タイクーデター Thai Coup d'état

ver.2.1545 11/06/10

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2006年09月19日(火)夜半

タイのテレビ局が一斉に通常放送を中止し、「クーデターが発生。
国軍が全土を掌握。タイ憲法は失効した。」と繰り返し放送を始めた。



目次はこちら → 目次


タクシンとタクシン一族の詳説は膨大になったので、
分離してこちら(未完成) → タクシン  Thaksin

1981年04月のクーデター未遂事件、1985年09月のクーデター未遂事件、
1991年クーデター(1992年の5月流血事件)は、
こちら → 1991年タイクーデター Thai Coup d'état in 1991

繰り返された政変、戦争、タイ王朝史は、
こちら(アユタヤ朝中期まで完成) → タイの 王朝 Thai Dynasty


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17章  首相官邸から国会議事堂にデモ 2空港 も占拠
09月12日(金)早朝民主主義市民連合 (PAD)は、朝に予定していたタイ国会議事堂前での抗議集会を中止を発表。政府支持派の市民数百 人が国会前に集結しているため、「両グループが衝突する可能性がある。」と判断。
これは、サマックの首相続投を支持するウドンタニー県を始めとする政府支持派団体やパラン・プ ラチャーチョン党所属下院議員の手配のもとで上京したサマック続投支持を訴える活動を展開して いるグループとの衝突を避けるためのもので、前夜に連合幹部のチャムロン・シームアン少将が、 「大人の対応を見せて敢えて国会議事堂前での抗議活動を中止するよう。」呼びかけていた。
PADと政府派は09月02日に首相官邸近くで衝突。政府派の男性1人が死亡、双方の40人以上が負傷。 タイ政府はこれを受け、クルングテープに非常事態宣言を発令。民主主義市民連合青年救国ネット ワークは、当初予定されていた国会議事堂前での抗議活動を中止する方針を決定。
パラン・プラチャーチョン党のイサーン・パッ タナー会派は、「既に党所属下院議員233人の内133人がサマック党首を後継首相候補に指名すると する党の方針に対して不支持を表明している。」と主張。
同会派によると、「サマック党首の続投を支持しているのは、ネーウィン派とチャイヤー・サソム サップ系のナコン・パトム会派に所属する100人のみだ。」という。
09:30から首相指名のための下院議会は、僅か161 人の出席で開始、最初に野党が首相候補として指名したアピシット民主党党首に対して145人が候補 指名を支持したが、最終的に下院議会成立の要件となる236人の出席議員数を満たさなかったため、 チャイ下院議長の判断で17日に再度首相指名の下院議会を招集する事になった。
最大与党でタクシン元首相派のパラン・プラチャーチョン党(PPP)は、副業による憲法違反で09日 に失職したサマック前首相を再度首相に擁立する方針だったが、所属議員数十人が、「サマックで は国論の分断が深まるだけ。」として反対。他の連立与党5党も支持を明確にしなかった。パラン ・プラチャーチョン党の殆どの議員及び同党を除く連立政党の全ての議員が議会への出席を忌諱し た模様。
PPPはサマック支持で再度与党票の取りまとめを図り、無理な場合はソムポン法相、ソムチャーイ副 首相兼教育相といった新たな候補で支持の一本化も。野党民主党はPPPの反乱分子と連立与党に働き かけ、民主党主導の政権発足を目指す模様。
タイ下院(定数480)の議席数は、与党が、PPP223、チャート・タイ党34、プア・ペンディン党24、 マッチマー・ティパッタイ党11、ルアム・チャイ・タイ・チャート・パッタナー党9、プラチャーラ ート党5で計306、野党民主党が164、欠員10。
サマックの首相続投を支持するため国会議事堂前に集まった親政府 派は、あらためて17日に国会議事堂前に集まりサマックの首相続投を要求する活動を展開する方針 。
首相指名の下院議会が議会成立の要件となる出席議員数を満たさず延期が決まった際、集まった親 政府派グループの中から出席を見合わせた連立政党だけでなくサマック不支持を表明したパラン・ プラチャーチョン党所属下院議員に対する不満の声が上がった。 早朝には、活動に合流するために集まった学生グループを反政府派と勘違いした親政府派の一部の 者が罵声を浴びせると共に暴行を振るおうとしたことがきっかけで、あわや同士討ちの事態になっ たが、途中で警察が間に入り事態は収まった。
一方、反独裁民主主義同盟元PTV系幹部でパラン・プラチャーチョン党所属下院議員のチャトポン・ プロームパンは、「連立5党が議会への出席を忌諱した事が首相指名国会の延期の原因になった。 」、「この背景に軍高官(報道により政治家)による連立5党への働きかけがあった。」と指摘。
チャトポンによると、「今後もサマック擁立の方針に変わりはないが、党内で後継首相候補指名で 合意に至らなかった場合は、下院議会の解散以外解決手段がない。」という。
チャート・タイ党のソムサック副党首は、「連立離脱の可能性を否定し、首相指名の下院 議会に同党所属の議員が出席を見合わせた背景に、パラン・プラチャーチョン党が国民の考えに耳 を傾けずにサマック前首相を後継首相候補に指名した事がある。」と表明。
また、民主党のアピシット党首は、「連立政党から首相指名の下院議会への出席を見合わせるよう 働きかけがあったが、党が既にサマック前首相の続投に反対を表明していること、また、議会を欠 席することにより政治ゲームを仕掛けていると見られる事を避けるため、敢えて議会に出席する道 を選んだ。」と発表。
一方、パラン・プラチャーチョン党ネーウィン派に所属する東北地方出身の83人の議員は、あらた めて第1党の党首という正当な立場にあるサマックを後継首相候補として推す方針を確認。
パラン・プラチャーチョン党は、所属議員の一部や連立5党の議員が首相指名の下院議会 を欠席した事により、下院議会が17日まで延期された事を受け開かれた緊急会議の席上で、幹事長 のスラポン・スプウォンリー、副党首のソムチャーイ・ウォンサワット(タクシン元首相の義弟) と副党首のソムポン・アモンラウィラットを交渉人に立て、サマック党首との交渉に当たらせる方 針を決定。
今後交渉人は、サマック党首に対して首相候補指名の辞退及び党所属議員への後継首相候補選出の 委任を要請する予定で、また同党のソムサック・キヤットスラノンによると、「今後今回決定され た3人の交渉人から後継首相候補が選出されることになる。」という。
尚、タクシン政権時代に新型宝籤導入を決定した閣議に参加していたとして大臣資格が問われてい るスラポンが後継首相候補に選出される可能性が極めて低いことから、最終的にソムチャーイ及び ソムポンの2名から候補者が選出されるものと見られている。
一方、夕方、各メディアがサマック党首に近い筋からの情報として、「サマック党首が首相候補指 名を辞退し、党首からの辞任を決意した。」と報じている。
タイ国鉄(SRT)は12日に予定していた通常運行復帰を15日に延期。点検のためとしている が、南部に多い反政府派市民が大挙上京することを恐れた措置。
SRT労組は、民主主義市民連合(PAD)と共闘し08月28日から長期ストに突入。南部線を中心に運休 が続いていた。
副業による憲法違反で失職したタイのサマック前首相(73)は、下院での首相再指名が連 立与党の不一致で見送られたことを受け、首相指名選挙から撤退し最大与党パラン・プラチャーチ ョン党(PPP)の党首も退く考えを明らかに。秘書を通じ、「民主主義を守るためにできるだけのこ とはした。後は党に任せる。」と伝えた。
サマックは旧貴族の家柄で、副首相、クルングテープ都知事などを務めた政界の大ベテラン。2006 年のクーデターで追放されたタクシン元首相の依頼を受け、2007年にタクシン派政党であるPPPの党 首に就任。年末の下院総選挙でPPPが第1党となり、今年01月に首相に就任。プミポン国王側近でタ クシン派が2006年のクーデターの黒幕とみなすプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)を公の 場で批判するなど傍若無人な発言で批判を浴びたが、一方で軍事クーデターを起こさせないなど豪 胆かつ細心な対応も目立った。
しかし08月末に反タクシン派団体、民主主義市民連合(PAD)のデモ隊に首相官邸を占拠され窮地に 。今月09日、首相就任後に出演料をもらいテレビの料理番組に出演したことを憲法裁判所に違憲と され失職。
PPP幹部は12日の下院会合で、「サマックを再度首相に指名する。」としていたが、PPPを含む連立 与党議員の多くが同日の会合を欠席。首相指名選挙は17日に延期され、サマック再登板は困難な情 勢となっていた。PPPは17日までに新たな首相候補を一本化し、他の連立5党の支持を取りまとめる 方針。
候補にはタクシン元首相の義弟のソムチャーイ副 首相兼教育相、元首相側近のスラポン副首相兼財務相、元首相の旧友のソムポン法相らの名前が挙 がっている。ただ、PADが、「PPPからの首相擁立を一切認めない。」としている上、3候補はいず れも真の反タクシン勢力と争うには役不足とみられている。

← 左から、ソムチャーイとスラポン。

サマック擁立に反対したPPPの派閥は選挙違反で07月に失職したヨンユット前下院議長、PPPの前身 であるタイ・ラック・タイ党(TRT)のチャトロン前党首代行らが率いる。ヨンユットはタクシン元 首相の側近だが、チャトロンはTRTで独自の立場を築き、PPP主流派と関係が良くなかった。
09月13日(土)民主党最高顧問のチュ ワン・リークパイ(元首相)は、「憲法裁判所の判決により失職したサマック首相が後継首相指名 を辞退しても政治情勢に大きな影響をもたらさない。」との考え。この発言は、前日夜半までに「 サマック前首相が後継首相指名を辞退し、パラン・プラチャーチョン党党首の辞任を決断した。」 と非公式に伝えられた事を受けたもので、チュワンは、「たとえ後継首相の指名を辞退してもサマ ック前首相が下院議員として議会に居座る限り政治情勢には大きな変化をもたらさない。」と述べ た。
また、野党国会対策委員会のサーティット委員長(民主党)は、「サマック前首相の後継首相指名 の辞退は社会の声を反映したもので、歓迎できる。」とし、また、パラン・プラチャーチョン党が 3人のSに絞り込んで後継首相候補を選抜する方針を明らかにしている事に関し、「3人の中に優 れた人材がいたとしてもタクシン元首相が背後についていると社会が認識している限り情勢の変化 に繋げる事は出来ない。今こそ下院議員だけでなく外部から招致した有識者や経験者で内閣が構成 される国内一致団結を目指す特別内閣の結成に向け動き出すべきである。」と指摘。
一方、サマック前首相は朝、何かから解放されたかのように上機嫌に孫達と遊んでいた。
パラン・プラチャーチョン党副党首のカーン・ティヤンケーオは、「副党首のソムチャー イ・ウォンサワット(暫定首相兼暫定教育大臣)及び副党首のソムポン・アモンラウィラット(暫 定法務大臣)の2人のSに絞り込んで後継首相候補の指名が行われる。」と発表。
15日に指名のための党会議が招集され、同日中に連立5党に結果が報告される見通し。
また、カーンは、「新政府結成後に、国内正常化を期して旧タイ・ラック・タイ党幹部111人及び民 主主義市民連合幹部を対象にした恩赦法の制定を提案する。」と発表。連合に対し、「1000万人の 支持を背景に政党を結党するべきである。」と呼びかけた。
一方、パラン・プラチャーチョン党が2人のSに絞り込んで後継首相候補指名を行う事に関し、民 主党のステープ幹事長は、「少なくともタクシン元首相の義弟ながらタクシンのために権限を行使 していないソムチャーイの方が、タクシンの不正案件捜査に関与していた法務省特別捜査局局長を 更迭したソムポンよりも後継首相としては適切であるものの、何れが後継に指名されようとも情勢 改善に繋がる事はない。」との考えを示した。
アヌポン陸軍司令官は、FM放送局のインタビューの中で、挙国一致内閣の結成はほぼ不可 能との考えを示した。
発言の中で、「一部の国民から反発を買う監視機能を欠いた短期間の政権であり、また憲法の制限 により外部からの首相の招致が困難なことから、理想通りに挙国一致内閣が結成される事はほぼ不 可能である。」、「己を犠牲にして問題解決に取り組む事が出来る下院議員から首相が選ばれるべ きである。」との考えを示した。
また、軍が実権掌握に乗り出す可能性に関し、「軍はクーデターが国内や対外的に損害をもたらす だけの政治的な解決には繋がらないことを先のクーデターで学んでいる。」と語り、可能性を否定 。
「14日10:00に非常事態令の解除が発表される見 通しになった。」と各メディアが報じている。 これは、18時過ぎから1時間に渡って行われたソムチャーイ暫定首相、非常事態令の発令に伴い治 安対策本部長に任命されたアヌポン陸軍司令官及びパチャラワート国家警察本部長を交えた協議の 場で非常事態令を解除する事で合意に至ったとの情報に基づくもので、14日10:00に陸軍本部内で3 者出席のもとで解除の正式発表が行われる見通し。
09月14日(日)昼前ソムチャーイ暫定首相(暫定副 首相兼暫定教育相)は、02日にクルングテープに発令された「非常事態宣言を解除する。」と発表 。観光など経済への影響が大きいとして、アヌポン陸軍司令官、財界などが解除を求めていた。
記者会見には非常事態令の発令により治安対策本部長に任命されたアヌポン陸軍司令官と副本部長 に任命されたパチャラワート国家警察本部長が同席。
解除を決定した事について、ソムチャーイ暫定首相は、「情勢が安定しており既存法に基づき充分 に情勢の掌握が可能であること、また、非常事態令の発令による生活への影響や観光関連を始めと した経済への影響を考慮した結果解除を決定した。」とし、二極に別れ対立している当事者に対し て立憲君主制下で制定された法を重んじ話し合いによる解決に取り組むよう呼びかけた。
「今回の解除が後継首相候補として名が上がっている自身への人気獲得目的である。」との指摘に 関しては否定。
非常事態宣言は5人以上の集会禁止、報道の検閲などを定めたもので、反タイ政府団体、民主主義 市民連合(PAD)と政府支持派が02日未明に衝突し、1人が死亡、40人以上が負傷したことを受け、 サマック前首相が発令。08月下旬から首相官邸を占拠しているPADの排除を狙ったものだったが、肝 心の軍が強制排除を拒否。発令は掛け声倒れに終わっていた。
サマック首相は09日、出演料を受け取り料理番組に出演したことを違憲とされ失職。ソムチャーイ 副首相が暫定首相に就いた。
14日に非常事態令が解除された事を受け、反独裁民主主義同盟は、「19日17:00 から、サナームルワンで民主主義市民連合追放の集会活動を再開する。」と発表。
同盟幹部によると、「現時点では何らかの行動は計画されていないが、集会参加者の秩序を監視す る人員が不足しているため衝突の発生を抑えられるかまでは明言できない。」という。
09月15日(月)昼前タイの最大与党でタクシン元首 相派のパラン・プラチャーチョン党(PPP)は役員会で、副党首のソムチャーイ・ウォンサワット暫 定副首相兼暫定教育相(元法務次官)を次期首相候補とする方針を決定。14:00にの党所属下院議員 総会で異論がなければ、ソムチャーイは17日の国会で首相指名選挙に立候補。
朝の段階で、ネーウィン派は、幹事長のスラポン・スプウォンリーを後継候補にあげ党に揺さぶり をかける方針を発表。
ソムチャーイは汚職裁判を逃れ英国に逃亡したタクシン元首相の義弟。元裁判官、元法務次官。調 整型の人柄で敵が少なく、他の連立与党や野党民主党からも首相就任を支持する声が上がっていた 。ただ、08月下旬からクルングテープの首相官邸を占拠している反タクシン団体、民主主義市民連 合(PAD)は、「ソムチャーイはタクシンの代理人に過ぎない。」と反対を表明。
首相候補にはソムチャーイのほか、党幹事長のスラポン暫定副首相兼暫定財務相、副党首のソムポ ン暫定法相の名前が挙がったが、タクシンがソムチャーイ支持で党内をまとめた模様。候補の3人 は14日に連立5党を訪問し、首相交代後もPPPを支持することについて前向きな回答を得ていた。
PPPは2006年のクーデターで解党されたタクシン派政党の後身。軍事政権下の昨年末に行われた総選 挙で第1党。今年02月にサマック党首を首相とする連立政権を発足。しかし、軍政が司法、行政、 立法の要所に送り込んだ反タクシン派による攻撃で発足当初から守勢に回り、08月下旬にはPADの大 規模デモで首相府や国営テレビ局などを占拠された。さらにサマックが今月09日、首相就任後に出 演料をもらいテレビの料理番組に出演したことを憲法裁判所に違憲とされ首相を失職。後任選出を 巡り党内の亀裂が明らかになったほか、党役員の選挙違反で党自体が解散処分を受ける可能性も高 く満身創痍。

* ソムチャーイ ・ウォンサワット
1947年生。ナコン・シー・タンマラート県出身。タマサート大学法学部卒。防衛大学校、国立行政 開発大学院校行政学科で学んだ後に、裁判官を経て、1993年の第1次チュワン政権時代に法務省副 次官、1999年の第2次チュワン政権時代に法務省次官に就任。1999〜2006年法務次官。次官在任中 にタイ発電公社(EGAT)、クルンタイ銀行(KTB)、国営石油会社PTTなどの取締役を歴任。妻はタ クシン元首相(59)の妹で前下院議員のヤオワパー・ウォンサワット(53)。1男2女。一番下の 娘のチャイヤパーはCherryという名でGMMから一枚アルバムをリリース。ウォンサワット家はタイ証 券取引所(SET)上場の携帯電話販売会社Mリンク・アジアなど複数の企業を所有。

旧反独裁民主主義同盟幹部で現在選挙戦が展開されているクルング テープ都知事選に立候補しているワラーウット・ターナンゴンことスチャート・ナークバンライ( 候補者番号4)は、クーデター発生2周年を迎える19日に民主主義市民連合が占拠し集会活動を展 開している首相官邸内で選挙活動を行う方針。
スチャートは、「独裁に反対する土曜日の人々」の幹部として反独裁民主主義同盟の活動に合流し 、また、活動中にプレーム枢密院評議会議長を批判する小冊子を配布したとして公安警察に身柄を 拘束されたこともあった。
クルングテープにあるプラトゥナムセンター内に選挙対策本部を開設したスチャートは、民主主義 市民連合に対して早急に首相官邸から出て法律に則り他の場所で集会活動を行うよう訴え、19日 15:00から首相官邸前で選挙活動を開始し、15:30頃に首相官邸内に入り集会参加者に政策を訴える 方針。スチャートによると、「付き添いをつけず1人で首相官邸内外での選挙活動を行う方針であ るため、身の危険に晒されるような事はないだろう。」とのこと。
次期首相就任が濃厚となったソムチャーイ・ウォンサワット暫定副首相兼暫定教育相関連 のタイ証券取引所(SET)上場企業の株価が15日前場に大きく上昇。SET株価指数の前場終値は前週 末終値から1.4%下げたが、ウォンサワット家が筆頭株主の携帯電話販売会社Mリンク・アジアは21.5 %高の1.64B、同家が元オーナーの工業団地開発会社ウィンコースト・インダストリアルパークは 39.4%高の0.99Bに急騰。
タイの最大与党パラン・プラチャーチョン党(PPP)でタクシン元首相の妹らが率いる北部 ・クルングテープ派閥とネーウィン元首相府相傘下の東北派閥の権力闘争が激化。両派は副業によ る憲法違反で09日に失職したサマック前首相の後任を巡り鍔迫り合いを演じ、候補の一本化に失敗 。解散総選挙、PPPの分裂といった事態もありうる。
PPPは15日午前の役員会でタクシン元首相の義弟のソムチャーイ暫定副首相兼暫定教育相(元法務次 官)を次期首相候補に擁立することを決めた。しかし、午後の党所属下院議員の会合で223議員中、 ネーウィン派の73議員がソムチャーイ擁立に反対し退室。ネーウィン派は17日に予定されている下 院(定数480)の首相指名選挙での棄権を示唆。首相指名が再度延期される可能性が出てきた。
パラン・プラチャーチョン党のネーウィン派は、ソムチャーイ副党首を後継首相候補に指名する方 針を決定した党幹部会に対して決定の見直しを要求すると共に見直しに賛同する73人の党所属下院 議員の署名を提出。
ネーウィン派は声明の中で、国内対立を煽動する等の理由をあげ、党で決定されたサマック前首相 の後継首相指名を回避するため12日に開かれた首相指名の院議会を欠席した党所属下院議員を非難 し、「国民の意見が反映されていないソムチャーイ副党首の後継首相候補指名及び同副党首を後押 ししている会派側の旧タイ・ラック・タイ党幹部111人及び民主主義市民連合幹部を対象とした恩赦 案何れにも反対する。」と訴えた。
ネーウィン派によると、党が決定を見直さなかった場合は、17日に開かれる首相指名の下院議会の 場で憲法で認められた何らかの下院議員の権利を行使し抵抗する方針。
これに先だって、パラン・プラチャーチョン党のグテープ報道官(親ネーウィン)がソムチャーイ 副党首を後継首相候補に指名する方針を決定を確認する記者会見の席上で、国民への主権返上の声 に晒され、「(ソムチャーイ副党首を首班とする)新政権は短命に終わるだろう。」と発言。ネー ウィン派は解散総選挙による勢力の巻き返しを図っている模様。
サマック前首相の失職にともなう首相指名選挙は12日に予定。ネーウィン派などが支持するサマッ クが再度指名を受けるとみられていた。しかし、サマックに反対するPPP北部閥や連立与党の他の政 党が議場に入らなかったため、選挙が17日に延期。サマックは復帰の道を絶たれた。
PPPはその後、ソムチャーイ、スラポン暫定副首相兼暫定財務相、ソムポン暫定法相の3人から候補 の一本化を進め、ソムチャーイが過半数の支持を得た。北部・クルングテープ派閥は調整型のソム チャーイを立て反政府運動による混乱の収拾を目指す模様。連立与党幹部の多くも支持。一方、ネ ーウィン派は反政府運動に対する強硬策を主張。他派閥の首相誕生による影響力低下も懸念。ソム チャーイに反対している模様。

* ネーウィン・チッチョープ
1958年生。国立ラーチャパット大学ブリラム校卒。1986年以来、下院に連続当選。ただし所属政党 はほぼ毎回異なる。1995年副財務相、1997年副農業・協同組合相、2002年副商務相(第1次タクシ ン政権)、2005年の総選挙前にチャートタイ党からPPPの前身であるタイラックタイ党(TRT)に移 籍。2005年首相府相。2006年のクーデターでTRTが解党され、5年間の参政権停止処分を受けた。現 在は表立った政治活動ができない立場だが、PPPの東北派閥を率いる。スキャンダルが絶えない一方 、豪腕型で実行力があるという評価。父は東北部ブリラム県を中心に採石場などのビジネスを手が ける実業家・政治家のチャイ(現下院議長)。名前はビルマの元独裁者ネ・ウィンを尊敬するチャ イが付けた。

サマック前首相の親戚のサハット暫定副首相(58)が、健康問題を理由に辞表を提出。サ マックは09日、首相就任後に出演料を受け取りテレビの料理番組に出演したことを憲法裁判所に違 憲とされ失職。サマックの身内のサハットは、2階に登って梯子を外された格好。
09月16日(火)午前タイ輸出入銀行によるビルマの 通信インフラ整備向け融資をめぐる汚職疑惑の裁判で、タイ最高裁判所政治刑事部は、初公判を欠 席した被告のタクシン元首相に逮捕状を出した。タクシンにはすでに国有地競売をめぐる汚職容疑 で逮捕状が出ている。
起訴状によると、タクシンは首相在任中の2004年、ビルマ軍事政権がタクシンの傘下の通信衛星事 業会社に設備・サービスを発注することを条件に、タイ輸出入銀によるビルマ向けの低利融資40億 Bを手配。
タクシンは2006年のクーデターで失脚。その後、自宅があり娘が留学中の英国に滞在。民政復帰を 受け今年02月にタイに帰国したが、汚職、権力乱用などの裁判で有罪判決を受ける見通しが強まっ たことから、08月に英国に逃亡。
午後タイの最大与党でタクシン元首 相派のパラン・プラチャーチョン党(PPP)は16日の党会議で、タクシンの義弟のソムチャーイ暫定 副首相兼暫定教育相(元法務次官)を次期首相候補とすることで合意。前日の会議でソムチャーイ ・ウォンサワット擁立に反対したネーウィン元首相府相派73人の下院議員は、閣僚枠の上積みなど を条件に支持に転じた模様。ソムチャーイは17日の下院会合で首相指名を受ける見通し。
この決定について会派幹部のブンチョン・ウォンタイラットは、「あくまでソムチャーイ副党首を 支持する声を尊重した結果で、何らかのポスト要求とは無関係である。」と説明しているが、この 発表に先立って、「複数の会派関係者が新政府内での閣僚ポストの安堵を条件に党決定を受け入れ る用意がある。」と発言していたことから、何らかの閣僚ポストの安堵がソムチャーイ副党首周辺 から約束されたものと見られている。
解散総選挙の可能性もささやかれた内紛は一夜で収束したが、PPPは今後、民主主義市民連合(PAD )による首相官邸占拠やPPPの解党裁判といった外患に加え、ネーウィン派の策動という内憂にも苦 しみそうだ。ネーウィンは自派閥を引き連れ様々な政党を渡り歩いた過去があり、PPPの前身である 政党に入党したのも2005年と遅い。タクシンとは親の代からの付き合いで関係が深いが、自派への 利益誘導が不十分とみれば、PPPを見捨てる可能性もありそうだ。
タイ政府は、クルングテープ北郊の「ドンムアン空港(旧バンコク国際空港)の空港ビル を臨時の首相官邸にする。「と発表。都内の首相官邸が08月下旬から、民主主義市民連合(PAD)の デモ隊に占拠され、奪還の見通しが立たないため。
ドンムアンは2006年のスワンナプーム国際空港の開港で現在は一部国内線のみで使用。空港ビルの 大半が空き家。政府はVIPラウンジを首相室にするなど改装し、臨時首相府の体裁を整える。改装や オフィス機器などの予算は800万B。
都内の首相官邸にはPAD支持者数千人が居座り、行政の本丸にデモ隊の洗濯物がひるがえる事態とな っている。演説や歌謡ショー用のステージ、反政府グッズを扱う露店、テントなどが設営され、敷 地は荒れ放題。池の魚は酸欠ですべて死亡。連日の大雨で体調を崩す人も多いと報じられている。 しかし、チャムロン元クルングテープ都知事らPADの指導者9人は反逆罪などで逮捕状が出ているた めか、首相が変わろうが解散総選挙になろうが首相官邸占拠を続ける方針。
クルングテープ都内ルワムルディ通りの住民団体とタイ王室財産管理局は、違法なビル建 築を認めて住民生活に被害を及ぼしたとして、アピラック前クルングテープ都知事とパトゥムワン 地区の行政責任者を中央行政裁判所に告訴。 住民団体の弁護士によると、「都の法令では道幅が10メートル以下の通りに建てられるビルの高さ は23メートル以下となっているが、都は2005年に法令基準を超えるビル2棟の建設を認めた上、過 去2年7ケ月にわたって住民の訴えを無視し続けてきた。」という。 訴えに対し、パトゥムワン地区行政責任者のスラキアットは、「ルワムルディ通りの道幅に10メー トルを超えている部分とそうでない部分があるために問題が複雑になっている。裁判によって道幅 を確定させることが望ましい。」との見解。
20:30過ぎパラン・プラチャーチョン党のソムチャ ーイ副党首は、連立5党の代表等と共に記者会見を開き、「連立5党が引きつづきパラン・プラチ ャーチョン党を第1党とする連立政権に参加し、17日の首相指名の下院議会の際にパラン・プラチ ャーチョン党が擁立する同副党首を支持する事で合意に至った。」と発表。
また、連立第2党チャート・タイ党のバンハーン党首は、パラン・プラチャーチョン党が擁立した 首相候補を支持する方針を確認し、「17日に開かれる首相指名の下院議会では、12日の議会のよう に連立政党の欠席により議会が成立しないというような事態は起こりえない。」との考えを示した 。
一方、次期首相就任がほぼ確実になったソムチャーイ副党首は、義兄でもあるタクシン元首相が絡 む不正案件に関しては全て所定の司法手続きに委ねる意向。「タクシン元首相を救済するために権 限を行使する考えがない。」とを強調。
09月17日(水)午前タイ下院は本会議で首相指名選挙を行い、最大与党 パラン・プラチャーチョン党(PPP)のソムチャーイ・ウォンサワット副党首(暫定副首相兼暫定教 育相)を298票で首相に指名。

← 連立与党6党幹部。ソムチャーイは左から4人目。

ソムチャーイはプミポン国王の承認を受け、第26代のタイ首相に就任。野党民主党のアピシット・ ウェーチャーチーワ党首は163票。下院議長、2人の副議長、ソムチャーイ及びアピシットの5人が 投票を棄権。サマック前首相は欠席。
国会議事堂前では、主にパラン・プラチャーチョン党ナコン・パトム会派関係者等に率いられた親 政府派約500人がソムチャーイ支持を訴えるために集合したが、大きな混乱は見られなかった。
首相指名選挙はサマック前首相が09日に副業による憲法違反で失職したことを受け実施。与党の候 補者選びはPPPの派閥抗争でもつれたが、16日にPPPの主要派閥と連立与党がソムチャーイ支持でま とまり、候補を一本化できず解散総選挙というシナリオを回避。
ソムチャーイはPPPの実質的なオーナーであるタクシン元 首相の義弟。タクシン政権(2001〜2006年)で法務次官、労働次官を務め、2006年のクーデターで タクシンが失脚した後、PPPの結党に参加。温和な人柄から連立与党幹部の支持を集め、野党からも 「与党の首相候補の中では最適の人材。」(ステープ民主党幹事長)という評価。
ただ、08月下旬からクルングテープの首相官邸を占拠している反タクシン派団体、民主主義市民連 合(PAD)は、「ソムチャーイはタクシンの代理人どころか身内。」として、反政府活動の継続を宣 言。首相候補選びの過程でPPPの深刻な内紛も表面化。ソムチャーイの後ろ盾であるタクシンは汚職 裁判を逃れ英国に逃亡中。新政権は内憂外患を抱えての船出。
最高裁判所刑事部は、同日予定されていたタクシン元首相夫妻が絡むラチャダーピセーク 通り沿いの国有地不正収容疑惑案件に対する判決公判を10月21日14:00に延期の決定を下し、公判に 出廷せず、現在イギリスに逃亡中のタクシン元首相夫妻に対して逮捕状を発行する決定。
民主主義市民連合は、ソムチャーイ新首相を受け入れず首相官邸内に於ける集会活動を継 続させる方針を再確認。連日連合の集会に参加している参加者の健康を気遣う発言をした新首相に 対して、「集会参加者の健康を気遣う前にまずイギリスに逃亡している義兄であるタクシン元首相 夫妻を法廷の前に引きずり出す事を考えるべきである。」と指摘。
また、連合は、「警察関係者が黄色い服を着て集会参加者に紛れているとの情報がある。」として 、集会会場内への入場者に対するチェック体制を強化を表明。
刑事裁判所控訴法廷は、反逆罪等5つの容疑で民主主義市民連合幹部9人に対して発行さ れた逮捕状の取り消し要求を棄却し、控訴の不受理を通告した1審の決定を取り消し1審に控訴を 受理するよう命じる決定。 この取り消し要求は、反逆罪等で逮捕状が発行された連合幹部9人が弁護士を代理人として刑事裁 判所に提出していたもの。1審は、「警察の逮捕状発行請求に則り発行された逮捕状の取り消しを 逮捕状の対象となった容疑者側が要求する事が出来ない。」と判断し、要求を棄却し、この棄却決 定の取り消しを求めた控訴の不受理を通告していたが、控訴法廷は、「控訴法廷による逮捕状の発 行を禁じる法律の条文が存在していないことから、控訴法廷にも逮捕状取り消しを要求する控訴を 受理し審査を開始する権限がある。逮捕状の対象となった容疑者に逮捕状の取り消しを要求する権 利がある。」と判断し、1審側に対して不受理を通告した連合の控訴を受理するよう命じる決定。 この決定により、控訴法廷が最終判断を下すまで連合幹部9人は逮捕状の執行を免れる事になる。
09月18日(木)元首相で大将のチャワ リット・ヨンチャイユットは、「憲法改正に取り組む際に下院議員の議員構成を50%を任命議員、 50%を公選議員で検討を進めるように。」と提唱。
サマック前首相失職判決直後に、暫定首相を2期務めた事があるアーナン・パンヤラチュンが、「 民主主義市民連合が提唱する下院議員構成を70%を任命議員、30%を公選議員にする新政治構想に対 して検討する価値があるものである。」との考えを示していた。
チャワリット元首相は、「連合の活動には行き過ぎの面があるものの、提唱している新政治構想自 体は、清廉潔白な政治を望んでいる全国民の声を反映した、決して社会混乱を意図したものではな い検討に値するものである。国民に受け入れられやすい下院議員構成を50対50で任命制と公選制に 分ける方向で検討を進めるべきである。」、「不公正な政治・行政に由来している現在の社会対立 を解決するためには政治・行政改革に取り組む事が必要である。」、「憲法改正にあたっては政治 家の私利私欲を払拭し、公共の利益に資する改正を行うために憲法起草議会を組織し、50対50の下 院議員構成を含め政治・行政改革に努めるべきである。」と発言。
大ドブネズミ、チャワリット・ヨ ンチャイユットが、また腐臭漂うゴミ溜の中から湧いて出た。裏切り、賄賂で有名で、2年前 のクーデター当時にも、呼ばれてもいないのに、一々しゃしゃり出てきて口を挟み、相手にされず 退場した支那畜生である。76歳もなって、利権や権力に未だに未練タラタラのようである。
地下鉄の総工事費は約3772億円。この資金は、日本のODAで、日本の国際協力銀行(JBIC)の円 借款ローンと債券発行によって調達された。チャワリットは地下鉄工事の業者が決定・着工時期に 首相を務め、裏金(賄賂)のそれまでの相場の3%を10%に跳ね上げた。工事資金は元々が日本 からの援助であり、本来日本の国民を豊かにするために用いられるべき税金や、日本に還元される べき収益の一部が、「ビッグ・チュウ」、チャワリットを通って、タイの腐敗政治家や財界人に流 出した。
タクシンがこのドブネズミと違うのは、何代にも渡って、日本のODAなどを投入しても完成でき なかった、スワンナプーム空港や地下鉄を完成させた実行力である。ただし、スワンナプーム空港 では、建設の裏金を搾取したたぬ、手抜き工事になったり、X線検査装置やテナントの利権を取り 、テナントの売り上げのため、利用者に不便を強いて、延々と歩かさせる(どこのこの規模の空港 でもあるスカイトレインがない)。トイレを少なくして、テナントの数を増やしテナント代を稼ぐ という、恥を知らない支那畜生の守銭奴ぶりを大いに発揮している。
反独裁民主主義同盟は、クーデター発生から2周年目となる19日夕方からクルングテープ のサナームルワンで大規模集会を開催予定。同盟によると、「今回開催される大規模集会では民主 主義をキーとしたセミナーが中心となり、会場外でのデモ行動等は予定されていない。」という。 しかし、同盟は同時に、「警備機能と共に攻撃隊としての機能をも併せ持つ自警組織を結成した。 」と発表。
一方、この集会に絡んで、「同盟の人員動員等に関与している。」と指摘されているセー・デーン ことカッティヤ・サワディポン少将が、16日昼過ぎにプラアーティット通りにある飲食店に立ち寄 り、近くにある連合系のプーチャッカーン紙やASTVが入居している建屋の観察を行っていた事が確 認された事を受け、「同盟がASTV等をターゲットにした何らかの大規模行動を計画しているのでは ないか。」との憶測が広がっている。
カッティヤ少将は、今月01日にマカワーン・ランサン橋の連合の集会地近くにある交通警察派出所 前で発生した小爆破事件の際に、所轄の警察署よりも先にタクシン元首相の弁護団メンバーの人物 や首都圏警察副本部長と共に現場に現れていた。また、この事件発生の翌日未明には、非常事態令 発令のきっかけとなった同盟と連合の衝突が発生し、この衝突の現場でも姿が目撃されていた。
夕方17日にタイ下院で首相指名を受けた最大与党パラン・プラチャーチョン党(PPP)の ソムチャーイ副党首(61)が、プミポン国王の承認を受け、第26代のタイ首相に就任。スクムポン 副幹事長は午前に、ソムチャーイ首相は22日までに閣僚名簿を国王に提出し、25日に国会で施政方 針演説を行う予定と発表。閣僚ポストは、4〜5人が新たに入閣し、外務及び財務のポストには外 部から招致した人物が就任、連立政党に割り当てられるポストは、変更なしか、あっても1つ程度 の変更で留まる見通し。サマック前首相が兼任していた防衛大臣は、ソムチャーイ首相が兼任する か、党内の軍出身者に割り当てる方向。
党内ではタノン元財務相に財務相就任を要請する動きもある。新首相指名で党の方針に反対したネ ウィン派には、ソムチャーイ支持に回ったことの見返りとして、閣僚ポストの割当が現在の4から 6に増やされる見通し。
新政権は内政面で反政府派の街頭デモや景気減速、外交面でカンボジアとの国境問題を抱え、PPPな ど与党3党の解党裁判も控え嵐の中の船出。
一方、ソムチャーイと並び首相候補として名前が挙がっていたスラポンPPP幹事長(暫定副首相兼暫 定財務相)は、記者会見を開き、ソムチャーイ内閣に入閣せず、PPP幹事長も辞任する考えを表明。 2003年に導入された新公営宝籤をめぐる裁判で当時の閣僚として被告になっているため。また、「 政治の基礎固めを目指したが、サマック首相の失職で熱意が薄れた。」と述べた。
チャリット空軍司令官は、「タクシン元首相は逮捕状が出ているほか、国民の尊敬を失っ ているため、その外交官旅券を無効とする必要がある。」と述べた。
タイではこれまで、首相には離任後も外交官旅券を所持することが許されてきた。だが、チャリッ ト空軍司令官は、「タクシン元首相の置かれた状況を考えれば、すでにこのような特権を享受でき る立場にはない」という。
タクシン元首相の外交官旅券は、一昨年09月の軍事クーデター後に樹立された暫定政権下で無効と されたが、今年02月にタクシン派のサマック政権が誕生したことで再び有効となった。
「ヨンユット前下院議長が閣僚候補リストを携えてロンドンに赴き、タクシンに助言を求 める見通しだ。これは、ソムチャーイ首相の指示によるもの。」との噂。「パラン・プラチャーチ ョン党内には、組閣において有力派閥ネーウィン派の影響力を極力排除しようとする動きが出てい る。」という。
党議員の約3分の1が所属するこの派閥は、先の首相指名選挙で造反をちらつかせて党首脳部に組 閣での優遇措置を約束させたとされており、「党内の一部勢力がネーウィン派の増長を阻止しよう としている。」とのことだ。
09月19日(金)サマック内閣最後の内 閣改造で閣外に出た前内務大臣のチャルム・ユーバムルン警察大尉が、副首相を辞任したサマック 前首相夫人の親戚筋としても知られるサハット・バンナティタクンの後任として副首相に就任する との噂。チャルム警察大尉は、サマック前首相の続投を阻止したグループに合流していた。
また、パラン・プラチャーチョン党ネーウィン派の重鎮で、利益誘導疑惑が指摘されているNGVバス のバンコク大量輸送公社へのレンタル計画の推進に関与している運輸副大臣のソンサック・トーン シリーが運輸大臣に昇格するとの噂も。
クルングテープ都内の首相官邸を占拠している民主主義市民連合(PAD)幹部のソムキアッ ト・ポンパイブーンは、前日に就任したソムチャーイ新首相(61)が 夜半にPAD創設者のソンティ (61)に直接電話し、政治状況について話し合ったことを認めた。PADはサマック前首相との協議に 一切応じず、ソムチャーイ首相にも反対の立場を表明していたが、電話会談後、「政府がPADと一緒 に問題解決を目指す姿勢を見せたのはいいことである。」(PAD指導者のチャムロン元クルングテー プ都知事)と態度を軟化。話し合いの内容は明らかにしていない。ソムキアットによれば、「今回 の直接対話に関係なく引きつづき新政治構想の推進を進めていく。」ソムチャーイ首相はPADの主敵 であるタクシン元首相の義弟だが、温厚さと腰の低さで懐柔か。
サマック政権打倒を掲げるPADは08月下旬に数万人を動員した多発デモでクルングテープの首相官邸 、国営テレビ局、南部プーケット空港などを占拠し、鉄道やクロントイ港でのストライキも引き起 こした。以来、支持者数千人が首相官邸に居座り、官邸機能はドンムアン空港(旧バンコク国際空 港)の空港ビルに移転を余儀なくされた。ただ、ソンティ、チャムロン(73)らは暴力的なデモで 逮捕状が出たため、支持者数千人が人間の盾となる首相官邸から出られず、3週間以上テント暮ら しが続いている。首相官邸敷地内は連日の大雨で環境が厳しく、この辺りの事情がソムチャーイ首 相への評価に繋がった可能性もある。
第26代首相夫人となった、「タクシンの妹、ヤオワパー元下院議員(53)は、タクシン に『まるで兄のようだ。閣僚の資格は十分。』と言わしめたほど剛胆な性格の持ち主。」という。
タクシン元首相が創設したタイ愛国党(2006年に解散)で、有力派閥のワンブアバン派を率いてい たヤオワパーは、タクシンに噛みついたワンナムイェン派領袖のサノに「老人は後進に道を譲るべ き。」と諫言したことでも知られる。「この発言がもとでネーウィンの派閥とも仲違いし、現在も 両者の関係はしっくりいっていない。」という。
タイ愛国党解党に伴い、党役員だったヤオワパーは、5年間の公民権停止となり、それ以降政治の 表舞台には姿を見せていないものの、現在もパラン・プラチャーチョン党内の元ワンブアバン派議 員約30人などからなるグループの実質的リーダー。「公民権停止でなかったら、首相になっていた のはソムチャーイでなく妻のヤオワパー。」との声も多い。
英国に亡命中の「タクシン元首相は、義弟の首相就任にコメントを避けた。」という。し かし、政府庁舎を占拠し政府に圧力をかけ続けている、民主主義市民連合(PAD)については、「彼 らは言いたいことはなんでも言える。これからは何をするにも彼らの許可が必要だ。」と皮肉った 。また、亡命生活についてタクシンは、「サリー(ロンドン近郊)で快適な生活を送っている。だ が、身体は健康でも心は晴れない。この気持ちは同じ境遇に置かれた人にしか分からないだろう。 」と述べた。
なお、サマック前首相を「タクシンの手先」と批判してきたPADは、ソムチャーイ新首相も同類と決 めつけており、反政府活動を継続する構えを見せている。
09月20日(土)次期内閣入りを辞退したスラポン暫 定副首相兼暫定財務大臣の後任に元サマック首相付き経済顧問団長のウィーラポン・ラーマーング ーンが副首相兼財務大臣のポストに就任する事がほぼ確実。
「これまでに少なくとも2回に渡り、ソムチャーイ首相からウィーラポンへ就任の打診が行われ良 好な回答が得られている。」という。
ウィーラポンは、プレーム政権時代に経済政策担当首相顧問に就任したのを皮切りにチャッチャー イ政権時代時に財務大臣、アーナン暫定政権時代に財務副大臣、チャワリット政権時代に副首相に 就任。タクシン政権時代には経済担当顧問としてパンサック・ワンナラットが座長を務める政策顧 問団に名を連ねていた。
09月21日(日)タイの与党第1党でタ クシン元首相派のパラン・プラチャーチョン党(PPP)は最高裁判所から解党命令を受けた場合の党 員の受け皿となる代理政党、プア・タイ(タイのため)党の総会が、タクシン元首相の実妹のヤオ ワラット・チンナワットが所有するチナワット・シルク商会ビル内で行われ、スチャート・ターダー タムロンウェート副財務相が党首に就任し、計63人の党執行役員を選出。
プア・タイ党は、当時解党審理の対象となっていたタイ・ラック・タイ党が解党後の党員移籍先の 1つとして、タクシンの実妹でソムチャーイ首相の夫人でもあるヤオワパー・ウォンサワット名で 水面下で結党された政党。設立当初はタイ・ラック・タイ党が暫定的に本部を置いていたビル内に 登記上の本部が置かれていた。
PPPの前身であるタイ・ラック・タイ(タイ愛国)党は2006年の軍事クーデターで政権を追われ、軍 政下の2007年に選挙違反で解党。また、ヨンユット元副党首の選挙違反確定により解党審理の対象 となっているPPPの解党後の党員の移籍先の1つが、プア・タイ党で、08月末までにピチット県選出 PPP所属下院議員の事務所にPPPの代わりにプア・タイ党の看板が掲げられているのが確認されてい る。今回選出されたプア・タイ党の執行役員の中には、PPP所属元公認候補で、現在行われているク ルングテープ都知事選に公認候補として出馬するとの噂もあったプロートプラソップ・スラサワデ ィーが副党首として名を連ねている。
PPPは昨年12月の下院総選挙で党役員が選挙違反で失職し、連座制で解党される可能性が強まってい る。解党の場合はサマック前首相(PPP党首)、ソムチャーイ首相(PPP副党首)ら党役員全員が5 年間の参政権停止処分を受けるため、新党党首にはPPP役員ではないスチャートが起用された。

* スチャート・ターダータムロンウェート
1952年生。タマサート大学経済学部卒、英ロンドン大学経済学修士、カナダのマクマスター大学経 済学博士。ラムカムヘン大学経済学部助教授、企業の社外取締役、監査役多数。ナコン・ルワン・ タイ(Siam City)銀行元役員で、タクシン政権時代に複数の内閣顧問や首相顧問を務めSML政策や OTOP政策等の立案・推進に関与。今年08月に初入閣。副財務相。

民主主義市民連合は、下院議員の内70%を任命制、30%を公選制とする新政治構想を一部修 正し、国民による直接投票と各職能集団の代表による間接投票により選出された議員で下院議会を 構成させることで原則合意。27日に行われる各層の代表等を交えた協議で構想の詳細な策定を行う 方針を明らかに。
連合のスリヤサイ調整役によると、「今回の修正はタイの政治を失墜させる要因となっている金権 政治や資本家に身を売るような利益追求型の職業政治家の政界からの排除による公正な政治の担保 と国民の政治参加機会増を期するとする新政治構想の基本理念に則り行われたもので、直接投票と 間接投票により選出される議員の割合等に関しては別途27日に行われる各階層の代表等を交えた協 議の場で策定される予定になっている。」という。
アラブ首長国連邦(UAE)のシェイク・マンスール・ビンザーイド・アールナフヤー大統領 担当相を中心とする投資家グループが英サッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マン チェスター・シティ(マンC)を23日に買収することが決まった。昨年買収したばかりのクラブを手 放すことになったタイのタクシン元首相は母国での汚職裁判を逃れ08月から英国に逃亡中。「過去 15ケ月で私の財務状況が変わった。」と述べており、逃亡費用捻出のためクラブ売却を選択。ただ 、売却額は昨年07月の買収額8160万ポンド(約200億円)を大きく上回る2億ポンドと報じられ、投 資としてはまたも一山当てた。
買収が正式に決まった21日、マンCは本拠地のシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムでポーツ マスと対戦。移籍2戦目のロビーニョの活躍などで6対0と大勝。
09月22日(月)クルングテープ都知事 選に出馬しているチューウィット・カモンウィシットは、女性・児童の権利保護財団を主催してい るパウィーナー・ホンサクン♀のもとを訪れ、女性・児童が絡む社会問題の解決に向けた政策への 協力を要請。
大手マッサージパーラー・チェーンの経営者として警察によるみかじめ料徴収の実態を暴露し一躍 マスコミの寵児に躍り出たチューウィットと売春撲滅を訴えているパウィーナー♀とは犬猿の仲で 、当時チューウィットが経営していた、売買春のサービスが提供されている「マッサージ・パーラ ーが未成年の女性を雇用し接客をさせていた。」としてパウィーナー♀が刑事告発したこともあっ た。この告発に関して刑事裁判所は、問題となった未成年の女性が過去に別の店で偽造した身分証 明書を使用し年齢を偽って同様な接客をしていたことから、自らの意思で年齢を偽ってチューウィ ットの店で働いていたと認定し、パウィナーに対し、「チューウィットを陥れるため意図的に未成 年の女性を抱き込んだ疑いがある。」と指摘し、チューウィットに対し無罪の判決。また、タイ・ ラック・タイ党の解党に伴い被選挙権を剥奪されている関係で今回のクルングテープ都知事選には 出馬していないものの、パウィナーは都知事選の常連候補。
今回の訪問に対してパウィーナーは、「次期知事には女性・児童の安全確保に真剣に取り組んで欲 しい。」と語った上で、チューウィットの要請を快諾する意向。
検事総局刑事局は、タイ・ラック・タイ党解党審理が絡む憲法裁判所判事に対する贈賄未 遂疑惑に関して近日中に起訴できる見通しを明らかに。
問題の贈賄未遂疑惑は、ナコン・パトム県サームプラーム郡内のポーケーオ署の署長だったチャー ンチャイ・ネーティラットカーン警察大佐がタイ・ラック・タイ党の解党審理を担当していた憲法 裁判所判事に対し心付けと共に審理に対して特別な計らいを要請し失敗に終わったとされているも ので、民主主義市民連合に合流している反汚職国民ネットワーク事務局長のウィーラ・ソムクワー ムキットの刑事告発により明るみになり、捜査を担当していたチョンラック国家警察副本部長から 2ケ月前に送検されていた。チャーンチャイ警察大佐はソムチャーイ首相と同じタンマサート大学 第9期卒業組。
刑事総局刑事局のシット局長によると、「起訴に向けた準備は既に90%まで完了しており近日中に起 訴できる見通しだ。」という。
ソムチャイ新内閣発足を受け、エリック・ジョン在タイ米大使がソムチャイ首相に面会。 エリック・ジョン大使は09月22日にソムチャイ新首相の自宅を訪れ、新内閣は次期総選挙までの当 座しのぎなのかどうかを尋ねたが、新首相は明確な回答を避け、「任期の間、ベストを尽くす。」 とだけ述べた。米国大使に続き、任期切れを控えたチャン・チュフアン支那大使も首相に面会。
09月23日(火)検事総局は、党幹部が選挙違反に問 われたマッチマー・ティパッタイ党に対する解党の是非の判断を要求する訴訟を憲法裁判所に提訴 。
マッチマー・ティパッタイ党に関しては、プラチンブリー県内の選挙区から出馬した副党首のスン トン・ウィラーワンが買収で選挙違反が確定した事を受け、選挙委員会が解党処分を下すべきと判 断。検事総局に対し憲法裁判所への提訴を要請していた。
解党処分が確定した場合、党首以下当時の党執行幹部全員が判決が下された日から向こう5年間に 渡り被選挙権が剥奪される。
検事総局は、党幹部の選挙違反が確定しているマッチマー・ティパッタイ党及びチャート・タイ党 の両党に対する解党を求める訴訟を今週中に憲法裁判所に提訴できるとの見通しを示していたが、 「チャート・タイ党に関しては、まだ審査が終了していない。」として提訴が見送られた。
一方、当時副党首だったヨンユット・ティヤパイラットの選挙違反が確定しているパラン・プラチ ャーチョン党に関しては、提訴の是非を検討する作業部会を検事総局内に設置し、25日に第1回の 会合が開かれる予定。
夕方プミポン・タイ国王は、タクシン元首相の義 弟のソムチャーイ首相(61)から提出されていた内閣名簿を認証。認証式典は25日に行われる予定 。
タクシン派のパラン・プラチャーチョン(市民の力)党(PPP)を中心とする6党連立の枠組みはそ のままで、前内閣の閣僚の多くが再任。政治経験が乏しく経済に疎い首相の補佐役として、プレム 政権時代に陸軍司令官、1997年の経済危機当時に首相だったチャワリットと王室系大手商業銀行の サイアム・コマーシャル銀行(SCB)社長を長く務めたオラーンが副首相として入閣。
財務相には前内閣で副財務相だったスチャートが昇格。スチャートはPPPが選挙違反で最高裁判所か ら解党命令を受けた場合に党員の受け皿となる新党、プア・タイ(タイのため)党の党首に就任。 外相はPPPの重鎮であるソムポン前法相が副首相と兼任。内相はコーウィット元警察長官、商務相は PPP派閥領袖のチャイヤーがそれぞれ再任。国民に不人気のチャルム元内相は保健相として復活。工 業相にはプア・ペンディン党のプラチャー元警察長官が就任。
タクシンの義弟が首班で、汚職大ドズネズミのチャワリットが副首相、凶 悪3兄弟の父のチャルムが保険相の腐敗内閣誕生。
09月24日(水)10月05日投票のクルングテープ都知事選に立候補 している女性実業家のリーナー・チャンチャンチャー(49)が、センセープ運河のフェリー乗り場 でボート上から選挙演説を行っている最中に運河に転落。支持者に助け上げられ大きなけがはなか った。
チャワリット元首相を政権の座から引きづり降ろした市民運動の火付け役を自認するリーナーは、 前回のクルングテープ都知事選の際、オカマ・ダンサー等を動員した派手な選挙活動が催行行為に 該当するとして候補者資格を取り消されるという不運に見舞われた。
リーナーがセーンセープ運河のプラトゥーナム停船場付近でボート上から、「乗船料金の無料化や 安全基準を満たした100台のボートの新規調達を核とした運河ボートのサービスの改善や運河の水質 改善を訴えながら立ち位置を変えようとした際、脚から運河に転落した。」という。転落後、リー ナーは、「決してスタンドプレーで転落した訳ではないが、これで多少の同情票が期待できるかも 知れない。」と語っていた。
選挙委員会のソットシリー委員は、「事実上パラン・プラチャーチョン党の代理政党とな っているプア・タイ党に対して法的な措置を講じる事が出来ない。」との認識。 ソットシリー委員は、「たとえプア・タイ党がパラン・プラチャーチョン党に対する解党処分に備 えた予備的な意味合いを持つ政党であったとしても憲法や政党関連法にその様な政党の存在を禁止 する条文がないため、事実上のパラン・プラチャーチョン党の代理政党として存在していても法的 な措置を講じる事は不可能だ。」と発言。
また、プア・タイ党があからさまに旧タイ・ラック・タイ党やパラン・プラチャーチョン党と同様 な様式のロゴに変更する方針を明らかにしている事に関しては、「実際にロゴの変更届が選挙委員 会に提出された後に、そのロゴの変更が誤解を招くような不適切なものであるかについて検討する 事は可能である。」という。
「新閣僚をしばらく見守ってほしい。」とのソムチャーイ首相の懇願にかかわらず、各方 面から人選に批判が相次いだ。ソムチャーイ首相は、適材適所を約束していたが、結果的にこれは 反故になった。
民主党のテープタイ副幹事長は新閣僚について、タクシンに忠誠を誓った北部出身議員たちを重用 し、ソムチャーイ新首相に反抗的な勢力を排除した人選との見方。
ソムポン副首相の外相兼任には当初留任もしくは内相と目されていたソムポン暫定法相が、外相に 就任。外交面ではカンボジアとの領土問題など難題が山積であり、「適材適所の対極」と批判が集 中。まったく畑違いの閣僚就任に驚きの声さえ上がっている。また、サマック政権で副財務相を務 めたスチャートの財務相起用に対しては、タイ中銀を批判して物議を醸したこともあり、与党第2 党・チャート・タイのバンハーン党首などが懸念を表明。また、民主主義市民連合(PAD)に対して 、「タイに必要なのはPADではなく、タクシン元首相。」と公言して大顰蹙を買い、先の内閣改造で 内相を外されたチャルムの保健相起用には、医療関係者から、「どうせ短命政権。なにも期待して いない。」といった諦めの声が出ている。
一方、財務相、工業相、商業相、エネルギー相など新経済閣僚に対しては、「門外漢ばかりで評価 に値しない。」との厳しい意見が多い。地銀大手、サイアム商業銀行のオラン元頭取が経済政策担 当の副首相に起用されたことが唯一評価されている点。
民主主義市民連合(PAD)のチャムロン元クルングテープ都知事は、政府がPADとの話し合 いに前向きとの報道について、「政府の姿勢を歓迎する。これは、今の政治に未来のないことを政 府が気づき始めたよい兆しだ。」と述べた。
政府は話し合いのための委員会を設置する方針。また、PADは、「政府との話し合いで、PADの打ち 出した政治健全化策が集中的に討議されることを望んでいる。」という。 チャムロンは、「政府の委員会設置が正式に提案された時点で、PADは検討を始める。その時までに は、委員会設置の目的や何を話し合うかなどが明らかになり、PADがどの程度協力できるかもはっき りするだろう。」と話した。
今回の組閣における閣僚ポスト割当に不満を持つ複数の派閥が結束し、政府に揺さぶりを かけようとしている。
与党第1党のパラン・プラチャーチョン党のネーウィン派、ソラアット派、与党第3党のプア・ペ ンディン党のバンリムナム派の領袖が、新内閣が正式発足した、政府に要求を呑ませるための戦術 を話し合った。「政府が無視の姿勢を続ければ、これらの派閥が重要法案や不信任決議案の採決を 欠席することもありうる。」という。
分裂の瀬戸際にあるとされるネーウィン派ではネーウィンに対する批判がやまず、所属議員が大幅 に減少しており、ネーウィンの発言力低下は避けられない情勢。
09月25日(木)クルンテープ南地区刑 事裁判所控訴法廷は、サマック前首相とドゥシット・シリワンに対し、「発言の根拠が薄弱で被告 に反省の色が見られないとして、実刑が相当。」と、名誉毀損罪で1審判決を支持し、禁固2年の 実刑判決。
サマック前首相はクルングテープ都知事時代にドゥシットと出演したテレビ番組で、「サマート・ ラーチャポンシット副都知事(当時)が、建設会社から賄賂を受け取った。」との疑惑に言及。こ れが原因となり、サマートは副都知事辞任を余儀なくされた。このため、サマートはサマック前首 相を名誉毀損で起訴。
サマートは判決後、「サマック前首相側から3億Bと引き換えに訴訟取り下げを提示されたことが あるが、これを拒絶した。」と発言。「自分と家族の名誉を取り戻すことが最重要である。」と語 った。サマック前首相は20万Bの保釈金で保釈。タイの刑法では名誉毀損罪は20万B以下の罰金、 または2年以下の禁固、もしくはその両方。
午前、都知事選出選挙に出馬しているリーナー・チャンチャンチャー(49)の運動員のテ ィーラサック・シタノン(32)が、サームワ運河内で水浴びを体験していた際、運河の流れに飲み 込まれ行方不明になり、数十分後に溺死体で発見された。
環境問題の解決を公約に掲げるリーナーは、「きれいな水が利用できない。運河での水浴を余儀な くされている。」との住民の訴えに伴い、運動員らとともに運河で水浴することにした。泳げない リーナー候補は桟橋に掴まったままで、運動員らが運河に入ったが、そのうちの1人が流され、流 れの中ほどで姿を消してしまった。しかし、「他の運動員も住民らも泳ぎに自信がないため、傍観 するだけだった。」という。
妊娠7ケ月の月の妻がおり、リーナーは、「出産に2万B、毎月3万Bを支給する。」と発表。
前日には、リーナーがセーンセープ運河のプラトゥナーム停船場付近で選挙演説を行っている際に ボートから運河に転落し、選挙スタッフ等に救出されていた。
タイ語メディアも英語メディアも名前を報道しているが、黙字の確認のた め、タイ語メディアを開いたら、食事時に溺死体(土左衛門)の写真を見てしまった。当サイトで も、さすがに土左衛門は載せない。リーナーは顔と同様に呪われている。合掌。
下院は、出席議員数が定足数に達せず、資金洗浄対策法改正案の審議を行うことができな かった。チャイ下院議長が点呼をとったところ、議員数は定足数236に対し、わずか188人。2度目 の点呼でも218人と定足数に達しなかった。これで下院では2日連続で審議不能という事態となった 。 先の組閣を快く思わない複数の派閥が、審議拒否という形で不満を表明したとの見方が支配的。「 パラン・プラチャーチョン党のネーウィン派、および他の連立与党の派閥が、閣僚ポストの割当を 減らされたことから、審議を欠席するという戦術に出ている。」とか。
夕方新内閣の認証式典で、プミポン国王は、宣誓 を終えた新内閣に向かって「、内閣就任の宣誓の通り国家のため職務に邁進する立場にある者とし て、逆境下にあっても、国民が国家発展による利益を享受できるよう職務に邁進するように。」と 希望。
09月26日(金)民主主義市民連合は、 「チャワリット副首相と交渉する用意がある。」と表明。
「チャワリット副首相が連合との対話推進の総責任者に任ぜられる。」との報道を受けたもの。連 合幹部のチャムロン・シームアン少将は、「全権が委任されている事を条件に政府の交渉人との対 話を受け入れる用意がある。長年国家レベルの任務に勤しんできた大物としてチャワリット副首相 が政府の交渉人として最も適任である。」との考えを示した。
穿って考えれば、PADという支那人集団も、日本のODAを食い物にし たチャワリットから、おこぼれに与った口なのだろう。
ナコン・シー・タマラート県内で開催される下院議会主催のセミナーに出席するため、訪 問中のチャイ下院議長が、民主主義市民連合の地元傘下団体の強力な反対運動に遭い、急遽セミナ ーへの出席をキャンセルし、朝のフライトでクルングテープへ戻った。
「連合の傘下団体は、チャイ下院議長の訪問を阻止するため、前日夜に宿泊する予定だったホテル 前で抗議活動を開始し、チャイ議長は地元のパラン・プラチャーチョン党元公認候補が経営するリ ゾートでの宿泊を余儀なくされていた。」という。
連合幹部のピポップ・トンチャイは、「地方の傘下団体に対しては独自の裁量権を認めており、今 回ナコン・シー・タンマラート県内で行われた傘下団体による活動は連合本部の関知していないと ころで行われていた。」と確認。
朝の便で戻るチャイ下院議長を迎え撃つため、スラタニー空港前で抗議活動を開始したスラタニー 県とチュムポン県の連合傘下団体は、27日の便で同空港に降り立つ予定のソムチャーイ首相に先が けて同空港に到着する首相スタッフを迎え撃つため座り込み抗議活動を継続させる。
南部の民主主義市民連合傘下団体は、翌日故郷のナコン・シー・タマラート県を訪問する 予定になっているソムチャーイ首相の訪問を阻止するため、南部にある5空港を26日から包囲し抗 議活動を展開する方針。
包囲行動の対象となる空港は、スラタニー空港、クラビー空港、ナコン・シー・タマラート空港、 プーケット国際空港及びハジャイ国際空港の5空港。当初予定ではソムチャーイ首相一行はスラタ ニー空港から故郷に向かう予定。
サマック政権時代に南部の連合傘下団体は、「南部を『サマック・フリー・エリア』にする。」と 宣言し、「あらゆる平和的な手段を講じて首相の南部への立ち入りを阻止する。」と表明。
スクムポン首相府大臣は、第1次ソムチャーイ内閣最初の会合で、「10月08日から09日に かけて施政方針演説国会を招集する。」と発表。この国会に先立ち10月03日までに各下院議員及び 上院議員に政府の政策方針を記した冊子を配布する予定。
一方、外務省のターニー報道官は、ソムチャーイ首相が10月13日のカンボジア公式訪問を発表。こ れは、カンボジアのフン・セン首相が閣議の席上で、「10月13日にソムチャーイ首相が訪問する予 定になっている。」と語っていたと伝えられている事を追認したもの。ターニー報道官によると、 「カンボジアとの間で抱えている領土問題に関しては既に首相レベルでの対話が電話を通して行わ れていることから、この訪問で領土問題に関して突っ込んだ協議が行われるかについては不透明だ 。」という。
09月27日(土)未明27日、クルングテ ープのチャトゥチャック区チョームポン地区内にあるショップハウス内で、親政府・反連合派の反 独裁民主主義同盟幹部でタクシー運転手団体を主催するチンナワット・ハーブンパート(56)が、 同居している甥(39)に銃で撃たれ重傷を負った。同日朝までの報道では、命には別状ない模様。
事件が発生したショップハウスは、チンナワットがタクシー運転手向けのコミュニティー・ラジオ 局92.75Mhzの放送施設として使用しているもので、銃撃される前に酒を飲み酔っていた甥との間で 放送施設内にあるコンピューターの使用方法等を巡って口論になっていた。警察は親族内の問題が 事件の背景にあり、チンナワットが関与している政治活動とは無関係との見方。
チンナワットは、タクシン政権時代に貧困者キャラバンと共同でチャトゥチャック公園を拠点とし た集会活動を展開し、その一貫としてネーション社を包囲し従業員を軟禁するという過激な抗議行 動に出た。また、主催するタクシー運転手向けのコミュニティーFM局は、法定限度を超える出力で 放送されていると度々指摘されてきたにも関わらず、同様な指摘を受けた反タクシン政権系のコミ ュニティーFM局がことごとく閉局に追いやられた一方で、一切当局の手が入らなかった。また、過 去にタクシン元首相の実妹でソムチャーイ現首相の夫人である「ヤオワパー・ウォンサワットが資 金援助を行っている。」と指摘されている。
ソムチャーイ首相は、生まれ故郷の南部ナコン・シー・タマラート市を訪れるためソンク ラー空港に到着したが、空港で待ち構えていた民主主義市民連合(PAD)の支持者数十人に出口を封 鎖され、車列が立ち往生。別の出口から空港を脱出する羽目になった。ナコン・シー・タマラート では支持者数千人の出迎えを受けた。
ソンクラーはプミポン国王側近のプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)の地元。プレム議長 はソムチャーイ首相の義兄であるタクシン元首相を追放した2006年のクーデターの黒幕とされ、ソ ンクラーでは反タクシン派感情が非常に強い。
09月28日(日)ソムチャーイ首相は、 母校のタマサート大学で卒業生を前にスピーチを行ったが、卒業生2人が騒音を立てて妨害し退室 。首相はその後、与党パラン・プラチャーチョン党のクルングテープ都知事候補の応援のため訪れ た都心のショッピングセンターで反政府派数十人から、「ソムチャーイ、出て行け!」コールを浴 びた。
08月下旬からタイ首相官邸を占拠している民主主義市民連合(PAD)が今月24日に発足した ソムチャーイ内閣との話し合いに応じる姿勢。ソムチャーイ首相がタクシン元首相の義弟であるに もかかわらず、PADが態度を軟化させたのは政府の交渉役になるとみられるチャワリット副首相(元 首相、元陸軍司令官)の存在が大きいようだ。
チャワリットは首相当時(1996〜97年)に非議員だったタクシンを副首相に起用。第1次タクシン 政権(2001〜05年)では自分が副首相を務めた。1997年にタイ通貨バートが変動相場制に移行した 際、当時首相だったチャワリットがタクシンに事前情報を流し、これによりタクシンの財閥が経済 危機をほぼ無傷で切り抜けた。
チャワリットはまた、タクシン政権を追放した2006年クーデターの黒幕のプレム枢密院議長(元陸 軍司令官)とも関係が長い。プレムが首相だった1980年代に陸軍高官として仕え、2006年クーデタ ー前にプレム議長とタクシンの対立がはっきりすると、議長とともに戦闘服姿で公の場に姿を現し 、変わり身の早さを見せた。
PAD指導者のチャムロン元クルングテープ都知事(退役陸軍少将)はプレム政権時代に首相秘書を務 め、プレム、チャワリットの軍の後輩に当たる。
どっちに転んでも、支那人の利権の回しの衝突に過ぎない。蝙蝠のチャワ リットは、両天秤に掛けて利権を漁っているのだろう。
09月29日(月)午前民主主義市民連合幹部のチャム ロン・シームアン少将は、チャワリット副首相に近い筋から電話で直接交渉の打診があった事を明 らかに。チャムロンによると、「これまでにチャワリット首相に近い人物から1回電話で交渉の打 診があったが、交渉の方向性等に関する具体的な話までは行われておらず、今後チャワリット副首 相側の出方を待って、連合から提示されるべき首相官邸の明け渡しや集会活動中止に向けた条件等 について幹部間で協議される予定になっている。」という。
一方、チャワリット副首相は、「連合問題や南部問題等と言った国内対立問題の解決に協力して欲 しいとの要請を受け第1次ソムチャーイ内閣に副首相として参画した事を認めた上で、継続的な話 し合いで連合側と理解を共有することにより政治情勢を正常化に導く事が出来る。」との考え。
チャムロンは、チャワリット副首相を「話の分かる気配りの人」と評し、交渉相手として適切との 見方を示す一方で、PADがソムチャイ首相に行く先々で批判を浴びせていることについては、「先の 組閣人事から政府は国民のことを考えていないことが明らかになった。批判は当然。」と突き放し ている。
支那畜のボス交。衆愚政治はどの国も同じだが、チャワリットは日本の援 助を食った乞食泥棒の大ドブネズミ。通貨危機のときも、救ってやりながら、扱い方を知らないか ら、こんな土人に舐められる。
10月05日に行われるクルングテープ都知事選で当選が確実視されて いるアピラック・コーサヨーティンに再出馬が認められるイエローカードが発行され、再選挙が行 われるとの噂が広がっている。
アピラックに関しては、「現職の知事だった時代に作成された、クルングテープ都知事として名前 が掲載されていたり、クルングテープ都当局の制服を着た写真が掲載されている公報用のポスター が選挙期間中に掲示されていたことが選挙違反に当たる。」としてチューウィット・カモンウィシ ットが選挙委員会に対して告発。
アピラックに対し、再出馬が認められるイエロー・カードが発行された場合、本人が再選挙に再出 馬する、しないに関係なく再選挙を実施するために必要な。1億5800万B前後の費用の負担が義務 づけられる。
サマック前首相を閣僚資 格違反で失職に追い込んだルアンクライ・リーキットワタナ上院議員(任命制)が、「ソムチャー イ首相が政府系のコーソートー・トーラコムマナーコム(CAT Telecom)社(元タイ通信公社)から 事業者免許を受けている、大手通信関連事業会社CS Loxinfo社の株式10万株、時価36万8000B相当 の株式を所有しているのは憲法違反。」として、選挙委員会に調査を要求。違憲と判断した場合、 憲法裁判所に首相の失職を請求する。

ルアンクライ・リーキットワタナ上院議員 →

タイの憲法では、首相・閣僚・議員らに資産報告を義務付けている。報告するのは、就任時、就任 1年後、そして離職後30日以内の3回。自身のほか、配偶者、未成年の子息の資産および負債を国 家汚職制圧委員会に報告しなければならない。現在、問題視されているのは、ソムチャイ首相が、 サマック前内閣に副首相兼教育相として初入閣した時の資産報告内容。
ルアンクライは軍事政権下で上院議員に任命された反タクシン元首相派。今年02月のタクシン派サ マック政権発足後、「サマックが首相就任後に出演料をもらいテレビの料理番組に出演したのは副 業を禁じた憲法に反する。」として選挙委に調査を要求。最終的に憲法裁が09月09日、サマックの 首相失職を言い渡した。
ソムポン外相は、予定されていた国連総会での演説を取り止めた。これは、国会でソムチ ャイ首相による所信表明演説・政策説明がまだ行われておらず、憲法に抵触する恐れがあるため。 このため、外相は、国連タイ大使に対し、政府代表として演説するよう指示。
外相は、「政府は政策を正式に議会に伝えておらず、この段階で、政策を国際社会に説明すること はできない。私の演説は急を要すものではなく、取り止めたからといってタイの国益に影響するこ とはない。」と説明。
プレム枢密院議長は、ソムチャーイ首相から面会の申し入れがあった事を明らかに。ソム チャーイ首相は、プレム議長やチュワン元首相、アーナン元首相等に面会を申し入れる意向を明ら かにしていた。
プレーム議長は、「具体的な面会の日時に関しては決まっていない。」、「面会の席上では国内対 立問題に関する意見交換が行われる事になる。」との見通しを示した。「自らは国内対立問題の解 決策に関して考えを持ち合わせていない。」、「国内の統治に責任を負っている者が、早期の正常 化実現を希望している国民の考えを理解し、国内和解・一致団結を実現させるために何をするべき か考えることが重要である。」と指摘。
ソムチャイは首相就任直後から、「政局混迷の打開策についてプレム議長からアドバイスを頂きた い。」と述べていた。
プミポン国王の寵児、プレムは、「お前が折れて、有利な条件を出せ。」 と言っているわけだ。
09月30日(火)午前民主主義市民連合傘下の反汚職 国民ネットワーク事務局長のウィーラ・ソムクワームキットが警察犯罪防止取締局を訪れ、憲法裁 判所判事を買収した容疑でソムチャーイ首相を刑事告発した。
ウィーラによると、「ソムチャーイ首相が法務省次官だった2001年に、タクシン元首相が絡む資産 隠し裁判の審理を担当していた当時の憲法裁判所判事のウラ・ワンオームクラーンをタクシン元首 相に引き合わせ、当該裁判に対してタクシン元首相側に有利な裁定を下すよう働きかけていた疑い がある。」という。
ウラに関しては、「タクシン元首相周辺から息子の高級官僚への登用と引き替えにタクシン元首相 に対して有利な裁定を下すよう働きかけが行われていた。」と指摘されていた。
タクシン元首相が絡む資産隠し裁判は僅差で無罪の裁定。この判決公判の際に、その後タクシンと 敵対する事になるが、タクシンを政界に引き入れた現連合幹部のチャムロン・シームアン少将が、 スダーラット・ゲーユラパン♀と共に傍聴席からタクシンを激励する姿が目撃されていた。
パラン・プラチャーチョン党登記担当責任 者のサマーン・ルトウォンラットは、サマック・スンタラウェート党首から26日付けで党首を辞任 する旨が記された書状が前日提出された。」と発表。
「政府の役職を持たない身となったため、党首を辞任し、後任に譲ることにした。」としているが 、下院議員は辞職しない考え。サマックの党首辞任により、スラポン幹事長(前副首相兼財務相) 、クテープ党報道官など、パラン・プラチャーチョン党の執行幹部全員が失職。向こう60日以内に 開かれる党総会で新党首及び執行幹部が任命されるまで暫定執行幹部として職務を継続することに なる。党首代行に関しては、別途暫定執行幹部会の決定により指名される事になっているが、現在 首相職にあるソムチャーイ・ウォンサワット暫定副党首が党首代行に任命されるものと見られてい る。
スクムポン首相府大臣は、定例閣議の席上で、「各階層の国民が参加する憲法起草議会の 設置により、政治改革に取り組むべきとの各界からの意見を支持し、現行憲法下で憲法起草議会の 設置を可能とするため、憲法の改正について定めた憲法291条の改正を目指す。」と決定。「この方 針は10月07日から08日にかけて開かれる施政方針演説国会の際に発表される政府の政策公約の1つ として織り込まれることになる。」という。
10月01日(水)午前パラン・プラチャーチョン党報 道官のクテープ・サイクラチャーンは、国会議事堂内で記者会見を開き、報道官を辞任する意向と 、党が解党されるまで下院議員としての職務を継続させていく意向を明らかに。
サマック前首相失職以降、「ソムチャーイ政権が誕生しても短命に終わり早晩解散・総選挙が行わ れる事になる。」との認識を示したり、第1次ソムチャーイ内閣の組閣の際、「既に下院議員では ないある人物の働きかけがあった。」と発表するなど、親ネーウィン、反ヨンユットの姿勢を明確 にしてきており、ソムチャーイ政権誕生後一気に党内の勝ち組に躍り出た反ネーウィン派のイサー ン・パッタナー会派が、「不適切な発言が多い。」として党内の綱紀委員会で責任を追及する方針 を明らかにしていた。
この動きに対してクテープ報道官は、「既に党内は主導権を狙っている一部の会派による姑息な手 段を講じた揺さぶりにより、癌の末期患者のような状況にある。」と語り、党内で激しい主導権争 いが展開されている事を明らかにし、「その様な目的のために中傷する者に対しては徹底的に戦っ ていく。」と語った。
一方、党内で激しい主導権争いが展開されていると伝えられている事に関してソムチャーイ首相は 、「200人以上の下院議員を抱える大政党内で意見の相違をきっかけにした党内対立が起こるのは普 通の事である。今後、党内の各階層から意見を聴取し理解の共有に努め党内の結束を固めていく考 えである。」と語った。
午後チャワリット副首相は、一両日中に民主主義 市民連合幹部と会談を行い、施政方針演説国会が終了した後に本格的な協議に入る予定を明らかに し、「連合側の交渉相手としてチャムロン・シームアン少将が適任である。」との考え。
これは、ソムチャーイ首相等を交えた国内安全保障関連の会合の終了後に語られたもので、この発 言に先立ちソムチャーイ首相は、08月26日以来首相官邸を占拠している民主主義市民連合との交渉 をチャワリット副首相に委任した事及び引きつづき話し合いによる解決を目指す方針を確認し、連 合に対して集会の自由という憲法で認められた権利を逸脱した官邸の占拠行為を早急に中止し法律 に則り集会活動を行うよう呼びかけていた。
ソムチャーイ首相によると、「ガラヤーニ王女の葬儀までに連合が官邸を明け渡すのが理想的で、 連合との対話でも妥協点が見いだせなかった場合は、プラポックグラオ研究所(King Prajadhipok's Institute)を仲介役として連合側が提案している新政治構想を中心テーマに据えた 各階層参加のセミナーの開催も視野に入れている。」という。プラポックグラオ研究所の事務局長 は、「タクシン元首相が憲法を超越したカリスマの意向を受けて、当時副首相で従兄弟でもあるウ ィサヌ・クルアンガームと共に首相秘書官長を辞任した。」と発言したボウォンサック・ウワンナ ノー。
夕方ソムチャーイ首相(61)はプレム枢密院評議 会議長(88)の公邸を表敬訪問。約45分間に渡り会談。プレム議長はソムチャーイ首相の義兄であ るタクシン元首相を追放した2006年09月19日のクーデターの黒幕と目され、会談は反タクシン派と タクシン派の手打ちを国民に示す象徴的な意味合いがある。
会談終了後、ソムチャーイ首相は、「今回の訪問はあくまで表敬のため。」と強調し、「プレム議 長はプーヤイ(大人)で国民のお手本で、会談の際、職務を進めていく上で有用な助言を頂いた。 」と語ったが、「民主主義市民連合関連や義兄であるタクシン元首相関連の話は一切でなかった。 」とした。「会談が政局混乱の収拾につながるか?」という記者の質問には、「国民がどう見るか による。」と返答。
副業による憲法違反で09月09日に失職したサマック前首相はプレム議長やPADとの対決姿勢を打ち出 したが、ソムチャーイ政権は議長やPAD指導者のチャムロン元クルングテープ都知事(元プレム首相 秘書)らとつながりがあるチャワリット元首相(元陸軍司令官)を副首相に招き、PADとの交渉を任 せるなど、反タクシン派との和解に向け積極的に動いている。
プレム議長は陸軍司令官から首相に転じ、首相在任中(1980〜88年)に起きた2度のクーデターを いずれもプミポン国王(ラマ9世)の支持を受け鎮圧。退任後は枢密顧問官に任命されるとともに 、「ラタブルット(国家功労者)」の称号を授与。1998年から枢密院議長。誕生日(08月26日)に は、例年タイ軍幹部がそろって議長宅を訪れお祝いを述べるが、これは議長を通じ、軍が国王への 忠誠を示す儀式。
議長は国王の側近として、誹謗中傷の対象外と見られていたが、2006年のクーデター前に当時のタ クシン首相が、「憲法外のカリスマが政権転覆を企んでいる。」と発言。これが「プレム議長を指 している。」とメディアに解釈され、論議を呼んだ。タクシンは議長のことを「スーパー・パワー 」とも呼んだ。
10月02日(木)
12時半過ぎ
テレビ局ch3で、クル ングテープ都知事選出選挙に出馬しているチューウィット・カモンウィシット(47)が、ゲスト出 演したニュース番組の中でキャスターのウィサーン・ディロクワニットに暴行。
番組の終りあたりで、キャスターのウィサーンの質問に不快感を示したチューウィットは、放送終 了後、自分に付けてあったマイクを引き抜き、立ち上がったウィサーンの後頭部に肘打ちを加え、 倒れたところをテレビ・クルーが引き離すまで蹴り続けた。
暴行を振るわれたウィサーンは、サミティウェート・スクムビット病院で手当てを受けた後、昼過 ぎまでに首都圏警察本部トンロー署に対して被害届を提出。このとき、リーナー・チャンチャンチ ャーが、ちゃっかり激励に現れ、マスコミに向かって、「自分の感情を抑える事が出来ないようじ ゃ指導者になるのは無理ね。」と発言。チューウィットは、過去に正妻のミヤノーイから、暴行で 刑事告発された事がある。
夕方チューウィット・カンウィシットは記者会見を開き、暴行を振るった事実を認め、 ウィサーンや非難声明を発表したマスコミに対し、謝罪の意を表明したが、「暴行のきっかけとな ったウィサーンのインタビューのマスコミ倫理に反する対応に対しては断じて許さない考えである 。」と発言。
ch3のニュース番組のほとんど生インタビューの終わりで、ウィサーンは、チューウィットにアピラ ック現都知事に勝つための戦術の詳細について尋ね、質問している間、「チューウィットはすでに 戦術の詳細を明らかにした。」と「ウィサーンが選挙用ポスターに使用されているチューウィット のイメージが、途中から当初の攻撃的なイメージから、静かなイメージに変更した。」と、事前の インタビューで、チューウィットが「オフレコで。」と断って話した、「アピラック現都知事に対 抗してイメージを替えた。」と語っていた内容を暴露した。
チューウィットは、ウィサーンを睨み、「どうして事前の(オフレコの)内容について話したのか 。」を詰問し、「事前のインタビューはオフレコにすべきだった。」と詰ったが、なおも、ウィサ ーンは「前のチューウィットは、今テレビの前にいるチューウィットと同一人物か。」と「表と裏 を使い分ける。」と取れる質問を繰り返し、チューウィットは、「事前に言った内容はオフレコに すべきであり、代わりにキャンペーン・プランについて質問してくれ。」とオフレコで語られた内 容を暴露したウィサーンの倫理観の欠如を主張したが、ウィサーンは、「前のチューウィットは、 今テレビの前にいるチューウィットと同一人物か。」と質問の答えを強要し、チューウィットが「 そうだ。」と返答して、ウィサーンは時間切れで番組を終らせたが、この直後に、スタジオから出 ようとしていたウィサーンに一言も言葉を発せず暴行を振るった。
チューウィットは、暴行を振るった事 に対しては謝罪したが、「あたかも自分が卑怯者であるかの様なイメージを植え付けたままインタ ビューを打ち切った、マスコミ倫理に反する対応を生放送内で行ったウィサーンを一切許す考えは なく、逆にウィサーンに対し、他人の尊厳を無視した事に対し謝罪する気持ちがあるのか知りたい 。」、「500Bの罰金刑で済むだろうし、訴訟を恐れていない。肘で殴ったのが500B、蹴ったのが 500B、それにチップをつけて計2000Bの罰金を払おう。」、「ウィサーンが挑発的な質問をするこ とによって自ら災難を招いた。」と発言。
今回の事件がクルングテープ都知事選に与える影響について、チューウィットは、「自分を支持し ている有権者は自分の性格を知った上で支持しているから大きな影響はない。都知事に当選しても 、今の性格のままで職員とうまくやっていける自信があり、性格を変える考えもない。」と語った 。
チューウィット・カンウィシットについては、☞ こちらで詳 細を既述。
夜半料理番組への出演のため、首相失職となった サマック前首相が激しい腹痛を訴え、クルングテープのバムルンラート病院に入院。病院の医師に よると食あたりによる腹痛で、数日間の入院治療で退院できる見通し。
10月03日(金)政府が憲法起草議会を設置し憲法改 正に取り組むことを施政方針に盛り込む方針を明らかにした事に対し、「政府やタクシン元首相を 利する目的で政府が憲法改正作業に影響力を行使するとの疑念が払拭されていない。」との批判に 対し、ソムチャーイ首相は、「あくまで政府は各階層の国民の参加を得た憲法起草議会主導による 国民一般の考えを吸収した、国民誰からも受け入れられる憲法改正の実現であって、その過程に政 府が介入する考えはなく、また政府が介入する余地もない。」と強調。
午前チャルム公共保健大臣は、チャルム大臣激励 のために訪問したアルコール飲料販売規制推進団体関係者の前で、「年末年始やソンクラーン期間 、仏教関連の休日のアルコール飲料の販売禁止化に向けた作業を進めている。」と発言。
チャルムは、内務大臣だった時代に祭日期間中の交通事故原因のトップを占めている飲酒運転によ る事故を減らすため、祝祭日のアルコール飲料の販売禁止の検討を進める方針を明らかにしていた 。同大臣によると、既に同省病害対策局に対してアルコール飲料規制法に基づき2008年に公布され たアルコール飲料の販売日及び販売時間に関する首相府令の見直しを命じているという。
午後国家反逆罪等で逮捕状が発行されている民主主義市民連合幹部9人の1人の チャイヤワット・シンスウォン(59)の身柄を高速道路上で確保し、取り調べのため、パトゥムタ ーニー県内にある第1地区国境警備警察本部に身柄を送致。

チャイワット・シンスウォン(右)とソンティ・リムトーングクン(左) →

チャイワットは野党民主党のクライサック・チュンハワン副党首(チャッチャーイ元首相の息子、 元上院外事委員会委員長)宅を訪れた帰路、情報を掴んでいた警察が緊急配備を敷き、チャイヤワ ット運転の車を高速道路のラーマ6世通りの料金所で付近に身を潜めていた私服警察官等が取り押 さえた。
民主主義市民連合の顧問弁護士のスワット・アパイパックは、「逮捕状が執行されパトゥムターニ ー県内にある第1地区国境警備警察本部に身柄を送致されたチャイヤワット・シンスウォンが保釈 の申請を拒否し、逮捕状の取り消しを求めた訴訟に対する控訴審の判断が下されるまで拘置される 意向を示していた。」と発表。民主主義市民連合は逮捕に抗議し、「南部の空港、鉄道駅、主要道 路などを封鎖する。」と警告。逮捕状が出ている民主主義市民連合の他の幹部はデモ隊が占拠中の 首相官邸に立てこもり、逮捕を免れている。
先に、連合の顧問弁護士は、「刑事裁判所控訴法廷が連合幹部等に発行されている逮捕状の取り消 し請求の受理が可能である。」と判断を下し、当該逮捕状の執行が一時凍結されるとの認識を示し ていた。
09月24日に発足したタクシン派ソムチャーイ政権はPADとの対話路線を打ち出し、ソムチャーイ首相 のプレム枢密院議長宅訪問やチャワリット副首相とPAD幹部のチャムロン元クルングテープ都知事の 電話会談などで雪解けムードが漂っていた。
チャイワットはチャムロンの政界の弟子の1人で、1992年に工業相を務めた。昨年12月の下院総選 挙に民主党から出馬、落選。
連合のスリヤサイ調整役は、「チャイワットの逮捕の背景に、01日付けで首都圏警察本部 長に就任したタクシン元首相に近いスチャート・ムアンケーオ警察中将がタクシンのご機嫌取りの ために仕掛けた可能性がある。」、「今回の逮捕が良好な雰囲気でスタートした政府との交渉に暗 い影を落とす事になる。」と警告。また、スリヤサイ調整役は、「今回の逮捕が逮捕状の取り消し を求めた訴訟の審理中に行われた不当なものである。」と指摘したが、何らかの法的な措置を講じ る可能性に関しては明言を避けた。
ソムチャーイ首相、アピシット民主党党首、チャイ下院議長、プラソップスック上院議長 の4人が会談、政府が施政方針に盛り込む方針を明らかにしている国民参加による憲法起草議会の 設置のために憲法改正について定めた憲法291条の改正に取り組むことで原則合意。国民が参加する 形で新憲法を制定し、タクシン元首相派と反タクシン派の闘争を収拾するのが狙い。具体的な内容 は今後詰める。
協議後、野党首班のアピシット民主党党首は、協議の席上で各階層の国民の参加を得た憲法起草議 会を設置し憲法改正を進める事を確認し、「憲法起草議会の設置に道を開くために憲法291条の改正 に取り組む事で合意に至った。」とを明らかにし、個人的な見解として、「憲法起草議会の設置を 急ぎ、7ケ月以内に憲法の改正作業を終了させる事が理想的である。」との考え。アピシット党首 によると、「06日にチャイ下院議長が各政党の党首を招集し今回の協議結果を報告し、各党首から 意見を聴取する予定になっている。」という。
一方、ソムチャーイ首相は、政府に憲法起草作業に介入する考えがないことを再確認し、「国民参 加を得た憲法起草議会により全ての国民から受け入れられる形で憲法の改正を行う事が政治情勢の 解決に結びつく。」との考えを示した。
15:45頃シーサケート県内のカンボジアとの国境線 付近で、タイ軍とカンボジア軍との間で約20分間に渡る銃撃戦が発生。この銃撃戦でタイ軍2人、 カンボジア軍1人が負傷。
現場は、カンボジア領内の山上にあるヒンドゥー寺院 遺跡カオプラウィハーン(カンボジア名:プレアビヒア)の周辺で西方のカオ・プーマクゥア付近 の密林地帯。

← 現場近くで撤去された支那製TYPE69(左2つ)の地雷。

陸軍本部のサンスゥン報道官によると、「カンボジア軍8人が国境線から約1Km入ったタイ領内に 侵入しているとの情報に基づき、タイ軍10人を査察のために現地に派遣したところ、カンボジア 軍が挑発的な言葉を発し、銃弾を数発発砲してきたため、タイ軍が応戦し銃撃戦になった。」とい う。しかし、「カンボジア軍が誤ってタイ領内に侵入したのか、それとも意図的に侵入したのかに 関しては明らかになっていない。」という。
サンスゥン報道官の発言に先立ち第2地区国軍本部のウィブーン本部長は、「カオ・プラウィハー ン西方の国境線周辺を警戒作業中に国境線からタイ領内に約1Km入った密林地帯にカンボジア軍関 係者が侵入しているのを発見したタイ軍が、警告の為に空に向け銃弾を発砲した事がきっかけで銃 撃戦となった。」と発表していた。
夜半民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトー ングクンは、「チャイヤワット・シンスウォンに対する逮捕状の執行は、逮捕状の取り消しを求め た訴訟の審理中に行われた不当なものである。」と、政府との協議を中止する方針を明らかに。一 方、連合のスリヤサイ調整役は、チャイヤワットに対する拘置理由開示が行われる04日朝にラチャ ダーピセーク通りにある刑事裁判所前にチャイヤワットを激励するために集合するよう集会参加者 に呼びかけた。
10月04日(土)カオプラウィハーン近くで起きたで タイ軍とカンボジア軍との銃撃戦について、軍事衝突の回避と事件の調査を行うことで合意。「本 格的な武力衝突に発展する可能性は低い。」とみられている。10月中に予定されていたソムチャー イ首相のカンボジア訪問が実施されるかどうかは不明。
10月05日(日)08:3208月下旬からタイ首相官邸を占拠している反タ クシン元首相派団体、民主主義市民連合(PAD)の最高幹部で元副首相、元クルングテープ都知事の チャムロン・シームアン(退役陸軍少将、73)が、クルングテープ都知事選に投票するため首相官 邸を離れ、ラーチャワット地区にある投票所で投票後に警察に逮捕された。

02日に政府使者と対談したチャムロン・シームアン(左) →

チャムロンは、政府との対話ムードに水を差すことを狙っている特定の勢力を挑発し、自らを犠牲 者にする事で集会参加者の志気を高め、地方の連合関係者のクルングテープへの集合を促す意図が あったとういう見方もされている。逮捕されるために首相官邸を出たと見られ、政府の今後の対応 が注目を集めている。
チャムロンらPAD幹部9人には反逆罪などで逮 捕状が出ていた。幹部の多くは数千人のデモ隊をとともに首相官邸に立てこもり、逮捕を免れてい たが、03日には、パランタム党宗教派で師弟関係にあった野党民主党のクライサック副党首宅を訪 れたチャイワット・シンスウォン(元工業相、59)が帰路に高速道路料金所で逮捕されていた。

逮捕されたチャイワット・シンスウォン →

09月下旬に発足したタクシン派ソムチャーイ政権はPADと対話路線を打ち出し、政府とPADの間には 雪解けムードが漂っていた。PAD最高幹部の逮捕はこうした流れに水をさすもので、やや勢いを失っ ていた反政府運動が一気に再燃する可能性がある。
06日には、刑事裁判所控訴法廷で逮捕状の取り消しを求め連合が提訴していた訴訟に対する判断が 下される予定。
クルング テープ都知事選出選挙で落選が確実視されている、チューウィット・カモンウィシットは、「今後 新党を結党し再度国政の舞台に打って出る考えである。」と発表。
発言の中でチューウィットは、「ほぼ3位と見られている出口調査の結果を受け入れる。」、「今 後は活動の場を国政の場に移し3回目のクルングテープ都知事選には出馬する考えがない。」と表 明。
チューウィットによると、「既に自らを党首とし、握り拳を党のロゴに使用するタイのために闘う 党(パク・スー・プア・タイ)の結党を終えており、近々党の活動方針等に関する詳細を明らかに する。」とか。
アピラックを1位としプラパットを2位とする出口調査結果に関して、「クルングテープ都では依 然民主党が支持されている事の表れである。党内抗争や党解党問題に晒されているパラン・プラチ ャーチョン党は、年末までに実施されると見られる解散・総選挙に向け今以上に職務に邁進し信頼 を獲得する努力をしなければいけない。」と発言。また、アピラックに対しては、「当選が確実に なった場合は、今まで以上に職務に邁進し、実現が遅れている公約の数々の実現を急ぐべきである 。」と指摘。
落選が確実視されている、リーナー・チャンチャンチャー♀は、「今回の選挙で20万票以上の支持 票を獲得できた場合は、パラン・プラチャーチョン党または民主党の何れかに所属し選挙区候補と して次期下院議員選出選挙に出馬する考えである。」と語った。
クルングテープ都知事選で、野党民主 党副党首で現職のアピラック(47)が大差で再選。05日夜に発表された得票数(速報値)はアピラ ック99.1万票、タクシン元首相派の与党パラン・プラチャーチョン党(PPP)公認のプラパット前タ イ電車公社総裁54.3万票、ソープランドチェーン元オーナーで無所属のチューウィット34.1万票。 投票率は前回の62.5%を大きく下回る54.2%。
アピラックは30代で外資系企業や大手タイ企業のトップを務め、2004年の都知事選に民主党から出 馬し当選。今回の選挙では序盤から各種世論調査で4〜5割の支持率を維持し、危なげなく逃げ切 った。飾り気のないクリーンな実務家というイメージで幅広い層から支持を受けた。
タクシン派はアピラックに近いイメージのプラパットを擁立したが、知名度の低さと、09月半ばま でクルングテープ都に発令されていた非常事態宣言で選挙期間が実質2週間半程度に短縮されこと などで、都知事選で連敗を喫した。ただ、都知事選は政党より候補者本位という傾向が強く、国政 選挙への影響は限定的。
タイの知事は内務省から派遣される官僚だが、クルングテープ都だけは公選制。歴代の知事には、 反タクシン派指導者のチャムロン元副首相、タクシン派のサマック前首相らがいる。
10月06日(月)朝民主党法務担当幹部のターウォン ・セーンニヤムは、「クルングテープ都知事選候補のアピラック・コーサヨーティンの関係者が、 法律で選挙活動が禁止されている投票日である05日未明03:00頃に選挙活動を行っていたとする報道 は虚偽である。」と、首都圏警察本部バーンスー署に対して被害届を提出。
これは、「アピラック候補の関係者が投票日当日の未明に選挙運動を行っていたとする報道が映像 付きで、政府系のNBTとch9だけで放送されていたとチューウィット・カモンウィシット」が指摘し ていたもので、法律では投票日前日の18:00以降の選挙活動が禁止されている。この件に関してはタ ーウォンは、」党は一切報道されている選挙運動に関与していない。アピラックの再選を阻止した い者が選挙違反の罪をなすりつける目的で仕組んだものである。」と指摘。
非公式集計で、アピラックは991,018票(45.93%)、プラパット543,488票、チューウィット340,616 票。投票率は54.18%。
10:00過ぎカオプラウィハーン近くのシーサケー ト県ガントララック郡内の国境線付近をパトロール中だった自警レンジャー部隊員が地中に埋めら れていた地雷を踏み、両足を吹き飛ばされる重傷を負い、救助に入った自警レンジャー部隊員1人 が別の地雷を踏み右足の一部を吹き飛ばされる重傷を負った。現場は、03日にタイ領内に侵入した カンボジア軍関係者との間で銃撃戦が発生し、タイ軍関係者2人が負傷を負ったプーマクゥア西方の 山間部。
軍関係筋によると、「爆発があった地区は地雷の除去作業が終わっており、何者かが新たに地雷を埋 設した可能性が高い。自警レンジャー部隊員が踏んだ地雷は何れも比較的最近仕掛けられたものと 見られる。」また、爆発の発生後に付近に展開しているカンボジア軍が戦力の増派を行っている。
タイのソムチャーイ首相は13日にカンボジアを訪れ、国境紛争についてカンボジアのフン・セン首 相と協議する予定。
英大衆紙サンデー・ミラー紙が、現在英国に逃亡中の「タクシン元 首相夫妻が政治亡命を申請した事をイギリスの内務省が確認した。」と報じた。政治亡命の申請時 期に関しては明らかにされていない。
タクシン元首相夫妻は、08月初旬に開催された北京オリンピックの観戦のために出国後、「公正な 裁判を受けられない。」としてラチャダーピセークの国有地不正取得の公判への出廷を拒否しイギ リスに逃亡。この国有地の不正取得、国営金融機関による不正融資などで起訴され、逮捕状が出て いる。妻のポジャマンは07月に脱税と偽証で禁固3年の1審判決を受け、保釈中に英国に逃亡。タ イの司法に対し、複数の名誉毀損訴訟を提訴。
また、この国有地不正収容疑惑裁判に絡んで、最高裁判所の法務官に対する贈賄未遂で、タクシン 夫妻の顧問弁護士チームに所属する3人に対して6ケ月の実刑判決が下されていた。
タイはタクシン政権を追放した2006年09月のクーデター後、軍事政権下に置かれたが、昨年末の総 選挙で民政に復帰。タクシン派が政権に返り咲いたが、これまで時の権力寄りと批判されてきた司 法がクーデター前後からタクシン派に不利な判決を次々と下し、タクシンの権力や財力をもってし ても判決を操作することが困難な情勢。
首都圏警察本部のノパドン副本部長は、親政府・反連合派の反独裁民主主義同盟の人員の 動員に関与していると指摘されている「セー・デーンことカッティヤ・サワディポン少将が同盟の 戦闘部隊員に対する軍事教練の提供に関与している。」との情報を明らかにし、少将に対して早急 にかかる行為を中止するよう警告。
これは、2幹部逮捕後に予想される民主主義市民連合による大規模行動に対する警察の対応方針発 表の際に語られたもの。ノパドン本部長によると、「既にカッティヤ少将が軍事教練の提供に関与 している事を裏付ける映像等の証拠を押さえている。」という。
カッティヤ少将は、非常事態令発令のきっかけとなった同盟と連合の衝突が発生する前日未明、連 合の集会地であるマカワーン・ランサン橋近くの交通警察派出所前で発生した小爆破事件の際、所 轄の警察署関係者よりも先にタクシン元首相の顧問弁護士チームに所属する人物等と共に現場に駆 けつけていたのが目撃されていたほか、件の衝突の際にも路上脇で同盟側の動きを監視していたと ころを目撃されていた。
タクシン元首相夫妻が何れも逃亡先のロンドンに飛行機が到着した時点で政治亡命を申請 していた事が明らかに。イギリス内務省の報道官が確認。
これが事実だとすると、タクシン元首相夫妻は国有地不正収容疑惑裁判に出廷しなかったとして最 初の逮捕状が発行される前に既に政治亡命を申請していた事になる。
19時過ぎ民主主義市民連合は2幹部の逮捕、傀儡 政府、タクシン元首相をはじめとする自己の利益を保護し枢密院の権威失墜を狙った憲法改正に抗 議する為に所信表明国会が開催される07日にあわせ国会議事堂の包囲行動に乗り出す方針を発表。
今後は、首相官邸だけでなく国会議事堂前での座り込み集会活動を行い、今回の行動では第2幹部 団が指揮を執る。
具体的なデモ隊の出発時間等は明らかにされていないが、一部報道によると、この方針発表とほぼ 同時刻に複数の連合の先遣隊が既に国会議事堂前に集まり、本隊の受け入れ準備を進め、20時過ぎ には約3000人規模の連合関係者が国会議事堂前に到着し座り込みを開始している模様。
20時過ぎまで民主主義市民連合は、国会議事堂に通じる主要な道路の封鎖を終え、周辺の包囲を 完了した模様。
また、連合の自警組織関係者は、マスコミ関係者や官僚・職員が車を駐車させている駐車場がある ドゥシット動物園の門を全て封鎖し、マスコミ関係者や官僚・職員の閉め出しに動いている。
首相官邸内では、21:00現在国会議事堂の包囲行動と並行して集会活動が展開されている。
10月07日(火)06時過ぎ前日夜からクルングテープの国会議事堂を包囲していた反タイ政府団体、民 主主義市民連合(PAD)のデモ隊数千人に警官隊が数発の催涙弾を撃ち込み、強制排除を開始した。 デモ隊は逃げ惑うなど混乱状態に陥った。
現場はピチャイ通り側で、後方から連合のデモ隊と睨 み合いを展開していた国境警備警察隊が強制排除行動に乗り出すために催涙弾を撃ち込んだと見ら れる。このガス弾の撃ち込みにより連合のデモ隊の一部がアナンタサマコン・ホール方面やドゥシ ット動物園方面に待避したが、デモ隊を率いている幹部団は国会議事堂前の演台から再度の催涙弾 攻撃に備えるよう呼びかけると共にデモ隊の引き締めを図っている。
警官の多 くは盾だけ持ち、銃、警棒を所持していなかったが、30分ほどで門の1つを確保。この衝突で、デ モ参加者数人が催涙弾の直撃を受けるなどして重軽傷を負った。
一部報道では、「武装警察が徐々に国会議事堂前に向 け歩を進めている。」と報じている。これに先立ちソムチャーイ首相は、07日に予定されている施 政方針演説国会を予定通り開催確認し、関係当局に対し、国会議事堂に通じる通路の確保を命じた 事を明らかに。
PADは05月に反政府街頭デモを始め、08月下旬に首相官邸や国営テレビ局、タイ南部プーケット空港 などを襲撃し占拠。以来、支持者数千人が首相官邸に立てこもっている。国会包囲は07日に予定さ れているソムチャーイ首相の施政方針演説の阻止が狙い。
09月半ばに就任したソムチャーイ首相はPADの宿敵で あるタクシン元首相の義弟。PADと真っ向対立したサマック前首相と異なり、対話・和解路線を掲げ ていたが、10月に入りPAD幹部2人を逮捕した上、今回、予想外の強制排除に踏み切り、PADとの和 解交渉は事実上決裂。
07時前民主主義市民連合幹部のソンティ・リムト ーングクンは、首相官邸内の集会会場の演台上で催涙弾を使用する強硬的な手段を講じ排除行動に 乗りだした警察を非難し、「態勢を立て直し引きつづき平和的な手段を旨に国会議事堂の封鎖行動 を継続させる。」、「今後の行動計画に関しては情勢を見極めた上で別途発表する。」としている 。
ソンティによると、催涙弾だけでなくゴム弾も使用された模様で、またタイPBSは警察が連合のデモ 隊に向け水平方向に10発以上の催涙弾を撃ち込む模様を撮影した映像を放映している。この催涙弾 の発砲により連合の2〜3人が重傷を含む計72人以上が負傷。
08時まで民主主義市民連合は、「09:30から開始さ れる予定の施政方針演説国会の開催を徹底阻止するため、首相官邸内に留まっている人員の一部を 国会議事堂前に移動させ、地方から向かっている勢力を国会議事堂前に合流させる。」と発表。
一方、06時過ぎに行われた強制排除行動の際に警察が発砲した催涙弾により、連合の自警要員1人 が足の先の一部を吹き飛ばされ骨まだ砕ける重傷を負った事が明らかに。また、催涙弾発砲後に国 会議事堂前の連合の演壇上に国軍最高司令官最高顧問のパドムポン大将が登壇。その後、首相官邸 内で演説。
ソンクラー県ハジャイ郡内中心部 にあるハジャイ駅前で集会活動を展開している民主主義市民連合の傘下団体は、早朝に行われた当 局による強硬手段を講じた強制排除行動に抗議するため、一部の戦力を同日14:00発の列車でクルン グテープへ移動させ、ハジャイ空港または県庁舎を封鎖し抗議活動を展開する方針。前夜にハジャ イを出発した数百人は10時頃に到着予定。
シリキット王妃は、早朝に行われた強制排除行動により多数の負傷者がでた事に強い懸念 を示し、側近に対し強制排除行動により負傷を負った者に対して全ての医療費の負担を含む充分な 医療支援を与えるよう指示。負傷者の多くが搬送されたワチラ病院が発表。
今回の衝突で連合関係者を中心に100人弱が負傷を負い病院に搬送された模様。
11時前首都圏警察本部前で抗議活動 を展開している民主主義市民連合のデモ隊に向け数発の催涙弾が発砲された模様。初期報道段階で は被害状況は不明。
上下両院議員と閣僚が議事堂内に入り、ソムチャーイ首相が、国会内で施政方針の発表を開 始。
野党・民主党は、デモ隊の強制排除で負傷者多数が出たことを遺憾として、ほぼ全員の、40〜50人 の上院議員が施政方針演説国会への出席をボイコットしたが、辛うじて定足数を満たす310人の上下 院議員の議事開始の支持を得られ議事を開始。所信表明演説の途中で、上院議員複数が「多数の市 民が国会前で負傷した。まずその対策を協議すべきで、所信表明演説は延期すべきだ」と発言。場 内は騒然とし、有力上院議員が退場を命じられた。
11:00現在、民主主義市民連合による国会議事堂への電源供給遮断により6時間程度しか持たない予 備電源が使用されている。
11時前首都圏警察本部前で抗議活動を展開してい る民主主義市民連合のデモ隊に向け数発の催涙弾が発砲された模様。初期報道段階では被害状況は 不明。
デモ参加者数十人と警官数人が負傷し、治療にあたっているワチラ 病院の医師は、「警察が催涙弾以外の爆発物状のものを強制排除行動の際に使用した可能性がある 。」と発言。
これは、足の一部を吹き飛ばされる重傷を負った男性(51)の傷の状況から判断されたもので、通 常の催涙弾では足を吹き飛ばすような破壊力はなく、また負傷を負った男性も「ピンポン爆弾状の ものが足下で破裂した。」と証言。
サンスン陸軍報道官は、警察がPADのデモ隊を強制排除した際、多数の負傷者を出したことを非難。 「催涙弾でここまで重傷を負うことはありえない。」として、催涙弾以外の武器が使用された可能 性にも言及。陸軍では現在、今回の騒動に対する対応を検討している。
シリキット王妃は負傷したデモ参加者の治療費として10万Bを寄付。状況に懸念を示した 。
PAD指導者のソンティは下院を解散するようソムチャーイ首相に要求。PAD支持者に国会議 事堂での大規模デモを呼びかけ、電気、水道、電話を止めるゼネストに踏み切るよう国営企業労働 組合に要請。陸軍高官からも下院解散を求める声が上がっている。
デモ隊への催涙弾発射について、チューサック首相秘書官長は、「憲法上、09日までに国 会で施政方針演説をする必要があった。」と説明。
民主主義市民連合(PAD)の幹部、ソムサクは、国会議事堂前のデモ隊強制排除について、 「タクシン元首相の指示によるもの。」と発言。英国政府は10月06日、タクシン夫妻が政治亡命を 申請中であることを明らかにしたが、「デモ隊を強制排除し騒動を起こすことで、タイ社会の混乱 を英国政府にアピールし、亡命を早期に認めてもらうために仕組んだもの。」との見方を示した。
昼前民主主義市民連合に合流してい る前国軍最高司令官最高顧問のパトムポン・カセーンラスック大将が、プレム枢密院評議会議長に 面会した事が明らかに。議長の側近が面会の事実を確認したが協議内容に関しては明らかになって いない。
国会議事堂前の封鎖活動を行っている民主主義市民連合のデモ隊は、12時までに警官隊を 押し戻し、議事堂の再包囲に成功。閣僚、議員が国会に閉じ込められた形になった。
封鎖を完了した連合は、施政方針演説国会に出席している大臣、上下院議員等の入退出を阻止する ために通用門に大型の鍵を掛け、通用門周辺に鉄柵を置いている。また、連合のデモ隊の侵入を阻 止するために警察が通用門前に駐車しておいた警察車両10数台のほぼ全てのタイヤをパンクさせた という。
議事堂近くの首都警察本部も襲撃したが、催涙弾で追い散らされた。このとき、催涙弾が3発前後 撃ち込まれ、警官が負傷。
12:58チャイ下院議長は、施政方針演説国会の中止 を宣言し、08日に予定されていた国会を休会を発表。15時までに国会議事堂で使用されている予備 用電源による電源の供給が止まる見通し。
13時半頃一部報道によると、僅か3時間という歴 史的に最も短い時間で施政方針演説を終えたソムチャーイ首相は、梯子を使って塀をよじ登り、隣 接するウィマンメーク宮殿に逃れ脱出。
昼過ぎ民主主義市民連合幹部のソン ティ・リムトーングクンは、18:00までの期限を設けて政府に対して議会を解散するよう要求。「期 限までに議会が解散されなかった場合は、今まで以上に強硬な行動に出る。」と通告。
連合との交渉を担当していたチャワリット副首相(元首相、元陸軍司令官)は、催涙弾を 使用した強制排除行動に乗りだした警察の対応に対し責任を示すため、首相宛に辞表を提出し、辞 意を表明。
チャワリット副首相は辞任を決意した理由のなかで、警察当局が政府の方針に従わなかった点を挙 げた。PADのデモ隊は07日の首相所信表明演説を中止させるため、前日06日から国会議事堂前で抗議 行動を展開。このため、政府はデモ隊排除を警官に命じたが、この時、PADと交渉で政府側の窓口に なっているチャワリット副首相は、「過激な手段をとらないこと、流血の事態の発展しそうになっ たら警官隊の方がいったん退くこと。」を指示。しかし、結果的に警官隊は同副首相の指示を無視 。重傷者6人を含む74人の負傷者を出した。
また、チャワリット副首相は「治安維持担当として責任の一部は自分にある」と発言。これには、 ソムチャイ首相兼国防相も責任逃れはできないことを示唆したものとする見方も出ている。
これに先立ち、「110万Bの保釈金を準備し、側近のピチャイ・スワーミワット中将に対し連合幹部 のチャムロン・シームアン少将の保釈を申請するよう指示した。」と伝えられていた。
チャワリット副首相の辞任でタクシン派の政府・与党と反タクシン派の和解は事実上不可能になり 、政権基盤が大きく揺らいでいる。
クルングテープ都内のバムルンラード病院に02日から入院しているサマック前首相が肝臓 癌という噂。担当医、顧問弁護士はコメントを拒否。
サマックは01月の首相就任後に出演料をもらいテレビの料理番組に出演したことを憲法裁判所に違 憲とされ、09月09日に首相を失職。今回の入院は当初、食当たりと説明されていた。
15:45頃 国会議事堂から少し離れたPADの大規模デモの30m近辺のスコータイ通り沿いにあるチャート・タイ 党本部前で、民主主義市民連合(PAD)の車に仕掛けてあった車から2回に渡る爆発が発生。車内に いた身元不明の女性1人が死亡。その後、40歳から50歳位の男性が死亡に 訂正。
爆発が発生した車は天然ガス自動車(NGV)で、2回目の爆発は1回目の爆発により発生した火災が タンク内のガスに引火して発生したものと見られる。爆発の原因は明らかになっていないが、一部 報道は、「爆発が発生した車両が付近にある国会議事堂前で封鎖活動を行っている民主主義市民連 合関係者の送迎に使用されていた。」と報じている。また、「車内に積まれていた爆発物がリモー トコントロールで起爆した。」との報道もある。この車は、東北部ナコンラチャシマー県の男性が デモに参加するため運転して来たものだが、「死亡した男性にはまったく心当たりがない。」とい う。
ほぼ同時刻に警察は、国会議事堂を取り囲んでいたデモ隊に向けて催涙弾を撃ち込むなど、強制排 除を続けている。
一方、PADメンバーが手にしていた鉄棒で警官の横腹を突き刺すという事件が起きたが、この警官は 緊急手術で一命を取り留めた。
16時過ぎ警察は民主主義市民連合(PAD)のデモ隊 による封鎖行動により国会議事堂内に軟禁されている上下院議員等を退出させるため、催涙弾を使 用した強制排除行動を再開。出口の1ケ所を確保。議事堂内にいた国会議員、職員、閣僚、報道関 係者らを救出。PADは夜になっても国会周辺で警察と小競り合いを続けている。
17:30過ぎ国会議事堂付近で上下院議員や職員等の 退出通路の確保作業にあたっていた警察官(報道により国会議事堂の敷地内の警戒にあたっていた 警察官)に向け何者かが銃を発砲。警察官2人(報道により3人)が重傷を負った。一部報道は、 「民主主義市民連合関係者が、警察隊に向け火焔瓶等を投げ込んでいる際に銃声が聞かれた。」と 報じている。また、一部報道は、「連合関係者が運転する小型トラックが警察隊に向け突進し、警 官10人前後が足を骨折する等の負傷を負った。」と報じている。
18時過ぎまで民主主義市民連合のデモ隊は、再々 度国会議事堂の通用門を封鎖した模様。国会議事堂内に残留している上下院議員や職員の状況は不 明だが、上院議員のロサナー・トーシトラグーン♀は、「マスコミの取材に対して18時までにほぼ 全ての上下院議員や職員が退出を終えた。」と語った。しかし、一部報道は、「依然多数の者がビ ル内に残留している。」とも。
19時前ラーマ5世像近くにある首都圏警察本部前 で警察と民主主義市民連合との間で激しい衝突が発生。国境警備警察本部副本部長のコーシン・ブ ンサーン警察少将が連合関係者が投げたと見られる鉄棒が頭部にあたり重傷を負い、警察が発砲し た催涙弾により連合関係者2人(報道により4人)が足を吹き飛ばされる重傷。両者に多数の負傷 者が出た模様。
一部報道は、「警察が付近にある連合のマカワーン・ランサン橋側にある集会場で集会活動中だっ た学生部会関係者に向け催涙弾を発砲し排除行動に動いた。」と報じている。
19時前陸軍のサンスゥン報道官は、「国家警察本 部の要請を受け、陸・海・空の各治安部隊が出動の準備を終えた。」と発表。報道官によると、「 治安部隊は警察の情勢掌握作業の支援に非武装であたることになる。」という。
20時過ぎ政府報道官に就任した元民主主義同盟PTV 系幹部のナタウット・サイグゥアは、「夜半にクルングテープ都内数ケ所で爆破が計画されている 。」との情報があると、現在関係当局が情報の収集作業を行っている事を明らかにし、「夜半まで に大事が発生しなければ情勢は正常化の方向に向かう。」との認識を示した。
16時頃に国会議事堂に隣接するチャート・タイ党本部前で発生した 自動車爆破事件で、ラーマーティボディー病院の法医学部門は「爆発の死亡者は40歳から50歳位の 男性である可能性が高い。」と発表。初期報道段階では、死亡者は女性と報じられていた。
一方、警察は、死亡した男性が着用していたズボンのポケットの状況等から、「民主主義市民連合 のデモ隊に参加していた男性がポケット内に隠し持っていた爆発物が何らかの事情で車の近くで爆 発し、その爆発の衝撃で天然ガス自動車(NGV)のタンクのガスが爆発した。」との見方。
PADと警官隊は朝から衝突を繰り返し、デモ参加者100人以上と警官10人以上が重軽傷。デ モ参加者の多くは警察の催涙ガス弾で目、呼吸器を傷めた。警察は4人が重傷。2人はデモ参加者 に銃で撃たれ、別の2人はPADのトラックにはねられた。
一足早くヘリコプターで国会を脱出したソムチャーイ首相は、記者会見を開き、「現時点では辞職 、国会解散を考えていない。」と述べた。記者会見にはタイ軍の実権を握るアヌポン陸軍司令官が 同席。デモ隊の強制排除に対しては、「警察は悪くない。PADがやりすぎ。(PADが08月下旬から占 拠している)首相官邸に続いて国会まで明け渡すわけには行かない。」(与党第2党チャート・タ イ党のバンハーン党首)といった擁護論がある一方、野党民主党、上院の一部からは「内閣総辞職 もしくは国会解散で責任を取るべき。」という声が上がっている。
一方、PAD指導者のソンティは国営企業労組にゼネストを呼びかけ、クルングテープ港(クロントイ )などを管理するタイ港湾公社(PAT)の労組が09日からストに入る見通し。
エラワンセンターの集計によると、国会議事堂周辺で早朝から始まった民主主義市民連合 (PAD)のデモ隊と警官隊の衝突で、381人が負傷を負い、2人が死亡。死亡者2人の内1人はチャ ート・タイ党本部前で発生した自動車爆発の際に死亡した男性で、また1人は母親と一緒にデモ隊 に参加していた25歳(26歳、28歳の報道もある。)の女性。国会議事堂近くの首都圏警察本部に催 涙弾が撃ち込まれた騒ぎの直後、胸部の傷が原因で死亡。また、負傷者の内48人が入院治療を受け ており、内4人が足を吹き飛ばされる負傷、2人が指を吹き飛ばされる負傷を負っている。
警官隊による催涙ガス弾の使用により、デモ参加者はほとんどが目と呼吸器を痛め、足下での破裂 によって下半身にケガを負った。現国会議事堂裏から旧国会議事堂前の広場にかけて占拠するデモ 隊とそれを包囲して催涙ガス弾を撃ち込む警官隊といった衝突は夜半まで続いた。
警官隊による催涙ガス弾の使用は、早朝から断続的に続いた。17時過ぎ、小康状態となった現国会 議事堂の横手に回ってみると、隣接するドゥシット動物園の周辺にデモ隊が控え、その奥はガラス を割られて横倒しとなった警察車両が5〜6台放置され、裏から進入しようとするデモ参加者が数 人行き来するだけだった。
その通りを歩いていると、50〜60m先の議事堂の裏口から警官数人が催涙ガス銃を構えてそろそろ と出てくるのが見えた。銃口が光るのと同時に発射音が響いた。反射的に横倒しとなった警察車両 に身を隠すと、催涙弾は頭上を飛び越え後方で白いガスをまき散らした。その後、十数発の催涙弾 が立て続けに撃ち込まれ、デモ隊の議事堂裏手への侵入は阻まれた。
18時半過ぎからは、旧国会議事堂前の広場に居座るデモ隊に警官隊の催涙ガス弾による攻撃が続い た。警官隊が陣取っているのは、首都警察本部周辺。催涙ガス弾を撃ち込みながら、デモ隊が占拠 する広場の50mほど手前まで前進。デモ隊のスリングショット(パチンコ)や投石の反撃を受ける と、200m後方まで引き下がる。
デモ隊は、催涙ガス弾が撃ち込まれると飲料水のペッ トボトルを投げ込み、ガスの充満をある程度食い止める。このため、広場には相当な数の飲料水が 持ち込まれ、一面水浸しとなっていた。それでもガスが目に沁み、目の周辺が痺れる。喉より目の 痛みが激しい。催涙ガス弾は、発射音の2〜3秒後に破裂音と共にガスをまき散らすため、デモ隊 は発射音を聞いて身構えることが可能だが、着弾点を見極めるのが難しく、破裂力があるため、足 下で破裂するとかなりの負傷になる。広場には慈善団体のレスキュー隊員や病院の救急隊員が100人 規模で待機。催涙ガス弾が撃ち込まれると、救急隊員が洗眼液を持って騒乱の中を走り回り、負傷 者が出るとレスキュー隊員がすぐさま病院に運んでいった。
デモ隊と警官隊の衝突は21時ごろまで続いたが、その後は小康状態。一方、数百m先の首相官邸は PADによる占拠が続いている。首相官邸周辺には露店が立ち並び、旧国会議事堂前の騒乱とは無縁の いつもの賑わいを見せていた。
タイ東北部ナコンラチャシーマー県スーンヌン郡で夜、酒を飲みながらクルングテープで 起きた反政府デモ鎮圧のテレビニュースを観ていた男たちが、政府派と反政府派に分かれて喧嘩を 始め、34歳の男性が脇腹と背中を刺されて死亡、男性を刺した40歳の男も別の男に頭を切られて重 傷を負った。
死亡した男性は反政府グループを支持、けがをした男は政府支持派で、デモ鎮圧をめぐり激しい口 論になったという。
10月08日(水)朝民主主義市民連合 (PAD)のデモ隊と警官隊の衝突から一夜明け、クルングテープは平静を取り戻した。衝突があった 国会議事堂周辺では路上に散乱したゴミや放火された自動車などの片づけが始まり、都内各所では 警察の支援要請を受け出動した兵士が治安維持に当たっている。PADは08月下旬から占拠中のタイ首 相官邸で反政府集会を継続している。
ドンムアン空港を離陸予定だったタイ国際航空の国内線2便の機長がパラン・プラチャー チョン党所属下院議員3名の搭乗を拒否していた事が明らかに。
最初の便は06:15に離陸予定だったコンケーン行きのTG1040便で、離陸前に搭乗者名簿をチェックし 、パラン・プラチャーチョン党スリン県選出下院議員15:40 2008/10/08のファーリダー・スライマ ーン♀が搭乗している事を知った機長自らが直接「この便は国民に危害を加えるパラン・プラチャ ーチョン党所属の議員や政治家の搭乗を終生拒否する。」と宣告し搭乗を拒否。最終的に別の便に 振り替える事に同意したファーリダーは、当時パラン・プラチャーチョン党の党名とロゴ及び本人 の名前が記されたジャケットをこれ見よがしに着用していた。
また、その後09:25離陸予定だったウドンターニー行きのTG1002便でも同様にパラン・プラチャーチ ョン党ノーンブワラムプー県選出下院議員のチャイヤー・プロームマーとノーンカーイ県選出下院 議員のチョムプー・チャンタートーン♀の2名が搭乗を拒否された。
チュラロンコーン大学医学部付属病院など9カ所の医療機関代表が実力行使を許した政府を非難す る声明を発表。ここでは、警官の治療を拒否するとの提案もあったが、これは人道的理由から合意 にはいたらなかった。
ソムチャーイ首相は、各国の駐タイ大使など約80人との会合のため外務省に姿を見せた。 あらためて民主主義の精神に則り国内和解の推進・挙国一致体制の創成に努めていく方針を確認。 これは400人以上の負傷者、2人の死者が出た前日に発生した警察と民主主義市民連合との数回に渡 る衝突に関する真相の説明会の席上で語られたもの。
ソムチャーイ首相は、「引きつづき民主主義のプロセスに則り国内情勢問題の解決を図っていく。 」、「タイが数々の政治的混乱から素早く立ち直ってきた回復力を持っている社会である。」と強 調。「国際社会に対してタイへの積極投資を呼びかけ、国際社会の一員として12月に国内で開催さ れるASEANサミットの成功に向け最大限の努力を傾ける。」と発言。
それまで、「首相は家族とともにすでにクルングテープを離れ、チエンマイに避難した。」との噂 が流れていた。
保健省が発表したところによると、今回の 警察による国会議事堂前に集まっていたデモ隊の強制排除で、催涙ガスによる目の異状を含めた負 傷者数は合計437人。うち73人は重傷で現在入院治療中。
タイ国鉄(SRT)は、今回の警察と反政府組織デモ隊との衝突が国鉄の業務に影響するよう なことはないと発表。09月に多数の職員が病欠と偽り反政府デモに参加、「業務に支障が出て以来 、SRTではデモへの参加は勤務時間外に限定、違反者は懲戒処分となる規則が設けられた。」という 。
首都圏の路線バスを運営するバンコク大量輸送公社(BMTA)の労組も通常通り業務を行うと明言。 しかし、タイ港湾公社(PAT)の労組は、「デモへの参加は個人判断で。」としているが、「政府が デモ隊を力ずくで封じるようなことがあれば、労組としても強硬手段に出る準備がある。」と述べ ている。
タイ国際航空は通常通り業務を行っているほか、タイ空港社(AOT)はスワンナプーム空港および地 方空港の警備を強化。
民主党幹部のサーティット・ウォンノーントトゥーイ(野党国会対 策委員長)は、「07日に国会議事堂前を封鎖していた民主主義市民連合のデモ隊の強制排除を命じ 、結果として多数の死傷者を出したソムチャーイ首相兼防衛大臣を刑事告発する。」と表明。同日 中に党法務担当のターウォン・セーンニヤムが国家警察本部に対して刑事告発の手続きを行う予定 。
タイ国際航空は、「朝にパラン・プラチャーチョン党所属下院議員3人及び党員1人の搭 乗を拒否した国内線2便の機長や乗務員の処分を検討する真相解明委員会を結成した。」と発表。
タイ航空によると、「会社は政治信条等による搭乗拒否を認めておらず、今後社規に照らし合わせ て当該機長に対する処分が決定される予定だ。」という。
一方、チュラロンコーン病院の理事長は、07日に発生した警察と民主主義市民連合との衝突で負傷 を負った警察官に対する治療の拒否を宣言した医師に対する処分を講じる方針がないと確認。
これは、病院所属の医師3人が警察による過剰な手段を講じた強制排除行動に抗議するため、衝突 で負傷を負った警察官に対する治療の拒否を宣言した事を受けたもの。 因みに指3本を失う重傷を負った女性はチュラロンコーン大学獣医学部の講師で、父親はチュラロ ンコーン大学の医師で赤十字社献体センターの所長。また、チュラロンコーン病院の医師は「女性 の負傷の状況から小型榴弾が使用された可能性が高い。」と指摘。
情勢監視委員会は、07日に発生した2人の死亡 者、400人以上の負傷者を出した警察と民主主義市民連合のデモ隊との衝突に関する解明作業を進め るため、法医学研究所所長のポンティップ・ローチャナスナン♀を首班とする解明委員会を結成。

メテーとアンカナの死を悼む追悼集会 →


情勢監視委員会は、非常事態令の発令と同時に結成されたアヌポン陸軍司令官を委員長とし、空・ 海の司令官、国家警察本部長、関係省庁の次官級を委員とする委員会。非常事態令は既に解除され ている。
一方、07日に国会議事堂に隣接するチャート・ タイ党本部前で発生した白いチョロキー・ジープの爆破で死亡した男性が、これまでの調べでブリ ラム県の連合傘下団体幹部で連合に合流しているブリラム県選出元上院議員のカルン・サインガー ムの義弟の、警察中佐の階級を持つ元警察官、メティー・チャートモントリー(39)と判明。2005 年に東北部ブリラム県警・犯罪制圧課主任を辞め、PADブリラム支部の活動にブリラム県の連合傘下 団体の幹部として県内で開催される集会の手配等で中心的な役割を果たしていた他、クルングテー プの集会会場では自警組織を取りまとめていた。
メテーの妻によれば、「友人たちとともにデモに参加するため、06日に家を出た。」とのことだ。 爆発したチョロキー・ジープは、他のPADの構成員の所有。警察では、「所持していた爆発物が爆発 したため、メテーが死亡した。」とみている。なぜ他人の車の中にいたのかなどは不明。
また、07日夜に発生した首都圏警察本部前 の衝突で死亡した女性は、アサンプション大学経営学部出身の28歳(26歳は誤報か?)のアンカナ ・ラダッパンヤウットで、榴弾は胸郭から左腋の下まで40册呂、肺と心臓が破壊された。当日は 父親が運転する車で母親や妹と共に集会会場に到着後に衝突に巻き込まれた。この衝突で母親は重 傷を負ったが妹は難を逃れている。
アンカナが運び込まれたラマティボディ病院の医師は、「警察が発射した催涙弾による傷とは考え られない。」、「固く熱いものが高速で当たったことによる傷と思われる。火傷の痕跡もあった。 催涙弾ではこのような傷はできない。」との見解。アンカナは国会議事堂に程近いロイヤルプラザ からラマティボディ病院に搬送される途中で死亡。
連合の集会進行役によると、「母親は葬儀と治療が終了した後に再度連合の活動に合流する意向を 示している。」という。また、父親は、「娘は国のために戦い犠牲になった。」との声明を発表し 、政府からの補償を受け取る意向がないことを明らかにしている。 警察は、「脇に抱えるかバッグに入れていた爆発物が爆発して死亡した。」と主張。
午後民主主義市民連合の顧問弁護士のニティトン ・ラムルアは、07日に発生した警察との衝突で負傷を負った連合関係者6人や上院議員のロサナー ・トーシトラクーン♀等を伴い中央行政裁判所を訪れ、警察による過剰な手段を講じた排除行動を 禁止する仮処分を申請。現場で回収した爆発物や破片等を証拠として提示。刑事裁判所側は夕方ま でに仮処分申請の受理を決定。
ニティトンは、「警察は施政方針演説国会の開催を妨害する目的で国会議事堂前の路上を封鎖して いた連合のデモ隊に対して、最初に交渉による解決を図った上で、デモ隊が封鎖の解除に応じなか った場合は、放水によりデモ隊の排除に乗りだし、催涙弾の発砲は最終的な手段として残しておく べきで、また催涙弾を使用する場合は直接人体に向けずに発砲するべきだった。」と指摘。
07日早朝に行われた強制排除の際に発砲された催涙弾で負傷を負ったラジオ局チョーソーロー100の 記者によると、「警察は事前の警告なしに唐突にデモ隊に向け催涙弾を撃ち込んできた。」という 。
22時過ぎクルングテープのプラナコン区内のプラ チャーカセーム交差点にある交通警察派出所で2〜3回に渡る爆発が発生。爆発発生当時派出所内 は無人だったため、派出所のガラス等が損壊したものの人的な被害はない。
爆発が発生した派出所は、非常事態令発令のきっかけとなった民主主義市民連合と反連合派の反独 裁民主主義同盟との衝突が発生した前日の09月01日未明にも小規模の爆発が発生しており、この爆 発の際には同盟の人員動員や軍事教練に関与していると指摘されているカッティヤ・サワディポン 少将がタクシン元首相の顧問弁護団チームに所属する人物等を伴い所轄の警察署よりも早く現場に 到着していたのが確認されていた。初期捜査段階では爆発物は大型の爆竹状のものが使用されたと 見られている。
10月09日(木)01時前民主主義市民連合が集会活動 を展開している首相官邸に近いチャマイマルチェート橋付近で2回に渡る爆発音が発生。大型の爆 竹が使用されたと見られる。
また、この爆発に絡んで、茶色の服を着た若者2人組が大型の爆竹に火をつけているところが目撃 されていた他、爆発発生後にバイクで連合の集会地であるマカワーン・ランサン橋付近を走行中だ った不審な男が連合の自警組織員により身柄を確保されている。男は所持品等から反独裁民主主義 同盟の戦闘部隊「タークシン王戦闘隊」に所属する37歳の男と見られ、右足指の一部が吹き飛ばさ れる負傷を負っていた。大型の爆竹に着火した際に負傷を負ったと見られるが、男は「バイクが転 倒した際に負傷を負ったと主張。男が所属していると見られる戦闘部隊の軍事訓練にカッティヤ・ サワディポン少将が関与していると指摘され、男が所持していた戦闘部隊の集合写真にも少将の姿 を確認する事ができた。
この爆発を受け連合は、集会会場周辺の警戒を強化し攻撃に備えるよう集会参加者に呼びかけた。
また、02時過ぎにもテーウェート方面から複数回に渡る爆発音が聞かれたが、発生地点に関しては 確認されていない。
08:40反タクシン派の実業家として知られ、タクシ ン政権と対峙していた当時の民主主義市民連合の集会の演台に立ったこともあるエーカユット・ア ンチャンブットが、インドネシアのバリに向け、スワンナプーム国際空港を離陸する予定だった TG431便の機長から搭乗を拒否されていた事が明らかに。
エーカユットによると、「搭乗しようとした際に機長からドアはもう閉められているとして搭乗を 拒否されると共に預けたバゲージは既に機外に降ろしてあると宣告された。」という。
タイ国際航空側は、政治信条や個人的な感情を理由に機長が搭乗を拒否する事を禁じているとして 、前日にパラン・プラチャーチョン党所属下院議員3人と党員1人の搭乗を拒否した国内線の機長 2人を停職処分にし、処分を決めるための解明委員会を設置した事を明らかにしていた。
昼前刑事裁判所控訴法廷は、民主主義市民連合 (PAD)9幹部に対し国家反逆罪等5件容疑で発行されていた逮捕状から、最高死刑の重罪である国 家反逆罪など3件(国家反逆罪、国家反逆準備罪及び当局の中止命令に従わなかった容疑)を除外 、容疑の取り消しを命じる決定。騒乱罪(最高禁固7年)などは、10人以上の者を煽動動員した容 疑に関しては有効。
この決定に先立ち連合幹部は国家反逆罪の容疑が取り消された場合は自ら警察に出頭する意向を示 していた。PADの幹部7人は警察に出頭しすでに逮捕され、拘留中のチャムロン元クルングテープ都 知事ら2人は保釈を申請する見通し。
PADのデモ隊は08月下旬にクルングテープの首相官邸や国営テレビ局、南部プーケット空港などを襲 撃し占拠。以来、首相官邸に数千人が居座っている。幹部は首相官邸から外に出ず逮捕を免れてい たが、10月に入り、チャムロンら2人が外出し逮捕された。
サマック前首相が憲法の副業禁止規定反で09月09日に失職して以来、PADの活動は当面の目標を失い 沈滞していたが、チャムロンの逮捕で一気に火がつき、10月07日にデモ隊が国会を包囲。警官隊と 衝突し2人が死亡、400人以上が負傷する事態となった。
昼過ぎ刑事裁判所は、国家反逆罪等で身柄を拘束 されクルングテープ特別刑務所に拘置されていた民主主義市民連合幹部のチャムロン・シームアン 少将(クルングテープ都知事・元副首相、73)とチャイヤワット・シンスウォン元工業相(59)の 仮釈放を認める決定。
連合は1人あたり10万Bの保釈金の代わりに上院議員(任命制)のアノータイ・ルティパンヤーウ ォンの上院議員としての身分を担保に差し出した。
刑事裁判所控訴法廷が逮捕状から国家反逆罪等の容疑を取り消す決定を下した事を受け、首都圏警 察本部に出頭する意向を表明している連合幹部7人に対しても同様に仮釈放が認められるものと見 られている。
ソムチャーイ首相は、07日に発生した2人の死亡者、400人以上の 負傷者を出した警察の強制排除行動をきっかけとした警察と民主主義市民連合の衝突の真相解明委 員会と衝突により負傷を負った者に対するケアーや補償について検討する委員会の2つの委員会を結 成する方針を明らかに。
特に衝突関連の解明委員会では、「死傷者を出すきっかけとなった過激な手段を講じた者・集団を 特定する事をも視野に入れている。」という。ソムチャーイ首相によると、何れの委員会も政府以 外の外部の者で構成される予定で、一両日中に正式に発足する見通し。
08日午前にクルングテープ発のタイ国際航空国内便で、機長が最大与党パラン・プラチャ ーチョン党(PPP)の下院議員3人の搭乗を拒否した。タイ航空は、この機長を無期停職処分とした 。
タイ軍の実権を握るアヌポン陸軍司令官が反タクシン派からクーデターに踏み切るよう圧 力を受けている模様。アヌポン司令官はタクシン政権を追放した2006年のクーデターに深く参画し 、翌年、タイ軍の事実上のトップである陸軍司令官に就任。しかし、その後反タクシン派と微妙な 距離を置き、2007年末の総選挙で発足したタクシン派政権では度重なる政治危機にもかかわらずク ーデターの可能性を否定。
民主主義市民連合(PAD)のデモ隊と警官隊が衝突し2人が死亡した07日の事件でも、状況に強い懸 念を示したものの、クーデターは改めて否定。クーデターを要求しているPADはアヌポン司令官を「 裏切り者」と呼び批判を強めている。「軍部首脳や部下は、アヌポン司令官が問題解決に乗り出す なら、これを全面的にバックアップする姿勢を示している。」という。
反タクシン派は2006年のクーデターで、PADの街頭デモで騒乱を巻き起こし、これを理由とする軍事 クーデターで政権を奪取。「民政復帰に向けた総選挙で反タクシン派の民主党が勝利する。」とい うシナリオを描いていたとみられるが、最後の選挙の部分でタクシン派が勝ち、計画がご破算。PAD は、デモからやり直しを図ったが、アヌポン司令官がクーデターに応じないため、また筋書きが狂 ったようだ。
タイのメディアによると、アヌポン司令官は08日、プレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)に 呼ばれ議長宅を訪れ2時間にわたり話し合った。プレム議長は、「現在のような状況では、何者か が自分たちの利益のため、対立を煽ろうと事件を仕掛ける恐れがある。」と心配している。プレム 議長はタクシン派が2006年クーデターの黒幕とみなす人物で、誕生日には軍幹部がそろって議長宅 を訪れるなど、軍に強い影響力を持つ。また、PADの最高幹部は議長の首相時代の秘書であるチャム ロン元クルングテープ都知事。司令官は議長に会ったこと自体を否定しているが、時期が時期だけ に様々な憶測が流れている。
タイ1の名門大であるチュラロンコーン大学の 教員、学生、付属病院の医師、看護婦ら数百人が、警察による反政府デモの鎮圧に抗議し、クルン グテープでデモ行進。
中央行政裁判所は、首相及び警察に対し強制排除の際には国際基準に則った手段を講じる よう命じる仮処分命令。
これは、7日に警察が発砲した催涙弾により負傷を負った民主主義市民連合関係者6人がソムチャー イ首相やパチャラワート国家警察本部長、国家警察本部、首都圏警察本部を相手取り必要以上の過 剰な手段を講じた強制排除を禁止する仮処分を申請していたもので、中央行政裁判所は、首相及び 警察に対して強制排除にあたっては国際基準に則り温厚な手段から段階的に強行的な手段を講じる よう命じた。
夕方民主主義市民連合幹部のチャムロン・シーム アン少将は、「警察は強制排除行動の際に催涙弾以上の破壊力のある火器を使用していた。」との 考えを示し、「警察が殺傷力のない催涙弾のみを使用したと主張するのであれば、まず国民の前で ソムチャーイ首相を標的にして催涙弾を撃って安全性を実証するべきである。」と指摘。
これは、仮釈放された際に記者団に語れたもので、夜から連合の集会に合流する予定。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーン グクンは、首相官邸を占拠中の数千人に及ぶデモ隊を前に、「警察当局による過剰なデモ隊強制排 除に抗議するため、13日午前09時、国立競技場から警察庁本部に向け大規模なデモ行進を行う。」 と発表。
「PADでは現在、『死亡した女性が爆弾を所持していた。』とする警察の虚偽の発表に対し訴訟を起 こす準備を進めている。」とのこと。連合を中傷すると共に嘘の情報を垂れ流し警察の誤った行動 を隠蔽しようとしている国家警察本部副報道官のスラポン・トゥワントーン警察中将に対し法的措 置を講じる方針。 一方、件のスラポン警察中将は、夕方、警察官が拳銃を取り出し連合に向け発砲しようとしている 映像が公開されている事に関し、「問題の拳銃を構えている人物は警察とは無関係の人物であると したこれまでの見解を翻し、小型トラックで突進してくる連合を阻止するためやむなく拳銃を構え ていたとの見解。
アムポン元警察庁科学捜査課長は、 警察が使用した催涙弾について「事実を隠蔽している疑いがある。」と指摘。
警察は先の記者会見で、「デモ隊強制排除に使用された米国製催涙弾が大怪我や死亡につながるこ とはない。米国製は、催涙ガスが緩やかに吹き出すタイプである。」と説明。だが、アムポンは、 「警察には他の催涙弾もあり、これが使用された可能性がある。支那製のものは、発射後のスピー ドが秒速60mに達し、近くで爆発すれば死亡する可能性もある。」と発言。
一方、ラマティボディ病院は、「デモ隊のうち8人が足を吹き飛ばされ、1人が失明した。」と発 表。また、チュラロンコーン大学付属病院の医師によれば、強制排除の現場には、「『人に向けて 発射すると負傷、死亡する危険性がある。』と書かれた催涙弾の注意書きが複数落ちていた。」と いう。
警察によるデモ隊強制排除の責任をとる形で先に副首相を辞任したチャワリット元首相( 元陸軍司令官)は、「現状打開には軍事クーデターしかない」と述べた。
チャワリットはさらに、「クーデターを起こすことができるかどうかは、アヌポン陸軍司令官の決 断にかかっている。クーデターで現政権を追放した後は、速やかに暫定政権を設置して政治問題の 解決に取り組んでほしい。」と訴えた。
これまでのところ、アヌポン司令官は、「軍は中立」との態度を崩しておらず、軍が政治に介入する ことに慎重な姿勢を示している。
だが、チャワリットによれば、「総選挙を行ったところで、タクシン派政権が再び誕生し、反政府 勢力が反発する事態が繰り返される可能性が強い。このため、軍事クーデターで現状を打開する以 外に手立てはない。」また、副首相として政府とPADの交渉の準備を進めていたチャワリットは、 PAD幹部チャムロンとの話し合いの経緯について、「反逆罪などの容疑が取り下げられれば、PADは 09日にも政府官邸の不法占拠を中止する予定だった。そして、11日にはビッグイベントも企画され ていた。しかし、このプランも、警察によるデモ隊強制排除で水泡に帰した。」と憤りを露わにし た。
10月10日(金)10時過ぎ騒乱目的で人員を動員した 等の容疑で逮捕状が発行されている民主主義市民連合幹部9人の内6人の幹部が首都圏警察本部ナ ーンルン署に出頭。
警察は、罪状開示を終えた後、昼前までに上院議員3人の議員としての身分を担保に容疑を否認し ている6人全員の保釈を認めた。
9人のうち、チャムロン・シームアン少将とチャイヤワット・シンスウォンは、既に逮捕され、前 日に保釈されており、また民主党所属議員として国会開会中の不逮捕特権があるソムキアット・ポ ンパイブーンは、10日出頭した幹部6人に遅れて警察に出頭。
民主主義市民連合(PAD)は、13日朝、クルングテープのタイ警察 本部前で大規模なデモを行う計画。警察本部は日本人観光客も多い都心のショッピング街にあり、 在タイ日本大使館が注意を呼びかけている。 PADは13日午前09時にタイ国立競技場付近に集合し、大規模ショッピングセンター、セントラルワー ルドの対面にある警察本部までラマ1世通りをデモ行進する予定。進路上にはMBKセンター、サイア ムパラゴン、伊勢丹といった人気ショッピングセンターがある。
ソムチャーイ首相が来週から予定されていた東南アジア諸国連合加盟5ケ国の歴訪をキャ ンセル。
当初ソムチャーイ首相は12日から13日の日程でラオス及びカンボジアを訪問、ビルマを15日、シン ガポールを17日、インドネシアを22日に訪問する予定になっていた。
今回のキャンセルについてナタウット政府報道官は、「激化している政治情勢を緊密に監視する必 要があるためで、クーデターの噂が広がっている事とは無関係である。」と説明。
検事総局は、党幹部が選挙違反に問われたパラン・プラチャーチョン党に対する解党を憲 法裁判所に提訴。当時副党首だったヨンユット・ティーヤパイラットが買収で選挙違反が確定して いた。
憲法裁判所が党の解党を命じた場合、サマック前首相やソムチャーイ首相を含む37人の当時党幹部 が向こう5年間に渡り被選挙権を剥奪されることになる。連立与党では、党幹部が選挙違反に問わ れた第2党のチャート・タイ党と第4党のマッチマー・ティパッタイ党の2党は、既に検事総局が 解党訴訟を憲法裁判所に提訴済み。
夕方アヌポン陸軍司令官は、ch3のニュース番組の 中で行われたインタビューの中で、「07日に発生した死亡者2人、負傷者400人以上を出した警察に よる民主主義市民連合のデモ隊の強制排除行動の際に過剰な手段が講じられていた。」と指摘し、 「強制排除を命じた政府は強制排除によって生じた結果に対して全責任を負うべきである。」との 考えを示した。
その上で、アヌポン陸軍司令官は、「決して政府にプレッシャーを与えるつもりはない。」と断っ た上で、「政府自身がよく承知している国内情勢安定化のために最善となる方法で責任を取る姿勢 を国民に示すべきである。」と発言。
一方、各界からクーデター圧力がある事に関しては、「先のクーデターで憲法改正をもってしても 旧政治勢力の復権を阻止できなかった事を我々は学んできている筈である。新たな集会を呼ぶだけ のクーデターは問題の解決には繋がらない。」と語り、あらためてクーデターを否定。
また、チャワリット元首相がバンコクポスト紙との独占インタビューの中で、「クーデターのみが 唯一の解決方法である。」と、陸軍に対して実権の掌握を促す発言をしていると伝えられている事 に関し、「軍部に口出しする前に元首相が副首相として参加した06日夜の緊急閣議の際に誰が強制 排除を命じたかについて自分自身の考えを整理する事が先決である。」と指摘。チャワリット元首 相の発言は10日夜現在英字新聞であるバンコクポスト紙でしか確認できず、またチャワリット元首 相が公式に紙面に掲載された発言を認めていないため、紙面に掲載された発言の真偽を疑う声もあ る。
民主主義市民連合のスリヤサイ調 整役は、「13日から14日にかけて元内務省警察局副局長のサーン・ブンナーク警察大将を長とする 1000人の志願者が首相官邸開放のために襲撃をかける恐れがある。」と警戒するよう呼びかけた。
これは、午後にサーン警察大将が、実際に07日の強制排除行動に参加した警察官を含む1000人の志 願者を集め、「首相官邸の開放に乗り出す。」と宣言。スリヤサイ調整役によると、「サーン警察 大将は官邸内に破壊力のある兵器が保管されているとの大義名分を掲げ国民同士を衝突させる事に より、イギリス政府に対して亡命を申請しているタクシン元首相に有利な状況を作り出すことを意 図している。」という。
親政府系・反連合系の反独裁民主主義同盟は、12日に集会地であるクルングテープのサナ ームルワンで大規模集会を開催を発表し、「2〜3日中に民主主義市民連合が占拠し集会活動を展 開している首相官邸に襲撃をかける。」と表明。
同盟は、軍事訓練を受けた屈強な男性30人強で構成された戦闘部隊、「タークシン王戦闘隊」を組 織しており、襲撃の際には同部隊が中心的な役割を果たすものと見られている。 この発表に先立ち、かつてソンティ・リムトーングクンと親密な関係にあった元警察局副局長のサ ーン・ブンナーク警察大将が、近日中に戦力を集め首相官邸の開放に乗り出す方針を明らかにして いた。サーン警察大将によると、「開放行動は、旧知のソンティとの関係を利用し平和的な手段を 旨に行う。」という。
一方、これに先立ちソンティは、「今後親政府・親タクシン派による放火や爆破等の不穏な動きが 激化するとの見通しを示し、軍が国民またはタクシン元首相何れのために実権掌握に乗り出すか注 視していく必要がある。」と発言していた。
10月11日(土)ウドンタニー県の親政 府派団体を取りまとめるクワンチャイ・プライパナーは、「1万人を動員して民主主義市民連合が 占拠している首相官邸を襲撃する。」と発表。
クワンチャイは、ウドンターニー県県都内で発生した連合との衝突を煽動した人物。「今後先に官 邸の開放に乗り出すと宣言しているサーン警察大将やチエンマイ、シーサケート県内の新政府派団 体と協調して官邸の開放行動に乗り出す。」としたが、日程については明確にしなかった。
一方、元ウドンターニー県選出タイ・ラック・タイ党選出下院議員のスラチャート・カムナーンシ ンは、「連合幹部のソンティ・リムトーングクンに対抗するため40万人の人員を動員してサナーム ルワン、またはラーマ5世像前に集合をかける。」と表明。
親政府・反連合派の反独裁民主主義同盟は、「12日から14日にかけて大規模集会を開催す る。」と発表。
しかし、10日の集会の時点では、2-3日中に首相官邸に襲撃をかける方針を明らかにしていた同盟は 、「今回の大規模集会では街頭デモ等の大規模行動を行う予定がない。」また、ウドンタニー県の 親政府団体を率いているクワンチャイ・プライパナーが1万人の人員を動員しサーン警察大将の戦 力に合流して首相官邸の解放行動に出る事を明らかにしている事に関し、自らの弟が親政府団体に 幹部として参画しているティーラチャイ農業・協同組合副大臣は、「ウドンタニー県の親政府団体 が首相官邸の開放行動に合流することはない。」との考えを示している。
副大臣によると、「県内の住民にヒアリングを行った結果、住民の多くが情勢を最悪化させること に繋がるとして、官邸の解放行動に合流することに難色を示している。」という。
一方、反独裁民主主義同盟(DAAD)は11日にノンタブリー県ムアントーンタニーのサンダードーム で開催したイベントに全国から約1万人の支持者を集め組織の潜在力を誇示。このイベントは、政 府広報局直系のNBTでサマック前首相の肝入りで放映が開始された政府翼賛・反政府派攻撃を目的と した番組「本日の真相」の番組進行役のウィーラ・ムクシポンやナタウット政府報道官、パラン・ プラチャーチョン党所属下院議員のチャートゥポン・プロームパンの旧同盟PTV系3幹部とタイアッ プして開催されたもので、不敬罪に問われ首相府大臣を辞任したチャクラポップ・ペーンケーなど が演壇に立ち、ソムチャイ政権の正当性を力説。「政府がPADによる不当な批判にさらされている。 」と訴えた。反独裁民主主義同盟(DAAD)は、一昨年09月のクーデター後に軍部が設置した暫定政 権を独裁政権と批判する活動を展開した親タクシン団体。
10月12日(日)民主主義市民連合幹部 のピポップ・トンチャイは、「予定通り13日朝09:00に国立競技場前を出発し、国家警察本部前で2 人の死亡者、大量の負傷者を出した07日に行われた強制排除行動の際に過剰な手段を使用した警察 関係者の処分及び全責任を負うべきソムチャーイ首相の辞任を要求する抗議活動を展開する。」と 発表。
また、12日から14日にかけてサナームルワンで大規模集会を開催する方針を明らかにしている親政 府派・反連合派の反独裁民主主義同盟が連合の抗議行動を阻止するため国家警察本部前に集結する 計画を表明していることに関しては、「相手が仕掛けてこない限り平穏・無血で抗議活動を展開す る方針である。」とした上で、政府に対して同盟と一心同体であると誤解されないためにも衝突が 発生しないよう必要な措置を講じるよう要請。
ピポップによると、「同盟が国家警察本部前に集結した場合、警察関係者が同盟関係者に扮して情 勢の煽動に乗り出す恐れがある。」という。 更に、軍部に対し、「連合は軍がクーデターを実行することを欲したことは一度もなく、『国民を 守るべき立場を堅持し、国民に対し暴力的な手段に出た政府に対する姿勢を明確にせよ。』と主張 してきた。」とした。
法務省科学捜査研究所所長のポンティップ・ローチャナスナン♀は、「07日の警察による 強制排除行動の際に負傷者が出た地点で回収された300以上の証拠品を調査した結果、複数箇所で回 収された証拠品から爆発性物資であると疑われる成分が検出された。」と発表。「引きつづき詳細 な調査を行った上で結論づけたい。」という。
一方、国家警察本部のパチャラワート本部長は、07日に行われた強制排除行動に関する真相を解明 するため国家警察本部内に4人の委員で構成された解明委員会を設置した事を明らかに。本部長に よると、「委員長にはチュラロンコーン大学副学長のチッター・セーンスパンを据え、また作業チ ームにはポンティップも名を連ねている。」という。
午後法務省中央科学捜査研究所のポンティップ・ ローチャナスナン♀所長は、陸軍の施設で、警察がデモ隊排除に用いたとされる催涙弾などをすべ て実際に使い、実射検証。支那製の催涙弾が発砲式、手投げ式何れも最も破壊力があることが明ら かに。
「支那製の催涙弾を実射した際に、破裂の衝撃で発砲式で直径8cm、深さ3cm、手投げ式で直径16cm 、深さ5〜8cmの穴が地面に開いていたことが確認され、また、破裂による衝撃を体でも感じる事が 出来た。」という。
また、爆発の残滓を検査。その結果、「催涙弾発射に使われた擲弾筒の射撃残渣が警察機動隊によ るデモ隊強制排除の負傷者の衣服や傷から採取したものと同じだった。」と明らかに。これは、催 涙弾が大怪我をもたらした可能性を示すもの。「さらに詳しい検査を行う必要があるため、最終的 な結果が出るのは数日後になる。」とのことだ。
夕方反独裁民主主義同盟(DAAD)は、13日09:00に 国家警察本部前で抗議活動を行うと明らかにしている「民主主義市民連合のデモ隊を阻止するため 人員を動員し国家警察本部前に集合をかける積もりはない。」、首相官邸の解放行動に乗り出す方 針の元警察局副局長のサラーン警察大将に反対を表明。12日から14日にかけて開催される大規模集 会では、「10月14日から35周年」をキーワードに、「クーデターでは問題を解決する事が出来ない 、選挙で選ばれた政府を支持するとする同盟のスタンスを訴える方針である。」ことを明らかに。
また、同盟は、07日に発生した強制排除行動の際に死亡した連合のデモ隊に所属する女性が、自ら が所持していた爆発物により死亡した疑いがあるとして、15日10:00に国家人権委員会を訪問し調査 を要求する方針。
同盟によると、クーデター発生直後に、クーデターに抗議するためにタクシー車両で戦車に突進し 、その後自殺したタクシー運転手の偉業を称えるために今月29日から31日にかけて再度大規模集会 を開催する予定。
先に、首相官邸の解放行動に乗り出す方針のサラーン警察大将は、13日の警察の日にあわせて抗議 活動を展開する連合に抗議するため、13日朝05:00に白い服を着て警察の日の記念式典が開催される 国家警察本部前に集まるよう現役・退役の警察関係者に訴えた。
20:30過ぎソムチャーイ首相は、生放送された約15 分間に渡る特別放送の中で、「問題の解決に繋がるのであれば辞職や解散に応じる用意はあるが、 長期的、短期的視野にたって何が最善の解決策になるか模索する必要がある。」と、現状では辞職 や解散に応じる考えがないことを確認。
また、放送の中で首相は、国民の全てから受け入れられる憲法改正を実現させるため、引きつづき 国民参加を得た憲法起草議会による憲法改正を前進させる方針。07日に発生した強制排除行動に関 する真相を解明するための委員会と強制排除行動による死傷者に対するケアー及び補償方針を決定 するための委員会の2つの委員会を結成する事を確認。
さらに、「意見や政治的な対立問題以外に、外国を震源とする通商や雇用、観光、株式市場、農産 品価格等に深刻な影響を与える1997年に経験した時と同様な経済危機に我が国が直面している。」 と、国民に対して一致団結し来るべき危機に対処するよう訴えた。
民主主義市民連合幹部のソンティ ・リムトーングクンは、13日予定されていた国家警察本部前での抗議活動を2〜3日延期させる方 針を明らかに。ソンティによると、この延期措置は14日に強制排除行動で死亡した2人の葬儀を優 先するためという。葬儀にはPAD幹部全員が列席する予定。
なお、PADは14日に警察庁本部へのデモをいつ決行するかを明らかにする。
ソムチャーイ首相は、元最高裁判所副裁判長、元最高行政裁判所判事のプリーチャー・パ ーニッチャウォンを2人の死亡者、400人以上の負傷者を出した07日に行われた警察による強制排除 行動の真相解明委員会の委員長に任命した事を明らかに。
強制排除行動による死傷者に対するケアー・補償方針を決定する委員会に関しては、副首相のチャ ワラット・チャーンリーラクンが委員長に就任。
「タクシン元首相は先に、義弟であるソムチャイ首相への批判を和らげるため、外交旅券 を返却することを決め、これを首相に伝えた。」と国外通信社電としてタイの各メディアが伝えた 。タイではこれまで、赤パスポートと呼ばれている外交旅券は首相離任後も所持が認められていた 。
タクシン元首相の外交旅券は、一昨年09月のクーデター後に設置された前暫定政権下で無効とされ たが、今年02月に誕生したタクシン派サマック政権によって無効が取り消された。だが、裁判中の 国外逃亡でタクシン元首相に逮捕状が出たことから、反政府勢力は政府に対し外交旅券失効の要求 を強めていた。
外交旅券返還の日時等に関しては明らかにされていないが、バンコクポスト紙は、ラチャダーピセ ーク通りの国有地不正収容疑惑に対する最高裁判所の判決が下される今月21日に返還される可能性 があると報じている。
「タクシン元首相夫妻の政治亡命が認められた場合、所持しているパスポートはイギリス当局によ り差し押さえられることになる。」という。有力亡命先と見られているイギリス連邦に属するバハ マのメディアは、タクシン夫妻が法律顧問団を通じてニュー・プロビデンス島内での土地投資関連 の話を進めている事を確認し、「ヒューバート首相が検事総局及び法務省関係者に対してタクシン 元首相夫妻にバハマの特別旅券を交付する事が可能であるか検討するよう要請した。」と報じてい る。
10月13日(月)法務省科学捜査研究所 所長のポンティップ・ローチャナスナン♀は、「警察が強力な爆発性物質を使用した支那製の催涙 弾を強制排除行動に使用した事が、民主主義市民連合のデモ隊に参加していた女性の死亡原因にな った。」と結論づけた。
07日に行われた強制排除行動により死亡したアンカナー・ラダップパンヤーウット(28)の火葬は 、シリキット王妃の主催で16:00から執り行われる予定。
ポンティップによると、「強制排除行動の際に使用された支那製の催涙弾は爆発性物質RDXが使用さ れた、国外では兵器と見なされデモ隊の排除行動に使用される事がない。」という。また、「強制 排除行動に関与した警察関係者は支那製の催涙弾の破壊力を知らずに使用していた可能性が高く、 今後、誰がどの様な経緯で支那製の催涙弾を調達し、またあらかじめ当該催涙弾の破壊力を認識し ていたか調査する必要がある。」という。
選挙委員会は、パラン・プラチャーチョン党所属チエンマイ県第3地区選挙区選出下院議 員のプラシット・ウィティナンチャイに対して再選挙への出馬が認められないレッドカードを、チ ュラパン・アモンラウィワット、プア・ペンディン党所属パッターニー県第2地区選挙区選出下院 議員のニムクター・ワーバー、ユサリー・スーサローの3名に対して再選挙への出馬が認められる イエローカードを発行する決定。また、ナコンパノム県選出上院議員のウィタヤー・インラーに対 してイエローカードを発行する決定。今後最高裁判所の最終判断を仰ぐことになる。
カンボジアのフン・セン首相は、タイ軍がカンボジア国境を侵犯しているとして、「カオ プラウィハーン遺跡に近い国境線に展開しているタイ軍の24時間以内の撤退を要求し、撤退しなか った場合には宣戦布告もあり得る。」と最後通牒。
これは、タイのソムポン外務大臣を交えた外相級会談終了後に語れたもので、この発言に先立ちソ ムポン外務大臣は、今回の協議で国境協議を再開させることで合意に至り、21日から24日かけてカ ンボジアのシェム・リアップで現政権誕生後初となる国境協議が行われる事を明らかにしていたが 、その後カンボジアのホー外務大臣が、「タイから明確なサインが示されない限り今回の会談は失 敗に終わったと言わざるを得ない。」と発言。 フンセン首相は発言の中で、「タイ軍が13日朝に拠点を設置した国境線エリアはカンボジアの死活 に関わる重要な地点である。」と指摘し、「本日の夜または翌日(14日)までにタイ軍が撤退しな い場合は戦線を布告する。」と発言。フンセン首相によると、「タイ軍はカンボジア軍が展開して いる地点から僅かに30mしか離れていない地点に拠点を設置している。」という。タイは政権を握 るタクシン元首相派と反タクシン派の対立で政治機能が麻痺しており、カンボジアはこれを好機と みて、国境問題で攻勢に出た模様。
16時過ぎノンタブリー県バーングルワイ郡内にあ る寺院内で、シリキット王妃の主催で執り行われた、07日の強制排除行動の際に警察が発砲した支 那製の催涙弾により死亡した民主主義市民連合支持者のアンカナー・ラダップパニンヤーウットさ んの葬儀に、王妃自らがチュラーポン王女と共に列席。
また、葬儀にはブンサーン前国軍司令官やアヌポン陸軍司令官を始めとする三軍の長を始めとする 軍高官、枢密院評議会議員、民主党のアピシット党首や副党首のアピラック・ゴーサヨティン(ク ルングテープ都知事)等の党幹部や所属議員、ロサナー上院議員や会計監査院のチャールワン・メ ーンタカー♀等も列席。
王妃はアンカナーさんの父親に、アンカナーが「良い子で、国を助け、王室に忠誠だった。」と話し たほか、帰り際にソンティに笑顔で声を掛けた。
王妃とチュラポン王女が帰った後、アヌポン陸軍司令官が列席を終え帰路に就く際に、列席してい た連合関係者から、「軍は国民のために働いているのか。」と問いかける怒声が飛び交い、列席者 に詰め寄られ、警備員に護られて帰りの車に乗り込んだ。
夕方フアヒンにあるプミポン国王(ラマ9世)の 離宮を訪れ、国王との謁見。ドン・ムアンの仮首相官邸に到着したソムチャーイ首相は、「国王に 拝謁した際に激励の言葉を貰った。引きつづき首相の職務に邁進する。」と語り辞任する考えがな いことを明らかに。
ソムチャーイ首相は、「13日の謁見は歴代の首相がやってきた定例の情勢報告のためのものだった 。」、「謁見の際の国王の発言内容に関しては語ることが出来ない。」として明らかにしなかった 。
10月14日(火)昼までソムポン外務大 臣は、「カオプラウィハーン遺跡周辺の国境線に展開しているタイ軍を撤退させない。」と言明。
これは、カンボジアのフン・セン首相が宣戦布告をちらつかせながら24時間の期限を設けて国境線 に展開しているタイ軍の撤退を要求している事を受けたもので、ソムポン外務大臣は、「タイ領内 に展開している自国の軍の撤退を迫られるいわれはない。」と、「カンボジアは自分に対して国を 売れと迫っているのか。」とまで言い切った。
一方、ソムチャーイ首相は、「国境線情勢に関して協議を行うために午後に三軍の長を始めとする 関係当局者招集する。」と発表。
カオプラウィハーン遺跡周辺の国境線で最後通牒を出したカンボジア政府によると、「タ イ軍はフン・セン首相が設けた24時間の期限前に一部地域から撤退した。」と、「カンボジア軍が 掌握した。」と主張。
午後陸軍のサンスゥン報道官は、カ ンボジアのフン・セン首相によるカオプラウィハーン遺跡周辺の国境線からのタイ軍の撤退要求を 拒否し、引きつづき国境線周辺での軍の展開を継続を確認し、主権を守るために臨戦態勢を整えた 事を明らかに。
この方針は、国軍最高司令官から防衛大臣を兼務しているソムチャーイ首相に報告される予定。ま た、サンスゥン報道官は、万が一の事態に備えカンボジア領内に在住するタイ国民の国外脱出を支 援するための態勢を整えた事を明らかに。
タイのソムチャーイ首相兼国防相は撤兵を 否定。14日午後にタイ軍幹部と対策を協議した。
タイ政府は13日にソムポン副首相兼外相がカンボジアを訪問し、フン・セン首相らと会談したが、国 境問題で進展はなかった。
タイ外務省のタリット情報局長兼報道官は14日、「カンボジア首相の発言に驚いている。東南アジ ア友好協力条約に反し、国境紛争を平和的に解決するという国際的な規範にもそぐわない。」と批 判。カオプラウィハーン遺跡周辺で今月06日、タイ兵2人が地雷で足を失った事件を取り上げ、「 地雷が埋設されていたのはタイ領内だ。地雷が古いものかどうか現在調べている。」と述べ、カン ボジアが新たに地雷を埋めた可能性を示唆。
タイ憲法裁判所は、検察による与党3党の解党要請を受理。3党は 与党第1党でタクシン元首相派のパラン・プラチャーチョン(市民の力)党(PPP)、第2党のチャ ート・タイ党、第4党のマッチマー・ティパタイ党。いずれも昨年12月の下院選での選挙違反(票 買収)で党役員が当選取り消し処分を受けた。解党命令が出た場合、ソムチャーイ連立政権は崩壊 し、ソムチャーイ首相、サマック前首相、バンハーン元首相ら3党の役員全員が5年間の参政権停 止処分を受ける。
2006年以降の司法の流れをみると、3党が解党される可能性は高い。PPPは解党を見越して、受け皿 となる新党、プア・タイ(タイのため)党を設立。PPPの役員ではないスチャート財務相が先月、新 党党首に就任。
法務省中央科学捜査研究所のポンティップ所長によれば、「アンカナが胸部に重傷を負っ て死亡したのは、デモ隊に撃ち込まれた支那製催涙弾の爆発が原因。」との見方。
しかし、警察では、「支那製催涙弾は1995年に購入したが、すでに在庫はなくなっている」と説明 。このため、ポンティップ所長は、「何者かが警官隊に支那製催涙弾を供給した可能性がある。」、 「警察当局は強権発動を控える方針だったが、ある政治家からの圧力で強制排除に踏み切った。」 とのこと。
12日から14日の日程でクルングテープのサナームルワンで大規模集会を開催している親政 府・反連合派の反独裁民主主義同盟は、夕方、学生民主活動家等が民主主義のために戦った1972年 10月14日を記念し、21:00から民主記念塔に向けデモ行進を行う方針を明らかに。
元反独裁民主主義同盟PTV系幹部で現在NTVで放映されている政府翼賛・反政府派攻撃を意 図した番組「今日の真相」に出演しているパラン・プラチャーチョン党所属下院議員のチャトゥポ ン・プロームパンは、「11月01日にフワマークのラチャマンカラ国立競技場で予定されている番組 のイベントにサマック前首相が特別ゲストとしてステージに立つことを了承した。」と発表。チャ トゥポンによると、サマック前首相は一両日中に退院できる見通し。サマックには肝臓癌との噂が あるが、病院では詳しい病名について公表を控えている。
「今日の真相」のイベントは、事実上反独裁民主主義同盟とタイアップした親政府・反連合派の集 会と見られており、チャトゥポンによると、当日は5万から6万人の参加者が見込まれる。同番組 は、パラン・プラチャーチョン党のチャトゥポン議員、ナタワット政府報道官、ベテラン政治家ウ ィーラ・ムシカポンらがホストを務めている。
万が一、イベント開催までにクーデターが発生した場合は、サナームルワンに会場を移し抗議集会 に衣替えさせる予定。「13日夜に軍がクーデター実行に向けた準備を進めているとの情報を得てい る。」という。
暫定首相を2期務めたアーナン・パンヤラチュンは、「現在国内で発生している政治的対 立を解消する事が出来るのはタクシン元首相一人のみである。」との考えを示し、タクシンがタイ 政界から完全に手を引くべきという考えを示した。
アーナンによると、「全ての階層が政治情勢解決のために何をするべきか良く心得ていても、問題 の発生源を欠いた状態では解決は不可能だ。」という。
また、現在の政府の政治情勢の解決能力に関しては、「政府が解決に取り組むのに必要な独立性を 充分に確保できているのか見極めない限り答えることが出来ない。」とした。
アーナンは07日に起きた反政府デモ隊と警官隊の衝突の際に死亡したデモ参加者の男性の葬儀に出 席。男性の遺体は衝突現場で爆発炎上した自動車内で見つかり、爆弾テロとの関連が疑われている 。
アナン・パンヤラチュンについては、☞ こちらで詳細を既 述。
国家汚職防止取締委員会は、2人の死亡者、400人以上の負傷者を出した07日に行われた警 察による強制排除行動に関する真相を解明するため、ウィチャー・マハークン元判事を委員長とす る専門調査委員会の設置を決定。閣議では、負傷者への支援を検討する委員会を設置することが合 意されている。
今回の決定は、「警察による火器の使用が伴うデモ隊の鎮圧を命じた事が刑法に定められた職務遂 行義務違反に該当する。」として民主党の議員20人の訴えに伴い、ソムチャーイ首相及び国家警察 本部長の刑事責任の調査を要求した事を受けたもの。国家汚職防止取締委員会は、「初期段階では パチャラワート国家警察本部長、スチャート首都圏警察本部長及びアムヌワイ首都圏警察副本部長 を調査対象とし、ソムチャーイ首相とチョンラック国家警察副本部長に関しては、別途証拠等を検 討した上で調査対象に含めるか決定する。」とした。
これに対し、民主主義市民連合幹部のスリヤサイは、「警察に強制排除をさせた政府部内者が警察 に罪をなすりつけようとしている。」とし、「警察首脳に責任をとらせるのはトカゲのしっぽ切り 。」との見方。
民主主義市民連合(PAD)は、デモ隊強制排除に抗議して警察庁本部に大規模なデモをかけ ることを計画していたが、近く下院解散の可能性が出てきたことから、これを中止することにした 。
10月13日に予定されていた大規模デモは、強制排除で死亡した2人の葬儀のため延期されたが、PAD は、「日を改めて実施する。」としていた。
しかし、PAD幹部のピポップは、「近く大きな政治的変化が予想されるため、大規模デモの取り止め を決めた。この変化が、PAD提唱の『新しい政治』の導入を可能にするかを見極めたい。」と述べた 。10月21日には、国有地不正取得事件で最高裁がタクシン元首相夫妻に判決を言い渡す。
さらに、国家汚職制圧委員会は近日中に、カンボジアによるクメール遺跡、カオプラウィハーンの 世界遺産登録申請に関する閣議決定が合憲か否かの判断を下す見通し。ピポップは、「違憲なら閣 僚全員が失職する。そうなれば、ソムチャイ首相は辞任でなく下院解散を選ぶだろう。」との見方 を示した。
10月15日(水)朝第2地区国軍本部の ウィブーンサック本部長(中将)は、「アヌポン陸軍司令官がカオプラウィハーン遺跡周辺に展開 している軍に対し、カンボジアからの攻撃があり次第重火器を含む兵器で反撃するよう命じた。」 と発言。
また、国境線に展開しているスラナリー部隊の指揮を執っているカノック・ネートラカウェーサナ 少将に対し、「カンボジア領内に展開しているカンボジア軍の指揮官とコンタクトを取り、国境紛 争の平和的解決に向けた糸口を模索するよう指示した。」事を明らかにした。
疲労のため自宅で休養中だったソムチャーイ首相に面会した下院議員のチャオワリン・シ ッティサックシリは、07日に行われた強制排除行動の際に使用された催涙弾の殺傷力の調査を命じ られていた「法務省法医学研究所所長のポンティップ・ローチャナスナン♀の職務範囲を超えた発 言に対して不快感を示していた。」と発言。
チャオワリンによると、「ソムチャーイ首相は、『ポンティップの強制排除の背後関係についてま で言及したコメントは、強制排除の際に使用された催涙弾の殺傷力の調査を命じられていた職務範 囲を超えたものである。』と語り不快感を示していた。」という。
首相が不快感を示したとされるポンティップの発言要旨。
07日に行われた強制排除行動の際に使用された催涙弾の殆どが爆発性物質RDXを使用した兵器と見 なされている支那製のものだった。
¬閏膽腟岨毀穎合のデモ隊に参加していた女性の死因は支那製催涙弾の発砲によるもの。
7抻,1995年に調達した支那製の催涙弾は既に在庫が尽きていた。強制排除で使用された支那製 の催涙弾は警察が直接支那から調達したものではなく、何者かが支給していたものだった。
し抻‐總愽瑤賄初強制排除に反対していた。土壇場になって強制排除に乗りだした背景に、警察 上層部が拒否する事が出来ない政治家による政治的な圧力があった。その政治家がチャワリット副 首相(当時)ないしはゴーウィット内務大臣の事を指しているのかに関してはノーコメント。
ザ制排除行動の際に何故警察側は国境警備警察や機動隊等といった複数の部局に所属する戦力を 使用したのか?数発で充分なはずの催涙弾を執拗に発砲し、また、早朝に行われた強制排除で催涙 弾の破壊力を認識していたにも拘わらず、その後も催涙弾が使用され続けていたのは何故か?
今月07日、国会議事堂周辺で反政府デモ隊と警官隊が衝突し、デモ 参加者2人が死亡、400人以上が負傷した事件で、タイ警察は多数の死傷者を出す原因になったとみ られる支那製催涙ガス弾の破棄を決めた。問題の催涙弾は1993年に警察が購入したもので、米国製 などに比べ爆発力が強いことが確認された。
国家汚職防止取締委員会は、ソムチャイ首相に法務事務次官時代に職務怠慢があったか否 かの判断を下す見通し。具体的には、法務執行局の局長と副局長が犯した規定違反に対して何の処 罰もしなかったというもの。クロと判断すれば、ソムチャイ首相は、下院選候補の資格を規定した 憲法102条6項に抵触するため、当選無効・首相失職となる可能性が高い。
14:30過ぎカンボジア軍が重火器で攻撃し、シーサケート県カントララック郡内の国境線に展 開しているタイ軍とカンボジア軍との間で約10分間に渡り交戦状態。ライフルやロケット砲が使わ れ、15:45頃までに終結。

攻撃準備を整えるタイ軍 →

現場は、03日に両国軍間で銃撃戦、06日に地雷を踏んだタイのレンジャー部隊2人が負傷を負った 、カオプラウィハーン遺跡から西方に約2.5Km離れたプーマクアに近い国境線。タイ軍4人が負傷。
ナタウット政府報道官は、11月01日にフワマークで開かれる「今日 の真相」のイベントに特別ゲストとしてステージ上で講演を行う予定になっていた「サマック前首 相から講演をキャンセルさせて欲しいとの連絡があった。」と発表。
ナタウット政府報道官によると、「サマック前首相が講演を行う意向を担当医師に伝えたところ、 医師からまだ病院か自宅で静養が必要だとして許可されなかった。」という。
カンボジアのホー外務大臣は、「14:30頃にシーサケート県内の国境線で発生したタイ軍と カンボジア軍との交戦により、カンボジア軍に2人の死亡者が出た。」、カンボジア軍に投降して きた10人のタイ兵の身柄を確保した。」と発表。
ホー外務大臣によると、「投降した10人のタイ兵を手厚く扱っており、間もなくタイに身柄を送還 する予定だ。」という。
タイ軍は、10人の投降を確認しておらず、また、ホー外務大臣の発言に先立ち、カンボジア軍10人 が手を挙げてタイ軍に投降したとする報道と、タイ軍10人がカンボジアに投降したとする報道が錯 綜。
タイ軍に7人の負傷、カンボジア軍に1人の死亡、4人の負傷。
タイ軍は、国境警備の兵員を500人増強するとともに重火器を配備、「戦闘に対する準備が整った。 」と発表。
タイ政府は戦闘開始を受け、カンボジア在住のタイ人約1500人に避難勧告。また、タイ国 境に近いカンボジアのカジノを訪れていたタイ人客数百人がタイに帰国。カンボジアでは2003年に 大規模な反タイ暴動が起き、プノンペンのタイ大使館やタイ企業のオフィスが焼き打ちに遭った。
今回の戦闘について、タイ政府は、「カンボジア軍が先に発砲した。」と非難。カンボジアは、 「15日朝にタイ空軍機が領空を侵犯した。」と主張。
タイのソムポン副首相兼外相は、日本、支那、フランス、英国などの駐タイ大使と会談し、国境紛 争に関するタイの立場を説明。タイ外務省は、国連に抗議し、「遺跡周辺の国境未画定区域の領有 権について国際司法裁判所に提訴する用意がある。」と発表。
タイのソムチャーイ政権は反政府デモや政府・与党関連の裁判といった内憂に加え、カンボジアと の軍事衝突という外患を抱え込んだ。政権基盤は弱体化し、いつ崩壊してもおかしくない状況。
10月16日(木)武力衝突から一夜明け たタイ−カンボジア国境は、戦闘が休止したものの、両軍が睨み合いを続けている。国境検問所は 通常通り開いたが、人影は疎ら。カンボジアに滞在するタイ人約1500人のうち、反タイ感情を恐れ 14日以降、タイ外務省による退避勧告を受けて約570人が出国。タイ商工会議所のプラモン会頭によ れば、「領土紛争がエスカレートする恐れがあることから、カンボジア国内のタイ系企業の多くが 、警戒感を強めており、タイ人社員に帰国を指示したところも少なくない。」という。
タイ最大の工業コングロマリット、サイアム・セメントはすでにタイ人スタッフ20人全員をカンボ ジアから帰国させている。一方、通信大手サマート社は、カンボジアで通常通り業務を行っている が、事態悪化に備えているとのことだ。タイ国際航空は帰国者の移送のため、BKK−PNH線の 運航を続けている。
民主主義市民連合(PAD)は、17日10:00か らクルングテープのシーロム通りで07日に行われた強制排除の際の警察の非道ぶりを訴えるキャン ペーンを展開すると発表。数千人が参加し、周辺の交通が麻痺すると予想されている。

托鉢僧に喜捨するチャムロン夫妻 →

連合によると、17日10:00にルムピニー公園のラーマ6世像前に集合し、シーロム通りを南下する予 定。今月07日に起きたPADのデモ隊と警官隊の衝突の映像を保存した冊子やVCDを通行人に配布し、 中間所得層の支持拡大を図る模様。「その後ビジネスの中心地で同様なキャンペーンを展開する可 能性もある。」という。
最高裁判所政治家刑事案件部は、タクシン元首相の資産760億Bの差し押さえと国庫への没 収要求を受理し、12月25日に第1回目の審理を決定。これは、タクシン政権時代の不正案件の調査 を行っていた国家毀損行為調査特別委員会(資産調査特別委員会)の報告に基づき検事総長が、タ クシン元首相が首相在任中に関与した不正行為により不当に蓄財した資産の差し押さえと国庫への 没収を要求し最高裁判所に提訴していたもの。
国家汚職防止取締委員会は、「ソムチャーイ首相が法務省次官だった時代に裁判所用地の 土地競売絡みで刑事責任を問われた当時の法務省の官僚に対して懲戒処分を下さなかったことが職 務施行義務違反に該当する。」と結論。
「2000年にパトゥムターニー県内のタンヤブリー地方裁判所所有の土地を競売にかけた際に、徴収 するべき7000万Bの手数料を徴収しなかったことにより落札者に利益を供与したとして刑事責任を 問われた当時の法務省執行局局長と副局長に対し、当時法務省次官だったソムチャーイ首相が何の 処罰もしなかったことが職務遂行義務違反による国家毀損行為に該当する。」
報道によると、当時法務省次官だったソムチャーイ首相は、刑事責任を問われた2人に対し懲戒処 分を下さなかった代わりに、2人の疑惑を国家汚職防止取締委員会に告発した当時の裁判官に対す る処分を決めるための懲戒委員会を招集していた。国家汚職防止取締委員会がクロと判断すれば、 ソムチャイ首相は、下院選候補の資格を規定した憲法102条6項に抵触するため、当選無効・首相失 職となる可能性が高い。
夕方タイ軍は国境に近いシーサケッ ト県南部プムチョロル村で兵力を増強。第2地区国軍本部のウィブーンサック本部長は、カンボジ アとの約4時間に及ぶ協議で、15日に発生したような衝突の事態を避けるために当座の措置として 両国の軍が共同でカオプラウィハーン遺跡周辺の国境紛争地のパトロールにあたることで合意に至 り、21日に再度行われる国境委員会の場で詳細にわたった詰めの協議を行うことで合意に至った。 」、「両国軍共同によるパトロールにより、誤解による衝突を防ぐことが出来る。」という。
タイ外務省は、タイ兵士2人が06日に地雷を踏んで重傷を負った事件について、「新規に敷設され た地雷で、タイ軍が使用したことがない種類のもの。」と発表。「カンボジアが新規地雷の敷設を 禁じたオタワ条約に違反した疑いがある。」と、国連に調査を求める方針。
カンボジア軍幹部は、「タイが提案した国境の合同パトロールなど受けられない。タイ軍に対抗し て国境に増援する。」と語った。
アヌポン陸軍司令官は、ソンキッティ国軍司令官、カムトン海軍司令官、イティポン空軍 司令官、パチャラワート国家警察本部長と共にch3のニュース番組のインタビュー番組に出演。ソム チャーイ首相に事実上の辞任勧告を行った。従わない場合はクーデターに踏み切る可能性が高く、 タクシン元首相派の現政権は窮地に追い込まれた。
一部報道によると、今回の番組出演はアヌポン陸軍司令官以下4人の要請で実現したもの。
アヌポン陸軍司令官は、07日に継続的に行われた強制排除行動により2人の死亡者、400人以上の負 傷者が出たことに対し遺憾の意を表明し、「強制排除が実施される前まで戻る事が出来たら、指示 をした政府に対して抗議していただろう。」と語った。「強制排除が行われることは事前に知らさ れておらず、また、強制排除は直接政府から警察に指示されていたものだった。」という。
先の強制排除行動に対して責任を負うべき者は、「アヌポン陸軍司令官、パチャラワート国家警察 本部長共に一致して警察に対し強制排除を指示した政府である。」と明言。「アヌポン陸軍司令官 が首相だったらどの様な責任の取り方を取るか。」との問いに対し、「国民の血の上に立って存続 できた政府はない。」と、「辞任していたであろう。」と語り、政府に責任を取るよう強く求めた 。
アヌポン陸軍司令官は、サマック政権時代の09月02日に非常事態令が発令されて以来政府側から集 会勢力に対して対応を取るよう圧力をかけられていたが、「問題の解決に繋がらず、また民主主義 市民連合は整然と集会を継続している。」として拒絶していた事を明らかにし、「問題の解決に繋 がらない。」と軍事クーデターを改めて否定したが、 2006年09月のクーデター後の記者会見と同様 、軍・警察のトップ5が顔を揃えたことから、英字紙ネーションは、「テレビを通じたクーデター 」と報じた。
しかし、意見の異なる相手を攻撃するため王室を持ち出す行為が蔓延っている事に関し、「王室を 敬愛する者として厳然たる対応を取る。」とした。
09月02日に非常事態令が発令された際、新政府・反連合派の反独裁民主主義同盟の活動に関与して いるカッティヤ・サワディポン少将が、その前日に連合を襲撃したのは、当初から非常事態令発令 による軍の介入を意図したものだったことを明らかにしていた。
また、タクシン元首相一家との関係に関しては、士官学校時代に同期だった事でも知られるアヌポ ン陸軍司令官は、「一家内でタクシン元首相一家と面識があるものは自分だけで、イギリスに留学 中だった娘も既に帰国しており、留学中に同元首相一家と交流する事はなく、また、母親の葬儀の 際に同元首相から差し出された香典に関しても全て病院と寺院に寄付した。」と語った。
ソムチャーイ首相の自宅には番組後、ソムポン副首相兼外相、ヨンユット前下院議長といったタク シン派与党パラン・プラチャーチョン党(PPP)の幹部が駆けつけた。首相は、「憲法改正の筋道を 付けるまで辞任も下院解散もしない。」と粘る模様。軍、反タクシン派からの辞任圧力に加え、カ ンボジアとの武力衝突、米国発の金融危機など難題が山積し、政権維持は非常に困難な情勢。
タクシン派は司法からも厳しい追及を受けている。タクシン夫妻が権力乱用、脱税などで起訴され ているほか、サマック前首相はテレビの料理番組に出演し謝礼を受け取り違憲とされ09月に失職。 PPP自体も党役員の選挙違反で解党される公算が大きい。16日には国家毀損行為調査特別委員会(汚 職防止撲滅委員会)が、ソムチャーイ首相が法務次官だった2000年に部下の汚職を見逃したとして 、法務省に遡及処分を要請。汚職調査で凍結されているタクシンの資産760億B(約2200億円)の国 庫没収を求めた検察の訴状を最高裁が受理。
今後、首相辞任、解散総選挙、クーデターの3つが考えられる。総選挙で野党民主党を中軸とする 政権が発足すれば国内の騒乱はいったん収まる見通し。タクシン派が再度大勝すれば状況は変わら ず混乱が深まる。ソムチャーイ首相が辞任した場合、民主党を加えた挙国一致内閣が発足し反タク シン派が推すアピシット民主党党首が首相に就任する可能性がある。
10月17日(金)午前反タイ政府団体、民主主義市民 連合(PAD)のデモ隊がルンピニ公園に集結。クルングテープのビジネス街であるシーロム通り、ス リウォン通りをデモ行進。周辺の交通が麻痺。13日に予定していた警察本部へのデモは行われなか った。
デモ隊は、「指名手配」「殺人者」と書かれた警察庁長官や首都圏警察長官などのポスターや、死 亡したアンカナさんのポスターを掲げ、気勢を上げた。07日に起きた警官隊との衝突の映像を収め たVCDなどを通行人に配布し反政府運動への支持を訴えた。また、シーロム通りにあるオフィスビル 、CPタワー前で集会を開き、大手財閥のCPグループに対し、タクシン元首相派与党への支援を打ち 切るよう要求。警官隊や反PADグループとの衝突はなく、デモは13時頃終了。
チャート・タイ党のソムサック副党首(農業・協同組合大臣)は、 2人の死亡者、400人以上の負傷者を出した07日に行われた「強制排除行動を指示した責任を取り首 相は辞職するべきである。」とする国軍司令官を始めとする4人の軍司令官と国家警察本部長の見 解に対し、賛意を表明し、「現在強制排除行動に関する真相の解明を進めているプリーチャー・パ ーニチャウォンを委員長とする委員会の調査により、政府または首相が強制排除行動に関与してい た事が明確になった場合は連立政権から離脱する用意がある。」ことを明らかに。朝の新聞各紙は 、「軍による静かなクーデター」とのセンセーショナルな見出しでこの発言を報じていた。
また、マッチマー・ティパッタイ党のアノンワン党首は、「首相自らがアヌポン陸軍司令官と話し 合いの機会を持つべきである。」との見解を示したが、連立離脱の可能性に関しては、「未だ決断 の時に至っておらず、他の連立与党と充分に協議した上で是非を決める。」と表明。
一方、プア・ペーンディン党のスウィット党首は、「首相は先進民主主義国家の先例にならい、政 府自らが結成した真相解明委員会の調査結果を待たずに辞任するべきである。」との考えを示し、 「今こそ全ての階層が私利私欲を捨て問題解決に取り組む事が重要である。」と指摘。
野党首班のアピシット民主党党首は、「『強制排除行動に対する責任を取り首相は辞職す るべきである。』とする軍4司令官の見解は、国内対立問題に対する解決策を打ち出せないソムチ ャーイ首相の政権運用能力に対して悶々とした気持ちを抱いている層の声を反映したものである。 」との考えを示し、「首相の辞職では問題の解決には繋がり得ない。」との考えを示した。
発言の中でアピシット党首は、「首相が辞任してもサマック前首相からソムチャーイ首相にバトン タッチされた様に現在の連立政権内で首班の交替が行われた場合、現在存在している反対勢力の反 対に晒され、また、民主党を中心とした連立政権が成立しても現在の政府を支持している層の強力 な反対に晒される事が予想されることから、社会対立の解決には繋がり得ず、挙国一致内閣構想に 関しては、政権内の大臣ポストの持ち分に影響する事を嫌う連立与党側の反対に晒されることが予 想される。」と、「下院議会を解散する事により国民に主権を返上し、公正が約束された総選挙を 実施する事が最善の解決策になる。」との考えを示した。
ナタウット政府報道官は、「アヌポン陸軍司令官が指摘しているような首相の辞任や議会 の解散では社会対立の解決には繋がらない。」との考えを示した。
ナタウット報道官は、「強制排除行動に対して責任を取るために首相を辞職したり議会を解散して もタクシン政権末期から続いてきた社会対立の解決には繋がらない。」、「民主主義と法律に基本 を置き国民の声に耳を傾けながら解決に取り組むのが最善の解決策になる。」、しかし、「真相解 明委員会の調査により政府側が強制排除を指示したと結論づけられた場合には責任を負う用意はあ る。」とした。
親政府・反連合派の反独裁民主主義同盟は、静かなクーデターに抗議するため20日に国家 警察本部前、22日に国会議事堂前に関係者の集合をかける方針を明らかに。
同盟は、「軍の4司令官がソムチャーイ首相に対し辞職を迫った事は、政府に対してクーデター実 行のシグナルを送った静かなクーデターに等しい行為である。」と、「今後強制排除行動に対する 真相解明委員会の結果報告が情勢の鍵を握る事になる。」との見通しを示した。
同盟によると、「14日に軍の戦力のクルングテープへの移動が行われていた。」という。 一方、刑事裁判所は17日、同盟幹部のスチャート・ナークバンサイに対して不敬罪容疑での逮捕状 発行を許可する決定を下した。スチャートに関しては、10月14日にサナームルワンで行われた同盟 の集会の際の発言が不敬罪に該当するとして首都圏警察本部ドゥシット署がビデオ等の証拠と共に 逮捕状の発行を申請していた。
16時過ぎソムチャーイ首相は、前日の軍4司令官 の辞職勧告を受け急遽行われた連立6党幹部協議の後、記者団に、「辞任・議会解散をする考えが ない。引きつづき連立6党で政権を運用していく。」と語った。ソムチャーイ首相は、首相継続の 理由としてカラヤーニ王女の葬儀、国王の誕生日を記念した行事及び12月に東南アジア諸国連合首 脳会談が開かれる事をあげた。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーン グクンは、「アヌポン陸軍司令官がch3のニュース番組に出演し首相に辞任を勧告したのは疑惑を誤 魔化すためのヤラセだった。」と指摘。「『07日早朝に行われた強制排除行動の際に警察側が過剰 な手段を講じた事を事後に知った、軍が動いたら警察と衝突する事態になっていた。』とするアヌ ポン陸軍司令官の発言は事実に基づいておらず、事実だとしたら、07日の夕方に行われた再度の強 制排除行動の際、国民を守る義務があるとする前言通りに警察の攻撃に晒されている国民を守る為 に軍を出動させていた筈で、また、強制排除を指示した首相に対する辞職勧告も番組出演を待たず に直ぐにでも陸軍本部なりで記者会見を開き辞職を勧告していた筈である。」と指摘し、「強制排 除から10日近く経った後にテレビに出演し尤もらしい発言をした背景に、自らに持たれているタク シン元首相から多額の現金を受け取った疑惑や娘がロンドンで元首相一家の世話になっているとの 疑惑を尤もらしい発言と共に誤魔化すかめにテレビに出演した。」と結論。その上で、ソンティは 、「番組内での発言が全て事実に基づいたものであるならば、(歯にものを着せぬ毒舌でタクシン 元首相から目の敵にされていたことでも知られる)ASTVキャスターのアンチャリー・パイリラック ♀をインタビュアーとして同じ発言をしてみるべきである。」と皮肉。ソンティによると、「番組 に出演した4司令官の内、タクシン元首相と緊密な関係にないのは空軍司令官だけだ。」という。
10月18日(土)サマック前首相(73) が肝臓癌の手術を受けていたが明らかに。見舞いの記帳だけして帰るつもりだった、ネーション・ チャンネルの車椅子のキャスター、クリサナー・チャイラットの取材で語られたもので、サマック 前首相によると、「これまでにもしばしば腹痛を感じていたが、首相を失職したのを機に精密検査 を受けたところ肝臓癌である事が判明した。」という。今月02日に入院。手術は成功し、25日には 退院予定。
ソムチャーイ首相は、近日中にカンボジアのフン・セン首相と直接協議する機会を持ち国 境問題を解決させる考えである事を明らかに。
発言の中でソムチャーイ首相は、「友好関係にある隣国同士の立場で平穏、相互互恵を旨に国境問 題の解決にあたる方針を確認した上で、国際連合の仲介無しで直接協議により解決を図る。」、「 国内の不安定な政治情勢が直接協議に影響を与える事はない。」との考えを示した。
午後タイ東北部シーサケート県のカンボジア国境 で警備に当たっていたタイ兵がライフル銃で自分の頭を撃ち死亡。タイ軍は事故としているが、タ イのメディアは「ストレスで自殺した可能性が高い。」と報じた。
タイ、カンボジア国境では今月03日と15日に両国軍が交戦し、カンボジア兵2人が死亡(重傷を負 ったカンボジア兵士1人が新たに死亡し、死者は3人)、両軍の兵士10数人が重軽傷を負った。両 国は話し合いによる解決を目指すとしているが、今のところ具体的な成果は上がっていない。
南部14県の民主主義市民連合傘下団体は、20日に親政府・反連合派 の反独裁民主主義同盟が連合の集会拠点である首相官邸の包囲行動に動く恐れがあるとして、5万 人以上の傘下団体の関係者を首相官邸に移動させる方針を明らかに。
21日には、反独裁民主主義同盟関係者の多くが支持するタクシン元首相が絡むラチャダーピセーク 通り沿いの国有地の不正収容疑惑に対する判決が最高裁判所政治家刑事部で下される予定。
スントン調整役によると、同盟側は北部や東北部で大がかりな人員の動員を進めているという。先 に同盟は、軍の4司令官による首相への辞職勧告に抗議するため20日に国家警察本部前、22日に国 会議事堂前に関係者の集合をかける方針を明らかにしていた。
親政府・反連合派の反独裁民主主義同盟の人員動員や組織内の戦闘部隊の軍事訓練に関与 していると指摘されているカッティヤ・サワディポン少将は、「軍がクーデターを実行した場合は 、花束ではなく火炎瓶による歓迎を親政府派から受けることになる。」と警告。発言の中でカッテ ィヤ少将は、「クーデターが実行された場合、同盟や東北部の親政府派による徹底的な抗戦に直面 する事になる。」、「戦車が市中に投入された場合は火炎瓶や親政府派によるダイ・インによる抵 抗に直面する事になる。」と警告。また、「戦車50台を保有している第4機甲隊に対する包囲行動 も起こりえる。」という。
また、カッティヤ少将は、民主主義市民連合に対抗する戦力として同盟内に結成された戦闘部隊、 タークシン王戦闘隊に対し、連合により国会議事堂包囲が行われた13日や連合が抗議行動を展開す ると宣言した13日に政府や警察から出動要請があった事を明らかに。少将によると、「何れも最終 的に実行に移される事はなかった。」という。
サラン元警察庁副長官は、民主主義市民(PAD)のデモ隊に占拠されている首相官邸を元警 察官などを動員して奪還する計画に改めて言及。
この計画は、22日13時から政府庁舎に程近いロイヤルプラザで僧侶1万人以上による仏教儀式を執 り行った後、元警察官など1000人以上がデモ隊の排除にとりかかるというもの。
これについて、PAD幹部のスリヤサイは、「サランは誰かに頼まれたのだろう。それがソムチャイ首 相かタクシン元首相かはわからない。サランは社会のための計画としているが、その真意を疑う声 が少なくなく、(衝突が起きれば)批判に晒されることになろう。」と牽制。
サラン元副長官は、タカ派として知られており、1996年にスパンブリ県で警察官17人が逮捕した薬 物密売容疑者6人全員を意図的に殺害したとされる事件で罪に問われたことがある。
10月19日(日)ソムチャーイ首相とアヌポン陸軍司令官が、カラ ヤニ王姉の葬儀の準備で顔を合わせ、10分ほど話し合った。両者が会うのはアヌポン司令官が16日 のテレビ番組で首相に事実上の辞任勧告を行って以来初めて。

アヌポン陸軍司令官(左)とソムチャーイ首相(右)

両者とも政治問題に触れるのを避け、会話はぎこちないものだったという。会話の内容は明らかに なっていないが、タイのメディアは首相が憲法起草議会の設置のため解散総選挙まで2ケ月の猶予 を求めた可能性があると報じた。
ソムチャイ首相がアヌポン陸軍司令官の辞任勧告を「個人的な意見」と退けたことから、軍と政府 の間には不穏な空気が漂っている。陸軍司令官は、「クーデターは行わない。」としているが、同 司令官は首相の国境視察に同行せず、また、首相は軍による身柄拘束を恐れ、視察には軍用機でな く民間機を使った。
一方、プレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)の秘書は18日、「議長とアヌポン司令官ら軍幹 部がタイ東北部にある議長の別荘で密会した。」という噂を否定。プレム議長はプミポン・タイ国 王の側近で、タクシン元首相支持派が2006年09月のクーデターの黒幕とみなす人物。タクシン元首 相の義弟であるソムチャーイ首相は軍の露骨な圧力にもかかわらず辞任・解散総選挙を拒否し、再 度軍事クーデターが起こる可能性が高まっている。しかし、2年で2度のクーデターはタイの国際 的なイメージを失墜させる上、タイ軍・警察内のタクシン派の一部がクーデターに対抗する姿勢を みせており、軍が政権追放に踏み切るかどうかは微妙。
民主主義市民連合(PAD)は20日10:00からクルングテープ都心部をデモ行進する計画。PAD のデモ隊は20日午前10時、伊勢丹が入居するバンコク都心のショッピングセンター、セントラル・ ワールド・プラザ前で集合。日本大使館があるウィタユ(ワイヤレス)通りを行進する。
また、キャンペーン終了後、パラン・プラチャーチョン党所属下院議員の搭乗を拒否した機長に対 し降格処分を下した、「タイ国際航空に抗議するため、ウィパワディー・ランシット通りにあるタ イ国際航空本社前に移動し、タイ国際航空労組に連帯を示すための抗議活動が計画されている。」 との報道もある。
PADは17日に都心のシーロム通りをデモ行進し、今月07日に起きたPADのデモ隊と警官隊の衝突の映 像を収めたVCDなどを通行人に配布。07日の衝突ではPAD支持者2人が死亡、PAD、警察の双方で400人 以上が重軽傷を負った。
反独裁民主主義同盟(UDD)は、予定通り20日11:00に民主政府の保護や軍部によるクーデ ターの阻止、民主主義市民連合幹部が持たれている容疑の早期の立件を要求するため、セントラル ワールドのラマ1世通りを挟んだ向かい側にある国家警察本部前に集合する事を確認。10:00には、 民主主義市民連合が警察による暴力が伴った強制排除行動に抗議キャンペーンを国家警察本部正面 のセントラル・ワールド・プラザ前からウィッタユ通りにかけて行う予定。
10月20日(月)10時頃民主主義市民連合(PAD)のデモ隊と 街宣車6台が、複合商業施設、「セントラル・ワールド」前に集結。ラマ1世通り、スクムビット通 りなどをデモ行進。ルンピニ公園前で演説を行った後、午後12時半頃に解散。
デモ隊は今月17日と同様、警察庁長官など治安関係者や与党政治家を糾弾するポスターを掲げて行 進。07日に起きた強制排除の映像を記録したVCDを通行人に配布。また、角材やバールのようなもの で武装する者もいた。道路沿いの会社の従業員の中には、表に出てデモ隊の写真を撮る人やデモ隊 に声援を送る人もいた。
昼過ぎ反独裁民主主義同盟(UDD)の幹部等約20人 が警察犯罪防止取締局を訪れ、国家汚職防止取締委員会委員を身分詐称で刑事告発。
この告発について同盟は、「現在の国家汚職防止取締委員会の委員はクーデター勢力の国家安全保 障評議会が選任した国王の認証を経ていない、国家汚職防止取締委員会法で定められた任務を遂行 する権利のない偽物である。」、「現在の委員は早急に職務を休止し憲法の規定に則り新委員の選 出を行うべきである。」と主張。
その後、同盟は、合流した約100人前後の支持者と共にワット・サゲートに向かい、「仏教界を追放 されたサンティ・アソーク教団が民主主義を失墜させるために民主主義市民連合に合流し情勢を煽 動している。」と訴えるために仏教界の最高指導者への面会を求めた。
一方、同日午前、同盟幹部等約100人が国家警察本部を訪れ、パチャラワート本部長を激励し、連合 により失墜の危機にある民主主義を守りぬくよう要請。ほぼ同時刻に正面にあるセントラル・ワー ルド・プラザやスクムウット通りで警察による暴力を訴えるキャンペーンを張っていた連合と対峙 する事態には至らなかった。
国境未画定区域を巡る問題について協議するためのタイ・カンボジ ア国境委員会が延期。タイの陸軍第2管区司令官、カンボジアの陸軍第4管区司令官が解決策を話 し合うことになっていた。 「話し合いの準備が整っていないため、合意を得るのが難しいと判断されたようだ。協議の延期は 、カンボジアのバン副首相兼国防相が申し入れてきた。」という。
ソムチャーイ首相とカンボジアのフン・セン首相は、24、25日に北京で開催されるアジア 欧州会議(ASEM)に出席した際に2国間協議の場を設け、国境紛争の解決策を話し合う模様。この 発言に先立ち、カンボジア外務省のコーイ報道官は、「24日にASEM首脳会合のサイドラインで行わ れるフン・セン首相とソムチャーイ首相との直接協議で国境紛争問題に関して話し合われる事にな った。」と発表していた。
両国は10月03日と15日、国境未画定地域で銃撃・砲撃を交わし、カンボジア兵2人が死亡、両軍兵 士十数人が負傷。06日には戦闘があったのと同じ地域でタイ兵2人が地雷で足を失う重傷。タイ政 府は地雷が新たに埋設されたものだったとして、カンボジアに説明を求めている。
タクシン元首相の弁護団が民事裁判所を訪れ、「民主主義市民連合幹部のソンティ・リム トーングクンが、公の場でタクシン元首相を誹謗する発言を禁じた民事裁判所の仮処分命令に反し てタクシン元首相を誹謗する発言を繰り返している。」としてソンティに対して召喚状を発行し身 柄を拘束するよう要請。弁護団によると、一連の誹謗発言に対して3億Bの損害賠償を請求する訴 訟を別途提訴する予定。
20日開かれた憲法改正の方向性を決定協議で、憲法起草議会の設置による憲法改正に道を 開くために憲法改正について定めた憲法291条の改正を進め、全国76県の代表各1人、政治学及び法 律学の学識経験者24人、職業集団別の代表24人の計120人で構成された憲法起草議会を設置し、憲法 起草議会議員の任期である240日以内に憲法の改正作業を終了させる方針を決定。スクムポン首相府 大臣によると来週中に上下院合同議会を招集し憲法291条の改正案を上程できる見通し。
今回開かれた協議は、当初野党首班のアピシット民主党党首、プラソップスック上院議長、チャイ 下院議長、ソムチャーイ首相、下院議会に議席を持つ政党の代表が出席して行われる予定になって いたが、プラソップスック上院議長は所用を理由に代理人を立てずに欠席。民主党は出席を拒否し たため、形式的にチャイ下院議長がニコム上院副議長を協議の場に招致したものの事実上与党によ り今回の決定がなされた。
出席を拒否した民主党のアピシット党首は、改めて、「憲法改正ではなく下院議会を解散しない限 り政治的危機を解決する事が出来ない。」との主張を繰り返し、「政府は憲法起草議会による憲法 改正により自己の延命を図っている。」と指摘。一方、プラソップスック上院議長は、反タクシン 派上院議員40人からの圧力があったとの噂を否定し、「あくまで所用のために欠席した。」と強調 。
民主主義市民連合は20日、「21日に予定されているタクシン元首相夫妻が絡む国有地不正 収容疑惑に対する最高裁判所政治家刑事部の判決が下された後に、各地から動員された親政府派が イギリス政府に政治亡命を申請しているタクシン元首相夫妻に有利な状況を作り出すため過激な行 動に動く恐れがある。」と警告。
連合は、21日に最高裁判所前で活動を行わないことを確認し、来る決戦に備え首相官邸周辺の警備 や防御体制の強化に乗りだした事を明らかにしている。また、地元での活動の一時中止を決定した 北部の連合傘下団体関係者や南部14県の連合傘下団体関係者が続々と首相官邸及びマカワーン・ラ ンサン橋手前の集会場に集合している。
23:30クルングテープのチャトゥチャック区ソーイ ・ラートプラーオ25内にある最高行政裁判所裁判長のアカラートン・チュラーラット宅に向け爆発 物が投げ込まれるという事件が発生。アカラートンは、セミナーに出席するためエジプトに出張中 で不在。塀脇に植えられていた樹木近くに10僂侶蠅あいたが、人的な被害はない。使用された爆 発物は大型の爆竹状のものと見られ、情勢煽動ないしは脅迫目的と見られている。
14:00には、タクシン元首相夫妻が絡む国有地不正収容疑惑に対する判決公判が最高裁判所政治家刑 事部で開かれる予定。
アカラートンは、タイ電力発電公社の民営化無効判決やiTVの労働組合員の大量解雇に対して不当解 雇の判決を下すなど、タクシン政権時代から政権に不利な判決を下してきた最高行政裁判所の裁判 長で、タクシン政権時代末期に行われた世論調査で、「最高裁判所が最も中立的で信頼できる。」 との評価。
10月21日(火)親政府・反連合派の反 独裁民主主義同盟は、「22日10:00に国会議事堂を訪れ、下院司法委員会や下院人権委員会に対して 07日に行われた強制排除の際に警察が発砲した支那製の催涙弾により死亡したとされる民主主義市 民連合のデモ隊に参加していた女性の死因の再調査と、国家人権委員会による調査が恣意的に行わ れていないか調査するよう要求する。」と発表。同盟によると、「依然女性自らが所持していた爆 発物により死亡した疑惑がある。」という。
一方、21日午前にワット・サケートの高僧に面会を求めサンティアソーク教団が連合に合流し情勢 を煽動していると訴えた後に、14:00からタクシン元首相の国有地不正収容疑惑に対する判決公判が 開かれる最高裁判所前に向かう方針を明らかにしていた同盟は、高僧が、「政治的な要求は不適切 である。」として面会を拒否した事を受け、「ノンタブリー県内のワット・スワンケーオに向かい パヨーム師に面会を求める方向で調整を行っている。」と発表。
15日に起きたタイ、カンボジア両軍の戦闘で重傷を負ったタイ軍のブンヤリット・カンテ ィー(40)が、入院先の病院で死亡。砲弾の破片で頭を負傷し、15日から意識不明が続いていた。
タクシン元首相夫妻が国有地購入をめぐり汚職 防止法違反に問われた裁判の判決公判が、タイ最高裁判所で開かれ、タクシンに禁固2年の実刑判 決。タクシンが首相在任中の汚職、権力乱用で有罪判決を受けるのは初めて。

タクシンの有罪判決で、「タクシンを監獄へ!」と意気が上がるPAD。 →

最高裁判事9人のタクシンに対する評決は、汚職防止法 違反8対1で有罪、国有地購入への権力乱用では5対4で有罪。妻のポチャマンは公務員ではないため 、汚職防止法の対象外として、7対2で無罪。

← タクシンの有罪判決で、意気消沈のUDD。

ポチャマンはタクシンが首相在職中だった2003年に、クルングテープ都心に近い地下鉄沿線のラチ ャダーピセーク通り沿いの土地5.3haをタイ中央銀行の競売で取得。落札額は市価を大きく下回る 7.7億B。検察は公的機関と現職の首相夫人の取引で汚職防止法違反に当たるとして、昨年06月、タ クシン夫妻を起訴。
タクシンは今回の裁判のほか、国営金融機関による不正融資などで起訴され、逮捕状が出ている。 妻のポチャマンは07月に脱税と偽証で禁固3年の1審判決を受け、保釈中の08月にタクシンととも に英国に逃亡。夫妻はタイでは公正な裁判が受けられないとして英国政府に政治亡命を申請してい る。
実刑判決を受けたタクシン元首相には、原判決を覆すに充分な証拠や証人を用意できる事を条件に 判決後30日以内に判決の見直しを求める異議申し立てをする権利が認められている。判決が確定し た場合、裁判所が発行した逮捕状に基づき、外交チャンネルを通じてイギリスに逃亡中のタクシン 元首相の身柄の引き渡しが要求される見通し。
タイはタクシン政権(2001〜2006年)を追放した2006年09月のクーデター後、軍事政権下に置かれ たが、昨年末の総選挙で民政に復帰し、タクシン派が政権に返り咲いた。しかし、これまで時の権 力寄りと批判されてきた司法がクーデター前後からタクシン派に不利な判決を次々と下し、タクシ ンの権力、財力をもってしても判決を操作することが困難な情勢。タクシンの義弟のソムチャーイ 首相は反政府団体や野党、軍から辞任圧力を受けているほか、法務次官だった10年前の職務怠慢で 取り調べを受け、失職する可能性が浮上している。
最高裁判所政治家刑事部で2年の実刑判決を下されたタクシン元首相は、マスコミの取材 に対し、「禁固刑の判決は予想の範囲内だった。」と、「今は言うことはない。何れ手書きのメッ セージで所感を明らかにする。」と語った。記者に対し、「心配する事はない。今回の案件は政治 的なもの。君も政治がどの様なものかわかっているだろう。」と語っていた。しかし、イギリス政 府に対して政治亡命を申請していると伝えられている事に関してはノーコメント。
タクシン元首相の義弟、ソムチャーイ首相は、判決が贈収賄などに言及していないことから、「タ クシン元首相は汚職で有罪となったわけではない。そのため、現政権と与党パラン・プラチャーチ ョン党が打撃を受けることはない。さらにいえば、タクシン元首相は党員でもなく、現政府とも関 わりがない。」と強弁。
昼過ぎ首都圏警察本部チャナソンクラーム署は、 最高裁判所前で爆発物等を所持していた容疑で親政府・反連合派の反独裁民主主義同盟の戦闘部隊 に所属するブリラム県出身の17歳の男を逮捕。この逮捕は、挙動不審な男を目撃した最高裁判所周 辺の警戒にあたっていたチャナソンクラーム署所属の警察官による職務質問及び持ち物検査により 実現したもので、男のショルダーバッグ内にあった爆発物等が押収されている。
男は調べに対して、同盟の戦闘部隊、「タークシン王戦闘隊」に所属している事を認め、「当日最 高裁判所で開かれるタクシン元首相夫妻が絡む国有地不正収容案件に対する判決公判にあわせ民主 主義市民連合が最高裁判所前に集まると聞いて現場に来た。バッグの中にあった爆発物等は護身用 に所持していたものだった。」と証言。
男によると、「連合に対する反感からタークシン王戦闘隊に参加したが、これまでに金銭等を受け 取った事はない。」という。
10月22日(水)朝スクムポン首相府大臣は、「21日 に開かれた定例閣議の際に憲法起草議会議員の任期を240日から120日に短縮させることにより、120 日以内に議会による憲法改正作業を終わらせる方針が決定されたとの報道は事実ではない。」と否 定。
これは、「チャート・タイ党副党首のソムサック農業・協同組合大臣が、『政治情勢の早期安定化 を期し、更に政府が憲法改正にかこつけて時間稼ぎを行っているとの批判をかわすため、憲法改正 作業の終了期限を240日から120日に短縮するべきである。』との提案に基づき、憲法起草議会議員 の任期を240日から120 日に短縮させる決定が閣議で行われた。」と各メディアが報じたことを受け たもの。スクムポン首相府大臣によると、「期限の短縮案はまだ協議段階にあり、今後各階層の意 見を聴取した上で240日が適切なのか、それとも120日に短縮する、ないしは240日以上の期限を設け るべきかについて協議を行った上で決定する必要がある。」という。
午後国内和解・正常化を祈るために 僧侶1万人を招致した仏教式典をラーマ5世像前広場で開催した元警察局副局長のサラーン・ブン ナーク警察大将は、首相官邸を占拠している民主主義市民連合に対して25日までに首相官邸を明け 渡すよう「最後通告」を突き付け、「明け渡しに応じなかった場合は25日から3日以内に首相官邸 の包囲を行い補給路を断つ。」と警告。
サラーン警察大将によると、「友好国から提供を受けたデモ隊排除用の装備を使用し、無血を旨に 包囲・排除行動を進める。」という。
一方、連合に合流している東北地方救国ネットワークのタイゴン調整役は、サラーン警察大将の一 派と反独裁民主主義同盟が共同で、陸軍本部前の路上、首都圏警察本部に近いラーマ5世像前の路 上、ナーンルン競馬場前の路上等の首相官邸に通じる路上を封鎖し官邸を兵糧攻めにする計画があ ることを明らかに。タイゴンによると、「サラーン警察大将と反独裁民主主義同盟の初動部隊が官 邸に通じる路上の封鎖を完了した後に、パラン・プラチャーチョン党所属下院議員の票の取りまと め役が中心になって1日あたり500Bの報酬で動員した地方の住民を封鎖行動に合流させ、包囲体制 を強化させる。」という。
民主主義市民連合は、新政治構想実現に道を開くための政府の退陣と2007年憲法の改正反 対を訴えるため、引きつづき首相官邸内での座り込み集会活動を継続させる方針。
カラヤーニ王姉の葬儀の車列の通行のため、21日に常設ステージの撤去を行ったマカワーン・ラン サン橋手前の集会場に関しては、「葬儀終了後も集会で使用する予定はなく、今後は首相官邸1ケ 所に絞って集会活動を展開させる。」という。戦線を縮小し、守りを固めるという狙い。
また、タクシン元首相に対する実刑判決という1つのゴールを達成した連合は、「集会活動を休止 させるべきである。」とする学識経験者を中心とした声に反し集会を継続を確認したことについて 、「連合の目標である新政治構想の実現及と国家発展のための政治改革が実現していない。引きつ づき新政治構想を各界に訴えていく必要がある。」とした。
一方、サラーン警察大将が、「首相官邸を包囲し補給路を断つ。」と警告している事に関し、「集 会参加者の排除を命じる権限がないサラーン警察大将の動向に対する関心を持っていない。」と、 「既にサラーン警察大将は国外に逃亡した。」との連合独自の情報があることを明らかに。
PADは05月の活動再開以来5ケ月にわたり、1日数百〜数千人のデモ参加者に食事や医薬品、散髪サ ービスなどを無料で提供。専門の衛星テレビチャンネルを持ち、集会のもようを1日24時間、ケー ブルテレビで放送するなど、資金は潤沢。PAD幹部は小口献金が財源と主張しているが、タクシン派 の解体を目指す「パトロン」の存在が疑われている。
ソムチャーイ首相は、タイ国営電話会社TOTの本社を訪れた際、反政府派のTOT社員多数か ら、「殺人者」などと罵声を浴び、PETボトルや靴を投げつけられた。護衛に守られ無傷で脱出した ものの、反政府感情の高まりをまたも実感することとなった。
タイでは今月07日、国会議事堂を包囲した反政府デモ隊と警官隊が衝突。デモ参加者2人が死亡、 双方の400人以上が重軽傷を負った。首相はこのときに一時国会内に閉じ込められ、隣接するウィマ ンメーク宮殿からヘリコプターで脱出する羽目になった。
ナタウット政府報道官は、26日20:30から1時間枠で政府の公報番組「国民の政府」(ラタ バーン・コーン・プラチャーチョン)を政府広報局直系のNBTで放映開始を明らかに。日曜20:30か ら21:30までの時間帯は、これまでサマック前首相の定例政見放送「サマック流放談」の放映に使用 されていたが、同前首相失職後は暫定的に王室関連の記録映像が放映されていた。
ナタウット報道官によると、「番組は司会進行役の政府報道官チームと首相や副首相、今最も関心 を集めている政策に関係している閣僚等のゲストとの対話形式で政府の政策や職務遂行状況を国民 に知らせる事を目的としたもので、ホットライン用の電話を設け番組内で国民からの意見聴取や質 疑にも応じる。」なお、第1回放送ではオラーン副首相をゲストとして招き、景気対策や農産品価 格問題等について話を伺う予定。
10月23日(木)未明クルングテープ近郊サムットプ ラカン市内の路地で、男性が首と腹を刃物で切りつけられて死んでいるのが見つかった。殺されて いたのは内装工事会社社員のソムサック(39)。前日夜に数人の仲間と酒を飲んでいた際、酔って 反政府派を批判したソムサックさんが缶詰会社従業員の男に、「お前は政治の事など何もわかって いない。」などと言いがかりをつけていたという。警察がこの男の部屋に踏み込んだところ、ちょ うど荷物をまとめて逃げようとしていたところで、署に連行して取り調べを行うと、ソムサックさ ん殺害を自供した。
タイでは今月07日にも東北部ナコンラチャシマー県で、酒を飲んでいた政府支持派の男が反政府派 の男性を刺し殺す事件が起きている。
実刑判決が下された国外逃亡中のタクシン元首相が11月01日にクル ングテープにあるフワマーク室内競技場で開かれるNBTで放映されている政府翼賛・反政府派攻撃を 目的とした番組「今日の真相」が主催する親政府派のイベントに電話での出演が明らかに。
これは、タクシン元首相が国外通信社の取材に対して明らかにしたもの。先に「手書きのメッセー ジで所感を明らかにする。」と漏らしていたタクシンは、「電話出演の際にパラン・プラチャーチ ョン党所属下院議員のチャトゥポン・プロームパンの司会進行のもとで先の実刑判決に対する所感 を述べる予定である。」という。
このタクシンの電話出演に関して、義弟でもあるソムチャーイ首相は、「政府とは無関係な個人的 なものであることから、この電話出演が政府の安定性に影響を与えることはない。」との考え。一 方、民主党のアピシット党首は、「電話出演が不安定な情勢を煽動する事に繋がり得る。」と、タ クシンに対し、「予め良く考えた上で電話出演に応じるよう。」要請し、電話出演の際は、「自己 への利益目的で情勢を煽動するために司法の話題を利用するべきではない。」と釘を刺した。
ナタウット政府報道官は、元警察局副局長のサラーン・ブンナーク警察大将が、「25日に チエンマイ県内で行われる仏教式典終了から03日以内に首相官邸を占拠し集会活動を展開している 民主主義市民連合の強制排除に動く。」とする発言を容認。
元反独裁民主主義同盟PTV系幹部だったことでも知られるナタウット報道官は発言の中で、「首相官 邸の明け渡しを希望するサラーン警察大将の気持ちが良くわかる。」、「サラーンが、爆発物や刃 物等の武器を持って過激な手段で挑んでくる連合に対して非武装を旨に法に則った方法で強制排除 に乗り出す限りは容認できる。」との考えを示した。
タクシン元首相がタイ国外のメディア各社に送った声明文の中で、「汚職や不正、職権乱 用の証拠がないままで有罪判決が下されたのは単に自分が政治家だったからである。」と、「国有 地不正収容で同元首相に対して2年の実刑判決を下した最高裁判所政治家刑事部の判決が政治的な ものであった。」と強調。理由として、政治家ではないポチャマン夫人が国有地取引で罪に問われ なかった事を上げた。
更に、タクシンは声明文の中で、「自身が罪に問われるとしたら、タイの国民、特に恵まれない地 方の住民に対して、政府に対して自分たちの生活を向上させる政策やプロジェクトの効率的な遂行 を政府に要求する事が出来、また要求する権利があることを示した事に対してであろう。」と述べ 、あらためて自身が地方の貧困層のために尽くしてきた事を強調し、「自身がタイ国内の貧困層に 希望と誇りをもたらす自由民主主義の代弁者である事が、民主主義以外の全てを信奉する上層の各 層にとって脅威となっている。」と述べた。
ソムチャーイ首相は24、25日に開催されるアジア欧州会議(ASEM)首脳会合出席のため、 北京入り。北京滞在中にカンボジアのフン・セン首相と会談し、タイ・カンボジア間の国境紛争の 解決策を話し合う予定。
タイとカンボジアはカンボジアのクメール遺跡プラウィハーン周辺の国境未画定地域で10月03日と 15日に交戦。カンボジア兵2人とタイ兵1人が死亡、両軍の兵士数人が負傷。
国営テレビ局NBTの政治トークショーにタクシン元首相の電話出演が予定されていることか ら、学識経験者やメディア評論家などがその見直しを政府に求めている。
NBTのレギュラー番組、クワーム・チング・ワンニー(今日の真実)は11月01日、政府支持集会の開 催されるラチャマンカラ競技場から中継される予定で、ここに英国亡命申請中のタクシン元首相が 電話出演することになっている。タクシンは、国有地不正取得事件で実刑判決を言い渡した最高裁 を批判するとともに、政府支持勢力を煽る発言をするものと予想されており、これが国民の間の溝 を深め、タクシン支持・不支持を巡る衝突を招くことが懸念されている。
しかし、元首相の義弟であるソムチャイ首相は、「タクシンが政府支持者に電話で何を呼びかける かは彼個人の問題。政府は無関係。」としている。だが、この首相発言に対しては、複数の学識経 験者から、「事態の悪化を容認するに等しい。」との政府批判が続出。さらに、反政府組織、民主 主義市民連合(PAD)幹部のピポップは、「タクシンによる司法批判や不敬発言が懸念される。その 場合、犯罪者に公器を使用させた政府は責任を免れない。」と指摘。
ソムチャイ首相がアヌポン陸軍司令官の辞任勧告を拒否したことに伴い、軍部が政権を奪 取するとの見方が日増しに強まっている。
国立チュラロンコン大学の政治学者、パニタンは10月23日、軍首脳部と首相の関係悪化をあげ、「 クーデターは時間の問題。」との見方を示した。
ソムチャイ首相は、アジア欧州会議(ASEM)に出席するため北京に向かったが、一昨年09月にクー デターが起きたのも、タクシン首相(当時)が国連総会出席のためタイを留守にしていたときだっ た。
アヌポン陸軍司令官は、クーデターの可能性を繰り返し否定しているが、パニタンは、「軍事クー デターを回避できない状況になりつつある。」と述べている。
民主党のアピシット党首は、タクシン元首相が最高裁の下した実刑判決を不当なものと訴 えていることについて、「元首相は事実を歪め、また、違法行為のあったことにあえて触れようとし ない。」と批判。
タクシンは、「最高裁がクーデター首謀者の影響下にある。」、「有罪判決はクーデターを正当化 しようとしたもの。」などと訴え、「不当な政治裁判。」と主張。だが、アピシット党首は、違法 行為があった事実をあえて語ろうとしないのは人を欺く行為としている。
一方、与党第2党、チャート・タイ党のバンハーン党首(元首相)も24日、「タクシン元首相は判 決を受け入れるべき。」との考えを示した。
10月24日(金)民主主義市民連合のスリヤサイ調整 役は、「サラーン警察大将一派による首相官邸の包囲行動に対して包囲行動で応えることになる。 」、「サラーン警察大将が包囲行動に動いた場合は流血の事態は避けられない。」との考え。
スリヤサイ調整役は発言の中で、「『サラーン警察大将がタクシン元首相に近いチャートゥローン ・チャーイセーンや、アディソン・ピヤンゲート、スタム・セーンプラトゥム、ウィサー・カンタ ップ、ウィーラ・ムシックポンといった10月14日組の旧タイ・ラック・タイ党幹部との間で約1億 Bを投下した包囲行動に向けた謀議が行われていた。』との情報と『27日ないしは28日から首相官 邸の包囲に着手し、タクシン元首相が電話出演するとされている親政府派のイベントに合わせ動員 された地方の住民がクルングテープに到着する11月01日に包囲行動を完了させる計画がある。』と の情報がある。」と発表。
、「連合は既に包囲行動に対抗する戦略を立案済みで、また、先方の暴力に対しては容赦なく正当 防衛権を行使する方針で臨む事を確認している。」、「5万人の戦力を動員し3日で包囲を完了さ せる。」と語っているサラーン警察大将に対し、「連合は包囲行動に対し包囲行動で応え、結果と して連合が活動を開始して以来最悪の市民戦争の様相を呈する事を予め心得た上で実行に移すよう に。」と訴えた。
スリヤサイ調整役によると、「謀議に参画した10月14日組の旧タイ・ラック・タイ党幹部のうち、 スタムだけが包囲行動に反対している。」という。
10月25日(土)国境紛争が激化してい るタイ、カンボジア両国は、24、25日に北京で開催されたアジア欧州会議(ASEM)で首相、外相会 談を開き、これ以上の武力衝突を避け、話し合いで問題解決を図ることで一致。この交渉の枠組は 28日にもタイ下院で承認される見通し。これを受け、2週間以内にタイ・カンボジア合同国境委員 会が開かれ、実質的な交渉がスタートすることになる。
しかし、カンボジアのパイ・シパン首相府報道官は、「タイ軍の砲撃によりカンボジアの世界遺産 であるクメール遺跡カオプラウィハーンが損傷した。」と、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ )に訴えた。10月15日に起きたタイ軍による砲撃で、カオプラウィハーン内の彫刻や階段部分の一 部が破損し、現場からは使用済み砲弾がみつかったという。カンボジア政府によれば、遺跡周辺に はカンボジア兵士の駐屯所はないとのこと。また、タイは、カンボジア軍による地雷埋設疑惑を追 及する構えで、交渉がスムーズに進む可能性は低い。
10月15日の武力衝突では、タイ兵士1人とカンボジア兵士3人が死亡。しかし、タイ国軍ではこの 日、「重火器やロケット弾などは使用していない。」と主張。
反独裁民主主義同盟は、「19:30頃からサナームルワンを出発し防衛省前に向けデモ行進を 開始し、その後、防衛省前でクーデターに反対する同盟の立場を訴える。」と発表。同盟によると 、約1000人がデモ行進に参加する予定で、防衛省前で約1時間演説を行った後に散会する予定。
民主党のサーティット・ウォンノーントゥーイ(国会対策委員長)は、「政府広報局直系 のNBTで放映されている政府翼賛・反政府派攻撃を意図した番組、今日の真相の視聴者イベントの名 を借りて開催される親政府派イベントにタクシン元首相が電話出演する事は、テレビ番組の中でテ ロリストに対してインタビューをするに等しい行為である。」、「タクシン元首相の司法に言及し た発言の内容次第では政治情勢を最悪化の方向に向かわせる事になり得る。」、「政府は政治亡命 を申請しているタクシン元首相を利するためにクーデターを発生させる状況を作り出そうとしてい る。」、「政府が07日の強制排除行動に対する責任を示すと共に憲法改正を先延ばしにし、国民が 抱えている問題の解決に注力する事が情勢の解決に繋がる。」と発言。
パラン・プラチャーチョン党のチャトゥポンは、「政府支持集会の会場から政治トークシ ョーをテレビで生中継する計画が中止になった。」と発表。
トークショーは、国営テレビ局NBTのレギュラー番組。11月01日は、タクシン派団体、反独裁民主主 義同盟(UDD)による大規模集会が開催される都内ラチャマンカラ競技場から中継される予定だった 。
だが、タクシン元首相が同番組に英国から電話出演することになっていたため、そのメッセージを テレビで放送することに批判・懸念が集中。チャトゥポンは、「タクシンが集会に集まった支持者 に何を伝えたかはウェブサイトで紹介する。この様子は後日NBTで放送する。」と述べたが、生放送 中止の理由には言及しなかった。
22時半頃カラワンのコンサートが開かれていたク ルングテープのサナームルワン正面にあるタマサート大学大講堂前に集まっていた反独裁民主主義 同盟の関係者約100人が、講堂の警備に当たっていた警備員に暴行を振るい、警備員2人が負傷を負 った。
暴行を振るった同盟関係者は、民主主義市民連合を支持し、連合の集会会場でも演奏を行っている カラワンに対し抗議する目的で現場に集まっていたが、報道によると当初から会場から出てくるカ ラワンのメンバーに対して暴行を振るう意思を持って集まっていたと見られている。
サナームルワンで開かれていた同盟の集会では、カラワンのリーダーのンガー・カラワンことスラ チャイ・チャンティマートン(60)と同じ10月14日組のプア・チーウィット系歌手のウィサー・カ ンタップや元タイ・ラック・タイ党幹部で嘗て連合幹部のチャムロン・シームアン少将と師弟関係 にあった事でも知られるアディソン・ピヤンゲートらが、コンサート会場に音が届くようにスピー カーの音量を上げてスラチャイを非難する演説を行い会場前に集まっていた関係者を煽動していた 。
10月26日(日)朝オラーン副首相(経済政策担当) は、政府広報局直系のNBTで放送された政府系対談番組の中で、1兆2200億Bを投下した6つの景気 刺激策により来期に5%(報道により4%とするものもある)の経済成長を維持できる見通しと発 表。
この6つの景気刺激策はアメリカやヨーロッパを襲っている経済危機的状況による影響を回避する 目的で取り組まれるもので、投下される1兆2200億Bのうち4500億Bを村再生基金や中小企業向け 融資用の原資として金融機関に投下し、1100億Bを株式市場に投下する計画。
オラーン副首相によると、「資金の多くが民間や公社、内外からの借款で賄われる予定で、特に支 那がメガプロジェクト向けに4億Bの融資を提供する意向を示している。」という。また、景気刺 激策の一環として工業省やスポーツ・観光省、商務省と共同で輸出促進のための専門チームを立ち 上げ、アジアやアフリカ、中東を主ターゲットに政府間交渉による輸出の促進を目指す方針。
反独裁民主主義同盟は、30日から31日にかけてサナームルワンで大 規模集会を開催する方針を明らかに。
同盟は、「31日20:00頃から近くにある民主記念塔に向けデモ行進を行う予定である。」としている が、その後民主主義市民連合が集会活動を展開している首相官邸に向かう可能性に関しては、「ま だ幹部間で話し合いが行われていない。」と語るに留め、明言を避けている。翌11月01日には、タ クシン元首相の電話出演が予定されている親政府派のイベントがフワマークで開催される予定。
一方、民主主義市民連合は26日、27日に情勢を見極めた上で憲法起草議会の設置に関して討議され る見通しになっている28日に再度国会議事堂の包囲行動に出るべきか判断する方針を明らかに。
クルングテープ第11区(バンケー、パーシーチャルン、ノンケム)選挙区で下院議員の補 欠選挙。速報によれば、4万9346票を獲得した民主党公認のワチャラ・ペートトーンが4万2537票の パラン・プラチャーチョン党公認のセーウォン・ルゥクチャルゥンを破り当選を決めた。
この補欠選挙は、パラン・プラチャーチョン党所属下院議員だったスター・チャンセーン(元社会 開発・人間の安全保障大臣)が病気を理由に議員を辞職した事を受け行われたもの。不安定な政治 情勢に有権者が辟易としている中で、更に朝に降った雨が追い打ちをかけ、投票率はわずか29.28% 。
10月27日(月)アヌポン陸軍司令官は、王室を政治 対立のために利用する行為の早急な中止を要請し、「関係当局に対して王室を誹謗中傷する行為に 対する監視強化を命じた。」と発表。
先にch3のインタビューの中で、「政治的対立のために王室を利用する動きに対しては厳然たる態度 で臨む。」と明言していたアヌポン陸軍司令官は、「政治的対立の当事者に対して国益を基本に置 いて活動に取り組むべきである。」、「王室を政治対立のために利用する行為に対しては厳然たる 態度で臨む。」と、警察及び軍に対してこのような行為に対して早急且つ厳格な対応をとるよう要 請。
アヌポン陸軍司令官は、国内治安維持作戦司令本部に対し、王室に対する嫌悪を国民に植え付ける 事を意図した情報を流しているコミュニティラジオ局の監視を命じた事を明らかに。アヌポン司令 官によると、「これまでにクルングテープ都内にあるコミュニティーラジオ局が王室を中傷する情 報を流している事が確認されているが、地方に関してはまだ明確な情報を得られていない。」とい う。
10時半頃反独裁民主主義同盟の「国立民主主義改 革センター付属サナームルワン民主主義学校」と名乗る赤服を着込んだ約15人が民主党本部前に集 まり、施政方針国会への出席をボイコットすることにより下院議員としての義務遂行を放棄し、更 に野党首班たる党首が4者協議への出席をボイコットした責任を取って党を自主解党するよう要求 する抗議活動を開始。
団体は、「アピシット党首ないしは党執行幹部自らが要求書を受け取るまで解散しない。」と宣言 し、演説や同盟が連合に対抗して制作した足の裏の形をかたどった拍手ツール「タオ・トップ」の 販売等を行いながら約8時間に渡り座り込み抗議活動を展開したが、18時過ぎに自主的に散会。
カンボジアが「タイの軍事行動でカオプラウィハーンが損傷した。 」と国連教育科学文化機関(ユネスコ)に訴えた問題で、タイのウィラサク外務事務次官は、「カ ンボジア軍が世界遺産規定に反して遺跡エリア内に重火器を持ち込んだ可能性がある。」と発言。 しかし、「この件は、ユネスコが調査し、判断を下すべきであり、タイ政府が提訴することはない 」とも述べている。
軍関係筋によれば、「カンボジア軍は、『タイ軍が世界遺産に砲撃することはない。』と考え、遺 産エリア内に軍事拠点を設けた。」とのこと。
チャワリット元首相は、ピサヌローク県内で行われた講演の中で、「首相には総選挙で選 出された者が就くとする1997年憲法の規定が、政治家をして国内で最高の権威を持つ国王から統治 を信託されているという他国にはない体制下にタイがあることを忘れさせ、自己の権力確保のため に奔走させ、更にタクシン元首相に『2000万人の国民から選ばれた首相である。』と主張させた。 」と指摘。
さらに、チャワリット首相は、タクシン元首相が国外メディアに送った声明等の中で特権階級支配 (アマータヤーティッパタイ)に対し、喧嘩を売っている事を示唆する文言がある事に関しては、 「全くの誤解に基づいたもので、タイにはその様な支配体制は存在しておらず、国王を最高の権威 として 国王から統治を信託された司法、立法及び行政の三権のみが存在している中で、行政権を 司る政府が国民のために働くことを放棄している状況に置かれているに過ぎず、また、内部対立を 抱えている政府による国内問題の解決を期待する事が不可能な状況に置かれているだけである。」 と指摘。
その上で、チャワリット首相は、「政党別の内閣ポストの割り当ての放棄により成立した内部対立 が存在しない挙国一致政府のみがタイの未来に向けた礎を打ち込むことが出来る。」と発言。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーン グクンは、王室系財団であるチャイパッタナー財団の事務局長のスメート・タンティウェーチャク ンに対し、「現在王室が危険な状態に置かれている事を充分に認識し、一致団結を呼びかける前に まず自ら王室の信用失墜を狙った動きに対して敢然と立ち向かうべきである。」と指摘。
スメート事務局長は国王の信任が厚い人物として知られ、また先のクーデター直後に暫定首相候補 として下馬評にあがった事も記憶に新しい。26日に「関係者全員が一堂に会して話し合う。」との 解決策を提案。
27日にはプレーム枢密院評議会議長がスメートの発言に更に踏み込んで、「対立している両派に対 して国益のために犠牲の精神を持って互いに一歩下がって話し合いによる解決を目指すように。」 と呼びかけた。
チャムロン元クルングテープ都知事が同案に前向きな姿勢を示したのに対し、ソンティは、「スメ ート事務局長は話し合いを提案する前に、王室を批判するウェブサイトやビラの問題にまず取り組 むべきだ。」、「デモ隊強制排除で死傷した人々への配慮が微塵も感じられない。」、「スメート は、タクシン元首相や配下のチャクラポップ・ペーンケー、親政府派の反独裁民主主義同盟に合流 していた女性活動家のダー・トーピドー♀、同盟幹部で不敬罪で逮捕状が発行され現在国外逃亡中 であるとされるスチャート・ナークバーンライによる王室を誹謗した発言の数々や、チエンマイの 親政府派団体が『我々が敬意を示すのはラーンナー王家だけである。』との発言や、警察が連合の デモ隊に向け暴力的な手段で排除に出たことに目を向けず、あたかも王室系プロジェクトに関与し ている立場を利用し平和の使者であるかのように振る舞っているだけである。」とスメート事務局 長を批判。
また、この動きに絡んで、プラポックグラオ研究所(King Prajadhipok's Institute)を仲介役と して両派の話し合いの席を設ける動きもある。
10月28日(火)選挙委員会は、「無料 映画鑑賞券を配布した事が買収に該当する。」として選挙違反で告発されていた、当時民主党の執 行幹部だったウィトゥーン・ナームブット(比例代表区)に対し、「関与を証明する証人や具体的 な証拠がない。」として全会一致でシロの裁定。
しかし、この無料映画鑑賞券に関与した疑いがあり、またこの配布により総選挙において利益を得 た疑いがあるウィトゥーンの地盤であるウボンラチャタニー県第1選挙区選出の民主党所属下院議 員2人に対しては、4対1で再選挙への再出馬が認められるイエローカードを発行する決定。
民主主義市民連合は、「有罪判決を受けたタクシン元首相の送還を要求するため、30日 10:00に(ウィタユ通りの)イギリス大使館前で抗議活動を行う。」と発表。
この抗議活動の一環として、07日に行われた警察による過激な手段が伴った強制排除行動に対して 抗議し、イギリス大使館前から、プルンジット通り、トーンロー通り等のスクムウィット通りエリ アをエンポリアム前まで、抗議行動の模様を撮影したVCDや冊子を配布しながらデモ行進を行う予定 。
27日には、連合のスリヤサイ調整役は、「親政府派がタクシン元首相の電話出演が予定されている 親政府派のイベントが開催される11月01日にあわせて首相官邸の襲撃に乗り出す恐れがある。」と して、今月30日から来月01日にかけて人員を動員して官邸周辺の警戒を強化する方針を明らかにし た。
プア・ペーンディン党のチャイヨット報道担当は、「プラソン内務副大臣が健康上の理由 と経済危機的状況下に置かれている個人ビジネスに注力するため、28日付けで辞職し、これを受け 、党は自身を後任に据える決定を下した。」と発表。
当のプラソンは、「辞職の話や後任の話は寝耳に水の話である。」、「チャイヨット報道官の発言 は事実に基づかないものである。」と語り、辞任説を否定。「今回の虚偽発表の背景に党内の汚い 争いがある。」との考え。
前後してナタウット政府報道官もプラソン内務副大臣が辞表提出の発表を否定。
プア・ペンディン党のワタナー・アサワヘーム(馬裕炎)会長の息子で、サムットプラカ ン市の元市長のチョンサワット・アサワヘーム首相付副秘書官長が、検問中の警官に暴行を加えた とされる昨年の事件で、タイ刑事裁判所は、チョンサワットに禁固1年の執行猶予付き判決と罰金 9000B。
判決文によると、チョンサワットは昨年05月20日、高級車に有名モデルの女性3人を乗せてクルン グテープ都内をドライブしていた際、アルコール検査の検問を振り切り、追いかけてきた警官を怒 鳴りつけて仲間2人とともに暴行を加えた。
「チョンサワットは事件後、罪を全面的に認めて被害者の警官に謝罪し、スポーツ用具の購入資金 として警察に10万Bを寄付するなど改心の姿勢が見られる。」として執行猶予付き判決となった。
ワタナー会長は、今年08月18日に産業廃水処理場(サムットプラカン県)建設を巡る汚職で最高裁 判所から禁固10年の判決を受けたが、判決公判直前に姿をくらませ、現在はカジノの権益を持つカ ンボジアに潜伏中とみられている。
午後民主主義市民連合は、集会活動を展開してい る首相官邸に襲撃を仕掛けた男女5人の身柄を確保し、警察に引き渡した事を明らかに。うち、女 性1人が顔面を殴られ負傷。
午後、手斧やパチンコを持った10人前後が乗った小型トラックが官邸脇のチャマイマルチェート橋 側の出入り口付近に接近し、小型トラックの荷台に乗っていた主に若者グループがパチンコ等で連 合の自警組織員等に向け攻撃を開始し、連合の自警組織員の追跡をかわそうとしたが、車は渋滞で 動けない状態で、現場から逃走した若者グループを除く、車内にいた中年から高齢の同盟関係者5 人(男1人、女4人)の身柄を確保。また、「確保した小型トラックの中には「反連合」と書かれ た赤いスカーフで巻かれた1ガロンのガソリンが入ったプラスチックタンクと「今日の真相」(NBT で放送されている政府翼賛・反政府派攻撃番組のタイトル)と書かれた赤色の大型の旗等があった 。」という。
5人は仮設ステージ上にあげられ、数千人から罵声を浴びせられた。その後、警察への身柄引き渡 しのため5人を首相官邸から出そうとしたところ、群衆にもみくちゃにされ、うち女性が殴られ、 顔面から出血。5人は、「ガードマンの詰所でも暴行を受けた。」としている。
身柄を確保された5人のうち、普段はサナームルワンやパタ・デパート前で食品を販売していると いう1人の女性は、「同盟の集会に参加する度毎に、1日あたり150Bの報酬を受け取っているが、 内50Bは取りまとめ役にピンハネされている。」と証言。
10月29日(水)午後パラン・プラチャーチョン党所 属ロッブリー県選出下院議員のアムヌワイ・クランパーを中心にした所属下院議員が国会議事堂内 で記者会見を開き、「政界経験が長い国民から尊敬されているプレーム議長を仲介人として民主主 義市民連合や政府、野党、国・陸・海・空の司令官、国家警察本部長、憲法下で設置された独立機 関等を招致した政治対立の解消を目的としたセミナーを開催し、政治情勢の解決に取り組むべきで ある。」と提案。「プレーム議長には政治対立を解決できる能力がある。」との考え。
この提案に先立ち、朝、ソムチャーイ首相は、「政治対立の当事者同士が一歩下がって犠牲の精神 を持って国益のために対立の解消に取り組むべきである。」とするプレーム議長の意見及び政治的 対立を平和的に解決し国内和解を推進させるためにセミナーの開催を提案しているチャイパッタナ ー財団のスメート事務局長の意見を支持する考え。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーング クンは、顧問弁護士を通して政府広報局直系のNBTで放映されている政府翼賛・反政府派攻撃を目的 とした番組「今日の真相」の番組進行役を務めている、元反独裁民主主義同盟PTV系幹部のウィーラ ・ムシクポン、ナタウット・サイグア(政府報道官)、チャトゥポン・プロームパン(パラン・プ ラチャーチョン党所属下院議員)の3人と事実上ウィーラがオーナーを務めている同番組の民間制 作会社、NBT局長、政府広報局局長等を相手取った名誉毀損訴訟を刑事裁判所に提訴。
ソンティの顧問弁護士によると、「今日の真相の中でウィーラ等が、『既に破産宣告を受けている ソンティがタクシン元首相に負債返済への支援やASTVの地上波を利用しての放送が可能になるよう 支援を要請し断られた事が反タクシン運動の動機になった。』という発言が名誉毀損に該当する。 」という。刑事裁判所は提訴の受理を決定し、12月15日に第1回公判を開く。
民主主義市民連合幹部のソムサック・ゴーサイ スックは、ソムチャーイ首相が法務省次官だった2006年に複数の愛人と逢い引きしていた事を覗わ せる隠し撮りビデオ映像を集会の場で公開。動画は尾行者が撮影したとみられ、全部で4本。撮影 日は2006年03月22日から28日。タイ字紙、マネジャーやプーチャッカーンが解説記事と動画リンク を掲載。動画投稿サイト、ユーチューブにも投稿され、大きな話題を呼んでいる。
公開された隠し撮りビデオは、ソムチャーイ首相と思われる人物が、真っ赤なメルセデスベンツ、 白いレクサスなど4台の車を乗り回し、日中に若い女性のとラブホテルに入る模様を撮影したもの や、ソムチャーイ首相と思われる人物と女性が食事をしている場面、ホームプロの店内でソムチャ ーイ首相と思われる人物が女性のために冷蔵庫を物色している場面等が撮影されたもの。特に冷蔵 庫の物色は勤務時間中に行われていた疑いがある。ソムチャーイ首相は南部ナコンシータマラート 県出身であるが、男性が注文した食事も南部の料理だった。うち1本では首相の妻のヤオワパー元 下院議員に似た女性と食事に出かけた。相手の女性は動画ごとに異なっていた。
10月30日(木)03時過ぎ民主主義市民連合が集会活 動を展開しているマカワーン・ランサン橋近くで、バイクで現れた2人組の男が連合の自警組織員 に向け、M26破片手榴弾(マーク手榴弾の後継で、マークの俗称が「パイナップル」、M26は「 レモン」の俗称をもつ。)と思われる爆発物を投げ込み逃走。安全ピンが現場で発見された。
さらに、04時過ぎ、4〜5人と見られるグループが首都圏警察側のエリアの警戒にあたっていた連 合の自警組織員に向け銃を乱射し逃走。
この爆破、銃乱射で連合の自警組織員10人前後が負傷。うち2〜4人は重傷。
親政府派・反連合派の反独裁民主主義同盟は、11月01日の親政府派大規模イベントにあわせ30日か ら31日にかけてサナームルワンで大規模集会の開催を計画。また、連合は29日、同盟の戦闘要員が 首相官邸やマカワーン・ランサン橋に近い国会議事堂やドゥシット動物園周辺に身をやつして潜伏 し、大規模襲撃に備えていると指摘していた。
一方、00時過ぎ、クルングテープのクローントム区ソーイ・プリディーパノムヨン45内にある憲法 裁判所判事のチャラン・パックディータナークン(前法務次官、元憲法起草議会議員)宅に向けT NT爆薬入りPVC管の爆発物が屋根に投げ込まれ、2分後に芝生で爆発という事件が発生。芝生 に幅50cmと深さ25cmの穴を開けたが、幸いチャランを初めとする家人には被害はなかった。バイク に乗った男が通り過ぎざまに爆発物を投げ込んだと見られる。チャランは、最高裁判所長付き秘書 官長だったタクシン政権時代に、2006年04月02日に行われた総選挙の無効判決に向けた司法機関間 の調整に多大な貢献をし、現行憲法の制定にも深く関与。
04時頃チエンマイで、駐車してあった乗用車から 爆発が発生し全壊。
爆発が発生した乗用車の所有者は、経営しているコミュニティーラジオ局を通して民主主義市民連 合の集会の模様を中継していた事で知られ、これまでにも赤服を着込んだ親政府派に襲撃されたこ とがあった。
29日には、チエンマイの連合傘下団体が、「赤服を着込んだ集団がチエンマイ市内で親連合派のコ ミュニティーラジオ局の所在探しを行っている。」と指摘していた。
05:30頃民主主義市民連合の集会地を狙った連続襲撃事件が発生した首都圏警察本部の裏手 の路上脇で、スングウィアン・ルチモラ(46)の射殺体が発見された。頭に銃傷があり、首都圏警 察本部の壁に弾痕が発見されている。04時には酒に酔った状態で付近をふらついていた男性が目撃 されており、その後数発の銃声が遺体発見現場近くで聞かれている。
同日発生した連合を狙った連続襲撃の際、04時頃に発生した銃の乱射に関与したグループが首都圏 警察本部裏手から姿を現していた事が確認されている。
警察は、男性が連合ないしは襲撃事件に関与したグループに関係していた可能性もあると見て捜査 を開始。連合は、「男性は連合の構成員ではない。」としている。
反独裁民主主義同盟の人員動員や戦闘要員の軍事訓練に関与して いるとされているカッティヤ・サワディポン少将は、「未明に発生した民主主義市民連合を狙った 連続襲撃事件に使用されたM26が共産主義者が使用していた軍とは無関係のものである。」と発言。 連合に対し、「首相官邸を占拠している限りRPG(ロケット・ランチャー)等を使用した過激な攻撃 により毎日自警組織員に死亡者が出る状況に晒される事になる。」と警告。しかし、カッティヤ少 将は今回の連続襲撃への自らの関与に関しては否定。
「パラン・プラチャーチョン党の事実上の前身であるタイ・ラック・タイ党の地方部における勢力 拡大に、投降後に地方開発団組織に組み入れられていた旧タイ共産党関係者が深く関与している。 」と指摘されている。
民主主義市民連合(PAD)が、午前、クルングテープ都内ウィタユ通りの英国大使館 前に集まり、英国に逃亡中の2年の実刑判決を受けたタクシン元首相と、1審で3年の実刑判決を 受けているポチャマーン夫人の身柄送還を求める抗議デモを行い、要求書を大使館員に手渡した。 その後、街宣車とともに高級ショッピングセンターのエンポリアムまでデモ行進。10月07日にPADと 警官隊が衝突し多数の死傷者が出た事件の映像を収めたVCDや冊子を通行人に配布しながらエンポリ アムに向け行進。大きな混乱なく、平穏裏に散会。
民主主義市民連合(PAD)幹部のチャムロン元クルングテープ都知事は、「10月07日のデモ 隊強制排除で多数の死傷者が出たことから、PADにはこれまでに遺族や負傷者のためにと一般市民か ら総額3500万Bあまりの寄付金がが寄せられた。」と発表。うち550万Bが死者2人の遺族に、残り を負傷者に提供。負傷者は負傷の度合いに応じて見舞い金を受け取ることになるが、身体に重度の 障害が残って働けなくなった人にはそれぞれ50万B提供される。
タイ政府の広報番組、「今日の真実」が11月01日午後3時から10時にかけ、クルングテー プ都内のラーチャマンカラーサターン競技場で公開放送。ナタウット首相府報道官らが司会で、英 国に逃亡中のタクシン元首相が国際電話で出演する予定。実質的な政府支持派の集会で、支持者1 万人が集まると予想されている。
軍、反政府勢力は、「タクシンの発言がさらなる混乱を招きかねない。」として、出演を阻止する よう政府に圧力をかけている。番組は同日午後10〜11時にチャンネル11で放送される予定。
タイの連立与党第3党プア・ペンディン(国土のため)党党首のスウィット・クンキッテ ィが、30日付けで党首を辞任し、党から離脱する意向を記した書状を党幹事長に提出したことが明 らかに。書状には、「これまで国益保護と衝突や対立の防止のため中道を心掛け任務を遂行してき た。政府によるカオ・プラウィハーン問題に対する対応だけでなく07日に行われた強制排除行動や 改正するべき条項を明確にしないまま憲法改正を前進させようとしている政府の対応に納得できな い。」と党首辞任の理由として掲げ、「今後は王室を敬愛するタイ国民として特定の勢力に属さす 中立的な立場で国家一致団結に向け取り組む意向である。」と記されていた。
プア・ペンディン党は派閥抗争で分裂状態。ス ウィット党首が辞任したほか、チャイヨット党報道官が28日、「プラソンが健康上の理由で副内相 を辞任する。」と、党の閣僚枠で民間から副内相に起用されたプラソン副内相の自筆の辞表を公表 。しかし、プラソン副内相が「健康であり、辞める理由はない」と辞任を否定。辞表も、「副内相 就任前に党首に手渡していたものが勝手に提出された。」としている。

← プラソン・コシタノン副内相

スウィット党首は07月末に副首相兼工業相を辞任、プア・ペンディンの連立政権からの離脱を発表 したが、党所属下院議員の大半が政府への残留を表明し影響力のなさを露呈。党首辞任については 、「反政府デモの強制鎮圧やカンボジアとの国境紛争への対処などで政府と意見が異なるため。」 と説明。
プア・ペンディン党は軍事政権下の昨年解党された旧与党タイ・ラック・タイ党(TRT)の分離派が 設立。実質的な党のオーナーは元TRT派閥領袖で5年間の公職追放処分を受けているスチャート元下 院副議長、ピニット元保健相、汚職で禁固10年の実刑判決を受け08月から逃亡中のワタナー元副内 相ら。前回の下院選ではTRTの後身でタクシン元首相派のパラン・プラチャーチョン党(PPP)に地 盤の東北部で圧倒され、党首のスウィットが落選。
* スウィット・クンキッ ティ
1957年東北部コンケン県生。米ケンタッキー大学化学修士。1983年から下院に連続当選し、1996年 に副農相として初入閣。以来、農相、法相、副首相兼科学技術環境相などを歴任。1999年に社会行 動党党首、2000年に同党をタイ・ラック・タイ党(TRT)と合併。タクシン政権(2001〜2006年)で 副首相、教育相、天然資源環境相などを務めた。2006年のクーデター後、TRTを離脱し、プア・ペン ディン党を創設。2007年12月の下院選では落選。
選挙委員会は、ヤソートン県第1選挙区選出民主党所属下院議員のニラタカーン・シリー ラープ♀に対して再選挙での出馬が認められるイエローカードを発行する決定。 ニラタカーンに関しては、選挙運動員が買収に関与したとして選挙違反に問われていたが、選挙委 員会は、「買収に関与した明確な証拠がない。」としてイエローカードを発行する決定を下し、買 収に関与した運動員2人を刑事告発する方針。
選挙委員会のソトシリー委員によると、「ニラタカーンが当時民主党の執行幹部という立場にあっ たとしても、イエローカードが発行された場合は、党の解党を問われる事はない。」という。
チャワリット元首相は、ソムチャーイ首相に対し、「内閣を一掃して国内和解推進に特化 した内閣を結成し危機的状況にある国家の救済に乗り出すべきである。」と指摘。発言の中でチャ ワリット元首相は、「現在国内は王室、軍部及び政党・政府を巡った国民を二分する対立下に置か れている。ソムチャーイ首相は英雄的決断を持って現在の内閣を一掃し国内和解推進に特化した特 定の勢力にこだわらない人材で構成された一時内閣を結成するべきである。」と指摘。
タクシン元首相派と反タクシン派の抗争激化にともない、タイ王室を誹謗中傷するウェブ サイトが増加。その数はタイ情報通信技術(ICT)省が把握しているだけで約1000。また、タイ警察 が捜査中の不敬罪容疑32件のうち15件はウェブサイト関連。
ICT省はこうした反王室サイトの取り締まりを強化する方針。11月05日にインターネット接続業者と 会合を開くほか、軍事政権下の昨年施行されたコンピュータ関連犯罪法を11月中に改正する予定。 「1億〜5億Bを投じ、反王室サイトへのアクセスを遮断するシステムを開発する。」(マンICT相 )
タクシン政権(2001〜2006年)幹部には1970年代に軍政に追われタイ共産党に合流した元学生活動 家が多く、共和制移行を画策したという報道もあった。2006年の軍事クーデターでタクシン政権を 追放したタイ軍部はタクシンの王室軽視をクーデターの理由の1つに上げている。また、タクシン 政権で首相府報道官、昨年12月の下院選で成立したタクシン派サマック政権で首相府相を務めたチ ャクラポップは不敬罪容疑で05月に辞任に追い込まれた。現在政府の広報番組の司会を務めるウィ ーラ元タイ国鉄会長は過去に不敬罪で約1ケ月服役。
タイ政府は、カンボジアが国境未画定区域に新たに地雷を埋設した疑いがあるため、この 問題を対人地雷禁止条約(オタワ条約)批准国の特別会議で取り上げるようカナダ政府に働きかけ ている。これは、同区域内で10月06日、タイ兵2人が爆発で重傷を負ったことによるもの。
タイ政府は、「カンボジア政府に原因の調査を申し入れたが、返答がないため、国際社会にアピー ルすることにした。」という。外務省条約法務局のウィラチャイ局長によれば、「駐タイ・カナダ 大使は、原因調査に前向きな姿勢を示している。」
タイ政府は、新たな地雷の埋設を疑っているが、カンボジアは、1970年代の内戦時代に埋設された ものとしている。
1997年に制定されたオタワ条約は、対人地雷の使用、製造、開発、譲渡などを禁止。批准国は、タ イ、カンボジアを含む約160か国に及ぶ。批准国の特別会議開催には、批准国の3分の1以上の賛同 が必要。
首都圏警察本部のスチャート本部長は、「00:00過ぎに憲法裁判所判事のチャラン・パック ディータナークン宅に投げ込まれた爆発物がTNT火薬型の殺傷力がないもので、行政裁判所のアカラ トン所長宅に投げ込まれたものと同様なものであった。」と発表。
また、「03:00頃にマカワーン・ランサン橋手前の民主主義市民連合の集会地の警備に当たっていた 自警組織員を狙って投げ込まれた爆発物が、M67破片手榴弾(アップル)という強力な殺傷力がある ものであった。」と発表。スチャート本部長によると、「これまでに煽動目的でM67が使用された事 はない。」という。
一方、連合を狙った爆発物の投下で重傷を負った2人の自警組織員のうち、喉や頭部に重傷を負い 危篤状態にあったサティアン・タップマリポン(53)が夕方搬送先の病院で死亡。サティアンはタ イ発電公社(EGAT)社員で、反政府集会の警護などを担当するPADの「戦闘部隊」に所属。
29日深夜から30日朝にかけて、憲法裁判所判事宅で小型の爆弾が爆発したほか、北部チエンマイで PAD支持者の自家用車が放火された。また、首相官邸近くの首都警察本部裏の歩道上で男性の射殺体 がみつかっている。一連の事件はPADと政府支持派の抗争とみられ、暴力行為がエスカレートし、軍 事クーデターを招く可能性が指摘されている。
チェンラーイ県メーサロン郡内のタムボン行政機構評議会議長は、地区内に居住するタイ 国籍を持たない山岳少数民族に対し、親政府派による国籍をだしにした誘いに乗らないよう警告。 山岳少数民族に対して報酬としてタイの国籍を与えると言って11月01日に開催される親政府派イベ ントに参加するよう呼びかける動きがある。
民主主義市民連合がタクシン政権打倒を標榜していた当時には、「国有地を不正に耕作地や居住地 として使用していた地方の住民に対して、国有地の不正使用を不問にする代償として親タクシン派 の集会や抗議行動への参加を強要する動きがある。」と指摘された事があった。
ソムチャーイ首相は、若い女性とモーテル やレストランに入る不倫疑惑の映像について、記者から質問を受けたが、コメントを拒否して、足 早に国会議事堂内に姿を消した。

← ソムチャーイ首相一家

ソムチャーイ首相はタクシン元首相の妹のヤオワパーと結婚し、3人の子供がいる。タイは、タク シン元首相派の現政権と反タクシン派の抗争で国が分裂状態。クルングテープのタイ首相官邸は08 月下旬からプーチャッカーン創業者のソンティらが率いる民主主義市民連合(PAD)に占拠され、10 月07日には国会議事堂を包囲したPADのデモ隊を警官隊が強制鎮圧し多数の死傷者が出た。事件後、 陸軍司令官がテレビを通じ首相に事実上の辞任勧告を行うなど政権基盤は大きく揺らいでいる。ソ ムチャーイ首相はこうした状況を粘り腰でしのいできたが、今回の動画騒動で、温厚、実直といっ たイメージが崩れ、家庭内でもトラブルを抱える可能性がある。
10月31日(金)朝ワチラパヤバーン病院の院長は、 30日未明に発生した民主主義市民連合を狙った爆破により、重傷を負った連合の自警組織に所属す るタイ電力発電公社労働組合員のサティアン・タップマリポン(53)が同日夕方までに死亡とする 報道を否定。院長によると、「依然重篤な状態にある。」という。
イギリス連邦に所属するバハマの政府は、イギリス政府に対してタ クシン元首相の身柄をタイへ送還しないように要求し、バハマの名誉市民としてあらゆる手段を講 じてタクシンを保護する方針を明らかに。
先にバハマのメディアはタクシン元首相が顧問弁護士チームを派遣し土地投資の話を進めている事 を確認した上で、ヒューバート首相が、「タクシンを国内に受け入れるため特別パスポートを発行 する事が出来ないか検討するよう検事総長等に命じた。」と伝えていた。
タクシン元首相は、直接ウドンターニー県内の親政府派に対して01日に開かれる親政府派 イベントに電話出演する事を確認。
ウドンターニー県パラン・プラチャーチョン党所属下院議員のスラティン・パマーンナメーティノ ット警察中佐によると、タクシン元首相は親政府派との電話会話の中で、「イベントに集まった赤 服集団の涙でラチャマンカラ国立競技場が包まれる事になるだろう。」と語っていたという。
当初親政府派イベントはフワマークのインドアスタジアムでの開催が予定されていたが、その後隣 接するラーチャマンカラ国立競技場に変更。民間企業主催(表向きには今日の真相の番組制作会社 主催)のスポーツ以外のイベントにラーチャマンカラ競技場が利用されるのは極めて異例で、「何 らかの政治的な圧力があった。」との見方。
一方、親政府派イベントを主催するNBTで放映されている政府翼賛・反政府派攻撃番組「今日の真相 」の番組進行役の1人であるパラン・プラチャーチョン党所属下院議員のチャトゥポン・プロームパ ンは、01日20:00頃からタクシン元首相が電話出演する予定になっている事を明らかに。タクシン元 首相の電話出演の際に話される内容や所要時間等に関しては制限はなく、全てタクシン任せだとい う。チャトゥポンによると、「親政府派イベントの模様を政府広報局直系のNBTを通して中継放送す る予定はない。」という。
タクシンは、香港のインターコンチネンタルホテルに歌手のリディアや実妹でソムチャーイ首相夫 人のヤオワパー・ウォンサワット等と共に滞在中。電話出演を終えた後にゴールデン・トライアン グル経由でタイに密帰国するとの未確認情報も。
11月01日(土)ソムチャーイ首相が11 月03日にラオスを日帰りで訪問。慣例となっている東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国への首相就 任の挨拶の1ケ国目。ラオス国内では、ブアソーン首相やチェンマリー大統領との会談やタイの支 援で建設が進められていた排水路の引き渡し式への出席、ブアソーン首相主催の昼食会への出席等 を予定。
今後、ベトナム、マレーシアなど全加盟国を訪れる予定。ソムチャーイ首相は09月に就任したが、 支那しか訪問をしていない。
ネーション紙が政府の消息筋からの情報としてタクシン元首相が夜に予定されている親政 府派イベントへの電話出演をキャンセルし録音メッセージ出演に切り替えたと1面で報じている。
報道によると、タクシン元首相は前日に香港に到着し、そこでメッセージの録音が行われ また、約8分間に渡るメッセージの内容は一致団結や王室への敬意を呼びかける、国外メディアに 送付した声明文に比べ中庸な内容になる見通し。
21時前 海外逃亡中のタクシン元タイ首相は、クルングテープ都内のラーチャマンカラ国立競技場で開かれ たタクシン派の集会に録画ビデオと国際電話で出演。開口一番、「民主主義を愛する皆さんこんに ちは。私の事を覚えていますか。」と語り、約5万人(報道により、約8万人とも約10万人とも )の支持者の喝采を浴びる場面も見られた。集まった支持者に対し、軍事クーデターに反対し、民 主主義を守るよう呼びかけた。タクシンが公の場で発言したのは08月の出国以来初めて。
イベントを主催した番組「今日の真相」のホストのウィーラ・ムシカポンとの質疑応答形式で進行 した約20分に渡る電話出演の中でタクシン元首相は、「イベント会場に行きたいが反対派により2 年の禁固刑を下され10年間は国外にいなければ行けない立場に置かれている。」と自分の身の上を 語り、「反対派は司法を利用して、歴史的な票を獲得し国民から受け入れられていた首相だった自 分を抹殺した。」、「自分を早期に帰国させる事が出来るには2つの方法しかない。即ち国王の慈 悲と国民の力だけである。」、「2006年09月19日のクーデターは、依然政府が国民から支持されて いる状況の中で行われた。先のクーデターは国民のために尽くしてきた1人の人物(タクシンのこ と)を抑え込むために行われ、既に引退した老人に国政を委ねるだけのものだった。」と訴えた。
この集会は、タクシン派の現政権を支持する団体、反独裁民主主義同盟(UDD)、タクシン派与党パ ラン・プラチャーチョン党(PPP)が中心になり組織。会場はタクシン派のカラーである赤いシャツ を着た支持者で埋め尽くされ、タクシン政権(2001〜2006年)の閣僚やナタウット首相府報道官ら が反タクシン派団体、民主主義市民連合(PAD)や野党民主党などを批判。
この集会が反政府勢力に対する暴力的行為を誘発する恐れがあったため、治安当局では厳戒態勢を とっていたが、元首相のメッセージが終わると集会参加者の大半は速やかに会場をあとにし、混乱 は起きなかった。
一方で、「政局混迷の打開につながる呼びかけ」を期待する向きもあったが、政界観測筋は、「元 首相はみずからの潔白と帰国願望を訴えただけ。今回のメッセージが緊張緩和につながるとは思え ない。」としている。
タクシンは2006年の軍事クーデターで失脚し、今年10月、首相在職中に妻が国有地を競売で取得し たことを違法とされ、禁固2年の実刑判決。現在は英国に滞在し、政治亡命を申請中。
親政府派イベントの最大の山場だったタクシン元首相の電話出演が終わった直後 から、イベントに参加していた赤服を着込んだ参加者の多くが赤服を脱ぎ普通の色の服に着替えて から家路につく場面が見られた。
また、地方の住民の動員に使用された2〜3台のバスの中では、イベントへの参加を終えた住民に 500Bを配る場面も目撃されていた。
11月02日(日)02時半頃クルングテープの首相官邸 近くで発砲事件。サムットプラカン県から車でやって来た男性が、民主主義市民連合(PAD)の警備 担当者に発砲され、肩を負傷。男性と口論になった警備担当者が拳銃を発砲したとみられる。男性 は、「警備担当者を侮辱するようなしぐさをしただけ。」、「カオサン通りで酒を飲んだ後、道に 迷い、PADが古タイヤでバリケードを築き交通規制しているところに出てしまった。」と主張してい るが、警備担当者は「男性らが先に発砲してきた。」と供述。
警察によれば、「PADの警備担当者が武器を所持していることは承知している。だが、PADによる首 相官邸占拠については裁判所が現在審理中で、われわれは手が出せない。」と説明。首相官邸は08 月下旬から民主主義市民連合(PAD)に占拠されており、首相府周辺では10月30日未明、PAD支持者 に手榴弾が投げつけられ、1人が死亡、9人が重軽傷を負ったほか、近くの歩道上で男性の射殺体 がみつかった。PADは政府支持派の攻撃とみて、警戒を強化していた。
ソムチャーイ首相は、建設的な対話により正常化に繋げる事を前提 とする事を条件に民主主義市民連合との直接協議に応じる用意がある事を明らかに。
この発言は連合幹部のチャムロン・シームアン少将が午前、対立問題は連合と政府との当事者間で の直接協議でのみ解決できるとして軍部や学識経験者等を交えたセミナーへの参加の呼びかけを拒 否する方針を再確認した上で、政府との直接協議に応じる用意があることを明らかにした事を受け たもので、ソムチャーイ首相は、チャムロン少将側の考えを支持するとした上で、連合との直接協 議に応じる用意がある事を確認したが、政府の代表や首相自身が協議に参加する可能性に関しては 確認を避けた。
「政府支持者数万人へのタクシン元首相のメッセージが法律に反する疑いがある。」とし て、「その内容を精査すべき。」との声が各方面から上がっている。
ソンキティ国軍最高司令官は、「王室に対する不適切発言であるとしたら、国軍は黙っていない。 発言内容を詳しく調べる必要がある。」と発言。タイ弁護士協会のウドムデート会長も、裁判所の 権威を傷つける発言がなかったかどうかをチェックする考え。
タクシン元首相は、電話演説の中で、「国王陛下のご慈悲」「タイにおける不正義」に言及。
「この発言が政府支持・不支持を巡る対立を激化させるのではないか。」との見方も強まっている 。アマラ元チュラロンコン大学法学部長は、「元首相のメッセージはさまざまな解釈ができる。み ずからの帰国の実現を政府支持者に要請したとも受け取られる。『国王のご慈悲』についても多様 な解釈ができる。」と、「政府支持勢力と反政府勢力との正面衝突を招く恐れがある。」との見方 を示した。反政府組織、民主主義市民連合(PAD)幹部のピポップは、「メッセージは王室を政治に 引きずりこみ、司法への信頼を傷つけようとしたもの。」と批判。
11月03日(月)午前チエンマイの親政府派団体、ラ ック・チエンマイ51は、「地元の政治家が親政府派イベント参加者を金銭で動員し、バス13台で政 府支持集会にやってきた人のうち約200人が1人当たり2000Bを受け取った。」という報道に抗議す るため、チエンマイ市内にあるタイPBSを占拠し、「クルングテープ本局の責任者による直接の謝罪 があるまで占拠を継続する。」と宣言。局舎内にいた職員を全員局外に出し、社屋の入り口に鍵を かけた上で局舎の敷地内に小ステージを設営し座り込み抗議活動を開始。
タイPBSは、クーデター政権時代にタクシン元首相の影響下にあったTITVを閉局処分にして設立され た政府や民間企業の影響を排除した中立的な放送局。サマック前首相は就任早々から「タイPBSは不 要のものである。」と主張し、ch11(現NBT)を政府系中立局にと機構改革に取り組んでいた。尚、 TITVの偏向報道精神は現在そのまま政府広報局直系のNBTに受け継がれている。
「チエンマイの政治家が金銭を配り親政府派イベント参加者の動員を行っていた。」という報道は 、タイPBSだけでなくch7を始めとするテレビメディアや各新聞でも報じられており、今回、親政府 派団体があえて法的・構造的に政府の介入が入りにくいタイPBSの支局の占拠に動いた事に対して様 々な憶測を呼んでいる。
先月02日からクルングテープ都内のバムルンラード病院に入院中の サマック前首相(73)が03日退院。病院は病名を明らかにしていないが、タイのメディアは、「肝 臓癌で手術を受けた。」と報道。サマックは名誉棄損で禁固2年の実刑判決を受け控訴中で、裁判 所が出国を許可したら、今月中に米国に渡り治療を受ける予定。
サマックはクルングテープ都知事や副首相などを務めたベテラン政治家。2006年のクーデターで失 脚したタクシン元首相の依頼でタクシン派政党の党首に就き、2007年12月の下院総選挙で勝利、今 年01月に首相に就任。しかし、就任後に出演料をもらいテレビの料理番組に出演したことを憲法裁 判所に違憲とされ、09月に失職。
ソムチャーイ首相はハノイで開催されるイラワジ・チャオプラヤー・メコン経済協力戦略 (ACMECS)首脳会議に出席するため、11月6、7日にベトナムを訪問。ソムチャーイ首相の東南アジ ア諸国連合(ASEAN)加盟国訪問は03日のラオスに次ぐ2ケ国目。
ACMECSはイラワジ川、チャオプラヤー川、メコン川の流域諸国の経済協力の枠組み。ソムチャーイ 首相の義兄のタクシン元タイ首相の提案により2003年に発足。加盟国はタイ、ラオス、カンボジア 、ビルマ、ベトナム。
軍関係筋によれば、「先の政府支持集会でのタクシン元首相の発言に対し、軍首脳部が不 快感を強めている。元首相の発言は、許された範囲を逸脱し、陛下に圧力をかけるもの。この発言 のため、政府支持者が裁判所に抗議する事態も予想される」と述べた。
アピチャート国防事務次官も、「われわれ軍人は、元首相の発言で陛下が不快な思いをされている のではないかと懸念している。元首相は陛下に言及すべきではなかった。」としている。また、先 の政府支持集会の様子が国営テレビ局で放送される予定というが、野党民主党のアピシット党首は 、「元首相の発言は、司法と王室への侮辱とも受け取れるもの。ソムチャイ首相は放送を許可すべ きではない。」と訴えた。
11月04日(火)
01時半過ぎ
民主主義市民連合が 集会活動を展開している首相官邸に近いオラタイ橋近くで手榴弾が投げ込まれ爆発。人的な被害は なし。爆発が発生した場所は、連合が古タイヤ等で路上にバリケードを設置し警戒を強化していた エリアで、爆発音が聞かれる直前に、立木にぶつかる音が聞かれた。
未明ラック・チエンマイ51は、タイPBSが03日 23:00過ぎにテープチャイ・ヨーン放送局長が、「チエンマイの住民の心を傷つけた事に対して遺憾 の意を表明する。」という声明の発表に満足し、「散会する。」と発表。
ラック・チエンマイ51は、タイPBSの放送局長のテープチャイ・ヨ ーンに対し、向こう2日以内に同県内の政治家が親政府派イベントの参加者を金銭で動員したとす る報道に対して公式に謝罪をするよう要求。
テープチャイによる謝罪放送を受け入れ一端はタイPBSのチエンマイ支局の占拠行動を解除した団体 は、「僅か7分間だけの謝罪放送だけでは満足できない。期限までに公式な謝罪がなかった場合は 民事及び刑事裁判所に名誉毀損で提訴し、再度支局の占拠を行う。」と態度を変更。
ネーション・グループ編集主幹のスティチャイ・ユンの弟として、またタイ発の独立チャンネルと して設立されたiTVの初期の報道編集局長でメインニュース番組のコメンテーターを務めていた、テ ープチャイがネーショングループのグループ・エディターだった時代に、コムチャットルック紙の 報道に怒り、ネーション社本社ビルを包囲した当時の親タクシン派に対し、一端は要求を受け入れ 謝罪をした後に、手のひらを返記者会見を行い、ここで、公共テレビ局、タイPBSのチエンマイ支局 に再びデモをかける計画を中止したと発表して、「危険な状況を回避するためには謝罪も致し方な かった。」と、暴力でメディアに介入した親タクシン派を非難する声明を発表した事に対する不信 感が現在の親政府派の間にあると言われる。
一方、タイPBSのチエンマイ支局は、朝、地元の親政府派コミュニティーラジオ局が、「前夜のテー プチャイ・ヨーンの謝罪には真摯な姿勢が感じられない。」と、再度支局を占拠するための動員を 行っている事を受け、支局の無期限閉鎖を決定。
ラック・チエンマイ51は記者会見を行い、公共テレビ局、「タイPBSのチエンマイ支局に再びデモを かける計画を中止した。」と発表。代表は、「タイPBSの代表による謝罪に満足した。名誉毀損で告 訴もしない。」と態度を一変。「われわれは誰かの指示で動いているわけではない。」とも述べた が、関係筋は、「デモ中止は県当局や軍関係者から過激な行動を控えるよう圧力がかかったため。 」としている。
タクシン派、反タクシン派の対立で混乱が続くタイで、双方の市民グループが軍人から戦 闘訓練を受けている。
民主主義市民連合(PAD)は、最高幹部のチャムロン元クルングテープ都知事が退役陸軍少将という つながりからか、早くから軍人の指導を受け、戦闘訓練を積んできた。そのため、PADの戦闘部隊、 「シーウィチャイ戦闘隊」はタクシン派を圧倒。タクシン派は、陸軍の武闘派として知られるカッテ ィヤ・サワディポン陸軍少将の下、反独裁民主主義同盟(UDD)は、約100人からなる戦闘部隊、「 タークシン王戦闘隊」を結成。王宮前広場などで訓練に励んだ。
カッティヤ少将は、「ある重要な人物からアヌポン陸軍司令官を経由して忠告を受け、すでに戦闘 訓練を中止し、解散した。」と発表。しかし、重要な人物の素性に関しては明らかにされていない。 「今後彼らが何をしようと私は一切関知しない。日本の四十七士の様のような行動に出るかもしれ ない。」と警告。
NBTで放映されている政府翼賛・反政府派攻撃を目的とした「今日の真相」の番組進行役の 一人であるチャトゥポン・プロームパン(政府報道官)は、「今後北部や東北部地方で番組主催の 親政府派イベントを開催し、各イベントの場でタクシン元首相が電話出演した模様を記録した映像 を再公開する。」と発表。
11月05日(水)朝サマック前首相が肝臓癌の治療の ため、06:40発のユナイテッド航空UA890便でロサンゼルスに向け飛び立った。
サマックの関係者は、控訴審で2年の実刑判決が下され上訴中の、「前首相がアメリカでの治療を 希望している。近々裁判所に対し国外出国の許可を申請する。」と発表。その後、「判決の中で国 外出国の禁止措置が講じられていない。」とし出国許可申請を行う方針を撤回。
サマックの関係者は、「禁固刑の確定による収監を避けるために、出国後そのまま国外に逃亡する のではないか。」という疑念は否定している。
タイ連立与党の下院議員のグループが、タクシン元首相派の現政権 と民主主義市民連合(PAD)など反タクシン派の調停を求める要望書をプミポン・タイ国王の側近の プレム枢密院議長(元首相、88)に提出。要望書には与党議員90人以上の署名があるという。
プレム議長はタクシン政権(2001〜2006年)をクーデターで追放した黒幕とタクシン派に目されて おり、調停依頼はプレム議長を表舞台に引きずり出すことが狙いという見方もある。
与党第1党・パラン・プラチャーチョン党のアルニー議員率いる下院議員145人が、憲 法違反や職権乱用などの理由で、ロサナ上院議員の議員資格をはく奪するようプラソプスク上院議 長に要求。ロサナ議員は、現政権に批判的で、反タクシン派とされる。これら下院議員は、「ロサ ナ議員が首相の施政方針演説を欠席したのは、意図的なもので憲法違反。」と主張。
上院がこの要請を受け入れ、捜査当局に調査を要請した場合、ロサナ♀の議員資格は司法の判断が 下るまで停止される。
民主主義市民連合(PAD)の幹部9人を騒乱罪などで書類送検。これに対し、これら幹部の 弁護士は、「9人に釈明の時間を十分に与えずに、性急に捜査を打ち切り、送検に踏み切った。」 と警察を批判。
9人は、PADのデモ隊が08月末に首相官邸を不法占拠したことから逮捕状が出たが、すでに取り調べ を受け、保釈されている。弁護士によれば、「何者かが警察に送検を急がせた可能性がある。」と いう。
ソムチャーイ首相らタイの連立与党6党の代表は、クルングテープ都内のホテル、プ ラザアテネの支那料理店、シルクロードで夕食。憲法改正の日程などについて話し合った。与党第 2党チャート・タイ党のバンハーン党首(元首相)は前回に続き欠席し、ムサック副党首らが代理 として出席。
11月06日(木)午前タイ国際航空本社前で、労組と民主主義市民連合(PAD)のメンバー約300人が、パ ラン・プラチャーチョン党所属下院議員の搭乗を拒否した国内線機長に対する処分及び同航空の経 営への政治介入に抗議。
この抗議は、タイ国際航空の経営陣と下院議会運輸委員会関係者との会合が本社ビル内で予定され たためで、労組は、「これら委員が機長を処罰するよう圧力をかけに来た。」としている。労組は 、「この会合で運輸委員会が機長に対して処分を下した場合は強硬な抗議活動を展開する。」とし ている。
機長は10月08日、前日のデモ隊強制排除に抗議し、パラン・プラチャーチョン党議員3人が国内線 フライトに搭乗するのを拒否した。労組代表は、「機長には安全運航のための権限が与えられてい る。搭乗拒否はこの権限内の行動。機長はすでに停職となっており、これ以上の懲戒処分は不当。 」と。ただ、タイ国際航空のアピナン所長によれば、「委員らの訪問は、同社の経営状態の説明を 受けることが目的で、機長への言及はなかった。」とのことだ。なお、「機長の停職処分は06日に 解かれた。」という。
アヌポン陸軍司令官が、現在の政府支持・不支持を巡る政治問題を 対話で解決するというピース・フォーラム案に前向きな姿勢。キング・プラチャティポック研究所 ・平和統治センターのワンチャイ所長が司令官との会談後に明らかに。
ピース・フォーラム案は、10月07日のデモ隊強制排除で多数の死傷者が出たことから、事態のさら なる悪化を憂慮した同研究所、タイ記者協会、タイ放送記者協会が共同で打ち出したもの。ワンチ ャイ所長によれば、アヌポン陸軍司令官は、「話し合いの実現に向けたメッセージを陸軍運営のテ レビ・ラジオ局で流し、陸軍の施設を話し合いの場として提供する考えを示した。」という。
先にバンコクで開催された親政府派イベントに参加する住民を金銭で動員していたとする タイPBSの報道の撤回と謝罪を求めチエンマイ支局を占拠封鎖し抗議活動を展開していたラック・チ エンマイ51は、タイPBSのテープチャイ放送局長による謝罪放送に感謝の意を表明し、支局の占拠行 動等により迷惑をかけた事に対して謝罪の意を表明する書状を提出。
ラック・チエンマイ51は、テープチャイによる謝罪放送を受け一端は支局の封鎖を解除していたが 、その後、2日間の期限を設け公式の謝罪を要求し、期限までに謝罪がなされなかった場合は再度 支局を封鎖すると同時に民事・刑事の両裁判所に名誉毀損で提訴すると発表していた。
反独裁民主主義同盟の戦闘部隊、「タークシン王戦闘隊」の軍事訓練に関与していたとさ れるカッティヤ・サワディポン少将は、「タクシン元首相を敬愛する東北地方のレンジャー部隊員 が、今後反政府デモの鎮圧で民主主義市民連合の戦闘部隊、シーウィチャイ戦闘隊関係者を殺戮す るために歩兵携行用対戦車擲弾(ロケット弾)発射器(RPG)を使用した攻撃を行う。」と警告。一 般市民にデモに絶対参加しないよう呼びかけた。
少将によると、「RPGの品質次第では首相官邸内の演台上に着弾し多数の死傷者を出す事もあり得る 。」という。また、カッティヤ少将は、先にアヌポン陸軍司令官が少将に対してタークシン王戦闘 隊に対する軍事訓練との関わりについて直接問い質した事を明らかにし、少将と戦闘隊との関係を 解明するための専門員会を設置した事を明らかにしたことに関しては、「既に戦闘隊は解散済みで 一切の関係を絶っている。今後発生する戦闘隊絡みの出来事は一切自分とは無関係である。」とし た。
ソムチャーイ首相は、来年01月末までの90日間に渡る麻薬集中取締キャンペーンの開始を 宣言。
ソムチャーイ首相は、このキャンペーンがタクシン政権時代に取り組まれた麻薬撲滅戦争政策に倣 ったものであることを認め、先の麻薬撲滅戦争で発生した「麻薬密売組織同士による大量殺戮を最 大限に抑止する事を念頭に麻薬の集中取締を進める方針である。」ことを明らかにした。
2003年から2004年にかけて行われた麻薬撲滅戦争により少なくとも2500人以上が死亡。ソムチャー イ首相によると、「先の麻薬撲滅戦争で死亡した者は麻薬密売組織関係者により殺害された違法行 為に手を染めていた者達で、当局による超法規的な殺害行為は一切なかった。」という。タクシン 元首相も政権時代に、「麻薬撲滅戦争で死亡した者は悪者によって殺害された悪者でしかない。」 と語り超法規的な殺害の可能性を強く否定。
11月07日(金)未明民主主義市民連合が集会活動を 展開しているマカワーン・ランサン橋に近い教育省付近で2回に渡り爆発音が聞かれたが、人的な 被害はなかった。爆発音が聞かれる直前に大量の白い煙が発生地点付近で上がっていたのが目撃さ れている。
また、この連続爆破と前後して、やはり連合の集会地に近い国家汚職防止取締委員会のビル付近2 ケ所で数発の発砲音が聞かれたが、人的な被害はなかった。
サマック前首相は、手書きのメッセージをNBTで放送されている政 府翼賛・反政府派攻撃番組、「今日の真相」宛てに送り、癌治療の為に訪問中のアメリカのテキサ ス州ヒューストンでの民主主義市民連合支持者による手荒い歓迎に不快感。
メッセージの中でサマック前首相は、長年国家の為に尽くしてきた自分が偏った情報だけを信じ真 実に耳を傾けない同じタイ人から罵声を浴びせられた事に対して強い遺憾の意を表明し、「首相在 任中の7ケ月間の間に如何に自分が法を尊重し民主主義を守り抜いてきたかについて記した本を出 版する。」と発表。
チューウィット・カモンウイシットは、「選挙委員会が新たな基準に則り自らが結党した 政党、タイ戦闘党(パク・スー・プゥア・タイ)を解党に追い込んだ。」と怒った。
この発言は、先に選挙委員会が、「2007年度の党の活動状況に関する報告がなされていない。」と してタイ戦闘党の解党処分を求める訴訟を憲法裁判所に提訴する方針を明らかにした事を受けたも の。チューウィットによると、「前身であるタイ農民党(パク・カセータコン・タイ)の党執行部が 2007年度の分を含め毎年党の活動状況報告書を選挙委員会に提出し、自分からも選挙委員会に対し て既に前身の党執行部により必要な報告がなされている。」という。
「憲法裁判所がタイ戦闘党に対し解党の判断を下しても、解党の要件となった活動状況報告所の未 提出に関与した前身の党の幹部に対してのみ5年間に渡り被選挙権が剥奪され、チューウィットの 被選挙権が剥奪される事はない。」という。
11月08日(土)04時過ぎ民主主義市民連合(PAD)が 08月下旬から占拠しているクルングテープのタイ首相官邸で、爆弾が爆発し、PADの自警組織の男1 人が負傷。現場は、連合のステージから約150m(報道により50m)離れたサンティ・マイトリー・ ビル前に設営されていた連合の自警組織、「シーウィチャイ戦闘隊」の休憩用テント付近。PADは政 府の仕業と主張し、内紛や自作自演という見方を否定。PADが警官が首相官邸に入ることを認めてい ないため、捜査は行われない模様。
首相官邸周辺では10月末から爆破、銃撃事件が相次いでいる。10月30日にはPAD支持者のグループに 手榴弾が投げつけられ、男性1人が死亡、9人が負傷。同日朝、首相官邸近くの首都警察本部裏の 歩道上で男性の射殺体がみつかっている。11月02日にはタクシン派とみられる男性が銃で肩を撃た れ重傷を負った。04日には再度手榴弾が爆発したが、怪我人はなかった。
英BBCによると、英国入国管理当局が国外逃亡中のタクシン元首相夫妻に対する 観光ビザを破棄。タクシン夫妻に対し発行されていたビザを剥奪すると共に当該ビザを所持してい る夫妻のイギリス行きの便への搭乗を拒否するよう要請するメールを各航空会社に対して送信して いた事が明らかに。タクシン夫妻の3人の子供に対して発行されているビザに対しては剥奪処分は 講じられていない。
タクシン夫妻がタイでの裁判で実刑判決を受けたためとみられる。タクシン夫妻はタイでの裁判を 逃れるため、08月に渡英。英国政府に政治亡命を申請していた。現在は支那もしくはフィリピンに 滞在している模様。名誉市民としてバハマ政府から与えられたのパスポートで自由に各国を行き来 できる立場に依然あるとの説もある。
タイに帰国できず、英国にも戻れなくなり、タクシン夫妻は新たな受入国を探す必要に迫られてい る。
タクシンは2006年09月のクーデターで首相の座を追われた後、主に英国に滞在。ロンドンに邸宅を 構え、留学中の娘と暮らした。昨年末にタイで行われた民政移管のための総選挙でタクシン派政党 が勝利したため、今年02月に帰国したが、07月に妻のポチャマンが株式の移転に絡む脱税と偽証で 禁固3年の1審判決を受け、自分が被告の裁判も有罪の見通しが強まったため、夫妻で国外逃亡。 タイ最高裁は10月、タクシン夫妻が国有地購入をめぐり汚職防止法違反に問われた裁判で、被告不 在のまま、タクシンに禁固2年の実刑判決。
タクシンは今月01日、クルングテープで開かれた5万人規模のタクシン派集会に国際電話で出演。 タイ帰国にはプミポン国王による恩赦か国民の力が必要と訴えていた。この発言に対し、軍の一部 などから、「国王に圧力をかけるものだ。」と強い批判。
11月09日(日)14:50首都圏警察本部サームセーン署は、クルングテープ都ドゥシット区内の路上をナン バーを付けていないバイクで走行中だったワッタナ・キッピッタクシン(22)とタニット・カヌラ イ(28)の男2人の身柄を拘束し、2人組が所持していたM67手榴弾3個、ピンポン爆弾22個、手 製爆弾1個、銃弾4発、日本刀1振り、パチンコ3個と民主主義市民連合のロゴが入ったジャケッ ト等を押収した事を明らかに。
ワッタナは警察の取り調べに対して、「所持していた爆発物等が入っていたバッグは、ノックと名 乗る人物から ラチャワット橋の場所から、200Bでラーチャダムヌン・ボクシング競技場にあるゴ ミ箱脇に置いておくように頼まれただけで、中身については知らなかった。」と主張。
また、タニットは、「単なる付近で客待ちをしているバイクタクシーの運転手でしかない。」と主 張しているが、「母親は息子が連合の自警組織員として活動している事を認める証言を行っている 。」という。
一方、連合幹部のソンティ・リムトーングクンは夜、逮捕された2人が10日前に連合の自警組織か ら追放されていた事を明らかにした。
英国がタクシン元首相と夫人に対して事実上の入国禁止措置をとっ たことで、元首相にタイで服役させることがきわめて難しくなった。タイは犯罪人引渡条約を締結 している英国にタクシンの身柄引渡を求める準備を進めてきたが、「その実現は容易ではない。」 との見方が強かった。「タクシンが条約未締結の国に留まることができるようになれば、タイへの 身柄引渡はさらに困難になる。」という。
検察庁国際局のシリサク局長によれば、警察と外務省はまず元首相の滞在先を突き止め、その国の 政府に身柄引渡を要請する方針。しかし、相手国が条約未締結国である場合、タイ国内で服役して いるその国の国民と元首相の身柄を交換するなどの手順が必要になる。これは、英国に身柄引渡を 求めるよりさらに困難な作業となる。
タクシンと夫人の外交旅券の無効化については、夫妻の国外逃亡に伴い、テート外相(当時)がサ マック首相(当時)に判断を求めたが、サマックが首相失職となったため、外務省が判断を下すこ とになった。だが、ソムポン外相はまだ最終決定をしておらず、現在も外交旅券は有効。
パラン・プラチャーチョン党関係筋によれば、タクシン元首相は、中国・北京市を次の生 活拠点とすることを考えているようだ。
英当局がタクシン元首相のビザを無効とすることを、タクシンが事前に知っていたかどうかは不明 だが、すでに北京市パインバレー・ゴルフコース近くで3億Bをかけた住宅を建設中。
丘達新という支那名を持つ支那人であるタクシンは、支那の財界に人脈を持つとされ、一昨年09月 の軍事クーデターで首相の座を追われ英国に滞在していた際も複数回にわたり北京や香港を訪れて いた。
検察庁国際局のシリサク局長は、「支那とは犯罪人引渡条約を締結しているため、タクシ ン元首相の本国送還を求めることは可能。」と指摘。タクシンは、北京を生活拠点とするため同市 内に豪邸を建設中とみられている。
駐タイ英国大使は、英国当局が元首相夫妻のビザを無効としたことについて、「法に則った措置。 」と説明したが、詳細に言及することは避けた。
「英国に見放されたタクシン元首相がフィリピンに政治亡命する可能性がある。」と一部 メディアが報じたことについて、フィリピンのエブダリン外務事務次官は、政治亡命を受け入れな い方針を明らかに。「政治亡命申請があったら、丁重にお断りする。仮に申請者が譲らなければ、 タイの友好国フィリピンは慣例に照らして、申請者を母国タイに送り戻すことになる。」と明言。 現在は支那に滞在中とみられる。
現在、元首相が支那からフィリピンを訪れる予定との情報が流れているが、フィリピン当局は「ま だ確認できていない。」という。ただ、エブダリン次官は、「タクシンは一般人ではなく元首相。 断られるのを承知で政治亡命を申請することはないだろう。」との見方。
一方、ソムチャイ首相(タクシンの義弟)は、10日にフィリピンを日帰り訪問。東南アジア諸国連 合(ASEAN)加盟国への首相就任挨拶の一環。フィリピン公式訪問について、「以前から決まってい たもの。タクシンとは無関係。」と述べ、タクシン元首相に会うとの見方を否定。なお、元首相夫 妻の英国滞在ビザが無効とされたことについては、「英国政府の決定であり、われわれは批判する 立場にない。」と発言。
11月10日(月)首都圏警察によれば、「カラヤニ王 姉の葬儀のため、クルングテープ都内ラチャダムヌンノーク通りの封鎖解除を民主主義市民連合 (PAD)に申し入れたが、拒否された。」という。
この通りは、国王陛下の居所であるチトラダパレスと斎場が設置されている王宮前広場(サナムル アン)の中間に位置している。警察は、葬儀の際、王室の車列が通行できるよう古タイヤなどで築 いたバリケードを撤去し、道路封鎖を解除するよう求めた。
しかし、PADの担当者は、「バリケードは反PAD勢力の攻撃を防ぐために不可欠。これを撤去するこ とはリスクが大きすぎる。」と返答。このため、首都圏警察は、車列の通行ルートを変更する見通 し。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーン グクンは、「今週中に支那に赴きタイ国内に住む支那のタクシン元首相の動きに対する懸念を直接 支那国内の大物に伝える考えである。」と発表。
これは、タクシン夫妻が既に支那国内で邸宅を購入し逃亡生活に入る準備に入っていると伝えられ ている事を受けたもので、ソンティは、「タイ国内で実刑判決を受けているタクシン元首相の支那 による逃亡及び居住の受け入れにより、両国関係に暗い影を落とす事になる。」と指摘した。
タクシン元首相は英国政府によりビザが剥奪された後に行われたイ ンタビューの中で、タクシン元首相は、具体的な日程については明らかにしなかったが、「タイに 帰国し、政敵に反撃する。」、「前回より多くの時間を割いて行われる予定の再度の電話出演の際 に自分を陥れた政敵の名前を支持者の前で公開する可能性がある。」と明言。「いくらなんでもや りすぎだ。」と怒りを露にしている。
具体的な日程については明らかにしなったが、近々現在滞在中の北京を離れる予定で、次の訪問先 は、(報じられている)フィリピンのマニラ以外の場所に移動することを明らかに。「北京市内に 3億Bの邸宅を建設中」との報道も否定。
政治亡命について、元首相は、「わたしは民主主義の申し子だ。自由がほしい。自由に政治活動を したいため、申請を取り下げた。」と説明。さらに、タイ北部での政府支持集会にメッセージを伝 える考えも明らかに。タクシンは11月01日、クルングテープで開かれた政府支持集会に国際電話で 10分間にわたりメッセージを伝え、物議を醸したが、支持者に直接語りかけるというこの戦略は今 後も継続する構え。
さらに、英国政府がビザを剥奪した事に絡んで、亡命申請を撤回したと発表。タクシンによると、 「『民主主義のチャンピオン』である自分にとって、亡命申請により自由を制限される事が我慢で きない。」とか。
元国内治安維持作戦司令本部顧問のパンロップ・ピンマニー大将が、先週末に観光で訪問 中だった北京でタクシン元首相と面会していた事を明らかに。
民主主義市民連合幹部のチャムロン・シームアン少将や現副首相のサナン・カチョンプラサート少 将と士官学校時代の同期。また1970年代に政界を席巻した同期のマヌーングリット・キティカチョ ン少将(元上院議長、当時はマヌーン)率いる若手将校グループ、 「ヤング・ターク」(1981年04 月のクーデター未遂事件、1985年09月のクーデター未遂事件を引き起こした。)の首謀者であるマ ヌーンにチャムロン少将等と共に参画。パンロップ大将によると、「面会の際に政治対立問題及び 王室に対するタクシン元首相の考えについて訊ね、何れも満足が出来る回答を得ることができた。 」という。
また、「面会の際にタクシン元首相は『北京の次にフィリピンのマニラに向かう予定である。』と 語っていたが、その時点では未だイギリス政府側がタクシン元首相夫妻が所持していたビザを剥奪 していなかったため、恐らく既に次の渡航先を変更しているのではないか。」とのこと。
民主主義市民連合は、カラヤーニ王姉の火葬が執り行われる14日から国王誕生日の来月05 日まで、集会地として占拠使用しているラーチャダムヌン・ノーク通りを王室の車列の通行のため に前面開放する方針を決定。
連合は、10月23日にマカワーン・ランサン橋側に設営されていた常設ステージを撤去し、ラーチャ ダムヌン・ノーク通りの一部車線を開放したが、その後集会参加者の安全確保を理由に再度閉鎖し ていた。
イギリス国内の各メディアは内務省筋からの情報として、「重大な犯罪で有罪になった者 に対してビザを発給しないとする法律に則り、ジャッキー内務大臣の判断でタクシン元首相夫妻に 発行されていたビザの剥奪措置が講じられた。」と報じた。
また、「タクシン元首相夫妻が複数箇所に豪邸を持っているイギリスにビザなしで入国した場合は 違法入国者として即刻国外退去処分に処される事になる。タクシン元首相夫妻が新規のビザを申請 した場合は、イギリスが国際社会に対して果たすべき責務と照らし合わせた上で発給の是非を検討 する事になるが、発給される可能性は極めて低いだろう。」との考え。
政府翼賛・反政府派攻撃番組、「今日の真相」の番組進行役の1人のチャトゥポン・プロ ームパン(パラン・プラチャーチョン党所属下院議員)は、23日にノンタブリー県内にあるプラ・ パヨーム師が住職を務めるスワンケーオ寺で親政府派イベントを開催する方向で調整を行っている 事を明らかに。
チャトゥポンによると、「来るイベントではタクシン元首相の電話出演による真相報告をメインに 据える予定だ。」という。
先にタクシン元首相は、次回の電話出演の際に自分を陥れた政敵の名前を支持者の前で暴露する可 能性があることを明らかにしていた。
タクシン元首相の顧問弁護士のピニット・ウィチットラシンは、警察汚職防止取締本部を 訪れ、民主主義市民連合による路上占拠を放置し対策を講じていないクルングテープ都知事のアピ ラック・コーサヨーティンを職務遂行義務違反で刑事告発。
ピニットによると、「民主主義市民連合によるカラヤーニ王妃の火葬の儀が執り行われる際に王室 関係者の移動路として使用される予定になっているラーチャダムヌン・ノーク通りを始め、首相官 邸周辺の路上を占拠する行為は、首都の美化・秩序維持条例に違反しており、かかる行為を放置し 対応を取らなかったアピラック都知事の行為は刑法157条に規定された職務遂行義務違反に該当する ことになる。」という。

日本語版のWikipediaにアピラックがイスラム教徒であると長い間記述され 放置されていた(現在は削除)。他の言語のWikipediaには記述がなく、また、アピラック自身が、 大臣であろうともイスラム教徒であれば絶対に執り行わない就任の際の仏式のタンブン儀式を執り 行っていることから、恐らく日本語のWikipediaの記載は、クーデター発生直後にWikipediaの英語 版の当時の反タクシン派の政治家のページに「軍からお金を受け取って連合の活動に合流していた 」という記述がことごとく記載されていたように、タクシン派の工作員によるものと見られる。
民主主義市民連合が公開したソムチャーイ首相らしき人物が若い女性と食事、買い物をし てモーテルへ入る様子が撮られた映像について、ソムチャーイは「一部に自分が映し出されている 。」と発言。 ソムチャーイ首相によると、「部分的に編集されたもの。誰の仕業なのかはわかっ ているが、何らかの法的な措置を講じる考えはない。」と述べた。
11月11日(火)03時過ぎ民主主義市民連合(PAD)が 占拠している首相官邸で爆弾が爆発。3人(報道により2人)が軽いけが。首相官邸内で爆弾が爆 発したのは08日に続き2度目。タイ国営テレビ局チャンネル9が報じた。現場は、常設ステージから 50m程度しか離れていない場所に設営されていたテント付近。何者かがステージ方向に向け爆発物 を撃ち込んだものと見られている。
爆発発生後に現場検証を行った前国軍最高司令官最高顧問のパトムポン・カセーンラスック大将は 、「M79グレネードランチャーを使用して爆発物が撃ち込まれた可能性がある。」と発言。「もはや 、ピンポン爆弾等の手製爆弾ではなく兵器が脅迫用に使用されている。」と、「直接アヌポン陸軍 司令官に対し次第を報告し、国民が危険に晒されている状況に対する軍の態度を問い質す。」と述 べた。
首相官邸周辺では、10月末から爆破、銃撃事件が相次ぎ、PAD自警団員1人が手榴弾で死亡、数人が けが。反PAD派とみられる男性1人が射殺され、1人が銃撃で重傷。
一方、手榴弾、手製爆弾、散弾銃、ナイフなどの不法所持で09日にクルングテープ都内で逮捕され たワッタナとタニットは尿検査で麻薬が検出。PAD自警団のメンバーカードを所持していたが、PAD はすでに解任済みとして関係を否定。
ソムチャーイ首相は、「16日以降にクルングテープ都内の複数箇所 を狙った爆破が計画されている恐れがある。」と、国民に対し、人が集まる場所や不穏な動きが発 生しそうな場所を避けるよう呼びかけた。
この発言に先立ち、公安警察局が「カラヤーニ王姉の葬儀期間中の16日以降に大規模な破壊活動が 首都圏内で計画されている恐れがある。」と警告し、チャルム公共保健大臣が情報を追認。
ソムチャーイ首相によると、「ここ2〜3日の間に複数人を爆発物所持で摘発しており、また既に 不穏な動きを見せている複数のグループの監視を慎重に行っている。」という。
タクシン元首相が、タイプロゴルフ協会(タイPGA)の会長を辞任したことが明らかに。
タイPGAのトーポン・チャイヤサン事務総長によると、「タクシンは11月08日に電話で、18ケ月間務 め上げた会長の座を降りることを申し出た。」という。「タクシンは、タイPGAに大いに貢献してき た。彼の辞任で、タイPGAは勢いを失うことになるだろう。」と語っている。新しい会長が決まるま での間、役員のチャイヤン・ウィスッティタダが会長代理に就任。チャイヤンは、人気歌手でタク シンの愛人のリディアの父親。
タイ国家汚職防止委員会(ONCC)は、9人の委員全会一致で、「消防車と消防艇の調達の 不正事件に絡み、クルングテープ都知事アピラック・コーサヨーティン(47)が、前任のサマック 前首相が都知事だった時代に決定された信用開設状に署名したことを、職務遂行義務違反と認定し 、最高裁判所政治家刑事部に起訴する。」と発表。この不正関与にはサマック前首相、ポーキン・ バラクラ元内務相、プラチャー・マーリーノン副内相、ワッタナ・ムアンスック元商務相など計11 名が起訴される。
2004年08月、オーストリアのシュタイル・ダイムラー・プーフ・シュペツィアールファールツオイク 社から消防車315台と消防艇30隻を67億Bで購入する契約を当時都知事だったサマックが都知事の任 期最終日に承認。都知事1期目に、後任のアピラックが消防車・消防艇購入のため、銀行に信用状 発行を命じた。その後、輸入された車両・船舶がタイ製を改造したものであることが発覚。購入を 承認したサマック(前都知事・前首相)や後任のアピラック都知事などが、刑法157条に違反に問わ れることになった。
アピラック都知事は、「契約の破棄を内務省に要求したが、『オーストリアとの政府間合意のため 変更できない。契約不履行で訴えられる可能性がある』と拒否され、購入手続きを取らざるを得ず 署名に応じた。」と潔白を主張。
コーン・チャティクワニット副党首は夜、「アピラックが都知事の職務を一時休止する事になった 。」と発表。アピラックは、「12日に行われる民主党幹部との協議を終えた後に今後の身の振り方 を明らかにする。」と表明。コーンによると、「アピラックが都知事を辞任する可能性に関しては 12日に行われる党内協議次第である。」という。先日再選したばかりだったが、辞職の可能性が出 てきた。
一方、2回に渡ってアピラックと都知事の座を争ったチューウィット・カモンウィシットは、「都 知事選でアピラックを擁立した民主党の責任を問うために葬式用の花輪を持って12日に民主党を訪 問する考えである。」と表明。
チューウィット・カンウィシットについては、☞ こちらで詳 細を既述。
タイ・カンボジア合同委員会は、カオプラウィハーン(クメール名:プレアビヒア)遺跡 周辺地区で合同調査を実施し、国境を画定することで合意。国境未画定地区は複数ケ所に及ぶが、 そのひとつである遺跡周辺地区では両軍が対峙し交戦する事態となった。国境画定を急ぐことが決 められた。
2国間で2000年に交換された国境画定に関する覚書では、国境を7エリアに区分してから未画定区 域の調査を開始することになっていた。
なお、798劼傍擇屮織ぁΕンボジア国境は、そのほとんどがシャム・フランス条約の下、1904年と 1907年に画定された。だが、地形の変化や標識が壊されるなどして複数ケ所で両国が領有権を主張 している。
英当局は、タクシン元首相が有罪判決を受けたことから、入国ビザを無効化し、英国に入 国禁止とする措置を講じたことを認めた。これは、ミリバンド英外相が同日、サラエボ国際空港で の記者会見で明らかにした。
また、フィリピンに続きマレーシアもタクシン元首相の政治亡命を認めない方針を明らかに。マレ ーシアのライス・ヤティム外相は、「トランジットは問題ない。しかし、マレーシアに滞在すると なれば、話は違う。」と述べた。
ここしばらく北京に滞在していたタクシンは支那を一時離れる予定とされるが、関係筋によれば、 「アラブ首長国連邦に向かう可能性が高い。」という。
11月12日(水)15:30過ぎ不正行為に問われたクルングテープ都知事のア ピラック・コーサヨーティン(47)(民主党副党首)は、都知事を辞任する意向を表明。アピラッ クは10月の都知事選で圧勝し、再選され2期目に入ったばかり。カラヤーニ王姉の服喪期間が明け る20日付けで辞任の予定。
発言の中でアピラック都知事は、「無実を確信している。タイの司法を信頼している。」、「汚職 に反対する民主党の名誉のために休職ではなく敢えて辞任の道を選ばせて欲しい。」と語り、不正 行為への関与を否定。裁判で争う姿勢を示している。
アピラックの辞任から90日以内に行われる都知 事選の候補者に、民主党は副党首で元証券会社社長のコーン下院議員、プラコープ副都知事らを検 討。一方、与党パラン・プラチャーチョン党(PPP)は前回の都知事選で敗れたプラパット前タイ電 車公社総裁を再度擁立する可能性がある。

コーン・チャティクワニット民主党副党首 →

タイのソムチャーイ首相は、ベンガル湾多分野技術・経済協力イニ シアティブ(BIMSTEC)の第2回首脳会議出席のため、ニューデリーに向かった。帰国は14日の予定 。滞在中にインドのマンモハン・シン首相らと会談予定。
BIMSTECは2004年に第1回首脳会議が行われた。現在の加盟国はバングラデシュ、インド、ビルマ、 スリランカ、ネパール、ブータン、タイの東南アジア、南アジア7ケ国。
バハマのヒューバート首相は、名誉市民の資格を与えているタクシン元首相に対し、亡命 政府を結成する事を許可する考えを明らかに。
同国の外務省はタクシン元首相が結成した亡命政府の正当性を各国に訴えていく方針を決定。
一部報道によると、既にバハマの他にバルバドス、アンティグア・バーブーダー、ドミニカ、セン トクリストファー・ネイビス、グレナダ、セントビンセント・グレナディーンが、タクシン元首相 が亡命政府を設立した場合は、タクシンをタイの正当な首相、亡命政府を正当な政府として承認す る方向。
23日に中部ノンタブリ県内の寺院から政治トーク番組、「今日の真実」を中継放送する件 について、仏教界の最高意思決定機関「サンガ」が、「寺院での政治イベントは不適切」との見方 を示した。
01日にクルングテープで開かれた政治集会では、タクシン元首相が国際電話で参加し注目を集めた が、タクシンは23日の集会にも再び電話参加し、支持者にメッセージを送るものとみられている。
イベント主催者は、「寺院からは集会開催の許可を得ている。」としているが、著名な高僧らは、 「イベントに仏教施設を巻き込むべきではない。僧侶もそのことを理解すべきだ。」と反発。
アヌポン陸軍司令官は、民主主義市民連合(PAD)に対するカティヤ陸軍少将の過激な発言 を問題視し、その責任を明らかにするために調査委員会の設置を命じたことを明らかに。
政府支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)の警備担当者らを訓練し、対PAD戦術を教えたカティヤ 少将は先に、「PADはこれから毎日のように爆弾攻撃を受けることになるだろう。」と発言。各方面 から強い批判を浴びた。しかし、カティヤ少将は、「PADに政府庁舎の不法占拠をやめるよう促した だけ。」と述べ、「政府庁舎で大きな暴力事件が起きる。」と予告。
11月13日(木)01時頃クルングテープ都内ラチャダー・ラマ9世交差点で爆 発。新たな民間企業に市場の土地の使用運営権が許諾された事に抗議する集会をしていたクロント イ市場の露天商15人が重軽傷。うち2人は重体。市場の露天商たちは、「市場の土地を所有するタ イ港湾公社(PAT)などから不当な扱いを受けた。」として、11日から同交差点で抗議の坐り込みを 続けていた。

クロントイ交差点 →

警察によれば、立体交差橋からオートバイに乗った何者かがバッグを投げ込むのが目撃されており 、その中に爆発物が入っていたとみられる。「バッグは、商人たちが坐り込み用に設営したテント の上に落ち、その数秒後に爆発した。」とのこと。
クロントイ市場はクルンテープ最大級の生鮮食品市場。土地を所有するPATが市場の土地の使用権を 民間企業に再開発の事業権を与えたことから、市場関係者と威圧的に立ち退きを迫る民間企業関係 者と思われる集団との間でトラブルが頻発しており、先に立ち退きを拒否し抗議活動を展開してい た市場関係者が暴行を振るわれるという事件が発生していた。最近は兵士や警官に似た服装の複数 の男が市場に入り、店を破壊するなどの行為も起きていた。
元国内治安維持作戦司令本部副本部長のパンロップ・ピンマニー大 将は、10月07日の強制排除行動の責任を取って副首相を辞任したチャワリット副首相の後任副首相 として就任する噂がある事に関し、「まだ就任要請を受けていない。」と語り噂を否定したが、「 安全保障関連担当の副首相への就任要請があれば受諾する。」と付け加えた。
この発言に先立ち、パンロップ大将が先週末に北京でタクシン元首相に面会したと発表したことに ついて、「タクシン元首相が実妹の夫であるソムチャーイ首相に対し、パンロップ大将をチャワリ ット元首相の後任として安全保障関連担当兼民主主義市民連合対策担当副大臣を推挙した。」との 噂が広がっていた。
一方、チャワリット副首相の後任副首相候補の一人と目されている防衛大臣次官付き顧問のユッタ サック・シープラパー大将は、「防衛大臣を兼任する首相と度々面会しているが、副首相への就任 要請は一度も受けたことがないことから、おそらく自分が後任に指名される事はないだろう。」と の考え。
国家汚職防止取締委員会は、カンボジアによるカオプラウィハーン遺跡の世界遺産登録を 支持する決定をしたサマック前首相やノパドン元外務大臣を含む当時のサマック政権に所属してい た閣僚28人が憲法に違反したと判断。
問題となった決定は06月17日の閣議で為されたもので、国家汚職防止取締委員会は、「主権が関わ る決定は国会の承認を経る必要があるとする憲法に定められた手続きを経ずに閣議決定が為された 。」として、閣議決定に関与した当時の28閣僚が憲法に違反と判断。タクシン元首相に関しては、 「問題となった決定への関与を裏付ける証拠がない。」として違憲判断を見合わせた。
民主主義市民連合(PAD)幹部のチャイワットは、「ソムチャーイ政権が私利私欲に走って いる。」として、首都圏を管轄する陸軍第1管区のカニット司令官に対し、非常事態宣言を発令し 、政府の動きを抑えるよう求めた。
チャイワットによれば、「現政権は、国民を顧みず、特定個人と自分らの利益ばかりを追求してい る。軍が現政権を圧服することは、憲法で認められている任務の遂行だ。反政府勢力に加担するこ とではない。」と主張。
タイの野党民主党の女性下院議員のグル ープが記者会見し、不倫疑惑が浮上しているソムチャーイ首相を追求。「家族を裏切るような人に 首相が務まるのか。」として、首相に真偽を問いただす考え。
ソムチャーイ首相は若い女性とモーテルやレストランに入るビデオが動画投稿サイト、ユーチュー ブに投稿され、不倫の疑いが持たれている。ビデオは2年前に盗撮されたもの。首相はビデオの男 性が自分であることを認めたが、「編集により内容が捏造された。」と主張。
タイでは所得の高低や社会的な立場を問わず、既婚男性が複数の女性と交際するケースが多い。た だ、ソムチャーイ首相は裁判官出身で実直そうな外見の上、妻が大富豪で権力者のタクシン元首相 の妹という立場から、女遊びには縁遠いとみられていた。
11月14日(金)09時頃赤い服を着込んだチャイナー ト県のタクシン支持派、反独裁民主主義同盟(UDD)約150人がイギリス大使館前に集まり、イギリ スによるタクシン元首相夫妻に対して発行されていたビザの剥奪に抗議。
イギリス大使館前に集まった支持派は、約30分間に渡り、「村再生基金政策や麻薬撲滅政策を進め た善良な人物であるタクシン元首相夫妻のビザを剥奪するという能無しな行動にでたイギリスが果 たして民主主義の見本国家なのか。」と訴え、ブラウン首相等の写真を貼り付けた人形を焼くなど した後に散会。自らを「民主主義のチャンピオン」と自称するタクシン元首相は、嘗てイギリスを 民主主義が成熟した国と表現し絶賛していた。
スワンナプーム国際空港発香港行きの機内で民 主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンとNBTで放映されている政府翼賛・反政府派攻撃 番組、「今日の真相」ホストのウィーラ・ムシカポンやチャトゥポン・プロームパン(パラン・プ ラチャーチョン党所属下院議員)が接近遭遇する事態になった。しかし、機内では互いに知らない 振りをし、挨拶はおろか目を合わすことすらなかったという。
ウィーラらは当時香港に滞在中だったタクシン元首相と面会するために香港に向かっていたと見ら れるが、先にタクシン元首相の亡命阻止の為に中国の大物に直接働きかける考えを明らかにしてい た海南島出身の支那人の子孫でもあるソンティの渡航目的は不明。
連合は14日から16日まで首相官邸内に於ける政治的な演説活動を中止中。
ソムチャーイ首相は、国民の服喪期間が終わる16日以降に内閣改造 を行う方針。
しかし、対立が伝えられるオラーン副首相とチャイヤー商務大臣に関しては、「両者間の直接対話 により解決できる問題である。」として今回の内閣改造の対象に含める考えがないことを明らかに している。
一方、民主党のアピシット党首は、改めて「内閣改造だけでは国内情勢を解決する事が出来ない。 首相は問題解決のために自分自身で出来る事に目を向けるべきである。」と指摘。
反独裁民主主義同盟の人員の動員や戦闘組織の軍事訓練に関与していると指摘されている カッティヤ・サワディポン少将は、「カラヤーニ王姉の葬儀期間にあたる14日から19日の間に首都 圏警察本部は首相官邸を占拠している民主主義市民連合の一掃に乗り出すべきである。」と、連合 に対し、「過激な攻撃に晒される事になるだろう。葬儀が終了する19日までに官邸を明け渡すべき である。」と指摘。
カッティヤ少将によると、「葬儀期間中に首相官邸内で開催されている集会に参加する者の数が減 少しており、特に王姉の葬儀関連儀式に影響を与えない04:00が一掃に乗り出す最適な時間である。 」という。
一方、同日軍部内に設置された懲罰委員会に召喚されたカッティヤ少将は、「連合を脅迫した事は なく、あくまで警告を発しただけで、また同盟の戦闘組織に対する軍事訓練は既に中止している。 」と主張し、〜何れにしてもアヌポン陸軍司令官からの命令には従う考えである。」と語った。
ソムチャーイ首相は日、現在民主主義市民連合が占拠し集会活動を展開している首相官邸 に代わる新首相官邸の建設を考えを明らかに。
ソムチャーイ首相によると、「新国会議事堂の建設が決定している今が新首相官邸建設の検討を開 始する上で適切な時期にある。」という。発言の中でソムチャーイ首相は、「あくまで個人的な考 えの段階で、今後綿密に協議を重ねた上で決める事柄である。」と断った上で、「連合による首相 官邸占拠の長期化が予想されることから、新たな場所に他国の首相官邸のような警備態勢がしっか りした首相官邸を建設する事を検討する段階にある。」との考えを示した。
「新首相官邸の建設が決定した場合には、現在の首相官邸を国民や若者が知識を得ることが出来る 博物館として再生させる考えで、また、新首相官邸に関してはクルングテープ都内で候補地を捜す 考えだ。」という。
元国内治安維持部隊司令本部副本部長のパンロップ・ピンマニー大将は、「18日に開かれ る閣議の席上で自らが副首相ないしは国内治安維持部隊司令本部副本部長または本部顧問に推挙さ れる見通しである。」と発表。「個人的にはより国内安定化と治安の維持に貢献できる国内治安維 持部隊司令本部内のポストを希望している。」と述べた。パンロップ大将が北京に滞在中だったタ クシン元首相と面会した際に民主主義市民連合対策に関与できるポストを安堵された模様。
パンロップ大将は発言の中で、「何れかのポストに就き次第連合との交渉に乗りだし、連合が政府 の呼びかけを拒否した場合は己の権限と治安関連法に基づき首相官邸を占拠している連合の一掃に 乗り出す。」と表明。「一掃行動に乗りだしても暴力・流血が伴わない『自らが持つ独自の方法』 で取り組む考えという。
連合幹部のチャムロン・シームアン少将の盟友で、嘗てチャムロン少将が逮捕された後には、「連 合の第2幹部団として政権の打倒を目指す。」と発言していた事でも知られるパンロップ大将は、 タイ・ラック・タイ党党員でもあったタクシン政権時代にはタクシン元首相と微妙な関係にあった 。タクシン政権末期に発生したタクシン暗殺未遂自作自演疑惑事件の際には、当時の部下が関与を 疑われ、国内治安維持部隊司令本部副本部長のポストを解任されていた。その際に同大将は、「自 分が暗殺に乗りだしたら確実に殺していた。」との有名な発言を残している。
一方、反独裁民主主義同盟との関係が取り沙汰されているカッティヤ・サワディポン少将は、「連 合鎮圧の為に国内治安維持部隊司令本部下でパンロップの下で働くポストへの異動を希望している 。」と表明。カッティヤ少将によると、カラヤーニ王女の葬儀が終了した後に国内治安維持部隊司 令本部が連合幹部の逮捕に乗り出す見通しという。
11月15日(土)権力乱用や脱税でタイで実刑判決を 受け国外逃亡中のタクシン元首相夫妻が32年間に渡る法的な婚姻関係を解消した模様。タイでの政 争激化に備え、家族を遠ざけ、夫人名義になっている莫大な資産の保全を図ったと見られている。
この離婚についてタクシン元首相に近い筋は、「ポチャマーン前夫人の強硬な反対に拘わらずタク シン元首相が政界復帰の意思を強くしたこと、及びポチャマーン夫人が海外逃亡生活に耐えられな くなったことが今回の離婚の背景にある。」と説明しているという。
タクシンの側近のポンテープ元法相によると、14日にタクシンの滞在先である香港の領事館にタク シン夫妻の離婚届が提出された事を確認している。
タクシンの妻のポチャマンはタクシンとともに幾多の倒産の危機を乗り越え、通信や不動産などの 企業グループを創業。タクシンの政界入り後は裏方として難局で見事な調整力を発揮。2006年のク ーデターでタクシンが失脚した後、クーデターの黒幕といわれたプレム枢密院議長(元首相、元陸 軍司令官)に単身面会するなど、「タクシンよりよほどタフ。」、「鉄の女」などと評された。家 族で買い物や食事を楽しむことが多く、夫婦仲、家族仲は良好とみられていた。
タクシンは2006年のクーデター後、英国や支那で事実上の亡命生活を送った。昨年末にタイで行わ れた民政移管のための総選挙でタクシン派政党が勝利し、今年02月に帰国したが、07月にポチャマ ンが脱税と偽証で禁固3年の1審判決を受けたため、08月に夫妻で支那を経て渡英。タクシン自身 も先月、国有地購入をめぐる権力乱用でタイ最高裁から禁固2年の実刑判決が確定。チナワット家 のタイ国内の資産約760億Bは凍結され、裁判で没収される可能性が浮上している。
国外逃亡犯となったタクシンは今月01日、クルングテープで開かれた5万人規模のタクシン派集会 に香港から国際電話で出演。タイ帰国にはプミポン・タイ国王による恩赦か国民の力が必要と訴え た。この発言に対し、軍の一部などから、国王に圧力をかけるものとして強い批判が出ている。英 国政府は集会の数日後、タクシン夫妻に発行した観光ビザを破棄、夫妻は英国に入国できなくなっ た。
タクシン政権(2001〜2006年)には1970年代に軍事政権と戦った元学生活動家、元タイ共産党員ら が多数参加。政権が共和制への移行を画策したという報道もあった。2006年のクーデターを起こし た軍部はクーデターの理由のひとつにタクシンの王室への不敬を挙げている。こうした経緯から、 追い込まれたタクシンが、「真の政敵」を名指しで攻撃し、タイ政局がさらに混乱する懸念も生じ ている。
バンコクポストによると、タクシンと面会するために香港を訪問中だったパラン・プラチャーチョ ン党関係者との夕食会の席上でタクシン自らが「皆を安心させるために離婚した。」と発言し、出 席者全員が一時静まりかえったという。この夕食会にはポチャマーン前夫人は同席していなかった 。
また、夕食会にはソムチャーイ夫人でタクシン元首相の実妹のヤオワパー・ウォンサワット元下院 議員やヨンユット・ティーヤパイラット前下院議長、ネーウィン・チットチョープ元首相府相、政 府翼賛番組のホストを務めているウィーラ・ムシカポン等が同席していたと報じている。少なくと もヤオワパー♀に関しては、同日夕方から開始されたカラヤーニ王女の葬儀に首相と共に列席を確 認。
対立が伝えられているタクシン元首相の忠実な配下のヨンユットとネーウィンが同席していた事が 事実であれば、席上で両者の手打ちに向けた何らかの話し合いが行われた可能性もある。
タクシンは夕食会が終了した後、政敵であるタイのエリート層と戦う考えを伝え、タイとの間で犯 罪人引き渡し条約が締結されていないアラブ首長国連邦のドバイに向かった模様。
午後タクシン元首相の個人スポークスマンのポン テープ・テープカンチャナーは、タクシン夫妻が離婚した事を正式に確認。しかし、「香港の領事 館に離婚届が提出された。」という報道に関しては、確認を避け、離婚理由に関しては、「個人的 なことであり、理由は尋ねなかった。」として明言を避けた。
尚、タイ国内の多くのメディアは、「現在差し押さえられているチナワット一家の資産760億Bを法 的にはチナワット家と無関係になったポチャマーン前夫人に移転させる狙いが今回の離婚背景にあ る。」、「タクシンが政治活動を続けることに夫人が不満を抱いていた。」といった見方が出てい る。しかし、スコータイタマティラート大学法学部のコムサン講師は、「夫の政治活動への不満が 理由というのは、夫人自身が政治にかかわっており、説得力がない。」としている。
なお、タクシン一族の関係筋は、「離婚によって、元首相は気がねなく政治活動に専心できる。ま た、元夫人は英国への入国を許可されることになるだろう(現在、ポチャマン元夫人は英国の入国 ビザを取り消されている)。さらに、元首相がすべての訴訟で有罪になっても全資産を没収される ことがなくなる。」と述べ、便宜的な離婚にすぎず、実質的な夫婦関係に影響はないとの見方。
一方、パラン・プラチャーチョン党所属下院議員のサクダー・コンペートは午前、タクシンがタイ との間で犯罪人引き渡し条約が締結されていないアラブ首長国連邦のドバイに到着した事を確認。
11月16日(日)ソムチャーイ首相は、「大規模でも 小規模でもない内閣改造をいずれ実施する考えである。」と発表。期日についてはカラヤーニ王女 の葬儀関連だけでなく、20日から26日の日程でペルーで開かれるAPEC首脳会議を始めとする重要な 行事が終了した後までかかる可能性を示唆。当初伝えられていた王女の葬儀終了後との説を否定。
ソムチャーイ首相によると、「まだ考慮中の段階で100%完了している状況ではないため改造や日程 等についてマスコミに話す段階にはない。」という。
昼前の時点では、ソムチャーイ首相は、「既に自身の中では内閣改造案ができあがっているが、今 後対象者と面接する必要があるため、いつ改造が実施されるかまでは明言する事は出来ない。」と 発言し、対立が伝えられている閣僚が改造の対象になる可能性に関しては、「政府内には対立は存 在していない。」と語った。パンロップ・ピンマニー大将が、「国内治安維持部隊司令本部副本部 長に任命される見通しである。」と語っている事に関しては、「国内治安は安定しており、またタ イを狙ったテロ計画があるとの情報も得ていない。」と語るに留め、質問に対する直接的な回答を 避けていた。パンロップ大将は、ソムチャーイ首相から直接国内治安維持部隊司令本部関連への就 任要請を受けていた事を明らかにした。
クルングテープ都知事選出選挙でパラン・プラチャーチョン党公認 候補として出馬し次点につけたプラパット・チョンソンウォンが、アピラック知事の辞任表明を受 け来年01月に行われる見通しになっている都知事選出選挙への再出馬を断念し、自らの支持者に対 して先の選挙で3位につけたチューウィット・カモンウィシットを支持するよう要請する意向と伝 えられている。
パラン・プラチャーチョン党を取り巻く政治情勢や先の選挙で党から中途半端な支援しか受けられ なかった事に対する不信感が断念の背景にあると見られる。
「事実だったとしても、無党派層の支持を集めたチューウィットとプラパットの支持背景が異なる ことから民主党公認の候補の脅威にはなり得ない。」(民主党幹部)との見方もあるが、チューウ ィットはアピラック都知事の辞任表明直後にプラパットを首班としてチューウィットと先の知事選 で4位につけたクリヤンサック・チャルンサックが副都知事候補として側面から全面支援する連合 を組んで知事選に臨めば確実に民主党の候補を打ち負かすことが出来るとの考えを示し、プラパッ ト及びクリヤンサックが前向きに検討をする意向を示してると伝えられていたことから、「今回の プラパットの動きは強力な無所属連合の結成に向けた布石なのではないか。」との見方もされてい る。
複数の法律専門家が、「タクシン元首相の離婚が一族の資産760億Bの没収を求める訴訟に 影響しない。」との見方を示している。
同資産は、資産調査委員会(すでに解散)が昨年06月に不正蓄財として差し押さえを命じ、今年10 月にその没収を求める訴えが最高裁に受理された。
資産調査委員会の委員だったサク弁護士は、「離婚と訴訟は無関係。」と指摘し、「元夫人のポチ ャマン被告が離婚を理由に英当局に入国ビザを申請する。」との見方を示した。野党民主党議員の タウォン弁護士も同日、「離婚しても不正蓄財の疑いに変わりはない。」と述べ、「タクシンらが 潔白を証明できなければ、没収は免れない。」との見解。
11月17日(月)アピラック都知事(民 主党副党首)が20日に辞任することから、単独野党の民主党と与党第1党のパラン・プラチャーチ ョン党(ソムチャイ党首)が、候補擁立に向けた検討を始めている。
ステープ民主党幹事長によれば、すでに候補を10人に絞り込んでおり、近く誰を擁立するかを発表 する予定。「民主党ではコン副党首とスクムパン元副外相を推す声が強い。」(党関係筋)とされ るが、ブラナート同党報道部長は、「コン副党首に断られたら、コカコーラ財団のポンウット副会 長に立候補を打診する。」としている。
一方、パラン・プラチャーチョン党は、先の都知事選でアピラックに敗れたプラパートを再び擁立 する可能性が強い。
「今日の真相」の番組ホストの1人であるチャトゥポン・プロームパンは、12月10日に開 かれる今日の真相の番組イベントにタクシン元首相が電話出演し、自らの口で今後の政治活動に向 けた方針等について明らかにする見通しを発表。
チャトゥポンによると、「タクシン元首相の電話出演により2006年09月19日のクーデター発生以降 の異常な状況に関する真相を国民が知ることになる。」、「タクシンは現在ドバイにいる。しかし 、ドバイから集会に国際電話するかどうかはわからない。」という。
11月01日に都内ラチャマンカラ競技場で開催された大規模な政府支持集会では、タクシンが電話参 加し、約10分にわたる発言が物議を醸した。
12月10日の親政府派イベントはクルングテープ中心部にあるスパチャラーサイ国立競技場で開催さ れる予定。
パラン・プラチャーチョン党のチャトゥポン議員は、「パラン・プラチャーチョン党が解 党処分となる可能性がある。しかし、準備ができているため、大きな影響はない。」と述べた。
副党首(当時)の選挙違反が党ぐるみの不正と判断され、憲法裁判所が解党処分を決めるとの見方 が支配的だ。チャトゥポンは、「解党になったら、党役員以外の者を新首相に選ぶだけ。」として いる。解党処分となった場合、党役員は公民権停止となる見通しだが、所属議員は他の政党に移籍 すれば、議員資格を維持できる。
また、チャトゥポンは、憲法の規定自体が異常として、「真っ当な結末(無罪判決)は期待してい ない」と話している。
民主党のアピシット党首は、クルングテープ都民に人気がある社会引き締め政策の推進者 のプラチャイ・ピヤムソムブーン警察大尉が、アピラック知事辞任に伴うクルングテープ都知事選 出選挙に出馬の噂に関し、「強力なライバルの出現は選挙の常で、また既に強力なライバル候補が 出現する事を念頭に知事選に向けた戦略を練っている。事実だったとしても大きな懸念材料にはな らない。」との考え。
タクシン元首相と警察幹部学校時代に同期で、23人のタイ・ラック・タイ党創立メンバーの1人だ ったプラチャイ警察大尉は、タクシン政権発足時に内務大臣として社会引き締め政策を推進させ、 国民から一定の支持を得られ、更に当時のタクシン首相から次期首相候補とのお墨付きを貰うなど 政権内で顕著な働きを見せた。その実直且つ妥協を許さない職務遂行姿勢が仇となり次第に政権内 や官僚との間で対立が伝えられ、法務大臣に異動させられたのをきっかけに政権内で孤立。最後は 副首相ながら事実上政権の運営に大きな影響を及ぼさない閑職に追いやられた。また、クーデター 政権時代には国家立法議会議員。2007年度に行われた世論調査で最も首相になって欲しい人物に選 ばれるなど依然国民から信頼されている。
元上院議員の占い師のブンルト・パイリノットは、「タクシン元首相の来年の運気は最悪 の方向に下降線を辿り、政治活動を中止しない限り莫大な資産を喪失するか死ぬ運命に晒されるこ とになる。」と警告。タクシンに対し、「タイ人としてこれ以上国内に損害をもたらさないために 政治活動を断念するべきである。配下を信用する事は身の破滅をもたらすことになる。」と警告。 ブンルトによると、「タクシン元首相の配下に誠心誠意タクシンに尽くしていく考えを持つ者は一 人もいない。」という。
親政府派の反独裁民主主義同盟の人員動員や戦闘組織の軍事訓練に関与したとされるセー ・デーンことカッティヤ・サワディポン少将は、18人の党執行幹部と共に選挙委員会を訪れ、「カ ッティヤの正義(カッティヤタム)」という名の政党の結党届けを提出。
本部はラチャダピセーク通り沿いに置き、タークシン王戦闘隊の衣装を着込んだカッティヤ少将が 右手に刀剣を持っているイメージを党のロゴに使用する予定。
カッティヤ少将は2007年08月にセー・デーン党を結党し一度は政界進出を目指したが、その後政界 進出を断念。また、同党は現在憲法裁判所による結党の正当性の審査対象になっている。
カッティヤ少将によると、現在軍に所属している関係で自らが党の執行幹部に就任する事が出来な いため、スラパット・チャンティマー少尉(26)を党首に据える予定で、また、近い将来行われる と見られる解散総選挙では、南部を除く有望な票田に選挙区及び比例代表区候補を送り出す考えと 言う。
民主主義市民連合に合流している反汚職ネットワーク事務局長のウィーラ・ソムクワーム キットが首都圏警察本部ナーンルン署を訪れ、反独裁民主主義同盟の人員動員や戦闘組織の軍事訓 練に関与していたとされるカッティヤ・サワディポン少将を脅迫的言動及び爆発物や武器等の利用 により人権や人命、財産に危害を加えた容疑で刑事告発。
この刑事告発についてウィーラは、連合を対象にした爆破や暴力的行為が発生する度毎にカッティ ヤ少将の姿が目撃されているにも拘わらず、警察は何ら対応を取らず、また軍も世間の目を誤魔化 す目的で懲罰委員会を組織しただけで何ら対応を取っていない。今月15日には、カッティヤは、 「19日までに連合が首相官邸を明け渡さない場合は再度爆破攻撃に晒されるだけでなく治安関連法 に基づきヘリコプターを投入して幹部の捕捉に動くことになる。」と発言。ウィーラは、「このこ とだけでも充分に人権を脅かした罪に該当する。」と指摘。
11月18日(火)タクシン元首相派の与 党パラン・プラチャーチョン党(PPP)のチャトゥポン下院議員は、12月14日にクルングテープで開 催されるタクシン派集会にタクシンが国際電話で参加し、政界復帰を宣言する予定と発表。
タクシンは2006年のクーデターで失脚した後、クーデターを起こした政敵への表立った反撃を控え ていたが、今年10月に権力乱用で実刑判決を受け、その後、滞在先の英国からビザを破棄されるな ど窮地に追い込まれていた。先週には妻のポチャマンとの離婚が報じられ、「身軽になったタクシ ンが捨て身の反撃に出る。」という見方が強まっていた。最近、タクシンの政治的発言を増してき ており、今後この発言により更なる政情混乱を引き起こす可能性が出てきた。
一方、08月下旬からタイ首相官邸を占拠している反タクシン派団体、民主主義市民連合(PAD)は、 「タクシン派の現政権による憲法改正を阻止するため、街頭デモなど活動を強化する。」と発表。
民主主義市民連合のパーンテープ報道担当は、「連合幹部のソンティ・リムトーングクン とされる人物が若い女性の肩に馴れ馴れしく手をかけている模様を撮影したビデオが公開された背 景にソムチャーイ首相と見られる人物の不倫疑惑ビデオを公開した連合を政治的に攻撃したいとの 思惑があった。」との考え。
パーンテープによると、「公開されたビデオに映し出された男性がソンティなのかに関しては確認 できていないものの、仮にソンティだったとしても、いつも通りに挨拶を交わしている模様を撮影 したものでしかないため何らかの打撃を連合に与える事にはなり得ない。」という。
政府翼賛・反政府派攻撃番組「今日の真相」の番組ホストの1人であるチャトゥポン・プ ロムパンは、タクシン元首相の電話出演が予定されている番組主催のイベントの開催日を当初予定 の12月10日から14日に延期を明らかに。チャトゥポンによると、この延期措置は当初予定されてい た12月10日にスパチャラーサイ国立競技場でASEAN杯サッカーの決勝試合が行われるため。
一方、チャトゥポンは、今回のタクシン元首相の離婚の原因の一つに政界復帰の意思を強くした事 があるとの説明を直接同元首相から受け、「国立競技場で12月14日に開かれる政府支持集会で、タ クシン元首相が政界復帰を宣言する予定。」と述べた。タクシンがチャトゥポンに語ったところに よると、「現在自らが置かれている政治的な状況を打破する為に全力で闘うためには、政界復帰に 反対していたポチャマーン夫人との離婚も致し方なかった。」とか。
タクシンは、「一昨年09月の軍事クーデターで民主主義が破壊された。」と明言しているため、政 界復帰宣言は、タイをそれ以前の状態に戻すための闘いに入ることを意味しているとの見方が支配 的。
また、タクシンが香港に「良い未来創成財団」なる財団を設立した事に関し、「経済的困難に晒さ れていたり、貧困問題を抱えている各国を支援する目的で設立した。」と説明。
また、タクシンは、「ラチャダーの土地不正取得の裁判について控訴しない方針である。」と表明 。顧問弁護士カムヌアンが、「タクシンがこの事件は『控訴しない。自ら、今日の真相で詳細を明 らかにする。』と述べた。」と明かした。
裁判所は10月21日、都内ラチャダーピセーク通り沿いの国有地を不正に取得したとして、汚職の罪 に問われていたタクシン元首相に対し禁固2年の実刑判決。控訴しなかった場合、同元首相には禁 固2年の刑が確定することになる。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンは、ネット上に公開されているビデ オに登場している若い女性の肩に馴れ馴れしく手を回している男性が自分だと認めた。発言の中で ソンティは、「相手の女性は不倫相手でも何でもなく、単に親しい友人の娘である。」と、「今度 はソムチャーイ首相が、公開されている不倫疑惑ビデオに登場している女性の素性を明らかにする 番である。」と指摘。
チャワリット元首相が出家する事が明らかに。チャワリット元首相に近いパラン・プラチ ャーチョン党所属下院議員によると、「『19日に出家し国王誕生日の12月05日に還俗する予定であ る。』という話は聞いているが、修行を行う寺の名前までは聞いていない。」という。
民主主義市民連合に合流している東北救国ネットワーク幹部のタイゴン・ポンスワンは、 大臣就任の要件となる学歴を満たしていない事を知りながら学歴を詐称して大臣就任を受諾し国王 から認証を受けた行為が不敬罪に該当するとして、サンティ運輸大臣を不敬罪で刑事告発し、ラム カムヘーン大学の学長が1999年に発行したサンティに対する除籍処分命令文書等を証拠として提出 。
タイゴンによると、「サンティの経歴では 2002年にラムカムヘーン大学を卒業した事になっている が、実際には、ラムカムヘーン大学の政治学部に籍があった1998年に行われた試験の際に身代わり の者に試験を受けさせていたことが発覚し、1999年に除籍処分になった。また、除籍処分を受けた 者は最低でも向こう2年間は復学する事が出来ない規則になっていることから、2000年に復学し 2002年に卒業したとするサンティの経歴は大臣就任の要件を満たすために学歴を詐称した可能性が 高い。」という。
11月19日(水)午前「タクシンを思う者達の会」と 名乗る団体関係者約50人がイギリス大使館前に集まり、イギリス政府がタクシン元首相とポチャマ ーン前夫人に発給されていたビザを剥奪した事に抗議。
団体の代表は、今回のビザ剥奪は政治的な報復措置であると指摘した上で、今後は内外のタクシン 支持派に呼びかけ、「Save Thaksin Save Democracy」と記された1000通以上のハガキをまとめてイ ギリス大使館に送りつけ今回の措置に抗議している支持派のパワーを見せつける方針。
「今日の真相」の番組ホストの1人であるチャトゥポン・プロムパ ンは、先に12月10日から14日に延期された番組イベントの開催日を同13日に変更した事を明らかに 。
この変更措置は、会場となっているスパチャラーサイ国立競技場の敷地内にある施設内でシリント ン王女を迎えた行事の開催が14日に予定されているため。
チャトゥポンによると、タクシン元首相の電話出演は20:00頃を予定。また、ガン治療のためアメリ カに滞在中のサマック前首相に電話出演を直接要請するために20日にアメリカに向かう予定。
また、チャトゥポンは、「タクシン元首相が司法の場ではなく政治の場での闘争を決断したのは、 法的な手続きを経ず政治的な思惑でなされた訴追に対抗するため、また、2年の実刑が下された国 有地不正案件に対し抗告を行わないのも、当該案件が元首相の敵で構成された国家毀損行為調査特 別委員会による正当な手続きに依らない政治的な訴追案件だったからである。」との考えを示した 。
民主主義のための市民同盟(PAD)創設者のソンティ・リムトーングクンは、創業した新聞 社マネジャー・メディア・グループ(MGR)に対し、MGRは47億Bの負債を抱え、18日にタイ民事裁 判所が破産を宣告したことを明らかに。MGRは以前に一度会社更生手続きをとり、再建を進めていた が、計画通り再建できなかったことから今回破産を宣告されることとなった。
PADの広報紙と化したタイ字経済紙プーチャッカーンなど、MGRが発行する新聞、雑誌はソンティら が経営する反タクシン派ケーブルテレビ局と同じ「ASTV」ブランドで発行を続ける模様。
MGRは1983年創業。1980年代の経済成長で部数を伸ばし、1990年にタイ証券取引所(SET)に上場。 その後、通信衛星、携帯電話サービス、英字紙へと事業展開を図ったが、1997年のアジア経済危機 で経営が破綻。1999年に会社更生法の適用。しかし、再建計画の柱である2億Bの増資に失敗する など立て直しが進まず、裁判所に計画期間の延長を求めていた。2007年決算は売上高4億2580万B、 最終赤字1850万B、年末時点の負債総額約6億B。
ソンティはPADが08月下旬から占拠しているタイ首相官邸で支持者数百人に演説し、MGRの倒産の経 緯を説明。「プーチャッカーンは発行し続ける。ゼロからの再出発だ。われわれはまだ戦う。まだ 死ねない。」などと熱弁を振るった。経営再建の失敗については、「脅迫電話を受け、増資の引き 受け先が翻意した。」と主張。

* ソンティ・リムトー ングクン(สนธิ ลิ้มทองกุล、Sonthi Limtongkun)、支那名:林明達
1947年生。父親は支那の潮州から移民した元国民党員で、タイでは支那語の本の印刷事業などを手 がけた。
ソンティはタイのアサンプション大学(ABAC)付属校シラチャー校を卒業後、台湾で支那語を勉強 、その後渡米し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で学士、ユタ州立大学で歴史学の修 士、ハーバード大学で文学博士、オーストラリアの大学で経営学修士(MBA)を取得したとされる。
1973年に帰国し、新聞編集者、雑誌発行などを経て、1983年にタイ字紙プーチャッカーンを創刊。 同紙をタイ字経済紙のトップに育て上げ、1990年に発行元のマネジャー・メディア・グループ(MGR )をタイ証券取引所(SET)に上場。また、エンジニアリング、携帯電話販売のインターナショナル ・エンジニアリング(IEC)を買収。未公開株の17.5%をタクシン・チナワットに譲渡、1992年に同 社もSETに上場。タクシンは10Bで買った IEC株を上場後、250Bで全株売却し、6億〜7億Bの利益 を得たとされる。
MGRはさらに、通信衛星(ラオスター)、携帯電話サービス(WCS、現トゥルー・ムーブ)、英字紙 (アジア・タイムズ)へと事業展開を図ったが、1997年のアジア経済危機で経営が破綻。ソンティ 自身も経済危機で15億Bの負債を抱え個人破産。現在の肩書きはプーチャッカーン顧問。ただし、 今も実質的な社主として影響力を振るう。
タクシン政権とソンティは、ソムキット元副首相兼商務相が1990年代にプーチャッカーンにコラム を連載していたほか、タクシン元首相の最大のブレーンであるパンサック元首相顧問がアジア・タ イムズの編集長を務めるなど、人脈面でつながりが深い。タクシンの旧友であるタノン元財務相は 、ABACシラチャー校でソンティと同級生。
こうした関係からか、MGRは2001年の下院総選挙で全社を挙げてタクシンの政党を支持。タクシン政 権が発足すると、MGR関係会社社長だったカノク・アピラディーがタイ国際航空の社長、ソンティと 親しい銀行家のウィロート・ヌアンケーが国営クルンタイ銀行(KTB)の社長になった。KTBはウィ ロート社長の下、MGRに対する債権16億Bを放棄。
しかし、2004年にウィロート社長、2005年にカノク社長が解任されると、ソンティは強硬な反首相 派に転じ、自らがホスト役を務める国営テレビ局チャンネル9の人気トーク番組で、政権の汚職、 権力乱用を激しく批判。2005年09月に同番組が打ち切られると、ルムピニー公園での野外トークシ ョーとして継続し、ネットやケーブルテレビを通じ配信を続けた。この動きにチャムロン元バンコ ク都知事らが同調、クルングテープ都内で大規模な抗議集会を続け、2006年の軍事クーデターを呼 び込んだ。
警察庁国際局のシリサク局長は、タクシン元首相の身柄引き渡しを求めるため、その所在 を突き止めるよう警察本部に要請。
タクシンは支那滞在中に英国に入国禁止となり、現在はアラブ首長国連邦のドバイに滞在とみられ る。
シリサク局長によれば、「検察では身柄引き渡しを求める準備を進めており、このため、警察本部 に対して外務省やタイ大使館と協力して元首相の居場所を確認するよう求めた。」という。また、 犯罪人引き渡し条約の未締結国に元首相の本国送還を求めるのは困難との見方もあるが、シリサク 局長は、「未締結国でも交換条件を示すことで、身柄を引き渡してもらうことは可能。」としてい る。
ナタウット政府報道官は、民主主義市民連合(PAD)が不法占拠中の首相官邸府で備品など が紛失したとして、その返却・賠償をPADに求めた。
PADは08月26日にタクシン派政権の退陣を求めて主要な政府施設にデモをかけ、それ以来政府官邸を 不法占拠し反政府活動の拠点としている。
報道官によれば、「複数の政府機関が政府庁舎に入居しているが、そのオフィスが荒らされ、ノー トパソコンやデジタルカメラといった備品、現金、そして、ウージー・サブマシンガン、ピストル 、実弾などが紛失している。」という。このほか、報道官は、「不法占拠で政府庁舎内の庭なども 傷んでおり、その補修に2500万B程度が必要。」としている。
11月20日(木)03:28未明、08月下旬から民主主義市 民連合(PAD)が占拠している首相官邸の敷地内で爆発事件が発生。現場はステージから10〜15mと 離れていない地点で、外部から撃ち込まれた爆発物が雨よけ用のテントを突き破り着地し爆発。
PADの自警団は、22人の負傷しているデモ参加者をモンクット王病院、ラマティボディ病院、セント ラル病院、ワチラ病院、チャラロンコーン病院の4病院に搬送した。ラマティボディー病院に運ば れたチェンチット・クラサコン(48)が喉に爆弾榴霰弾は2cmの裂傷を受け死亡。11人が重傷。M79 グレネードランチャーが使用されたものと見られる。
自警団によると、「爆弾が人事委員会本部の建物後ろか建物から撃たれた。」と推測。 デモ参加者によると、「爆発音によって起こされ、次に、多くの人々が痛々しいほど金切り声を出 しているのを聞き、多くの人々、ほとんどが女性で、腕と身体が血で覆われているのを見た。」と 証言。「爆発があろうと、首相官邸で抗議を続ける。」と宣言した。
首相官邸内で爆弾が爆発したのは今月08日、11日に続き3度目。PADが警察の現場入りを禁じている ため、公的な捜査は行われていない。
反独裁民主主義同盟のカッティヤ・サワディポン少将は、今月15日に、「19日までに連合が首相官 邸を明け渡さない場合は再度爆破攻撃に晒されるだけでなく治安関連法に基づきヘリコプターを投 入して幹部の捕捉に動くことになる。」とPADを恫喝していた。また、カラヤニ王姉の火葬による休 戦のちょうど1日後で、服喪明け直後に黄色のPADと赤色の反PAD(UDD)の抗争が再開した形。チャ トゥポン・プロムパン(タクシン・チナワットの個人的なスポークスマン)は、「タクシンが『タ イで平和な場所はない。』と言った。」と伝えた後に爆発は起きた。
民主主義市民連合(PAD)は、市民を殺害する政府の打倒を目指す ため、23日14:00から国会議事堂前で大規模行動を展開する方針を明らかに。
声明の中で連合は、「未明に発生し1人が死亡し、20人以上が負傷を負ったM79グレネードランチャ ーという兵器を使用した爆破に政府が関与している。憲法改正の阻止、市民を継続指定殺害してい るタクシン体制の傀儡たる現政府の打倒を目指すために23日14:00からあらゆる手段を講じた大規模 行動を国会議事堂前で展開する。」と発言。
PAD幹部は事件後、今後の対応を協議し、「首相官邸を占拠し続けていても、支持者たちが攻撃を受 けるだけ。」として、攻勢に出ることを決めたという。幹部の1人、チャムロン元クルングテープ 都知事は、「これまでのデモが政権退陣につながらなかったのは、デモ参加者が足りなかったため 。」と分析。このため、「23日のデモは成果が期待できる。」と早くも自信を示している。
一方、23日にはクルングテープ隣県のノンタブリー県内にあるスワンケーオ寺の敷地内で親政府派 イベントが開催される予定。会場の規模から2万人前後の親政府派がイベントに参加するものと見 られている。
PADは10月07日、ソムチャーイ首相の所信表明演説を阻止するため国会議事堂を封鎖。警官隊と衝突 。催涙ガスや銃弾が乱れ飛ぶ乱闘で、デモ参加者2人が死亡、双方で400人を超える負傷者が出た。 未明の首相官邸で爆弾が爆発し、PAD支持者1人が死亡、20人以上が負傷。首相官邸周辺では10月末 から爆破・銃撃事件が相次ぎ、今回を含め、PAD、政府支持派双方の3人が死亡、数十人が負傷。警 察による立ち入り調査をPADが拒んでいることから、犯人逮捕には至っていない。
陸軍の情報筋は、未明に民主主義市民連合が集会活動を展開している首相官邸内に爆発物 が撃ち込まれ、集会参加者1人が死亡し20人以上が負傷を負った事件に、「予てから連合を狙った 武力攻撃があると脅迫していた有名な将校の部下が関与している疑いがある。」と表明。
情報筋によると、「爆破の前に、セントラル・ラートプラーオ店内にある喫茶店内で行われた髪を 短く刈り上げた屈強な男10人以上を交えた謀議の席上で陸曹クラスの部下2人が実行グループの指 揮者に据えられ、また、使用された爆発物の確保にはトーン・ロー通り沿いの有名パブでガードマ ンをやっている大尉クラスの男が関与していた。」、 「指揮者に任じられた2人の陸曹クラスの男の内の1人は、首相官邸に近く、また国会議事堂の移 転先となっているキヤックカーイの陸軍部隊に所属する有名将校の運転手だ。」、「爆破発生前に 既にこの情報を上長に伝えてあった。」という。
因みに、カッティヤ・サワディポン少将の居所はキヤックカーイにある。20日付けのバンコクポス ト紙によると、カッティヤ少将の娘は民主主義市民連合の支持者だとか。
民主主義市民連合を狙った一連の爆破に関与しているとも指摘されているカッティヤ・サ ワディポン少将は、24日の国会開催を阻止するために23日から国会議事堂前で大規模行動を計画し ている連合に対し、「行動に出れば大惨事を招く事態になる。」と警告。「連合の幹部5人が首相 官邸と国会議事堂の間に立っているラマ5世像に対して謝罪する為の儀式を行えば連日の連合を狙 った攻撃を収める事が出来る。」と発言。
連合が、ネーウィン・チットチョープが配下のクメール人の祈祷師を使って首相官邸に向けかけて いる黒魔術を解くために、ラーマ5世像の台座下周辺に女性の使用済み生理ナプキンを置いた、な いしはナプキンを擦りつけるという儀式を行っていたと伝えられて以来、一部の軍関係者の反感を 買っていたと言われている。
アピチャート防衛省次官は、「国家に何ら利益をもたらさない。」とタクシン元首相に対 し、12月13日に予定されている電話出演を思い留まるよう呼びかけた。
アピチャート次官は、「タクシンの闘争宣言により政治的な利益を得たいと欲している取り巻きの 術中に嵌りタクシン自身が政治の犠牲者になる恐れがある。」と発言。また、憲法改正に関しては 、「政治情勢の最悪下をもたらすだけである。現状では行うべきではない。」との考え。
パラン・プラチャーチョン党所属サムットプラカーン県選出下院議員のプラチャー・プラ ソップスックは、「政治的に重要な男女が今月25日と12月25日にそれぞれ帰国する。」と表明。
反独裁民主主義同盟(UDD)に合流した、「独裁制に反対する土曜日の人々」の幹部だったプラチャ ーは、「重要な男女の名前に関しては明らかに出来ないとした上で、12月13日のタクシン元首相の 電話出演での発言と、25日09:45にスワンナプーム国際空港に到着する予定の香港発のタイ国際航空 便から降り立つ人物に注目しておいて欲しい。」と語った。また、「その男女がタクシンとポチャ マーン前夫人の事を指すのか。」との質問に関しては、「少なくともポチャマーン前夫人の動向に 関しては聞いていない。12月25日に帰国する人物がタクシン元首相だったとしても大きな問題を引 き起こすことはなく、むしろ、警察が実刑判決を受け収監命令が出されているタクシン元首相の身 柄を拘束する前に、まず多数の支持者が背後で控えているタクシン元首相の拘束により起こりえる 事に充分に留意するべきである。」と発言。
タイのソムチャーイ首相が、アジア太平洋経済協力会議(APEC)出席のため、ペルーの首 都リマに向かった。帰国は26日。ソムポン副首相兼外相は一足先にリマ入りしている。
不在時の首相臨時代理はオラーン副首相。オラーンは大手銀行の社長を長く務めたが、政治経験は 乏しい。23日に反政府派が国会でデモを予定していることから、今回の人選を危ぶむ声もある。

* オラーン・チャイプラワット
1944年生。マサチューセッツ工科大学経済学博士。1982〜2001年サイアム・コマーシャル銀行(SCB )社長。
カンボジア人のフン・セン首相は、「カンボジアがタイに宣戦布告しない。」と述べた。 「カンボジアには戦争経験があり、国が回復するために何年も必要としたため、カンボジアはいか なる国とも戦わないだろう。」 「政局は安定しており、この状況を壊したいと思わない。」と付け 加えた。
カンボジアは軍事予算を2億2300万S$(前年比64%上昇)に引きあげた。
11月21日(金)タクシン元首相の年上の従兄弟のチャイヤシット・チ ナワット大将は、政界に進出する意向を表明。昨日スチャート財務大臣が党首の辞任を表明してい たパラン・プラチャーチョン党の代理政党であるプア・タイ党の党首に就任する用意を明らかに。 年内に予想される内閣改造で副首相として入閣するという噂も。19日、スチャート財務相がプア・ タイ党の党首を辞任している。
チャイヤシット大将は、タクシン政権時代に異例の早さで陸軍司令官に昇進。タクシン政権の縁故 主義体質を象徴する人物。その後、南部対策を始め大きな成果を上げることなく先のクーデターを 首謀したソンティ・ブンヤラガリン大将に陸軍司令官職を明け渡し国軍司令官に飾り立てられてい た。
発言の中で、チャイヤシット大将は、タクシン元首相の忠実な配下であるヨンユット・ティヤパイ ラットから政界進出を勧められていた事を認め、「親族が逆境下に晒され、更に民主主義が脅かさ れている状況に鑑み敢えて政界への進出を決断した。」、「ヨンユットからのプア・タイ党党首就 任要請に対して受諾する用意がある旨伝えた。」とか。プア・タイ党に関しては、タクシン元首相 の一番下の妹であるインラック・チナワットが党首に就任との見方もある。
公社労働組合連合は、24日10:00に政府に総辞職を要求し前日から国会議事堂前で大規模行 動を計画している民主主義市民連合に合流し、連合と労組の要求通り総辞職をしなかった場合、ま たは暴力的な手段で強制排除に乗りだした場合は、全国の全ての傘下の労働組合員が一斉にストラ イキに入り辞職圧力を強める方針を明らかに。
一方、チャイ下院議長は、「連合がターゲットにしている24日に開催される上下院合同議会に憲法 改正案が上程される予定がない。」ことを再確認した。
チャイ下院議長によると、合同会議では、政府間条約の締結には議会の承認を得る必要があるとす る憲法190条に基づき約40件の条約について審議が行われる予定で、また、憲法改正案が上程される 動きがあれば、直ちに議会を中止する方針である。」という。 また、「最悪の事態を回避するため、議会の開催場所を国会議事堂外に移転させるべきである。」 と軍部やチャート・タイ党のソムサック副党首等の提案に関し、「国会議事堂以外の場所での立法 議会の招集が禁じられている国会規則により、開催場所の移転は原則として不可能である。10月07 日の時のように国会議事堂周辺が封鎖される事態になった場合は議会の開催の延期で対応する。」 という。
11月22日(土)02:10首相官邸裏手のミスカワン橋付近で爆発が発生。首相官邸周 辺の警戒に当たっていた20人の民主主義市民連合の自警組織員のうち、8人が負傷。1人重傷。ア ヌポング・サメルパック(22)は、胴体と首に爆弾榴霰弾を受け、呼吸器系が損傷し、ラマティボ ディ病院に搬送された。
爆発は地面に穴をあけ、現場近くの2台の軽トラック、セダン車、およびオートバイを破壊した。
バイクに乗った若者2人組が首都圏警察本部の裏手からM79と見られる擲弾発射機を使用し、ミスカ ワン橋周辺の警戒に当たっていた連合の自警組織員に向け爆発物を発射し、ピサヌローク通りを逃 走するところが目撃されている。
首相官邸周辺では10月末から爆破・銃撃事件が相次ぎ、今月20日にも首相府内で手榴弾で1人が死 亡、20人以上が負傷。一連の事件で、PAD支持者2人が死亡、数十人が負傷。反PAD派(UDD)とみら れる男性1人が射殺され、1人が銃撃で重傷。
チエンマイ県の公社労働組合連合県支部は、県内43公社の労働組合員が民主主義市民連合 が「最終行動」と位置づけている大規模行動に合流するため、一斉休暇に入った事を明らかにし、 連合への合流を希望している組合関係者や支持者の移動の便宜を図るために、タイ国鉄労働組合の 手配により、朝、クルングテープ行きの無料列車を出発させた事を明らかに。
22時過ぎ首相官邸近くで火災が発生すると共に官 邸内で停電が発生し、民主主義市民連合の集会参加者の間で一時緊張が走る事態。一連の連合を狙 った攻撃とは関係ない単なる出火と見られている。
火災は官邸に近い住宅密集地で発生し約30分間で消し止められたが、付近を通る高圧電線による二 次災害を防止するため、当局が一時送電を遮断し付近一帯が停電になった。連合の集会参加者の間 で当局が一斉排除に乗り出すために付近に火を放った上で官邸への電気の供給を遮断したのではな いかとの憶測が飛び交い、一時会場内が緊張する事態。初期報道段階ではナンルン交差点近くのガ ソリンスタンドから火災が発生したとする報道も見られた。
11月23日(日)朝ナタウット政府報道官は、招集さ れた安全保障関連当局者協議で、「予定通り24日09:30から国会議事堂内で上下院合同議会を開始す る。」と確認。
この協議は首相代行を任じられたチャワラット・チャーンウィラクーンが招集したもので、協議の 席上では、予定通り合同議会を開く方針が再確認され、「民主主義市民連合による包囲行動により 議会の開催が不可能であると判断された場合は、チャイ下院議長の裁量で新たな議会開催スケジュ ールが決せられる。」と確認。
この協議に先立ち、チャイ下院議長は、万が一連合による包囲行動が過激な状況に発展した場合に は、議会開催日程の変更または今国会期間の終了を宣言する考えを明らかにしていた。
昼前民主主義市民連合幹部のチャムロン・シーム アン少将は、予定通り24日に開かれる上下院合同議会の開催を阻止する為に国会議事堂の包囲に乗 り出す方針を明らかに。
チャムロン少将は、「『24日の合同会議では憲法の改正案が上程される予定はない。』とするチャ イ下院議長の発言を信用する事が出来ない。」と、「憲法改正の阻止と10月07日の死亡者2人を出 した強制排除行動に対して責任を負う姿勢を見せない政府の総退陣を要求するため、予定通り24日 に国会議事堂の包囲行動に出る。」とした。
チャムロン少将によると、「当日は集まった大勢の支持者による幾重にも渡る人の輪により憲法改 正の反対を訴え、政府に対して辞任圧力を加える。また、万が一圧力を加えるのに充分な支持者が 集まらなかった場合は、確固たる決断を持って、充分に憲法改正の反対と政府の総辞職を訴えたと 割り切り、以降は悪人による国の支配に委ねる。」
また、チャムロン少将は、「より効率的に圧力を加えるために国会議事堂の包囲行動と並行して他 の場所での大規模行動を計画している。」と発表。行動の詳細に関しては、「少なくともテレビ局 や新聞社等のメディアの乗っ取りは計画されていないと語る。」に留めた。
政府翼賛・反政府派攻撃番組「今日の真相」のメインホストを務め ているウィーラ・ムシカポンは、昼からノンタブリー県内にあるスワン・ケーオ寺内で始まった番 組イベントの場で、「24日に国会議事堂の包囲を計画している民主主義市民連合と対峙するために 人員を動員する考えがない。」と表明。支持者に対して全ての対応を当局に任せ、決して連合と対 峙するために国会議事堂前に行くことがないよう呼びかけた。
元首相府大臣のチャクラポップ・ペーンケーは、「イギリス政府がタクシン元首相とポチャマーン 前夫人に発行されていたビザを剥奪した背景にタイの元外務大臣が関与していた。」と表明。「ビ ザ剥奪にタクシン等に恥辱をもたらす代償にプーケット県内の土地利権の管理を任せられたタイの 外務大臣経験者が関与していた。」という。
一方、イベント会場を提供したスワン・ケーオ寺住職のパヨームは、イベント中のタオ・トップ( 連合の手のひら型のムー・トップに対抗した足の裏をかたどった拍手用ツール)の使用、過激な文 言が記されたプラカードの掲示や発言の禁止、電話によるイベント参加の禁止を主催者に申し渡す し、親政府派を象徴する赤ではなく平和を象徴する白色の服を着用するようイベント参加者に要請 。
首相官邸近くで手榴弾が爆発し、民主主義市民連合(PAD)の支持者8人が重軽傷を負った 事件で、ラマティボディ病院は、頭部に重傷を負い危篤状態にあったアヌポング・サメルパック (22)が14時頃に死亡と発表。手榴弾の破片で脳を損傷したことが原因。
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーン グクンは、25日06:00から大規模行動を開始する方針を明らかし、複数の部隊に分けて行動に着手す る可能性を明らかに。
また、ソンティは、国会議事堂の包囲行動以外に連合を狙った攻撃に関与していると指摘されてい る「カッティヤ・サワディポン少将を始めとする複数の人物の自宅に向け戦力を移動させる可能性 がある。」と示唆。ソンティは、「ここ数日間に発生した連合を狙った武力攻撃に関与した4〜5 人(報道によりカッティヤ少将)の居所に関する情報を収集している。彼らが連合の訪問を歓迎し てくれるか見極めるために10万人の戦力を率いて自宅を訪問する考えである。」と発言。
11月24日(月)03:30過ぎクルングテープのプラナコ ン区内のバーンラムプー交差点付近3ケ所で4回に渡る爆発が発生。人的な被害は確認されていな い。
爆発の発生が確認された地点は、バーンラムプー交差点にある交通警察派出所付近、プラアーティ ット通りとカシコン銀行バーンラムプー支店前の路上。何れも民主主義市民連合幹部のソンティ・ リムトーングクン系のASTVやプーチャッカーン紙が入居しているバーン・プラアーティット・ビル の近く。
「爆発発生直前にチャオプラヤー川の対岸側から数回の発砲音と閃光の発生が目撃された後に1発 の爆発音が聞こえた。」との証言があることから、「少なくとも1発の爆発物はチャオプラヤー川 の対岸からグレネードランチャー状の物を使用して撃ち込まれた。」と見られ、また、カシコン銀 行バーンラムプー支店前付近では、爆発発生直前にバイクに乗って現れた2人組が不審物を現場に 置いていったのが目撃されている。
06:30頃首相官邸裏手のマカワーン・ランサン橋や ミスカワン橋の集会場を出発した民主主義市民連合のデモ隊は、07:30頃までに国会議事堂の出入り 口前の占拠を完了。
出発前に連合幹部のソンティ・リムトーングクンは、デモ隊を国会議事堂前に移動させた後に、デ モ隊を複数の部隊に分けドン・ムアン空港内にある暫定首相官邸、財務省、証券取引所、首都圏警 察本部、国家警察本部及び複数の重要な政府関係者の自宅に向け移動を開始する方針を明らかにし た。
07:30頃国会議事堂の出入り口前の占拠を終了した 民主主義市民連合幹部のピポップ・トンチャイは、最初の目標である上下院合同議会の開催の中止 が確認された後に複数箇所に向けた移動を開始する方針を表明。 一部報道は、「国会議事堂への送電が連合関係者により遮断された。」と報じている。
民主主義市民連合(PAD)の支持者数 千人が、国会議事堂や財務省、首都警察本部などを包囲し、ソムチャーイ首相の辞任を要求。チャ イ下院議長は、「情勢が改善されるまで延期する。」と、予定されていた上下両院会合を中止。PAD は勝利宣言をするとともに議会の期限である28日まで徹底阻止をするため、現在の大規模集会を継 続する方針を明らかに。
早起きして国会に駆け込んだ下院議員が数人いたが、 他の議員は様子見を決め込み、PADのデモ隊を見て、チャイ国会議長が会合の延期を決定。早朝出勤 の議員は国会に閉じ込められ、PADによって車にいたずら書きされるなど散々な目に遇った。
政府は先月、国会を包囲したPADのデモ隊を警官隊で強制排除し、多数の死傷者を出した。この事件 で世論の支持を失ったことから、今回はPADとの衝突を避けた。ロイター電によると、アジア太平洋 経済協力会議(APEC)出席のためペルーに滞在中のソムチャーイ首相は、「自分は民主的な選挙で 選ばれた首相で、辞任するつもりはない。」と述べた。24日の国会会合では、東南アジア諸国連合 (ASEAN)関連の一連の協定への調印を審議する予定だった。協定は来月タイ北部チエンマイで開か れるASEAN会合で加盟各国が調印する予定。国会の承認が得られない場合、タイは調印を見送ること になる。
10時過ぎまで民主主義市民連合のデ モ隊は、警察の警戒線を突破し首都圏警察本部前の路上の占拠を終了し移動式演台を使用した演説 を開始。首都圏警察本部は、国会議事堂から至近の場所。
また、一部のデモ隊は財務省に向け移動を開始。10時までの報道で確認した限りでは、衝突等の大 きな混乱は発生していない模様。
クルングテープ中心部でバスの乗っ取りに失敗した民主主義市民連合の自警組織員と同様 な服を着込んだ6人組の男の身柄が拘束。
6人組はバス停で停車中だった53番路線バスに乗り込み、運転手に刃物等を突き付け連合の集会に 使用するためバスを明け渡すよう要求し、明け渡しを拒否した運転手や車掌を車外に追いだした上 でバスを発進させたが、最終的に駆けつけた警察官がバスのタイヤに向け銃を発砲しバスが停車し たところで逮捕。
11時頃マカワーン・ランサンから財務省まで移動 し、包囲。周辺地域を封鎖。
昼過ぎ民主主義市民連合は、次々と 政府の重要施設の送電を遮断し、停電に追い込んでいる。送電が遮断された施設は国会議事堂をは じめ、首都圏警察本部、財務省、チャート・タイ党本部となっている。
財務省前を封鎖し抗議活動を展開していた民主主義市民連合のデモ隊は、特別閣議が開か れているドンムアン空港内にある暫定首相官邸に向け移動を開始。
これに先立ち、連合第2幹部団のシリチャイ・マインガーム(タイ電力発電公社労組委員長)が電 力発電公社労組関係者を伴い先遣隊を組みドンムアンに向け移動を開始。
また、連合幹部のソムサック・コーサイスックは、チャイ下院議長が合同議会の中止を決定した事 により1つの目的を達成できたとした上で、国会議事堂の包囲行動に参加しているデモ隊に対して 暫定首相府に向け移動を開始したデモ隊に合流するよう呼びかけた。ソムサックによると、28日の 今国会期間が終了するまで議会側の動向を監視し、国会を開会する動きが見られ次第、再度国会議 事堂の包囲行動に乗り出す考え。
14時頃親政府派の象徴である赤い服を着た集団が 歩道橋上からドンムアン空港内にある暫定首相官邸に向け移動中だった民主主義市民連合の車列に 向け、石を投げつけ一部の車のフロントガラスにヒビが入る等の被害をもたらした。連合は30人前 後が負傷を負ったと主張。
ノンタブリー県内にあるスワン・ケーオ寺内で番組イベントを開催 した、政府翼賛反政府派攻撃番組「今日の真相」メインホストのウィーラ・ムシカポンは、2年の 実刑判決を受けたタクシン元首相に対する恩赦を国王に誓願するために親政府派が協力し合って500 万通の請願状をしたためるよう呼びかけた。
また、ウィーラは、「タクシン一族がスワン・ケーオ寺で親政府派イベントを開催する見返りに 3000万Bの寄進を行った。」との指摘を否定。
タクシン元首相が滞在先のドバイで行われた国外メディアとのインタビューの中で、「イ ギリスによるビザ剥奪は、自らの国家統治の原理たる民主主義的価値を尊重しない行為である。」 と非難し、「何れ首相としてタイに帰国する自分に対して発行されていたビザを剥奪した事をイギ リスは後悔する事になるだろう。」と語っていた事が明らかになった。自らを民主主義のチャンピ オンと自称するタクシン首相によると、「首相としてタイに帰国し失った信頼を回復させる自信が ある。」という。
タイの野党、民主党は、「クルングテープ都知事候補に元副外相で王族のスクムパン・ボ リパット党副幹事長を擁立する。」と発表。
民主党の公認候補選考を巡っては同党議員など14人が名のりをあげ、このうち8人が21日に選考委 員会の面談を受けた。この中からスクムパン議員を選んだ理由について、アピシット党首は、「都 知事選に必要とされている能力、経験、知識を備えているほか、党を代表して都知事選に臨む心構 えができている。また、クルングテープ生まれであり、これまでの下院議員選ではクルングテープ で出馬し4回当選している。」さらに、スクムパンは、クルングテープの有権者になじみがあり、 クルングテープが抱える問題を知り抜いているうえ、都政と国政の双方に精通している。」と説明 。
スクムパンは1952年生。英オックスフォード大学で政治学、経済学の学位を取得。米ジョージタウ ン大学国際関係学修士。チュラロンコーン大学助教授、チャチャーイ首相顧問(1988〜1989年)な どを経て、1996年から下院議員、1997〜2001年副外相。
クルングテープ都知事選は10月に行われ、民主党副党首のアピラック・コーサヨーティン(47)が 再選されたが、アピラックは汚職容疑で起訴され、11月20日付で辞任。次の都知事選は01月11日に 行われる。
チエンマイ県の親政府派団体は、18時からワローロット・グランド・ホテル前で大規模集 会を開催する方針を明らかし、情勢次第では5000人以上の親政府派を動員し、クルングテープに移 動し、民主主義市民連合と対峙する用意が出来ている事を明らかに。
団体代表のペーチャラワット・ワタナポンシリグーンによると、「既にクルングテープへ移動を開 始するためバス等の移動手段の確保を終えている。」という。
一方、チェンラーイ県の親政府派団体は、「タイを愛する赤色力党」の結党に向けた県レベルの会 議を30日に開催する方針。
民主主義市民連合は午後、ペルーで開催されたAPAC首脳会談への出席を終え26日に帰国予 定のソムチャーイ首相の帰国を阻止するため、一部のデモ隊をスワンナプーム国際空港へ移動を検 討中。
一方、ドンムアン空港内にある暫定首相官邸前で、連 合のデモ隊が順次合流し、25日の閣議中止を求めて抗議集会。臨時政府庁舎前での抗議行動を継続 しているが、「政府は庁舎内に入ることは絶対に許さない。」、と警戒を強めている。
また、首相官邸に引き帰したデモ隊を暫定首相官邸に移動させるため、タイ国鉄労組の協力で無料 列車を走らせる予定。
空港内に置かれた臨時首相官邸を占拠した民主主義市 民連合の支持者数十人が首都警察第4管区のパチャラ副司令官に水のペットボトルを投げつけ、押 し倒して蹴るなどした。副司令官は近くにいた警官らに助けられ現場を脱出。
午後行われたチャワラット首相代行、チャイ下院議長、プラソップスック上院議長とアピ シット民主党党首を交えた4者協議で、12月08日と09日に臨時国会を開催する事で合意に至った。 チャイ下院議長によると、「臨時国会ではタイを主催国として開かれるASEAN会議関連の議題に絞っ て審議が行われる予定で、憲法改正関連に関して審議が行われる予定はない。」という。
親政府団体の反独裁民主主義同盟(UDD)のカッティヤ・サワディポン少将は、25日未明ま でに反政府団体の民主主義市民連合(PAD)のソンティのテレビ局「ASTVを攻撃し、放送停止に追い 込む。」と警告。
ASTVに対して、24日未明に2回爆発物が投げられたが、人的被害はない。カッティヤは、「少なく ともASTVを狙った2回の爆発は、新型のM79を使用しASTVの送信用通信衛星アンテナを狙ったもので ある。25日未明までにより強力な火器を使用した攻撃をASTVは受ける事になる。」と警告。
夕方民主主義市民連合幹部のチャムロン・シーム アン少将は、「今日行われた大規模行動は単なる予行練習でしかなかった。25日04:00から更に規模 を拡大した第2の大規模行動に出る。」と表明。ターゲットに関しては明らかにされなかったが、 「24日以上の規模の行動により政府は早晩総辞職することになる。」という。
11月25日(火)04時過ぎ民主主義市民連合のデモ隊 は、暫定首相官邸の包囲を増強するため、ドンムアン空港内にある暫定首相官邸に向け移動を開始 。06時過ぎまでに座り込みを開始しているデモ隊との合流をほぼ終えた。今後、連合の幹部から新 たな行動計画が別途発表される予定。
ウドンターニー県親政府派は、各県の親政府派 からの要請に応えクルングテープ内で大規模活動を展開している民主主義市民連合と対峙するため 、クルングテープへ移動の協議を行うためにコミュニティーラジオを利用して幹部の参集を呼びか けた。
代表のクワンチャイ・プライパナーは、「チエンマイの親政府派を始め各県の民主主義を愛する団 体関係者から、ウドンターニー県の親政府派の態度表明を待って行動に移すとの通信が送られてき ている。」、「連合による違法行為に対応できなかった警察や軍に代わり、クルングテープで連合 と対峙する用意がある。」と語った。
昼前 民主主義市民連合は、26日に予定されている閣議の開催を阻止するため、25日14:00からチェーンワ タナ通りにある国軍本部をデモ隊で包囲。
連合幹部のソムサックによると、「政府が閣議を開催する場所を移動させる度毎にデモ隊を移動さ せ閣議の開催を阻止する方針だ。」という。
民主主義市民連合 (PAD)幹部ソムサックは、「現在ドンムアン空港で集会を続けている部隊は本隊ではない。首相官 邸が現在デモ集会の中心である。」と述べた。ドンムアン空港を本隊としない理由として、空港は 敷地が広く空港へ続く道路も多数あるため、安全確保を取りにくい。そのため臨時閣議などを阻止 するために一時的に部隊を置いているという。
コーウィット内相は、民主主義市民連合(PAD)が現在集会を続けているドンムアン空港に ついて、「PADの集会参加者が減少してきていることを挙げ、同地域での集会は長期化しないだろう 。」との見通しを明らかに。
サマート下院副議長は、「チャイ下院議長が今月26、27日に国会の開催通知書を出したこ とにより、当初の予定通り国会を開催する。」と明らかに。
サマートは現在反タイ政府団体の民主主義市民連合(PAD)が大規模集会を続けていることについて 、「今国会で憲法改正を検討する予定はないのに、なぜ国会議事堂を包囲し封鎖するのか。政府に 対していろいろ請求するのなら、自らの行為を省みるべきだ。各政府機関を封鎖し仕事をさせない 行為がどのくらいの損害をタイに与えているのかわかっているのか。」と述べた。またPADが解散を 訴えていることについて、「現政府が解散したとして、国民投票で現与党のパラン・プラチャーチ ョン党がまた勝利した場合どうするのか。」とPADに対して批判を繰り返し述べた。
ソムチャーイ首相は、「連合の行動に全くもって理解しがたい。」と、「選挙で選ばれた 政府を追いだすことが出来るのは民意のみである。」と語り、辞職する考えがないことを強調。「 連合の政府を崩壊させようとする行為は憲法で定められた国家反逆行為と見なすことが出来る。」 、「現在ドンムアン空港を包囲しているが、これは大きな損害が発生している。連合はもっと全体 を見て行動をしてもらいたい。」と述べた。
現在帰国の途にあるソムチャーイ首相は26日12:00にスワンナプーム国際空港に到着する予定。「帰 国スケジュールを変更する予定はなく、また帰国次第連合に対する対応を協議するため関係当局者 を招集する。」という。
チャワラット首相代行(副首相)は、「連合が政府との協議に応じる考えがあるのであれ ば、下院議会野党首班のアピシット民主党党首を仲介人に指名し解決に向けた協議を行う考えであ る。」と発表。
連合は、「既に政府との話し合いの道は閉ざされた。」とし、政府の話し合いの呼びかけを拒否す る方針を明らかにしている。
一方、アピシットは、「政府と連合との協議により解決を図るのが急務である。」との考えを示し 、「必要であれば両者の仲介人を務める用意がある。」と語った。
午後一部の報道が、「国軍本部前の 占拠を終えた民主主義市民連合のデモ隊の一部がソムチャーイ首相私邸をはじめ8ケ所に向け移動 を開始する可能性がある。」、「ソムチャーイ首相一行を乗せた航空機の故障による離陸遅延によ り、一行のタイへの到着予定時刻が当初予定の26日12:00より遅れる可能性がある。」と報じている 。
国軍本部前を占拠していた民主主義市民連合のデモ隊は、26日に帰国する予定のソムチャ ーイ首相の帰国を妨害するため、スワンナプーム国際空港に向け移動を開始。当局は空港に通じる 主要な道路上に車や消防車等でバリケードを敷き、一車線のみを通行可能な状態にした上で、空港 に向かう車両の検問を強化しているが、連合関係者が検問をくぐり抜け既に空港に到着し座り込み を開始している模様。この影響で空港周辺で交通障害が発生。
「ソムチャーイ首相一行が搭乗する予定だった飛行機が故障により離陸する事が出来ず、一行は再 度ホテルへの引き返しを余儀なくされている状態にある。」と報じられているが、連合によると、 「首相一行が25日夜に帰国との情報がある。」という。
民主主義市民連合(PAD)の支持者が、スワンナプーム国際空港に集結。26日にペルーから 帰国するソムチャーイ首相を待ち受ける計画で、混乱を恐れる空港当局はPADにデモ会場や飲料など の提供を申し出ている。
首相を乗せたタイ航空機は反政府デモでスワンナプームへの着陸が困難な場合、東部チョンブリ県 ウタパオのタイ海軍基地内の滑走路もしくは北部チエンマイ空港に向かうとみられている。
PADは08月下旬に数万人を動員して首相官邸や国営テレビ局、南部プーケット空港などを襲撃、占拠 。その後、首相官邸に数百〜数千人が居座っている。24日には数千人が国会議事堂、財務省などを 包囲した後、クルングテープ北郊のドンムアン空港に置かれた臨時首相官邸を占拠。25日午前には 国軍本部前などで抗議集会を行い、スワンナプーム空港に矛先を向けた。
元上院議長のマヌーンクリット・ループカチョン少将(72)が、民 主党所属下院議員(比例代表区)を辞職を決断。表向きには健康上の理由での辞職と説明されてい る。
マヌーングリット少将は、民主主義市民連合幹部のチャムロン・シームアン少将や元国内治安維持 部隊司令本部副本部長のパンロップ・ピンマニー大将、現副首相のサナン・カチョンプラサート少 将等と同じ第7期士官学校卒業組で、1970年代中頃から1980年代中頃にかけて当時の政界を席巻し ていた若手将校団、「ヤング・ターク」を率いていたが、1985年09月のプレーム政権転覆を狙った クーデターに失敗した後、国外逃亡を余儀なくされ、その後許され帰国した後に名前をマヌーンか らマヌーンクリットに変えた。
1985年09月のクーデター未遂事件で、鎮圧軍を率いていたのがチャワリット・ヨンチャイユット大 将。また、ナコンパトム県の大物一族の出としても知られる商務大臣のチャイヤー・サソムサップ が、24日付けでパラン・プラチャーチョン党所属下院議員(比例代表区)を辞職していた事が明ら かになっているが、辞職理由については明らかにされていない。
タクシン元首相の個人スポークスマンのポンテープ・テープカンチャナーは、国外メディ アの取材に対して、「12月25日ないしは年末にタクシン元首相が帰国する。」との噂を否定。ポン テープによると、「タクシン元首相は最も最近行われた先週の電話での会話の中でも帰国するとい う話は一切出ておらず、また、帰国すれば即収監されることから、この時期に帰国する事はあり得 ない。」という。
一方、タクシン元首相の法律顧問だったこともあるノパドン・パッタマ元外相は、「たと収監され ようともタクシン元首相の安全を保障できる状態にない。彼らが狂った輩をタクシン元首相に近づ けたら何が起こるかわかったものじゃない。」と語った。
チャイ下院議長は、「民主主義市民連合(PAD)が明日から行われる予定の国会の開催を邪 魔する恐れがあり、現在チエンマイ県で開催できるか検討中である。」と述べた。「当日国会議事 堂やタイ軍本部を包囲した場合、中止せざるを得ないことからの検討だ。」という。明日、警察を 増員するかとの問いに対し、「現在のままの人員で暴力行為を含んだ強制排除は行わないよう通達 している。」という。
タイ地元紙によると、アヌポン陸軍司令官は、「現在、民主主義市民連合(PAD)がクルン グテープ都内各所で、大規模デモを行っていることを受け、再びクーデターを起こすか。」との報 道陣の質問に、「絶対にクーデターを起こすことはない。」と述べた。「現在軍を2分隊にし、警 察の支援とPADとUDDの衝突に備えている。」という。「そのため、いかなる場合にも対応できる。 」としている。
与党第1党・パラン・プラチャーチョン党は、チャイヤ商業相とシームアン教育相が解党 に備え、党役員と議員(比例代表)を辞職することになった。しかし、党籍は残し、閣僚ポストに もとどまる。パラン・プラチャーチョン党を含む与党3党は、党幹部の選挙違反で12月半ばにも憲 法裁判所に解党を命じられ、党役員が公民権停止となるとの見方が支配的。2閣僚の議員辞職に伴 い、パラン・プラチャーチョン党党の比例代表候補2人が繰り上げ当選となる。また、単独野党・ 民主党のマヌンキット議員(比例代表)も、領土問題に対する政府の対応に抗議するためとして、 議員辞職する意向を明らかにした。
17時過ぎ首都圏警察本部ディンデーン署は、民主 主義市民連合の自警組織に所属する42歳の男を武器所持の容疑で逮捕。拳銃2丁、銃弾多数、防弾 チョッキ一着、連合自警組織の身分証等を押収。
この逮捕は、「武器類を搭載した小型トラックが走行している。」との通報によるもの。男は連合 の自警組織に所属している事を認めているが押収され銃器類が誰の者かはわからないと主張。
17時半頃国営テレビ局タイPBSによると、ドンムア ン空港周辺のラングシット、ウィパワーディー通りソイ3のエッソのガソリンスタンド付近で親政府 派と反政府派との間で激しい衝突が発生。両者と通行人ら11人が負傷。民主主義市民連合(PAD)の 車両に投石したタクシー運転手に連合関係者と見られる男がトラック上から拳銃を数発発砲。発砲 シーンが放送された。
「民主主義市民連合関係者の車がウィパワーディー通りソイ3内にある親政府派のタクシー運転手団 体が運営するコミュニティー・ラジオ局に対し、何らかの危害を加える目的でソーイ内に入ろうと したところで、阻止する親政府派のタクシー運転手との間で衝突が発生した。」とする報道と、「 コミュニティー・ラジオ局の警戒のために集まっていたタクシー運転手の集団がドンムアンに向け 走行中だった連合関係者の車を見つけ危害を加えたことから衝突になった。」とする報道がある。
その後の報道によると、コミュニティー・ラジオ局の警戒に集まっていたタクシー運転手等の親政 府派が国軍本部からドンムアン空港に引き上げるため、反対車線を走行中だった連合の車に向け罵 声を浴びせた事がきっかけで、連合が車を止め手に棒やナット等を持って親政府派に暴行を振るお うとしたことから、両者入り交じった衝突に発展した模様。また、衝突発生の際に連合の車に積ん であったスピーカーから、「あいつ等を全員殺せ。」と叫ぶ声が聞かれ、道路を走行中だったバイ ク3台前後を差し押さえ火を放つ場面も見られた。
19時までに民主主義市民連合のデモ隊はスワンナ プーム国際空港の出国及び入国の両方の道路を統制下に置いた模様。
21:00民主主義市民連合(PAD)の支持者数千人が スワンナプーム国際空港への連絡道路を封鎖。一部が空港ターミナルの出発ロビーに侵入し、タイ 国際航空などが出発便を運休。到着便は予定通り着陸する見通しだが、出発便は一部を除くほぼ全 便が運休になった。
民主主義市民連合のデモ隊の一部が空港ビル内に乱入したことで、空港当局は、「乗客の安全が保 証されない。」と判断し、空港閉鎖を発表。
スワンナプーム国際空港に押し入った民主主義市民連合(PAD)は、出発ロビー前の 道路や連絡通路を占拠し、座り込み。
一部の参加者はターミナル内に入り込んだが、入り口のドアにとどまり、奥のカウンターまで入り 込んではいない。
着陸・離陸を見合わせるフライトが続出。26日00:00の時点で73便が欠航となった(離陸30便、着陸 43便)。タイ国際航空は21時の離陸便を最後に欠航。18便が影響を受けることになった。このなか には、日本行きの便もあり、乗客はクルングテープでの連泊を余儀なくされた。エアアジアは26日 14時まですべてのフライトを欠航する予定。
ターミナルには欧米人を中心にかなりの旅客が出発便のキャンセルで足止め。空港で立ち往生する ことになった外国人観光客のひとりは、「どうしてこういうことが起きるのかまったく理解できな い。」と呆れ顔をしていた。
26日01:00現在、PADは、スワンナプーム空港のほか、ドンムアン空港、首相官邸を占拠。このため 、PAD幹部は、「最重要施設3カ所を占拠できた。」と勝利を宣言した。
スワンナプーム空港のセリラット空港長代行は26日01:30、「今夜中に解決すべき、PADと交渉を続 ける。」と述べたが、PAD幹部のソンティは「空港の封鎖行動は世界にタイ国内の問題を訴えるため に必要な措置であった。ソムチャーイ政権が総辞職するまで継続する。」と強気。一方、ソムチャ イ首相は25日に予定していた帰国を翌26日に変更。タイ到着は19時の予定だが、スワンナプーム空 港には着陸せず、近隣の空港から入国する見通し。
26日02:00現在、仮設舞台を積んだトラックで乗り込み、演説や音楽を続け、1000〜2000人のデモ参 加者がトラックを囲んで座り込み、雑魚寝状態で仮眠。
道路は 、警備員と呼ばれるヘルメット、マスク、鉄棒などで武装したデモ参加者が、カートを持ち出し、 ターミナル手前の地点で封鎖。デモ参加者、タクシー、報道関係者以外の出入りを規制。
民主主義市民連合は、「スワンナプーム国際空港のターミナルビル内に押し入った集団は デモ参加者に扮して紛れ込んでいた親政府派関係者である。」と主張。連合によると、「ターミナ ルビル内への進入は計画しておらず、また参加者に対してもビル前の封鎖に留めるよう指示してい た。」という。
一部報道は、「連合がビル内に押し入る前に、トイレ利用のためにビル内に入ろうとしていたデモ 参加者とそれを阻止する警備員との間で小競り合いが発生していた。」と報じている。
夕方には、空港に向かっていた連合のデモ隊が連合の象徴である黄色い服を着込んだ別の集団から 襲撃を受けるという事件が発生。
ソムチャーイ首相は、チャワラット首相代行を通してアヌポン陸軍司令官とパチャラワー ト国家警察本部長に民主主義市民連合に対する情勢掌握の対応を指示。
一方、サムットプラカーン県の県知事は、アヌポン陸軍司令官に対しスワンナプーム国際空港周辺 の情勢掌握のため支援部隊の緊急出動を要請。
スワンナプーム国際空港のセリラット空港長代行は、コーウィット内相からの情報として 、「ソムチャーイ首相がスワンナプーム国際空港以外の空港から帰国する決断をした。」と語った 。
前後して、ナタウット政府報道官は、ソムチャーイ首相がスワンナプーム国際空港以外のクルング テープに近い空港から帰国する事を確認。
11月26日(水)02:30頃ラーマ5世通りのドゥシット 橋で爆発が発生。路面に穴があいた。人的な被害はない。現場は首都圏警察本部ドゥシット署から 50mと離れていない場所で、警察は現場でM26手榴弾の安全ピンを見つけた。
04:30頃民主主義市民連合により封鎖され運用不能 状態に陥っているスワンナプーム国際空港の出国ターミナル付近で「スワンナプーム国際空港の出 発ターミナル側で3発の爆発音が聞かれ、デモ隊の間に一時緊張が走った。」と報じている。4人 が負傷。2人が重傷。M79投擲器で手榴弾2発が打ち込まれたものと見られる。
06時頃05:30頃、前日に連合と反独裁民主主義同盟 (UDD)のタクシー運転手団体関係者との間で衝突が発生したバン・スー区内のラングシット、ウィ パワーディー通りソイ3の入り口にある電話ボックス付近で爆発。タクシー運転手3人、UDDの6人 が負傷。付近で警備に当たっていた男性は、「トールウェー上から爆発物が投げ込まれ、反対車線 側のソイ19から数発の銃声が聞かれた。」と証言。当時、多くの親政府派のタクシー運転手が運転 手団体主催のコミュニティー・ラジオ局を警備するため現場周辺に集まっていた。
06時頃スワンナプーム国際空港の出国階側で数発 の銃声。初期報道段階で連合の自警団2人が負傷を負った模様。「特務警察官が発砲した。」、「 連合のデモ隊に物資を運ぶために走行中だったトラックが銃撃を受けた。」との報道もある。
06:45頃ネーションの英文速報がch3の報道として 、民主主義市民連合が占拠している暫定首相官邸が置かれているドンムアン空港で爆発が発生。2 人が負傷。うち1人は重傷。(ch9によると、5人負傷、2人重傷。)また、デモ隊に向けM79が撃 ち込まれたが不発に終わった模様。
以上、この朝だけで、合計して、少なくとも12人が負傷した。
消息筋によると、「26日帰国するソムチャーイ首相が、非常事態宣 言案の作成を国防省に指示。臨時閣議で同案が承認されしだい宣言を発令する意向。」とか。
また、消息筋によると、「首相一行を乗せた航空機はチエンマイ空港に着陸し、そこから軍用機で クルングテープに移動し、非常事態宣言発令の緊急閣議を招集する。」という。
民主主義市民連合幹部のソムキヤット・ポンパイブーン(民主党所属議員)は26日、スワ ンプーム国際空港内に設置された演台上で、「既に空港の包囲を終え広島作戦を終了した。27日か ら最後の作戦である長崎作戦の実行に移す。」と発言。
27日から実行に移される作戦の詳細については明らかにされていない。
原爆の被災地を作戦名に使うとは、あまりにも無神経タイ土人の所業。日 本大使館は断固抗議すべきだが、当たり前の外交もできないのが外務省とは情けない。
スワンナプーム新国際空港が連合に包囲され閉鎖されたため、05:30頃からドンムアン空港 に続々と着陸した主にヨーロッパからの便約10便の乗客が降機できず、09:30現在依然機内に缶詰状 態になっている模様。
一方、スワンナプーム国際空港のセリラット空港長代行は、「乗客の安全が保証できないため、開 港のめどはたっていない。政府の交渉を待つしかない。」と述べ、10:00現在、約3000人の利用客が 空港内で立ち往生を明らかに。また、セリラット空港長代行は、「空港閉鎖により1日あたり約700 便の離発着に影響が出、空港に1日あたり約5000万Bの損害をもたらすことになる。」と言明。
10:00現在で、スワンナプーム空港発の106便がフライト見合わせを決定。内訳は国内線が62便、国 外線が44便。
06:00頃には、空港ビル近くで爆弾が爆発。空港利用客1人が負傷したとみられている。 また、ほぼ同時刻、ドンムアン空港の臨時首相官邸前で抗議集会を継続しているPADに対し爆弾が投 げ込まれ、1人が重傷。
午前ウドンタニー県の親政府派団体代表のクワン チャイ・プライパーナーは、「既にクルングテープに移動し、手製大型ロケット花火、バン・ファ イでクルングテープを騒がしている民主主義市民連合を蹴散らす準備が出来ている。実際に移動す るかは、他の同士の決断次第だ。」という。
また、クワンチャイは自らが主催するコミュニティー・ラジオ局を利用して親政府派の住民に対し 、連合を支援しているバンコク銀行にある口座を解約し、同様に連合を支援している企業をボイコ ットするよう呼びかけた。
昼前ch9のニュースによると、「スワンナプーム国 際空港を封鎖している民主義市民連合のデモ隊と自警組織員が管制施設に突入し、管制業務の中止 と航空機の運行スケジュール表を見せるよう要求した。」と報じている。同日帰国するソムチャー イ首相一行を乗せたチャーター便の着陸先を調べる意図があったと見られている。
昼過ぎAP通信のベテラン記者のスティン・ワンナ ブワット(60)がAP通信を退職し、民主主義市民連合に合流する意向を表明。当面、首相官邸内で 行われている集会の朝の部の進行役を務める予定。
スティンは、サマック前首相が首相就任後最初に行われた記者会見の際、激しい質問攻めで同前首 相を攻撃した。
午後ナタウット政府報道官は、「スワンナプーム 国際空港を封鎖している民主主義市民連合による空港管制施設への乱入行為は、国家に対する信用 に対する損害という計り知れない損害をもたらしたテロ行為である。」と非難。
昼前約30人の連合関係者がソムチャーイ首相一行を乗せたチャーター便の航路と着陸先を調べる目 的で空港管制施設に押し入ったと報じられた。
民主主義市民連合(PAD)に合流している反汚職 国民ネットワーク事務局長のウィーラ・ソムクワームキットは、「親政府派の反独裁民主主義同盟 (UDD)が、14:00にサナームルワンに集合し、連合に占拠されている 首相官邸を奪回する計画を親 政府派に呼びかけている。」ことを明らかにし、集会参加者に対し注意を呼びかけた。
連合は現在、スワンナプーム空港、ドンムアン空港でも抗議行動を展開しており、勢力が分散。こ のため、手薄になった首相官邸を奪回する考えのようだ。
なお、東北部ウドンタニー県から親政府組織メンバーがクルングテープに向かっている模様で、こ の到着を待って、行動を起こす予定だが、16:00まで同盟は目立った動きを見せていない。
民主主義市民連合(PAD)は、スワンナプーム国際空港に大量の食 糧などを持ち込み、長期戦の構え。空港内を陣取るデモ参加者は数万人規模。空港への道路は大渋 滞。デモ参加者は「ソムチャーイ政権が総辞職しない限り、100日でもここに居座る覚悟だ。」と気 勢を上げている。
政府翼賛・反政府派攻撃番組「今日の真相」のホストを務めているウィーラ・ムシカポン とチャトゥポン・プロームパン(パラン・プラチャーチョン党所属下院議員)が共同で記者会見を 開き、ソムチャーイ首相に対して治安回復のために非常事態宣言を発令するよう呼びかけ、陸軍司 令官と国家警察本部長に対し首相からの指示通り治安回復に必要な措置を連合に対して講じるよう 要求。
チャトゥポンは、「アヌポン陸軍司令官が午後に招集した政府高官、民間企業関係者、学識経験者 等を交えた情勢掌握の協議を終えた後に首相に対して再度辞職を勧告するとの噂が広がっている。 」と指摘し、「アヌポン陸軍司令官が再度辞職を勧告するようなことがあれば、それは軍が静かな クーデターを再開したものであると見なし、即日中に数十万人の親政府派を動員する。」と語った 。また、チャトゥポンは、「国家警察本部長が首相の指示に従わず必要な対応を取らなかった場合 は、やる気のある人物を代わりに据える事で対応できる。」と主張。
民主主義市民連合は、ソムチャーイ首相一行を乗せたチャーター便が着陸先として利用す る可能性があるとして、東部の支持者に対してチョンブリー県内にあるウタパオ空港に集合するよ う呼びかけた。連合によると、「首相一行の受け入れの為にウタパオ空港に軍や警察側が移動する 動きが確認されている。」という。
これまでにチエンマイ空港、チエンラーイ空港、ウタパオ空港、ドンムアンの軍用空港等の空港名 がソムチャーイ首相一行を乗せたチャーター便の着陸先候補としてあがっている。16:00現在チャー ター便の着陸先は明らかにされていない。
民主主義市民連合(PAD)の座り込みを受け、閉鎖の続くスワンナプーム空港 では足止めを余儀なくされた旅行者の怒りが高まっている。
「帰国のためスワンナプーム空港に到着した後、欠航を知らされた。今回の事件でタイのイメージ が著しく悪化した。ほかの旅行者も皆怒っている。」と感想。25日から空港内にいる旅行者は、「 反政府メンバーが空港ビル内に入ると、チェックインカウンターのスタッフや、空港職員が一斉に 逃げ出してしまった。また、売店もすぐに閉店したため、水を買うこともできなかった。」と不満 顔。さらに、「反政府メンバーの暴挙を警官がまったく取り締まろうとしなかった。これで空港の 安全が保てるわけがない。」と憤りを露わにする観光客も多かった。
民主主 義市民連合のメンバーは25日、首相官邸とドンムアン空港から移動してきたが、その間、警察・軍 はこのデモ隊を制止しようとしなかった。
スワンナプーム空港は1日に約700便が離着陸し、旅客数は11万〜12万人。空港を運営するタイ国営 企業エアポーツ・オブ・タイランド(AOT)によると、26日午前の時点で、空港内には25日夜に空港 に到着し、搭乗機がキャンセルとなった外国人旅行者約3000人以上が取り残されていた。

手前右の白シャツは、PAD創設者のソンティ

翌日までの空港閉鎖が決定すると、タイ航空、タイホテル協会、タイ国政府観光庁などが、バンコ クまでの無料シャトルバス、無料(あるいは大幅割引)のホテルを手配し、ほとんどの旅行客は空 港を離れた。
スワンナプーム空港の閉鎖で、26日に着陸を予定していた一部の便がタイ海軍ウタパオ空港(東部 チョンブリ県)やドンムアン空港に着陸。ただ、空港の設備が不足していることから、旅客の乗り 降りに時間がかかっている。
16時前ソムチャーイ首相一行が乗ったチャーター 便が到着する可能性があるとして、一行の安全確保のためチエンマイ空港周辺の路上を占拠してい た親政府派が、車で通りかかった憲法裁判所職員男性2人に暴行を振るい、骨折等の負傷を負わせ た。
報道によると、憲法裁判所職員を乗せた車が親政府派が設置していた検問所の通行を避け、カーゴ エリア側に車を駐車したところで、車内にいた男性職員2人が不審に思った親政府派に捕まり暴行 を振るわれた。
「職員等が乗っていた車両には憲法裁判所のロゴが貼り付けたあった。」という。また、当時車内 にいた女性2人は空港施設内に逃げ込み難を逃れた。
職員等を乗せた車は、全てのタイヤがパンクし、運転席のガラスが割られた状態だったという。ま た、その後に行われた車内捜索で、車内から8発のピンポン爆弾が発見されたが、職員が所持して いたものなのか、それとも親政府派が意図的に置いたものなのかは明らかになっていない。
17時省庁レベルの高官や学識経験者、商業・工業 会議所会頭を始めとする民間関係者を交えた協議を終えたアヌポン陸軍司令官は、スワンナプーム 国際空港が民主主義市民連合(PAD)に占拠され、25日夜から閉鎖されている問題について、陸軍司令 部で記者会見。
「ソムチャーイ首相に解散総選挙を提案、民主主義市民連合に対してはスワンナプーム国際空港の 封鎖解除と全国各地の中止を勧告で合意に至った。タイの国体たる立憲君主制に則った最も平和的 で最善の情勢解決策である。」と発表。
「政府に圧力をかけるつもりはないが、政権を運営できない場合には、辞任もしくは解散するしか なく、それは憲法に基づいた行動でもある。」と訴え、クーデターについては、「外国の人々はタ イがこの難局をどのように解決するか注目している。そのため、憲法の規定を外れた行動を起こす ことはできない。」と完全否定。
これに対し、パラン・プラチャーチョン党のナタウット報道官は、「あらゆるアドバイスをありが たく拝聴する。」としながらも、「最終的に決断するのはソムチャイ首相であるが、首相はこれま で徹底して辞任、下院解散を否定してきた」と応じた。さらに、パラン・プラチャーチョン党議員 からは、アヌポン司令官の解任を求める意見が続出。
一方、スワンナプーム国際空港で座り込みを続けている民主主義市民連合(PAD)のソンティ幹部は 、「首相が辞任しない限り、空港での抗議集会を継続する」と宣言。さらに、「航空・観光業界に 与える影響はそれほど大きくなく、またそれは私的なものにすぎない。(この抗議行動により得ら れる)国家利益を考えれば、十分もとはとれる。」として、「ソムチャイ首相の辞表を見るまでは 、空港に居座る。」と明言。
タイ政府は10月07日、国会を包囲したPADのデモ隊数千人を警官隊で強制排除し、死者2人、負傷者 400人以上を出した。この事件で死亡したPAD支持者の女性の葬儀をタイのシリキット王妃が主宰し たことから、PADは王室の支持を受けていると主張。アヌポン司令官は事件後、他の軍・警察高官と テレビに出演。「私が首相だったら当然辞任する。」と発言。首相への事実上の辞任勧告と報じら れた。
事件後、政府はPADの強制排除が事実上不可能になり、今月24日にクルングテープ北郊の臨時首相官 邸(ドンムアン空港)、25日にスワンナプーム空港をPADのデモ隊に無抵抗で明け渡した。PADはソ ムチャーイ首相が辞任するまでスワンナプーム空港の占拠を続けるとして、26日夜になっても空港 に居座り続けている。
18:15ソムチャーイ首相はペルーで開かれたアジア 太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席し、26日正午にタイに帰国する予定だったが、スワン ナプーム空港でのデモと搭乗機の故障で、数時間遅れで北部チエマイ空港に到着。首相一行は降機 後車で軍用空港側に移動している模様。
ナタウット政府報道官によると、「既に解散を勧告するとするアヌポン陸軍司令官の発言内容が首 相に伝わっている。」という。
19;45チエンマイ市ハイヤー地区のラミンニウェートの住宅街の中にある、民主主義市民 連合の地元幹部が経営するウイハック・ラジオ局(89.0MHz)兼住宅前で、幹部の父親が、親政府団 体の暴行により死亡。拳銃や刃物、棍棒、鉄パイプ等で武装した親政府派「ラック・チエンマイ51 」(赤服)が、このラジオ局を包囲していたが、車で強行突破し自宅の敷地内に入ろうとした幹部 の父親(60)を車から引きずり出し、暴行を加えた上で射殺。この衝突で他に2人が負傷して病院 に運ばれたとの情報もある。

後日の現場検証 → 

チエンマイに到着すると見られていたソムチャーイ首相一行への妨害行動を阻止するため、連合派 のラジオ局の包囲に乗りだした武装親政府派200人と連合派との間で衝突が発生した際、車で包囲を 突き破ろうとした幹部の父親が親政府派に捕まり殺害されたものと見られる。
通報を受けた軍関係者が情勢の掌握に乗りだしたが、20:00過ぎ現在依然情勢の掌握には至っておら ず、両派の睨み合いが展開されている。連合は、「軍は遠巻きに様子を眺めているだけで、対応を 取る姿勢を見せていない。」と非難。また、連合は集会の模様を中継放送しているASTV等を利用し てチエンマイの連合派に対して現場への集合を呼びかけており、更なる過激な衝突の発生が懸念さ れている。
ブンソン首相秘書官長は、チエン マイに到着したソムチャーイ首相が27日13:00に閣議を招集した事を明らかに。
ブンソンによると、「閣議の開催場所がチエンマイなのか否かに関してはまだ決定しておらず、ま た、首相のクルングテープに戻る時期に関しても明確になっていない。」という。
ドンムアン空港内の暫定首相官邸前を占拠している民主主義市民連合のデモ隊の一部が、 翌日チエンマイで開催されるとみられる閣議へ参加する大臣のチエンマイ行きを阻止するため、国 内線ターミナルに移動。今後、デモ隊は大臣が利用するVIPルームで座り込みを開始するものと見ら れている。
サンティ運輸大臣は、仮処分申請に対する裁判所の判断次第で27日に開かれる閣議の席上 で、ドンムアン空港及びスワンナプーム国際空港を対象にした非常事態宣言の発令を提案する考え を明らかに。
サンティは、同日サムットプラカーン県の民事裁判所に提訴した、「民主主義市民連合のスワンナ プーム国際空港からの立ち退きを求めた仮処分申請が認められた場合は、仮処分決定に基づき問題 の解決が可能である。としたが、申請が認められなかった場合は、空港封鎖により発生している多 大な損害を最小限に留めるために27日の閣議の席上でドンムアン空港及びスワンナプーム国際空港 を対象にした非常事態宣言の発令を提案する考えである。」と発言。
パラン・プラチャーチョン党のウィタヤー・ブラナシリとチャート・タイ党のルークトゥ ン歌手としても知られるエーカポット・パーンイェームを中心とした30人の連立与党議員が記者会 見。首相に対し解散・総選挙の実施を勧告する方針を決定したアヌポン陸軍司令官を非難する連立 与党名義の声明を発表。
声明の中で連立与党は、「アヌポン陸軍司令官の方針決定は立法権の侵害である。」と、陸軍アヌ ポン司令官の上官のソムチャーイ首相兼防衛大臣に対し、新たな権限を付与する様な行為に出た司 令官に対する処分の検討を要請。アヌポン司令官に対し、「空港を占拠するなどの違法行為を展開 している民主主義市民連合に対して取るべき対応をおざなりにした上で議会解散を持ち出した理由 を明確にせよ。」と要求。
ドンムアン空港の暫定首相官邸前を占拠していた民主主義市民連合のデモ隊数百人は26日 20:00前までに、ドンムアン空港の国内線ターミナルへの移動を終了し、座り込み活動を開始。 22:00過ぎ現在、国内線ターミナル内は連合のデモ隊で溢れかえっている。
ドンムアン空港の国内線ターミナルは一部の国内線の運行だけでなく、スワンナプーム新国際空港 の閉鎖により着陸できない国際線の着陸にも利用されている。スワンナプーム国際空港を占拠して おり、首都の空の便はほぼ完全に停止。
22時過ぎソムチャイ首相は、特別放送の中で「辞 任せず、下院解散も行わない」との考えを示した。「現政権は選挙によって選ばれた合法的な政権 である。私個人としては首相ポストに何の未練もないが、民主主義は守らなければならない。」、 「国王の誕生日やASEAN会議等の重要な行事を控えているタイを正常な状態に戻すために27日に緊急 閣議を招集し違法行為を展開している民主主義市民連合に対し、最も適切な方法で対応を取る。国 家・国民のために職務に邁進してきた政府を信用して欲しい。」と訴えた。民主主義市民連合(PAD )が求めている辞任、および軍部が提言している下院解散に応じる考えのないことを明確にした。 しかし、非常事態宣言の発令についての言及はなかった。
「積極的に広報はしてこなかったが、現政権は国民生活向上のため、様々な政策を立ち上げてきた 。」と発言。 一方、PADの抗議行動を「違法行為」と糾弾。早急に政府庁舎とスワンナプーム空港 とドンムアン空港を「解放」するよう求めた。
首相は27日に臨時閣議を招集に今後の具体的な対応策を講じる予定。
深夜民事裁判所は、「民主主義市民連合によるス ワンナプーム国際空港の占拠行為は憲法で保障された権利を逸脱した利用客に困難をもたらす行為 である。」と判断し、連合幹部等13人に対し、直ちに占拠を解きデモ隊を引き連れ同空港から立ち 退くよう命じる仮処分決定を下した。
この決定に対して連合顧問弁護士のスワット・アパイパクディーは、決定の取り消しを求め抗告す る方針。
先の首相官邸からの立ち退きを命じる仮処分決定に関しては、「最終的に当局の強制執行により人 的な被害がもたらされる恐れがある。」として、連合から再抗告を受けていた民事裁判所控訴法廷 が決定の一時凍結を命じる決定を下していた。
「何れにしても、強硬姿勢を示している連合が仮処分決定に従う可能性は極めて低い。」と見られ ている。
11月27日(木)02時頃民主主義市民連合が集会活動 を展開している首相官邸近くのミスカワン交差点からワングデェーン交差点までの間で、10数発の 銃声。人的被害はない。
04時頃首相官邸近くのミスカワン交差点で教育省 から投擲されたとみられる手榴弾が4発(3発の報道も)爆発。憲兵隊が現場に急行した。人的被 害はない。25日に連合と親政府派のタクシー団体関係者との間で衝突が発生したウィパワーディー ・ソイ3で、朝、バイクに乗った2人組が警戒作業中の警察官に向けダーツ状のものを投げつけたが 、人的な被害はないとの報道もある。
未明ドンムアン空港当局は、民主主義市民連合の デモ隊が国内線ターミナルを占拠したため、航空機の離発着を18:00まで中止する決定。
連合のデモ隊は、午後からチエンマイで開かれる緊急閣議に出席する閣僚の移動を阻止するため、 国内線ターミナルの占拠に乗りだしていたが、「最終的に出席する閣僚がターミナルを利用せず個 別に移動を行っている。」との情報を受け、デモ隊側が08:00過ぎに退却を開始し、空港は運行再開 の方向で調整を進めている。
午前午後にチエンマイで開催される 緊急閣議に出席する閣僚の移動を阻止するために朝ドーン・ムァン空港の国内線ターミナルから軍 用空港側への移動を開始した民主主義市民連合のデモ隊は、最終的に軍用空港の包囲を断念し退却 を開始。
軍用空港周辺にマスコミをも寄せ付けない厳重な警備態勢が敷かれていたことが包囲断念の背景に ある。連合は、「包囲宣言は単に相手に圧力をかけるためのものでしかなかった。」と説明。
報道によると、軍用空港周辺は前日から厳重な警備態勢が敷かれており、朝には戦車等が投入され 警備態勢が引き上げられている。
また、緊急閣議に出席する閣僚も10:00過ぎまでに続々と軍用空港に到着しており、今後C-130型機 でチエンマイに向け移動するものと見られている。その後の報道によると、チエンマイに行けなか った閣僚が複数人いる模様。
民主主義市民連合幹部のチャムロン・シームアン少将は、前日にソムチャーイ首相が解散 、辞職の意思がないことを再確認した事を受け、引きつづき、辞職と憲法改正の中止を要求し、首 相官邸、ドンムアン空港とスワンナプーム国際空港に於ける包囲・選挙活動を継続させることを確 認。また、スワンナプーム国際空港の占拠により利用客等に困難をもたらしている事に関し、「現 在の政府の施政の継続により国家にもたらされる困難に比べれば大したものではない。」と切り捨 てた。
チャイ下院議長は、アヌポン陸軍司令官が有識者会議を開催しソムチャイ首相に議会解散 を求めたこと対し、「国民による選挙で選ばれた下院上院議員の話し合いで決めるべきであり、選 挙で選ばれていない数人程度の専門家の意見を聞くべきではない。」との見解。「もし現在の混乱 を解決できなかった場合、クーデターによる解決が必要との意見がある。」との質問に、下院議長 は、「もしクーデターが起きたら、全てが解決して私は嬉しい。」と述べた。
昼過ぎまでスワンナプーム新国際空港で空港内の 駐車場にあった空港職員の車が全て駐車場外のエリアに移動。空港を占拠している民主主義市民連 合に対する強制排除行動に備えた動きと見られている。
タイ国際航空(THAI)は、反タイ政府団体の民主主義市民連合 (PAD)によって閉鎖されているスワンナプーム国際空港、ドンムアン空港に代わり、ラヨーン県バ ンチャーン郡にあるウタパオ国際空港を、両空港の臨時空港として使用する方針を明らかに。現在 入国管理局や関税局などの機関と調整している段階で、運航開始まで近いという。
国土交通省のチャイサック副大臣は、民主主義市民連合(PAD)によって、スワンナプーム 国際空港に加え、ドンムアン空港が封鎖されたことにより、クルングテープの航空機能が完全に麻 痺したため、臨時空港として、ラヨーン県バンチャーン郡にあるパタヤ近郊のウタパオ国際空港の 使用許可を、民間航空会社に出す方針を明らかに。
「ウタパオ国際空港の使用を希望する航空会社があれば、タイ民間航空局(DCA)に連絡するように 各所に通達した。」という。
クルングテープの南東140劼飽銘屬垢覲し鎧楡漾▲Ε織僖空港は、ベトナム戦争時に米軍の爆撃機 が出撃に利用していた。かつてB52爆撃機が利用した滑走路(3505m)はジャンボ機の離着陸が可能 で、駐機スペースにも問題はない
関係筋は、「現在、少数の定期便、チャーター便がウタパオ空港を利用している。しかし、スワン ナプームとドンムアンの代替とした場合、フライト数が大幅に増加するため、現在の設備では十分 に対応できない。」と対応能力に限界があり、トラブル発生の可能性が否定できない。
タクシン元首相が、民主主義市民連合(PAD)の幹部6人と関連テレビ局ASTVを名誉毀損で 提訴していた件で、刑事裁判所は、タクシンの訴えを退けた。
PADは、自らの機関紙でタクシン元首相を「犯罪者」、「亡霊」などと表現、その内容をASTVで放映 。また、「タクシン政権についても、タクシン個人の利益のために司法に干渉した。」と厳しく非 難した。
しかし、裁判所はこれらの表現について、「タクシンが訴えているような名誉毀損には該当しない 。」との判断。
今年最後の通常国会は、タクシン元首相に関する野党議員の発言を巡る論争で紛糾し、議 長が急遽閉会を宣言する事態。
11:30に始まった国会審議で、単独野党・民主党は、反政府組織のデモ隊による空港占拠に懸念を示 し、陸軍司令官の解散・総選挙提言を議題として提出。
その際、民主党のワロン議員が、「政府は、国民ではなくタクシン元首相のことしか考えていない 。」と発言したことに与党第1党・パラン・プラチャーチョン党議員が強く反発し、発言撤回を要 求。また、チャオワリン・パラン・プラチャーチョン党議員は、ワリン議員を退場させるよう議長 に求めた。5分間の休息を挟んで、議長が退場を命じると、他の野党議員が声高にチャイ議長を非 難。議場は騒然とした状態となり、急遽閉会を宣言した。
東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議をチエンマイで12月15日〜18日にかけて開催するこ とに一部加盟国が懸念を示していることから、タイ政府は開催延期を検討。 ソムポン外相が、訪問先のドイツ・フランクフルトで明らかに。「ソムチャイ首相と協議して数日 中に決定を下す。」としている。
ASEAN加盟国は、空港閉鎖に発展したタイの政治的混乱を非常に深刻なものと受け止めており、「外 務省が27日に状況説明した際も加盟2ケ国の大使が強い懸念を表明した。」という。関係筋によれ ば、複数の大使が、「デモ隊に空港占拠を許し、警察が手をこまねいていることに強い不満を露に した。」とのこと。
旧同盟幹部で政府翼賛・反政府派攻撃番組「今日の真相」のメインホストを務めている、 ウィーラ・ムシカポンは、「一両日中にスワンナプーム国際空港を占拠している民主主義市民連合 に対する対応が取られなかった場合、赤服軍団を動員して政府に代わって対応に乗り出す考えであ る。」と表明。
ウィーラは、「空港の占拠により多大な損害が国家にもたらされ続けているなど、既に国民の我慢 の限界を超える状況にある。日緊急閣議を招集する政府に対して非常事態宣言を発令し、警察と軍 の権限を利用してスワンナプーム新国際空港を占拠している民主主義市民連合の一掃に乗り出すべ きである。」、「一両日中に連合に対する一掃行動が取られなかった場合は親政府派を動員して代 わりに一掃行動に乗り出す。」と発言。
午後ナタウット政府報道官は、「閣 議で軍のトップの解任や異動に関する協議は一切行われる予定がない。」と、国民に対してクーデ ター発生に対する懸念を抱かないよう呼びかけ、軍に対して部隊の移動等を行わないよう要請。
午後に入って、今日中にクーデターが起こる との噂。20頃もしくは22時頃にクーデターが起こるという。また一部の人が、陸軍の戦車を市街地 で目撃したとの情報もあり、今夜の外出は控えるようにとの情報が出回っている。
教育省をはじめ一部の省庁が職員を早退させたり、与党所属議員が、「クーデターの動きが確認さ れ次第民主主義を守り抜くため、議員1人あたり2万人を動員して首都圏内の主要施設の防御に入 る。」と宣言したり、ある議員は、「クーデターに備えピストルを携行して議会に来た。」と発言 したり、反独裁民主主義同盟がクーデターの口実にされる恐れがあるとして活動の一時中止を宣言 するなどの動きが見られた。
ナタウット報道官によると、この様な状況を懸念した「首相が閣議中に報道官に対してクーデター の噂を取り消すよう指示した。」という。
一方、民主党のステープ幹事長は、「クーデターは民主主義を愛する者を装っているタクシン元首 相を利するだけのものである。」と注意。
夕方サンスン陸軍報道官は、クーデ ターの憶測を完全否定。クルングテープ都内バンケン地区で陸軍が戦車を移動させたことから、ク ーデターの噂が真実味を増すことになった。
これに対し、サンスン陸軍報道官は、「士官学校の学生に戦車を見せるため移動させただけ。すで に元の場所に戻してある。」と説明。
スワンナプーム国際空港を占拠している 民主主義市民連合(PAD)のデモ隊を夜、強制排除との観 測も浮上。空港が職員に対して、駐車場の車を敷地外に出すよう指示したほか、救急車・警察護送 車が空港敷地内に集まっている。しかし、18時現在、治安当局は何の動きも見せていない。
現在、裁判所はスワンナプーム空港を占拠しているPADに対し退去を命じる仮処分を決定しているが 、PADはこの司法命令を無視。タイ空港社は、ドンムアン空港を占拠しているPADメンバーの退去を 求める訴えも裁判所に起こした。
民事裁判所は、ドンムアン空港を占拠している民主主義市民連合に対し空港からの即時退 去を命じる仮処分決定を下した。
民事裁判所は前日深夜に、連合に対してスワンナプーム国際空港からの即時退去を命じる仮処分決 定を下していた。
チャルム保健大臣は「閣議で民主 主義市民連合が占拠しているドンムアンとスワンナプームの両空港を対象に非常事態宣言を発令す る方針を決定した。」と語った。
「首都圏警察本部のスチャート本部長がドンムアン空港の対策責任者に、第1地区警察本部のチャ ローン本部長がスワンナプーム国際空港の対策責任者に任命された。」という。
ソムチャーイ首相は、21:00から放送された特別放送の中で、民主主義市民連合(PAD)が 封鎖しているスワンナプーム国際空港とドンムアン空港の両空港と周辺地域に非常事態宣言を発令 。
ソムチャーイ首相はテレビ局全局を通じ、2空港を占拠している民主主義市民連合(PAD)に対し、 「国家を人質にとるのは止めてほしい。」と訴えた。
なお、チャルム保健相は、医療チームを30チーム結成し、ドンムアン空港とスワンナプーム空港周 辺の医療機関に対して負傷者の受け入れ態勢を整えるよう保健事務次官に指示。
非常事態宣言下では治安維持の責任が政府から軍に移行し、軍の実質的トップである陸軍司令官が 総指揮を取ることになる。10月07日にサマック前首相が非常事態宣言を発令した時もアヌポン陸軍 司令官に指揮権が与えられた。しかし、今回は、治安維持責任者として、コウィット内務大臣が総 責任者に、ドンムアン空港は首都圏警察長官、スワンナプーム空港は第1管区警察長官を対策責任 者に任命した。この背景には、これまで陸軍が反政府組織取り締まりに消極的だったことがある。 このため、今回、効率的な対策遂行のため、ドンムアン空港では空軍に対し協力要請、スワンナプ ーム国際空港では海軍に支援部隊の派遣が、陸軍に対しては警察の要請に応じた国民の保護への協 力が要請されるにとどまった。
ソムチャーイ首相は、「2空港の占拠によりもたらされる多大な損害をくい止めるために非常事態 令の発令は必要な措置であった。」と、空港を占拠している連合に対し改めて散会を呼びかけた。 また、ソムチャーイ首相は、国民に対し、国内で何らかの変化があるといったようなデマ情報に惑 わされないよう注意した。空港周辺に救急車などの手配を進めているという報道もあり、警察がPAD デモ隊の強制排除に乗り出す可能性が高まっている。
非常事態宣言により、両空港では5人以上の集会が禁止になり、報道規制が敷かれる。10月07日にサ マック前首相が非常事態宣言を発令した際、PADはこれをまったく無視し、首相官邸での抗議集会を 続行。最終的にサマック前首相は、「宣言を発令してもPADは完全無視。これではまったく意味 がなく、タイのイメージがダウンするだけ。」として宣言を取り消している。このため、今回もPAD が宣言を無視するのは確実。政府としては強制排除の理由付けのためだけに非常事態宣言を発令し たとの見方が支配的。
一方、PAD幹部は夕方、両空港に集結した支持者数千人に対し、警官隊との衝突に備えるよう呼びか けている。
PADはタクシン元首相の国政への影響力一掃、タクシ ンの義弟であるソムチャーイ首相の辞任を要求し、08月下旬から首相官邸を占拠。10月07日には国 会包囲を図り、警官隊と衝突。PAD支持者2人が死亡、双方の400人以上が重軽傷を出した。この事 件で死亡した女性の葬儀をシリキット・タイ王妃が主宰したことから、PADは、「王室の支持を受け ている。」と主張。また、軍の実権を握るアヌポン陸軍司令官は事件後、海軍、空軍の司令官、警 察長官らとテレビに出演。「私が首相だったら当然辞任する。」と発言。首相への事実上の辞任勧 告と報じられた。
王室と軍の支持が得られないため、政府はPADの強制排除に踏み切れず、24日にドンムアン空港の臨 時首相官邸、25日にスワンナプーム空港をPADのデモ隊に無抵抗で明け渡している。アヌポン司令官 はこれを受け26日、首相に解散総選挙を、PADに空港からの退去を呼びかけたが、双方とも応じなか った。
PAD幹部は下院議員の7割を任命制にするよう提案するなど選挙制度を否定する発言を繰り返してい る。また、PAD幹部は事態が沈静化した場合、逮捕される可能性が高い。逮捕を逃れるには、大規模 な反政府集会を継続し、軍にクーデターを起こさせ、軍事政権に恩赦にしてもらう以外方法がない 。こうした事情から、現政権が解散総選挙に踏み切っても、PADが活動を停止するかどうかは微妙。
タイ国営空港運営会社エアポーツ・オブ・タイランド(AOT)は、民主主義市民連合(PAD )に占拠された「スワンナプーム国際空港とドンムアン空港の閉鎖期間をそれぞれ29日18時まで延 長する。」と発表。両空港に集結したPADの支持者数千人は、「ソムチャーイ首相が辞任しない限り 退去しない。」と明言しており、開港の見通しは不透明。
タイ政府は王室と軍の支持が得られないため、PADの強制排除に踏み切れず、24日にドンムアン空港 の臨時タイ首相官邸、25日にスワンナプーム空港をPADのデモ隊に無抵抗で明け渡した。ただ、27日 夜に非常事態宣言を発令したため、近く強制排除に乗り出すとの観測が強まっている。
反タイ政府団体の民主主義市民連合(PAD)が封鎖を続けているスワンナプーム国際空港と ドンムアン空港に対し、今日にも強制排除が行われる可能性が出てきた。
昨日夜、ソムチャイ首相が封鎖されている両空港に対し、非常事態宣言を発令したことをはじめ、 警察と協力して両空港をコントロールするため、スワンナプーム国際空港は海軍、ドンムアン空港 は空軍を中心に協力することになっており、当初から武力行使による強制排除に否定的だった陸軍 が外されていることから、強制排除が近いとの憶測が飛び交っている。既にクルングテープの空港 機能が完全麻痺し、空輸業界に多大な損失が発生している今、タイ政府は一刻も早く事態の収拾を 図る必要がある。
22時半頃クルングテープ近郊サムットプラカン県 の民家で発砲事件。男性1人が死亡、2人が重傷。 携帯電話販売店を経営するソムチャーイ(37)と知人男性2人が民家の前で酒盛りをしながら空港 を封鎖した反政府グループを批判していたところ、当日の朝から空港デモに参加していた民家の住 人男性、ブンルーク(70)が帰宅。3人に空港封鎖の正当性を訴えたが無視されて逆上。家の中に あった銃を持ち出して3人に発砲。 ソムチャーイさんはこめかみを撃たれて病院に搬送される途中で死亡。知人2人はともに臀部を撃 たれて重傷。ブンルークはしばらく鉤をかけて家の中に閉じこもっていたが、警官隊に取り囲まれ て逮捕された。タイ字紙デイリーニュースが報じた。
11月28日(金)02時前民主主義市民連合幹部のソン ティ・リムトーングクンのケーブルテレビ局ASTVのクルングテープ都内の事務所に3発の手榴弾と それに続く銃弾が撃ちこまれ、事務所にいた男性1人が軽いけがをしたほか、スタジオの窓ガラス が割れた。M79が使用された。
警察はこの事件で、銃弾とナイフを所持していた41歳の男を現場近くで逮捕。男はPADの自警団と主 張。「事務所裏を流れるチャオプラヤー川を高速で近づいてきた舟から手榴弾が撃ち込まれたため 、舟に向け拳銃を発砲し、その後、銃を川に捨てた。」と供述。タイ国営テレビ局チャンネル9が 報じた。警察によると、警察が現場に到着した際に男が所持していた銃を川に投げ捨てるなど不審 な動きが見られ、また、男の所持品から2つのマガジンと多数の銃弾が発見されている。
また、連合が占拠しているドンムアン空港では、28日2:00前と5:00前に連続して銃の乱射事件が発 生したが、人的な被害は確認されていない。
一方、連合は27日夜、親政府派のカッティヤ・サワディポン少将の配下が、南部の分離主義組織が 爆破攻撃の際に使用しているものと同型の携帯電話機をMBK内で大量に買い占めたとの情報があるこ とを明らかにした。
バンコクポスト紙によると、ニュ ースコメンテーター等の活動で知られるナタゴン・テーワクンが独立候補としてクルングテープ都 知事選に出馬する決心を固めた模様。先に、ナタゴンは29日に知事選出馬の有無に関して明らかに する意向を示していた。一方、候補者選びが難航していると伝えられているパラン・プラチャーチ ョン党は27日時点で28日に公認候補者の発表記者会見を開ける見通しである事を明らかに。
国会議事堂入り口ホールで親政府派から罵声を浴びせられたアピシット民主党党首が相手 に皮肉たっぷりにやり返す場面が見られた。
国会議事堂の入り口ホールでパラン・プラチャーチョン党所属下院議員の激励のために訪れていた 「愛国市民グループ」と名乗る4〜5人の親政府派の脇をアピシット民主党党首が通りかかった際 、「マークの馬鹿野郎。恥知らず。」と叫んだ親政府派の女性に対してすました表情で、「それっ てタクシンのことを非難しているのかい?」と言ってやり返したという。
連合幹部のチャムロン少将は、前夜に国内の大物からスワンナプーム国際空港とドンムア ン空港の明け渡しを要請する電話があったが、「空港占拠によりもたらされている損害の元凶は全 て政府とソムチャーイ首相にあるとして要請を拒否した。」と発表。更に、「当局が空港を占拠し ているデモ隊を排除した場合は、全国の支持者が決起する。」と警告。また、チャムロン少将は、 幹部が逮捕されたケースに備え既に第3の幹部団の組織を終えた事を明らかにしたが、詳細は明ら かにしなかった。
旧反独裁民主主義同盟(UDD)幹部の ウィーラ・ムシカポンは、関係当局に対して非常事態宣言に則り早急にドンムアン空港とスワンナ プーム国際空港を占拠している民主主義市民連合(PAD)の排除に乗り出すよう要求。「24:00迄に 対応がとられなかった場合は同盟が大規模な人員を動員する。」と表明。
ウィーラによると、「当局が期限までに対応を取らなかった場合、任務遂行にあたる当局を支援し 、連合の鎮圧及びクーデターの防止を期するため、大規模な人員を動員する考えだが、できればそ の様な事態にはなって欲しくない。」という。
午後、ナタウット政府報道官は、「12月15日にチエンマイ県内で開かれるASEAN首脳会談に 向けた準備等の目白押しの任務を県内でこなす必要があるため、ソムチャーイ首相がチエンマイで の無期限滞在を決めた。」と語り、「クーデター発生に対する懸念や陸軍との対立がソムチャーイ 首相が無期限滞在を決めた背景にある。」との憶測を打ち消した。
一方、ソムチャーイ首相はナタウット報道官の発言に先立ち、ビデオ会議システムを使用して行わ れた省庁の次官級、県知事を交えた会合の席上で、「非常事態宣言は、民主主義市民連合による2 空港の占拠により国家、国民にもたらされる損害を最小限に留めるために必要な措置である。法律 と国際基準に則り過激な手段を使用せず連合に対する対策にあたる。」と語り、「軍を連合の対策 から除外している。」との指摘に関しては、「あくまで警察が国内治安維持に責任を負い、また継 続的に連合に対応してきたからで、軍との対立云々とは一切無関係である。」と語った。
その際、ソムチャーイ首相は、アヌポン陸軍司令官と度々コンタクトを取ってきた事を認めたが、 内容については明らかにしなかった。
連合系のプーチャッカーン紙のサイトによると、現場対策責任者に任命された首都圏警察本部のス チャート本部長、第1地区警察本部のチャローン本部長の何れもタクシン元首相と警察幹部学校の 同期。
首都圏警察本部スチャート本部長は、コーウィット内務相や軍部との会談後の記者会見の 場で、民主主義市民連合(PAD)が包囲しているドンムアン空港について、警察は「平和的な解決を 第一に望んでいる。」と述べた。
民主主義市民連合(PAD)幹部のソムサックは、「警察と交渉する準備はいつでもできているが、集 会を解散させることは絶対にありえない。」と述べた。
タイ地元紙によると、「ドンムアン空港内で一部警察が移動を開始した。」と報じている 。「夕方、100人以上の武装警官がドンムアン空港内の民主主義市民連合(PAD)が集会する場所か ら数百m離れた場所に集合し隊列を組み始めた。」という。
パチャラワート・ウォンスワン警察 長官を突如解任し、首相官邸付きに異動。警察監察官のプリープ・プラスット警察大将を国家警察 本部本部長代行に据えた。2空港を占拠するデモ隊の鎮圧をめぐり、政府と警察の足並みの乱れが 表面化した形で、ソムチャーイ首相の権力基盤はますます揺らいでいる。

 ← 解任されたパチャラワート・ウォンスワン警察長官

警察は、24〜26日にかけ、臨時首相官邸(ドンムアン空港)とスワンナプーム空港を民主主義市民 連合(PAD)のデモ隊に無抵抗で明け渡し、両空港は閉鎖に追い込まれた。ソムチャーイ首相は27日 、デモ隊の強制排除に向け、両空港と周辺地域に非常事態宣言を発令。28日夕方になっても警官隊 が突入する動きはなかった。
ソムチャーイ首相はすでに軍から辞任圧力を受けており、警察の支持を失えば、失脚が避けられな い。ただ、数万人の動員力を持つ政府支持派団体がクーデターへの徹底抗戦を表明しており、軍が クーデターに踏み切った場合、流血沙汰に発展する可能性もある。
一方、テレビ報道によると、軍の実権を握るアヌポン陸軍司令官は27日夜、プミポン・タイ国王側 近のプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)と会談。プレム議長はタクシン政権(2001〜2006 年)を追放した2006年の無血軍事クーデターの黒幕という噂のある人物。タクシンは「スーパーパ ワー」と呼ぶ。
下院(定数480)第1党でタクシン元首相派のパラン・プラチャーチョン党(市民の力党、 PPP、下院229議席)など連立与党3党の解党裁判で、憲法裁判所は、3党に対し、12月02日に最終 弁論を行うよう命令。テレビ報道によると、早ければ3日に判決が下る。有罪の場合、3党は解党 。タクシン元首相の義弟のソムチャーイ首相ら党役員が参政権を5年間停止され、閣僚、議員を失 職する可能性がある。PPPは党員の移籍先として、「プア・タイ党(タイのための党)」を用意し解 党に備えているが、権力を維持できるかどうかは不透明。
3党はPPP、連立第2党のチャート・タイ党(34議席)、第4党のマッチマー・ティパッタイ党(11 議席)で、いずれも昨年12月の下院選での選挙違反(票買収)で党役員が当選取り消し処分を受け た。タイの司法は2006年からタクシン派に不利な判決を次々と下し、今回も3党が解党される可能 性は高い。解党を見越し、PPPの党役員で比例代表で当選した下院議員は28日までに相次いで議員辞 職した。
国際児童基金(NICEF)は、スワンナプーム国際空港とドンムアン空港を占拠している民主 主義市民連合のデモ隊に加わっている保護者に連れられた多くの子供の安全に強い懸念を表明。連 合と政府に対して子供達の安全確保を要請。
この要請は、両空港を対象に非常事態宣言が発令され、警察が強制排除に動くとの憶測が広がって いる事を受けたもの。
空港免税店運営契約を破棄されたタイ免税店最大手キングパワー・インターナショナルが 契約破棄を違法としてタイ国営空港運営会社エアポーツ・オブ・タイランド(AOT)を訴えていた裁 判で、AOTは11月28日、「AOTが契約破棄を取り消し、キングパワーが訴えを取り下げることで双方 が合意した。」と発表。キングパワーは損害賠償を求めない。
AOTはタクシン政権当時の2004年、2005年にスワンナプーム国際空港などの免税店・商業施設の運営 契約をキングパワーと結んだが、2006年のクーデターで発足した軍事暫定政権が昨年03月、契約内 容に違法な点があったとして契約を破棄した。しかし、今年02月にタクシン派が政権に復帰したこ とから、再度風向きが変わった模様。
19:00首都圏警察本部は、ドンムアン空港を占拠し ている民主主義市民連合に対し、27日の民事裁判所の仮処分決定に従いデモ隊を引き上げるよう命 じる文書を公布。
また、ほぼ同時刻に民事裁判所はドンムアン空港とスワンナプーム国際空港を占拠している連合に 対して即時退去を命じた仮処分決定の取り消しを求めた連合の抗告を棄却する決定。連合の顧問弁 護士は来週に再抗告する方針を明らかに。
一方、「警察が連合が協議に応じたと発表している事に関し、連合の幹部団は一致して否定し、協 議に応じる方針がない。」と再確認。
深夜 空港を占拠している民主主義市民連合(PAD)の支持者はお気楽そのもの。非常事態宣言もどこ吹く 風といった感じ。

「PADの歌」が作曲され、集会で歌う参加者。振り付けもある 。 → 


警官隊 の突入が予想されたスワンナプーム空港も、行ってみれば参加者が続々と集まり、過去3日で最高 のお祭り騒ぎ。両親に連れられてやってきた幼児が遊び回り、犬が飼い主から逃げてターミナルを 疾走。眠くなった参加者がチェックインカウンターの前で雑魚寝の場所取り。チェックインカウン ターの中も我が家同然。鶏の唐揚げ、豚肉の串刺し、餅米、パン、水、ジュース、コーヒーに紅茶 と、食事はもちろん無料。気温が下がってきたので長袖のシャツも無料。ブラジャーやパンツとい った女性下着もやはり無料。
衝突に備えているのはヘルメットを持ち歩くのは報道陣のみ。24日夜からの空港占拠、28日深夜の 時点では未だデモ参加者たちの天国。
11月29日(土)00:30頃民主主義市民連合系のプーチ ャッカーン紙のサイトに掲載された記事によると、連合系のASTVの裏手で2発の爆発音。28日未明 にも4回に渡る爆発と銃の乱射が発生。
01:00までの段階では被害状況は不明。
民主主義市民連合が占拠している スワンナプーム国際空港に通じる道路が警察により封鎖。09:00現在、空港を占拠しているデモ隊へ の補給路が閉ざされている模様。
連合幹部によると、「朝、食料等を運搬中だった連合関係者が警察により空港への進入を拒否され 警察署に連行された。」と言う。
これを受け、当初スワンナプーム国際空港への集合を呼びかけていた連合は、09時過ぎ、空港に移 動中のデモ隊に対して強制排除に備えるため、首相官邸に集合するよう呼びかけている。
首都圏警察本部のスチャート本部長は朝までに、民主主義市民連合の集会の模様を生中継 しているテレビ局ASTVの放送を遮断するため、差し押さえに乗り出す方針を決めた模様。
これを受け連合幹部のソンティ・リムトーングクンは10時過ぎ、「決死の覚悟でASTVを守り抜く。 」と宣言。
10:30までの報道によると、スワンナプーム国際空港に通じている路上を封鎖していた警察 は連合の激しい抵抗にあい封鎖を解除した模様。
スワンナプーム国際空港を占拠している連合のデモ隊は、「路上を封鎖している警察との衝突が発 生した際に警察がデモ隊に向け発砲した。」との報道を否定。
12時過ぎのタイPBSのニュースによると、親政府派の反独裁民主主義同盟(UDD)旧幹部の ウィーラ・ムシカポンは支持者に対し、30日16:00にサナームルワンに長期戦に備え着替えの服等を 所持して集合するよう呼びかけた。
ウィーラによると、「今回の大規模集会は民主主義市民連合の対策にあたっている当局を声援し、 パラン・プラチャーチョン党の党解党審理の行方を見守る事を目的としており、現時点では連合と 対峙する考えはない。」という。
昼前29日、ドンムアン空港を占拠している民主主 義市民連合の自警組織は、デモ参加者に「間もなく当局が乗り込むから直ぐにここから出て行った 方がいい。」等と話しかけていた不審な女性の身柄を拘束。
女性の所持品から公安警察局に所属していた事が判明したことを受け第2幹部団のマリーラット・ ゲーオガー♀(元上院議員)が女性を伴い演台上に立ち、女性が公安警察局に所属している事を明 らかにし、二度と集会会場に入れないためにこの顔を覚えておくよう参加者に訴えた。
女性は自警組織員に囲まれて空港を出る際にデモ参加者から水をかけられたり罵声を浴びせられる 場面が見られた。
タイ地元紙は、チャールン・ポーカパン・フーズ(CPF)は、民主 主義市民連合(PAD)に資金提供をしているのではとの噂に、「政治団体に資金提供する方針はない 。」と否定し、「一刻も早くタイ国内が安定することを望んでいる。」との声明を発表。
また他にもタイ国内では、バンコク・バンク(BBL)やカシコーン・バンク(KBANK)などといった 大手銀行が民主主義市民連合(PAD)に資金提供しているといった情報元が不明な噂が飛び交ってい る。
東部地区の民主主義市民連合傘下団体は、2空港の封鎖をもってしてもソムチャーイ首相 が辞任しない場合は、圧力を強めるため、人員を動員して東部地区に所在する全ての港湾と工業団 地を封鎖する方針を明らかに。
一方、南部のスラターニー県とナコン・シー・タマラート県の連合傘下団体は、当局が2空港を占 拠しているデモ隊の強制排除に乗りだし次第、それぞれの県警察本部の包囲行動に入る準備を整え た事を明らかに。
前のクルングテープ都知事選出選挙で3位のチューウィット・カモンウィシットは、「こ れまで2回出馬し何れもクルングテープ都民からの信頼を勝ち取る事ができなかった。」として、 来年01月11日に行われるクルングテープ都知事選出選挙への出馬を断念。
チューウィットは、「前の選挙でアピラック前知事が絡む消防車・消火船調達計画汚職疑惑の告発 に対し、有権者が聞く耳を持ってくれなかった状況の中で再度出馬をしても有権者の票は期待でき ない。」と語り、「出馬を断念し普通の市民に戻る決心をした。」、「民主党候補のスクムポン・ ボリパットやパラン・プラチャーチョン党の候補の何れかに良い働きをする見込みがあれば支援す る用意はある。」と語った。 チューウィットによると、近日中に「国家が破壊状況にある中で、勝ってどんなメリットがある。 あえて敗者を選んだ方が良い。」と記したポスターをクルングテープ都内全域に掲示する予定。
一方、29日に公認候補の発表ができる見通しであることを明らかにしていたパラン・プラチャーチ ョン党は、依然候補者選びが難航。再出馬要請を固持しているプラパット・チョンソンウォンは現 在香港に滞在中。
19:00台のタイPBSのニュースによると、夜、民主主義市民連合のデモ隊が非常事態宣言対 策責任者のコーウィット内務大臣(元国家警察本部長)の自宅に向け移動を開始。
これに先立ち連合幹部のチャムロン・シームアン少将が500人のデモ隊を組織し連合を脅迫している ある警察官の自宅を電撃訪問する方針を明らかにしていた。
現在癌治療のためにアメリカ滞在中のサマック前首相が30日付けでパラン・プラチャーチ ョン党を離党する意向を示していた事が明らかに。
ナタウット政府報道官によると、「サマック前首相の離党は健康上の理由からで、離党後にパラン ・プラチャーチョン党の代理政党であるプア・タイ党に合流する予定はない。」という。
19:15頃クルングテープ都ラチャダー・ラマ4世 交差点で爆発。座り込み中の商人17人が負傷。うち4人は重傷。
現場に近いクロントイ市場では、商人たちが、「土地所有者・タイ港湾公社から権利を得た業者が 賃料を値上げしようとしている。」として、ラチャダー・ラマ4世交差点交差点で3週間ほど前か ら抗議の座り込みを続けている。
11月13日未明にも爆発物が投げ込まれ、座り込みの商人15人が重軽傷を負っている。
20時過ぎスワンナプーム国際空港を占拠している 民主主義市民連のデモ隊は50台以上の車を動員し、カーゴターミナルに進出した警察部隊の包囲を 開始。
反独裁民主主義同盟(UDD)旧幹部のチャトゥ ポン・プロームパンは、29日、30日に予定されている大規模集会の開催場所をサナームルワンから バンコク行政本庁前広場に変更と発表。05日の国王誕生日の祝賀行事の準備がサナームルワンで行 われている事を受けた措置。
11月30日(日)00:10頃民主主義市民連合が集会活 動を展開している首相官邸内のステージ前付近に外部から射ち込まれた爆発物がテントの屋根にバ ウンドして地面に落ちてから爆発。近くにいた47人が負傷。4人は重態。PADの自警団が、ベンチャ マボピット病院の方向に閃光を見ており、何者かが擲弾筒M79で手榴弾を発射したもの。
一方、プラアティット通りにある反政府派のケーブルテレビ局ASTVで、00:15頃、0:30頃、2回にわ たり爆発。約10分間銃声が聞こえた。負傷者は報告されていない。
タイPBSの電話取材に対し、首相官邸の爆破で34人が負傷を負い、多くが女性だった事を明らかにし た。子供の負傷者はいない模様。
03:55頃民主主義市民連合が占拠しているドンムア ン空港の国内線ターミナルで爆発が発生。2人が負傷。
「爆発が発生する前に隣接するカーゴターミナルから数発の銃声が聞かれた。」との報道もある。
アピラック前都知事(民主党副党 首、47)の辞任に伴う、クルングテープ都知事選出選挙候補者受付に8人の候補者が候補者登録。 その後行われた投票番号の割り当てで民主党公認のスクムパン・ボリパットが2番を引き、先の都 知事選でムードメーカーだったリーナー・チャンチャンチャー♀が3番を引いた。
クルングテープ都知事選が30日告示。投票は来年01月11日。都知事選は10月に行われ、アピラック が大差で再選。しかし、11月11日に汚職容疑で起訴され20日付で辞任。民主党副幹事長のスクムパ ン・ボリパットら7人が立候補。

* スクムパン・ ボリパット
1952年生。タイ王族。英オックスフォード大学で政治学、経済学の学位を取得、米ジョージタウン 大学国際関係学修士。チュラロンコーン大学助教授、チャチャーイ首相顧問(1988〜1989年)など を経て、1996年から下院議員、1997〜2001年副外相。

既に立候補を表明しているナタコン・テーワークンは12月01日に候補者登録を行う意向を表明。ま た国家毀損行為調査特別委員会委員だった元上院議員のケーオサン・アーティポーティの姿は見ら れなかった。
00時過ぎに首相官邸内で発生した爆発により、朝までに重傷者4人を含む45人前後が負傷 を負い、重傷者の内2人が危篤状態。
また、「前後して、ASTVで発生した爆破に伴う銃撃戦の際に少なくとも100発以上の銃弾が発砲され た。」との報道もある。
民主主義市民連合系のプーチャッカーン紙のサイトによると、「連合は未明に首相官邸内に向け撃 ち込まれた爆発物が近くにある農業・協同組合ビルから発射された疑いがある。」と明らかに。ス リヤサイ調整役によると、「M79が撃ち込まれる直前に2〜3人の不審な男が農業・協同組合銀行ビ ルの屋上にいたのが目撃されている。」という。
09:30頃国会議事堂脇にあるチャート・タイ党本部 の駐車場で爆発物が発見され回収された。
発見された爆発物はピチャイ通り側から投げ込まれたものと見られるが、第一発見者の警備員によ るといつ頃から発見現場に爆発物があったかは不明。
昼過ぎ民主主義市民連合は30日、タ イ空港社(AOT)にスワンナプーム空港の封鎖により駐機場に残留した状態になっている航空機の検 査・保護を許可し、責任を持って残留機体に対し安全確保を行うよう要請。
チャムローン少将によると、「連合に罪をなすりつける目的で残留機体や空港施設を破壊する動き を防ぐ上でも、施設や機材に対して責任を負っているタイ空港社側に管理を委ねるのが得策だ。」 という。
但し、今回の連合の決定が、タイ空港社側が要求している残留機体88機の空港からの移動の許可を 包括したものなのかは14:00までの報道では確認できない。
民主主義市民連合第2幹部団のアモン・アモンラタナーノンはテレビ局TNNの車両への銃撃 を謝罪。
この謝罪は、朝スワンナプーム国際空港に通じる路上に連合が設置していた検問所を通過中だった TNNの車両が、何者かに銃撃され銃弾3発が車に命中するという事件が発生。この銃撃の直前に何者 かが検問所に向けピンポン爆弾を投げ込んでいた。
アモンによると、「この銃撃は連合の自警組織側の誤解によるものだった。」という。連合はこれ まで一貫して非武装で活動を展開していると主張してきた。
タイのソムポン副首相兼外相は、「東南アジア諸国連合(ASEAN)首 脳会議の開催は、12月02日の閣議で最終決定を下す。」と述べ、12月15〜18日にクルングテープで 開催される予定だった会議は、反政府活動の拡大で開催地がチエンマイに変更された。しかし、空 港閉鎖に伴い、ラオス、カンボジア、ベトナムが延期を提案しており、ASEAN事務局も延期すべきと している。ソムポンは、「開催費用の件もあるが、タイの対外イメージに影響することであり、次の 閣議で検討して決めることになった。個人的には、延期は避けられないと考えている。だが、来年 3月初めまでには開催できるだろう。」と述べた。クルングテープの2空港が反政府団体に占拠さ れるなど、タイが政情不安に陥っているため。
民主主義市民連合(PAD)は、未明に首相官邸とケーブルテレビ局ASTVで爆発事件があった ことから、PADの拠点で警備を強化するよう警察に要請。
00時10分頃、首相官邸の敷地内で外部から射ち込まれた手榴弾が爆発、近くにいた48人が負傷。手 投げ弾はテントの屋根を突き破り地面に落ちてから爆発。臨時政府庁舎の置かれているドンムアン 空港でも爆発があり2人が負傷。PADは、PADの自警団と警察による合同パトロールを申し入れてい る。
ソムチャイ首相が、仏教儀式に参列するため東北部ナコンパノム県内の有名寺院、ワット ・プラタットパノムを訪れ、県知事など親政府派1000人以上から熱い歓迎を受けた。
儀式終了後、首相はウドンタニー県に移動し、市場を訪れ、しばらく地元の人々と言葉を交わした 。東北部は与党・市民の力党の地盤であり、今回も各地で、政府支持派のシンボルカラーである赤 色のシャツを着た市民が首相に声援を送る姿がみられた。
なお、パラン・プラチャーチョン党は今月02日または03日、憲法裁判所より解党を命じられる可能 性があることから、今回の寺院訪問は「苦しい時の神頼み」との憶測も流れている。
夕方民主主義市民連合のデモ隊約500 人が、クルングテープのムアントーンタニー県内にある非常事態宣言対策責任者のコーウィット内 務大臣の自宅前を封鎖し約1時間に渡る抗議活動を展開。
抗議活動の途中で参加者の女性がコーウィット内務大臣の自宅の敷地に向け生理用ナプキンを投げ 込み、連合の自警組織員から注意される場面も見られた。
反独裁民主主義同盟(UDD)は、PADによる反政 府活動に対抗し、クルングテープ都庁前広場で1万人規模の抗議集会。国王誕生日の05日まで座り 込み集会を行う方針を明らかに。
UDDの指導者たちは、「市民活動を装ったクーデター」とPADを糾弾、「なにがなんでもクーデター を阻止する。」と宣言し、与党3党解党の可能性が強まっていることについて、「司法の名を借り た政権転覆」と非難。
民主主義市民連合の動向次第では無期限に座り込み集会を行う可能性もあり、また、集会への参加 者数次第では座り込み集会場所を民主記念塔前に移し、そこで座り込み集会を継続する事も有り得 る。
一方、同盟は、「パラン・プラチャーチョン党の解党審理の最終弁論が行われる12月02日に憲法裁 判所に圧力を加えるために憲法裁判所前に移動する方針がない。」と確認したが、一部の支持者が 裁判所前に集まる可能性に関しては否定しなかった。
20:00前頃民主主義市民連合が占拠しているスワン ナプーム国際空港の駐機場に残留していた88機の航空機が30日夜から01日早朝にかけ順次移動。航 空当局の要請を受け乗客を乗せないことを条件に連合が受け入れた。
セリラットAOT社長代行は、「すでにタイ国際航空などの旅客機が足止めされている旅客の輸送のた め、スワンナプームを離れ、ウタパオ、チェンマイ、プーケットに向かった。」と報告。
スワンナプームに置き去りになっていたのはタイ国際航空(29機)、タイ・エアアジア(16機)、 バンコクエアウェイズ(15機)、全日本空輸、シンガポール航空などの88機。01日00時までに30機 以上が離陸。タイ航空は取り返した旅客機を地方空港からの臨時便に充てる予定。
ほぼ同時刻に連合が空港出国ターミナルの演台で行われている演説やバンドの演奏活動を一時中断 させたが、原因は不明。
12月01日(月)01:30頃ラーマ6世通り沿いにある民 主党本部前で爆発が発生。人的な被害はない。
使用された爆発物は缶コーヒーの缶に爆竹に使用される火薬や釘等を詰めた手製の物だったと見ら れ、また、爆発発生前にナンバープレートを付けていないバイクに乗った2人組がコーヒーの缶を 投げ込むのが目撃されていた。
一方、民主主義市民連合が占拠しているドンムアン空港の国内線ターミナルでは00:20頃、4発の銃 声が聞かれた。人的な被害はない。目撃証言から路上を走行中だったタクシーの後部座席に乗った 者が空港に向け銃を発砲したものと見られている。
民主主義市民連合(PAD)によるクルングテープの2空港占拠は12 月01日になっても続いている。早期開港のめどは立っておらず、タイの経済、雇用に深刻な影響を 与える見通し。足止めされていた外国人旅行者はクルングテープ都近郊のタイ海軍ウタパオ基地空 港からの臨時便や陸路で徐々に出国しているが、依然10万人以上が出国できずにいる模様。タイ政 府、財界以外に、米国、欧州連合などがPADに空港からの退去を求めている。
スワンナプーム国際空港は11月25日、ドンムアン空港は26日にPADに占拠され、数千人が立て籠もっ ている。政府は27日に両空港に非常事態宣言を発令したが、軍、王室の支持が得られないため、強 制排除に踏み切れない。ソムチャーイ首相ら閣僚の多くは、「占拠を機に軍がクーデターに踏み切 る恐れがある。」として、政府支持派の勢力が強い北部チエンマイに引き籠もったまま。
政府支持派の市民グループは30日、PADへの抗議集会をクルングテープ都庁周辺などで始めた。参加 者は1万人以上。一部は最大与党パラン・プラチャーチョン党(PPP)に近く解党命令を出すとみら れる憲法裁判所の前に詰めかけ、憲法裁に圧力をかけている。一方、PADが占拠している首相官邸と ドンムアン空港で30日未明、爆弾が爆発。首相官邸で50人が重軽傷を負った。1人は重態、また、 スワンナプーム空港内でテレビ局の車両に PAD支持者が拳銃を発砲し、車が破損。怪我人はなかっ た。
PPPなど連立与党3党は昨年12月の下院選での選挙違反(票買収)で党役員が当選取り消し処分を受 けており、連座制で解党され党役員の参政権が5年間停止される公算が大きい。判決は早ければ03 日に下る見通しで、解党の場合はソムチャーイ首相が失職し、解散総選挙が行われる可能性がある 。
タイ国民党(第2党)のソムサク副党首は、「われわれが連立を離脱すれば、政治的混乱が深まる だけ。」と指摘。(第3党)のマン副党首も、連立維持の意向。6党連立政権のうち、第1党・パ ラン・プラチャーチョン党、第2党・チャート・タイ党、第4党・マッチマー・ティパッタイ党の 3党は、昨年12月の総選挙での党ぐるみの選挙違反の疑いで訴えられており、一両日中に判決が下 る見通し。
解党に伴い党首など党役員は公民権停止で閣僚・議員失職となる可能性が強い。一方、役員以外の 議員は60日以内に他党に移籍すれば議員資格を維持できるため、パラン・プラチャーチョン党は、 すでに所属議員の受け皿としてタイ貢献党を設立している。
パラン・プラチャーチョン党、マッチマー・ティパッタイ党2党も解党となれば、所属議員がプア ・タイ党に合流するか既存政党に移籍することになる。関係筋は、「与党3党が消滅しても、分裂 が起きなければ、市民の力党勢力が後継首相を決め、タクシン支持の政権が続く可能性が強い。」 としている。
今回の危機脱出の最後の切り札はタイで絶大な影響力を持つプミポン国王。国王は例年、12月05日 の誕生日前日に演説を行うため、演説を機に事態が収拾されることへの期待は高い。
盤谷日本人商工会議所の山辺福二郎会頭は、スワンナプーム空港の早期再開を求めるコメ ントを発表。会頭は、11月25日夜から続いているバンコク国際空港(スワンナプーム空港)の閉鎖 により「日系企業の活動に支障が出ている。」と報告。さらに、「航空貨物はほぼ完全に停止して いるため、今後、空港閉鎖が継続すれば、航空貨物により製品輸出、部品輸入をしている企業によ っては、操業を停止するところも出てくるであろう。」との危機感を示した。
さらに、「現在、ウタパオ空港(チョンブリー県)から代替臨時旅客便が運航されているが、日本 とタイの間では通常1日15便以上が運航されているのに対し、代替臨時便は1日に4〜5便程度で あり、まだ多くの出張者が日本に帰国すらできない状態である。」と現状を説明。「国際空港の閉 鎖は海外からの進出企業にとって極めて深刻な問題であり、早期にスワンナプーム空港の運用が再 開されることを切に願っている。」とタイ政府に対し早急な解決を求めた。
スワンナプーム国際空港を管理するエアポーツ・オブ・タイランド(AOT)代表取締役セリ ラットは、「スワンナプーム国際空港占拠の件について、01日18時まで空港の閉鎖は継続するが、 改めて航空会社と検討し閉鎖の延長を決定する。」と発表。 民主主義市民連合(PAD)が空港を開放したとしても、空港をいつ開港できるかわからない。空港内 の被害状況等の情報が現在入っていないことや、空港内の全システムが停止したことで、安全上全 システムを再点検しなければならないため。
民主主義市民連合(PAD)幹部チャムロンは、首相官邸、スワンナプーム国際空港、ドンム アン空港のうち、連日爆弾が爆破し負傷者を発生させている首相官邸について、集会参加者に安全 上の理由から深夜に宿泊しないよう求めたことが明らかに。「デモ隊を空港に移動させる。」と発 表。昼過ぎから2空港へ向け大規模な移動を開始。
そのため、「政府庁舎には少数の自警団のみ残し、今後は夕方1回のみ、特設舞台で演説を行うこ とにする。」という。今回の決定はPAD幹部5人の合意事項だとしている。
パラン・プラチャーチョン党所属のチャトポーンは、クルングテープ都内ラーンコンムア ンにて集会を続けている反独裁民主主義同盟(UDD)について、「今後無期限で集会を継続すること を明らかに。ただし、裁判所や政府系機関の占拠はしないし、移動する予定もない、そして05日の プミポン国王の誕生日には一時解散させる。」という。明日にも最終弁論が行われるパラン・プラ チャーチョン党の選挙違反疑惑について、「解党させられたとしても速やかに代理政党に移動する のみだ。」と述べた。
午後民主主義市民連合のデモ隊がス ワンナプーム国際空港やドンムアン空港へ移動を開始した首相官邸内では、デモ隊は個人の所有品 だけでなく、集会時に使用されていたプロジェクターやテレビ、雨よけ用のテント等の備品等の移 動の動きも見られ、「ステージ上からは、移動するデモ隊に対して思い出のために官邸内で記念写 真を撮っていくよう呼びかけている。」という。
また、首相府次官は、連合のデモ隊の移動が完了し次第官邸内の被害状況調査に乗り出す方針。
先に、連合幹部のチャムロン・シームアン少将は、「首相官邸内での集会活動は当面夜まで限定さ れ、以降は自警組織員だけが留まる。」と発言していたが、官邸そのものの放棄までは言及してい なかった。
民主主義市民連合幹部のチャムロン・シームアン少将は、首相官邸内の集会参加者を2空 港に移動させた事について、何らかの脅迫や圧力があったとの見方を否定し、「02日にラーマ5世 像前広場で執り行われる近衛兵の閲兵式典を始めとする国王関連の行事が継続して行われる事を考 慮したものであった。」と発言。
チャムロン少将によると、「現時点では首相官邸に戻らず、スワンナプーム国際空港とドンムアン 空港を集会拠点にする方針で、また、将来官邸に戻る可能性に関しては情勢を見極めた上で判断す る考えだ。」という。
来年01月11日投票のクルングテープ都知事選に、テレビキャスター、俳優として活躍する 王族のナタコン・テワクン(32)が無所属で立候補。ナタコンは10月に行われた前回の都知事選に 出馬しなかったが、08月下旬の世論調査では都知事候補としてアピラック前都知事(野党民主党副 党首)に次ぐ16%の支持。

* ナタコン・テワク ン
1976年生。通称「プルーム」。米ウィスコンシン大学政治学部卒、米ジョンズ・ホプキンス大学国 際関係学修士。父はタクシン政権でタイ中央銀行総裁、スラユット政権で副首相兼財務相を務めた プリディヤトン・テワクン。テワクン家は不動産、通信ビジネスなどで数十億Bの資産を持つ。
民主主義市民連合のスリヤサイ調整役は、「02日に国家人権委員会を始めとする各独立機 関や消費者保護団体を始めとする各民間組織、首相官邸職員、警察及び軍、マスコミ関係者と共に 首相官邸内の損害状況を調査した後に、正式に官邸を明け渡す予定である。」と表明。
連合幹部のチャムロン少将は夜、「官邸内の損害は私益でなく国家のための活動によりもたらされ たののであるとして、損害に対する免責の約束が為されない限り官邸を明け渡す考えはない。」と し、「2空港占拠を含む占拠による損害を請求するのであれば、財産を持っていない自分1人だけ が全責任を負う。」と語り、事実上損害賠償に応じる考えがないことを明らかに。
ネーション系のタイ語速報によると、「官邸放棄の背景に集会参加者の安全確保面で不安があるだ けでなく、夜、警察と軍が一斉に官邸と2空港の集会拠点の強制排除に動くとの情報を嗅ぎつけた チャムロン・シームアン少将が、当局を攪乱するため官邸を放棄し2空港に戦力を集中させた。」 と報道。
タイ観光スポーツ省によると、反政府デモによる2空港閉鎖でタイから出国できずにいる 外国人旅行者は01日時点で25万人に上る。東部のタイ海軍ウタパオ基地空港や南部プーケット空港 などからの臨時便や陸路でこれまでに約5万人が出国したが、輸送力不足で状況は改善していない 。ウタパオからの臨時便は現在、1日15〜20便。タイ政府は40便まで増やしたいとしているが、設 備不足で困難。
一方、外国旅行から帰国できずにいるタイ人は約1万人に上り、政府が宿泊費、食費を援助するな ど支援に乗り出している。


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