iモードモークリ
チョコポのID野球!
開設日2001年11月21日
右対右、左対左の謎?〜inパワフルプロ野球〜

さて、やってきました第3弾っっっ!!!
今回のテーマは、野球をやっている人ならば
一度は耳にしたであろう「左投手対左打者」です!
日本の野球界では圧倒的に「右投げ」の投手が多いそうですが、その原因は
日本人が基本的に「右利き」だから、だと思います。
しかし、海を越えてメジャーの方へ行ってみるとここでは圧倒的に「左利き」が多いのです!

そこで問題。
野球をするにいたって、いったいどっちの利き手の方が有利なんでしょうか?
そんな疑問に答えてくれるのが、WEBパワプロ大全さんの
パワプロコラム「利き腕の謎」です。よかったら、参考にして下さい☆
のちほど紹介しますが、実は守備に関してはどちらかというと「右利き」のほうが有利なんです(一部例外もありますが)。
ところが、攻撃に関してはどうなんでしょう。
そこで、まずは実際のプロ野球を例にとって考察がのっている
べ〜すぼ〜るパラダイスさんの「左対左と右対右」のコーナーを見てみましょう。
このデータはとっても貴重です!くわしい内容はこのコーナーを参考にしてください。
ではでは、ベースボールマガジン「2000年投手対打者」のデータを参考にしながら、野球に関しての「右、左」を考察していきましょう☆

セ・リーグ
打者 投手 打席 安打 打率
左打者 vs左投手 3293 872 .265
vs右投手 5753 1676 .291
右打者 vs左投手 4084 1190 .291
vs右投手 6452 1781 .276
パ・リーグ
打者 投手 打席 安打 打率
左打者 vs左投手 2152 564 .262
vs右投手 6126 1711 .279
右打者 vs左投手 2859 786 .275
vs右投手 9320 2500 .268
『ベースボールマガジン2001年春季号』(SPRING ISSUE 2001 VOL.25 NO.2)
データ提供・IBM BIS

この結果を、チョコポなりに分析してみましょう。
まずは、セ・リーグとパ・リーグのデータも合体させちゃえ!!えいっ!

セ・パ両リーグ
打者 投手 打席 安打 打率
左打者 vs左投手 5445 1436 .264
vs右投手 11879 3387 .285
右打者 vs左投手 6943 1976 .285
vs右投手 15772 4281 .271


こうして見てみると、ウワサ通り左対左が一番打率が悪くなっています。
次に右対右。そしてそれぞれ、左対右、右対左は同じ打率・・・!
実際の野球でも、ここぞの場面では
左バッターに対してワンポイントの左投手を投入するのが常識となっています。
ただし、このデータをそのまま鵜呑みにしてはいけません。
なぜなら、左打者と右打者の能力がまったく同じ、なんて選手はいないんですから。
あくまで「へぇ〜〜・・・」ぐらいの気持ちで見ておいてください。
では、左と右の違いっていったいなんなのか考えてみることにしましょう。

まずは、バッターの視点から考えてみます。
みなさん、バッターの役割とはなんでしょう?
答えは、「点をとること」です!
・・・当たり前?すみません(_ _)

では、点を取るにはどうすればいいでしょう?
大雑把に考えて、二通りあります。
ひとつは「ホームランをかっとばす」。もうひとつは「ヒットを量産する」です。
巨人松井のようにガンガンホームランをかっとばして点を取るか。
イチローのようにガンガンヒットを打って味方のチャンスを増やすか。
しかし、このどちらにも共通して言えることがあります。
それは「いかに多く塁にでることができるか?」と、いう事です。
そう!攻撃の基本は、塁に出ること。
塁に出なければ意味がないのです。
野球好きの人もそうでない人も、ちょっと考えればこのことが
どれだけ当たり前のことを言ってるのか想像つくと思います。
しかし!ここが重要なのです!
では、塁にできるだけ出るにはどうすればいいでしょう。
パワーを上げて長打を狙うにしても、コツコツセーフティーバントをしたとしても、
塁に出たいなら、どうやったら「塁に出る確率」が上がるか、を考えなければなりません。
例えばあなたが右バッターボックスと左バッターボックスに立つとしたら、「1塁にできるだけ近いところ」にいた方が塁に出る確率はあがりますよね?
そうなんです!バッターの視点から考えると、「左バッター」の方が有利なんですっ!!
なぜなら「より1塁に近いから」!!
・・・野球をあまり知らない人は、もしかしたら一瞬、「なんだバカらしい!たかだか右と左の差だろ?そんなもんで有利になるわけないだろ」と思うかもしれません。が、もし自宅にバットがあるならボールを打つフリをして、1塁方向に走ってみてください。どっちの方が早く走り出せましたか?
たかだか右と左のバッターボックスの差ですが、最初のほんのわずかな差が、1塁に駆け寄った時の大きな差に変わっています。
もっと具体的にいうと、右打ちをしたあと1塁方向に走ると、人間の構造上からだの動きが不自然になってしまいスムーズな動作ができません。逆に、左打ちをした後1塁方向に走ると、ちょうど動きの流れが1塁方向に向かっているところなのでスムーズに走塁モーションに移れます。
したがって、同じ能力の右打者と左打者がいたとしたら、必ず左打者の方が早く塁につける、ということになります。

●結論
バッターに関しては「左」の方が有利。

さて、そんなわけでバッターの視点から見ると、「左バッター」の方が野球では有利に働くことがわかったと思います。プロ野球を見ても、出塁率の高いバッターはほぼ左打者ですね。レベルが高くなればなるほど、こういったことは大事になってきます。メジャーリーグなんかでは、もとから左利きのバッターが多いからいいようなものの、日本では右利きがほとんどだから、子供のころから左で打ってないとそうそう左打者にはなれないような気がします(努力次第?)。

では次に移りましょう。
攻撃の面では「左」が有利だったわけですが、では守りの面ではどうでしょう。
先程も触れましたが、ここでは野手に関してはWEBパワプロ大全さんの「利き腕の謎」の方をご参考下さい。

●結論
内・外野手に関しては「右」の方が有利。(ポジションにより異なる)

野手はどちらかというと、「右」の方がやや有利、という結果になっています。
ポジションに大きく左右されるのでなんとも言えませんが、左投げで有利なのは「レフト」だけ・・・。他のポジションは「右」の方が有利ではないでしょうか?メジャーの方でも、左利きの選手が守備をこなせるように、わざわざ右投げができるように努力した選手もいるそうです。やはり、野手に関しては「右投げ」がセオリーだと思います。

では、投手はどうなんでしょうか?
果たして右投げのほうが有利なのか、左投げの方が有利なのか・・・。
バッターの時と同じように考えてみます。
ピッチャーの役割とはなんでしょうか?
答えは、「キャッチャーにボールを取ってもらう」
・・・でいいのかな?
ただし、そこに制限がつきます。
「相手バッターを打ち取るため、ストライクゾーンを狙う」
ピッチャーはバッターから三つのストライクを取ることが役目です。
いろいろな思考を凝らし、ボール球を使ったり、変化球を投げたりします。
しかし、それはバッターからアウトをとるために行うこと。
ピッチャーの役割はとにかく「相手バッターを打ち取ること」なんです。
そのために、ストライクゾーンに投げることが望ましい(別になげなくてもかまわない
) そう考えると、「打ち取るときの行程(ようするに変化球を投げたり、など)」は省いてもかまいません。もっとシンプルにいきましょう♪
「バッターを打ち取る」には、マウンドからキャッチャーの待っているホームベースまで、とりあえずボールを投げなければ話になりません。
では、そこで果たして利き腕による有利、不利があるのでしょうか?
ここに、同じ能力の右投げの投手と左投げの投手がいたと考えます。
キャッチャーへ向かって投げるとき、利き腕による有利、不利はありますか?
答えは「ありません」

なぜなら、マウンドからホームベースまで方向は常に「一直線上」にあるのです。
右で投げようと左で投げようと、まったく距離は同じ。
ならば、利き腕による差は生じないのが道理です!
つまり、ピッチャーの視点から考えれば、利き腕がどちらだろうとまったく関係ないのです!!

しかぁ〜〜し!!!
ここで即結論にはなりません。そう、投手の場合は特別なんです。
もし仮に投手の役割が「ストライクゾーンにボールを投げること」だけなら
ここで話は終了です。ですが、野球における投手の役割は「相手バッターを打ち取ること」・・・・・・これは

「打者を打ち取る」=「ストライクゾーンに投げる」

とは決してならないからです!
別にボールゾーンでもいいんです。それをバッターがひっかけてフライを取れば、それも立派に「バッターを打ち取る」ことになります。
そう、ピッチャーがバッターと違うのは、ピッチャーは「周りの状態(環境)」に左右される、というところなんです。
バッターの場合は、どんな状態でも「塁に出る」ことが求められます。だから、その確率を上げるために「左バッターボックス」に立つことはどんな場面においても有利に働きます。しかし、ピッチャーの場合そうは行きません。さっきは「利き腕はどちらでも関係ない」と言いましたが、ここで例をとって考えてみてください。

例えば、今1塁に走者がいるとします。走者は足が速く現在盗塁王です。こんな場面のとき右投手の場合どうでしょう。あなただったらどうですか?走者は見えやすいですか?いつ走ってもおかしくない状況なのに、右投げの場合1塁に背を向ける格好になるから、何をしてるのかよくわからないはずです。そこまでいかなくても、見えないとどうしても「勘」だよりになってしまいます。
これがもし左投手だったらどうでしょう。
1塁に対して真正面を向くわけですからバリバリわかりますね。投げてる最中でも走るのが目に映るはずです。つまり、それだけ「警戒」は大きくなります。
この場面を考えてわかる通り、投手は場面に応じて有利、不利が生じてくるわけです。

では、話を戻しましょう。
ピッチャーは場面に応じて利き腕の有利、不利が生まれてくる。
しかし、その一番顕著に表れる例が、バッターと対峙した時です!
これが今から説明する「左対左、右対右」の核になる部分です!

ところでみなさん、「利き目」と言うのをご存知ですか?
今まで話してきた「利き腕」と同じように、人間の目には日常よく使う方の「利き目」というものがあります。
これに関しては「自分の利き目がわかる方法」など、インターネット上でたくさんあるので探してやってみてください。あなたの利き目はどちらでしょうか?この利き目というものが、野球と関係あるかどうかというと・・・・・・実は、おおいに関係あることがわかってきました。利き目、つまりより見やすいほうの目のことなんですが、それが日本人の場合「右目」が多いという事です。プロ野球選手も例に漏れることなく、やはり「右目」が利き目という人が大半らしいです。
少し情報の正確さが失われるのですが、右目利きの大半の日本人選手の場合、右打席に立つと自然にボールとの距離が遠くなるので見にくくなるから、より見やすい左打席に立ったほうが良い、と言われています。イチロー選手の場合もそれを知って左に転向したんだとか・・・(ホントか?)というように、もし右目利きなら確かに左バッターボックスに立ったほうが見えやすいのではないでしょうか?
さて、ここでちょっと一番最初に見た「投手対打者」データを思い出してください。利き目はだいたい利き腕と同じ、ということなので、ここではそう考えてみます。するとどうでしょう。なにか気づきませんか?
いま自分が右打席に立って右目利きだとしたら、右投げのピッチャーと左投げのピッチャー、どちらが見やすいですか?バッターの時、こう考えましたね。「より塁に近い方」。同じことを当てはめてください。「よりボールに近い方(見やすいほう)」・・・つまりそれは、「左投手が投げるボール」ではないですか!?
つまり、ちまたで騒がれている「左対左、右対右」はこの「利き目」と言う分野において証明されるのではないでしょうか。
右バッター時の視界の差

右バッターの時を考えてみます。利き目は自然と「右目」となるので、図の通り、バッターからして見ればあきらかに右投手より左投手の方が、ボールの出所がはっきりしていて見やすいと思います。これが、野球で「右対右」より「右対左」のほうが打率が高くなる要因ではないでしょうか。同じことが、左打者の時も言えます。ちょっとした視界の見やすさ、見にくさによってバッターの心理というものは大きく変化します。同じ左対左、右対右の場合、バッターからして見れば少し角度のあるアングルを選択しなければならないため、ボールに対する反応が遅れてしまうのではないでしょうか。
また、他にも要因が考えられます。
みなさんは、「相対速度」という言葉を聞いたことありませんか?
その物体が持っている速度ではなく、その物体を「周りから見て感じる速度」です。

同じように右バッターの場合を考えてみましょう。
右バッター時の利き腕の違いによる相対速度

ここでは、投手がストレートを投げた場合です。
左投手の場合、少し距離が遠い分客観的に相対速度を捕らえることができますが、右投手の場合、内角に切れこむ球は見にくいうえ、ボールとの距離が近いため打者に近づくほど相対速度が加速されよけいに打ちにくくなります。
このように、利き目による違いによって、ピッチャーの投げる球がいくようにも変化し、結果として打者の打率に響いてくるのではないでしょうか。
これが、いろいろとウワサの絶えない「左対左、右対右」の正体だと思います。

これまでの例は、あくまでそのようになる「可能性がある」という段階で、きっぱりと言いきれるものではないのかもしれません。しかし、データが示すとおりならば、やはり左対左、右対右では利き腕、利き目、相対速度、このような要因が複雑に絡み合って球を弾きかえす「確率」が減少することは納得していただけたと思います。
あとは、この考察を頭のすみにしまってもらったうえで、実際の野球にどのように役立てていくか?を、考えていくかが重要だと思います。

今回、左対左、右対右を同じように考えましたが、実際は厳密に言うと少し違いがあるのですが、そこまではあまり触れないようにします(自身がありません・・・)。

少し長くなりましたが、今回の考察はここで終了です。
ありがとうございました☆
ちなみに、パワプロにこのことを当てはめて考えてみるとどうなるのか、最後にお話しします。
●結果
変わらない♪

パワプロでは「対左投手○」とか「対左打者○」とか、特殊能力によってこの違いを出そうとしていますが、チョコポがちょっと実験してみました。
実験内容は、ペナントレースモードで6球団すべてを「ヤクルト」の選手に入れ替えます。巨人も阪神も全部ヤクルト☆もう、全員がヤクルト選手です。オーダーなどもすべて攻略本に載っているとおりを、全チーム再現してみました。今回の実験では、本家ヤクルトチームだけ「対左打者」用オーダーを無視して、すべて同じオーダーにしてみました(右投手用)。さて、結果はいったいどうなったでしょうか?・・・・・・なんと、本家ヤクルトチームは2位!!チーム打率も全チーム中3位!!それってつまり・・・あまり、対左投手用オーダーは機能してない、ということでしょうか。ようするに、パワプロでは対左投手をそんなに気にしなくても大丈夫!ということが判明しました。あしからず・・・。

こんなところで今回のIDチョコポはおしまいです!
また次回お会いしましょう!