タイクーデター Thai Coup d'état

ver.2.1545 11/06/10

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2006年09月19日(火)夜半

タイのテレビ局が一斉に通常放送を中止し、「クーデターが発生。
国軍が全土を掌握。タイ憲法は失効した。」と繰り返し放送を始めた。



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タクシンとタクシン一族の詳説は膨大になったので、
分離してこちら(未完成) → タクシン  Thaksin

1981年04月のクーデター未遂事件、1985年09月のクーデター未遂事件、
1991年クーデター(1992年の5月流血事件)は、
こちら → 1991年タイクーデター Thai Coup d'état in 1991

繰り返された政変、戦争、タイ王朝史は、
こちら(アユタヤ朝中期まで完成) → タイの 王朝 Thai Dynasty


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19章  国際逃亡犯タクシンの謀略 赤服を操り タイの破壊工作
03月02日(月)朝アピシ ット首相は定例政見放送の中で、06日にプラポッグラオ研究所を主体として政治改革を進めていく 方針を正式に伝え、プラポッグラオ研究所内で政府の要請の受け入れの是非に関する判断が下され る見通しを明らかに。この発言は、反独裁民主主義同盟側が掲げた4つの要求について触れた際に 語られたもので、「憲法改正要求に関しては、プラポッグラオ研究所を主体として進められる政治 改革の一環として取り組む方針である。」と再確認。
また、首相及びガシット外務大臣の辞職要求に関しては、既に野党側が不信任決議案審議の提出に 動いていると指摘した上で、辞職要求は議会制度に則って行うべきであると指摘した。
アピシット首相は定例政見放送の中で、「1ケ月後に2空港を占拠した民主主義市民連合 に対する法的責任の追及作業の進展を見ることが出来る。」との考えを示した。
この発言は、27日朝に首相官邸前から撤退した反独裁民主主義同盟のデモ隊が要求に掲げていた4 つの要求について触れた際に語れたもので、アピシット首相は平穏なデモ活動を展開し東南アジア 諸国連合首脳会議開催前にデモ活動を中止し、平和的な雰囲気の中で同首脳会議を開催する機会を 与えてくれた同盟に対して謝意を表明し「同盟の4つの要求を軽んじてきたわけではない。」と強 調し、「同盟が要求の1つに掲げた民主主義市民連合に対する訴追に関しては、誰彼に対する報復 や法的な特別配慮を除外し所定の法的手続きに則り粛々と捜査作業を進めており、同盟が再度大規 模集会を招集する1ケ月後までには法的責任の追及作業に大きな進展を見ることが出来るだろう。 」と語った。
民主主義市民連合の顧問弁護士のニティトン・ ラムルアは、「警察とデモ隊との正面衝突を招いた昨年10月07日の国会ビル前の封鎖行動に関与し た民主主義市民連合の幹部や論客、集会進行役等21人に対して逮捕状の発行に先がけて発行された 容疑開示のための出頭令状に基づく出頭を当初予定の06日から30日に延期した。」と明らかに。
電力発電公社民営化無効訴訟やiTV労組解雇取り消し訴訟等のタクシン政権を敵に回した訴訟でこと ごとく勝訴判決を勝ち取ってきた事でも知られるニティトンによると「、出頭令状に記載された期 限が短期間であるために、多くの対象者が別の予定を入れている関係で全員揃って出頭することが できないための措置だ。」という。
また、ニティトンは、「一部の捜査担当者が案件に関与しており公正な捜査を期待する事が出来な い。」として、出頭令状の対象になっている者が捜査担当者を他の者に代えるよう要求している事 、また、対象になっているウィーラ・ソムクワームキットの配下の人物が警察から出頭令状の受け 取り証に署名をするよう強要されていた事を明らかに。
自らも国会議事堂の封鎖案件に絡んで職務遂行義務違反等で国家汚職防止取締委員会の調査対象に なっている首都圏警察本部のアムヌアイ副本部長も、連合顧問弁護士のスワット・アパイパックか ら電話で30日に出頭を延期する旨連絡があった事を確認。
一方、先にアムヌアイ副本部長は、直接国会議事堂の封鎖に関与していないカシット外務大臣を今 回の出頭令状の対象者から除外したこと、また、既に首相官邸占拠に結びついた大規模行動に関与 で逮捕状が執行され事情聴取が行われていたチャムローン・シームアン少将及びチャイヤワット・ シンスウォンに対する令状発行を見合わせた事を明らかにしていた。
反独裁民主主義同盟は、08日にコン ケン県内で開催される同盟の集会にタクシンが電話出演する予定を明らかに。同盟によると、赤服 軍団の組織固めの一環として08日のコンケン県を皮切りに22日までにかけて地方で開かれる集会に タクシンが電話出演する予定。
AFP電によると、香港の外国人記者クラブは、タクシンの国際電話回線を使用したビデオ出 演による特別講演の実施を確認。技術上の理由で当初2日に予定されていた特別講演を2〜3日延期 させる方針を明らかに。
香港で取材中のタイPBSの女性キャスターは01日19時台のニュースの中で、「技術上の理由で特別講 演が来週に延期された。」と伝えている。また、女性キャスターは、支那や香港行政特別区がタク シンに対して何らかの措置を講じる可能性は極めて低いものの、当地の法律専門家は、「特別講演 の内容に対し不快感を覚えた香港の行政当局がタクシンに対して再入国禁止措置を講じる可能性が あることを嫌い、タクシンが特別講演のため香港入りをキャンセルしたとの見解を示していた。」 と番組の中で明らかに。
首相府は01月09日、首相官邸を約3ケ月間にわたり占拠した反タクシン組織、民主主義市 民連合(PAD)」を相手取って1800万Bの損害賠償を求める民事訴訟を起こしたが、メティ弁護士は 、「問題の原因がなくなった。」と、「首相府が訴訟を取り下げることになった。」と明らかに。 PADによる占拠で長期にわたり政府は業務を妨害されたが、メティ弁護士は、「政府庁舎で通常通り に業務が行えるようになり、周辺道路も封鎖が解かれ、通勤にも支障がない。政府が裁判所に訴え る理由がなくなった.」と説明。なお、この訴訟は民事責任に関するもので、刑事責任とは無関係。
「英国がタクシンにビザを再発給した.」との噂について、アピシット首相は、「何も聞い ていない。」と述べた。外務省筋も、「英当局に確認中だが、真偽のほどは不明。」としている。
タクシンは昨年11月、英当局にビザを無効とされ、事実上の英国入国禁止となったが、タクシンの 側近によれば、「再びビザが発給された。」とのこと。これは、英当局がタクシンの有罪判決を政 治的で不当なものと判断した結果という。しかし、関係筋によれば、「アピシット首相が今月半ば と来月に英国訪問を予定していることもあり、この時期に英当局がタイ政府の意向に反してビザを 再発給することは考えにくい。」という。
アピシット首相は、「タクシンの身柄引き渡し、そして、彼を刑に服させることは非常に 難しい。」と述べた。 タイ当局は先に、「支那にタクシンを香港で捕らえ、身柄を送還するよう要請する。」と報じられ たが、タクシンの所在が不明なうえ、犯罪人引き渡し条約を締結していない国に潜んでいる場合は 、当該国との交渉にも時間がかかる可能性があるという。
アピシット首相によれば、「東部チョンブリー県のドンと呼ばれたソムチャーイや元副内相のワタ ナーも国外逃亡したとみられているが、その所在を突き止め、身柄引き渡しを要請することはまま ならない状態であり、タクシンについても同じことが言える。」とのこと。
03月03日(火)ステープ副首相は、タ クシンが国外からタイに向けて政治的行動や発言を行っていることについて、「政府は南部のテロ 問題や麻薬問題、そしてタイ国内の経済問題を解決するため手一杯であるため、タクシンにかまっ ている時間はないため、好きにやってもらってかまわない。」と発言。
タクシンは本日(02日)に香港から電話を利用した特別講演を行う予定だったが、技術的な問題が 発生したことから延期することが決定。
アピシット首相は東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、支那、南朝鮮、オーストラリア、 ニュージーランド、インドの首脳会議を04月10〜12日にタイ南部のプーケットで開催する考えを明 らかに。当初は昨年12月に予定されていたASEAN首脳会議と同時期にクルングテープで開催する予定 だったが、タイの政局混乱を受け、ASEAN首脳会議は022月28日〜03月01日にフアヒンで開催。ASEAN プラス日支南鮮などは参加国の日程が合わず延期されていた。
アピシット首相は、プーケットを開催地に選んだことについて、「各国首脳が集まるのに便利。南 部は民主党の支持基盤で、反政府勢力による妨害の心配もない。」と説明。
アピシット首相(民主党党首)付き報道担当のテープタイ・セーンポンは、「タクシンが 弁護士を通じて査証の取消処分を講じたイギリス政府に対しての処分の取り消しを求める異議申し 立てを行っている。」と明らかに。
この発言に先立ち在タイ英国大使館クイントンは、「英国政府がタクシンに査証を再発給すること が決定した。」との噂が流れていることに関し、「信憑性のない情報に関してはノーコメント。」 、「現在英国のタクシンに対する対応は以前と変わっていない。」と発表。「もし疑問等があるな らば、このような噂を広めた新聞社(マティチョン紙)に連絡を取り真偽のほどを確かめて欲しい 。」と述べ、間接的に査証の再発給を否定。
反独裁民主主義同盟DTV系幹部のチャトポン・プロームパンは、「08日コンケーン県内で開 催される集会を皮切りに22日まで合計4ケ所で開催される集会の全てにタクシンが電話演説する予 定になっている。」と発表。また、「地方での集会活動を終えた後に再度クルングテープで大規模 集会を開催すし、恐らく前回と同様に首相官邸前で長期の座り込みを展開する事になる。」との見 通しを示した。地方で開催される集会は08日にコンケーン県、14日にアユタヤー県、15日にチャン タブリー県、22日にチエンマイ県での開催の予定。
サーティット首相府大臣は、「アピシット首相が閣議で全大臣に対して、1人あたり最低 2つの県を07日から視察し地方住民が抱える問題の理解及び地方住民の政府の政策に対する理解の 強化に努めるよう指示した。」ことと明らかに。
アピシット首相は、すでにロッブリー県を視察済みだが、「現地で活動する関係政府機関などから 説明を受け、問題解決に向けた作業の進み具合を確かめたい。」とのこと。
赤服軍団の勢力拡大を目指して地方での集会活動を強化する方針を明らかにしている反独裁民主主 義同盟に対抗した措置と見られているが、サーティット首相府大臣は、「同盟が地方で開催する全 ての集会にタクシンが電話出演する事を明らかにしていることや、同盟の地方部での勢力拡大を意 識したものではない。」と強調。
地方住民が抱える問題に対する理解及び地方住民の政府の政策に対する理解の強化を期し て行われる各大臣による地方啓蒙活動に絡んで、民主主義市民連合の幹部や論客と親交があるある 事でも知られる女性のカラヤー科学技術大臣が、親タクシン派の赤服軍団による強力な妨害に晒さ れるおそれがあるウドンターニー県を担当。朝のネーションチャンネルのニュースによるとカラヤ ー大臣はウドンターニー県の他にノンカーイ県及びラヨーン県も担当する予定。
また、同様に赤服軍団の砦であるチエンマイ県はプラウット防衛大臣が担当する予定。アピシット 首相はロッブリー県、ステープ副首相はナコンナーヨック県とサムットプラーカーン県を担当する 予定。「カシット外務大臣は、地盤を持たない比例代表区選出であるため、まだ担当地域は決まっ ていない。」という
首相府のナティ事務次官は、「PADに対する民事訴訟を取り下げることはない。そのような ことをすれば、わたしが検察当局から責任を問われる。」と述べ、先の報道を否定。
サティット首相府相も、「首相府が警察への訴えを取り下げることがあっても、民事訴訟を取り下 げることはない。」と明言。
この訴訟は、反タクシン組織、民主主義市民連合(PAD)」のデモ隊が昨年、3ケ月にわたり首相官 邸を占拠し政府業務が妨害されたことから、PAD幹部6人に対し1800万Bの損害賠償を求めたもの。
先の報道では、訴訟を担当する弁護士が、「原状回復に伴い賠償を求める理由がなくなった。首相 府は訴訟を取り下げる。」と述べたとされていた。
03月04日(水)プア・タイ党スチャー ト・ラーイナムクン下院議員は、先日タクシンと香港のコンチネンタルホテルで面会した際、タク シンの談話を明らかにした。
タクシン相は、「もし6ケ月以上1年以内に現在の経済情勢を解決できなかった場合、自らタイに 戻り解決する意思がある。現在政府が行っている経済政策は誤った政策だ。祖国であるタイにいつ でも帰国する準備はできている。」と述べたという。
プア・タイ党チャワリンは、首相および閣僚が今週タイ国内各地を訪問する予定であるこ とについて、「反政府派の市民デモ隊と遭遇できるだろう。」と述べた。また、「タクシンと会談 するため香港に向かったものの、タクシンが既に香港から出国したため会うことはできなかった。 」と明かした。
選挙管理委員会の会議で、小政党26党の解党命令。理由として党員数が5000人以上また各 地方に支部が1つあるという条件を満たしていなかったため。解党命令が下された党は、以下の通 り。
労働党、パラン・ペンディン党、ラック・ムアンタイ党、ナム・ウィティ党、プワン・プラチャー タム、ラック・タイ、ウドム・ラット、プラチャーチョン・カオナー、サハタム、サイアム・カオ ナー、プラチャチャート・タイ、シラピン、シー・サイアム、パッタナー・プラチャー・ティッパ タイ、サンティパーブ・チャオタイ、サイアム・サンティ、エカラート、サンコム・タイ、ユーデ ィ・ミースック、ストリー・プアチャート、タイ・ユパーン、タイ・ラムルアイ、二ティサート・ タイ、セーリ・プラチャタイ、国民の声党、スー・プア・タイ党。
与党国会対策委員長のチナウォン・ブンヤキヤットは、野党が11日に提出を計画している 不信任決議案の審議を26日から27日にかけて行う見通しを明らかに。与党側に資料等の準備をする 必要があること、また25日にアピシット首相が国外を訪問する予定を理由にあげた。
また、審議日程が反独裁民主主義同盟が26日に計画している大規模集会と重なる見通しに関しては 、「むしろ国民の関心が議会に集まる事が予想されることから大きな懸念材料にはならない。」と の考え。
プア・ペーンディン党のプラチャー派は、プア・タイ党が11日に提出を計画している不信 任決議審議案に署名しない方針。
「先にプア・タイ党が審議後にチャルーム・ユーバムルン警察大尉を次期首相候補に指名する方針 を決定と今回の方針決定とは無関係である。」としている。
プア・ペーンディン党のプラチャー派は、先の首相指名国会でプラチャー・プロームノーク警察大 将に票を投じ連立政権への合流を拒否した複数の会派に所属する12人の議員で構成されるグループ 。プラチャー警察大将によると、「まだ政権発足間もなく施政面での誤りがないこと、また、政府 側に向こう1〜2ケ月間に渡り経済対策を進める機会を与えるべきと判断し今回の決定に至った。 」という。
プラチャラート党のサノ党首は、「プア・タイ党のデータだけでは不信任決議案審議に持 ち込んでも政府を打倒する事は不可能である。」、「議決が伴わない一般審議形式で不信任審議を 行うべきである。」と発言。
サノ党首は、「国家が危機的状況にある時に政治的な係争を展開するべきではない。プア・タイ党 による不信任決議審議案の提出を党として支持しない。」、「議決が伴わない一般審議形式で不信 任審議を行い国民の判断に委ねるのであればプア・タイ党に合流し審議に参加する考えである。」 と語った。
サノ党首によると、「プア・タイ党側が目玉案件に掲げている農地改革政策(ソーポーゴー4-01) 関連や2005年の巨額献金疑惑等は古い案件で全く意味をなさなず、むしろ現在直面している問題を 主テーマに掲げて審議を進めて国民の判断を仰ぐべきだ。」、「先にプア・タイ党の不信任決議案 審議に合流しない方針を確認したプア・ペーンディン党のプラチャー・プロームノーク警察大将と も意見を一つにしている。」という。
03月05日(木)先のチエンマイ県知事 の異動に対し、タクシン支持勢力の勝手を許したことによる左遷との見方。県知事は内務省が任命 。
ステープ副首相は、「何も聞いていない。内務省が適切に判断、決定したものと思う。」と述べた が、「トライシット県知事は、野党、プア・タイ党幹部と近しい間柄で、タクシン支持団体、反独 裁民主主義同盟(UDD)のデモを厳しく取り締まらなかったため左遷された可能性が強い。」という 。
チエンマイ県知事から内務省付ポストに突然異動となったトライシットは、「理由はわからないが 、本省の命令には従う。」としている。
アピシット首相は、プア・タイ党が来週中にも不信任決議案を提出することについて、「 現状では野党が現政権を倒せるほどの情報を持っていない。」と述べた。またこの問題については 、「提出され次第対応に当たる。」としている。
プア・タイ党スラポン下院議員は、来週にも提出が予定されている不信任決議案について 、「アピシット首相とコーン財務相は覚悟しておいたほうが良い。」と発言。「特にコーン外務相 は反論できないほどの情報を持っている。」という。詳細は明らかとなっていないが、「民間企業 と結託し脱税を繰り返してきた。」としている。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部で元首相府相のチャクラポップは、不敬 罪疑惑で刑事裁判所より出頭命令が出ていたことを受け、出頭。
チャクラポップが話したとされる英語での不敬罪に抵触する内容について、改めて翻訳する必要が あるとのことから、04月29日まで裁決の延期が決定。
これを受け、チャクラポップは、「8ケ月も前のスピーチ内容に問題があったとしても、既に外務 相を退任しており、いまさら訴えるのはおかしい。またこのときのスピーチ内容には不敬罪に抵触 するような部分は一切ない。」、「無実を証明するため正確な翻訳を自身の手で国民に示す。」と 述べた。
ラチャダー刑事裁判所は、先月25日のタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心 とした赤服集団の大規模集会で、陸軍歩兵2人が赤服集団の一部から暴行を受けたことについて、 6人に逮捕状を発行。
監視カメラや被害者、現場関係者等の証言から7人に逮捕状を請求していたが、裁判所は証拠が不 十分と判断した1人を除く6人に逮捕状を発行。
「反タクシン組織、民主主義市民連合(PAD)が政党設立の準備を進めている。」という。
PADは、政治にまつわる諸問題を一掃するためとして、清潔な政治を目指し「新政治」を掲げている が、これを実現することが、新党設立の目的という。党首経験のあるチャムロン元クルングテープ 都知事が新党党首に就任する見通し。
PAD幹部のスリヤサイによれば、民主党を含め既存政党は、柵のため理想的な政治を実現できないの が現状。そのため、PADはこれに風穴を開けるべく新党設立に動き出した。」とのこと。
PADは昨年、数千、数万人の市民を動員し、首相官邸やスワンナプーム国際空港などを占拠。タクシ ン派政権追放の先鋒となった。昨年12月にタクシン派与党が選挙違反で解党され、タイ民主党に政 権が移ったことから、現在は活動を停止。
午後地方啓蒙活動強化の一環として07日にロッブ リー県を訪問するアピシット首相を迎え撃つために赤服軍団の動員を進める方針を明らかにしてい た反独裁民主主義同盟DTV系幹部のチャトポン・プロームパンは、前言を撤回し、07日にロッブリー 県内で赤服軍団の大規模集会の開催を明らかに。
チャトポンによると、「アピシット首相と直接対峙する活動を行う計画はなく、また大規模集会の 際にはタクシンが電話参加する予定になっている。」という。
03月06日(金)アピシット首相は、反 タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)が、政党を立ち上げを検討していることについて、「国 民の選択肢の一つであり、有権者に新たな選択肢ができる。」と述べた。だが、「民主党に失望し たため設立を検討しているのか今のところ理由がわからない。」という。
反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)幹部ピポップは、現在政党を設立することを 検討していることについて、「賛成派と否定派に分かれているものの、PADの中心となる5幹部に関 しては全員賛成している。」と明らかに。また、「PADによる政党が設立された場合、政党の理念は 民衆のための政治である。」と述べた。
幹部のソンティに関しては、「賛成しているものの、政党に参加することはない。」としている。 また、「PADによる政党は民主党と協力はするものの、それは民主党が古い政治手法から抜け出すこ とが条件だ。」としている。
アピシット首相は、「刑法112条に定められた不敬罪関連条項をより適用範囲を明確にする 形で改正する方向で検討を進める考えである。」、「既にその方針を国家警察本部のパチャラワー ト本部長を始めとする関係機関に伝達済みである。」と明らかに。
この発言はAsia News Networkの結成10周年を記念した特別講演の中で語られたもので、アピシット 首相は、「不敬罪規定は刑法の一部をなす特別な規定ではない。」と強調し、「適用規定が不明確 であったために起こりえた不敬罪規定の政治的な利用等を防止し、公正な適用を担保する事を視野 に改正に取り組む考えである。」と語った。また、アピシット首相は、「この方針が国際社会の目 を意識したものではない。あくまで公正さを確保するために行うものである。」と強調。
政府が進める地方啓蒙活動の一環として強硬派の赤服軍団による強力な反対運動に直面す るおそれが指摘されているウドンタニー県を07日に訪問する予定にだった科学技術大臣のカラヤー ・ソーポンパニット♀は訪問を中止した事を明らかに。
民主主義市民連合の幹部や論客と親交があり、また、主要な論客1人を顧問に据えたカラヤーによ ると、「この中止措置は既に04日にウドンタニー県を訪問し、赤服軍団による妨害にあう事なく地 域住民の声の聴取を終えたための措置で、07日に直面するおそれがある赤服軍団から逃げたわけで はない。」という。
一方、赤服軍団最強硬派のクワンチャイ・プライパナーが07日に訪問予定だったカラヤーのウドン タニー入りを阻止するためコミュニティー・ラジオ等を通して赤服軍団の動員を進めている事に関 しては、冗談交じりに問題ないと語り、「何れにしても赤服軍団を動員しても自分と直面する事は ない。」と語った。
プア・タイ党所属議員のピーラパン・パールスック(イサーン・パッタナー会派)は、「 党内の一部議員から10日から11日にかけて提出が予定されている首相・内閣不信任決議審議案の提 出を延期するべきである。)との声が上がっている事を明らかにし、近々党内合意に向けた話し合 いの席が設けられる事を明らかにした。
ピーラパンによると、「延期を申し立てている議員は、『政府の経済対策の成果を見極めた上で不 信任決議案審議に持ち込むべきである。』と主張している。」という。
一方、野党国会対策委員会のウィタヤー委員長(プア・タイ党)は、前日夜にソムチャーイ前首相 や党顧問のチェッター・タナチャーロー大将(前ルアム・チャイ・タイ・チャート・パッタナー党 党首)等の協力を得て行われたプラチャラート党のサノ党首に対する説得工作をもってしても不信 任決議案審議に合流しないとするサノ党首の考えに変わりがなかった事を明らかにし、たとえ署名 が党所属の議員からしか得られなかったとしても予定通り審議案を提出する方針に変わりがないこ とを確認。
タクシンはタイム誌とのインタビューの中で、「自分が首相だった時代にスクムウィット 通りにある住宅内で行われた、暗殺ないしは裁判を通して自分を権力の座から引きずり下ろす事を 企図した謀議の模様を記録したテープを所持している。」と明らかにした。
「このテープは、謀議の参加者からもたらされたものだ。」というが、公開する可能性に関しては 、「国内対立の激化を招くおそれがあることから慎重に対応する必要がある。」と語り明確にしな かった。政治的な報復に晒されていること、及び民主主義再生のために復帰して欲しいとの声があ る事を理由にあげ、あらためて政界からの引退を撤回した事を確認し、「国内対立を解消するため に必要であるとの声があれば何時でも帰国する用意がある。アピシット首相が対立を解消する事が でき、国民から支持を得られるのであれば、それはそれで構わない。」と語った。しかし、「民主 主義市民連合の後押しで軍により送り込まれたアピシット首相に政治対立問題の解消は不可能であ る。」と付け加える事は忘れなかった。
一方、アピシット首相が各国にタクシンの強制送還に向けた協力を要請している事に関しては、「 アピシット首相が民主主義を信奉しているのであれば、実権を掌握し自分と敵対している人物を判 事に据えた上で下された判決に基づいて実刑が下された自分に対してその様な動きをとる事はあり 得ない。」、「これは明らかな政治的な動きである。」と述べた。
また、民主主義市民連合による2空港占拠に関しては、「政府の指示に対して軍が動かなかったこ とからも、この動きが軍による静かなクーデターであった事は明白である。関与した者は法に基づ き処罰されるべきである。」と発言。
更に、不敬罪が政治的な道具として利用されている現状に関しては、「不敬罪は王室を保護するた めの規定であり、政治的な道具として利用され王室及び国家を害する事を防ぐためにも規定の適用 を明確化するべきである。」と指摘。
盗聴テープ発言に関しては、余りにも古い謀議の話だったせいか、親タクシン派が思っていたほど の大きな注目は集めていない。
タイ地元警察は、コンピューター法15条の違反で、ニュースサイト「プラチャータイ (Prachatai)」都内の事務所を強制捜索、サイト管理人のタイ人女性を逮捕。チュラロンコーン大 学教授の教授ポストを担保に即日保釈された。タイ国営テレビ局チャンネル9が報じた。
閲覧者が自由にコメントできる機能があり、この中で王室を侮辱する書き込みがあったものの、削 除しなかったことから逮捕したもの。マグサイサイ賞受賞者で元上院議員のチョーン・ウンパーコ ンが主催するプラチャータイは、今回警察によって逮捕者が出た理由について、「サイト内にある 掲示板に書かれた内容で王室を侮辱する書き込みがあったかもしれない。だが、閲覧者による書き 込みは膨大で、書き込みを管理しきれず削除が間に合わなかった。」としている。
プラチャータイは、民主的に成立したタクシン政権による言論弾圧、メディアへの管掌に対抗する と共に南部国境3県情勢激化の背景にタクシン政権がある事を主張する目的(サイト説明のまま) で開設されたオピニオン・サイトで、クーデター直後には反クーデター派の意見表明の場として利 用されたり、真っ先に反クーデター運動を開始したチョーンの実弟で不敬罪に問われ現在もう1つ の母国であるイギリスに帰国中の、ジャイ・ジャイル・ウンパーコンの最近のアピール文や論文を 掲載すると共にそれに対する賛否両論を受け付けていた。
この摘発を受け、チョーンは、警察から問題となった書き込みや書き込まれた時期等に関する詳細 な情報が開示されないまま摘発が行われた事を明らかにし、「クーデター以降にタイが謳歌してい た報道の自由を不敬罪の名で制限する憂慮するべき動きである。」と非難する声明を発表。チョー ンは旧iTVの公共放送局化政策の支持者で、現在タイPBSの運営評議会の主要メンバーでもある。
皮肉にも摘発が行われた06日には、アピシット首相が国外メディアに対して報道の自由を確約し不 敬罪規定の適用の明確に向け取り組む意向を表明。
03月07日(土)アピシット首相は、あ らためて「自分は民主主義制度に則り選挙で選ばれた下院議員により選出された首相である。」と 強調。 これは、タクシンがタイム誌とのインタビューの中で。「アピシット首相は民主主義市民連合の後 押しで首相になった。」と指摘した事を受けたもので、アピシット首相は、「タクシンが国外逃亡 中だったために自分が議会によって首相に選ばれたという事を知らなかったのだろう。」と皮肉っ た。
また、「何故タクシンが国外メディアを通して政府を攻撃しているのか。」との質問に対しては、 「インタビューをした人に直接聞いて欲しい。」と答えた。
民主主義市民連合の下東北地方組織を束ねるチャイヤワット・シンスウォンは、「連合の 政党設立構想は自己の顔に唾を吐きかける行為に等しいものである。」と非難。
この発言は、先に連合幹部のソンティ・リムトーングクンが04日夜にスラタニー県のサムイ島で開 かれた集会の場で政党設立構想を明らかにした事を受けたもので、チャイヤワットは、「政党を設 立せず、政治的なポストを要求しないとの連合の基本方針に反し、まるで自らの発言を翻し、それ と逆の行動にでる既成の政治家と同様な発想である。」と発言。
また、民主党比例代表選出議員を辞職したマヌーングリット・ループカチョン大将やTPI社元オーナ ーのプラチャイ・リヤオパイラット等が中心になって設立を進めている「プラチャーピワット(国 民教化)党に参画する。」と報じられていることに関し、「事実ではない。」と否定し、「連合の 党設立構想に反対しているのは、同じ花でも異なる色の花を咲かすのと同様に民主主義に則った組 織内で起こりえる意見の相違でしかなく、連合の活動そのものに反対しているわけではない。」と 強調。
03月08日(日)プア・タイ党のプロー ムポン報道担当は、民主党所属のサロチャー・ウィーラチャーティワッタナー♀が01月に行われた 補欠選挙でサムットプラカーン県内の選挙区から出馬・当選し、その後選挙違反でレッドカードが 引き渡された件に絡んで、「民主党のアピシット首相以下の執行幹部が共謀関係にある疑いがある 。」として選挙委員会に対して調査を依頼する方針を明らかに。
レッドカード引き渡しの理由となった買収に民主党の党幹部が関与ないしは承知していながら放置 していた事が明らかになった場合は、党解党の要件になる。
プロームパンによると、「今回の動きは、スメート委員が70歳の定年で選挙委員会を去った後に残 された4人の委員長以下の委員の中立性を問う狙いもある。」という。また、プロームパンは、「 民主党最高顧問のチュワン・リークパイが国家汚職防止取締委員会に対して不十分な資産報告書を 提出した疑いがある。」と明らかにし、「時期をあらためて疑惑の詳細を公表する考えである。」 と述べた。
香港のSunday Morning Post紙が、「2年の実刑判決を受けているタクシンの強制送還に適 用可能な犯罪人引き渡し条約締結に向けた香港とタイとの間で行われている交渉が進展を見ており 、締結も近い。」と報じ、香港当局がタイとの犯罪人引き渡し協定締結についてタイと話し合いを 進め近くこれがまとまり、タイ・香港間で犯罪人交換が可能になる見通し。タイは支那と犯罪人引 き渡し条約を締結しているが、今のところ、特別行政区の香港には適用されない。「香港との間で 協定が締結されれば、タクシンは今までのように自由に香港に出入りすることはできなくなる。」 という。
タクシンの個人スポークスマンのポンテープ・テープカンチャナーは、「タイと香港との間で犯罪 人引き渡し条約が締結されても、タクシンに影響を与える事はない。」との考え。また、ポンテー プは、12日に香港の外国人記者クラブの主催で行われる予定になっている特別講演にビデオ・リン クを利用して香港以外の場所から行われる事を再確認。
夜から今日の真相の番組イベントという形式で反独裁民主主義同盟の大規模集会が開催さ れるコンケーン県県都内の会場で、主催者側のウィーラ・ムシッカポンやチャトポン・プロームパ ン、ナタウット・サイクアといったDTV系幹部が中心になって行った集会の無事を祈る仏式に則った 儀式に、断絶が伝えられていたウドンターニー県最大の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プラ イパナーが共に参加していた事が確認された。
これまで、クワンチャイによる活動資金及び補欠選挙への貢献絡みの発言をDTV系幹部が非難してい て以来、両者間の断絶が伝えられ、これまでにクワンチャイ氏主催のコミュニティー・ラジオ局に 対してDTVの番組の配信中止措置がとられたり、先の首相官邸包囲行動の際にはクワンチャイがDTV 系幹部とは別行動をとり、僅か1日弱でクルングテープから引き上げていた。
国外逃亡中のタクシンは、東北部コンケーン県で開かれた反独裁民主主義同盟の集会で電 話出演。「政情不安が経済に打撃を与え、社会の崩壊につながる恐れがある。」と論じた。さらに 、「わたしが首相なら,政府とは違う取り組みをする。国外からの借款や現金の配布を行わず、就 労機会の創成や生活の糧を得る手段の提供及び小規模事業を展開するための資金の提供等による自 力再生に焦点を置いた経済政策を推進する。国民を困窮させはしない。2500億B未満の資金投入で 借金問題を解決し貧困を一掃する。」と言い切った。
また、タクシン政権(2001〜2006年)は各方面から汚職まみれとの批判を浴びたが、タクシンは、 「今の政権は政治家とビジネスマンが結託して国の資産を貪っている。」と糾弾。なお、タクシン は、「機上から電話している。」として、現在地を明らかにしなかった。
また、タクシンは、「タイ国内に存在する二重基準が赤服軍団を生み出した原因である。」と語り 、公正な社会の実現を訴えたが、自らが支持・不支持を層・地区別に区別して恣意的且つ差別的な 政策を推進しタイ国内に新たな二重基準をもたらしてきた事に触れることは一切なかった。
自らを民主主義のチャンピオンと自称するタクシンは、2005年に行われた総選挙の際に「タイ・ラ ック・タイ党を支持してくれた県に対しては特別な計らいをする。隣の地区にある学校がぼろいま まなのは、その地域の住民がタイ・ラック・タイ党を支持しなかったからである。支持してくれれ ば、この地域の学校の様に立派に改修することができる。」とまで発言していた。
また、タクシンは、「民主主義市民連合による政党結党構想は、議会外での政治活動をもってして も政治的な地位を得る事が出来なかった連合が、首相になりたい70歳過ぎの人物(党首候補とされ ているタクシンを政界に引き入れた事でも知られるチャムローン・シームアン少将)を首相に据え るために議会内で政治活動を行う事を意図したものである。」と皮肉った。
集会には、コンケーン県だけでなくウドンタニー県やナコンラチャシーマー県等の近県の赤服軍団 関係者も合流したが、予想外に参加者の集まりが悪く、ネーションチャンネルによると、「タクシ ンが電話演説を行った時点では僅かに1500人前後しか会場に残っていなかった。」という。
また、ソムチャーイ前首相の姿も見られたが、演台上で演説をする事はなかった。
アピシット首相は、政府が進めている地方啓蒙活動に乗じて市街戦に持ち込もうとしてい る一派が存在している事を明らかにしで、一派の挑発に乗らず引き続き市街戦に発展する事態の防 止に努めていく考えを明らかにした。
また、前日行われたロッブリー県訪問の際に赤服軍団が首相一行の車列に向けペットボトル等を投 げつけた事に関し、「暑さからきた苛立ちによるものだろう。」と語り大事とは見ていない事を明 らかに。
一方、プア・タイ党のプロームパン報道担当は、「アピシット首相による地方啓蒙活動の一環とし て行われたロッブリー県訪問は、選挙を意識した事前活動であるだけでなく、地元住民や当局関係 者に新たな負担を強いるものである。」と非難。更に、プロームパンは、「今回のロッブリー訪問 による一番の犠牲者は、ステープ副首相から圧力をかけられていた県知事である。」と指摘。
民主主義市民連合幹部のピポップ・トンチャイは、「03日にサムイ島で開催された集会の 際に明らかにされた政党結党構想は決定事項ではなく1つの考えの提示に過ぎない。」と発言。ピ ポップの発言によると、「サムイ島で明らかにされた政党結党構想は、連合の名のもとで国民から の支持を得られる政党を結党する場合には、どのような特徴を持ち、どの様な資質を持った政党で あるべきかに関する考えを表明しただけのもので、政党の結党を表明したものではなかった。」と いう。
また、ピポップによると、「この構想は特定のグループや個人が結党した既成政党とは一線を画す る、全国の連合傘下団体からの支持のもとで設立された国民運動と共存した、新しいタイプの国民 から誕生した政党の結党を理想とするものだ。」という。
03月09日(月)反独裁民主主義同盟DTV 系幹部のナタウット・サイクアは、プア・タイ党が提出を計画している不信任決議案審議の審議が 終了し次第クルングテープでの大規模集会を開催する方針である事を確認し、アピシット政権の追 い出しに成功するまで座り込み集会を行う方針である事を再確認。当初計画されていた26日が審議 日と重なる可能性がある事を受けたものと見られる。
選挙委員会政党事項担当のソトシリー委員は、「民主主義市民連合が結党を計画している と伝えられるティヤン・ヘーン・タム(正義の蝋燭)党の結党届けが昨年の04月28日付けで提出さ れている。」と明らかに。「執行部員に連合幹部の名は見られない。」という。
ステープ副首相は、現在タクシンをタイに強制送還するべくタイ政府と香港で亡命者引渡 しについて交渉を行っている件について、「喜んでタクシン元首相の身柄を引き受ける。」と明か した。
また、タクシンが電話出演を継続するとの報道について、「以前行ったとおり、タクシンがなんと 言おうと関係がない。無視する。」と述べた。「タクシンが電話出演することで政情を混乱させる 。」との報道は、「メディアからの視点であり間違っている。」と強調。
サングラスをした悪相の兵士が担ぐ輿の上に鎮座したメガネの男性。隣には男性が操る若 い男の操り人形。輿をみている鉢巻姿の市民が、「輿に乗りたいよう。俺たちの輿に。」と叫んで いる。鉢巻には反タクシン派、民主主義市民連合(PAD)の頭文字。タイの最大手紙タイラットの09 日付紙面に論議を呼びそうな1コマ漫画が掲載。
PADは過去3年、タクシン派政権追放のため激しいデモを繰り広げ、昨年のタイ首相官邸やスワンナ プーム空港占拠を引き起こした団体。昨年末の政変でタクシン派はついに政権を追われ、アピシッ ト民主党政権が発足。しかし、反タクシン派の実働部隊として活躍した割にPADへの褒美は少なく、 メンバーのカシット元駐米大使が外相に就任した程度。
漫画はPADが、「分け前をよこせ。」と騒いでいると取れる。そして、輿の上の操り人形はどう見て もアピシット首相、その隣の男性はソンティ。タイラットはこの男性をステープ副首相だと説明し ているが、抗議の電話が殺到し、担当者が謝罪に追われた。「こんなものを売らせてはならない。 」と激怒し、近くの書店にあったタイラットを全部購入してしまったタイ人がいた。
プア・タイ党は、10日にアピシット首相の罷免を上院に要請し11日に首相らの不信任決議 案を提出することを決めた。
プア・タイ党は、不信任案審議で、アピシット首相のほか、コン財務相、カシット外相、イサラ社 会開発人権保護相などの責任を追及の予定。だが、プア・タイ党首脳部は、民主党以外の閣僚の不 信任を求めるかで意見が割れており、不信任決議案の提出が遅れる可能性もある。
議会制民主主義を研究しているプラポックグラオ研究所(KPI)が、政府の要請に応じて、 憲法改正を含む政治改革案をまとめることを決めた。政府は、「中立的な機関であるプラチャティ ポック研究所が政治改革の道筋を示すのが望ましい。」としている。
具体的には、3ケ月以内に設置される、憲法起草経験者のスチットを長とする委員会(委員50人以 下)が8ケ月かけ憲法改正や政治改革の進め方を検討する。政治改革案がまとまるのは約1年7ケ 月後という。委員会は、上下両院、政府、野党、反タクシン派、民主主義市民連合(PAD)、タクシ ン派、反独裁民主主義同盟(UDD)などの代表で構成される。
PADはこの動きを歓迎しているが、プア・タイ党は、「2006年09月の軍事クーデターの首謀者と近い 関係にあるスチットは受け入れがたい。」、「事実上の政治改革先送り。」などと反発。一方、タ マサート大学のパリンヤ副学長によれば、「政治改革は政府が主導すべきで、KPIに検討を任せるこ とで、政府は責任逃れ、改革を遅らせようとしているといった批判を受けかねない。」との見方。
アユタヤ赤服集団マユリーは、03月14日に赤服集団による大規模集会を開催し、その中で タクシンが電話出演の予定を明らかに。現在タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)が主催となり 、開催地をアユタヤ県にあるアユタヤスタジアムで、16時から5000人以上の規模で開催予定。
これに対し、アユタヤ県シンタット警察長官は、赤服と黄色服の衝突は絶対に起こさせない。今ま で通り警察は外から監視するのみとしている。
03月10日(火)タクシンはアラブ首長 国連邦のドバイで行われた香港のFar Eastern Economic Review誌とのインタビューの中で、「年末 までにタイに帰国できると確信している。」、「自らを首尾一貫して王室に対する敬意を忘れない 従順な飼い犬である。」と語った。
また、「首相時代に審査の独立機関に干渉していた。」と指摘されている事に関して、「現在の独 立機関の方が遙かに偏っている。自分が首相だった時代にも偏っているとの指摘はあったが、現在 の独立機関は全く中立的ではない。」と語り、また、「報道を弾圧していた。」との指摘に関して は、「自分は批判に対して批判でやり返す事はあってもそれ以上の行動をとったことはない。軍が 怖くて自由な事を言えない現在の方が遙かに報道の自由が制限されている。全ては自分が言い過ぎ る事からきた誤解である。」と語った。
タイ政府が香港当局と犯罪人引き渡し条約を締結する動きを見せていることについて、交渉等の手 続きを踏む必要があることから早晩締結が実現できるという話ではない。」、「単なる嫌がらせ。 なにも心配していない。」と一蹴。「自分の罪はすべて濡れ衣。」と主張するタクシンは、アピシ ット首相がタクシンの強制送還に動いている事に関して、「(香港当局は)条約調印に際して政治 的迫害などさまざまな要因を考慮することになる。」と述べ、「政治的に自分(タクシン)を辱め る事を意図したものである。」、「タイ政府の動きは脅しにすぎない。」としている。
タクシンはまた、「香港当局が条約を締結することはない。」との見方。しかし、外務省、検察庁 、警察庁などの担当者が条約締結に向けた話し合いのため、近く香港に向かう予定。
タクシンによると、「複数の国からパスポートの提供・名誉市民としての受け入れの申し出を受け 、内の幾つかの申し出を受け入れ、複数の国のパスポートを所持しているが、現在は全てタイのパ スポートを使用して国家間を移動しており、また、イギリスのビザを再申請する予定はないがシェ ンゲン協定ビザや複数のヨーロッパの国の居住ビザを所持している。」という。日本に関しては、 「外交旅券でしか入国した事がなく、また行く予定がないことから一般旅券で入国した場合の取り 扱いに関してはわからない。」という。
一方、アピシット政権の経済政策に関しては、「自分の政策を再利用しているに過ぎない。」と切 り捨て、「現在の予算が限られ、更にアメリカのサブプライム危機以降の情勢に備えなければなら ない状況下では、これらの再利用された政策が充分に機能する事はない。」と指摘。
「タイの国会はクーデターにより政治的な罪を受けた政治家に対する恩赦を盛り込んだ国内和解法 の成立に取り組むべきである。最終的に国王もこの法律を支持するだろう。」と語り、「タクシン が恩赦の実現に期待を寄せていた。」と報じた。
ステープ副首相は、反タクシン派の民主主義市民連合(PAD)が現民主党政権設立に深く関 与したことから、「現政権がPADに大きな恩がある。」とされていることについて、「全くそのよう なものはない。」と否定。ステープ副首相は、「PADに対して個人的に考えは尊敬している。PADの 政治に対する姿勢も賛同できるが、PADを支持しているわけでもなく、幹部のソンティの言うことに 従うつもりはない。」と述べた。
ステープ副首相は、反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)と対立を深めているとの報道に対 し、「PADとの対立は全くない。」と、民主主義市民連合の幹部との間に対立の指摘を否定。この発 言は、昨年10月07日の国会議事堂の包囲行動に絡んで連合幹部等21人に対する出頭令状が警察から 発行された事を契機にソンティ・リムトーングクンがステープ副首相に対する攻撃を強めている事 を受けたもので、ステープ副首相によると、「連合との間に対立は存在せず、また政府が連合に対 して負うべきものは一切ない。」という。
また、連合幹部等21人に対する出頭令状に関しては、「あくまで警察の通常の手続きに則ったもの で、連合幹部の逮捕を要求している反独裁民主主義同盟(UDD)からの圧力とは無関係である。」と した。 ステープ副首相によると、「反独裁民主主義同盟に対しても違法行為があれば、同様に法的な責任 の追求を行う事になる。」という。
一方、連合の態度の変化により、結果として政権崩壊に導かれたタクシン政権の二の舞の状況がも たらされる可能性に関しては、「もしそのようなものがある場合、攻撃の矛先が政府ではなく私自 身に向けられている。」として、「現政権が打倒されることはなく、タクシン政権の二の舞になる 事はない。」との考え。
閣議の席上で、タクシン派の拠点である北部チエンマイ県の県知事は副次官、チエンライ 県知事は審議官と、それぞれ実権が乏しい閑職に回され後任に現政権与党である民主党に近い官僚 が就いた。今回、北部5県、東北部8県、中部・東部5県、南部3県の知事が異動。
また、内務大臣の報告に基づき承認された内務省の28(報道により26)の局長・知事クラスの人事 により、OTOP展示会絡みの汚職疑惑が指摘されているコミュニティー開発局局長のチュムポン・ポ ンラックがシンブリー県知事に、民主党関係者に近いとされているラムパーング県知事のアモンラ パン・ニマーナンが現知事のウィブーン・ソンウォンポンが内務省副次官に異動し空席になるチエ ンマイ県知事に異動。巨額の予算を持つ地方行政局長もタクシン派が外され、タクシン派から民主 党に寝返ったネーウィン元首相府相派の知事にポストが渡った。
タクシンに近い内務省地方自治振興局局長のスキット・チャルーンラタナクンを省付き審議役に異 動し、後任にコンケーン県知事でネーウィン・チットチョープに近いマーニット・タナセーンを据 える人事を承認。
地方行政局長から審議官に異動となったスキット・チャルーンラタナクンは、「政治的な人事だ。 」として反発。行政裁判所に異動の取り消しを求める考えを明らかに。
アピシット首相は、旧政権一派の一掃や赤服軍団の抑え込みを意図した人事との指摘を否定し、今 回の人事が内務省からの提案に基づき行われたものである事を強調。
政府関係筋によれば、アピシット首相は閣議で、プーケットでのASEANプラス3およびプラ ス6の首脳会議開催(04月10〜12日)に懸念を表明。これは、04月13〜15日がタイ正月、ソンクラ ーン祭りであるためホテルの確保が困難というもの。
代替開催地としてパタヤのロイヤルクリフビーチリゾートの予定。外務省の担当者が近く現地を訪 れ、首脳会議開催が可能か調査。プラス3は日本、支那、南朝鮮の3ケ国。プラス6はさらにオー ストラリア、ニュージーランド、インドを加えた6か国。
プア・タイ党のプラポックグラオ研究所の出身者や現在プラポックグラオ研究所で学んで いる議員で構成されたグループが共同記者会見。「プラポックグラオ研究所(KPI)は政治的に偏向 している。」などとして、「プラポックグラオ研究所に憲法改正を含む政治改革案作成を任せる。 」との政府方針に反対を表明。「政治改革推進の為の作業委員会メンバーは全員辞任するべきであ る。」と訴えた。プア・タイ党の広報担当プロムポンは、「国民を欺くもの。」と政府を批判。
研究所付属校を卒業したティティマ・チャーイセーン♀議員も、「本来民主主義を基本に置いてい た現在の研究所スタッフの中に2006年の軍事クーデターの首謀者とつながりを持つ者がいる。」、 「研究所が政治に利用されるのは許せない。」と、中立性をおざなりにしてきた人物を非難する声 明を発表。今後研究所出身者の署名を集め、「政治改革のための独立委員会メンバー19人に対して 辞職を促す。」と表明。
これに先立ち、プア・タイ党のウィタヤー・ブラナシリー(野党国会対策委員長)及びナタウット 、サイクア(反独裁民主主義同盟DTV系幹部)の両名が、「旧クーデター勢力に近い中立性に疑問が あるスヂット・ブンボンガーンを議長とした政治改革への取り組みに反対する。」と、プラポック グラオ研究所理事長を兼務するチャイ下院議長に対し、「研究所主導の政治改革の中止を要請する 方針である。」と明らかにしていた。
サーティット首相府大臣は、「民主主義市民連合系の有力コミュニティーラジオ局である 92.25MHzと反独裁民主主義同盟、赤服軍団の主力グループの1つであるタクシー運転手団体が主催 するコミュニティーラジオ局92.75MHzの同時閉局命令には一切関与していない。」と主張。
サーティット首相府大臣は発言の中で、「ニュースで知った位だ。」と語り、自らが閉局に一切関 与していない事を強調し、「通報に基づく何らかの警告に従わなかった、ないしは何らかの違法行 為により放送事業小委員会の権限で所定の手続きを踏んで閉局命令が下されたのではないか。」と の考え。
前後して放送事業小委員会の委員長を兼務するナティー首相府次官は、「不適切な用語の使用、煽 動・動員行為、王室に影響を与える内容等を理由に両局に対して警告を発していた。」と確認した が、「閉局命令が下された。」との報道は否定。
一方、92.75MHzを主催する反独裁民主主義同盟幹部でタクシー運転手団体を主催するチンナワット ・ハーブンナークは、「警告が発せられようが閉局になろうが気にすることなく、これからもアピ シット政権に対する苛烈な批判を展開する放送を続ける。政府が赤服軍団の強力な抵抗に直面した いのであれば閉局すればいい。」と語り、強気の姿勢。
03月11日(水)午前プア・タイ党は、アピシット首 相の罷免を要求する弾劾決議案をプア・タイ党所属下院議員158人の署名を添えてプラソップスック 上院議長に提出。タイPBSによると、プア・タイ党が当初11日に提出を計画していた内閣不信任決議 案は12日に提出される見通し。
プア・タイ党は、民主主義の手続きに則ることなく首相に就任したこと、民主主義市民連合の集会 活動を支持したこと、民主主義市民連合幹部(カシット外務大臣)を大臣に据えたこと、上場され た民間企業(TPI)から受領した高額献金を隠匿したこと、カンボジアがタイの主権を侵害しタイ領内 にカオプラウィハーン遺跡に通じる道路を建設した事を見逃したこと等7件の事由を弾劾理由に掲 げた。
ステープ副首相は、前日夜放送されたASTVの番組の中で反タクシン 派団体の民主主義市民連合(PAD)幹部のソンティ・リムトーングクンが、「現政府樹立する際にキ ングパワー社が民主党下院議員に1人当たり10万Bを渡した。」と発言したことについて、「国民 は誰が正しいことを言っているか分かるはずだ。自身の発言にはきちんと責任を取ってもらう。」 と述べた。
ソンティは、07日にナコンラチャシーマー県内で開催された集会の際に、民主党は連合を踏み台に し、連合支持者を踏みつけて政権の座に登りつめたにも拘わらず、ステープ副首相(テープトゥア ック)は、ネーウィン・チットチョープと手を組みタクシン一派の警察を利用して連合幹部等21人 に対して逮捕状(実際には出頭令状)を発行させた。これが政党結党構想を思い立った理由である 。」と語り、ステープ副首相批判を強めていたが、元々ステープ副首相と連合とは深い繋がりがな く、連合は当初から「もう1人のタクシンという猜疑の目をステープ副首相に向けていた。」とも 言われている。
また、ステープ副首相は、先日内務省内で大幅な人事異動をしたことについて、「次回の選挙に備 えるものであり、政治的理由での人事異動ではない。」と述べた。「もし転属を余儀なくされた公 務員が、不当な人事異動だとして裁判に訴えたとしても、それは彼らの権利であるため、こちらと しても適正に対処する。」としている。
10日の閣議で内務省地方自治局局長から審議役に更迭されたスキット・チャルーンラタナ グンは、「今回の更迭人事の背景に150億Bの地方自治向け予算を確保する動きがある。」と指摘。 この発言は朝ch7で放送された番組の中で行われた電話インタビューの中で語られたもので、スキッ トは、「まだ明確な証拠を握っているわけでではないため、疑惑の詳細に関しては明らかにできな い。」とした上で、「今後アピシット首相を委員長として開かれる分権委員会での予算審議に注目 し、各地方行政機構に配分される予算の一部が政治的な利益追求目的のために使用されていないか 注目しておいて欲しい。」と訴えた。
また、「タクシンに近い。」と指摘されている事に関しては、「チャワリット元首相と近い事は認 めたが、タクシン元首相に関しては、尊敬しその職務能力に対して敬意を持っているが、それ以上 の関係はなく、また今回の更迭とも無関係である。」との考え。
アピシット首相は、プア・タイ党が上院議長に首相の罷免を請求したことに対し、「まっ たく心配ない。潔白を証明する自信がある。」と述べ、動じない姿勢を見せた。
この請求は、首相が憲法に違反したなどの理由でプア・タイ党議員187人のうち158人が署名、提出 したもの。プラソプスク上院議長は、「署名のチェックに15日程度かかる。」としている。罷免請 求は、上院が妥当と判断した後、検察に送られる。その後、検察が憲法裁判所に起訴するかどうか を決める。
03月12日(木)カシット外相は、第14 回東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3カ国(日本、支那、南鮮)による首脳会議の開催場 所を、人気観光地チョンブリー県バーンラムン郡パタヤのロイヤルクリフビーチリゾートホテルに 決定を発表か 04月12〜14日にかけて行われる予定。
「私の資産を凍結した軍事政権に感謝すべきかもしれない。凍結がなければ株に投資して 今頃大損を被っていただろう。」と、タクシンは、ドバイからビデオ会議で香港の外国人記者クラ ブに講演し、会場を沸かした。 講演はタイ外国人特派員協会(FCCT)にも香港から中継。
タイ証券取引所(SET)株価指数はクーデター当時から現在までに約4割下落したが、タクシンのタ イ国内の資産約 760億Bは軍政により凍結されたため、株価暴落に巻き込まれずに済んだ。ただし 、この資産は不正蓄財として裁判で没収される可能性があり、タクシンが最後に笑えるかどうかは わからない。
また、現在の財務状況に関しては、不自由している事は認めたが、「少なくとも国家間を行き来し 、自分の生活スタイルを維持するには困らない程度の資金は確保している。」と語り、現在富への 早道である通信事業関連への投資を検討している事を明らかに。「国家のため尽くしたいが、尽く す機会がない。」と語り、タイ国内の早期の民主主義の回復に期待を寄せた。タクシンは、「愛す る国のためにあらゆる貢献をする用意はあるが、そのような機会が与えられてこなかった。」、「 タイ国民が民主主義と正義のために立ち上がると確信している。彼らが国内に民主主義と正義を取 り戻した時が自分が帰国する時である。」、タイが真の民主主義国家、法治国家になれば、争いが 起きることもなくなる」と述べるとともに、首相時代の職権乱用で禁固2年の有罪が確定したこと について、「まったく馬鹿げている。(このような判決が下される現在のタイは)世界の笑いもの 。」と語った。
「クーデター以降に発生している国内を二分する対立を解消するため、今こそ両者が振りかぶった 斧を降ろし和解に取り組むべきである。」、「一方にしかついていない現政権には和解の実現は難 しく、タイ国内に本当の民主主義が戻ってくるまで真の和解実現は不可能である。」との考えを示 した。更に、「民主主義と法の統治を求めて活動を展開している赤服軍団の活動を終わらせるため には、公正な総選挙(本物の投票)を約束する事が必要である。」と語った。政府の経済政策に関 しては、「現在の政府が施行している経済対策はタイ・ラック・タイ党が施行してきた政策を再利 用した、現在の経済環境にはそぐわないものである。」と指摘し、「タイ・ラック・タイ党と同様 な成果を収める事は出来ないだろう。」と語った。
なお、同様の発言を繰り返すタクシンに対し、カシット外相は、「彼はかつて首相だったが、今は 有罪判決を受けた犯罪人。そのような人物が勝手に動き回り、発言することで、タイ国に大きな悪 影響を与えている」と批判。
プア・タイ党は、「当初不信任決議案の提出を予定していた首相及び5人の閣僚以外の閣 僚が関わる不正行為に関する新たな証拠が発見された。」として、不信任決議案の提出を12日午前 から13日に延期を明らかに。当初プア・タイ党は、アピシット首相、ゴーン財務大臣、カシット外 務大臣、チャワラット内務大臣、プラディット副財務大臣及びブンチョン副内務大臣を対象とした 不信任決議案を12日10時に提出する予定だった。プア・タイ党のピーラパン・パルスックによると 、今回の延期措置は、新たにステープ副首相が絡むキングワパー社による民主党所属議員への1人 あたり月10万Bの資金提供疑惑に関する資料を新たに入手した事を受けたもの。午後に開かれる党 内協議でステープ副首相を新たな対象者に含めるべきは検討した上で、13日に不信任決議案を提出 する。
午後プア・タイ党チャルーム下院議員は、今回提 出する不信任決議案の対象者を明らかに。それによると対象者は、アピシット首相をはじめカシッ ト外務相、コーン財務相、プラディット副財務相、ブンチョン副内務相の5閣僚に絞る方針を決定 。同時にこの4閣僚の解任を下院議長に申請。
チャルーム警察大尉によると、「当初予定されていたチャワラット内務大臣が除外されたのは、こ れまでの調査で内務省地方自治局のスキット局長の更迭にチャワラット内務大臣の関与が確認でき なかったからだ。」と言い、また、現在キングパワー社から民主党議員が、1人月10万Bの受け取 っていた疑惑に絡んでいたとされるステープ副首相が今回の対象に外された事について、「審議は 個人的な事情や相手に対する怒りにかまけて行うべきものではなく、また、この様な端金をステー プ副首相が受け取っていたとは思えない。」と冗談交じりで語り、「他の手段で追求する事を視野 に今後も調査を進めていく考えである。」と、まだ信憑性に欠けていることを理由に挙げている。 「直前の変更はタクシンの指示によるもの」との見方も出ている。
与党国会対策委員会によると、26日から27日にかけて不信任決議案審議を行う方向で調整中という 。
夕方までにプア・タイ党はチャワラット内務大臣 を不信任決議案審議の対象者に含める方針を決定。夜、同党所属下院議員172名の署名を添えてチャ ワラット内務大臣、カシット外務大臣、コーン財務大臣、プラディット副財務大臣及びブンチョン 副内務大臣を対象にした内閣不信任決議案をプラソップスック上院議長宛に提出。
プア・タイ党は、午後の時点では、チャワラット内務大臣を不信任決議案審議の対象から除外する 方針を明らかにしていたが、「その後審議に耐えられる証拠が見つかった。」として先の発表を訂 正していた。
03月13日(金)未明アピシット首相は、13、14日に ロンドン郊外で開催される主要20ケ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に合わせ、13〜15日 に英国を訪問。滞在中にゴードン・ブラウン首相らと会談する予定。コーン財務相らが同行。首相 と財務相は、タイ国際航空便で出立。
タクシンの個人スポークスマンのポンテープ・テープガンチャナー は、「タクシンが国王に対して3回に渡って恩赦を請願したとする日本のメディアの報道を事実で はない。」と否定。
これは、先にThe Japan Timesが、「タクシン元首相がインタビューの中で、これまでに3回に渡り 許しを請う書状を国王に提出していた事を明らかにし、「許しが得られればこれ以上戦う必要はな い。」と語っていたと報じていたことを受けたもの。ポンテープがタクシンに電話で確認したとこ ろ、タクシンはThe Japan Timesとのインタビューに応じた事は認めたが、「国王に許しを請う書状 を提出したと発言したとされている事に関しては、その様な発言を行っていない。」と語ったとい う。
ポンテープの発言に先立ち、反独裁民主主義同盟DTV系幹部のナタウット・サイクアが、タクシンが ラチャダーピセーク通り沿いの国有地不正収容疑惑に絡んで2年の実刑判決が下される前に国王宛 に3回に渡り政治情勢に関するレポートを提出していた事を明らかにしていたが、ポンテープによ ると、タクシンもその事実を認めている。
ステープ副首相は、タクシンが今年の年末にタイに帰国し、プミポン国王に恩赦を求める と見られていることについて、「そのような情報は入っていない。」と明かした。「また、この問 題は、国王様の御判断であるため、ノーコメントとさせてもらう。」と述べた。また、一部記者が ステープ副首相に、「罪を犯した人が未だ処罰を受けていないにもかかわらず、恩赦を求めたとし て認められる。」のかと質問したところ、「タクシンの話はしたくない。」と答えた。
100人以上のチエンマイ県の赤服軍団コン・ラック・チエンマイ51の関係者が県都警察署前 に集まり、同グループが祀っている銅鑼等に向け火炎瓶を投げつけた者の早期逮捕を要求する抗議 活動を展開。
グループによると、「火炎瓶を投げつけられた銅鑼は霊験があるものとして08日に約1000人を集め て県の高僧により奉納の儀式を行った上で祀られていたもので、合計3個の火炎瓶が銅鑼が祀られ ていた廟に向け投げ込まれていた。」という。
ステープ副首相は、「プア・タイ党がプラディット副財務大臣(ルゥアム・チャイ・タイ ・チャート・パッタナー党)を不信任決議案審議の対象に含めた背景に民主党及び党首でもあるア ピシット首相の信用失墜を狙いたいとの思惑がある。」と指摘。
発言の中でステープ副首相は、「プア・タイ党はプラディット副財務大臣が民主党幹事長だった時 代に関与したとされる2億5000万Bの巨額献金を含む政治献金の不正受領疑惑を不信任決議案に含 めた背景に、民主党やアピシット首相の信用を失墜させたいとの思惑がある。」と指摘し、「何れ にしても不信任決議案審議を通して国民は政府が国家に損害をもたらしていない事を理解すること に繋がることから、プア・タイ党の思惑は失敗に終わることになる。」と語った。
検事総局国外案件局のシリサック局長は、香港がタイとの国際犯罪人引き渡し条約締結に 前向きな姿勢を示している事を明らかに。
発言の中でシリサック局長は、検事総長の命を受け来週に検事局や外務省関係者と共に条約締結に 向けた公式協議をスタートさせるため香港に赴く事を明らかにし、これまで行われてきた両者間の 事前協議で香港側が条約締結に向け前向きな姿勢を示している事を明らかに。
刑事裁判所は、国家警察本部のチョンラック副本部長が民主主義市民連合の顧問弁護士で あるシッティポン・ポーティソーダーを相手取り虚偽告訴罪で提訴していた訴訟の受理を決定。
虚偽告訴と指摘された訴訟は、シッティポンが昨年10月07日の国会議事堂前の強制排除行動に関与 したソムチャーイ首相(当時)、パチャラワート国家警察本部長、チョンラック国家警察副本部長 、スチャート首都圏警察本部長(当時)及びアムヌアイ首都圏警察副本部長を相手取り職務遂行義 務違反及び生命・財産に対する脅威で提訴していたもので、チョンラック副本部長は、「自らは強 制排除行動に一切関与していない。」と、「昨年09月30日まで首都圏警察本部長臨時代行を兼務し ていたために10月07日の強制排除行動に関与していると誤解されて告訴対象者に自分の名前が含ま れたのではないか。」との考えを示した。
03月14日(土)午前パトムタニー県を訪問したステープ副首相がタクシン派の赤服 軍団200〜300人が小型の爆発物やペットボトル、卵、靴などを投げ付け、首相府付きの取材中だっ た取材中の国営放送NBTのカメラマンや講演が行われた大学の職員等がが軽い負傷を負った。
この事件で警察は15日、車列に卵を投げた4人をテレビ映像から割り出し 逮捕。
朝から抗議活動を行っていた赤服軍団はタンヤブリー自治大学で講演を終えたステープ副首相等の 車列に向け、罵声を浴びせ、そのうちの何人かが警備越しに物を投げつけ、その際に車列の警護に あたっていた当局関係車両同士の衝突が発生。
タクシンは、ムクダハーン県内で行われたプア・タイ党連絡センターの開所式典で電話演 説を行い、「自分の帰国をより容易にするためにもプア・タイ党に所属する者を支持して欲しい。 」と訴え、「再度タイ国内で国民のために働く機会を与えてくれれば6ケ月以内に経済を立て直す 事が出来る自信がある。」と語った。
14日午前に2000人以上の住民の参加を得て行われた開所式では、タクシンが電話で約10分間に渡り 演説を行った他、ヨンユット党首やプロームパン報道官を始めとする党幹部や地元選出議員等が演 説を行った。
ステープ副首相は、パトムターニー県内で車列に向けてピンポン爆 弾が投げつけられた事に対し強い遺憾の意を表明し、「法に従った抗議は問題ないが、爆発物など を使うのは違法だ。罵声は気にしないが、違法行為は国のイメージを傷つけるもので看過できない 。」と非難。
発言の中でステープ副首相は、「警察からの情報等から赤服軍団がピンポン爆弾を投げたものと確 信している。警察が違法行為を犯した者を検挙してくれるものと信じている。」と語った。副首相 によると、今後も引き続き地方啓蒙活動の一環として北部や東北部地区を訪問する考え。
昨年首相官邸やスワンナプーム空港などを襲撃・占拠した反タクシン派団体のメンバーであるカシ ット外相はタクシン派の行動を、「国家の繁栄をもたらすものではない。」などと強く非難。
プア・タイ党所属下院議員のスラポン・トーウィチャックチャイヤクンは、「プア・タイ 党提出した不信任決議案に絡んで中立義務違反があったチャイ下院議長は辞任するべきである。」 と発言。 スラポンは、「アピシット首相を対象にした弾劾決議案と5閣僚を対象にした不信任決議案の提出 に絡んで、チャイ下院議長が、『同じ議員が2つの議案に同時に署名をした事が憲法に違反してい る虞れがある。』と指摘した事が、審議を先延ばしする事を狙った非中立的な発言である。」、「 発言の背景に審議の対象になっているチャワラット内務大臣を擁護したいとの思惑があった。」と 指摘。
尚、署名問題に関しては、国会秘書官長が、「2つの決議案がそれぞれ異なる憲法の条項に則り提 出されていることから、同じ議員が同時に2つの決議案に署名しても違憲にはならない。」との見 解。
カシット外相は、「国外逃亡中のタクシンが反政府集会に電話出演していることが政情不 安をあおる一因。」と述べ、これを直ちにやめるよう求めた。外相によれば、「元首相が政治的対 立に終止符を打ち国民和解を実現することの必要性を口にしながら、一方で反政府集会で支持者に 野党を支持するように呼びかけ、混乱に拍車をかけている。」 という。
タクシンは、東北部ムクダハン県でプア・タイ党の支部開設を祝う会合(出席者約2000人)に約10 分間の電話出演をした。さらに中部アユタヤ県の競技場で開かれた反政府集会(同約3万人)にも 約30分間の電話出演。
13日から15日の日程でイギリスを訪問中のアピシット首相は、現地時間14日午前、母校で あるオックスフォード大学のSt. John”s Collegeで行われた講演後の質疑応答の際に、不敬罪に問 われもう1つの母国であるイギリスに帰国中の二重国籍を持つジャイ・ウンパーコンに対して「(不 敬罪から)逃げていないのであれば、何故ここにいるのか?」とやり返す場面が見られた。
また、講演の中では、「現在タイは帰路に立たされているが、民主主義が後退する事は絶対にない 。」と明言。
1973年10月14日から現在までの民主主義をキーに行われた講演では、「牽制と均衡が確保された健 全な政党政治の育成を意図した1997年憲法により、多大の犠牲の上に立ってきたタイの民主主義は 確固たる方向に向かい始めたが、唯一政治家により憲法の規定が歪められる事を想定していなかっ たため、国民からの最大の支持を背景にした政治家により 憲法により保障されていた透明さをお ざなりにした大衆政策を施行し不正を蔓延らせ、民主主義の本質的な意味が問われ始め、結果とし て路上で抗議活動が展開され、軍政が再度タイに戻り、国民からの一定の称賛を得られると共に1 年後に民政に復帰し、その後の総選挙で再度旧政権勢力が実権を握るという、民主主義の前進と後 退を繰り返すという道を歩み続ける結果になっていた。」と語った。
更にアピシット首相は、「自分は透明やグッド・ガバナンス(タンマピバーン)と引き替えにした 最大票は認めない。安定した民主主義を達成させるためにも透明とグッド・ガバナンスを基本に置 いた政治改革を前進させていく考えである。また 現政権が取り組む大衆政策は経済開発とセット にする事により全ての階層に公正をもたらす事を意図したものである。」、「タイの民主主義の方 向性に関しては明言できない。何故なら西側の民主主義国家でさえ達成するために1世紀という年 月を要したものであるからである。しかし、今はっきり言える事は、タイの民主主義が後退する事 はないということである。現在タイの民主主義は帰路に立たされているが、喩え障害があろうとも 国民自身が正しい道を選択し民主主義を前進させ続けるからである。」と語った。
また、講演の最後に、「オックスフォード大学は自分及び国家の為に全てを正しく行うべきである という事を教えてくれたところである。」と語り、会場から拍手喝采を受けた。
一方、講演の後に行われた質疑応答の際に、「不敬罪を政府と軍を守るために利用している。」と 指摘したジャイ・ウンパーコンに対して、アピシット首相は、「不敬罪の規定は個人の権利保護と 言われなき中傷を抑止する事を意図したタイ人一般に適用される名誉毀損罪と同様なものである。 」と指摘し、「自分は不敬罪の適用基準の明確化に取り組むことを宣言した最初の指導者である。 」と語り、「自分は訴えられたら逃げずに裁判の場で戦い続けてきた。」と語り、ジャイを挑発し た。
この挑発に対して、「私は逃げていない。」と受け答えたジャイに対し、アピシット首相は、「逃 げていないなら何故この場にいるのだ。」と皮肉混じりにやり返した。
当時ジャイは赤色の服を着こみ手には赤服軍団の象徴である足の裏をかたどったタオ・トップを所 持していたという。また、ポストトゥデー紙によると、「アピシット首相がジャイにやり返した際 に会場から拍手が沸き、また大学側がアピシット首相の経歴を説明していた際にも会場から拍手沸 いたが、唯一ジャイだけは手に持ったタオ・トップ(またはトゥン・トップ)をパタパタ鳴らして いた。」という。
03月15日(日)アピシット首相は英国から帰国し、 タクシンが反政府集会に電話出演していることに対し、「わたしは大人。このようなことには発言 しない。元首相の電話出演を阻止するつもりもない。」と述べ、タクシンの反政府発言を無視する 姿勢。
これについて、「激しい政府批判ではないが、反政府活動を煽ることにつながり、対立を激化させ る。」といった懸念が警察幹部から出ている。
反独裁民主主義同盟DTV系幹部のチャトポン・プ ロームパンは、パトゥムターニー県内で14日に発生した「赤服軍団によるステープ副首相一行の車 列に向けたピンポン爆弾の投げ込みは、政府によって意図的に仕込まれたヤラセだった可能性があ る。」と指摘。
この事件に絡んで警察側は15日、報道映像等から卵やペットボトル等を車列に向け投げ込んだ赤服 軍団に所属する4人の男女を割り出し器物損壊、傷害及び同未遂容疑で逮捕し、引き続きピンポン 爆弾を投げ込んだ者の特定を急いでいる事を明らかにしていた。 尚、4人は何れも赤服軍団に対する政治的な関心を惹きたい気持ちから物を投げつけた事を認めて いるが、爆発物の投げ込みに関しては関与を否定し、「共に投げた者に関する心当たりもない。」 と供述。
チャトポンは、各メディアで公開された赤服を着こんだ集団が水色の服を着こんだ内務省管下の自 治大学職員女性(49)を取り押さえている模様を撮影した画像は、赤服軍団が女性に暴行を振るっ ているものではなく、カバンから取り出した不審物を車列に向け投げ込んだ女性を赤服軍団が取り 押さえた模様を撮影したものである。」と説明し、「車列へ向けた爆発物の投げ込みは赤服軍団の 信用失墜を狙ったチャワラット内務大臣の配下の者が仕込んだものである可能性がある。」と指摘 。
03月16日(月)未明サナームルワンでは、反独裁民 主主義同盟の自警組織関係者等が就寝中だったテントに向け何者かが爆発物を投げ込むという事件 が発生。幸い人的な被害はなかった。
アピシット首相は03月下旬もしくは04月上旬に支那を訪問。昨年12 月の就任以来、訪支は初めて。日米欧の景気が冷え込む中、支那にタイからの輸入、対タイ投資の 拡大を求める。
タイの対支輸出額は昨年、前年比9.1%増の161.9億US$、対米(202.7億US$、対日(200.9億 US$)に次ぐ3番目の輸出先。支那からの輸入額は23.6%増の200.6億US$。日本から(334億 US$)に次ぐ2位。昨年タイ投資委員会(BOI)が受理した投資恩典申請のうち、支那資本10%以 上のものは21件で、投資予定額は前年比91%減の15.1億B。
昨年10月07日に反タクシン派団体、民主主義市民連合(PAD)の支持者数千人が国会議事堂 周辺で警官隊と衝突し、、PAD支持者2人が死亡、PAD、警察の双方の400人以上が重軽傷を負った事 件で、汚職防止撲滅委員会(NCCC)は、前日に特別閣議を招集し10月07日09:00に予定されている施 政方針演説国会に議員が出席できるようにするため通路を確保するよう国家警察本部に命じる決定 を行った当時首相のソムチャーイ・ウォンサワット、国家警察本部によるあらゆる手段を講じた通 路の確保のための行動を指揮・監督する立場にあった副首相だったチャワリット・ヨンチャイユッ ト(当日09:00に辞意を表明)、パチャラワー国家警察本部長、ウィロート同副本部長、スチャート 前首都圏警察本部長、リキット同副本部長、エーカラット同副本部長の計7人を職務怠慢などで起 訴する方針。首都圏警察本部のアムヌアイ副本部長に関しては、08日に強制排除行動に関連する記 者発表を行っていたが、07日には諸般の事情で今回の告発対象に含まれているエーカラット副本部 長に職務の代行を依頼し、直接的に排除行動に関与していなかったため、刑事告発するに足る証拠 が充分に揃わなかったとして刑事告発を見合わせる決定。
PADはソムチャーイの所信表明演説を阻止するため、数千人のデモ隊で国会議事堂を包囲し、強制排 除を図った警官隊に投石などで応戦。PAD側の死傷者の大半は催涙ガス弾の直撃によるもので、警官 側は車ではねられたり銃で撃たれるなどした。この事件で死亡したPAD支持者の女性の葬儀はシリキ ット王妃の主宰で執り行われた。
パチャラワート長官は、「上から(当時のソムチャイ首相とチャワリット副首相)の命令に従った だけ。まちがったことはしていない。長官を辞めるつもりもない。」としている。
ステープ副首相は、タクシンが今月29日に大規模集会を呼びかけている件について、「法 律上に則った行動をする分には問題ない。」との考え。「だが、どのような方法でタクシンが支持 を集め政府を批判しようとも、最終的に評価を下すのは国民である。」と述べた。
また、副首相が搭乗する列車にピンポン爆弾が投げられ、現在赤服集団の標的となっていることに ついて、「現在の政府を樹立するに当たって中心となったことから自身を狙っている。」としてい る。
赤服軍団は、ピッサヌローク空港周辺に集合し、カシット外相を外に出させないよう妨害 行為。カシット外相はピッサヌローク空港到着後、ペッチャブーン県を訪問する予定。地元警察と 特殊部隊約200人がカシット外相を護衛し、既に衝突を起こさずに無事突破。
反独裁民主主義同盟DTV系幹部のチャトポン・プロームパンは、「29日にサナームルワンで 大規模集会を開催した後に政府の退陣を要求するため首相官邸に向けデモ行進を行う予定である。 」と明らかにし、「これまで行われた大規模行動以上の人数が集まり、官邸周辺は人で溢れかえっ ていない場所がない状態になるだろう。」と語った。前回の集会より長期化し、首相官邸を包囲し 一部道路を封鎖する予定。
チャトポンによると、「14日にパトゥムターニー県内で発生した『第三者による煽動行為』(ステ ープ副首相の車列にピンポン爆弾が投げ込まれた事件の事を指している)を防ぐために、日中に首 相官邸に向け移動を開始する予定だ。」という。
また、「包囲行動の際にタクシンが電話演説を行う可能性に関してはまだ明確になっていないが、 いずれにしても先立つ21日のチエンラーイ及び22日のチエンマイで開催の集会の際には電話演説が 行われる予定になっている。」という。
午後アピシット内閣の閣僚不信任審 議日程が19、20日に決定。採決は21日。審議は当初、26、27日に予定されていたが、野党陣営のタ クシン派団体が審議に合わせ大規模な集会を開く計画を明らかにしたことから、与党の下院議長が 前倒しを提案し政府・与党が同意。
不信任案の対象はアピシット首相のほか、コーン財務相、チャワラット内相、カシット外相、プラ ディット副財務相、ブンチョン副内相。連立与党は空港利権などをめぐり内紛の兆しをみせている が、造反により不信任案が可決される可能性は低い。
「審議繰り上げは、アピシット首相、ステープ副首相、ネウィン元副農相が決めた。首相は認めた くないだろうが、日程変更はデモ対策が目的。」と言われる。
反独裁民主主義同盟DTV系幹部のナタウット・サイクアは、29日に計画されている首相官邸 の包囲を前倒しで実行する可能性があることを明らかに。
これは政府が首相・内閣不信任決議案審議を19日から20日にかけて行い、21日に決議を行う方向で 調整を進めている事を受けたもの。ナタウットによると、「計画を前倒しするためには21日にチエ ンラーイ県内で、22日にチエンマイ県内で計画されている集会に絡めて計画を練り直す必要がある 。」という。
03月17日(火)野党国家対策委員長の ウィタヤー・ブラナシリは首相官邸を訪問。19日から20日かけて行われる予定になっている不信任 決議案の審議日程を1日プラスした21日まで延長するよう要請する首相宛の書状を応対したサーテ ィット首相府大臣経由で提出。
また書状の中では、「政府が期間の延長に応じることができない場合には、審議日程を当初予定さ れていた26日から27日に再設定するよう要求している。」という。 この動きに先立ちウィタヤーは、「不信任決議案審議の日程前倒しは、野党(プア・タイ党)が追 求に向けた体制を十分に整える事が出来ない事を見越した政府の弱者につけ込んだ慈悲すらない陰 謀である。」と非難し、「審議期間の延長または当初予定されていた日程への再設定を要求する。 」と明らかにしていた。
しかし、審議で追求にあたる下院議員を統率するプア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバ ムルン警察大尉は、「既に十分な準備が出来ており日程前倒しによる影響は全くなく、また日程に 関しても2日で十分である。」との考えを示し、あらためて、「農地改革政策絡みを中心にした審 議が行われた第1次チュワン政権時代以上に政権に打撃を加える事が出来る強力な材料を用意して いる。」と明らかに。チャルーム警察大尉によると、「今回の審議では審議終了後に名誉毀損で告 訴される事を覚悟した上で、議会外の人物にも言及する予定だ。」という。また、チャルゥム警察 大尉は、「自分の電話が政府関係者により盗聴されている。」と明らかにし、「おそらく審議関係 の情報収集目的で盗聴が行われているのではないか。」との考え。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンは、「プームチャイ・タイ党は今後 強大化を進め、事実上タクシン抜きのタイ・ラック・タイ党の代理政党と化す。」、「首相・内閣 不信任決議案審議終了後にアピシット首相が民主党の命運を賭けた勇気ある決断を迫られることに なる。」と指摘。
この発言は、朝タクシンから提訴された1億Bの損害賠償を請求する名誉毀損裁判への出廷を終え た後に語られたもの。ソンティは、「ネーウィン派が多数を占めるプームチャイ・タイ党が強大化 し、事実上のタクシン抜きのタイ・ラック・タイ党の代理政党と化し、旧クーデター勢力のソンテ ィ・ブンヤラッガリン大将や防衛大臣のプラウィット・ウォンスワン大将等の軍高官が結党する政 党や連立与党の支持を取り込み、民主党を政権の座から引きずり下ろす事になる。」、「不信任決 議案審議終了後にアピシット首相が民主党の命運を左右する勇気ある決断を迫られる時が訪れる。 」と発言。
ソンティによると、「今後プームチャイ・タイ党がプア・タイ党に所属する政治家を取り込むだけ でなく、プア・タイ党内のクルングテープ選出議員グループを事実上率いているタクシンにも近い スダーラット・ゲーユラパン♀もプームチャイ・タイ党に合流するとの情報がある。」という。ま た、タクシンが継続的に電話演説を行っている事に関して、「死に体にあるプア・タイ党に対する 草の根層の支持を固めることにより自らの帰国を実現させたいとの思惑が背景にある。」と述べた 。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部チャトポンは、「アピシット政権が不信任決 議案審議を予定より早めたことについて、赤服集団による大規模集会より前に行いたかったのだろ う。」との見解。「既に各地で赤服集団による集会で市民の支持を得ており、現政権が危惧してい ることが原因。」としている。また、「UDDを中心とした赤服集団が予定している大規模集会につい て、予定を早めるつもりであるものの、不信任決議案審議の日とは被らない。今月21日と22日に北 部チエンマイ県とチエンライ県で集会を予定しているため、その集会終了後を予定している。」、 「今回の大規模集会は、前回の集会より長期集会とする方針である。」、「まず、王宮前広場で集 会後、首相官邸を包囲し一部道路を封鎖する。」と明かした。
プア・タイ党は、不信任案審議の日程が突然繰り上げられたのは議会規定違反として、ア ピシット首相に文書で抗議。
審議は当初3月26日と27日とされていたが、先に19日と20日に急遽変更。この日程繰り上げについ ては、「反政府勢力に大規模デモを組織する時間を与えぬことが目的。首相らがひそかに話し合っ て決めた」との見方。
だが、アピシット首相は、「チャイ下院議長の決定によるもの。わたしも急な変更なのでスケジュ ール調整に苦慮した。」と述べて、関与を否定。プア・タイ党は、首相を含む6閣僚の不信任決議 案を提出しており、予定通りに審議が終了すれば、21日に採決。
17日深夜から
18日朝にかけて
民主党の強力な 地盤であるスラッタニー県内2ケ所で爆発物が発見され回収処理。
爆発物は県都内にあるゴルフ練習場近くの電柱(タイPBSはゴム精製施設付近の電柱)脇とガーンチ ャナディット郡内の路上脇の民主党のポスターが掲示された広告塔下付近(デイリーニュース等は 民主党支部近く)で回収。警察によると、「回収された爆発物は南部国境3県域内で分離主義組織 が使用している物と同様な携帯電話を使用して遠隔操作で起爆するように作られた手製の物だった 。」という。
一方、2発の爆発物が回収された事について、スラッタニー県を地盤としていることでも知られる ステープ副首相は、「政治的な煽動目的の犯行である。」との見方。
03月18日(水)元タイ・ラック・タイ 党幹部で党解党により被選挙権を剥奪されたスダーラット・ゲーユラパン♀は、プームチャイ・タ イ党に合流の噂を否定。
発言の中でスダーラットは、「これまでにプームチャイ・タイ党の幹部と接触を取ったことも同党 の幹部から党合流の誘いがあった事もない。」と語り、同党へ合流するとの噂を否定し、「現在二 手に分かれて実権獲得を巡った対立を展開しているグループが政敵の信用失墜を狙って流した意味 のない噂である。」と発言。
スダーラットによると、「現在はタイ・プン・タイ財団を通した経済低迷により困窮している住民 の救済及び充足を心得た経済の実践の普及に注力しているため、政治に関わる考えはない。」とい う。
国家汚職制圧委員会(NACC)は、政府の低所得者向け廉価住宅建設販売計画に絡む不正で ワタナ元社会開発人権保護相を書類送検。
この疑惑については、資産調査委員会(昨年解散)が書類送検したが、調査不足を理由に受理され なかったという経緯。この案件は資産調査委からNACCに引き継がれた。
NACCによれば、「タクシン政権下(2001〜2006年)で当時のワタナ元社会開発人権保護相が89億B の廉価住宅建設プロジェクトに関連して賄賂を要求したことを示す新たな証拠が見つかったため、 送検に踏み切った。」とのこと。廉価住宅計画はタクシン政権が導入したもの。
反タクシン派は、「タクシン政権がこのような低所得者支援を謳った計画で汚職を繰り返していた 。」と批判している。
アピシット首相は、04月01日から09月30日までにかけて麻薬の集中取締を実施する方針を 明らかにし、関係当局に対して法に基づいた継続性がある確固たる手段で麻薬撲滅に取り組むよう 檄を飛ばした。
アピシット首相は、「麻薬撲滅・拡散防止のため、国境域、コミュニティー(スラム)、社会、学 校及び家庭の5つのレベルにそれぞれ対策責任者を配置し撲滅に取り組み、特に対策が急がれる首 都圏及び南部国境3県域内での対策を強化する方針を明らかにし、法に基づいた継続性がある確固 たる手段で対策にあたることにより、6ケ月以内に明確な成果を出する事が出来る。」と語った。
アピシット首相によると、「明確な成果を上げるために最初の3ケ月が終了した時点で進捗状況の 分析を行い、戦略の練り直しを行う方針である。」という。
麻薬撲滅戦争政策はタクシン元首相が劇的な麻薬の撲滅を目指して導入した政策で、2003年に宣戦 布告された第1回目の集中取締では、2819人の死亡者を出し、当時の政府はその多くが麻薬密売組 織同士の抗争や口封じによる死亡であると主張していたが、2007年に行われた独立調査委員会によ る調査により死亡した者の内1370人のみが麻薬に関係し、878人が集中取締により死亡したが麻薬と は関係していなかったこと、571人が殺害理由が不明だった事が明るみになっていた。また、麻薬中 毒者は第1回麻薬撲滅戦争が行われた2003年には43万人にまで減少していたが、昨年末には65万人 以上にまで膨れあがっていた。
03月19日(木)朝アヌポン陸軍司令官 は、親タクシン派勢力によるタークシン計画の存在を確認している事を明らかにし、「そのような 国家、宗教及び王室に対する悪意に満ちた計画を指向している者は良き国民とは言えない。」と発 言。
タクシンの発音に近いタークシン大王の名前を冠したタークシン計画は、先に民主党のテープタイ ・セーンポンが17日に存在を明らかにしていたもので、テープタイは発言の中で、「この計画は、 政府の打倒及びタクシンを始めとする旧タイ・ラック・タイ党幹部111人に対する恩赦を実現させる ため、赤服軍団の組織、政府関係者の任務遂行妨害、赤服軍団の活動の首都から地方部への拡大、 主要公共機関の包囲及び暴力性向が強い集団による情勢煽動により国家を二分する騒乱状態に陥れ る事を意図したプア・タイ党、赤服軍団及びタクシンが共謀して進めている計画で、DTVや特定の新 聞に対する影響力の行使 タクシンによる一連の国外メディアとのインタビュー、タークシン大王 に発音が似ているタクシンによる一連の集会での電話演説もこの計画に則った情報戦の一環として 行われている。」と明らかにし、「タクシンに対し、謀略と占いを好むタクシンがタークシン大王 を信奉しまたその吉祥にあやかりたいという気持ちは理解できるが、タークシン大王は国を救った がタクシンは国を騙したという点で根本的に異なっている事を理解するべきである。」と指摘して いた。
アヌポン陸軍司令官は発言の中で、「これまでの調査により政府、軍及び王室の失墜を狙ったター クシン計画の存在及びその背後関係を突き止めている。」と明らかにし、「この様な社会に対して 影響を与える事により国民、国家、宗教及び王室に対して影響を与えようとする良からぬ考えを持 っている者は考えをあらため国家的な危機からへの脱出に向けた作業に手を貸すべきである。」と 断言。
治安警察は、「タクシン派の赤服集団約300人が不信任決議案審議中にあわせて、民主党本 部前に集合し抗議活動を行うとの情報を得た。」と明かした。「だが今回は赤服ではなく白服に着 替えている。」という。バーンスー警察署は、この情報を元に民主党本部に警察中隊約150人を動員 し対応に当たる。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)の一派、「不当な対応反対」が、不信任決議 案審議が行われるのを前に、朝より国会議事堂前で集会を開始。
グループリーダーのワランチャイを中心に、アピシット首相の人形を燃やすなどのパフォーマンス を行い、「アピシット政権を民主主義により設立されたものではないため認めない。」と発言。
反独裁民主主義同盟DTV系幹部のチトポン・プロームパンは、当初計画していた26日にサナ ームルワンで大規模集会を招集した後に首相官邸に向けデモ方針を行う方針を明らかに。同盟は当 初26日に首相官邸の包囲を計画していたが、不信任決議案審議が26日から27日にかけて行われる見 通しになった事を受け、一旦は29日に延期していた。その後、審議が19日から20日に行われる事が 決定した事を受け、再度首相官邸の包囲を前倒しして実施する方針。
また、不信任決議案審議が行われている国会議事堂前に複数人(報道の多くはは10人前後)の赤服 を着こんだ集団が集まっている事に関しては、「組織としては審議中の国会議事堂前での抗議活動 を行う方針がない。」と確認し、「集まっている集団に対しては赤服軍団らしく振る舞い、決して 罵声を浴びせたり過激な行動に走るようなことがないよう。」要請。
アピシット首相ら5閣僚の不信任案審議が始まり、首相、カシット 外相らが、タクシン派の野党プア・タイ党の追求を受けた。審議は20日夜に終了し21日に投票が行 われる予定。連立与党の結束が乱れる兆しはなく不信任案は否決される見通し。
審議の口火を切ったプア・タイ党のチャルーム下院議員は、現在行われている不信任決議案審議で 、2004〜2005年に反タクシン派のTPI社社主プラチャイ・リヤオパイラットから27通の小切手を使用 して、75回に渡る分割払いにより87日間の民主党関係者が関係する広告会社メサイア社にマーケテ ィング費として2億6300万B以上が支払われ、中央選挙管理委員会に報告しなかった裏口献金と主 張。「当時民主党秘書官で現副財務相プラディットが深く関与していた。」と追及。
さらに選挙委員会に対し、「この件で支払われた寄付金が2億B以上にもかかわらず、2000万Bし か報告していなかったことから、政党法の違反に当たる。」と述べた。また、アピシット首相の徴 兵逃れ疑惑も追及。
アピシット首相は、「党への献金はなかった。」 、「当時私は副党首で財務に関与していなかった。プラディット副財務相が説明する。」と反論。 「徴兵逃れは根拠のない話。軍の学校で講師を務めるという形で兵役を全うした。」と一蹴。
カシット外相は昨年首相官邸やスワンナプーム国際空港を占拠した反タクシン派団体で活動したこ とを追及された。野党議員はカシットが反タクシン派の集会でタクシンやカンボジアのフン・セン 首相を卑語を使って罵る映像や、「空港占拠は楽しかった。」と発言した音声を流し、外相として の資質に疑いを投げかけた。「カシットが外交官だった当時、実業家や航空会社などにピアノや大 量の航空券を無心した。」とも主張。
スナイ議員の「教育省の職業専門学校支援計画は不正が疑われる。」とする訴えは、ナリサラ副教 育相に「前政権が決めた計画。」と切り返された。
審議では、与野党の男性議員2人が中指を立てて罵り合い、殴り合い寸前になる場面があった。
審議後の記者会見で、チャルーム議員が、「政治献金疑惑で民主党を解党に追い込める。」と強調 したのに対し、ステープ副首相は、「野党が持ち出したのは古い情報ばかり。」との見方。
アピシット首相の個人スポークスマンのテープタイ・セーンポンは、「背景にチャルーム警察大尉 のTPI社オーナーのプラチャイに対する私怨がある。」と指摘。テープタイによると、「チャルーム 警察大尉がTPI社から広告費としてメサイア社に支払われた資金を民主党に結びつけている背景に、 チャルームが新希望党とタイ・ラック・タイ党が合併し党を離脱しムワンチョン党を立ち上げた際 、TPI社に対して資金を支援を要請し断られた事に対する私怨がある。」とか。
ブンチョン副内務大臣は、首相・内閣不信任決議案審議に先だち、ネーウィン・チットチ ョープから助言を受けていた事を認めた。
ブンチョン副内務大臣によると、「ネーウィンから激励されると共に審議に向けた心構えについて 助言を得たが、審議に関係する特別な資料の提供を受けることはなかった。」という。また、審議 に関しては、「野党の疑問に答えられる自信がある。」とし、また、審議終了後に内閣改造が行わ れる可能性に関しては、「まだ先の話であるとして特に気にしていない。」とした。
プームチャイ・タイ党のチャイ・チットチョープ(下院議長)は、「政府は官僚の裏切り に対して警戒する必要がある。」と警告。
この発言は、下院議長としてサマック政権とアピシット政権の両方に対する不信任決議案審議の進 行にあたった立場としてそれぞれの違いについて聞かれた際に語られたもので、チャイは、「今回 の審議で野党(プア・タイ党)が提示した資料の多くが官僚から提供を受けたものだった。」、「 政府は今後油断する事なく官僚の掌握に努める必要がある。」と指摘。
03月20日(金)チエンマイの赤服集団 は、民主党議員がチエンマイ県のサンカムペーン郡にあるホテルを訪問するとの情報を得たことか ら、民間ラジオを通じて、同ホテルを包囲するよう呼びかけた。
タイ地元警察は、この情報について「ステープ副首相が親戚の結婚式に参加するため、チエンマイ 県を訪問する予定だったが、既にキャンセルしている。」と明かした。また、「チエンマイ空港で 搭乗者リストを確認したが、民主党議員の名前は見当たらなかった。」という。
昨日の不信任決議案審議で、「TPI社プラチャイが民主党に2億6300万Bの寄付金を提供し た。」と追及した件で、「TPI社シラピンはTPI社に損害を与える発言・行為をしたプア・タイ党議 員に対し、民事および刑事裁判所に訴える。」と明らかに。
シラピンによると、「既にチャルーム下院議員を訴える方向で進めており、昨日行われた不信任決 議案審議の映像を証拠として記録した。」と述べた。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)は、サナームルワンで03月26日に民主党政権を退 陣に追い込むことを目的とした大規模な反政府集会を開始すると明らかにしているが、UDD幹部のナ タウットらは、「集会には20万〜30万人が参加するだろう。政府は罪を犯した民主主義市民連合 (PAD)を裁こうとしない。退陣を求められるのは当然。」としている。
プア・タイ党は20日行われた内閣不信任決議案審議の席上で、「カシット外務大臣がカン ボジアのフン・セン首相が東南アジア諸国連合首脳会議に出席する見返りに、カンボジアとの間で 領有権が争われている領土の一部をカンボジアへ引き渡した。」と発言。プア・タイ党は、「カン ボジアが建設を進めているカオプラウィハーン遺跡に通じる道路の一部がタイが領土であると主張 している領土内で建設が進められているにも拘わらず、政府がカンボジアに対して一切工事の中止 を求める抗議を行っていないことからもこの事は明らかである。」と指摘。
一方、カシット外務大臣に対する質疑中に、「自らを1年生議員である。」と名乗って質疑を行っ ていたプア・タイ党のウィサーラディー・テーチャティーラーワット♀に対し、民主党のランシマ ー・ロートラサミー♀が、「ウィサーラーディーは若くて顔立ちがいいのに、言われた事をそのま ま読んでいるところが残念だ。もし手にしている書類を取り上げたらこれ以上話を進める事が出来 ないはずだ。何故なら脳を使って話していないからだ。」と発言したことから、発言の取り消しを 求めるウィサーラディーを始めとするプア・タイ党と発言の取り消しを拒否するランシマーを始め とする与党との間で激しい舌戦が展開され一時審議が紛糾する場面が見られた。
03月21日(土)11時過ぎ19日から20日にかけて行わ れた不信任決議案審議の決議が行われ、対象となった首相・閣僚6名のうち、首相を含む5名が246 票の信任票を獲得したのに対し、カシット外務大臣のみ信任票が237票となる結果。
投票に先立ち、民主党所属のグリヤンラティコン・パークピヤラシン(プラチンブリー県)がカシ ット外務大臣に対してのみ投票を棄権する意向を明らかに。
各首相・閣僚別の信任・不信任投票結果は以下の通り。
アピシット首相 信任 246 不信任 176 保留 12 棄権 15
プラディット副財務大臣 信任 246 不信任 174 保留 12 棄権 15
コーン財務大臣 信任 246 不信任 174 保留 12 棄権 15
カシット外務大臣 信任 237 不信任 184 保留 12 棄権 13
チャワラット内務大臣 信任 246 不信任 167 保留 20 棄権 14
ブンチョン副内務大臣 信任 246 不信任 168 保留 18 棄権 15
投票に先立ち、アピシット首相は、「不信任決議案審議終了後に内閣改造を行う考えがない。」と 言明。
プア・タイ党のアピワン・ウィリヤチャイ大佐(下院第2副議長) は、不信任決議案を提出したプア・タイ党内から10票前後が不信任票以外の票に流れていた事に関 して、「党内で大きな問題になることはない。」との考え。
発言の中でアピワン大佐は、「プア・タイ党から不信任票以外に流れた10票前後の票の内少なくと も5票に関しては投じた者の特定が出来ている。」、「むしろカシット外務大臣に対して与党から 信任票以外の票に流れた9票の方に関心がある。」と語った。アピワン大佐によると、「票割れが 起こることは想定の範囲内で、また、党として所属の下院議員の権利を拘束する理由はない。」と いう。
一方、与党国会対策委員長のチンナウォン・ブンヤキヤット(民主党)は、予想されていたよりも 多くの信任票が審議の対象となった首相を含む6閣僚に対して投じられていた事を明らかに。チン ナウォン委員長によると、「投票を保留ないしは棄権した閣僚23人及び下院議長1人を除いた全出 席与党議員234人よりも多くの信任票が投じられ、与党出席議員全員が信任票を投じたとして計算し た場合、カシット外務大臣を除く首相及び4大臣に対しては12票が野党から、またカシット外務大 臣に対しては3票が野党から流れた計算になる。」という。
尚、各審議対象者に対する決議投票が行われた時点の議場内にいた投票可能議員数はアピシット首 相が449人、プラデット副財務大臣、コーン財務大臣、チャワラット内務大臣及びブンチョン内務大 臣が447人、カシット外務大臣が446人。
2日間に及ぶ不信任案審議は、政府に大きなダメージを与えるものとはならなかったが、 反政府活動への参加者を増やす可能性。
政治学者のチャイヤン(国立チュラロンコン大学政治学部)は、「不信任案審議では国政運営に関 する落ち度が取り上げられるべきだったが、野党・プア・タイ党はこれに触れなかった。プア・タ イ党が政府批判に使った材料は反政府勢力内ではよく知られたもので新味に欠ける。だが、これが 国会審議を通じて広く伝えられたことで、国民間の反政府感情を増幅させることができた。」と指 摘。
また、国立ワライラック大学のナロンによれば、「タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD) が03月26日にサナームルアンで大規模な反政府集会を開始するとしているが、不信任案審議での政 府批判が集会参加者の増加をもたらす可能性がある。」とのこと。
プア・タイ党が追求した民主党への裏口献金疑惑は今後、捜査機関に委ねられる見通し。民主党は政 治的な時限爆弾を抱えた格好。野党にとって今回の不信任案審議の真の狙いは、不正献金疑惑を国 民に知らせ、司法に圧力をかけること。今後、疑惑が立証され民主党を解党に追い込むのがベストの シナリオで、追及が進まなければ、「司法のダブルスタンダード」を言い立て、反タクシン派を揺 さぶると模様。
最高裁は、2007年12月の総選挙に絡む違反で)プア・ペーンディン党のノパドン副幹事長を 5年間の公民権停止とする判決を下した。
ノパドンは東北部ロイエット県で当選を果たしたが、対抗馬の候補者の訴えに伴い、中央選管が調 査し選挙違反があったと判断。その後、最高裁に当選取り消しを要請。今回の判決に伴いロイエッ ト県では近く補欠選挙が実施される。
タクシンは、チエンライ県で開かれた反政府集会に約10分間電話出演。「タイは現在、違 法薬物乱用など問題が山積だ。わたしは今モナコにいるが、そのうち帰国しすべて解決してみせる 。」と豪語。
司会役のチャクラポップ元首相府相の質問に答える形で、タクシンは、「民主党のせいでタイは借 金漬けになっている。」と民主党政権の経済政策を批判するとともに、「わたしなら外国から金を 借りずに経済を立て直すことができる。地方住民の収入を増やすこともできる。」と言い切った。
この集会は、タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)がチエンライのラチャパット大学で開 催したもので、地元や近隣県などから数千人が参加。
22時頃タクシン元首相の実姉のヤオワラック・ク ローンカムヌワンナカーン♀が入院先のラーマ9世病院で死亡。享年63歳。
病院によると、「ヤオワラックは腎臓関連の疾患で昨年04月16日から入院治療を受けていた。また 、1992年から糖尿病を患っていた。」という。
ヤオワラックはルート・チンナワット、インディー・チンナワット夫妻の長女。下にはタクシン、 ヤオワレート・ウォンナパーチャン♀、ピヤヌット・リムパタナチャート♀、ウドン・チンナワッ ト(死亡)、ヤオワパー・ウォンサワット♀(ソムチャーイ前首相夫人)、パーヤップ・チンナワ ット、マッターティップ・ゴーウィットチャルンクン♀、タッサニー・チンナワット♀(死亡)、 インラック・アモンラチャット♀の9人弟妹がいる。
ヤオワレート♀、インラック♀の両名によると、「タクシンは滞在先で姉死亡の知らせを受け弟妹 に対して悲しみの言葉を伝え、葬儀の手配・参列ができない事を嘆いていた。」という。
03月22日(日)アピシット首相は、先に行われた首 相・内閣不信任決議案審議で政府に信任票を投じたプア・ペーンディン党の非連立派12人(内ワー ダ会派の3人はラサドン党を結党)を率いる「プラチャー・プロームノーク警察大将への閣僚ポス ト提供の是非は、与党国会対策委員会内で協議されるべきである。」と語り、ポスト提供の可能性 に関して言明を避けた。
また、アピシット首相は、審議終了後に内閣改造を行う可能性に関してはあらためて否定した上で 、解任するべきであるとの声があがっているカシット外務大臣に関しては、「これまで問題なく職 務を遂行してきており、審議終了後はより慎重を心掛けて職務にあたってくれるだろう。」と語っ た。
国外逃亡中のタクシンは、チエンマイ県で開か れた反政府集会(参加者約1万人)に電話出演。「誰がわたしを失脚させたかを今月26日の反政府 集会で明らかにする。」と宣言。
この集会はタクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が主催したもので、タクシンによると、 支那国内で元国内治安維持部隊作戦司令本部(ISOC)副本部長の「パンロップ・ピンマニー大将( 元ヤング・タークスの主要メンバー)と面会した際、2006年09月のクーデターの首謀者に関する信 頼できる情報を得た。」と集会参加者に説明。電話出演の中でタクシンは、「枢密顧問官2人がア ヌポン陸軍司令官と結託してクーデターを起こした。」と述べており、この2人が誰かを明らかに する考え。自分を政権から引きずり落とす一連の動きの背後にクーデター後に暫定首相に就任した 枢密院評議会議員のスラユット・チュラーノン大将がいたことを明らかに。
タクシンによると、「パンロップ大将から自分に対する2回に渡る暗殺計画が失敗に終わっていた 事を伝えられていた。」、「タクシン政権崩壊を狙った動きにスラユット大将及び学識経験者のプ ラモート・ナーコンタップ、最高行政裁判所長のアッカラートン・チュラーラット、当時最高裁判 所長付き秘書官長だった現憲法裁判所判事のチャラン・パックディータナーグン氏及び当時最高裁 判所長だったチャーンチャイ・リキットチッタが関与していた。」と発言。
パンロップ大将がタクシンに語ったところによると、「2006年04月にスラユット大将からパンロッ プ大将に対して王室に対する敬愛の念が欠けているタクシン首相(当時)に対する2回に渡る暗殺 計画を実行に移し何れも失敗に終わっていた事を明かされていた。」という。
また、タクシンは、「クーデター発生直前に発生したタクシン自動車爆弾爆殺未遂事件に関与した 容疑で逮捕された軍関係者から、自動車爆弾による暗殺が成功した場合にはスラユット大将が首相 につくとの約束が為されていたとの証言が得られていた。」と明らかにした。
2006年04月は、タクシンがシン社の持ち株売却に関する釈明を行うために上下院合同議会の招集を 約束し同議会の招集日が設定された後に下院議会を解散した事に対して反発した当時の野党連合が 同年04月02日に設定された総選挙のボイコットを宣言し、反タクシン派とタクシン政権との対立が 頂点に達していた時期。
また、タクシンがプレム枢密院評議会議長と面会した翌日に下院議会の解散を宣言したことから、 「プレム議長から何らかのアドバイスを受け解散した。」との憶測も流れたが、その後プレム議長 が側近に対して、「面会の際に議会解散の話は一切出ていなかった。」と明らかし、「タクシンに まんまと利用されてしまった。」と語っていたと伝えられていた。
関係筋によれば、タクシンの「暴露予告」は、反政府勢力が26日からの反政府集会を決戦と位置づ けていることから、これを盛り立てることが狙いとの見方が支配的。なお、タクシン支持勢力は以 前から「プレム枢密院議長がクーデターの首謀者。」と批判しているが、議長は関与を一貫して否 定。
03月23日(月)憲法裁判所判事のチャ ラン・パクディータナークンは、タクシンがスラユット枢密院評議会議員と共にタクシン追い落と しを狙った一連の動きに関与した者と名指しした事に対し、「事実ではない。」と否定し、「この ような発言は政治的に対立する者同士の罵りあいの際に起こりえる無関係な人物に対する誹謗と同 様なものでしかない。」と切り捨てた。
この発言は、前日夜チエンマイ県内で行われた反独裁民主主義同盟の集会の際に行われたビデオリ ンクを利用した演説の中でタクシンが元国内治安維持作戦司令本部副本部長のパンロップ・ピンマ ニー大将からの情報として、「2006年にソーイ・スクムウィットにある邸宅内で、スラユット枢密 院評議会議員招集の元で行われた同元首相暗殺に向けた謀議にパンロップ大将の他にチャランらが 出席していた。」と明らかにし、「当時スラユット枢密院評議会議員が『他の枢密院評議会議員2 人と共に901(現国王のこと)への拝謁を終えた。』と語っていたことから、政治に関与しない国王 の名を出すことによりタクシンが王室に対する敬愛の念が欠けているとの言われ無き理由がつけら れた暗殺計画を正当化しようとした。」と指摘した事を受けたもの。
タクシンは先にタイム誌と行われたインタビューの中で、「スクムウィット通りにある邸宅内で行 われた自身の暗殺に向けた謀議の模様を収めたテープを所持している。」と明らかにしていた。
一方、パンロップ大将は23日午前、「スラユット枢密院評議会議員がタクシンを追い落とす一連の 動きの背後で糸を引いていた事をタクシンに明かした。」という発事を否定。
発言の中でパンロップ大将は、4〜5ケ月前に支那国内でタクシンに面会した事は認めたが、「そ の際に交わされた会話内容の詳細に関しては明らかにする事が出来ない。」と語った。
スラユット枢密顧問官は、「2006年09月の軍事クーデターの首謀者の1人。」とのタクシ ンの発言を、「不正確な情報に基づいた誤解。」と全面的否定。
タクシンは先の反政府集会に電話出演し、「スラユットがパンロップ元国内治安作戦司令部(ISOC )副司令官を呼びつけ、わたしを追い落とすための謀議をした。」と指摘。これを事実無根と否定 したスラユットだが、「タクシンの発言には関心がない。名誉毀損で訴えるつもりもない。」とし ている。
なお、陸軍司令官、国軍最高司令官を経て2003年に枢密顧問官に任命されたスラユットは、クーデ ター後に当時の軍部首脳に請われ、暫定政権(2006〜2007年)の首相を務めており、同政権下でタ クシンらの汚職疑惑の解明が進められた。
ステープ副首相は、「スラユット枢密院評議会議員がタクシン元首相追い落としを狙った 一連の動きの背後で糸を引いていたとするタクシンの発言は、26日にクルングテープで大規模集会 及び首相官邸の包囲を計画している親タクシン派の動員及び国内情勢の煽動を意図した虚言である 。」と指摘。
一方、チャワラット内務大臣は、「タクシンの煽動発言により26日に予定されている反独裁民主主 義同盟の集会及び首相官邸包囲行動が過激化する虞れがあるとして各県知事に対して24時間体制で 情勢の監視にあたるよう指示した。」ことを明らかに。
元国内治安維持作戦司令本部(ISOC)副本部長のパンロップ・ピンマニー大将は、タクシ ンに対してクーデターの背後関係に関して明かした事は認めたが、「タクシンの暗殺計画にスラユ ット枢密院評議会議員が背後で関与していた。」との発言に関して、「自分以外からの情報と自分 の情報とを混同して話したのではないか。」との認識。
パンロップ大将によると、「王室に対する敬愛の念が欠如しているタクシンを政権の座から引きず り下ろすためのクーデターに向けた謀議の場に呼ばれ、その場にS(ソー・スア)大将が居たとい う話をタクシンに伝えていたのだ。」という。
また、パンロップ大将によると、「謀議の場で私利私欲を捨て国家のためにクーデターを実行する 事が確認され、事後のポスト配分についてまで話し合われていたが、問題解決に繋がらないだけか 、事後に私欲を追求するようなクーデターには賛同できないとして実行に関与する事を拒否した。 」という。
一方、クーデター直前に発生したタクシン自動車爆弾爆殺未遂事件に関しては、当時反タクシン政 権を掲げていた民主主義市民連合幹部の「チャムローン・シームアン少将の護衛のために軍関係者 を派遣していた自分がチャムローン少将の仲間であると誤解され、タクシンからISOC副本部長を解 任されてしまったが、実際には警護要員を派遣したのは、チャムローン少将の身に万が一の事が起 こることによりタクシン自身に損害が及ぶ事を防ぐために派遣していたと説明した。」という。
チャワラット内務相は、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とした赤服 集団が行ったチエンマイ県およびチエンラーイ県の集会の様子を見ていると集会が過激化してきて おり、今月26日に同集団が首相官邸を包囲し行う大規模集会は、いつもより過激化する可能性が高 い。」との見解。先にチエンマイ、チエンラーイ県で開かれた反政府集会は、「ほんの序の口。」 としている。
また、「タクシンが同日の集会に電話出演するとの情報も得ており、タクシンが出演すると心理的 に結束力が高まることから関係機関に24時間体制で対応するように指示した。」としている。
一部記者が、今回の集会が反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)の時のように、首相官邸を 長期的に占拠した場合の対応について質問したところ、「今そのようなことを考える時期ではない 。」と述べた。
一方、UDDは、「26日の大規模集会で、民主党政権の退陣を要求するために政府庁舎を取り囲む。」 と宣言。しかし、アビシット首相は、「国民はこの国の前進を望んでいる。26日も、私はいつも通 り政府庁舎に出勤する。」と述べている。
なお、首都での集会を前に、UDDのメンバー約20人は、王立タイ警察本部を訪れ、民主主義市民連合 (PAD)が2008年11月に起こした空港・政府庁舎占拠事件について捜査の迅速化を要請。
民主党への不正献金疑惑の捜査情報が法務省特別捜査局(DSI)から野党に漏れた可能性が あるため、政府がピラパン法相に調査を指示したことが明らかに。「先の不信任案審議で野党のプ ア・タイ党幹部のチャルーム議員がこの疑惑を取り上げ、政府の責任を追及したが、その指摘の中 に部外者が知り得ない情報が含まれていた。」という。その疑惑は、民主党幹部が巨額の献金を受 け取りながら、報告していなかったというもの。
疑惑を調査していたDSIは18日、「さらなる調査のため段ボール箱8個分の捜査資料を中央選管に提 出したが、選管は7個しか受け取っていない。」としている。
一方、不信任案審議の中でプア・タイ党議員が、「解党処分を覚悟した民主党が、受け皿となる新 党・タマティパットを設立した。」と指摘したが、チュアン顧問団長など民主党幹部は23日、「民 主党とは無関係。」と一蹴。
03月24日(火)朝定例閣議開始に先立ち政府副報道 官のプッティポン・プンナカンが辞任を表明。プッティポンによると、「連立与党のチャート・タ イ・パッタナー党が副報道官ポストを要求したための辞任で政府や党内の対立等とは無関係だ。」 という。
下院議員、クルングテープ都知事付き報道官、クルングテープ副都知事を歴任してきたビーことプ ッティポンの祖父はサリット政権、タノム政権時代に運輸大臣や工業大臣を歴任したポン・プンナ ガン大将で、また実弟は元俳優で最近女優のスワナン・コンインと結婚した事で話題になった現プ ア・タイ党所属下院議員のブルークことダヌポン・ブンナガン。プッティポンの夫人は女優のヌサ バー・ワーニットアンクーン。
スリヤ・スクサーキット(45)と同日首相府副報道官を辞任したプッティポン・プンナカン(40) を閣僚補佐に、ワチャラ・カンニカーを首相府副報道官に任命。
サマック元首相が会員制ニュースサイト「ドークビヤ・トゥラキッ ト」とのインタビューの中で、「タクシンは国益よりも私益を重んじている取り巻きの政治家によ り潰される運命にある。」と発言。
昨年12月23日の総選挙の際に自らをタクシン元首相の代理人と名乗り選挙運動を展開していた事で も知られるサマック元首相はインタビューの中で、「自分が首相になって初めてタクシンを取り巻 いている政治家の多くが国益よりも私益を重んじた誤った助言をする傾向があるろくでもない者達 であることを知った。」、「自分が首相だった時代にも私益を追求する彼らの助言により飾り物の 首相に仕立て上げられてしまっていた。」と述べた。 サマック元首相によると、「タクシン政権と民主主義市民連合が対峙していた時代には、取り巻き が実際には1万人以上が連合の抗議集会に集まっていたにもかかわらず、タクシンに対しては1000 人程度しか集まっていないと報告した事が、タクシンが情勢の見極めを誤る事に繋がった。」とい う。
反独裁民主主義同盟DTV系幹部のナタウット・サイクアは、「26日に予定されている首相官 邸の包囲の際に卵投げ以外の過激な手段を講じる考えがない。」と表明。
発言の中でナタウットは、「26日に予定されている大規模集会及び首相官邸の包囲に向けた必要な 準備を全て終えた。当局による妨害にも拘わらず大勢の者がクルングテープに駆けつける見通しで ある。」と明らかにし、「アピシット首相の首相官邸入りを阻止するために行われる首相官邸の包 囲行動の際には過激な手段を講じたり、当局関係者に暴力を振るうこはない。但し卵投げは除けば 。」と語った。「誰に向け卵を投げつけるかについては話すことが出来ない。」という。
また、ナタウットは、同盟の首相官邸包囲に向け、警察が3000人、軍が6000人の人員の動員を進め ている事を明らかにし、「2空港を占拠した民主主義市民連合の集会や大規模行動の際に動員され た人数の倍を超える人員の動員が進められている事からも、現在の政府が誰の政府か明確である。 」と指摘。
民主党への不正献金疑惑で、捜査資料の紛失が報告されていることから、中央選挙管理委 員会のソットシー委員は、「中央選管は慎重に対応する必要がある。」との見方。TPIポリン社から 民主党に2億5800万Bの不正献金が渡ったというもの。法務省特別捜査局(DSI)が先に、さらなる 調査のため捜査資料を中央選管に提出したが、その一部が紛失していた。
ソットシー委員は、「捜査資料が選管議長室でなく選管本部に届けられたが、これも理解に苦しむ 。」とも述べた。一方、「不正献金で民主党が解党処分。」との見方があるが、ソットシー委員は 、「政党法94条は、政党に国家安全保障を脅かす行為があった場合、解党処分とすると規定してい るが、不正献金がこれに該当するかは定かでない。」との見方。
反独裁民主主義同盟DTV系幹部のナタウット・サイクアは、「国内治安維持作戦司令本部が 景気てこ入れを視野に入れた充足を心得た経済の普及目的で請求している10億Bの予算は、実際に は赤服軍団抑え込みのために請求された予算である。」と指摘。
ナタウットによると、「この10億Bは先に同盟側が指摘した軍側が赤服軍団一掃のために確保する 方針を決定していた20億Bの機密予算の一部をなすもので、実際に機密予算確保に向けた協議に参 加していた軍関係者からも同盟の指摘通りの予算が確保される事が世間に知られる事を嫌って敢え て半額の10億バーツの予算を申請したとの情報が得られている。」という。
03月25日(水)26日に予定されている タクシン派、反独裁民主主義同盟(UDD)(通称スアデーン=赤シャツ)の反政府デモに備え、政府 はデモ隊の標的である首相府の警備に警官3000人、兵士6000人を動員。また、地方からUDD支持者が 上京することを阻止するよう各県の知事に指示。
UDDが首相官邸に行進するのは01月末、02月末に続く3度目。初回に2万〜3万人だったデモ参加者 は2回目に数千人に減ったが、今回はタクシン派野党が閣僚不信任案審議で政府を追及した後だけ に参加者が増えることも予想される。
UDD指導者のナタウット元政府報道官は首相官邸の警備に兵士多数が加わることを、「政府が誰のも のか国民によくわかるという点で非常に結構なことだ。」と皮肉った。タクシン派が政権について いた昨年、軍は政府の要求を無視し反タクシン派団体による首相官邸やスワンナプーム空港の占拠 を座視。
チエマイ赤服集団幹部のペチャワットは、「現在タクシン派団体の反独裁民主主義同盟 (UDD)を中心とした赤服集団によるクルングテープでの大規模集会に参加するため、移動を開始し た。」、「バスで合計26台分の人員が出発した。個別行動で移動している参加者も多いことから、 現時点での参加者数は把握できていない。」とのこと。「またもし検問等による妨害をされた場合 、即座に道路封鎖をする。」としている。
安全保障関連の情報当局筋によると、「26日に大規模集会と首相官邸の包囲を計画してい る反独裁民主主義同盟の自警組織間で支給される日当の額の違いを巡った対立が発生している。」 という。
25日付けのマティチョン紙によると、「同盟にはDTV幹部のチトポン・プロームパンの影響下にある ラームカムヘーン大学の複数の学生組織で構成された自警組織、ボランティア自警組織、タクシー 運転手団体関係者で構成された自警組織及びタークシン大王サナームルワン・グループと名乗る無 償で自発的に参加している者で構成された自警組織の4つの組織があり、その内最初の3つのグル ープ間で、それぞれの構成員に支給されている1日あたり300Bから 500Bの手当額の違いからくる 対立が発生している。」という。
一方、大規模集会・首相官邸の包囲行動に関しては、「25000人から 30000人の参加が予想されてい るが過激化する可能性は低く、また、暑季の真っ直中にあること、及び赤十字フェアーの開催が予 定されていることから包囲行動が長期化する事はない。」との見方。
25日付けのマティチョン紙にプア・タイ党や反独裁民主主義同盟が政府打倒、政権復権を 期して進めているとされているタークシン(大王)計画の概要が以下のように掲載。タークシン計 画に関しては、先にプア・タイ党所属のソムチャーイ・ペートプラスットが、「党内の極一部の幹 部が絶対多数を背景にした政権復帰を目指して立案したものである。」と認める発言を行っている が、公式にはこの計画の存在は確認されていない。

タークシン計画の目標
1. 先進国家と同様な真の民主主義の達成。
2. 軍の政治への関与の廃絶。
3. 枢密院関連条項の憲法からの抹消。
4. 王室が存在する先進国家と同様な国王の地位。
5. テロ関連法以外の政治的な罪を負った者に対する国内和解推進を意図した恩赦。
6. 地方への権力分散の推進。
7. 1997年憲法を基本に置いた過去の問題点を修正した憲法の制定。
8. 軍による政変及び、または軍による民主勢力の弾圧に対しては、彼らが国家反逆行為で断罪され 一掃されるまで、我々や国際社会の力を結集しあらゆる手段で対抗する。

目標達成の手段
1. タイ・ラック・タイ党、パラン・プラチャーチョン党、チャート・タイ党及びマッチマー・ティ パッタイ党に所属した者で5年間に渡り被選挙権が剥奪されている者。
2. プア・タイ党。
3. 計画に同調する上下院議員。
4. 民主団体。
5. 有識者及びマスコミ。
6. 外交関係者。
7. 司法手続き中の団体。
8. タクシン元首相。
9. 各階層のリーダー。

目標達成のための付随指令
1. 「無産・草の根階級の闘争」抗議行動や我が陣営が影響力を持つ地域内全ての輸送拠点の封鎖に よる地方部での闘争強化を契機とした段階的な都市部への闘争の進出。
2. 「民主主主義の為の闘争」中産階級及び民主主義を理想とする層による汚職政治家関連等の喧伝 により国民に民主体制に対して辟易としたイメージを植え付けると同時に新たな政治改革モデルを 提示し、その後に専門委員会の組織に着手。
3. 「司法改革のための闘争」政治や立法による司法介入を終わらせる為に正義を愛する者による司 法改革に向けたセミナーの開催。
4. 「情報・メディア闘争」メディア関係者による情報操作や意図的なデマの流布等に反対する運動 や国外メディアを利用したタイ包囲網により反対派の信用失墜を目指す。
5. 「政治闘争」民主主義市民連合と同様に暴動、集会、抗議活動による闘争。まず集会活動を各地 に広げ、政府による抑え込みが不可能な状況にまで持ち込み軍が権力に介入する機会をつくり出す 。
6. 覆面をした過激派による主要公共施設の封鎖。
7. 憲法を超越した動きに関する情報の流布。
タクシン帰国説を度々流布してきた事でも知られるプア・タイ党のプラチャー・プラソッ プディーは、「民主党に所属する5人の議員がプア・タイ党に合流する意向を示している。」と発 表。。「この動きは巨額献金疑惑を発端とした党解党に対する懸念が民主党内で広がっている事を 受けたもので、現在東北地方選出の2人及びクルングテープ都選出の3人がプア・タイ党に合流す る意向を示している。」という。
刑事裁判所は、王室の影響力を極力排除した共和制の成立を目指すとする実際には存在し ないフィンランド宣言の喧伝により名誉を毀損されたとしてタクシンが民主主義市民連合幹部のソ ンティ・リムトーングクンらを相手取り提訴していた訴訟を棄却。
この訴訟は、「2006年05月24日から28日にかけて開催されたセミナーの場で共謀してフィンランド 宣言をでっち上げ、ASTVやウェブサイト等を通して虚偽の情報を流布した事により名誉を毀損され た。」としてタクシンがソンティやチュムサック・ピントーン、チャイアナン・サムットラワニッ ト、プラーモート・ナーコンタップ等10人を相手取り提訴していたもの。裁判所は、「フィンラン ド宣言の告発は有識者及びマスコミ人の職務として国民に利益をもたらすために当時国民が最も関 心を寄せていたタクシン元首相による施政分析の一環として他意なく行われたものである。」と判 断し今回の判決を下した。
民主党の不正献金疑惑で、「法務省特別捜査局(DSI)の捜査資料の一部が、中央選管に届 けられるまでの間に紛失した。」 と報じられたが、中央選管職員の単なる数え違いということで落 着。
スチャートDSI副局長とスティポン中央選管事務局長が、中央選管に提出された捜査資料の箱を開け て調べたところ、8つのファイルが入っており、紛失は確認されなかった。このため、「箱を受け 取った職員がファイルを数え違えた。」という結論。中央選管は当初、「7つのファイルしか受け 取っていない。」としており、DSIからプア・タイ党のチャルーム議員への捜査情報漏洩との関連を 疑う見方が出ていた。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「TPI社による民主党 への巨額不正献金疑惑を始めとする首相・内閣不信任決議案審議の際に使用された追求用の資料は 、元民主党所属比例代表区選出下院議員のマヌーングリット・ループカチョン少将から提供された ものである。」と明らかに。
かつて士官学校7期卒業組を中心とした若手将校団ヤング・タークスを率いていた事でも知られる 元上院議長のマヌーングリット少将は、民主主義市民連合関係者やTPI社元オーナーのプラチャイ・ リヤオパイラットと親交があり、また、同少将(当時はマヌーン大佐)が首謀したとされる1985年 中頃に発生したクーデター未遂事件の際には、プラチャイとも親交がある実業家のエーカユット・ アンチャンブットが資金支援していた疑惑が指摘された。
プア・タイ党のピーラパン・パールスックは、被選挙権を剥奪された旧タイ・ラック・タ イ党幹部111人に対する恩赦を盛り込んだ国家和解法案を149人の下院議員の署名を添えて26日に国 会に提出方針を明らかに。解党処分で公民権停止となった政治家を赦免するとともに、クーデター 以降の政治活動を罪に問わないよう求める。
プア・タイ党は、「タクシン派、および反タクシン派双方の罪を許すことで国民和解が実現する。 」としているが、タクシンとタクシン派政治家の復権が真の狙いとの見方が支配的。
ピーラパンによると、「国家を二分する対立が激化している今こそクーデターにより罪を負った者 に対する恩赦が必要なのだ。」という。26日には反独裁民主主義同盟が大規模集会及び首相官邸の 包囲を計画している。
民主党の広報担当ブラナート議員によれば、タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が今月 26日から大規模な反政府集会を予定していることから、「中止を交換条件に野党が同案の受け入れ を政府に迫る可能性がある。」という。
また、同案は、軍事クーデターでタクシン政権が崩壊した2006年09月19日から今年05月05日までの 政治活動について、違法行為を処罰しないよう求めているが、ブラナート議員は、「UDDの大規模反 政府集会が暴力沙汰にエスカレートする事態を想定し、UDDのやりたい放題を許すものとも受け取れ る。」としている。
一方、民主党の情勢分析対策本部は25日、タクシン元首相が恩赦を勝ち取るために反独裁民主主義 同盟やプア・タイ党、マスメディア、国外の同士を動員して衝突する事態を引き起こす事を計画し ているおそれがあると指摘し、「衝突の事態が発生した場合にはタクシン自身が責任転嫁する事な く全責任を負うべきである。」と指摘。
国立タマサート大学法学部のソムキット学部長は、「政府が柔軟姿勢を示した場合、国民和解案の 議会通過を阻止しようと、反タクシン派の民主主義市民連合(PAD)が抗議活動を展開し、政治状況 が再び混乱に陥る恐れもある。」との見方を示した。
憲法裁判所のチャオワナ副事務局長は、記者会見を開き、19日から20日にかけて行われた 不「不信任案審議での発言で裁判所の名誉が傷つけられた。」と、「プア・タイ党所属のチエンラ ーイ県選出下院議員ウィサラディ・テーチャティーラワット議員を名誉毀損で告訴した。」と発表 。
1年生議員のウィサラディ♀は、テレビで全国に中継されていた不信任決議案審議の質疑の際、昨 年12月のパラン・プラチャーチョン党の解党処分に触れ、「裁判所による迫害。」と発言。これを 憲法裁が問題視し、プララチャワン警察署に訴え出た。告訴を受け、ウィサラディ議員は、「選挙 区民の代表としてすべきことをしたまで。」と強気の姿勢を示したが、「憲法裁を侮辱するつもり はなかった。口が滑った。」とも認めている。
誕生日が7日しか離れていないソムチャーイ前首相の長女のチンチンチャー・ウォンサワット♀に 次ぐ下院議会内の年少議員のウィサーラディーは、オーストラリアのウォロンゴン大学及びイギリ スのノーザンビア大学で学士、修士課程を修了した後に、タイ・ラック・タイ党の解党判決により 被選挙権が剥奪された父親のウィサーンの地盤を引き継ぎ政界入り。
プレム枢密院議長は、「枢密顧問官に2006年09月のクーデターに関与した者はいない。」 と述べ、先のタクシンの発言を否定。
国外逃亡中のタクシンは、反政府活動を勢いづかせるため、反政府集会に電話出演しては、「スラ ユット顧問官らが私を首相の座から追い落とすための謀議をした。」などと発言。
一方、タクシンの一連の批判発言について、プレム議長は、「これまでに何度となく対立を煽らな いに警告したが、彼は聞く耳を持たない。しかし、タイ国民の結束を乱そうとする者は少数派だ。 」と述べ、「タクシンの思惑通りには事が進まない。」との見方を示した。
アピシット首相は、「明日(26日)は首相官邸で公務を行わない方針である。」ことを明 らかに。首相によると、明日11時には議会があることを理由に挙げている。 タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とした赤服集団が首相官邸を包囲する予定。
また首相は、「首相官邸を包囲されたとしても、何が何でも首相官邸に入り公務を行うとしている 。徒歩で入ることになっても構わない。」と述べた。
03月26日(木)首都圏警察本部は、タ クシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とした赤服集団が、首相官邸前で抗議集会を行う予定 であることから、首相官邸前に大型コンテナトレーラーで道路封鎖。そのため現在周辺地域は交通 が麻痺している。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部チャトポンは、「政府等による妨害がなけれ ば、本日(26日)午後07時にタクシンによる電話出演を予定している。」と発表。また、「現在各 地から赤服集団が集合を始めているものの、クルングテープに集合させないよう妨害行為が行われ 、各地の赤服が集合に遅れている。」と述べた。
11時までサナームルワンに集合している反独裁民 主主義同盟のデモ隊は、昼過ぎに首相官邸に向けた移動の開始を計画している模様。
一部報道によると、「朝から支給が開始された月収15000万B以下の者を対象にした2000Bの救国小 切手の全部または一部の寄付を受け付けている。」という。
一方、前日に首相官邸入りする予定がないことを明らかにしていたアピシット首相は、朝、官邸に 入り、その後09時頃に議会出席のためにステープ副首相等と共に国会に向かった。
11時頃反独裁民主主義同盟のチャトポン・プロー ムパンは、「当局による地方からのデモ参加者の移動妨害により、首相官邸に向けたデモ行進の開 始時間を先延ばしにせざるを得ない状況に置かれている。」と表明。
ステープ副首相は、TPI社からの巨額不正献金疑惑に絡む資料が民主党所属元下 院議員のマヌーングリット・ループカチョン少将から提供されたものであるとプア・タイ党のチャ ルーム・ユーバムルン警察大尉が明らかにしている事に関して、「事実ではない。」との認識を示 し、「仮に事実であった場合はマヌーングリット少将は自らの行いに対して責任を負うべきである 。」と指摘。 しかし、ステープ副首相は、あらためて、「党はシロである。」と強調し、「チャルーム警察大尉 の発言は信用できず、またこれまでにマヌーングリット少将との間で対立がなかったことから、敢 えてマヌーングリット少将に対して真相説明を求める必要はない。」との考え。
13時前サナームルワンに集合していた反独裁民主 主義同盟のデモ隊が首相官邸に向け移動を開始。13時半頃までに首相官邸脇のサマイマルチェート 橋側に到達した模様。
途中でマカワーンランサン橋周辺等で待機していたデモ隊と合流し、14時前に2万人前後にまでデ モ隊が膨れ上がっているものと見られる。
首相官邸を包囲するため、首都圏警察により妨害のためバリケード用に設置したコンテナトレーラ ーを、クレーン車で近くの運河に捨てた。
また、「02月24日の首相官邸包囲行動の際に比べ、デモ隊の警戒にあたる当局関係者の人数が少な い。」と指摘する報道もある。
出発に先立ち、幹部のチャトポン・プロームパンは、「少なくとも1ケ月以上は官邸前で座り込み 活動を継続する。」、「既に1年にわたる座り込みも覚悟している。」と表明していた。
また、26日19:30頃からタクシンがビデオリンクを使用して電話演説を行いクーデターの背後関係に 関する真相を明らかにする予定。一部報道は、座り込みが終了するまで連日タクシンが電話演説を 行う予定と報じている。
14時までタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)(通称スアデーン=赤服)のデモ隊数千人 がクルングテープの王宮前広場(サナーム・ルアン)から、ラチャダムヌンノーク通りを通り首相 官邸に行進し、首相官邸を包囲。警備の警官、兵士との衝突は報じられていない。首相官邸は現在 、兵士約5000人と警察官約3300人が警備に当たっている。UDDは解散総選挙を要求し、首相官邸を数 日間包囲する模様。「目的達成まで政府庁舎包囲を続ける。今後地方からの参加者がさらに増える 。」としている。昨年12月発足のアピシット政権下で最大規模の反政府活動。
タクシン派は2006年の軍事クーデターで失脚。2007年末の総選挙で政権に復帰したが、その後、反 タクシン派団体による首相官邸やスワンナプーム国際空港の占拠などで窮地に追い込まれ、昨年12 月、同派与党が裁判所から解散命令を受け政権を追われた。現政権与党の民主党はタクシン派与党 の解散後、旧与党陣営の中小政党、派閥を自陣営に取り込み、総選挙を経ずに政権を発足させた。
タクシンは昨年、国外滞在中に権力乱用で実刑判決を受け、逃亡中。日本円で約2000億円相当の資 産が凍結されたため、資金力にも陰りが見える。これ以上影響力が低下する前に、反政府デモで解 散総選挙に持ち込み、政権奪回を図るシナリオを描いているようだが、民主党連立政権はタクシン が敵と名指しする軍幹部、国王の諮問機関である枢密院から強い支持を受けており、倒閣は容易で はない。
15時頃首都圏乗り合いワンボックスカー協会会長 のサムルン・アディサ率いる青色の服を着こんだ約300人の集団がスワンナプーム国際空港の整備棟 付近に集まり、首相官邸の包囲に着手した反独裁民主主義同盟による万が一の空港占拠に備え監視 活動を開始。
パトムターニー県から車列を連ねて現場に到着したという「青服軍団」は整備棟近くにテントを設 営し監視活動を開始したが、演台を設置した演説活動は行っていない。
先に、ナコンパノム県内で、シリントン王女を迎えた第3タイ・ラオス友好橋の起工式典会場の下 見に向かった運輸大臣の県内入りを阻止するため、空港前に集まっていた赤服軍団をプームチャイ ・タイ党所属の議員が率いる青服軍団が追い返した事があった。
15時まで首相官邸の包囲をほぼ終了した反独裁民 主主義同盟のデモ隊は、官邸内の警備に当たっている軍関係者に支給する食料を搬送中だった軍用 車両を包囲し、車両が食料の官邸内への搬送を断念し引き返す事態になった。ネーション系のタイ 語速報によると、「車両が包囲されている最中に『奴らに食料を与えるな。』、『奴らを官邸内で 餓死させろ。』と叫ぶ声がデモ隊の中から聞かれた。」という。
15時過ぎ反独裁民主主義同盟DTV系幹部のナタウッ ト・サイクアは、首相官邸前の街宣車上から、デモ参加者に対し、「官邸の敷地内に押し入る事が ないよう。」に呼びかけ、警備に当たっている当局関係者に対し、「催涙弾をデモ隊に向けて使用 するような事があったら、即刻プレム枢密院評議会議長公邸前に移動する。」と釘を刺した。
一方、昼過ぎに、支那国内でタクシンに話したとされるクーデターの背後関係や暗殺計画の真相に ついて明らかにする予定になっていた、元国内治安維持作戦指令本部副本部長のパンロップ・ピン マニー大将は、「時期が適切ではない。」として会見を取りやめた。
また、アヌポン陸軍司令官が支那国内で話した内容について査問するためにパンロップ大将に対し て召喚状を送付したとの噂も広がっている。
タクシンは、首相官邸前で行われているタ クシン派団体、反独裁民主主義同盟(UDD)(通称スアデーン=赤服)の集会に国際電話をかけ、支 持者に対し、「民主主義を取り返そう。」と呼びかけた。また、「昨年の反タクシン派団体による 首相官邸やスワンナプーム空港の占拠を座視した軍がタクシン派のデモでは警備にあたっている。 」と指摘し、2重基準と糾弾。アピシット政権の経済政策も批判した。27日夜にも集会に電話で出 演する予定。
「27日にタクシンが首相時代に物議を醸した『憲法を超えたカリスマ』発言に登場するカリスマの 名前を明らかにする予定である。」と表明。タクシンによると、「カリスマの実名暴露は問題を引 き起こすためではなく民主主義を取り戻すための出口を模索する上で必要なものなのだ。」という 。
また、タクシンは、「28日には経済政策に関する突っ込んだ話をする予定である。」と表明。
タクシンの演説は当初ビデオリンクを使用して行われる予定だったが、機材調整や通信状態の関係 で急遽電話を利用した演説に切り替えられた模様。また、一部報道によると、「わずか5分間に渡 る演説だった。」という。
03月27日(金)首都圏警察アナン副長 官は、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とした赤服集団が現在も集会を継続し ているものの、本日(27日)の集会参加者は前日の3万人を越えることはない。」との見解。
タクシンは、顧問弁護士にカシット外務相と反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD) 系のTV局であるASTVを侮辱罪で訴えるよう指示。
カシット外務相は、昨年11月にPADが包囲していた首相官邸の演台で、「タクシンはあらゆるものを 破滅に向かわせる破壊者で、大統領になることを望み、王室に対する忠誠がなく、新しい国家を樹 立しようと企てている。」と述べていた。
タクシンの元法律顧問のノパドン・パッタマ(元外務大臣)は、「タクシンが貧困対策関 連政策顧問就任の打診を受けいるアフリカにある某国に滞在中である。」と明らかに。
ノパドンによると、「27日に予定されている首相官邸前の反独裁民主主義同盟の集会会場で行われ るビデオリンクを使用した演説の際にタクシンから詳細について説明がなされる予定だ。」という 。
王室擁護、平和、国内一致団結等の言葉が記された青色の服を着こんだ集団が、反独裁民 主主義同盟のデモ隊による占拠阻止を名目に掲げてスワンナプーム国際空港に集合している事に関 し、プームチャイ・タイ党ネーウィン派のスパチャイ・チャイサムットは、「青服を着こんだ集団 とネーウィン派とは無関係である。恐らく民主主義市民連合による空港占拠により国家に多大な損 害がもたらされた状況の再来を懸念した有志が集合しているのだろう。」との認識。
青服を着こんだ集団に関しては、これまでにネーウィン派い所属するソーポン運輸大臣のナコンパ ノム県入りを拒むために県内にある空港に集合していた赤服軍団をプームチャイ・タイ党ネーウィ ン派所属下院議員が率いる青服を着こんだ集団が追い返していた。 一方、反独裁民主主義同盟DTV系幹部のナタウット・サイクアは、「スワンナプーム国際空港へ向け てデモ隊を移動させる方針はない。」とを確認し、「空港に集合している青服を着こんだ集団はプ ームチャイ・タイ党ネーウィン派が仕掛けた政治的ゲームである。」と指摘。ナタウットによると 、青服を着こんだ集団の多くがタクシン政権末期に発生した、ネーウィン・チットチョープが裏で 糸を引いていたとも指摘されていた親タクシン派の貧困者キャラバンやタクシー運転手団体関係者 によるネーション社ビルの封鎖に参加していたアユッタヤー県の乗り合いワンボックスカー団体関 係者という。
反独裁民主主義同盟は、1年間に渡り民主主義市民連合や政府により名声を傷つけられ続 けてきた軍及び警察関係者に対し政権打倒・民主主義回復のため首相官邸前での活動に合流するよ う呼びかける声明を発表。
一方、同盟DTV系幹部のチャトポン・プロームパンは、夜に予定されているタクシンによる「憲法を 超越したカリスマ」の実名暴露の後にプレーム枢密院評議会議長公邸に向け移動の開始の噂を否定 し、「少なくとも3日以上は官邸前で座り込み活動を展開する見通してある。」と明らかにし、「 官邸前でソンクラーンを祝う覚悟も出来ている。」と明らかに。
夕方までの各メディアの報道によると、3万人から5万人が集合したと見られる前日の集会以上の 参加者がタクシンの演説までに首相官邸前に集まるものと見られている。
反タクシン派とされる上院議員40人が、野党議員らが先に下院に提出した「国民和解案を 対立の溝を深めるもの。」と批判。
この案は、タクシン派、反タクシン派双方の違法行為を罪に問わず、タクシンらの公民権復活を求 めるもので、野党は、「これが国民和解につながる。」としている。だが、これら上院議員によれ ば、「反タクシン勢力が強く発するのは必至で、逆に国民和解の実現が遠のくことになりかねない 。」との見方。
検事総局刑事局のガーイシット局長は、クーデター政権時代の2007年07月22日に発生した プレム枢密院評議会議長公邸前で抗議活動を展開していた反独裁民主主義同盟のデモ隊の一部が暴 徒化し破壊行為を展開した事件の刑事起訴の断念を明らかに。
ガーイシット局長によると、「これまでの調査によりデモ隊が非武装で憲法の規定に則りデモ活動 を展開していた事が確認できた事を受けた決定だ。」という。
ただし、プレム公邸前での抗議活動中に第三者に対して暴行を振るった容疑で送検された2人及び アピシット首相の指名を終えた国会議事堂前で投石等により国会議員を乗せた車を損壊させた男に 関しては、憲法で規定された権利を逸脱した行為として刑事起訴する方針。
今後、この方針決定を国家警察本部長に伝え、本部長から異議がなかった場合はチャイガセーム検 事総長の判断で不起訴処分の是非に関する最終判断が下される。
22:30頃国外逃亡中のタクシンは、首相官邸前で座 り込みを続けるタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)の市民数万人の集会にビデオ電話で出演。 支持者に対し、「タクシン政権を追放した2006年09月のクーデターの黒幕は、プレム枢密院議長( 元首相、元陸軍司令官)、スラユット枢密顧問官(元首相、元陸軍司令官)らだ。」と名指しで非 難。プミポン国王の諮問機関である枢密院を政敵として名指することで、反タクシン派に宣戦布告 。
タクシンによると、「タイ・ラック・タイ党が議会内で絶対多数の377議席を確保していた当時に、 プレム議長は行き先々でタクシン元首相を非難し、政府に対して非協力的な官僚を生み出していた 。」と述べ、「プレム議長がタクシン政権の打倒を志した背景に、首相時代から近い関係に民主党 が長年野党に陥れられていた事に対する懸念があった。アピシット首相が誕生した時に同議長が激 励した事からもこの事は明らかだ。」という。「スラユットが2006年05月、クルングテープ都内の 旧貴族系の実業家宅で最高裁判所長官、最高行政裁判所長官らと会合を開き、タクシン政権追放の 計画を練った。」と主張。しかし、「この動きを国王が関知していなかった。」と付け加えた。
また、「反タクシン派の頭領はプレム議長だ。」として、「議長は政治に深く関与しすぎて、(現 政権与党)民主党の党首と疑われるほどだ。」と皮肉。軍事政権下の2007年に施行された現憲法は 「非民主的で改憲が必要。」という考えを示し、アピシット政権に対し解散総選挙を要求。
タクシンは政権の座にあったときから、「カリスマを持つ人物が非合法な手段で私を失脚させよう としている。」と発言してきたが、その人物がプレム議長だと名指ししたのは今回が初めて。今回 の暴露は数日前から予告。しかし、予想の範囲内との見方が支配的。
03月28日(土)反独裁民主主義同盟幹部のチャラン ・ディッターアピチャイ(元国家人権委員会委員)は、「枢密院評議会議員のスラユット・チュラ ーノン大将がクーデターに関与していた事は否定できない事実である。」と語り、「信用できない のであればスラユット政権時代に財務大臣に就任したプリーディヤートン・テーワクンにクーデタ ー発生前に財務大臣就任の打診を受けていなかったか聞いてみれば全てがはっきりする。」と語っ た。
また、プレム枢密院評議会議長に対しては、「公邸に住まい続けている事の法的根拠が説明できな い限りは即刻公邸を引き払うべきである。」と指摘。
一方、ネーウィン・チットチョープがタクシンがプレム枢密院評議会議長を憲法を超越したカリス マであると発言した事を非難した事に関して、チャトポン・プロームパンは、「幸運にも逮捕こそ されなかったものの2007年07月のプレム公邸前での抗議活動を裏で主導した人物こそがネーウィン だったという事を忘れたのか。」と批判。この抗議活動に絡んで、チャトポンら当時の同盟幹部が 逮捕拘留されていた。
アピシット首相は、タクシンの直ちに下院を解散し総選挙を実施の要求を一蹴。
アピシット首相は、「最初は憲法改正が必要だと言い、今は解散総選挙だと主張している。わたし には、元首相が何を望んでいるのかわからない。」と述べ、「前向きな検討に値しない。」との見 方。また、タクシンによる暴露について、アピシット首相は、「目新しいものはなにもない。」と 切り捨てた。
夕方枢密院評議会議員のスラユット・チュラーノ ン大将は(元首相)は、スワンナプーム国際空港内で記者会見を開き、「2006年09月の軍事クーデ ターに先立ち裁判官らと政権転覆の謀議をした。」とのタクシンの指摘を全面的に否定。
タクシンは、「プレム枢密院議長とスラユット枢密顧問官がクーデターの首謀者。」と主張してお り、その証拠として「謀議があった。」と指摘。
しかし、スラユットは、「軍首脳部でなく裁判官とクーデター謀議をしたというのは不自然な話。 」と、タクシンの作り話との見方を示唆。
スラユットは、2006年05月初めにスクムウィット通りにあるパシフィック・インターコミュニケー ション社のピー・マーラーグン・ナ・アユッタヤー会長宅で裁判官らと食事を共にしたことは認め たものの、当時の「政治状況について意見を交換したまで。」としている。また、民主主義市民連 合のソンティ・リムトーングクンがアメリカで行われた集会の際に、クーデター実行前に「スラユ ット大将から地上波のチャンネル1つを ASTVに割り当てる約束を得ていた。」と発言している事に 関しても、当時ソンティが主導していた反タクシンを標榜した政治活動に関して意見を聞くために 電話で話した事がある事は認めたが、「チャンネルの割り当てを約束した。」との指摘に関しては 「事実ではない。」と否定。
また、タクシンがスラユット大将を事実上軍のトップである陸軍司令官から名誉職である国軍司令 官に異動させた理由として、当時スラユット大将の指揮下にあった陸軍がビルマの軍隊関係者300人 を殺害した事を上げている事に関しては、「当時のチャワリット防衛大臣の承認を含む所定の手続 きを踏んだ上でビルマとの国境域で軍事訓練を行っていたが、ビルマの軍関係者の死亡と軍事訓練 は無関係だった。」と答えた。
また、辞任を求める声が出ていることに対し、スラユット顧問官は、「考えてはみるが、結論が出 るまでにはしばらく時間がかかるだろう。」と述べた。
03月29日(日)北部8県内の民主主義 市民連合傘下団体は、30日に警察に出頭する連合幹部等21人を激励するため1000人以上の団体関係 者は30日未明にクルングテープに向け移動を開始する事を明らかに。
連合幹部等21人は国会議事堂封鎖に絡んで警察が発行した出頭令状に基づき30日に警察に出頭する 方針を明らかにしていた。先に首都圏警察本部のアムヌアイ副本部長が、既に首相官邸占拠に結び ついた大規模行動に絡んで逮捕状が執行されているチャムローン・シームアン少将や国会議事堂の 封鎖に関与していないカシット外務大臣に対する出頭令状の発行を見合わせていた事を明らかにし ていた。
団体は、「今回のクルングテープ行きは出頭する幹部の激励だけを目的としており、現在首相官邸 前で座り込み集会活動を展開している赤服軍団と対峙する方針はない。」という。
一方、赤服軍団を率いる反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクア氏は、連合幹部等の国家 警察本部が指定した警察クラブへの出頭にあわせた活動を展開する方針がないことを確認。
しかし、「かつて赤服軍団の動員に関与していたネーウィン派(発言のまま)に対しては、赤服軍 団に対して衝突を煽動する行為に出た場合には容赦なく正面からぶつかっていく。」と警告。
民主党議員の失職(選挙違反)に伴い投開票されたサムットプラカン県のタイ下院補選で 、タクシン派の野党プ・アタイ党公認のアルンラック・キットルートパイロート♀(56)が最多の 4万4800票を獲得。選挙違反の調査後、当選が確定する見通し。投票率は21.4%。
アルンラックは地場百貨店チェーン、インペリアルのオーナーで元下院議員のソンクラーム・キッ トルートパイロートの妻。
アピシット首相は、政府官邸周辺での座り込みなど反政府活動を続けるタクシン派の反独 裁民主主義同盟(UDD)に対し、政治・司法改革への参加を呼びかけた。「民主党政権は、政治と司 法制度を改革する方針を打ち出しているが、これに対するUDDの意見を聞くための機会を設ける用意 がある。」という。
また、アピシット首相は、「政府が合法的な反政府活動を妨害することはない。」と述べ、UDDのデ モ隊に対し違法行為に走らぬよう暗に警告。
国立開発行政大学院(NIDA)のソムバット教授は、タクシンが王室に近いプレム枢密院議 長などを公然と批判したことについて、「政権の座を狙ってなりふりかまわぬ反撃に出た。」との 見方。「タクシンが、政敵への攻撃を激化させることで失うものは何もないと考えているのは明ら か。攻撃的な姿勢を示すことで反政府勢力への支持拡大を期待しているのだろう。」と分析。
一方、タクシンの暴露に対し、アピシット首相(民主党党首)は、「プレム、スラユット両氏はク ーデターとは無関係。民主党政権誕生にも関与していない。タクシンは、2人を政争に巻き込むべ きではない。」と不快感を露わにした。
カシット外相は、「外務省はタクシンの行動を制限すべく犯罪人引き渡し条約の締結など についてドバイと交渉に入る予定。」と明らかに。
タクシンは、アラブ首長国連邦のドバイに事務所を構えており、ここで外国メディアのインタビュ ーにも応えている。タクシンは香港も頻繁に訪れているが、外務省はすでに香港当局と犯罪人引き 渡し条約の締結に関する話し合いを開始している。
また、外相によれば、「外務省は元首相の外交旅券を無効としたのに加え一般旅券も無効化するた め、その法的根拠の有無を国の法律諮問機関・法令委員会に確かめようとしたが、委員会は政治的 との理由で検討を拒んでいる。」という。
反独裁民主主義同盟DTV系幹部のチャトポン・プ ロームパンは、プレム枢密院評議会議長一派による絶対王政型官僚主義(アムマータヤー・ティパ タイ)の打倒を最終目標に掲げ活動を展開する方針を明らかに。発言の中でチャトポンは、「今の ままでは現在88歳のプレム議長が98歳になる10年後だけでなく、200歳になっても影響力を保持し続 け民主主義を阻害し続ける。」と、全国の同士に対し、「民主主義の実現を勝ち取るまで戦い続け るためクルングテープに馳せ参じるよう」呼びかけた。
03月30日(月)08時頃タクシン派の反独裁民主主義 同盟(UDD)幹部のナッタウットは、「警察や軍部が臨戦態勢に入った。」との情報を得たことから 、「全国の赤服集団に対し臨戦態勢に入るよう。」訴えた。「もし首相官邸での抗議集会が警察や 軍部に強制排除された場合、全国の赤服集団は各県の県庁に抗議をするよう」指示。
赤服集団は、26日より首相官邸を包囲し抗議集会をしており、首相は現在官邸で公務が行えない状 況となっている。
08時過ぎソンクラーで、郡長のウティット・チュ ーチュアイが率いるプレム枢密院評議会議長支持派住民がプレム議長の生家前に集まり、タクシン 一派による復権を意図したプレム議長に対する攻撃を即刻止め、クーデターの首謀者と名指しした タクシンに法的措置をとるよう求めるよう要求する抗議活動を展開。
ウティット郡長は、タクシン一派は、「タクシンに対する実刑判決や760億Bの資産の差し押さえか ら逃れる事を意図した恩赦条項が織り込まれた国家和解法の成立に結びつけるために根拠もなくプ レム枢密院評議会議長を名指しして攻撃し情勢を煽動しようとしている。」と指摘し、「政府に対 しこのような動きに対し、厳格に法を執行し中止させるよう努め、その元凶であるタクシンの出演 できないよう通信回線を切断すべきだ。」と要求。
「反独裁民主主義同盟がプレム議長の攻撃を中止しなかった場合は、プレム議長を擁護するため人 員を動員してクルングテープに向かい、県内にあるDTV系幹部のウィーラ・ムシッカポンの自宅(ソ ンクラー県ラノート郡)の包囲も辞さない方針だ。」という。
チエンマイ県の赤服軍団を率いて いるペーチャラワート・ワタナポンシリクンは、コミュニティーラジオ局を通して県内各郡内の赤 服軍団に対して県庁舎の封鎖に乗り出すため自らが経営するホテル前に集合するよう呼びかけた。
この動きは、首相官邸前を占拠している反独裁民主主義同盟が、「昼までに当局が強制排除に乗り 出す虞れがあるとして、タクシー運転手やトゥクトゥクの運転手等に対して万が一の強制排除行動 に備え、クルングテープ都内の主要幹線の封鎖に乗り出す準備を整えておくよう」呼びかけた事に 呼応したもの。ペーチャラワートは、「当局が強制排除に乗りだ次第県庁舎を包囲し座り込み活動 を展開する。」としている。
タイ中部チャンタブリー県の赤服集団400〜500人が既に県庁前に集合し、「もし首都圏警 察が首相官邸にいる赤服集団を強制排除したらすぐさま県庁を包囲する。」と宣言。
また、「カンチャナブリー県、ウドンタニー県、ランパーン県、コンケーン県、ロッブリー県、チ エンライ県などの県庁に赤服集団が集まってきている。」との情報。
これは、警察当局が早朝、「座り込みは違法、非平和的。デモ隊は排除されることになるだろう。 」と発表したことによるもの。
反独裁民主主義同盟は、「関係当局に対して力で首相官邸前や全国 各地で展開されている赤服軍団の活動を抑え込もうとした場合は、1973年10月14日と同様に力で対 抗することになる。」と警告。
民主党党首付き報道官のテープタイ・セーンポンは、「反独裁民主主義同盟は事実上の活 動主体であるタクシンの指令の下でタークシン計画に則り活動を展開している。」と指摘。
指摘の中でテープタイは、「各地で行われている県庁舎の包囲行動やプア・タイ党関係者やタイ・ ラック・タイ党旧幹部111人への決起の呼びかけは、まさにタークシン計画通りのものである。」と 指摘。
午後ソンティやチャムロン元クルン グテープ都知事など反タクシン派の民主主義市民連合(PAD)の幹部21人が、国家警察本部に出頭。 これら幹部は、「昨年10月07日に,PADデモ隊が国会議事堂前を占拠し、ソムチャイ首相(当時)の 政策綱領発表を妨害した。」として責任を問われ、警察から出頭を命じられていた。PADによれば、 「21人は取り調べには応じず、30日以内に陳述書を提出する。」とのこと。この国会議事堂前のデ モでは、治安当局が強力な催涙弾を撃ち込むなどして強制的にデモ隊を排除しようとしたことから 、PAD側に多数の死傷者が出た。
なお、国家警察によれば、「PADによるドンムアン、スワンナプーム両空港の占拠(昨年11月末〜12 月初め)については、それぞれ所轄警察が捜査を進めている。」という。
PADのデモ隊が国家警察本部前の路上を封鎖。「国会議事堂の封鎖行動に絡む出頭状に基づき、警察 に出頭した21人の幹部と同様に国会議事堂前の封鎖に参加したデモ隊全員を煽動罪で逮捕するべき である。」と訴えた。
出頭した21人に含まれるアモンラテープ・アモンラタナーノンやサーウィット・ケーオワーンによ ると、「国会議事堂の封鎖は集会参加者の総意に基づき行われた事から、幹部が逮捕された場合は 、同様に賛成し包囲に参加したデモ隊全員も逮捕されるべきである。」とか。
パラン・プラチャーチョン党を始めとする3党の解党を受け01月初旬に行われた補欠選挙 でサムットプラーカーン県内の選挙区で当選を決めた民主党候補者が選挙違反でレッドカードを引 き渡された事を受け、29日に行われた再選挙で、「当選を決めたプア・タイ党候補者に対して早く も選挙違反の情報が寄せられている。」という。
当選を決めたのはアルンラック・キットルートパイロート♀で、選挙委員会によると、「再選挙公 示の1日前に選挙用のポスターを張り出していたとの通報が寄せられている。」という。
反独裁民主主義同盟DTV系幹部のチャトポン・プロームパンは、クルングテープ銀行やCPグ ループ、ビアチャーンで知られるタイビバレッジ社、キングパワー社に対し、「民主主義市民連合 への支援を中止しないと取り返しのつかない事になる。」と訴えた。 「連合への支援を止めなかった場合は不買・サービス拒否運動を展開する方針で、この運動により これらの資本家が影響を受けても全て連合への支援を止めなかった自分たちに帰せられるべき問題 である。」という。
夕方民事裁判所は、首相府の訴えを受け、首相官 邸周辺で座り込みを続けるタクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)のデモ隊に対し、即日付 けで首相官邸の職員や閣僚が敷地内に出入りできるようにするために第6と第8門前の路上を明け 渡し、月曜から金曜までの08:00から16:30迄の拡声器の使用を禁止する仮処分決定を下した。
サマイ・マルチェート橋前の路上を占拠し集会活動を展開していた当時の民主主義市民連合に対し て下された仮処分決定とほぼ同様な内容。この決定に対しUDD幹部のチャトポンは、「裁判所に抗告 する。デモ隊には座り込みを続けるよう指示した。」と、連合と同様に民事裁判所に対して特別抗 告を行う方針を明らかに。
連合は仮処分決定後、暫く学校を原告とした仮処分決定に従って指定された時間中は拡声器の使用 の中止及び道路の開放を行っていたが、実際には仮処分決定では道路の終日開放を命じていた事を ネタに現同盟幹部のチャトポン・プロームパンやナタウット・サイクアが攻撃を強めていたこと、 また、一時的な集会の中止により集会参加者の安全が脅かされる恐れがある等の理由をあげ、特別 抗告が棄却されたのを契機にマカワーンランサン橋側に集会地を移動していた。
タクシンはビデオリンクを利用し た演説の中で、民主主義の回復に身を捧げる事を再宣言し、「軍がデモ隊に銃を向けた場合は自ら 赤服を率いてクルングテープに凱旋する用意がある。」と語った。
また、タクシンは、「依然タイは絶対王政型官僚主義に支配されている。」と指摘し、「軍、枢密 院及び政府に対して平和的手段を重んじるように。早急に民主主義を我が国に返すように。」と訴 え、「現在の政体は王室に対する敬愛がないとの濡れ衣を着せた軍と枢密院による静かなクーデタ ーにより成立した民主主義とは逆行するものである。」と指摘し、「支持者に対してタイの誇りを 取り戻すために集会に馳せ参じるように。」と呼びかけた。さらに、タクシンは、「外務省が自分 が所持しているパスポートを剥奪しようが、タイ人としてのアイデンティティーまでは奪うことは 出来ない。」と指摘。
INN電は、「首相官邸前を占拠し集会活動を展開している反独裁民主主義同盟のデモ隊に、 警備の任務を終えた10人以上の警察官や公務員が赤服に着替え集会に合流した。」と報じた。
また、民主主義市民連合系のプーチャッカーン紙(オンライン)は、官邸の警備に当たっている制 服姿の警察官が同盟幹部のウェーン・トーチラカーンから赤服の支給を受けた模様を撮影した画像 を掲載。一部報道によると、「29日夜半には、数人の警備に当たっている警察官が同盟の演台で演 説を行った。」という。
03月31日(火)26日から首相官邸を包 囲しているタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)は、30日、タクシンの呼びかけに応じ、地方の 10以上の都市で数十、数百人規模の反政府集会を開き、アピシット首相に解散総選挙を要求。31日 の定例閣僚会議を取り止めた。
反政府集会が行われたのはタクシン派の勢力が強い北部チエンマイ、チエンライ、中部アユタヤ、 東北部ナコンラチャーシーマ、ウドンタニーなど。一方、タクシンが反タクシン派の黒幕と名指し したプレム枢密院議長の出身地で与党民主党の地盤である南部ソンクラーでは反タクシン派市民数 百人が抗議集会を開いた。
このような反政府勢力の強い反発に対し、警察はその日のうちに態度を軟化させた。
閣議の中止についてステープ副首相は、「アピシット首相が31日から訪英するため不在で、緊急の 案件もない。」と説明。タクシン派の動きに対しては、「政府を挑発し強硬手段を執らせることが 目的。だが、その手には乗らない。われわれは忍耐強く対応してゆく。タクシンは私利私欲だけ。 国内を混乱させようとしているが、国民はもう(集会に)飽き飽きしている。」と述べた。
アピシット首相は03月31日〜04月03日、主要20ケ国・地域(G20)の首脳会合に出席するた め英国を再訪。タイが東南アジア諸国連合(ASEAN)の現在の議長国であるため英国政府から招待さ れた。アピシット首相は03月中旬にも英国を訪問。G20のメンバーはアルゼンチン、オーストラリア 、ブラジル、カナダ、支那、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシ コ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、南朝鮮、トルコ、英国、米国、欧州連合(EU)。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部ナッタウット・サイクアは、現在各県の県庁 に集合している赤服集団に対し、いつでも首都に来る準備を整えさせるため、10:00に解散するよう 指示。万一当局が強硬手段を講じた場合は、何時でも県庁の封鎖に乗り出す考えという。
また、「今日行われる予定だった閣議を取りやめさせるまで、政府を追い詰めることができた。」 として勝利宣言。
首相府次官ナッティは、タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とした赤服軍団が 首相官邸を包囲している件で、解散するよう民事裁判所に訴える方針を明らかに。
「現在首相官邸には特に被害が出ておらず、徒歩で首相官邸に入ることはできるものの、車で首相 官邸に乗り入れることができないことから、出入口を開放するよう訴えた。」という。
民主党キアットコーン下院議員は、現在タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心と した赤服軍団が首相官邸を包囲し抗議活動を続けているが、今後赤服軍団がスワンナプーム国際空 港を占拠に動くとの情報を得たことを明らかに。そのため市民に対し赤服集団の集会に参加しない よう呼びかけた。
また野党プア・タイ党が再び恩赦法を提案していることや、タクシンが現政府を解散させようとし ていることについて、「国家のためではなく一個人の私利私欲のためだ。」と非難。
ナコンラーチャシーマー県内のカオ・ヤイ国立公園内のホテル内で開催されている上院議 会のセミナーの席上でプラソップスック上院議長が、「2010年04月を持って上院議長を辞任する考 えである。」と発表。プラソップスック上院議長によると、「辞任は優れた人物に上院議長に就任 する機会をもたらすためのものだ。」という。
カンボジアとの国境紛争で緊張が続くカオプラウィハーン(クメール名:プレアビヒア) で、先週、タイ軍の兵士約100人が国境を無断で越え、カンボジアの領土に侵入したとされる問題で 、カンボジアのフン・セン首相は、「タイ軍が再び国境を越えるようなことがあれば、我々は断固 として戦う。」と明言。
また、タイのカシット外相について、「私をヤクザ呼ばわりして侮辱したが、自分の国の首相がお おっぴらに侮辱されたら国民はどう思うと外相は思っているのか。気にしてないが、私は選挙で選 ばれた首相だから、丁寧な言葉を使ってほしい。」と強く非難。
アピシット首相は昨年12月、裁判所命令によるタクシン派与党の解党を受け政権を発足させたが、 一部では、「タイ国王の諮問機関である枢密院や軍、裁判所の後押しを受け政権を奪った。」と批判 されている。フン・センの発言はこうした事情をあてこすった。 フン・セン首相2006年のクーデターで失脚したタクシンと親しく、カシットら反タクシン派とはも ともと反りが合わない。
タイ外務省では、この件についてフン・セン首相から正式な文書は届いていないとしながらも、「 誤解が生じているようだ。」と述べ、国境侵犯についても事実を否認。
連立与党のチャート・タイ・パッタナー党のチュムポン党首(観光・スポーツ大臣)は、 党としてアピシット首相が提案するプラポックグラオ研究所主導の政治改革に反対する方針を確認 。 発言の中でチュムポン党首は、「まず方向性が見えない政治改革に取り組む前に憲法の一部条項の 改正に取り組むことが先決である。」と指摘。しかし、チュムポン党首は、「既にこの考えをアピ シット首相に伝え、提案に対して一定の理解を得られている。」と明らかにし、「政治改革に対す る見解の相違が連立政権内の対立を意味しない。」と強調。 一方、「タクシンが政府に対して最終戦争を仕掛けている。」と指摘されている事に関しては、発 言を避け、「現在のタクシンの活動は政府ではなく政府を支持している者により自分自身が困難な 状況に置かれている事が動機になっている。」と指摘。
アヌポン陸軍司令官は、国外逃亡中のタクシンが再びプレム枢密院議長を名指しして批判 したことに対し、「プミポン国王陛下に仕えるプレム議長への口撃は許されない。タクシンは国民 の分裂をあおる発言をやめるべきだ。」と強く非難。
また、政府官邸の警護に兵士が動員されたことについて、アヌポン司令官は、「デモ隊が敷地内に 侵入しないよう政府から命令を受けたが、われわれ兵士は、暴力ざたを回避すべく最善を尽くして いる。軍が親政府派、反政府派のどちらか一方に肩入れすることはない。」と強調。
民間選挙監視組織P-Net議長のサーイユット・グットポンは、「タクシンの戦線布告の狙い は軍側に再度クーデターを起こさせる事にある。」と指摘。
発言の中でサーイユット大将は、「タクシン及び赤服軍団の究極の狙いは、情勢を煽動し、軍に集 会による国家混乱解消のためとの大義名分を掲げたクーデターに乗り出す機会を与える事にある。 」と指摘し、「今週中に情勢が不安定化し国家に対して良からぬ考えを持つ者が実権掌握に動く虞 れがある。国民が中立的な立場に立って情勢を掌握し情勢の不安定化を防ぐことが重要である。」 と述べた。
一方、P-Net事務局長のソムチャイ・シースッティヤーコンは、「首相官邸前の集会に参加している 参加者の多くが北部・東北部出身者である。」と指摘し、「暑季及び多くが帰省するソンクラーン 休暇の関係で官邸前の集会は10日以上もつことはない。」との見通し。
野党、プア・タイ党によれば、「タクシンは、『ソンクラン(04月13日)までにアピシット政権を 退陣に追い込む必要がある。』としており、数日中に座り込み参加者がさらに増加することが予想 される。」という。関係筋によれば、「座り込みがソンクラン連休にずれ込むと、参加者が激減し 国民の関心も薄れ、反政府活動が勢いを失うことをタクシンは危惧している。」とのこと。
タクシンは、ビデオリンクを使用した演説の中で、「総選挙の結果を認めず王宮を取り巻 く人物やクーデターを実行した軍に支えられた民主党こそが現在の国内混乱の元凶である。」と指 摘し、あらためてアピシット首相に対して、「自らが大多数の支持の上に立った首相ではないこと を認め早急に議会を解散し民意を問うべきである。」と発言。 さらにタクシンは、「パランタム党時代から接点があったカシット外務大臣という頭がいかれた人 物と共にしているアピシット首相は不幸である。」と皮肉った。タクシンによると、「カシットが 自分の配下だった時代も最悪の人物だった。」という。また、カシット外務大臣が、過去にタクシ ンから100万B弱の現金を受け取った事があるが、全て津波被災者のために寄付した。」と語り、「 返して欲しいのであればタクシン首相の行き先で頭を揃えて全額返却する用意がある。」と語って いた事に関しては、「寄付したなんて話は一度も聞いた事がない。もうこれ以上カシットとは関わ りあいたくなく、また興味もない。」と語った。
一方、タクシンの演説が終了した後に、反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシカポンは、01日 にパンロップ・ピンマニー大将が演説を行う事及び09日に大規模集会を開催する事を確認。
カシット外相は、「外交官時代に当時のタクシン首相に金を要求した。」と認め、「それ を個人的に流用した事実はない。」と反論。
タクシンは先に反政府集会にビデオ出演し、「カシットがインドネシア、ドイツ、米国に大使とし て赴任していた時、金を無心された。」と明らかに。
これに対し、カシット外相は、「私はいつもタクシン首相(当時)に『金が足りない。』と言って いた。だが、それは、現地の職員、在留タイ人のための金で、それを懐に入れていたら、わたしは タクシンの飼い犬であり、反タクシン組織、民主主義市民連合(PAD)の集会に参加したり、民主党 政権に加わったりすることはなかっただろう。」と述べた。 さらにカシット外相は、「タクシンは、自分に都合のいい話ばかりして、国会で答弁するのを嫌っ ていた首相時代と何も変わっていない。」と批判。
夕方反独裁民主主義同盟は、「現在座り込み集会 が行われている首相官邸付近で開催されている赤十字フェアー終了後に全国の支持者を招集し最大 規模の集会を開催しプレム枢密院公邸前まで集会エリアを広げる。」と明らかに。
開催日に関しては報道により09日と断定するものと、「『09日に行われる可能性が高い。』と発言 した。」と報じるものがある。
04月01日(水)サーティット首相府相 は、「現在タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)中心とした赤服軍団の抗議集会に電話出演して いるタクシンの通信を何かしらの方法で遮断することを検討している。」と明らかに。「タクシン の出演で、王室や国の治安を揺るがす可能性があることから、今後政府は状況により通信を遮断す るよう、現在どのような形で遮断できるか検討している。」という。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部ナッタウットは、「本日で集会は7日目に突 入した。アピシット首相を首相官邸に近寄らせず、閣議も中止となったことから、現政権は首相官 邸を失ったことも同然だ。既に赤服の力を示すことができた。」と述べた。「明日(02日)からパ ラン・ブラチャーチョン党幹部ワイポットも参加し、徹底的に現政権を糾弾する。」としている。
また今朝の集会には、タクシンの個人報道官であるポンテープも演台で演説。「もし1997年憲法の 基に行われていた場合、民主党は政権を奪取することはできなかっただろう。」と述べた。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部チャランは、今月08日にラマ5世像広場、チ ャマイマルシェート橋及びプレム枢密院議長宅前の3ケ所で大規模集会を行うよう呼びかけた。「 今回の集会は、枢密院議長に政治的関与を今後一切行わないよう圧力をかけることだ。」としてい る。またUDD幹部ナッタウットは、政府が民事裁判所に入り口付近を開放するよう訴えたことについ て、「命令には従うが控訴する方針だ。」と明らかに。
UDDはタイ正月前の08、09日に大規模な集会を開き、アピシット政権に解散総選挙を強要する構えだ が、集会以外に政府に圧力をかける材料がなく倒閣できるかどうかの見通しは厳しい。
一方、ステープ副首相は、「和解に向けタクシンと話し合う用意がある。」と述べた。ただし、「 国内状況の安定化に向け意見交換するというもので、要求受け入れを前提とした交渉をするつもり はない。」、「解散総選挙やタクシンの恩赦には応じない。」としており、UDD幹部は「無意味だ。 」と一蹴。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部ナッタウットは、明日(02日)、一部の部隊 を財務省に向かわせる方針であることを明らかに。「これは現在アピシット首相が日本から資金を 借りて経済政策を行うことに抗議するためだ。」という。「不正に設立された政府によって、多大 な債務を将来に残すことは認められない。」としている。
政府はASEANプラス3とプラス6の首脳会議をチョンブリ県パタヤで開催する準備を進めて いるが、反政府勢力が会議開催(04月10〜12日)に合せた反政府デモの準備を進めている。
反独裁民主主義同盟(UDD)幹部は、「総選挙で最多議席を獲得できなかった民主党の党首が首相を 務めるのは認められない。カシット外相は、反タクシン派の民主主義市民連合(PAD)の一味。反政 府デモには数百人が参加する。」と明らかに。
これについて、準備のため同地に滞在中のスパチャイ政府副報道官は、「パタヤの反政府勢力は少 数と聞いている。だが、侮ってはいけないだろう。」と述べ、デモ対策が必要との見方。
04月02日(木)ステープ副首相は、民 事裁判所がタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)に、首相官邸の出入り口付近を開放するよう判 決を下したものの、いまだ開放していないことについて、「集会者はきちんと法律に則った行動を してもらいたい。」、「官邸内で公務を行っている者に徒歩でしか入らせないことは、法律違反で あり平和的集会ではない。」と発言。
また一部記者から、「来週の閣議には首相官邸内に入れるようになるのか。」、「またもし入れな かった場合バンコク近郊のチョンブリー県パタヤにて行うのか。」との質問には答えなかった。
ステープ副首相は、「01日に発生した反独裁民主主義同盟系の放送局D-Stationの放送の一 時中断と政府とは一切無関係である。」と語った。 ステープ副首相によると、「政府は同盟が主張しているような法を逸脱して権力を行使したり軍と 共謀してタクシンのビデオリンクを利用した演説を妨害する方針はない。」という。しかし、情報 通信技術省が法の規定に基づきタクシンによる王室周辺の人物の攻撃や情勢扇動を阻止できないか 検討している事は否定しなかった。
14時半頃タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD) 約400人が、「不正に設立された政府によって、日本からの借款等の多大な債務を抱えることは、国 民に負担を与えることから認められない。」と抗議するため、財務省前にて抗議集会を行った。ア ピシット首相とコーン財務相を非難。警察官約300人が警備に当たった。1時間ほど抗議集会を行っ た後、首相官邸にある本隊と合流するため、首相官邸に帰還した。今回の抗議行動による衝突は発 生せず、負傷者は出なかった。
一方、「タクシンが、ソンクラン前の決着を主張し、デモ隊が過激な行動に出る。」との見方もあ る。しかし、UDD幹部のナタウットは、「座り込みはUDDが何を望んでいるかを国民に伝えるのが目 的。デモ隊が政府庁舎内に乱入することはない。」と明言。
エリック・ジョン駐タイ米国大使が、プレム枢密院議長宅を訪れ会 談。内容は明らかになっていない。
プレム議長はプミポン国王の側近で、タクシンから2006年のクーデターの黒幕として非難されてい る。
反独裁民主主義同盟は、首相官邸に通じる2ケ所の門の路上の終日開放および平日日中の 拡声器の使用を禁じた仮処分決定の取り消しを求めた特別抗告を民事裁判所に提出する方針を撤回 を発表。
同盟の顧問弁護士によると、「指定された2ケ所の門から官邸付きの職員が出入りする事を妨害す る方針はなく、また、拡声器の使用禁止に関しては交渉が可能であることから、『仮処分は集会そ のものの続行に影響を与えることはない。』と判断したため。」とか。
東南アジア諸国連合の議長国代表としてG20に出席のためイギリスを訪問中のアピシット 首相が、当初予定の04日から1日前倒しして03日の帰国が明らかに。
民主党党首付のテープタイ報道官によると、この前倒しはイギリス国内の予定が当初予定よりも早 く終わる見通しになった事を受けたもので、首相官邸前を占拠している反独裁民衆主義同盟を初め とする国内情勢関連とは一切関係なく、また、帰国後は一日休養をとった後に05日に公務でチエン マイのドイ・アングカングを訪問する予定。
反独裁民主主義同盟は、09日に予定されていた大規模集会を08日に前倒し実施する方針。 プレム枢密院評議会議長公邸前に向けデモ行進を行う予定を明らかに。
04月03日(金)油技術者、スウィチャー・タコー(34)がユーチューブ にタイ王室を侮辱する画像を掲載したとして不敬罪とコンピューター関連犯罪法違反に問われた裁 判で、刑事裁判所は、スウィチャーが起訴事実を認めている事を情状酌量し、禁固20年から減じ、 禁固10年の実刑判決。これは、2007年に論議を呼んだコンピューター関連犯罪法に基づいた最初の 不敬罪判決になる。
スウィチャーは昨年08月に問題の画像をネット上で公開し、今年01月14日、東北部ナコンパノムで 逮捕された。
スウィチャーは、「私の家族は私なしで生活できない。」、「子供に獄中で会って欲しくないので 、私は子供に会っていません。」妻のティティマは、仕事がなく、子どもたちの将来が心配は泣き 暮れた。
タイには不敬罪があり、最高刑は禁固15年。外国人に不敬罪が適用されたケースでは、プミポン国 王のポスターに黒ペンキをスプレーしたスイス人男性が2007年に禁固10年、著書でタイ王室を批判 したとされたオーストラリア人男性が今年01月に禁固3年の実刑判決を受けた。2人は数ケ月服役 後、恩赦で出獄し国外退去。
タイ人では、タクシン支持派の女性が集会で国王を侮辱したとして昨年逮捕され、現在まで保釈を 認められず留置されている。また、2006年にタイで起きた軍事クーデターに関する著作「金持ちの ためのクーデター」で特権階級による支配を批判したチュラロンコーン大学の講師が不敬罪で取り 調べを受け、英国に事実上逃亡。また、タクシン派のチャクラポップ元首相府相が2007年に外国人 記者クラブで王室を批判する発言を行ったとして、追求を受けている。
タイ最高行政裁判所は、チエンマイのドゥアンテムドゥアン・ナ市長の当選を取り消した 市選挙委員会の決定を支持し、市長の失職が決まった。2ケ月以内に市長選が行われる。
ドゥアンテムドゥアンは2007年06月の市長選で当選したが、選挙の1ケ月前にチエンマイ市内に転 居したばかりで、立候補した選挙区に1年以上居住していることを義務付けた資格規定に違反。
13時半 タクシン支持派の反独裁民主主義同盟(UDD)のデモ隊約200人が、クルングテープ都内パヤタイ通 りソイラーンナムにある免税店キングパワーの前で集会を開き、与党民主党への資金援助を止める よう要求。1時間ほどで本隊のある首相官邸に合流。キングパワーはスワンナプーム空港などで免 税店を運営。「昨年12月のアピシット政権発足の際に、当時野党だった民主党に巨額の資金援助を 行った。」という噂。
キングパワーはかつてタイ・ラック・タイ党の主要な支援企業として知られ、また、スワンナプー ム国際空港建設に絡むタクシン政権との癒着したこともあった。
UDDによると、「キングパワー社は官僚支配体制派の政治家を後押ししており、今回の抗議活動はこ れをやめるよう求めるためのものだ。」としている。「今後も『官僚支配体制派の政治家を支持し ている。』とされる、CPグループ、バンコク・バンク、タイ・ビバレッジに抗議をしていく。」 と発表している。
UDDは03月26日から首相官邸を包囲し、アピシット首相に解散総選挙を要求。02日は財務省前で抗議 集会を行った。
反独裁民主主義同盟のナタウット・サイクアは、タクシンがステー プ副首相からの対話の呼びかけを拒否する意向を伝えていた事を明らかに。この発言は、先にステ ープ副首相が情勢解決のためにタクシンとの対話に乗り出す方針を明らかにした事を受けたもの。 ステープ副首相は、民主党が関係者を派遣し同盟との交渉に入ったとの噂を否定し、「国内の安全 確保を条件にタクシンと話し合う用意はあるが、決断権を持たない同盟の3幹部とは話し合う考え はない。」と語っていた。
クメール遺跡カオプラウィハーン(クメール名:プレアビヒア)周辺のタイ、カンボジア 国境で、両国軍が午前と午後に2度銃撃を交わし、兵士4人が死亡、数人が重軽傷。戦闘があった のは両国が領有権を主張している係争地域で、02日にタイ軍兵士が地雷で片足を失う重傷を負い、 緊張が高まっていた。
午前の銃撃戦は5分ほどで、双方とも死傷者はなかった。両軍は午後になり、再度銃火を交わし、タ イ軍の砲火でカンボジア側の売店などが炎上するなどした。戦闘は30分ほどで終息。
タイ軍によると、戦闘によるタイ軍の被害は死者2人、負傷7人。カンボジアは兵士2人が死亡と している。
カオプラウィハーンはカンボジアのクメール王国が11〜12世紀に建立したとされるヒンドゥー寺院 遺跡。昨年、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ) の世界遺産に認定。しかし、崖、の上にあり タイ側からしかアクセスが困難な上、周辺の国境が未画定のままで、両国間の火種となっている。 両国は昨年10月、カオプラウィハーン周辺で2度交戦。カンボジア兵2人とタイ兵1人が死亡、両 軍の兵士数人が負傷。周辺地域では10、11月に地雷でタイ兵2人が足を失い、1人が死亡。カンボ ジアが新たに地雷を埋設した疑いが浮上している。
民主党のブンヨート副報道官は、「信頼できる筋からタクシンがヨーロッパで遠い親戚に あたるある大物と面談した事により、心に大きな変化があったとの情報を得ている。」と明らかに した上で、「夜に行われる予定になっているタクシンの演説でその変化が明らかになる。」との見 通し。
ブンヨート副報道官によると、「タクシンが滞在先のドバイからヨーロッパに駆けつけて面会した 大物は1980年代の支那の讃平元主席とも近い関係にあった元自由タイの外交官で、チエンマイの タクシンと近い関係にあるが、現在赤服軍団と行動を共にしているタクシンの側近とは反対の立場 にある人物の紹介で面会する事になった。」という。
プア・タイ党は、職権乱用行為があったとしてアピシット首相及びステープ副首相の解職 要求を同党所属下院議員120人の署名を添えて上院議長宛に提出。
今後、上院議長側が要求書の整合性をチェックした上で同要求書を国家汚職防止取締委員会宛に回 送する事になる。
プア・タイ党によると、「憲法及び国会警察本部法に反し、アピシット首相がステープ副首相に対 して73人の警察幹部の異動人事を行う事を委任した事が解職事由になる。」という。
首相官邸周辺などで座り込みを続ける赤服軍団だが、「報酬に釣られている。」という批 判に対抗し、「私は自分の意思でここに来た。」と書いた赤服を着る者が増えている。
タクシン支持派の反独裁民主主義同盟(UDD)が指揮する赤服軍団は、これまで度々、「現金をもら ってデモに参加している。」と揶揄されてきた。反UDD派からは、携帯電話のプリペイド式になぞら えて、「プリペイド・デモ」などと蔑まれている。そうした嘲りへの強い反発を表しているようだ 。
本当に自らの意思でUDDのメンバーになったという主婦(53)は、「タクシンが30B医療を立ち上げ たことに感銘を受けた。この人は貧困者の力になる人だと確信した。」と語るが、座り込みはタク シンのためにするのではないことを強調。「社会の公平を求めるためのデモ。裁判にも頼れない今 、我々が団結して社会の公平を要求しなければならない。」と訴えた。また、自営業の男性(49) も「真の立憲君主国のために戦っている。」、「決してタクシンのための座り込みではない。」と 主張。
タクシンは、ビデオリンクを利用して行われた 演説の中で、「安定した恒久的な真の民主主義を実現させる為に、早急な1997年憲法の再運用の開 始、議会の解散及び同憲法に基づく上下院議員選の実施、独立的ではない独立機関の上下院選挙終 了までの暫定存続及び選挙終了後の新メンバーの選出、政党解党により被選挙権を剥奪された者に 対する権利回復の4つの要求を実現させる事が急務である。」と、集会参加者に対し、「力を結集 して要求実現に向け取り組んでいく」よう要請。
また、2日間演説を休止した理由は、「自分が消息を絶っている間にどのようなデマがどの様な筋 から流れるか見極めるために休止した。」とか。また、カンボジアのプノンペンに滞在中との噂や フン・セン首相の家に滞在中との噂も、「事実ではない。」、「この休止のおかげであらためて国 家と国民のための民主主義復活に向けて闘っていく新たな気力を養う事ができた。」と語った。
更に、「自分のために闘っている。」と指摘されている事に関し、「既に自己改善に努め今や自己 を捨て国家のために闘い続ける意志を強くしている。」とした。一方、08日に予定されている大規 模集会に関し、「官邸からラマ5世像まで埋め尽くす位の1973年10月14日や1976年10月06日以上の 参加者を集め民主主義を愛する者達の力を結集させよう」と訴え、当日クルングテープに行けない 地方の住民に対し、「各県の県庁前に集合し、タイの変革を望む国民のパワーを見せつけよう」と 訴えた。
04月04日(土)昼前前日に2回に渡る銃撃戦が発生 しタイ軍に3人、カンボジア軍に2人の死亡者を出したシーサケート県内のカオプラウィハーン遺 跡周辺の国境地帯で、カンボジア領内から発砲された擲弾3発がタイ領内のガントララック郡内に 着弾・爆発。この擲弾発砲による人的な被害は確認されていない。
タイ陸軍第2管区によれば、カオプラウィハーン遺跡周辺の国境地帯では、03日早朝から前日発生 した国境線をパトロール中だった軍関係者1人がカンボジア軍が仕掛けたと見られる地雷を踏み片 足を吹き飛ばされる重傷を負った事件の現場検証及び地雷の撤去作業に着手していたタイ軍関係者 30人に向け、午前07時ごろカンボジア軍23人が、「自国の領土に侵入している。」と警告し、銃を 発砲してきた事から約5分間に渡る銃撃戦が展開され、この銃撃戦によりカンボジア軍関係者2人 が死亡、9人が負傷。更に03日午後には最初の銃撃戦が発生した地点から約2厠イ譴臣賄世妊ン ボジア軍がタイ軍に向け銃弾や擲弾を発砲してきた事をきっかけに両者間で約30分間に渡る銃撃戦 が展開され、タイ軍3人(内1人は04日に搬送先の病院で死亡)が死亡、7人が負傷を負っていた 。
両国の兵士が2度にわたり交戦したことから、カオプラウィハーン遺跡につながる歴史公園への立 ち入りが禁止。
チエンマイ県の赤服軍団、ラック・チエンマイは、アピシット首相 のチエンマイ県入りを阻止するため、コミュニティー・ラジオ局等を通してチエンマイ国際空港前 への集合を呼びかけ、首相を歓迎するために路上に撒く鋲の提供を呼びかけた。この動きは、アピ シット首相が同県ファング郡内で開かれる農業関係者との会合及び05日朝に放送される定例政見放 送の生中継のために県内入りする予定になっている事を受けたもの。
昼過ぎまでに500人前後のタオトップや生卵等を携行した赤服軍団関係者が空港及び第41航空部隊前 の周辺に集合しアピシット首相を熱烈歓迎する態勢に入っている模様。
民主党党首付報道官のテープタイ・セーンポンは、カンボジアのフン・セン首相の邸宅の 近くでタクシンを目撃したとの情報を明らかにし、「カンボジア政府に対して目撃情報の真相に関 して明らかにし、タクシンに対して入国禁止措置を講じているラオスと同様にカンボジアのタクシ ンに対する姿勢を明確にするべきである。」と発言。
「タクシンがカンボジアに滞在中で今回の武力衝突に関わった。」という噂が流れている。アピシ ット首相とアヌポン陸軍司令官は、この情報の真偽を確かめる方針を明らかに。
この件に関しては、タクシン自身は03日の演説の中で、「デマでしかない。」と語り否定している が、テープタイによると、「現在外務省が情報の真偽の確認を行っている。」という。
夕方前アピシット首相は、チエンマイ入りを阻止 するためチエンマイ国際空港と隣接する第41空軍部隊前に集合していた赤服軍団を交わし、ヘリコ プターを利用して無事、目的地であるドイ・アングカング入りを果たした。赤服軍団は約100m離れ た地点からヘリコプターに乗り込むアピシット首相に向け激しく罵声を浴びせたが、首相が赤服軍 団に目を向ける事はなかった。
ドイ・アングカングは、暇だったので先月行ってきたばかり。2回目だっ たが、日本では考えられない急坂のつづら折りが怖い。
04月05日(日)朝アピシット首相は定 例政見放送の中で、「カンボジアとの国境紛争問題を10日から12日の日程でパタヤで開催される ASEAN+3及びASEAN+6の場で協議する考えである。」と発言。
また、「02日に国境紛争地帯に仕掛けられていた地雷をタイ軍関係者が踏んだことをきっかけに発 生したタイとカンボジア間の銃撃戦に関しては、両国間の国境線に関する認識の違いから発生した ものであるとの認識を示し、既にフン・セン首相との間で両国間の合意事項に基づき引き続き国境 線問題の解決に取り組んでいくことで合意に至っている。」と述べた。
タイ軍、カンボジア軍はカオプラウィハーン遺跡周辺で睨み合いを続けている。両国の首脳は04日 、「武力衝突は戦争ではなく事故で、大変遺憾。戦闘が繰り返されないことを望む。」(カンボジ アのフン・セン首相)、「武力衝突や人命の損失は望んでいない。」(アピシット首相)など、事 態の沈静化を図っている。また、タイ陸軍のアヌポン司令官も同日、「タイ軍は交渉で問題を解決 すべきと考えている。カンボジア軍に報復することはない。」と明言。
アピシット首相は定例政見放送の中で、「10日から12日の日程でパタヤで開催される ASEAN+3及びASEAN+6会議にあわせ、会議の進行に影響を与えないため、反独裁民主主義同盟のデモ 隊受け入れの場所を設ける。」と表明。
また、アピシット首相は、タクシンの強制送還実現に向けて、タクシンの動向を監視している事を 明らかにしたが、「タクシンがカンボジア国内に滞在している。」との噂や、「カンボジアに滞在 しているタクシンが国境線で発生した銃撃戦を仕掛けた。」との噂は否定。
一方、同盟幹部のナタウット・サイクアは、「同盟傘下のタクシー運転手団体が主催するコミュニ ティー・ラジオ局の放送の一時遮断に政府が関与している。」、「サーティット首相府大臣が2度 と放送遮断が起きない事を約束しなかった場合は円滑なASEAN会議の進行を約束できない。」と語っ た。
プラチャラート党のサノ党首は、「 国内対立の激化が予想される今こそが挙国一致政府創世に向け取り組む絶好の機会である。」、「 現在最も懸念されている08日に計画されている反独裁民主主義同盟の大規模集会を契機とした情勢 の激化を防ぐために国内の大物が体面を気にせず自ら対話に乗り出すことが重要である。」と発言 。
また、サノは、プームチャイ・タイ党に合流するとの噂を否定し、政界を引退するとの噂も、「既 に政治的なポストを追いかける考えは捨て去っているが、自分が果たすべき責務はまだ捨て去って いない。」と語り否定。
民主主義市民連合(PAD)のスリヤサイ調整役は、「反独裁民主主義同盟(UDD)が08日に 計画している大規模集会による情勢激化を抑え込むために大規模集会を開催する用意がある。」と 表明。スリヤサイは、「現政権を非民主的と批判し民主主義の回復を訴えて無理難題をふっかけて いるが、真の狙いはUDD幹部の個人的利益とタクシンの公民権回復・名誉挽回だ。絶対王制型官僚主 義との闘いとの大義名分を掲げて国民を騙しているUDDが、大規模集会により情勢を激化させ、結果 としてタクシン一派のみを利する事に繋がる軍による実権掌握の機会を作り出す虞れがある。08日 の集会で参加者が暴徒化すれば、軍部に介入の口実を与えることになるが、これは、タクシンの思 う壺。UDDが国家に損害を与え対外イメージにも影響をもたらすような行動に出た場合には直ちに大 規模活動の展開に出る方針である。」と語った。
PADは、昨年12月のタクシン派ソムチャイ政権の崩壊に伴い、活動を休止している。
タクシンは、ビデオリンクを利用して行われた演説の中で、「プレム枢密院評議会議長、 スラユット元首相(枢密院評議会議員)、ピチット枢密院評議会議員及びアーナン・パンヤーラチ ュンの5名を古い考えで凝り固まったタイを後退させる事しか考えていない者。」として名指しし 、反独裁民主主義同盟の赤服軍団に対して、「08日の大規模集会の際に民主主義を後退させる事し か考えていない者達に対してタイの発展に繋がる民主主義を要求する者達の力を見せつけよう。」 と訴えた。
特にタクシンは、自らに対して国王に対する反逆者と思わせるような言質で非難したピチット枢密 院評議会議員に対して、幸運にも枢密院評議会議員という職に収まっているが、元を正せばマヌー ングリット・ループカチョン少将(当時はマヌーン大佐)が首謀したとされる1985年09月09日のプ レム政権打倒を目指したクーデター未遂事件の一味でしかない。」と非難。
タクシンによると、「反独裁民主主義同盟が目指しているのは王室の打倒ではなく、あくまで専制 王制型官僚主義の打倒なのだ。」という。
また、タクシンは、「昨年04月にカンボジア国内でフン・セン首相とゴルフをして以来一度もカン ポジアには行っていない。」と語りカンボジア滞在説を再度否定し、民主党が、「ケイマン諸島に 1000億バーツの不正蓄財を行っている。」と指摘している事に関しては、「事実なら民主党がその 資産を全て持っていても構わない。」と語り強く否定。更に、タクシンは、「06日の演説を休み、 07日から再度演説を再開する予定であるが、カンボジアに行くために演説を休止する訳ではない。 」と語った。
04月06日(月)朝反独裁民主主義同盟の自警組織は 、首相官邸前の集会場内で参加者に紛れ込んで王室を中傷するビラを配布していた男の身柄を確保 し首都圏警察本部ドゥシット署に突き出した。
男の動きについて同盟幹部のゴーケーオ・ピグントーンは、「男と同盟は一切関係なく、また集会 場内で男が王室を中傷するビラを配布した目的についてもわからない。」、「朝からサナーム・ル ワンに集合し演台の設営を行っている白服を着込んだ反赤服を標榜する600人前後の不審な集団の多 くが上官から命じられて参加を強いられた軍関係者と見られる事から、何らかの目的で情勢を扇動 すると共に同盟に対する誤ったイメージを社会に植え付ける事を狙った組織的な動きが水面下で進 行している虞れがある。」と述べた。
枢密院評議会議員のピチット・グン ラワニット大将(元国軍副司令官、防衛省副次官)は、「タクシンから名誉毀損で訴えられても全 く気にならない。何故ならすべて事実に基づいて語ったからである。」と語り強気の姿勢を見せた 。
この発言は、先にピチット評議員が、「タクシンが首相時代に王室関係者にしか許されないタムブ ンの儀式をワット・プラケーオ内で行っていた。」、「タクシンの本心は王室打倒にある。」と非 難し、ボイス前アメリカ大使からの情報として、「タクシンがケイマン諸島内で1000億Bの不正蓄 財を行っている疑惑がある。」と明らかにした事に対してタクシンが、「この発言により名誉を毀 損されたとして刑事告発する考えである。」と発言した事を受けたもの。ピチット評議員は、「必 要であればボイス前アメリカ大使を招いてタイ国内での政治活動目的でなされたとされる不正蓄財 疑惑に関する詳細を明らかにする考えである。」と語った。
タクシンは06日午前、顧問弁護士を通じてピチット評議員を名誉毀損で首都圏警察本部プララーチ ャワン署に刑事告発している。
アピシット首相は、「6年間に渡って権力を好き放題に乱用し危機的な状況を国内にもた らしてきた人物よりも遙かに民主主義に基本をおいて3ケ月間に渡り首相を務めてきた。」と語り 、タクシンに対する対抗心を露わにした。
この発言は、民主党創立63年を記念する式典にで行われた演説の際に語られたもので、アピシット 首相は、民主主義を要求しているタクシンに対して、3ケ月と1週間目を迎えた現政権と自分の政 権時代を比べれば現政権の方が真に民主的であるか分かるはずである。」、「国民の声に耳を傾け 、権力を乱用せず、独立機関を脅かしたり干渉したことすらない現政権の方が自らを民主主義的で あると自称する6年間政権の座にあった者よりも遙かに民主主義的である。」と語った。
政府関係筋によれば、アピシット首相は先に関係当局に対し、「課税回避地」として知られるケイ マン諸島の会社を通じてタクシンが資金を出し入れしたかを捜査するよう指示。政府は、捜査で得 た情報が汚職疑惑の解明に役立ち、タクシンをさらに追い詰めるものと期待しているようだ。
同筋によれば、「タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)がアピシット政権の退陣を求めて政府官 邸周辺で大規模な座り込みを続けているが、政府は、『UDDを陰で操っているのがタクシンであり、 タクシン元首相を追い詰めて行動を制限し、発言力を弱めることが反政府活動の沈静化につながる 。』と考えている。」とのこと。
元国家安全保障評議会秘書官長のソムチェート・ブンタノーム大将及び上院議員のソムチ ャーイ・スウェーンカーンが率いる学識経験者やマスコミ関係者で構成されたサヤーム団結グルー プは、都内の大学で記者会見。「タクシンが行っている一連の行為は、国に対する反逆行為である 。」とし、「タクシンをタイ国内に連れ戻した者に対して懸賞金100万Bを懸ける方針である。」と 発表。
同グループによると、「タクシンは過去の権力を再び手に入れるため、赤服軍団を影から操りタイ 国内を混乱に陥れいることや、度々赤服軍団の集会に出演し歪曲した情報を提供し、国家に危険を もたらしている。」、「問題の根源はタクシンであることは明白。彼を裁くため、帰国させた者に 賞金を出すことにした。」、「タクシン派はタイ王室を侮辱している。」と糾弾。また、「100万B の懸賞金は実業家が拠出する。」と明かした。
一方、この動きに対して同盟(赤服)は、「あたかも同盟が王室打倒を目指していると誤解させる ような発言により名誉を傷つけられた。」として首都圏警察本部ドゥシット署に対して名誉毀損で ソムチェート大将等を刑事告発。
タイ王立研究所のチャイアナン所長は先にタイ経済紙のインタビューに応え、「反政府勢 力はなんら具体的事実をあげずに政府を非難し、退陣を迫っている。政府批判というより、タクシ ン元首相への支持を募ることが目的と思える。首相の辞任や下院の解散といった要求は、不合理で あり、政府には受け入れがたい。」、「タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)が同じ要求を繰り 返すかぎり、現在の政治的混乱に終止符を打つことはできない。」との認識を示した。
著名な政治学者である同所長によれば、「UDDは、『現在の民主党政権が寄せ集め集団で国政を担当 する資格がない。』などと主張し、総選挙で最多議席を獲得したパラン・プラチャーチョン党(昨 年12月に解党処分)の流れを継ぐプア・タイ党が政権の座に就くべきとしている。だが、パラン・ プラチャーチョン党もプア・タイ党も寄せ集め集団であり、UDDの主張は説得力を欠く。」という。
また、反政府活動のエスカレートで死傷者が出かねないと懸念する声があるが、同所長は、「暴力 沙汰に発展する可能性は比較的高いと思う。タクシンを支持するために人々が死傷するというのは 非常に残念なこと。だが、そのような事態もあり得るだろう。」と述べた。
タイ・カンボジア国境で04月03日、両国の交戦により死者が出たが、陸軍第2管区のウィ ブンサック司令官は、「士気を高めるために兵士の入れ替えは行うが、増兵の予定はない。」と発 表。
国境紛争で緊張が続くカオプラウィハーン遺跡では交戦当日、両国の兵士4人が死亡。また、タイ 人兵士10人が重軽傷を負った。しかし、その後、04月05日には双方の国軍幹部同士が話し合い、互 いに緊張緩和に努めることで落ち着いている。
なお、消息筋によると、プラウィット国防相は04月27日、28日にカンボジアのシエムリアップで開 かれる国境会議に出席し、テー・バン国防相と今後の交戦防止について協議する予定。
反タクシン派の民主主義市民連合(PAD)首脳のソンティは、「PADがタクシン派の反独裁 民主主義同盟(UDD)の反政府集会に対抗して大規模な集会を開催することはない。」と明言。
PAD幹部のスリヤサイが先に「対抗集会」に言及したが、ソンティは、「私を含めPAD首脳5人は、 そのようなことは考えていない。スリヤサイは気が高ぶっていたのかもしれないが、彼の独断で大 規模集会をすることはできない。」と述べた。ソンティによれば、「UDDの問題は当局が対応すべき ことであり、PADがUDDに戦いを挑むことはない。」という。
アピシット首相は特別放送の中で、「反独裁民 主主義同盟が08日に計画している大規模集会を契機とした市街戦、市民暴動の発生を阻止するため 必要な態勢を既に整えた。」事を明らかにし、「特別法による対策に乗り出す方針がない。」と再 確認。
発言の中でアピシット首相は、「依然国内にわだかまっている政治的な見解の対立問題に対して、 国家を傷つけず、国家の発展に期するために法に則った国民の言論・表現の自由を尊重すると共に 衝突の回避に向け慎重な対応をとってきたとした上で、08日の過激化が予想される大規模集会に関 しても平穏な手段を旨に対応に当たる方針である。」と確認。
しかし、アピシット首相は、」政治体制の変化を望む声に耳を傾ける用意はあるが、王室、国家の 大物を政治的対立に巻き込む動きだけは容認できない。」とし、「政治体制や王室、一般市民の日 常生活に影響を与えるような活動に対しては法に則り厳格に対処していく方針である。」とした。
また、アピシット首相は、「王室、善人、国家の大物を擁護する責務を負う政府として、大規模集 会の標的になっているプレム枢密院評議会議長公邸周辺に厳重な警戒態勢を敷くことになる。」と の見通しを示した。
04月07日(火)カシット外相は08日に 各国の大使を招き国外逃亡中のタクシン元首相を受け入れないよう働きかける考え。カシット外相 は、2006年、2008年の反タクシン派集会で度々演壇に立った筋金入りの反タクシン派。もっとも、 外交官だった当時はタクシンに金を無心するなど関係は良好だった。
タクシンは2006年09月のクーデターで政権を追われ、2007年末の総選挙でタクシン派が勝利したた め、2008年02月に帰国。同08月に出国し、不在中の10月に国有地購入をめぐる権力乱用で禁固2年 の実刑判決。
第1地区警察本部は、チャーンチ ャイ・リキットチッタ枢密顧問官(63)の殺害を企てた容疑でタイ人の男3人をサムットプラカン 県プラプラデーン地区内の民家内で逮捕し、犯行に使用される予定だった拳銃や銃弾、バイクを押 収。3人に暗殺を依頼したとみられる陸軍士官ら2人も近く逮捕する予定。タイ字紙タイラットな どが報じた。

チャーンチャイ・リキットチッタ枢密顧問官(63) → 

06日夜、クルングテープ東郊サムットプラカン県のチャーンチャイ枢密顧問官宅近くをうろついて いた不審な男を逮捕し、所持していた拳銃を押収。男の供述から別の2人も逮捕。3人は50万Bで チャーンチャイの殺害を請け負ったことを認めたが、「利害が対立している有名ビジネスマンとし か知らされておらず、標的が枢密顧問官であることは知らなかった。」と主張。
チョンラック国家警察副本部長は、「3人組の銀行口座に振り込まれた60万Bの不審な資金が暗殺 を依頼した者から振り込まれたと見て、法務省特別捜査局と共同で資金の流れを追うと共に計画の 背後関係を洗い出す方針である。」と明らかに。
一方、一部報道は、「この暗殺計画の発覚を受けパチャラワート国家警察本部長は、運転手向けラ ジオ局チョーソー100のオーナーとしても知られるピーの邸宅内で行われた協議に参加したとされる 人物の警護強化を命じた。」と報じている。また、マティチョン紙(オンライン)は、「この事件 に絡んで警察が20:50頃に陸軍少佐クラスの人物の身柄を確保した。」と報じているが、詳細に関し ては明らかにされていない。
チャーンチャイは元最高裁判所長官で、最高裁判所裁判長だった2006年04月02日に行われた総選挙 の無効判決を下したタクシン政権を追放し、2006年09月のクーデター後、暫定政権の法相に就任。 退任後の2008年にプミポン国王により枢密顧問官に任命。タクシンはタクシン暗殺に向けた謀議が 行われたと主張しているスクムウィットにあるピー・マーラーグン・ナ・アユッタヤーの邸宅内で 行われた協議に参加し、クーデターの黒幕の1人として名指ししている。
03月下旬から首相官邸を包囲しているタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)(通称スア デーン:赤服)は政府に解散総選挙を要求し、08日から大規模な集会を開く。参加者は数万人に上 る見込み。警官隊との衝突、周辺道路の麻痺などが懸念されている。集会は首相官邸のほか、王宮 前広場、タクシン派が反タクシン派の領袖とみなすプレム枢密院議長宅などで行われる見通し。
在タイ日本大使館は今回の集会について誤解を避けるため、両派のシンボルカラーである赤色(タ クシン派)、黄色(反タクシン派)の衣類の着用を避けるよう注意を呼びかけている。
タクシンはUDDの集会に連日のように国際電話をかけ、プレム議長、スラユット枢密顧問官らがクー デターと軍政による憲法改正で民主主義を後退させたと非難。プレムが1980〜1988年に選挙を経ず に首相に在職したこと、スラユットが2006年のクーデター後に暫定首相になったことなどを指摘、 特権階級による支配を批判。タクシンはまた、「私個人の問題ではなく、国家と民主主義、私たち の子供、孫の問題だ。」として、集会への参加を呼びかけた。こうした発言に対し、プレム議長、 ピチット枢密顧問官らは、「タクシン氏は国王の諮問機関である枢密院を批判することで王室を侮 辱している。」と強い不快感。
その集会に参加するため各地の赤服軍団が今日にもクルングテープに向け移動を始めている。タイ 地元紙によると、「タイ北部チエンマイ県の赤服集団は午前8時頃ソムポートスタジアムに集合し 、バスで移動を開始した。」という。またタイ東北部ウドーンターニー県の赤服軍団は、「バス約 50台、2500人分の座席を用意しており、午後6時頃クルングテープに移動を開始する。」としてい る。
サーティット首相府大臣は、「08日に反独裁民主主義同盟が開催を計画している大規模集 会関連の情報を陸軍系の5チャンネル、旧公社のオーソーモートー系の9チャンネル及び政府広報 局系の11チャンネルを利用して提供する方針である。」事を明らかに。また、サーティット首相府 大臣は、「法的に可能であると判断され次第、情勢扇動の元凶となっているタクシンの演説に使用 されているビデオリンクを遮断する考えである。」と表明。
首都圏警察ウォラポン司令官は、「08日のタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心 とした赤服軍団による集会は、最低8万人を越える可能性が高い。」との見解。また、「集会が開 催される首相官邸付近の道路が完全閉鎖される可能性があるため、ラーチャダムナーンノーク通り とピッサヌローク通りは避けて通るべきだ。」という。「今後警察は、23中隊に24時間体制で集会 を監視させる予定だ。」としている。
午後タイ東部パタヤ市でアピシット首相が乗った車をタクシン派20人前後が取り囲み、車 のドアを開けて運転手を引きずり出そうとしたり、瓶やヘルメットなどを投げつけ後部窓ガラスを 割るなどした。車は警護の警官に守られ現場を脱出し、首相は無事だったが、運転手が軽い怪我。
首相はパタヤのホテル、ロイヤルクリフビーチリゾートで行われた閣議に出席後、車でクルングテ ープに向かったが、パタヤ市内の渋滞に巻き込まれ、ホテルから追ってきたタクシン派の襲撃を受 けた。
一方、赤服軍団の標的になったアピシット首相は、「自分が標的になっていた事は知っていたが特 に驚くような事はなかった。」と、「法的責任が追及されるべき出来事であるとして、関与した者 は所定の手続きに則り法を執行されるべきである。」と語った。
パタヤでは10〜12日に東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、支那、南鮮などの首脳会議が行われる 予定。今回の閣議は首脳会議の下見という意味合いがあったが、警備態勢の甘さが浮き彫りになっ た。
タクシンの右腕的存在だった事でも知られるネーウィン・チットチョープは、プームチャ イ・タイ党幹部等と共に都内のホテルで記者会見を開き、08日に予定されている反独裁民主主義同 盟のデモへの参加を予定している者に対して、「同盟の隠された思惑実現のための道具にされるだ けである。」としてデモへの参加を思いとどまるよう呼びかけた。
発言の中でネーウィンは、「同盟の真の目的はデモ参加者を人質にして彼らが目指す政権打倒以上 のものを実現させる事にある。」と指摘し、デモに参加している者達に対し参加を思い留まるよう 呼びかけ、裏で糸を引いているタクシンに対し、「王室を傷つける行為を即刻中止し配下の同盟に 対して活動を中止するよう働きかけるべきである。」と発言。
また、ネーウィンは、「同盟が系列のDTV を通して赤服軍団の手で新しい体制を築き上げると宣言 していること、また、国王の権限で任命された枢密院評議会議員に対する攻撃を強め、結果として 王室に対して脅威をもたらしている事からも、同盟の真の目的が民主主義達成以外のものにある事 は明確である。」、「王室を守り抜くためには死を覚悟してあらゆる手段を講じて対抗する。」と 語った。
ネーウィンによると、「同盟が真に独裁に反対し、農家が抱える問題や失業問題を初めとする国内 問題の解決と大多数への利益がもたらされる民主主義を要求するために活動しているのであればい つでも合流する用意があるが、現在の同盟の一部幹部には農家や失業者、タクシー運転手程の窮状 には晒されていない特定の人物の利益しか眼中にはない。」、「サマック元首相を利用するだけ利 用し、いざサマック元首相が首相失職になった際に裏で手を回して義弟のソムチャーイ・ウォンサ ワットを次期首相に据えるように働きかけ、サマック元首相の再選を阻止したタクシン元首相こそ が恩知らずな裏切り者なのだ。」と発言。
また、「同盟がタクシンを裏切った者である。」と非難している事に関しては、「むしろ恩を仇で 返すような裏切り者はタクシンである。」と返した。
タクシンはビデオリンクを使用した演説の中で、「08日は国家に真の民主主義という徳が もたらされる日になる。ネーウィン・チットチョープの会見というB級ドラマを見たおかげで良い ストレス解消になった。」と語った。 発言の中でタクシンは、「あらためて我々の目標を絶対王制型官僚主義の打倒と1997年憲法による 統治である。」と確認し、「08日は特権階級が存在しない全てが平等で、憲法を超えたカリスマが 存在しない国民自身が政治を判断し、明確な法の統治のもとで国民が自由を謳歌する社会が実現す る日になる。」と語った。 また、ネーウィン・チットチョープの記者会見に関して、「悪人が無理やり主人公になり、真の主 人公が誰なのかわきまえずに、その真の主人公に対して国王に対する敬愛を説くというB級ドラマ でしかなかった。」と切り捨てた。 タクシンによると、「乗車料金無料の3等列車の運行を中止した事に抗議するために運輸省前に集 まった赤服軍団は、ブリラム県内で補欠選挙期間中にプア・タイ党の議員に向け卵を投げた赤服軍 団と同様に古い手口で赤服軍団の分裂・信用失墜を狙ったネーウィン一派が動員したものだ。」と いう。
国際ランキング44位の女性テニスプレイヤーのタマリン選手は、「1万Bを寄付したとす る反独裁民主主義同盟幹部の発言は事実ではない。」と否定。
この否定発言は、同盟が04日に首相官邸前の集会会場で集会参加者に対し、「タマリン選手が同盟 の活動のために1万Bを寄付した。」と明らかにし、「今後ダナイ選手やパラドン選手と言った国 際級のテニスプレイヤーも同盟に寄付する予定である。」と発言した事を受けたもの。
知人からこの話を聞いたタマリン選手は、「一度も同盟に対して寄付をした事がない。」と発言し 、「スポーツ選手としての役目を果たすために精一杯で政治に関わる考えはない。」と語った。
上院議員40人が、タクシンを刑に服させるべく、身柄引き渡しの早期実現のための特別委 員会を設置するよう政府に求めた。
反タクシン派の民主主義市民連合(PAD)寄りとされるこれら議員によれば、「タクシンの司法制度 や枢密院への批判は君主批判にほぼ等しく、このような批判を放置することは許されない。このた め、政府は、特別委員会を設置するなどして、早期の身柄送還、収監を図る必要がある。」と訴え た。
タクシンは昨年11月、首相時代の職権乱用で禁固2年の有罪が確定したが、裁判所が反タクシン派 寄りだと批判、帰国し服役することを拒んでいる。


20章  タクシン派赤服 タイ正月(ソンクラー ン)の暴乱
04月08日(水)朝反独裁民主主義同盟 は、「10:00からプレム枢密院評議会議長公邸を初めとする複数箇所の包囲に向けた移動を開始する 。」と明らかに。プレム議長公邸以外の目標に関しては明らかにされていない。
既に首相官邸脇のサマイ・マルチェート橋前のメインステージ周辺が合流したデモ参加者等で手狭 になったことを受け幹部は地方のデモ隊参加者のリーダーに対して官邸周辺に小演台を設置し演説 活動を開始するよう要請。また、官邸に近いラーマ5世像前周辺にもデモ隊が集合。
一方、主目標となっているプレム議長公邸周辺では、約3000人の警察関係者がシーアユタヤ通りを 一時通行止めにし警戒。
また、プレム議長の激励のために集合している約50人のプレム議長支持派も公邸前への接近を拒ま れている模様。
09時過ぎまで反独裁民主主義同盟の一部デモ隊は 首都圏警察本部前の路上を封鎖。また、一部報道は、「デモ隊の一部が前日終了した赤十字フェア ーの会場跡に積み上げられている会場の残骸から凶器に転用可能な棍棒状の物を探している。」と 報じている。
10時までに反独裁民主主義同盟のデモ隊は、解散総選挙を要求し、大規模な集会を開始。プレム 枢密院評議会議長公邸に向けデモ行進を開始。 地方の支持者も大型トラックで呼び寄せ、参加者は 数万人に達した模様。タクシン派が2006年の軍事クーデターの黒幕とみなすプレム枢密院議長宅を 包囲し、議長に辞任を要求している。
10時半過ぎまで反独裁民主主義同盟のデモ隊の一 部がプレム枢密院評議会議長公邸前に到着した模様。同盟は、同日14:00迄のプレム議長の辞任を要 求。
一方、複数の県内で地方居残り組の赤服軍団が県庁舎前に集合するよう住民に呼びかけている。
アピシット首相は、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD) を中心とした赤服軍団がクルングテープ都内で大規模集会していることについて、「既にプレム枢 密院議長公邸をはじめ各省庁に警備隊を配置し、監視カメラを設置した。」と明らかに。
「もしUDDが法律違反を犯したなら即刻逮捕する。」としているものの、法律の範囲内で集会を行っ ている限り強制排除は行わないものの、暴動等が起こった場合強制排除する可能性を示唆。
また昨日パタヤにて首相が乗っていた車を赤服集団が襲い、車のガラスを叩き割るなど過激化した ことについて、「国のイメージを損なう行為だ。」と述べた。
アピシット首相は解散総選挙に応じない考えを改めて示し、10日からタイ東部のパタヤで 開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、支那、南鮮などの首脳会議も予定通り開催する方針 を確認。
集会にはタクシンの妹のヤオワパーとインラクが参加しているが、タクシンの元妻のポチャマーン ・ダーマーポンが06日09:43発キャセイ航空CX750で香港に向け出国。長女のペートーンターが06日 23:22発のタイ航空TG910でロンドンに向け出国。長男のパーントーンテーが08日00:47発のエミレー ツEX419でドバイに向け出国した模様。妹婿のソムチャーイ元首相は、一部報道によると、ポチャマ ーンと共に香港に向け出国したと言われる。従兄弟のチャイヤシット元国軍最高司令官も、エバー 航空で台北に向かった模様。
一部報道は、各自が出国時に使用したパスポート・ナンバーや出国カードのナンバーを含めて報じ ている。
アピシット首相は、「タクシン一家が出国したとの噂の真偽を確認していない。」と発言。
集会の影響でクルングテープ都内では渋滞が悪化し、路線バスの一部がルートを変更。
カシット外相は08日に予定していた各国大使との会合をタクシン派集会を受け中止。外相 は、「国外逃亡中のタクシンを受け入れないよう会合で各国に働きかける。」と話していた。
ステープ副首相は、チャーンチャイ枢密院評議会議員暗殺未遂容疑で逮捕された容疑者の 供述から、情勢を扇動するために反独裁民主主義同盟の大規模行動が行われる時期にあわせてクル ンタイ銀行を初めとする10ケ所の銀行の放火の指示を黒幕から受けていた事が明るみに。
一方、アピシット首相は、同盟の大規模行動が行われる時期の暗殺計画の浮上は決して偶然ではな く、両者間に何らかの関連性があるとの見方を示した。
チョンラック国家警察副本部長は、「チャーンチャイ枢密院評議会議員暗殺未遂事件に絡 んで背後で北部の大物商人が関与している疑いがあると見て捜査を進めている。」と明らかに。一 方、この事件に陸軍少佐が関与していた事に関してプラウィット防衛大臣は、「軍の組織的な犯行 ではなく一個人による犯行である。」との見方を示し、「軍の綱紀粛正をはかる可能性に関しては 捜査の進展により事件に政治が関与していたのか見極めた上で考える。」と語った。
チャーンチャイ枢密顧問官(63)の 殺害を企てた容疑でティエンチャイ・ムアングチャントゥク陸軍大尉とパヌポング・ラタナパイブ ーン、サクチャイ・セー・リム、カミット・スカンチャナカットの4人を逮捕したと発表。4人に 暗殺を依頼した上司(大佐)についても詳しい捜査を進める方針。タイ国営テレビ局チャンネル9 が報じた。
調べによると、逮捕されたティエンチャイ・ムアングチャントゥク大尉は上官から150万Bでチャー ンチャイの殺害とクルングテープ都内の銀行10行や政府施設への放火などを請け負い、カミットに 60万Bを渡し、パヌポングとサクチャイに14万Bずつで仕事を依頼した。警察は、取引を確認する ために銀行記録を暴露した。「04月04日に1回、05日に2回の合計3回殺害を試みた。」と認めた 。
実行グループの3人はチャーンチャイの殺害を請け負ったことを認めたが、「標的が枢密顧問官で あることは知らなかった。」と主張している。
ラノーンラック情報通信技術相は、タクシンのビデオリンクについて、「電波妨害をする ことは不可能。」と発言。
ラノーンラック情報通信技術相によると、「タクシンは海外の衛星を用いて出演していることから 、妨害はできない。」という。そのため、「タクシンがビデオリンク通じて語った内容で、法律違 反にあたるものであれば罪に問うしかない。」としている。
これまでタクシンが行ってきたビデオリンクは、タイ国内企業のタイコム社やTOT社の衛星を通じて と見られていたことから、何らかの対応ができるのではないかとされてきた。
タイ旅行代理店連合(TTAA)チャルーン会長は、「タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD )を中心とした赤服軍団がクルングテープおよびチエンマイでの行動を過激化させていることで、 観光シーズンであるソンクラーン期間中のチエンマイのホテル宿泊率が60%まで低下している。」 とを明らかに。同会長によると、「例年ソンクラーン期間中のホテル宿泊率は満室に近い状態だ。 」という。
また、タイ旅行業協会(ATTA)アピチャート会長は、「世界金融危機により購買意欲を減退させて いる上、国内政情不安によりアジア圏の観光客を中心にタイへの観光意欲を減退させている。」と 明かした。本日の赤服軍団による集会で、何らかの暴動等が発生した場合、最悪来タイ外国人観光 客数が目標の1400万人から1000万人を下回る可能性を示唆。
16:00反独裁民主主義同盟は、プレム枢密院評議会 議長、スラユット枢密院議員、チャーンチャイ枢密院議員及びアピシット首相の即時無条件辞任を 要求する声明を発表。
また、「国内統治は立憲君主制を基本に置き、民主活動家や民主主義を尊ぶ経験者等の合議による 改革により国際標準にまで改善されるべきである。」と主張。
政府官邸周辺に数万人の支持者を 動員し大規模なデモを展開してアピシット政権に退陣を迫っているタクシンの反独裁民主主義同盟 (UDD)は、アピシット首相、プレム枢密院議長、スラユット、チャンチャイ両枢密顧問官の24時間 以内の辞任を要求。
首相の辞任は、立憲君主下で挙国一致政府を樹立するために必要で、枢密院(国王の最高諮問機関 )の3人は、2006年09月の軍事クーデターに関与し王室の権威を傷つけたため辞任する必要がある 。」とか。
しかし、この要求に対し、アピシット首相は、改めて辞任の意向のないことを明言し、(軍隊の暴 動鎮圧を可能にする)非常事態宣言の発令は不要との考え。アピシット首相によれば、「民主主義 では合法的な反政府活動が許されており、政府にこれを妨害する理由はない。」とのことだ。
警察は、チャーンチャイ枢密院評議会議員暗殺未遂事件に絡んで海軍の内勤部門に所属す る海軍大佐と姓不明のチェックに対する逮捕状の発行を申請する方針。海軍大佐はA(オーアーン )という大物軍人の配下にいる人物。
その後の報道によると、警察は夕方までに逮捕状を取得し、夜に2人の身柄を確保した模様。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「プレム枢密院評議会議員公邸 前でデモの模様を取材中だったch3やch7の記者や中継車を取り囲み取材を妨害した赤服を着込んだ 集団は、ネーウィン・チットチョープ配下の者が仕込んだ偽の赤服である。」と主張。
チャトポンによると、「偽赤服は本物の赤服軍団の信用失墜を狙って仕込まれたもので、多くが青 服を着込んでスワンナプーム国際空港に集合した際に妨害工作に向けた訓練を受けていた者だ。」 という。
タクシンは、首相官邸前やプレム枢密院評議会議長公邸前等複数箇所に設置された反独裁 民主主義同盟の演台とを繋いで行われたビデオ演説の中で、「3日後に必ず真の民主主義が訪れる 。若者を初めとする多くの民主主義を愛する者がこの戦いに参加して真の民主主義の創世に協力し てほしい。」と語り、より多くの者のデモへの参加を促し警察や軍関係者、公務員に対して政府に 対する不服従を呼びかけた。
また、「集会参加者がタクシンの私益のために騙されて参加させられている。」と指摘されている 事に関して、「自分が帰国できるかできないかは大きな問題ではない。ただ、タイに民主主義が存 在していない事が許せないだけだ。自分が本当に欲しているのは、全ての者が平等で、貧困や二重 基準が存在しない真の民主主義がタイに訪れる事である。」と語り、「集会参加者に対して必ず3 日後に真の民主主義が訪れるから忍耐強く勝利に向けた活動を継続してほしい。」、「今後も食料 などの物資支援やその他の支援を続けるので、勝利を得るまで忍耐強く戦ってほしい。」と述べた 。また、役人や警官、兵士には「当局の命令に従うな。」と述べ、対立を煽った。
更に、「自分には慈悲の心がある。」と、「真の民主主義を勝ち取っても自分に対して反対や攻撃 した者を許す。」と語り、国外メディア向けに英語で、「この戦いは自分のためではなく国家、国 民と将来の世代のための戦いである。我々が望むものは自由と平等と友愛である。」と語った。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD、赤服)の集会。「04月08日は過去最高 の規模に。あと3日で真の民主主義が訪れる。」報道では集会参加者が約8万7000人。舞台で話を しているのは、「半ミリオン(=50万人)が集まった。」と断言していたが、首相官邸の前にはせ いぜい5000〜6000人、プレム枢密院議長宅の前にいたとしても1万人というところか。夜になって みんなさっさと帰ってしまったこともあるが、それでも10万人規模が集まった跡はない。黄色(反 タクシン派団体)の集会の末期程度。
後発ということで独創性に乏しい。首相官邸の前に舞台を設置、道路に座り込んでパタパタを鳴ら す。黄色が赤に変わっただけ、パタパタの手のひらが足の裏に変わっただけで、やってることは同 じ。「せめて演説の内容が面白ければ。」と思うのだが、「タクシンはどんなに素晴らしい人か。 」を延々と述べるだけで盛り上がりに欠け、集会の上手さは黄色。
04月09日(木)07時半頃枢密院議長公邸前で集会を 続けていたタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とした赤服軍団に、黄色い服を着た 女性の運転する自動車が突っ込み、集会参加者1人が負傷。負傷者に関しては、集会会場に入り込 んだ車の後を追っていた同盟の自警組織員とするものとバンコクの清掃局の職員とするものがある 。
その後突っ込んだ自動車はアムポン公園に逃走。この事件を受けプレム公邸前で座り込み活動を展 開していたデモ隊の一部が安全のためにラマ5世像前に移動。
警察は、「逮捕した。」と発表。しかし、同盟は「信用できない。」と警察に対し、早急に映像に 記録された黄色い服の女を逮捕し法的処置を講じるよう要請。
反独裁民主主義同盟幹部のチャト ポン・プロームパンは、「プレム枢密院評議会議長、スラユット枢密院議員、チャーンチャイ枢密 院議員及びアピシット首相に対して突きつけた24時間以内の辞任要求が受け入れられなかった場合 は、東南アジア諸国連合+3及び同+6の正当性のない政府による開催を阻止するために会場となるチ ョンブリー県パッタヤー地区内に活動拠点を移す可能性がある事を明らかにした。
一方、この発言に先立つ00:00過ぎ、元スダーラット派所属下院議員で歌手としても知られるアリス マン・ポンルアンローンが、「期限である16:00までにアピシット首相が辞任しなかった場合は屈強 な男性500人を従えてアピシット首相の行く先々について周り辞任圧力を強める考えである。」と明 らかにしていた。
内務省状況監視センターは、08日行われたタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心 とした赤服軍団の集会参加者数を発表。これによると、「午前プレム枢密院議長公邸に向けて移動 を開始した赤服集団は約4万人、また早朝首相官邸に待機していた赤服軍団は約2万2000人、そし て夕刻頃には参加者は合計約8万5000人に達した。」という。
今回の集会のため各地から移動してきた赤服集団は、タイ北部から1848人、タイ東北部から6997人 、タイ中央・東部から1688人、合計1万0533人となった。特に参加者が多かった地域はタイ東北部 のウドンタニー県の4000人。
昼前反独裁民主主義同盟の一部デモ隊は、民主党 本部、外務省、最高裁判所前の3ケ所に向け移動を開始。昼過ぎまでに各目的地前で抗議活動を開 始。
ただし前日集会参加者を大量動員できたものの、参加者が急減している。
昼前民主党本部前に向かったコン・ラック・ウド ーンを中心とする赤服軍団400〜500人を率いているのは最強硬派としても知られるウドンタニー県 のクワンチャイことポンチャイ・プライパナー。朝の時点では同盟は、「小規模デモを展開する方 針がない。」と明らかにしていた。
途中首都圏警察数百人が鉄条網等を用いて妨害を行っていたものの、赤服軍団によって突破された 。演説用車両が民主党本部前に向かった。
13時半頃反独裁民主主義同盟傘下のタクシー運転手団体が、約100台のタクシーが戦勝記念塔 周辺のロータリーを封鎖。20〜30台の車両がセンターワン前のラーチャウィティー通りの上り車線 を封鎖しているほか、パヤータイ通りの封鎖にも着手。
団体は、「16:00の期限までに枢密院評議会議長やアピシット首相を初めとする4人から満足できる 回答が得られなかった場合は、2万台のタクシー車両と投入してクルングテープ中の幹線を3日間 に渡り封鎖する。」と言明。ロータリーには総合病院があるが、タクシー運転手は救急車の通過も拒 否。都心の交通拠点である戦勝記念塔周辺の道路を封鎖により都内の主要道路が麻痺状態。戦勝記 念塔付近はバスの重要な中継地として利用されており、封鎖されたことによりバスのダイヤが大幅 に乱れる模様。
14時頃反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とした赤 服軍団幹部は、「これまでアピシット首相に辞任を要求してきたが、もし本日午後4時までに辞任 を表明しない場合、首相官邸の占拠に乗り出す。」と宣言。これを受け、現在首相官邸内で公務を していた者たちが、次々と帰宅の準備を始めている。
また、民主党本部でもコン・ラック・ウドーンのクワンチャイが、演説を開始し、「首相が辞任す るまでこの場に居座り続ける。」と宣言。
一方、民主主義市民連合のスリヤサイ調整役は、「同盟はタクシンを利する目的で、政府に過激な 行動に出る機会をもたらすための挑発行動を今まさに展開している。」と警告。
午後アピシット首相は、反独裁民主 主義同盟(UDD)を中心とした赤服軍団に午後4時までに辞任するよう求めたことについて、「辞任 も議会解散もする考えもない。」と発言。
「もし、首相官邸占拠等の違法行為が行われれば、検察が裁判所に訴えるだろうとしている。また 赤服軍団に対して強制排除は行わなず、集会の長期化もさせない。」と強調。
反独裁民主主義同盟のデモ隊の一部が陸軍本部前に移動し、15時までに抗議活動を開始。
一方、首相官邸前では、幹部のナタウット・サイクアが参加者に対して、「更なる小規模デモ展開 に備えるよう」呼びかけた。「いずれにしてもスワンナプーム国際空港の占拠行動に出る方針はな い。」という。
首都圏警察パヌ副長官は、タクシン派団体である民間タクシーラジオ組を中心に戦勝記念 塔(アヌサーワリー・チャイ)のロータリーを完全に封鎖したことについて、「刑法違反であるた め今すぐ集会参加者は戦勝記念塔を開放するよう」求めた。もし、開放しなかった場合、クレーン 車等の重機を用いた強制排除を示唆。
16時までにプレム枢密院評議会議長公邸前で座り 込み活動を展開していた反独裁民主主義同盟のデモ隊はタクシー運転手団体が周辺の交通を遮断し ている戦勝記念塔に向け移動を開始。
隊列を率いているのはDTV系幹部のチャクラポップ・ペンケー元首相府相と民主団体系幹部のウェー ン・トーチラカーン。「戦勝記念塔前に演台を設置し座り込み活動を展開する。」とも伝えられて いる。
外務省前で抗議活動を展開していたデモ隊も戦勝記念塔に向け移動を開始。
一方、プーチャッカーン紙(オンライン)は、「同盟が活動レベルを引き上げBTS線及び地下鉄線の 出入り口の封鎖に乗り出す虞れがある。」と報じ、都民の帰宅を狙って地下鉄を封鎖する可能性に 言及。
反独裁民主主義同盟は、「アピシット首相に辞任を迫るために首相の身柄の捕捉 に乗り出す方針。
同盟への合流を宣言した国民のための民主主義会議は、同盟のアリスマン・ポンルアンローンが組 織した捕捉隊への協力を宣言し、「政治犯罪者を捕捉するために法律に従う必要はない。」と宣言 。報道によると同盟は首相を捕捉するために首相私邸、民主記念塔とパタヤに赤服軍団を派遣する 方針。
夕方反独裁民主主義同盟は、プレム 枢密院評議会議長やアピシット首相を初めとする4人に突きつけた辞任要求が拒否された事を受け 、「今後の赤服の政府に対する行動は全て正当化される。」と宣言。
宣言の中で同盟は、「アピシット首相を首班とした政府を受け入れない。」、「今後、赤服軍団に よる政府に対する行動は市民の義務として不当な政府に対して行われた正当な行為と見なされる。 」と宣言。
最高裁判所前で抗議活動を展開していた反独裁民主主義同盟のデモ隊は、民主記念塔前の 路上の占拠を手始めにヤワラート、チャルンクルン(New Road)、フワラムポーン駅前、マーブンク ローン前の通りの封鎖に乗り出す方針を発表。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、座り込み活動を展開している赤 服軍団の一部をチョンブリー県パッタヤー地区に移動させ、地元の赤服軍団と合流させた上で、10 日から12日の日程で開催が予定されている東南アジア諸国連合+3、同+6の開催の徹底的な妨害に入 る方針を明らかに。「会議が開催されるホテルに通じる路上の封鎖に乗り出す。」という。
また、チャトポンは、「政府が過激な手段を講じた場合は、活動範囲をクルングテープ全域に広げ るだけでなく地方部にまで広げる事になる。」と警告。
ウィロート警察庁副長官は、反独裁民主主義同盟(UDD)がパタヤ で開催されるASEANプラス3とプラス6の首脳会議を妨害する動きを見せていることから、「警備要員 を8000人に倍増することを決めた。」と明らかに。10〜12日開催の首脳会議の会場となるホテルで は先に閣議が行われたが、その際、アピシット首相の乗った車がパタヤ市内で赤シャツ集団に襲わ れるという事件が起きた。
ウィロート副長官は、「検問所を設けてデモ隊がパタヤ市内に集まるのを阻止する。UDDには会議を 妨害させない。」と強調し、「国益を考えて抗議集会を控えてほしい。」と呼びかけた。
ASEAN首脳会議の開催地、チョンブリー県パタヤでは、観光業者らが「タイ有数のリゾート 」とのイメージがダウンすることを懸念。
パタヤはこれまで派手なナイトスポットばかりが注目されてきたが、近年、そのけばけばしいイメ ージからの脱却を狙っている。しかし、タクシン支持派による反政府デモがパタヤまで拡大してい ることで、同地のイメージ悪化を懸念する声が高まっている。
ビーチチェアー・レンタル業を営む女性(51)は、「反タクシンの黄シャツでも、タクシン支持の 赤シャツでも、どちらがデモをやろうが商売は上がったり。タイのイメージダウン。」と嘆く。ま た、ホテル経営者の女性(29)は、「パタヤの観光業は厳しい状況が続いている。黄シャツと赤シ ャツ、どちらが政権をとっても、負けたほうが攻撃を仕掛けるのは同じこと。いったい、いつまで 続くのか。」と悲観。出口のみえない抗争に、現地では「混乱を治められるのはプミポン国王陛下 だけ。」との声が急増。
タイ観光協会連合(FTTA)は、落ち込んでいる観光業がさらに打撃を受けるとして、反独 裁民主主義同盟(UDD)に対し、反政府活動を中止するよう要請。
UDDのデモ隊が反政府活動をエスカレートさせていることから、「ソンクラーン連休に外国人観光客 が減少する。」との見方が強まっているが、「被害はこれにとどまらず、会議や展示会、社員旅行 などもキャンセルされる恐れがある。」という。 FTTA傘下タイ旅行代理店協会(ATTA)のアピチャート会長は、「デモ隊が暴徒化する事態になれば 、外国人観光客がさらに減少する。特に日本人や支那人がタイ観光を取りやめる可能性が強い。」 としている。
アピシット首相は国営テレビ局NTB の特別番組で、「04月10日(金)を休日とする。」と発表。閣議で急遽決定。
10日を休日とした理由は、タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)が戦勝記念塔、民主記念党周辺 道路など都内の交通要所を占拠したことで交通が麻痺しているため。しかし、この発表をUDDは「警 官隊による強制排除の布石。」と捉え警戒心を強めている。ただ、中央銀行は同日、「銀行は通常 通り営業する。」と発表。
なお、アピシット首相は同番組で、「現在、デモを行っているのは、04月08日に集まったデモ参加 者の3割にすぎない。」と発言。「主義主張のためデモに参加している人と、国家に問題を起こす ことを意図してデモに参加している人を分けて対応する。後者には厳格に法を適用していく。」と 明言。
戦勝記念塔周辺に集合している反独裁民主主義同盟のデモ隊の間に、「民主主義市民連合 が急襲する。」との噂が広がり、一時緊張が走った。
同盟によると、「連合の集団が戦勝記念塔近くのトゥクチャイ交差点に集まっている。」との噂が 広がり、警戒態勢を強化したが、「結局近くの路上を黄色い服を着た集団がバイクで示威走行をし ていただけだった。」という。
タクシンの元妻、長男、長女、次女などが04月08日のUDD決起を前に次々にタイを離れたこ とから、「タクシン一族が国外に逃れた。」と一部で報じられたが、タクシンの妹ヤワレートは、 「連休を外国で過ごすための出国やビジネスのための出国。」と述べ、報道を否定。タクシンの妹 婿であるソムチャーイ前首相も先に出国したが、ヤワレートは、「妻がタイにとどまっている。ソ ムチャーイが戻ってくるのは確実。」と強調し、国外逃亡との見方を退けた。
一方、これに先立ち民主党のテープタイ党首付報道官は、「前日に短時間ながら同盟の集会会場に 姿を現したタクシンの実妹のヤオワパー(ソムチャーイ前首相夫人)やインラクを含むタクシンの 6人の弟妹が既に出国した、ないしはいつでも出国できるように出国用のチケットを確保している 。」との情報がある事を明らかに。
INN電によると、50人以上の反独裁民主主義同盟のデモ隊がスクムウィット通りのプラカノ ーンの三叉路を封鎖。
アピシット首相は特別放送の中で、「反独裁民主主義同盟による辞任要求は民主主義的で はない。」と、辞任する考えがない事、また、「政治的な見解の相違によりもたらされた危機的状 況下で議会を解散しても情勢を過激化させる事はあっても民主主義に結びつくことはない。」と議 会を解散する考えがない事を再確認。
さらに、アピシット首相は、「法に則った政治的要求活動は容認するが、現在の同盟の活動は居残 ったデモ隊に対して違法行動を奨励する民主主義と反した誰からも支持を得られない状態にまで至 っている。」、「彼らの目的は尋常ではない状況を作り出し、争乱寸前の状況にまで持って行く事 である。」、「可及的速やかに情勢を正常化させるために大多数の国民に影響を与えない手段で厳 格な法の執行に乗り出す方針である。」と表明。
また、アピシット首相は、「同盟による道路封鎖による交通障害を緩和すると共に違法行為を犯し ている集団に対応する当局関係者の職務遂行に便宜を図るために10日を休日にした。」事をと、官 公庁の休日にする方針を示した。
一方、この発言に対して、反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「そもそもカ シット外務大臣や民主主義市民連合に対して法的措置を講じていないアピシット首相の口から発せ られるべき発言ではない。単に軍から命じられた通りに話していただけである。」と切り捨てた。
20時過ぎタクシンは、首相官邸前および戦勝記念 塔周辺などで行われている反独裁民主主義同盟(UDD)の集会にビデオ出演し、参加者に徹底抗戦を 呼びかけた。
タクシンは、道路封鎖により市民生活に迷惑をかけていることを謝罪し、「今回の抗議集会の目的 は、06年9月の軍事クーデターの『負の遺産』を根絶し、07年制定の憲法を破棄するためのもの。 」として、「タイの未来のために我慢してほしい。民主主義の達成には不便はつきものであるが、 これまでの活動により遅からず民主主義が達成される。」と訴えた。さらに、クルングテープ都民 に対しては「是非、集会に参加してほしい。」と呼びかけ、集会参加者に対しては、「ピックアッ プトラック・乗り合いバスなどあらゆる種類の車をつかって都内の主要道路を封鎖しよう。」と気 勢を上げた。
その際、タクシンは、「戦勝記念塔周辺の路上の封鎖が、タクシー運転手の有志により法律違反で ある事を承知の上で同盟が関知せずに行われていた。」と発言したが、これに先だち、同盟幹部が 、「幹部の一人であるチナワット・ハーブンナークが主導して行われていた。」と確認していた。
「政府が過激な手段を講じて反独裁民主主義同盟のデモ隊の排除に乗り出した場合は、自ら車列を 率いて地方からクルングテープに入域して反撃する。」と警告。
タクシンは、「この戦いは絶対王制型官僚主義の打倒と二度とクーデターが発生しない社会を築き 上げるための歴史的な戦いである。」と訴えた。 さらに、夕刻、戦勝記念塔周辺が豪雨に見舞われ たことについて、「政府が人工降雨を降らせて、我々の集会を妨害したに違いない。」と言い切っ た。
「我々は負けることはできない。我々は勝たなければならない。もし我々が負ければ、タイに未来 はない。子供たちのためにも戦おう。」と宣言し、決して過激な行動にでないよう念を押した。
なお、アヌポン陸軍司令官に対しては、ソムチャーイ元首相(タクシンの妹婿)への対応と同様に 、「アピシット首相にも辞任を進言してほしい。」と皮肉った。
一方、UDD幹部によれば、「今後、政府に圧力をかけるため、MBK(マーブンクローンセンター)な ど都内の大型ショッピングセンター周辺の道路を封鎖することも検討している。」とのこと。
クルングテープの主要道路であるパヤタイ通り・パホンヨティン通りとラチャウ ィティ通りの交差する戦勝記念塔ロータリー(ラチャテウィ区内)が、タクシン派の赤服、反独裁 民主主義同盟(UDD)のデモ隊によって封鎖、占拠。交通量の多い交差点が通過できなくなったこと から、ロータリーに続く道路が渋滞し、クルングテープ中心部の交通が麻痺状態。
13時30分ごろから、タクシン派のタクシー約100台がロータリーを封鎖したことから、首相官邸前、 プレム枢密院議長宅前、ロイヤルプラザなどからデモ隊がロータリーに集結。ロータリー近くの高 速道路料金所もデモ隊によって封鎖。また、数キロ離れたラチャダムヌンクラン通りや政府庁舎前 のピサヌローク通りもデモ隊によって占拠された。これらデモ隊が集結したエリアでは、不測の事 態を恐れ、多くの銀行が営業を打ち切り店舗を閉めた。
17時ごろからは帰宅の車で道路がさらに渋滞。数時間後には中心部の交通が麻痺状態。高架電車、 BTSスカイトレインと地下鉄は、帰宅を急ぐ人であふれ、道路は、車を置いて他の交通手段で帰宅す る人が続出、駐車場と化した。
なお、ASEANプラス3とプラス6の首脳会議開催の準備のためパタヤを訪れていたアピシット首相も車 を使うことをあきらめ、ヘリコプターでクルングテープに戻った。
23時半前プラナコン区内で、タクシーを運転して いた男が通り過ぎざまにガソリンスタンドに向けピンポン爆弾を投げ込むという事件が発生したが 、幸い人的な被害はなかった。現場は、民主主義市民連合系のASTVから約100m離れた地点。
事件発生後、慈善団体の車がタクシーを追跡し、タクシーが警察と反独裁民主主義同盟の自警組織 が警戒作業を行っている地点に入り込んだところで、警察が一端運転手の身柄を確保したが同盟の 自警組織の圧力によりその場で運転手の身柄が解放された。
一方、反独裁民主主義同盟がタクシー車両で道路を封鎖している戦勝記念塔前に通じるウィパワデ ィー・ランシット通り上では、元大臣の息子が運転していたベンツが道路を封鎖していたタクシー 車両に衝突し、タクシー車両2台を損壊させ、同盟のデモ参加者1人(報道により2人とも負傷者 なしとも)に負傷を負わせるという事件が発生。
ベンツを運転していた男は、スラユット政権時代に農業・協同組合大臣で、またカセーサート大学 の学長だった事もあるティーラパット・スータブットの息子で、警察に対し、「タクシー車両が道 路を封鎖している事を知らずに高速道路から高速で降りてきたため衝突した。」と供述していると する報道と「高速道路から一般道に合流する際に車内で捜し物をしたために運転を誤り衝突した。 」と供述しているとする報道がある。
04月10日(金)朝反独裁民主主義同盟は、「政府に 対する圧力を強めるため一部のデモ隊を東南アジア諸国連合+3及び同+6が開催されるチョンブリー 県パッタヤー地区に移動させ、クルングテープ都内の複数箇所で小規模のデモ活動を展開する。」 と明らかに。
昨日アピシット首相が10日を官公庁を中心に臨時休日とすることを 発表したことを受け、タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)が現在封鎖している戦勝記念塔(ア ヌサーワリー・チャイ)ロータリーに参加者が増えてきている。また、同地域を封鎖していたタク シーを撤去し、代わりに鉄条網の壁が作られたとのこと。
近隣にあるデパートは、この集会を受け臨時休業となった。
ステープ副首相は、「昨日アピシット首相が官公庁を中心に10日を休日とすることを発表 したことで、街中が閑散としたことで警察が赤服軍団の管理をしやすくなった。」と述べた。
「今後、法に則った対応で赤服軍団を解散させるため、今日にも裁判所に赤服集団の逮捕状発行を 求める。」とのこと。また、赤服集団の一部が東南アジア諸国連合(ASEAN)会議が行われているパ タヤに向けて移動していることについて、「警察がきちんと管理しており各国首脳の安全に問題は ない。」としている。
タイ地元紙によると、ラチャウィーティ病院理事長は、「病院内の酸素タンクが不足して おり、非常事態に備えて酸素タンクの輸送を11日午後11時から12日午前01時に行うため、首都圏警 察を通じて赤服集団幹部に道路を開放してもらいたいと訴えた。」と明かした。理事長によると、 「現在4日分の大型酸素タンクが1本と、2日分の小型酸素タンクが1本あるものの、非常事態に 備えて予備の酸素タンクを確保しておきたい。」という。
現在同病院周辺をタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)が、路上を占拠し通行できない状況とな っている。
11時前までに反独裁民主主義同盟のデモ隊は警察 の警戒線を突破し、東南アジア諸国連合関連の会議が開催されるホテル前の路上に到着した模様。
ホテルには、アピシット首相等がヘリコプターで到着している他、カンボジアやシンガポールの首 相も既に到着している模様。
一方、都内では、戦勝記念塔周辺を占拠しているデモ隊の一部がスッティサーン通りの封鎖に着手 しているほか、10時過ぎにマッカサンの交差点が封鎖されラチャプラロップ方面への通行ができな い状況。
13時頃タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)幹 部チャトポン・プロームパンは、戦勝記念塔(アヌサーワリー・チャイ)ロータリーで、「本日午 後5時をもって一時解散する。」と宣言。首相官邸前のメイン集会場に移動させ、戦勝記念塔周辺 の通りを解放する方針。「政府が10日を公共機関の休日にした関係で、路上封鎖による効果が期待 できない事及び路上封鎖により,クルングテープの住民に迷惑をかけている事を受けた措置だ。」 という。「ソンクラーン期間に入るため一時的に解散するものの、ソンクラーン後に再び政府と戦 うため戻ってくる。」としている。
UDD幹部ウェーントーチラーカーンは、「戦勝記念塔周辺を封鎖したことは周辺の病院をはじめ近隣 住民に多大な迷惑をかけたことは認める。我々は迷惑をかけるつもりはなかったが、政府に恐怖を 与えたかった。」と述べた。また、「今後赤服にとって重要な拠点である首相官邸もしくはパタヤ 組に合流する。」としている。赤服軍団の一部は、パタヤに向け移動を開始。赤服軍団によるロー タリー占拠は09日午後から約30時間に及んだ。
最後にチャトポンは、ソンクラーンの影響でデモ参加者が減少傾向にある事を認め、「当面はデモ 隊を集会拠点である首相官邸前に集中させ、そこで集会活動を継続し、ソンクラーン明け後に更に 活動レベルを引き上げ政府に対する圧力を加える。」、「ラチャウィーティ病院の酸素タンクが残 り少ないから道路封鎖をやめて欲しいと訴えてきたことについて、既に病院関係車両の出入りは自 由にできるようになっており、厚生省による猿芝居に過ぎない。」と強調。
民主記念塔のあるラチャダムヌン通り、ラマ4世交差点、スティサン交差点、ディンデン・バンナ ー高速の上り線の封鎖・占拠も解除。
午後東南アジア諸国連合(ASEAN)会議プラス3、プラス6の開催地であるタイ中部チョ ンブリー県バーンラムン郡パタヤで、2000人を越える赤服集団が会議の開催ホテルであるロイヤル ・クリフ・ビーチ・リゾート前でアピシット首相の辞任を求め抗議集会。
タイ地元紙によると、「一部赤服軍団が警察の検問を突破し、ホテル内部に侵入しアピシット首相 の辞任を求めた。」、「そのため警察はこれ以上の混乱を起こさせないよう、陸海軍に現場の安定 させるよう求めた。」としている。
チエンマイ県の赤服軍団約300人が、乗り合いシーロー車両30台やトゥクトゥク等を使用し て県都内中心部のターペー門前の通りを封鎖し抗議活動を開始すると共に有志に全ての主要幹線を 封鎖するため活動への合流を呼びかけた。赤服軍団は、「政府が辞任を表明しない限り、封鎖を解 除する考えはない。」と主張。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「首都圏の路上の封鎖活動を展 開していたデモ隊を首相官邸前のメイン集会場やパタヤに集中させても、首相の行く先々での抗議 活動展開を中止する考えがない。」と確認。その際チャトポンは、「首相辞任を要求するため家に 帰らず活動を展開しているデモ隊が首相が家に帰ることを許す事はないだろう。」と語り、クルン グテープのスクムウィット通り地区にある首相私邸前で抗議活動を展開する可能性を示唆。
一方、バンハーン・シルパアーチャー私邸前に赤服を着込んだ集団が集合している事に関しては、 「同盟のデモ隊は独自裁量で抗議活動を展開しているため、現時点では同盟傘下のデモ隊なのか判 断がつかない。」と語った。
また、サトーンのナラーティワートの交差点で道路封鎖に乗り出した赤服軍団が市民等の罵声や妨 害に遭い封鎖を断念し退散するという場面が見られた。
民主党のテープタイ党首付報道官は、「タクシンがアラブ首長国連邦のドバイから反独裁 民主主義同盟の指揮を執っている事を確認した。」、「既に外務省がタクシンの引き渡しを要請し ている。」と明らかに。
テープタイ報道官によると、「これまでにソムチャーイ元首相やプア・タイ党関係者がタクシンと 面会するために最近ドバイを訪問していた。アラブ所長国連邦当局の協力によりタクシンの動向を 裏付ける資料も得られており、また、『それぞれ別の国に向けて出国したタクシンの元夫人や子供 達も同地で合流した。』との情報も得られている。」という。 また、テープタイ報道官によると、「国際犯罪人の引き渡し要請のため既に外務省の高官がドバイ を訪問しており、アラブ首長国連邦との間で国際犯罪人引き渡し条約が締結されていないものの、 同国当局が協力的な姿勢を示している。」という。
夕方アリスマンが率いるパタヤ赤服 軍団約2000人は、各国首脳宛に宛てた同盟の声明文をASEAN関係者が代表して受け取ったことに満足 し、東南アジア諸国連合(ASEAN)会議プラス3、プラス6の開催地である、タイ中部チョンブリー 県バーンラムン郡パタヤの会議開催ホテルであるロイヤル・クリフ・ビーチ・リゾート前から、撤 退を開始。
アリスマンは、「本日はとりあえずBigCパタヤ支店まで撤退するが、明日再び政府を追い払う ため戻ってくる。ただし、ASEAN会議自体の妨害は行わない。」と述べている。
反独裁民主主義同盟は、東南アジア諸国連合関連の会議が開催されているチョンブリー県 パタヤ地区に集合しているデモ隊の人員を増強するため、約100台のタクシー等を投入して数百人の デモ隊をパタヤに向かわせた。「反対派との間で衝突が発生した事を受けた措置だ。」という。
「10日夕方会議場前での抗議活動を終え引き上げる途上にあった同盟のデモ隊と青服を着込んだ集 団を中心にした500人前後の地元住民がデモを声高に非難し、赤服軍団との間で衝突が発生し、住民 3人(報道により2人)が負傷を負う事件が発生していた。地元選出民主党所属下院議員のプラム ワン・エームマピヤが青服を着込んだ集団を率いていた。」と報道。
また、一部報道によると、「衝突が発生した際に2発の銃声が聞かれたほか、青服集団のテント付 近でピンポン爆弾が爆発したり、同盟のものと思われる車のガラスが割られるなどした。」という 。
タクシンは、ビデオリンクを使用して行われた 演説の中で、「パタヤでブリラムで手配されたと思われる青服を着込んだ集団が赤服軍団に向けパ チンコ等を利用して襲撃してきたとの知らせを受け不快な気持ちになった。仲間が虐待を受ければ 合流して助けに行くのは当然のことである。」と語り、パタヤで抗議活動を展開している赤服軍団 への合流を促し、「自分が負けることは国民、国家が負ける事だ。勝利まで時間がかかろうとも戦 い抜いて欲しい。」と語り集会参加者に檄を飛ばした。
また、政府が「タクシンや同盟幹部に対する逮捕状の発行を命じた。」と伝えられている事に関し ては、「逮捕状を発行してもらって構わない。むしろ発行してもらえば政府が空港を占拠した集団 と赤服軍団に対して二重基準を適用している事が明らかになり、絶対王制型官僚主義の本質が白日 に晒される事になる。」と語った。
04月11日(土)07時過ぎタクシー500台、バス20台等 を連ね、クルングテープからパタヤに向かっていた約1万人の反独裁民主主義同盟(UDD)のデモ隊 は、10日深夜から11日未明までにチョンブリー県パタヤ地区内で待機していたデモ隊に合流。デモ 隊によると、「道中に当局によると見られる電柱を路上に倒す、投石、路上に鋲を撒く等の妨害行 動にあった。」という。
また、パタヤのデモ隊の一部は既に数十台のタクシーを連ね、アセアン+3、+6が開催されるホ テルの登り口前に到着しており、同様に車両で登り口前を封鎖している青服を着込んだ集団と睨み 合いを展開。
会場のロイヤル・クリフ・ビーチ・リゾートは、パタヤビーチとジョムテ ィエンビーチの間の峠の岬で、タイ航空カウンターがあるので、チケットの変更のために、ソンテ オを貸し切りで何度か往復したことがある。10数年前までは、本来はできない格安チケットの日 程変更ができた。今ではギスギスして、そんな牧歌的なことは望めない。特に、タクシンが首相に なってから、国立公園に入るのも、パンダを見るのもタイ人料金の数倍の外国人料金まで設定して いる。
午前反独裁民主主義同盟(UDD)は、早朝から抗議 行動を開始。日本代表団の滞在先(アマリ・オーキッド・リゾート)や支那・南鮮代表団らの滞在 先(ドゥシット・リゾート)包囲し、各所で通行が遮断され、各首脳らの出入りができない状態。
中曽根外相は何とかアマリ・オーキッド・リゾートから出ようと試みたが、断念。支那・南鮮はド ゥシット・リゾートを拠点としていたため、支南鮮外相会談は予定通り行われたが、日支南鮮外相 会談、日支外相会談は中止。中止されると、会場周辺のデモ隊は水が引くように撤収。
13時頃 アリスマンが率いるパタヤの赤服軍団約1000〜2000人が、東南アジア諸国連合(ASEAN)会議+3、 +6(東アジアサミット)の開催地であるタイ中部チョンブリー県バーンラムン郡パタヤの会議開 催ホテルであるロイヤル・クリフ・ビーチ・リゾートの主会場であるホテルの別棟にあるプレスセ ンターのガラスを全て打ち破り、ホテル内に突入。さらにホテル玄関に達した。
「アピシット首相は出て行け!」などと声を張り上げ、「兵士の発砲で仲間が死んだ。首相は許せ ない。」と怒りを露わにした。
アリスマンは、「アピシット首相は武器を持たないデモ隊に対して、発砲し、しかも爆弾まで使用 して、タクシー運転手2人を負傷させた。」と非難。1時間以内に発砲した犯人を特定するよう求 めた。タクシン派の赤服軍団は日朝からパタヤ市内で抗議デモを行い、反タクシン派のグループと 衝突。タイ政府によると13人が負傷し、うち1人が重傷。タクシン派は軍の発砲で自派に死者が出 たと主張したが、政府は発砲も死者が出たことも否定。
兵士や警官は、遠巻きにしたが、流血を恐れる軍指揮官は非常線の解除を命じた。
一連の混乱で13人が負傷し、うち1人が重傷。
タイ政府は本日の会議開催を中止を決定。また、「明日予定されている会議は、今後の状況を見極 めた上で発表するとしているものの、中止となる可能性が高い。」と見られる。各国首脳は会議途 中で約半数がヘリコプターで会議会場から避難し、それぞれ帰国。
13:30頃タイ政府は、アリスマンが率いるパタヤ赤 服軍団に東南アジア諸国連合(ASEAN)会議プラス3、プラス6開催ホテルに突入されたことを受け 、パタヤ地区を中心としたチョンブリー県に非常事態宣言を発令。
アピシット首相は「私とタイ政府の現在の課題は、首脳らが安全に帰国できる警備を整えることだ 。一連の会議を全面中止し、2〜3ケ月後に延期する。」と発表。
今回の会議(アセアン+3、アセアン+6)は昨年12月、クルングテープで開催予定だったが、反 タクシン派(黄服)の反政府デモで02月に延期(アセアン会議本体はフアヒンで開催)され、さら に04月に再延期。アセアン首脳会議などの延期は、フィリピンが議長国を務めた2006年(セブ島で 台風とテロ警戒のため2007年01月に延期)以来で、2度の延期は初めて。
今後ステープ副首相を治安掌握責任者として対策に当たることになる。この非常事態宣言を受け、 今後軍部または地元警察が赤服集団を強制排除するものと見られており、付近では緊張感が高まっ てきている。
今回の非常事態宣言発令に対して、パタヤ市長は、「観光に打撃を与えるもの。」と難色を示した 。
午後チエンマイ県の赤服軍団は、コ ミュニティーラジオ局等を通じて、「チョンブリー県パッタヤー地区の赤服軍団の後方支援及び政 府への圧力を強めるために第5地区警察本部及びカーウィラ第33管区陸軍基地の包囲に乗り出す。 」と明らかにし、警察及び軍関係者に対し、赤服に着替え合流するよう呼びかけた。
反独裁民主主義同盟は、東南アジア諸国連合関連会議を事実上中止に追い込んだことを受 け勝利を宣言。パタヤで展開していたデモ隊に対し,「首相官邸前の集会場への帰還を指示し、ア ピシット首相に対して逃げるための穴を掘って(現在国外逃亡中の)タクシンの仲間入りをする用 意をしておく。」よう呼びかけた。
この勝利に甘んじることなく今後もアピシット首相の行く先々での抗議活動を継続実施する方針。 一部報道は、「帰還するデモ隊が午前から昼過ぎにかけて行われていたソーイ・スクムウィット13 にある首相私邸前での抗議活動を再開させる。」と報じた。
また、「ネーウィン・チットチョープ一行15人がバンコクエアー便で20:00にチエンマイ入りすると の情報がある。」と、チエンマイ県内の赤服軍団に対し、一行を「歓迎」する用意を進めるよう指 示。
14時前東南アジア諸国連合関連会議が開催される ホテルに押しいった反独裁民主主義同盟のデモ隊は、ホテルから撤退。「会議中止を勝ち取ったた め、もはやホテル内に留まる必要がなくなった。」と撤退理由に掲げている。
午後麻生首相は、滞在先(アマリ・オーキッド・ リゾート)が主会場と離れていたため避難の必要はなく、支那の温家宝首相、南鮮の李明博大統領 との2国間会談や日支南鮮首脳会談は、ロイヤル・クリフ・グランドで予定どおり開催。
19:30前アピシット首相は、パタヤ地 区及びチョンブリー県を対象に発令した非常事態宣言の解除を宣言。
アピシット首相は、「東南アジア諸国連合関連会議出席で来タイ中だった各国首脳を迅速且つ安全 に帰国してもらうために非常事態宣言の発令は必要な措置だった。」と説明。さらに、「今回の ASEAN関連の首脳会議を妨害した反政府団体の行動は国家に多大な損害を与えた。」と非難。「国家 を転覆しようとしている者には絶対に負けるわけにはいかない。」と明言した。
なお、今回のASEAN関連の首脳会議開催地となったパタヤでは、「会議開催によるさまざまな規制で 大きな収入減となった上、非常事態宣言が出たことでイメージ悪化まで引き起こした。」と不満を 示す者が多かった。パタヤ市長も「非常事態宣言がパタヤ観光に与えた打撃は大きい。一刻も早く 信用を回復したい。」と発言。
アピシット首相は、昼過ぎに東南アジア諸国連合関連会議が開催されるホテルに乱入し会 議を無期限延期に追い込んだ反独裁民主主義同盟を「国家の敵である。」と指摘し、「今後同盟に 対して厳格に法を執行していく。」と宣言。
この発言は同日発令された非常事態宣言の解除を宣言した際に語られたもの。アピシット首相は、 「同盟のデモ隊により国家イメージだけでなく国民の国家に対する信頼にも多大な影響を与える事 になった。」、「今後東南アジア諸国連合関連会議を中止させた事に対して勝利を宣言した赤服軍 団を国家に対して悪意を持つ国家の敵と見なし厳格に法を執行していく。」と語った。
タクシンは、首相官邸前のタクシン派の集会に 電話で参加。東南アジア諸国連合(ASEAN)会議プラス3、プラス6を中止に追い込んだデモ隊に、 「感謝する。負傷した支持者には胸が痛む。」と約15分間、話しかけた。「数日以内に必ず国内に 変化が訪れる。クルングテープ及び地方の赤服は今すぐ行動を起こし変化を勝ち取ろう。」と、来 週から始まるソングクラーン(タイ正月)の間も抗議行動を続けるよう檄を飛ばした。
タクシンは、一連の国際会議延期がもたらす不利益や、帰国を余儀なくされた各国首脳には言及せ ず、「民主主義のために偉大な心意気を見せてくれた。」、「警察も軍も理解してくれた。真の民 主主義実現まであと数日の我慢だ。」とデモ参加者と警察、軍を称賛。「支持者は会議を中止させ たかったわけではない。すべての国民のために真の民主主義を求めたのだ。」と強弁。
さらに、朝、青服を着込んだ集団と赤服軍団との間で衝突が発生した事に関し、「真の民主主義を 求める者達を弾圧する事を意図して政府が背後で青服を着込んだ集団を操っていた。」、「政府が このような法を逸脱した手段を講じた事からも現在の政府は非民主的且つ絶対王制型官僚主義のど 道具に成り下がっている事は明白である。」と断言。
また、政府が反独裁民主主義同盟系テレビ局D-Stationの放送遮断に動いていると伝えられている事 に対し、「遮断は赤服軍団の活動を激化させるだけである。」と警告。
政府官邸周辺は、タクシン派の赤服、反独裁民主主義同盟(UDD)が反政府活動の拠点しており、約 1万5000人が座り込んでいる。
04月12日(日)朝アピシット首相は定例政見放送の 中で、「反独裁民主主義同盟及び赤服軍団は戦勝記念塔周辺を初めとする幹線の封鎖に乗り出した 時点で既に民主主義の精神から逸脱した違法集団と成り下がっていた。」、「今後このような集団 に対して厳格に法を執行し向こう3〜4日以内に取り組みの成果を見ることができる。」と語った 。
また、「東南アジア諸国連合関連会議の開催無期限延期に繋がったホテル乱入に絡んで既に同盟幹 部1人に対して逮捕状を取得し、残る幹部に関しても引き続き逮捕状発行申請の手続きを進めてい る。」と明らかに。
11時頃国家警察本部のスポン報道官は、「東南ア ジア諸国連合関連会議の開催を無期限延期に追い込んだホテルへの乱入を指揮していた反独裁民主 主義同盟幹部のアリスマン・ポンルアンローンに対して逮捕状を執行し身柄を確保した。」と確認 。
アリスマンは、都内タリンチャン区の自宅で逮捕されたが、自宅の塀をよじのぼって逮捕を免れよ うとしてけがをして、軽傷。身柄はクルングテープ都に隣接するパトゥムタニー県内のナレスワン 基地に移された。
この発言は、先だって、反独裁民主主義同盟が、「アリスマンが逮捕され第1地区国境警備警察本 部に連行された。」との情報を得ている事を明らかにし、3時間以内の釈放を要求しデモ隊に対し て国家警察本部前への移動を指示した事を受けたもの。同盟は、「3時間以内に釈放されなかった 場合は、あらゆる手段を講じて政府に対する圧力を強める。」としている。
12:10パタヤ赤服軍団を先導していたアリスマン・ ポンルアンローンに逮捕状が発行され、逮捕の知らせを受け、反独裁民主主義同盟(UDD)幹部チャ トポン・プロームパンは、「拘置理由開示のために必ず連行される刑事裁判所前に集合するように 。」とデモ隊に呼びかけ、プア・タイ党所属下院議員のガールン・ホーサクンの下院議員としての 身分を担保にアリスマンの即日保釈を要求する方針を明らかに。
また、全国の赤服軍団に対して、各県の県庁前に集合するよう呼びかけ、「保釈が実現しなかった 場合はタイ・ラオス友好橋の封鎖も辞さない。」と発言。さらに、チャトポンは、「東南アジア諸 国連合関連会議を延期に追い込んだことではなく、先だってインタビューの中で、『アピシット首 相の捕捉隊を組織する。』と発言した事が逮捕に繋がった。」との考えを示した。「捕捉隊組織発 言は単なる発言でしかないのだ。」という。
一部報道によると、赤服軍団のデモ隊の一部が国家警察本部、ステープ副首相及びパチャラワート 国家警察本部長の私邸・公邸に向かっている模様。
昼過ぎ反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サ イクアは、午前に逮捕されたアリスマン・ポンルアンローンの保釈ではなく無条件の釈放を要求。
14:20政府は、クルングテープ都内を中心としたク ルングテープ首都圏に非常事態宣言を発令。今回発令された非常事態宣言は、クルングテープ都内 域、サムットプラカン県、パトゥムタニー県、ノンタブリー県、ナコンパトム県、アユタヤ県内の 一部郡を対象。
アピシット首相はテレビ演説で、「状況がさらに悪化する前に、正常化への努力を急ぐ必要がある 。」と宣言発令に理解を求めた。
ステープ副首相が担当指揮官となり、都内各地でデモを続けるタクシン派団体の反独裁民主主義同 盟(UDD)を中心とした赤服軍団の一斉排除に乗り出すものと見られる。
これまで首相は国内の 批判を恐れてデモの強制排除に慎重だった。これが「デモ隊に勢いを付け、東南アジア諸国連合 (ASEAN)の関連会議の妨害を許した。」と非難を浴び、方針転換に追い込まれた。
午後反独裁民主気同盟(UDD)のデモ隊は、ラチャ ダーピーセク通りの刑事裁判所前や内務省等前で抗議活動を開始。特にアピシット首相がいるとさ れる内務省周辺では当局と激しい睨み合いを展開。また、内務省周辺で銃声が聞かれたとの報道も ある。
15:00頃内務省が非常事態令宣言の放映に使用され たとの情報を得た反独裁民主主語同盟のデモ隊約50人が内務省内に乱入。首相専用車を襲うともに 、ニポン首相秘書官(民主党)を暴行した上で拉致。スパチャイ内務省報道官兼政府副報道官によ ると、ニポンは頭部に負傷を負っている模様。なお、首相私設秘書官、および警備員2人も負傷。
デモ隊が内務省に突入しようとした際、警備中の兵士は警告のため、空に向けて銃を発射。銃声が 聞かれたとの報道もあるが、内務省の警戒に当たっていた軍・警察関係者の多くが乱入したデモ隊 に対して積極的な対応をとらなかった模様。
アピシット首相及ぶステープ副首相はデモ隊到着前に車両で脱出し、内務省外に出ていた模様。
UDDはタクシー運転手、オートバイ運転手にクルングテープ都内各地を封鎖するよう呼びかけ。
民主主義市民連合(PAD)は、政府が国家を守りきれなかった事に強い遺憾の意 を表明し、赤服による国家の蹂躙を許したステープ副首相、プラウィット防衛大臣、陸軍・海軍司 令官、パチャラワート国家警察本部長の解任を要求し、アピシット首相に対し指導者らしさを発揮 し赤服に対して厳格に法を執行する要求声明を発表。
「現時点では首相の辞任を要求する考えはないが、万が一情勢を掌握できなかった場合は自ら責任 を取り辞任するべきである。」とした。
また、連合は、「政府の犠牲者ないしは道具に陥れられる可能性があるとして現時点では活動を展 開する方針がない。」と確認したが、「万が一政府が情勢を掌握できなかった場合に備えいつでも 行動にでる事ができるよう態勢を整えておく」よう支持者に呼びかけた。
15:50陸軍は、非常事態宣言の発令を受け治安出動 を開始。陸軍司令官は装甲車・戦車を出動させ、赤服軍団が封鎖した交差点など首都圏内の都内50 ケ所の警備を命じた。陸軍報道官は、「これはクーデターではない。国民は軍用車両を見ても恐慌 を起こさないで欲しい。」と訴えた。
また、一部報道が、「クルングテープ中心部のパラゴン 前付近で軍用車両が国家警察本部前に集合していた赤服に差し押さえられた。」と報じた。陸軍報 道官は、「そのような事実はない。ただ、デモ隊の一部が装甲車の上に乗っているが、これは楽し んでいるだけ。」と説明。
写真を見れば、一目瞭然。敵に装甲車の上で旗を振らして楽しませる軍隊 は連敗のタイ軍しかない(大笑い)。嘘をつくにもほどがある(怒)。
一方、チエンマイ、ウドンタニー、チャンタブリー県を初めとする主に北部・東北部の赤服が主要 な幹線の封鎖を開始。
午後国家警察本部のスポン報道官は 、「第1地区国境警察本部に収監されていた反独裁民主主義同盟幹部のアリスマン・ポンルアンロ ーンのナレスワン基地への移送を完了した。」と確認。ナレスワン基地はペチャブリー県チャアム 郡内に所在。
また、スポン報道官は、「移送の際に同盟幹部のチャトポン・プロームパンからのたっての希望を 受けいれ、ヘリコプターで移送されるアリスマンにチャトポンが同行する事を認めた。」と確認。
いずれにしても現時点では逮捕状が発行されているのはアリスマンのみ。
プーチャカーン紙の速報によると、「赤服軍団はバス3台を差し押さえシー・アユッタヤ ーの交差点、パーニチャガーンの交差点及びプラトゥーナムの交差点を封鎖した。」また、ネーシ ョン系のタイ語速報は、「16時までに当局がプレム枢密院評議会議長公邸周辺の路上を封鎖した。 」と報じた。
一方、サーティット首相府大臣は、「歪められた情報を提供し対立を扇動しているとしてD-Station の放送遮断を命じた。」と認めた。
「赤服軍団がパトゥムターニー県内にあるタイコム社の中継施設に赤服軍団が集合している。」と の報道もある。
ポスト・トゥデー紙の速報によると、「300人以上の赤服軍団がノンカイ県のタイ・ラオス 友好橋を封鎖した。」報道時点で一車線のみ通行が可能な状況になっている模様。
ネーションの英字速報によると、赤服軍団はバス10台を差し押さえ、首相官邸周辺の路上 を封鎖。
16:20(15時過ぎ)政府は、都内でデモ集会を開催 中の反独裁民主気同盟(UDD)を解散させるため、非常事態宣言がクルングテープ都内を中心に隣県 5県の一部に発令されたことから、UDD派のTV局D-Stationの放送が遮断された。画面には非常事態 宣言に基づく命令によりタイコムが放送を遮断した旨を知らせる文言が映し出されている。
一方、ステープ副首相は、「戒厳令を施行する方針がない。」と認めた。
16:30内務省を車で離れようとした首相秘書官が赤 服軍団に襲撃され負傷。
16:50頃(17:15)放送が遮断されたD-Stationが放 送を再開。
17時まで赤服軍団はバイクやタクシー車両、赤服 軍団の個人車両等を使用してラーンルワンとヨマラートの交差点を封鎖した。
17時ラチャダムヌンノーク通りで赤服軍団と軍隊 が衝突。
17:25アピシット首相は、テレビ番組を通じて、「 非常事態宣言に基づき反独裁民主主義同盟のデモ隊の鎮圧に乗り出す準備ができた。」、「デモ隊 は憲法を無視して、騒動を起こそうとしており、もう見過ごすことはできない。断固とした措置を とることにした。」と宣言。国民に対して今しばらくの忍耐を平静を呼びかけた。
保健省ではこの首相発言を受け、都内の公立総合病院に対して、臨時ベッドを増設するとともに、 輸血用血液、医薬品を用意するとともに、手術に備えて外科医を待機させるよう指示。
先だって1000人規模の催涙弾を所持した完全武装した軍・警察の混成部隊が首相官邸周辺に向け移 動を開始。
夕方反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロ ームパンは、赤服軍団に決起を呼びかけ、「アピシット首相及びステープ副首相を最初の標的とし て攻撃を加えるように。」と檄を飛ばした。「もはや政府を攻撃するために法に従う必要はない。 」という。
17:55頃マティチョン紙の速報によると、反独裁民 主主義同盟系のテレビ局D-Stationは、「電源供給が遮断されるという緊急事態が発生した。」との 声を残して放送が遮断。
一方、コンケン県内の赤服軍団がDTVの中継に使用するためにNBT前に集合しているとの報道もある 。
18:30頃タクシンは電話で演説を行い、「政府が軍 を出動させた今が『Golden Time』だ。」と語り、決起を促し赤服のデモ隊への合流を呼びかけた。 タクシンは、「今が革命の時である。」、「必要とあれがタイに入国し、戦車を奪い、クーデター を起こす用意がある。」と明言。
19時頃地方でも赤服軍団が反政府活動を拡大との ニュースが殺到。
クルングテープ大量輸送公社は、 「21:00をもって全バスの運行を中止する。」と発表。
BTS線及び地下鉄線は通常通り運行されている模様。プラトゥナームでの交通は通常通り動いており 封鎖はされていない。
民主党政権を支える各党は、民主党支持の方針を再確認。
チャート・タイ党のサナン・カチョンプラサート顧問団長(副首相)は、「民主党支持」を表明す るとともに、「警告だけでは無意気。言動一致が必要。」として当局に赤シャツ集団を厳しく取り 締まるよう要請。さらに、デモ隊を扇動し続けるタクシンを「国民を殺し合わせようとしている。 」と非難。
なお、政府は一致団結しているものの、一部首脳からは、「初段階から赤シャツ集団の動きを封じ 込めるべきだったと、民主党の手ぬるさを批判する声も出ている。」という。
民主主義市民連合系のプーチャッカーン紙の速報は、「反独裁民主主義同盟のデモ隊が強 制排除に備えて火炎瓶の準備を進めている。」と報じた。
防衛省のチッタサック報道官は、「非常事態宣言では情勢の掌握は不可能である。」との 認識を示した。
発言の中でチッタサック報道官は、」非常事態宣言は単に施行地域をチョンブリーからクルングテ ープに移しただけのものでしか過ぎず、また末端の現場レベルに依然非常事態宣言の運用規則や裁 量権に関する理解不足や解釈に混乱があることから、現在の情勢の解決には繋がらない。」との考 え。
ネーション系のタイ語速報によると、「反独裁民主主義同盟は、『赤服軍団が戦車と共に 大量のM16を差し押さえた。』と発表した。」
これに先立ち、各メディアが、「ディンデーンの高速入り口付近で赤服軍団が強制排除用の武器や ガスマスク等を運搬中だったと見られる3台の軍用車両を差し押さえた。」と報じていた。
デイリーニュース紙の速報によると、「カオサン通りの商店会は12日、13日から開催が予 定されている恒例のソングクラーンの水掛祭りを予定通り開催する。」
南部14県+2県で構成される南部の民主主義市民連合傘下団体は、「国家に多大な損害を もたらした反独裁民主主義同盟に対して厳格に法を執行するよう」政府に要求し、構成団体に対し て、「国家、宗教及び王室を保護するための活動に備え態勢を整えるよう」呼びかける声明を発表 。
連合本部による活動再開の決定があり次第、クルングテープに合流できるよう態勢を整えておく方 針。
タクシン派団体の反独裁民主気同盟(UDD)を中心とした赤服軍団が、国家警察本部近くで 道路封鎖による抗議集会を行ったことから、付近のセントラル・ワールド・プラザをはじめ、サイ アム・パラゴン、サイアム・スクウェア等のデパートが次々と閉店された模様。
04月13日(月)01:30頃各メディアの報道によると、 プラナコン区内にある憲法裁判所に向け数発のM79擲弾銃による擲弾が打ち込まれ、軍関係者1人が 爆発の際に飛び散った破片で負傷を負った。
M79は首相官邸や2空港を占拠した民主主義市民連合に対する攻撃にも度々使用されてたが、実行犯 の摘発には至っていない。連合は赤服支持派のセー・デーンことカッティヤ・サワディポン少将一 味がM79攻撃に関与していたと主張していた。
合計で3発のM79擲弾が発砲されたと見られ、内1発が裁判所の2階部分に命中したが、残りの2発 は不発に終わった模様。
04時頃タイ正月(ソングクラン)初日の本日、タクシン派のデモ隊が各地で行動を過激化し 、政府は未明から約3万7000人の国軍兵士を投入。ディンデーンの交差点で軍による催涙弾の使用 を伴う強制排除が行われ、軍が交差点周辺を統制下においた。
当時、交差点周辺には1000人以上の赤服軍団がバスやタクシー車両等で路上を封鎖していたと見ら れ、また、この強制排除行動により赤服・軍両者に100人弱の負傷者が出た模様。現時点までに死者 は発生していない。
ポストトゥデー紙のSMS速報は、「強制排除行動の際に赤服・軍両方から銃声が聞かれた。」と報じ ている。この強制排除を受け、反独裁民主主義同盟は、「当時僅かに約100人の赤服しか交差点にい なかった。」と主張し、首相官邸周辺に集合している赤服に対して強制排除に備え態勢を整えてお くよう呼びかけた。
別の情報源(こちらが正しいと思われる)では、市内中心部のディンデーン交差点に集まった赤服 を着た約300人のデモ隊が、退去を求めた軍に対し、火炎瓶や拳銃で抵抗したため、軍が空に向けた 威嚇射撃の後、催涙弾などで応戦。
今回の衝突で70人近くが重軽傷。近くのラマティボディー病院では兵士20人、デモ隊12人 が治療を受け、一部は入院。死者はいない。
別の情報源(こちらが正しいと思われる)では、少なくとも77人の負傷者が出た。うち2人は重体 という。死者は確認されていない。
その後、アピシット首相はデモ隊に対して、「道路封鎖を即刻中止するよう」警告。しかし、午前 10時の時点で、戦勝記念党、戦勝記念党に近いウィパワディランシット通りとディンデン通りの交 差点、ラマ6世通り(民主党本部前)、政府庁舎周辺、外務省のあるシーアユタヤ通り、フアラン ポン駅周辺などの道路が路線バスなどで封鎖されている。なお、ウィパワディランシット通りとデ ィンデン通りの交差点ではデモ隊が軍隊に爆発物を投げつけるなど、危険度が増している。
04:30頃反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プ ロームパンは、東南アジア諸国連合関連会議の開催を中止に追い込んだホテル乱入を指揮していた 容疑で逮捕状が執行された「アリスマン・ポンルアンローンが保釈されペーチャブリー県内にある ナレースワン基地から首相官邸前の集会場に向かっている。」と明らかに。50万Bで保釈された模 様。
各メディアの報道によると、赤服軍 団は、6台のバス等でシー・アユッタヤーの交差点を封鎖すると共に燃えたタイヤ等を交差点上に 放置。
プーチャッカーン紙及びINN電の速報によると、反独裁民主主義同盟のパヤップ・パンゲー トは、「キングパワー社の包囲に乗り出す。」と宣言。
一方、同盟の自警組織は、クルングテープ銀行ポームマハーガーン支店を放火しようとした30歳位 の男の身柄を確保。「男は靴修理職人であることのみ認めているが、放火しようとした理由につい ては証言を拒んでいる。」という。
反政府活動の拡大に伴い首都圏に非常事態宣言が発令されたため、クルングテープ都庁が 予定していたソングクラン祭関連行事の大半が中止。
サナムルアン(王宮前広場)とカオサン通りは例外となっている。カオサン通りでは水掛けが行わ れているが、集まっているのは50人程度。例年であるが、歩くのも大変なほどの賑わいをみせるが 、今年は非常にさびしいソングクラン(タイ正月)となっている。
カオサンの飲食店によれば、「反政府活動のため、今年のソングクランは昨年の7割程度の人出に とどまっている。」という。
早朝の政府の実力行使によるデモ隊排除を受け、フアランポーン駅では業務を中止するこ とを決めた。
また、ラマ1世通り、パトゥムワン地区、ラーチャプラソン交差点のショッピングセンターは13日 を臨時休業とすることにした。
07時過ぎネーション系のタイ字速報によると、赤 服軍団はガスを積載した10輪トラックをディンデーン団地脇に駐車。団地の住民達に対し、「爆破 させる虞れがあるから今すぐ団地外に避難するよう」呼びかけ住民を混乱に陥れた。
このため、公団公社は住民に対して避難を勧告。しかし、住民らは「ここ以外に行くところがない 。」と、独自にUDDと交渉している。
09時前までプーチャッカーン紙の速報によると、 シー・アユッタヤーの交差点を封鎖している赤服軍団は、ガス積載車を交差点に駐車し、ソーイ・ ラーチャウィティー3に駐車してあるバスにガソリンをかけ、「強制排除に乗り出した場合には即 火を放つ。」と叫び気勢を上げている。
10時前までプーチャッカーン紙の速 報によると、未明に行われた強制排除により後退を余儀なくされたディンデーンの交差点に集結し ていた赤服軍団が軍に向け火炎瓶等の投下を開始し、軍が後退を余儀なくされている。軍からの反 撃は確認されていない。
アピシット首相はデモ隊に対して、道路封鎖 を即刻中止するよう警告。しかし、午前10時の時点で、戦勝記念党、戦勝記念党周辺、ラマ6世通 り(民主党本部前)、首相官邸周辺、外務省のあるシーアユタヤ通り、フアランポン駅周辺などの 道路が路線バスなどで封鎖されている。なお、サムリアム・ディンデン交差点ではデモ隊が軍隊に 爆発物を投げつけるなど、危険度が増している。
中心部にある外務省前の交差点ではデモ隊が火炎瓶を使用。複数の場所で火の手が上がった。外務 省近くではデモ隊が液化石油ガス(LPG)を積んだタンクローリー車を盾に抵抗している。
10:25頃赤服軍団がラーンナム通りにあるキングパ ワー社本社にガス積載車で乗り付けた。11:00までに、他のメディアの活字報道では同様な報道は確 認できていない。
10:50頃反独裁民主主義同盟のデモ隊が、ディンデ ーンで行われた強制排除の際に死亡したデモ隊員の身柄を引き取るために首相官邸から隊列を組ん でラーチャウィティ病院に向け行進を始めた。
11時前までウィタヤー公共保健大臣は、「赤服軍 団がディンデーン団地前に置いたガス積載車が爆発した場合、付近一帯に多大な損害をもたらす恐 れがある。」「周囲1勸米發僚嗣韻紡个靴洞杁淅鯑颪垢襪茲Α弩討咾けた。
11時過ぎプーチャッカーン紙の速報によると、ラ ーチャウィティ病院当局は、同病院内で死亡した赤服がいないことを確認。 病院当局によると、「朝に見舞った同盟幹部で医師でもあるウェーン・トーチラカーンが入院して いる赤服の様態について十分に承知しているはずだ。」と言う。
11:30過ぎアピシット首相は、テレビを通じて、「 早朝の陸軍とデモ隊の衝突で70人が負傷した。」と発表。内訳は、デモ隊が47人、兵士が23人。う ち、兵士4人が銃弾を受けた。また、政府庁舎前のデモ隊に対して、占拠中止を呼びかけた。
一方、政府庁舎前での反政府団体、反独裁民主主義同盟(UDD)幹部がマスコミに対して、「安全を 保障できない。」として撤退を勧告。これを受け、マスコミ各社は政府官邸前からの引き上げを決 めている。
12時頃タクシン派衛星テレビ局、Dステーションが 、送信を遮断され放送中止。同局は通信衛星タイコムを使って放送していたが、衛星運営会社が当 局の指示で送信を打ち切った。
送信は12時頃にいったん中止されたが14時15分に再開。その35分後に再び中止された。  Dステーションは、デモ隊の座り込みの様子を中継するとともに、デモを呼びかけるメッセージ を放送していたとされている。
また、衛星運営会社の説明によれば、「送信遮断の命令を受けたものの、パトゥムタニー県内の施 設にデモ隊に押しかけ、スタッフに危害が及ぶ恐れがあったため、すぐに対応できなかった。」と いう。
一方、都内ラートプラオ区のショッピングセンター、インペリアルワールド内のDステーションでは 、放送不能となったことから、有線で送られてくる座り込みの様子を伝える画像を映しだすためス タッフがセンター前にテレビ数台を設置した。これを見ようと約100人が集まったが、混乱はなかっ た。
12:30戦勝記念塔に近いディンデン通りでは兵士と UDDが結集。空に向けて発砲するなど緊迫した状況。
政府はテレビの特別番組でタイにいる旅行者に対して英語で、「早急に事態を沈静化する。心配し ないでほしい。」と説明。
なお、国家エネルギー委員会は、13日終日、都内のガソリンスタンドを休業することを決めた。
昼過ぎまで赤服軍団がディンデーン 団地脇にガス積載車を駐車させた事を受け、住宅公団総裁は同団地の150家庭に対して避難を勧告し たが、赤服軍団が住民の避難を阻止している模様。
軍がラチャプラロップどん突きの三叉路から 戦勝記念塔に向けて制圧作戦。デモ隊は盾にしていた横向きにとめた白バスを放棄して戦勝記念塔 方面へ撤退。その際、火炎瓶による反撃をしているが、効果なし。
カオサン通りは水掛祭り。しかし、閑散としていて、いつもの賑わいはない。
河村建夫官房長官は、「タイ国内の騒乱の早期沈静化をタイ政府に望むとともに、タイに 進出している日系企業、および在留邦人、日本人旅行者の安全確保に全力を尽くす。」と述べた。 また、「外務省がクルングテープの危険度引き上げを検討している。」と発表。
午後警察は、50万Bで保釈された反独裁民主主義 同盟幹部のアリスマン・ポンルアンローンが、ナレスワン基地からチョンブリー県内のプララーム 6基地に移送され、警察の拘束下に置かれている事を確認。チョンブリー県パタヤの警察当局が、 逮捕状に基づきアリスマンの身柄の引き渡しを要求した事を受けた措置。
13時半までディンデーンの交差点を封鎖していた 赤服軍団が火焔瓶の投下やバスへの放火等で激しく抵抗したものの、最終的に軍が鎮圧。交差点周 辺を軍の統制下に置いた模様。
13:40頃軍が制圧したディンデーンの交差点で、赤 服軍団が、乗っ取ったバスを軍が防御用に路上に駐車しておいたバス車両に衝突させ、バスに火を 放った事をきっかけとした再度衝突が発生している模様。
14時まで戦勝記念塔周辺で継続的に 軍と赤服軍団の衝突が発生している事を受け、BTSは一部の出入り口を封鎖。
報道時点では残された出入り口から駅への入場が可能だが、手荷物検査体制が強化されている。
ロッブリー県の県庁前に集合していた約100人の赤服軍団が第31歩兵部隊第3大隊及びエラ ワン基地特殊戦学校本部に通じる路上の封鎖に乗り出した模様。
赤服軍団は、「緊急派遣部隊として訓練を受けている部隊のクルングテープ行きを阻止するために 封鎖に乗り出した。」と説明。
14:20まで軍が戦勝記念塔周辺を統制下に置き、通 常の交通に戻っている模様。
一方、ディンデーン地区では団地前に置かれたガス積載車の撤去を巡った小競り合いが発生。また 一部報道は、「避難する団地の住民に赤服が暴行を振るった。」と報じている。「放置されている ガス積載車に積まれていたガスは既に全て抜かれている。」との報道もある。
15:00前元上院議長のスチョン・チャ ーリークルア等は王宮本部に対して国王に国内対立の調停を要請する請願書を提出。
スチョンは、「現在の状況を放置しておけば、無実の者が犠牲になるだけでなく国家の基本機関の 安定性や国家イメージに深刻な損害が生じる。」と指摘。
元国家安全保障評議会のソムチェート・ブンタノーム大将は、スチョン元上院議長による 国王への調停誓願に対して疑念。
この調停誓願の提出にスチョン元上院議長の他に嘗て警察OBを動員して首相官邸を占拠していた民 主主義市民連合を排除すると豪語していた事でも知られる元警察副局長のサラーン・ブンナーク警 察大将が関与していた事が確認されている。
発言の中でソムチェート大将は、かつてタクシンの配下だったスチョン元上院議長等が赤服軍団に よる東南アジア諸国連合関連会議の開催を延期に追い込むという暴挙に対して何ら対応をとってい ない事に対して疑問を呈し、「本当に国家を救いたいという気持ちがあるのであれば、赤服軍団を 保護するために調停の誓願をする前に、赤服軍団に対して活動を中止する様に呼びかけ、タクシン に対して赤服軍団への関与をやめるよう要請していたはずだ。」と指摘。
15:00 都内中心部に繋がるプラチャスック通りをタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とし た赤服軍団が封鎖を続けている。それに対し、タイ軍は威嚇射撃を続けながら、徐々に赤服軍団を 都内商業地域に追い込み解散を求めている。赤服軍団はバス数台を占拠し、バスを炎上させた上で タイ軍に向けて突入する等の過激な行動に出ている。
16:00頃タイ・ラオス友好橋を封鎖し抗議活動を展 開していたノンカイ県の赤服軍団約200人は、周辺住民による強力な反発にあい封鎖を解除し撤退。 撤退した赤服軍団が県庁周辺に集まる動きは見られていない。
県内では、タクシンがプライベートジェットでラオスの空港に降り立ち、友好橋を利用してタイに 入国するとの噂も広がっている。
17:00頃クルングテープのペッブリー 通りソーイ7の入り口周辺で、赤服軍団による住民の車やモスクに対する損壊行為に怒った棍棒や 刃物等で武装した住民約200人が集結。赤服軍団へ反撃する機会を伺い、警察に向かって、「赤服の 一味である。」と罵声を浴びせている。
これに先立ち同日16:00頃、民主主義市民連合のシンパであるイスラム教徒の住民が黄色い服を着て ソーイ7の入り口付近で水掛に興じているのを通りすがりに目撃した赤服軍団が襲撃したことから 両者間で衝突。その際に赤服軍団がイスラム教徒が多く住むソーイ5内にある飲食店のテーブルに 火を放ったり、数台の車やモスクを損壊したりバイクに火を放つなどするという事件が発生。
ネーション系の英字速報では、ソーイ7で水掛けに興じていた人々と赤服軍団との間で衝突が発生 し、複数人が負傷を負ったほか、衝突の際に銃声が聞かれたと報じている。
赤服軍団は、ペッブリー通りとアソーク通りの交差点周辺及びラマ9世通りに通じる路上 を封鎖しタイヤを燃やすなどの抗議活動を開始。
一方、軍は17:30までに戦勝記念塔からラマ9世通りに通じる路上からの赤服軍団の排除を完了。
タクシンは、CNNと行われた電話インタビューの中で、「現在タイ 国内で発生している争乱は、問題があるタイの民主主義と3年間に渡る法律の二重基準運用に対す る国民の不満が爆発したものである。」、「民主主義を要求する者に対して政府が非民主的な手段 で応えているのが現在の状況なのだ。」と述べた。
また、「自らが不正に手を染めたと指摘されているタクシンの口から民主主義という言葉が語られ る事を国民が受け入れるのか。」との突っ込んだ問いに対しては、「不正に手を染めたのは事実で はない。クーデターで実権を奪われ、二重基準制度下で権力によるハラスメントを弾圧を受けてい るのが自分である。」、「真の民主主義を支持する。タイに平和が戻れば、帰国する用意がある。 」と語った。
さらに、今後の目論見について聞かれたタクシンは質問に対して、「暴力が暴力を生む。戦争で平 穏を勝ち取ったことはない。全てが共に平和的手段を基本に置くべきだ。国民は武器を所持できな い。銃弾を受けた国民の遺体を大急ぎで隠すのが政府である。」と語った。と述べるとともに、「 実弾を使っていないという陸軍の説明は嘘。軍隊の発砲でデモ隊に死者が出た。」と、政府と国軍 を強く非難。さらに、「私の汚職疑惑は、軍事クーデター(2006年09月)の正当化のためでっちあ げられたもの。」と、改めて潔白を主張。
陸軍は先に、「軍の信頼失墜を狙ってタクシン支持者が『デモ隊に死者が出た。』と言いふらして いる。」と発表。
首都圏を中心にタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)がによるデモが活発化しているが 、反タクシン組織、民主主義市民連合(PAD)は、政府が非常事態宣言を発令してもなお事態を収拾 できない場合は、PADも支持者を動員しこれに対抗する準備があることを明らかに。
PAD幹部のソムサックは、「初めから政府がUDDの暴挙を阻止し、国家の体面を保てるとは期待して いなかった。」と漏らし、軍も警察もUDDを制圧できないことに遺憾を示している。また、PADは、 非常事態宣言を有効に発動させず治安維持に失敗したとして、国家治安を担当するステープ副首相 の辞任を要請。
ステープ副首相は、放送された特別放送の中で 、「13日に国家に損害を与えることを意図した幹部の指示を受けた暴徒により放火や爆破等の破壊 活動が展開される恐れがある。」と、クルングテープの住民に対して警戒を呼びかけ国民に対して 協力し合ってかかる行動に対する監視を強化するよう呼びかけた。
また、ステープ副首相は、「これまでの制圧行動で一人たりとも負傷者や死亡者が出ていない。」 と強調し、効率的に過激化の一途を辿っている赤服軍団の制圧に当たった軍・警察を激賛。
21:30頃首相官邸に近いナンルーン市場周辺で、タ クシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)が市民に発砲、ポム・ポンパンプア(50)とユッタカン・チ ョイチョンチョット(18)の2人が死亡、数十人が負傷するという事件が発生。
UDDが都内ナンルーン市場周辺の道路を封鎖しようとして市場関係者や住民と衝突。その際、オート バイに乗った赤服を着た男が集まっていた住民に向け発砲。
夕方にナンルーン市場に現れた赤服軍団が、市場に火を放つために市場関係者等を追い出そうとし たことをきっかけに衝突が発生。赤服軍団が住民に向け火炎瓶を投げつけた後に警察がいないのを 見計らって住民に向け銃を発砲。住民の証言として、「バイクに分乗した20〜30人の赤服を着込ん だ集団が現場に現れると共に100〜200人の女性や子供が大半を占めていた住民に向け銃を乱射し、 さらに市場内に逃げ込んだ一部の住民を追っかけて銃を発砲し、警察が現れたところで銃撃は止ん だが、その際に別の赤服が住民に向けて火炎瓶を投げ込んだ。」と報じている。
このほか、クルングテープ都内ペチャブリー通りソイ7のモスクでは、兵士に追われたUDD支持者が 乱入し、イスラム教徒と喧嘩。UDD支持者はモスク前に停車していたオートバイに放火し、モスク内 で発砲した後、逃走。
また、外務省の近くなどで道路封鎖に使っていた路線バス52台のうち19台に、暴徒と化したUDD支持 者が放火している。路線バスを運営する大量輸送公社幹部は、「そうでなくとも路線バスは不足し ている。」と顔を曇らす。
クルングテープ医師事務所のピラポン所長によれば、「13日の死傷者であるが、午後11時の時点で 、113人が負傷、2人が死亡。なお、死亡者2人はUDD支持者に撃たれた市民で、軍によるデモ隊鎮 圧で死亡した者はひとりもいない。」という。
これに対して、UDDとタクシンは、「軍のデモ隊鎮圧で数の死者が出ており、政府はその事実を隠し ている。」と発言。しかし、死者の詳細についての発表は何もない。
なお、UDDは、「タイのマスコミの報道は偏向している。」として、マスコミに対する態度を硬化。
22時頃プーチャッカーン紙の速報は、「軍がラマ 5世像前に集まっているデモ隊に対して早急な立ち退きを勧告した。」と報じた。反独裁民主主義 同盟は13日、首相官邸を最後の砦と位置づけ同所への結集を度々呼びかけていた。
23時頃アピシット首相は放映された特別放送の中 で、「首相官邸で集会活動を展開している者の一部に平穏な集会を望んでいない者がいることは本 日の一連の動きだけでも明確である。平穏を旨とし対立の扇動を好まない純粋に政治的な主張のた めに集会に合流した者に対し、「今すぐ集会から離れ帰宅する」よう呼びかけ、「国民に対して正 常化に向けた取り組みは終わりつつある、ソンクラーン休暇中には正常化が実現すると確信してい る。」と語った。
さらにアピシット首相は、「これまでに取り組んできた制圧行動により情勢は改善の方向に向かっ ているが、依然国民の生命や財産を脅かす恐れがある限り油断する事なく対策に当たる。」、「既 に重要箇所や警戒が薄い箇所の警戒強化を命じた。」と明らかにし、国民に対して異常な動きの通 報を促した。
また、アピシット首相は、「これまでの制圧行動で1人も死亡者を出していない事に満足している が、外国からの干渉を呼び込む事を意図したデモ隊に死亡者が出たとする等の歪められた情報を国 内だけでなく国外のメディアを通して流布する動きがある。」と指摘し、国民に対して、「タイは 立憲君主制下にあり、現在行われている行動は安定した民主主義のために非常事態に対応するため の特別法に則り行われているという正しい情報を国外メディアに伝えるよう努めて欲しい。」と要 請。
04月14日(火)09時まで赤服軍団はヨムマラートの 高速出口付近を強奪したバス2台で封鎖すると共に路上に切り取った木の枝等を置いた。
一方、クルングテープ大量輸送公社は、「これまでに赤服軍団により公社直営バス33台、民間委託 運行バス19台の合計52台のバス車両が赤服軍団に強奪され、内公社直営バス33台の内放火された3 台を含む14台を回収し、残り19台が依然赤服軍団の手中にある事が確認された。」と発表。
10時までタイ陸軍は、反独裁民主主義同盟が最後 の砦と位置づけている首相官邸前のチャマイ・マルチェート橋の集会場に通じる路上の封鎖しデモ 隊の移動を阻止。
同盟は、包囲網が敷かれている事を確認し、「デモ隊の安全を考え路上活動に出る方針がない。」 と確認し、「軍が集会場への食糧等の補給を経った場合はデモ隊が軍を包囲し、取り返しのつかな い事になるだろう。」と警告。
「デモ隊の一部が帰宅を始めた。」との報道もある。
首相官邸周辺では未明までに同盟が調理用ガスボンベを周辺に並べ軍の動きを牽制している。先だ って、ディンデーン団地前に同盟がガス積載車を放置した際に、同盟が手前に調理用のガスボンベ を置き、そこにガソリンをかけて軍を牽制する動きが見られていた。
10時頃陸軍のサンスゥン報道官は特別放送の中で 、非常事態対策本部側が既に十分にデモ隊を掌握し、10:20分前現在、首相官邸前に座り込んでいる デモ隊が2000人にまで減少している事を明らかにし、一般大衆の生命・財産を保護し、国内治安を 維持する目的で発令された非常事態宣言に基づき首相官邸前を占拠しているデモ隊の制圧行動に入 る事を明らかに。
また、サンスゥン同報道官は、「これまで行われた制圧行動は人身に危険を及ぼす恐れがある赤服 軍団の排除ではなく赤服軍団により封鎖された路上を開放し破壊活動を未然に防ぐために行われ、 また、一貫して拡声器を使用した交渉から放水、ガス弾、盾と棍棒を所持したデモ隊への突入とい う国際基準に則り制圧行動が行われ、銃の空に向けた威嚇発砲は必要と判断された時のみに限られ ていた。」と強調。
さらに、これまでに赤服軍団が封鎖した15ケ所の路上が既に当局の統制下にある事を確認し、安全 確保のため、ウルポンの交差点、ヨムマラートの交差点、パーンファーの交差点、ラマ5世像前、 ディンデーンから戦勝記念塔間の路上、スッティサーンからミトラマイトリー間の路上に関しては 安全確保のために封鎖措置を講じる必要があることを明らかにした。
地方に関しては、既に赤服軍団に占拠されていたコーンケーンのNBT、パトゥムターニーのタイコム 社の中継施設、スリンの駅の制圧を終えコントロール下に置いた事を確認した。
また、前日23時半頃に バイクに乗った2人組がマーブンクローンセンター近くの軍の検問所に向 け銃を発砲し軍関係者1人が負傷を負うという事件や 乗用車に乗った人数不明の者がトゥクチャ イの交差点付近の軍の検問所に向け銃を発砲し、幸い人的被害を免れるという事件が発生していた 事を明らかにした。
10時過ぎ陸軍は、クルングテープ都内の主要道路を封鎖するなどしていた反政府団体、反独裁 民主主義同盟(UDD)のデモ行動をほぼ制圧。陸軍報道官の特別放送終了直後に軍がデモ隊の制圧行 動に入り、複数箇所で爆発音が聞かれたり煙が上がった。
軍の威圧行為を受け、UDD幹部は首相官邸前での抗議集会の中止を決定。幹部数人が警察に出頭した 。3000人に及んだデモ参加者の多くはタイ正月(ソングクラン)を家族と過ごすために集会を離脱 。
政府は、「地方からの集会参加者への帰省の便宜を図る。」として、長距離ターミナルまでの輸送 バスを用意。アピシット首相は、「抗議行動を中止した参加者に謝意を示すとともに、帰省の安全 を保障する。」と約束。
しかし、UDD幹部は「これは敗北ではない。『これ以上、デモを継続したら、多くの人命を失うこと になる。』と判断した。」と宣言。他のUDD幹部は当初デモ集会を継続させるとしていたものの、タ イ軍による解散圧力等によりデモ参加者数が大幅に減少していたことから、解散を余儀なくされた とみられる。また、王宮前広場(サナームルアン)では新たな抗議集会が始まるなど、全面沈静化 までにはいま少し時間がかかりそうだ。
なお、タイ警察では、タクシンを含むUDD幹部ら14人に対する逮捕状を取る方針。
プーチャッカーン紙の速報は、「タクシンの妹ヤオワパー・ウォンサワットが長女の下院 議員のチンチンチャー・ウォンサワットとともにシンガポールに向けタイを離れた。」と報道。ソ ムチャーイ前首相の妻。前首相はすでに赤シャツ集団の決起前に出国。
反政府勢力が首相官邸周辺での座り込み中止を発表する前に、10:00チエンマイ発のシルクエアー便 でシンガポールに向かった。
10:30頃女性警察官による事前警告のアナウンス後 に行われた軍・警察による一斉強制排除行動を受け、反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッ カポンが集会の解散、自主投降を決断した事を演壇上から集会参加者に伝えた模様。
また、ウィーラを初めとする複数の幹部が自ら首都圏警察本部に出向き投降する方針。「一部幹部 は解散・投降との報道の事実関係の確認を拒否している。」と伝える報道もある。
11:30過ぎステープ副首相は特別放送の中で、「国 民からの通報によりシーロムのクルングテープ銀行の本店やCP本社ビルの放火を未然に防ぎ、3人 の容疑者を逮捕した。」と発表。逮捕された3人及び押収した銃器や火炎瓶等を公開。警察による と、「それぞれ5000Bで雇われていた。」という。
クルングテープ銀行及びCP社は、何れも反独裁民主主義同盟に独裁を支持する企業として糾弾され ていた。
昼過ぎチエンマイ県の赤服軍団を率いているラッ ク・チエンマイ51の女性幹部は、「反独裁民主主義同盟幹部が首相官邸前の集会の解散を決定する と共に投降する方針を明らかにした後に約1000人の集会参加者がサナームルワンに集結している。 」と明らかにした、チエンマイ県内の赤服に対してクルングテープのサナームルワンへの合流を呼 びかけた。
一方、チエンマイ県内では団体幹部のペーチャラワート・ワタナポンシリがコミュニティー・ラジ オを通して、「集会の解散はデマである、単に集会場所をサナームルワンへ移しただけだ。」と、 クルングテープのデモ隊に合流する赤服の集合を呼びかけている。
14:00過ぎMCOTの速報によると、集会解散宣言を受 け首相官邸の集会場から引き上げた赤服軍団がテーワガムの交差点、オラタイ橋、ヨムマラートの 交差点等で待ち構えていた怒れる住民から暴行を受けるという事件が発生し、負傷者が少なからず 出ている。
15時前後政府は、「反独裁民主主義同盟(UDD)を 中心とした赤服軍団がクルングテープ都内でデモ集会を行われたことで、現在公的機関が通常業務 を行うにも支障をきたすため、16日と17日を官公庁の特別休日とする。」と発表。
公社、銀行及び民間企業の対応に関しては、それぞれの公社、タイ中央銀行及び労働省が法律に則 り適切な判断を下すよう要請。官公庁はすべて休業となるが、国営企業、銀行、民間企業について はそれぞれの判断に任せる。
タイの旧正月であるソングクラーン期間中にクルングテープ都内を中心に大暴れした赤服軍団は、 正午頃UDD幹部による解散が発表され約3週間に渡り包囲していた首相官邸から退去。
16時前までこれまでに反独裁民主主義同盟幹部の 内ウィーラ・ムシッカポン、ナタウット・サイクア、スポン・アッターウォン及びウェーン・トー チラカーンの出頭が確認できているが、チャトポン・プロームパンとチャクラポップ・ペンケーは 出頭が確認できておらず、また消息も不明。
午後タイ中央銀行は、政府が官公庁 の休日に定めた16日及び17日に商業銀行が通常通り営業を行う方針。また、タイ証券取引所も16日 から取引を再開する。
赤服軍団最強硬派の1人のウドンタニー県内の赤服軍団を率いるクワンチャイ・プライパ ナーは、「クルングテープの赤服軍団幹部の集会解散の決定により、より絶対王制型官僚主義やア ピシット首相に対する憎しみが強くなったが、当面は様子を見るため状況を静観し、引き続き閣僚 の県内入りを徹底阻止する活動を継続実行する方針である。」と表明。
また、首相官邸から引き上げ帰郷するデモ参加者を自らが運営する放送局で出迎え慰労会を開催し 、その際に赤服軍団側が撮影した当局の制圧行動の模様を公開する方針。
外務省は、タクシン派団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が首相官 邸周辺での座り込みを中止したことから、「クルングテープに平静が戻った。」と宣言。
同時に、「現在の政治的混乱は外国人を標的としたものではない。政府は国内の外国人に迷惑がか からぬよう対策を講じる。今後も治安を維持し、空港機能に支障が出ないよう努力する。」とも強 調。
外務省は、タクシン派団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が首相官邸周辺での座り込みを中 止したことから、「クルングテープに平静が戻った。」と宣言。
同時に、「現在の政治的混乱は外国人を標的としたものではない。政府は国内の外国人に迷惑がか からぬよう対策を講じる。今後も治安を維持し、空港機能に支障が出ないよう努力する。」とも強 調。
プア・タイ党の議員グループが、「デモ隊に死者数人が出た。」として、これを審議する ため、24時間以内に上下両院の合同会議を召集するよう要請。
プア・タイ党幹部のウィタヤー議員は、「政府はデモ隊に死者なしとしているが、われわれは国会 審議の中で反証を示す考えだ。」と述べた。
なお、保健省によれば、軍隊がデモ隊強制排除を開始した13日、クルングテープでは赤服集団との 抗争で2人が死亡、強制排除でデモ隊と兵士計135人が負傷した。うち50人が病院に入院中(14日時 点)。」
反政府勢力は、「多数の死者が出た。」と、治安部隊の非道ぶりを非難しているが、保健省は、「 軍隊に殺害されたデモ隊はいない。」としている。
コーン財務相は、「政府は今年のタイ経済の成長が、−2.5〜−3.0%にまで落ち込むと予 想していたが、反政府活動の過激化で成長がさらに減速する恐れがある。」との見通しを明らかに 。
「デモ隊は東部パタヤ市で会場に乱入してASEAN関連会議を中止に追い込み、クルングテープでは目 抜き通りを封鎖するなどの行動に出たが、これが観光業と輸出に打撃を与えるのは必至。」という 。
コーン財務相は、「騒乱の影響を最小限に食い止めるべく、世界銀行やアジア開発銀行の会議、バ リ島でのASEAN+3首脳会議などで投資誘致策やタイ経済の有望性を説明する。「としている。
クルングテープ大量輸送公社(BMTA)によれば、08〜14日のタクシン派の反独裁民主主義 同盟(UDD)がクルングテープで道路を封鎖するなど反政府活動で、乗っ取られた路線バス52台(19 台は民間バス)がバリケードに使われ、うち23台(民間バス5台)がデモ隊によって燃やされた。 被害総額は4000万B。BMTAと民間バス業者は、暴動による被害に保険が適用されないため、政府に 財政支援を求める予定。
タクシンは外国メディアに「反政府デモを継続する。」と明言。
タクシンは、「軍の発砲により反政府デモ参加者に少なくとも5人の死者が出た。」と発言。さら に、「デモを指揮しているわけではないが、これからも支援していく。」と述べた。
なお、政府は、「デモ隊制圧による死者はいない。」とタクシンの発表を否定。反独裁民主主義同 盟(UDD)が死亡したと名指ししている男性のカルテ、写真などを公表し、負傷が銃弾によるもので はないこと、まだ死亡していないこと、などをテレビを通じて公表。
17:30頃アピシット首相は特別放送の中で、「情勢 の掌握作業はほぼ完了したが、依然油断せず警戒を継続する必要がある状況にある。」として非常 事態宣言を引き続き施行する方針を確認。国民に対し、「軍や警察の姿を見ても、『あくまで不穏 な動きの再発を防止するために任務を遂行している。』と理解し驚くことがない」よう呼びかけた 。
また、アピシット首相は、「首相官邸前での反独裁民主主義同盟の集会の解散が宣言された後も、 複数箇所で数十人、数百人が赤服を脱いで、仲間の集合を促すために、『政府が過剰な手段を講じ た、国民を殺害した。』と訴えている。」と指摘し、あらためて、「これまで行われた制圧行動で 死亡したのはデモ隊からの攻撃で死亡した2人の市民だけで、政府は一切隠し事を行っていない。 」と主張し国民に現在逃亡中の一部幹部等の摘発に繋がる情報提供に協力を求めた。
更に、16日から17日を官公庁の休日に定めた事に関しては、」依然爆発物等の危険物が残されてい る恐れがあるデモ活動が展開されたエリアの安全確認・復旧のために必要な措置であった。」とし た。
刑事裁判所は、タクシン及び反独裁民主主義同盟のアリスマン・ポ ンルアンローン、チャクラポップ・ペーンケー、ウィーラ・ムシッカポン、ウェーン・トーチラー カーン、チャトポン・プロームパン、スポン・アッターノンを初めとする13幹部の計14名に対する 逮捕状の発行を許可する決定。
一方、陸軍のサンスゥン報道官は日夕方、「同盟幹部の集会解散宣言を受け、首相官邸前の集会場 から引き上げた約500人の赤服軍団がサナームルワンに衣服を着替えて集合し、『軍が過剰な手段を 講じた。』と喧伝している。」と明らかに。
また、サンスゥン報道官は、「襲いかかってくる赤服軍団に対して護身用に発砲された銃弾は弾頭 がないものであった。」と、「これまで銃弾により負傷を負ったとされる者からは軍が使用してい るM16による負傷は確認されていない。」と発言。
クルングテープのイスラム委員会は、クルングテープのソーイ・ペッブリー7内にあるモ スクに向け銃を発砲したり火を放った赤服軍団を指揮していたタクシンに対する追放処分と入国禁 止処分を要請するドバイの首長宛の書状をアラブ首長国連邦大使館経由で提出する方針を明らかに した。
また、既にアラーの敵となってしまったタクシンに対する入国禁止措置も各イスラム教国に要請す る方針。
民主主義市民連合のスリヤサイ調整役は、「反独裁民主主義同盟の集会解散宣言は単なる 戦略立て直しのための休戦宣言に過ぎず、今後地下に潜りタクシン体制復活のために国内広域にわ たって過激な動きを仕掛ける恐れがある。」と警告。
その上でスリヤサイ調整役は、「政府がマスコミを利用した人心の掌握、住民への正しい情報の提 供、職務遂行義務を果たさなかった、ないしは暴徒に与していた軍・警察関係者に対する処分の断 行が地下組織化した同盟抑え込みの鍵を握ることになる。」と発言。
04月15日(水)タクシンはイギリスのテレビ局スカ イ・ニュースとのインタビューの中で、「軍と政府が国民を殺害しているにもかかわらず事実を隠 蔽している。」と主張し、改めて「現在の政治対立は国王による調停でしか解決する事ができない 。」との認識を示した。
また、同じ日に行われたイギリスのテレグラフ紙とのインタビューの中では、「政府が逮捕された 反独裁民主主義同盟の幹部を釈放しなかった場合には更なる情勢激化を呼び込むことになる。」と 警告。
その上で、首相在任中に反対派勢力との対話による解決の呼びかけを頑なに拒否していた事でも知 られるタクシンは政府に対して、「幹部の拘禁では問題を解決する事はできない、過激な手段は過 激な情勢を呼び込むだけである、政府は赤服軍団との対話による相互理解に努めるべきである。」 と呼びかけた。
また、タクシンはインタビューの中で、「赤服軍団を指揮していた、背後で糸を引いた、赤服軍団 を扇動していた。」との指摘を何れも強く否定し、「あくまで彼らを支持していただけだった。」 と主張。タクシンによると、「自分が戦いを指揮していたのであれば、もっと上を行く戦略で戦い に臨んでいたはずなのだ。」という。
さらに、タクシンは、「今回の鎮圧により少なくとも5人が死亡したが、軍が遺体を隠していた。 」と主張した。
一方、アルジャジーラとのインタビューの中では、タクシンは、「政府が過激な手段で赤服軍団の 鎮圧に動いた場合には即座にタイに帰国する。」と発言した事に対して、「発言を事実だがまだ具 体的に計画していた訳ではない。」と、「むしろ情勢を激化させる恐れがある時期ではなく、平和 の取り戻しに貢献できる時期に帰国するのが適切である。」と語った。
首都圏警察本部のワラポン本部長は、「逮捕状 が発行されている反独裁民主主義同盟幹部14人の内、現在逃走中のチャトポン・プロームパンとチ ャクラポップ・ペンケーの2名が依然国内に潜伏している。」と見て行方を追っている事を明らか に。
また、「両名が既に香港に脱出した。」と報じられている事に関しては、「これまでの調査では出 国が確認されていないとして事実ではない。」との認識を示し、引き続き事実関係を調べている事 を明らかに。
一方、警察は、前日に出頭した逮捕状が発行されている主要3幹部の内、ウィーラ・ムシッカポン をパトゥムターニー県内の第1地区国境警備警察本部、ウェーン・トーチラーカーンをカンチャナ ブリー県内の第13方面国境警備隊司令部、ナタウット・サイクアをプラチュアップキリーカン県内 のナレースワン基地内にそれぞれ分離収監する方針を明らかに。「何れも弁護士以外の人物との面 会が認められていない。」との報道もある。
08時頃クルングテープ都内プラナコーン区プラピ ンクラオ橋下を流れるチャオプラヤー川でプレー出身のチャイヤポーン・カンタング(29)の遺体 が流れているのが発見された。白布で口を封じられ、青いナイロン製ロープで後手に固く縛られ、 頭と顔を殴打された跡があった。
また、11時頃、同じ橋のトンブリー側近くでナッタポング・ポングディー(23)の遺体が流れてい るのが発見された。先に見つかった男性同様に全身を殴打された跡があった。
検死によると、死後2日ほど経っていると見られるが、死因は不明だという。その後の調査で、こ の2人の男性は都内ラープラオ区の警備員であることがわかった。この2人の男性は13日02時頃、 勤務先から、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とした赤服集団の集会に参加す る。」と言ってバイクで出かけ、「連絡が取れなかった。」という。
午前警察当局は、チエンマイ県県都内にあるグラ ンド・ワローロット・ホテル内にある赤服軍団ラック・チェンマイ51系のコミュニティーラジオ局 及びウドンタニー県県都内にある赤服軍団コン・ラック・ウドン系のコミュニティー・ラジオ局の 2局に対して閉鎖措置。閉鎖措置が講じられた2局は、それぞれ赤服軍団の中で強硬派として知ら れるペーチャラワート・ワタナポンシリクンとクワンチャイ・プライパナーが経営する局。
昼前前プーチャッカーン紙の速報は、コン・ラッ ク・ウドン系のラジオ局は音楽のみを流しており、また代表のクワンチャイの携帯電話が繋がらな くなっていることから、「赤服軍団の幹部として逮捕される事を恐れ逃走している可能性がある。 」と報じた。
12時頃クルングテープでは、警察がインペリアル ・ラートプラーオ内にある反独裁民主主義同盟系テレビ局D-Stationの家宅捜索に乗り出そうとした が、局の職員が局内にいなかった事、また同局が賃貸契約に基づきフロアーを使用している事から 、各メディアの報道時点では家宅捜索は行われていない。
15時過ぎまでの各報道によると、DTV6階部分で放送用のカメラ等の機材が 持ち出すために梱包されているのが確認されたが、5階部分に関しては鍵がかけられており、また 貸し主のインペリアルが解錠に難色を示しているため、依然家宅捜索ができていない模様。
パニターン暫定政府報道官は、外務省がタクシンが所持している全 ての種類のパスポートを無効化した事を明らかに。 パニターン報道官によると、「タクシンが所持していた外交パスポート(赤パスポート)に関して は、既に無効化措置が講じられており、また、一般パスポート(茶パスポート)に関しては12日付 けで無効化措置が講じられていた。」という。
何れも2005年に制定された外務省規則に規定された国家に損害を持たす行為を行った国外滞在者に 該当した事がパスポート無効化の事由になった。
但し、「この措置はタイ国籍の剥奪を意味するものではない。」という。
タクシンにクーデターの背後関係を暴露したと伝えられる元国内治安維持部隊作戦指令本 部副本部長のパンロップ・ピンマニー大将は、「反独裁民主主義同盟の政府打倒を目指した戦いの 結末は最初から見えていた。」と語った。
この発言はパンロップ大将が同盟の戦いへの関与を否定した際に語られたもの。パンロップ大将は 、相談を持ちかけてきた同盟の一部幹部との会話から、ウィーラ・ムシッカポン、チャトポン・プ ロームパンとナタウット・サイクアの3幹部の指揮下にある同盟の活動には計画性、方向性が見え ず最初から結末が見えていた事を同盟に合流しなかった理由としてあげた。
また、パンロップ大将は、「大衆の支持を取り付けないまま、過激な活動によりクルングテープの 住民との間で軋轢を引き起こした事が同盟の失敗の要因の一つになった。」と指摘。
一方、プーチャッカーン紙の速報によると、13日にアヌポン陸軍司令官が動向監視を指示したと伝 えられていた同盟シンパのカッティヤ・サワディポン少将に関しては、「先週来旅行でヨーロッパ に滞在しており、今回の同盟の動きには関与していなかった事が確認されている。」という。
逮捕状が発行され現在消息不明になっている反独裁民主主義同盟主要幹部の1人であるチ ャトポン・プロームパンは、顧問弁護士を首都圏警察本部に派遣し罪状開示を受け、国会会期中の 下院議員の不逮捕特権を行使する意向を伝えた。
かつて、国家反逆罪等で逮捕状が発行された民主主義市民連合幹部のソムキアット・ポンパイブー ンが不逮捕特権を行使し逮捕を免れた事があった。但し、ソムキアットは逮捕状の発行の有無に関 係なく連合の集会活動中はほとんどの下院議会に出席していた。
一方、プーチャッカーン紙の速報は、「チャトポンが夫人の実家があり、またプア・タイ党の地盤 でもあるガーラシン県内に潜伏しているとの噂が広がっている。」と報じた。なお、チャトポン自 身はスラタニー県の出身。
14日午前に首相官邸前での集会解散を決定した反独裁民主主義同盟のデモ隊の一部が赤色 以外の服に着替え小規模ながらサナームルワン内にテントを設営し、当局による過剰な手段が講じ られた制圧行動や政府に対する批判を展開する活動を継続して展開。
「当局が非常事態宣言施行規則に違反すると解散及びテントの撤去を要請しているが、デモ隊側は 要請を拒否している。」と報じている。 夜現在約100人が集まっているが、設営されていたカッテ ィヤタム党(カッティヤの正義党、同盟シンパのカッティヤ・サワディポン少将が設立した政党) のテントは既に撤去されている。
37歳のタクシー運転手の男性が、「住民グループに反独裁民主主義同盟の支持者と間違え られて車を損壊された。」として当局に対して公正な措置を要求し、住民グループに対して、「タ クシー運転手全員が同盟を支持している訳ではなく、また運転手は客の服の色だけで乗車を拒否す る事ができないという事を理解しておいて欲しい。」と訴えた。
運転手男性が13日21:30頃にプラトゥーナムで乗車した赤い服を着た男性と女性の2人連れを乗せて ペッブリー通りを走行中に男性約10人の住民グループの検問にあった際に、乗客男性が着用してい た服の色を見て同盟の支持者と間違えられ寄ってたかって車のガラスや車体を叩かれるなどした。
04月16日(木)警察は、チョンブリー 県パタヤ地区内で開催予定の東南アジア諸国連合関連会議の開催を中止に追い込んだホテルへの乱 入等に関与した容疑で、警察中佐クラスの人物を含む14人、同じくパッタヤー地区内で04月01日に 開催された移動閣議の際に首相が乗車した車両に対する損壊及び首相に対する暴行未遂容疑で12人 の合計36人に逮捕状。内務省への乱入及び車両の損壊、首相秘書官長への暴行等の容疑で既に出頭 している元タイ・ラック・タイ党所属議員のスポン・アッターウォン(ランボー・イサーン)等10 人に対して逮捕状。
内務省関連の容疑者のうち、スポンを除く9人に関しては素性が特定されていないため、警察が別 途写真を公開し逮捕に結びつく情報の提供を呼びかける予定。
また、パタヤ地区絡みで逮捕状が発行された計36人の内、デモ隊を率いていたアリスマン・ポンル アンローンに関しては既に逮捕状が執行され保釈中で、また、幹部の1人と目されるワイポット・ アーポンラット警察中佐は午前に出頭し、昼までに50万Bで保釈されたが、身柄解放と同時にクル ングテープ内における一連の赤服軍団による過激行動に関与した容疑で首都圏警察本部ドゥシット 署により身柄を確保されている。
一方、プーチャッカーン紙の速報は、「先に逮捕状が発行されたタクシンら14人のうち、逃走中の 容疑者の1人であるペー・クローントゥーイことナロンサック・マニーが警察に出頭の意向を示し ているが、時期については明らかになっていない。」と報じた。ペー・クロントゥーイは、タクシ ン政権時代から反タクシン派に対する不穏な動きが発生した際に度々姿が目撃されていた。
ニカラグア政府がタクシンを特別大使に任命し、外交旅券を交付したことが判明。タクシ ンは12日、タイの一般旅券を無効化されたばかり。
一方、フランスの報道番組でタクシンは、「タイ国内が2陣営に分かれて抗争が続いている事態を 沈静化するため、王室の介入を望む。」と述べた。
なお、アピシット政権はタクシンを帰国させるために特別予算を組んだとの憶測を否定。
栄養ドリンク「タクシン・スー(タクシン・ファイト)」を生産するサン・スパーク・ビ バレッジ社は、同製品の売上が今年第1四半期の売上目標の前年比5%増を上回る10%増となった ことを明らかに。
目標を上回った理由として、タクシン支持派である赤服集団によるデモ集会が頻繁に行われたこと と見られている。販売中心先であるタイ北部・東北部を中心に、商店からの受注が倍増しているこ とから、今年の売上成長率は10%となる見通し。
午後刑事裁判所は、拘置理由開示を 受けた反独裁民主主義同盟主要幹部3人から提出された保釈請求を却下。向こう7日間に渡る拘置 を認める決定。
拘置理由開示を受けたのは、集会解散宣言後に首都圏警察本部に出頭したウィーラ・ムシッカポン 、ナタウット・サイクア、ウェーン・トーチラーカーン。ネーション系のタイ語速報は、「保釈請 求却下後にパトゥムタニー県内にある第1地区国境警備警察本部に3人の身柄が移送された。」と 報じている。
イスラム教徒の市民約300人がアラブ首長国連邦の大使館前に集まり、ムスリムの敵である タクシンのドバイからの追放とタクシンに対する入国禁止措置を要請するドバイの首長宛の書状を 提出。
プア・タイ党本部に姿を見せた反同盟民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、 「強制排除行動により多くの市民が犠牲になった。」、「ナンルーン市場での射殺事件やペッブリ ーでのモスク放火はネーウィン一派が仕組んだやらせである。」と主張。
チャトポンは、「何れの事件に関与した者を逮捕した者に50万Bの懸賞金を提供する。」と発言。 さらに、チャトポンは、「タクシンは今回の出来事に一切責任を負う必要はない。」と語り、タク シンを擁護し、「責任を負うべき人物は市民を大量に殺害したデモ隊の排除を命じた現在の首相で ある。」と主張。また、「連立政党が国会で不逮捕特権の剥奪を国会で決定した場合は自ら警察に 出頭する用意がある。」と語った。
アピシット首相は、タイに駐在する各国の外交官に現在の国内状況を説明。ここで、国民 和解の実現に向け、恩赦によるタクシン派政治家の公民権回復などを与党間で協議する意向を明ら かに。
先に軍隊が暴徒化したデモ隊を制圧し、タクシン派団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が首相官邸周 辺での座り込みを中止したことから、クルングテープに平穏が戻った。だが、タクシン派が再び反 政府活動を活発化させる可能性があり、アピシット政権に対しては、国民和解に向けた一層の努力 を求める声が強まっている。
タクシン派が要求している恩赦には、反タクシン派が「真の狙いはタクシンの名誉挽回と政界復帰 。」などと反発しているが、アピシット首相は、外交官の質問に答える形で、恩赦を前向きに検討 する姿勢を示した。
タクシンは、滞在先のドバイでメディアのインタビューに応え、「支持者には政府と話し 合って国民和解を実現してもらいたい。」と述べるとともに、「問題解決に国王陛下のご介入を望 む。」との考えを明らかに。
これまで「人民革命」の実現を訴えて盛んにデモ隊を扇動してきたタクシンだが、軍隊によってデ モが制圧されるや一転して柔軟姿勢を示した格好。
タクシンが国王に言及したことに対し、タイ政府のパニタン報道官は、「現在の問題は彼自身が引 き起こしたもの。国王陛下を巻き込むのは不適切。」と不快感を示した。
また、タクシンは、ニカラグアの外交旅券を含め数ケ国の旅券を有していることも認めた。AFP電は 、タクシンに近い筋が7Days紙に語った情報として、「タクシンが15日夕方にドバイを発ちアフリカ 大陸に向かった。」と報じた。国名に関しては明らかにされていない。
04月17日(金)05:30頃クルングテープのプラナコン区クンプロム の交差点付近で、プラアーティット通りにあるASTVに向かいサムセン通りを走行中のプーチャッカ ーン紙、ASTVの創設者で民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンの車に向け銃の乱射 事件が発生し、運転手が重傷を負った。
ソンティに関しては報道が錯綜しているが、「命には別条がなく、電話にも応答できる状態だ。」 という。小型トラックに乗った人数不明のグループ(報道により2人組)がソンティを乗せた車に 向け、100発前後の銃弾を発砲したと見られ、またM16が使用されたとの報道もある。ソンティが襲 われた手口はタイの殺し屋がよく使う方法で、警察はプロの犯行と見て捜査を進めている。
民主主義市民連合幹部のソン ティ・リムトーングクンが搬送されたワチラパヤーバーン病院の医師は、「ソンティが銃撃を受け た際、右こめかみ部分に金属片が命中し脳内出血が確認された。」、「手術終了後の午後に再度記 者会見を開く予定だ。」という。後遺症などについては言及しなかった。
医師によると、「命中した金属片が銃弾が車に命中した際に飛び散った金属なのか、それとも銃弾 なのか判明していない。」というが、ネーション系の英字速報等は、「銃弾が命中した。」と報じ ている。
午前The Economist誌が17日付けでタ イ国内の定期購読者に送信したメールによると、タイ王室という繊細な内容のため、04月18日号の タイ国内での販売を見合わせる決定。
赤服軍団シンパのカッティヤ・サワディポン少将は、未明発生したソンティ・リムトーン グクンに対する銃撃への関与を否定し、「政府が事件に関与している。」との考え。
カッティヤ少将は、過去に連合に対して襲撃の警告を発した事は認めたが、ソンティに対する襲撃 に関しては、「軍部に暗殺をさせるような指示は一切出していない。」と述べ関与を否定。「赤服 軍団による犯行ではないか。」との質問に対し、「現在PADとは直接交戦をしておらず、多くの幹部 が拘束されていることから赤服集団の犯行ではない。」、「実行犯が道路が渋滞していたにも関わ らず小型トラックで逃走ができた事から、政府関係者の協力がなければ襲撃は実行できなかった。 」と答えた。
タクシンが関与していた可能性に関しては、「もはやタクシンの戦いの相手はもっと上のレベルの 人物とその取り巻き官僚に向けられている事から、関与していた可能性はない。」との考え。
一方、連合のパーンテープ報道官はch3の取材に対して、「今回の銃撃事件について、事前にソンテ ィの暗殺計画があるとの情報を得ていたが、ソンティ自身はそれほど気にしていなかった。」、「 ソンティは軽傷を負ったものの命に別状はない。しかし、運転手と側近が重傷だ。」と明かした。 また、「当局関係者が襲撃に関与している。」との見方を示した。「2人以上と見られる実行犯が AKとM16を使用してソンティが乗った車のタイヤに向け発砲しタイヤをパンクさせた上で車から降り 車に向け100発以上の銃弾を発砲していた事、さらに、わずか5分以内に全てを終わらせ逃走してい る事から、プロが襲撃に関与していた。」と発言。タイ・ラット紙の速報によると、「現場から2 発のM79が不発の状態で回収されている。」という。
首相府報道官パニターンは、今朝反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)幹部ソンテ ィが銃撃された事件について、「現在発令している非常事態宣言の解除を検討する際、確実に影響 を与えるものだ。」 と述べた。
警察によれば、反タクシン組織、民主主義市民連合(PAD)幹部ソンティの乗った車が日早 朝に都内サムセン通りで襲撃され、ソンティを含む車内の3人が負傷した事件で、現場の路上から 犯行に使われたとみられる軍用突撃銃のAK47、HK33、M16の空薬莢が計84個見つかった。凶器のタイ プから、兵士の関与を疑う見方も出ているが、警察は、自動小銃を扱える民間人の可能性もあると している。現場検証で、路線バスの車内から不発のM79型手榴弾1個が発見されたが、これがソンテ ィを襲うために犯人が用意したものかどうかは不明。
一方、関係者の証言から、襲撃の具体的内容も明らかになった。
ソンティは秘書とともにワンボックス型ミニバンに乗ってテレビ番組収録のため都内バンランプー 地区のプラアティット通りにあるテレビ局ASTVの事務所に向かっており、後続の車に警備員が乗っ ていた。
夜明け前の午前05時45分ごろ、タイ中央銀行近くのバンクンプロム交差点をすぎたところで、犯人 らを荷台に乗せたピックアップトラックが、警備員の車の後方から左側の反対車線に出て加速。追 い越しざまにソンティの車の後方から左側面に銃弾を浴びせ停車すると、前方に回り込んでフロン トガラスに銃弾を撃ち込んだ。
その後、警備員が飛び出し応戦したことから、犯人らの車はバンランプー方面に逃走。
昼過ぎアピシット首相は、特別閣議 の場で現在施行されている非常事態宣言の解除を見送る方針を明らかに。
アピシット首相によると、「見送り決定は最短で正常化を実現させるためには依然当局が非常事態 宣言で規定された規則の一部を施行する必要があること、政治改革に向けた取り組みに関して依然 野党と合意に至っていない状況にあることを考慮して決定した。」と明かした。
しかし、未明に発生した民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクン襲撃事件が今回の決 定に影響は否定。
また、この特別閣議で政情不安定による影響をもろに受けている観光関連の活性化を国家的問題と して取り組む方針を確認すると共にチュムポン観光・スポーツ大臣に対して対策方針の策定を指示 する決定をした。
一方、ネーションの英字速報は、来月にドバイで開催されるタイ観光フェアーの主催者として出席 するためアピシット首相が4日間の日程で訪問と報じた。ドバイは国外逃亡中のタクシンが身を寄 せていた地。
なお、18日に予定されていたカンボジア、20日に予定されたシンガポール、24日に予定されていた ヴェトナムへの公式訪問は何れも政治情勢の影響で延期。
ワチラパヤーバーン病院院長は、「早朝反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)幹部 のソンティが銃撃され、右頭部に金属片が命中し脳内出血を起こし病院に搬送されてきたが、無事 手術は成功し危機は乗り切った。」と述べた。現在会話することも可能で、親戚等との面会も行え る状況。「今後5〜6日ほど安静にしていれば、退院できる。」としている。また、「警備員と運 転手も重体で運ばれてきたものの、一命は取り留めた。」と明かした。
外務省は、タクシンがニカラグアの外交パスポートを所持している事を確認した 事を明らかに。タリット報道官によると、「これまで特命大使として発行されたと伝えられていた ニカラグアの外交パスポートは、ニカラグアへの投資呼び込みのための特別使節向けの名目で昨年 01月頭頃にニカラグアの大統領府から支給されたものだ。」という。
また、タリット報道官は、現地日付の17日に在メキシコのタイ大使がニカラグアの在メキシコ大使 に対し、「タイ国内でタクシンに対して逮捕状が発行されていること、タクシンが国外に拠点をお いてタイに対する政治的活動を展開したり、国内の扇動をタイが希望していないことを伝え、身柄 引き渡しに向けた協力を要請した。」と明らかにした。タイとニカラグアとの間に犯罪者引き渡し 条約は締結されていない。
一方、タイ国内の各メディアは、「17日付けのドバイの現地紙Arabian Businessの報道として、タ クシンがドバイを立ちニカラグアに向かった。」と報じた。報道により、「タクシンが既に週末に ニカラグアに向け飛び立った。」、「外交旅券を所持しているニカラグアに向け飛び立った。」と 報じたとするものがあるが、同紙のサイト上で確認できる記事ではタクシンがニカラグアの外交旅 券を使用して旅立つ意向を示したと記されているが、具体的な行き先に関しては記されていない。
また、タクシンは、マンチェスター・シティー売却による収益金でアラブ首長国連邦内の自由経済 区内に電気通信事業関連企業を設立する事を計画している事を明らかにしていた。
04月18日(土)反独裁民主主義同盟幹 部のチャトポン・プロームパンは、「現在逃走中のチャクラポップ・ペンケーは国外メディアに対 して赤府軍団のデモ活動や当局による制圧行動に関する真相を伝える任務を帯びているために出頭 する事ができない。」との考えを示した。また、チャトポンによると、「民主主義市民連合の幹部 が非常事態宣言の発令中にもかかわらず、出頭しなかったことから、チャクラポップに関しても出 頭する必要性はないのだ。」という。
チャクラポップに関しては、車でトラン県に向け移動したとの噂が広がっており、トラン 県の警察当局が警戒を強化すると共に情報収集に追われているという。 因みにトラン県内に拠点を 置くプンプイ印の魚缶メーカーは同盟の主要なスポンサー企業の1つ。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、民主主義市民連合幹部のソンテ ィ・リムトーングクン襲撃事件への同盟・赤服軍団の関与を強く否定。 発言の中でチャトポンは、「たとえ意見を異にしていても襲撃は同盟・赤服軍団の考えとは異なる ものであり、また、ソンティの身に何かあっても同盟には何の利益もなく、むしろ政府による二重 基準を象徴する人物としてソンティは生き続けるべきである。」と語った。
一方、チャトポンは、「22日から23日の日程で開催が予定されている上下院合同議会の場で、13日 未明に行われた強制排除の際に当局側による武力行使による赤服に対する暴力や赤服側に死亡者が いることを証明するビデオを公開する予定である。」と明らかに。
プミポン国王の顧問であるチャーンチャイ枢密顧問官(63)の暗殺未遂事件で、警察は新 たに空軍1等軍曹のスクリー・カオポングを逮捕。スクリーは容疑を一部認めている。この事件の 逮捕者はこれで5人。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンの息子のチッタナートは、「ソンテ ィ襲撃事件は実権掌握を狙う新権力グループが仕掛けた新たな形の戦争の始まりを象徴するもので ある。」との考えを示し、「集会参加者に対して新権力グループに利用されないためにも一致団結 を心がける事が重要である。」と訴えた。2週間以内に事件を解決できなかった場合は活動再開も 辞さない方針。
この発言は、夜プーケット県内で開催された政治コンサートと名付けられた連合の集会とバンコク のASTVとを繋いで行われたビデオ演説の中で語られたもの。チッタナートによると、「実権掌握を 狙っているグループは、命令に従わない警察関係者、命令に従わない軍関係者、大望を抱く大臣及 び青服軍団の背後で糸を引いていた政治家で構成された新たな権力集団で、実働部隊「ゲシュタポ 」を組織し、表ではタクシン(チッタナートは囚人と表現)の帰国を拒む強力な防御線を敷く一方 で、内では軍・警察を手中に収めた新たな政府を組織するとの目的を達成するために政府の命令に 従わない当局者を利用して過激な状況を作り上げ、アピシット首相を囲い込み議会の解散に追い込 もうとしており、また、これまで赤服を着ていた政治家も青服に着替える用意が既にできている。 」という。
また、チッタナートによると、「ソンティやチャーンチャイ枢密院評議会議員の暗殺未遂事件だけ でなく、指示に従わない当局関係者や無実の赤服を利用して東南アジア諸国連合関連会議を中止に 追い込んだ事や、やはり無実の赤服を扇動し内務省内でアピシット首相を本当に暗殺しようとした 動きもこの権力集団が仕掛けたもの」という。
04月19日(日)民主主義市民連合のピ ッポプ・トンチャイは、「アピシット首相に対して自らの裁量で安全保障関連担当責任者の総入れ 替えを行い、首相自らがソンティ・リムトーングクン暗殺未遂事件の捜査の指揮を執るべきである 。」と指摘。ピポップによると、「ソンティ暗殺未遂は始まりにしか過ぎず、首相自身の身が狙わ れる可能性もある。」という。
また、ピポップは、「暗殺未遂事件に関与した集団が議会解散に持ち込むために政府による統御が 効かない状態にまで情勢を持って行こうとしている。」と述べ、アピシット首相に対して、「政治 、軍、警察を初めとするあらゆる機関の改革に努めるだけでなく、集団側の術中にはまらないよう に慎重を心がけるべきである。」と発言。
しかし、ピポップは、ソンティ暗殺未遂事件を契機に連合が活動を再開する可能性に関しては否定 し、関係者に対し、「国民を二分する対立を扇動している集団の術中に嵌らないためにも冷静を心 がけて欲しい。」と訴えた。
プームチャイ・タイ党のスパチャイ報道官(政府副報道官兼内務相報道官)は、「民主主 義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンの息子のチッタナートが、ソンティ暗殺未遂事件の 背後に青服軍団を背後で糸を引いていた政治家が関与していたと語り、ネーウィン・チットチョー プが事件に関与している事を言外で指摘した事に関して100%事実ではないと断言できる。」と発言 。
発言の中でスパチャイ報道官は、チッタナートの指摘は印象に基づいた証拠を欠くものである。党 として情勢を扇動したり問題解決のため過激な手段を講じる考えはない。」、「詳細に関しては別 途党内で協議を行った上で20日の記者会見の際に明らかにする予定である。」と語った。
ネーウィンはタクシンの元側近。昨年12月、タクシン派政権から自派閥を離脱させ、当時野党だっ た民主党陣営に寝返り、民主党政権発足の立役者となった。タクシン派支持者は赤服、反タクシン 派は黄服を着用するが、ここへ来て青服を着る第3勢力が登場し、ネーウィンが仕掛け人という噂 が飛び交っている。
アピシット首相は定例政見放送の中で、政治的緊張を緩和すべく反政府勢力の要求に前向 きな姿勢を示し、「政治情勢激化の背景に不公正な法の存在がある。」と指摘し、憲法改正を推進 させる方針。各政党に対して2週間以内に改正されるべき不公正な条項及び改正案を提出するよう 呼びかけた。
憲法の改正を実行する前に提案された改正案に関する是非を社会に問う方針。ただ、「改正は選挙 違反など政治関連犯罪を規定した条文に限られ、騒乱、汚職、職権乱用といった刑事犯罪に関係す る改憲は認められない。」としている。
また、アピシット首相は、「議会の解散だけでは激化している政治情勢の解決に繋がらない。」と して、改めて解散に応じる考えがない事を確認。
発言の中でアピシット首相は、」就任後私益を捨て公共の利益のみを考えて職務に邁進してきた。 」と語り、「政治情勢の激化を再度呼び覚ます恐れがある議会の解散に応じないのは、あくまで公 共の利益の事を考えた上での事である。」と強調し、「政治情勢の正常化が実現した暁には首相職 を捨てても構わないとの気概を持って解決に努めていきたい。」と語った。
クーデター後の軍事暫定政権下で制定された現行憲法を巡っては、昨年02月に発足したタクシン派 政権が改正の動きを見せたことから、反タクシン派が、「タクシン派勢力の巻き返しが狙い」と強 く反発。これが反タクシン組織、民主主義市民連合(PAD)による反政府活動、首相官邸・空港占拠 につながった。
反独裁民主主義同盟(UDD)やプア・タイ党といったタクシン派勢力は、タクシン創設のタイ・ラッ ク・タイ党、後継のパラン・プラチャーチョン党が党幹部の選挙違反で解党、党役員が公民権5年 停止を不当と訴えていることから、解党処分を規定した憲法237条などが、アピシット政権下で改正 される可能性が強い。
民主党幹部のチンナウォン議員は、先の過激な反政府活動に関する協議を目的に上下両院 の合同一般討議を開催するため、21日にも与野党の代表者が話し合う予定と明らかに。
先の騒乱については、政府の対応に問題があったとする野党、プア・タイ党が緊急に国会審議を行 うよう求めていた。また、一般討議では、騒乱を引き起こした容疑などで逮捕状の出ているチャト ポン議員(プア・タイ党)の免責が話し合われるとの見方もあるが、チンナウォン議員は、その可 能性を否定。
チャンチャオ法務副事務次官は、「法務省特別捜査局(DSI)は、先の騒乱制圧に関する訴 えがあれば、そのすべてについて詳しく捜査する用意がある。」と明言。
これは、「軍隊に殺害されたデモ参加者はいない。」との当局の説明に対し、反政府勢力が「軍が 遺体を運び去ったため、行方不明者が出ている。」などと主張しているため。プア・タイ党によれ ば、「騒乱制圧の際、少なくとも7人が行方不明になった。」とのこと。
なお、アヌポン陸軍司令官は、「軍隊は、秩序回復のため出動した。武力弾圧はなかった。」と反 論。
アピシット首相が首都圏に非常事態宣言を発令した04月12日に内務省内で首相専用車など が反政府デモ隊に襲撃された事件で、首都圏警察ウォラポン長官は、「容疑者の逮捕につながる情 報の提供者に5万Bの賞金を出す。」と発表。警察は、容疑者20人の氏名などを明らかにしている 。また、賞金は容疑者1人につき5万Bとなる。
この事件で、首相秘書官と運転手が負傷したが、首相は別の車で内務省を離れ難を逃れた。容疑者 には、タクシン派団体、反独裁民主主義同盟(UDD)幹部や元下院議員が含まれている。「現時点で は身元が分からず、映像や写真のみであることから、幅広く情報を集めるためにも賞金を懸けた。 」という。
タイ地元紙によると、この件で逮捕状が出されたチョンブリー県赤服幹部で元タイ・ラック・タイ 党所属のサックダーは、「現時点でタイの裁判は公正な判断を下すことはできないことから、カン ボジアのコン島に逃亡した。」という。
04月20日(月)アピシット首相が19日 放送された定例政見放送の中で憲法の改正に取り組む一環として、暴動や違法行為の扇動等を初め とする刑事案件や権力の乱用や不正案件を除くクーデター以降に非民主主義的な手続きにより政治 的な罪を負った者に対する恩赦に道を開く意向に対して連立与党内で不協和音が発生。
この意向表明に対してネーウィン派の合流により連立第1党に躍り出たプームチャイ・タイ党のブ ンチョン・ウォントライラット(内務副大臣)は、「クーデター以降に罪を負った者に対する恩赦 に反対するとする党の姿勢に変わりはない。」と語り、党として恩赦を支持しない方針を明らかに 。
しかし、ブンチョンは、「首相の恩赦発言が赤服軍団に対する懐柔策の一環としてなされた。」と の見方を否定し、「平和的な手段を旨とした正常化実現に向けた取り組みの一環として恩赦に取り 組む意向を示した。」との見方。
一方、プア・ペーンディン党党首代行のチャーンチャイ・チャイヤルンルアンは、「憲法改正と恩 赦への取り組みが連立与党の合意事項として取り組まれる。」と明らかに。チャーンチャイによる と、「17日にスクムウィット通りにある首相秘書官長のニポン・プロームパン宅で行われた首相を 交えた連立政党間協議の場で憲法改正及び恩赦に取り組む方針が確認されている。」という。
反政府活動の過激化を受け、政府に新たな対応を迫られているが、アピシット首相は、国 民和解のため、恩赦による政治家の公民権回復を前向きに検討する姿勢を示す一方で、「タクシン との直接対話という財界の提案には応じられない。」と明言。また、与党内で要求が出ているとさ れる一部閣僚の入れ替えにも否定的見解。
首相はすでに反政府勢力の憲法改正要求に前向きな姿勢を見せており、22日と23日に予定されてい る上下両院の合同会議で、政治改革案とともに改憲案が集中的に論議される見通し。
このような動きに対し、アピシット政権誕生に貢献した反タクシン組織、民主主義市民連合(PAD) 幹部 のスリヤサイは、「国民和解にはつながらない。対立の溝を深めるだけ。」として、改憲と恩 赦に反対する考えを改めて示した。
憲法裁判所裁判長付秘書官のピシット・サクダーナロンは、「警察による緩い警備体制が 13日に発生したM79の同裁判所ビルに向けた発砲の発生を許す事に繋がった。」と、国家警察本部長 に対して判事や職員に対する警備体制の見直し強化を要請。
また、ピシットは、この事件が裁判所の意欲や審理に影響を与える事がない事を確認。
反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)幹部のソンティの入院先であるチュラロンコ ーン病院のアディソーン院長は、現在のソンティの病状について順調に回復に向かっており、感染 症等も発症していないことから、今週金曜日にも退院できる見通しであることを明らかに。ソンテ ィは、17日早朝に車に乗っていたところ何者かに銃撃され重傷、また同乗していた運転手や側近も 重傷。
「民主主義を愛するコラート人」幹部チャローンは、04月30日にナコーンラチャシーマー 県内のラーヤーグランドホテルで大規模集会を開催することを明らかに。また、ナコーンラチャシ ーマー県内32郡の幹部を招集し今後の対策を話し合ったところ、「政府との戦いのレベルを引き上 げる。臨機応変にさまざまな戦法を用いて対処していく。」としている。場合によっては、「赤服 を着ることに執着しない。」という。最後に同集団の目的について、「以前と変わらず独裁者を追 い払い、1997年時の憲法に戻すことだ。」と述べた。
反独裁民主主義同盟第2幹部団のソムヨット・プルクサーカセームスックとサンスン・シ ーウンルアンは、政府による非常事態宣言発令に抗議するため、25日に発令対象地区外のサムット サコン県内で大規模集会を開催の方針を明らかに。集会には約3000人が集まる見通し。なお、サム ットサコン県を集会開催地に選んだのは、非常事態宣言で首都圏では集会が開けないため。
両名によると、23日には13日にクルングテープのディンデーン交差点で行われた制圧行動により死 亡したと思われる同盟関係者のための儀式を行い、25日のサムットサーコン県内で開かれる大規模 集会を皮切りに、地元幹部が30日に集会開催を計画しているナコンラーチャシーマー県を初めとす る10県内で集会を巡回開催した後、クルングテープで大規模集会を開催する方針。
また、両名は12日から14日にかけて行われた同盟の活動により、クルングテープの住民に迷惑をか けた事に対して遺憾の意を表明し、これを反省点として活動方針の見直しを行う考えを明らかにし たが、デモ隊の一部が暴徒化した事に関しては、「当局の過剰対応が暴徒化させる原因となった。 」と指摘し、「バスの強奪や放火に関しては一切関知していない。」と主張。両名によると、「バ スの強奪や放火に関しては、1992年05月動乱の時にタイヤを燃やすなどの行動に出た扇動行動を熟 知しているパンロップ・ピンマニー大将に聞くべき問題。」という。
さらに両名は、民主主義市民連合幹部等に対する捜査が遅れている一方で、赤服軍団は社会に問題 を引き起こす集団という印象を社会に植え付けようとし、同軍団に対する法的責任追及を急ごうと している政府の二重基準体質を非難。「これまでに情報が寄せられている30人前後の行方不明者の うちの何人かは制圧行動の際に死亡し軍により秘密裏に処理された。」と、集会で弾圧の証拠を示 し、政府・治安部隊の責任を追及する予定。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャクラポップは、ブルームバーグの 電話インタビューで、「今回の戦いは簡単には終わらせない。」、「アピシット首相が和解に向け た明確な一歩を示さなかった場合にはすぐに赤服軍団の活動を再開させる考えである。」、「国民 はじっとしている事ができず、いつでも戦う用意ができている。今後更なる幾多の行動が予想され るが、それらを終わらせる事は確実に不可能である。」「以前より発言している通り地下組織を設 立し、地下での活動を続ける。」と述べた。またタイの政情について、「ここまで来た以上これか ら何が起こるのか誰もわからない。」としている。現在チャクラポップは行方をくらましており、 今回の電話インタビューでも居場所を明かさなかった。
一方、チャクラポップはシンガポールのストレートタイムズに対して、「不公正な法基準の存在に より平和的な手段による解決の可能性が日を追って閉ざされつつある。」、「我々は平和的な手段 で人々の権利回復に取り組む考えだが、人々には攻撃に対して自己を守る権利がある。」と語った 。また、民主主義市民連合のソンティ・リムトーングクン暗殺未遂事件に関しては、「実行グルー プは赤服・黄服の両方の指導部の転覆を狙うと共に実権の奪取を狙っている。」と語ったが、実行 グループの詳細については言及しなかった。
更に、チャクラポップはAP通信に対して、「2〜3日以内に小規模な反政府活動が再開され、何れ 首相官邸前での抗議活動に発展する。」、「先に行われたデモの際には空軍特殊部所属と見られる 軍関係者が紛れ込み赤服軍団の信用失墜を狙った過激な情勢を作り出した。」と語った。
また、AFP通信に対しては、既に国外に脱出している事を明らかに。
プア・タイ党は、デモ参加者が行方不明になったとして、クルングテープ都内、特にディ ンデン区でのデモ制圧を詳しく捜査するよう法務省特別捜査局(DSI)に要請。プア・タイ党やUDD は、「行方不明者が出たのは遺体が運び去られたためq」と主張している。
プア・タイ党の広報担当プロムポンによれば、「プア・タイ党がこれまでに確認した行方不明者は 8人。」という。このほか、デモに反対する市民2人がデモ参加者の発砲で死亡したとされる事件 についても事実関係を詳しく調査するよう要請したとのこと。
アピシット政権誕生の立役者ネウィン元副農相が、UDD幹部のチャトポン、ナタウットを名 誉毀損で告訴。先に、「UDDのデモ隊(赤服軍団)が青服軍団に攻撃された事件の背後にいたのがネ ウィン。」などと発言。ネウィンは関与を全面的に否定。「名誉が傷つけられた。」として告訴に 踏み切った。
04月21日(火)国家警察本部のワチャラポン副本部 長は、INNに対し、「タクシンが依然アラブ首長国内に滞在している事が確認された。」と明らかに し、「既に国際刑事警察機構を通してアラブ首長国に対してタクシンの所在先の確認及び身柄の引 き渡しを要請している。」と明らかに。
先に、「タクシンが特命大使として外交旅券の支給を受けているニカラグアに向かった。」と伝え られていたが、ワチャラポン本部長によると、「これまでの調査でタクシンがアラブ首長国連邦を 出国した形跡が確認できていない。」という。
また、ワチャラポン副本部長は、タクシンが持つ警察中佐の階級剥奪に向けた必要な作業を進めて おり、近々国家警察本部長の承認に付すことができる見通し。
一方、タクシンがFinancial Timesとのインタビューの中で、「国王が事前にクーデターが計画され ている事を承知していた。」と発言した事に関して公安警察局のティーラデート局長は、不敬罪で の立件を視野に捜査を進めている事を明らかに。
午前入院治療中の民主主義市民連合幹部のソンテ ィ・リムトーングクンを見舞った連合傘下団体代表のウィーラ・ソムクワームキットは、「ソンテ ィが17日未明に発生した襲撃の一部始終を車内から見ていた。」と明らかに。また、ソンティはウ ィーラに対し、「襲撃を受けている際には国王の事のみを頭に思い浮かべていた。」と語っていた という。一方、同日ソンティを見舞った元プア・ペーンディン党元党首のプラチャー・プロムノー ク警察大将は、「同門の関係にある者として見舞ったが、政治的な話は一切行われなかった。」と 語った。
アピシット首相は、反独裁民主主義同盟のデモ隊による乱入により 中止に追い込まれていた東南アジア諸国連合+3及び同+6会議を06月にプーケット県内で開催する方 向で関係各国と調整を進めていく方針を明らかに。プーケットはタイの観光産業の稼ぎ頭で、政権 与党の民主党の地盤。赤服集団支持者は少ないことから、会議を開催しても妨害される可能性が低 く、外国人旅行者の減少に悩む地元観光業界へのてこ入れにつながると判断。
パタヤ市は再度の開催を求め政府に陳情したが、クルングテープに近く反政府デモを抑えられる保 証がないため、却下された模様。
先に東南アジア諸国連合のスリン事務局長(元外相、元民主党副党首)が、「政府に対して可及的 速やかな会議の開催がタイの信頼回復に繋がる。」と指摘していたが、アピシット首相によると、 「参加国の1つであるインドが政権交代問題を抱えている事を考慮して05月ではなく06月に開催す る方向で調整を進める決定をした。」という。
軍事暫定政権下で現行憲法起草の責任者だったプラソン元外相は、「アピシット政権は、 一部の悪徳政治家の求めに応じて憲法を修正するという重大な過ちを犯そうとしている。」と指摘 、「憲法改悪が新たな軍事クーデターを招く恐れがある。」と警告。 タクシン派の政治家は、現行憲法が政治的対立の一因として、その修正を強く求めている。しかし 、「不正を犯してでも権力を手に入れるというこれら政治家の姿勢が問題なのであり、憲法修正は 解決策になり得ない。」とプラソンは語った。「私利私欲にしか関心のない政治家たちの思いどお りに憲法が修正されれば、国民の間に大きな対立が生ずるだろう。国民は、(憲法改悪を受け入れ るほど)愚かではない。」と述べている。
サティット首相府相は、「タクシンとその支持者が外国メディアを通じてタイ当局への中 傷を執拗に繰り返している。」として、メディア対策に本腰を入れる姿勢を明らかに。そのための 戦略室を政府部内に設置し、パニタン政府報道官と外務省職員が指揮を執る予定。このほか、首相 府相によれば、先の軍隊によるデモ制圧に対し、反政府勢力が「武力弾圧」を主張していることか ら、「政府は、これに反論すべく、制圧の正当性を説明するCDを100万枚配布することも計画してい る。」という。
また、先に反政府勢力が、「兵士によるデモ参加者銃撃の証拠映像」を公開したが、その場に居合 わせた英字紙のカメラマンは、「治安部隊が空に向けて威嚇射撃している際に、赤服の男が棍棒で 叩かれ倒れ込んだ。銃撃されてはいない。」と証言している。
反タクシン組織、民主主義市民連合(PAD)幹部のソンティが銃撃で負傷した事件で、警察 当局は、「凶器の自動小銃は警察用のものではない。」との見方を示した。現場に残された大量の 空薬莢から、犯行にはAK47、M16、HKが使用されたことが判明しているが、警察が使用している自動 小銃とは薬莢の型が異なるという。 なお、ソンティの車を銃撃したのは「少なくとも5人」との見方が有力だが、現場近くのガソリン スタンド従業員が、「男2人がトラックの荷台に立って発砲していた。」と証言。「2人は目出し 帽などはかぶっておらず、そのうちの1人は長身で短髪だった。」という。
準大手ゼネコン、西松建設のタイでの贈賄疑惑について、タイ汚職防止撲滅委員会(NCCC )は、調査委員会を設置。「昨年首相を務めたサマックと副首相だったサハットを収賄容疑で取り 調べる。」と発表。 西松建設とタイのゼネコン大手イタリアン・タイ・デベロップメント(ITD)の共同事業体は2003年 にクルングテープ都庁から排水トンネルの建設を20.9億B受注。昨年、日本側の捜査で西松が都庁 幹部に贈賄した疑いが強まり、受注当時にクルングテープ都知事だったサマック、副都知事だった サハットが捜査線上に浮上。
04月22日(水)タクシン派団体の反独 裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャクラポップは、英BBCの電話インタビューで、「現政権打倒を目 指すため、必要に応じて武力を用いた戦いも視野に入れている。」と表明。
「現在クルングテープ都内に非常事態宣言を発令している以上、以前より発言している通り地下組 織を設立し、地下での活動が中心になる。」、「タイ国内で発生している問題を非武装・非暴力で 解決できる余地が日増しに狭められている。」としている。チャクラポップは、国外に逃亡し、潜 伏先から電話インタビューに応じたものとみられている。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャクラポップは、英BBCの電話イン タビューで、「現政権打倒を目指すため、必要に応じて武力を用いた戦いも視野に入れている。」 と表明。
「現在クルングテープ都内に非常事態宣言を発令している以上、以前より発言している通り地下組 織を設立し、地下での活動が中心になる。」としている。チャクラポップは、国外に逃亡し潜伏先 から電話インタビューに応じたものとみられている。
10時アピシット首相は、国内対立問題・政治的デ モ活動に関する一般審議のための上下院合同議会の場で、改めて、「国内不安を扇動する違法行為 を抑え込み、早期の正常化を実現するため非常事態宣言の発令が必要だった。」と説明。
発言の中でアピシット首相は、「政府は常に法に則った集会・デモを行う権利を尊重している事を 確認した上で、政治的信念に基づく純粋な反政府活動を展開していた反独裁民主主義同盟の集会・ デモが、過激な情勢を作り出すことを欲する一部のグループの思惑によりパタヤでの東南アジア諸 国連合関連会議の開催を中止に追い込んだ会議会場への乱入やクルングテープでの幹線の封鎖、県 庁舎等の公共機関の包囲、個人に懸賞金をかけ捕捉に動く等の法で認められた活動範囲を逸脱する 方向に動いていた事が非常事態宣言発令のきっかけになった。」と釈明。
アピチャート国防省事務次官は、「タクシン支持団体、反独裁民主 主義同盟(UDD)が反政府デモを計画している以上、首都圏における非常事態宣言を継続させるべき と陸軍幹部が考えている。」とを明らかに。
UDDの主要メンバーの1人で現在国外にいるとみられているチャクラポップは、国際メディアを通し て、「今後も反政府活動を続ける。」と宣言したばかり。
アピチャートは、「新たな戦いを開始するため、地方のUDD支持派が首都へ向かっているとの情報も ある。このような状況下で非常事態宣言を解除すべきではない。」と強調。 また、アピチャートは憲法改正案や恩赦によるタクシン派政治家の公民権回復について、これらを 支持するとしながらも、「改憲については、政治家だけでなく、多様な分野からの意見も取り入れ て進めるべき。」と提言。
カシット外相は、先週末反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)幹部ソンティが、 PAD派テレビ局のASTVに向かう途中に複数名のグループに銃撃され、一時重体となった事件について 、「タクシンが何らかの形で絡んでいる。」と発言。また、外相は、「タクシンが先日の赤服軍団 の先導に失敗したことから、暗殺計画に変更した。今後私自身をはじめ、アピシット内閣の閣僚4 人の暗殺を企てている。」と述べた。
首相官邸前で集会活動を展開していた反独裁民主主義同盟の集会の演台上で民主党や民主 主義市民連合を非難する演説を展開した民主党所属下院議員のギヤラティゴン・パークピヤンラシ ンは、「党批判をせざるを得ない状況に置かれたたために敢えて同盟の演台に立った。」と発言。
ギヤラティゴンは、「同盟のデモ隊がパタヤで開催される予定だった東南アジア諸国連合関連会議 潰しにかかっていると判断し、党下院議員団長のチュムポン・ガーンチャナに会議開催の中止を提 案したが受け入れられなかったため、野党国会対策委員長のウィタヤー・ブラナシリに対して会議 開催中止に向けた動きの中止を同盟幹部に働きかけるよう要請し、同盟の演台上から要請受け入れ に対する感謝の意を述べる用意を進めていたところ、パタヤでデモ活動を展開していたアリスマン ・ポンルアンローンから開場に当局から殺されかけたとの一報が入り、開場から民主党所属下院議 員である自分を殺すとの不穏な叫び声があがり、その場凌ぎに演台に上がり党や連合を批判せざる を得なかった。」と語った。
また、その後再度同盟の演台に立った事に関しては、「『1000万Bの現金を受け取って演説を行っ ていた。』との噂を取り消すためだった。」と説明。しかし、演台上から首相辞任及び議会の解散 を訴えたことに関しては、「首相の身の安全確保、対応に当たる当局の負荷軽減に繋がり、辞任・ 解散を契機とした挙国一致内閣の創世に繋がると考えた上での発言だった。」とした。
一方、党離脱の可能性に関しては、「離脱により下院議員資格を失うこと、また解党されたマッチ マー・ティパッタイ党から民主党への合流を決めたのはアピシット首相やステープ副首相のためで はなくチュワン・リークパイに対する尊敬心からである。」として、自らの意志で党を離脱する考 えがない事を明らかに。
2006年09月19日のクーデター発生直後に反クーデターを標榜した大規模集会活動を展開し ていた事で知られるテームーチン・ネットワーク代表のチャナーパット・ナ・ナコンは、民主主義 市民連合幹部のソンティ・リムトーングクン暗殺未遂事件関連の資料を首都圏警察本部のウォラポ ン本部長宛に提出。
民主党の解党を要求する訴訟の原告の1人だったチャナーパットは、クーデター発生直後から集会 活動を展開し、一時はその後反独裁民主主義同盟に合流した複数の反クーデター団体と合同で集会 を開催するなど、最も顕著な反クーデター活動家の1人として知られていたが、その後同年12月に 計画していた最大規模の集会の開催を国内で最も尊敬されている人物からの助言を受けて断念後は 、自らが主催する団体内にネーウィン・チットチョープから資金支援を受けて参加していた者がい た事を暴露するなど親クーデター勢力と思わせる言動が目立っていた。また、その豹変ぶりから、 「当初からクーデター勢力の意向を受けて反クーデター勢力の信用失墜を狙うために偽の反クーデ ター活動を展開していた。」という穿ったうがった見方もされた。
ネーション系のタイ語速報及びプーチャッカーン紙の速報によると、「チャナーパットが提出した 資料には、実行グループが民主主義市民連合に対するM79攻撃にも関与したと見られる警察官2人、 軍関係者4人の6人で構成され、また、逃走に使用された車両はソンティの移動経路外にある監視 カメラから確認でき、また、当該車両は既にノンタブリー県内(報道によりバーンブワトーン)で 解体処理されている。」といった内容が記されている。
ステープ副首相は、反独裁民主主義同盟のデモ隊の排除行動の際に一部の軍関係者に実弾 が支給されていた事を認めた。
ステープ副首相によると、「強制排除行動の際に軍関係者に弾頭が無い銃弾と実弾の2種類が支給 されていたが、実弾が支給されたのは現場指揮官クラス以上の者に限られ、その他の軍関係者に対 しては空に向けた威嚇射撃用の弾頭が外された銃弾が支給されていた。」という。
アピシット首相は、「過激な手段を使用する様な者には首相に就任する資格はない。」と 語り、改めて、「反独裁民主主義同盟のデモ隊の排除のために過激な手段を使用した。」とする野 党の主張を否定。
この発言は、「政府が過激な手段を使用して同盟のデモ隊の押さえ込みを図っただけでなく、青服 軍団を投入して国民同士が衝突する状況を作り上げた。」とするプア・タイ党所属のサパーポン・ マニーラットの発言に答えたもの。アピシット首相は、「過激な手段を講じる事を好むような人物 は首相に就任するべきではない。」と、一貫してデモ隊にに対して法律に認められた範囲内で活動 を展開する様に訴え、「反政府感情が強い北部や東北部の住民とは理解の共有に努める事による解 決に努めてきた。」と主張。
反政府活動の過激化を受け、これを解決すべく国民和解に向けた2日間の一般討議が上下 両院の合同会議で開始されたが、多くの議員が自らの主張に固執したため、それぞれに反論が相次 ぐこととなった。
和解を目指したはずの話し合いが非難合戦に終わったことに対しては、各方面から失望の声があが っている。
タマサート大学政治学部のソムバット教授は、「勝手に意見を述べるだけで、誰も議会を問題解決 の場と考えていない。」と批判。チュラロンコーン大学政治学部のトラクン教授も、「野党議員は 赤服軍団を擁護し、(暴動制圧に出動した)軍隊が市民(デモ参加者)を傷つけたなどと主張する ことに終始した。対立の溝を鮮明にするだけに終わった。」と感想。
04月23日(木)タクシンが政治活動の拠点として使 用していたとされるアラブ首長国連邦との間で国際犯罪人引き渡し条約の締結に向けた交渉に当た っていたアロンゴン副商務大臣は、「近日中に同国との間で条約の締結に漕ぎ着ける見通しである 。」と明らかに。
一方、アロンゴン副商務大臣とと共に条約締結に向けた交渉に当たっていたパニット外務大臣補佐 は朝、ネーション・チャンネルの取材に対して、「タクシンが03月27日にアラブ首長国連合に入国 し、その後タイ当局からの働きかけを受けたアラブ首長国連邦当局がタクシンに対して政治活動の 拠点として同国を使用する事は好ましくないとして出国を勧告した事を受け、20日までに第三国に 向け出国した事が確認できている。」と明らかに。アラブ首長国連邦からタイ当局に対して、「政 治活動目的でのタクシンの再入国を拒否する意向が伝えられている。」という。なお、「出国先が ニカラグアなのかは判明していない。」という。
また、パニット外務大臣補佐によると、13日以降に所在が不明になっている「反独裁民主主義同盟 幹部のチャクラポップ・ペンケーが国外脱出した事が確認できているが、潜伏先については判明し ていない。」という。
午前南部国境3県域支援プロジェク ト関連の式典に出席したプレム枢密院評議会議長は、南部3県出身のイスラム教徒の子供たちの前 で、「国家に対して悪しき考えを持つ者に対して不運が授けられるよう」祈りを捧げた。
式典の際に行われた講演の中でプレム議長は、子供たちに向かって、「誠実、愛国、王室に対する 敬愛が良きタイ人たる重要な要素である。」、「タイ国内では少数派の宗教を信仰していようとも タイ人である事に誇りと自信を持ち祖国、国民に対して良いことと悪いことを見極める目を持って 欲しい。」と訴え、サイアムの守り神(プラ・サヤーム・テーワーティラート)に向かって南部の 子供たちを守護し平和な国家へ導くよう、共に国家に悪しき考えを持つ者に対して不運が授けられ るよう祈りを捧げた。
ウドンタニー県の赤服軍団を率いるクワンチャイ・プライパナーとタイ東北部コンケン県 の赤服集団を率いるヨンユット・コンパティカーンが、コンケン県警察本部に出頭。
両者は今月13日にクルングテープ都内で、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とし た赤服軍団に呼応し、コンケン県内のNBT放送局の番組の放映を中断させ、一部道路を封鎖するなど の過激な行為に出ていたことから、逮捕状が発行されていた。
クワンチャイは、NBTの封鎖には 関与しておらず、また幹線の封鎖に関しては、「当時封鎖行動中だったコンケン県の赤服軍団を激 励するため、街宣車で通り過ぎざまに激励の言葉送っただけで封鎖には直接関与していない。」と 主張。
同盟が集会活動の中止を宣言した14日以降に所在が不明になっていたクワンチャイによると、「一 時ベトナム国内に潜伏していた。」という。
一方、ネーションチャンネルは朝、「クワンチャイが直接関与した幹線封鎖にウドンタニー県警察 管下の警察官やその夫人等が少なからず関与していたことが、県警察によるクワンチャイに対する 法的追求の遅れの原因になっている。」と報じた。
昼過ぎTVタイ(タイPBS)は、「国王がクーデター の事を事前に承知していたとするタクシンのインタビュー発言とほぼ同様な内容が記されたビラが 北部でばらまかれている。」と報じた。
先に行われたタクシンのFinancial Timesとのインタビューは、タクシン勢力の闘争戦略の変更を象 徴するものとして注目を集めていた。
反タクシン派団体、民主主義市民連合(PAD)幹部ソンティ・リム トーングクンが乗った車が17日に銃撃を受けた現場から発見された3発の薬夾を回収し、警察と協 力し調査した結果、発見された銃弾はタイ中部カーンチャナブリー県にある第1軍管区第9歩兵師 団から流出した可能性が高いことを明らかに。だが、「射撃練習用の銃弾であることから、詳しく どこから流出したものか追跡するのは難しい。」としている。
ソンティの暗殺未遂については、タクシン派、タクシン派からライバルの民主党に寝返ったネーウ ィン元首相府相派などの関与が疑われたが、反タクシン派が統率するとみられる軍が関与したとす ると、反タクシン派内の分裂という線も浮上する。英字紙バンコクポストは、「タクシン派の弱体 化を受け、反タクシン派の中枢が、「知り過ぎた男」ソンティの口封じを図った可能性もある。」 と指摘。
プーチャッカーン紙及びINN電の速報によると、「反独裁民主主義同盟第2幹部団のソムヨ ット・プルクサーガセームスックは、サムットサーコン県内のマハーチャイ市場内で開催を予定し ていた大規模集会の中止を明らかにした。」と報じた。
ただし、「この決定はあくまで軍や行政当局による嫌がらせによりマハーチャイ市場での開催を断 念しただけで、25日に別の場所で開催する方向で調整を進めているが、最悪の場合は他の県での開 催もあり得る。」という。また、「開催した場合でも元タイ・ラック・タイ党所属の現在被選挙権 が剥奪されている旧幹部が演説を行う予定はない。」という。 この中止発言に先立ち、午前にクルングテープのディンデーン交差点で当局の排除行動の際に死亡 した者のタンブン儀式を行った際、ソムヨットは、「計画されている集会と地下闘争及び武力闘争 を示唆したチャクラポップ・ペンケーの発言とは無関係である。」と述べた。
プーチャッカーン紙の速報は、ウドンタニー県内の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プライパ ナーが、「25日16:00からアピシット政権反対を訴えるための大規模集会を開催する意向を明らかに した。」と報じた。クワンチャイによると、「1万人以上が集会に参加する見通し。」という。
ネーションの英字速報がアフリカのリベリアのラジオ局の報道として、「タクシンがリベ リアに滞在中である。」と報じた。
リベリアの首都モンロビアで、「タイからの巨大な投資を呼び込む協議がリベリアのジョセフ副大 統領との間で持たれた。」という。
ステープ副首相は、「13日にラーチャプラーロップ通り沿いで赤服を着た女性が私服の軍 関係者と思われる者から髪の毛を引っ張れるなどの暴行を振るわれたとするプア・タイ党が公開し たビデオは意図的に情報を改竄した捏造である。」と指摘。 これは、22日から2日間の日程で開催された政治対立問題解決のための上下院合同議会の場でプア ・タイ党所属の女性議員がビデオを公開しながら赤服を着た女性2人が軍関係者から暴行を受けた と告発した事を受けたもので、ステープ副首相は、公開されたビデオと同じ時間に撮影されたビデ オを公開し、明らかにプア・タイ党が公開したビデオが意図的に編集されている事を明らかに。
問題の女性が暴行を受けている場面はバンコクポスト等の一部メディアが盾を持った軍関係者の手 前で女性が髪の毛を引っ張られている画像を暴行を振るう軍関係者とのコメントをつけて紙面やサ イト上に公開し話題になっていた他、多くのメディアがガス積載車を巡った攻防が展開されていた ディン・デーン交差点で発生した事件であると報じていた事に対して、プラチャータイやパンティ プ・ドット・コムの参加者等が実際にはディン・デーン交差点手前のラーチャプラーロップ通り上 で発生していた事を暴いた事でも話題になっていた。
ステープ副首相によると、「被害を受けたとされる女性は取材中だったマスコミ関係者に向かって 難癖をつけ、さらに唾を吐きかけたために髪を引っ張られる等の暴行を受けることになったが、軍 は暴行の制止以外には一切関与していなかった。」という。
また、ステープ副首相は、「暴行を振るったとされる男性がグリヤンサック・ナンタポーデート中 佐であるとするプア・タイ党の指摘に関しては、実際のグリヤンサック中佐の写真を公開した上で 、軍服と同じカーキ色のシャツをきた暴行を振るったマスコミ関係者男性とグリヤンサック中佐と は別人である。」と証明した。
アピシット首相は、「国民和解に必要なら下院解散も辞さない。」との考えを明らかに。
プア・タイ党やタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)は以前から「現政権は正統性を欠く。」と して首相辞任と下院解散を求めているが、首相は、「正当な理由があれば、下院解散も国民和解の ための選択肢となり得る。」としている。
また、首相は改めて、「憲法改正と恩赦が政治危機打開に役立つ」との考えを示した。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャトポン、プア・タイ党議員は日、「わ れわれの活動は平和的であるべき」。と述べ、UDDがゲリラ戦術を採用することはないとの見方を示 した。
地下活動や武装闘争は、国外に逃亡したUDD幹部のチャクラポップ元首相府相が先にメディアとのイ ンタビューの中で言及した。しかし、チャトポン議員は、「チャクラポップ個人の考え。UDDの総意 ではない。」と明言。なお、チャトポンは、「過激な反政府活動を指導した容疑で逮捕状が出てい るが、05月19日の今国会閉幕後に警察に出頭する。」とか。
ネーション系のタイ語速報がリベリアのラジオ局の報道として、「21日にリベリアに到着 したタクシンが22日に複数のアフリカの国々を訪問するためコートジボアールに向け飛び立った。 」と報じた。
また、「タクシンはリベリア訪問の際に、ジョセフ副大統領に対して石油探索、鉱山開発、農業関 連、電気通信事業関連及び宝籤関連への投資に関心を示していた。」という。
タクシンに外交旅券を発給したニカラグア国内の地元紙に、「タクシンに外交旅券を発給する事は ビンラディンに外交旅券を発給する事に等しい。」と皮肉った風刺漫画が掲載された。


21章  非常事態宣言解除 タクシン派赤服の反 政府集会続く
04月24日(金)00時過ぎアピシット首 相は、クルングテープ都内全域と隣県5県(サムットプラーカーン県、ノンタブリー県に加え、ナ コーンパトム県、アユタヤ県、パトゥムターニー県)の一部に発令していた非常事態宣言を即日付 けで解除と発表。
この解除宣言は22日から開催されていた政治対立問題解消のための上下院合同議会の締めくくりス ピーチの中でなされたもので、「国内和解に取り組む政府側の誠意を示すために解除を決断した。 」と語った。観光業界などが強く解除を求め、これに応じた形。
また、この解除により非常事態宣言施行規則に則り身柄を拘束された者は釈放される事になるが、 刑事案件で身柄を拘束された者は法手続きに則り釈放の是非が検討される事になる。タクシンやパ タヤで開催される予定だった東南アジア諸国連合関連会議を中止に追い込んだ大規模行動を扇動し た者に関しては、非常事態宣言発令前に逮捕状が発行されている。
今回の騒乱の経済的な代償は、民間研究機関の試算では、観光産業の損失が500億〜1000億B、外国 投資の減少が340億〜1000億Bに上る見通しという。コーン財務相は事件後、今年の国内総生産 (GDP)伸び率がマイナス5%になるという予想を示した。
INN電によると、ウドンタニー県内 の赤服軍団を率いている強硬派として知られるクワンチャイ・プライパナーが、反政府活動の中止 を発表。
先に明らかにされていた25日に計画されている一万人規模の反政府集会に関しては、放送関連機材 が押収されている自らが主催するコミュニティー・ラジオ局向けの機材調達の資金調達目的の集会 に変更して開催される予定。
昨年末頃のTVタイの報道によると、クワンチャイが主催するラジオ局は、ルークトゥン歌手のサー ヤン・サンヤーのプロモート目的で開設された所謂ルークトゥン放送局で、クワンチャイが県内に 組織したサーヤンのファンクラブが草の根の赤服軍団の動員に多大な貢献をしていた。
また、クワンチャイは、反独裁民主主義同盟のDTV系幹部と一時断絶するきっかけになったプア・タ イ党への資金支援要求の際に、メディアに対して活動資金の捻出に困窮しており、放送機材や自宅 等が銀行に差し押さえられている他、シアン・イサーン代表のノックノーイ・ウライポン♀やその プロモーターからも借金をしていた事を明らかにしていた。
パニターン暫定政府報道官はINN電の取材に対して、「非常事態宣言解除後に再度過激な事 態が発生し、通常法で解決不能な状態にまで発展した場合には、通常法に変わり非常事態宣言や戒 厳令、国内治安法の適用による情勢掌握が可能である。」との認識を示した。
国内治安法はクーデター政権時代末期に制定された法律で、デモが過激化した場合には政権が国内 治安法の初適用に乗り出すと見られ、またアピシット首相も国内治安法の適用も含めて検討を行う 可能性を示唆していた。最終的に従来からの非常事態宣言適用による解決に乗り出した背景に、「 政治集会弾圧や言論弾圧目的で恣意的に運用され得ると指摘されている中で、強行採決された国内 治安法の適用例を作りたくない。」との思惑が働いていた。
安全保障担当兼副首相のステープは、「本日、非常事態宣言が解除 されたが、これはアピシット首相が一刻も早く同宣言を解除したいとの意向から決定したものだ。 」と明かした。また、「非常事態宣言が解除されたとしても、現在の状況をきちんと管理できると 確信している。」と述べた。
そして非常事態宣言の解除に伴い、タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のウィラ、ウェー ン、ナッタウットの3名が釈放されることについて、「警察が刑事法を利用し裁判所に拘束を続け るように申請できる。」としている。
反独裁民主主義同盟第2幹部団のソムヨット・プルゥクサーカセームスックは、25日にサ ムットサーコン県内で開催する方向で調整を進めていた集会の開催場所をクルングテープのサナー ムルワンに変更した事を明らかに。
先にソムヨットは、当局の嫌がらせを受け当初予定されていたサムットサーコン県内のマハーチャ イ市場での集会の開催を断念し、県内の別の場所で集会を開催する方向で調整を行っている事を明 らかにしていた。
ソムヨットによると、「今回の集会では逮捕されている同盟幹部の釈放、閉鎖措置が講じられたDス テーションやコミュニティーラジオ局の放送再開、1997年憲法の再運用を主テーマにした演説やア メリカ所在のタイ人の電話演説も予定されている。」という。
また、「チャトポン・プロームパンやポンテープ・テープカンチャナ、スナイ・チュラポンサトン 等に対して集会への参加を呼びかけているが、発表時点では参加の可否に関して確認がとれておら ず、また、まだ出演するかは確認できていないもののタクシンの電話出演に備えた準備を整えてお く予定だ。」という。
前後してチャトポンは25日の集会への参加を見合わせる意向を明らかにしている。
また、同盟は、サナームルワンでの集会が終了した後にアユタヤー、チエンマイ、ウドンターニー 、ノンタブリーを初めとする地方での集会を巡回開催する予定を明らかに。
タクシン派のナコーンラーチャシーマー反独裁民主主義同盟(UDD)幹部チャローンは、明 日UDDを中心とした赤服軍団が集会を予定している王宮前広場に、参加する方針を明らかに。
チャローンによると、今回の集会参加の目的は、現憲法から1997年憲法に戻すこと、首相の辞任ま たは議会解散をすること、赤服軍団の集会を強制排除したことで、多数の行方不明者を出した責任 を政府に取らせることとしている。
今回の王宮前広場での集会は、当初サムットサーコン県で行う予定だったものの、非常事態宣言が 解除されたことから、クルングテープ都内での集会が可能となったため、変更したものと見られて いる。
訪問先のアメリカでクリントン国務長官と面会したカシット外務大臣は、面会の席上で同 国務長官が07月にタイを議長国として開催される見通しになっている東南アジア諸国連合外相会議 への出席を明らかに。
クリントン国務長官の夫のビル・クリントン元大統領と同じジョージタウン大学出身のカシット外 務大臣によると、「会談の席上でアピシット政権が国内和解に取り組むと共に民主主義を前進させ るために憲法の一部条項の改正に取り組む方針である事を説明した際には、国務長官からタイ国内 の政治的な安定性やタクシンの政権攻撃等に対して疑問を呈するようなコメントは聞かれなかった が、国境線を挟んだ衝突に発展し得るタイ・カンボジア間の国境紛争問題に対しては強い懸念を示 していた。」という。
新聞記者協会のプラディット事務局長は、ネーションチャンネルの取材に対して、「13日 にクルングテープのラーチャプラーロップ通り上で赤服軍団の女性の髪の毛を引っ張った記者とさ れる男性の素性を初期調査段階では確認することができなかった。」と明らかに。
「問題の男性は当時軍服と同じカーキ色のシャツにカメラと記者証を首からぶら下げていた事が確 認されているが、プラディット事務局長によると、これまでに現場に居合わせた記者やカメラマン に確認した結果、全員から当該男性に関して心当たりがないとの回答が得られており、また記者で あれば大抵現場の他の記者と面識があることから、当該男性が記者である可能性はきわめて低いと 考えられる。」という。
また、プラディット事務局長によると、「引き続き調査を行った結果、男性が記者やカメラマンで はない事が確認できた場合は、当該男性が記者だったと主張したサンスゥン陸軍報道官に対して発 言に対する責任をとるよう要求する方針だ。」という。
タイ中部チョンブリー県バーンラムン郡パタヤのロイヤル・クリフ・ビーチ・リゾートで 開催される予定だった東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3、プラス6会議が、パタヤ赤服軍団に よって同ホテルが襲撃され開催を中止に追い込まれたことについて、同ホテル取締役社長パガーは 、損害額が1440万Bに達したことを明らかに。
「ガラスを破壊され突入された上で、内部の食器、テーブル、椅子等が破壊され、この影響で多く のセミナー等のイベントがキャンセルされた。」という。「現時点で政府から何も支援に関する連 絡はない。」とのことだ。
タイ地元紙によると、パガーは事件のことについて、「あの事件はまるで悪夢のようだった。自分 はまだ夢の中にいると思いたい。」と述べている。
民主党は、指名手配中のチャクラポップ元首相府相の旅券を無効とするよう外務省に要請 。タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャクラポップは、過激な反政府活動を指 導したなどの容疑で逮捕状が出ていたが、治安部隊がデモを制圧した直後に出国。
先に外国メディアとのインタビューで、「UDDによる地下活動や武装闘争の可能性」に言及した。民 主党は、「外遊中のカシット外相が帰国ししだい、旅券無効措置について協議したい。」としてい る。
04月25日(土)アピシット首相は、未 明に首都圏警察本部バーンスゥー署が身柄を確保した軍関係者2人を含む6人組の男から押収され たM16と政治的な動きとの関係に関して確認を避けた。
問題の事件は、25日04時過ぎにモーチット長距離バスステーション前の高速下で約50人の屈強な男 の集団が二手に分かれて激しい口論を展開しているとの通報を受けたバーンスゥー署員が、仲裁に 入ると共にM16一挺、39発の銃弾、銃弾30発が装填されたマガジン2個、刃物1個を所持していた容 疑で一等陸曹等2人の軍関係者を含む6人の男の身柄を確保したというもの。各メディアの報道に よると、6人組の代表格と見られる高速下の土地の借地権をタイ国鉄から取得した企業経営者の男 (40)は、「押収されたM16等の武器類は、件の土地の一部を駐車場として使用していた長距離バス 運転手等に対して嫌がらせをしていた相手グループに所属している女性が所持していたバックパッ クの中に入っていたもので、自分たちとは関係ないものである。」と主張。
反タクシン派団体、民主主義市民連合(PAD)の創設者で、今月17日に銃撃を受け負傷した ソンティ・リムトーングクンが、入院先のチュラロンコーン病院を退院し、都内の自宅に戻った。 ソンティは同日、東部ラヨーン県で開かれた政治コンサートと名付けられたPADの集会にビデオリン クを使用した演説で、「暗殺未遂の背景にPADの解体もしくは新たな衝突の事態を引き起こしたいと の政治的な思惑がある。」、「自分が暗殺されるような事があっても神聖なタイの大地が守護して くれているPADの拡大を止める事はできない。」と述べた。
ソンティは車で都内を移動中に銃撃を受け、銃弾の破片が頭に刺さり手術を受けた。車は数十発発 砲され、ソンティの運転手と秘書が重軽傷を負った。使用された銃弾はタイ陸軍第1管区のもので あることが明らかになっている。
夕方からタクシン派団体、反独裁民主主義同盟 (UDD)は、クルングテープなど中部6都県に発令されていた非常事態宣言が24日に解除されたこと を受け、クルングテープの王宮前広場で2000人規模の反政府集会。UDDの幹部の多くは拘留・保釈中 で参加せず、国外逃亡中のタクシンからの電話出演は、連絡を取ることかできなかったとして取り やめになった。先に電話出演が予告されていたアメリカ在住の者はシカゴ在住のウェーン・トーチ ラーカーンの息子のサラックタムだった模様。
「今後毎週土曜日に反政府集会を開催する。」と発表。「現政権打倒のため新たな戦いに入る。」 と宣言。開催地は、ロッブリ、アユタヤ、チエンマイ、ナコンシータマラートなど全国15県の中か ら随時選ばれる予定。05月中頃にナコン・シー・タマラート県やパタルン県等の南部で集会を開催 し、その後05月の流血事件が発生した05月17日から20日にかけて再度大規模集会をクルングテープ で開催。
また、事実上今回の集会を取り仕切った同盟第2幹部団のソムヨット・プルゥクサーガセームスッ クは政府に対して、赤服軍団の活動に対する脅迫行為をやめ民主主義の創成に努める事、国家規範 を脅かす二重基準の中止、全ての層を平等に扱うこと、Dステーションや地方のコミュニティーラジ オ局から押収した放送用機器の返還を要求。
一方、ウドンターニー県内で開催された赤服軍団の集会では、当初主催者のクワンチャイ・プライ パナーが政治的な主張から離れ主に08日から14日までクルングテープで開催されたデモに参加した 者からの排除行動時の体験談や当局からの暴力等に関する報告を中心に行う方針である事を明らか にしていたが、その後の報道によると、プア・タイ党所属のトーンディー・マニッサーンの演説も 行われていた模様。
また、今回の集会の主目的であるコミュニティーラジオ局の通常放送再開に必要な機器の購入代金 35万Bの調達に関しては、20時頃までに20万B以上の寄付が寄せられているという。
04月26日(日)アピシット首相は定例 政見放送の中で、「非常事態宣言発令期間中に首相やステープ副首相が一時宿泊場所として使用し ていた第1地区国軍本部のカニット本部長宅内で使用人のルゥーイ県出身の兵卒が死亡した事件と 非常事態宣言や政治とは無関係である。」と語った。死亡した兵士は14日、官舎のトイレで転倒し たとして病院に送られ、翌日死亡。頭を強く打ったことが死因とされている。
この発言はプア・タイ党が男性の母親に近づき、政府による反独裁民主主義同盟のデモ隊強制排除 の攻撃材料として男性を非事態宣言の犠牲者として取り上げる動きを見せている事を受けたもの。 アピシット首相によると、「自分やステープ副首相が第1地区国軍本部長宅に滞在していたのは12 日と13日だけで、死亡した男性は14日に事故を引き起こした後に激しい頭痛を訴えた後に死亡した という話しか聞いていない。」という。
法務省法医学研究所のポンティップ所長は、「『医師資格を持つ旧タイ・ラック・タイ幹部のトサ ポン・セーリーラックやプア・タイ党議員のスラウィット・コンソムブーンの立ち会いの下で司法 解剖を行って欲しい。』とする男性の母親と政治が絡む恐れがある状況下で司法解剖を行う事がで きないとする研究所との間で話し合いが平行線を辿り最終的に法医学研究所による司法解剖を断念 した。」と明らかにしている。
その後、スラウィットの交渉によりシリラート病院がトサポンやスラウィットの立ち会いによる解 剖に応じた。この解剖にはプア・タイ党の報道担当等も立ち会う予定だという。
一方、アピシット首相は、改めて同盟のデモ隊に対する排除行動の際に死亡者が出ていない事を確 認し、同盟の自警組織員とされる2人が殺害された上で手足を縛られチャオプラヤー川に遺棄され た事件に関しては、「軍が強制排除に乗り出していた13日夜から14日朝にかけて生存していた事が 確認できている。」と明らかにした。
政府が恩赦でタクシン派政治家らの公民権を回復するという動きを見せていることに対し 、複数の市民団体が、反対する姿勢。この恩赦案には、反タクシン派、民主主義市民連合(PAD)が 当初から強く反対している。
アピシット首相は、テレビ番組の中で、タイ・ラック・タイ党やパラン・ブラチャーチョン党など の元役員合計220人の公民権回復の是非を問う国民投票の実施という恩赦案の具体化に言及。
これに対し、複数の市民団体が、「平和と国民和解にはつながらない。逆に状況を悪化させかねな い。」などと批判意見を表明。なお、恩赦の対象者には職権乱用で禁固2年の有罪が確定したタク シン(元タイ・ラック・タイ党党首)も含まれるが、アピシット首相は、「恩赦では解党に伴う公 民権停止処分が無効とされるに過ぎない。」としている。
タクシンが現在のアラブ首長国連邦(UAE)内にとどまっているとの一部報道について、ア ピシット首相は日、「確認がとれていない。外務省が調査中。」と発表。 タクシンは先にドバイからアフリカに向かったと報じられたが、実際はUAEから出ていないとの見方 が強まっている。
また、パニット外相補佐官が先に、「UAE当局がタクシンにUAEをタイ政府批判の拠点に使わせない と約束した」と述べたが、側近によれば、「UAEがタクシンを入国禁止とした事実はない。」とのこ と。
04月27日(月)ネーション系の英字速 報は、消息筋からの情報として、「現在国外逃亡中のタクシンがモンテネグロのパスポートを使用 してリベリアに入国した。」と報じた。「モンテネグロのパスポートを使用して20日にアフリカの リベリアに入国し23日に出国していた。」という。
タクシンに関しては、先にニカラグアから外交旅券の発給を受けていた事が確認されており、また 、タクシン自身がファー・イースタン・エコノミック・レビュー誌とのインタビューの中でヨーロ ッパを含む複数の国のパスポートを所持しており、また複数のヨーロッパの国の居住ビザを取得し ている事を明らかにしていた。
一方、「タクシンがカンボジアのパスポートを所持している。」と一部報道が報じている事に関し て、ステープ副首相は、「事実関係を確認していない。カンボジア訪問予定のプラウィット防衛大 臣に対して事実関係の確認を依頼する考えもない。」と表明。
タイ外務省によると、反政府デモで中止された東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、支那 、南朝鮮などの首脳会議を06月にタイ南部のプーケット島で開催する計画について、日本と支那、 南朝鮮が警備面に不安を示し、タイに警備計画の詳細を伝えるよう求めた。
反独裁民主主義同盟シンパのカッティヤ・サワディポン少将は、「独自調査により、軍に よる強制排除により死亡した同盟のデモ隊関係者が1人もいなかった事を確信している。」と明ら かに。
また、プア・タイ党が、カニット第1地区国軍本部長宅付きの兵卒が死亡した背景に、同本部長宅 内にアピシット首相等が滞在している事を件の兵卒がSMSで母親宛に知らせたことにあると指摘して いる事に関しては、「これまでの軍人として経験から、軍の上官が罰を与えるために部下に銃で殴 るような過激な命令を下すのを見たことがないことから、指摘は事実ではない可能性が高い。」と の認識を示したが、兵卒の死因の背景に政治が絡んでいる可能性に関しては否定しなかった。
プア・タイ党のスラポン・トーウィチャックチャイヤクンは、タクシンの右腕だった事で も知られているネーウィン・チットチョープがタクシンに対して国王への挑戦をやめるよう呼びか けた記者会見の模様を収めたビデオCDがチエンマイ県内のガムナン宛てに配布されている事を明ら かにし、首相に対して、当該CDがネーウィン派が大臣、副大臣を務めている内務相の権限で各地の ガムナンや村長等の地域リーダーに配布されたのか調査するよう要請し、ネーウィンの実父である チャイ下院議長に対して息子に社会を混乱させる行為に出ないよう働きかけるよう要請。
2007年末に行われた総選挙の際にタクシンのお面をかぶって地盤であるチエンマイ県内で遊説活動 を展開し物議を醸した事でも知られるスラポンによると、「ネーウィンの記者会見ビデオCDの配布 は、社会対立を煽り国内和解の実現をより難しくさせるだけでなく、政府が配布を計画している100 万枚の強制排除行動の真相報告関連のCDと相まった親政府派と反政府派との間の新たなCD戦争を引 き起こす火種になり得る。」という。
アピシット首相は、タイ情報局(NIA)が発表したように、以前のタイ共産党(CPT)のよ うな暴力を中心とした活動を重視している某団体があることを認めた。
だが首相は、「多くの国民はこのような行為に賛同することはないだろう。」と、」政府が団体の 要求を聞き今後解決に向けて交渉を続けていく。」と述べた。
関係筋によれば、大規模な反政府活動を展開してきたタクシン派の反独裁民主主義同盟 (UDD)が、「タクシン創設のタイ・ラック・タイ党(2007年05月解党)の元幹部らに対し、UDDを 率いるよう要請している。」という。
これは、UDDが現在、幹部連が先の首都騒乱の責任を問われ逮捕されるなどしてリーダー不在となっ ているため。同筋は、「元タイ・ラック・タイ党役員のプロムミンやプムタム、元党顧問のクリエ ンカモン、元党首代行のチャトゥロンなどが要請を受けている。彼らは数日中に返答する見通し。 」と明らかに。
タクシン派プア・タイ党幹部のサクダ議員は、「名前のあがっている4人はいずれも経験、実績の ある政治家。彼らが参加すればUDDの活動が強化される。」と述べたが、UDDが彼らに協力要請し ているかどうかについては明言を避けた。
タクシンが英フィナンシャルタイムズ紙に対し、タクシン政権(2001〜2006年)を追放し た2006年09月のクーデターについて、プミポン国王が、「プレム枢密院議長、スラユット枢密顧問 官らから事前に説明を受けていた。」と話したことについて、タイ当局は「発言内容は事実無根で 不敬罪に抵触する可能性がある。」として調査に乗り出した。
タクシン政権には1970年代に軍事政権の弾圧を受けた元学生活動家が多く入閣し、政権内部で立憲 君主制から共和制への政体変更が検討されたという報道があった。タクシンはこうした報道を否定 し、王室への忠誠をプレム議長らに誤解されたのがクーデターの発端と主張している。
パニット副外相は、「アラブ首長国連邦(UAE)は、タクシンを投資家として受け入れると しているが、今後UAEをタイ政府批判の拠点に使わせないとも約束している。」と改めて強調。
タクシンはドバイの事務所で外国メディアのインタビューに応え、タイ政府を批判する発言を繰り 返していたが、副外相によれば、「今後このような活動は許されない。」という。また、元タイ・ ラック・タイ党幹部がドバイでタクシンに会ったとの報道について、副外相は、「ドバイでなにが 起きているのかはわからない。」と述べ、「元幹部の渡航を禁止することは不可能。」と発言。同 元幹部はタイ・ラック・タイ党の解党に伴い公民権5年停止となったが、出国は制限されていない 。
国軍の定例人事異動が、アピシット首相の承認をもって発表。関係筋によれば、この人事 で国軍内の主要ポストからタクシン派が一掃されることになった。定例人事異動は年度の半ばと末 の年2回。
2006年9月の軍事クーデター以降、タクシン派が主要ポストから外されてきたが、今回の人事で、 影響力の大きなポストにはタクシン派は1人もいなくなった。タクシン政権(2001〜2006年)は、 タクシン派を起用することで国軍を完全な統制下に置こうとしたが、結局失敗し、軍事クーデター で倒されることになった。
04月28日(火)反独裁民主主義同盟幹部のチャクラ ポップ・ペーンケーは逃亡先で行われたBBCとの電話インタビューの中で、「近々赤服軍団は早期の 総選挙を実現させるために武装闘争を含むあらゆる手段を講じて不当に成立にした政府に立ち向か うことになる。」との考えを示した。
発言の中でチャクラポップは、「政府による非常事態宣言の発令により、赤服軍団は、従来の非武 装・無血を旨とした時間を無駄に消費する抗議活動の展開から地下闘争の展開へと転換を迫られる 事になった。もはや非武装・無血が意味をなさない状況下では赤服軍団は武器を手にして不当な政 府に立ち向かうしかない。」と発言。
午後反独裁民主主義同盟DTV系幹部のウィーラ・ム シッカポン、ナタウット・サイクア、チャトポン・プロームパンが共同記者会見を開き、「ソンク ラーン期間中に行われた一連の同盟のデモ活動及び当局による強制排除行動の清算を行うために大 規模集会を開催する方針である。」と明らかに。
ウィーラによると、「大規模集会の開催時期及び開催場所に関しては向こう2〜3日(報道により 1〜2日)以内に明らかにできる見通しで、また集会は平穏、非武装を旨に行う考えである。」と いう。
また、Dステーションの放送再開時期に関しては、ウィーラは、「自分たちはDステーションの経営 者ではなく、あくまで番組の進行役でしかない。」と強調し、「現在局関係者が法に則った手続き を進めていることから、今週中には放送再開日等の詳細が明らかになるのではないか。」と語った 。
タクシンは、ノパドン元外務大臣を 通して各メディアにメールで送信された声明文の中で、自らが反独裁民主主義同盟のデモ隊による 過激な行動を扇動したとする指摘を否定。
「民主主義のための平和な戦い」と題された声明文の中でタクシンは、「自らがデモ隊が過激な手 段を使用する事を支援し支持したとする政府の指摘は不当な政治的な言いがかりである。」と述べ た。
頻繁にビデオ・電話出演し、デモ隊が東南アジア諸国連合関連会議を中止に追い込んだ日にはビデ オ演説の中で中止に追い込んだデモ隊を激賛し、声高に「今こそ革命のため行動を起こすときであ る。」と語り、全国の同志に決起を促していたタクシンは、「常に平穏を旨とした民主主義のため の活動の展開を訴え、過激化する事なく忍耐を旨として政府からの挑戦に対処するよう訴えてきた 。」という。また、タクシンは、「アピシット政権の妨害はあるが、真の民主主義を実現するため の活動を続ける。」との考えを改めて示した。
警察庁は、先の首都騒乱の責任を問われ指名手配中のチャトポン、プア・タイ党議員の逮 捕許諾をチャイ下院議長に請求。これは、国会議員に国会会期中の不逮捕特権があるため。議会で は近く、警察の要請を検討する予定。
これに対し、国会閉幕後に出頭するとしているチャトポンは、「議会で論議するまでもない。」と 反発したが、「議会が決定を下せば、これに従う。」との考え。
関係筋によれば、「タクシン派のプア・タイ党は、先の首都騒乱で支持を大幅に減らして おり、次期総選挙では議員の大量離脱で党勢が大きく削がれる可能性がある。」という。 総選挙がいつになるかは定かではないが、同筋は、「プア・タイ党議員187人のうち110人までが鞍 替えを考えている。」と指摘。「すでに東北部出身議員の一部が、ネウィン元副農相率いる与党へ の移籍を決めた。」との報道も。同筋によれば、「過激な反政府活動でプア・タイ党の議員に逮捕 状が出たことなどで同党の支持率が下がっている。このほか、同党を陰で操っているタクシンの今 後の出方が読めないことも、プア・タイ党議員にとっては不安材料となっている。」とのこと。
04月29日(水)プア・タイ党が首都騒 乱を調査する下院特別委員会の設置を要求し、受け入れられなければ、政治的混乱を解決するため の国民和解委員会設置計画をボイコットする姿勢を示したことに対し、アピシット首相は、「真意 を測りかねる。」と述べた。
政府、野党、上院の首脳は27日、特別委設置案について意見を交換し、これを見送ることで合意。 しかし、翌28日、プア・タイ党は、態度を一転させ、「下院特別委を設置しなければ、政府に協力 しない。」との方針を明らかに。
アピシット首相は、「国民和解委員会の設置は、先の上下両院合同会議で圧倒的な支持を受けて決 まったもの。非民主的との批判は当たらない。今は全員が国益を第一に考えるべきとき。ほかに理 由があるにしろ、多数意見に従うのが筋。」としている。
関係筋によれば、「タクシンが昨年08月初めの国外逃亡後に2度にわたりプライベートジ ェットでカンボジアを訪れた事実をタイ空軍が確認している。」という。
首相時代の職権乱用の罪に問われていたタクシンは、最高裁の許可を得て支那を訪れたが、北京で 妻ポチャマンと合流し、そのまま英国に逃亡。最高裁は被告不在のまま禁固2年を言い渡し、タク シンが再審手続きをとらなかったため昨年11月に有罪が確定。
同筋は、「タクシンのプライベートジェットについては、空軍司令官がレーダーセンターにその動 きを補足するよう命じていた。プノンペンとココンに着陸したことが確認されている。」と明らか に。
また、先週来「タクシンがカンボジア政府発給の旅券を所持している。」と一部で報じられたこと については、カンボジアのテー・バン外相が、第6回タイ・カンボジア国境委員会が開かれたシア ムリアップでプラウィット防衛大臣と面会した際、報道を全面的に否定。さらに、「反独裁民主主 義同盟が集会活動を展開していた際に、タクシンがプノンペンのフン・セン首相宅近くで目撃され ていた。」とか、「ココンからビデオ演説を行っていたといった。」という噂に対し、「タクシン がカンボジア国内に潜伏している事実もない。」と明言。
ネーション系のタイ語速報によると、東北地方15県内に3800人以上の組織員を擁する、投 降した旧共産党関係者で構成される国家開発団関係者は、「国家に損害をもたらしたデモ活動や抗 議活動に合流していた。」との指摘を否定。
この発言に先立ち、予てから反独裁民主主義同盟の活動戦略と共産主義運動との類似性を指摘する 声が上がっていた中で国家情報連絡センター(NICC) が、共産主義勢力が違法な政治活動に関与し ている事を確認し、アピシット首相がタイ国内に共産主義運動が存在している事を認め、法を無視 し暴力を旨に政治的な主張を展開する者に対しては厳格に対処していく方針を確認した事を受けた もの。また、「国家開発団はタイ・ラック・タイ党の地方部における強力な支持基盤の1つとされ 、また組織員が共産党時代に培ったオルグの手法が初期の頃のタイ・ラック・タイ党の支持基盤拡 大に多大な貢献をしていた。」とされていた。
反独裁民主主義同盟幹部で1992年の民主化運動を主導した主要な1人としても知られるウ ェーン・トーチラーカーンは、予定通り1992年05月17日から19日にかけて発生した血の5月から17 周年目となる05月17日に大規模集会を開催する方針を確認。
また、同盟第2幹部団のソムヨット・プルゥクサーガセームスックは、05月02日にウドンタニー県 で開催が予定されていた集会の中止を明らかに。ソムヨットによると、この措置はウドンタニー県 内の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プライパナーから集会を妨害する動きがあるとの情報が 寄せられた事を受けた措置で、05月09日にロッブリー県内で開催が予定されている集会に関しては 予定通り開催する予定。
一方、ネーション系のタイ語速報は,「29日夜にウドンターニー県内で赤服軍団約350人が集まった 集会が開かれた。」と報じた。この集会は、旧マッチマー・ティパッタイ党公認候補だったナタヨ ット・パーチュワンが率いるウドンタニー県内の赤服軍団を中心にチャイヤプーム県やコンケーン 県、ノンカーイ県の赤服軍団が合流して開催されたもので、また主催団体はプア・タイ党選出下院 議員のスラティン・ピマーンメーティノット警察中佐からの支援を受けているというが、ウドンタ ニー県内の赤服軍団を率いているクワンチャイとの関係に関しては不明。また、集会の際に東南ア ジア諸国連合関連会議の開催を中止に追い込んだデモ隊を率いていた「アリスマン・ポンムアンロ ーンの電話演説も行われた。」という。
反独裁民主主義同盟は、「民主主義市民連合の顧問弁護士が13日にクルングテープのペッ ブリー通りソーイ5及びソーイ7周辺で発生した同盟のデモ隊と住民との衝突扇動していた。」と 指摘。
同盟は、衝突発生当時に連合の顧問弁護士として、またタイ電力発電公社民営化無効訴訟やiTVの不 当解雇訴訟等のタクシン政権やタクシン系企業を相手取った訴訟でことごとく勝訴を収めてきた事 でも知られるニティトン・ラムルアが赤服軍団に暴行を振るった若者グループ(発言のまま)を統 率していたことや、連合の自警組織のリーダーが現場にいた事を裏付けるビデオを公開し、「問題 の衝突は連合による情勢扇動により発生した。」と指摘。
プーチャッカーン紙の速報が、「国家警察本部 管下の捜査班が民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクン暗殺未遂事件に絡んで軍人2 人、民間人1人の身柄を拘束し、クルングテープ都内で取り調べを行っている。」と報じた。
しかしINN電は、「首都圏警察本部のウォラポン本部長が、『逮捕が事実なのか、それとも単なるデ マなのか現時点でははっきりと答える事はできないが、少なくとも首都圏警察本部管下の捜査班か らは容疑者を逮捕したとの言質を得られていないことから、おそらくデマであろう。』と語ってい る。」と報じている。ただし、ウォラポン本部長によると、「取材時点では国家警察本部管下の捜 査班による逮捕の有無に関しては確認できていない。」という。
25日に国家警察本部管下の捜査班を率いているアサウィン本部長補佐が、「向こう7日以内に事件 に関する良いニュースを届ける事ができるだろう。」と語っていた。
04月30日(木)旧タイ・ラック・タイ 党幹部で反独裁民主主義同盟系テレビ局Dステーション会長のアディソン・ピヤンゲートは、向こう 2週間以内に新Dステーションを立ち上げ放送を再開する方針を明らかに。
また、アディソンは、「Dステーションは民主主義市民連合系のASTVと同じ方式を採用した合法的な 放送局である。」と指摘し、首相官邸や空港の占拠という暴挙に出た連合系のASTVに対して閉局措 置を講じず、Dステーションに対してのみ閉局措置を講じた政府の二重基準体質を非難。
ただし、ASTVに対しては、今回の会見で合法であると主張したアディソン自身が執行部に名を連ね ていたタイ・ラック・タイ党政権が違法として講じた放送遮断措置に対抗して提訴された行政訴訟 により放送継続を認める仮処分決定が下されており、連合と対峙していたサマック元首相も仮処分 により ASTVに対して閉局措置を講じる事ができない事を認めており、また、今回の閉局措置に抗議 しているアディソン自身が、自らか参画していたタクシン政権による政府に批判的なコメンテータ ーの地上派メディアからの放逐や政府に批判的なコミュニティーラジオ局に対する閉局処分や当局 によるハラスメント等のメディア弾圧やチャルーム元内務大臣によるASTVのケーブルテレビ配信の 遮断を各県知事に命じた行為を非難したという話も聞かれたことがない。
反独裁民主主義同盟第2幹部団のソムヨット・プルゥクサーガセームスックは、閉局措置 が講じられているDステーションの放送再開を要求するため、05月06日に首相官邸に向けたデモ行進 を行う事を明らかに。05月06日10:00にラーマ5世像前広場に集合後、放送再開を要求する書状を提 出するために首相官邸に向けデモ行進を行う予定。また、ソムヨットは、新Dステーション立ち上げ の資金調達を兼ねた集会をロッブリー県やチエンマイ県等で行う方針。
サーティット首相府大臣は、「プア・タイ党や地下からゲームを仕掛けている勢力による 意図的に反独裁民主主義同盟のデモ隊に対する強制排除行動関連の情報を歪めて流布する動きがあ る。」と指摘し、「このような危険な情報の流布に対処すると共に社会に真実を伝えるために専門 サイト「www.factreport.go.th」を開設する。」と明らかに。
このサイトは今週中に正式に立ち上げられる予定で、「『モが如何に平穏を旨に行われていなかっ たか。』を伝えるデータやビデオクリップ等を閲覧する事ができる。」という。
タイのアピシット首相は、「今後6〜8ケ月で憲法改正と政治的な安定回復に成功した場 合、タクシン派野党が求める解散総選挙に応じる。」と明らかに。大まかな政治日程と目標を示す ことで、タクシン派の動きを抑え、一時的にせよ政治的な安定を得るのが狙いとみられる。
タクシン派は2001年、2005年、2006年(裁判所命令で無効)、2007年と4回連続して総選挙で勝利 するなど選挙に強く、早期の解散総選挙はアピシット首相率いる民主党にとって大きな賭け。首相 が総選挙をちらつかせて時間を稼ぎ、タクシン派の弱体化を待つ可能性もある。
首相が本当に解散総選挙に臨むとしたら、市民権停止処分を受けている200人以上の有力政治家への 恩赦が鍵を握りそうだ。これらの政治家は2007年、2008年に選挙違反で解党されたタクシン派2党 とタクシン派のパートナー2党の役員で、タクシンのほか、現在の民主党連立政権発足の立役者で あるバンハーン元首相、ネーウィン元首相府相らが含まれる。ほとんどは選挙違反に直接関与して いなかったとみられるが、2007年に軍事政権が導入した規定により、解党で5年間の市民権停止処 分を受けた。現在のタイ下院は議員の多くがこうした表舞台に出られない有力政治家の代理人で占 められ、国会の威信低下、閣僚の人材不足につながっている。
恩赦自体はタクシン派が言い出したことだが、アピシット首相は党内の反発にも関わらず、これに 応じる姿勢。というのも、市民権停止中の有力政治家の多くはすでにタクシン派を見限っていると みられ、表舞台に復帰すれば、短中期的にせよ、民主党に協力する可能性が高い。そうなれば、総 選挙で民主党を中心とする勢力がタクシン派を破ることも夢ではない。
過去4年のタイの政争は選挙で選ばれたタクシン派政権が反タクシン派のデモや軍事クーデター、 司法判断で政権を失うというパターン。アピシット首相は、場外乱闘に発展した政争を国会内に戻 すには民主党が選挙で勝つしかないと見極め、政略を組み立てている模様。
サティット首相府相は、「国内治安作戦司令部(ISOC)が先の騒乱制圧に関する誤解を解 くためキャンペーンを開始した。」と言及。
これは、反政府勢力のタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)と野党プア・タイ党が「武力弾圧で 死亡したデモ参加者がいる。」と主張しているため。これに対し、政府は死者の存在を否定し、軍 部も適正な暴動制圧と説明。
キャンペーンでは、兵士4000人あまりが各地に派遣され、市民に暴動制圧の正当性を訴える予定。
サティット首相府相は「軍が不信感を払拭するために自発的に始めたことだ。」と説明。だが、一 部で「軍が政府の手先となって国民を洗脳しようとしている。」との批判も出始めている。
最高裁判所は、廃水処理場建設に絡む汚職で禁固10年の刑を受けたワタナ元副内相の再審 請求を棄却したことを明らかに。
これで国外逃亡中とされるワタナ元副内相の有罪が確定。最高裁の判決に対しても、新証拠があれ ば再審を請求できるが、「新たに17人に証言させるという今回の再審請求は、これまでの事実認定 を覆すには至らない。」と判断された。
ワタナは保釈中の昨年半ばに姿をくらましたため、被告不在のまま、有罪判決が下された。現在、 カンボジアに潜伏中との見方が有力。
政府、野党、上院は、先の首都騒乱について事実関係を究明する2つの特別委員会を設置 することで合た。これら特別委はそれぞれ上下両院議員と民間人の40人からなる。また、「憲法改 正も検討する。」という。
調査・検討に期限は設けられていない。だが、チャイ下院議長は、「できるかぎり早く作業を終え るべき。」としており、政府首脳のチンナウォン議員も、「騒乱の調査は45日以内に完了するだろ う。」との見通し。
05月01日(金)タクシンは、ノパドン元外務大臣を 通して各メディアにメールで送信された「真の民主主義の基本には国家的和解がある。」と題され た第2号声明文(2/2552)の中で、「反独裁民主主義同盟の過激化を背後で扇動していた。」との 指摘を再度否定。
声明文の中でタクシンは、「民主主義を要求する国民で構成されたデモ隊が軍の武力により制圧さ れて以来、『タクシンが国家を混乱に陥れたデモ隊の指導者で民主主義を要求していたデモ隊はタ クシン及びその一族の利益のために動いていた。』とする国家・国民の利益に反する組織的な情報 操作が行われている。」と指摘し、「これまで自分が行ってきたデモ隊への声援や自分に対する公 正を要求する行為は、全てタイ人として共に真の民主主義、公正な社会の実現をさせたいとの気持 ちからきたものだった。」、「真の民主主義は国民の和解の上で成り立ち、また国民の和解無くし て国家を存続させる事はできないという事を信じる者としてデモ隊に対して過激な手段を講じず非 武装を旨に活動を展開するよう呼びかけてきた。」と主張。
05月02日(土)防衛省のチッタサック 報道官は、06月にプーケット県内で開催が予定されている東南アジア諸国連合+3及び同+6の警備体 制に関して協議するための関係当局者会議を来週中に招集する見通しを明らかに。この発言は、先 にステープ副首相が同会議関連の警備の統括を防衛省に要請した事を受けたもの。
一方、02日午前、会議開催地の視察のためにプラウィット防衛大臣や三軍の司令官等と共にプーケ ット県に向かったステープ副首相は、「既にプラウィット防衛大臣を総責任者として軍に対して会 議に参加する首脳の警備に向けた体制作りを要請していることから、パタヤで発生したような会議 の開催が中止に追い込まれるような事態に至ることはない。」との考えを示した。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンはネーション系のタイ字週刊誌と行 われたインタビューの中で、「パタヤ及び内務省内で発生した首相を狙った襲撃と自らを狙った暗 殺未遂は旧態依然とした政治を志す同一グループによる犯行である。」、「一連の事件に王族に近 い大物女性が関与していた。」と発言。
発言の中でソンティは、「片方は無傷ですみ、もう片方は狙われた者が負傷を負うという結果に終 わったという些細な違いがあるものの、首相への襲撃及び自らを狙った暗殺未遂は、何れもクーデ ター実行の大義名分作りのために行われた暗殺未遂事件だった。」と指摘。「特に自らを狙った事 件は、発生数日前から実行グループの野望を曝き追求を開始していた事が背景にあった。」という 。
さらに、ソンティは、「旧態依然とした政治を志向する軍内の一部勢力と手を組んだ政治勢力が実 権の掌握を狙っている。」と指摘。「その一例としてプラウィット防衛大臣が内務省の一部官僚や 国家警察本部長である実弟を初めとする一部の警察官僚を取り込み。更に現連立第2党のプームチ ャイ・タイ党に資金を投下して議会を解散に追い込み票買収により実権の掌握を狙っている。」と 指摘。
しかし、「プラウィット防衛大臣が暗殺計画に関与していたのか。」との問いに対して、「プラウ ィット防衛大臣やアヌポン陸軍司令官がタクシンに近いだけでなく、特にプラウィット防衛大臣は 旧タイ・ラック・タイ党幹部のスダーラット・ゲーユラパン♀に近く、またプラウィット防衛大臣 とアヌポン陸軍司令官の両名には思慮が足りない部分がある。」と指摘したが、「暗殺計画への関 与に関しては、自分と同じく国家、宗教及び王室を守るべき立場にある人物が関与している。」と 語るにとどめた。
奇しくもソンティを初めとする連合幹部が、暗殺未遂事件が発生する数日前から旧態依然とした政 治の復活を志す勢力批判の一環としてプラウィット防衛大臣及び同大臣付秘書官長のノパドン・イ ントラパンヤー陸軍大将に対する批判を強めていた。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンが、自らからへの暗殺未遂事件に関 与したと指摘したとされる王族に近い大物女性こと国境に展開する軍・警察・自警組織士気高揚財 団理事長のウィラヤー・チャワクン♀は、INNとのインタビューの中で暗殺未遂事件への関与を否定 し、「『自分が嘗てタクシンには王室に対する敬愛がある。』と発言したことがソンティの発言の 背景にある。」と指摘。
また、「財団の仕事を通して陸軍特殊部隊やスチンダー元首相やモンコン元防衛大臣といった軍出 身の大物と面識があるが、自分には軍に対して行使できるような影響力はない。」と語った。 ウィラヤーはシリキット王妃の側近としても知られ、2007年02月には南部国境3県域に展開してい る軍関係者激励及び被害者遺族への見舞金支給のためにヤラー県内を移動中に分離主義組織と思わ れるグループに襲撃を受けた。
現在閉局措置が講じられている反独裁民主主義同盟系テレビ局Dステーション会長のアディ ソン・ピヤンゲートは、「赤色テレビ局であるDステーションの双子放送局である桃色テレビ(TVシ ー・チョンプー)を開局する考えである。」と明らかに。
アディソンによると、「2週間以内の放送開始を目指して開局準備を進めており、正式放送開始次 第当局によるデモ隊鎮圧や第1地区国軍本部で死亡した兵卒関連の追及を開始する考えだ。」とい う。
また、民主主義市民連合系の「ASTVを違法である。」と主張し、公権力を行使して一度は同局を閉 局まで追い込んだ旧タイ・ラック・タイ党の幹部でありながら、今になってASTVと同じ配信方式を 採用する「Dステーションは合法である。」 と矛盾した主張を展開しているアディソンは、「Dステ ーションに対する家宅捜索は1955年に制定された昔の法律に基づき無許可で使用されていた極々一 部の放送関連機材の押収を目的として行われていたにもかかわらず、当局は不当に法律を乱用し放 送局全体までをも差し押さえてしまった。」、「今後この問題を司法の場に移して追求する考えで ある。」と明らかに。
05月03日(日)朝アピシット首相は定例政見放送の 中で、「既に東南アジア諸国連合加盟10カ国の保健大臣から07〜08日にクルングテープで開催され る新型インフルエンザ感染拡大防止対策について協議される東南アジア諸国連合保健相会議への出 席の打診があった。」と明らかに。
また、アピシット首相は、香港や南朝鮮といったアジアの国で新型インフルエンザ感染患者が発見 されている事に絡んで、「入国者に対するスクリーニングを強化してきた結果、これまでにタイ国 内で新型インフルエンザの感染者が発見されていない。」と確認。
また、プーケット県内で開催が計画されている東南アジア諸国連合首脳会議+3及び同+6に絡んで、 「すでに治安当局に対して十分な警備体制の構築に取り組むよう」指示し、「法律に照らし合わせ て会議の開催地から5卞發僚顕餠愡濮蔀屬鮃屬犬觧ができるか検討するよう要請した。」と明ら かに。
各出席首脳から、「『会議開催会場から5勸米發涼賄世悗離妊眤發凌入を禁止する事を条件に首 脳会談に参加する。』との打診を受けている。」という。
昼過ぎ反タクシン派の民主主義市民連合(PAD)の 創設者で、04月17日に銃撃され負傷したソンティ・リムトーングクンは事件後初めて記者会見の席 上で、PADの宿敵であるタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)にすり寄る姿勢をみせたほか、シ リキット王妃に近い高位の女性にも言及。この発言で、タイの政治混乱はますます深まる雲行き。
「自らを狙った暗殺未遂は、暗殺実行に向けた特別な訓練を受けた10人以上のグループで、車4台 に分乗し組織的に実行され、その中に大物軍関係者がいた。」と指摘したが、組織としての軍が関 与した可能性に関しては否定。
ソンティによると、「実際に襲撃に関与したグループは暗殺実行の十分な訓練を受けてはいたもの の、決してプロ並みの腕前を持っていた訳ではなかった。」という。
また、「マスコミ人と市民グループ幹部の2つの側面を持つソンティを狙った背景に、マスコミ関 係者だけでなくアピシット首相や黄色・赤色に関係なく市民グループを率いている者に対して脅迫 をかける意図があった。」、「権力奪取をもくろむ旧権力者が私を殺害することで市民運動と自由 ・公正な報道を潰そうとしたもの。」と述べた。
ソンティは車でクルングテープ都内を移動中に銃撃を受け、自身が銃弾の破片で頭に43針縫う怪我 したほか、運転手が重傷。使用された銃弾の一部はタイ陸軍のものであることが明らかになってい る。ソンティは、「実行犯は自動小銃の扱い方を知った兵士で、犯行現場の監視カメラは5台全て が故障していた。」と、「権限をもつ者たちの結託」を指摘し、軍の一部の犯行という見方。暗殺 未遂事件に対してアピシット首相のみが事件を非難し迅速な捜査を要求した一方で、軍や警察が非 常事態宣言発令中に発生した事件を重く見ず、また積極的に捜査を進める姿勢を見せなかった事に 不快感を示し、「一部の軍・警察幹部は事件の解決に消極的。」と述べ、「軍・警察関係者の関与 」を示唆。また、「自分が殺されれば、アピシット首相だって危ない。」、「野蛮な権力により、 PADも赤服も脅威に晒される。」と述べた。
さらに、シリキット王妃が後援する軍人・警官・国境自警団員慰安財団事務局長のタンプーイン( 高位女性の称号)ウィラヤー・チャワクン、プラウィット国防相(元陸軍司令官)、アヌポン陸軍 司令官の名前を挙げ、「3人が今回の暗殺未遂に関与したとは個人的には信じていないが、万が一 そうだとしても恐れていない。」と述べた。「静養のため、しばらく米国に滞在する。」と明らか に。
ウィラヤーはソンティの発言について、「真実ではないので気にしていない。」と発言。
ソンティは記者会見前にタイの新聞大手ネーション・グループのインタビューに応じ、「赤服を嫌 っているわけではない。彼らは使われていることに気づいていない。」、「赤服と私は社会変革と いうゴールは同じで、考えに大差はない。異なるのは私が王政支持なのに対し、彼らはその点がは っきりしない。」などと話し、赤服との共闘に含みを持たせた。軍については、「タクシン派から 民主党に寝返ったネーウィン元首相府相とプラウィット国防相、アヌポン陸軍司令官が手を組み、 権力保持を目指している。」と主張。
ソンティは2005年にPADを結成し、タクシン追放運動の口火を切り、その後も昨年の首相官邸占拠。 スワンナプーム空港封鎖を指揮するなど、タクシン派との戦いの最前線で働いた。今回の暗殺未遂 について英字紙バンコクポストは、「昨年末のタクシン派政権の崩壊とその後のタクシン派の弱体 化を受け、反タクシン派の中枢が『知り過ぎた男』のソンティの口封じを図った可能性がある。」 と指摘。
民主主義市民連合は、昨年展開された193日間にわたる集会活動の 開始から1年目となる24日から25日にかけてクルングテープ隣県のムアントンタニー県内にあるイ ンパクトで、今後の活動方針及び政党結党の是非に関する判断を協議するためのセミナーを開催す る方針を明らかに。一部報道は、「193日間の戦い開始から1年目となる25日にクルングテープのパ トゥムワン区内にあるスパチャラーサイ国立競技場で記念式典を開催する。」と報じている。
このセミナーに絡んで幹部のピポップ・トンチャイは、政府が進める憲法改正、特に恩赦法の制定 に反対する方針を明らかにした。発言の中でピポップは、「問題は憲法の条文ではなく法に則って 自己の振る舞いを正すことができない政治家の存在に由来している。」、「強制排除真相解明委員 会及び政治改革・憲法改正検討委員会は大衆参加を認めない限り実績を上げることはできない。」 と述べた。
しかし、憲法改正反対を訴える活動を展開する可能性に関しては、「情勢を見極めた上で判断する 。」と語り明言を避けた。
一方、南部16県内の連合参加団体をとりまとめているスントーン・ラックロンは、傘下団体の総意 として、「未だ国民レベルでの政治活動に注力するべき段階にある。」として連合中央本部側の結 党構想に反対する方針を明らかにした。但し、「理想同じくする政党を支持する事に関しては反対 する方針はな い。」という。
反独裁民主主義同盟のナタウット・サイクアは、デモ隊動員のために2億B以上の資金を 投下を否定。
この発言は、先に上院議員のソムチャーイ・スウェーンカーンが、「同盟がデモ隊への参加者を動 員するためにK(コーカイ)とY(ヨーヤック)♀がラムカムヘーン地区にある事務所で受け取っ た2億B以上の資金を投下した。」と指摘した事を受けたもの。ナタウットは、「同盟の会計責任 者として、動員のために資金を投下していないと断言できる。」とし、ソムチャーイに対して資金 を受け取ったKとYの実名を明らかにするよう要求。
一方、チャトポン・プロームパンは、「ソムチャーイが、強制排除及び政治情勢問題解決のための 一般審議の場でかかる問題を提議せずに、後になってこっそり仲間内内で問題を提議した行為は犬 がこっそりと噛みつく行為に等しい。」と皮肉った。「ソムチャーイが資金を受け取ったとされる 者と資金を手渡したとされる者の実名を公開できなかった場合は、自ら名前をソムチャーイからソ ムイン(男を意味するチャーイから女を意味するイン)に変えるべきである。」と非難。
反独裁民主主義同盟は、チエンマイ県内で行われた北部地方の赤服軍団幹部を交えた協議 の席上でバンコク銀行(BBL)に開設した口座を解約する運動を展開する方針を決定。
同盟は、口座解約の理由として、「プレム枢密院評議会議長が顧問に名を連ね、バンコク銀行が独 裁の手先の1つである民主主義市民連合と密接な関係があり、資金提供をしている。」と指摘。
04日朝、チエンマイ県の赤服軍団を率いているペーチャラワート・ワナタポンシリクンが経営する グランド・ワローロット・ホテル前に集合した後に隊列を組んでバンコク銀行に向かい、チエンマ イの赤服軍団が開設してある口座を解約する予定。どれだけの赤服軍団関係者が口座を開設してい るかは現時点では不明だが、県都内にある全ての支店で解約を行う考えという。
反タクシン組織、民主主義市民連合(PAD)首脳は、幹部会議(05月24日と25日の予定)を 開き、ここで改憲に反対するため街頭活動を再開するかを決めることで合意。
これはアピシット政権が先のASEAN関連会議中止と首都騒乱を受け、反政府勢力の要求する憲法改正 に前向き姿勢を示しているため。
PAD幹部のソムサクは、「現行憲法は国民投票で1470万人が支持したもの。これを手直しすることに は反対。不正を犯した政治家を救済する恩赦条文を憲法に書き加えることは許されず、このような 修正を(政府が優先課題としている)政治改革の名のもとに行うのは間違っている。」と言及。 ピポップなど他の幹部も、「政治家の不正が根本原因。これを改めずに憲法を手直しするのは本末 転倒。」としている。
05月04日(月)朝クルングテープのシーロム通りで 、マスコミ関係者やプラポックラオ研究所関係者、政府機関関係者、民間団体関係者等が参加し国 家に対する危害行為及び暴力に反対するキャンペーンを展開。このキャンペーンは、マスコミ関係 者団体の提唱で行われたもので、一行はルンピニー公園前で政治対立の当事者に対して、力や暴力 的言動による解決を目指さず、法及び第三者の権利を尊重するよう呼びかける内容を中心においた9 項目で構成された国家危害行為・暴力反対宣言を読み上げた後にシーローム通りを行進。陸軍本部 前では、陸軍関係者約2000人が集まり宣言の読み上げが行われた。
また、政府からはサーティット首相府大臣がキャンペーンに合流したほか、政府と対立する反独裁 民主主義同盟幹部で、ウィーラ・ムシッカポンらDTV系3幹部と共に「今日の真相」に度々出演して いた事でも知られるコーケーオ・ピグントーンの姿も見られた。
当日はキャンペーン・カラーである白い服を着用して参加したコーケーオはキャンペーン終了後に 各メディアの取材に対して、「早期の正常化を望む者としての使命感から個人の資格でキャンペー ンに参加した。情勢に煽られ流血の事態を招くことになったが、キャンペーンの主旨は同盟の活動 方針とも合致している。」、「宣言の実現は、政府、軍及びその背後で糸を引いている者の取り組 み姿勢次第である。」と語った。
今回行われたキャンペーンは、各県内でもほぼ同時に行われ、ウドンターニ県内では、県内の赤服 軍団を率いているクワンチャイ・プライパナーが、宣言文を読み上げている県知事と共にステージ 上に立つ場面も見られた。
ステープ副首相は、プラウィット国防相、陸海空軍司令官と共に、 東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、支那、南朝鮮などの大使を招き、06月にタイ南部のプーケッ ト島で開催するASEANプラス日支南鮮などの首脳会議について説明。日程は06月13、14日。会場はカ ロンビーチにあるリゾートホテルのヒルトン・プーケット・アルカディア・リゾート&スパを予定 。
ASEANプラス日支南鮮などの首脳会議は昨年12月にクルングテープもしくチエンマイで開催される予 定だったが、タイの政局混乱を受け、日程と開催地が変更され、04月10日からパタヤで開催。しか し、翌11日に反政府デモ隊が会場のホテルのロイヤル・クリフ・ビーチリゾートに乱入し、各国首 脳がヘリコプターで脱出し会議は無期限延期に追い込まれた。
プラウィット防衛大臣は、「プーケット県内で6月13日から14日の日程で開催が計画されて いる東南アジア諸国連合+3及び同+6に出席する各国首脳の安全確保のために、必要な場合には国内 治安作戦本部特別法の適用もあり得る。」と表明。
発言の中でプラウィット防衛大臣は、「すでにプーケット国際空港、会議会場及び首脳の宿泊場所 を中心とした陸海空の三軍及び警察による警備体制を整えた。万一警備体制の補強が必要な場合に は、国内治安作戦本部特別法の適用を含む対策手段をすでに用意している。」と述べた。
検察庁外事局のシリサク局長は、「タクシンの身柄確保と本国送還を外務省を通じてアラ ブ首長国連邦(UAE)とニカラグア(ともにタイと犯罪人引渡し条約未締結)に要請した。」と明ら かに。 首相時代の職権乱用で昨年11月に禁固2年の有罪が確定したタクシンは、過激な反政府活動に関与 した容疑で国際指名手配されている。また、潜伏先としてUAEやニカラグアの名があがっているが、 シリサク局長は、「タクシンの所在は確認できていない」とも認めた。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)DTV系幹部のウィーラ・ムシッカポン、チャトポ ン、ナッタウットは記者会見を開き、「クルングテープ都内ドンムアン区のパイキヤオ寺で10日に 『今日の真相グループ』主催の集会を開き、ここで、先の首都騒乱の真実を明らかにし政府の正体 を暴露する予定だ。」と述べた。
「この集会では非常事態宣言の発令を背景にした情勢扇動により国際社会を騙したアピシット首相 の追求を主題に据える予定だというが、会場外に向けたデモ行進を行わず、「裁判所の保釈条件違 反には当たらない。」として、「タクシンの電話出演は予定されていない。」とか。16時から24時 までを予定。この支那風の宴会でUDD幹部は、04月12日の非常事態宣言発令から13日の治安部隊によ るデモ制圧までに何が起きたかを時間を追って詳しく明らかにすることで、「武力弾圧」を暴くと している。
また、07日から08日にかけてクルングテープで開催される東南アジア諸国連合保健相会議にあわせ たデモ活動を展開する方針がない事を確認。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、民主主義市民連合のソンティ・ リムトーングクンが「自らの暗殺未遂事件に絡んでプラウィット防衛大臣、アヌポン陸軍司令官及 びウィラヤー・チャワグンの3名が背後で関与していた。」と示唆した事に関して、「発言の背景 に国外脱出のために道を開く意図があった。」と指摘。
その上で、逮捕状が執行され保釈中であるソンティに対して国外渡航が認められているのに対して 、同様に保釈中の同盟関係者に対して国外渡航が禁止されている事に関して強い疑問を呈した。 一方、同盟幹部のナタウット・サイクアは、ソンティが「同盟は既に死に体にある。」と指摘した 事に関して、皮肉混じりに、「特定の勢力のために働いたにも関わらず裏切られ傷心状態にある連 合には同情するが、国民と共に活動している同盟にはソンティのように傷つけられるような者は存 在していない。」と語った。
05月05日(火)
プームチャイ・タイ党幹部のプラチャク副運輸相は、憲法改正と恩赦による政治家の公民 権回復の是非を問う国民投票の実施に賛成との考えを明らかに。
党は、改憲と恩赦に全面賛成ではないが、国民投票の結果を尊重して党の方針を決める予定。
憲法改正では、党役員の選挙違反による解党と党役員全員の公民権5年停止を規定した237条が手直 しされるとの見方が支配的。また、タイ・ラック・タイ党(解散)やパラン・プラチャーチョン党 (解散)の元党役員など解党処分で公民権停止中の220人が恩恵を受ける恩赦が改憲に盛り込まれる 可能性もある。
05月06日(水)朝タクシン派の反独裁 民主主義同盟(UDD)の一派と見られる集団が、ラマ5世像広場に集合。同盟幹部が同盟派の放送局 D-Stationや民間ラジオ局の放送再開を求め、ラマ5世像広場に集合を呼びかけていた。今後アピシ ット首相に放送再開を求めるため、首相官邸に移動するものとみられる。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部ソムヨットは、ラマ5世像広場に集まった赤 服軍団は、タイ政府にD-Stationと民間ラジオの放送再開を求め、首相官邸に移動を開始。
アピシット首相に要望書を渡し、首相官邸前の一角で演説を行った後、13時に解散予定。
昼過ぎ首相官邸前で放送遮断措置が講じられた反 独裁民主主義同盟(UDD)系のテレビ局DステーションやUDD系コミュニティー・ラジオ局の放送再開 を要求する首相宛の書簡を提出した同盟第2幹部団のソムヨット・プルゥクサーカセームスックは 、「向こう2週間以内に何かしらの進展が得られなかった場合、政府に対する圧力を強めるために 今月16〜17日に大規模集会を開催する考えである。」と表明。
ネーション系のタイ語速報によると、500人前後(報道により2000人)がラーマ5世像前広場から首 相官邸前に向けたデモ行進に参加した模様。
Dステーションは、反政府活動の様子を中継し、UDDのメッセージを放送していたが、首都騒乱に伴 い当局の命令で通信衛星運営会社が送信を遮断する措置を取った。
また、デモ隊は首相官邸前でテレビを燃やし民主主義市民連合系ASTVに対して閉局措置を講じずにD ステーションに対して閉局措置を講じた政府の二重基準を非難する演技まで行われたが、ASTVがサ マック元首相自身が閉局措置を講じたくてもタクシン政権時代に講じられた閉局措置に対抗して提 訴された行政訴訟により放送継続を認める仮処分が下されているために手を出すことができない事 を認め、その代替え手段としてASTVの衛星配信以外での配信の遮断に動いていたことや、閉局措置 が講じられたコミュニティー・ラジオ局の多くがタクシン政権の二重基準の恩恵を受けていただけ でなく、同盟幹部に名を連ねているチャクラポップ・ペーンケーが首相府大臣だった時代に政府広 報局が制作した憲法改正関連の番組の配信を条件に放送免許継続を認めるという偏った優遇措置が 講じられていた事に関して触れることは一切なかった。
ステープ副首相は、「連立政権内に憲法改正を巡る対立がある。」 との報道を否定し、マスコミに対し、不必要に誇大解釈した報道を展開しないよう要請。
この発言は、先に連立与党プア・ペーンディン党のチャーンチャイ党首(工業大臣)が、「憲法改 正論議よりも経済問題を初めとする国民に関係する問題解決を最優先するべきである。」と指摘し た事を受けたもの。
発言の中でチャーンチャイ党首は、政党解党を定めた憲法237条を中心とした憲法改正及び政党解党 により被選挙権を剥奪された政治家に対する恩赦に関して検討するための専門委員会が創設された 事に関し、「現在は経済問題及び国民の負担減問題解決を最優先課題として取り組みむべき時で、 情勢が安定化するまで憲法改正議論を展開するべきではない。」と述べた。また、憲法改正に関し ては、「国民のための民主的な憲法である事を担保するため国民参加を得て、国民の声を吸収して 改正を進めるべきであると指摘した上で、国民投票で支持を得られない、ないしは国民投票自体が 行われないような憲法改正は行うべきではない。」と述べた。
政府はの閣議で、チョンブリー県知事の異動を承認。理由が示されなかったことから、先 のASEAN関連会議中止の責任をとらされた左遷との見方。
ASEAN関連会議はパタヤ市で04月10日から3日間開催される予定だったが、11日にデモ隊の会場乱入 で中止を余儀なくされた。すでにチョンブリー県、パタヤ市を管轄する警察第2管区の責任者とチ ョンブリー県警本部長が異動。
パタヤ市はチョンブリー県の一部をなす形となっているが、1976年から独立行政区。
反タクシン派の民主主義市民連合(PAD)指導者ソンティが、襲撃事件への軍幹部の関与を 示唆したことにアヌポン陸軍司令官が反発。アヌポン司令官は、関与を全面的に否定。「告訴も辞 さない。」との姿勢を示した。
事件の実行犯は兵士との見方が支配的だが、アヌポン司令官は、「ソンティは発言に責任を持つ必 要がある。メディアも憶測を報じるべきではない。私が事件に関わったかのように論じるのは止め てもらいたい。」と不快感を露にした。
アヌポン陸軍司令官は、タイ政府が国防省への予算削減を検討していることについて、「 軍が予算を必要としていても国が財政が苦しい状況にあるならば仕方のない。」と述べた。一部情 報では陸軍の予算が100億B削減されるとしているが、「もし必要な削減であれば仕方がない。」と している。国防省への予算削減は現在10%程度と予想。
現在世界的な経済不況の影響で、タイの2010年度の歳入が大幅に減収となっていることから、歳出 も抑えざるを得なくなっており、各省庁への予算縮小を余儀なくされている。
05月07日(木)アピシット首相は、防 衛相が、「06月に開催を予定しているASEAN関連会議期間中に戒厳令を発令すべき。」との提案につ いて、「政府の政策の1つとして賛同している。」と明らかにした。
だが首相は、「戒厳令を発令することでASEAN関連会議期間中の活動が容易になるものの、発令する 場合には市民に十分に説明する必要がある。」と述べた。
アピシット首相「実際に国内治安法を適用する場合は、特定の地域に対して限定的に適用する事に なる。」との考え。
コーン財務相は、「場合によっては来年にも総選挙が実施される。」との見方を示した。
昨年12月に就任したアピシット首相は、首相辞任と解散総選挙という反政府勢力の要求を突っぱね 続けているが、「反政府活動が再び活発化し、現政権はあと数ケ月ももたない。」との指摘も。
コーン財務相によれば、「総選挙が早期に実施されるか否かは、政治改革や憲法改正がうまく進む かどうかにかかっている。」とのこと。反政府勢力の求める憲法改正に対し、アピシット政権は前 向き姿勢を示しているが、反タクシン勢力が強硬に反対。そのため、政府の改憲案に反政府勢力が 同意しないという事態も十分考えられる。
05月08日(金)民主党のテープタイ党首付報道官は 、内務省の敷地内で反独裁民主主義同盟のデモ隊が首相専用車を襲撃した当時、車内にはアピシッ ト首相はいなかったとする同盟の主張は、10日に計画されている集会の人集めのための詭弁である 。」と述べた。
この発言は、同盟幹部のチャトポン・プロームパンが07日に、「内務省内で発生した同盟のデモ隊 による首相専用車襲撃は、同盟弾圧のための大義名分作りのために政府が仕掛けたやらせだ。」、 「首相は『事件発生当時、ステープ副首相とともに車内にいた。』と述べたが、実際は車内には誰 もいなかった。証拠写真もある。」、「警察が襲撃に関与した容疑で逮捕状を取得した20人以上の デモ隊の内半数が赤服を着込んだ軍の兵士だった。」と発言。チャトポンによると、10日にクルン グテープのドンムアン区内にあるファイキヤオ寺の敷地内で開催される集会の際に具体的な証拠を 提示し、政府の虚言については集会でさらに詳しく説明する予定。
一方、このチャトポンの発言に対してアピシット首相は、「政府が情勢を扇動した。」との指摘を 否定し、「実際に自分が襲撃を受けた車両の中におり、また明確な証拠があるにもかかわらず、何 故ここにきてチャトポンが事実を捩じ曲げて攻撃を強めているのか理解できない。」と語った。
05月09日(土)タクシンの元法律顧問 だったノパドン外務大臣は、「タクシンがニカラグアから発給を受けたパスポートを使用して国家 間を移動している。」と確認。ただし、ノパドンによると、「タクシンはニカラグア以外にも複数 の国から正当に国家間の移動の際に使用できるパスポートの発給を受けている。」という。
また、タクシンの滞在先については、「おそらく中東の国に滞在しているのではないか。」と語っ たが、具体的な国名については明らかにされなかった。
プームチャイ・タイ党所属のソーポン運輸大臣は、「現在の情勢下で憲法改正議論を展開 する事に反対する考えである。」と表明。
この発言は、プームチャイ・タイ党党首のチャワラット内務大臣が憲法改正に向けた党の方針につ いて協議するために11日に党会議を招集したと伝えられている事を受けたもので、ソーポン運輸大 臣は、「党会議の事に関してはまだ聞いていない。」と断った上で、「個人的な見解として、まだ 国家が憲法改正を受け入れるような状況下にないときに改正議論を展開する事は危機的な情勢を煽 るだけで、価値を見いだすことができず、むしろ経済問題を初めとする国民に影響を与えている問 題解決に向けた取り組みに注力するべきである。」と述べた。
一方、野党プア・タイ党所属議員で和解推進のための政治改革及び憲法改正検討委員会委員でもあ るソムサック・キアットスラーノン(前下院第1副議長)は、「憲法改正を進めていく上で公聴会 を開く必要はない。」との考えを示した。
これは、2007年憲法起草委員会元委員で、タクシン政権誕生直後に真っ先に地上派メディアから放 逐された事でも知られているチュムサック・ピントーンが、「憲法改正にあたって公聴会を開くべ きである。」と指摘している事を受けたもの。ソムサックは、「チュムサックの発言は憲法改正を 遅らせるための時間稼ぎ目的のものでしかない。」と指摘し、「委員会委員40人全員が国民の代表 として既に憲法改正に関する国民の考えを吸収していることから、敢えて時間のかかる公聴会を開 催する必要はない。」と述べた。しかし、「憲法改正の是非を国民に問う国民投票の実施について は行うべきである。」との考えを示した。
国民和解と政治改革を検討するため設置された合同委員会に対し、先に野党のプラチャラ ート党(サノ党首)が現行憲法を廃止し1997年憲法を復活させ、恩赦で政治家の公民権回復を図る よう要求。しかし、委員の1人で政府首脳のチンナウォン議員は、「委員会が同案を受理するには 至っていない。」と述べた。
委員会は12日にも話し合いを行う予定だが、「どのような考えを検討対象とするかは、慎重に考慮 してから決めることになる。」という。
1997年憲法は、1992年の05月事件などを教訓に政治の健全化を目的に制定されたもの。 「タイの憲法の中で最も民主的」と高い評価を受けたものの、実際の運用の中でさまざまな問題点 が明らかになり、タクシン政権(2001〜2006年)も改憲に基本的に合意していた。このような理由 から、2006年09月のクーデターで1997年憲法が廃止され、暫定憲法を経て2007年に現行憲法が制定 された。
05月10日(日)民主党幹部のサーティット・ピトゥ テーチャは、「反独裁民主主義同盟のデモ隊が内務省の敷地内で首相一行の車列を襲撃した際に、 アピシット首相やステープ副首相が車内にいなかったとする同盟の主張は完全なでっち上げである 。」と指弾。
この発言は、夕方からクルングテープのドンムアン区内の寺院脇にある空き地で集会の開催を計画 している同盟が、「赤服軍団暴走の背景に政府による扇動があった事を主張する一環として、車列 襲撃当時に首相が乗車していなかった事を証明するビデオを公開する。」と明らかにしていた事を 受けたもの。民主党は予てから、「同盟の主張は集会参加者動員のためのでっち上げである。」と 主張。
サーティットは、襲撃発生当時の報道映像からキャプチャーした画像を提示しながら、「報道映像 が不完全だったこと、また襲撃を受けた車両が何れも首相専用車と類似したものだった関係で、襲 撃を受けながらも脱出する事ができた首相専用車とデモ隊に取り囲まれ完全に破壊された側近の車 両とが同一であると見えるために、あたかも当時首相が完全に破壊された車両に乗っていないかっ たとの誤解を与えている。」と指摘し、「その事実関係を承知した上で情勢を激化させるために敢 えて嘘の話を作り上げている同盟の集会での発言は社会を混乱させるだけで、マスコミが取り上げ る価値のないものである。」と指摘。
夕方からタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が、クルングテープのドンムアン地区 で反政府集会。UDD幹部らが特設ステージ上から集まった数千人(報道により約2万人とも)を前に 、先の首都騒乱への政府の対応などを批判。支持者が参加。治安当局との衝突はなかった。
大雨で一時中断されたが、雨が上がると、人々が再びステージ前に集まり、演説に耳を傾けた。
首都騒乱に関与した容疑などで逮捕され、現在保釈中のUDD幹部らもステージに立った。
反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンは、「政府が人口雨を降らせてドンム アン区内にある寺院脇の空き地で開催された集会を妨害した。」と主張。
この発言は、夕方に降った強い風が伴う雷雨の影響で集会の一時中断し、進行の見直しを余儀なく されたため。ウィーラによると、「事前に寺院脇の空き地で集会を開催する事を発表していたため 、政府が集会開催時間に合わせて人口雨を降らせた可能性がある。」という。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「同盟のデモ隊が内務省の敷地 内で首相一行の車列を襲撃した際、アピシット首相はあらかじめ用意してあった別の車に乗り換え て現場から脱出していた。」と発言。
本件に関しては、先に民主党が、「アピシット首相やステープ副首相は実際に襲撃を受けた車両の 中にいた。」、同盟の主張は集会参加者を動員する目的でなされたでっち上げである。」と述べ、 「また、アピシット首相は、「事実を捩じ曲げてまで乗っていなかったと何故主張しているのか理 解できない。」と発言していた。
チャトポンは、「首相は同じナンバーをつけた2台の車両を事前に用意し、デモ隊が襲撃を仕掛け た際に僅か1分の間に攻撃を受けた車両から別の車両に乗り換えて現場から脱出していた。」と指 摘した上で、政府に対し、「今後も『事実を捩じ曲げ』を続けることは同盟の首相官邸前での集会 の実施を早めるだけのものであるということを心得ておくべきである。」と指摘した。
また、チャトポンは「、内務省での車両襲撃に関与した容疑で逮捕状が発行されている、出頭して いない21人が赤服を着込んだ軍関係者である可能性が高い。」として、「21人の逮捕に繋がる情報 を提供した者に対して支給する懸賞金を5万Bから10万Bに引き上げる考えである。」と明らかに 。
反独裁民主主義同盟は集会の場で、赤服軍団の正確な支持者数を把握するため全国的に軍 団への参加登録受け付けを開始する方針を明らかに。
一方、同盟幹部のナタウット・サイクアは、「同盟には司法権を侵害したり反抗する方針はない。 現在首都圏警察本部が手配を進めていると伝えられている幹部等50人に対する逮捕状が発行され次 第自ら出頭する。」と表明。
ポストトゥデー紙によると、10日開催された集会は11日00:45をもって終了。
05月11日(月)党解党により被選挙権 を剥奪されている旧タイ・ラック・タイ党幹部系財団とプア・タイ党が共同で、旧タイ・ラック・ タイ党幹部111人と旧パラン・プラチャーチョン党幹部37人に因んだ「一致団結 111+37=プア・タイ 」と名付けられたゴルフマッチをアルパインゴルフ場で開催する事を計画。
このマッチは、ソムチャーイ前首相を競技委員長として開催され、優勝者にはタクシンから提供さ れたタクシン杯やプア・タイ党東北地区議員団長のパヤップ・チナワット(タクシンの実弟)から 賞品が提供される予定。
マティチョンの速報によると、このマッチにはプラチャラート党党首のサノ・ティヤントーンや祖 息子のソラウォン・ティヤントーンも参加する予定。
反独裁民主主義同盟系テレビ局Dステーション会長のアディソン・ピヤンゲートは、現在閉 局措置が講じられているDステーションに変わる新テレビ局「New D-Station」または「D-Station2 」の正式放送が18日から開始する見通しを明らかに。アディソンによると、新Dステーションは旧D ステーションと同様に民主主義市民連合系のASTVと同じ配信方式を採用した合法的な放送局で、旧 局から引き継がれた番組の他にソンクラーン期間中の政府側による赤服軍団の強制排除の真相解明 に焦点をあてた番組を放映する予定。
05月12日(火)マティチョン紙が、「 モンテネグロのwww.news-montenegro.comの情報として、モンテネグロのハワイと呼ばれ、現在抵当 に入っているSveti Nikola島の一部地域の競売にタクシンが参加している。」と報じた。
競売対象となっているのは、現在セルビア政府からたばこ密輸容疑等で指名手配されているセルビ アの実業家が観光開発目的で取得した島内で最も美しいといわれる地域。モンテネグロ政府は05月 23日に競売に掛け、売り出し価格は2100万ユーロ。
モンテネグロはバルカン半島中西部の共和国。タイは2007年に国交を樹立し、在ブルガリア大使館 が在モンテネグロ大使館を兼轄。
先にタイの外務省は、タクシンがモンテネグロから発給を受けたパスポートを使用してアフリカ内 を移動していた事を確認していたが、パスポートの発給経緯等に関しては明らかになっていない。 パニット外相補佐は、「モンテネグロがタクシンに旅券を発給したとの報告の真偽を問い合わせて いる。」、「タクシンのビジネスに興味はないが、旅券発給の理由がわからないため問い合わせる ことにした。」と説明。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「プーケット県内で06月13〜14 日の日程で開催が計画されている東南アジア諸国連合+3及び同+6を妨害するためプーケット県内で 活動を展開する方針がない。」と明らかにし、「政府は安全確保に必要な備品等の手配のための5 億Bの予算割り当て計画を見直すべきである。」と指摘。また、民主党が、東北地方の赤服軍団が 政府崩壊を狙うために旧共産党関係者で構成される地方開発団組織の元メンバーを動員し訓練を行 っている。」と指摘している件に関しては、「事実ではない。」と否定。
プラチャラート党のサノ党首は、「政治的に対立している2つの大政党が連立する事が実 体のある憲法改正を実現させる上で不可欠である。」と発言。「既に、旧タイ・ラック・タイ党や プア・タイ党の創設メンバーにこのアイデアを提案済みで、近々民主党に対しても同様な提案をす る予定だ。」という。
この発言は、政治改革及び憲法改正検討のための和解委員会の会合の席上で語られたもので、委員 会の顧問でもあるサノは、サマック元首相失職後に当時のパラン・プラチャーチョン党幹部により 連立維持工作が行われた際に、「パラン・プラチャーチョン党と民主党が連立し中小政党が下野す る事が一致団結体制・国内和解実現の近道となる。」と提案していた。
06月にプーケットで開催予定のASEAN関連会議に関して、ステープ副首相が「参加国からの 武装護衛の同行を認める。」と発言した件について、陸軍が、「タイのイメージが損なわれる。」 と反発。05月12日に陸軍本部で開かれた幹部会議では、「ASEAN首脳が自国の護衛を連れてくること は認められない。」ということで意見が一致。「どうしても必要な場合でも、武装は認めず、人数 も制限すべきだ。」ということで合意。
こうした反発を受けステープ副首相は、「外国からの武装護衛に関しては国際基準に従う必要があ る」と意見を修正。
「会議当日、陸軍はプーケットに1万人以上の治安部隊を配置。会場となるホテル周辺に非常線を 張るなど万全の体制を整える。」としている。また、現地で国内治安法を適用することについてス テープ副首相は、「住民にも観光客にも不自由を強いることはないだろう。」と述べた。
国境未画定区域での軍事衝突で市場が破壊されたことからカンボジアがタイ政府に損害賠 償を要求しているが、タリット外務報道官は、「衝突が起きたのはタイ領内。ここにカンボジア人 が勝手に入り込んで生活していた。」と述べ、「損害賠償する理由はない。」との認識。タイ政府 は、」2国間関係を考慮してカンボジア人を追い出さなかっただけで、カンボジア領と認めたわけ ではない。」という。
一方、カンボジア外務省は、「カンボジアの市場が破壊され商売ができなくなったため、カンボジ ア人319人が生活に困っている。」として、215万US$の賠償を求めている。
05月13日(水)反独裁民主主義同盟は 、1972年05月流血事件17周年にあわせ、15日から17日にかけてセミナーや集会を開催する事を明ら かに。同盟によると15日に流血事件をテーマとしたセミナーを開催し、16日から17日にかけてバン コクのサナームルワンで集会を開催する予定。また、16日夕方にサナームルワンでアピシット政権 を支援しているバンコク銀行に抗議するためバンコク銀行の通帳を燃やすパフォーマンス、17日朝 06:00に民主記念塔で黙祷、夜にはパンファー橋に向けたデモ行進及び同地で民主主義のために闘っ た英雄を称えるための蝋燭点火を予定。
また、18日午前には、1997年憲法の再運用を訴える有志が国会で与野党国会対策委員長に要求書を 手渡す予定。さらに、23日夕方から、チャートロン・チャーイセーンやアディソン・ピヤンゲート 、ポンテープ・テープカンチャナー等旧対タイ・ラック・タイ党幹部や同盟幹部等が出席し、同盟 が発行準備を進めている週刊誌Red News発行の資金調達を兼ねたディナー・パーティー形式のセミ ナーを開催する予定。
カシット外務相は、「06月13〜14日にかけてプーケット県で開催を予定していた東南アジ ア諸国連合(ASEAN)プラス3及びプラス6首脳会議を延期する可能性がある。」と発言。「選挙な どで一部の参加国の日程が調整できなかった。また、同時期にインドネシアで総選挙が行われる事 を受けた措置だ。」という。「そのためタクシン派団体の反独裁民主戦線(UDD)を恐れて延期する わけではない。」と強調。警備上の問題という見方は否定。開催は10月になる見通し。
05月14日(木)選挙管理委員会のステ ィポン事務局長は、「民主主義市民連合から先月24日に『民主主義市民連合党』(英語略称:PAD党 )の結党届けが提出され、現在書類の審査を進めている。」と明らかに。結党時の党執行幹部の陣 容等の詳細に関しては明らかにされていない。問題がなければ05月23日までに登記が完了。
また、この結党が既に結党されている連合系と見られているプラチャー・ピワット党やティヤン・ ヘーン・タム党を吸収合併した形でなされたと見られている事に関しては否定。連合のスリヤサイ 調整役は、「今回の結党届け提出に一切関知していない。」と明らかにし、「連合の幹部間で政党 結党に向けた合意が未だなされていない。」と述べた。
一方、選挙委員会のプラパン選挙担当事務局長は、「既存の団体と同じ民主主義市民連合という名 を党名に使用する事が、法律で禁じられている社会を混乱させたり、民族・宗教対立を扇動したり 、国家の安定を脅かす名を党名に使用する事に該当するか審査を行っている。」と述べた。
PADは2005年の設立以来、クルングテープでの街頭デモや、首相官邸、スワンナプーム空港などの占 拠でタイの政情を揺さぶってきた。「タイ王室の支持を受けている。」と主張し、シンボルカラー はプミポン国王の誕生日の色である黄色。昨年末にタクシン派与党が選挙違反で解党され、政権が 野党の民主党に移ったことから、現在は活動を停止。 PADがこの時期に政党設立に踏み切った背景には、反タクシン派の分裂という事情がありそうだ。特 権階級、軍、民主党、PADといった反タクシン派はタクシン派政権追放までは歩調をそろえたが、 PADはメンバーのカシットを外相として民主党政権に送り込んだ程度で、反タクシンの前線で働いた にもかかわらず、褒美らしい褒美を受け取っていない。
04月半ばに、PADの創設者である実業家のソンティがクルングテープ都内を車で移動中に数台の車か らライフル銃を乱射され、頭に怪我。ソンティは事件後、「実行犯は兵士だった。」と主張。シリ キット王妃が後援する軍人・警官・国境自警団員慰安財団事務局長のタンプーイン(高位女性の称 号)・ウィラヤー・チャワクン、プラウィット国防相(元陸軍司令官)、アヌポン陸軍司令官の名 前を挙げ、「3人が今回の暗殺未遂に関与したとは個人的には信じていないが、万が一そうだとし ても恐れていない。」と、微妙な発言を行っている。ウィラヤーはソンティの発言について、「真 実ではないので気にしていない。」と述べた。
民主党政権での処遇、ソンティの暗殺未遂事件などから、タイのメディアでは、 4政争が一段落し たことで、反タクシン勢力の傭兵部隊であるPADが役割を終えたq5 という見方も。そもそも、タク シンの熱烈な支持者だったソンティがなぜああまで激しい反タクシン運動を繰り広げたのか? 数 千人のデモ参加者に数カ月に渡り食事や医薬品、ヘルメットなどを無料で提供したPAD資金源は何か ? 首相官邸や空港の不法占拠、発砲、暴行、殺人などの事件を引き起こしたにもかかわらず、PAD 幹部が自由の身でいられるのはなぜか? 反タクシン派の中枢にとって、知り過ぎた男ソンティと PADは、どちらも不要な存在となっているのかもしれない。
一方、PAD幹部は昨年の反政府集会で連日数千人から歓声を浴び、メディアの取材を受けて来た。し かし政権交代後はほとんど出番がなく、現状に不満を募らせたとしても不思議はない。ただ、民主 党政権下でデモを行うわけにも行かず、表舞台復帰のため、政党設立に動いた模様。PADの主要メン バーであるチャムロン元クルングテープ都知事は1980年代に政党を設立、クルングテープを地盤と する中規模政党に育て、中央政界で副首相などを務めた。PAD党もクルングテープ首都圏の王党派を 中心にある程度の支持を集める見通し。ただ、民主党、タクシン派政党と政権を争う規模に成長す る可能性は低く、逆に、政党となることで活動の自由を失い、影響力が低下という見方も。
アピシット首相は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の延期について、「南朝鮮首脳が米国、 インド、ニュージーランドを訪問する予定があったこと、インドネシアも国内で選挙が近いこと等 から参加できない国があり延期せざるを得ない。」と述べた。昨日、カシット外務相が、同会議開 催の延期を示唆。
最高裁判所選挙案件部は、04月22日に、中央選管は2007年12月の総選挙の選挙違反で「イ エローカード及びレッドカードの引き渡しが適切である。」と判断されていた民主党所属3議員に 対して、「何れも選挙違反に該当しない。」と判断していた事が明らかに。対象となった3議員は 、買収でイエローカードが引き渡されていたヤソートン県第1選挙区選出のニラッタカーン・シー ラープ♀、有権者に映画鑑賞券を配布した行為が買収に該当するとしてレッドカードが引き渡され ていた何れもウボンラーチャターニー県第1選挙区選出のスパチャイ・シーラーとウティポン・ナ ームブット。
最高裁判所側は、ニラッタカーンに対しては「選管から提出された証言は矛盾点があり、証拠とし て採用しなかった。」と証拠不十分と判断。また、スパチャイとウティポンに対しては、「2人は 『映画鑑賞券は市場が景品として配布した選挙とは無関係のものである。』と主張しており、レッ ドカードの発行を決定した選挙委員会の判断資料が不十分で資料収集過程に不審な点があり、また 政治的な報復目的で虚偽の通報がライバル候補の票の取りまとめ役によりなされた疑いがある。」 と判断。
最高裁判所選挙案件部は、選挙委員会から選挙違反で訴追されていたプア・タイ党所属サコンナコ ン県第3選挙区選出下院議員のポンサック・ブンソンの選挙違反を認め、向こう5年間に渡る被選 挙権の剥奪及び再選挙実施費用の支払いを命じる判決。
「ポンサックが選挙活動中に他の候補を攻撃する演説を行った事が選挙違反に該当する。」と選挙 委員会が、「レッドカードの引き渡しが適切である。」と判断し、最高裁判所に対して最終判断を 仰いでいた。ポンサックは、判決を受け入れる意向で、夫人を再選挙に出馬させる考え。
午後公安警察局のティラデート局長は、「タクシ ンの国外メディアとのインタビュー内での一連の発言が不敬罪に該当する。」と判断。訴追の捜査 資料を15日に中央捜査局長宛てに提出する方針。
この発言は、公安警察局、首都圏警察本部、中央捜査局及び情報通信技術本部の代表を交えた協議 を終了した後に語れたもので、「04月11日から12日にかけてウェブサイトに掲載された国外メディ アとのインタビュー内での発言が不敬罪を定めた刑法112条に違反する。」と判断。
本件に関しては先月24日に開かれた第1回目の協議の段階では結論にいたらず、情報通信技術本部 に対してタクシンの一連の発言に関する資料収集を要請する決定を下していた。
一方、タクシンの元法律顧問のノパドン元外務大臣は、「タクシン付の顧問弁護士チームで今回の 決定内容を検討し、政治的な迫害目的での決定であると判断された場合には反訴する。」と表明。
05月15日(金)00時過ぎソイ・エーカマイ21にある パブ内で慈善団体支援の資金調達パーティーを開催していたチュラーロンコン大学の男子学生(19 )が、元クルングテープ都事候補のチューウィット・カモンウィシットの息子2人に暴行を振るわ れたというもの。当該学生が同日夕方過ぎに首都圏警察本部クローンタン署に被害届を出した事に より明るみになっていた。
2人の息子がクルングテープにあるパブ内で暴行事件を引き起こした事に絡んで、チューウィット が問題のすげ替えに躍起。
暴行を振るわれた学生によると、「パーティー中に店内で別グループ同士の喧嘩の仲裁に入ったと ころでチューウィットの息子2人に暴行を振るわれた。」という。学生によると「2人の息子のう ち兄とは同窓生として顔見知りだった。」という。
警察のこれまでの捜査によると、「当時恋人の女性を伴い店に来ていたチューウィットの2人の息 子のうちの兄が、店内で恋人の元彼氏と鉢合わせになった事が切っ掛けで両者のグループ間の喧嘩 に発生したもの。」と見られている。
この事件に関してチューウィットは、「当初店の警備員が喧嘩を鎮めるためにスタンガンを使用し た事が過剰対応である。」として、店に対する攻撃を開始したのを手始めに、17日昼前のch3の番組 では、「警察が息子2人に罪をなすりつけるために学生を誑かして被害届を提出させた。」と主張 、さらにここにきて、20歳未満者の入店を許していた店側の管理体制に対する攻撃を強めていた。
店の警備員がスタンガンを使用した事に関しては、15日夜にチューウィットと共に記者会見に出席 した店の大株主が善処を約束し、また、「警察が罪をなすりつけるために学生を誑かした。」との 主張に対しては、警察が強く否定。また、店が20歳未満者の入店を許していた事に関しては、警察 は「当該店がバンド演奏付きの飲食店として届け出がなされているために適用除外になっていた。 」と説明しているが、事件が発生した店が一般的にパブとして認識されていたことから警察と店が 癒着していた疑惑も指摘されている。
兄の方は数年前にチューウィットを中傷するSMSを流布した学生が通うシーラチャーにある私立学校 に殴り込みをかけてマスコミを賑わした事があった。
タクシンは、元法律顧問のノパドン元外務大臣経由で各メディアに メールで配信された声明文の中で、「04月12日から13日にかけて行われた外国メディアとのインタ ビュー内での発言は不敬罪に該当しない。」と主張。
この声明は、先に公安警察局が当該インタビュー内の発言が不敬罪に該当と判断し訴追のための資 料を中央捜査局に提出する方針を決定した事を受けたもの。「タクシンがインタビューの中で『現 在の政治情勢を解決できるのは国王だけである。』と発言した事が不敬罪に該当すると判断された 。」と見られている。
声明の中でタクシンは、「タイ人として国王夫妻に対する敬愛の念を持っている自分に対して、事 実に反した不敬罪容疑を着せられた事は極めて残念な事である。政敵に対して言われなき罪を被せ るという、和解なくして成立し得ない一致団結体制創成の取り組みに反した行動が継続して行われ ている。」と非難し、「濡れ衣を晴らすために徹底的に戦っていく考えである。」と明らかに。タ クシンによると、「国外にいようとも常に王室に対する敬愛の念を忘れたことがない自分に対して 不敬罪という濡れ衣を着せた者を許す考えはない。」という。
アピシット首相は、訪問先香港の外国人特派員協会で、「政府は、国民和解を実現するた め、政治家の恩赦を検討している。しかし、これは政治的な違法行為だけを対象としたもの。(職 権乱用で禁固2年の有罪が確定している)タクシンの赦免はない。」と述べ、選挙違反に伴う公民 権停止などに限り恩赦が適用されるとの考えを改めて示した。
05月16日(土)アピシット首相は、プア・タイ党が 景気対策関連の政令の合法性を憲法裁判所に問うための手続きを取ったことに対し、「タイ経済に さらに打撃を与えることになる」と警告。
先に閣議決定された同政令は、政府に景気刺激策のために外国からの借り入れを許すもの。これに 対し、プア・タイ党議員96人が、「決定が性急で、憲法に違反する。」として、憲法裁の判断を求 めるようチャイ下院議長に要請。議長は3日以内に決定を下すことになるが、憲法裁が審査するこ とになれば、その間政令の効力が停止され、景気刺激策が遅れることになる。
05月17日(日)タクシンの従兄のチャ イヤシット・チナワット大将(元国軍司令官)は、「要請があればプア・タイ党の党首に就任する 用意はあるが、国外にいる人物が党首選抜に関与している限り自分が選出される事はないだろう。 」と語り、遠回しに「タクシンの意向に沿った党首選抜が行われることになる。」との認識を示し た。
この発言は、先にプア・タイ党党首のヨンユット・ウィチャイディットが今週中に党首辞任の辞表 を提出する意向を示した事を受けたもので、チャイヤシット大将は、「過去に自分の名前が候補と してあがった際にも、国外にいる人物がそれを受け入れなかった。」と明らかにし、「党首選抜が 国外にいる人物の意向に沿って行われた場合は自分自身の名前が候補者リストに加えられる事はな いだろう。」と語った。
しかし、チャイヤシット大将は、国外にいる人物との間に対立がない事を確認し、「その人物から 要請があれば同じ血を引く者として喜んで協力する用意がある。」と語った。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部チャトポーンは、06月24日にクルングテ ープ都内王宮前広場で大規模集会を開催する予定を明らかに。「今回の大規模集会は、現政権の裏 の真相を暴くことを目的としており、デモ行進を行う予定はない。」と述べ、また開催予定日が平 日であることから、前倒しで週末に行う可能性も示唆。
プームチャイ・タイ党のチャワラット党首(内務大臣)は、現副農業・協同組合大臣のチ ャーチャイ・プクヤーポンを解任し、同党所属ナコンパノム県選出下院議員のスパチャイ・ポース (ネーウィン派)を後任に据える方向で党内調整を進めている事を明らかに。チャーチャイはプー ムチャイ・タイ党のソロアット・グリンプラトゥム系会派所属で、チャワラット党首によると、「 チャーチャイはこれまでに1度もプームチャイ・タイ党の党会議等に出席した事がなく、すでに党 員として認識されていない。」という。「ソロアットの意向次第ではスパチャイ以外の人物を後任 候補として検討する事もあり得る。」という。
一方、この動きに絡んでアピシット首相は、「6ケ月単位の見直しルールにこだわらず、政府の職 務遂行の効率化に必要であると判断できるのであれば特定の内閣の改造は可能である。」「民主党 枠の閣僚の交代は考えていないが、チャーチャイ副農相については、過去4か月間の働きぶりを検 証してから入れ替えるかどうかを決める」との認識を示した。なお、アピシット内閣は発足から5 ケ月を経過しようとしている。
反タクシン派の民主主義市民連合(PAD)は05月24日に開く会合で、新党を通じて議会活動 に重点を移すかなどを協議する予定。タマサート大学ランシット分校で開かれる会合には、PAD幹部 のほか、全国から地方支部の代表など3000人以上が出席する見通し。
報道によれば、PAD支持者らが新党「民主主義市民連合」の政党登記を申請しており、23日までに承 認される見通し。新党設立については、民主主義市民連合党は大きな勢力とはなり得ず、PADの弱体 化を招くといった見方があるほか、PAD幹部の中から否定的な意見も出ている。
プア・タイ党のヨンユット党首(非議員)は、議員が主導的役割を果たすべきとして、党 首を辞任する意向を明らかに。現在の党執行役員も全員非議員だが、党首が辞任すれば、役員も新 たに選出されることになる。
ヨンユット党首は、「辞任要求があったわけではない。だが、非議員の党首では党所属の議員とう まくやっていけないことがわかった。」と述べている。元内務事務次官のヨンユットは政治の経験 がなく、「臨時党首」との見方が支配的だった。
05月18日(月)旧タイ・ラック・タイ 党幹部のソロアット・グリンプラトゥムは、プームチャイ・タイ党の自身が率いる会派に所属して いる副農業・協同組合大臣のチャーチャイ・プクヤーポンを解任し後任に党内の別の人物を据える 方針に反対しない考えである事を明らかに。
これは、先に同党のチャワラット党首(内務大臣)が党会議に出席しないなど既に党員として認識 されていないチャーチャイの後任にネーウィン派に所属するスパチャイ・ポースを据える方向でソ ロアットと調整を行う意向を表明した事を受けた発言で、ソロアットは、「報じられているような ネーウィン派と自身の会派との間に対立が存在していない。」と強調し、自身が率いている会派所 属の議員に対し、「党発展のため会派別の閣僚ポストの割り当てにこだわる事なく副農業・協同組 合大臣人事に関する党の適切な判断に従うよう申しつけている。」と発言。
一方、チャーチャイは、「副大臣としての職務に注力していたため、党をおろそかにしていた。」 と認め党に対して謝罪の意を表明。交代圧力があることに関しては、「チャワラット党首やポンテ ィワー幹事長(商業大臣)、ネーウィン・チットチョープ、ソロアット等、党の大物の判断に従う 。自分は与えられた任務に最善を尽くして邁進するのみである。」と語るに止めた。
プア・タイ党カナワット副党首は、05月31日に開催する党大会で、同党幹部を刷新し新党 首を選出する予定を明らかに。現在同党の幹部は13人選出されている。現在「新党首と新秘書官の 選定について、党の大半が賛同する人物が内定している。」とのことだが、その人物については明 かされなかった。
コーン財務相は、プア・タイ党が緊急経済対策の合憲性を問題視し、これが関連法案の下 院審議延期につながったことから、「野党は経済対策の遅れの責任を取る必要がある。」と述べ不 快感を露わにした。
政府は、閣議が決定する政令、および議会の承認が必要な法令によって、経済対策用に巨額の資金 を借り入れようとしている。しかし、プア・タイ党がこの資金調達を違憲と主張し憲法裁に判断を 求めていることから、チャイ下院議長は、予定されていた法令案の読会を延期。憲法裁では20日に 審理を予定しているが、ここで経済対策の合憲性が取り上げられるかは不明。政府首脳のチンナウ ォン議員によれば、今通常国会(21日閉幕)中の法令承認が不可能な場合、政府は憲法裁の合憲判 断を待って臨時国会召集を求め、法令を設立させる考え。プア・タイ党は、「憲法184条は、緊急事 態に限り政府に借り入れを認めている。しかし、政府は必要以上の資金を借り入れようとしている 。」と主張している。
財務省は、スパラット財務事務次官を職権乱用で懲戒免職としたことを明らかに。これは 、財務省の公務員組織開発委員会が、2001年の省内人事において職権乱用があったとの国家汚職制 圧委員会(NACC)の判断に基づいて決定した処分。
コーン財務相は、「現職の解任という処分も可能だった。だが、不正に対する政府の姿勢を明確に 示すため、公務から追放することにした。」と説明。
ウィスット財務副次官(60)が次官代行。ウィスットは今年09月末に定年退官するため、後任の次 官候補にはサティット副次官(58)らの名前が浮上。
05月19日(火)反独裁民主主義同盟幹部のナタウッ ト・サイクアは、「タクシンは同盟の単なる同志でしかない。」と語り、改めて、「タクシンが同 盟の活動の背後で糸を引いていた。」との指摘を否定。
この発言は、ソンクラーン期間中の強制排除行動に関する真相解明委員会の場で語れたもので、ナ タウットは、「同盟は平穏・非武装及び憲法を重んじる事を基本において活動を展開しており、政 府が警察官に青服を着用させて同盟の活動の妨害に動かなければ東南アジア諸国連合関連会議を中 止に追い込むような事もなかった。」と主張。
午後プームチャイ・タイ党から交代 圧力が加えられているチャーチャイ副農業・協同組合大臣は、「引き続き現職に留まり現在進めて いる水源確保を初めとする全国の農家が抱える問題解決のために職務に邁進していく考えである。 」と語り、後任に道を譲るために辞任をする考えがない事を明らかに。
その際、チャーチャイは、「副大臣としての自分に行き届かない点があったら教えて欲しい。」と 語り、党会議に出席せず党員として認識されていない事を理由に首のすげ替えに動いた党に対して 不快感を示す場面も見られた。
チャーチャイによると、「すでにプームチャイ・タイ党のチャワラット党首(内務大臣)と話し合 い理解を得られており、またアピシット首相からも激励の言葉をもらっている。」という。
与党第2党、プームチャイ・タイ党のチャワラット党首(内相)は、「(辞任を拒んでい る)チャーチャイ副農相(同党所属)を交代させる」と明言。
これは、副農相が同日の記者会見で、辞任しない意向を明らかにしたことを受けてのもの。先の報 道によれば、党首脳部らは、「党の会議にも出席しない。」などの理由でチャーチャイを副農相ポ ストから外すべきとしているが、関係筋によれば、今回の副農相おろしは、チャーチャイが所属す る派閥の領袖、ソラアット(公民権停止中)が、チャーチャイとの関係悪化から仕掛けたものとい う。同筋は、「副農相は先に、チャワラット党首から辞任を求められ、『現在の仕事が片付きしだ い辞任する。』と約束した。しかし、その後の記者会見で、辞任を拒否し、チャワラット党首と実 力者のネーウィンの怒りを買うことになった。」と指摘。
副農相が「辞任せず」と表明したことに対し、チャワラット党首は、「わたしは党首。言い争いを するつもりはない。」と述べ、副農相が党の方針に反対できる立場にないとの姿勢を示した。
05月20日(水)午前プア・タイ党筋の情報として、 「タクシンがナコンラーチャシーマー県選出下院議員のソムチャーイ・ペートプラスト警察中佐に 対して辞意を表明している現党首のヨンユット・ウィチャイディットの後任として党首に就任する よう要請した。」と報じた。
ソムチャーイ警察中佐が長年タクシンの側近として務めてきた事を党首就任要請理由にあげている 。ソムチャーイ警察中佐に関しては、予てからタクシンから党首就任の要請を受けていたとの憶測 が飛び交っていたが、19日時点では本人及びプロームパン党報道担当何れも、「デマでしかない。 」と憶測を否定していた。
一方、次期党首候補としてあがっているアピワン・ウィリヤチャイ大佐に関しては、国王の認証事 項である野党首班に就任するためには現職の下院第2副議長職を辞任しなければならないことから 選出される可能性は低く、また、チャルーム・ユーバムルン警察大尉及びミンクワン・セーンスワ ンに関しては自ら党首推薦を辞退、チャイヤシット・チナワット大将及びオーラーン・チャイヤプ ラワットに関しては下院議員でないことから既に候補から外れている状態にあるという。チャルー ム警察大尉に関しては、党解党による被選挙権剥奪の対象になる党執行幹部への就任自体を嫌って いるとも言われている。
プア・タイ党は05月31日の党大会で 新しい党首、党執行役員21人を選出する予定だが、関係筋によれば、「役員候補のうち5人は、タ クシンが決めることになっている。」という。
その他の候補は、7人が元タイ・ラック・タイ党役員、9人がプア・タイ党議員によって指名され る予定。
プア・タイ党は、タクシン派とされているが、これは、タイ・ラック・タイ党の流れを受け継いで いるため。タイ・ラック・タイ党は、2007年05月に解党処分を受け、党議員の大部分がパラン・プ ラチャーチョン党に移籍した。しかし、同党も昨年12月に解党処分を受け、タクシン派議員は、プ ア・タイ党に移ることとなった。
憲法裁判所は、緊急経済対策用に約4000億Bを借り入れるための政令の合憲性を審査する ことを決め、プア・タイ党のプラキアット議員とアピシット首相に対し、25日までに陳述書を提出 し、26日に証言するよう指示。
これは、プア・タイ党の議員グループが、先の閣議で承認された政令が憲法に抵触するとして、憲 法裁に判断を示すようチャイ下院議長に請求したことによるもの。これら議員によれば、憲法185条 は、政府による緊急時の資金借入を認めているが、借入が不当に巨額で緊急借入にそぐわないとい う。
内務省の敷地内で04月12日に赤服軍団に首相専用車が襲撃された事件で、警察は、クルン グテープ都内のルンピニ・ボクシングスタジアムで、アローン・チャヤチャン(41)とプラナコン 区ワンブラパのモン橋で、サムットプラカン県出身のソムサック・ブアックリー(35)を逮捕。
この事件は、タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)のデモ隊がクルングテープで過激な反政府活 動を展開している際に起きたもので、首相が内務省から首都圏に非常事態宣言を発令した直後に専 用車がデモ隊に襲撃された。
警察は、赤服のデモ隊を撮影した映像や目撃者の証言に基づいて、容疑者を特定し、行方を追って いた。容疑者2人はともにUDDの反政府活動に参加し現場にいたことは認めているが、襲撃への関与 は否定している。
05月21日(木)プア・タイ党下院議員 団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「大政党の党首に就任する用意ができていない。」 と語り、党首就任要請を誇示する考えを明らかに。また、党解党による被選挙権剥奪を恐れて党首 就任要請を拒絶しているとの指摘を否定し、「次期党首は下院議員から選出されるべきである。」 との考えを示した。
パヤップ議員(タクシンの弟)などは、非議員から選ぶべきと主張。05月31日に開く党大会で新し い党首、執行役員を選出する予定。
チャルーム警察大尉は、ドバイでタクシンと面会した事を認めたが、政治的な協議や次期 党首に関する協議が行われたとの憶測は否定。
チャルーム警察大尉によると、「タクシンは現在ビジネス関連に注力しており、また、ドイツやア フリカ諸国等6ケ国のパスポートを所持しており、国家間の移動に不便を来すことはない。」とい う。現在、タイ外務省が発給した外交旅券、一般旅券はともに無効とされているが、タクシンは、 ニカラグアの外交旅券を取得しており、また、モンテネグロも旅券を発給したとみられている。
また、チャルーム警察大尉は、タクシンが特別パスポートの発給を受けているアフリカの国から5 ケ所の金鉱山の採掘権を得ていること、モンテネグロのハワイと呼ばれる島の競争入札に参加して いることを確認。
タイ当局は、タクシンの所在をつかんでいないというが、警察庁外事課のウィサヌ課長によれば、 「現在もアラブ首長国連邦内にとどまっている可能性が強い。」とのこと。
プームチャイ・タイ党は、幹部会の席上で旧タイ・ラック・タイ党幹部のソロアット・グ リンプラトゥムが率いる中部地区会派に所属するチャーチャイ副農業・協同組合大臣を解任し、後 任候補の選抜を進める決定を下した。
ネーウィン会派に所属するスパチャイ・ポースが後任に据えられるとの見方が大勢を占めている。
チャーチャイに対しては選抜された後任候補者の職務遂行能力等に関して異議申し立てを行う権利 が認められている。本件に関しては、チャーチャイが、「職務ではなく党利を優先した動きである 。」と反発し、引き続き副大臣としての職務に邁進する意向を示し、「すでにチャワラット党首( 内務大臣)とも協議を行い理解を得られている。」と発言していたが、チャワラット党首は、「チ ャーチャイに対し05月末には現職から辞任してもらうと申しつけていた。」と明らかにしていた。 一方、幹部会に先立ち、チャーチャイが所属する会派を率いているソロアットは、「後任候補は党 内の閣僚ポストの割り当てに則り中部地区会派から適切な人材を選出するべきである。」、「万が 一適切な人材がいなかった場合は他会派からの選出を受け入れる考えである。」と表明していた。 ネーウィン会派との間に対立があるとの憶測は否定。
アヌポン陸軍司令官は、「来年度(今年10月〜)の軍事費が190億Bから90億Bに削減され る見通しだ。」と明らかに。
このため、ウクライナからの装甲兵員輸送車89台(38億9000万B)、コンピュータ作戦シミュレー ターなどの購入が延期される。
アヌポン司令官は、「国軍は、予算節約の必要性を理解している。軍事費削減に対応するよう最善を 尽くす。」としている。
05月22日(金)所属政党プームチャイ ・タイ党から辞任を突きつけられているチャーチャイ副農業・協同組合大臣は、「先の決定は党内 の大物同志で勝手に決められたものでしかない。」と改めて職務を継続させる考えを確認し、「26 日に開かれる定例閣議終了後に今後の進退について明確にする考えである。」と明らかに。
この発言に先立ちアピシット首相はチャーチャイ副大臣から面会の申し入れがあった事を明らかに し、「週末に面会する見通しである。」と明らかに。なお、面会の内容や内閣改造の可能性に関し ては確認を避けている。
一方、プームチャイ・タイ党のチャワラット党首(内務大臣)は、「チャーチャイ副大臣は2〜3 日中に辞職するべきである。」とした上で、「来週中にチャーチャイ副大臣の後任者をアピシット 首相に提案する予定である。」と発言。「後任者は東北地方を地盤とする者で、チャーチャイ副大 臣が所属している中部地区会派を率いているソロアット・グリンプラトゥムの合意も得られている 。」という。
タクシン政権(2001〜2006年)による薬物一斉取締で現場の警察官が大勢の容疑者を殺害 したとされる問題で、法務省特別捜査局(DSI)が、2004年の東北部ロイエット県での若者の死に関 連して隣接するカラシン県の警察官6人に法的措置を決定。 カラシン県では、他に若者21人が警察官に処刑されたとみられており、DSIは、これらのケースも再 捜査する予定。
タクシン政権下ではタクシン首相(当時)の号令のもと、大々的な薬物一斉摘発が展開され、全国 で密売容疑者など2500人以上が殺害された。その多くが警察官による処刑との批判が出たが、当局 は、「密売組織が口封じで売人を殺害した。」などと説明していた。
DSIによれば、警察官6人の関与が疑われる事件は、2004年07月にカラシン県在住の若者(17)が窃 盗・薬物容疑で逮捕、保釈されたあと、約100キロ離れたロイエット県チャンハン郡の小屋の中で首 を吊って死んでいるのが見つかった事件。検視所見では、「死亡する前に意識不明に陥るほど暴行 を受けた形跡があった。」とされていたが、詳しい捜査は行われなかった。また、保釈手続きをと ったのが若者の縁者でなく、若者は保釈されたにもかかわらず家にも戻っていなかった。
カラシン県で処刑された疑いのある若者21人全員が保釈後に死亡もしくは行方不明となっているが 、犯人はまだ逮捕されていない。
在タイ・ドイツ大使館は、「タクシンがドイツの旅券を所持している。」との報道を否定 。
野党のプア・タイ党幹部のチャルーム議員が先に、「タクシンが旅券を6冊ほど持っている。」と発 言したことから、一部で「ドイツ政府も旅券を発給。」と報じられていた。また、チャルーム議員 は、「タクシンが見せてくれた6〜7冊の旅券の中にカンボジアのものがあった。」としているが 、ステープ副首相は、「カンボジアのフン・セン首相から旅券発給の事実はないとの説明を受けた 。これを信じたい。ただ、その真偽を確かめるための調査は考えていない。」と述べた。
05月23日(土)民主党内の特定のグル ープから強力な突き上げを受けているとされているコープサック副首相は、「民主党を離脱しプア ・タイ党に合流する。」との憶測を否定。
発言の中でコープサック副首相は、党内の特定のグループから無視されている事は認めたが、「プ ア・タイ党に合流する。」との噂に関しては否定。
プア・タイ党は、「党から民主党幹部の引き抜き工作が行われている。」との憶測を否定し、」コ ープサック副首相が合流するのであれば党として歓迎できる。」との認識を示している。
一方、アピシット首相は、「党内の結束に問題なく、また閣僚と党所属下院議員間の行き違いを防 ぐために各閣僚に対して議員との関係強化を命じていることから、党幹部がプア・タイ党に合流す る事はあり得ない。」とした。
マティチョン紙の速報は、「ワーダ会派所属議員等が合流したラサドン党筋の情報として 、首相指名国会の際にプア・ペーンディン党のプラチャー・プロムノーク警察大将支持に回り、ア ピシット政権誕生後は連立に参画せず中道路線を歩んでいるプラチャー警察大将を中心としたプア ・ペーンディン党及びラサドン党に所属する12人の下院議員グループが連立政権に合流する条件と して閣僚ポストを要求している。」と報じた。サマック及びソムチャーイ政権時代に情報通信技術 大臣等を歴任したワッタナーの側近でもあるマン・パッタノータイを閣僚候補として推すものと見 られている。
先にアピシット首相がプラチャー警察大将との間で連立合流に向けた協議が行われていた事を認め ていた。
グループに影響力を持っている、不正案件で実刑が確定し現在国外逃亡中の「ワタナー・アサワヘ ームが既に電話で民主党のステープ副首相を初めとする党幹部に閣僚ポストの割り当てを要求して いる。」という。
一方、プア・ペーンディン党のチャーンチャイ党首は、「連立政権発足当時に合意に至った各政党 への閣僚ポストの割り当てがプラチャー警察大将のグループに所属する議員12人を含めた人数で計 算されている。プラチャー警察大将のグループが連立に合流しても新たな閣僚ポストを要求する考 えがない。」と明らかにしている。
民主党副党首のコプサク副首相は、南部スラタニー県サムイ島でのセミナーの席上、「プ ア・タイ党に移籍する考えはない。」と明言。
これは、「民主党にとって大切な人材でありながら、現在党内で孤立している人がプア・タイ党の 新党首になるかもしれない。」というプア・タイ党議員の発言についての質問に答えたもの。ただ し、コプサク副首相は、「党内で疎外感を感じているか。」との質問は肯定した。
なお、プア・タイ党は05月31日の党大会で党首と執行役員の入れ替えを予定しているが、人選が難 航しており、ヨンユット党首が留任する可能性もある。
アピシット首相(民主党党首)は民主党のセミナーで、「次期総選挙で民主党は少なくと も240議席を獲得できる。」と述べた。
下院は中選挙区400議席、比例代表区80議席の計480議席。現在165議席を有する民主党は、中小政党 と連立政権を構えているが、240議席を獲得できれば、より安定した政権を実現できることになる。 先の総選挙は2007年12月に実施されており、下院議員の任期(4年)満了に伴う総選挙は2012年初 めとなるが、不安定要素が多いため、「年内あるいは来年初めにも解散総選挙。」との見方も。
05月24日(日)プア・タイ党のプロー ムポン報道担当は、連立政党を初めとする他党に所属する政治家グループから党幹部宛に合流の打 診があった事を明らかに。
発言の中でプロームポンは、「所属する政党の執行部に対して不満を持つ複数の他党所属下院議員 から党合流の打診があった。」と明らかにしたが、「詳細に関しては今後予想される解散・総選挙 の際に自ずと明らかになる。」とした。また、「予てから党との間で軋轢が伝えられていたパラポ ン・アディレークサーン(元タイ・ラック・タイ党幹部のポンポン・アディレークサーンの息子) がプームチャイ・タイ党に合流する事を確認。
プア・タイ党のプロームポン報道担当は、プア・タイ党を解党に追い込むことを意図した 動きがクルングテープやノンタブリー県、パトゥムターニー県を中心に組織的に展開されている事 を明らかに。発言の中でプロームポン報道担当は、あるグループが金銭と引き替えにプア・タイ党 の党員になる者を募っている事を明らかにし、党には法律違反となる買収による党員の増強を行う 方針がない事を確認し、法務部門に対して告訴を視野に証拠収集を行うよう指示している事を明ら かに。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンは193日間に渡る集会活動開始から1 周年を記念したセミナーの席上で、党結党への支持を訴えた。
ソンティによると、「連合が結党を目指している政党は、既存の政党のような仲間内支配が存在し ない5幹部が党規に徹する無産政党に類似したもので、真摯に国民の声に耳を傾ける事を基本に置 き、党幹部には擁立候補を決する権限がなく、また資本家によるポスト要求を防止するために党所 属下院議員の入閣を厳格に禁止する事を基本方針に据える考えだ。」という。また、自らが党首に 就任する事に合意しているとされている事に関しては、「新党の党首及び党幹部は連合の組織員に よって決められることになっており、連合の幹部間で党幹部を指名する方針はない。」と発言。党 結党の是非に関しては、「25日に予定されている全国代表者会議の席上で決せられる見通しになっ ており、また、政党を結党する場合は、国民への知識普及を期した財団を同時に設立する考えだ。 」という。
05月25日(月)反タクシン派団体民主主義市民連合は、クルングテープ都の隣県のパトゥムターニ ー県内にあるタマサート大学ランシットセンター内にあるスタジアムで、PAD創設者で新聞社オーナ ーのソンティ、元クルングテープ都知事のチャムロンといった幹部と全国の支持者数千人を集め集 会を開き、全会一致で政党を結党する事に合意。投票は2万人前後の参加者による起立形式で行わ れ、壇上から「結党に反対する者は起立するようにとの呼びかけに対して起立する者はいなかった 。」という。これに続き、地方支部の代表らが演壇に上がり、「政治が一部の政治家、その家族、 関係者に独占されている。この現状を打破できるのが真に市民の意見を代弁するPADの政党。」など と期待を表明。また、組織として憲法改正に反対する方針が再確認。
スリヤサイ調整役によると、シンボルカラーをプミポン国王の誕生日の色である黄色から黄色と緑 色に変更。向こう3ケ月以内に政党名や党首を含む執行幹部等の党の骨格が明確になる見通し。
「緑色をシンボルカラーに据えたのは自然及びヨーロッパの緑の党を想起させる事を意図したもの で、軍とは一切関係ない。」と、緑は「環境」「清潔な政治」の意味。
また、「破産宣告を受けているソンティ・リムトーングクンに党首就任資格がない。」と指摘され ている事に関しては、「これまでに元憲法起草議会議員や法律の専門家に聞いた限りでは問題ない との心証を得ている。」とした。
PADの政党化に対しては、政権与党の民主党、タクシン派のプア・タイ党の双方が、街頭デモより議 会での討論のほうが望ましいとして、歓迎の意向。PADのデモでの動員能力は最大数万人で、各種世 論調査の結果からみても、下院(定数480)選では数十議席が限度とみられる。PADはタクシンの追 放を望む伝統的な権力層、王党派の市民、タクシンに私怨を抱く実業家らの寄り合い所帯とみられ 、2005年から2008年にかけ、首相官邸やスワンナプーム空港の占拠といった過激なデモでタクシン 派の政権を窮地に追い込んだ。昨年末にタクシン派与党が選挙違反で解党され、政権が民主党に移 ったことから、現在は活動を停止している。
PAD、民主党、軍といった反タクシン派はタクシン派政権追放までは歩調をそろえたが、民主党政権 がPADと距離を置いている上、04月半ばにソンティが発砲され負傷するなど、PADを厄介払いしよう とする動きがみえる。ソンティは事件について、実行犯は兵士だったと主張。シリキット王妃が後 援する軍人・警官・国境自警団員慰安財団事務局長のタンプーイン(高位女性の称号)・ウィラヤ ー・チャワクン、プラウィット国防相(元陸軍司令官)、アヌポン陸軍司令官の名前を挙げ、「3 人が今回の暗殺未遂に関与したとは個人的には信じていないが、万一そうだとしても恐れていない 。」と微妙な発言を行っている。ウィラヤーはソンティの発言について、「真実ではないので気に していない。」と述べた。
05月26日(火)昼過ぎチャーチャイ副副農業・協同 組合大臣(44)が、アピシット首相に辞表を提出し受理。チャーチャイは私立シーパトゥム大学の オーナー一族の出身で、与党第2党のプームチャイ・タイ党の金主の1人。プームチャイ・タイ党 枠から非議員で入閣したが、党の下院議員から辞任圧力が掛かっていた。
チャワラット党首は 25日に、「チャーチャイ副農相が『恥ずかしくない形で辞任したい。』と望んでいる。」と明らか にしたが、その後任に言及することは避けた。
チャーチャイについては、「党の会合にも出席しない。」と党内で批判されていると報じられたが 、「党実力者との不仲が原因で辞任を迫られている。」との見方も。関係筋によれば、「党内では 、現政権誕生の立役者、ネーウィンの派閥に所属するスパチャイ・ポース議員(ナコンパノム県選 出)が後任副農相との見方が支配的。」という。
反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャトゥポン・プロームパンは、「民主主義 市民連合が前日に政党を結党する方針を決定した事を歓迎できる動きである。」と評価。
チャトポンによると、「政党の結党によりチャムローン・シームアン少将やソムキアット・ポンパ イブーン、プラソン・スンシリー空軍少将といった政治家が選挙を通して如何に自分たちの主張が 国民から支持されているか理解する事ができるだけでなく、プア・タイ党以上に民主党の支持基盤 を脅かす存在になり得ることになる。」という。また、連合が結党する政党の党首に関しては、「 すでに連合の象徴的且つ磁石のような存在になっているソンティ・リムトーングクンが適切である 。」との考えを示した。
05月27日(水)アピシット首相は、4月12日に反独裁 民主主義同盟のデモ隊が内務省の敷地内で首相一行の車列を襲撃した事に絡んで、「首相やステー プ副首相が襲撃発生直前に別の車に乗り換えていたために襲撃を受けた車には両名は乗っていなか った。」と主張している同盟幹部のチャトポン・プロームパンを相手取った名誉毀損訴訟を提訴す る可能性を明らかに。
チャトポンは、「同盟のデモ隊による過激な行動が第三者による扇動によるものである。」とする 同盟の主張の一環として、「内務省内で発生した車列襲撃発生直前に、首相と副首相が首相専用車 と同じナンバーをつけた別の車に乗り換え現場から脱出していた。」と主張していたが、アピシッ ト首相は、「チャトポンの主張は全くの事実無根なものである。」と、「チャトポンが言われなき 主張を続けるのであれば法廷の場で事実を証明するために名誉毀損訴訟を提訴せざるを得ない事に なるだろう。」と語った。 28日付けのマティチョン紙によると、「国家警察本部のターニー副本部長も内務省内に設置された 監視カメラ映像から首相及び副首相が襲撃された車に乗車していた事を確認している。」という。
05月28日(木)バンコクポスト紙が、 「チャワリット元首相に近い筋からの情報として26日にタクシンが電話でチャワリット元首相に対 してプア・タイ党の党首に就任するよう要請した。」と報じた。
「政治経験が豊富な尊敬されている人物として、また党の統一、前進を牽引できる人物としてチャ ワリット元首相が適任である。」と判断された模様。チャワリットは、プア・タイ党が党首指名の 全体会議を招集する前までに回答する意向。「受諾の是非に関する判断を保留している。」という 。
タクシンの甥のチャイヤシット元国軍最高司令官によれば、「プア・タイ党は現在要を欠いた状態 であり、可能なかぎり早期に統率力のある人材を党首に据える必要に迫られている。チャワリット は年長で人望があり、新党首に適任。」とのこと。
プア・タイ党の次期党首の選出作業は混乱を極めており、これまでに、「臨時党首」のヨンユット が辞任表明を撤回し、27日には31日に予定されていた党首指名の全体会議を中止する方針を明らか にしていた。また、コープサック副首相は、「自らが民主党を離脱しプア・タイ党の党首に就任す るとの噂が俄に流れた背景に、党首選抜を巡る混乱から世間の目をそらしたいプア・タイ党の思惑 があった。」と指摘。
プア・タイ党ヨンユット党首は、「昨日行われた会議で当初今月31日に予定していた党大 会で、同党の新党首をはじめ幹部を選出する予定だったが、党大会を行うことを延期する。」と明 らかにした。「現在一部憲法改正が行われていることから、様子を見るため当分延期する。」とし ている。
 また反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)が政党を設立させることについて、タクシン派 として知られる陸軍カッティヤ少将は、「PADによる政党は長生きできないだろう。そしてこの新た に作られる政党名はPAD党でも新政治党でもなく犯罪者党がお似合いだ。それはPAD幹部はスワンナ プーム国際空港という暴挙を行った犯罪者集団だからだ。」と痛烈に批判。
最高裁判所は、タクシンとその一族の凍結資産760億Bの没収に関する審理を07月16日に開 始すること、弁護側に書面による冒頭陳述だけを許すことを決めた。
弁護側は、国外逃亡中のタクシンにビデオ会議システムによる陳述を求めていたが、裁判所は書面 陳述だけを受けつけることにした。
最高裁判所選挙部は、ウドンタニー県第4選挙区選出プア・タイ党所属下院議員2名に対 し、再選挙での再出馬が認められるイエローカードを発行した選挙委員会の決定を取り消す決定。
対象となったのは、何れも代理人または票の取りまとめ役による買収で選挙委員会からイエローカ ードを引き渡されていたプア・タイ党(当時はパラン・プラチャーチョン党)所属のウィチヤン・ カーオカムとグリヤンサック・ファーイシーンガームで、最高裁判所は、「告発側が提出した買収 を裏付ける証拠が信憑性に乏しく信用できない。」と判断。選挙委員会の決定を却下する決定。
国王は、26日に辞任したチャーチャイ副農相(44)の後任に同じプーム・チャイタイ党の ナコンパノム県選出スパチャイ・ポース下院議員(51)を認証。
スパチャイはオープン制のタイ国立ラムカムヘーン大学卒。選挙区は東北部ナコンパノム県で、下 院議員3期目。スパチャイは、ネーウィン派の主要メンバーとして知られ、当初からチャーチャイ の後任として最有力視されていた。また、地盤のナコンパノム県内では、青服軍団を率いてソーポ ン運輸大臣の県入りを阻止するため空港に集まっていた赤服軍団を蹴散らした事もあった。
カシット外相がアセアン・サミットを10月23日から25日まで南部プーケット県で開催する 予定であると各国首脳に伝えた。
政府はすでに、民主党の地盤であるプーケット島で2つのアセアン関連会議を開くことを決めてお り、出席者などのスケジュール調整に入っていた。06月16日から23日まではアセアン外相会議が実 施される。
アセアン・サミットは04月11日にパタヤで開催されたが、反政府組織による妨害で中止に追い込ま れた。最初、2008年12月にクルングテープもしくはチエンマイでの開催を予定していたが、反タク シン派が国際空港を占拠したことで延期となっていた。
ただ、プーケット島での開催については、関係者から現地の道路事情や会議施設が不十分との指摘 も出ている。
民主党の幹事長を務めるステープ副首相が、選挙応援の際の違反容疑で告発される見通し 。
ステープ副首相は、弟が出馬した南部スラタニー県の地方選挙で、自身の名前と党名の入ったタオ ルを有権者に配ったとされ、中央選挙管理委員会がこれを選挙違反と判断した。 中央選管のプラパン委員は05月28日、「我々の判断が裁判所に認められたことから、スラタニーの 選管に対し、ステープ副首相を告発するよう伝える予定。」と述べた。
有罪となれば、選挙権・被選挙権停止10年、禁固1〜10年、罰金2万〜20万Bが課せられる。なお 、有罪が確定しても、地方選挙での違反のため、民主党が解党処分を受けることはない。
05月30日(土)反独裁民主主義同盟幹 部のチャトポン・プロームパンは、当初06月24日に予定されていた大規模集会の開催日を06月27日 に変更した事を明らかに。開催場所はクルングテープのサナームルワン。また、当局の赤服軍団に 対する差別的な対応に対する抗議及び公正な措置を要求する書状を提出するために06月01日朝に検 事総局前に集合をかける方針を明らかに。
アピシット首相は、「06月に再度大規模集会の開催を計画している反独裁民主主義同盟の 元幹部の一部に法を無視した過激な活動を指向している者がいた事はこれまでの活動から明確であ る」と指摘した上で、「国内情勢の再激化を阻止する上でも同盟の幹部は憲法の精神を重んじて活 動を展開するべきである。」と述べた。
アピシット首相によると、「同盟の集会に参加する多くの者が法に則った活動を指向していること から、情勢が再激化するか否かは幹部の心掛けにかかっている。」という。
また、アピシット首相は、関係当局が同盟の活動を支援している実業家グループの調査を行ってい る事を認めたが、「法に反していない限りは法的な措置を講じる方針がない。」と明らかに。
05月31日(日)関係筋によれば、プー ムチャイ・タイ(国家威信)党に近いとされるプラウィット国防相が、政府が軍事費削減の方針を 決めたにもかかわらず、スウェーデン製ジェット戦闘機「グリペン」などを当初の計画通りに購入 する必要があると主張しており、民主党の間に新たな軋轢が生じかねない状況。
プラウィット国防相は、グリペン(54億B)と救助・捜索用ヘリコプター(50億B)の購入を次回 の閣議に諮り、政府の確約を得たい考え。
民主党とプームチャイ・タイ党の間では、先に備蓄作物売却を巡る意見対立が表面化しており、ま た、バンコクの路線バス・リース計画でも一悶着起きそうな気配。
関係筋は、「国家威信党は、自分たちの意見がどれだけ通るかで、民主党が自分たちをどれだけ重要 視しているかを見極めようとしている。」と指摘。
プームチャイ・タイ党党首のチャワラット内相は、一部で批判の出ているバス・リース計 画について、「アピシット首相が取りやめを決めても、異議を唱えない。」と明言。これは、首相 が、「汚職疑惑で政府が国民の支持を失う。」との強い懸念を改めて表明したことによるもの。
プームチャイ・タイ党所属のソポン運輸相が提案した同計画は、総額679億Bを投入し、クルングテ ープの路線バスサービス用にバス4000台をリース契約で調達するというもの。だが、上院議員など が、「不正」を指摘し、捜査機関に訴える構えを見せている。
なお、同計画は、先の閣議に再提出されたが、審議には至らなかった。このため、運輸相は次回の 閣議で承認を得たいとしていた。
緊張が続くタイ・カンボジア国境のクメール遺跡カオプラウィハーン(クメール語名:プ レアビヘア)から西に約7劼了慨嵒瑤如▲ンボジアが再び兵力を強化したことから、新たな緊張 が高まっている。
増兵の理由についてカンボジアは、「タイが付近を占拠したため。」と説明しているが、タイ陸軍 はこれを否認。
「国境の監視は行ったが、カンボジアの領土を侵した事実はない。」と主張。
今後、タイ陸軍は、「国境での諍いに関しては、地道に交渉を重ねるべき。」としながらも、「カ ンボジアが武力で押し切るつもりならば、タイでは自衛権を行使する。」と述べている。
ただ、タイ陸軍によれば、「シーサケート県内の観光名所となっている遺跡近くの断崖周辺までは 影響は及んでいない。」とのこと。カオ・プレアビヘア遺跡周辺の国境では、04月にも両軍が衝突 し、死者4人のほか複数の負傷者が出ている。
06月01日(月)午前民主党副党首のトライロン・ス ワンキーリーは、「造反組と目されている副党首のチャルームチャイ・シーオーンがプームチャイ ・タイ党に合流する可能性は100%ない。」と語った。
この発言は、チャルームチャイを支持する中部地区を中心とした議員グループ「40人グループ」が 問題があるコープサック副首相を解任し後任にチャルームチャイを据えるよう訴えていると伝えら れた事をきっかけに党内で対立が発生との憶測が広がっている中で、先月30日に地盤であるプラチ ュアップキーリーカン県内で開催された式典の際にチャルームチャイがプームチャイ・タイ党党首 でもあるチャワラット内務大臣等と共にプームチャイ・タイ党のシンボルカラーでもある青色のシ ャツを来て式典に参加しているのが目撃されたのを受け、俄にチャルームチャイがプームチャイ・ タイ党に合流するのではないかとの憶測が広がっている事を受けたもの。
また、トライロンの発言に先立って、「チャワラット内務大臣が、チャルームチャイがプームチャ イ党への合流を決心した場合は喜んで受け入れる用意がある。」と発言していた。「内務大臣付ワ ークチーム長のサクサヤーム・チットチョープがチャルームチャイに対して党合流を働きかけた。 」と報じられている事に関しては、「デマである。」と語り一笑に付している。
トライロンによると、「民主党内には党内対立は存在しておらず、また、チャルームチャイが青服 を着込んでいたのは、式典のテーマである王室への敬意を示す文言がプリントされていたからで、 党合流云々とは一切無関係であるとの説明を直接チャルームチャイから受けている。」という。
一方、チャルームチャイの大臣就任を強力に推しているとされる40人グループが、「党内に大臣不 適格者名を恣意的にリストアップしたブラックリストが存在している。」と指摘しているとされて いる事に関し、ステープ副首相は、「事実ではない。」、「閣僚ポストは技量や知識等を勘案した 上で適材適所の原則に則り決せられている。」と語った。また、ステープ副首相は、「党持ち分の 閣僚の交代人事が近々行われる。」との憶測を否定。
政権党の民主党のテープタイ広報担当は、タクシン支持団体、「反 独裁民主主義同盟(UDD)が27日に予定している集会で保釈中のUDD幹部3人に不適切な発言があっ た場合、民主党が保釈の取り消しを請求する。」と発表。
これら幹部は、4月の首都騒乱の責任を問われ逮捕されたが、すでに保釈されている。「民主党は 、これら幹部が集会参加者を扇動し、デモ隊が暴徒化する事態を懸念している。」という。
なお、パチャラワート警察庁長官によれば、「27日の集会では、問題が起きないよう警棒と盾を装 備した警官隊が警備に当たる。」とのことだ。
プームチャイ・タイ党に所属するソポン運輸相は、懸案となっているバス・リース計画を 巡ってチャワラット、プームチャイ・タイ党党首が先にアピシット首相に譲歩する姿勢を示したに もかかわらず、「計画を政争の犠牲にすることはできない。」と強く反発、リース契約でのエアコ ンバス4000台調達をあくまでも政府に要求してゆく姿勢。 政権党の民主党とプームチャイ・タイ党の閣僚の間では備蓄作物売却などで意見対立が表面化して おり、アピシット首相など政府首脳部が「政府のイメージダウンにつながる。」と強い懸念を表明 。
だが、ソポン運輸相は、「政府は体裁を気にするあまり、一部で批判が出ただけで中身をよく吟味 せずにバス・リース計画を握り潰そうとしている。」と批判。
この計画については、リース費用が総額679億Bにのぼることから、先に上院議員らが、「不当な要 求額。一部が関係者の懐に入るのは明らか。」と批判。
だが、ソポン運輸相は、「不正を否定し、長期的にはリースのほうが安上がり。」と主張。
なお、プリディヤトン元中銀総裁率いるシンクタンクも、「政治家が巨額の利益を得るのは確実。 」としており、「政府が計画を承認すれば、批判がさらに強まることが予想される。」と指摘。
06月02日(火)反タクシン派団体の民 主主義市民連合(PAD)は幹部会で、設立を予定している政党の名称を「カーン・ムアン・マイ(新 政治)党(New Politics Party:NPP)」とすることを決め、暫定党首にPAD幹部のソムサック・コ ーサイスク、暫定幹事長にPAD幹部のスリヤサイ・カタシラー、報道官にプラティープ・チューンア ーロム退役海軍中将を選出。新党のシンボルカラーはプミポン国王の誕生日の色である黄色と「環 境」、「清潔な政治」を意味するという緑。政党登記の手続きは06月04日の予定。
PAD創設者で大手経済紙プーチャッカーン誌創業者のソンティ・リムトーングクンは党首就任を見送 った。ソンティはタクシン政権(2001〜2006年)の中枢に自らの人脈から人材多数を送り込むなど タクシンと密接な関係にあったが、2005年に突如、反タクシン派に転じ、PADを設立。街頭デモや空 港占拠といった反タクシン派活動を指揮し、PAD支持者の間では絶大な人気がある。しかし、今年04 月に銃撃を受け負傷した上、2000年に破産宣告を受けたため、政党党首となる資格を満たしている かどうか不透明だった。
関係筋によれば、政党登記から60日以内に開催される党大会で、ソンティが党首に選ばれる見通し 。このため、ソムサックは暫定党首となるようであるが、ソムサックが初代党首に選ばれたのは、5 人の中で最年長であるため、敬意を表したとの見方が支配的。
なお、ソンティは、「たぶん党首ポストを受けるだろう。しかし、私が望んでいるのは、PADの政治 活動継続と新しい政治秩序の構築だけであり、次期総選挙に出馬する考えはない。」と述べている 。
PADは「王室に対し不敬で、縁故主義、汚職が蔓延したタクシンシステムの追放」を掲げ、2006年春 に数万人規模の街頭デモをクルングテープで連続開催し、タクシン政権を追放した09月の軍事クー デターの呼び水となった。タクシン派が選挙で政権に復帰した2008年に活動を再開し、首相官邸に あたるタイ首相府を長期間占拠。同年10月、警官隊との衝突で死亡したPAD支持者の女性の葬儀をシ リキット・タイ王妃が主宰したことから、王室の支持を受けていると主張。同年11、12月にはスワ ンナプーム空港とドンムアン空港を占拠。空港占拠中にタクシン派与党が選挙違反で解党され、政 権が野党の民主党に移ったことから、現在は活動を休止している。
PADは数ケ月にわたりデモ参加者数千人の衣食住を賄うなど資金が潤沢。不法占拠やメンバーによる 殺人などの事件を引き起こしたが、幹部を訴追する動きは鈍く、司法への影響力も指摘される。政 治的には国会議員の多くを任命制にするよう提案し、反民主的として物議を醸した。こうした経緯 、主張から、タクシンの台頭と民選政権による政治を嫌う伝統的な権力層、タクシンに私怨を抱く 一部財閥、王党派市民らの寄り合い所帯とみられている。
民主党政権発足後は伝統権力層、財閥から「用済み」とされた形で、タクシン派追放の前線で働い たにも関わらず、新政権入りしたPAD幹部は旧貴族の家柄で駐米・駐日大使などを歴任したカシット 外相のみ。PADの幹部や一般の支持者はこうした扱いに不満を強め、政党設立に踏み切った模様。

* ソムサック・コーサ イスク

1945年南部ナコンシータマラート県生。タイ国鉄労働連合会長など国営企業の労組活動に従事し、 タクシン政権(2001〜2006年)の国営企業民営化に反対。

* スリヤサイ・カタシラー

1972年東北部シーサケート県生。タイ国立カセサート大学教育学部卒、タイ国立タマサート大学政 治行政学修士。学生運動を経て、民主化要求団体幹部。
05月21日の通常国会閉幕に伴い、複数の下院委員会が海外視察の申請を行っているが、財 政逼迫の折から、これに批判が集中。 現在、少なくとも35の委員会が海外視察を予定しており、その費用は1億500万Bに上る。各委員会 の申請額は約300万Bで、視察先は欧州がほとんど。
議員の海外視察については、「単なる観光旅行」との批判が以前からあるが、市民団体などは、「 財政状態悪化の中で、このような無駄遣いを許すべきではない。」と批判。
なお、政府は公務員の海外視察を節約を理由に制限しているため、公務員からは、「不公平との声 があがっている。」という。
06月03日(水)4000億Bの資金調達の ためアピシット内閣が発布した緊急勅令を、緊急性が乏しく違憲だとしてタクシン派野党が訴えて いた裁判で、タイ憲法裁判所は、「景気対策の資金繰りで緊急性が高い。」として、合憲とする判 断。タイの2009会計年度の7ケ月間(2008年10月〜2009年04月)の税収は前年同期比9.7%減、目標 を12.6%下回る7191.6億B。来年度も税収減が予想される一方、景気対策のため歳出は増加し、国 債発行や国内外での借り入れが不可避。
プア・タイ党のスラポン・トーウィチャックチャイヤクンは、「憲法裁判所から国会の場 に移して政府が進める4000億Bの国外からの借款を実行するための緊急勅令の国会承認を徹底的に 阻止する方針である。」と明らかに。
問題の勅令は、スラポン等プア・タイ党所属下院議員グループが、「閣議承認、国会承認を得た上 で国王が国家、公共及び経済の安全・安定性を維持する事を目的とした緊急勅令を公布する事がで きるとする憲法187条の条項に反する。」として憲法裁判所に判断を要請した事を受け国会での審議 が延期されていたが、昼に憲法裁判所側が裁判長を含む9人の判事の全会一致で、「当該勅令は合 憲である。」と判断。
タクシン政権時代には、当時の憲法下では国会の承認を得る必要がなかった緊急勅令を利用して電 力発電公社等の公社民営化が強行され、その後最高行政裁判所で、「国会承認を経ない緊急勅令に よる民営化は無効である。」との判断が下されていたが、今回の緊急勅令に異議を唱えているプア ・タイ党所属の議員グループの中に当時のタクシン政権の対応に異議を唱えた者は一人もいなかっ た。
閣議で、人事権乱用で05月に免職されたスパラット前財務次官の後任にサティット副財務 次官を充てる人事を決めた。プミポン国王の承認を得て就任。

* サティット・リム ポンパン

1950年生。米テュレーン大学法学修士。2007年から財務副次官。
政府は閣議の席上で、予てからプームチャイ・タイ党ネーウィン派が中心になって進めて きたクルングテープ大量輸送公社へのリース貸し出し目的でのNGV使用バス4000台の調達計画の承認 を見合わせる決定。
この計画は、当初サマック政権時代にサマック首相の肝いりでネーウィン派だったソンサック元副 運輸大臣等が中心になって進められていたが、当時野党だった民主党からの強硬な反対にあい計画 の推進が見合わせられた曰く付きの案件として知られている。
ソンサック元副運輸大臣は、サマック元首相による非常事態宣言発令のきっかけになった反独裁民 主主義同盟による首相官邸を占拠していた民主主義市民連合に対する襲撃の際に現場で姿が目撃さ れていた人物としても知られている。
政府は、国家経済社会開発委員会に対して1ケ月の期限を設けて、当該計画によるメリット・デメ リットを報告させた上で再度閣議の席上で是非の検討を行う事で合意に至っている。
今回の閣議に先立ち、民主党のチャーンチャイ・イサラセーナーラックとソムキアット・ポンパイ ブーン(連合幹部)を中心にした民主党所属下院議員25人が共同で記者会見を開き、「国民の税金 の無駄遣いでしかない。」として強硬に反対する方針を明らかにし、同様に反対を表明している、 反旧タイ・ラック・タイ党勢力色が強いとも見られている通称40人グループと呼ばれる上院議員と も共闘していく方針を明らかにしていた。
一方、今回の見合わせ決定に対して提案者のソーポン運輸大臣は、「今回の決定が時間稼ぎのため ものである。」との指摘を強く否定し、反対している者に向かって、「この計画が如何にクルング テープ都民にメリットをもたらすかよく考えた上で判断して欲しい。」と訴えた。
ウドンターニー県の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プライパナーは、14日に県都内 で赤服軍団の集会を開催する方針である事を明らかに。
今回の集会は、ソンクラーン期間中のクルングテープ都内における反独裁民主主義同盟の一連の大 規模行動以降に展開されている赤服軍団を社会的被告の立場に陥れようとする動きに対する赤服軍 団の立場を明確にする事を目的という。
集会は14日16:00から開始され、チャトポン・プロームパンやナタウット・サイクア、アディソン・ ピヤンゲート等同盟の主要幹部も合流する予定。
06月04日(木)午前港湾局から市場の再開発権を取 得した企業と従来から市場内で商ってきた商店主との間で対立が発生しているクルングテープ都の クローントーイ市場内で、企業が路上に設置したテントの撤去を巡った商店主と警察との衝突が発 生。
問題のテントは、企業が市場整備のためにゾーン3内で商う商店主のために一時的な販売場所とし て設置していたもので、商店主は追い出しを狙った動きであるとして反発。テントの撤去に乗り出 した際に、それを阻止した警察と衝突が発生し、さらに、衝突の際に警察が商店主1人を逮捕した 事に抗議し商店主はラーマ4世通りのクローントーイ交差点上にテントを設置し、交通を遮断した 上で抗議活動を展開。逮捕された商店主が収容された護送車を取り囲み身柄解放を迫る事態にまで 発展。
15:35に配信した速報は、「抗議活動を展開していた商店主は既に散会した。」と報じている。
法務省特別捜査局(DSI)の調査で官製談合疑惑が発覚したことか ら、中部スパンブリ県での水利事業(総工費6300万B)の入札が中止。
DSIはすでに容疑者1人を逮捕しており、06月04日にはさらに3人の逮捕状。
スパンブリ水利事務所の不正疑惑を調べていたDSIは、「業者を装って同入札に応募しようとしたが 断られ、そのあとで「協力費」として4万5000Bを提供された。」という。「この入札では、特定 の業者に受注させるため、業者20数社に合計130万Bほどが渡された可能性がある。」とのこと。
反独裁民主主義同盟幹部のソムヨット・プルークサーカセームスックは、サリット政権に より、(国王誕生日でもある)12月05日に移された国家の日をタイの体制が絶対君主制から立憲君 主制に移行した06月24日に戻すよう要求し、体制移行の意義に関する理解を深めるため、27日に計 画されている大規模集会に先駆けて21日から24日にかけてサナームルワンで集会を開催する事を明 らかに。
同盟幹部のスラチャイ・セーダーン(またはダーンワタナーヌソン)が、ナーン県内で02日に行っ た演説の中で、「国王誕生日である12月05日に移された国家の日を06月24日に再度戻し、国民に体 制移行の意義を自覚させ、国家の日を祝う機会を与えるべきである。」と訴えた。スラチャイは、 元タイ共産党の幹部として知られ、最近ではソンクラーン期間中の赤服軍団の大規模行動に絡み出 頭令状が発行された事を受け、旧タイ共産党時代の戦闘服姿で警察に出頭した事でも話題になって いた。
06月05日(金)11時頃首相官邸内に置いてあった乗 用車が急に炎上した。この炎上よる被害者はいなかった。火災発生時、車はエンジンをかけていな かったが急に炎上したという。
この車はサナン副首相付顧問のチャチャワーン・ウォラセータワーラワットのホンダ・アコードで 、「6年ほど前に購入し何度も修理をして問題なく走っていた。」という。現在警察が事件と事故 の両面で捜査を進めている。
タクシンが最近までドイツにニカラグアの外交旅 券で滞在し、05月28日に滞在許可を取り消されていたことが05日までに分かった。独DPA通信が ミュンヘンの南ドイツ新聞の報道を引用して伝えた。
報道によると、タクシンは昨年夏に90日有効のドイツ入国ビザの発給を受け、同年12月29日にボン の移民局で1年有効の滞在許可を取得。「タクシンはニカラグアの外交旅券を使用しており、その 事実を独外務省や情報当局も全く把握していなかった。」という。
「タクシンはボン郊外に滞在していたが、連邦政府の要請で滞在許可が取り消された。」といい、 現在の滞在先は伝えられていない。
タクシンはタイ旅券が無効にされており、現在はニカラグアの外交旅券とモンテネグロの一般旅券 を所持している。
06月06日(土)サーティット首相府相 は、赤服軍団の週刊の機関紙「タイ・レッド・ニュース」(タブロイド版で1万5000部発行、1部 20B。)が創刊されたことについて、「この新聞が亀裂の源とならないよう内容の監視をしていく 。」と明らかに。首相府相は、「メディアは政治の一道具ではない。もっと社会的責任を感じても らいたい。もし法律に抵触する内容を書いた新聞を販売したら、即刻処罰する。」と述べた。
連立与党第2党のプームチャイ・タイ党は、プア・タイ党所属サコンナコン県第2選挙区 選出下院議員のチュンムポット・ブンヤイがプームチャイ・タイ党に移籍した事を明らかに。
これは、朝サコンナコン県内で開かれたプームチャイ・タイ党のセミナーの場で明らかにされたも ので、チュンマポットは東北地方を訪れたプームチャイ・タイ党幹部に合流、記者団の前でランニ ング1枚となり、渡されたプームチャイ・タイ党のシャツに着替えた。、「中期補正予算案に賛成 票を投じた3閣僚に対する対応を初めとするプア・タイ党の職務遂行姿勢や首相に対する不信任決 議案審議の際に追求役の1人として国会で演説を行う予定になっていたにもかかわらず直前になっ て取り消された事に対する不満から党の移籍を決断した。」としたが、プームチャイ・タイ党から 買収されたり何らかの好条件を提示されていた可能性に関して否定。
プア・タイ党幹部のアピワン下院議長は、党所属の下院議員5〜10人がプームチャイ・タイ党に 移籍する可能性があることを認めた。
タクシン派は2005年の総選挙で下院議席の7割以上を獲得したが、2006年のクーデターや2度にわ たる解党処分で党勢が衰え、同派の3代目政党であるプア・タイ党は下院(定数480)議席数が187 まで落ち込んでいる。実質的な党首のタクシンは700億B(約2000億円)を超える国内資産を不正蓄 財容疑で凍結された上、昨年、汚職で禁固2年の有罪判決を受け、国外逃亡中で、政権復帰は困難 とみられている。
プームチャイ・タイ党はタクシンの元側近で大票田の東北地方に地盤を持つネーウィン元首相府相 らが中心。党首で大手ゼネコン社長のチャワラットなど幹部には実業家が多く、「地盤」と「カバ ン」がそろった格好。

* タイ下院(定数480)の政党議席数(05月29日時点)
プア・タイ党187、民主党173、プームチャイ・タイ党32、プア・ペンディン党32、チャ ート・タイ・パタナー党25、ルアムチャイ・タイチャート・パタナー党9、プラチャーラート党 8、キット・サンコム党5、マートゥプーム党3
プームチャイ・タイ党旧マッチマーティ・パッタイ党系会派を事実上率いているソムサッ ク・テープスティン元タイ・ラック・タイ党幹部(公民権停止中)は、東北部サコンナコン県で開 かれたセミナーの席上、プームチャイ・タイ党提案の備蓄作物売却に民主党が拒否反応を示したこ とに触れ、「今になって反対するのではなく、連立政権樹立の話し合いの中で反意を明らかにすべ きだった。」と述べ、民主党への不満を露わにした。作物抵当計画で政府が買い上げた作物の売却 に対しては、民主党副党首のコプサック副首相(経済担当)らが、大きな損失が出るなどの理由で 反対。
ソムサックは、「民主党は、政権のクリーンイメージを維持してはいるものの、雇用創出や歳入拡大 には失敗している」、「民主党は自らが進める経済刺激策で成果を上げていない一方で連立政党が 進める経済政策をことごとく反故にし連立政党の信用失墜を招いている。」と批判。
ソムサックは、「政権誕生後5ケ月間の間に民主党は、自らが進めてきた就業機会創成や無料教育 政策、2000B支給政策等の経済刺激策全てにおいて成果をあげていないだけでなく、プームチャイ ・タイ党が進める備蓄飼料用トウモロコシの放出や米の買い取り・価格保障政策、NGV仕様バスのリ ース政策を初めとする連立政党が進める政策に異議を唱え、連立政党の信用失墜を招いている。」 と語り民主党の姿勢に不快感を示した。ソムサックによると、「経済政策を巡る連立政権内の対立 は、そもそも歳入目標を達成する事ができず国外から借款をせざるを得ない状況に追い込んだ財務 省と未だ成果を上げていない民主党が進めてきた経済刺激策に由来している。」という。
このほか、プームチャイ・タイ党の実質的党首とされるネーウィン元タイ・ラック・タイ党幹部( 公民権停止中)も、「わが党は、地方住民が抱える問題を直視し、適切な提案を行ってきた。」と 、プームチャイ・タイ党の主張の正当性を強調し間接的に民主党を批判。
これに対し、アピシット首相(民主党党首)は、「今は国が直面する問題の解決に最善を尽くすべ きとき。政局にはあまり注意を払っていない。」と述べ、批判を受け流した。
06月07日(日)アピシット首相は、国 外逃亡中のタクシンが別名を使用して国家間を移動していることを確認。
この発言は、ドイツ政府がタクシンに対して発給していたビザを取り消したと伝えられていること に関して質問を受けた際に語られたもの。アピシット首相は、「タクシンがタイ名とは異なる名前 を使用するという抜け道を利用して国家間を移動していることにより、実刑判決を受けているタク シンの送還に向けた所在確認等に困難をもたらしている。」とを認め、「引き続き法律と条約を基 本に置き、各国に対してタクシンがタイを攻撃する拠点として使用する事を認めないよう要請して いく考えである。」と明らかに。
一方、ドイツ政府がタクシンのビザを取り消したと伝えられていることに関しては、「そのような 情報を得ておらず、またタクシンがドイツに滞在していたとの情報も得ていない。」と語り確認を 避けた。
これに対し、スラポン元タイ・ラック・タイ党副幹事長は、「顔が知れ渡っているタクシンが偽名 を使うことなど考えられない。」と反論。「偽名使用」を不確かな情報と決めつけ、「そのような 情報を口にすべきではない。」と批判。
07日付けのマテイチョン紙によると、「タクシンは、イギリスがタクシンに対して発行していたビ ザを取り消した後に、フランスで取得したEU域内で90日間滞在可能なビザを使用して昨年夏にドイ ツのボンに入国し、昨年12月29日にドイツの有名な弁護士やボンの元警察高官、私立探偵を伴い、 ボンの入国管理事務所を訪れ1年の滞在延長許可を申請したことにより初めて政府当局がタイとの 関係を害する虞れがある歓迎されざるべき人物がドイツに滞在していることを知ることになり、ビ ザの取り消し処分が下されることになった。」という。また、マティチョン紙の報道は、「タクシ ンがニカラグアから発給を受けた外交パスポートを使用してドイツに滞在していたかについては確 認されていない。」と報じているが、一部報道は、「タクシンがニカラグアの外交パスポートを使 用して滞在していた。」と伝えている。
民主党とプームチャイ・タイ党間の不和の原因のひとつ、バス・リース案について、ソポ ン運輸相(プームチャイ・タイ党所属)が公聴会実施を指示したことについて、アピシット首相は 、「関係者や一般市民の意見がバス・リース案の検討に役立つだろう。」と、公聴会に賛成する姿 勢を示した。さらに、「最終決定は政府が下す」とも明言。民主党に主導権のあることを改めて強 調。
公聴会は15日に実施される予定。民主党の反対にもかかわらず、プームチャイ・タイ党が推進を強 く希望していることから、先の閣議で政府のシンクタンク、国家経済社会開発委員会(NESDB)に精 査させることが決まった。
また、プームチャイ・タイ党は、「路線バス利用者の利益につながる。」と主張しているが、これ は、汚職疑惑などで反対意見が拡大していることから、市民の支持を得ようとこじつけたとの見方 が強い。
昨年末に発足した連立政権の中核である民主党と、タクシン派から離反したプームチャイ・タイ党 の亀裂が深まっている。プームチャイ・タイ党が推進するクルングテープ都の路線バス4000台のリ ース計画や農業政策に民主党が待ったをかけているためで、プームチャイ・タイ党の幹部が公の場 で民主党を批判。両党とも現時点で袂を分かつ考えはなく、水面下で落とし所を探るとみられるが 、アピシット首相がプームチャイ・タイ党の要求をあくまで突っぱねれば、意外に早い段階で解散 総選挙に突入する可能性も。
06月08日(月)午前プア・タイ党のプロームポン報 道担当は、「現在補欠選挙戦が展開されているサコンナコン県第3選挙区から僅かに30Km離れたパ ンナーニコム郡内で、プームチャイ・タイ党のチャワラット党首(内務大臣)自らが住民に2000B を支給した行為が選挙違反に該当する。」として選挙委員会に対して告発。 プロームパンによると、「今回の事件は選挙戦が展開されている地域外で金銭の授受が行われてい るものの、選挙期間中にクルングテープで金銭を渡した旧パラン・プラチャーチョン党幹部だった ヨンユット・ティーヤパイラットが選挙違反と認定された事件に極めて類似していることから、チ ャワラットも同様に選挙違反に問われるべきなのだ。」という。ヨンユットは、「クルングテープ のホテルに選挙区内のガムナン等の地域リーダーを招集した際に金銭を払い投票協力を要請した。 」として選挙違反に問われている。 また、プロームパンは、旧タイ・ラック・タイ党幹部で現在被選挙権が剥奪されているネーウィン ・チットチョープが06日にサコンナコン県内で開催されたプームチャイ・タイ党のセミナーに閣僚 と共に同席し選挙活動に関与したことに対する適法性の判断を選挙委員会に要請。
ソンクラーン期間中に展開された過激な政治的デモ活動に関する真 相解明委員会傘下のナーンルン市場住民射殺事件に関する真相解明の小委員会のチュムマート報道 官(民主党)は、「これまでの調査により首相官邸に近いナーンルン市場で発生した赤服軍団によ るとされる住民2人が射殺された事件に赤服と黒服を着込んだ集団の中にいた人物が関与している と結論づけられた。」と発表。 チュムマート報道官によると、「実際に現場に居合わせた住民から、30台以上のバイクに分乗した 赤と黒の服を着込んだ集団の中にいた人物が、バイクのスピードを落とした上で住民に向け多数の 銃弾を発砲したとの、これまでにYouTube等に公開されているビデオ映像から確認されたいた情報と 同様な証言が得られている。」という。 また、銃弾が軍関係者が詰めていた寺院方面から発砲されていた等の理由をあげ、「寺院内に詰め ていた軍関係者が情勢扇動に関与していた。」とする指摘があることに関しては、「これまでに第 1地区国軍本部のオンアート副本部長に確認した限りでは、『当時詰めていた軍関係者はバイクを 使用しておらず、また指示待ちのために寺院内に待機していた。』との証言が得られている。」と いう。
アピシット首相がマレーシアを日帰り訪問。04月に就任したナジブ首相と会談。マレーシ ア訪問にはステープ副首相、カシット外相、アヌポン陸軍司令官らが同行。両首脳はタイ深南部の 情勢改善に向け、両首脳が現地の宗教学校を近く共同で訪問することで基本合意。
訪問は年内にタイで開かれる両国首脳の定例協議会に合わせ、実現する見通し。共同記者会見に臨 んだナジブ首相は「宗教学校の訪問は深南部で具体的な解決策を見つけるために緊密に協力してい く姿勢を示すものだ。現場に下りることで、人々に正しいメッセージを伝えたい。」と述べた。ア ピシット首相は「マレーシアとの経済協力強化は人々により多くの機会を提供し、地域情勢の安定 化につながる。」と期待感。
06月09日(火)09日付けのマティチョ ン紙がドイツからの報道として、「ドイツ当局がタクシンが既に入国禁止者リストに名前がリスト アップされていたにもかかわらず1年間の滞在許可を不正に取得することができた経緯の調査に乗 り出した。」と報じた。
報道によると、「タクシンは昨年夏に90日間の滞在可能なビザでドイツに入国し、昨年12月29日に 一年間の滞在許可を取得していたが、その後政府が知ることになり今年の05月28日に滞在許可が取 り消されていたが、既に入国禁止者リストに名前が記載されている人物に対して滞在許可が発行さ れていたことを中央政府や情報当局(BND)は取消処分を下すまで認知していなかった。」という。
これまでの調査で、「昨年12月29日にタクシンがボン市民の間ではよく知られている元警察幹部や 弁護士、過去に情報当局と共に仕事をしたことがある人物(別の報道では私立探偵)を伴い入国管 理事務所に赴き滞在許可を取得していたことが確認できており、また、当時情報当局の代理人とい う立場で同行していた元警察幹部が滞在許可発行に関与していた疑いが浮かび上がっている。」と いう。
先にタクシンは、ファー・イースタン・エコノミック・レビュー誌とのインタビューの中で、EU加 盟国から滞在許可を取得していることを認める発言をしていた。
チャワノン外相秘書官は、「ドイツ政府は、タクシンを好ましからざる人物としてブラッ クリストに載せており、再びドイツに入国することがあれば、逮捕する方針。」と報告。
在タイ・ドイツ大使館がタイ外務省に伝えたところによれば、「ドイツ政府は、タイ国内の反政府 集会にたびたび電話出演したことから、昨年12月、タクシンをブラックリストに載せた。」という 。「その後にドイツ入管当局がタクシンに対しドイツでの滞在を許可したが、ドイツ政府はこれを 違法として、同許可を無効とする措置をとった。」とのこと。
06月10日(水)ソポン運輸相(プーム チャイ・タイ党所属)は、「不必要かつ混乱を招くだけ。」として、検察当局によるバスリース入 札条件の検証に反対を表明。
バスリース案は、プームチャイ・タイ党が推進を強く主張しているが、汚職疑惑のため、民主党は 慎重な姿勢を崩していない。
ソポン運輸相は、「入札条件の設定は運輸省など関係政府機関に権限がある。検察の介入は国民を 混乱させるだけ。」としている。同案は、クルングテープ大量輸送公社(BMTA)の路線バスサービ ス用にリースでエアコンバス4000台を調達するというもの。
また、ピヤパンBMTA取締役会議長は、バスリースに絡み中傷を受けたとして、チャンチャイ民主党 議員(下院汚職追放委員会副議長)を名誉棄損で訴えた。チャンチャイ議員は先に、「ピヤパン議 長が委員会での陳述を拒否し、また、バスリースに絡む不正に関与している。」と述べたが、ピヤ パン議長はこれに「不当な批判」と反論。
事実上タクシンとネーウィン・チットチョープ間の代理戦争の様相を呈しているとも指摘 されている補欠選挙戦が展開されているサコンナコン県チャルゥンシン郡内の村長が夫人と住民女 性の2人を伴い警察を訪れ、「プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉の 息がかかったグループから脅迫を受けた。」と訴えた。
村長によると、「10日朝に自分が補欠選挙戦に出馬している候補者の応援に出かけ家を留守にして いた際に、地元でクルー・ティヤと呼ばれている男性を中心とした5人組の男がナンバーをつけて いない小型トラックで自宅前に現れ、夫人等に村長の行き先を尋ね、村長が応援のために出かけて いると知るや、脅迫口調で、『応援をやめ、じっと中立を守るよう』言いつけ、『これはチャルー ム・ユーバムルン警察大尉からの命令である。』との言葉を残して立ち去っていった。」という。
06月11日(木)プア・タイ党のプロー ムポン報道担当は、「党会議の席上で全会一致でプームチャイ・タイ党への移籍を表明しているパ ラポン・アディレークサーン(サラブリー県選出)とチュンマポット・ブンヤイ(サコンナコン県 )の2議員を除名処分にする決定を下した。」と発表。今後、党幹部会にて除名の是非に関する検 討が行われ最終判断が下される。
除名処分が決定された場合は当該議員は下院議員としての資格を失うことになるが、対象となった 2名には決定後60日以内に憲法裁判所に異議申し立てをする権利があり、その場合に憲法裁判所が 不当な決定であると判断した場合は2議員は下院議員としての資格を維持し、正当な決定であると 判断した場合は下院議員としての資格を失うことになる。
タクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のウィラ、ナッタウット、ウェンは、非常事 態宣言違反、国民の扇動、混乱の原因となる容疑者としてラチャダー刑事裁判所に出頭、勾留され ていたが、3人を解放するよう裁判所が命令。「勾留期間である48日間何もなかったため、裁判所 はこの3人を開放し、保釈金50万Bを返金する。」と発表。
裁判所に開放された後、ウィラは、「今回の無条件での開放について検察官に感謝する。」と述べ た。また、06月27日にはサナームルアンで行なわれるUDDの大集会には自分が演台に立つことを宣言 。
06月12日(金)カンボジアを日帰りで訪問したタイ のアピシット首相は帰国の際に搭乗する予定だったタイ陸軍機が故障し、代わりの飛行機を待ち、 カンボジアで約5時間足止め。故障したのはブラジルのエンブラエル社製のERJ135型機。
アピシット首相は02月に日本を訪れた際にも帰国便が故障で運休し、急遽別の便で帰国。
06月13日(土)ステープ副首相(治安 担当)は、先にイスラム教寺院襲撃事件が起きた深南部ナラティワート県チョアイロン郡を視察し 、「政府は3年で南部問題を解決する。」と明言。だが、具体的にどのような治安対策を実施する かには言及しなかった。今月08日の事件発生以後、閣僚がチョアイロンを訪れたのは今回が初めて 。ステープ副首相には、プラウィット副国防相、アヌポン陸軍司令官、プラユット陸軍参謀長など が同行。
深南部は2004年初めからイスラム過激派によるテロ事件が頻発し、治安が極度に悪化している。13 日もナラティワート県のバチョ郡ではテロのため村人1人が死亡、7人が負傷。また、隣接するヤ ラ県ムアン郡では乗り合いトラックに投げ込まれた爆発物が爆発し、乗客のうち女性1人が死亡、 15人が重軽傷。
選挙委員会のソトシリー委員は、クーデター政権時代に国家立法議会議員だったことで知 られ、また民主主義市民連合幹部や40人グループと称される上院議員グループと親交があることで 知られる「バンナウィット・ゲーンリヤン海軍大将を虚偽告発で刑事告発する可能性がある。」と 明らかに。
この発言は、12日にバンナウィット海軍大将が国民会議顧問という立場で、連合幹部としても知ら れる同会議事務局長のチャイヤワッイト・シンスウォンを伴い首都圏警察本部トゥン・ソーンホー ン署を訪れ、「サコンナコン県内で展開されている補欠選挙戦に現在被選挙権が剥奪されているネ ーウィン・チットチョープが選挙活動に関与していることを見逃した。」として選挙委員会委員に 対して職務遂行義務違反で法的措置を講じるよう要求したことを受けたもの。
この刑事告発に対してソトシリー委員は、「ネーウィンがサコンナコン県内で開催されたセミナー に出席したことに対して自分が適切な法的な措置を講じていなかったことが認められた場合は、自 ら警察に出頭する用意がある。」、「一方的な告発で終わらせないため自らも虚偽告発でバンナウ ィット海軍大将等を刑事告発する予定である。」と語った。 また、タクシンとネーウィンとの代理戦争の様相を呈する激しい選挙戦が展開されているとされる 「サコンナコン県の選挙区内の票の取りまとめ役や地域リーダーに電話で檄を飛ばしている。」と されていることに関しては、「告発がない限り選挙委員会としては動くことはできない。」とした 。
INNは、「14日夕方からウドンターニー県内で開催が予定されている赤服軍団の集会にタク シンが電話で、同日誕生日を迎える県内の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プライパナーへの 祝福を兼ねた演説を行う予定になっている。」と報じた。
また、一時クワンチャイと断絶が伝えられていた反独裁民主主義同盟幹部の「チャトポン・プロー ムパンやナタウット・サイクア、アディソン・ピヤンゲート等も集会に合流する予定になっている 。」という。
06月14日(日)アピシット首相は、南 部問題を解決する手段として、深南部3県を特別行政区に指定することの可能性に言及。これら3 県と一部周辺地域では、5年以上にわたりイスラム過激派のテロが頻発し、大きな問題となってい る。しかし、当局の努力にもかかわらず解決の目途が全く立っていないのが現状。
また、アピシット首相は、誤解を避けるため、「特別行政区でも憲法に反することや完全な自治は 許されない。」と、念を押した。
ただ、「深南部3県はイスラム教徒が住民の大部分を占めることから、特別行政区案では、イスラ ム法を一部取り入れることが検討されている。」という。「しかし、イスラム法に違反したからと いって刑事罰を科すことは不可能であり、また、特別行政区のトップを住民の直接選挙で決めるこ とについても意見がまとまっていない。」とのこと。
プア・タイ党は、臨時国会(15〜23日)で同党議員40人が質疑を行い、来年度予算案や景 気刺激策など「3つの問題点」について集中的に政府の責任を追及する方針。
また、「自分たちの意見を国民に伝える必要があるとして、国会審議が生中継されなければ、審議 をボイコットする。」と表明した。
なお、アピシット首相は、「納税者が税金の使い道を知るのは当然の権利。公開の場での討論は政 府の望むところ。」としている。
プームチャイ・タイ党のチャワラット党首(内務大臣)は、事実上タクシンとネーウィン ・チットチョープの代理戦争の様相を呈する激しい補欠選挙戦が展開されているとされる「サコン ナコン県の第3選挙区で13日に行われた期日前投票に異常な人数の有権者が投票に現れたことと党 とは一切無関係である。」と語った。INNによると、「8000人以上の有権者が13日に期日前投票を済 ませた。」という。
この発言は、プア・タイ党のプロームパン報道担当が、「現在補欠選挙戦が展開されているサコン ナコン県内の選挙区で13日に行われた期日前投票の際に特定の投票所に尋常ではない人数の有権者 が投票に現れた背景にプームチャイ・タイ党による有権者の動員があった。」、「投票所の係官が 期日前投票に訪れた有権者に対して21日の投票日に投票できない理由を尋ねていなかっただけでな く、17:00の投票締め切り後の投票を認めていた。」、「選挙委員会の職務遂行義務違反及び恣意的 な職務遂行があった。」と指摘したことを受けたもの。
この指摘に対してチャワラット党首は、動員への関与を否定し、「プア・タイ党の指摘は激しい選 挙戦が展開されている状況下で普通に起こりえる他党に対する攻撃でしかない。」と一笑に付した 。
INNによると、14日に行われた期日前投票では、「親タクシン派のシンボルカラーである赤服を着込 んだ集団が各投票所前に集まる場面が見られた。」という。赤服を着込んだ集団は取材に対して、 「期日前投票を妨害するためではなく不正行為を阻止の監視のために来た。」と語っていた。
タクシンは、ウドンターニー県県都内で開催さ れた赤服軍団の集会の際に行われた電話演説の中で、自分をタイに連れ戻すと約束しておきながら 自分を捨てた一部の者達と異なり自分を捨てなかったウドンターニー県の住民に感謝の意を表明し 、遠回しに自分を裏切ったネーウィン・チットチョープ一派に対して不快感。
また、タクシンは体調不良が伝えられていることに関しては、「もしタイ国内に居ればウドンター ニー県の住民を率いて徒歩でクルングテープに凱旋することができるくらいに元気である。」と語 り否定。「最も懸念している経済問題解決を支援するために帰国する用意があるが、自分が帰国で きるかは国民からの支持にかかっている。もし帰国できたら自分を常に支持してくれた東北部のウ ドンターニー県内の土地を買って家を建てる積もりだ。」と語った。
タクシンの演説は約15分間に渡り行われ、また、集会には5000人以上が集まったものと見られてい る。
06月15日(月)タクシン派団体の反独 裁民主主義同盟(UDD)幹部ソムヨットは、民主主義革命の日である今月24日にクルングテープ都内 王宮前広場で、集会を開催を明らかに。集会は2日前である22日から3日間、午後5時から午後11 時にかけて開催する予定。
新設機関の政府反汚職委員会(PACC)が政府年金基金(GPF)の資金運用を問題視したのに 対し、「GPFがPACCに捜査などの権限がない。」と反発している問題で、関係筋は、「最高諮問機関 の法令委員会が権限の有無を判断すべく、PACC事務局長に陳述を求めた。」と明らかに。
GPFは先に法令委員会に判断を要請したが、「要請する立場にない。」と却下。その後、財務省が「 PACCの権限を明らかにする必要がある。」として、法令委員会に判断を求めていた。
06月16日(火)プームチャイ・タイ党 のスパマート副報道担当は、事実上タクシンとネーウィン・チットチョープとの代理戦争の様相を 呈する激しい補欠選挙戦が展開されているサコンナコン県第3選挙区内で、タクシン自らが党員や ガムナン、村長等に対して手紙や電話でプア・タイ党公認候補への投票協力要請を行っているとの 情報を得ていることを明らかに。
しかし、「プームチャイ・タイ党が選挙区内で13日から14日にかけて行われた期日前投票の際に有 権者を金銭で動員した。」とプア・タイ党が指摘していることに関しては、事実ではないと否定。
選挙委員会によると、今回行われた期日前投票に、約3000人だった過去に行われた期日前投票に対 して総有権者の約7%に相当する21060人の有権者が投票を行った。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「27日にクルングテープのサナ ームルワンで開催が予定されている大規模集会の際に、内務省内で発生した首相一行の車列襲撃事 件の際に赤服軍団に死亡者がいることを証明する写真を公開する。」と明らかに。
「問題の写真は当局が死亡した同盟のデモ隊関係者を引きずり出している模様を撮影したもので、 一般人から幹部のスポン・アッターウォン宛に提出されたものだ。」という。 また、チャトポンは、「27日の集会の際にタクシンがビデオリンクを使用して演説する可能性があ る。」と明らかに。
一方、チャトポンは、サナームルワンで開催される集会に続き、民主記念塔、陸軍本部前及び首相 官邸前で順次集会を開催する計画であることを明らかにしたが、集会が長期化する可能性に関して は、「別途幹部間協議で決せられることになる。」とし明言を避けた。
選挙委員会のスッティポン事務局長は、「憲法で禁じられている政府許認可事業関連の株 式を所有している疑惑が指摘されているターウォン副内務大臣とポンティワー商務大臣の真相解明 のために専門委員会を設置し調査を開始し30日以内に調査を終える方針を決定した。」と明らかに 。
これは、サマック元首相を失職に追い込んだ告発を行ったことでも知られる上院議員のルアンクラ イ・リギットワタナからの告発を受けたもので、ターウォン副内務大臣に関しては夫人が政府許認 可事業関連の株式を所有している疑惑が、ポンティワー商務大臣に関してはタイ国際航空の株式を 所有している疑惑が指摘されており、「疑惑が立証された場合は両名とも閣僚資格を失う恐れがあ り、また、ポンティワー商務大臣に関しては下院議員としての資格も失う恐れがある。」という。
また、スッティポン事務局長は、「プームチャイ・タイ党のスパチャイ報道担当(兼政府副報道官 ・内務省報道官)の告発に基づき専門委員会による調査が開始されている、政府許認可事業関連の 株式を所有している疑惑が指摘されている28人の下院議員に対する調査期間を11日にさかのぼって 更に15日間延長する方針を決定した。」と明らかにした。
タイ政府は閣議で、国内外の要人警護用の装甲防弾車20台の購入を承認。予算は1億2280 万B。タイ政府所有の防弾車は現在3台で、うち1台は04月の反政府デモで大破、もう1台は故障 中。またデモ隊強制排除用の盾、催涙ガス弾、銃、手榴弾、ゴム弾等の武装用品、総額6600万Bの 購入も許可。
タイでは過去数年、クーデターで追放されたタクシンの支持派と反タクシン派の抗争で大規模な集 会や暴動が頻発している。今年04月にはチョンブリー県バーンラムン郡パタヤで開かれた東南アジ ア諸国連合(ASEAN)関連会議の議場にタクシン派のデモ隊が乱入、会議が中止され、各国首脳が避 難する騒ぎがあった。
06月17日(水)午前プア・ペーンディン党のプラチ ャー・プロムノーク警察大将は、プア・ペーンディン党に解党処分が下された場合は自派に所属す る8人の下院議員を伴い元同党所属のマン・パタノータイやワーダ会派が中心になって結党を進め ているマートゥプーム党へ合流する可能性があることを明らかに。
この発言は、プア・ペーンディン党幹部のノパドン・ポンスーが選挙違反に問われていることによ り同党に対して解党処分が下される可能性が強まっていることを受けたもの。プラチャー派は、連 立政権に合流せず独自に中道路線を歩んでいた。
また、プラチャー派に所属するナラーティワート県選出のウェーマーハーディー・ウェーダーオが 対立するワーダ会派との合流を嫌い独自路線を歩む可能性が指摘されていることに関しては、プラ チャー警察大将は、「個人的な対立と議員としての職責は無関係である。」と語り、「自派閥が合 流する場合はウェーマーハーディーも行動を共にすることになる。」との認識を示した。
一方、16日に配信されたネーション系のタイ語速報はマートゥプーム党顧問のマン・パタノータイ の言として、「先のクーデターを主導した元国家安全保障評議会議長のソンティ・ブンヤラッガリ ン大将が党首に就任する可能性がある。」と報じた。
マンは発言の中で、「最終的には党内会議で決せられることである。」と断った上で、「マートゥ プーム党の主力であるワーダ会派所属の議員が南部問題対策を通して親密な関係があり、また意見 を同じくしているソンティ大将が党首として最適任である。」との認識を示した。
また、マンは、既にソンティ大将を含む複数の人物に党首就任の打診を行っているが、まだ回答を 得ていないことを明らかにした。
アピシット首相は、昨年世界遺産に登録されたカンボジアのクメール遺跡カオプ ラウィハーン(クメール名:プレアビヒア)について、「カンボジア単独での世界遺産登録がタイ とカンボジアの関係悪化を招いた。」として、両国の共同世界遺産に変更するよう、国際連合教育 科学文化機関(ユネスコ)に異議を申し立てる方針を明らかに。アピシット政権発足を仕組んだ保 守勢力から圧力がかかったとみられ、カンボジアとの関係悪化は避けられない見通し。これに対し カンボジアは「首脳会談の際にはなかった話で、はなはだ遺憾。」(フン・セン首相)、「すでに 2度(交戦が)あったが、3度目をやるつもりなら受けて立つ。」(ハオ・ナムホン副首相兼外相 )と強い不快感。タイは「異議申し立ては世界遺産委員会とユネスコに対してで、カンボジアにで はない。」(カシット外相)と弁明。「06月下旬にステープ副首相がカンボジアを訪れ、タイ政府 の立場を説明する。」としている。
両国はカオプラウィハーン周辺で兵力を増強中と報じられ、昨年10月、今年04月に続き、再度武力 衝突する可能性。
カオプラウィハーンの一部があるタイのシーサケート県では06月28日に下院補選があり、連立与党 とタクシン派野党が激しい選挙戦を展開している。
カオプラウィハーンはカンボジアのクメール王国が11〜12世紀に建立したとされるヒンドゥー 寺院遺跡。タイとカンボジアが領有権を争い、1962年に国際司法裁判所がカンボジア領とする判決 を下したが、崖の上にありタイ側からしかアクセスが困難な上、周辺の国境が未画定のままで、両 国間の火種となっている。タイのタクシン派サマック政権は昨年、カンボジアによるカオプラウィ ハーンの世界遺産登録申請を支持する共同コミュニケに調印したが、保守勢力の猛反発を受けた上 、憲法裁判所に違憲とされ撤回。カオプラウィハーン周辺では世界遺産登録をきっかけに昨年10月 と今年04月、両国軍が交戦し、双方の兵士数人が死亡。
タクシンは、パヤオ県内で開催さ れた反独裁民主主義同盟の集会で電話演説を行い、「タイが恋しいが現行憲法により逮捕され収監 される恐れや命を狙われる恐れがあるため今すぐには帰国することができない。」と語った。「自 分をタイに帰国させることができるのは赤服軍団である。」と、改めて自らの帰国を可能にするた め真の民主主義の復活に向け一丸となって取り組むよう檄を飛ばし、「国民が望むのであれば首相 に返り咲く用意がある。」と語った。
マティチョン紙によると、「今回の集会は食事付きの円卓席を希望する者から2000B、一般入場者 から50Bを徴収する資金調達を兼ねた形式で行われ、主に上部北部地方を中心とした赤服軍団関係 者500人前後が参加したものと見られる。」という。
チュムポン観光スポーツ相(69)が、胸の痛みと目眩を訴えクルングテープ都内のバムル ンラード病院に入院したことが明らかに。ストレスと過労が原因とみられ、1週間程度安静が必要 。

* チュムポン・シラパアーチャー

1940年生。タイ国立タマサート大学法学部卒、米シラキューズ大学行政学修士。下院議員を8期務 め、下院副議長、教育相などを歴任。兄のバンハーン元首相が長年党首を務めたチャート・タイ党 が昨年末、選挙違反で解党され、バンハーンが5年間の市民権停止処分を受けたことから、チャー ト・タイ党の後継政党チャート・タイ・パッタナー党の党首を引き受け、アピシット連立政権に参 加。
06月18日(木)選挙委員会は、政府か ら事業権を得ている企業やマスコミの株式を国会議員が保有することを禁じた憲法265条に違反した として、上院議員17人の罷免を憲法裁判所に提訴することを決めた。このうち1人はすでに辞職。 選挙委の今回の判断が憲法裁判所に支持された場合、下院でも多くの失職者が出る見通しで、タイ 政局の新たな不安要因となりそうだ。
この決定は、プームチャイ・タイ党のスパチャイ・チャイサムットが、政府許認可事業関連の株式 を所有している疑惑がある上院議員36人の議員としての適格性の審査を要請したことを受けたもの で、残りの20人の上院議員に関しては憲法の規定に該当する企業の株式を所有していないとして議 員適格との判断が下されている。
マティチョン紙(オンライン)は、「選挙委員会が既に『上院議員を辞任しているティパワン・サ ムットラック♀を含む17人の上院議員が議員不適格である。』と判断した。」と報じている。
現在の上院は76都県から1人ずつ選挙で選ばれた76人と、憲法裁長官ら裁判官、選挙委員長らから なる委員会が任命した74人の計150人。罷免される見通しの16人は任命制議員と公選制議員がそれぞ れ8人で、違憲とされた所有株式にはタイ国営石油会社PTTなどタイ証券取引所(SET)の優良銘柄 が多く含まれていた。
民主主義市民連合(PAD)傘下の東北地方救国ネットワークは、国有地を不正に収容した疑 惑があるスパチャイ副農業・協同組合大臣の解任及び法的措置を要求する首相宛の書状を首相秘書 官事務所宛に提出。
東北地方救国ネットワークのサウェート・ティンクーン(元2007年憲法起草議会議員)とタイゴン ・ポンスワン(元マッチマー・ティパッタイ党公認候補、タイ・ラック・タイ党解党に繋がった小 政党買収疑惑を告発)によると、「スパチャイは影響力を行使して地元であるナコンパノム県ター ウテーン郡内の貧困層の生計確保用に確保されていた土地を含む国有地を不正に収容しただけでな く、土地を確保するために住民を土地の不正侵入・使用で提訴し脅迫していた。」という。
「スパチャイが住民相手に提訴した訴訟は、1審で提訴棄却の判決が下されている。」という。
06月19日(金)未明赤服軍団の集会に参加していた アイドルのメーティ・アマラウッタクン(37)が、タイ帰国直後にスワンナプーム国際空港内で逮 捕された。
「赤服軍団の集会を行った際、2度ステージに立った。」、「このことで逮捕状が出されることは 予想していた。」という。「今年04月15日にベトナムに出国した後04月17日に逮捕状が発行された ことを知らされた。」、「そのため本日帰国したら、自首する予定だった。」とのこと。
タクシン派の野党プア・ タイ党所属の下院議員の失職にともなう東北部サコンナコン県の下院補選が21日に投票日。国外逃 亡中のタクシンは「地盤の東北で負ければ求心力の一層の低下が避けられない。」とみて、政治集 会に自ら国際電話で出演したほか、自分の弟妹やプア・タイ党幹部で演説上手として知られるチャ ルーム元内相を選挙区入りさせた。

↑ タクシンの妹のヤオワレート

一方、タクシン派から寝返った連立与党プームチャイ・タイ党は党首のチャワラット内相ら現役閣 僚が足しげく遊説に訪れ、打倒プア・タイ党に自信を見せている。
東北部は過去10年近くタクシンの強固な地盤だった。しかし、タクシン派はクーデターや司法判断 で政権を追われ、影響力が低下。そこへタクシンの元側近でプームチャイ・タイ党を率いるネーウ ィン元首相府相が手を伸ばし、議員の引き抜き、地盤の切り崩しを進めている。今回の補選でプー ムチャイ・タイ党が勝てば、プア・タイ党の議員、派閥がプームチャイ・タイ党へ大量移籍する可 能性があるとされ、両党は死に物狂いの選挙戦を展開中。
一方、タイの新聞報道によると、連立政権の中核である民主党はプームチャイ・タイ党など連立パ ートナーの利権要求に不快感を強め、連立解消も視野に入れ始めた。「単独では過半数を割ること から、プア・タイ党の派閥に提携を打診している。」という。
タイ政府がタイ・カンボジア国境のクメール遺跡カオプラウィハーン(クメール名:プレ アビヒア)の世界遺産登録をカンボジアの単独申請から両国の共同申請に改めるべきとしているこ とについて、カンボジアのフン・セン首相とバン国防相は、「非常に残念。」「領土交渉に悪影響 与える。」などと述べ、不快感を露わ。
タイは、「紛争は避けたいが、主権は主張する必要がある。カンボジア政府も理解してくれるはず 。」(アピシット首相)、「タイとカンボジアでなく、タイとユネスコの問題。」(ステープ副首 相)としているが、カンボジアは、「過去の問題をほじくり返すものだ。」と反発。
カンボジア単独での世界遺産登録申請は昨年、当時のタクシン派・サマック政権が一度は受け入れ たものの、タイ国内では「領土問題で譲歩するもの。」「タクシン派とカンボジア政府首脳の裏取 引の結果。」といった批判を招いた。
中央選挙管理委員会が先に「株保有規制の憲法規定に違反」の判断を示したことで上院議 員16人の失職の可能性が強まっているが、アピシット首相は、「この問題が下院議員にも波及し、 現政権が短命に終わる可能性がある。」との見方を示した。
同規定では、議員や閣僚がメディア株もしくは政府事業に関与する企業株を持つことを禁じている が、ステープ副首相(民主党幹事長)を含む複数の閣僚、および20〜30人の民主党議員に株式の違 法保有の疑いが掛けられている。合憲・違憲の最終判断は憲法裁が下すことになるが、アピシット 首相は、「中央選管の判断だけで、閣僚を辞任させたり、内閣を改造したりはしない。」としてい る。
夕方タクシンは、事実上タクシンとネーウィン・ チットチョープとの代理戦争の様相を呈している選挙戦が展開されているサコンナコン県内の補欠 選挙区内で電話演説。「もし選挙区内の有権者が自分の早期の帰国を望んでいるのであれば、自分 を早期に帰国させ首相に返り咲かせるために投票所に行きプア・タイ党後任候補の投票番号である 2番に投票して欲しい。」と訴えた。
この電話演説は、補欠選挙戦が展開されている第3選挙区に属する県内の5郡の1つであるスワー ン・デーンディン郡内の寺院内で行われたプア・タイ党公認候補の応援演説会の場で行われたもの で、二重基準という言葉まで持ち出して政府やネーウィン一派を攻撃しているプア・タイ党の基準 では、タイ・ラック・タイ党解党により被選挙権が剥奪された旧幹部の1人であるタクシンが選挙 活動に関与することは選挙違反に該当することになる。
また、今回のタクシンの発言は、「選挙法で禁じられている有権者を誤解・幻惑させることにより 投票を誘導する行為に該当する。」との指摘もある。
06月20日(土)マテイチョン紙の速報 は、「17日にパヤオ県内で赤服軍団の集会を開催した民主主義を愛するパヤオグループがプア・タ イ党の県選出下院議員に資金支援を要請した。」と報じた。
同県選出プア・タイ党所属下院議員のパイロート・タンバンチョンによると、「民主主義を愛する パヤオグループ代表のチーラロート・ギーラティサックワラクンが県選出プア・タイ党所属下院議 員グループに接触し、集会開催時に下院議員の協力のもとで各地の行政機構に買い取りを要請して いた50Bの集会入場券6000枚から7000枚が売れずに残り集会が赤字開催になり借金を負うことにな ったことを理由にあげ、資金支援を要請してきた。」という。
集会開催翌日のマティチョン紙によると、「パヤオで開催された資金調達を兼ねた有料集会には、 前週にウドンターニー県内で開催された無料集会に5000人以上が集まったのに対して僅かに500人程 度しか人が集まらなかった。」という。
元国内治安作戦指令本部副本部長のパンロップ・ピンマニー大将は、元民主党所属比例代 表区選出下院議員及び元上院議長のマヌーングリット・ループカチョン少将が「就任要請があれば プア・タイ党の党首に就任する用意がある。」と語っていたことを明らかに。
これは、一部メディアがこれまでに度々風説を流布してきたことでも知られるプア・タイ党所属の プラチャー・プラソップディーの言として、同党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大 尉や反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンがマヌーングリット少将に党首就任を打診 したと報じ、また、メディアによっては同党の幹部筋が「マヌーングリット少将が党首候補にあが っていることを認めた。」と報じたことを受けたもの。
パンロップ大将によると、これまでにチャルーム警察大尉や元パラン・プラチャーチョン党副党首 のソムポン・アモンラウィワット等に確認した限りでは、「両名ともいったい何処からこんな話が 出てきたのだと当惑気味に語っていた。」というが、「マヌーングリット少将は、党首就任要請を 受けたとの報道は否定したものの、『党首就任要請があれば受け入れる用意がある。』と語ってい た。」という。
マヌーングリット少将は、同じ士官学校7期卒業組の現民主主義市民連合幹部のチャムローン・シ ームアン少将やパンロップ大将等が参画した、1970年代中頃から1980年代中頃にかけて政界を席捲 していた若手将校団ヤング・タークスを率いていた人物として知られ、その後1980年代中頃にプレ ーム政権打倒を目指したクーデター未遂事件で国外亡命を余儀なくされていたが、許され帰国した 後は同期で当時民主党幹事長だったサナン・カチョンプラサート少将付きの政策秘書を皮切りに政 界に進出していた。
また、タクシン打倒を標榜していた当時のソンティ・リムトーングクンのムアン・タイ・ラーイ・ サプダーの集会やその後結成された民主主義市民連合の集会の壇上で演説を行ったこともあった。
午後タクシンは、ペチャブリー県チャアム郡内の ホテル内で開催された反独裁民主主義同盟のセミナーの場で電話演説。「自らがタイに帰国し首相 に返り咲けば現在の経済問題を容易に解決させることができる。」と明言。
1997年経済危機の際に、変動相場制への移行を事前に知る立場にあることを利用し利益の誘導を図 った疑惑が指摘されていただけでなく、経済危機後半ば職務放棄的に経済問題対策担当副首相の職 を投げ捨てたタクシンによれば、「現在の経済情勢は自らが当事者として関わった1997年の経済危 機に比べれば大して深刻なものではなく、民主党に経済問題対策能力がない事と、民主党が連立政 党との利益分配に奔走せざるを得ない状況下に置かれていることが問題の根源にある。」という。 また、首相時代に恣意的・差別的政策を施行し国内対立を煽ってきたタクシンは、「民主党主導の 政権による二重基準が赤服軍団による強力な抵抗を産み出す原因になった。」と指摘。
夕方プア・タイ党とプームチャイ・タイ党との間 で激しい補欠選挙戦が展開されているサコンナコン県チャルゥンシン郡内にある寺院付近で2回に 渡り爆発が発生。人的な被害は確認されていない。
爆発はプア・タイ党擁立候補者の立会演説が予定されていた寺院の塀付近とそこから約500メートル 離れた路上で発生。この影響で集まった支持者の安全確保のために候補者が演説を5分間で切り上 げる事態に追い込まれた。
19時台のTVタイの報道は、「爆発物は何れも大型の爆竹状の物が使用されたと見られ、また、警察 は、爆発がプア・タイ党擁立候補者の立ち会い演説会場及び同会場への移動路で発生していること から、政治的な思惑がある嫌がらせ目的での犯行と見て捜査を開始した。」と報じている。
06月21日(日)マティチョン紙(オンラ イン)によると、民主主義市民連合東北部幹部で傘下の国民連合を率いている、元民主党公認候補の チャイヤワット・シンスウォンは、「アピシット首相は自身が政権に留まることが国益に反してい ることを自覚するべきである。」、「今後あらゆる手段を講じて政権交代を後押しする方針である 。」、「汚職にまみれたNGVバス4000台のリース計画やタイ国鉄の構造改革計画推進の決定、南部情 勢の再激化など、アピシット政権は問題を日々その都度解決していくだけの死に体の状況にあり、 安全保障、経済、社会及び政治問題を解決することができない状態にある。」と発言。
タイ最大の票田である東北部の趨勢を占う として注目を集めたサコンナコン県3区の下院補選の投開票。タクシン派の野党プア・タイ党公認 のアヌラック♀がタクシン派から離反した連立与党プームチャイ・タイ党のピタク候補の倍近い8 万票以上を得票し、圧勝する見通し。タクシンは地盤を守り切り、当面は自派崩壊を防いだ形だが 、自身が汚職で実刑判決を受け国外逃亡中。

← アヌラック・ブーンソン

投票終了の16時に開票作業が開始され、アヌラック候補の優位が明らかになったのを受け、プア・ タイ党が早くも16時半に勝利宣言。その約1時間後にチャワラット・プームチャイ・タイ党党首が 記者会見を開き、敗北を認めた。
今回の補選はアヌラック候補の夫でプア・タイ党所属のポンサック・ブーンソン前下院議員が選挙 違反で失職したことに伴うもので、「プームチャイ・タイ党が勝てば、東北部のプア・タイ党の議 員、派閥がプームチャイ・タイ党へ大量移籍する可能性がある。」とみられていた。
事態の重要性を認識したタクシンは自分の弟妹や プア・タイ党幹部で演説上手として知られるチャルーム元内相を選挙区入りさせたほか、選挙区の 有力者に自ら国際電話をかけるなど総力戦を展開。プームチャイ・タイ党は党首のチャワラット内 相ら現役閣僚が足しげく遊説に訪れ、選挙区に泊まり込むなどしたが、タクシン派の牙城を崩せな かった。

↑ タクシンの妹のヤオワレートとアヌラック

タクシンは首相在任中(2001〜2006年)、地方住民や貧困層の生活改善に取り組み、1回一律30 Bの格安医療制度や1村100万Bの村落基金、タイ版の1村1産品プログラムなどを導入。タイの最 貧地方である東北部の住民はこうした政策を多として、過去3回の総選挙でいずれもタクシン派を 圧倒的に支持。しかし、タクシン派はクーデターや司法判断で政権を追われ、影響力が低下。タク シンの元側近でプームチャイ・タイ党を率いるネーウィン元首相府相はこうした状況の中、東北部 でプア・タイ党の下院議員引き抜き、地1盤の切り崩しを図っている。
18時前プームチャイ・タイ党のチャワラット党首 は、サコンナコン県第3選挙区で行われた補欠選挙で同党の敗北を認めた。
同選挙区では 事実上タクシンとネーウィン・チットチョープとの代理戦争の様相を呈した激しい 補欠選挙戦が展開されていたが、18時前現在、スワン・デーンディン郡内でプア・タイ党21125票、 プームチャイ・タイ党が9360票、ソーンダーオ郡内でプア・タイ党7871票、プームチャイ・タイ党 2152票となっているなど、選挙区に属する5郡内全てでプア・タイ党公認候補がリードした形で開 票が進められている。
チャワラット党首の敗北宣言に前後してプア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警 察大尉は、勝利宣言を行い、タクシンの電話演説が票の動向に大きな影響を与えたことを認めた。
シーサケート県内の第1選挙区で行われている補欠選挙の期日前投票が20日から 21日にかけて行われ、前回選挙の際に期日前投票を済ませた有権者数8282人を上回る11147人が期日 前投票を済ませた。
県内9郡が属する第1選挙区の総有権者数は355694人で、投票は28日に行われる。
一方、サコンナコン県第3選挙区で行われた補欠選挙で勝利を宣言したプア・タイ党下院議員団長 のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「同選挙を勝利に導いたタクシンの電話演説による効果 がシーサケート県内で行われている補欠選挙の票動向にも影響を与える事になる。」との認識。
06月22日(月)朝タイ国鉄(SRT)労働組合のサーウィット委員長は、「政府が閣議決定したタイ国鉄 の再生・構造改革計画に抗議するため、一斉にストライキに入り、全国全ての列車の運行を停止す る方針である。」と明らかに。SRT職員451人あまりが職場を離れたため、旅客列車96便と貨物列車 50便が運休し、全国で20万人以上が影響を受けることになった。運行再開の目途は立っていない。 SRT労組は、「政府が民営化を撤回しないかぎり、ストを続行する。」としており、今後さらに多く の職員が職場を放棄し、影響が拡大することが予想される。
政府は06月03日の閣議で、鉄道事業の健全化を目的に、SRT全額出資で新会社2社を設立し、それぞ れに鉄道事業と資産管理を任せる計画を承認。政府は「民営化ではない。」と説明しているが、労 組は、「経営健全化を口実に、SRTの民営化・合理化で民間部門を設けさせようとしたもの。運 賃引き上げで利用者の負担も増える。」と反発。巨額の累積赤字を抱えるSRTは経営再編が課題とな っているが、労組は、「政府が低運賃を押しつけるだけで適切な財政支援を行わなかったことが原 因。」として、「職員に不利益を強いる営再編は許されない。」などと主張。
サーウィット委員長は発言の中で、「政府が決定したエアポートリンクを運行するための企業体と 資産管理を主体とした企業体の2つの子会社を設立する再生・構造改革計画は、民間企業に対して 経営参画機会を与えることに繋がる受け入れることができないものである。」、「政府が労働組合 の要求を受け入れるまでストライキを継続させる方針である。」としたが、「早期解決のため、ソ ーポン運輸大臣との交渉にはいつでも応じる用意がある。」と語り、交渉による解決の道まで塞ぐ 方針がないことを明らかに。
再編計画はタイ国鉄が100%出資の子会社2社を設立し、それぞれ鉄道事業と不動産事業を担当 させるというもので、労組は民営化につながるとして反発。タイ国鉄(SRT)は鉄道の総延長4300 、職員数2.6万人。運賃を低く抑える政策のため慢性赤字で、2008年度(2007年10月〜2008年09月) は売上高84.7億B、最終赤字101.4億B。2008年末時点の負債総額は740.2億B。
アピシット首相は、日帰りでシンガポールを公式訪問。リー・シェ ンロン(李顕竜)首相と首脳会談。今回の訪問はアピシット首相が昨年12月の就任後、東南アジア 諸国連合(ASEAN)加盟国に対し行っている「挨拶外交」の一環。タイ国内の政治的混乱を受け、こ の時期にずれ込んだ。
アピシット首相はリー・クアンユー(李光耀)顧問相、ナーザン大統領とも会談し、同大統領主催 の昼食会にも出席。
追加経済対策のため4000億Bを調達する法案が、賛成69、反対48、棄権11で上院を通過。
同案を巡り上院では、政府寄りとされる議員からも否定的な意見が出ており、また、アピシット首 相がシンガポール訪問をとりやめなかったことに対し、「上院を軽視するもの。」との批判も上が った。このため、首相はシンガポールから帰国するとすぐに上院に赴き、追加経済対策の重要性、 必要性を詳しく説明し、同案への支持を訴えた。
軍関係筋によれば、タイ・カンボジア国境の世界遺産カオプラウィハーン(クメール名: プレアビヒア)を巡る問題で、再び軍事衝突が起こる恐れがあるため、タイ軍が東北部シサケート 県の国境地帯で軍備を増強。
これは、タイ政府の要求している世界遺産登録の共同申請への変更にカンボジアが反発しているた め。
軍備増強はアヌポン陸軍司令官が命令したもので、中部ロッブリ県の部隊には大砲12基を国境地帯 に配備することなどが指示。
昨年末にタクシン派政権から離反し民主党政権を発足させた連立与党の幹部は、クルング テープ都内のホテルで夕食会を開いた。民主党からは出席者がなく、「政権内の亀裂が深まってい る。」という憶測が強まっている。
夕食会では、予算配分などで民主党に不満を示す連立与党幹部に対し、ベテラン政治家のバンハー ン元首相が「不況対策が重要な時期だ。」として、民主党に圧力を掛け過ぎないようとりなしたと いう。
これを伝え聞いた民主党幹事長のステープ副首相は24日の記者会見で、バ ンハーンに謝意を示した。ステープ副首相はまた、民主党がタクシン派の野党プア・タイ党の一部 と結び、新たな連立政権を発足させるという噂を否定。
06月23日(火)ソーポン運輸相は、タイ国鉄道公団 (SRT)労働組合が昨日朝より、閣僚会議で承認されたSRT再編計画に抗議するため、一斉ストライ キに入ったことについて、「この計画は民営化するのではないとした上で、最も利益を得るのはSRT である。」と理解を求めた。また、「この再編計画を中止することは違憲であるためできない。」 という。
SRTのユッタナー総裁は、「今回のストライキは突入6時間ほど前に知らされていたが、止めること はできなかった。」としている。また労組の要求として、「今月03日に閣僚会議で決定した内容を 完全に取り消すこと、またブリーラム県のSRT所有の土地を取り戻すこと、労組にも再編計画に参加 させることだ。」と語った。
午後タイ国鉄労働組合が22日朝から 一斉ストライキに入ったことを受け、政府と労働組合との協議で、同日18:00から列車の運行を再開 することで合意に至った。
今月22日早朝からの国鉄ストは20万人以上の利用者に影響を与え、SRTの損失は1600万Bに上る。
政府代表として交渉の場に臨んだサナン副首相によると、」タイ国鉄の経営会議と再生・構造改革 計画の白紙撤回等を要求している労働組合との間で協議を行った上で、その結果に基づき再度閣議 で計画に関して再検討を行うことで合意に至った。」という。
また、今回の一斉ストライキを実行した労働組合に対する処分に関しては、「労働組合が合意に基 づき18:00に列車の運行を再開する限りは不問にする方針である。」という。
政府のシンクタンク、国家経済社会開発委員会(NESDB)のアムポン事務局長は、「バスリ ース案の検討にはさらに時間が必要。」と述べ、検討期限の延長を政府に要請する考えを明らかに 。同案は、路線バス用にエアコン付き天然ガス車4000台をリースで調達するというもの。投入予算 は総額647億B。
だが、プームチャイ・タイ党が推進を求めている同案に対しては、上院議員などが汚職疑惑を指摘 して強く反対していることもあり、政府は06月03日、NESDBに内容を詳しく検討させることを決め、 その期限を1か月後の07月02日とした。
なお、民主党は、新車両導入の必要性は認めているものの、批判を避けるためか、「リースでなく 購入が望ましい。」としている。
中央選管のスティポン事務局長は、「議員・閣僚の株保有問題の調査を15日間延長するこ とになった。」と明らかに。
この問題は、「下院議員38人と閣僚6人の株保有に憲法違反の疑いがある。」というもので、中央 選管は20日間で調査を完了し23日に判断を明らかにすることにしていた。だが、保有株に関する情 報が不足していることから、調査を継続し、15日後に判断を示すことになった。憲法は、議員・閣 僚がマスメディアや政府事業にかかわる企業の株を保有することを禁じている。
タイ選挙委員会は、反タクシン派団体、民主主義市民連合(PAD)による政党登録を認可。 名称は「新政治党(ニュー・ポリティクス・パーティー=NPSP)」。党首はPAD幹部でタイ国鉄 (SRT)労働連合会長などを務めたソムサック・コーサイスク(64)。
タクシンはチョンブリー県パタヤ 地区内で開催された反独裁民主主義同盟の集会で電話演説を行い、「いまこそタイに民主主義を取 り戻すときである。」と訴え、27日の大規模集会への参加を促した。
タクシンは演説の中で、「真の民主主義は国民からの恩に応えることを旨に1997年憲法の精神に則 り30B一律診療政策や村再生基金等の政策を施行していたタイ・ラック・タイ党政権時代に実現し ていたが、現在のタイの民主主義は私益のみを追求する政治家や官僚等によって失墜の危機を迎え ている。」と指摘し、「今こそタイに民主主義を取り戻すときである。」と発言。
タクシンは、「自らは来月で60歳になるが、未だ働く気力は失っていない。」、「赤服軍団に対し てタイが抱える借金清算に貢献するため帰国させて欲しい。」と訴え、アピシット政権を追い出す ために27日にクルングテープで開催が予定されている大規模集会に参加するよう呼びかけた。
その際、タクシンは、「経済危機の時に民主党政権が負ったIMFからの借金を自分が政権時代に全て 返済したにも拘わらず、再度民主党が国外から借金をしようとしている。」と指摘。
また、タクシンは、「04月にパタヤ地区内で開催が予定されていた東南アジア諸国連合関連会議が 中止に追い込まれたのは、当局である青服を着込んだ集団が、政府に対する不信任を訴えるための 書状を出席する首脳宛に渡すことのみを目的としていた赤服軍団に対し暴力的手段を講じ情勢を扇 動したことが原因である。」と、結果として会場となっていたホテルに乱入した赤服軍団側を擁護 した。
28日に迫った東北部シーサケート県の下院補選を前に、タクシン派の野党プア・タイ党と 連立与党チャート・タイ・パッタナー党が激しい選挙戦を繰り広げている。プア・タイ党は21日投 開票の東北部サコンナコン県の補選で接戦という予想を覆し、与党候補に倍近い差をつけ圧勝。シ ーサケートで連勝し、政権奪還に弾みをつけたいところ。 プア・タイ党幹部のチャルーム元内相は、シーサケートで演説し、約2000人の聴衆に「プア・タイ 党が政権に復帰すれば、私が6カ月だけ首相になり、不公平な法律を改正し、タクシンさんが帰国 して再度首相になれるようにする。」と熱弁を奮った。
06月24日(水)身体障害者集団約300人 が民主党本部前でオンライン宝籤の開始を阻止するため抗議集会。
集会参加者は、今回の抗議集会の目的として「コーン財務相にオンライン宝籤を止めてもらうこと 、また政府には以前オンライン宝籤に反対の方針に戻ってもらいたい。」と述べた。また他の参加 者は、「オンライン宝籤が開始されることで、我々の職業とする宝籤の販売に影響が必ず出てくる 。多くの身体障害者の生活を保護するためにも、オンライン宝籤は止めてもらいたい。」と語った 。
タクシン派団体UDD(通称スア・デーン=赤服)は27日午後から28日朝にかけ、クルングテ ープ都内の王宮前広場で集会を開き、政府に下院解散を要求する。都内でデモ行進する予定はない 。
集会では新たに創刊するタクシン派の雑誌「今日の真実」も発表する。1部20Bで、タクシンがコ ラムを執筆。
UDDは04月に大規模な反政府デモに踏み切り、東部パタヤで行われていた東南アジア諸国連合 (ASEAN)関連会議の会議場場に乱入したり、クルングテープ都内の主要道路を封鎖するなどし、治 安当局により強制排除された。
タイのアピシット首相は日、支那の温家宝首相と北京の人民大会堂で首脳会談を行い、東 アジアの経済共同体を構築していくことで意見が一致。
会談では温首相が「アジア各国は貿易と投資の拡大、金融協力強化、社会基盤施設の建設などを通 じ、経済危機に対応すべきだ。それを基礎として、東アジアの共同体構築を促進しよう。」と呼び かけた。
これに対し、アピシット首相は「タイは支那と東南アジア諸国連合(ASEAN)の全面的な協力を望ん でいる。双方が努力し、アジアの経済発展と安定を促進していきたい。」と応じた。
温首相はまた、支那企業によるタイへの投資拡大に支持を表明。雲南省昆明市とクルングテープを 結ぶ高速道路を開通させ、メコン川経済圏の物流と貿易協力を拡大していくことに意欲を示した。
アピシット首相は天津、広州などを訪れ、27日に帰国。
王宮前広場(サナムルアン)で開かれる反独裁民主主義同盟(UDD)の反政府集会を控え、 政府は兵士や警官など約1500人を投入した治安部隊を結成して、都内の治安維持に努める考え。
今回の突然の治安部隊結成に対しては、「06月27日に開催されるUDDの集会に圧力をかけるためでは ないか。」との指摘も出ているが、ステープ副首相は、「あくまでもクルングテープの治安を守る ためでUDDの集会とは無関係。不景気のためクルングテープでは犯罪や薬物取引が急増し、住民は不 安を抱えている。こうした犯罪を取り締まるために特別部隊を組み、都内のパトロールを強化する ことにした。」と説明。治安部隊による巡視は09月いっぱい続く予定。
なお、今回の集会についてUDD幹部は、「過去6ケ月のアピシット政権の政策に対する批判を行うが 、暴力的な手段には出ない。」としている。集会にはタクシンも電話で参加する予定。
アピシット首相は、複数の与党議員と閣僚が憲法で禁止されている株式を保有していた疑 いをかけられていることについて、「司法が有罪とするまでは、これまで通り働いてもらう。判決 が出る前に、内閣を改造したり、下院を解散したりすることはない。」と明言。
この疑惑については、現在中央選管が調査を進めており、約2週間で判断が示される見通し。中央 選管が違憲と判断し、これを憲法裁が追認すれば、当該議員・閣僚は失職する。 首相は、「憲法裁はまだ判断を示していない。有罪を前提にあれこれ言うのは控えるべき。」と話 している。
06月25日(木)朝野党国会対策委員会のウィタヤー 委員長(プア・タイ党)は、「民主党副党首のトライロン・スワンナキーリーの65歳の誕生日を祝 う式典に自身を含むプア・タイ党所属下院議員が祝福に訪れたことと政治的な動きとは一切無関係 である。」と語った。
この発言は、前日夜に開かれたトライロンの誕生日を祝う式典の場にステープ副首相を初めとする 民主党幹部やチャイ下院議長を初めとする連立与党の幹部と共にウィタヤー委員長等プア・タイ党 下院議員の姿が見られ、更に、プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉が 補欠選挙戦の応援活動のために訪問中のソーサケート県から、アピシット首相が公式訪問先の支那 から電話で祝福のメッセージを寄せていたことを受け、「にわかに政界再編の動きが水面下で展開 されている。」との憶測が広がっている。
また、これに先立って行われたウィタヤー委員長の父親の葬儀にはアピシット首相以下政府幹部が 列席していたのが確認されていた。
ウィタヤー委員長は発言の中で、「あくまで下院予算委員会の副委員長同士で、また大学の同窓と して旧知の関係である立場として参加した。」と語り、「政治的な思惑や何らかの信号を送る意図 はなかった。」と強調。しかし、民主党とプア・タイ党が連立を組む可能性に関しては、「今のと ころ政府は幸運な状況にあるようだ。」と語り、否定も肯定もしなかった。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、タクシンが電 話で直接第2次タークシン計画の存在を否定していた事を明らかに。ナタウットは、「私が命をか けて誓う。」と述べ、政府転覆計画へのタクシンの関与を強く否定。
問題の第2次タークシン計画は、タクシンの最終戦争を政府に対して仕掛ける事を意図したものと され、25日朝に第1地区国軍本部のカニット本部長が情報当局筋から、「27日に計画されている同 盟の集会は、過激な手段により政府を崩壊へ導くないしは政府に対する包囲網を敷くために7戦隊 を投入するとする第2次タークシン計画に則り行われる。」との情報を得ている事を明らかにし、 また、ステープ副首相は、第2次タークシン計画の存在を確認している事を明らかにしていた。
ナタウットによると、「第2次タークシン計画は反同盟派のサイト上で公開された信用できない情 報をもとに広がったもので、大きな成果を上げていない政府が同盟のデモ隊制圧の大義名分作りの ためにでっち上げた可能性が高い。」という。
また、同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「第1次、第2次タークシン計画は何れも精神を 病んだ者が同盟を非合法化する目的ででっち上げたものである。」と発言。
第1次タークシン計画に関しては、タクシンの側近としても知られ、またタクシンからプア・タイ 党党首就任の要請があったとも伝えられた事もあるソムチャーイ・ペートプラスットが党内の一部 の幹部が立案したものであることを認める発言をしている。
カンボジアからの報道によれば、カンボジアのフン・セン首相は、タイのステープ副首相 が06月27日にプノンペンを訪問する予定だが、「タイ・カンボジア国境に位置するクメール遺跡カ オプラウィハーン(クメール名:プレアビヒア)の世界遺産登録の申請変更について同副首相と話 し合うつもりはない。」としている。
 これに対し、ステープ副首相は25日、面目を保つためか、「親睦を深めるために訪問するだけ。 世界遺産や遺跡周辺の国境未画定区域の問題を取り上げることは予定されていない。」と応じた。
タイ政府は、カンボジアの単独申請で世界遺産に登録されたことで、両国が不利益を被っていると して、世界遺産委員会に共同申請への変更を働きかけているが、カンボジアはこれに強い不快感を 表明。このため、タイ政府は先に、カンボジアの理解を求めるべく、ステープ副首相を説明のため 同国に派遣することを決定。カンボジア訪問にはプラウィット国防相も同行する予定。
06月26日(金)昼過ぎタクシンは補欠選挙戦が展開 されているシーサケート県ラーシーサイ郡内のプア・タイ党の立会演説会場で電話演説を行い、「 危機的状況にあるタイ国内問題に取り組むためにも早期に帰国したい。」と訴えた。
滞在先のドバイから行われた電話演説の中でタクシンは、「タイ国内は麻薬問題や失業問題だけで なく特に政府による借款により国民に多大な借金を強いている経済問題の解決に取り組むためにも タイに帰国したいとした上で、自分に再度政権が委ねられる機会があれば遠からずこれらの問題を 解決する自信がある。」と訴えた。
さらに、タクシンは、「自分の帰国を望んでいる国民の意思を国際社会に伝えるためにも28日に行 われる補欠選挙の投票に出かけて欲しい。」と訴えた。
06月27日(土)タクシン支持派の反独裁民主主義同 盟(UDD)は27日午後から28日朝にかけ、クルングテープ都内の王宮前広場で激しい大雨にもかかわ らず、集会には3万人前後(2万人とも)の集会を開き、アピシット政権に解散総選挙を要求。治 安当局との衝突はなかった。
UDD指導者のウィーラは支持者に対し、タクシンの恩赦を求める署名を集め、プミポン国王に提出す る方針を示した。
21:30頃タクシンは、サナームルアンで開催された 反独裁民主主義同盟の集会で電話演説を行い、「事実上タクシンと元側近のネーウィン・チットチ ョープとの代理戦争の様相を呈した激しい選挙戦が展開されたサコンナコン県第3選挙区では、国 家権力や金権主義をものともしなかった住民の高い意識によりプア・タイ党が勝利を収める事がで きた。」、「サコンナコン県の住民や現在補欠選挙戦が展開されているシーサケート県の住民の意 識は、もはや東北地方の住民の心を金銭で買うことができないことを証明しただけでなく、依然タ イ国内に公正が存在しタイが今後より住みやすい国になる余地があることを証明する事になった。 」と述べた。
また、タクシンは、「現政権は借金、増税とタクシンの追跡にだけ優れている。」と皮肉。「まだ 国家のために働くことができる自分をドバイの地に1人だけにせずに、国内問題解決に取り組むた めにタイに帰国する機会を与えて欲しい。」と訴えた。
06月28日(日)06:00サナームルワンで開催された大 規模集会を平穏裏に終えた反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「クーデター 勢力により制定された特別法により不当に罪を着せられたタクシンの恩赦を国王に誓願するために 署名運動を開始する方向で調整を行う考えである。」と明らかに。
また、「今後の活動方針に関しては、政府に突きつけている解散要求の実現のために、向こう1ケ 月間に渡り各地で集会活動を展開し圧力を強め、それでも政府が議会を解散しなかった場合は、活 動レベルを引き上げ政府の追い出しに注力する方針である。」と明らかに。チャトポンによると、 「約1ケ月間に渡る各地での集会活動を終えた後に再度サナームルワンでの集会を皮切りに民主記 念塔前、陸軍本部前及び首相官邸前での活動へと段階的に活動レベルを引き上げていく考えだ。」 という。
タイ東北部シー サケート県の下院補選で、タクシン派の野党プア・タイ党の公認候補のスラチャートが連立与党チ ャートタイ・パッタナー党の公認候補のサクンチップを大差をつけて勝利。プア・タイ党は21日投 開票の東北部サコンナコン県補選でも2倍近い票を獲得し、与党候補に圧勝しており、地盤の東北 部で改めて強さを見せつけた。

↑ シーサケートを選挙応援中のタクシンの妹のインラク・アモンラチャット

プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「シーサケート県第 1選挙区で行われた補欠選挙での勝利は、来る本選挙に繋がる勝利である。」と発言。
チャルーム警察大尉は、「今回の勝利はタクシン及び旧タイ・ラック・タイ党所属下院議員が進め てきた大衆政策を初めとする住民の問題解決に向けた取り組により醸成されてきた住民からの信頼 及び期待感がプア・タイ党及びタクシンに向けられている証である。」、「サコンナコン県第3選 挙区及びシーサケート県第1選挙区での補欠選挙における連続勝利は本選挙に繋がる勝利である。 」との考えを示した。
非公式集計によると、プア・タイ党公認候補が123557票、チャート・タイ・パッタナー党公認候補 が75420票を獲得。
アピシット首相は、「下院を解散する前に、経済悪化といった喫緊の課題にさらに力を入 れるとともに、憲法と公職選挙法を改正する必要がある。」と述べ、早期の解散総選挙という反政 府勢力の要求を退けた。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)は27日の反政府集会で、改めて早期の解散総選挙を 政府に求めたが、首相は、「新しいルールもできていない。経済も回復していない。暴力が収まる 気配もない。このような悪いタイミングでは反政府勢力の求めには応じられない。」と述べた。
先にタクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)の反政府集会でタクシンへの恩赦適用 を求めることが合意されたが、政府首脳や上院の有力議員などから否定的意見が相次いだ。
チャーイ下院議長は「恩赦による免罪で帰国することには反対。(罪を受け入れれば)帰国は難し くないはず。」と述べている。ソムチャイ上院議員も、「タクシンには、支持者を先導して恩赦を 求める権利はない。また、UDDは恩赦要求のため署名活動するとしているが、これに応じる市民は多 くはない。」との見方。
なお、「タクシンが東南アジアに潜伏中。」との情報もあるが、検察庁外事局はこれを否定も肯定 もしていない。
06月29日(月)首都圏警察は、「タク シン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が27日にクルングテープ都内で行った大規模集会の参加者 が2万8000人だった。」と発表。
当初首都圏からの参加者が3万〜3万5000人と予想していたが、大雨の影響で首都圏からの参加者 が伸び悩んだためと見ている。最も参加者が多かった時間帯は、タクシンが電話出演をした21時30 分前後。「演説の内容から判断すると、今後同団体は3回程度同様の集会を開催する可能性が高い 。」としている。開催地は不明。
タイ選挙委員会は、28日に投開票された東北部シーサケート県の下院補選の結果を発表。 得票数はタクシン派の野党プア・タイ党公認のスラチャートが12万4327票、連立与党チャート・タ イ・パッタナー公認のサクンティップが7万6435票。投票率は61.8%。選挙委は選挙違反の有無を 調べ、15日以内に当選者を発表する予定。
プア・タイ党は21日投開票の東北部サコンナコン県補選でも与党候補に圧勝し、補選2連勝。東北 ではタクシンに対する支持が依然根強いほか、民主党連立政権の経済政策に対する不満もある。
アピシット首相は、「カンボジアとの関係悪化は望んでいない。」と述べ、「主権を守る 必要から、国境のクメール遺跡周辺の国境未画定区画からタイ軍が撤兵することはない。」と明言 。
同遺跡は、カンボジアの単独申請によってすでに世界遺産に登録されている。だが、タイ政府が共 同申請への変更を世界遺産委員会に働きかけたことから、カンボジアが不快感を示し、国境での軍 事衝突を懸念する声が出ている。
06月30日(火)朝サーティット首相府大臣は、反独 裁民主主義同盟幹部で赤服軍団系トーク番組「今日の真相」のメインホストとしても知られるウィ ーラ・ムシッカポンを毎週土曜日朝09:00から放送されているアピシット首相の定例政見放送の司会 進行役に招致している事を認めた。
サーティット首相府大臣によると、「2週間前に首相に対してこの方針を伝え、首相も同意してい るが、まだウィーラからは回答を得られていない。」という。
この発言は、「赤服軍団に赤服軍団及び政府両者の視点に立って国内情勢に関する理解を深める機 会を与えるためにアピシット首相がウィーラを定例政見放送の司会進行役として招致する方向で調 整を進めている。」との憶測が俄に広がっている事を受けたもの。サーティット首相府大臣は、「 この招致は全ての層に参加する機会を与える取り組みの一環として行われたものである。」と語り 、政治的な思惑が招致の背景にあることを否定し、「ウィーラに対して事前に質問内容を拘束せず 自由に首相に対して質問する機会を与える方針である。」と明らかに。
ウィーラは、噂が広がっていた前日時点では、「まだ招致を受けている段階ではない。」として招 致受諾の是非に関するコメントを避けている。
アピシット首相の定例政見放送は、原則として同首相単独で政策方針等を発表する第1部と外部か ら招致した司会進行役との質疑応答形式で進行する第2部の2部構成で放映されている。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、同幹部の ウィーラ・ムシッカポンがアピシット首相の定例政見放送の進行役としての出演要請を拒否した事 を明らかに。
チャトポンによると、「定例政見放送への出演は、現政権の成立経緯及び政府による二重基準を受 け入れない赤服軍団の方針に反する。」という。
民主主義市民連合のスリヤサイ調整役は、「連合幹部のソンティ・リムトーングクンがア ピシット首相からの定例政見放送の進行役としての出演要請を拒否する意向を示していた。」と明 らかにし、「政府は従来通り司会進行役やキャスターを進行役に招致するべきである。」との認識 を示した。
この発言は先にアピシット首相が、進行役候補にソンティが含まれている事を認めた事を受けたも ので、スリヤサイによると、「ソンティはまだ招致を受けていない。」と確認し、「『政府の招致 する意図が不明であることを理由に進行役の招致を拒否する意向である。』と語っていた。」とい う。
ステープ副首相は閣議で、タイ南部のプーケット島で開催される東南アジア諸国連合 (ASEAN)外相会議とASEAN地域フォーラム(ARF)の警備に向け、「07月10日から24日まで、プーケ ット島に国内治安法を発令する。」と発言。同法の発令により、プーケット島の治安は軍主体の国 内治安作戦司令部(ISOC)の管轄となる。
この決定についてアピシット首相は、「東南アジア諸国連合会議の開催が中止に追い込まれたパタ ヤでのケースの再発を防止する上で必要な判断であった。」、「国内治安法の適用範囲等に関する 詳細に関しては、別途国家法制委員会と関連当局との間で詰めの協議を行った上で07月09日の閣議 の場で報告される予定になっている。」と明らかに。アピシット首相によると、「プーケット県内 全域及び5劼泙任亮辺海域を対象に07月10日から24日にかけて国内治安法を適用する見通しだ。 」という。
今年04月にパタヤで行われる予定だった同会議だが、タクシン派団体の反独裁民主戦線(UDD)が会 場のホテルに乱入し、各国首脳がヘリコプターで脱出、会議は中止された。ホテルを警備していた 警官、兵士の数がデモ参加者より多かったという情報もあり、パタヤの地元財界などから、特に警 察の治安維持能力に対する不満が出ていた。現政府が面子を傷つけられていたことから、「今回事 前対策を十分にとる必要がある。」と判断したものと見られる。
タクシンは、プア・タイ党の下院議員会議の席上で電話演説を行い、「政府は向こう2〜 3ケ月以内に経済政策で躓くことになる。」と指摘し、「党所属下院議員の実績作りの一助として タクシンが提唱する経済政策を解説したCDを配布する考えである。」と明らかに。
また、タクシンは、「サコンナコン県及びシーサケート県内における補欠選挙戦での連続勝利によ り政府に打撃を与える事ができた。」、各下院議員に対し、「頂上を目指して職務に邁進して欲し い。」と檄を飛ばした。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、タクシンの末の妹の インラク・チナワット♀を伴い記者会見を開き、「インラクの次期プア・タイ党党首就任を後押し する意向である。」と明らかに。
本人は否定しているものの、党解党による被選挙権剥奪を嫌い、プア・タイ党の党首を初めとする 党幹部職への就任を頑なに拒絶しているとも指摘されているチャルーム警察大尉によると、「イン ラクは外国の大学を卒業した知識、能力面に優れた、党所属議員からも受け入れられる新党首とし て最も相応しい人物だ。」という。
また、チャルーム警察大尉は、ここに来て「プラチャラート党党首のサノ・ティヤントーンがプア ・タイ党党首に就任する。」との憶測が流れている事に関しては、「そもそもタクシンを非難し袂 を分かった人物が再度古巣に戻る事は己の威信を傷つけるだけのものでしかない。」と語り、「支 持することができない。」とし、「たとえこれまでに伝えられているマヌーングリット・ループカ チョン大将やサマック政権時代に解任されたセーリーピスット元国家警察本部長が党首候補として あがろうとも、自分がインラクを後押しをすれば全ての下院議員がそれに従う事になるだろう。」 と語った。
消息筋が明らかにしたところによると、「先に国家治安委員会(NSC)のスラポン委員長が 首相顧問に異動になったが、その後任選びで政権党・民主党とアヌポン陸軍司令官の意見が対立し ている。」という。
NSCは、国内の緊急事態に対処するための方針、措置を打ち出す機関で、治安の要となっている。後 任には、民主党がタウィンNSC副事務局長を推しているが、アヌポン陸軍司令官は士官学校時代の同 級生、ピルン陸軍中将を推挙する意向とされる。同中将はタクシンの同級生でもある。また、反タ クシンで知られるプラソン元NSC委員長(元外相)も「副事務局長の起用を支持している。」という 。
消息筋によれば、タクシン派サマック政権下でNSC委員長に任命されたスラポン陸軍中将は、タクシ ン派とみられる上、深南部のイスラム過激派によるテロ、ミャンマーからのロヒンギャ族難民の流 入といった問題に改善がみられず、世界遺産問題でタクシン政権(当時)を支持したこと、最近の イスラム教寺院襲撃事件などで批判が強まっていたことから、左遷との見方が支配的。
なお、ステープ副首相(治安担当)にスラポン中将の留任を働きかけていたとされるアヌポン陸軍 司令官は、30日、「陸軍とNSCは無関係。後任委員長は首相府が決めること。」と、委員長人事への 関与を否定。
東南アジア諸国連合(ASEAN)と湾岸協力会議(GCC)と外相会議に出席するためバーレー ン訪問中のカシット外相によれば、「アラブ首長国連邦(UAE)のアブラッダー外相が、『ドバイで タクシンの所在を確認した場合、その身柄をタイに送還する。』と約束した。」という。
タイとUAEは、正式な犯罪人引渡し条約を締結していないが、犯罪人の身柄引渡しで合意しており、 「タイ政府はUAEの要請ですでに6人をUAEに送還した。」とのことだ。 国外逃亡中のタクシンは先のタクシン派の反独裁民主主義同盟(UDD)の集会に電話出演した際、「 ドバイから電話している。」と述べていた。
アヌポン陸軍司令官は、タイ−カン ボジア国境の緊張緩和のため、近く世界遺産カオプラウィハーン(クメール名:プレアビヒア)の 周辺地区に配備されている兵員を削減する意向。
タイ政府が先に、世界遺産登録をタイ−カンボジアの共同申請とするよう世界遺産委員会に働きか けたことから、カンボジアがこれに反発。国境での軍事衝突が懸念されたことから、タイ軍は国境 警備の兵員を増強していた。この問題について、ステープ副首相とプラウィット国防相が27日にカ ンボジアを訪れ、フン・セン首相と話し合い、ここで両国が兵員を削減することが合意された。
関係筋によれば、世界遺産近くの国境未画定区域に配備中の兵員数は、タイ軍が3000人、カンボジ ア軍が5000人とのことだ。
タクシンの実妹であるインラク・チナワットは 、プア・タイ党の次期党首候補推薦を固辞する意向である事を明らかに。
先に、同党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉がインラックを伴った記者会見の席 上でインラクを次期党首として後押しする意向を表明していたが、インラクは、「まだ政界入りす るための十分な準備ができていないこと、及び党内に党首に相応しい知識、才覚を備えた人物が他 にも多くいる事を理由に党首推薦を固辞したい。」と語った。
07月01日(水)朝インラクの従兄で元国軍司令官の チャイヤシット・チナワット大将は、「インラクの政治経験が乏しい事を理由にインラクの党首推 薦に反対する考えである。」と明らかに。
反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッカポン、2年の実刑判 決を受け国外逃亡中のタクシンに対する恩赦を国王に誓願するため、100万人を目標とした署名活動 を02日から開始する事を明らかにし、「タクシンに対する恩赦が認められ帰国がかなえば、経済問 題を初めとする国が直面している問題に対して助言をしてくれることになると確信している。」と 語った。
ウィーラによると、「国王宛に提出する請願書には、2006年09月19日に発生したクーデターに由来 する国が直面している諸問題、タクシンに対する不公正な法手続、出口が見えない経済問題等に関 する詳細を記載する予定で、また、署名活動開始後1ケ月間に100万人の署名が集まらなかった場合 は国王への恩赦誓願を断念する考えだ。」、「タクシンへの恩赦を求めるための署名集めは1回限 りで、100万人の署名が集まらなければ、恩赦を求めない。」、「これで署名が100万人に達しない 場合でも再び用紙を配布することはない。」と明言。
一部のUDD幹部は、恩赦要求に反対している。民主党は、「恩赦要求自体には反対していないが、ま ずタクシンが帰国し刑に服するのが先。そのあとで恩赦を求めるべき。」としている。
野党のプラチャラート党のサノ党首は、野党のプア・タイ党から党首就任の打診があった こと、まだ返答していないことを明らかに。
プア・タイ党は、政治経験のないヨンユットが暫定的に党首を務めており、指導力のある人材を党 首に据えたいとしているが、党内の一致がみられず新党首選びが難航。
ベテラン政治家のサノを党首に迎えることに対しても、一部幹部から、「新党首には若さと新しい アイデアが必要とされている。」と、反対する意見が出ている。
サノはかつてタクシンの片腕だったが、仲たがいし2006年初めにタイ・ラック・タイ党(2007年05 月に解党)を離脱し、タクシン批判を展開した。だが、3年を経た現在、「もはやタクシンに悪感 情は抱いていない。」とされている。
首都電力公社(MEA)の労働組合は、送電停止の構えを示して、政府機関に未払いの電力料 金を7営業日中に支払うよう迫った。「財務省だけで過去3ケ月間の未払いが750万Bに上る。」と いう。
だが、関係筋によれば、「今回の要求は、MEA職員約8500人全員に2000Bの定額給付金を付与すると いう労組の要求を政府が受け入れなかったことに対する報復。」とのこと。 政府は先に月給1万5000B未満の低所得者などに2000Bを給付したが、MEA労組は、職員全員に給付 するよう求めていた。
しかし、財務省は、「このような例外を認めれば、他の国営企業からも要求が出るのは必至で、結 果的に政府は巨額の支出を余儀なくされる。このため、MEA労組の要求は受け入れがたい。」とのこ と。
07月02日(木)早朝よりタクシン派団体の反独裁民 主主義同盟(UDD)がタクシンの恩赦を求める署名活動が開始。インペリアル・ワールド・ラープラ オで署名用書類の配布が開始。
UDDウィラ幹部は、「本日用意した署名用書類はすべてなくなったが、今後も署名活動を続けていく 。」としている。署名用書類の配布は10日まで行った上で、25日までに配布した書類を回収期間に 充てる。来月01日に国王に嘆願する予定だが、もし署名数が100万人に届かなかった場合嘆願は中止 する。」と述べた。
首都警察本部は、06月23日19時頃に王宮前広場で演説を行ったタク シン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)のピッサヌ幹部に対し、不敬罪として逮捕状の発行を明ら かに。「現在ピッサヌは逃亡中で逮捕には至っていない。」という。警察の予想では、「以前不敬 罪が発行されたスチャートと共にラオスに潜伏している可能性が高い。」とみている。
政府から事業権を得ている企業やマスコミの株式を国会議員が保有することを禁じた憲法 規定に違反した疑いで、下院議員約70人がタイ選挙委員会の取り調べを受けている。選挙委はこの うち与党民主党の28議員について、今月14日に最終判断を下す予定。有罪の場合は議員失職となる ため、タイの政局はさらに不安定さを増す見通し。
選挙委は06月に同じ容疑で上院議員17人の罷免を憲法裁判所に要請している。
調査を受けている下院議員の所属政党は民主党など与党陣営40人以上、タクシン派の野党プア・タ イ党23人など。タイの下院は定数480で、06月末時点の議席数は民主党173など与党が270前後、プア ・タイ党187など野党が200前後。
「アピシット首相が02日に赤服の強固な地盤である東北地方視察訪問の一環として、プー ムチャイ・タイ党を背後で操っているネーウィン・チットチープの地盤であるブリラム県を最初の 訪問地に選んだことに対して民主党の東北地方を地盤にする下院議員の間から不満の声が上がって いる。」という。
アピシット首相は、「赤服軍団が徹底的に入域を阻止すると宣言している東北地方への視察を07月 中旬から開始する方針である。」と明らかにし、最初の訪問地としてブリラム県を上げていたが、 アビシットの東北部訪問の詳細はまだ明らかにされていない。
民主党の東北地方を地盤とする下院議員の間では、「事前に相談がなかった。」、「民主党の東北 地方における勢力拡大に結びつかない県を何故訪問するのか。」、「首相はネーウィンに頼らざる を得ない位に自主性を失っている。」等の不満の声が上がっている。
農民が人口の大部分を占める大票田、東北部は、タクシン政権(2001〜2006年)が導入した低所得 者支援策の恩恵を受けたことから、現在でもタクシン人気が高い。先に東北部では2回にわたり下 院補欠選が行われたが、タクシン派のプア・タイ党が勝利した。「アビシットは、この東北部訪問 で、同地域での政府支持を拡大することを期待している。」とのこと。
プア・タイ党のプロームポン担当は、「政府はプア・タイ党やタクシン、赤服軍団等に対 する二重基準の適用を早急に中止するべきである。」と指摘。
発言の中でプロームポンは、「選挙委員会がタクシンによる補欠選挙選戦の際の電話演説に関する 調査に乗り出す一方で、アピシット首相とネーウィン・チットチョープが首相官邸内のバーン・ピ ッサヌロークで昼食を共にした事に対してほったらかしにしたり、同じく選挙委員会がステープ副 首相が民主党所属議員19人に命じて文化大臣の職務の補佐をさせた事に対して違法と判断した1人 を除く全委員が合法と判断したり、クーデターを実行した勢力が自らに対して恩赦を与えた事を非 難せず、タクシンの恩赦を国王に誓願する動きを非難したり、プロームポン自らがコメントした政 府6ケ月間の成果に対する評価が放送されなかったりと、現在4件の明確な二重基準が存在してい る。」と述べ、「早急に二重基準の適用を止め全ての国民・階層に対して公正な措置を講じるべき である。」と発言。
軍関係筋が明らかにしたところによると、「国境警備を担当する、タイ、カンボジア両軍 の責任者が今月01日、国境の緊張緩和に向けた話し合いを行ったが、双方が主張を曲げず、もの別 れに終わった。」。
タイ陸軍第2管区司令官が、世界遺産カオプラウィハーン(クメール名:プレアビヒア)近くの国 境未画定区域に配備中のカンボジア兵約5000人を半減するよう求めたのに対し、カンボジア陸軍第 4管区司令官はこれを拒否し、同区域からタイ兵を完全撤退させることを要求。タイもこれを拒否 。
国境未画定区域の領有権を巡る問題は、タイが先に世界遺産登録の両国共同申請への変更を世界遺 産委員会に働きかけたことから再燃しており、両国の兵員増強に伴う国境での軍事衝突が懸念され ている。
アピシット首相は、武力を行使することなく、政治対話で解決する方針を再確認。カンボジア首相 の敵対的姿勢については、カンボジア国内向けとの見方を示した。
07月03日(金)政界観測筋が明らかにしたところに よると、「政権党の民主党とプームチャイ・タイ党は、両党が政権の座に長くとどまることができ るよう、2党間で意見が対立していたバスリース案と作物抵当計画で互いに譲歩することで合意し た。」という。 具体的には、民主党が、政府のシンクタンク、国家経済社会開発委員会(NESDB)の検討結果が出し だい、バスリース案を速やかに推進する。その代わり、プームチャイ・タイ党は、作物抵当計画に ついて民主党の意見を受け入れる。同筋によれば、「両党は、対立が長引くと政権の不安定化、ひ いては崩壊を招きかねないため、頑な態度を取りつづけることは賢明でないと判断した。」という 。
07月04日(土)タクシン派政権の追放 を掲げる市民団体、民主主義市民連合(PAD)が昨年11月25日から12月03日にかけスワンナプーム国 際空港とドンムアン空港(旧バンコク国際空港)を占拠した事件で、タイ警察は、36人に対し、テ ロ容疑などの取り調べのため出頭命令。
出頭令状が発行されたのは、ソンティ・リムトーングクン、チャムローン・シームアン少将、ピポ ップ・トンチャイ、ソムサック・コーサイスック、ソムキアット・ポンパイブーン、スリヤサイ・ カタシラを初めとする第2幹部団を含む民主主義市民連合の幹部や集会の進行役を務めたアンチャ リー・パイリラック♀やサローチャー・ポンウドムサック♀等の他にカシット外務大臣や元国軍最 高司令官付き最高顧問のパトムポン・カセーンラスック大将も発行対象になっており、スワンナプ ーム国際空港の占拠に絡んで合計25人、ドンムアン空港の占拠に絡んで合計27人に出頭令状が発行 されている。
ドンムアン空港を管轄するドンムアン署とスワンナプーム空港を管轄するバンプリ署は01日、「PAD 幹部ら20人以上に対し、16日までに出頭するよう要請することを決めたもの。」という。
出頭期限はドンムアン空港関連に関しては16日09:30、スワンナプーム国際空港関連に関しては16日 13:00に設定されている。一方、連合顧問弁護士のスワット・アパイパックは、対象者全員が令状の 指定通り16日に出頭する見通しである事を確認。
有罪の場合の最高刑は、ドンムアンに関してが禁固7年、スワンナプームが死刑という。PADは当時 、タクシン派ソムチャイ政権の退陣を求めて反政府活動を拡大し、2空港占拠でタイの空路は10日 間にわたり麻痺。観光、貿易などに3000億B近い損害を与えたとされる。これによって、大勢の空 港利用者が足止めをくらい、PADは国内外から批判を浴びることになった。ただ、昨年末に反タクシ ン派政権が発足した影響からか、事件から半年で出頭命令と捜査の進展は極めて遅い。
出頭命令を受け、タクシン派の野党プア・タイ党はカシットに外相辞任を要求。アピシット首相は 拒否する構え。カシットは占拠中の空港で演説し、カンボジアのフン・セン首相を「ならず者」と 呼んだほか、外相就任直前に「空港占拠は非常に楽しかった。」と発言し、物議を醸した。
一方、PAD幹部で36人のうちの1人であるスリヤサイ新政治党幹事長は「空港占拠は憲法で認められ た権利を行使した集会だ。」として、警察がテロ容疑で立件を目指していることを批判。

* カシット・ピロム(Kasit Piromya)

1944年生。米ジョージタウン大学国際学部卒。オランダ国立社会科学研究所修士。駐露、駐独、駐 日、駐米大使を歴任。
外務大臣補佐官のパニット・ウィキットセートは、タクシンが別名を使用してドバイに滞 在している可能性がある事を明らかに。
タクシンは最近行われてきた一連の電話演説でドバイに滞在している事を明言しており、また02日 にはウドンターニー県の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プライパナーがタクシンと面会する ためドバイに向かった事が確認されていた。
パニットは、「タクシン名の人物の滞在を確認する事ができなかった。」との回答をアラブ首長国 連邦当局から得ている事から、「タクシンは別名を使用してドバイに滞在している可能性がある。 」との認識を示したが、「タクシンのドバイ滞在を証明する事ができるタクシンに当地で面会した 人物に対して事情聴取を行うべきである。」との指摘に対しては、「外務省の権限外であり、また 渡航の権利を侵害するものである。」と事情聴取を行う考えがない事を明らかに。
ウドンターニー県内の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プライパナーは、自らが主催 するコミュニティーラジオ局の電波を使用してアピシット首相の定例政見放送に対抗するタクシン の定例政見放送を毎週月曜09:00から10:00にかけて配信する予定と明らかに。
この発言は、ドバイ滞在中のタクシンとの面談を終え帰国した直後に明らかにされたもので、「番 組配信開始時期に関してはタクシンが抱えている仕事が終了した後になる見通しである。」と語り 明確にはしなかった。また、クワンチャイは、赤服軍団を動員してアピシット首相のブリラム行き を阻止する方針を確認。
07月05日(日)朝前日までに民主主義市民連合によ るスワンナプーム国際空港占拠に絡んで警察からテロ容疑で出頭令状が発行されたカシット外務大 臣が、出頭令状が発行されようとも外務大臣を辞職する考えがない意向を表明している事が明らか に。
これは、カタールを訪問中のカシット外務大臣に代わり大臣補佐官のピニット・ウィギットセート が明らかにしたもので、ピニットによると、「カシット外務大臣は既にアピシット首相に対して外 務大臣としての職務を引き続き遂行する意向を伝達済みであること、また、出頭期限である16日に 出頭する意向を明らかにしていた。」という。
カシット外務大臣は先に、空港占拠に絡んで逮捕状が発行された場合には即座に辞職する意向を明 らかにしていた。
一方、民主主義市民連合のスリヤサイ調整役は、2空港占拠に絡んで警察がテロで立件する方針を 明らかにしている事に対して、「根拠がない過剰な容疑を連合に着せようとしている。」と発言。 スリヤサイによると、「2空港占拠は騒乱を意図したものではなく憲法の精神に則った不当な政府 に抗議するための平和的な抗議活動の一環として行われたものである。」と主張し、「警察の対応 は、空港占拠中に連続発生したM79攻撃の実行者の逮捕を放棄する一方で、連合による首相官邸占拠 に繋がった広域同時大規模行動に対して国家反逆罪を適用し、結果として上級審から罪状が取り消 された事例と同じ轍を踏むものである。」と述べた。
スリヤサイによると、「東南アジア諸国連合関連会議を中止に追い込んだだけでなく、内務省内で 首相の命を奪おうとした反独裁民主主義同盟の方に遙かに思い罪状が着せられるべきである。」と いう。
プア・タイ党の広報担当プロムポンは、デモ隊による昨年の空港占 拠に関連して航空法違反容疑などで出頭要請を受けたカシット外相に対し、責任をとって速やかに 辞任するよう求めた。
民主党枠で外相に起用されたカシットは昨年、反タクシン組織、民主主義市民連合(PAD)の集会で 当時のタクシン派政権を厳しく批判し、デモ隊を扇動したとされる。外相就任前に「空港占拠は愉 快だった。」などと発言し、顰蹙を買ったこともある。プロムポンは、「罪に問われた者が外相を 務めるのは問題。」としている。だが、カシット外相は、「有罪確定の前に辞任するつもりはない 。」という。
中央選管は、各政党が05月に受けた政治献金の詳細を明らかに。それによると、プア・タ イ党が605万5000Bで1位。次いで、与党プームチャイ・タイ党の500万B、政権党の民主党の267万 3000Bといった順。プア・タイ党へは、個人2人がそれぞれ400万Bと200万Bを提供しており、こ れが献金のほぼ全てとなっている。
07月06日(月)ターウォン副内務大臣は、「タクシ ンがマレーシアのクアラルンプールにあるシャングリラ・ホテルに滞在中であるとの情報を得て、 マレーシアに対してタクシンの身柄の確保を要請したが、すんでのところでタクシンが航空機でフ ィジーに逃走し捕り逃していた。」と発表。
一方、ウドンターニー県内の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プライパナーは06日、タクシン の電話回線を使用した「政権放送」がクワンチャイが主催するコミュニティー・ラジオ局の電波を 通して13日から配信開始される見通しである事を明らかに。
民主主義市民連合による2空港占拠に絡んでテ ロ容疑で出頭令状が発行されているカシット外務大臣はch11で放送された番組の中で、あらためて 辞職する考えがない事を確認。
カシット外務大臣に関しては、先にカタールのアルジャジーラとのインタビューの中で「無条件で の辞職を示唆した。」と伝えられていたが、番組の中では「出頭要請の理由にテロ容疑が含まれて いるのは納得できない。」とテロ容疑を否定し、「出頭要請を受けただけで外相を辞任するつもり はない。」、「起訴された場合は起訴状を読んだ上でテロが起訴理由になっている場合には、弁護 団、民主党及び首相と相談した上で身の振り方を判断し、徹底的に法廷の場で戦っていく考えであ る。」と語っている。
また、アルジャジーラの報道に関しては、「ある一定の状況に達した場合には辞任すると語ったが 、テロ容疑での出頭令状が発行された時点で辞任するとは語っていない。」とした。
06日午前に帰国したカシット外務大臣は、警察から発行された出頭令状に基づき同日午後に首都圏 警察本部トゥンソーンホーン署に出頭し容疑を否定している。
ドンムアンとスワンナプーム両空港は昨年11月末〜12月初めにかけ反タクシン組織、民主主義市民 連合(PAD)のデモ隊に占拠され、閉鎖を余儀なくされた。警察は先に、複数の容疑でPAD幹部や外 相など計52人に16日までに出頭するよう要請。内訳は、スワンナプーム空港関連が25人、ドンムア ン関連が27人で、前者についてはテロ容疑が含まれている。ただ、外相は、「テロ容疑で起訴され ても辞めるつもりはない。だが、テロ容疑が除外されれば辞任する。」としている。
07月07日(火)タクシンの元顧問弁護 士のノパドン・パッタマ元外相は、タクシンが最近、マレーシアに立ち寄ったことを認めた。「プ ライベート・ジェットの燃料補給のため1泊し、フィジーに向かった。」という。「国外各国の指 導者がタクシンに対する政治的な迫害を理解しており、タクシンの受け入れを歓迎している。」と 述べた。
これは、先にターウォン副内務大臣が、「タクシンがクアラルンプールにあるシャングリラ・ホテ ルに滞在しているとの情報を得てマレーシア当局にタクシンの身柄確保を要請したが、すんでのと ころでタクシンが航空機でフィジーに向け逃走していた。」と明らかにした事を受けたもの。
ノパドンの発言に先立つ朝の時点では、タクシンと士官学校時代に同期だったスメート・ポーマニ ー空軍大将は「事実無根である。」と否定していた。
「タクシンはドバイからフィジーに向かう途上で給油のために一夜だけマレーシアに滞在したが、 特にマレーシア政府がタクシンの逮捕に乗り出すような行動は見られなかった。」と、「マレーシ ア当局がタクシンの逮捕を図った。」というターウォン副内相の主張を否定。
また、ノパドンは、「タクシンがフィジーで4ケ国の指導者と面会する予定になっている。」と明 らかにした。
プラソプスク上院議長は、発足から6ケ月経ったアピシット政権について、「経済、政治 の問題が解決できていない。」として、「不合格。」という評価。また、ルーマニア、ポーランド などを訪問した際に、各国がタイの政治・経済問題、特に昨年末の空港占拠について懸念を示した ことを明らかに。
タイ外国特派員協会(FCCT)が不敬容疑で訴えられたことに対し、各国の外国人記者団体 が不敬容疑による言論の自由の制限に懸念を表明。
FCCTは、タクシン派政治家チャクラポップの不敬発言を収めたDVDを制作、販売したとして翻訳家の 女性に訴えられた。
これについて、支那外国特派員協会は、「不敬容疑を用いて言論の自由を制限する傾向が強まって いるのは憂慮すべき事態。」と表明。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)は、タクシンの誕生日07月26日に、祝賀集 会を全国で開催する予定。1949年生まれのタクシンは60歳になる。祝賀集会は、クルングテープで は王宮前広場(サナーム・ルアン)で行われる。タクシンの電話出演も予定されており、地方で開 催される集会にも中継されるとのこと。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)幹部は、「予定通り26日に王宮前広場(サ ナーム・ルアン)に支持者を集めてタクシンの誕生祝賀会を行う。」と明言。
現在、クルングテープ都庁では、「サナーム・ルアンは団体などの活動に使用することはできるが 、個人のために使うことは規定で禁じられている。」として、誕生祝賀会開催を許可しない方針を 固めている。
しかし、UDD幹部は、「タクシンは社会の底辺をなす民衆を助けてくれた。誕生日を祝ってなにが悪 いのか。」と反発。これに対して、都庁側は、広場を無許可使用した場合には法的措置をとる構え を見せている。
07月08日(水)昨年末、ドンムアンと スワンナプーム国際空港を占拠した反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)関係者36人に対し 、警察が今月04日出頭令状発行したことを受け、出頭命令を受けている36人が控訴の準備を進めて いることが明らかに。
カシット外務相の顧問弁護士であるニティトーンは、「明日16時に緊急会談をした上で、控訴準備 を進める。」としている。「事件を迅速に解決するため、外務相の件は別途進める。」という。
赤服軍団強硬派の1人として知られるタクシー運転手団体を主催するチナワット・ハーブ ンパートは、タクシンの60歳の誕生日を祝う集会を26日にサナーム・ルワンで開催する方針を再確 認。
先にクルングテープ都庁は、「チナワットからのサナーム・ルワン使用許可申請に対して認める事 ができない。」と通達していた。
また、反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンが、「タクシンの誕生日を祝う集会は チナワット個人の考えでしかない。」と語り、集会に対して否定的な見解を示している事に関して 、「この発言は赤服軍団内に対立がある事を意味するものではない。」チャトポンが集会開催準備 に向けた協議に参加している事を明らかにした。
集会は26日10:00から24:00までの予定で開催される予定で、タクシンの電話演説も予定されている 。
タクシンの法律顧問で元外務大臣のノパドン・パッタマは、「タクシンが自身の60歳の誕 生日を祝う集会がサナーム・ルワンで開催される事に対して反対の意を示していた。」と明らかに 。
ノパドンによると、「『サナーム・ルワンで開催される事が不適切であるだけでなく、王室に対す る不敬と結びつけられる可能性がある。同所での開催を見直して欲しい。』と訴え、『集会という 大規模な形式ではなく、実家近くの寺院内でタンブンを行い自分の誕生日を祝って欲しい。』と訴 えていた。」という。
午後チエンマイ県の保健当局は、イ ンフルエンザの症状を見せていた患者1人の死亡を確認し、現在患者が新型インフルエンザに感染 していたか調査中である事を明らかに。08日にチエンマイ県内の私立病院に搬送されてから僅か2 時間後に死亡が確認されたという。
死亡が確認された患者はチエンマイの市場内で衣料品販売に従事し、県内の赤服軍団「ラック・チ エンマイ51」の自警組織員として活動していた26歳の男性。06日にウィタヤー公共保健大臣が視察 及び新型インフルエンザ感染者の見舞いのためチエンマイ県メーリム郡内のナコン・ピン病院を訪 問した際に、ナコン・ピン病院に入院中の親戚を見舞い、病院前で展開されていた赤服軍団による ウィタヤーの追い出し活動に参加していたことが確認されており、当時病院前で取材中だったマス コミ(またはラック・チエンマイ51)の間で感染拡大に対する不安が広がっている。
INNは、ラジオ・オーストラリアの報道として、「タクシンが別名を使用してフィジーに入 国し、同地でフィジーの首相との間で秘密協議が行われた。」と報じた。
会談内容に関しては明らかにされていないが、軍事政権による厳格な検閲が施行されているフィジ ーのメディアは消息筋からの情報として、「タクシンから3億米ドル(約103億B)の投資の打診が あった。」と報じ、「背景に『タイ当局の追っ手から逃れるためフィジーを政治的な避難場所にし たいかとのタクシンの思惑がある。』との見方を示している。」という。
また、オーストラリア当局筋は、会談の場でフィジーの首相からタクシンに対して向こう5年間に 渡り身柄の安全を保障する用意がある。」旨伝えられていた事を明らかにしているという。
INNとネーションの英字報道(DPA電を含む)によると、「タクシンはタイとの間で犯罪人引渡条約 が締結されていないフィジーとトンガを政治的な避難先と位置づけている。」と見られ、また、「 タクシン一行は、プライベート・ジェットで05日にVIP待遇を受けたフィジーに入国し、05日にはト ンガに向け飛び立ち、その後はポート・ヴィラを訪問した後に10日からメラネシア先鋒グループ (MSG)の会議が開かれるバヌアツに向かうものと見られている。」という。
先にタクシンの法律顧問で元外務大臣のノパドン・パッタマが、タクシンがフィジーに入った後に 4ケ国の指導者と面会する予定になっている事を明らかにしていた。
南太平洋の島国トンガからの報道によれば、トンガ政府関係筋は、「タクシンが07月07日 に入国し、08日にフィジーに向け出国した。」と明らかに。「トンガでタクシンが政府関係者と何 を話し合ったかは不明。」という。
タクシンは、ドバイからマレーシア経由でフィジーを訪れ、フィジーの政府首脳と会談したあとト ンガを訪問。
また、オーストラリアからの報道では、「フィジーに戻ったタクシンは、メラネシア先鋒グループ (MSG)の会議開催に合わせてバヌアツを訪れ、グループ加盟国の政府首脳と会談する予定。」とい う。
07月09日(木)豪地元紙は、「タクシ ンが偽名でフィジーに入国し、バイニマラマ首相と極秘会談した。」報じた。「現在タクシンは、 フィジーで3億ドル規模の投資を検討している。」という。
「今後フィジーを拠点とすれば、タイ政府からの強制送還要請を拒める可能性が高く、安全かもし れない。」としている。
「現在タイ政府は、タクシンを全世界に指名手配し、各国に身柄をタイに送還するよう要請してい ることから、タクシンは偽名パスポート等を利用し世界各国を渡り歩いている可能性が高い。」と されている。
アピシット首相は、出頭令状が出されたカシット外務相について、「現時点で辞任する必 要がない。」と発言。「現在外相に出されているものは逮捕状ではないためだ。」という。
政府は閣議の席上で、東南アジア外相会議が開催されるプーケット県に国内治安法を適用 する方針を決定。適用されるのはプーケット県全域及び5劼泙任粒ぞ紂今月10日から24日にかけ て適用。
国家法制委員会によると、国内治安法が適用されている期間中であっても、情勢扇動を意図せず、 治安に脅威を与えない限りは政治的な活動が認めらる。
2空港占拠で警察からテロ容疑で出頭令状が発行されている民主主義市民連合幹部は、法 に反した虚偽の罪状を着せられたとしてアピシット首相を第1被告人として反訴する方針を明らか に。
連合顧問弁護士のスワット・アパイパックは、「空港占拠は憲法の規定に則った正当な権利の行使 であり、また空港に対して損害をもたらしていないとして、テロという言われなき罪状で出頭令状 を発行した警察を警察委員会委員長という立場で管掌する立場にあるアピシット首相を第1被告人 として職務遂行義務違反及び迫害目的で冤罪を着せた行為で逆提訴する。」と表明。また、スワッ トは、「評論家として招待されて1回だけ演説を行ったカシット外務大臣に対して出頭令状が発行 された一方で、度々演説を行った元上院副議長のピチェート・パタナチョートに対して出頭令状が 発行されていない。」と疑念を呈した。
反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシカポンは、第1及び第2幹部団メンバーを伴い 記者会見を開き、07日から08日にかけて開催されたセミナーの席上で自らを委員長とする委員会に より同盟を運営していく方針が決定された事を明らかに。
ウィーラによると、「クーデター政権時代に同盟の幹部団長だった現第1幹部団のマーニット・チ ットチャングラップが顧問、ナタウット・サイクアが報道担当に就任し、その他の第1、第2幹部 団メンバーが運営委員会メンバーに就任する。」という。
また、ウィーラは、「新体制最初の活動としてタクシンの誕生日を祝うため26日に全国一斉で行わ れる各メンバーの最寄りの寺院でのタンブンと既に開始されているタクシンの恩赦誓願のための100 万人署名を進める。」と発言。
野党のプア・タイ党幹部のウィタヤ議員は、「アピシット首相にとって、インフルエンザ 感染者の増加に効果的な対策を講ずることのほうが重要。」と指摘し、首相が10日から東北部ブリ ラム県の視察の予定を批判。アピシット首相が公務で東北部を訪れるのは就任以来初めてとなる。
東北部は、タクシン人気が根強いことで知られるが、ブリラム県は、プームチャイ・タイ党の実力 者、ネウィンの出身地。このため、アピシット首相は東北部視察の手始めとして同県を訪問するこ とを決めたようだ。
一方、この批判に対し、首相は、「ブリラム訪問は経済対策の実施状況をチェックするために必要 。」と反論。関係筋によれば、野党陣営は、「首相の視察が東北部での政府支持の拡大につながる のを懸念している。」という。


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