君の味方




何があったんだい?
そんなにも顔を真っ赤にして。
悩みがあるのなら聞くよ?

あ、痛い痛い!
ひどいじゃないか、顔を見るなり殴るなんて。
いったい何があったって言うんだい?

僕で良かったら、話を聞くよ?



     ***



ふうん、彼にワガママを言って、ケンカをしちゃったのか。
今月で何度目だい?

ああ、泣かないで、泣かないで。

僕が悪かったよ。
せっかく話してくれたのに。




変わらないね、君のそういうところ。

覚えているかい?

君がまだ小さかった頃に、
お友達とケンカした、って言って
僕に抱きついて泣いた事。

背丈が外の向日葵と同じくらいになった頃に、
好きな人が出来た、って言って
僕に嬉しそうに話してくれた事。



君は、もう忘れてしまったかもしれないけれど、
あの頃の君は、僕の心の中に今でも住んでいるんだよ。



さぁ、元気を出して。
彼にゴメンって言うんだ。

きっと、笑って許してくれるさ。



     ***



あ、苦しい苦しい!
そんなにきつく抱き締めないで。


…元気出た?

お、表情が変わったね。
これから彼の所に行くのかい?

心配なんかしなくていいさ、
きっと、彼も笑って許してくれるさ。

君の事を一番よく知っている僕が言うんだ、信じなさい!


そう、笑顔でね。

…いってらっしゃい!



     ***



僕でよかったら、話を聞くよ。

いつでも君の味方だからね。

気が済むまで、殴ってもいいよ。

君の心が安まるのなら。


…ただし、僕が壊れない程度にね。