委嘱活動

Commission


委嘱作品一覧

もどりうた ―名古屋の民謡による―

いくさ三題

男声合唱と連弾ピアノのための連詩 いのちのうた


解説

もどりうた ―名古屋の民謡による― (作曲:戸島美喜夫)(1981)

 委嘱の話は名古屋市によって提示された。「ジョワイエもいつかは委嘱を…」という希望はあっても、それはまだ夢の段階でしかなかった当時、この話はまさに「青天の霹靂」であった。「地元の民謡に基づく合唱曲を地元の作曲家に」という条件のもと、第1回演奏会ですでにその音楽を経験している戸島美喜夫氏に白羽の矢が立った。届いた譜面の、かつて見たことのないような形式(これは実際に見てみないと実感できない)に対する戸惑いは、時が経つにつれて、かつて経験したことのない音楽的感動へと変わっていった。

 初演:1981年11月6日、「高須道夫指揮による合唱の夕べ」(市民芸術劇場)
     また、翌年のクール・ジョワイエ10周年記念演奏会において、改訂版による再演が行われた。


いくさ三題 (作詩:石黒真知子 作曲:戸島美喜夫)(1990)

 クール・ジョワイエ5ヵ年計画における最初のビッグ・プロジェクトとして、再び戸島氏への委嘱が行われた。正式な委嘱依頼は1988年7月。作曲者の自由な発想で、という趣意を示した上での委嘱だった。一度委嘱を経験した作曲家ということもあり、話はスムーズに進んだ。詩人の石黒真知子さんとの協作のことも早い段階で決まり、ジョワイエとしては、ひたすら作品の完成を待てばよいという比較的楽な立場にあったといえる。反面、作者の産みの苦しみは相当なものであったようで、全曲の完成は演奏会1ヶ月前。それからの1ヶ月間は、ジョワイエにとって文字通りの阿鼻叫喚であった。結局演奏会での初演は、完成からは程遠い出来となってしまったが、「いずれ近いうちに再演を」というムードは強く、早くも三善以降の選曲候補に上がっている。

 初演:1990年9月15日、クール・ジョワイエ第7回演奏会


男声合唱と連弾ピアノのための連詩 いのちのうた(作曲:三善 晃)(1993)

 三善晃氏への一連の委嘱活動において、ジョワイエはかつてないほどの困難を経験することとなった。「何を歌いたいのか」という意思が見えてこない限り、三善氏は曲を書いてくれない。ジョワイエ内部でのテキスト選定作業は最終的に3年を要し、その間に一度は3案に絞ったものの、三善氏との討議で再び白紙に戻るなど、試行錯誤を繰り返した…そのようにして生まれた作品は、三善氏とジョワイエの、苦しかったこの3年間の歩みを全て注ぎ込んだ「結晶」となった。三善氏への委嘱活動を経験することで、ジョワイエはまたひとつ大きなハードルを越えたといえる。

 初演:1993年3月20日、クール・ジョワイエ第8回演奏会(愛知県芸術劇場コンサートホール)
再演:1999年10月30日、クール・ジョワイエ第10回演奏会(愛知県芸術劇場コンサートホール)

※この演奏会の曲目を収録した「いのちのうた」のCDが発売されています。


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