翻訳: Amigo よこよこMM
(CPSP)

原文はアメリカ対がん協会発行のパンフレットですが、この日本語訳は公式資料ではありません。
あくまで リレー・フォー・ライフを理解するための 参考資料(試訳)として 提供するものです。
*****2006年4月 がん患者支援プロジェクト(CPSP)*****





地球規模でのがんとの闘い

ラテンアメリカの学者がアメリカ
  対がん協会大学(ACSU)で研修を受ける


19カ国の命と歩む、
  命のリレー、リレーフォーライフ


助成金受給者のプロフィール:ユビチキン:
  素晴らしいことに、それは至る所に
  存在しています


世界的ながん制圧リーダーが、
  優れたプログラムで認められる


タバコ依存症との戦い:
  インドでのケーススタディー














地球規模でのがんとの戦い
1913年にアメリカ対がん協会(ACS)の創始者達は、全人類からがんを撲滅するという高尚な使命のもとに組織を立ち上げました。 以来90年以上にわたって協会(以降ACSとします)は、世界中のがん関連団体と協力し、今日では使命を現実のものにすべく80ヵ国以上のパートナーと活動を行っています。

1955年にはACSは国際プログラムを正式に発足させ、2001年にACSの全米役員会(National Board of Directors)は、地球規模でのがん征圧を最優先課題の1つと位置づけました。ACSの国際プログラムは、研究、能力開発、タバコのコントロール、その他のがん征圧に関する取り組みを支援するものです。

がんに対する地球規模での戦いは、かつてないほどに緊急で必要なものであるといえます。がんの発生率や死亡率はアメリカでは落ち着いてきましたが、他の国−特に発展途上国では、驚くべき率で増加しています。 こういった国では西洋文明を取り入れるに従い、西洋のライフスタイルと関連がある、結腸がん、肺がん、前立腺がん、乳がんといった、4種の主要ながんの影響を受けつつあるのです。

タバコに関連のあるがんの増加は、特に懸念されます。 タバコ産業による精力的な輸出や広告が制約を受けない限り、これらのがんは増え続けるでしょう。 喫煙が直接の原因で亡くなる喫煙者の数を補うために、タバコ産業は、毎年新たに500万人の喫煙者を開拓する必要があります。タバコ産業は、新たな喫煙者を作り出す最も有力な供給元として発展途上国をターゲットとし、 製品の広告に60億ドル以上を投じています。

この憂慮すべき、しかし防ぎうるタバコ関連のがんや死亡の増加と戦うために、ACSは世界中の反タバコ運動組織と協力し、政治家、研究者、教育者、医師、支援者たちに国際的なタバココントロール運動の必要性を訴えてきました。
近年では、ACSはWHO及びFCA(Framework Convention Alliance=枠組み条約連盟)と共同し、タバコ規制枠組み条約(FCTC: Framework Convention on Tobacco Control) の骨組みを作成し、履行の実現に向け活動を行いました。 タバコ規制枠組み条約(FCTC)は、初の国際的な公衆衛生条約で2005年2月に発効となりました。 ACSは、この重要な条約の批准と遵守を求めて、世界中の運動組織や政府と引き続き活動を進めていきます。 

2001年には、ACSはアメリカ対がん協会大学を設立しました。 アメリカ対がん協会大学は、世界中で持続可能ながん征圧活動を実現するための、総合的な研修と奨学資金のプログラムです。 これまでにアメリカ対がん協会大学の講座は、80ヵ国以上、200人以上の学者の研修を行い、それぞれの国でのがん征圧プランや、がんと戦うための助成基金を提供してきました。 

それに加えてACSはアメリカを含む世界中の19ヵ国で、ACSを象徴するイベントであるリレー・フォー・ライフを立ち上げました。 リレー・フォー・ライフは、世界最大のボランティアによる募金イベントで、その存在は地球上の個々の大陸へと拡がり、活性化しつつあります。もっとも最近では、このプログラムはサノフィ・アベンティス・グローバル・オンコロジーからの助成金により、欧州の11ヵ国に拡げられました。

ACSは、がん関係機関、ボランティア、世界中の専門家と協力して、アメリカや世界中でがんに侵された全ての方々の命を救い、またQOLの改善の努力を続けていくつもりです。


ラテンアメリカの学者がアメリカ対がん協会大学(ACSU)で
研修を受ける
ACSにとって目玉となる国際プログラムは、2001年にニューヨーク市で始まったアメリカ対がん協会大学(ACSU)です。 このユニークなプログラムには60ヵ国以上からの参加があり、参加者はがんと戦う上で鍵となるそれぞれの分野ごとに個別に用意された授業を受けました。 その分野とは、支援、共同作業、資金集め、組織の管理、メディアとの関係(広報)、ニーズアセスメントとアクションプランニング、患者さんへのサービス、タバココントロール、ボランティア活動です。クラスの授業は、個々のグループに関連したケーススタディーを用いながら、がん征圧専門家により行われます。 学生達は、生徒同士の対話式エクササイズに参加することにより講師からのみならず、生徒間でも学び合うことができます。集中研修講座の終わりには、学者達はコミュニティープログラムプランを作り上げ、それぞれの団体での永続的ながん征圧プログラム実行のための礎となる助成基金を受け取ります。 多くの参加者は、奨学プログラムの初年度には、講師となるACSの専門家とペアを組みます。

2005年1月には、テキサス州オースティンで1週間にわたるトレーニングセッションが開催され、成功をおさめたこのイベントには、アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、メキシコ、ニカラグア、ペルーのラテンアメリカ6ヵ国の学者が参加しました。 2005年6月にはこれらの学者達に、パラグアイ、ジャマイカ、バハマ諸島、ホンジュラス、ドミニカ共和国、ベネズエラからの学者達が加わり、ブラジル、サンパウロでフォローアップトレーニングが開催されました。



国際的リレー・フォー・ライフの
ベスト・プラクティス
(資料1)

リーダーシップの開発
最も成功しているイベントの多くでは、コミュニティーの人々に広い繋がりのある活動をしている方、例えば地方政治、教育委員会、商工会議所、経済界等に携わる方々に、共同議長になってもらっています。 

サバイバーの発掘
成功しているサバイバーの議長は、たいてい、がんと密接な関係を持っています。多くの場合サバイバーや介護者(ケア・ギバー)がこの任につきます。

チームの整備
成功を確実にするためには、がん関連団体のスタッフパートナーやボランティアの共同議長は、チームの募集を最優先とすべきです。 チーム募集担当の議長は、チームキャプテンを探し出すための戦略を開発し、チームへの数的目標、例えば募金の目標額などを設定します。

募金の準備
募金の成果をあげるチームの多くには、リレー・フォー・ライフに対する情熱、イベントを楽しいものにしようとする意欲、また他のチームとの競争意欲が見られます。

イベントの準備
リレー・フォー・ライフでは早い段階で、また頻繁にサバイバーへの称賛をイベントに取り入れましょう。サバイバーの活動は、すべての参加者に活気を与え、イベントに明るい空気を吹き込みます。



19カ国の命と歩む、命のリレー、リレー・フォー・ライフ
9カ国の命と歩む、命のリレー、リレー・フォー・ライフ
リレー・フォー・ライフはアメリカで20周年を迎えるとともに、19ヵ国でのリレー運動の発展を祝います。 今日では、リレー・フォー・ライフは、がんに対する意識の向上と希望を世界中の地域にもたらし、そして必要不可欠な活動資金を提供しています。

それぞれの開催地はその土地の文化や習慣を取り入れながらイベントを実施していますが、サバイバーに焦点を当てていることや地域の団結意識は世界共通です。 リレー・フォー・ライフは、がんの予防と教育に取り組む団体やサバイバーのために実施されます。参加する団体は、研修のためにアメリカに渡り、実地研修のためイベントに参加します。

2005年3月には、ドイツ、ベルギー、英国、デンマーク、ルクセンブルグ、香港からの代表者たちがフロリダ州マイアミに集まり、リレー・フォー・ライフのイベント立ち上げと運営に向け、ガイドライン(ルール)やベスト・プラクティス(成功例)についての徹底した研修を受けました。 

受講者は、がんのサバイバーに焦点を当てることや、亡くなった愛する人々をキャンドルライトセレモニーで偲び、トラックを歩くことがこのイベントにおいて重要な意味を持つことを学びました。彼らはまた、リレー・フォー・ライフの企画初期段階から、委員会準備期間、キックオフやイベントミーティングを通してボランティアが果たす重要な役割についても学びました。講座で学ぶ最も重要なことの1つは、リレー・フォー・ライフはがんという病と、その病を背負う人々に敬意を表するイベントであると同時に楽しめるイベントであること、そして地域の人々がより多く参加することによりこのイベントが成功し、一般の人々のがんに対する意識の向上をもたらす、ということです。

ベルギーでのリレー・フォー・ライフ立ち上げイベントを計画しているInge Libbrechtさんは、実地研修やローカルスタッフ、ボランティアの人たちとのQ&Aセッションが不可欠だと感じました。

“実際にイベントを見ることで様々なことが分かりました。” と彼女は言いました。 彼女は、サバイバーのアクティビティに特に注目し、ベルギーで予定されているRelay への参加と支援を呼びかけました。

リレーを通じて集められた資金は、リレー・フォー・ライフを実施している国々でのプログラム、サービス、がん征圧活動に充てられます。 


ユビキチン:素晴らしいことに、それは至る所に存在しています
数十年にわたって、科学者達は、植物や動物の細胞中に作用する相手が分からない“孤児”のタンパク質があることは知っていました。 大量に存在するこのタンパク質は無秩序に動き回り、研究者達はなんの役にも立たない、あるいは興味を引くような機能はないものと考えていました。 

しかしながら、1970年代の終わり、3人の科学者が、非難を浴びながらも、このかわいそうに忘れられていたタンパク質を“ユビキチン”と名づけ、その研究に着手しました。 彼らは、ユビキチンがどのように、そしてどのような物質と共に生存し続けてきたのかを明らかにしたかったのです。 彼らが紐解いたミステリーは、科学と健康に世界的な意味を持つ事になりました。

彼らは、ユビキチンは、細胞内で重要かつ完全に制御されたタンパク調整を行っていることを発見しました。 1980年に発行されたレポートでは、ユビキチンは損傷を引き起こすタンパクを見つけ、それらを噛み砕き、コーンのような円錐形の形をしたごみ処理機に吐き出すと、科学者達は説明しました。 ユビキチンは悪いタンパクを見つけると、それに“死のラベル”を貼り付けて、シュレッダーにかけるために細胞内の(プロテアソーム)コーンに引っぱって行きます。 それまでは、科学者達は、タンパク生成だけに注目し、分解には注目していませんでした。 この地を揺るがすような研究は、科学者達に、タンパク調整の失敗ががんを含む多くの病気を引き起こすしくみを理解するための、最初のおぼろげなひらめきを与えました。

ユビキチンについて地を揺るがすようなレポートを発表した科学者達、Aaron Ciechanover博士, Irwin Rose,博士,それにAvram Hershko博士は、この興奮を呼ぶ新しい研究分野での研究を続けました。 彼らの努力は、2004年にノーベル化学賞受賞という形で報われました。

1988年に、Dr. Aaron Ciechanoverは、ユビキチンについてのさらなる研究継続のために、ASC/International Union Against Cancer (UICC)( 国際対ガン連合)から研究奨励助成金を受け取りました。 この助成金のもとで行われた研究は、特に、がんの原因となる腫瘍性タンパクの分解や、p53のような腫瘍増殖調節因子に焦点が絞られました。 これらの発見やこの研究を基礎にして行われたその後の研究は、科学者達がユビキチンの機能を阻害する薬剤を開発することを可能にしました。 最近、ベルケード(Velcade)が、ユビキチンの機能をプロテアソームで阻害する薬剤として、ある種の血液がんの治療のためにFDAにより承認されました。 別の方法による“ユビキチン化”の阻害を、頚部や結腸直腸がんとの戦いにも応用するため、研究が続けられています。 

Dr. Ciechanoverは、イスラエルのハイファにあるTechnion-Israel Institute of Technologyで教鞭をとりながら、研究の継続と成果をひろめています。 彼は、ユビキチン化の研究と可能性に情熱を持っており、より多くの生命を救う薬剤の開発に繋がるだろうと希望を抱いています。

57歳で、Dr. Ciechanoverは、科学者のグループとしては彼自身比較的若いと考えており、生命を救うこの分野での一層の研究や共同作業を熱心に進めています。 “私は、引退は考えていません。”


世界的なガン征圧リーダーが、すぐれたプログラムで認められる
国際がん征圧プログラムでの特に優れた突出したリーダーはその業績を認められ、その地域に根ざしたプログラムのための更なるトレーニングと助成金を受けました。

2005年6月8日に、数人の優れたがん征圧リーダーが、ジョージア州アトランタのACS米国本部で表彰を受けました。 受賞者には、ボリビアがん財団のDr. Marcelo NavajasとDr. Willy Mollenido、アルゼンチン反タバコ運動のDr. Mirta Molinari、インドのSaktipada Das 記念財団のMr. Samiran Dasが含まれました。 また、ACSの南大西洋支部は、ボリビアがん財団との共同作業に対して表彰を受けました。受賞者たちは、連携と目標を絞ったプログラムと適切な資金供与があれば、地方でも地域でも国家レベルでも、素晴らしい結果を達成することができると語りました。
ACS米国本部への訪問期間中、受賞者達は、それぞれのがん征圧活動の成果に関する情報交換を行い、またそれぞれの地域に根ざしたがん征圧プログラムとタバココントロールプログラムを継続するための助成金を受け取りました。 

ボリビアがん財団のDr. Marcelo NavajasとDr. Willy Mollenidoは、ボリビアでの乳がんと頚部がんに関する活動での功績に対して表彰を受けました。ACS南部大西洋支部との連携を通じて、彼らは地域でのがん征圧に当たっての、文化的な知識や最善の手法について意見交換をしました。 このプログラムの結果、健康管理専門家、地域の組織、そして一般の人々の間で、乳がんや頚部がんの予防や早期診断に関する意識が向上されました。 ボリビアの地域社会から良い反応を得られたことにより、このプログラムは2年目へと突入することとなりました。

アルゼンチン反タバコ運動のDr. Mirta Molinariは、アルゼンチンでのタバコに対する風潮の変化において彼女が及ぼした影響に対し、表彰を受けました。 タバココントロール助成基金を基に、Dr. Molinariは、法律面と経済面の調査を行い、喫煙が及ぼす人的及び経済的損失についてのエビデンスを揃えました。 この活動の結果は、アルゼンチン政府と社会の様々な分野に対して、広告の制限、活動への支援や立法による、タバココントロールの強化を訴える上で欠かせないものでした。 Dr. Molinariはまた、初の国際的な公衆衛生条約であるタバコ規制枠組み条約(FCTC: Framework Convention on Tobacco Control)を支持し、タバココンとロールに関する資料を作成して政府関係者や関連団体に配布しました。 

Saktipada Das記念財団のMr. Samrin Dasは、2003年にリフォルニア州オークランドで開かれたアメリカ対がん協会大学(ACSU)の講座の卒業生です。 Dr. Dasは、彼の研修と助成基金を基に、カルカッタの下層階級の女性達を対象に活動しました。彼はソーシャルワーカーに研修を施し、乳がんと頚部がん検査の対象年齢の女性がいる地域の家庭を、一軒一軒回らせました。コンタクトがとれた6,732人の女性のうち、75%はカウンセリングや早期検診のために診療所に行くことに同意しました。 人々の命を救うこのプログラムの指揮と医師によるサービスは、この地域の代表的ながんセンターにより提供されました。


地球規模でのタバコ依存症との戦い:ケーススタディーとしてのインドの場合
WHOによれば、タバコは世界で二番目に多い死亡原因で、現在では世界中で成人10人に1人の死亡に関係しています。 今日タバコを吸っている人々の約半数にあたる6億5千万人は最終的にはタバコが原因で亡くなることになります。

タバコによる地球規模の健康被害を更に悪化させている要因には、他の健康被害には見られない、多国籍企業の存在があり、彼らは何十億ドルもの資金をつぎ込み、死を招きうるタバコ製品の販売を世界で最も立場の弱い国々で推し進めているのです。

1999年には、ACSは、タバコが世界中で及ぼしている害が急激に増加していることを受け、国際タバコプログラムを見直す必要があると認識しました。 

タバコの市場介入に関する数十年に渡る調査によると、最も効果的なタバココントロールの方法は、国家、地域、地方政府により実施される総合的ながん征圧プログラムから始まることが分かっています。 タバココントロールの必要性について、政府やヘルスケアリーダーを教育し、科学に裏付けられた立法や、それを進める政策を支持する事が、長期的な成功への最善のメカニズムです。 

この知識を念頭に置いた時、ACSの新たなタバココントロールへのアプローチを計画する上で指針となる1つの原則が生まれました。 それは、最も有望な国のリーダーを発掘し、その国が、長期に渡るタバココントロールの進歩を達成して地域の模範国となるようリーダーの能力開発に投資するというものです。

過去5年間、この戦略は世界中の幾つかの国や地域で成功を収めました。 各地でタバココントロールに関するワークショップを実施する代わりに、重点は、政治的な意識を高め、科学に裏付けられたタバココントロール政策が、いかに市民の健康を改善し、経済的な生産性を高めるかに移されました。 このアプローチの妥当性と成功を示す国として上げられるのがインドです。 おそらく世界中で最も強力で、最も総合的な、国によるタバココントロール法をインドは誇りとしています。

インドでのACSのプログラムはがん征圧と健康管理専門家のリーダーをサポートし、またタバココントロールに関する支援やプログラム開発において政府やNGOを支援するものです。 次のものが、例に挙げられます:
○喫煙の害に関して記された画期的なレポートである、アメリカのSurgeon Generalのレポートのインド版を開発するため、Dr. Prakash Guptaと、インドの科学者達と、アメリカのCenters for Disease Control (CDC:疾病コントロールセンター)の間のパートナーシップ進展の橋渡しをしました。

○2000年には、キーとなるインドのタバココントロールの支援者たちに、Chicago World Conference on Tobacco OR Healthに参加するための奨学金を提供しました。 

○キーとなるインドのがんとタバココントロール運動者達に、アメリカ対がん協会大学(ACSU)受講のための研修と資金提供を行いました。 2005年12月には、ACSUの研修プログラムが、初めてインドで行われる予定で、タバココントロールに関する特別コースを含め、がん征圧に関わる全ての分野での支援を予定しています。 

○ACSU卒業生であるDr. Rakesh Guptaに研修と資金供与を行い、Rajasthanがん財団設立を援助しました。 Dr. Guptaは、彼の州でのタバココントロール実現のために、タバココントロール法の実施を地方政府に陳情するなど、多方面への働きかけを行いました。

○2002年2月には、インドのムンバイで開かれたタバココントロール支援研修ワークショップに資金援助をしました。 このワークショップは、インドのタバココントロール運動のリーダー達の連合体−Advocacy Forum for Tobacco Control (AFTC)−の結成へと繋がりました。 このワークショップとそれに続くフォローアップワークショップは、2003年5月に、インドでタバココントロールの国家法が通過した際、法案の通過を後押しする非常に重要な支援的役割を果たしました。

○メディアの支援活動を行い”Tobacco Death Clock(死の時計)” を導入しました。 これは国会が関連法案の提出を受けた日から、この法案に着手するまでの毎日、その日のタバコが関連する死亡者の数を示しました。 

○人々の意識向上と支援のキャンペーンに繋がったワークショップへの資金提供を通じて、新しいタバココントロール法の施行を手助けしました。 ACSはAFTCのキーとなる4グループに対して支援を行い、彼らの戦略計画の実現を図りました。

この戦略と協力的アプローチにより、ACSとそのパートナー達は2000年以来タバココントロールにおいて著しい進歩を遂げてきました。 喫煙が原因となる多くの早すぎる死や予防可能な病気は確実に防がれてきました。 インドの英雄的存在と言える支援者やリーダー達は、生命を救い市民を守るために思い切った改革を起こした、その確信に満ちた行動と勇気を賞賛されるべきです。 彼らはタバコの恐ろしい災難と戦っている国々に、見本となる効果的なモデルを作り上げたのです。