることはない。」と強調。
昨日民主党シャムニ下院議員は、「政府が赤服集団の要求を突っぱねることで、赤服集団は政府への解散圧力を強めるため、ス ワンナプーム国際空港を封鎖する可能性が高い。」と述べていた。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)ナッタウット幹部は、「下院議会の解散をアピシット首相が受け入れなか ったため、戦いのレベルを引き上げる。アピシット首相はかつて『国民の血を踏みつけてまで職務を遂行することはできない。 』と述べた。実際に血をまき散らすことで、首相が約束を守るかを確かめることができる。」と述べた。「明日午前08時より支 持者10万人分の血液を採取し、首相官邸、民主党本部、首相私邸にばら撒き、血に染めるという抗議活動を展開する。」とのこ と。
タイ中央銀行(BOT)によると、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)支持者らが、政府の集会対策本部が置か れている近衛部隊第11駐屯地に移動し抗議活動を行うことで、本日8銀行17支店が休業。
休業とした銀行支店は以下の通り。
クルンタイ・バンク(KTB)、ラーチャダムナーン支店、国会支店、首相官邸支店、国防省支店の4店舗。TMBバンク(TMB) は、シーパトゥム大学支店、ラーチャダムナーン支店、スアパー通り支店の3店舗。サイアム・コマーシャル・バンク(SCB)は 、ラーチャダムナーン中央支店の1店舗。CIMBタイ・バンク(CIMBT)は、ラーチャダムナーン支店の1店舗。バンコク・バンク (BBL)は、パーンファー橋支店、政府人事事務所支店の2店舗。バンク・オブ・アユタヤ(BAY)は、ウィスットカサット交差 点支店・バンラムプー支店・サオシンシャー支店の3店舗。サイアム・シティ・バンク(SCIB)は、ラーチャダムナーン支店が ボーベー支店に一時移転し営業。スタンダードチャータード・バンク(タイ)は、マハーナーク支店、ラーチャヨーティン支店 の2店舗。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、政府が400人の偽赤服軍団を揃えて、陸軍第11歩兵部隊近衛師 団本部前に集結した赤服軍団を制圧するための機会を窺っている。仮に軍が制圧に動いた場合は、パンファー橋のメイン会場に 留まっているデモ隊を中心に民主党本部や各政府機関前に押しかけ『トイレを使用するために』デモ隊が内部に入る事になる。 」と語った。
13:20頃クルングテープのウィパワディー・ランシット通りの第1地区歩兵部隊 本部に向け6発のM79が撃ち込まれ、爆発で兵士2人が負傷。
現場は、第11歩兵部隊近衛師団本部前に集合していた反独裁民主主義同盟の移動路の近く。「上り車線を走行中だった小型トラ ックないしは乗用車からM79が撃ち込まれた。」と見られている。M79迫撃砲の射程距離は約150m。
14時前対策本部が設置されている第11歩兵部隊近衛師団本部前に集結していた 反独裁民主主義同盟は、本部前での抗議活動を終了しパンファー橋にあるメイン会場に全てのデモ隊を引き返す方針を明らかに 。
また、幹部のナタウット・サイクアは、16日08:00にデモ参加者10万人から100万㎖(=1000ℓ)の血液を採取し、首相官邸の全て の門前にばらまき、それでも解散しない場合は2本目の100万㎖の血液を民主党本部前にばらまき、更にアピシット首相が依然首 相職に固執するのであれば2本目の100万㎖の血液をばらまき、赤服軍団の抗議の姿勢を示す考えを明らかに。
13時半に第1地区歩兵部隊本部に向け数発(報道により3発から6発とまちまち)のM79が撃ち 込まれた事件に絡んで、警察当局は三菱スペースワゴンを使用した犯人1人を逮捕。
16時半過ぎ現在、首都圏警察本部トゥング・マハーメーク署内で事情聴取が行われているが、犯人の詳細に関しては明らかにさ れていない。
中部アユタヤ県の自動車部品工場でM79型携帯用迫撃砲の部品が見つかった事件で、アユタヤ県警は、「クルングテープ での反政府デモとの関連を示す証拠は見つかっていない。」と明らかに。クルングテープに隣接するサムットプラカン県の部品 工場でも携帯用迫撃砲の部品が密造されていたことが明らかになっている。
だが、反政府デモを展開中のタクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)とのつながりを裏付ける証拠は今のところ出ていな い。アユタヤ県警は、「闇市場向けに密造されていた可能性が強い。」としている。
タイ国際航空のプルット副社長によれば、「タイ国際航空はフライト予約の減少もなく、今のところ反政府デモの影響 を受けていない。」という。
今回のデモについては、37ケ国ほどが自国民のタイ渡航に注意喚起を行ったとされるが、プルット副社長は、「デモにもかかわ らず、フライトのキャンセルが増加する兆候は見られない。キャンセルせずに搭乗しない客数もいつもと変わらない。利用者は タイのデモがどのようなものかよく理解しているようだ。」と話している。「フライト予約はトータルキャパシティの70〜80% 、ここ数日のフライトの利用率も75〜76%に達している。」とのこと。
パニット外相補佐官は、拠点としているドバイを13日に出発した「タクシンが14日にバルカン半島中西部のモンテネグ ロを訪れているとの情報の確認を急いでいる。」と明らかに。モンテネグロの地元テレビが、「タクシンがモンテネグロの中世 の古い町、ブドヴァの豪華なホテルで、側近と共に、コーヒーとケーキを啜るのを楽しんでいる。」と報道。
外務省は、外交チャンネルを通じて報道の真偽を確かめているというが、在ハンガリーのタイ大使館にも確認を指示。タイはモ ンテネグロに大使館を置いていない。
タクシンは先週ドバイ(アラブ首長国連邦)を出てから行方が分からず、タクシン派の赤服軍団が大規模デモを開始したとき、 雲隠れしていた。タクシンはモンテネグロのパスポートを持っていると信じられているが、市民権があるか不明。
タクシンの元法律顧問で元外務大臣ノパドン・パッタマは、「タクシンがモンテネグロに滞在中である。」と確認。しかし、「 タクシンが政治活動禁止違反でドバイ当局から国外退去を勧告された。」との指摘に関しては、「事実ではない。」と否定。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、兵士2人が重傷を負った第1地区歩兵部隊本部へのM79攻撃は 、「赤服軍団制圧のために非常事態宣言を発令する事を意図して行われた政府のヤラセである。」と指摘。
また、チャトポンは、「予定通り16日に100万㎖の血液を首相官邸の全ての門前にばらまく計画を実行する方針である。」と確認 し、「既に採血のために各病院の医師や看護婦、職員500人の手配を終えている。」と明らかに。
一方、警察当局は、「M79攻撃に絡んで首都圏警察本部トゥンン・マハー・メーク署に逮捕された男性を証拠不十分で釈放した。 」と発表。警察によると、「目撃証言に基づき該当するナンバーの車を運転していた男性の逮捕したが、調査の結果男性の体や 車の中から硝煙反応が確認されなかった。」という。
タクシンはビデオ演説の中で、第11歩兵部隊近衛師団本部前での抗議活動後に反独裁民主主義同盟内で闘争方針を巡る 対立があった事を明らかにし、集会参加者に対して「負ける事ができない闘いに挑んでいるという事を理解し、忍耐を旨とした 平和的な闘争により必ず目標を達成させる事ができる。」と訴えた。タクシンによると、「先の抗議活動の際に、一部の本部内 突入を主張していた強硬派グループがメイン会場への引き返し決定に怒りデモ隊から離脱していた。」という。
また、タクシンは、「首相在任中だった2006年に、民主主義市民連合のデモ隊が100万人に膨れあがり衝突が発生する虞れがある との助言を受け約1ケ月間首相職を休んでいた。」と明かし、「アピシット首相は、同盟側のデモ隊が100万人に達した今こそ自 分を見習って1ケ月間休職するべきである。」と指摘し、集会参加者からの拍手喝采を受けた。
更に、タクシンは、万が一当局による制圧行動があった場合は、地方にの住民は県庁舎、海外の支持者は大使館や領事館前に集 結するよう呼びかけ、過去に党友だったり連立を組んだ事があるスワット・リプタパンロップやバンハーン・シルパアーチャー 、ソムサック・テープスティン等に対し、「良く考えて再度我々と政界で共闘する道を選ぶべきである。」と訴えた。
03月16日(火)02:30頃クルングテープのチャトチャック区ソイ・ラートプラーオ 23内にある民家に向けM79が撃ち込まれるという事件が発生。人的被害は確認されていない。
現場は、親タクシン派が敵の1人と見なしている行政裁判所長のアカラートン・チュラーラット宅から約200m(500mとの報道 も)離れた地点で、過去に反独裁民主主義同盟の大規模集会開催直前にアカラートン宅に向け爆発物が投げ込まれる事件が発生 。
警察は、ターゲットになっ民家のオーナーが関係している建設機器販売ビジネスを巡る係争が背景にある、ないしは情勢扇動目 的でアカラトーン宅に向けて撃ち込まれる予定だったM79が誤射により民家に撃ち込まれたかの何れと見て捜査を開始。警察によ ると、「初期捜査段階では民家のオーナーが絡むビジネス関係が背景にある可能性が高い。」という。
03:40頃チエンマイ県県都内ステープ地区内にあるネーウィン・チットチョープ の岳父カネーン・スパーの建設会社オフィス兼住宅に向け爆発物が投げ込まれた。人的な被害はなかった。
使用された爆発物は爆竹を使用したと見られる手製のテニスボール型で、「バイクに乗った2人組が塀越しに爆発物を投げ込ん で行った。」との目撃証言もある。
また、この事件に先立つ15日深夜に、県都内中心部にあるバンコク銀行プラトゥー・チャーングプアック支店前で大型の爆竹が 破裂が発生。監視カメラ映像からバイクに乗った2人組が爆竹を投げ込んで行ったものと見られている。
警察は、何れも情勢扇動目的の犯行と見て捜査を開始。
08時よりクルングテープで数万人 規模の反政府集会を行っているタクシン支持派団体、反独裁民主主義同盟(UDD)は、午後から首相官邸などに血を撒くとして、 予定通り都内民主党記念塔近くの特設テントで採血を開始。政権与党の民主党の本部、スクムビット・ソイ31のアピシット首相 の私邸も標的。採血にはタクシン野党のプア・タイ党の下院議員数十人も加わった。
UDDは政府に下院解散・総選挙を迫っている。血を撒く作戦については、国外逃亡中のタクシンの帰国に必要な儀式として占い師 が薦めたという噂が流れている。タイの有力者には風水や占いを信じる人が多く、タクシンをめぐる政争でも、支持派、反対派 の双方が様々な宗教儀式を行った。
タイ地元紙によると、ウェン幹部は、「血液提供希望者が2〜3万人にとどまるため、目標としていた100万㎖(=UDDは)を集 めることはできない。」と見ている。「最終的に10万㎖(=100ℓ)前後となるものの、作戦上問題はなく、上出来。」としてい る。
UDDは医療スタッフ500人を動員して支持者1人10㎖を採血している。これに対し、看護助産婦評議会は、「採血は、研究・医療 目的以外では許されていないほか、注射器の使い回しなどによるウイルス感染が懸念される。」として、UDD支持者からの採血に かかわった看護婦を処分する方針を明らかに。
午前アピシット首相は、北部の視察のため、タイ陸軍機でドンム アン空港を発った。プミポンダムなどを訪れ、水不足の現状を確認する予定。
アピシット首相は出発前に記者団の質問に答え、反政府集会について、「(集 会指導者の)ウィーラ(61)は分別のある人だ。」として、今後の話し合いに期待。ウィーラはプレム政権(1980〜1986年)で 副内相、副運輸相などを、1986〜1987年に現政権与党の民主党の幹事長を務めた。プレムは現在、枢密院議長で、反タクシン派 の中心人物とみられている。

← ウィーラ・ムシッカポン(61)。

プラチャーラート党サノ党首は、「現在不安定となっている政治情勢を解決するため、アピシット首相は辞任するべき 。」との見解を明かした。「過去起きた国民が虐殺されるような事件を未然に防ぐためにも、首相は意地を張るべきではない。 」とし、「辞任し、彼ら(タクシン派)と話し合いをすべき。」と述べた。
昼過ぎ反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、16時頃に予定 されている首相官邸門前での赤服軍団から献血された血液の散布及び儀式を終了した後に民主党本部に向かい抗議活動を展開す る方針を明らかに。
「民主党が偽赤服軍団にスワンナプーム国際空港を占拠させる機会を作るために赤服軍団が空港占拠を計画しているとのデマを 流布している事に抗議するためだ。」という。また、チャトポンは、当局に対して偽赤服軍団に対する措置を要求。「当局が措 置を講じることが出来ない場合は、真性の赤服軍団が代わりに措置を講じる用意がある。」と明らかに。
政府が反政府デモに動じぬ姿勢を示していることから、「連立政権に打撃を与えるため、野党議 員がそろって辞職する。」との案が反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のウィーラから出ている。だが、タクシン派のプア・タイ党 の議員の多くは、「民主党政権に退陣を強いることができるか定かでない。」などとして、議員辞職に消極的。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「アピシット首相に対する議会解散圧力を強めるためにプア・タイ党 の議員に対して早期の議員辞職を訴える考えである。」、「下院議会の場で議員辞職を提案する考えだ。」、「議会の運営をス トップさせることはできないものの、野党議員不在では下院は意味をなさなくなる。」として、野党議員の辞職で政権退陣の実 現は可能としている。しかし、自らが率先して議員を辞職する可能性に関しては、「スタンドプレイになる。」として否定。
また、チャトポンは、段階的に政府に対する解散圧力を強めていく方針を確認し、行動にあたっては何れも非暴力を原則に置き 、国民生活への影響を最小限に留めるよう努めていく方針を明らかにした。
これに対し、プア・タイ党議員の間からは、「過去にあった野党議員の大量辞職も政権には打撃を与えられなかった。」、「議 員辞職より国会審議の拒否のほうが効果的。」、「UDDとプア・タイ党は役割が違う。われわれには野党議員としてなすべきこと がある。」といった意見が出ている。
タクシンは、Twitterを通して「クルングテープをターゲットにした破壊活動を計画している。」とのステープ副首相の 指摘を強く否定し、「もしステープ副首相が計画を裏付ける盗聴テープを公開する事ができたら賞金を進呈してもいい。と強気 の姿勢を見せた。
これに先立ち、「アメリカ当局が、『モンテネグロ滞在中のタクシンの電話会話の盗聴結果に基づき、タクシンがクルングテー プを標的にした破壊活動の準備を指示した。』と警告している。」と、タイポスト紙が情報当局筋からの情報として報じている 事に絡んで、ステープ副首相が、外国の情報機関から同様な警告が寄せられている事を仄めかしていた。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、政府に対して解散圧力を加える一環として、プア・タイ党所 属議員に対して議員辞職を働きかける計画を撤回した事を明らかに。
チャトポンによると、「議員が自主的に辞職した場合1000万Bの補償金を支払わなければいけないとする規則がネックになった 。」という。
これに先だってタクシンは、「議員辞職による圧力だけでは強力な杖で支えられている現政権を倒すことは不可能である。」と して再考を促すメッセージをTwitterで配信していた。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)による集会が、5日目に突入したものの、以前集会参加者は数万人規模を 維持。この影響で各地のセントラル系デパートの来客数に影響が出ていることがわかった。
タイ地元紙によると、流通大手「セントラル」を展開するセントラル・パタナ(CPN)ナリット取締役は、「赤服軍団による集会 でここ5日間のセントラル・ピンクラオ店及びセントラル・ラープラオ店の来客数が通常時より20%ほど少なくなっている。」 と明かした。その他コンケーン県とウドンタニー県にあるセントラルデパートも、「集会参加者がクルングテープに向かった影 響か、通常時より10%ほど少なくなっている。とのこと。またナリット取締役は、「今年第1四半期の業績に影響を及ぼすこと はないものの、長期化した場合は第2四半期に影響が出てくる可能性がある。」との見方。
反政府デモが行われているクルングテープ都内ラーチャダムヌン・クラン通りでは、この数日、屋台やファーストフー ド、コンビニエンス・ストアなどが驚異的な売り上げを記録。
セブンイレブンを運営する「CPオール」によると、「今回デモが行われているエリアには約35店のコンビニがあるが、いずれも 売り上げが50%前後も伸びている。」という。CPオール幹部は、「通常、商品の補充は週に3回だが、デモが始まってからは1 日で3回。稀にみる回転の速さ。」と話している。売れ筋は、水、パン、ソーセージ、調理済み食品。
路上屋台も売り上げが好調だ。東北風ソーセージ売りの女性は、豚の串焼きやもち米などのメニューを増やし、さらに営業時間 を拡大してデモ隊の需要に応えている。「普段なら3500串を売るのに2日以上かかるけど、今は半日でなくなる。」とし、同業 者に差をつけようと、「購入額に応じて水やもち米のおまけもつけるようにしている。さらには、デモ隊向けのデリバリー・サ ービスも始める。」という。
タイ地元紙によると、タイ旅行業協会(ATTA)顧問のアピチャートは、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が 集会の活動レベルを引き上げていることで、現時点で37ケ国がタイへの渡航に何らかの注意喚起を行っていることを明らかに。 「一部の国は注意喚起のレベルを引き上げ、ここ2週間の渡航を禁止した。」とのこと。このことから、「観光業に現時点で40 億B以上の損害が発生した。」との見方。「今後集会が長期化すれば、損害が拡大していく。」とのこと。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)による集会が続いていることから、在タイ日本大使館より注意喚起。
反独裁民主戦線(UDD)等による集会実施に関する注意喚起(2010年3月16日現 在)
1.UDDは、その要求が政府により受け入れられなかったとして「デモ活動のレベルを上げる」としており、本16日(火) 午前8時より、集会参加者から採血を行い、午後6時以降に採血した血液を「首相府」、「民主党本部」及び「アピシット首相 私邸(スクンビット通りソイ31)」に撒く抗議活動を行う旨発表しました。
今後の抗議活動の具体的な態様、日時は発表されておりませんが、今後の抗議活動により、その周辺では急遽の交通規制や立入 規制等が予想されると共に、交通渋滞等が予想される他、展開如何によってはデモ隊と警察・軍との間で不測の事態が発生する 可能性も排除できません。

2.また、昨15日(月)午後にはバンコク都内ウィパワディ−・ランシット通りにある第1歩兵連隊前で爆弾事件が発生し、 兵士2名が負傷するなど、バンコク都内の治安情勢は緊迫した状況が続いています。

3.つきましては、タイに渡航・滞在される方は、報道等から引き続き国内の治安情勢に関して注意を払い最新情報の入手に努 めるとともに、今後とも集会・デモ等が開催されている付近には近づかないようにするなど引き続き十分な注意を払って下さい 。

(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8502、696-3002(邦人援護)
FAX :(66-2)207-8511
宮内庁は、「タイとラオスを非公式に訪問の予定だった秋篠宮が、政情不安が懸念されるタイの日程を取りやめる。」 と発表。同日の閣議で報告。
当初秋篠宮は、17日に出発しタイで、秋篠宮ら日タイの研究者が執筆した家禽類に関する学術書の刊行記念式典出席や名誉博士 号の授与式に出席する予定だったが、いずれも取り止め。
ラオスでの日程は予定通りで、学習院女子高等科の卒業式を終えて23日から合流する長女眞子と一緒にラオスに出発、28日に帰 国。ラオスでは、東京大総合研究博物館による企画展「モバイルミュージアム ラオス―農の技」の開会式に出席するほか、鶏 の家禽化の研究調査のためラオス北部の村を訪問。
また、16日に訪タイを予定していたカート・キャンベル米国務次官補も日程を変更し、訪問先のシンガポールから直接帰国する 。
17時過ぎタクシン派団体のアモー ンパンは、「本日午前より開始した支持者らによる献血で、血液30万㎖(=300ℓ)を採取できた。」と発表。また集められた血 液数ℓは、50人の選抜隊が首相官邸に移動。入り口門2ケ所で血液をばら撒いた。さらに、ラマ6世通りの民主党本部に移動。警 官隊の制止をふりきり、建物内に入り込んで、血液をまき散らし、「17日にアピシット首相宅を襲撃する。」と宣言。アピシッ ト首相と特権階級を呪う儀式を行った。撒かれた血は数分後、当局の清掃班により洗い流された。
また、この日、UDD集会場の特設舞台に設置されたスクリーンにタクシンがビデオ出 演。「「これは真の民主主義を求める戦いだ。抗議集会を続けてほしい。」と参加者に呼びかけた。ここで、「集会場所を去ら ないでほしい。」とも発言したが、この背景には、「血液攻撃」に驚き、集会場を後にした者が相当数いたことがあるようだ。 そのため、今回の作戦は衝撃を与えたが、あまり効果的だったとはいえないようだ。
一方、連立与党はUDDの求める下院解散要求には応じないことを確認。アピシット首 相は本日午前、「北部ターク県とピッサヌローク県の干害地域の視察に向かっており、一部地元紙は赤服は眼中になし。」と報 じている。
チエンマイは、官庁と関連施設の内部と付近での集会とデモを禁じている最初の県であり、アモ ーンパン・ニマナン県知事は、「主要な政府建物の周囲で安全策を強化してあった。」と述べた。主要な官庁の周りの領域は毎 日、午前6時から真夜中まで政治上のデモの立入禁止地域である。違反者は、最高3ケ月の刑期、最高6000Bの罰金のどちらか か両方が課される。
アモーンパン県知事は、「クルングテープの集会に加わった多くのチエンマイの赤服軍団が県に戻って来た。」と指摘。
コミュニティーラジオは、現在も赤服支持者を動員し、アモーンパン県知事は、「それらが監視されている。」と発言。同じ頃 に、チエンマイの赤服軍団、ラック・チエンマイ51は、グランド・ワローロットホテルの正面で献血運動を行い、 約1ℓの血液 が集められ、血液は2つに分けられた。
約50人の赤服軍団が、県庁に突入しようとしたが、治安部隊に阻止され、外で血液の最初の一部をばら撒いた。もう一団は、僧 侶のテープ・スッティクン師によって率いられ、ムアン・チエンマイ区のカーウィラ陸軍基地近くのチエンマイ王国の元の王で ある、カーウィラ王の像まで行進しようとしたが、約100人の軍人に妨げられました。 僧が軍人やマスコミ関係者に血をはね掛 ける前に、掴み合いが発生した。
また、赤服軍団が帰郷に備えて、他の県でも警備を強化している。
パトムタニー県で、クリッサダ・パンコングチュワン警察少将(第1管区警察本部長)は、「24時間通して官庁と関連施設、お よび他の重要な地方自治体施設での治安と警備を固めるように各県警察本部に命令した。」と述べた。
アユタヤ県では、ウィッタヤ・ピューポング県知事は、自警組織に県庁を警備し、県内で不安と破壊を煽動する犯人を美晴よう に命令。地元の赤服軍団の指導者が、「支持者に政府を攻撃するため県庁を攻撃する。」と支持者に言った後、安全策が取られ た。
ナコンラチャシマー県では、警察と自警組織が主要官庁に配備され、消火器の数を倍にした。
アピシット首相は、北部視察について、「ピサヌローク県の旱魃地帯を訪れ、ターク県でプミポン・ダムの水位をチェ ックすることが目的。」と述べ、「デモが続くクルングテープから逃げ出した。」との見方を否定。関係筋によれば、「今年は 深刻な旱魃が予想されていることから、首相は反政府デモのさなかにもかかわらず、現地を視察することにしたもの。」という 。
また、強権的手段で問題解決は図れないとするアピシット政権は、デモのエスカレートを回避すべくデモ隊を力で押さえ込まず に持久戦に持ち込む作戦とみられるが、「首相不在ならデモ隊は攻撃目標を見失う。」との判断もあったようだ。
「反政府デモは参加者が帰省を始めたことで、勢いが衰える。」との見方が出ているが、ステープ副首相(治安担当) は、「暴力事件の起きる恐れが強まっている。」として、「厳重な警戒態勢を維持する必要がある。」との認識を示した。今回 のデモについては当初から、「大量動員で首相辞任あるいは下院解散を実現できなければ、過激な行為に訴える者が出る。」と の指摘が出ていた。
関係当局によれば、王宮前広場(サナーム・ルアン)にほど近いパンファー橋に集まったデモ隊は14日にピークの10万人に達し たものの、15日は2万5000人、16日には1万5000人に減少している。デモを呼びかけたタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD) もデモ参加者の減少を認めている。
だが、「地元に戻った人々の代わりに続々と支持者が地方から到着する。」としているようだ。
一方、警察当局は、「19日にも参加者のほとんどが地方に帰り始め、デモは大きな事件もなく終わりを迎える。」との見方をと っている。その要因としては、「炎天下のデモがきついこと、デモ継続のための資金の枯渇、農民は長期間農作業を休めないこ となどがあげられる。」という。
パニット外務大臣補佐官は、「タクシンがドバイに戻り次第タクシンを逮捕しタイに送還する方針である。」と明らか に。
「既にアラブ首長国連邦(UAE)も『タクシンが政治活動禁止違反を犯している。』として、タクシンの入国を認めない方針をタ イに伝えてきており、またタイはUAEの協力のもとで大使館関係者等を配置し逮捕の準備を進めている。」という。
先にタクシンはTwitter上で、19日にドバイに戻る予定である事を明らかにしていた。
また、パニット補佐官は、現在タクシンが滞在中であるとされるモンテネグロに対しても、タクシンがモンテネグロを拠点とし て大衆の扇動を行っている事を伝え、逮捕に向けた協力を要請している事を明らかにした。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、首相官邸及び民主党本部前に引き続き17日09:00にスクムウィ ット・ソイ31にあるアピシット首相の私邸前で集会参加者から採血した人血を散布する儀式を執り行う方針を明らかに。「一連 の行動によってしてもアピシット首相が議会解散に応じない場合は、別途更なる行動で解散圧力を引き続き加えていく考えだ。 」という。
一方、幹部のアリスマン・ポンルゥアンローンは、「アピシット首相は民主主義のために闘う集会参加者の血の犠牲に応え議会 を解散するべきである。」と訴え、「当日にアピシット首相が在宅中だった場合は自ら乗り込んでアピシット首相の血を絞り出 してくる。」と語り、集会参加者の拍手喝采を浴びた。計画では、午前10時に集会場のパーンファー橋を出発し、ラーンルアン 通り、ラーチャテウィー通り、サイアムスクエアを通過し、スクムビット通りに入る。途中、英国と米国の大使館に寄り、タイ の実情を伝える文書を手渡す予定。
スクムビット通りは道路上を高架電車が走るクルングテープの幹線道路。アピシット首相宅があるソイ31はスクムビット通りか ら北へ伸びる通りで、日本人在住者が多い。デモ行進のルートは都心のデパート街、ビジネス街を通るため、実施されれば交通 が大混乱に陥る。
反独裁民主主義同盟3幹部と袂を分かったデェーン・サヤームを率いている元タイ共産党幹部のスラチャイ・セーダー ンは、「3幹部主導による3日間に渡る大規模集会により、3幹部による『改革』路線が失敗に終わった事が証明された。」と 指摘し、3幹部に対して闘争から退くよう勧告。「デェーン・サヤームが主張する『革命』路線を基本に置いた大衆闘争によっ てしか勝利を収める事が不可能である。」との考え。
また、スラチャイは、「同盟3幹部主導で開催されている大規模集会の参加者数が既に2万人を切り、減る一方であると指摘し た上で、現在行われている闘いは同志に被害をもたらすだけの負けに向かって突き進むものでしかない。」と述べた。
スラチャイによると、「地元のナコン・シー・タマラート県内からも2000Bの手当で集会参加者の動員が行われているとの報告 があがっている。」という。
カッティヤ・サワディポン少将は、「現在展開されている歌謡ショーじみた反独裁民主主義同盟3幹部による闘いでは 、プレーム枢密院評議会議長との闘いに勝利を収める事ができない。」と指摘し、「3幹部は集会参加者を全て帰して民主国民 戦線を初めとする新たな戦力による3日間闘争に道を開くべきである。」と述べた。
3日間闘争とは、予てからカッティヤ少将が主張していた、初日に国会議事堂を包囲し、2日目に国会で1997年憲法の再運用を 宣言させ、3日目に新政権を組織しタクシンを帰国させるというもの。
更に、カッティヤ少将は、「2回に渡る最終闘争で勝利を収める事ができなかった3幹部は、自ら幹部を退き、クワンチャイ・ プライパナーやアリスマン・ポンルゥアンローン、スポン・アッターノンの3人に幹部席を譲り、新たな方針に従った闘争に挑 む機会を与えるべきである。」と発言。カッティヤ少将によると、「既にプア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマニー大将 も自分の考えに賛意を示している。」という。
一方、同盟3幹部主導のもとで、集会参加者から献血された血液を首相官邸や民主党本部前でばら撒いた事に関しては、タクシ ンはこの戦略に反対していた事を明らかにし、集会参加者に対して、タクシンに代わり血をぶちまけるとする3幹部の発言に騙 されないよう訴えた。
03月17日(水)未明クルングテープのパンファー橋を中心に開催されている反独 裁民主主義同盟の大規模集会会場近くから合計7発のピンポン爆弾が発見された。7発のうち2発はメインステージの裏手で発 見され、残りの5発は10月14日記念館付近で発見された。
同盟は、「発見されたピンポン爆弾と組織とは無関係である。」としている。
数万人規模の反政府集会を行っ ているタクシン派、反独裁民主主義同盟(UDD)は、日本人が多く住む地域として知られるスクンビット通りのソイ31にあるアピ シット首相の私邸まで、トラックや乗用車、バイク数百台でデモ行進。総勢1万人ほどの車列によるデモ隊は、正午前にスクム ビット通りに入り、東行きの車線をほぼ占拠状態で進行。ソイ31の入り口付近で、バリケードを張っている警察1500人と、UDDと 睨み合いの状況となっていたが、集会参加者らから採血した血をばら撒いたり、血が入った瓶を投げつけた。血液を詰めた袋を フェンス越しに投げ込む者もいたが、これはデモ隊リーダーが強い口調で制止したという。
デモ隊の移動経路にはデパート街やビジネス街があり、首都東部一帯が大渋滞に陥 った。UDDは16日に首相官邸府と民主党の本部前で血を撒き、アピシット首相と特権階級を呪う儀式を行っていた。
血液撒き散らしは、バラモン教の儀式とされているが、これに対しては、バラモン教関係者から、「われわれは血を撒くような ことはしない。」と、批判の声が挙っている。バラモン教は、仏教やヒンズー教より古いインドの民族宗教。タイの王室関連行 事の中には、バラモン教の教えに則ったものもある。
正午前アピシット首相宅を経てUターンすると、スクンビット通り西方行の車 線を通って戻り、ワイヤレス通りにある米国大使館前を目指した。
ピックアップトラック上は音楽と歌で盛り上がり、沿道で応援するUDD支持者に手を振り続けた。さながら、タイ正月ソンクラー ンのようなお祭り騒ぎで、今のところ暴力に発展する気配はない。現在は農閑期で、地方の農民が暇なため、しばらくはデモが 続きそうだ。
午前アユタヤー県の警察当局はウタイ郡内で、M16ライフル用部品の製造工場を 摘発し、6000以上の部品(報道により約1万)及びM16ライフル2挺を押収。工場のオーナーは事情聴取に対して、「ロッブリー 県内にある軍武器修理センターの幹部軍人からコンピュータ関連会社を経由してM16関連部品の製造を請け負った。」と供述して いるが、幹部軍人の詳細に関しては供述を拒否。
午後クルングテープ のアメリカ大使館は、「アメリカの情報当局がモンテネグロ滞在中のタクシンの電話会話の盗聴結果に基づき、タクシンがクル ングテープを標的にしたテロの準備を命じていると警告した。」と伝えられている事に関する事実関係を確認するため大使館を 訪れたチャトポン・プロームパン等反独裁民主主義同盟の代表に対して、「大使館はこの件に関して回答する義務はない、全て は自分の発言に責任を持つことが出来る大人であるステープ副首相が回答するべきだ。」と語っていた事が明らかに。
チャトポンは大使館前に集まっていたデモ隊に対して、「この大使館当局の発言からもステープ副首相によるテロ計画発言は、 赤服軍団への活動資金の搬送経路関連の発言と同様にステープ副首相による捏造である事が明らかである。」と説明。
これに先立ちステープ副首相は、「国外からテロ計画の警告を受けている。」と発言した事は認めたが、「アメリカから情報が 寄せられたと発言した記憶は一切ない。」と発言していた。
ナコーンチラャーシーマのチャロング・ノイセェングに率いられた50人以上の赤服軍団は、プレム枢密院議長の写真に 血を注いだところ、。意見を異にする見物人から罵声を浴びた。
ナコーンラチャーシーマのムアン区のスラナリーの陸軍基地の正面で10〜20㎖ずつ採取され、合計1ℓの血液を集めた赤服軍団は この県にあるバンメェータップのブレーム議長の別宅に向かったが、チョンフラタン交差点で警察に阻止された。
赤服はセメントポストにプレム議長の写真を置いて、血を注いだ。これを見ていた地元の見物人は、赤服に意見を異にして、そ の領域を出るように彼らに叫んだ。
首都圏警察は、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)の集会参加者が、17日早朝時点 で1万人程度に減少した。」と発表。「UDDの集会参加者は14日が最多で一時10万人近くまで膨れ上がっていたが、地方都市から 参加していた市民が、徐々に帰郷し始めている。」という。首都圏警察は、「現時点で集会の中心となっている民主記念塔近く のパーンファー橋では、集会参加者の減少が続いている。」とし、「いつまで集会を維持できるのか注目している。」とのこと 。
スワンナプーム国際空港をはじめタイ国内6空港を管理するエアポーツ・オブ・タイランド(AOT)は、タクシン派団体 の反独裁民主主義同盟(UDD)の集会にあわせ、現在レベル3の警備体制を敷き、警戒にあたっていることを明らかに。「警備員 による空港内の見回りを強化し、ターミナル出入り口で乗客の手荷物チェックを行っている。」とのこと。スワンナプーム国際 空港ニラン空港長は、「現時点で乗客数・航空便数に影響は見られず、通常通りの運行となっている。」と述べた。「今月12日 から16日にかけて、航空便にキャンセルは出ていない。」とのこと。
反独裁民主主義同盟(UDD)が「首相が辞任するか下院を解散せよ。」と強く求めていることに対しては、賛否両論が巻 き起こっているが、学識経験者の間でも意見が割れている。
チュラロンコーン大学のソムチャイやプアントンらは、「下院を解散し、総選挙を実施することが、話し合いを通じて問題を解 決することにつながる。」と主張。
一方、タマサート大学のチャリダポンやチュラロンコーン大のシリパンなどは、「タクシン派の要求を受け入れることで、反タ クシン派が反発する。」と、政治的対立の解消に繋がらないとの見方。
タクシンの息子パーントーンテーは、Twitterを通じて、「赤服が血液を首相官邸にばら撒いたのは、民主主義のため、 正義のためという信念を表す行為である。清潔な血であるため、(反タクシン派の)PADが占拠(首相官邸など)した後のゴミや コンドームの処理に比べ容易だ。」と発言。
また近況について、「現在父(タクシン)と一緒にモンテネグロで仕事をしていて、2〜3日後にドイツから来る2人の妹と共 に、4人でドバイに戻る。」、「最近父を(ドバイ政府が)入国禁止としたとの噂が流れていますが、それは嘘です。彼ら(現 政権関係者)は私と父のフライト情報を得ただけで、(憶測で)勝手に言っている。」などと書き込んでいる。
サーティット首相府相は、アピシット首相の暗殺計画があるとの情報を、国内諜報部が得たことを明らかにした。ただ し、「どのグループによるものかわかっておらず、現在過激グループの監視と首相の警備を強化した。」とのこと。
またタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)について、「血液をばら撒くという行為は、行き過ぎたものとし、首相私邸を 最後に止めてもらいたい。」と述べた。
アユタヤー県の警察当局は、朝にウタイ郡内で行われたM16ライフル用関連部品製造工場の摘発が誤認によるものであっ た事を確認。
これに先だって、関連部品の発注元とされる軍兵器組み立てセンターの責任者が、訓練用のM16ライフル用部品の製造を工場に依 頼していた事を確認していた。
センターによると、「依頼された部品で組み立てられるライフルは、重量や仕組みがM16ライフルに準じた訓練用の模造ライフル で、殺傷力がない物だ。」という。
反独裁民主主義同盟は、機会の均等が保障される事を条件に政府との交渉に応じる用意がある事を明らかに。
その一環として政府に対して、上院議員(任命制)のルゥトラット・ラタナワーニット大将を司会進行役とする同盟の活動方針 を発表するための1〜2時間の番組を政府広報局系のch11で放映するよう要求。
反独裁民主主義同盟(UDD)による反政府デモが続く中、政府は地方から来たデモ隊に無料バスなどを用意し、帰省を促 している。
東北ムクダハン県から来た主婦(49)は、「家族が恋しいけれども我慢する。UDDが勝利を得るまでは帰らない。」といい切る。 自宅に残っている夫と2人の娘とは、携帯電話で連絡を取り合っているという。「ムクダハンから何人来たかはわからないが、 諸事情により既に帰ってしまったメンバーもいる。でも、再びデモに参加するために、彼らはまたクルングテープに戻ってくる はず。」と話す。
デモ隊の中には高齢者の姿も目立つ。北部ターク県からデモに参加している女性(73)は、「この年になって恐れるものは何も ない。子供たちが私のことを心配して毎日何回も電話をくれるが、演説の声で聞こえない。特に『血液作戦』の日には何度もか かってきていた。」という。政府が申し出ている無料バスについては、「UDD幹部が帰省するよう指示するまでは、ここにいて正 義のために戦う。現政府の援助など不要。」と話している。
夕方反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンは、現在 の同盟の活動方針に対する批判を展開しているカッティヤ・サワディポン少将のグループやスラチャイ・セーダーン率いるデェ ーン・サヤームとの絶縁を宣言。引き続き非暴力を旨に勝利を収めるまで政府に対して徹底抗戦していく考えである事を明らか に。
また、幹部のナタウット・サイクアは、「政府は同盟の活動に干渉せず放置する事により、組織内に亀裂を生じさせ自滅させる 戦略を取っている。」と指摘し、「政府の希望通りパンファー橋を拠点にした座り込み活動を継続させ、逆に政府を疲弊させる 考えである。」と明らかに。
ナタウットによると、「勝利宣言を行うまで現在行われている座り込み集会活動を終わらせる考えはない。」という。
関係筋によれば、「反政府デモを展開中の反独裁民主主義同盟(UDD)では、首相辞任・下院解散という目的をいかに達成するか で意見が対立し、首脳部が分裂している。」という。UDD首脳部は、ベテラン政治家のウィーラやチャトポン、プア・タイ党議員 らのグループ、カッティヤ陸軍少将やパンロップ、プア・タイ党議員らのグループ、非合法組織のタイ共産党の幹部だったスラ チャイやチャクラポップ元首相府相らのグループで構成される。
現在の反政府デモを陣頭指揮しているのはウィーラらのグループだが、平和的な手段に固執する同グループは、カッティヤやス ラチャイらが過激な手段に訴えるべきとの主張を変えないことから、この2つのグループと決別することになった。
カッティヤは、「デモ隊が国会議事堂を占拠すべし。」と主張。チャトポン議員は、「馬鹿げている。」と批判。一方、スラチ ャイらは、「誰の意見にも耳を貸さない者はリーダー失格。」と、ウィーラやチャトポンらに身を引くよう迫っている。
反独裁民主主義同盟から絶縁状を突き付けられたデェーン・サヤームのスラチャイ・セーダーンは、「負けるために闘 っている同盟3幹部から絶縁状を突き付けられても、全く怒りの気持ちがこみ上げてこない。」と皮肉混じりに語った。
スラチャイによると、「そもそも同盟3幹部は絶対王制型官僚主義者に勝利するためではなく、次期総選挙で勝利し大臣ポスト を手中に収める事により己の私益を満たすことを念頭に活動を展開しており、根本的に闘いに対する考え方が異なっているのだ 。」という。また、スラチャイは、「現在の国内対立の元凶がタクシンと絶対王制型官僚主義者との対立にある。」と指摘し、 改めて「タイの構造そのものに鉄槌を入れる国民による『革命』でしか民主主義を導き出すことは出来ない。」との考えを示し た。
タクシンはビデオ演説の中で、「向こう7日以内に必ず民主主 義が蘇ると確信している。」とした上で、集会参加者に対し、「あと7日間だけ忍耐を旨に活動を展開して欲しい。」と訴えた 。
また、「現在デモ隊が占拠しているパンファー橋を中心としたラーチャダムヌゥン通り一帯を歩行者天国にし、仕事が終わった 後のバンコキアンと地方から来た赤服住民との間で意見交換が出来る場にする。赤服着用にこだわる必要はないので是非集会に 合流して欲しい。」と国民に訴えた。
更にタクシンは、赤服軍団の意見表明番組「今日の真相」の番組名を名付けてくれた故サマック元首相に感謝の意を表明し、赤 服軍団は真実という唯一の武器を持って闘いに挑んでいる事を強調。
タクシンはビデオ演説の中で、「タイ国外のメディアは赤服軍団が民主主義のために闘っている事を理解して報道して いる。」とし、集会参加者に対し「赤服軍団の活動を正しく理解している国際社会に誤解を植え付けないためにも、政府広報局 系テレビ局ch11への強行突破などという野蛮な行為に出ることがないように。」と訴えた。
タクシンによると、「国外メディアの報道とは対照的にタイ国内の報道は極端に偏向しているのだ。」という。また、タクシン は、ホテル投資案件のためにモンテネグロに滞在している事を確認し、19日にドバイに戻る予定になっている事を再確認。
タクシンによると、「『ドバイが国外退去を勧告した。』というのは嘘で、今でも自分の事を暖かく受け入れてくれている。」 という。更に、タクシンは、「自分がテロの準備を指示したとアメリカ当局が警告している。」と伝えられている事に関しても 、「信用失墜を狙った政府が意図的に流したデマでしかない。」とした。
反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のナタウットは、「クルングテープ都民の協力を得て反政府デモを継続する作戦を20日 から開始する。」と発表。
具体的には、「ピックアップトラックを連ねてクルングテープ都内をデモ行進し、都民に参加を呼びかける。」という。これは 、「デモ参加者の減少でUDDの目論見は失敗に終わる。」との軍・警察関係者などの見方を否定するため。ナタウットは、「『デ モ継続は不可能』とする当局の判断が間違いであることを証明してみせる。われわれは、勝利するまで何日でも何ケ月でも戦い 続ける。」と述べている。当局は交通状況が悪化する可能性があるとして注意を呼びかけている。都民に集会へのを呼びかける 。
UDDは政府に解散総選挙を要求し、14日から都内で反政府集会を行っている。参加者は一時、数万人に達したが、酷暑の影響もあ り、当初の数分の1に減少。集会へのクルングテープ都民の参加は少なく、今回の集会を「首都対地方」ととらえる地元メディ アもある。UDDはじり貧気味の状況を打開するため、タクシン派の活動を支配階級に対する庶民の「階級闘争」と位置付け、クル ングテープでの支持拡大を目指す。
また、ステープ副首相(治安担当)は、「UDDへの新たな資金提供を示す報告があり、反政府デモが長引くこともあり得る。」と 指摘した。これは、「タクシン派の実業家3人がUDD幹部に巨額の送金した。」というもの。この他、「反政府デモの参加者が2 万人にまで減少した場合に東北部から支持者を動員するため、東北部出身のプア・タイ党議員にそれぞれ1500万Bが配られた。 」との情報もある。
各国外報道によると、「タクシンが滞在中とされるモンテネグロの地元警察当局が、既にタクシンに市民権が付与され ている事を確認している。」という。地元警察当局によると、現在タクシンはバルカン半島の別の国を訪問中。「また法的な根 拠がないとしてタクシンの逮捕要求を拒否する考えだ。」という。
03月18日(木)朝タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)は、 民主記念塔近くのパーンファー橋で、集会を継続。
UDDアディソーン幹部は、「首相が国会議事堂及び首相官邸に来た場合、集団を率いて包囲する。」と発表。
現在アピシット首相がUDDによる集会の影響で、首相官邸で公務が出来ない状況となっていることについて、「(タクシン派政権 の)ソムチャーイ首相在任中は、反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)による妨害によって、ドンムアンで公務をせざる を得ない状況だった。」と述べている。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、アピシット首相の国会出席及び官邸内での執務を徹底阻止す るために、アピシット首相の姿が目撃され次第赤服軍団を動員して首相官邸及び国会議事堂を包囲する考えである。」と明らか に。「仮に包囲行動を実行に移しても、施設内に強行突入する考えはない。」という。
昼過ぎ国内治安維持本部が置かれている第11歩兵部隊近衛師団本部内で国家人 権委員会との協議を終えたアピシット首相は、「パンファー橋周辺を拠点に座り込み集会活動を展開している反独裁民主主義同 盟の幹部との直接協議に応じる用意がある。」と明らかに。
協議に応じる条件として、法を遵守した活動展開、重要人物の私邸や政府機関の包囲行動の回避及び脅迫的な言動を行わない事 をあげた。また、アピシット首相は、人血散布儀式のために赤服軍団が自らの私邸前に集結した際に、軍団内(注:実際にはアリ スマン・ポンルゥアンローン)から「もし首相が在宅中の場合は頭から血を絞り出してやる。」との発言に対して不快感を示し 、「この様な言動は表現の自由に則った平和的活動に反している。」と指摘。
午後アピシット首相は、赤服集会対策本部が置かれている第11歩兵部隊近衛師 団本部内で、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)との交渉に応じる考えを明らかに。ただし条件として、法の範囲内で の活動をすること、公的機関や特定の人物の私邸を包囲や脅迫をしないことが前提としている。
昨日首相私邸前でUDD支持者らの血をばら撒くというパフォーマンスを行った際、集会先導者が、「今アピシットは家にはいない が、もしいた場合、アピシットの頭の血を絞り出して足を洗ってやる。」と発言したことについて、「集会参加者の士気を高め るため、扇動的な発言をする行為が必要なのは十分理解している。」としたものの、「暴言は暴言であり平和的なものではない 。」と切り捨てた。
野党プア・タイ党は、「『現在集会を続けているタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD) の集会参加者を支援するため、プア・タイ党下院議員が1人当たり1500万Bの資金提供を受けた。』と発言したステープ副首相 と民主党パイロート秘書官を訴える。」と発表。
「この発言の根拠はなく、明らかに言いがかりであるため、今後選挙管理委員会に調査させる予定である。」としている。また 「ステープ副首相は、民主党の重役であるため、場合によって党の解散に追い込める。」とのこと。
タイ地元紙によると、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)チャトポン幹部は、アピシット首相が条件付きで 直接交渉に応じると発言したことについて、こちら側の話を全て聞き入れることが条件。」と明かした。
また「交渉するのであれば、毎日嘘を付いているステープ副首相や、最終判断を下せないコープサック副首相ではなく、アピシ ット首相と直接交渉するのがベスト。」としている。
タクシン支持勢力が首相辞任・下院解散を求めてデモを継続する構えを示し、アピシット政権がこれを拒否する姿勢を 崩していない状況で、国家人権委員会(NRC)が第三者的な立場から、話し合いによる解決を試みているが、今のところ実現の目 処は立っていない。
NRCの働きかけもあって、アピシット首相も、反独裁民主主義同盟(UDD)首脳部も、条件付きで話し合いに臨む姿勢を示してい たとされるが、タクシンは、「NRCは守旧派(アピシット政権)の手先。独立機関でもない。」と述べて、NRCによる調停をきっ ぱり拒否した。これによって、「UDDも交渉否定の姿勢を明確にすることが予想される。」という。 関係筋によれば、タクシンとの交渉については、「法外な要求を政府に突きつける犯罪人と話し合う必要などない。」といった 反対意見が反タクシン派の間から出ている。
アピシット首相も、「交渉に応じても原則は曲げない。」との姿勢を示している。一方で、タクシンは、自身の正当性を主張す るため、アピシット政権を含む現体制を頭から否定する姿勢を変えていない。このため、「このような状況で話し合ったとして も妥協点は見いだせない。」との見方が支配的。
反独裁民主主義同盟(UDD)のデモ隊数十人がタイ証券取引所(SET)前で、「ここ数日の株価上昇は納得がいかない。 財務省が税金を投入して、株価を釣り上げているのではないか。」と、調査を要請。
これに対し、SETパタリヤ所長は、タイを含めたアジア各国の経済状況が好調であること、上場企業の業績が好調だったこと、政 治集会が平和的に行われていることで、タイを含めたアジア圏内の株式市場に外資が流入したことが、今回の上昇の理由として いる。
コーン財務相は、「税金で株を買った事実はない。」と、株価操作を全面的に否定。UDDによれば、「反政府デモにかかわらず株 価が上昇しており、何らかの操作があったのは確実。」という。だが、コーン財務相は、「株価は、企業の業績アップ、景気の 回復などを反映してデモの前から上昇傾向にあった。UDDが平和的にデモを行っていることも要因。」と説明。
プア・タイ党所属下院議員のプラチャー・プラソップディーは、地盤であるサムットプラーカーン県の赤服軍団が、政 府に対する解散圧力を強めるために糞尿弾の用意を進めている事を明らかに。タクシン関連の虚偽情報を度々流布してきた事で も知られるプラチャーによると、「20日の大規模行動の際に閣僚や絶対王制型官僚主義者の自宅攻撃用に、1人につき1袋の糞 尿弾の提供を赤服軍団が呼びかけている。」という。
パンファー橋周辺で集会活動を展開している反独裁民主主義同盟の自警組織は、メインステージ前付近で不審な挙動を 見せていたブリラム県在住の自警防衛団に所属する33歳の男性の身柄を確保。自警組織によると、「男性は酒に酔った状態で他 の2人の男性と共に不審な挙動を見せながら集会会場内を歩いていた。」という。
当初男性は、「同じ自警防衛団の仲間と共に軍互助会に帰りの旅費を引き出しに来たところ、集会を開催中だという事を知り甥 等のために赤服を買うために会場に来た。」と話していたが、その後の調べで、「男性は内務省の警備のため派遣されたブリラ ム県内の自警防衛団メンバー24人の内の1人で、たまたま非番の日を利用して現金の引き出しに来ていた事が明らかになってい る。」という。
プア・タイ党主要党員で、かつて自ら赤服軍団の指揮を執り「政府を崩壊に導く。」と語っていたパンロップ・ピンマ ニー大将は、「反独裁民主主義同盟3幹部は、決定的な戦略を欠いたまま敗北に向けて活動を展開している。今回の失敗が3幹部 にとって良い教訓になるだろう。」と皮肉った。
また、自らが同盟の支援に乗り出す可能性に関しては、「現在のように集会参加者の異常な減少が見られていても、同盟が自分 を必要としていない限り支援に乗り出す考えはなく、当面は傍観者として成り行きを見守っていく考えである。」と明らかに。
一方、同盟の集会参加者の減少に乗じて地下に潜伏している強硬派が過激な活動に打って出る事が懸念されている事に関しては 、「自分は単なる傍観者であり、また酷暑下に晒され疲弊している集会参加者をこれ以上疲弊させる程愚かではない。」と語り 、自らが率先して過激行動に出る考えがない事を明らかにした。
また、政府が「アピシット首相を狙った暗殺計画が存在している。」と語っている事に関しては、「単なる反対派の信用を失墜 させると共に己への同情をひくことを意図した喧伝でしかない。」とした。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、政府が前提条件を撤回する、ないしは議会解散に応じる事を 条件に直接協議に応じる用意がある事を明らかに。 発言の中でチャトポンは、「アピシット首相自らが無条件で直接協議に応じ、同盟が主張する議会解散要求に耳を傾ける姿勢を 示さない限り両者間で直接協議が行われる事はない。」と発言。
先にアピシット首相は、「法を遵守した活動展開、重要人物の私邸や政府機関の包囲行動の回避及び脅迫的な言動を行わない事 を条件に同盟との直接協議に応じる用意がある。」と明らかにしていた。一方、チャトポンは、赤十字フェアーのために現在集 会開催用に占拠している一部のエリアを開放する用意がある事を明らかに。
タイ政府コンベンション&エキシビションビューロー(TCEB)によれば、反政府デモの影響で、これまでに6件のイベ ントが中止・延期。
中止が決まったのは、参加者数120人のアポロ・タイヤ・インディアのイベント。タイ側の利益は3億3500万B程度と見込まれて いた。このほか、「エンゼル・ワールドツアー」(参加者数4200人、以下同)が03月26〜28日から05月15〜16日、「エイボン・ コスメティックス・フィリピン」(84人)が03月18〜20日から05月05〜07日、「アングリス・フードサービス、香港」(160人) が03月から05月、「ASEANハラル・ミーティング」(50人)が03月19〜20日から05月01〜05日、「ワールド・ハラル・コングレス 2010」(250人)が03月22〜23日から05月01〜05日に延期。
TCEB首脳は、「政治状況には支那が最も敏感で、支那人観光客の減少も予想される。このため、TCEBはインド市場を対象とした イベント誘致に力を入れる。」としている。
反独裁民主主義同盟(UDD)による反政府デモが、国内のビール消費量にも影響を及ぼしている。
「ビア・チャーン」を製造・販売する酒造メーカー、タイ・ビバレッジ社は、「首都クルングテープで大規模なデモが行われて いるせいで、外出を控え、自宅でデモの様子を見守る人が増えた。そのため、パブやレストランでの消費が大きく減っている。 」と話す。ただ、「デモは長期化はしない。」とみているという。タイ・ビバレッジ社は、2009年からビア・チャーンのイメー ジ一新を試みると同時に、ブランド力の強化に取り組んでいる。2010年はマーケティング予算に8億Bを投入。「タイ人は皆、 同じ気持ち」をキャッチコピーに、ビール市場全体の底上げを目指す。現在、ビア・チャーンはビール市場の40%を占めている が、タイ・ビバレッジ社では「2年以内にも、これを50%にまで引き上げたい。」としている。
タクシン支持派、反独裁民主主義同盟(UDD)が「血液ばら撒き作戦」を決行して以来、市民による献血の協力が増えて いることをタイ赤十字が明らかに。
「国立血液センターには通常、1日あたり1200パック(1パック=350㎖)から1300パック分の献血が集まるが、この数日間は 1500パックにまで増えている。」という。
センター長はこうした現象について、「テレビなどで大量の血液が無駄にされる様子をみて『血液をもっと有効に使ってほしい 。』と願う人が増えているようだ。これまで献血をしたことない人たちまでもがセンターに来るようになった。」と話す。
センターでは、しばらく献血希望者の増加が続くとみて、スタッフやベッドの数を増やして対応に努める方針だ。
献血したばかりの30代の男性は「デモ隊の行為は血液のムダ使い。」とUDDを批判。また、50代の女性も、「大切な血液をあんな パフォーマンスに使うとは間違い。許せない。」と強い不快感。
03月19日(金)未明首都圏警察本部及びパニターン政府報道官代行は、クルング テープの第2騎兵部隊近衛師団に向けタクシーから火炎瓶が投げ込まれる事件が発生した事を明らかに。現場は陸軍系テレビ局 ch5近く。火炎瓶はスタミナドリンクの空瓶を使用したもので、軍からは被害の報告はあがっていない。警察は、タクシーの行方 を追うと共に、背景に政治的な思惑がある可能性を含めて捜査を開始。
アピシット首相は、アルジャジーラ、BBC、CNN、タイのチャンネル9とチャ ンネル5とのインタビューの中で、「全ての問題が解決されない限り議会の解散に応じる考えがない。」と発言。アピシット首 相は、「議会解散に応じる用意があると表明したのは歴代首相の中で自分が初めてである。」と強調し、「政治的な対立が発生 せず、公共の利益が保障される環境が揃わない限り議会解散に応じる事ができない。」と発言。
また、国外逃亡中のタクシンがインターネットなどを通じて「反政府デモは特権階級に対する無産階級の戦い」と繰り返し主張 していることについて、アピシット首相は、「国民の対立を煽ろうとしたもの」と強く批判。「タイ人の平等は憲法で保障され ており、同盟が主張する様な階級制度は存在していないとしたが、依然残る格差問題に関しては政府が解決に向け真摯に取り組 む問題である。」と認めた。
現在の反政府デモに対しては、「タクシンの資産奪回と政界復帰だけが狙い」とする冷ややかな見方も少なくない。このままで は大規模な反政府デモの継続は難しいと判断したためか、タクシンやタクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)はここに来 て、「特権階級対無産階級の戦い」との主張を強めている。
これに対し、アピシット首相は、「タクシン警察中佐はかつて非常に裕福な首相だった。首相在任中の5年間の間に資産を蓄財 する一方で社会に借金を負わせ格差問題を放置していながら、格差問題を社会的憎悪を煽る手段として利用しているタクシン元 首相は果たして特権階級なのか、それとも平民層なのか。デモ隊が路上に寝転んで休んでいるときに、彼や彼の子どもたちは外 国旅行している。」と指摘し、「みずからの利益のためだけに農民を利用し、国民の不和を増大させようとしている。」と批判 。
10時半頃タクシンは、Twitterを通してモンテネグロから帰って来ていて、「現 在、ドバイにいる。」と発表。「アラブ首長国連邦(UAE)にタクシンに対し入国を拒否させる。」というタイ政府の要求は完全 に失敗したよう見える。
「こんにちは、皆さん、私はドバイから挨拶をしています。」 、「私は、正義がもうすぐ国に戻ることを願い、平和と秩序を保 つことができます。」、「こんにちは、ドバイからご多幸を祈りたいと思います。」 、「国には平和があって、全てのタイ人が お互いに微笑むことができるように民主主義と正義がタイの社会に戻ることを願っています。」と 述べた。
パニット外務副大臣は、今週、「タクシンはアラブ首長国連邦(UAE)に出国を要請され、政治活動の拠点としてドバイを使用す るのが禁止された。」と主張した。タクシンがモンテネグロに現れたとき、パニットは、「UAEがこの理由でもう彼の帰還を歓迎 しない。」と述べた。
今回、パニット外務副大臣は「これが事実なら、タイ政府はタクシンが住むのを許容するというUAEの決定を干渉しない。しかし 、ドバイでのタクシンの動きを監視し続けている。」と述べた。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)は、明日(20日)予定しているクルングテープ都 内各所で行うデモ行進の詳細を明かした。
タイ地元紙によると、明日はUDDチャトポーン幹部が中心となり、午前10時より開始し、午後06時に現在の民主記念塔近くのパー ンファー橋に戻る予定。予定ルートは以下の通り。ラーンルワン通り→ニューペチャブリー通り→アソーク・ラチャダー交差点 →ラチャダーピセーク通り→フォーチューンホテル→ロビンソンラチャダーデパート→ラチャダー・ラートプラオ交差点→バー ンカピ→ラムサーリー交差点→ラームカムヘーン通り→ラマ9世交差点→クローンタン→プラカノーン→シーロム→ラマ4世通 り→クローンテーイ→ヤワラート通り→パフラット→ラーンルワン通り。
首都圏警察によれば、「反独裁民主主義同盟(UDD)がデモ参加者を募るため 20日から都内各所で支持拡大を呼びかけ る。」としているが、デモ隊が主要道路に繰り出すことで交通渋滞がさらに拡大、悪化することが懸念されている。
UDDは、「アピシット政権を『これまでタイを牛耳ってきた特権階級の代弁者』と批判。現在の反政府デモを『守旧派を打ち倒す ための階級闘争』と位置づけることで、都民の支持を得ることができる。」としている。
また、パティープ警察庁長官代行は、「20日にはデモ参加者の多くが地方に戻り、交代要員がクルングテープに入ってくる。武 器が持ち込まれないよう検問をさらに強化する。」と述べ、「デモに乗じて過激な手段に訴える者が出る可能性がいまだにある 。」として、「厳重な警戒態勢を維持する必要がある。」との認識。
在タイ日本大使館は、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)によるクルングテープ都内デモ行進をに控え、注意 喚起。
反独裁民主戦線(UDD)等による集会実施に関する注意喚起(2010年3月19日現 在)
1.UDDは、17日(水)夜、集会の場で、「今まで行った抗議活動は成果を上げており、勝利を得るまで集会を継続してい く。」旨発表致しました。
また、同集会の場でUDD幹部は、今後の重要な活動として、「20日(土)にUDDの有する全ての車輌、バス、ピックアッ プ・トラック、オートバイを動員してバンコク都内全域に支持者を派遣し、バンコク都民の理解を得て、デモ活動への参加を呼 びかけていく。」旨発表を行いました。

2.本19日(金)、UDD幹部は、「明20日(土)午前10時より、オートバイ2,000台及びUDD警備隊を先頭に、 次の経路でデモ行進を行う。」旨発表しました。
【デモ行進経路】(経路図は大使館ホームページから確認が可能です)
ヨマラート交差点〜ペッブリー通り〜アソーク交差点〜ラチャダーピセーク通り〜ラップラオ通り〜バンカピ交差点〜ラムカム ヘン通り〜ラーマ9世交差点〜クロンタン交差点〜プラカノン交差点〜ラーマ4世通り〜シーロム通り〜チャルンクルン通り〜 ヤワラート・ロータリー〜パフラット地区〜ラチャダムヌン通り〜パンファー橋交差点(到着及び行進終了予定 午後6時)

3.つきましては、タイに渡航・滞在される方は、テレビ、インターネット等のメディアから引き続き国内の治安情勢に関して 注意を払い最新情報の入手に努めるとともに、デモ行進経路及び集会・デモ等が開催されている付近には近づかないようにし、 不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。

(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8502、696-3002(邦人援護)
FAX :(66-2)207-8511
各国外報道によると、モンテネグロの野党は、モンテネグロの外務大臣に対して、タクシンに市民権を付与したとされ ている事に関する事実関係の確認を要求。
この動きは、先にモンテネグロの警察当局が「既に市民権とモンテネグロのパスポートがタクシンに付与されている。」と発言 した事を受けたも。野党は「国外で1年以上の実刑判決を受けた者に対する市民権、パスポートの付与は違法である。」、「市 民権を持たないままモンテネグロの住民として長年暮らしている者達に対する不公平な措置である。」と指摘。
夕方過ぎ反独裁民主主義同盟は、20日に予定されている隊列の移動経路の一部 を変更しトンブリー方面へ隊列を進める方針である事を明らかに。
同盟幹部のナタウット・サイクアによると、隊列がラーマ4世通りに入り、サーラーデーンの交差点に到達したところで、左折し シーロム通りをバーンラック交差点に向け直進し、そこで右折しチャルゥンクルン通りをオデオンのロータリーまで進行し、プ ラポッグラオ橋を渡りトンブリー側に入り、その後バーンケークの交差点、ウォン・ウィエン・ヤイ、タークシン通りを経由し てマハサワンの交差点でラチャダーピセーク通りに入り、チャランサニットウォン通りを進行し35ボウルの交差点を経由してプ ラピングラオ橋を渡りパンファー橋のメイン会場に戻る予定。
一方、ステープ副首相は、同盟のデモ隊がトンブリー側に進行する可能性がある事に鑑み、シリラート病院周辺の警戒態勢を強 化し、シリラート病院から2劼泙任糧楼呂鬟妊眤發領ち入り禁止地区に指定した事を明らかにした。
18日深夜に第2騎兵隊近衛師団本部に向け火焔瓶が投げ込まれた 事件に絡んで首都圏警察本部は、火焔瓶の投げ込みに関与したと見られる3台のタクシーの内の1台を運転していた男(37)を 逮捕。 男は取り調べに対して、赤服軍団の支持者で、度々集会に参加していた事を認め、「これまでに面識がなかった男性から頼まれ てタクシー3台を連ねて第2騎兵隊近衛師団本部前に乗り付け、そこから車に乗っていた男性が火炎瓶を投げつけたと供述してい る。」という。
また、運転手によると、「他のタクシー2台の運転手とは理想を1つにしているものの、これまでに面識がなく、火炎瓶を投げ 込んだ後に件の2台が何処に走り去っていったかは分からない。」という。
タクシンはビデオ演説の中で、平民層と絶対王制型官僚主義者との階級闘争の幕開けを宣言している反独裁民主主義同 盟3幹部に対して、「平民」という単語の使用を自粛するよう要請した。「『平民』という単語の使用によりクルングテープの 住民の嫌悪感を煽る恐れがあるため、むしろこれまで使用されていた『草の根層』という単語を使用する事が望ましい。」とい う。
また、タクシンは、「嘗て黄服を着ていた人たちが同盟への支持に回り始めている。」と指摘し、「赤服と黄服との共闘が可能 であるとの認識を示した上で、20日にクルングテープ内で予定されているパレードが勝利への端緒になる。」との認識。
深夜デイリーニュース紙によると、コンケン県ナムポーン郡内にある、枢密院 評議会議長のプレーム・ティンスラーノン大将の名を冠した学校の石製看板付近で爆発が発生。この爆破により、看板や周囲の 樹木に被害がもたらされたが、人的な被害は確認されていない。
03月20日(土)朝まで反独裁民主主義同盟は20日に隊列の移動経路を大幅に縮小 した事を明らかに。
「全長60mに及ぶ隊列で移動経路全てを一時的に赤に染める事を狙っている。」との見方も。
最新の移動経路では、パンファー橋を出発した隊列がヨムマラートからペッブリー通りに入り、アソーク通りとの交差点に到達 したところで右折しアソーク通りをラーマ4世通りに向け進行し、ラーマ4世通りに入った後にルムピニー公園前を経由しサー ラーデー交差点で左折しシーロム通りに入り、その後バーンラック交差点で右折しチャルゥンクルン通りをヤーオワラート経由 で進行し、パンファー橋に戻る予定で、16時頃にパレードを終了させる予定。
10時頃から隊列の進行を進めている反独裁民主主義同盟は、再度移動ルートを見直した。
同日10:00過ぎ現在の移動ルートは、ペッブリー通りのアソーク交差点を左折しラチャダーピセークをタートプラーオ交差点に進 み、その後ラームカムヘーンを経由した後にスクムウィット71 を進行し、プラカノーン交差点を経由してラーマ4世通りに入り 、その後クローントゥーイでラーマ3世通りに入り、クルンテープ橋を経由してトンブリーに入り、タープラの交差点、ウォンウ ィアンヤイを経由してタークシン橋を通ってヂャルゥングルン通りに入りヤーオワラート経由でパンファー橋に戻るというもの 。
一方、同盟幹部のナタウット・サイクアは、「赤服軍団信用失墜を狙った謀略に嵌められる虞れがある。」として、「シリラー ト病院周辺地区へ隊列を進行させる方針がない。」と明らかに。
クルングテープで反政府集会を続けているタクシン支持派、反独裁民主主義 同盟(UDD)は、バイク、トラックなど数千台で都内をデモ行進し、都民にタクシン派への支持を訴えた。
警察発表によれば、午前10時から5時間以上に及んだ行進は、オートバイ約1万台、ピックアップトラックなど約7000台、デモ 隊約6万5000人が参加、先頭から最後尾まで20劵襪傍擇鵑澄
オンヌットやクロンタンではデモ隊に物を投げつける者もいたが、路では渋滞が起き、店舗や一部の地下鉄駅が一時閉鎖される などしたが、治安当局との衝突など大きな混乱はなかった。沿道ではUDDのシンボルカラーである赤服を着た人が手を振る姿もみ られた。今回のデモ行進では、地方出身者が多いこともあってか、沿道から声援を送る市民が少なくなかった。
一方で、UDDのデモ隊が大暴れした昨年04月の首都騒乱の記憶がまだ鮮明なためか、支那人街のヤワラートでは金宝飾店の多くが デモ隊の到着前に店を閉めた。
UDDは21日以降に政府と交渉を始める見通し。ただ、UDDが求める解散総選挙を政府は拒否しており、両者が何らかの合意に達す るかどうかは不透明。
夕方反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンは、22日正午に政府と の間で協議が行われる見通しになった事を明らかに。
政府は既にサーティット首相府大臣を代理人に任命しており、同盟からはウェーン・トーチラーカーンが代理人として協議に出 席する見通し。
発言の中でウィーラは、「上院議員と政府から直接協議の場を設ける旨打診があり、いよりはあった方が良いと考え協議の申し 出を受け入れた。20日に行われたパレードにより政府に対して議会解散の決心を迫る十分な圧力を加えることが出来た。」との 考えを示した。
プア・タイ党のプロートプラソップ副党首は、「約20人の同党所属下院議員と協議を行い、政治 の真空化をもたらした政府に対して解散圧力を強めるために、党所属下院議員の議会内に於ける議員としての任務遂行を中止さ せる考えである。」と明らかに。
その上でプロートプラソップ副党首は、「20日に行われた赤服軍団の大規模パレードからも、政府は地方だけでなくクルングテ ープの住民からの支持を失い、既に政府としての役割を遂行する立場にないことは明らかである。」アピシット首相に対し、「 政治の真空化をもたらした責任をとると共に国民から信頼される政府を一日も早く組織するために議会を解散し総選挙の実施を 宣言するべきである。」と発言。
プア・タイ党国会対策委員会のウィタヤー委員長及び党所属下院議員のパイチット・シリワンカーンは、「ボイコット宣言は下 院議員ではないプロートプラソップ副党首の考えでしかない。」と指摘し、「党会議を招集し詳細に議論した上で是非を判断す るべきである。」と述べた。
反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンは、21日朝に約2000人のデモ隊を率いてチャート・タイ・パッタナ ー党を訪問し、連立政権からの離脱を働きかける考え。
ウィーラによると、「訪問した際に事実上党を支配しているバンハーン・シルパアーチャーまたは代理人との面会を求め、国民 の声とプレーム枢密院評議会議長の声のどちらをとるか判断を迫る考えだ。」という。
夕方の時点で政府の代理人との協議に応じる意向を示していた反独裁民主主 義同盟は、政府側の代理人を介した協議を拒否。「アピシット首相との議会解散を前提とした直接協議にのみ応じる方針である 。」と発表。
これに先立ち、同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンがウェーン・トーチラーカン幹部と政府側代表のサーティット首相府大臣及 びコープサック首相付秘書官長との交渉に応じる意向を示していた。
21:50頃ノンタブリー県サナンビンナム通りにある国家汚職防止取締委員会の新 オフィスに向け爆発物が投げ込まれ、地面に深さ30センチほどの穴ができ、建物の外壁が損傷。怪我人なし。
23:45頃都内の国防省近くのソイ・パンプトンで爆発し、清掃員2人が負傷、店 舗の窓ガラスが割れた。「グレネードランチャーで擲弾が撃ち込まれた。」と見られている。

* 今年に起きたタクシン派と反タクシン派の抗争関連の主な事件

01月14日 陸軍本部にグレネードランチャーで擲弾が撃ち込まれる。怪我人なし。
02月13日 首相官邸に隣接する大学にグレネードランチャーで擲弾が撃ち込まれる。怪我人なし。
02月14日 最高裁判所前でプラスチック爆弾がみつかり、警察の爆発物処理班が処理。
02月26日 最高裁判所がタクシン一族の資産464億B(約1275億円)の国庫没収を命令。
02月27日 クルングテープと隣県のサムットプラカンでバンコク銀行の支店4ケ所に手榴弾が投げ込まれ、このうちビジネス・ 繁華街のシーロム通りとサムットプラカンで爆発が起きた。怪我人なし。バンコク銀行は反タクシン派の中心人物とされるプレ ム枢密院議長と関係が深い。
03月12日 政府の実力者、ステープ副首相の地元である南部スラタニー市の5ケ所で爆弾が爆発し、電柱などが破損。
03月14日 東北部、北部などのタクシン派住民がクルングテープ入りし、数万人規模の反政府集会を開始。
03月15日 陸軍施設に擲弾数発が撃ち込まれ、兵士2人が負傷。
03月18日 陸軍施設前に展示されていた戦車に火炎瓶が投げつけられた。
03月21日(日)未明まで首都圏警察本部第1分署はに、反独裁民主主義同盟の集 会会場に近いクルングテープ都プラナコン区にあるヂャオポールゥア廟近くに駐車してあった小型トラックからRPG等の兵器類を 押収した事を明らかに。現場は、コークウア交差点先のサオ・チンチャー近くで、使用済みのRPG や発射装置、20発の銃弾、3発 のM67が小型トラックの中から発見されている。
警察は、小型トラックが20日深夜に発生した防衛省裏手に向け爆発物が撃ち込まれた事件に関与した者が移動のために使用され ていたと見て捜査を開始。一部報道は、防衛省裏手で発生した爆破にRPGが使用されたと報じている。
20日夕方の時点で政府の代理人との協議に応じる意向を示していた反独裁民 主主義同盟ウェーンは、「採決権を持つデモ隊に対して偏見を持たない真摯な姿勢を持つ人物との直接交渉に応じる。」とする 同盟の姿勢確認し、「サーティット首相府大臣のようなデモ隊から偏見を持つ人物と認識されている様な人物との交渉に応じす る事ができない。」としたが、政府と同盟の仲介に走っている上院議員のルゥトラット・ラタナワーニット大将の調整次第では 代理人との交渉に応じる可能性に関しては否定しなかった。
一方、アピシット首相は定例政見放送の中で、改めて「代理人との交渉を経て段階的に直接協議に持ち込むべきである。」との 考えを示した。
13:30過ぎアピシット首相は各連立政党の代表と共に記者会見を行い、改めて反 独裁民主主義同盟が要求している議会解散要求を拒否し、「共に協議により解決を推進させていく事で連立政権内で合意に至っ た。」と明らかに。
また、アピシット首相は、「国内治安法の適用地域を縮小して継続適用させる方向で調整中である。」と明らかに。「別途ステ ープ副首相が23日の定例閣議の際に提案する予定になっている。」という。
一方、同盟から連立離脱を働きかけられているチャート・タイ・パッタナー党のチュムポン党首は、改めて「連立から離脱する 考えがない。」と確認。
都内で20日夜、国防省ビルに攻撃があった事件で、関係当局が、犯人を特定すべく、現場近くの 車両に残されていた血痕のDNA鑑定を進めていることが明らかに。
警察によれば、国防省近くに乗り捨てられていた不審なピックアップトラックを調べたところ、車内からロケット弾の携帯用発 車筒、小型爆弾、ピストルと実弾が見つかったほか、車内に血痕が付着していた。「犯人がロケット弾を発射した際に負傷した 可能性がある。」とのこと。また、ナンバープレートは偽造されたものだった。
ノンタブリー県で建設中の国家汚職制圧委員会(NACC)の新オフィスにも攻撃があったが、これらの事件について、当局は、「 反独裁民主主義同盟(UDD)のメンバーのうち、上層部の指示に従わない武闘派の仕業の可能性がある。」との見方。
タクシン支持派の「画家」約40人が、タクシン派が献血した血を使い、反タクシン派の中心人物とされるプレム枢密院 議長の戯画などを描いた。
米国のオンライン紙「クリスチャン・サイエンス・モニター」は、タイの首都クルングテープで反独裁民主主義同盟 (UDD)が行った血液作戦を、「歴史上、最も異様な抗議活動」と認定。
タクシン支持団体、UDDは、支持者から採血した大量の血液をペットボトルに入れて、首相官邸、アピシット首相私邸、民主党本 部の前で撒き散らした。その模様は、各国のメディアを通して世界中にも発信された。
同紙がこれまでに認定した世界の「異様な抗議活動」には、毛皮反対を訴える、動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)が 香港で行った檻の中からの抗議、環境テロリスト、シーシェパードが日本の調査捕鯨船に腐ったバターを投げ入れた事件などが 入っている。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が支持者数万人を動員して反政府デモを続けている問題で、UDDもアピ シット政権も、「話し合いによる事態打開が必要。」との姿勢を示しているが、両者とも譲歩を嫌い、交渉実現の目処が立って いない。
下院解散を求めるUDDが、「交渉相手は首相だけ。」としていることから、アピシット首相は、コプサク首相秘書官とチンナウォ ン教育相にUDDとの調整を指示。しかし、同時に、「下院解散を前提とした交渉には応じない。」とも明言。関係筋は、「反政府 デモは首都機能に支障が出るレベルに達している。しかし、UDDの主張が国民の多数意見とはいえず、政府としては、下院解散の 要求をすんなり受け入れることはできない。」と指摘。 また、タクシンが交渉に否定的なこともあり、「下院解散を前提としない交渉にUDDが前向き姿勢を示すことも期待できない状況 。」とのこと。
なお、アピシット首相は、事態打開のための交渉について、「騒ぎを起こさず、法律を守るとまずUDDが約束すること。そのあと で初めて、下院解散の可能性を含めた話し合いが可能になる。」としている。
反独裁民主主義同盟幹部で医師でもあるウェーン・トーチラーカンは、大規模集会参加者の間で新型インフルエンザの 感染が拡大している可能性を否定。
この発言は、20日までに集会の模様を取材中だったテレビ局のレポーターが新型インフルエンザに感染していた事が発覚した事 を受け、クルングテープ都のマーリニー副都知事が、「集会参加者の間に感染が拡大している虞れがある。」としてウェーンに 対して警戒を要請した事を受けたもの。
ウェーンによると、「体調不調を訴えた集会参加者に対して病院搬送措置を講じているが、これまでに当該参加者から新型イン フルエンザへの感染は確認されていない。」という。
タクシンはビデオ演説の中で、「向こう2〜3日以内に政府が 反独裁民主主義同盟の逮捕に動くとの情報がある。」として、幹部を守るために集会会場への集結を呼びかけ、当局による制圧 や強制排除に対して徹底的に抗戦するよう呼びかけた。
また、タクシンは「集会参加者の減少は民主主義への道を閉ざすものである。」とし、「22日からの重要な1週間に向け、より 多くの赤服軍団の戦力を全国的に分散展開させる必要がある。」との認識を示し、赤服軍団に対し、クルングテープの集会会場 への集結を呼びかけ、クルングテープに行くことが出来ない地方の赤服軍団に対しては、クルングテープの集会参加者を守るた めに、各県の県庁舎前にピープルテレビを受信できる設備を設置し、地元の赤服軍団の県庁舎への集結を促すよう要請。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、27日に再度クルングテープ内で大規模なパレードを行う方針 である事を明らかに。
発言の中でチャトポンは、「更なる同志の集結のもとで20日に行われたパレードの規模を超える大規模なパレードを27日に再度 行う考えである。」と、クルングテープ及び地方の赤服軍団に対して27日の集結を呼びかけ、クルングテープに合流できない地 方の赤服軍団に対しては各県の県庁舎前に集結するよう呼びかけた。
23時半頃反独裁民主主義同盟の集会会場近くの路上に鋲が撒かれ、20台以上の 集会参加者の車がパンクなどの被害を受けた。現場はナーンルゥン競馬場近くのナコンサワン通り。鋲が路上に撒かれる前に、 バイク4台に分乗した6人組の若者が路上を周回していたのを同盟の自警組織員が目撃している。
03月22日(月)アピシット首相は、メコン川近郊の干害を視察する ため、タイ東北部ウドンタニー県に向かった。「タイを主催国として開催されるメコン流域国間協議に向けた視察のためだ。」 という。
ウドンタニー県は現在都内で集会を続けるタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)支持者が多く、一部支持者らが何らかの 行動に出る可能性が高い。この報を受け、ウドンタニー県及びノンカイ県の赤服軍団が、首相訪問徹底阻止のために集結を呼び かけている。
ステープ副首相は、「23日の閣議で、首都圏に発令した国内治安法の期限を30日まで延長するよう求める。」と明らか に。タクシン派の反政府集会に対応するため11〜23日の期間限定で発令したが、集会が終息しなかった。適用地域はクルングテ ープ都、ノンタブリー県及びサムットプラカーン県の1都2県に縮小する模様。クルングテープ都に加え、ノンタブリー県及び サムットプラカーン県の2県が加えられることについて、「この2県に公的機関や空港などの重要施設があるためだ。」という 。
タクシン派は政府に解散総選挙を要求し、14日からクルングテープ都内のパーンファー橋などで反政府集会を行っている。
反独裁民主主義同盟幹部のウェーン・トーチラーカンは、「女性1000人で構成された女性ボランティア平和部隊を組織 し、パンファー橋を中心とした集会会場周辺に展開している軍関係者の武装状況をチェックする方針である。」と明らかに。
先に同盟は、「集会会場周辺に展開している軍関係者の武装状況をチェックし、発見された武器を押収し警察に提出する方針で ある。」と明らかにしていた。
ウェーンによると、平和部隊によるチェックを拒否した軍の警戒拠点の前に「『この部隊は兵器で無実の国民を殺害する。』と 大書された看板を掲げる方針だ。」という。
午前反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、「首相つきまとい作 戦の一環として23日に定例閣議が開催される会場の包囲に乗り出し、改めて首相以下連立政権の各党首に対して解散要求を突き 付ける方針である。」と明らかに。
これに先立ち、ステープ副首相が、23日の定例閣議を公共保健省内で開催する予定である事を明らかにしていた。
英有力誌「エコノミスト」は03月20日発行号のタイでの販売を中止。タイ王室に関する記事が掲 載されているため、不敬罪などで発禁処分を受けると判断。記事はタイ国内の政争と王位継承を関連付けた内容で、エコノミス トのホームページで閲覧できる。エコノミストのタイでの販売中止は2008年12月以来5回目。
タイには不敬罪があり、王室批判は厳罰の対象となる。昨年だけでも、ウェブサイトに王室を侮辱する画像を掲載したタイ人男 性が懲役10年、タクシン派の集会でプミポン国王を批判したダラニー・チャーンチェンシラパクン♀が懲役18年を宣告された。
タイ金取引協会(GTA)は、タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)がヤワラート通りをデモ行進した影響で、ヤワラ ートの金販売店の売上が通常時より10%以上減少したことを明らかに。また、「この影響で金の販売価格及び買取価格も下落し た。」とのこと。「UDDによるデモ行進が行われることが明らかになったため、多くの金販売店が20日の午前で閉店させてしまっ た。」という。
タイホテル協会(THA)は、「現在クルングテープ都内のホテル宿泊率が、例年の平均50%から30%に減少している。」 と発表。「一部の観光客が国内情勢悪化を心配し、予定を切り上げホテルをチェックアウトしている。」という。「中でもチエ ンマイ県のホテル宿泊率は、現在20%と危機的な状況になっている。」とのこと。
また「首都圏に適用されている国内治安法が、23日に期限を迎えるが、政府が延長を決定した場合、観光業にさらなる悪影響を 及ぼす。」としている。
タイ工業連盟(FTI)サンティ会長は、「23日の閣議で、政府が治安維持法の適用を延長したとしても、輸出及び投資家 信頼感に影響を及ぼすことはない。」との見方。「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)に騒動が起きた場合の対策とし て、引き続き必要。」としている。一方で、「不用意に治安維持法の適用期間をソンクラーン期間にかけ、観光業に悪影響を及 ぼすようなことはすべきではない。」としている。
タイでオンライン取り引きが急増。2010年には10%から20%成長すると期待されている。
さらに、「首都クルングテープ都で長引いている反政府デモ活動により、ショッピングに出かけるのを控え、自宅でオンライン ・ショッピングをする人が増えている。」という。商業省事業開発局によれば、「デモで道路が閉鎖されるなど、外出に不便な 状況が続いている。安全面への懸念も強く、外出を控えて自宅でオンライン・ショッピングをする人が急増した。」という。
オンライン・ショッピングで人気のアイテムは、衣類、化粧品、ジュエリー、デジタル・コンテンツなどとなっている。なお、 ソーシャル・ネットワーキングの普及もオンライン取り引き急増を後押し。事業開発局ではオンライン取り引きをさらに普及さ せるため、業者に取り引き認定証を発行するなどして、サービス保証や配送トラブル防止に取り組んでいる。
今回赤服集団の集会参加者の中から、新型インフルエンザ感染者が1人出ており、集会参加者の中で感染者が拡大する 恐れが出てきた。
タイ証券取引所(SET)パタリヤ所長は、「タイ政府とタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)による直接交渉が 、国内情勢、投資家・企業の信頼感を回復させるものとして期待している。」と発言。「だが双方ともに、株式市場に加え、国 家経済全体の利益などを重視し、交渉に望む必要がある。」としている。
また当面のタイ株式市場の流れについて、「経済及び上場企業の業績が好調だったことで、外国人投資家が買い越しを続けてき たが、大幅な上昇をしたため、市場は調整局面に入る。」と予測。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)ウィーラ幹部は、民主記念塔近くのパーンファー橋の演台で、現政権に無 条件で下院議会を解散するよう求めた。
ウィーラは、現政権に国民に一時権限を戻すため、即下院議会を解散すること、政府との交渉には応じるが、最終判断を下せる 最高責任者(解散権を有する首相)であること、解散後政党が不当な妨害工作をせず選挙活動ができるようにすること、公平な 選挙を行いどちら(タクシン派と反タクシン派)が勝っても潔く認めることなどを、現政府に要求。
午後クルングテープ都のマーリニー副都知事は、「新型インフル エンザ感染が確認されたと発表されていた反独裁民主主義同盟の集会参加者とされている男性が、集会参加者ではなく内務省が 集会監視のために派遣していた自警警備組織要員である事が判明した。」と明らかに。
しかし、「男性が、集会の監視任務中に感染したのか、地元で感染したのかについては明らかになっていない。」という。
反独裁民主主義同盟のナタウット・サイクアは、「23日に予定されていた定例閣議が開催される公共保健省の包囲を中 止し、クルングテープ全域で解散を要求するステッカーを貼り付ける。」と明らかに。ナタウットによると、「500台のバイクを 動員して、ステッカーをクルングテープ全域に渡って貼り付ける予定だ。」という。
また、幹部のチャトポンは、「政府がデモ隊による定例閣議会場の包囲を非常事態宣言発令の機会作りに利用する虞れがある。 」と指摘。チャトポンによると、「プラユット陸軍副司令官が、ラーチャダムヌゥン通りでの市街戦を想定した仮想訓練を既に 行っている。」という。
アピシット首相は、顧問弁護士を通じてタクシンを名誉毀損で刑事裁判所に告訴。アピシット首相は、「今月14日から 17日の間に開催されていた反独裁民主主義同盟の集会会場で行われ、ピープル・チャンネルを通じて全国に生中継されていたビ デオ演説の中でタクシンが、『昨年のソンクラーン期間中にアピシット首相が騒乱状態を創り出すために首相官邸周辺を占拠し ていた同盟のデモ隊に対する過激な手段を講じた強制排除を軍及び警察に命じた。』、『同性愛者に囲まれている。』、『英国 人のように振る舞いタイ人らしくない。』、『無宗教。』など事実無根の発言を行った。」としている。刑事裁判所は、告訴を 受理し、05月24に第1回公判を開く決定。
プア・タイ党国会対策委員会のウィタヤー委員長は、「連立政党に対して連立政権からの離脱を働きかけるため、今後 プア・タイ党議長のチャワリット及びヨンユット党首が各連立政党との交渉にあたる。」と明らかに。「ルアム・チャイ・タイ ・チャート・パッタナー党に影響力を持つスワット・リプタパンロップに対する働きかけを手始めに各連立政党の党首に対して 離脱を働きかけて行く見通しだ。」という。
また、ウィタヤー委員長は、「23日から内閣不信任決議案審議用の資料を反独裁民主主義同盟の集会の場で順次公開していく。 」と明らかに。
タクシンの実弟のパヤップ・チナワットは、「タクシンがタイ国内で法的処分を受けない事、及び自由な国外への渡航 が保障される事を条件にアピシット首相との直接協議に応じる意向を示している。」と明らかに。「上記の条件が満たされる場 合は、面談での直接協議及びビデオ会議システムを使用した直接協議の何れも受けいれる用意があり、またビデオ会議システム を使用した直接協議が行われる場合は、その模様が放送される事を希望している。」という。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)は03月27日に「最大規模の反政府集会」を決行する計画を明らかにしており、これを受 け、「パヤップが強気の姿勢に出た。」との見方が支配的。
タクシンは、首相時代の職権乱用で2008年11月に禁固2年の有罪が確定。「不当な判決」として、帰国して刑に服すことを拒ん でいる。そのため、アピシット首相は、法律・判決を尊重することが大前提との姿勢を貫いており、これを曲げて交渉に臨むこ とはありそうにない。
プラウィット国防相は、国防省で開かれた10ケ年軍備整備計画についての会議で、陸海空3軍の司令官に対し、購入を 希望する兵器のリストを提出するよう伝えた。
関係筋によれば、「反政府デモが続く中、政府サイドの足並みの乱れを防ぐべく、要望に応えることで政府に対する国軍の支持 をより強固なものにすることが狙い。」と見られる。
その背景には、タイでは文民統制が確立されているとはいえず、誰もが軍部による政権奪取の可能性を否定しきれないという事 情がある。ステープ副首相(治安担当)は、「アピシット政権は軍部を全面的に支持している。軍事クーデターの可能性は100万 パーセントない。」と強調したが、これは逆にクーデターに対する不安が依然として存在することを示すものとなっている。
なお、同副首相によれば、反政府デモの警備に動員されている兵士に対し、政府は、通常の手当(1日当たり120〜180B)に加 え、1日当たり300Bを支給することを決めている。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)による反政府デモが続く首都クルングテープで、若者を中心とした「赤服青年 部」が独自の演説会場を設置し、政治や民主主義についての思いを熱く訴えている。
青年部の代表者でラムカンヘーン大学3年生のイティポン(21)は、「UDDの集会に参加してきたが、若者が政治への思いを発表 する機会が少なかった。この中、同じことを考えていた3人の学生と出会い、2009年03月30日にUDD青年部にあたる『タイ青年民 主主義団体(TYDO)』を結成、デモ参加以外にセミナーなども開いてきた」と話している。
会員数約3000人を誇る青年部の演説会場は、UDDのメイン会場があるパンファー橋から500mほど離れたところ。毎日午後05時か ら深夜02時まで、政治についての意見発表会や学生による音楽演奏などが催されている。
ただ、UDD幹部の中にはイティポンら青年部を「偽の赤服」と呼ぶ者もいる。こうした圧力に対しイティポンは、「我々は若者の 発言の場を確保したかっただけ。先日タクシンが電話で抗議集会に参加し、『UDDはもっと青年部を支援すべき、青年部こそ真の 民主主義のために戦っている。』といってくれたのには励まされた。」と話している。
22時半頃(報道に
より21:20頃)
クルングテープ都トンブリー区にある道路 整備事務所の警備員ポストに向けM67が投げ込まれたが、幸い人的な被害はなかった。
警察は、最近警備員が解雇されていた事から、「個人的な恨みが背景にある可能性が高い。」と見て、情勢扇動目的の線も含め て捜査を開始。
03月23日(火)反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパ ンは、「軍による国会議事堂封鎖は非常事態宣言発令の大義名分となる騒乱状態を引き起こす事を意図したものである。」と指 摘。
この発言は、24日から開会される国会に備えて軍・警察が国会議事堂周辺の道路を完全通行止めにし、周辺への人員配置を進め ている事を受けたもの。チャトポンは、「国会議事堂周辺を巡る軍の動きの背景に、昨年04月に政府が仕掛けたのと同様な騒乱 状態を引き起こす事が意図されている疑いがある。」と指摘し、「今回の封鎖が集会参加者への妨害行為であると認められた場 合は人員を動員して封鎖の解除に乗り出し、政府に対する解散圧力をより強めていく考えである。」と明らかに。
また、チャトポンは、同盟には政府機関を包囲し職員の執務を妨害する方針がないことを確認し、「政府が違法な手段で集会の 妨害を図る様な事があれば、自己防衛のために憲法69条に則り、平和的な手段で軍の武器所有状況のチェックを初めとした対抗 措置を講じる考えである。」と明らかに。
閣議は、首相官邸からノンタブリー県にある保健省に変更され、厳重な警戒態勢が敷かれている。地元紙によると約 3000人が動員され警戒。
22日、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が、「閣議会場を包囲し、解散圧力を強める。」と発言したことから、会場 が首相官邸から保健省に変更されていた。
本日の閣議では、国内治安法の適用期限を迎えることから、適用期間の延長が検討される予定。
タイ政府は閣議でクルングテープ都などに発令した国内治安法の期限を30日まで延長し、適用範囲をクルングテープ都 全域と隣接するサムットプラカン県、ノンタブリー県の一部に縮小。
タクシン派は政府に解散総選挙を要求し、14日から都内のパーンファー橋などで反政府集会を続けている。
閣議で、不動産取引関連の手数料引き下げを05月末まで延長。不動産市場活性化のため1年前に導入し、今月末に失効 するはずだったが、「駆け込みの取引が間に合わない恐れがある。」として、不動産業界が延長を求めていた。
タクシン派による反政府集会が続いているタイで、下院第1党でタクシン派野党のプア・タイ党は記者会見を開き、「 政府に下院解散・総選挙を呼び掛け、タクシン派、反タクシン派ともに選挙結果を尊重すべき。」という考えを示した。
タクシン派は2001年と2005年の総選挙で勝利し政権を担当した後、2006年の軍事クーデターで崩壊。民政移管のための2007年末 の総選挙でも勝利し政権に復帰したが、2008年末に同派与党が選挙違反で解党され、反タクシン派の民主党を中心とする連立政 権が誕生。こうした経緯から、タクシン派は解散総選挙で民意を問うべきと主張。現政権は2011年末の任期満了まで政権を維持 し、タクシン派の弱体化を図りたい考えで、解散を拒否している。
14時半頃閣議終了約30分後、クルングテープ郊外のノンタブリー県ムアン郡の 保健省の精神保健局近くのタイ国立救急医療センターの駐車場の金属製屋根の上に擲弾M79数発(報道により2発前後)が撃ち込 まれ、爆発で屋根に穴が開いた。また、駐車中の自動車数台とビルの窓ガラスが割れた。怪我人はなかった。当初は変電設備の 爆発と報じられるなど情報が錯綜。保健省では午前、定例閣議が開かれたが、事件前に終了していた。
閣議に出席していた閣僚は既に現地を後にしていたと見られるが、報道によっては、「閣議後の首相会見が行われている最中に 爆発が発生した。とするものもある。
閣議は通常、毎週火曜日にクルングテープ都内の首相官邸で開かれる。首相官邸近くでタクシン派の反政府集会が続いているこ とから、衝突を避けるため郊外の保健省の事務次官オフィスで開催された。着弾地点は、保健省の裏手を走る高速道路から約150 mの距離。閣議の会場はそこからさらに700mほど離れていた。「近くを通る高速道路を走行中の自動車から撃ち込まれた。」と 見られている。
今年に入り、軍の施設や首相官邸、バンコク銀行などを狙った爆弾事件が頻発。今月20日にも国防省近くなど2ケ所で爆発があ り、1人が負傷。当局は「タクシン派が関与している。」と見て捜査を進めている。
この事件を受け、陸軍はクルングテープの警備をさらに強化すべく、治安対策に当たる兵士を1万3000人、待機要員を1万7000 人増員を決めた。
午後チエンマイ県県都の警察当局は、セントラル・エアポート・プラザの敷地 内で発見されたM79の回収処理を行った。一部報道によると、現場はスーパーマーケットのTopsが入居している地下1階。
何者かが撃ち込んだM79が不発のまま着弾したか、脅迫目的で現場に不発のM79を置いたものと見られている。警察は、情勢扇動 及び脅迫目的の両面で捜査を開始。
首都圏警察本部のサンターン本部長は、20日深夜に発生した防衛省を狙ったRPG爆破未遂事件に 絡んで、目撃者の証言に基づいて作成された2人の実行犯の似顔絵に基づき逮捕状を同日中に請求する方針を明らかに。
一方、一時パニターン政府報道官代行が、「容疑者1人を逮捕した。」と発表するなど、「容疑者の一部が既に逮捕されている 。」との憶測がある事に関しては、「事実ではない。」とし、また事件に当局関係者が関与している可能性に関しては、「既に 容疑者を特定しているが、まだ詳細を明らかにする段階ではない。」とし確認を避けた。
一部報道は、警察筋の情報として、「押収された実行グループが乗り捨てた小型トラック内の遺留品等から元警察官が実行犯と して浮かび上がっている。」と報じている。
一方、プア・タイ党のプロームポン報道担当は、押収されたトラックの最終的な持ち主が首都圏警察本部幹部配下の人物である との情報が消息筋からもたらされている事を明らかにし、「事件の背景に国内治安法の適用期間の延長、ないしは非常事態宣言 の発令を意図した政府側の思惑がある疑いがある。」と指摘。
このプロームパン報道担当の発言に先立ち、国内治安維持本部のサンスゥン報道官(陸軍報道官)が、「事件に反独裁民主主義 同盟幹部の闘争方針に対して反感を持つ赤服軍団関係者が関与している疑いがある。」と発言。
反独裁民主主義同盟幹部のウェーン・トチラカーンは、「集会参加者の移動の障害になっているとして、国会議事堂周 辺に張り巡らされているコンクリートブロックや鉄条網の撤去を平和的な手段で要請していく方針である。」と明らかに。
しかし、「当局が撤去に応じなかった場合は人員を動員して強制撤去に乗り出す可能性がある。」と明らかに。
アピシット首相は、「予定通り24日の下院議会に出席する考えである 」と確認し、「ステープ副首相に対して国会議 事堂周辺の警戒態勢に関する監視を要請した。」と述べた。
一方、プア・タイ党国会対策委員会のウィタヤー委員長は、「30人以上の党所属下院議員を伴い記者会見を開き、国会議事堂内 や周辺に展開している軍・警察が撤退しない限り24日の下院議会への出席をボイコットする考えである。」事を明らかに。ウィ タヤー委員長によると、「当局による警戒態勢の強化により、国会議事堂に向かう議員の足に大きな影響を与えている。」とい う。
また、プア・タイ党所属のアピワン下院副議長は、「今回の警戒態勢強化に関して事前にチャーイ下院議長宛に連絡がなかった 。政府が権限を逸脱して警戒態勢強化を指示した疑いがある。」と指摘。
一部報道によると、プア・タイ党は夕方過ぎまでに24日の下院議会に出席し国民の代表としての職務を遂行する方針を決定した 模様。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「無駄に終わることが明らかである。」として、 プア・タイ党のヨンユット党首やチャワリット党議長が進める連立与党への連立離脱の働きかけに反対を表明。
先に、ヨンユット党首及びチャワリットが共同記者会見を開き、各連立政党党首に対して連立離脱を働きかけて行く方針を公式 に確認していた。
発言の中でチャルームは、「プア・タイ党が主張する1997年憲法の再運用の回避で繋がっている連立与党間の結束は固く、党同 士が友好的な関係にあることから、連立離脱の働きかけの場が単なる茶飲み話で終始し、時間だけを無駄に使って終わる可能性 が極めて高い。」という。
国外逃亡中のタクシンは、タイ国内のデモ隊に対し、国際電話などを通じて反政府活動の継続などを呼びかけてきたが 、03月22〜23日にかけ、呼びかけがなかったことから、「居場所を失った。」との見方が出ている。
タクシンは23日、自身のツイッターサイトで、「ドバイに戻っている。呼びかけをしないのは喉が痛いため。」と説明。だが、 カシット外相は、「モンテネグロからドバイに戻ったものの、すぐに出国した。」と述べている。
外務省は、「アラブ首長国連邦政府は、ドバイでタクシンが政治活動を続けるなら国外退去を要請する方針。」としており、こ れが事実なら、「ドバイ以外に新たな政治活動の拠点を探している最中。」ということになる。
また、タクシンの法律顧問ノパドン元外相は、タクシンの実弟パヤップが交渉の仲介役を申し出たことについて、「タクシンが 頼んだものではない。タクシンは、アピシット首相と交渉することも、誰かを代理人に立てることも望んでいない。」と明言。
03月24日(水)08時過ぎプア・タイ党国会対策委員会のウィタヤー委員長を中心 とする50人前後(報道により約100人)の下院議員グループが車等で国会議事堂に通じる路上を封鎖し、国会議事堂周辺に敷かれ た当局による封鎖網の解除を要求する抗議活動を開始。封鎖網が解除されない限り議会をボイコットする方針という。
ウィタヤーらは、「当局による封鎖により徒歩での移動を強いられ議員としての尊厳を傷つけられるだけでなく、クーデター勢 力による国会議事堂の包囲を想起させている。」と指摘し、アピシット首相に対して、今回の封鎖とクーデターの関連性に関し て明確にし、早急に封鎖網を解除するよう要求。
国会議事堂は、デモ隊がほど近いパンファー橋を拠点としていることから、兵士によって厳重に警備され、敷地内の駐車場も使 用禁止となっている。
また、ウィタヤー委員長は、「首相による立法府の権限侵害行為があったとして首相罷免動議を提出すると共に一連のいきさつ を国際連合に訴える方針である。」と明らかに。
一方、唯一議会場に姿を現したプア・タイ党所属のクルン・シーリーウィライは、「事前に党から今回の抗議活動に関する説明 がなかった。」と明らかにし、「下院議員としての任務を果たすために議場に来た。議員としての任務を果たさないのであれば 議員を辞めるべきである。」と語った。
その後、定足数に達し、審議が開始されたことを知ると、プア・タイ党議員らは議事堂を後にした。
ステープ副首相は、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)による集会を、政府が管理 出来ていることから、議会を解散させる必要はない。」と強調。国会を開催するに当たり、軍隊を国会議事堂周辺に配置し周辺 を封鎖したことについて、「安全上必要であった。」としている。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、集会会場近くにある国会議事堂周辺に設置されたコンクリートブ ロックや有刺鉄線の撤去及び周辺に展開している軍・警察官の退去を要求。
「向こう2日以内に国会議事堂周辺の封鎖網が解除されなかった場合は、27日に人員を動員して素手で解除に乗り出す。」とい う。
チャトポン・プロームパン幹部は、今月27日に都内全域で行う予定の大規模デモ行進について、「今月20日に行った際の3〜5 倍の参加者が集まる見通しである。」と発言。チャトポンによると、「内外メディアの協力のもとで政府打倒のために集まった 歴史的な人数をギネスブックに登録申請する考えだ。」という。
一方、幹部のウェーン・トチラカーンは、「下院議会が開催される24日から25日にあわせた国会議事堂前での活動を展開する方 針がない。」と確認。「非常事態宣言発令を狙う政府側の餌食にされてしまう虞れがある。」という。
首都圏警察本部のサンターン本部長は、20日深夜に発生した防衛庁を狙ったRPG爆破攻撃未遂事件に絡んで、「実行犯の 1人を特定し、50万Bの懸賞金をかけて行方を追っている。」と明らかに。
特定されたのは、プラチュアップキリカン県ワンナムイェン郡警察署に所属していた元国境警備警察官のバンティット・シッテ ィトゥム2等巡査(43)で、違法伐採関連で1995年に懲戒解職されており、またクルングテープに近い県を地盤とする国政レベ ル(元下院議員とする報道も)政治家の付き人だという。
また、これまでの調べで、事件発生前の19日までカンボジア領内に潜伏していたのが確認されていることから、「事件後に再度 カンボジア領内に戻っている可能性がある。」という。
一方、反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「特定された元警察官が青服軍団(ネーウィン派)系の政治家 に近い人物である。」と明らかにし、「同盟のデモ隊鎮圧の大義名分作りのためにワット・プラケーオを狙って撃ち込んだRPGが 方向を誤って防衛省近くに着弾した可能性がある。」と指摘。
タイと外交紛争中のカンボジアのフン・セン首相が04月04〜05日にタイのプラチュアプキリカン県フアヒンで開かれる メコン河委員会首脳会議に出席する。会合にはメコン河委員会に加盟するタイ、ラオス、カンボジア、ベトナムの代表が参加し 、メコン河流域の開発や渇水といった問題を話し合う見通し。フン・セン首相のタイ訪問は1年ぶり。 タイ外務省によれば、「フン・セン首相には外相や商業相らが同行する。」という。
タイとカンボジアは2008年にカンボジアの世界遺産として登録された山上遺跡カオプラウィハーン(プレアビヒア)の周辺地域 の領有権を争い、2008〜2009年に数回、軍事衝突を起こした。さらに、2008年末に発足したタイのアピシット政権はフン・セン 首相を「やくざ者」と呼んだカシット元駐米大使を外相に起用したほか、カオプラウィハーンの世界遺産登録について、国際連 合教育科学文化機関(ユネスコ)に異議を申し立て、両国の関係は険悪化。カンボジアは昨年、タイで汚職で懲役2年の実刑判 決を受け国外逃亡中のタクシンを政府顧問に任命、タクシンが11月にカンボジアを訪れ、タイ、カンボジアの双方が大使を召還 する事態に発展した。フン・セン首相は先月、国境係争地域を視察した際に、「アピシット首相が死ぬよう呪った。」と報じら れている。
タクシン派の野党プア・タイ党は国会議事堂周辺に兵士多数が配置されたことに抗議し、下院会合を欠席した。連立与 党は野党不在の中、審議は、2時間に及び、周波数の割り当てと通信・放送事業の監督を行う「国家放送通信委員会」の設立法 案など3つの法案を可決。法案は上院に送られる。
プア・タイ党国会対策委員会のウィタヤー委員長は、「政府による国会議事堂に対する厳重な封鎖行為は立法府の権限 に対する重大な侵害である。」と発言。「25日を目処にアピシット首相、ステープ副首相及びチャイ下院議長を不当職務行為で 警察犯罪防止取締局に刑事告発すると共に憲法裁判所に対して首相の罷免を求める訴訟を提訴する。」と明らかに。
また、「プア・タイ党所属議員のほぼ全員が欠席した状態で、議会内の優位性を利用して将来のコミュニティー・ラジオ局の弾 圧に繋がり得る電波割り当て・放送監視組織の設置に関する法案等を通過させた行為の正当性を上院議会に問う他、反独裁民主 主義同盟の集会会場に詰めている国外メディア関係者にボイコットに至った経緯を説明したり、国際連合に対して今回の封鎖行 動を告発する方針である。」と明らかに。
一方、与党国会対策委員会は、「プア・タイ党所属議員による国会議事堂に通じる路上の封鎖により議会の開催を脅かされた他 、下院議員としての職務遂行を妨害された。」として、当該行為に及んだプア・タイ党所属議員に対する罷免動議を提出する方 向で調整を進める事で合意に至った。
また、与党プームチャイ・タイ党ウドンタニー県選出下院議員のチュットチャイ・ウィチヤンワンは、「約10人の党所属議員を 伴い首都圏警察本部ドゥシット署に対してプア・タイ党所属議員を職務遂行妨害で刑事告発する。」と明らかにした。
コム・チャット・ルゥク紙によると、「クルングテープで開催されている反独裁民主主義同盟の集会への所定期間の参 加を担保するために赤服軍団の幹部に身分証明書を預けていた東北地方の住民がこぞって新規発行のために行政窓口を訪問して いる。」という。
チャイヤプーム県内では、約束された期間前に集会会場から帰宅し、身分証明書を返してもらえなかった住民が、所轄署に新規 発行を依頼するために必要な紛失証明の発行依頼に訪れる動きが見られ、また、「コンケン県の県都内では、身分証明書の新規 発行申請に訪れる住民の数が20%増加し、1日平均50人が新規発行を申請している。」という。コンケン県県都の市長は、「集 会と申請者増との因果関係は不明である。」としているが、チャイヤプーム県県知事は、「申請者の多くがクルングテープの集 会に参加していた赤服軍団で、22日から24日の間に県内の16ある各郡内で、それぞれ1日平均160人が申請に訪れている。」と明 らかに。なお、「チャイヤプーム県内で申請に訪れている住民は、何れも集会参加とは無関係で純粋に紛失したと係官に説明し ている。」という。
昨日タイ政府が国内治安法の適用を延長したことで、在タイ日本大使館より新たに注意喚起。

反独裁民主戦線(UDD)等による集会実施に関する注意喚起(2010年3月24日現 在)

1.タイ政府は、23日の閣議におきまして11日(木)から23日(火)まで適用している国内治安維持法について、適用地 域を縮小し、30日(火)までの延長することを決定しました。今後のデモの状況等によりましては、「道路閉鎖」等の規制措 置が取られる可能性もあります。
なお、今回指定された国内治安維持法適用地域は下記のとおりです。
バンコク都全域
ノンタブリー県(ノンタブリー市、パークレット郡)
サムットプラカーン県(サムットプラカーン市、バンプリー郡、バーンサオトン郡、バンボー郡、プラパデーン郡)
※ スワンナプーム国際空港はバンプリー郡に所在します。

2.UDDは、27日(土)に再度バンコク都内において大規模抗議活動を行う旨表明しております。
現時点では、大規模抗議活動の形態・時間等詳細については公表されておりませんが、抗議活動が行われる付近では渋滞、混雑 が発生する可能性があります。

3.つきましては、タイに渡航・滞在される方は、報道等から引き続き国内の治安情勢に関して注意を払い最新情報の入手に努 めるとともに、今後とも集会・デモ等が開催されている地域の付近には近づかないようにし、不測の事態に巻き込まれないよう 十分注意してください。

(問い合わせ先)
在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8502、696-3002(邦人援護)
FAX :(66-2)207-8511
20時前クルングテープ北郊ノンタブリー県県都ラタナティベート通りの官公庁 センターの敷地内の検問所から約20mの距離で爆発時限爆弾が爆発。報道により、最初の爆発発生地点を県庁の警備員用ボック ス近くとするものや県庁前の県の柱礎が置かれた祠近くとするものがある。
20時半頃(報道
により21時過ぎ)
クルングテープ都バンコクノーイ区法務 省執行局の壁付近で手榴弾が爆発し、建物が破損するなどした。爆発で地面に幅30僂曚匹侶蠅できた。一部報道は「M67が使用 された疑いがある。」と報じている。
ノンタブリー、バンコクノーイ区のいずれの事件でも怪我人はなかった。タイ警察は政争絡みの犯行とみて捜査を進めている。
また、陸軍は、「爆弾事件には軍は関与していない。」との発表。これは、大規模な反政府デモが開始されてから数度にわたり 同様の事件が起きていることに対し、「軍部が反政府勢力の仕業に見せかけ、デモ隊を制圧しようとしている。」との軍首謀説 が一部で出ていることによるもの。だが、軍部は、「軍部を犯人にでっち上げることで、反政府感情を煽っている。」と反論。
今年に入り、軍の施設や首相官邸、バンコク銀行などを狙った爆弾事件が頻発。今月20日には国防省近くなど2ケ所、23日午後 には保健省で爆発があり、1人が怪我。
アピワン下院副議長は反独裁民主主義同盟の集会会場で行なった演説の中で 、24日朝にワチラローンコン王子付きの将官が集会会場を訪問していた事を明らかに。訪問目的に関しては明らかにされていな い。
アピワン下院副議長は、クーデター政権時代に反独裁民主主義同盟の主要メンバーとして活動していた人物としても知られてい る。
この発言に先立ち、24日付けのマティチョン紙等が、「王子付の主任カメラマン等が23日昼前に集会会場を訪問し、演台や会場 内の写真やビデオを撮影していた。」と報じていた。
03月25日(木)朝チエンマイ県内にあるバンコク銀行サンカムペェーング支店の ATM前で爆発物と思われる不審物が発見され回収処理が行われた。一部報道は「M26が発見され回収処理が行われた。」と報じて いる。
デイリーニュース紙は、「県都内にあるバンコク銀行サンクラーン支店のATM前でM26が発見され回収処理が行われた。」と報じ ている。
一方、カンチャナブリー県県都内の県知事宅前で不審な2個の段ボール箱が発見され回収処理が行われた。不審物の内容物に関 しては明らかになっていない。
午前タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)チャトポン幹部は、「今月27日に クルングテープ都内全域で行う予定の大規模デモ行進について、今日午後05時頃に詳細な内容を発表する。」と明かした。また 、「政府は、現在UDDが集会を行っているラーチャダムナーン通りから追い出す方針としているが、もしそのような命令を下した 場合、UDDはラーチャプラソン通り(商業地区の中心)に移動し集会を続ける。」 としている。
一部情報によると、「現在警察及び軍関係者が7万5000人で集会管理に当たっているが、さらに2万5000人増員し、今後10万 人で警備に当たるようだ。」と述べた。
昼過ぎノンタブリー県県都内にある商務省の駐車場で不審な段ボール箱が発見 され、当局側が周囲一帯を立ち入り禁止にした上で破壊処理を行った結果、単なる段ボールの空箱である事が確認された。
警備員によると、「問題の段ボール箱が長時間に渡って駐車場においたままになっているのを不審に思い警察に通報した。」と いう。
14時よりパーンファー橋で反独裁民 主主義同盟(UDD)幹部20人が支持者数百人と共に、アピシット政権打倒の決意を示すため、頭を丸めた。
UDDは今回、過激な行為を控え、平和的にデモを続けている。ただ、関係筋によれば、「平和的であるがゆえに、デモ隊の士気を 維持し、市民の関心を集める『イベント』が必要とされており、それが先の『血液撒き散らし作戦』であり、今回の『剃髪作戦 』。」とのこと。
夕方から、集会場を地方の特産品などを販売する露天市場とすることを決定。
反政府集会を続けているタクシン派団体、反独裁民主主義同盟(UDD)は「27日は、集会開催と いう当初の予定を変更して、代わりにパンファー橋にデモ隊を集結させて大規模なデモ行進を行うことにした。」と発表。幹線 道路をばらばらに行進するもようで、経路は明らかになっていない。
UDDは政府に解散総選挙を要求し、14日からクルングテープのパーンファー橋一帯を占拠。支持者から採血した血を首相官邸やア ピシット首相の私邸に撒くなどした。20日にはバイク、トラックなど数千台を動員してクルングテープを一周するデモ行進を行 い、各所で渋滞を引き起こし、沿道の店舗や一部の地下鉄駅が一時閉鎖された。6万5000人(警察発表)を動員して先頭から末 尾が20劼傍擇屬箸いβ腟模なデモ行進を決行したが、沿道で声援をおくる市民(おもに地方出身者とされる)が少なくなかっ たことから、27日のデモ行進は参加者がさらに増加する可能性がある。
一方、タクシン派の野党プア・タイ党は25日、国会議事堂周辺に兵士多数が配置され、コンクリートや鉄条網のバリケードが設 けられたことに抗議し、前日に引き続き、下院会合を欠席。国会周辺の物々しい警備には連立与党や上院からも「対外イメージ を損なう。」(プラソップスック上院議長)といった批判があり、25日中にバリケードが撤去される。
UDD幹部のチャトポン、プア・タイ党議員によれば、「27日のデモ行進に備え、26日にはオートバイや自動車がバンコク都内を巡 回し、市民に参加を呼びかける。」と発言。なお、「このデモ行進でも政府が態度を変えない場合、UDDは、非暴力的な手段で法 律を破るなどの 『市民的不服従』に訴えることも考えている。」という。
タクシン派団体の反独裁民主戦主義同盟(UDD)ウィーラ幹部は日、今月27日に予定している大規模デモで、プレーム枢 密院議長公邸前で抗議活動を行う考えである。」と明らかに。プレーム議長は以前よりタクシンと対立しているとされており、 UDDは「現政権の背後で操っている。」と批判していた。ウィーラ幹部は、「アピシット首相がこちらの条件を飲み、直接交渉に 応じるのであれば、この抗議集会は行わない。」としている。
カシット外相は、アラブ首長国連邦(UAE)の駐タイ大使に対し、タクシンの所在確認を要請。タクシンはこれまで、 UAE内ドバイを拠点としてきた。しかし、現在の居場所については、本人が「ドバイ」としているのに対し、「国外退去を求めら れた。」との情報が流れている。
タニ外務副報道官によれば、カシット外相が、「UAEが自国内でタクシンにタイ政府批判を許すことはないと思っている。」と述 べたのに対して、UAE大使は、「2国間関係を何よりも重要視している。」と応じたという。
また、一部のタイ・マスコミが、「カシット外相がタクシンのドバイ出国を確認。」と報じたが、これは誤報で、今もドバイに とどまっている可能性が高い。
反独裁民主主義同盟から絶縁状を突き付けられたカッティヤ・サワディポン少将は、20日深夜に発生した防衛省を狙っ たRPG攻撃未遂や23日に発生した閣議会場として使用されていた公共保健省を狙ったM79攻撃は、何れも絶対王制型官僚主義の打 倒を希望する赤服軍団を支援するため行われた犯行で、情勢扇動目的で政府が仕掛けた可能性は極めて低い。」との考えを示し 、「今後100%の確率で同様な犯行が発生する。」と指摘。
しかし、24日深夜にノンタブリー県の県庁舎前やバンコクの強制執行局前で発生した2件の爆破に関しては、「手口等から一般 人による個人的な恨みを晴らすための犯行の可能性が高い。」との考え。
一方、カッティヤ少将は、「タクシンが現在の同盟幹部に見切りをつけ 旧タイ・ラック・タイ党幹部が同盟を率いる事を希望 している。現在の幹部に残された勝利のための最善な手段は、軍を煽って強制排除に乗り出させるという忌まわしい手段しかな い。」と発言。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)は、26日11時(報道により12時)から18時(報道により19時、20時)にか けて、民主記念塔近くのパーンファー橋にある集会場で、現政権の国会外不信任審議を行う。この審議には、野党プア・タイ党 議員も参加を予定しており、プア・タイ党が準備してきた不信任決議案をもとに行われる。
幹部のチャトポンによると、「不審任審議はプア・タイ党が下院議会への提出準備を進めている不審任決議案のために収集され てきた資料に基づいて行う予定で、また、政府は早晩崩壊する運命にあるため、実際に不審任決議案が下院議会内で審議される 可能性は極めて低い。」という。
政府は、「政府機関に擲弾(小型爆弾)が撃ち込まれる事件が相次いでいることから、これを防止するため、高速道路 の警備強化を決めた。」と明らかに。
先に閣議が開かれた保健省の敷地内で爆発があった事件は、高速道路を走行中の車両から携帯用迫撃砲で擲弾が発射されたもの とみられている。
陸軍によれば、高速道路上の68ケ所と各料金所を兵士が警備することになっている。
クルングテープ都内の市民団体が提携し、反独裁民主主義同盟(UDD)と政府に対し、一刻も早いデモの終結を要請。
約1800の市民団体から成る「クルングテープ・コミュニティー・シチズン」は、長引く反政府活動が市民にどのような影響を及 ぼしているかを明記した陳述書を提出。
代表者はドシット区で開かれた記者会見で、「抗議活動を行う権利自体は尊重している。しかし、長引くデモの影響で道路閉鎖 、バスルートの変更、ひどい渋滞など、市民は不自由を強いられている。また、常に爆弾や暴動などの危険に脅かされ、心の安 定が得られない。UDDと政府は早く話し合いで決着をつけ、我々に平和な日々を戻してほしい。」と訴えた。 陳述書は、サーティット首相府相、UDD幹部、国立人権保護委員会などにも送付される予定。
タクシンの法律顧問ノパドン元外相は、最高裁が下した資産没収の判決に対し、「異議申し立てを26日に行う。」と明 らかに。
最高裁は02月26日、タクシンに不正があったとして、それに関連する不正蓄財、すなわち、タクシン一族の凍結資産766億Bの約 6割に当たる約460億Bを没収する判決を下した。
最高裁判決でも30日以内の異議申し立てが認められているが、新証拠の提出が条件となっている。ノパドンによれば、「判決に は事実誤認があり、これを裏付ける新証拠が存在する。」とのことだ。
なお、異議申し立てを受理するか否かについては、いくつかの手続きを踏む必要があるため、最高裁の結論が出るのは早くても 1ケ月ほど先という。
タイ政府観光庁(TAT)のサンサン副総裁によれば、反政府デモが続いていることでタイ観光を敬遠する人が増える可能 性があることから、TATは04月のソンクラン(タイ正月)祭に焦点を絞った外国人観光客誘致に力を入れることを決定。
04月の観光促進予算に05〜06月分予算の一部も加え、総額2000万〜3000万Bが投入の予定。
反政府デモを警戒し、タイへの渡航に注意を呼びかける国が増える中、「中東とインドからの観光客は減少する様子が ない。」という。
タイ国政府観光庁(TAT)中東ドバイ事務所によると、「中東の人々は渡航先の国の政情をさぼど気にしない傾向が強い。」との ことだ。中東からの観光客は年々増えており、2009年は36万人に達し、155億Bの観光収入があった。
TATでは引き続き、2010年の予測を42万3000人(160億B)とし、各地でプロモーションなどを行う方針。また、イランからの観 光客は過去3年で毎年25%ずつ増加しており、2009年には11万7500人に達した。
一方、香港では、03月11日から中止していたクルングテープ行きツアーを、23日に再開。香港旅行業議会のジョゼフ・タン代表 は、「クルングテープの様子を注視してきたが、ここ最近は落ち着きをみせている。引き続き警戒を促すが、ツアーは再開する ことにした。」としている。
タイ旅行業協会(ATTA)は、反政府デモにより03月の外国人観光客数が 20%から30%減少する見通しを明らかに。
スラポンATTA会長によると、「スワンナプーム空港における1日あたりの外国人観光客到着数は、01月と02月が8万人から9万 人だったのが、03月は7万人に落ち込んだ。」という。 「国別でみると、支那、香港、台湾、南鮮からのキャンセルが多い。」という。ただ、「治安に敏感とみられている日本人観光 客は、わずかなキャンセルに留まっている。」とのこと。
ATTAでは観光客の安全を考慮し、メンバー企業に対し、首都クルングテープの観光を避け、カンチャナブリー、アユタヤ、プー ケット、チエンマイなど地方へ直接向かうようツアー内容の変更を促している。
「04月のソンクラン(タイ正月)期には、支那国やアセアン諸国からの観光客が大幅に減る。」との予測を示している。
首都圏の公立中・高等学校では、反政府デモの影響で延期となった入試の受付けを03月24日から開始。デモによる渋滞 などを避けるため、多くの学生がインターネットによるオンライン申請で手続きを済ませた。
チンナウォン教育相が視察する中、デモ会場に近いサトリーウィッタヤ校では、初日だけで700人のオンライン申請があった。一 方、同校まで申請書を提出に来たのは300人前後に留まった。パッチャラ校長は、「03月26日の締め切りまでに、申請者の数は 2000人に上るとみているが、今回入学できるのは328人だけ。入学試験は03月28日だが、念のため会場を2ケ所用意した。」と話 す。受付けは当初、03月12日から16日だったが、首都圏で国内治安法が適用されたことから延期となった。
タクシンは、3日ぶりに行われたビデオ演説の中で、「反独裁 民主主義同盟が最大規模のパレード展開を計画している27日が、民主主義を求める国民の力を見せつける重要な日である。官僚 、公務員、公社職員や、これまで集会合流を躊躇していた者は、将来の世代のために公正な社会を実現させる事が如何に重要で あるかという事に目を向け、パレードに合流して純粋に議会の解散だけを求めている国民の力を見せつけるべきだ。」と訴えた 。その上でタクシンは、国民の力による圧力を持ってしても解散要求に応じない政府に対して、引き続きガンジー流の非暴力で 勝利を目指し、必要であれば市民的不服従(アーラヤ・カットクゥーン)で徹底的に絶対王制型官僚主義者に対抗していくべき である。」と訴えた。
また、同盟が王制の打倒を目指していると政府が指摘している事に関しては、「政権の生き残りを目論む政府側の喧伝でしかな い。我々は、国家体制の根幹を脅かしている絶対王制型官僚主義者と闘っているだけである。」とした。
また、タクシンは、3日間演説を休んだ事に絡んで、あたかも集会が自分のために行われているかのような論調が展開されてい る事に不快感を示し、「同盟の演台は既にタクシンを超越した将来の世代のための民主主義の舞台となっており、自分は単なる その脇道でしかない。」とした。
反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンは、「同盟は政府との対話ルートを完全に閉ざしたわけではない。 今後もアピシット首相が自分との直接協議を拒否するのであれば、27日に100万人のデモ隊と話し合った上で、デモ隊を率いてプ レーム枢密院評議会議長公邸を見舞い訪問し、『アピシット政権の背後で実権を握っていて幸せですか?』と質問する考えであ る。」と表明。
この発言は、先にアピシット首相が「ウィーラには裁量権がなく、タクシンからの支持を仰がなければならない立場にある。」 と発言した事を受けたもの。ウィーラは、「この指摘は事実ではない。アピシット首相が無条件議会解散を前提とした自分との 話し合いに応じる意志がないのであれば、同盟が開いていた対話ルートは完全に閉ざされたものと見なさざるを得ない。」と述 べた。
22時過ぎナコンパトム県県都内の路上でトラックの荷台に向けM67が投げ込まれ るという事件が発生。不発に終わり、怪我人はない。現場は、M79が撃ち込まれる事件が発生した公共保健省から約1厠イ譴織 ィワーノン通り上。
トラックを運転していた男性によると、「後方から付けてきたバイクに乗った2人組が荷台に向けM67を投げ込んでいった。」と いう。警察は、個人的な係争及び情勢扇動目的の両面から捜査を開始。
03月26日(金)08時半頃クルングテープのラーチャダーピセーク通り沿いにある 最高検察局の駐車場でM67が封入された袋が発見され回収処理が行われた。「前日深夜から26日未明の間に何者かが投げ込んだ M67が不発に終わったもの。」と見られている。
警察は、情勢扇動目的及び検察官に対する脅迫目的の両面から捜査を開始。
午前タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)ナッタウット幹部とチャトポン 幹部は、「明日予定している大規模集会について、20日に行ったようなデモ行進はせず、ラーチャダムヌン通りで集会を行う。 全国の赤服軍団をラーチャダムヌン通りに集結させた上で、軍による実権掌握から国家を解放するための活動方針を明らかにす る予定だ。」と発表。幹部らは、「明日の集会によりタイを軍や独裁政治から開放するため、ある方法を実行する。」としてい る。「これにより、少なからず何らかの変化が生まれることを信じている。」と述べた。
また、26日昼過ぎから学生団体及び平和的手段推進ボランティアネットワークの協力を仰いで、バイクや街宣車を動員してクル ングテープ内の主要5幹線上で集会への合流を呼びかける活動を展開する方針を明らかに。
タイ商工会議所大学のタナワットによれば、「反政府デモによる経済的損失は、長期化が予想さ れることから、700億〜1000億Bに上る可能性がある。」という。この場合、今年の経済成長率は3〜3.5%程度に留まる見通し 。
タナワットは、「今回のデモは、消費と観光に最も影響を与えている。」と指摘。ただ、「デモがすぐに終わり、政府が景気刺 激策を進め、投資計画を実行できれば、景気回復が大きく阻害されることはない。」としている。タイ商工会議所大学が最近実 施した調査では、「デモが1ケ月以上に及んだ場合、国内消費だけで210億〜380億B落ち込む。」との試算が出ている。
UDD首脳部は、タイに駐在している外交官を招いた会合を開き、UDDの反政府デモについて「暴力的手段には訴えない。 」などと説明。
ここには、15ケ国の外交官が集まったが、大使が出席したのはオランダのみ。
また、UDD首脳部は、「事態打開のため交渉に応ずる用意がある。」と説明したが、「交渉相手は、下院解散権を持つアピシット 首相に限られる。」との姿勢は変えなかった。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が大規模なデモ行進を繰り返す可能性があることについて、国内最大の 経済団体・タイ工業連盟(FTI)のサンティ会長は、「1度や2度なら我慢もできる。だが、何度も繰り返されれば、商売にも市 民の生活にも影響が及ぶ。」と、強く反対した。
今回の反政府デモは、平和的に行われ、過激な行動に訴える者も出ていない。だが、会長によれば、「デモ隊数万人が大通りを 練り歩くデモ行進は、平和的であっても、商売、交通、市民生活に不便を生じさせるものであり、何度も繰り返されるべきでは ない。」と述べた。
「タクシン派のプア・タイ党は、幹部の反政府活動参加で、解党処分を受ける可能性がある。」という。憲法68条は、 憲法で保障された権利を民主的な政府の転覆に利用することなどを禁じている。
しかし、プア・タイ党の役員や議員の中には、反政府集会で壇上から声高に政府を批判し、下院解散を要求した者もおり、プア ・タイ党内部でも、「憲法に抵触するのではないか。解党処分を受けるのではないか。」と懸念する声が出ている。ただ、プア ・タイ党の法律顧問は、「反政府デモは、平和的なもので合憲。下院解散を求めることも民主主義の精神に反しない。」として いる。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が、計画していた大規模デモ行進を行わないことが明らかとなり、在タイ 日本大使館より新たに注意喚起。

反独裁民主戦線(UDD)等による集会実施に関する注意喚起(2010年3月26日現 在)

1.タイ治安当局によれば、UDDは27日(土)に計画していたバンコク全域を対象としたデモ行進は行わず、ラチャダムヌ ン通り(現在の集会場)に集結した上で、今後の抗議活動の方針を明らかにする予定とのことです。
なお、UDDは、今後の抗議活動方針決定後、デモ行進や集会等の抗議活動を即座に行う可能性も排除できず、引き続き注意が 必要です。

2.つきましては、タイに渡航・滞在される方は、本情報を基礎情報として、引き続き報道等から国内の治安情勢に関して最新 情報の入手に努めるとともに、今後とも集会・デモ等が開催されている地域の付近には近づかないようにし、不測の事態に巻き 込まれないよう十分注意してください。

(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8502、696-3002(邦人援護)
FAX :(66-2)207-8511
夜半「国内治安維持本部が設置されている第11歩兵部隊近衛師団本部の3番通 用門付近でM79と思われる大きな爆発音が聞かれた。」との情報がマスコミ関係者の間に駆け巡ったが、現場からは爆発物の破片 や成分等は発見されておらず、軍当局も爆発の発生を確認していない。
03月27日(土)03時前パヤオ県コークカムタイ郡内にあるバンコク銀行コークカ ムタイ支店に向け何者かが銃弾20発以上を乱射するという事件が発生。ビルの外壁やガラスに被害をもたらしたが、怪我人はな し。
警察は、情勢扇動目的及び銀行が絡む対立絡みの両面から捜査を開始。
一方、クルングテープ都ブンクム区内では、M203やM79に使用される弾頭2発が新聞に包まれた状態でガソリンスタンドの駐車場 に捨ててあるのが発見された。警察は、「情勢扇動目的で弾頭を所持していた人物が、近くで行われていた警察の検問で所持が 発覚するのを恐れて捨てた可能性もある。」と見て捜査を開始。
04時頃(報道により
03時頃、05時半頃)
クルングテープにのクローントゥ ーイにある関税局120年ビル付近で爆発が発生。ビルのガラスや駐車してあった車に被害を及ぼしたが、怪我人はなし。
120ビルは、スントンコーサー通りに面した側にあるビル。使用された爆発物に関しては、報道によりK75とするものとM67とする ものがある。
10時過ぎ反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパン及 びナタウット・サイクアは、クルングテープの主要地点に展開している軍の帰隊を促すための非暴力を旨とした活動を展開する 方針を明らかに。これに先立ち、女性を先頭に配置した複数のデモ隊を組織する動きが確認されていた。
幹部のウィーラは、軍が展開・駐留している会場近くのナーンルゥン競馬場やカーオディン、寺院等7箇所にデモ隊を移動させ る方針を明らかにしている。 同盟は、今回の行動を「軍による支配から国を開放し国民の自由を勝ち取るための闘い」と位置づけ、国民の合流を呼びかけて いる。 一部報道は、「この方針発表を受け、シリラート病院に展開している軍の警戒態勢を強化した。」と報じた。
反独裁民主主義同盟は、集会開催地周辺に展開している軍関係者の武装解除、本隊帰隊を促すためにカオディン(ドゥ シット動物園)、ナーンルゥン競馬場、ラーチャモンコン工科大学プラナコン校及び5箇所の寺院の計8箇所にデモ隊を移動さ せる方針を明らかにし、「非暴力・非武装を旨としたデモ隊に対する万が一の流血の事態が発生した場合は全て政府に責任が帰 せられる。」と発言。
「デモ隊の抗議を持ってしても撤退要求を受け入れない場合は、2つの手及び有刺鉄線網に対しては石を持って強行突破し撤退 のための車への乗り込みを要求し、それでも受け入れず武力を行使した場合は自由と引き換えるために身柄を確保する。」とし ている。
昼過ぎタクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)の呼びかけで都内のパー ンファー橋やラーチャダムヌン通に集まったデモ隊約8万人(警察発表)は、軍隊が駐屯地としている寺院など最寄りの8ケ所 にデモ行進を行った。これを受け、軍隊はデモ隊との衝突を避けるべく、駐屯地から引き上げた。
デモ隊は、「軍隊を撤退させたわれわれの勝利」と宣言。だが、治安当局は、「軍隊が忍耐強く対応した結果」としている。
さらにデモ隊は、政府庁舎(首相官邸)まで行進し、警備に当たっていた軍隊に退去を要求。話し合いで、デモ隊が敷地内に乱 入しないことが合意されたことから、デモ隊も軍隊も政府庁舎から引き揚げることになった。
国内治安維持本部のサンスゥン報道官(兼陸軍報道官)は、「反独裁民主主義同盟のデモ隊の要求に応えて一部地区に展開してい る軍関係者を撤退させたのは、緊張緩和のための調整措置だった。」と説明。
この発言は軍が撤退した後の情勢激化に対する責任の所在について聞かれた際に語られたもので、サンスン報道官は、「軍は適 切な距離を保って軍関係者を集会会場周辺に配置している。一部の軍隊が同盟のデモ隊の要求に応えて引き上げたのは、本隊へ の帰隊のための撤退ではなく、緊張した情勢を緩和するため必要な赤服軍団の感情を鎮め戦力の配置を適切な形で調整するため の措置であった。」と説明。
夕方軍隊追い出しを勝ち取り勢いづいている反独裁民主主義同盟幹部のウィー ラ・ムシッカポンは、「アピシット首相に直接協議の席に着くよう要求するため28日09:00からデモ隊を率いて国内治安維持本部 が置かれている第11歩兵部隊近衛師団本部に向け移動を開始する。」と発表。
「もしに首相が直接協議の席に付くことを拒絶した場合は、即座に辞任し、二度と国の首相に就くことがないよう要求する考え だ。」という。
また、ウィーラは、27日17:30に首相官邸宛に代表者を派遣し、非暴力を標榜する赤服には黄服のような官邸内を占拠する方針が ないという事に理解を求め、「官邸の敷地からの軍の撤退を要求する。」と述べた。
18:50前クルングテープにある陸軍系テレビ局ch5の正門から5m離れた歩道上 で爆発が発生。6人前後が負傷を負った。報道により「軍関係者1人及び民間人5人が負傷を負い、うち2人が重傷だ。」と報 じている。 また、一部報道は「M79が使用された。」と報じている。ch5の隣には第2騎兵隊近衛師団本部がある。
19:00過ぎ首相官邸内に展開している軍関係者の撤退を要求する抗議活動を展開 していた反独裁民主主義同盟は、官邸前からの撤退を決定。
同盟は、「非常事態宣言発令の口実に利用される虞れがあること、また決戦日と位置づけている28日の第11歩兵部隊近衛師団本 部前での活動に注力するための措置である。」と説明。
アピシット首相は、「情勢の混乱が生じず正常化が保障される 環境が整わない限り議会解散に応じる事ができない。」との考えを改めて示し、「反独裁民主主義同盟との直接協議は、特定の 集団や特定の人物の利益のためでなく公共の利益を前提として行われるべきである。」と語り、「現段階では議会解散を前提と した同盟との直接協議に応じる事ができない。」との考えを示した。
また、アピシット首相は、「政権誕生以来法を遵守し、国民の権利制限等の抑圧や問題解決のために過激な手段を講じた事がな く、また景気回復にも寄与してきた。政治集団による集会活動が政府の職務遂行上の最大の障害になっている。」と指摘。
タクシンはビデオ演説の中で、28日にアピシット首相を直接協議の席に着けさせるために国内治安維持本部が設置され ている第11歩兵部隊近衛師団本部に向かう反独裁民主主義同盟幹部に対して、協議の場では自分(タクシン)ではなく国家、民 主主義及び公正を全面に出して臨むよう要請。
その上でタクシンは、「今こそアピシット首相は議会を解散して国民に実権を返上し、国をリセットするべき時である。」と訴 えた。
また、タクシンは、アメリカ第3代大統領のトーマス・ジェファーソンの「政府が国民を恐れる国は民主主義国家、国民が政府 を恐れる国は独裁国家である。」との発言を引用した同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンを称賛し、29日に自分(タクシン)の 受け入れ拒否を働きかけるために国外を訪問するアピシット首相に対して、「そのような無駄な努力をせずに国民と話し合い解 散を決断する事が先決である。」と訴えた。
さらに、タクシンは演説の中で、「行く先々で軍が要求に応えて笑顔を浮かべて撤退したり、ワチラロンコン王子の車列や事前 に聞かされていなかったシリントン王女の車列のために道を譲り王室に対する敬意を持っている事を示すなどの活動を展開した 赤服軍団を、タイの美しい習慣を象徴する活動を展開した。」と激賛。
21時半過ぎ政府広報局系のテレビ局ch11(NBT)前で爆発が発生。
爆発はch11前に設置された警戒作業委あたる軍関係者用のテント付近で発生。使用された爆発物に関しては明らかになっていな いが、一部報道は「M79がトールウェー上から撃ち込まれた可能性がある。と報じている。
この爆発に先立つ27日18:50 前には、陸軍系のテレビ局ch5前で爆発が発生し5〜7人が負傷。
03月28日(日)04時半頃国内治安維持本部が置かれている第11歩兵部隊近衛師団 本部(クルングテープ都バンケン区)に向け2発のM79が敷地内のサッカーグラウンドに撃ち込まれ、兵士4人が負傷、軍用トラ ック1台が損傷。うち2人前後が重傷。「本部正面のバーンブワ運河沿いの路上からM79が撃ち込まれた。」と見られている。
パホンヨティン通から約800m離れたグラウンドには、中部ナコーンサワン県から来た部隊が宿営していた。
大規模な反政府デモが開始されてから、政府機関などに小型爆弾が撃ち込まれる事件が多発しており、その数は過去2週間あま りで20発に達している。
08時過ぎアピシット首相は緊急特別放送の中で、改めて反独裁民 主主義同盟の解散を前提とした直接協議を拒否する方針を明らかに。
先に同盟は、28日午前に直接協議を要求するために国内治安維持本部が設置されている第11歩兵部隊近衛師団本部にデモ隊を進 行させる方針を明らかにしていた。
アピシット首相は、「議会制民主主義の本旨に則り、正常化が保障され、政治集団による情勢扇動が発生しない環境が揃う事を 条件に解散に応じる用意がある。」と再確認したが、「議会制民主主義の手続きを無視した野党が解散圧力を加える手段として 利用している政治集団による要求を受け入れる事は、たとえ10万人が押しかけて要求しようが、この様な圧力に屈する事は民主 主義の本旨に反するだけでなく、後々に同様に姑息な手段を弄した解散要求が蔓延る事に繋がる。」と指摘し、「同盟との直接 協議を拒否する。」と明らかに。
ステープ副首相は緊急特別放送の中で、「もし反独裁民主主義同盟のデモ隊が兵器が保管されている第11歩兵部隊近衛 師団本部の敷地内への強行突入を図った場合は、本部内を対象に戒厳令を施行しあらゆる手段を講じて徹底排除に臨む考えであ る。」と発表。
先に同盟は、「首相が解散を前提とした直接協議を拒否した場合は、正門をよじ登って本部内に入り首相を協議の席に着けさせ る。」と発言。強行突入の可能性を示唆。
10時半過ぎサーティット首相府大臣 は緊急特別放送及びこれに先立って行われたch11とのインタビューの中で、「アピシット首相は28日 10:00過ぎまでに反独裁民 主主義同盟代表4人との危機的情勢にある政治情勢解決に向けた直接協議に応じる方針を固めた。」と明らかに。
直接協議の条件としてアピシット首相は、デモ隊の圧力がない良好な環境下で行われる事が保障される事をあげており、サーテ ィット首相府大臣は、協議実現の前提となる良好な環境の一つとして現在第11歩兵部隊近衛師団本部前に集結しているデモ隊の 撤退を挙げている。
サーティット首相府大臣によると、「コープサック首相付秘書官長が交渉の日時や場所等に関して調整を進めている。」という 。
これに先だって、同盟は10:15までの期限を設けてアピシット首相に対して直接協議要求に対する回答を要求していた。
夕方27、28日のタクシン派団体、 反独裁民主主義同盟(UDD)の大規模デモと軍隊の睨み合い、爆弾テロの頻発など、大揺れの週末になった。事態の収拾を目指す アピシット首相はノンタブリー県ムアン郡に位置するキング・プラチャティポック研究所(議会付属の研究教育機関)で、地上 波テレビ全局が生中継する中、16:00過ぎから約3時間掛けてUDD幹部と直接会談。即時解散総選挙を求めるUDDと解散準備に時間 が必要とする首相の双方が主張を譲らず、議論は平行線を辿ったが、互いに話し合いで解決しようという姿勢を見せ、29日18:00 からに再度会談することで合意。
史上初とも言われる直接協議が良好な雰囲気下で進行し、両者間の意見交換が為された事に対して概ね好意的な受け止め方がさ れている。
政府からはアピシット首相、コープサック首相付秘書官長、民主党主要党員(党副 秘書官)のチャムニー・サックセートの3名、UDDからはウィーラ・ムシッカポン、ウェーン・トーチラーカーン、チャトポン・ プロームパンの3名が出席。29日の2回目の協議も同一メンバーで行われる。

← 手前赤服、左から、チャトポン、ウィーラ、ウェーン。向こう側政府、左から、コープサック、アピシ ット、チャムニー。

直接協議は、「クーデター勢力により制定されたルールを一掃し1997年憲法を復活させるためにも議会解散が必要だ。総選挙の 結果は憲法改正の国民投票に等しく、また如何なる結果であれ選挙結果を受け入れる用意がある。」とするUDDと、「国民投票で 制定された憲法は、所定の手続きに則り改正されるべきで議会解散と憲法改正は無関係。議会解散は、特定の団体だけでなく全 ての階層の意見を吸収し、正常化が実現し反対派による選挙妨害が発生しない状況が保障されない限り応じる考えはない。」と する政府との間で平行線を辿り、翌日の協議に持ち越すことになった。
協議後UDDは、協議が実現した事を評価した上で、「29日を協議の最終日と位置づけ、15日以内の解散を再協議の場で勝ち取る気 概を持って臨む。」と発言。
なお、かつて民主党幹部だったウィーラとコープサック首相付秘書官長は旧知の仲で、今回の反政府デモが始まった直後から、 直接対話実現に向け連絡を取り合っていた。
UDD支持者は今月13日からクルングテープ西部のパーンファー橋一帯の路上で寝泊まりし、反政府集会を続けている。27日には数 万人が首相官邸などに押しかけ、警戒中の軍を一部撤収に追い込んだ。28日にはデモで首相官邸を追われたアピシット首相が臨 時の執務拠点としている第11歩兵連隊基地前で集会を開き、首相に直接対話に応じるよう圧力を掛けた。
一方、首都圏で相次ぐ政争絡みとみられる爆弾・銃撃テロも週末に激化。27日未明にクロントイ地区の関税局事務所、27日夜に 政府系テレビ局NBTと陸軍が管理するテレビ局チャンネル5、28日未明に第11歩兵連隊基地、28日夜に連立政権の重鎮であるバン ハーン元首相宅近くで爆発。兵士、民間人十数人が負傷。さらに26日朝、検察庁の駐車場で手榴弾が見つかったほか、28日にバ ンコク銀行のサパーンカーオ支店(ラーンルアン通り)に銃弾数発が撃ち込まれ、26日夜、同行のタリンチャン区の支店前に手 榴弾が投げ込まれた。バンコク銀行は反タクシン派の中心人物とされるプレム枢密院議長と関係が深く、先月にも4支店が爆弾 テロの標的になった。
こうした事態を受け、アピシット首相は28日午後、UDD指導者3人との直接会談に応じた。約3時間にわたった話し合いで、UDD は「アピシット政権が軍の庇護下で生まれた政権だ。」として、「無条件で下院を即時解散し、総選挙で民意を問うべきだ。」 と主張。「タクシン派が敗北しても選挙結果を受け入れる。」と約束。一方、アピシット首相は民政移管のため行われた2007年 の総選挙で、タクシン派が勝利した後、選挙自体を受け入れない反タクシン派が首相官邸やスワンナプーム空港などを占拠した ことに触れ、「現状で解散総選挙を行っても同じ状況に陥るだけだ。」と指摘。「問題解決に向けたロードマップを作成・実行 した上で解散総選挙に踏み切る。」という案を示した。
UDDはアピシット首相の提案を「時間稼ぎだ。」として拒否し、会談は物別れに終わった。ただ、話し合いは緊張感があるものの 、全体的に和やかな雰囲気で進み、特にUDDの長老株であるウィーラ元副内相は首相の発言に頻繁に頷き、落とし所を探るような 動きを見せた。UDDの別の幹部はニュースクリップの取材に対し、「ここだけの話だが、もう(集会を)止めたいけど、支持者が 集まるから止められない。」と苦笑交じりに語った。
16時半頃クルングテープ都ポームプラープサタルーパーイ区内にあるバンコク 銀行サパーン・カーオ支店に向け銃弾5発前後が撃ち込まれるという事件が発生。怪我人なし。
現場は、反独裁民主主義同盟の集会会場に近いラーンルワーン通りソーイ10にあり、同盟が首相官邸周辺を占拠し大規模活動を 展開していた昨年のソンクラーン期間中には、バイクに乗った素性不明の2人組が同支店に向け爆発物を投げつける事件が発生 。
これまでの調べで、複数人が、水色の服を着た40歳位の男が支店に向け銃を乱射し逃走して行ったのを目撃しているのが確認さ れている。
タクシンはビデオ演説の中で、「直接協議の場で反独裁民主主義同盟の解散 要求を拒否したアピシット首相を口先だけ達者な誠実さに欠ける人物。」と非難し、「今回の直接協議で唯一の目っけ物は、政 府の管掌下にある一般テレビ放送に同盟の幹部が出演し同盟の主張を伝える事ができたことだけだった。」と皮肉った。
タクシンによると、「アピシット首相は指示を受けているがために解散要求に応じる事ができない。」という。
さらに、タクシンは、「現政府はクーデターの成果物である。」、「議会解散によってしか国内和解推進を進めることが出来な い。」と指摘し、改めて民主主義のために一丸となって闘い続けるよう訴えた。
22時過ぎクルングテープ都バーンパラット区ソーイ・チャランサニットウォン 57にある旧チャート・タイ党党首のバーンハーン・シルパアーチャー邸前の民家の柵付近で爆発が発生し、近くを通行中だった 38歳の女性(報道により男性)が負傷し病院に搬送された。「バイクに乗った2人組が爆発物を投げつけた。」との報道もある 。警察は、犯行にM67が使用されたと見て捜査を進めている。
23時前クルングテープ都タリンチャン区内にあるバンコク銀行ブロムラーチャ チョナーニー24通り支店前で爆発が発生。怪我人なし。
警察は、「バーンハーン邸近くで発生した爆破事件と同一犯による犯行の可能性がある。」と見て捜査を進めている。
23時半前チエンマイ県県都内プラシン区にある寺院前の公衆電話で爆発。怪我 人なし。
「これまでの調べで、使用された爆発物は爆竹を使用した手製の物だった。」と見られている。警察は、情勢扇動目的の犯行と 見て捜査を開始。
03月29日(月)未明チエンマイ県県都内にある行政裁判所の駐車場で爆発が発生 。怪我人なし。「何者かがM26を投げ込んだもの。」と見られている。
チエンマイでは、28日23:30前に公衆電話に仕掛けられていた缶詰と爆竹を使用した手製爆弾が爆発するという事件が発生。
クルングテープのバーンパラット区ソーイ・チャランサニットウォン57/3に あるバンコク銀行バーンイークゥン支店に向けた銃乱射事件が発生。現場は、前日夜半に爆発事件が発生したバーンハーン・シ ルパアーチャー邸から約300m離れた地点で、怪我人なし。
警察は、前日に発生したバーンハーン邸やバンコク銀行ブロムラーチャチョナーニー24通り支店を狙った爆破事件や、バンコク 銀行サパーン・カーオ支店に向けた銃乱射事件に関与したグループが犯行に関与している可能性を含めて捜査を開始。
反独裁民主主義同盟幹部のウェーン・トーチラーカーンは、「18:00から予定されている第2回 目の直接協議では、政府が主張する憲法改正後の議会解散を拒否し、あらためて15日以内の議会解散を要求する。」と発言。
「すでに、同盟の主張を歪め、同盟を攻撃するための場として直接協議を利用としている政府に対する対応策は出来上がってお り、第2回目の直接協議の場で政府から解散受け入れ回答を引き出し、全てを終了させる自信がある。」という。
また、ウェーンは、「もし第2回目の協議にアピシット首相が欠席した場合は、交渉そのものが決裂したと判断し、以降の協議 を拒否する。」と発言。
早朝、公式訪問のためにブルネイに飛び発つ前に行われた記者団とのインタビューの中でアピシット首相は、「16時頃に帰国で きる見通しである。」と明らかにしたが、第2回目の直接協議に出席できる見通しに関しては、「全てをコープサック首相付秘 書官長に任せてある。」と語るに留め、明確な回答を避けていた。
コーン財務相は、最高裁が先にタクシン一族の資産766億Bのうち6割を没収、4割を凍結解除としたことに伴い、「タ クシンの資産約766億Bのうち460億Bを没収とする判決が下されて以降、預金口座からの引き出しは1回1000万〜1億Bほどで 、これまでに総額8〜10億Bの現金が、複数の商業銀行から引き出されていた。」と明らかに。「資金が海外に流れたか、現時 点でわかっていない。」とのこと。
また、国税局は、株売却に関連するタクシンの長男パーントーンテー・長女ピントーンターの税未納分120億Bを銀行預金から支 払わせようとしているが、「裁判所の判決がまだ出ておらず、徴収できない恐れがある。」という。
タイ工業連盟(FTI)サンティ会長は、「昨日(28日)タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)と政府による直接 会談が行われたことは良いことである。」と発言。「この交渉は、相互に妥協点を探り、国家の利益を重視する必要がある。市 民の信頼感が増加する良い合図である。」としている。
またサンティ会長は、「工業には今回の政治集会の大きな影響はないものの、ホテルの宿泊率の下落など観光業に影響が出てい る。」と認めた。
タイ商務省輸出振興局(DEP)シーラット局長は、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟 (UDD)と政府による直接対談で、タイに対する信頼感及びイメージが上昇した。」との見方。「もし議会解散となったとしても 、政情が安定化すれば、外国企業からの信頼感は高まり、企業間取引が増加する。」とのこと。また「03月の輸出は引き続き好 調としており、年間の輸出額は商務省予測の前年比14%に達する。」としている。
人気歌手のトム・ダンディは、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)の集会で演説して以降、04月に行われる 予定だったタイ南部でのコンサート全てがキャンセルされた。」と明かした。
トムは「コンサートを開催にあたって、公的機関から許可が下りなかったことが理由。」と語った。「まさかUDDの集会で一度演 説しただけで、このような事態になるとは夢にも思わなかった。」とのこと。
ステープ副首相は、18:00から予定されている政府と反独裁民主主義同盟との直接協議が決裂した場合は、国内安全保障 司令部(ISOC)と協議し、30日の閣議で同日付で期限を迎える国内治安法の適用期間を7日間延長する考えを明らかに。
先に同盟は、解散要求が受け入れられず直接協議が決裂した場合は、活動レベルを引き上げて政府に対する解散圧力を強めてい く考えである事を明らかにしていた。
政府が治安維持のための臨時司令部を設置したクルングテープ都バンケン区の第 11歩兵連隊本部にデモ隊が大挙して押 し寄せる事態が2度ほどあったことから、都心からより離れたドンムアン区の空軍本部が非常事態に備えた第2の治安維持セン ターとして使われることが増えている。
03月15日には、デモ隊が詰めかけたことから、アピシット首相は空軍本部に一時退避した。 28日にも5000人に及ぶデモ隊が押し 寄せたことから、南部プラチュアプキリカン県から戻った首相は第11歩兵連隊本部にしばらく立ち寄っただけでドンムアンに向 かった。空軍は、「空軍本部内の住宅2棟を住居・会議室として首相や国防相などに提供する準備を進めている。」という。
18時半頃アピシット首相は、ブルネイを日帰りで訪問した後、タクシン派反独 裁団体、反独裁民主主義同盟(UDD)の幹部3人と2度目の直接対話に臨んだ。
アピシット首相は席上、憲法改正の国民投票と来年度予算など景気対策を先行させた後、年末に下院を解散、総選挙を行うとい う日程を提案。初めて解散に至る具体的な政治日程を示した。UDDのチャトポン下院議員はこれを「時間稼ぎ」と一蹴、あくまで 即時解散を要求し、話し合いは物別れに終わった。3度目の会合が行われるかどうかは不明。
憲法改正検討委員会の提案に基づき、一旦は与党・野党・上院が推進させる事で合意に至った6項目の憲法改正及び国民投票を 経て年末(向こう9ケ月)までに議会を解散するべきとする政府と、15日以内の解散を要求するUDDとの間で激論が交わされたが 、政府は、「今すぐ解散しても解決策にはならない。」(アピシット首相)として、UDDに譲歩を要求。最終的に両者間の溝は埋 まらず、最終的に政府が04月01日の3回目の協議の受け入れの是非に関する判断をUDDに投げた形で終了。
原則論だけで終始した感があった1回目に対して2回目の協議は、汚職問題や二重基準問題、内務省襲撃事件、クーデター計画 疑惑等にまで突っ込んだ協議が行われ、またアピシット首相から「残り1年9ケ月の政権任期にはこだわらない。」との言質を 、UDDのウィーラからは「2〜3ケ月以内の解散を容認する。」との言質を得る事ができたが、憲法改正後の解散を主張する政府 と15日以内の解散を主張するUDDとの間の溝を埋めるまでには至らなかった。
会合は2時間におよび、今回も地上波テレビ全局で生放送された。途中、感情的な口論や水かけ論に陥る場面もあったが、概ね 友好的なムードの中で進み、少なくとも政府とUDDの感情的な対立の緩和に役立ったとみられる。今後はアピシット首相が示した 解散総選挙の日程にUDDが歩み寄るかどうかが焦点。
2度目の対話も不調に終わったことに対し、交渉に当たったUDD首脳のウィーラは話し合い継続の意向を示したが、他の幹部から は、「歩み寄りの余地はない。」として、打ち切りを求める声が出ている。
政府とUDDの話し合いに対し、反タクシン派団体、民主主義市民連合(PAD)は、「下院の即時 解散はタクシンらの利益だけを目的としたもの。」、「タクシンの政権復帰への道を開くものだ。」、「政府はUDDの要求をのむ べきではない」との立場を明らかにし、解散総選挙への反対を表明。PAD幹部のスリヤサイによれば、「UDDが求めているのは、 下院の即時解散とタクシン派政権の誕生だけで、政治対立を解消して国民和解を実現する道筋を何ら示していない。このような タクシンら一握りの者たちを利するためだけの下院解散は受け入れがたい。」とのこと。また、アピシット政権が国民和解のた めに必要としている憲法改正についても、スリヤサイは、「タクシンらのためだけの改正には賛成できない。」としている。
PADは反タクシン派の実働部隊として、2005〜2006年にしい街頭デモを繰り返し、2008年にはタイ首相官邸、スワンナプーム空港 などを数千人で占拠。選挙で発足したタクシン派政権を認めず、任命制国会を支持するなど、民主主義自体に否定的で、次期総 選挙でタクシン派が政権復帰すれば、過激なデモを再開する恐れがある。検察はPAD幹部を騒乱罪などで取り調べているが、これ までに起訴が8回延期され、反タクシン派の司法への影響力を指摘する声もある。
コーン財務相は、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が要求している議会解散について、「現時点で解散すべ きではない。」との考え。
ステープ副首相と会談した結果、「タイ及び市民にとって最も議会解散に適している時期は2011年という結論に至った。」とい う。議会解散になれば、現在進められている政府の政策が一時中断するなど、半年以上タイの経済運営に支障が出ることが理由 。
民主主義市民連合は、政府と反独裁民主主義同盟との間で行われている直接協議に対して、「『両者間で合意に至らな くても、当座の両者間対立による影響を最小限に抑え込む事に繋がるものである。』として支持できる。」とした。「特定の個 人、特にタクシンだけを利する事を意図した直接協議には反対する。」と明らかに。
また連合は、「政府は、政治対立問題の解消への取り組みと並行して政治改革に早急に取り組むべきである。同盟が主張する議 会解散に関しては、タクシンの法廷案件の洗浄等の隠された意図がある。」として反対し、「政治家を利するだけである。」と して憲法改正に反対する事を確認。
UDDとの交渉の中でアピシット首相が、「年内の憲法改正・解散」を提案したが、これに対し、中小与党は、賛成する姿 勢を示している。だが、「『改憲では国民投票を実施する。』とのアピシット首相の考えにはこれら与党内で反対意見が強い。 」とのこと。「これは、国民投票が政治対立を深刻化させる要因になりかねない。」との懸念によるもの。なお、これら中小与 党は、現行憲法の選挙規定が大政党に有利との理由で、「これを改めるべきだ。」と以前から主張しており、「選挙規定の改正 なしに総選挙に臨むのは不利との判断から、即時解散に反対している。」とのこと。
国内治安維持本部のサンスゥン報道官(兼陸軍報道官)は、ステープ副首相を議長として開かれた本部会議の席上で、 「状況は治安部隊に武器携行を命ずるに十分なほど深刻。」と述べ、情勢扇動を意図した破壊活動の標的になる虞れがある軍施 設や政府機関、重要人物宅等の重要地点の警備にあたる軍・警察関係者に対して武器の携行を指示する決定をした事を明らかに 。
ただし、政府機関や政府要人の警備・警護に当たる治安部隊が武装しても、「反独裁民主主義同盟の集会会場周辺に展開する軍 関係者に関しては引き続き武器の携行を認めず、また武器の携行が認められた軍や警察関係者の名簿を作成し、所持している武 器の登録ナンバーを記録し厳格に武器の所持状況を掌握する。」という。
タクシン、政府と反独裁民主主義同盟との第2回目の直接協議が物別れで終 わった後で行われたビデオ演説の中で、協議打ち切りに支持を表明し、集会参加者に対して引き続き解散を勝ち取るまで闘い続 けるよう訴えた。
発言の中でタクシンは、「協議が失敗に終わることは、協議中のアピシット首相の同盟の言い分を理解しようとせず、真摯な姿 勢が見られない表情を見ただけで明らかである。」と指摘。タクシンによると、「絶対王制型官僚主義者に支えられているアピ シット首相には自らの意志で決定を下す権限がなく、また政府は国民からの支持を失い国家を統治する能力を失っている。」と いう。
また、タクシンは現在ヨーロッパに滞在中である事を明らかにしたが、場所に関しては「カシット外務大臣が大使に命じて追跡 される虞れがあるため明らかにする事ができない。」と語った。
雷雨の影響でタクシンのビデオ演説の中継が中断された際に、進行役の幹部が「この雨はアピシット首相が降らせた人工雨だ。 雷がアピシット首相に議会を解散しろと言っている。」と語り会場から笑いを取る場面も見られた。
20:15頃何者かが首相官邸の塀越しに3発のピンポン型爆竹を投げ込み、うち1 発が爆発するという事件が発生。
現場は、国連ビル斜め前のマカワーンランサン橋側にある首相官邸の通用門付近で、29日昼過ぎにも3発のピンポン型爆竹が投 げ込まれ、うち1発が爆発し、27日には爆竹と思われるものが2発投げ込まれた。
03月30日(火)朝アピシット首相は、政府の合理的な理由に基づいた提案を反独 裁民主主義同盟が拒否し、第3回目の直接交渉を拒否する方向で動いている事に対して遺憾の意を表明。
また、アピシット首相は、「議会の解散は、賛成派、反対派両者の意見を吸収し、選挙期間中に問題が起きない事が保障されな い限り応じる考えがない。」と確認したが、直接協議に関しては、「デモ隊による圧力や脅かしがない環境下で実施される限り 道を閉ざす考えはない。」とした。
一方、タクシンが政府に圧力を加えるためにデモ隊を扇動している事に関しては、「公益とは反する個人的な事情がタクシンの 動きの背景にある。」と指摘し、「タクシンとは無関係なデモ隊の要求に対しては耳を傾け、各階層の参加のもとで善処に応じ る用意がある。」とした。
パニット外務大臣補佐官は、タクシンがスウェーデンのストックホルムに滞在中との報告を受け ている事を明らかに。
「26日にアラブ首長国連邦を出国し、27日から28日の間にスウェーデンに入国していた。」と見られている。
27日の時点で、26日夜に電話でタクシンとコンタクトをとったというカッティヤ・サワディポン少将が、タクシンがヨーロッパ に向け移動中だった事を明らかにしていた。
パニット補佐官によると、タクシンがUAEを出国した理由に関しては、「現時点では不明である。」としたが、「これまでにUAE 当局からタクシンが同国を拠点にしたタイ国内の情勢を扇動する行為を認めないとの言質が得られている。」という。
また、パニット補佐官は、スウェーデンとの間で国際犯罪人引渡条約が締結されていない事を確認し、既にスウェーデン当局に 対してタクシンのタイ国内情勢扇動を意図した政治活動を禁じるよう要請し、同国側から良好な回答が得られている事を明らか に。
政府は閣議の席上で、同日付で期限を迎える「国内治安法を04月06日まで延長して適用する。」と確認。適用される地 域はクルングテープ都全域、ノンタブリー県パクレット郡、ノンタブリ市、サムットプラーカーン県バンプリ郡、プラプラデー ン郡、サムットプラカン市など。
また、政府は、「04月02日から05日にかけて開催される第1回メコン河委員会流域国首脳会談の警備のため、開催地のプラチュ アップキリカン県フワヒン郡及びラチャブリー県チャアム郡および周辺の海域に04月02日から06日まで国内治安法を適用する。 」と決定。
メコン河委員会はメコン河の管理・開発の調整組織で、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムが加盟。今回の首脳会議にはタイ のアピシット首相、カンボジアのフン・セン首相ら加盟国の首脳のほか、支那、ビルマがオブザーバーとして参加。
なお、今回の閣議は、前回の閣議が行われた保健省ビルで爆弾事件があったことから、政府が治安維持センターを設置している 第11歩兵連隊本部(都内バンケン区)内の参拝室で開かれることになっていたが、「仏像の安置されている部屋での会議は好ま しくない」「軍の施設での閣議は批判を招く。」といった意見が閣僚から出たため、再び保健省ビルが会場に選ばれた。
パニット外務大臣付補佐官は、「タクシンが29日夜に行われたビデオ演説終了後にスウェーデンを出国した。」との情 報を得ている事を明らかに。
「もし事実であった場合は、スウェーデン当局がタイの要請に基づきタクシンのスウェーデン国内での政治活動を禁止した可能 性がある。」という。出国先は不明。
また、パニット補佐官は、タクシンが入国禁止措置を潜り抜けるために偽名のパスポートを使用してスウェーデンに入国してい た事を明らかに。
中央選管ソッドシーは、民主党による2億5800万Bの献金問題について、「今月中に最終判断を決定するべき。」との 考え。ソッドシーは、「進捗状況は80%以上に達しているとの情報を中央選管委員長から回答を得たことから、今月中に最終判 断を下すべきとの結論に至った。」としている。またタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)による集会が行われて以降、 この事件の進展が見られなかったことについて、「政治的問題ではない。」と主張。
関係筋によれば、UDDとの直接対話でアピシット首相は、下院の即時解散を受け入れなかったが、アヌポン陸軍司令官の 意向もその理由のひとつとのこと。
今年09月末に定年退官する同司令官の後任には、今のところ、プラユット副司令官が選ばれる見通しであるが、それまでに政権 が変わった場合には、別の者が司令官に起用され、アヌポン司令官が築いてきた体制が維持されない可能性がある。このため、 アヌポン司令官は、「即時解散を拒否するよう進言した。」という。
さらに、反タクシン派とされるプレム枢密院議長からも、「UDDの要求を拒絶するようアピシット首相に働きかけがあった。」と のこと。
プア・タイ党チャルーム・ユーバムルゥンは、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)による集会がソンクラーン 前に解散した場合、以前より進めていた内閣不信任決議案を今月19日に下院議長に提出する見通しである。」と明らかに。対象 となっている人物は、アピシット首相、カシット外務相ら4人としており、05月頃に審議が開始される見通し。
チャルームによると、「審議の際に9人の下院議員が追及にあたる予定で、また提出にはUDDの集会が終了している必要がある。 」という。一方、同党のプロームパン報道担当は、同日開かれた会議の席上でチャルームから不審任決議案を提出するために04 月19日までにUDDの集会を終わらせて欲しいとの提案があったが、現時点では未だチャルームの個人的な考えの段階で、党の承認 にまでは至っていない。」と明らかに。
プロームパン報道担当によると、04月03日に予定されているUDDの大規模集会後の情勢を見極めた上で判断する方針という。
プア・タイ党のプロームパン報道担当は、下院議員総会の席上で31日から04月01日の日程で開催される下院議会に出席 する方針を明らかにし、政府に対して立法府を脅かすような有刺鉄線を張り巡らすような封鎖行動に出ることがないよう釘を刺 した。
この決定に先立ち、同党国会対策委員会のウィタヤー委員長が、「直接協議の際に政府に誠意が見られなかったとして下院議会 をボイコットする。」と明らかにしていた。
また、プロームパン報道担当は、「政府と反独裁民主主義同盟との直接協議の際に政府から9ケ月以内の解散に応じるとの譲歩 が得られた事は1つの成果である。」と評価し、「国民に国の将来を考える機会を与える上で適切と考えられる2ケ月以内の解 散が好ましい。」との考えを示した。
夕方タクシン派団体、反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャトポ ン・プロームパンは、「28日より2日連続で政府と続けてきた政府との政府との交渉を打ち切り、03日に大規模デモを行う。」 と宣言。直接対談を打ち切った理由について、「お互いの主張が平行線をたどっていることから、これ以上の交渉は無意味であ るため。」としている。デモの場所、方法など詳細は不明。
先にチャトポンは、「政府の9ケ月解散案は来期予算編成や軍を初めとする幹部官僚人事を視野に入れた時間稼ぎである。」と 指摘し、改めて「15日以内の解散を要求するために活動レベルを引き上げていく考えである。」と明らかにしていた。
また、チャトポンは、「31日から01日にかけて開催される下院議会の際に前回同様な軍を動員した封鎖網を敷いた場合には、人 員を動員して撤去作業に臨む。」とし、また、「先の大規模活動の際に排除した集会会場周辺に展開していた軍関係者が再度配 置されるような事があれば、同様に人員を動員して排除に乗り出す。」と述べた。
一方、幹部のナタウット・サイクアは、国内治安維持本部がch3、ch5及びch9に対して集会が絡む情勢に関する情報を伝えるよう 要請した書状を公開し、「軍が思い通りの報道が展開されるようマスコミに介入している。」と指摘。
UDDと政府は28、29日、アピシット首相を含む3対3で直接交渉し、首相が年末に下院を解散、総選挙を行うという日程を提案。 しかしUDDは即時解散を主張し、話し合いは平行線を辿った。
UDDは14日からバンコクのパーンファー橋一帯を占拠し反政府集会を続けている。バス、トラックで地方の支持者多数を動員し、 参加者は当初、10万人以上と報じられた。しかし、酷暑の中、座り込みが2週間を超え、帰郷する人も目立つ。04月10日からは タイ正月(水かけ祭り)の長期連休に入ることから、集会参加者の多くが帰省し、政府とタクシン派の抗争も「水入り」となる 可能性もある。UDDの反政府集会は暴動騒ぎに発展した昨年04月以来、参加者が落ち込み、一時は動員能力が数百人程度になって いた。しかし今回、東北部、北部の支持者をクルングテープに大量動員したことで、地方出身者が多いタクシー運転手、メイド 、ウェイトレスなどが集会に駆けつけたり、UDDのデモ行進に手を振る姿をみかけるようになった。タクシン派は首都圏に住む地 方出身の潜在的シンパを引き入れることで、息を吹き返した形。
UDDの発表では、まず03月31日 にデモ隊5000人がオートバイで都内を回ったあと、チェンワタナ通りの中央選挙管理委 員会前で政権党・民主党への不正献金疑惑の調査を急ぐよう要求。さらに、「04月03日には再びデモ隊を大量動員して、これま でで最大規模の反政府活動を決行する。」という。疑惑は、民主党が現行憲法で定められた上限を超える献金を受けたというも の。UDDは、「献金は違憲。民主党は解党処分。」と主張しているものの、上限のなかった旧憲法下での献金であることから、中 央選管は、「罪に問えず。」と考えているようだ。だが、UDDの反発を懸念してか、中央選管ではいまだに判断を明らかにしてい ない。
汚職で実刑判決を受け国外逃亡中のタクシンがタクシン派の反政府集会にビ デオ電話で登場し、「複数の国から来て欲しいとの誘いを受けているが、それぞれの国がタイ当局の妨害に悩まされている。」 、「私は今ロシアに来ているが、外務省が言うようにスウェーデンから追い出されたわけではない。私の居場所を突き止めるは 時間の無駄。外務省は他の仕事に専念すべきだ。」と嘲り、ロシアに滞在していることを明らかに。「対アジア投資に関心を持 つ「現金を沢山持っている」(発言まま)大富豪に会うためロシアを訪れたもので、タイ帰国が実現した暁にはこの富豪にもタイ に投資してもらう考えだ。」としている。
また、ビデオ演説では、いつも通り政府や絶対王制型官僚主義支配、3日に行われる大規模行動に向けた動員関連の話題にも触 れたが、途中で音声や画像が途切れるなどネット回線絡みの問題に悩まされる演説となった。
タクシンはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点に復権に向けた活動を続けている。外務省によると、「タクシンは26日にス ウェーデンに入国、29日に出国し、その後の足取りは分からない。」という。なお、スウェーデン当局は、「スウェーデン国内 でタクシンの反政府的活動を許すことはできない。」としているものの、「スウェーデンはタクシンを『好ましからざる人物』 とはしていないため、入国を拒むことができない。」と説明。
20時頃クルングテープ都ドゥシット区ウートーンノーク通りにあるラタブルッ ト(国家功労者)財団前で手榴弾が爆発。現場は、プレム議長公邸から約100m離れた地点。入口の階段、乗用車1台と変圧器が 損傷。怪我人はなし。目撃情報によれば、「オートバイの男が手榴弾を投げ込んで逃走した。」とのこと。
ラタブルット財団はプミポン国王の諮問機関である枢密院の議長で、国王から授与された「ラタブルット」の称号を持つプレム 元首相(89)が主宰する団体。14日から都内で反政府集会を続けているタクシン支持派はタクシン政権を追放した2006年のクー デターの黒幕としてプレムを非難している。
首都圏では軍の施設や政府機関、プレムと関係が深いバンコク銀行の支店を狙った爆破・銃撃テロが連日のように起きている。 27日から28日にかけては国営テレビ局や軍基地、連立政権の重鎮であるバンハーン元首相宅前など数ケ所で爆発・銃撃があり、 29日にはバンコク銀行の都内バーンイーカン支店に銃弾が撃ち込まれた。騒乱は地方にも波及し、27日には北部パヤオ県のバン コク銀行支店が発砲され、28日には北部チエンマイ市の行政裁判所敷地内で手榴弾が爆発。
21:20頃バイクに乗った2人組が反独裁民主主義同盟の集会会場に近いクルング テープ都内の王宮前広場(サナーム・ルアン)のバス停に向けピンポン型爆竹を投げ込むという事件が発生。現場は濃い煙に包 まれた。怪我人はなかった。警察は、「何者かが手製爆弾を爆発させた。」と見ている。
03月31日(水)タイ財務省財政政策局(FPO)サーティット局長は 、「アピシット首相がタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)から議会解散の要求に応じないと発言したことを支持する。 」と明かした。「もし議会解散となった場合、国会の審議が一時停止することで、次年度の歳出予算編成などが遅れ経済に悪影 響を及ぼす。」と見ている。「これにより今年のGDP成長率がプラス4.5〜5.0%から、プラス2.7%まで落ち込む可能性がある。 」とのこと。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)チャトポーン幹部は、「ソンクラーン前に現在続けている集会を終わらせ る。」と強調。だが「UDDの要求である15日以内の議会解散という条件が飲めない場合、最悪集会を続行する。」とのこと。また 政府が来月01日に再度直接交渉を求めているが、「9ケ月以内の解散という条件のままであれば、交渉は打ち切りとなる。」と している。
野党国会対策委員会ウィッタヤー委員長は、「来月19日に不信任決議案を提出する予定としていたが、延期する方針が 決定した。」と明らかに。「提出日を発表したプア・タイ党チャルームと話しあった結果、タクシン派団体の反独裁民主主義同 盟(UDD)の動向を見守る必要があると双方合意した。」とのこと。
ナコンラチャーシーマー県シーキウ郡ミッタパーブ通りで、バスが転倒し多数の負傷者を出す事故が起きた。バスの乗 客は全員赤服を着ており、ノーンブワラムプー県からクルングテープで行われていた集会に参加していた市民で、ノーンブワラ ムプー県に帰る途中だった。運転手が事故直後に逃走したことから、「居眠り運転の可能性が高い。」と見られている。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「反独裁民主主義同盟が主張する15日以内の解散 を政府が受け入れる可能性は極めて低い。最短距離で政府を崩壊に導く手段として不審任決議案審議の実現を推進させるべきで ある。」と指摘。
30日招集された党会議の席上で、同盟に対してソンクラーン期間前の集会中止を要求していたチャルーム警察大尉は、直接協議 の場で政府から要求受け入れを拒否された同盟に対して同情し、「勇気づけてあげたいとは思うが、既に同盟は70%以上の成果 を上げており、次の段階として不審任決議案審議に場を譲るべきである。」と述べた。
チャルームによると、「アピシット首相、カシット外務大臣及びチャワラット内務大臣の3人の他に、更にプームチャイ・タイ 党所属の閣僚1人を審議対象に加える予定で、また審議案の提出時期に関しては19日が適切である。」としたが、「最終的には 党の判断に委ねる考えだ。」という。
この発言に先立ちプア・タイ党国会対策委員会のウィタヤー委員長が、「同盟の活動状況を見極める必要があるとして、19日の 審議案提出にこだわらない事でチャルームとの間で合意に至っている。」と明らかにしていたが、その後、同党のイサーン・パ ッタナー会派を中心に19日の審議案提出を支持する声が上がり始めている。
ステープ副首相は、「連立与党代表者会議の席上で、政府と反独裁民主主義同盟との直接協議の際にアピシット首相が 提案した憲法改正及び国民投票を経た9ケ月以内の解散を支持する方針が確認された。」と明らかに。
「もし同盟が首相提案を拒否した場合は、首相に対して先の提案を撤回し向こう1年9ケ月間の任期の全うを目指すよう提案す る。」という。また、席上では、偏向した情報による誤解が住民の間に広がる事を防ぐために、各下院議員の地盤内での活動強 化に取り組む方針が確認されたという。
一方、同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、改めて「15日以内の解散要求を堅持する。03日に予定されている大規模集会を 初めとするあらゆる手段を講じてソンクラーン期間前までの要求受け入れ実現を目指す。」と確認。チャトポンによると、「03 日の大規模集会には過去2回行われた大規模集会以上の人員が集結する見通しだ。」という。
首都圏警察によれば、「反政府デモを組織するUDDが、首相宅近くの高層コンドミニアムの部屋を作戦室としている可能 性がある。」という。「スクンビット33に位置する38階建てのビルは、首相宅からわずか200mの距離。首相宅の人の出入りなど をUDDが把握している可能性があり、警察は治安上問題がある。」としている。UDDが同ビルから首相宅を監視しているとの疑い は、「ビルに赤服が出入りしている。」とのトンロー署からの報告によるもの。なお、ビルは、「部屋はほとんどが売却済みで 、いくつかが賃貸されているだけ。」と説明。
今年のソンクラン(タイ正月)の行事についてクルングテープ都庁は、王宮前広場(サナーム・ルアン)ではなく、「 都庁前広場にて開催する。」と発表。
「サナーム・ルアンに隣接するパーンファー橋周辺にはタクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)の集会場があり、抗議デ モなどによる影響を受けやすいため。」と都庁は説明。行事は04月12日から15日まで行われる。また。ソンクラン期間、都内シ ーロム通りは歩行者天国となり、水掛けを楽しむ市民で賑わうが、今年は04月13日と14日の2日間、ムエタイ、美人コンテスト 、古典楽器コンサートなどが催される。期間中は警察官150人、兵士50人が同地区の警備にあたる予定。
なお、都庁は「UDDの動向に注意し、万が一過激化した場合には行事の予定をすべて見直す。」としている。
反政府デモを続ける反独裁民主主義同盟(UDD)が「04月03日に過去最大規模の反政府行動に出る。」としていることに 対し、観光団体や市民団体が抗議。
タイ観光協会連合によれば、「反政府活動が外国人観光客の減少を招いており、業界は事態の悪化に危機感を募らせている。」 という。このため、連合傘下の25団体が02日にクルングテープ(ルムピニー公園)、チエンマイ、パタヤなどで大規模な反政府 活動の中止をUDDに求める予定。観光協会連合の担当者は、「どちらか一方に味方するつもりはない。だが、混乱が観光業に影響 しているのが現実。手を拱いているわけにはいかない。」と述べた。
また、市民団体「平和を愛する人々」は、「UDDの求める下院の即時解散、犯罪人を利する憲法改悪は受け入れられない。」とし て、「大規模反政府行動に反対する集会を02日にチュラロンコーン大学構内で行う。」と発表、市民に参加を呼びかけた。
タクシンはビデオ演説の中で、「今こそ国家の変革が必要な時である。」と訴え、国民、特に行動を起こさずにテレビ を見ている層に対して反独裁民主主義同盟が計画している03日の大規模行動に参加するよう訴えた。
タクシンは、「絶対王制型官僚主義者に支配された偽物の民主主義を打倒し、行政、立法、司法の独立や国民主権が保障された 真の民主主義社会の創成に取り組む時が来た。民主主義を要求する大多数の国民からの声により必ず勝利を収める事ができる。 」と訴えた。
タクシンによると、「勝利後に帰国し、赤服軍団発祥の地であるウドンタニー県内に居を構えて各地を訪問する考えだ。」とい う。
チエンマイ市のバスターミナル近くに擲弾が撃ち込まれ、爆発で建物、駐車 中の自動車数台などが破損。タイでは今年に入り、政争絡みとみられる爆破・銃撃テロが連日のように起き、怪我人が出ている 。
21:40頃チエンマイ県チエンマイ市メーヒヤ区内にある県運輸事務所(報道によ り事務所職員宿舎)の駐車場で爆発が発生し、駐車中の車6台(報道により3台)に被害を及ぼしたが、幸い人的な被害はなか った。現場はチエンマイ国際空港近く。「M79が犯行に使用された。」と見られている。また、一部報道は捜査筋からの情報とし て、「M79がBigCハンドン店から撃ち込まれた可能性もある。」と見て捜査が進められている。
04月01日(木)反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパ ンは、「赤服軍団を中傷する報道を展開しているとして、政府広報局系テレビ局ch11の包囲に乗り出す可能性がある。」と明ら かに。「特にch11が、80台の絶対王制型官僚主義者という言葉尻をとらえて、あたかも赤服軍団が王室打倒を目指しているかの 様な報道を展開した事を容認することができない。」としている。
チャトポンによると、「プレーム枢密院評議会議長が 89歳だという事に触れずに意図的に情報を歪め赤服軍団を中傷している。 」という。また、チャトポンは、「民主党が絡む2億5800万Bの迂回献金疑惑に関する調査の進展を求めるために05日に選挙委 員会を『訪問する』方向で検討を進めている。」事を明らかにした。
一方、チュラロンコーン大学の教授グループが同盟の集会活動に反対を表明するために桃色の服を着て集結するよう呼びかけて いる事に関しては、「民主主義市民連合と表裏一体の集団でしかない。」と一笑に付した。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「政府が提案している9ケ月以内の議会解散期間の前倒しを 前提とした協議に応じる用意がある。」と確認。
これは、TPBSを初めとする一部メディアが、バーレン訪問中にアピシット首相が「9ケ月の期間を前倒しする用意がある。」と 同行記者に語ったと伝えている事を受けたもので、チャトポンは、「前倒しを前提とした協議再開の申し入れを政府から受けて いない。まず首相自らが報道で伝えられている発言の真偽を確認することが先決である。」と指摘。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)との調整役を任されたコブサック副首相は、3回目の直接交渉について、 「複数箇所で同時に抗議活動を行わないことが前提条件である。」と発言。またUDDが求めている15日以内の議会解散について、 「不可能な要求であるため検討する余地はない。」としている。
先の2度にわたる直接対話は、下院の解散時期を巡って主張が平行線を辿り、結局もの別れに終わった。だが、アピシット首相 も、UDD首脳でベテラン政治家のウィーラも、「交渉の道が断たれたわけではない。」として、「条件がそろえば直接対話の再開 は可能。」との姿勢。
ただ、UDDは、反政府デモに数万人を動員できたことから、最後の機会とばかりに一気に片をつけるべく即時解散を迫っている。 UDDは、04月03日に大規模抗議活動を行う予定としており、具体的な内容は発表されていないものの、以前行ったような都内全域 に渡るデモ行進の可能性もある。これに対して、政府は、「まず政治対立解消・国民和解実現の道筋をつけることが大切。」と して、年内解散を主張しているため、「対話が再開されたとしても歩み寄りの余地はない。」というのが大方の見方だ。
都内で美容クリニックを経営するクソン・プラウィットパイブーン率いるマヒドン大学の同窓団体「マヒドン友愛会」 が「国会議事堂を訪れ、反独裁民主主義同盟が首相官邸や民主党本部、首相私邸前にぶちまけた集会参加者から採血された血液 によりHIVを初めとする感染症が広がっている恐れがある。」として、政府に対して血液の採血及びぶばら撒きによる感染拡大防 止のために適切な措置を講じるよう要求する首相宛の書状を提出。「マヒドン友愛会」(代表:クソン)は医師など医療関係者 300人あまりで構成。
クソンによると、「反独裁民主主義同盟がばら撒いた血液からHIVだけでなく、B型及びC型肝炎ウィルスが確認されており、特に 集会参加者の中に知らずにこれらのウィルスに感染している者がいる恐れがある。」という。また、「ばら撒かれた血液に豚の 血液が混ぜられていた事も確認されている。」という。報道により「豚と水牛の血液が混ぜられていた事が確認されている。」 とするものもある。
マヒドン大学ラーマティバディ病院タン理事長は、 「このような血液検査を行ったことはない。当病院は一切関係ない。」と語 っている。また「この発表した団体及び医師は、当病院の医師ではなく、有名な病院の名前を語ることで、信頼性を高めようと していたのではないか。」としている。また、チュラロンコーン病院の理事長も、「このような血液調査を行ったことはない。 」と語っている。
警察当局は、不敬罪に該当する情報をネット上に公開し流布させた容疑で「反独裁民主主義同盟 USA」と名付けられた サイトを開設・管理していた男(38)をクルングテープ都バーンカピ区内にあるコンドミニアム内で逮捕し、コンピューターや データディスク等を押収。
男は取調べに対して、「アメリカ国内にある同盟USAと連絡を取り合いながらサイトの更新を行っていたが、現在クルングテープ で行われている同盟の集会とサイトとは無関係である。」と供述している。警察は、男の他に2〜3人が不敬罪に該当する情報 の流布に関与していたと見て行方を追っている事を明らかに。
タクシン支持派のアピワン下院副議長(退役陸軍大佐)は、赤服がタクシン政権を追放した2006年のクーデターの黒幕 として非難しているプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)に対し、「民主主義と正義のために、他人の意見に耳を傾けて 欲しい。」と述べ、タクシン派との交渉に応じるよう呼びかけた。また、「プレム議長は特権階級的なエリート官僚と軍人によ る支配が国家開発を速めると考えていて、それが議長の愛国心だ。しかし私は民主主義が国家の発展の基だと思う。」、「(プ レム議長は)真の権力者であり、政治問題の解決のカギだ。だから今すぐ死んでもらっては困る。」などと話した。
検察庁は、タクシン一族の資産約460億Bの没収を財務省に許可したことを明らかに。これは、最高裁が02月26日に凍結 資産766億Bの約6割を没収するとの判決を下したことによるもの。
これに対し、タクシンら6人が異議申し立ての手続きをとっているが、検察庁では、「現時点で没収しても法的問題はない。」 との判断を示している。
クルンタイ銀行(KTB)アピサク取締役は、「6つの商業銀行に預金されているタクシンの資産460億Bを、タイ中央銀 行(BOT)管轄の財務省専用口座に送金することで、流動性預金を悪化させることはない。」との見方。「現在流動性預金は総額 1兆8000億Bあり、各商業銀行が数千億Bの流動性があり、影響は軽微。」としている。
アピシット首相は、「政府が時間稼ぎのために9ケ月後に解散を提案している。」との指摘を否定し、「条件が揃えば 前倒しして解散する事が可能である。」との考えを示した。アピシット首相は、「政治情勢の改善及び総選挙関連の制度を明確 化させる事が解散の前提である。9ケ月の時間枠には拘っていない。」と強調。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、「デモ隊から採血し首相官邸や民主党本部、首相私邸にばら撒い た血液を無断で検査し、HIVや肝炎ウィルスが確認されたと公表したマヒドン大学同窓グループによる行為は、医師の倫理に反す るだけでなく赤服軍団の尊厳を冒涜する行為である。」と非難。
ナタウットは、「マヒドン大学同窓グループが同盟を中傷する意図を持って血液の成分を無断で検査した事は、マヒドン大学付 属ラーマティボディー病院が一切の関与を否定している事からも明らかである。」と述べ、このような行為が医師の倫理規則に 違反しないか調査するよう医師会に対して要求。
午後タクシンはTwitterを通じて、現在の滞在場所がドバイであることを明らか にした。また、自身が肺癌を患っているとの噂が流れていることについて、「面白い噂である。モスクワで健康診断を行った際 、コレステロール値が若干高いものの、特に問題は見られなかった。」と書き込んでいる。
夕方過ぎ反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、チ ュラロンコーン大学の教授等が中心になって「国民ネットワーク連合」なる団体名を名乗り、同盟の集会活動に反対するために 桃色の服を着て集結するよう呼びかけている事に絡んで、「国民ネットワーク連合と大学との関係を問いただすために02日にデ モ隊の一部をチュラロンコーン大学に向け移動させる方針である。」とを明らかに。
ナタウットは、「憲法で認められている権利を行使して同盟の集会活動に反対を唱えることに対して妨害する方針はない。」と したが、「国民ネットワーク連合に参加している一部の教授が過去に民主主義市民連合と活動を共にしていたことや、背景でス テープ副首相がこの動きに関与しているとの情報があることを見逃すことが出来ないとした上で、チュラロンコーン大学と絶対 王制型官僚主義者との関係を問いただすためにデモ隊を派遣する方針である。」とした。
ナタウットによると、「02日12:00にメイン会場を出発し13:00頃に大学前に到着する予定で、到着後に幹部のウェーン・トーチ ラーカーンを代表として学長との面会を求め、国民の資産であるチュラロンコーン大学の敷地の使用を国民ネットワーク連合に 対して許可した理由を問いただし、明確な回答が得られなかった場合は、権利を行使して同盟のステージをチュラロンコーン大 学内に設置し解散要求のための集会活動を展開する方針だ。」という。
また、記者会見中に直接チュラロンコーン大学の学長からナタウットの携帯電話宛に国民ネットワーク連合への構内使用許可を 取り消した旨連絡があったが、「公式なアナウンスではない。現時点(01日18:00 過ぎ)ではデモ活動を中止する方針がない。」 としている。
タイの東大に当たる、チュラロンコーン大学は、タクシン派団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が02日にチュラロンコー ン大学にデモ行進する方針を示したことを受け、「01日夜から04日夜まで臨時休校する。」と発表。01日21:00から04日まで講義 を初めとする大学関連の業務を全て休止する。UDDはチュラロンコーン大学がUDDに反対する集会を構内で開くことを許可したこ とに不満を示している。

* タイ政争関連の主な出来事
01月14日 クルングテープの陸軍本部に擲弾が撃ち込まれる。
02月13日 クルングテープの首相官邸に隣接する大学に擲弾が撃ち込まれる。
02月14日 最高裁判所前でプラスチック爆弾がみつかり、警察の爆発物処理班が処理。
02月26日 最高裁がタクシン一族の資産464億B(約1275億円)の国庫没収を命令。
□02月27日 クルングテープ都と隣県の サムットプラカンでバンコク銀行の支店4ケ所に手榴弾が投げ込まれ、このうちシーロム通りとサムットプラカンで爆発。怪我 人なし。バンコク銀行は反タクシン派の中心人物とされるプレム枢密院議長(89)と関係が深い。
03月12日 ステープ副首相の地元である南部スラタニー市の5ケ所で爆弾が爆発し、電柱などが破損。
03月14日 タクシン派団体反独裁民主主義同盟(UDD)が東北部、北部などのタクシン派住民を動員し、クルングテープで数万人 規模の反政府集会を開始。
03月15日 クルングテープの陸軍施設に擲弾数発が撃ち込まれ、兵士2人が負傷。
03月16日 UDDが支持者から採血した数ℓの血を首相府と政権与党・民主党の本部前に撒く。最高裁長官宅近くの民家に擲弾が撃 ち込まれる。
03月17日 UDDがアピシット首相の私邸(スクムビット・ソイ31)前に血を撒く。
03月18日 クルングテープの陸軍施設前に展示されていた戦車に火炎瓶が投げつけられる。
03月20日 UDDがバイク、トラックなど数千台でクルングテープ都内をデモ行進。経路では渋滞が起き、店舗や一部の地下鉄駅が 一時閉鎖。クルングテープ北郊ノンタブリー県の国家汚職防止撲滅委員会事務所前とクルングテープ都内の国防省裏の路上で手 榴弾、擲弾が爆発。
03月21日 UDDの「画家」約40人が支持者が献血した血を使い、プレム枢密院議長の戯画などを描く。
03月23日 クルングテープ郊外の保健省で閣議。クルングテープ都などに発令した国内安全保障法の期限を30日まで延長し、適 用範囲をクルングテープ都全域と隣接するサムットプラカン県、ノンタブリー県の一部に縮小。終了後、保健省敷地内に擲弾数 発が撃ち込まれ、駐車中の自動車が破損。タクシン派野党で下院第1党のプア・タイ党が記者会見を開き、政府に下院解散・総 選挙を要求。
03月24日 国会議事堂周辺に兵士多数が配置されたことに抗議し、プア・タイ党が下院会合を欠席。連立与党は野党不在の中、 周波数の割り当てと通信・放送事業の監督を行う「国家放送通信委員会」の設立法案など3つの法案を可決、法案は上院に送ら れた。ノンタブリーの官公庁センターの敷地内とクルングテープ都内バーンクンノンの法務省執行局前で手榴弾が爆発、建物が 破損。
03月25日 UDD支持者数十人がアピシット政権打倒の決意を示すため、剃髪。北部チエンマイ県のバンコク銀行のATM(現金自動 受払機)前で手榴弾が見つかり、爆発前に警察が回収。
03月27日 UDDの支持者数万人が首相官邸などに押し寄せ、軍が一部撤退。クルングテープ都内の関税局事務所、政府系テレビ局 NBT、陸軍が管理するテレビ局チャンネル5で爆発。兵士、民間人が負傷。北部パヤオ県のバンコク銀行支店に銃撃。
03月28日 未明にアピシット首相が臨時の執務拠点としている第11歩兵連隊基地に擲弾が撃ち込まれ、兵士数人が負傷。UDDが第 11歩兵連隊基地前で集会。同日夕方、地上波テレビ全局が生中継する中、首相ら政府側3人とUDD幹部3人が直接会談。UDDは 即時解散・総選挙を主張。夜、連立政権の重鎮であるバンハーン元首相宅前で手榴弾が爆発、民間人1人が負傷。バンコク銀行 のサパーンカーオ支店(ラーンルアン通り)に銃弾数発が撃ち込まれ、同行のタリンチャン区の支店前で手榴弾が爆発。北部チ エンマイ市の行政裁判所敷地内で手榴弾が爆発。
03月29日 首相とUDD幹部が2度目の会談。首相が年末に下院を解散、総選挙を行うという日程を提案するも、UDDは「時間稼ぎ 」と拒否。バンコク銀行のクルングテープ都内バーンイーカン支店に銃撃。
03月30日:閣議。04月02〜05日にタイで開催される第1回メコン川委員会首脳会議の警備のため、開催地のペッブリー県チャー アム郡とプラチュアッブキリカーン県フアヒン郡および周辺の海域に国内安全保障法を発令することを決定。期間は04月02〜06 日。クルングテープ都などに発令した国内安全保障法の期限を04月07日まで1週間延長。UDD幹部が政府との交渉打ち切りを表明 。汚職で実刑判決を受け国外逃亡中のタクシンがUDDの集会にビデオ電話で登場し、ロシアに滞在していることを明らかにした。 夜、プレム枢密院議長が主宰するラタブルット(国家功労者)財団(クルングテープ都ドゥシット区ウートーンノーク通り)前 で手榴弾が爆発し、入口の階段が破損。「ラタブルット」はプミポン国王がプレム議長に授けた称号。
夜半反独裁民主主義同盟の自警団は、集会会場内等で情勢扇動活動を行ってい た同盟自警組織に加入していたタイ国鉄職員の男(28)を逮捕。タイ国鉄の労働組合組織は民主主義市民連合の中核の支持団体 としても知られている。
タイ国鉄の通信関連部門に所属しているという男は、「部門の秘書官であるソムチャーイ・ウィチャイから1日1000Bで情勢扇 動を請け負っていた。また、請け負う前に連合幹部のソムサック・コーサイスックと1回だけ面会していた。集会会場内では9 人の仲間と共に3台のバイクを使用して首相官邸やラーマ5世像前で5回に渡り爆竹を投下する情勢扇動を行ってきたと供述し ている。」という。また、男によると、「同盟の大規模活動が計画されている3日には、指示に基づきマカワーン−ランサン橋や コークウア交差点で情勢扇動活動を行う予定になっていた。」という。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「12:00にデモ隊1隊列がパーンファ ー橋のメイン会場を出発し、教授グループが集会反対声明を発表したチュラロンコーン大学や観光・ホテル関連事業者を中心と した民間部門関係者が集会反対活動の展開を予定しているルムピニー公園を経由してアメリカ大使館へ向かう。」と明らかに。 「経由地で進行を中断しデモ活動を展開する方針はない。」という。
アメリカ大使館では、先に大使経由で同盟の活動を民主主義に則った平和を旨とした活動と激賛した「ヒラリー・クリントン国 務長官宛に謝意を伝える親書を提出する予定だ。」という。前日夜の段階では、「昨年04月の首相によるデモ隊殺害指令を告発 するためにアメリカ大使館に向かう。」と説明。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)による大規模集会を03日に控え、在タイ日本大使館より注意喚起。

反独裁民主戦線(UDD)等による集会実施に関する注意喚起(2010年4月1日現在 )

1.タイ政府は、30日の閣議におきまして3月11日(木)から適用している国内治安維持法について、適用地域を一部拡大 し、期間延長することを決定しました。今後のデモの状況等によっては、「道路閉鎖」等の規制措置が取られる可能性もありま す。
なお、国内治安維持法適用地域、期間は下記のとおりです。
【4月7日まで延長】
バンコク都全域
ノンタブリー県(ノンタブリー市、パークレット郡)
サムットプラカーン県(サムットプラカーン市、バンプリー郡、バーンサオトン郡、バンボー郡、プラパデーン郡)
※ スワンナプーム国際空港はバンプリー郡に所在します。
【4月2日から6日まで(メコン河委員会首脳会合開催のため)適用】
ペッブリー県チャアム郡のうち、チャアム市、サムプラヤー市
プラチュアップキリカーン県ホアヒン郡のうち、ホアヒン市、ヒンレックファイ市、タッブタイ市、ノンケー市

2.他方、UDDは、4月3日(土)に大規模抗議活動を行う旨発表しました。現時点で抗議活動の具体的な形態や時間等は発 表されておりませんが、デモ行進や集会場所を移動して大規模集会等の抗議活動が行われる可能性も排除できず、その場合デモ 隊の移動経路及び抗議活動が行われる付近では渋滞、混雑が発生する可能性があります。

3.また、バンコク都内各地で小規模な爆弾事件が断続的に発生しており、今後、爆弾事件が頻繁に発生する可能性も排除され ません。これまで爆弾事件が発生している政府諸施設、軍関係施設、司法関連施設及びテレビ局等に近づくことは特に注意する 必要があります。
4.つきましては、タイに渡航・滞在される方は、本情報を基礎情報として、今後とも報道等から引き続き国内の治安情勢に関 して注意を払い最新情報の入手に努めるとともに、今後とも集会・デモ等が開催されている地域の付近には近づかないようにし 、不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。

(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8502、696-3002(邦人援護)
FAX :(66-2)207-8511
04月02日(金)08時陸軍系テレビ局ch5で毎週火曜深夜に放映されている縁結び番 組「スックナム・プング・プラチャン(Honeymoon Battle)」内の「Will you marry me?」で、現在国内治安維持本部が置かれ ている第11歩兵部隊近衛師団本部内で、サラブリー県在住のカーンチャナー・スリスアイサクン(25)が任務に付いていた軍曹 のナタポング・チナウォング (30)に愛の告白をした。
ナタポング軍曹にとって、この日の朝礼が人生で 最も大きい驚きになった。全騎兵750人が、国歌の後に歌謡曲「ラートリー・サワットディー(おやすみ)」を歌う中、車が現れ 、彼の仲間2列の間をカーンチャナーが花嫁衣装で歩いてきた。カーンチャナーは涙ながらに、「あなたはいつも私に兵士の家 族は兵士自身より自分を犠牲にすると私に言っていました。今日、自分を犠牲にする軍人の家族になる準備ができています。あ なたの側に立ち、いつまでも、あなたのためにそこにいるでしょう。」と告白した。大喝采の中、2人は抱擁した。
カーンチャナーによると、「今月16日にナタポングと結婚式を行う予定になっていたが、集会関連でナタポングがペーチャブー ン県内にある第13騎兵隊から第11歩兵部隊近衛師団本部に派遣されていたため、結婚式の日にナタポングが戻ってくることが出 来ないのではないかと思うと居ても立ってもいられなくなり番組に申し込んでしまった。」という。
一方、事前にカーンチャナーが来ることを知らされていなかったナタポングは、「カーンチャナーとは8年のつきあいになるが 、まさかこのような形で2人の変わらぬ気持ちを確認できるとは思ってもいなかった。私は、いつも彼女に命を国に捧げること ができると言っています。これは私たちの2人だけではなく、多くの兵士も同じです。」と語った。
この模様は、ch5で04月06日と13日23:15の「スックナム・プング・プラチャン」で放送予定。
昼前マヒドン大学ラーマティボディー病院のラチャタ医学部長は、ある病院か らの依頼を受け反独裁民主主義同盟がデモ隊から採血した血液300サンプルの検査を03月18日に行い、うち1ロットからHIVやB型 、C型肝炎ウィルスが確認されていた事を明らかに。
しかし、「この結果は倫理規則に則り非公開とされており、先にHIV等が検出された事を明らかにしていたマヒドン大学同窓グル ープと名乗る医師グループに対して病院から情報を提供した事実はない。」という。血液にヒトのもの以外の血液が混入してい たかに関しては、「検査の対象外だったため、病院では当該データを把握していない。」という。
13時過ぎクルングテープ都内 のルムピニー公園のラマ6世像の周りに市民約4000人が集まり、タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)が要求している下院の 即時解散、03日に予定している大規模反政府行動に反対を表明。そのほとんどが、主催者の呼びかけに応じ、桃色の服を着用。 「これは、シンボルカラーがUDDが赤色、反タクシン組織、民主主義市民連合(PAD)が黄色であることから、桃色の服装でその どちらにもくみしないことを示そうとしたもの。」という。
オートバイでやってきた赤シャツ姿の男性らが市民に取り囲まれ、場面アメリカ大使館に向かう途上だった反独裁民主主義同盟 のデモ隊と桃色の服を着込んだグループとの間で舌戦が展開されていた。
15時過ぎクルングテープ都内のルムピニー公園で非暴力、議会解散反対、反独 裁民主主義同盟による集会活動反対を訴えるために集結していた、観光・ホテル事業者団体を初めとする桃色の服を着込んだグ ループの内の一部が、公園脇のラーマ4世通りをバイクで通りかかった同盟のロゴが入った赤服を着た2人組を取り囲み、羽交 い締めにしたりもみくちゃにし、一時周囲一帯が騒然となったが、途中で警察が間に入り騒動は収まった。
反独裁民主主義同盟は、03日に予定されている大規模行動の詳細を当日09:00に発表する予定で ある事を明らかに。
同盟幹部のナタウットは、「複数箇所を標的にした大規模活動が展開される見通しである。」と明らかにし、これまで2回に渡 って行われてきた大規模活動の規模を遙かに超えるデモ隊が合流する見通しを明らかに。
また、ナタウットは、「非暴力を旨に勝利まで闘い続ける方針である。」と確認し、「必要であればパーンファー橋のメイン会 場で『ソンクラーン祭り』を行う用意がある。」と語り、ソンクラーン期間中の活動継続の可能性を示唆。
「UDDのデモ隊が撒き散らした血液が汚染されていた。」との指摘にUDDが強く反発している問題で、汚染を確認したと されるラマティボディー病院は、「汚染血がデモ隊から採血したものかは不明。」と明らかに。
UDDは03月16日と17日に、デモ隊から採血した血液を首相官邸前とアピシット首相私邸前に撒き散らした。ラマティボディー病院 によれば、その翌日18日に血液サンプルが持ち込まれ、検査したところ、エイズウイルス、肝炎ウイルスに汚染され、豚の血が 混じっていることが判明。しかし、「サンプルには、誰の血液かを記したラベルが貼られておらず、血液撒き散らしに使われた ものかは不明。」とのこと。
アピシット首相は、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が要求する議会解散は、民主主義統治の上で必要で あるものの、国家の利益になるべき時期に解散するべきだ。」と発言。政府がUDDと以前直接交渉した際、任期満了前に議会解散 した場合、秩序を乱す行動は慎むよう求めたが、「反タクシン派集会が圧力を掛けるため、移動を開始すると発表したことは、 秩序を乱す行動である。」と批判。
関係筋によれば、UDD幹部が「プア・タイ党からの次期総選挙出馬にタクシンの了承を得た。」としていることから、プ ア・タイ党内で混乱。
「UDDは下院の即時解散を政府に迫っているが、複数の幹部が、解散に伴う総選挙にプア・タイ党から出馬することを希望してい る。」とされる。「すでに幹部10人ほどがタクシンの了承を得た。」とのこと。
「だが、これはプア・タイ党の了解を得たものではなく、UDD幹部が割り込んできたことで出馬できなくなるではないかと議員の 間で動揺が広がっている。」という。関係筋によれば、「タクシンは、下院の即時解散を実現すべく、褒美としてプア・タイ党 からの出馬を約束した。」と見られるが、プア・タイ党には事前の連絡がなかったようだ。
04月03日(土)02時頃チエンマイ県県都内中心部にあるセントラル・チエンマイ ・メモリアル病院の駐車場で爆発が発生。自動車2台が破損。怪我人はなし。警察は、「何者かが手製の爆発物を駐車中の車の 下に仕掛けた上で起爆した可能性もある。」と見て捜査を開始。
また、爆発発生の僅か1日前に病院規則違反で解雇された元職員が私怨を晴らす目的で爆発物を仕掛けた可能性も指摘されてい る。
03時頃パヤオ県県都内にある英系大規模スーパー、テスコ・ロータスの駐車場 で爆発が発生し、ビルの窓ガラスが割れるなどした。怪我人はなかった。擲弾の「M79が使用された。」との見方。
07時頃からUDDの反政府デモに反対する市民数百人が都内でデモ行進。桃色の服 装でスアンルアン・ラマ9世公園に集まった市民は垂れ幕や国旗を手にシーナカリン通りをデモ行進して散会。
途中タクシン派とみられるタクシー運転手などがヤジを飛ばすという場面もあったが、シーナカリン通りがUDDデモ隊の集結地か らだいぶ離れていることもあって大きな軋轢はなかった。
桃服は09日にもルムピニー公園でUDDに反対する集会を開く予定。
10:15反独裁民主主義同盟のナタウット・サイクアは、デモ隊を徒歩で移動する 者を中心にしたグループとウドンタニー県内の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プライパナーを中心にした車両で移動する グループの2つに分け、前者を中心部のラーチャプラソンの交差点へ、後者をウィパワディー・ランシット通りに向け移動させ る方針を明らかに。ウィパワディー・ランシット通りに向け移動するグループの最終目的地に関しては明らかにされていない。
同盟幹部は、あらためてデモ隊に対して、沿道からの罵声等に対して「怒らない、暴力を使用しない、反論しない。」の3つの 禁止事項を遵守するよう要請。赤服は、空のペットボトルで地面を打ち鳴らして、下院解散を要求し一丸となって叫んだ。
この発表に先立ち、同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「スワンナプーム国際空港や政府関連機関の占拠に乗り出す方針 はない。」と確認し、「長期戦に備えた活動方針を既に立案済みである。」、「いずれにしても、クルングテープ都民の生活へ の影響を最小限に留めることを視野に活動を展開する方針だ。」という。
ナタウットは、「アピシット首相が、下院を解散させるのを拒否するなら赤服は日曜にも行進を続ける。」と述べた。
交通警察は、自動車にラーチャプラソン交差点の周囲の道路を避けるよう忠告。警察はプロンチットからラーチャプラソン交差 点までの交通を遮断。代わりにワイヤレス通りを通るか、またはBTSを利用するよう忠告。
11:20反独裁民主主義同盟のデモ隊が集結しているラーチャプラソン交差点に近 いMBKやサイアム・ディスカバリーセンターがあるパトゥムワン交差点でピンポン爆弾2発が連続して爆発。怪我人はない。バイ クに乗った2人組が、「移動中の同盟のデモ隊に向けピンポン爆弾を投げつけた。」との目撃情報がある。
また、国家警察本部は「ラーチャプラソン交差点に集結中のデモ隊に向けパチンコで小石を投石していた2人組を逮捕した。」 と発表。2人は何れも「ある政党から雇われたと供述している。」とされるが、政党の具体名に関しては明らかにされていない 。
11:45反独裁民主主義同盟が集 会活動を展開しているラーチャプラソン交差点手前のインターコンチネンタル・ホテル前で、駐車中だったデモ隊のバイクに向 け突進したターニット・タナキッチャアムナーイ(18)が運転するポルシェ・タルガをデモ隊が取り囲み周囲一帯が一時緊迫す る事態になったが、警察が間に入り大事には至らなかった。
ポルシェのフロントガラスにはバンコクロイヤルスポーツクラブやサイヤムパラゴン・プラチナクラブの会員証のステッカーが 貼ってあった。
一部報道は、「ポルシェがバイクに突進した際にデモ隊に複数の負傷者が出た。」と報じているが、詳細は不明。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)は、民 主記念塔近くのパーンファー橋から都内商業地区の中心のラーチャプラソン通りに移動。大型ショッピングセンターやホテルが 集中するラーチャダムリ通り、ラマ1世通り、プルンチット通りの交わる高級ショッピング街であるラーチャプラソン交差点一 帯を占拠して封鎖。道路交通が麻痺。午前中からデモ隊が集まり始め、午後には大通りから歩道に至るまで赤服軍団で埋め尽く された。参加者は数万人と見られている。
この影響により、伊勢丹が入居するセントラル・ワールド・プラザをはじめ、サイアム・パラゴン、MBKなどのショッピングモー ルが閉店時間を早めた。また明日午前もショッピングモールによっては、開店を見合わせる可能性を示唆。
政府は、「経済に甚大な影響を及ぼすことが予想されることから、UDDに明日までに集会を解散しない場合、強制排除も辞さない 。」と考えている。
商業会議所大学経済・ビジネス予測センターのタナワット・センター長は、「反独裁民主主義同盟のデモ隊によるラー チャプラソン交差点の占拠により周辺のショッピングセンターが臨時休業を決定した事により、03日だけで2億から3億Bの経 済的損失が、また04日にまで占拠が及んだ場合は10億Bの経済的損失がもたらされる。」との予測を示した。
タナワットによると、「ラーチャプラソン交差点の占拠による経済的損失が全体的な経済予測に与える影響は極めて限定的であ るものの、商業・観光の中心地における占拠活動の長期化により与える観光客への心理的影響により、もしソンクラーン期間に まで選挙活動が続いた場合は50億から100億Bの経済的損失がもたらされる事が予想される。」という。
19時前国内治安維持本部は、クルングテープ中心部のラーチャプラソン交差点 を占拠し集会活動を展開している反独裁民主主義同盟のデモ隊に対し、「一般市民に迷惑をかける行為だ。」として、テレビを 通じて、21:00までの解散及び道路の明け渡しを命じた。「従わない者は逮捕する。」と警告。だが、デモ隊はこれを無視し居座 り続けた。
これに先立ち同盟は、議会解散勝ち取りまでラーチャプラソン交差点で座り込み活動を展開する方針を明らかにしていた。
声明の中で国内治安維持本部は、「商業の中心地たるラーチャプラソン交差点の占拠は、既に平和的な活動の域だけでなく法で 認められた行動の範囲を逸脱したものである。同盟が国内治安法の規程に則った解散命令に応じなかった場合は、警察による交 渉による解決を目指し、その後国内治安法の執行を宣言し段階的に法的措置を講じ強制排除に乗り出す方針である。」と明らか に。なお、非常事態宣言発令の可能性に関しては否定。「国内治安法の執行により摘発された者には最高で1年間の禁固刑が下 される事があり得る。」という。
一方、同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「強制排除の際に一発でも銃弾が発砲されデモ隊に命中するようなことがあれ ば、地の果てまでアピシット首相とステープ副首相を追い続ける事になる。」と警告し、「04日02:00頃に強制排除が行われる恐 れがある。」として、パンファー橋のメイン会場に控えているデモ隊に対して、強制排除が行われ次第アヌポン陸軍司令官を初 めとする発砲命令を受ける立場にある軍高官の元に歩を進め圧力を加えるよう呼びかけに地方のデモ隊に対しては、各県の県庁 前に集結し相応な措置を講じるよう要請。
「ラーチャプラソン交差点周辺の商業施設の損失はが数億Bに上った。」とされるが、コーン財務相によれば、」デモ隊がソン クラン祭(04月13日)までラートプラソン交差点占拠し続けた場合、損失が100億Bに達する恐れがある。」という。
タクシンは、ラーチャプラソン交差点の反独裁民主主義同盟の 集会会場と繋いで行われたビデオ演説の中で、タイの未来を築き上げる基本的人権、平等が保障された民主主義社会実現のため に参集したデモ隊に感謝の意を表明し、「タイの将来のための行動」と称賛。「長期の闘いには犠牲と疲労が伴うが、絶対王制 型官僚主義支配による国家の後退を防ぎ、より良い国家にするためにも闘い続けて欲しい。」と訴えた。
また、タクシンは、「政権時代に平等な社会を実現させるために多くは取り組んでいなかったが、30B一律診料政策や教育政策 等で全ての層のタイ人に等しく機会をもたらすよう努めてきた。発展した国際社会からかけ離れた20世紀の遺物の様な絶対王制 型官僚主義に支配された現在の体制下では人々が自分と同様に不公正な扱いを受けている。」と指摘た。
一方、タクシンは、「デモ隊が雇われて参加している。」との指摘を否定し、「集会に集っている赤服は自分の政権時代と同様 な機会がもたらされる公正な社会の実現を純粋に希望し議会の解散を要求するために自主的に集まっている。」と強調。「政府 は国民の声を無視することはできない。」などと、反政府デモが正当性の主張を繰り返した。
また、「ラーチャプラソン交差点占拠により多大な経済的損失がもたらされる。」と懸念されている事に関しては、「むしろ占 拠によって付近の屋台や食堂が利用者増により潤った。」とし、一時休業を決定したショッピングセンターに対して、「赤服は 問題を起こしたり商品を盗むような事はしないから安心して営業を再開するべきだ。」と訴えた。
政府との直接交渉が決裂、クルングテープ中心地でのデモ行動に打って出たタクシン派団体、反独裁民主主義同盟(UDD )が目指した場所は、高級ショッピング街であるラーチャプラソン交差点一帯。04月03日からの座り込みで、クルングテープで 最もおしゃれな地区は、一夜でゴミだらけとなった。
UDDは交差点の中心に仮設舞台を設置、毎日5000〜6000人がラーチャダムリ通りや伊勢丹が入居するセントラル・ワールドの敷地 に居座っている。プラスチックのケースに入った弁当やペットボトルの飲料水が配られているが、ゴミを捨てる場所がないので そのまま投げ捨て。トイレは交差点に隣接する警察病院などを利用、ラマ1世通りには男子小用も設置されているが、間に合わ ないのかゴミだめで済ませる輩がいるようで、異臭を放っている。
仮設シャワーブースもラマ1世通りの真ん中に立つ。男女分かれているが、上を走る高架鉄道(BTS)のスカイウォーク(歩道) から透けて見えそうな簡素な造り。汚水はそのまま垂れ流し。タイで最も暑いこの時期、自らのゴミと汚水で異臭が加わる。
21:30頃クルングテープ都ポームプラームサタルゥーパイ区内にあるサパーン・ カーオ交差点付近のゴミ箱から爆発が発生。幸い人的な被害はなかった。現場は、先に複数発の銃弾が撃ち込まれたバンコク銀 行サパーン・カーオ支店近く。爆発物はPVC管を使用した手製の物が使用されたものと見られている。
また、この爆発に先立つ20時過ぎには、先の爆発地点から約500m離れたクルンカセーム通りのゴミ捨て場に駐車中だったゴミ収 集車前で筒型の手製爆弾が発見され破壊処理が行われた。「爆発物の起爆用に使用されていた電池が消耗していたために不発の まま放置されていた。」と見られている。
23時半前国内治安維持本部は、クルングテープのラーチャプラソン交差点を占 拠している反独裁民主主義同盟のデモ隊に対して、国内治安法の規程に則り即時解散命令をステープ副首相名で発令。
この解散命令に従わない場合、最高で1年間の禁固及び2万Bの罰金の両方または一方が課せられる事になる。
サーティット首相府大臣は、「この発令が即座の強制排除を意味しない。当面警察が街宣車等を利用して、現在行われているデ モ活動が国内治安法の規程により違法行為となる旨周知徹底を図り、可及的速やかな解散を勧告し、04日までの猶予期間を過ぎ ても解散せずにラーチャプラソン交差点に居残っているデモ隊に対しては、違法行為であるとして警告の上で法の規程に則り段 階的に法的措置を講じる事になる。」とした。
猶予期間の詳細に関しては明らかにされていないが、一部報道は「04日09:00にアピシット首相が特別放送内で声明を発表する予 定になっている。」と報じている。毎週日曜09:00にはアピシット首相の定例政見放送が放映されている。
04月04日(日)02:00過ぎ26歳の男性がクルングテープ都プラナコン区内にある首 都圏警察本部サムラーンラサドン署を訪れ、父親(50)と共に「反独裁民主主義同盟の自警組織グループに暴行され負傷した。」 と訴えた。
男性によると、「宴会への出席を終え自宅に帰るために自宅に通じる脇道の入り口に置かれていた同盟自警組織の鉄柵を動かし た際に倒れた鉄柵の大きな音を聞いた3〜4人の同盟の自警組織員が何らかの嫌がらせ目的と勘違いして暴行を振るって来た。 」という。
一方、警察に向かう男性の後を追いかけてきた自警組織責任者は、「当時現場にいた配下から、酒に酔っていた親子が鉄柵を倒 すと共に自警組織員を罵ってきたため、制止しようとしたところ親子が暴行を振るって来たため取っ組み合いになったと聞かさ れている。」と警察に説明している。
ただ、自警組織責任者によると、「当時現場にいた自警組織員が既に現場から逃走している恐れがあるため、事件発生当時の状 況の再確認はほぼ不可能な状態だ。」という。警察は、「まだ酒に酔った状態にある男性を一端家に帰し、酔いを醒まさせた上 で再度詳細に事情聴取を行う方針である。」と明らかに。
09時過ぎアピシット首相は特別会見の中で、ラーチャプラソン交差点を占拠中 の反独裁民主主義同盟のデモ隊に対して、国内治安法の規程に則った国内治安維持本部の解散命令に従いパーンファー橋のメイ ン会場に引き上げるよう呼びかけた。
アピシット首相は、「既に交通や生活に影響を与えている商業の中心地であるラーチャプラソン交差点の占拠行動は、憲法で認 められた権利を逸脱した行為で、たとえ警察高官との交渉により一部の車線の開放に応じようが、違法な行為である事には変わ りがない。」と指摘し、デモ隊に対して可及的速やかに交差点を引き払い、パンファー橋のメイン会場に戻り憲法に認められた 平和的な活動を継続するよう訴えた。
また、アピシット首相は具体的な強制排除の時期に関しては触れなかったが、国内治安法に基づき法を強制執行する場合は、国 際基準に則り段階的に法を執行していく方針である事を確認。
一方、同盟が唯一の要求として掲げている15日以内の解散に関しては、「この要求を支持するものと支持しない者が存在してい る状況の中で解散要求を受け入れる事は、対立の解消に繋がらず非現実的である。」としたが、「これまで行われた直接協議で 発言した通り1年9ケ取り組む用意がある。」と明らかにした。
午後ラーチャプラソン交差点の反独裁民主主義同盟の集会会場内で、ステージ に向けペットボトルを投げ込んだ30歳の青服を着た男が同盟の自警組織員により取り押さえられた。
当時ステージ上で演説中だったプア・タイ党サコンナコン県選出下院議員のアヌラック・ブンソン♀には被害はなかった。
男は、「妹と一緒にノーンブワラムプー県から集会に来ていたが、ステージ上で演説している人物が気に食わなくて、酒の勢い も手伝ってペットボトルを投げつけてしまった。」と語っている。男は、「これまで一度も特定の政治集団を支持した事がなか った。」という。
タクシン派、反独裁民 主主義同盟(UDD)は路上にステージや仮設シャワー室などを設営してラーチャプラソン交差点に居座り、政府と睨み合いを続け ている。
タイ政府はタクシン派が要求している下院の即時解散を拒否し、ラーチャプラソン交差点からの退去を命令。応じない場合は強 制排除も視野に入れている模様。
タクシン派は2009年04月、クルングテープで主要道路を封鎖したり、路線バスを乗っ取り燃やすなどし、治安当局に強制鎮圧さ れた。今回は今年03月半ばから西部の旧市街で反政府集会を開催。03月末にはUDD幹部がアピシット首相と直接会談したが、アピ シット首相が提案した年末の下院解散をUDDが遅すぎるとして拒否し、話し合いは物別れに終わった。
下院解散総選挙の時期をめぐる政府とタクシン派の攻防は今年09月末で定年退官するアヌポン陸軍司令官の後任人事が焦点の1 つとなっている。陸軍司令官はタイ軍の実力トップで、クーデターが頻発するタイで政府を安定運営できるかどうかのカギを握 る。現状では次期司令官も反タクシン派の就任が確実で、タクシン派はできるだけ早く解散総選挙に持ち込み政権を奪回し、自 派の将官を司令官に据えることを狙っていると見られる。
さらに複雑な問題をはらむのが警察長官人事。前長官は昨年09月で定年退官したが、アピシット首相が推す後任候補に内閣や連 立与党の一部が反対し、半年経っても長官が決まらないという異例の事態となっている。この問題では首相秘書官長がアピシッ ト首相に抗議し辞任。アピシット首相の人事案が通らない理由に関するタイのメディア報道はなく、「背後には一連の政争の深 淵が広がっている。」という見方もある。
ステープ副首相は、メコン流域国首脳会談のために来タイしたカンボジアのフン・セン首相と面会した際に、フン・セ ン首相から「反独裁民主主義同盟が大規模活動を展開している最中のタクシンの政治活動目的でのカンボジアへの入国を認めな い。」という方針が伝えられた事を明らかに。
会談の際にフン・セン首相は、「タクシンはあくまで個人付きの顧問でしかなく、国家と切り離して考えるべきである。」と指 摘し、「カンボジアの国内法に基づき政治活動の拠点にする目的でのタクシンのカンボジア入国を認める考えがないと語ってい た。」という。
また、フン・セン首相は、「これまでの両国間での出来事を忘れるべきである。」と語り両国間の関係改善に意欲を見せ、また その際にフン・セン首相は、「ステープ副首相が集会活動を展開している同盟に対する対策総責任者である国内治安維持本部長 で良かった。」と語った。同盟の集会が終了した後にプノンペンの私邸に食事のために招待したい旨伝えられたという。
フン・セン首相と約40分にわたり話し合ったステープ副首相は、「フン・セン首相は、個人的な関係と国と国の関係を区別して いる。」と指摘。また、フン・セン首相が過去にアピシット政権を強く非難したことについては、「今は状況も感情も違う。」 とだけ述べた。
16時過ぎ国内治安維持本部は、以下の地域を集会禁止地区に指定。
これに先立ち、反独裁民主主義同盟は、2つの集会会場に集結しているデモ隊の一部をシーロムやヤオワラート等に移動させる 可能性があることを示唆。
ラーマ4世通りのサートン交差点からサムヤーン交差点まで
サートン通りのラーマ4世通り交差点からチャルゥンクルン通り交差点まで
シーロム通りのラーマ4世通り交差点からチャルゥンクルン通り交差点まで
スラウォン通りのラーマ4世通り交差点からチャルゥンクルン通り交差点まで
チャルゥンクルン通りのスラウォン通り交差点からサートン通り交差点まで
ラーチャダムリ通りのBTS線ラーチャダムリ駅からラーマ4世通り交差点まで
パヤータイ通りのサームヤーン交差点からラーチャテーウィー交差点まで
ラチャダーピセーク通りのスクムウィット通り交差点からラーマ4世通り交差点まで
ディンデーン通りのラチャダーピセーク通り交差点からタウィーミトラ通り交差点まで
タウィーミトラ通り
ラチャダーピセーク通りのディンデーン通り交差点からラチャダーピセーク・ソーイ8交差点まで
国内治安維持本部によると、「国内治安法に基づき違反者に対して最高で1年の禁固及び2万Bの罰金の両方または一方が課せ られる事になる。」という。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、「議会解散を勝ち取るまでラーチャプラソン交差点上で の座り込み集会活動を継続する。」と確認し、「05日10:00に新たなデモ隊の行動計画を発表する。」と明らかに。
ナタウットは、政府が新たに11の道路上での集会を禁止する措置を講じた事を非難し、「これまで一度も法を逸脱した事がない 同盟は、組織として引き続き法に則った権利を行使していく。」とし、「集会禁止措置が講じられた路上を含むクルングテープ 都内の複数箇所に向けデモ隊を移動させる可能性がある。」と示唆。
一方、幹部のチャトポン・プロームパンは、「政府が国内治安法を執行しデモ隊の逮捕に動いた場合は、市民的不服従で徹底的 にダメージを政府に加えると共に政府を支援する民間企業に対して不買運動等の対抗措置を講じる考えである。」と明らかに。
03日に開始された今回のデモでは、UDDは拠点としていたパーンファー橋からデモ隊数万人を移動させてクルングテープ最大の商 業地区に居座らせるという戦術に出ている。経済活動・市民生活を妨害することで、下院の即時解散という要求をアピシット首 相に呑ませようというものだが、今のところ、治安当局は、強制排除に踏み切る姿勢を見せていない。これに対しては、「政権 党・民主党内から手ぬるいとの批判が出ている。」という。
深夜チエンマイ県県都内メーヒヤ地区にあるマクロ・ハンドン店に向けM79が撃 ち込まれていた事が明らかに。監視カメラ映像から「04日23:02にM79が発射されたが、方向を誤り近くにある家具工場の屋根に 着弾・爆発した。」と見られている。また、メーヒヤ地区内では先にBigCハンドン店を狙ったM79攻撃が発生していた。
23時半頃
(報道により24時頃)
ク ルングテープのラチャダーピセーク通り沿いにある大規模ソープランド「ポセイドン」の駐車場に(報道により21時頃から)駐 車中だったチエンマイ・ナンバーの乗用車から爆発が発生し、駐車場担当のコングデット・ナムラーナー♂(49)が負傷。乗用 車数台が大破。
爆発が発生したポセイドンは、大きなビル1棟がまるごとソープランドという高級売春施設で、接待などの利用で日本人客も多 い。ポンティワー商務大臣一族がオーナーで、野党の攻撃材料にされた事もある。
これまでの調べで、「爆発が発生した車に仕掛けられていた5ポンドから10ポンドのTNT火薬が使用されたもの。」と見られてい る。爆弾はTNT火薬を利用した時限式で、車両はチエンマイ県の女性のもので、盗難被害は出ていなかった。爆発発生の約30分前 に、爆発した車両が駐車場に入り、運転していた男が約10分間車内に留まった後に車外に出て敷地の外に出て行ったのが目撃さ れている。
23:45頃クルングテープのウィパワーディー・ランシット通り沿いにある政府広 報局系テレビ局ch11(NBT)手前の柵付近の外壁外側の水路で爆発。怪我人はなかった。爆発物はM67と見られ、「爆発発生前に 現場前をスピードを出してバイクで走り去って行った2人組が事件に関与している。」と見られている。
04月05日(月)02時頃チエンマイ県県都内モーンパークラン区にあるショッピン グセンター、マクロに向けM79が撃ち込まれ、約150m離れた駐車場の出入り口付近に着弾。不発に終わり破壊処理が行われた。 小型トラックの後部に座っていた人物が通り過ぎざまにM79を発射していたのが目撃されている。警察は、情勢扇動目的と見て捜 査を開始。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)ナッタウット幹部は、「現在の集会場となっているラーチャプ ラソン交差点から移動はしない。」と発言。ナッタウット幹部は、「この交差点で集会する権利はある。政府が裁判所に訴える ならば、UDDは弁護士を立てて争うとしている。もし裁判所が撤退を支持するような判決を下したとしても、即時控訴し対応する 。」としている。
クルングテープ都内商業地区の中心であるラーチャプラソン交差点で集会が続くと、経済に甚大な影響を及ぼすことが予想され るため、タイ政府は本日中に民主記念塔近くのパーンファー橋に戻らない場合、強制排除も辞さない考えを示している。
10時過ぎパーンファー橋のメイン会場を出発した反独裁民主主義同盟の別働隊 数十人が、警戒線を突破しチェーンワタナにある中央選挙管理委員会前を占拠し、民主党が絡む迂回献金疑惑に関する調査の進 展を要求する抗議活動を開始。
幹部のクワンチャイ・プライパナーは、「接触できないという選挙委員会のアピチャート委員長が14:00までに同盟の要求に対す る明確な回答を示さない場合は強行突入もあり得る。」と強硬姿勢を示している。
昼過ぎタクシン派団体の反独裁民主 主義同盟(UDD)の一部が、都内シーロム通りにあるバンコク・バンク(BBL)本店前で集会を始めた。この影響で周辺道路が渋 滞し始めている。
バンコク・マス・トランジット・システム(BTS)は、タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD) が03日、商業地区のラーチャプラソン交差点周辺を封鎖し集会を開始したことで、高架鉄道スカイトレインの利用者が通常の3 〜4万人から30万人に急増していたことを明らかに。
タイ地元紙によると、BTSアーナット顧問は、「UDDによる集会が都内商業地区で続いているが、引き続き通常運行を続ける。」 と語り、「BTS駅周辺の監視員を増やし、情勢を見守る。」としている。
スワンナプーム国際空港をはじめタイ国内6空港を管理するエアポーツ・オブ・タイランド(AOT)セリラット代表取締 役は、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)によって都内の重要な商業地区が封鎖されたものの、来タイ外国人観光客 数及び航空便数に異常は見られない。」と発言。また「今年のAOT社の管理する6空港の利用客数は、前回予想した6000万人を必 ず達成できる。」と強調。
メコン河流域のラオス、タイ、カンボジア、ベトナムが加盟するメコン河委員会(MRC)の第1回首脳会議が、タイ南部 のフアヒンで開催。オブザーバーとして参加した支那が自国領内のメコン河の流量やダムの運営状況に関する情報をMRCと共有す ることに合意。メコン河の水位は今年、過去数十年で最低の水準に落ち込み、支那がメコン河上流に建設したダムの影響という 見方が出ていた。支那は雨不足が原因としてこれを否定。MRCも「支那のダムとメコン河の水量減少を結び付ける証拠はない。」 という認識を示した。
MRCはメコン河の管理・開発の調整組織。今回の首脳会議にはタイのアピシット首相、カンボジアのフン・セン首相、ラオスのブ アソーン首相、ベトナムのグエン・タン・ズン首相が参加。
タイと国境・外交紛争中のカンボジアのフン・セン首相が04〜05日、メコン河委員会首脳会議に出席するため開催地の タイを訪問。ホスト役のタイのアピシット首相は自分が死ぬよう呪ったとされるフン・セン首相と笑顔で握手。フン・セン首相 は「アピシット政権の宿敵であるタイのタクシンについて、カンボジアを拠点に反タイ政府活動を行うことを認めない考えをタ イに伝えた。」という。アピシット首相はフン・セン首相の態度軟化を歓迎し、両国の関係修復に期待を示した。
タイとカンボジアは2008年にカンボジアの世界遺産として登録された山上遺跡カオプラウィハーン(プレアビヒア)の周辺地域 の領有権を争い、2008年から今年にかけ数回、軍事衝突を起こした。さらに、2008年末に発足したアピシット政権はフン・セン 首相を「やくざ者」と呼んだカシット元駐米大使を外相に起用したほか、プレアビヒアの世界遺産登録について、国際連合教育 科学文化機関(ユネスコ)に異議を申し立て、両国の関係は険悪化。カンボジアは2009年、タイで汚職で懲役2年の実刑判決を 受け国外逃亡中のタクシンを政府顧問に任命、タクシンが11月にカンボジアを訪れ、タイ、カンボジアの双方が大使を召還する 事態に発展。
ステープ副首相が先に、「カンボジアのフン・セン首相が『同国内でタクシンに反政府活動は許さない。』と述べた。 」と明らかにしたことに対し、タクシンの法律顧問ノパドン元外相は4月5日、「タクシンとフン・セン首相の関係は良好。タ クシンがカンボジアを訪れることに問題はない。」と反論。ノパドンは、「ステープ副首相がタクシンの評判を落とそうとフン ・セン首相の発言を都合のいいように解釈、発表したもの。」と批判。
今回の発言については、「アピシット政権を強く非難していたフン・セン首相が親タクシンの姿勢を変えた。」との見方も出て いる。
15時過ぎチェーンワタナの合同庁舎内にある中央選挙管理委員会前でデモ隊数 千人を動員して抗議活動を展開していた反独裁民主主義同盟(UDD)の別働隊は、決定を下すよう選管に迫った。アピチャート委 員長がUDDの要求に屈する形で、「民主党を不正献金容疑で送検するか否かを20日までに決める。」と約束した事に満足し、勝利 宣言を行って撤収。
この不正献金疑惑は、民主党が受けた2億5800万Bの献金が、現行憲法の定めた政治献金の上限を超えているというもの。だが 、献金があったのは、上限規定のない旧憲法下のことであり、選管は、4 民主党の責任は問えないとの判断に傾いているq5  とされる。ただ、タクシン派の反発を恐れてか、選管はなかなか決定を下そうとしなかった。 UDDは、タクシン派の政党が党幹部の選挙違反で解党処分となっていることから、「民主党も解党処分。」と言い張っているが、 これに対しては、「強引すぎる。」との批判も少なくない。
幹部のクワンチャイ・プライパナーによると、「20日に結果発表を聞くために再度選挙委員会前に集まる予定で、民主党解党の 判断が下されなかった場合は、選挙委員会の息の根を絶つための活動を展開する方針だ。」という。また、選挙委員会前で回答 待ちのための座り込み活動を展開していた際に、一部のデモ隊が合同庁舎内に侵入し混乱する事態になったが、幹部の制止によ り事態は収まった。
一方、ラーチャプラソン交差点の集会会場では、幹部のナタウット・サイクアが、「政府がインペリアル・ラートプラーオ店内 にあるピープルチャンネル閉鎖のために関係当局を派遣するとの情報を得ている。」と明らかにし、集会参加者に対して万が一 の事態に備えてインペリアル前に移動する用意をしておくよう呼びかけた。
夕方反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、「絶対王制型官僚主 義者に支えられた独裁政権による不当な権力行使に抗議するため、06日 11:00から国内治安維持本部令第6号により集会活動が 禁止された11の路線に向けデモ行進を行う予定である。」と発表。いずれも幹線道路で平日は混雑するが、06日はタイの祝日で 、デモの影響は緩和される見通しだ。
「当該地での座り込み活動や全車線の占拠は計画していない。」という。「国家に税金を納めている国家の主役たる国民の道路 を通行する権利を行使する事により独裁的権力行使に対して抗議の姿勢を示す。」という。また、ナタウットは、「目的達成ま でソンクラーン期間中であろうと、選挙委員会が民主党に対する解党の是非に関する判断を下す20日を過ぎようが集会活動を継 続させていく考えである。」と表明。
反政府集会の参加者の多くはタクシン政権(2001〜2006年)のばら撒き政策の恩恵を受けた東北部、北部の農民。農閑期に合わ せ、UDDに動員された。東北部は隣国ラオスと文化的、民族的に近いとされ、差別を受けてきた地域で、経済発展がタイで最も遅 れている。タイの各地方の中で最も人口が多いが、例えば、テレビドラマの役者は色白の支那系クルングテープ都民がほとんど で、色黒の東北人を目にすることは少ない。現在起きている政争はこうした民族的、経済的な格差、差別を背景に、支那系新興 富豪のタクシンと特権階級が権力闘争を繰り広げるという図で、UDDの集会では特権階級の象徴である枢密院や特権階級と結びつ いた財閥、「プレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)に遠隔操作されている。」(UDD幹部)アピシット首相らが攻撃の対象 になっている。
法務省特別捜査局のターリット局長は特別放送の中で、「反独裁民主主義同 盟の集会活動対策により設立された国内治安維持本部に国内治安法の規程に則り秩序回復のためにラーチャプラソン交差点を占 拠して集会活動を展開しているデモ隊や集会活動が禁止されている11路線に向けたデモ行進に対して法の執行権を行使する事が できる。」と確認。この放送は民事裁判所がデモ隊排除のための仮処分申請を棄却した事に対してUDDが誤った情報をデモ参加者 に伝えている事を受けたもの。
タクシン派団体、反独裁民主主義同盟(UDD)のデモ隊が都心の商業地区を占拠し続けている問題で、政府がデモ隊への退去命令 を民事裁判所に求めたのに対し、民事裁判所は、「商業地区占拠は憲法違反。国内治安法のもとで国内治安作戦司令部(ISOC) にデモ隊排除の権限があるのは明らか」として、退去命令請求を審理しないとの判断を示した。退去命令は、ISOCが首相府を通 じて請求していた。
憲法は、「法と公序に反せず市民の安全に影響しない集会は許される。」と規定しているが、民事裁判所は、「商業地区占拠は 憲法違反であり、裁判所に退去命令を求めるまでもない。」との判断を示した。
これに対し、UDDは当初、「政府の請求が拒否された。裁判所はわれわれの味方。UDDの勝利。」との誤解していたようだ。
ターリット局長は、民事裁判所は、「ラーチャプラソン交差点を占拠した集会活動が明確に違法である。」と判断し、「政府に は国内治安法に則り治安回復のために民事裁判所の判断を要さずに法を即座に執行する権限がある。」と判断していた事を明ら かに。
この放送に先立ち、サーティット首相府大臣は別途放送された特別放送の中で、民事裁判所により確認された国内治安維持本部 の権限に基づき、段階的に法的措置をデモ隊に講じていく方針を再確認し、06日に計画されている同盟による集会活動が禁止さ れた11路線に向けたデモ行進に対しては、デモ隊に法を逸脱した行為をさせないために行進を阻止する権限を行使する方針を明 らかにしていた。
04月06日(火)未明ソーイ・パホンヨーティン44内にある建設業者宅に向けM67が 投げ込まれたが、人的被害はなかった。
06時半頃クルングテープ都パトゥムワン区内にあるチュラロンコーン大学の門 から約100m離れた歩道上の鉄製のベンチ付近で爆発物が発見され回収処理が行われた。「回収された爆発物は手製のポリ袋に入 った重さ5圓稜発物が置かれていた。もし爆発した場合は周囲50mに被害を及ぼす恐れがあったが、不完全品だったために爆 発を免れたもの。」と見られている。
10時過ぎまで反独裁民主主義同盟は当初予定されていた集会禁止措置が講じら れた11路線に向けたデモ行進を中止し、ラーチャプラソン交差点の集会会場を死守するために守備体制を強化する方針を明らか に。
「当局が強制排除に乗り出した場合は、パーンファー橋に控えている戦力を移動させ、後方から当局を包囲し駆逐すると共に民 主党本部の包囲に乗り出す。」という。
13時前反独裁民主主義同盟(UDD)は 、パーンファー橋メイン会場に控えている車両を中心にしたデモ隊を集会活動が禁止されている11路線に向け移動させる方針を 変更。
ラーチャプラソン交差点エリアに居座っているデモ隊約1万人の一部を、あえて規制を破って、金融街のシーロム通りまで行進 させるという作戦に出た。途中のチットロム交差点、ラーチャダムリ三差路、サラデーン交差点では、治安部隊との間で小競り 合いになったが、当局は強硬手段をとらず、デモ隊の移動を許した。ペッブリー通りやラーマ4世通り等の各所に設けられた警 戒線も突破。同盟は、警戒線を突破した後に当該路線への当局の進入を阻止するよう指示。
一方、ラーチャプラソン交差点の集会会場を出発したウェーン・トーチラーカーンを中心にしたデモ隊はルムピニー公園内で待 機していた軍関係者を13:30までに排除。
ビジネス街のシーロム通りなどタイ政府がデモを禁止した都内の幹線道路を数千人でデモ行進した。また、03日に占拠した都心 のラーチャプラソン交差点一帯には約1万人が居座り、政府が解散総選挙に応じるまで撤収しない方針だ。政府の臨時治安維持 センターは、反政府活動の拡大を阻止すべく、ラートプラソン交差点エリアに加え周辺の道路やシーロム、スラウォン(スリウ ォン)、サトン通などもデモ隊進入禁止としているが、UDDはこれを完全に無視しており、今のところ有効な対策とはなっていな い。一部でデモ隊と治安当局の小競り合いが起きたが、政府は今のところ強制排除を見送っている。
ラーチャプラソン交差点は伊勢丹が入居するセントラル・ワールドなど大規模ショッピングセンターがひしめくタイ1のショッ ピング街で、周辺には高級ホテルも多い。ほとんどの店舗は反政府集会で閉店を余儀なくされ、経済的な損失は1日2億〜3億 Bに上ると見られる。ラーチャプラソン交差点は交通の要衝でもある。03、04日は週末、06日は祝日だったため、道路交通への 影響は限定的だったが、UDDは07日以降も占拠を続けると見られ、交通渋滞は必至。
政府は集会参加者の多くが地方出身なことから、来週のタイ正月(水かけ祭り)や農繁期入りで帰郷・帰省する人が増えると期 待している。一方、UDD幹部は「ラーチャプラソン交差点でタイ正月を迎える。」と宣言。
14時半頃都内チャトゥチャク区で実業家の民家に手榴弾が投げ込まれ爆発。敷 地内に直径24センチほどの穴ができたが、住人は不在で怪我人はなかった。
14:40
(報道により15時過ぎ)
クルングテープのシーロム通り上で、通りを進行中だった反独裁民主主義同盟のデモ隊による渋滞にキレた女性 が小型ピックアップトラックでデモ隊に向け突進しようとした際に、デモ隊に取り囲まれ一時周囲一帯が緊迫する事態になった が、同盟の自警組織員1人が間に入り衝突を防ぎ、警察が間に入り事態は沈静化した。
現場はバンコク銀行本店前の路上で、女性は「娘を病院に連れて行くところなのにデモ隊により進行を妨害された。」と訴えた が、多くの赤服に取り囲まれ、幼女は泣き始めた。警察が間に入った隙に車に乗り込み、現場から走り去って行った。
また、チャルーンクルン通りを行進中の赤服に、バングラック市場前に群衆30人以上が集まり、赤服を罵った。また、地元住民 は赤服の行動を非難する横断幕を持って来た。両ものは激しく渡り合ったが、衝突はなかった。
15時半頃民主党の本 部があるクルングテープ都パヤタイ区サムセンナイのビルの駐車場に携帯用迫撃砲のM79グレネードランチャーで発射されたとみ られる擲弾1発が撃ち込まれ爆発。爆発物は付近から発射されたM79が使用されたと見られている。本部ビル裏手に駐車中の警察 車両に命中。付近で警戒作業中だった首都圏警察本部バーンケーン署所属の警官2人が負傷、警察車両の窓ガラスが割れるなど した。また、爆発の衝撃で本部に隣接するビリヤードクラブの窓ガラスも割れた。
タイでは政争絡みとみられる爆破・銃撃テロが相次いでいる。05日に商務相の一族が所有する大規模ソープランドで自動車爆弾 が爆発するなど、首都圏だけでも今年に入り約30回の爆破テロが起きている。死者は出ていない。
16時半前アピシット首相は緊急特別放送の中で、ラーチャプラソン交差点や集 会禁止路線で活動を展開しているデモ隊に対して、反独裁民主主義同盟幹部による人員動員を意図した捏造情報に惑わされない よう訴えた。
アピシット首相は、「このようなデモ行為が違法であることをチラシ等を通じてデモ隊に周知徹底を図ってきたが、同盟の幹部 は『政府が不当な強制排除に動いている。』と喧伝しデモ隊の動員を図っている。『この様な状況下で取締を進める事は衝突を 招くだけで最善ではない。』と判断し警戒にあたる当局側の戦力の一時撤退を指示した。」と述べた。
また、アピシット首相は、政府に対して断固たる措置を要求する声があがっており、好ましくない状況にあることを認めたが、 」今後の対応に関しては厳格に法を適用し、国際基準に則り段階的に措置を講じると共に捏造情報を流布している幹部に対して 何らかの措置を講じる方向で検討する。」と述べるに留め詳細を明らかにする事はなかった。
アピシット首相によると、「10日までに情勢が改善しなかった場合はアメリカ訪問を見直す考えだ。」という。
カッティヤ・サワディポン少将は、「15時半頃に民主党に向けM79が撃ち込まれた際に姿を目撃 されていた。」と指摘されている事に関して、民主党前で警戒に当たる警察官に激励の挨拶をした事は認めたが、爆破への関与 に関しては否定。これに先だって行われたインタビューでは、爆破への関与は否定したものの民主党前への訪問には触れていな かった。
カッティヤ少将によると、「13時頃に尊敬する民主党副党首のトライロン副党首に、民主党本部とアピシット首相私邸への攻撃 に執着している反独裁民主主義同盟のアリスマン・ポンルゥアンローンがデモ隊を率いて民主党に来る恐れがあり、殺されない よう警告するために民主党前に行ったが、既に党の大物がいないと聞かされたので、現場から走り去ろうとした際に自分を見つ けて車を取り囲んだシンパの警察官に手を振っただけで、爆破に関しては一切心当たりがない。」という。
また、爆破の背後関係に関しては、組織に関しては不明だが、おそらく民主主義市民連合を首相官邸や空港から追い出し政権を 組織する機会をもたらしてくれたM79に対する恩義を忘れたステープ副首相に対して不満を持つ組織による仕業との考えを皮肉混 じりに示した。
タクシンの元法律顧問だったノパドン・パッタマは、「タクシンが重病。」との噂を否定。
タクシンが04日と05日に2日連続で反独裁民主主義同盟の集会会場とを繋いだビデオ演説を中止した事を受け、「タクシンが重 病だ。」との憶測や「ドバイ当局から政治活動禁止の勧告を受けている。」等の憶測が広がっていた。また、06日夜に予定され ていたビデオ演説も、同盟幹部のチャトポンによると喉痛で中止になっている。
ノパドンによると、05日にタクシンと電話で接触した際に、依然ドバイに滞在中で、何ら病気を患っていない事が確認されてい るという。しかし、ビデオ演説が中止になっている事に関しては、「直接聞いていないが、おそらく個人的なビジネスにかかり っきりになっているのではないか。」と語るに留めた。
国家人権委員会のチューチャイ事務局長は、「政府と反独裁民主主義同盟の間に立つ組織として危機的状況にある国内 情勢の問題の根源を探り、危機脱出に向けた提言をまとめるためアーナン元首相、チュワン元首相(71)、バンハーン元首相 (77)及びチャワリット元首相(77)の4人の首相経験者や宗教指導者、学識経験者、市民活動の代表等を招致してセミナーを 開催する。」と明らかに。
「既に4人の首相経験者は快諾している。」という。開催日程に関しては、「現在出席予定者と調整中で、別途アナウンスする 予定だ。」という。
チャワリットはプア・タイ党の顧問団長、チュワン(71)は民主党の顧問団長、バンハーン(77)は党首を務めていたチャート ・タイ党の解党処分で公民権5年停止の身、元外交官のアナン(77)はさまざまな分野で活躍しており国際的にも高い評価を受 けている。
先の直接対話は、下院解散の時期を巡って意見が対立、もの別れに終わった。だが、チューチャイ事務局長によれば、「政府も UDDも話し合いによる解決を断念しておらず、対話再開に向けて働きかけを続ける必要がある。」とのこと。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、「引き続き非暴力を旨とした活動の継続を確認した上で、強制排 除の機会を虎視眈々と窺っている政府に対抗するために07日から更に活動レベルを引き上げて活動に臨む方針である。」と明ら かに。
07日に予定されている活動計画に関しては明らかにされていない。
また、ナタウットは、当局内で首相の指示に従わない者が出始めている事を明らかにし、強制排除命令を拒否した第2騎兵部隊 近衛師団本部のスラサック本部長の指揮官職を解き、昨年のソンクラーン期間中の強制排除に関与した事があるプラチンブリー 県の第2歩兵部隊近衛師団本部のワリット本部長を指揮官に据えた事を明らかにした。
一方、幹部のチャトポン・プロームパンは、「07日に政府がピープル・チャンネルの閉鎖に動く恐れがある。」として、デモ隊 の更なる集結を呼びかけた。チャトポンによると、「デモ隊の強力な抵抗によりピープル・チャンネルが閉鎖された日が政府の 敗北の日になる。」という。
軍関係筋によれば、04月03日からクルングテープ都最大の商業地区がデモ隊に占拠された状態が続いているが、デモ隊 が暴徒化するなどの事態とはなっておらず、このため、アヌポン陸軍司令官は、「現段階では強制排除は不要。」との姿勢を変 えていない。このほか、「強制排除に踏み切れば、武闘派が強硬に抵抗し、死傷者が出る恐れがあることから、同司令官は、可 能なかぎり平和的手段で問題解決を図るべきと考えている。」という。
また、別の軍関係筋によれば、「強硬手段では、一時的にデモ隊を排除できたとしても、火に油を注ぐ結果となりかねず、現状 では、陸軍にできることはほとんどない。求められているのは直接対話や下院解散による政治的解決であり、これは、アピシッ ト首相の政治手腕に掛かっている。」とのこと。



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「NNA(エヌ・エヌ・エー)」、「週刊タイ経済」
「ไทยรัฐ(Thairath)」、「เดลินิวส์(Daily News)」、「โพสต์ ทูเดย์(Post Today)」
「The Nation」、「Bangkok Post」
「AFP」、「BBC」、「CNN」
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「時事通信」、「共同通信」、各種地方紙、「Rapporteurs Sans Frontières(国境なき記者団)」
「タクシンの政治」、「Kaan Muang Thai -タイの政治- 」
「ウィキペディア(Wikipedia)」、「アジア・リンケージ」
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「日付のある紙片」
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