モンちゃん日記

平成15年5月


5/1

今日は私の両親が自宅にきて、ちょいとばかし?話し合いがあった。
その間中、我が家の2にゃんははじめはテーブルの下から様子を
伺っていたのに、だんだんなれて、りさちゃんはおにゅうのネズミのおもちゃ
に夢中でゴソゴソガサガサ、、まみちゃんは父の横でゴロンして、、
真剣な話がちょっと和んだのであった。

モンちゃんは申し訳ないけど、ケージの中で我慢してもらった。
だって、両親にはレスキューとかしてること、内緒だもん、、(^^;)

モンちゃんと一緒にいれる日がどんどん少なくなってきた。
おトイレのしつけ、、、心を鬼にして、がんばってる。
でも、、4日の夜ぐらいは一緒に寝ようと思う、、、



5/2

モンちゃんと一緒に寝ることができるのはあと3日しか
ないというのに、今日もケージで寝てもらう。
冷たいなぁ、私、、でも、でも、おトイレのしつけが
ちゃんとできてない子は里子に出せないのである。
ケージ内では失敗はないし、寝室を開け放さずに、
私がいる時はケージから出してるのだけど
その間には失敗はない。でも、今日もケージで寝てもらおう。
今、「おわわん、おわわん」とちょっとこぶしのまわった
鳴き声で出せ出せ攻撃が聞こえるけど、無視して私は寝るっ!



5/4  <明日はいよいよ、お届け日。>

今晩はモンちゃんと一緒に寝る最後の日。
さっき、電話しながら、モンちゃんをナデナデしてあげると
ぐるぐるいつまでも気持ちよさそうにしていた。
明日からは新しい里親さんのお宅でいい子にするんだよ、
おトイレの失敗したらアカンで、脱走したらアカンで、
そんな思いをこめながら。

保護主の山崎さんが助けてくれなかったら、今、ここに
モンちゃんはいなかっただろう。新しい里親さんに
出会えることもなかっただろう。本当にいろんな出会いや
めぐりあわせでモンちゃんは幸せになることができた。
のら猫が生きていく環境は本当に厳しい。
家猫に比べて寿命が格段に短いのはその厳しさゆえだ。
すべての猫を救うことはできなくても、私は自分が
気になった子をせめて、少しでもよい環境で、、と
思う。会社猫のしろちゃんは手術前は鳴いたことが
なかったという。でも、事務所のおばちゃんが、しろちゃんが
小さな声でないたよ、ミーコは前にもまして人懐こく
いい子になったと言ってくれた。二匹は前よりずっと仲良く
なったそうで、いつも二匹で行動しているという。
願わくば、今後事務所のおばちゃんたちが猫用の餌を
自分たちで用意してくれることである。それまで
私はこの子たちの餌を持っていこうと思う。
そのうち、きっと、変わるはずだと思う。

昼間に、私の不注意からりさちゃんが一時脱走してしまい、焦ったが、
彼女にとっては遊びの一環だったようで、悪びれもせず
ケロッとしていた。お気に入りの猫じゃらしで気を
引いて捕獲成功してよかった、、
今後は本当に気をつけようと思う。



5/5  <モンちゃんの門出 >

ついに今日はモンちゃんとお別れの日だ。

朝5時に起きて軽く30分弱ほど走って朝食。
カスピ海ヨーグルトを食べていると、モンちゃんが
そばにきて、なでなでしろと催促する。
いっぱいナデナデしてやると、ヨーグルトに興味を
示したので、「食べる?」と差し出すと、ぺろぺろ・・・
おいしそうに少し食べた。

7時に保護主の山崎さんがお迎えにきてくださった。
モンちゃんの出会いから最近の写真まで私用にちゃんと
ファイリングしたものと、おいしそうなお菓子まで
おみやげに頂戴してしまった。彼女は本当にモンちゃんの
ことをずっとずっと気にして、モンちゃんが幸せに
なるためには最大の努力をいつもおしまず、注いでくれた。
モンちゃんにかかった費用はこういった御土産類まで
あわすといったい、いくらぐらいかかったのだろうか、、、
ありがたく、押し頂いたが、申し訳ない気分でいっぱいだった。

彼女の車に乗せていただき、駅へ出発。駅では猫好きの
おばさんが、大きな声で鳴き声をあげるモンちゃんに話をしてくださった。
電車も少し混み合っていたものの、うまく座ることができて
私はひざにモンちゃんに入ったキャリーを乗せて時々
居眠りをしていた。まわりの人たちがモンちゃんに興味を
示してくださり、知らない人たちなのに、猫話でもりあがったり
なんだか不思議な気分だった。

駅に到着すると里親さんのTさんが待っていてくださっていた。
細身で色白、でもなんだかとても明るくて気持ちのいい方。
こんな方がモンちゃんのママになってくださるなんて、、
本当になんてすばらしい出会いを頂いたのだろうか。

Tさんのお宅は正直言って古いし狭い。でもそう感じさせない
ような工夫が随所にこらされており、かわいいインテリアが
あまり日当たりのよくない部屋を明るく感じさせてくれた。
モンちゃん用のちょっと高価なおトイレや、かわいい陶器に
育てられた猫草。モンちゃんのためにつけたという網戸や、
鍵。そのどれもこれもが、Tさんのやさしさや誠実さを
物語っているようで、本当にこんな幸せがモンちゃんに訪れた
事が信じられないほどだった。

山崎さんとTさんが契約書を交わしたり、雑談したりする間、
モンちゃんはまだ組み立てていないケージの網のすきまに
入り込んでしまっていた。我が家にきた時もベッドの下で
半日過ごしていたことを思い出す。まだ見知らぬこの場所に
不安を感じているのだろう。でも、ここがモンちゃんにとっての
新しいお城になるのだ。

モンちゃんに出てきてもらい、Tさんとの記念撮影。
つめきりの実演などをしてお開きとなった。

帰る直前まで私は今日は泣かないでいけると思っていた。

モンちゃん、と呼ぶと、すっと出てきてくれた。
もうわかっているのだろうか。

ぎゅうううっとモンちゃんを抱きしめて
いい子にしてるんだよ
おしっこもうんちも失敗しないようにね
いっぱいかわいがってるもらうんやで

そんな言葉をモンちゃんに語りかけると

もう涙は止まらなくなった。

最後の挨拶に猫同士でする、鼻ちゅうをして
モンちゃんを床に下ろした。

長いようで短かったモンちゃんとの生活。
おトイレのしつけ、つめとぎのしつけから
スタートした。半野良だったなんて思えないほど
人懐こくていい子だった。

一緒に寝ると、いつまでもスリスリゴロゴロして
きて、自分を一生懸命にアピールする子だった。

大きな虫が出たり、血尿だしたり、おしっこの失敗
があったり、、いろんなトラブルがあったけど
私はモンちゃんの事が本当に好きだった。

妙にこぶしのまわった鳴き声も
猫同士のコミュニケーションがうまくできないところも
怖い目にあったのか、男の人がきらいなところも
変な頭の模様も、短くて決してかっこのいいとは
言えないしっぽも、白くてふわふわの体も
ぜんぶ、ぜんぶ、大好きだった。

今、こうやって書いていてもまだ涙が止まらない。

でも、Tさんは間違いなく、モンちゃんの一番すきな
大切な家族になってくださることだろう。

本当にありがとうございました。

そして
モンちゃんの事をずっと応援してくださってた方々
本当にありがとうございました。