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             浄土真宗のお経          

 以前、ある御門徒宅にお参りにいったところ、お経は何を称えればいいのかわからないとおっしゃりました。
 浄土真宗で称えられるお経は結構色々とあるのですが、この『浄土真宗のお経』のページでは最もポピュラーであろう『領解文(りょうげもん)』『重誓偈(じゅうせいげ)』『讃仏偈(さんぶつげ)』『正信偈(正信念仏偈;しょうしんねんぶつげ)』『阿弥陀経(あみだきょう)』を紹介しました(後ろに書き下しを掲載)。
 ただ、大切なのは「どのお経を読むか」ということではなく、「毎朝毎夕、いかにして仏さまの前に座るか」ということであります。
 時間が取れる方は、『重誓偈』や『正信偈』などのお経を。忙しくてとてもじゃないがお経を読む時間なんてないとおっしゃる方は、ちょっとの時間でもいいんです、お仏壇の前に座して手を合わせて「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏………」とお念仏を頂きませんか。
 共に手を合わせていける人生を歩んでいきましょう。


※お経の紹介(読経用)
『領解文(りょうげもん)』
『重誓偈(じゅうせいげ)』
『讃仏偈(さんぶつげ)』
『正信偈(正信念仏偈:しょうしんねんぶつげ)』
『阿弥陀経(あみだきょう)』


※書き下し文
『重誓偈(じゅうせいげ)』
『讃仏偈(さんぶつげ)』
『正信偈(正信念仏偈;しょうしんねんぶつげ)』
『阿弥陀経(あみだきょう)』



 ~経本の紹介~
 経本につきましては、最もポピュラーであろう下の三つの経本のページ数を載せておきます。
『意訳 真宗勤行集』 百華苑(ひゃっかえん)   
 通称、“赤本”と呼ばれており、最もポピュラーな聖典です。これから勤行用のお経を求められようと思われる方でしてら、この『意訳 真宗勤行集』が下の『日常勤行聖典』がよいでしょう。
 上段にオリジナル、下段に意訳したお経が載っています。例えば、『正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)』だったら『しんじんのうた』、『讃仏偈(讃仏偈)』だったら『さんだんのうた』、『十二礼(じゅうにらい)』だったら『十二礼(らいはいのうた)』といったようにです。

『浄土真宗本願寺派 日常勤行聖典』 本願寺出版社    
 上の『意訳 真宗勤行集』と共に最もポピュラーな経本です。
 初版が平成十年なだけあって、活字も大きく見やすいので私的には最もお勧めの経本です。表紙の手触りもいいですよ。
→本願寺出版社ホームページ

『浄土真宗聖典』 探究社
 
 平成六年に初版された本ですが、上の『日常勤行聖典』よりもさらに活字が大きくなっており、また、経本自体も一回り大きいです。
 字がとても大きくて非常に読みやすい経本なのですが、長時間持っていると疲れます。
→探究社ホームページ




※お経の紹介(読経用)
□『領解文(りょうげもん)』
『意訳 真宗勤行集』 113頁
『日常勤行聖典』    132頁
『浄土真宗聖典』    143頁


 もろもろの雑行雑修自力のこころをふりすてて、一心に阿弥陀如来、われらが今度の一大事の後生、御たすけ候へとたのみまうして候ふ。
 たのむ一念のとき、往生一定御たすけ治定と存じ、このうへの称名は、御恩報謝と存じよろこびまうし候ふ。この御ことわり聴聞申しわけ候ふこと、御開山聖人(親鸞)御出世の御恩、次第相承の善知識のあさからざる御勧化の御恩と、ありがたく存じ候ふ。
 このうえは定めおかせらるる御掟、一期をかぎりまもりまうすべく候ふ。

※本願寺第八代宗主蓮如上人が作られた文。真宗の教えを簡潔に示した御文であります。御法事の席、お寺での法座で布教使さんの法話が終わった後など、色々な場面で読み上げられます。通常、手を合わせたまま拝読し、拝読し終わった後にはお念仏を(好きなだけ)称えます。

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□『重誓偈(じゅうせいげ)』
『意訳 真宗勤行集』83頁
『日常勤行聖典』   76頁
『浄土真宗聖典』  106頁


(鐘二打)
我建超世願 必至無上道(がごんちょうせがん ひっしむじょうどう)
斯願不満足 誓不成正覚(しがんふまんぞく せいふじょうしょうがく)
我於無量劫 不為大施主(がおむりょうこう ふいだいせしゅ)
普済諸貧苦 誓不成正覚(ふさいしょびんぐ せいふじょうしょうがく)
我至成仏道 名声超十方(がしじょうぶつどう みょうしょうちょうじっぽう)
究竟靡所聞 誓不成正覚(くきょうみしょもん せいふじょうしょうがく)
離欲深正念 浄慧修梵行(りよくじんしょうねん じょうえしゅぼんぎょう)
志求無上道 為諸天人師(しぐむじょうどう いしょてんにんし)
神力演大光 普照無際土(じんりきえんだいこう ふじょうむさいど)
消除三垢冥 広済衆厄難(しょうじょさんくみょう こうさいしゅやくなん)
開彼智慧眼 滅此昏盲闇(かいひちえげん めっしこんもうあん)
閉塞諸悪道 通達善趣門(へいそくしょあくどう つうだつぜんしゅもん)
功祚成満足 威曜朗十方(こうそじょうまんぞく いようろうじっぽう)
日月・重暉 天光隠不現(にちがつしゅうじゅうき てんこうおんぷげん)
為衆開法蔵 広施功徳宝(いしゅかいほうぞう こうせくどくほう)
常於大衆中 説法師子吼(じょうおだいしゅちゅう せっぽうししく)
供養一切仏 具足衆徳本(くよういっさいぶつ ぐそくしゅとくほん)
願慧悉成満 得為三界雄(がんねしつじょうまん とくいさんがいお)
如仏無礙智 通達靡不照(にょぶつむげち つうだつみふしょう)
願我功慧力 等此最勝尊(がんがくえりき とうしさいしょうそん)
斯願若剋果 大千応感動(しがんにゃっこっか だいせんおうかんどう)
虚空諸天人 当雨珍妙華(こくうしょてんにん とううちんみょうけ)

(鐘一打)
南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー)
(鐘一打)
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー なーまーんだーぶー)
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー なーまーんだーぶー)
南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー)
(鐘一打)
願以此功徳 平等施一切(がんにしくどく びょうどうせいっさい)
同発菩提心 往生安楽国(どうほつぼだいしん おうじょうあんらっこく)
(鐘三打)

※長明寺では、朝のお内仏での勤行でこの『重誓偈』をお参りしています。

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□『讃仏偈(さんぶつげ)』
『意訳 真宗勤行集』64頁
『日常勤行聖典』 53頁
『浄土真宗聖典』  87頁


(鐘二打)
光顔巍巍 威神無極(こうげんぎぎ いじんむごく)
如是焔明 無与等者(にょぜえんみょう むよとうしゃ)
日月摩尼 珠光焔耀(にちがつまに しゅこうえんにょう) 
皆悉隠蔽 猶若聚墨(かいしつおんぺい ゆうにゃくじゅもく)
如来容顔 超世無倫(にょらいようげん ちょうせむりん)
正覚大音 響流十方(しょうがくだいおん こうるじっぽう)
戒聞精進 三昧智慧(かいもんしょうじん さんまいちえ)
威徳無侶 殊勝希有(いとくむりょ しゅしょうけう)
深諦善念 諸仏法海(じんたいぜんねん しょぶつほうかい)
窮深尽奥 究其涯底(ぐじんじんのう くごがいたい)
無明欲怒 世尊永無(むみょうよくぬ せそんようむ)
人雄獅子 神徳無量(にんのしし じんとくむりょう)
功勲広大 智慧深妙(くくんこうだい ちえじんみょう) 
光明威相 震動大千(こうみょういそう しんどうだいせん) 
願我作仏 斉聖法王(がんがさぶつ ざいしょうほうおう)
過度生死 靡不解脱(かどしょうじ みふげだつ)
布施調意 戒忍精進(ふせじょうい かいにんしょうじん)
如是三昧 智慧為上(にょぜさんまい ちえいじょう)
吾誓得仏 普行此願(ごせいとくぶつ ふぎょうしがん)
一切恐懼 為作大安(いっさいくく いさだいあん)

仮使有仏 百千億万(けしうぶつ ひゃくせんのくまん)
無量大聖 数如恒沙(むりょうだいしょう しゅにょごうじゃ)
供養一切 斯等諸仏(くよういっさい しとうしょぶつ)
不如求道 堅正不却(ふにょぐどう けんしょうふきゃく)
譬如恒沙 諸仏世界(ひにょごうじゃ しょぶつせかい)
復不可計 無数刹土(ぶふかけ むしゅせつど)
光明悉照 徧此諸国(こうみょうしっしょう へんししょこく)
如是精進 威神難量(にょぜしょうじん いじんなんりょう)
令我作仏 国土第一(りょうがさぶつ こくどだいいち)
其衆奇妙 道場超絶(ごしゅきみょう どうじょうちょうぜつ)
国如泥洹 而無等双(こくにょないおん にむとうそう)
我当哀愍 度脱一切(がとうあいみん どだついっさい)
十方来生 心悦清浄(じっぽうらいしょう しんねつしょうじょう)
已到我国 快楽安穏(いとうがこく けらくあんのん)
幸仏信明 是我真證(こうぶつしんみょう ぜがしんしょう)
発願於彼 力精所欲(ほつがんのうひ りきしょうしょよく)
十方世尊 智慧無礙(じっぽうせかい ちえむげ)
常令此尊 知我心行(じょうりょうしそん ちがしんぎょう)
仮令身止 諸苦毒中(けりょうしんし しょくどくちゅう)
我行精進 忍終不悔(がぎょうしょうじん にんじゅふけ)

(鐘一打)
南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー)
(鐘一打)
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー なーまーんだーぶー)
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー なーまーんだーぶー)
南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー)
(鐘一打)
願以此功徳 平等施一切(がんにしくどく びょうどうせいっさい)
同発菩提心 往生安楽国(どうほつぼだいしん おうじょうあんらっこく)
(鐘三打)


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□『正信偈(正信念仏偈;しょうしんねんぶつげ)』
『意訳 真宗勤行集』 4頁
『日常勤行聖典』    6頁
『浄土真宗聖典』    5頁


(鐘二打)
帰命無量寿如来 南無不可思議光
(きみょうむりょうじゅにょらい なもふかしぎこう)
法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所
(ほうぞうぼさついんにじ ざいせじざいおうぶっしょ)
覩見諸仏浄土因 国土人天之善悪  
(とけんしょぶつじょうどいん こくどにんでんしぜんまく)
建立無上殊勝願 超発希有大弘誓
(こんりゅうむじょうしゅしょうがん ちょうほつけうだいぐぜい)
五劫思惟之摂受 重誓名声聞十方  
(ごこうしゆいししょうじゅ じゅうせいみょうしょうもんじっぽう)
普放無量無辺光 無碍無対光炎王
(ふほうむりょうむへんこう むげむたいこえんのう)
清浄歓喜智慧光 不断難思無称光  
(しょうじょうかんぎちえこう ふだんなんじむしょうこう)
超日月光照塵刹 一切群生蒙光照
(ちょうにちがっこうしょうじんせつ いっさいぐんじょうむこうしょう)
本願名号正定業 至心信楽願為因  
(ほんがんみょうごうしょうじょうごう ししんしんぎょうがんにいん)
成等覚証大涅槃 必至滅度願成就
(じょうとうがくしょうだいねはん ひっしめつどがんじょうじゅ)
如来所以興出世 唯説弥陀本願海  
(にょらいしょいこうしゅっせ ゆいせつみだほんがんかい)
五濁悪時群生海 応信如来如実言
(ごじょくあくじぐんじょうかい おうしんにょらいにょじつごん)
能発一念喜愛心 不断煩悩得涅槃  
(のうほついちねんきあいしん ふだんぼんのうとくねはん)
凡聖逆謗斉廻入 如衆水入海一味
(ぼんじょうぎゃくほうさいえにゅう にょしゅしいにゅうかいいちみ)
摂取心光常照護 已能雖破無明闇  
(せっしゅしんこうじょうしょうご いのうすいはむみょうあん)
貪愛瞋憎之雲霧 常覆真実信心天
(とんないしんぞうしうんむ じょうふしんじつしんじんてん)
譬如日光覆雲霧 雲霧之下明無闇  
(ひにょにっこうふうんむ うんむしげみょうむあん)
獲信見敬大慶喜 即横超截五悪趣
(ぎゃくしんけんきょうだいきょうき そくおうちょうぜつごあくしゅ)
一切善悪凡夫人 聞信如来弘誓願  
(いっさいぜんまくぼんぶにん もんしんにょらいぐぜいがん)
仏言広大勝解者 是人名分陀利華
(ぶつごんこうだいしょうげしゃ ぜにんみょうふんだりけ)
弥陀仏本願念仏 邪見○慢悪衆生  
(みだぶつほんがんねんぶつ じゃけんきょうまんなくしゅじょう)
信楽受持甚以難 難中之難無過斯
(しんぎょうじゅじじんになん なんちゅうしなんむかし)
印度西天之論家 中夏日域之高僧
(いんどさいてんしろんげ ちゅうかじきいきしこうそう)
顕大聖興世正意 明如来本誓応機
(けんだいしょうこうせしょうい みょうにょらいほんぜいおうき)
釈迦如来楞伽山 為衆告命南天竺
(しゃかにょらいりょうがせん いしゅごうみょうなんてんじく)
龍樹大士出於世 悉能摧破有無見
(りゅうじゅだいじしゅっとせ しつのうざいはうむけん)
宣説大乗無上法 証歓喜地生安楽  
(せんぜつだいじょうむじょうほう しょうかんぎじしょうあんらく)
顕示難行陸路苦 信楽易行水道楽
(けんじなんぎょうろくろく しんぎょういぎょうしいどうらく)
憶念弥陀仏本願 自然即時入必定 
(おくねんみだぶつほんがん じねんそくじにゅうひつじょう) 
唯能常称如来号 応報大悲弘誓恩
(ゆいのうじょうしょうにょらいごう おうほうだいひぐぜいおん)
天親菩薩造論説 帰命無碍光如来  
(てんじんぼさつぞうろんせつ きみょうむげこうにょらい)
依修多羅顕真実 光闡横超大誓願
(えしゅたらけんしんじつ こうせんおうちょうだいせいがん)
広由本願力廻向 為度群生彰一心  
(こうゆほんがんりきえこう いどぐんじょうしょういっしん)
帰入功徳大宝海 必獲入大会衆数
(きにゅうくどくだいほうかい ひつぎゃくにゅうだいえしゅしゅ)
得至蓮華蔵世界 即証真如法性身  
(とくしれんげぞうせかい そくしょうしんにょほっしょうじん)
遊煩悩林現神通 入生死薗示応化
(ゆうぼんのうりんげんじんずう にゅうしょうじおんじおうげ)
本師曇鸞梁天子 常向鸞処菩薩礼  
(ほんしどんらんりょうてんし じょうこうらんしょぼさつらい)
三蔵流支授浄教 梵焼仙経帰楽邦
(さんぞうるしじゅじょうきょう ぼんじょうせんぎょうきらくほう)
天親菩薩論註解 報土因果顕誓願  
(てんじんぼさつろんちゅうげ ほうどいんがけんせいがん)
往還廻向由他力 正定之因唯信心
(おうげんねこうゆたりき しょうじょうしいんゆいしんじん)
惑染凡夫信心発 証知生死即涅槃  
(わくぜんぼんぶしんじんぽつ しょうちしょうじそくねはん)
必至無量光明土 諸有衆生皆普化
(ひっしむりょうこうみょうど しょうしゅじょうかいふけ)
道綽決聖道難証 唯明浄土可通入  
(どうしゃくけっしょうどうなんしょう ゆいみょうじょうどかつにゅう)
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称
(まんぜんじりきへんごんしゅ えんまんとくごうかんせんしょう)
三不三信誨慇懃 像末法滅同悲引  
(さんぷさんしんけおんごん ぞうまつほうめつどうひいん)
一生造悪値弘誓 至安養界証妙果
(いっしょうぞうあくちぐぜい しあんにょうがいしょうみょうか)
善導独明仏正意 矜哀定散与逆悪  
(ぜんどうどくみょうぶっしょうい こうあいじょうさんよぎゃくあく)
光明名号顕因縁 開入本願大智海
(こうみょうみょうごうけんいんねん かいにゅうほんがんだいちかい)
行者正受金剛心 慶喜一念相応後  
(ぎょうじゃしょうじゅこんごうしん きょうきいちねんそうおうご)
与韋提等獲三忍 即証法性之常楽
(よいだいとうぎゃくさんにん そくしょうほっしょうしじょうらく)
源信広開一代教 偏帰安養勧一切  
(げんしんこうかいいちだいきょう へんきあんにょうかんいっさい)
専雑執心判浅深 報化二土正弁立
(せんぞうしゅうしんはんせんじん ほうけにどしょうべんりゅう)
極重悪人唯称仏 我亦在彼摂取中  
(ごくじゅうあくにんゆいしょうぶつ がやくざいひせっしゅちゅう)
煩悩障眼雖不見 大悲無倦常照我
(ぼんのうしょうげんすいふけん だいひむけんじょうしょうが)
本師源空明仏教 憐愍善悪凡夫人  
(ほんしげんくうみょうぶっきょう れんみんぜんまくぼんぶにん)
真宗教証興片州 選択本願弘悪世
(しんしゅうきょうしょうこうへんしゅう せんじゃくほんがんぐあくせ)
還来生死輪転家 決以疑情為所止  
(げんらいしょうじりんでんげ けっちぎじょういしょし)
速入寂静無為楽 必以信心為能入
(そくにゅうじゃくじょうむいらく ひっちしんじんいのうにゅう)
弘経大士宗師等 拯済無辺極濁悪  
(ぐきょうだいじしゅうしとう じょうさいむへんごくじょくあく)
道俗時衆共同心 唯可信斯高僧説
(どうぞくじしゅぐどうしん ゆいかしんしこうそうせつ)
(鐘一打)

南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー)
(鐘一打)
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー なーまーんだーぶー)
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー なーまーんだーぶー)
南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー)
(鐘一打)
願以此功徳 平等施一切(がんにしくどく びょうどうせいっさい)
同発菩提心 往生安楽国(どうほつぼだいしん おうじょうあんらっこく)
(鐘三打)
※正信偈(しょうしんげ)とは「正信念仏偈」の略称で、親鸞聖人の主著『教行信証』の中にある七言一二〇句の偈文でありますが、真宗の教えの全てがつまったエッセンスと言ってもさしつかえはありません。
 長明寺では、御月忌や七日参りなどさまざまな仏事でこの正信偈(和讃)を拝読しています。どうぞ一緒に拝読味わいましょう。


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□『阿弥陀経(あみだきょう)』(長いので、読み仮名はつけてません。すみません。また、表記されない漢字は○で示しました。)
『意訳 真宗勤行集』 94頁
『日常勤行聖典』   106頁
『浄土真宗聖典』   118頁


(鐘二打)
仏説阿弥陀経
如是我聞。一時佛、在舎衛国祇樹給孤独園、与大比丘衆千二百五十人倶。皆是大阿羅漢、衆所知識、長老舎利弗・摩訶目○連・摩訶迦葉・摩訶迦旃延・摩訶倶○羅・離婆多・周利槃陀伽・難陀・阿難陀・羅○羅・○梵波提・賓頭盧頗羅堕・迦留陀夷・摩訶劫賓那・薄拘羅・阿○樓駄、如是等諸大弟子、并諸菩薩摩訶薩、文殊師利法王子・阿逸多菩薩・乾陀訶提菩薩・常精進菩薩、与如是等諸大菩薩及釈提桓因等無量諸天大衆倶。
爾時佛告長老舎利弗、従是西方、過十萬億佛土有世界、名曰極楽。其土有佛、號阿彌陀。今現在説法。舎利弗、彼土何故名爲極楽。其国衆生、無有衆苦、但受諸樂、故名極楽。
又舎利弗、極楽国土、七重欄楯、七重羅網、七重行樹。皆是四寶、周○囲繞。是故彼国名曰極楽。
又舎利弗、極楽国土有七寶池、八功徳水、充満其中。池底純以金沙布地。四辺階道、金銀瑠璃玻○合成。上有楼閣、亦以金銀瑠璃玻○○○赤珠碼碯、而厳飾之。池中蓮華、大如車輪。青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光。微妙香潔。

舎利弗、極楽国土、成就如是功徳荘厳。
又舎利弗、彼仏国土、常作天楽。黄金爲地、晝夜六時、而雨曼陀羅華。其国衆生、常以清旦、各以衣○、盛衆妙華、供養他方十萬億佛。即以食時、還到本国、飯食経行。舎利弗、極楽国土、成就如是功徳荘厳。
復次舎利弗、彼国常有種種奇妙雑色之鳥。白鵠・孔雀・鸚鵡・舎利・迦陵頻伽・共命之鳥。是諸衆生鳥、昼夜六時出和雅音。其音演暢五根・五力・七菩提分・八聖道分、如是等法。其土衆生、聞是音已、皆悉念佛念法念僧。舎利弗、汝勿謂此鳥實是罪報所生。
所以者何、彼佛国土、無三悪趣。舎利弗、其佛国土、尚無三悪道之名、何況有實。是諸衆鳥、皆是阿彌陀佛、欲令法音宣流、変化所作。
舎利弗、彼佛国土、微風吹動諸宝行樹及宝羅網、出微妙音。譬如百千種楽同時倶作。聞是音者、皆自然生念佛・念法・念僧之心。舎利弗、是佛国土、成就如是功徳荘厳。
舎利弗、於汝意云何。彼佛何故號阿彌陀。舎利弗、彼佛光明無量、照十方国、無所障礙。是故號阿彌陀。又舎利弗、彼佛寿命及其人民、無量無辺阿僧祇劫。故名阿彌陀。
舎利弗、阿彌陀佛成佛已来、於今十劫。又舎利弗、彼佛有無量無辺声聞弟子、皆阿羅漢。非是算数之所能知。諸菩薩衆、亦復如是。舎利弗、彼佛国土、成就如是功徳荘厳。
又舎利弗、極楽国土、衆生生者、皆是阿○跋致。其中多有一生補處、其数甚多。
非是算数所能知之。但可以無量無辺阿僧祇劫説。舎利弗、衆生聞者、應當発願願生彼国。所以者何、得與如是諸上善人倶會一處。舎利弗、不可以少善根福徳因縁得生彼国。
舎利弗、若有善男子・善女人、聞説阿彌陀佛、執持名號、若一日、若二日、若三日、若四日、若五日、若六日、若七日、一心不乱、其人臨命終時、阿彌陀佛、與諸聖衆、現在其前。是人終時、心不顛倒、即得往生阿彌陀佛極楽国土。舎利弗、我見是利故説此言。若有衆生、聞是説者、應當発願生彼国土。
舎利弗、如我今者讃歎阿彌陀佛不可思議功徳、東方亦有阿○○仏・須弥相佛・大須弥佛・須弥光佛・妙音佛、如是等恒河沙数諸佛、各於其国、出廣長舌相、○覆三千大千世界、説誠實言。汝等衆生、當信是稱讃不可思議功徳、一切諸佛所護念経。

舎利弗、南方世界、有日月燈佛・名聞光佛・大焔肩佛・須弥燈佛・無量精進佛、如是等恒河沙数諸佛、各於其国、出廣長舌相、○覆三千大千世界、説誠實言。汝等衆生、當信是稱讃不可思議功徳、一切諸佛所護念経。
舎利弗、西方世界、有無量寿佛・無量相佛・無量幢佛・大光佛・大明佛・宝相佛・浄光佛、如是等恒河沙数諸佛、各於其国、出廣長舌相、○覆三千大千世界、説誠實言。汝等衆生、當信是稱讃不可思議功徳、一切諸佛所護念経。
舎利弗、北方世界、有焔肩佛・最勝音佛・難沮佛・日生佛・網明佛、如是等恒河沙数諸佛、各於其国、出廣長舌相、・覆三千大千世界、説誠實言。汝等衆生、當信是稱讃不可思議功徳、一切諸佛所護念経。
舎利弗、下方世界、有師子佛・名聞佛・名光佛・達摩佛・法幢佛・持法佛、如是等恒河沙数諸佛、各於其国、出廣長舌相、○覆三千大千世界、説誠實言。汝等衆生、當信是稱讃不可思議功徳、一切諸佛所護念経。
舎利弗、上方世界、有梵音佛・宿王佛・香上佛・香光佛・大焔肩佛・雑色宝華厳身佛・娑羅樹王佛・宝華徳佛・見一切義佛・如須弥山佛、如是等恒河沙数諸佛、各於其国、出廣長舌相、○覆三千大千世界、説誠實言。汝等衆生、當信是稱讃不可思議功徳、一切諸佛所護念経。
舎利弗、於汝意云何。何故名爲一切諸佛所護念経。舎利弗、若有善男子・善女人、聞是諸佛所説名及経名者、是諸善男子・善女人、皆爲一切諸佛共所護念、皆得不退転於阿耨多羅三藐三菩提。是故舎利弗、汝等皆當信受我語及諸佛所説。
舎利弗、若有人、已發願、今發願、當發願、欲生阿彌陀佛国者、是諸人等、皆得不退転於阿耨多羅三藐三菩提、於彼国土、若已生、若今生、若當生。是故舎利弗、諸善男子・善女人、若有信者、應當發願生彼国土。
舎利弗、如我今者稱讃諸佛不可思議功徳、彼諸佛等、亦稱説我不可思議功徳、而作是言。釋迦牟尼佛、能爲甚難希有之事、能於娑婆国土五濁悪世、劫濁・見濁・煩悩濁・衆生濁・命濁中、得阿耨多羅三藐三菩提、爲諸衆生、説是一切世間難信之法。舎利弗、當知、我於五濁悪世、行此難事、得阿耨多羅三藐三菩提、爲一切世間説此難信之法。是爲甚難。佛説此経已、舎利弗及諸比丘、一切世間天・人・阿修羅等、聞佛所説、歓喜信受、作禮而去。

(鐘一打)
南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー)
(鐘一打)
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー なーまーんだーぶー)
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー なーまーんだーぶー)
南無阿弥陀仏(なーまーんだーぶー)
(鐘一打)
願以此功徳 平等施一切(がんにしくどく びょうどうせいっさい)
同発菩提心 往生安楽国(どうほつぼだいしん おうじょうあんらっこく)
(鐘三打)


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※書き下し
○『重誓偈』

われ超世の願を建つ、かならず無上道に至らん。
この願満足せずは、誓ひて正覚を成らじ。
われ無量劫において、大施主となりて、あまねくもろもろの貧苦を済はずは、誓ひて正覚を成らじ。
われ仏道を成るに至りて、名声十方に超えん。
究竟して聞ゆるところなくは、誓ひて正覚を成らじ。
離欲と深正念と、浄慧とをもつて梵行を修して、無上道を志求して、諸天人の師とならん。
神力、大光を演べて、あまねく無際の土を照らし、三垢の冥を消除して、広くもろもろの厄難を済はん。
かの智慧の眼を開きて、この昏盲の闇を滅し、もろもろの悪道を閉塞して、善趣の門を通達せん。
功祚、成満足して、威曜十方に朗らかならん。
日月、重暉を戢めて、天の光も隠れて現ぜじ。
衆のために法蔵を開きて、広く功徳の宝を施せん。
つねに大衆のなかにして、法を説きて獅子吼せん。
一切の仏を供養したてまつりて、もろもろの徳本を具足し、願と慧ことごとく成満して、三界の雄たることを得ん。
仏(世自在王仏)の無碍智のごとく、通達して照らさざることなけん。
願はくはわが功慧の力、この最勝尊(世自在王仏)に等しからん。
この願もし剋果せば、大千まさに感動すべし。
虚空の諸天人、まさに珍妙の華を雨らすべし


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○『讃仏偈』
光顔巍々として、威神極まりなし。かくのごときの焔明、ともに等しきものなし。
日月・摩尼珠光の焔耀も、みなことごとく隠蔽せられて、なほ聚墨のごとし。
如来の容顔は、世に超えて倫なし。正覚の大音、響き十方に流る。
戒と聞と精進と三昧と智慧との威徳は、侶なくして、殊勝にして希有なり。
深くあきらかに、よく諸仏の法海を念じて、深きを窮め奥を尽して、その涯底を究む。
無明と欲と怒りとは、世尊に永くましまさず。人雄獅子にして神徳無量なり。
功勲広大にして、智慧深妙なり。光明の威相は、大千を震動す。
願はくは、われ仏とならんに、聖法王に斉しく、生死を過度して、解脱せざることなからしめん。
布施・調意・戒・忍・精進、かくのごときの三昧、智慧上れたりとせん。
われ誓ふ、仏を得たらんに、あまねくこの願を行じて、一切の恐懼〔の衆生〕に、ために大安をなさん。
たとひ仏ましまして、百千億万の無量の大聖、数恒沙のごとくならんに、一切のこれらの諸仏を供養せんよりは、道を求めて、堅正にして却かざらんにはしかじ。
たとへば恒沙のごときの諸仏の世界、また計ふべからざる無数の刹土あらんに、光明ことごとく照らして、このもろもろの国に遍じ、かくのごとく精進にして、威神量りがたからん。
われ仏とならんに、国土をして第一ならしめん。その衆、奇妙にして道場超絶ならん。
国泥洹のごとくして、しかも等しく双ぶものなからしめん。われまさに哀愍して、一切を度脱すべし。
十方より来生せんもの、心悦清浄にして、すでにわが国に到らば快楽安穏ならん。
幸はくは仏(世自在王仏)、信明したまへ、これわが真証なり。願を発して、かしこにして所欲を力精せん。
十方の世尊、智慧無碍にまします。つねにこの尊をして、わが心行を知らしめん。
たとひ身をもろもろの苦毒のうちに止くとも、わが行、精進にして、忍びてつひに悔いじ


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○『正信偈』
無量寿如来に帰命し不可思議光に南無したてまつる。
法蔵菩薩の因位の時、世自在王仏の所にましまして、諸仏の浄土の因、国土人天の善悪を覩見して、無上殊勝の願を建立し、希有の大弘誓を超発せり。五劫これを思惟して摂受す。重ねて誓うらくは、名声十方に聞こえんと。
あまねく、無量、無辺光、無碍、無対、光炎王、清浄、歓喜、智慧光、不断、難思、無称光、超日月光を放って塵刹を照らす。一切の群生、光照を蒙る。
本願の名号は正定の業なり。至心信楽の願を因とす。等覚を成り大涅槃を証することは、必至滅度の願成就なり。
如来、世に出興したまうゆえは、ただ弥陀本願海を説かんとなり。五濁悪時の群生海、如来如実の言を信ずべし。
よく一念喜愛の心を発すれば、煩悩を断ぜずして涅槃を得るなり。凡聖逆謗ひとしく回入すれば、衆水海に入りて一味なるがごとし。摂取の心光、常に照護したまう。
すでによく無明の闇を破すといえども、貪愛・瞋憎の雲霧、常に真実の天に覆えり。たとえば日光の雲霧に覆わるれども、雲霧の下明らかにして闇きことなきがごとし。
信を獲て見て敬い、大きに慶喜すれば、すなわち横に五悪趣を超截す。一切善悪の凡夫人、如来の弘誓願を聞信すれば、仏、広大勝解の者とのたまえり。この人を分陀利華と名づく。
弥陀の本願念仏は、邪見驕慢の悪衆生、信楽受持することはなはだもって難し。難の中の難これに過ぎたるはなし。

印度西天の論家、中夏日域の高僧、大聖興世の正意を顕し、如来の本誓、機に応ぜることを明かす。釈迦如来、楞伽山にして、衆のために告命したまわく。南天竺に龍樹大士世に出でて、ことごとく、よく有無の見を摧破せん。大乗無上の法を宣説し歓喜地を証して安楽に生ぜんと。
難行の陸路、苦しきことを顕示して、易行の水道、楽しきことを信楽せしむ。弥陀仏の本願を憶念すれば、自然に即の時必定に入る。ただよく常に如来の号を称して、大悲弘誓の恩を報ずべしといえり。
天親菩薩、論を造りて説かく、無碍光如来に帰命したてまつる。
修多羅に依って真実を顕して、横超の大誓願を光闡す。広く本願力の回向に由って、群生を度せんがために一心を彰す。功徳大宝海に帰入すれば、必ず大会衆の数に入ることを獲る。蓮華蔵世界に至ることを得れば、すなわち真如法性の身を証せしむと。煩悩の林に遊びて神通を現じ、生死の園に入りて応化を示すといえり。
本師曇鸞は、梁の天子、つねに鸞のところに向かいて菩薩と礼したてまつる。三蔵流支、浄教を授けしかば、仙経を焚焼して楽邦に帰したまいき。
天親菩薩の論を註解して、報土の因果誓願に顕す。往還の回向は他力に由る。正定の因はただ信心なり。惑染の凡夫、信心発すれば、生死すなわち涅槃なりと証知せしむ。必ず無量光明土に至れば、諸有の衆生みなあまねく化すといえり。
道綽、聖道の証しがたきことを決して、ただ浄土の通入すべきことを明かす。万善の自力、勤修を貶す。円満の徳号、専称を勧む。三不三信の誨、慇懃にして、像末法滅同じく悲引す。一生悪を造れども、弘誓に値いぬれば、安養界に至りて妙果を証せしむといえり。
善導独り仏の正意を明かにせり。定散と逆悪とを矜哀して、光明・名号因縁を顕す。本願の大智海に開入すれば、行者、正しく金剛心を受けしめ、慶喜の一念相応して後、韋提と等しく三忍を獲、すなわち法性の常楽を証せしむといえり。

源信広く一代の教を開きて、ひとえに安養に帰して一切を勧む。専雑の執心、浅深を判じて、報化二土まさしく弁立せり。極重の悪人はただ仏を称すべし。我またかの摂取の中にあれども、煩悩、眼を障えて見たてまつらずといえども、大悲、倦きことなくして常に我を照らしたまうといえり。
本師源空は、仏教を明らかにして、善悪の凡夫を憐愍せしむ。真宗の教証、片州に興し、選択本願を悪世に弘む。生死輪転の家に還来ることは、決するに疑情をもって所止とす。速やかに寂静無為の楽に入ることは、必ず信心をもって能入とすといえり。
弘経の大士宗師等、無辺の極濁悪を拯済したまう。道俗時衆共に同心に、ただこの高僧の説を信ずべしと。


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○『阿弥陀経』
かくのごとく、われ聞きたてまつりき。ひととき、仏、舎衛国の祇樹給孤独園にましまして、大比丘の衆、千二百五十人と倶なりき。みなこれ大阿羅漢なり。衆に知識せらる。 長老舎利弗・摩訶目犍連・摩訶迦葉・摩訶迦旃延・摩訶倶絺羅・離婆多・周利槃陀伽・難陀・阿難陀・羅睺羅・憍梵波提・賓頭盧頗羅堕・迦留陀夷・摩訶劫賓那・薄拘羅・阿楼駄、かくのごときらのもろもろの大弟子、ならびにもろもろの菩薩摩訶薩、文殊師利法王子・阿逸多菩薩(弥勒)・乾陀訶提菩薩・常精進菩薩、かくのごときらのもろもろの大菩薩、および釈提桓因等の無量の諸天・大衆と倶なりき。
 そのとき、仏、長老舎利弗に告げたまはく、「これより西方に、十万億の仏土を過ぎて世界あり、名づけて極楽といふ。その土に仏まします、阿弥陀と号す。いま現にましまして法を説きたまふ。
 舎利弗、かの土をなんがゆゑぞ名づけて極楽とする。その国の衆生、もろもろの苦あることなく、ただもろもろの楽を受く。ゆゑに極楽と名づく。 また舎利弗、極楽国土には七重の欄楯・七重の羅網・七重の行樹あり。みなこれ四宝周帀し囲繞せり。このゆゑにかの国を名づけて極楽といふ。
 また舎利弗、極楽国土には七宝の池あり。八功徳水そのなかに充満せり。池の底にはもつぱら金の沙をもつて地に布けり。四辺の階道は、金・銀・瑠璃・玻瓈合成せり。上に楼閣あり。また金・銀・瑠璃・玻瓈・硨磲・赤珠・碼碯をもつて、これを厳飾す。池のなかの蓮華は、大きさ車輪のごとし。青色には青光、黄色には黄光、赤色には赤光、白色には白光ありて、微妙香潔なり。舎利弗、極楽国土には、かくのごときの功徳荘厳を成就せり。また舎利弗、かの仏国土には、つねに天の楽をなす。黄金を地とし、昼夜六時に天の曼陀羅華を雨らす。その国の衆生、つねに清旦をもつて、おのおの衣裓をもつて、もろもろの妙華を盛れて、他方の十万億の仏を供養したてまつる。すなはち食時をもつて本国に還り到りて、飯食し経行す。舎利弗、極楽国土には、かくのごときの功徳荘厳を成就せり。

 また次に舎利弗、かの国にはつねに種々奇妙なる雑色の鳥あり。白鵠・孔雀・鸚鵡・舎利・迦陵頻伽・共命の鳥なり。このもろもろの鳥、昼夜六時に和雅の音を出す。その音、五根・五力・七菩提分・八聖道分、かくのごときらの法を演暢す。その土の衆生、この音を聞きをはりて、みなことごとく仏を念じ、法を念じ、僧を念ず。舎利弗、なんぢこの鳥は実にこれ罪報の所生なりと謂ふことなかれ。ゆゑはいかん。かの仏国土には三悪趣なければなり。
 舎利弗、その仏国土にはなほ三悪道の名すらなし、いかにいはんや実あらんや。このもろもろの鳥は、みなこれ阿弥陀仏、法音を宣流せしめんと欲して、変化してなしたまふところなり。舎利弗、かの仏国土には微風吹いて、もろもろの宝行樹および宝羅網を動かすに、微妙の音を出す。たとへば百千種の楽を同時に倶になすがごとし。この音を聞くもの、みな自然に仏を念じ、法を念じ、僧を念ずるの心を生ず。舎利弗、その仏国土には、かくのごときの功徳荘厳を成就せり。

 舎利弗、なんぢが意においていかん、かの仏をなんのゆゑぞ阿弥陀と号する。舎利弗、かの仏の光明無量にして、十方の国を照らすに障碍するところなし。このゆゑに号して阿弥陀とす。また舎利弗、かの仏の寿命およびその人民〔の寿命〕も無量無辺阿僧祇劫なり。ゆゑに阿弥陀と名づく。舎利弗、阿弥陀仏は、成仏よりこのかたいまに十劫なり。また舎利弗、かの仏に無量無辺の声聞の弟子あり、みな阿羅漢なり。これ算数のよく知るところにあらず。もろもろの菩薩衆、またまたかくのごとし。舎利弗、かの仏国土には、かくのごときの功徳荘厳を成就せり。
 また舎利弗、極楽国土には、衆生生ずるものはみなこれ阿鞞跋致なり。そのなかに多く一生補処〔の菩薩〕あり。その数はなはだ多し。これ算数のよくこれを知るところにあらず。ただ無量無辺阿僧祇劫をもつて説くべし。舎利弗、衆生聞かんもの、まさに発願してかの国に生ぜんと願ふべし。ゆゑはいかん。かくのごときの諸上善人とともに一処に会することを得ればなり。舎利弗、少善根福徳の因縁をもつてかの国に生ずることを得べからず。
 舎利弗、もし善男子・善女人ありて、阿弥陀仏を説くを聞きて、名号を執持すること、もしは一日、もしは二日、もしは三日、もしは四日、もしは五日、もしは六日、もしは七日、一心にして乱れざれば、その人、命終のときに臨みて、阿弥陀仏、もろもろの聖衆と現じてその前にましまさん。この人終らんとき、心顛倒せずして、すなはち阿弥陀仏の極楽国土に往生することを得。舎利弗、われこの利を見るがゆゑに、この言を説く。もし衆生ありて、この説を聞かんものは、まさに発願してかの国土に生るべし。

 舎利弗、われいま阿弥陀仏の不可思議の功徳を讃歎するがごとく、東方にまた、阿閦鞞仏・須弥相仏・大須弥仏・須弥光仏・妙音仏、かくのごときらの恒河沙数の諸仏ましまして、おのおのその国において、広長の舌相を出し、あまねく三千大千世界に覆ひて、誠実の言を説きたまはく、〈なんぢら衆生、まさにこの不可思議の功徳を称讃したまふ一切諸仏に護念せらるる経を信ずべし〉と。
 舎利弗、南方の世界に、日月灯仏・名聞光仏・大焔肩仏・須弥灯仏・無量精進仏、かくのごときらの恒河沙数の諸仏ましまして、おのおのその国において、広長の舌相を出し、あまねく三千大千世界に覆ひて、誠実の言を説きたまはく、〈なんぢら衆生、まさにこの不可思議の功徳を称讃したまふ一切諸仏に護念せらるる経を信ずべし〉と。
 舎利弗、西方の世界に、無量寿仏・無量相仏・無量幢仏・大光仏・大明仏・宝相仏・浄光仏、かくのごときらの恒河沙数の諸仏ましまして、おのおのその国において、広長の舌相を出し、あまねく三千大千世界に覆ひて、誠実の言を説きたまはく、〈なんぢら衆生、まさにこの不可思議の功徳を称讃したまふ一切諸仏に護念せらるる経を信ずべし〉と。
 舎利弗、北方の世界に、焔肩仏・最勝音仏・難沮仏・日生仏・網明仏、かくのごときらの恒河沙数の諸仏ましまして、おのおのその国において、広長の舌相を出し、あまねく三千大千世界に覆ひて、誠実の言を説きたまはく、〈なんぢら衆生、まさにこの不可思議の功徳を称讃したまふ一切諸仏に護念せらるる経を信ずべし〉と。
 舎利弗、下方の世界に、師子仏・名聞仏・名光仏・達摩仏・法幢仏・持法仏、かくのごときらの恒河沙数の諸仏ましまして、おのおのその国において、広長の舌相を出し、あまねく三千大千世界に覆ひて、誠実の言を説きたまはく、〈なんぢら衆生、まさにこの不可思議の功徳を称讃したまふ一切諸仏に護念せらるる経を信ずべし〉と。

 舎利弗、上方の世界に、梵音仏・宿王仏・香上仏・香光仏・大焔肩仏・雑色宝華厳身仏・娑羅樹王仏・宝華徳仏・見一切義仏・如須弥山仏、かくのごときらの恒河沙数の諸仏ましまして、おのおのその国において、広長の舌相を出し、あまねく三千大千世界に覆ひて、誠実の言を説きたまはく、〈なんぢら衆生、まさにこの不可思議の功徳を称讃したまふ一切諸仏に護念せらるる経を信ずべし〉と。
 舎利弗、なんぢが意においていかん。なんのゆゑぞ名づけて一切諸仏に護念せらるる経とするや。舎利弗、もし善男子・善女人ありて、この諸仏の所説の名および経の名を聞かんもの、このもろもろの善男子・善女人、みな一切諸仏のためにともに護念せられて、みな阿耨多羅三藐三菩提を退転せざることを得ん。このゆゑに舎利弗、なんぢらみなまさにわが語および諸仏の所説を信受すべし。舎利弗、もし人ありて、すでに発願し、いま発願し、まさに発願して、阿弥陀仏国に生ぜんと欲はんものは、このもろもろの人等、みな阿耨多羅三藐三菩提を退転せざることを得て、かの国土において、もしはすでに生れ、もしはいま生れ、もしはまさに生れん。このゆゑに舎利弗、もろもろの善男子・善女人、もし信あらんものは、まさに発願してかの国土に生るべし。
 舎利弗、われいま諸仏の不可思議の功徳を称讃するがごとく、かの諸仏等もまた、わが不可思議の功徳を称説して、この言をなさく、〈釈迦牟尼仏、よく甚難希有の事をなして、よく娑婆国土の五濁悪世、劫濁・見濁・煩悩濁・衆生濁・命濁のなかにおいて、阿耨多羅三藐三菩提を得て、もろもろの衆生のために、この一切世間難信の法を説きたまふ〉と。舎利弗、まさに知るべし、われ五濁悪世においてこの難事を行じて、阿耨多羅三藐三菩提を得て、一切世間のために、この難信の法を説く。これを甚難とす」と。
 仏、この経を説きたまふこと已りて、舎利弗およびもろもろの比丘、一切世間の天・人・阿修羅等、仏の所説を聞きて、歓喜し、信受して、礼をなして去りにき。
仏説阿弥陀経


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