中京山岳会のあゆみ

芽生え・昭和6年(1931)〜14年 ベルグロイテ時代へ

登山は、贅沢な一部の有産階級の遊びとみなされ、勤労者には高嶺の花の様な時代。

昭和8年、三菱名古屋航空機製作所に入社した縫製技術(テント、ルックザック等)を体得する熊沢友三郎氏のもとに三菱スキークラブの山好きな現場青年達が集まる。

さらに同社の陸軍機工場の愛好者達が合流し組織的な登山が始まる。その後(昭和13年)平岩次郎、仁和武、佐伯゚氏等の山岳人の文化的クラブ「名古屋ベルグロイテ」と合流し、昭和14年10月中京山岳会として発足。

初代会長に赤羽良一氏(弁護士・欧州アルプス・ユングフローへの登山経験者)

戦前・第1期黄金時代(昭和15年)から戦時中の中京山岳会(昭和20年)

事務所を熊沢友三郎氏方に、木曽駒の集中登山や分散下降を行うなど会員の登山活動に活気がみなぎる。以後登山記録の重要性強く意識し、後世に会の足跡を残すことに努力。

冬期山岳遭難救助訓練を御岳地獄谷で行い、毎日新聞が写真入りで報じ、昭和17年には「山と渓谷社」発行の登山講座:遭難対策、冬期の遭難対策、雪中露営法を紹介する。


終戦後の復活と愛知県山岳連盟の結成(昭和23年〜)

昭和22年:鈴鹿山系御在所岳藤内壁を中心に積雪期岩壁登攀、冬期露営訓練を行う。山の案内書「鈴鹿の山」発刊準備に着手。(復員した会員が御在所岳で集い22年1月冬山合宿を実施する)

昭和23年:創立以来の会員:大阪毎日新聞社名古屋支局写真部長上田竹三氏の呼びかけで熊沢友三郎氏他及び名古屋山岳会の跡部昌三氏などが中心となり連盟を結成する。以後昭和56年迄中京山岳会は山岳連盟の技術訓練指導、遭難対策、機関紙の編集、発行などの重責を果たす。

 

荒川会長の就任と海外遠征

昭和23年荒川ノーシン専務取締役:荒川勘五郎氏会長就任、昭和31年愛知県山岳連盟会長に就任。昭和38年日本山岳連盟副会長に就任、会は大きく発展しヒマラヤ、アンデス、アラスカなど海外遠征行う(昭和55年3月御逝去)

 

第2期黄金時代(昭和32年〜昭和45年)

フランス隊アンナプルナ初登頂、イギリス隊エベレスト初登頂海外遠征が盛んになり会も優秀な新人を求め昭和32年12月「岳人」に会員募集広告。約10名が応募。以降山岳雑誌などで新人募集開始。会の活動が更に活発となる。(昭和3412月冬合宿参加者数30名)

昭和35年:鈴木時夫氏が愛知県山岳連盟理事長に就任

山と渓谷社:「アルパイン・ガイド」鈴鹿の山編纂のため登山コース、渓谷遡行コースを会員全員が分担し調査し発刊する。

 

登山の多様化の波と沈滞ムード

昭和45年ごろから山を舞台とした活動が多様化し、スキー、沢歩き、写真、絵、植物、動物、岩登りといった各方面に広がり、これまでの登山から遊離した単に楽しむだけの風潮始まる。

人の歩かない山へ、未知求めて遠く高くへ 進んでいく気構えの会員が減少し、合宿の参加者も激減する。

 

昭和48年:熊沢友三郎氏が愛知県山岳連盟会長に就任

昭和57年(1982年)沖允人氏が中心となり特別委員会を結成、『50年史・山と谷』(昭57)発行する。

昭和58年:熊沢友三郎氏が勲五等旭日章受賞。同年10月逝去

  熊沢友三郎氏と共に登山活動された尾崎源一氏が会の代表者となる。

昭和59年:鈴木時夫氏が愛知県山岳連盟会長に就任

 

会の活性化と中高年登山活

平成8年:5月中京山岳会親睦会開催する。ヒマラヤ登山隊派遣企画に賛同を得る。

      
臨時総会開催(12月)鈴木時夫氏会長に就任 会則改正する

平成10年:創立70周年記念事業としてインドヒマラヤ登山隊派遣する。

平成10年:鈴木時夫氏が勲五等瑞寶章受賞。(9月:岳連共催祝賀会を開催する)

 

さらなる会の活性化を目指して

平成11年:インド・アルナーチャル及びシッキムへ探査隊(12月)派遣。

平成12年:愛知岳連アンナプルナT峰登山隊に会員1名参加する。(9月)

平成13年:ヨーロッパアルプス(モンブラン及びマッターホルン他)で夏合宿。

平成14年: 名誉会長:鈴木時夫氏。相談役:尾崎源一氏。会長:梶田明氏が総会において選ばれる。

平成16年:ヒマラヤ・パンゴン山脈とラダック山脈の三山を初登頂。(8月)

平成17年:厳冬期のチベット縦断(世界初)に成功(12月)。

  梶田明氏中心となり創立75周年の記念誌発行委員会発足。

平成18年:創立75周年事業・シルクロードからカラコルムの山旅を実施する。(9月)

平成20年:インド・ラダック地方ザンスカール山群へ探査・登山する。(7月)

平成21年:創立75周年記念誌「続・山と谷へ」発行する。(4月)

平成22年:沖会員・インド・パンゴン山脈マリ山群 パルマカンリ峰(6515m)初登頂(7月)

       織田会員:キリマンジャロ(5895m)登山ツアー参加(9月)


平成23年:梶田明氏・沖允人氏 日山協創立50周年記念(登山永年功労)受賞される(1月)

       :沖会員が隊長の栃木隊がマリ峰に初登頂した。(7月)

平成28年:沖会員編集委員長の大著「インドヒマラヤ」(A5判P650)日本山岳会東海支部から出版


平成29年:沖允人氏・日本山岳協会第6回山岳グランプリ受賞(1月)
 
       :沖允人氏山岳グランプリ受賞記念祝賀会開催(2月)

       :会則の一部改正する(5月)(準会員制度の廃止・会友制度の見直し等)




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