大型魚のについて 

 

 

  

1.はじめに

 帯魚専門ショップやホームセンターの観賞魚コーナーに行くと数多くの餌が置いてあり、初めて熱帯魚を飼う人にっとってはどの餌を与えればいいのか困ってしまうと思う。飼おうとしている魚によって餌が違うのは当然だが、同じ種類の魚でもどのように育てたいかによって与える餌も違ってくる。特に大型魚の場合、生餌、冷凍・乾燥餌、人工餌などその種類は非常に多く、また魚の成長によっても餌を変えていかなくてはいけないため、悩んでしまう人も多い。そこで、ここでは大型魚の餌について自分の経験も踏まえながら分かる範囲で紹介していこうと思う。

  

 

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2.餌の種類

 型魚の餌を大きく分けると、活餌冷凍・乾燥餌人工餌の3タイプに分けることができる。3タイプそれぞれに長所と短所があるため餌を選ぶ時には、飼育者の条件、例えば金銭的なことや活餌をストック出来るかどうかなどを考えていかなくてはいけない。

  まず、活餌とは生きている魚類や昆虫類のことで、専門ショップやホームセンターに行けば必ず置いてあるので入手はそんなに難しくないと思う。魚類には最もポピュラーな餌である小赤(餌用金魚)やメダカ、ザリガニなどのエビ類、カエル、ドジョウ、川魚などがあり、昆虫類にはコオロギやミルワームなどがある。

  次に、冷凍・乾燥餌とは生きた魚や昆虫を凍らせたり乾燥させたりして保存できるようにしたもので、エビを乾燥させたクリルなどが有名である。また、大きなショップに行けば冷凍のワカサギや稚アユ、ムカデ、ピンクマウスなども手に入れることが出来る。

  最後に、人工餌というのは魚肉など数種類の材料を加工して作られた餌であり、各メーカーから数多く発売されている。浮上性のものや沈下性のものがあり、魚の種類によって専用の餌が用意されている。

 

 

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3.餌の特徴

 

  3.1 活餌の特徴

 育魚の喰いつきは3タイプの中では最もよく、なかには活餌しか食べない魚もいるほど。またどれも栄養価が高く、魚を大きく育てるためには欠かせない餌である。しかし、生きた餌のためストックするのに苦労がかかるところが欠点と言える。

 

表3.1.1 魚類系

 餌金

小   赤

  どこのショップでも売られている餌の定番で、大きさによって小赤、別下などに分けられている。どの魚もよく食べるが、ストックする場合は別水槽を用意しなくてはいけないのでちょっと大変。ビタミンB1を破壊する”サイアミナーゼ”という酵素が含まれているらしいが、他の餌と併用していれば問題ないと思う。病気の餌金には気を付けなくてはいけないので信頼のおけるショップで買うのがいい。

 

長 所

 手に入れ易い  よく食べる

短 所

 病気を持っていることがある  簡単にスットク出来ない

値 段

 1匹20円ぐらい

 

 メダカ

  まだ小さくて小赤を食べられない場合はメダカをあげる。大型魚の場合、幼魚のうちの1,2ヶ月はメダカでいいが小赤を食べられるようになったらすぐに切り替えたほうがコスト的にはいい。メダカも食べられないくらい小さい時は、餌用のアカヒレも売られている。

 

長 所

 幼魚でも食べられる

短 所

 小赤に比べて割高

値 段

 1匹15〜20円ぐらい

 

 川魚

  (タナゴ・

モツゴなど)

タナゴ

モツゴ

  日本の池や川などに棲む淡水魚も餌として売られている。天然ものなので活きはいいと思うが、ヘドロを食べていないか心配。 雑魚として安く売っている時もあり、小赤の代わりにたまにあげている。入荷があれば購入するようにしている。

 

値 段

 1匹20〜60円ぐらい。種類による。

 

 

 

 

 ドジョウ

  栄養満点で大きく育てるにはいいようである。小赤ぐらいの値段で売っているショップもあるので、探してみてもいいと思う。底砂がある水槽の場合、潜ってしまってしばらく生き残っていることがある。また、あまり大きなものをあげると、ガーなどは喉に詰まらせて死んでしまう事があるみたいなので注意したい

 

長 所

 栄養価が高い

短 所

 魚種によっては食べ辛そう (ガーパイク など)

 簡単にストック出来ない

値 段

 1匹20〜50円ぐらい

 

 ウキガエル 

 

  いつも浮いているカエルで、専門ショップで売られている。栄養があるため魚が大きく育つみたい。気分転換であげてみるのもいいのでは。

 

 

 

 

 

 

表3.1.2 甲殻類系

 スジエビ

  23cmぐらいの小さなエビで幼魚のころたまにあげていたが、水温差に弱いみたいで水槽に入れるとすぐに死んでしまうことがある。普段は透明だが、餌を食べると透き通って見えるので分かりやすい。

 

長 所

 色揚げ効果がある

短 所

 死にやすい

値 段

 1匹20円ぐらい

 

 ザリガニ

  56cmのザリガニがよく売られている。アロワナの大好物で喜んで食べるが、エンドリは見向きもしない。ポリプテルスの仲間はエビなどの甲殻類はあまり好きではないみたい。多少値段が高いためしょっちゅうあげることは出来ないが、たまにあたえてみると喜ぶかも。飼育魚がそんなに大きくない場合はお店の人に言って小さいのを選んでもらうのがいい。

 

長 所

 色揚げ効果がある。 カルシウムが豊富。

短 所

 時期によって無い時がある。

値 段

 1匹50円ぐらい

 

 

 

 

   

表3.1.3 昆虫系

 コオロギ

フタホシコオロギ

 

ヨーロッパイエコオロギ

  熱帯魚専門店であればだいたい手に入る。色が黒いフタホシコオロギと肌色で少し小さいヨーロッパイエコオロギが一般的で、栄養価が高く大型魚の飼育にはかかせない。どの魚もよく食べるがストックがワームと比べると難しく、共食いしてしまうので注意が必要。大型魚になるとたくさんあげなくてはいけないので逆にコストがかかる。フタホシコオロギのほうがイエコオロギよりも殻が硬いので、食べかすが多い。

 

長 所

 よく食べる。手に入れやすい。 値段が安い。

短 所

 長いことストック出来ない。 鳴き声がうるさい。

値 段

 1匹7、8円ぐらい

 

 ミルワーム

ジャイアントミルワーム

  コオロギ同様、どこの熱帯魚ショップにも大抵おいてある。ゴミムシみたいなキマワリという昆虫の幼虫で、見た目はちょっと気持ち悪いが栄養は満点。熱帯魚用は体長5cmぐらいで、ジャイアントミルワームと呼ばれている。噛むと白いものが出てきて水を汚してしまうので、たまにあげる程度にしている。やり過ぎると魚が太ってしまう。

 

長 所

 ストックが容易。値段が安い。 栄養価が高い。

短 所

 食べかすで水が汚れる。 他人に気持ち悪がられる。

値 段

 1匹7、8円ぐらい

 

 ムカデ など

  自分の部屋にでてきたものを捕まえてアロワナにあげたことが数回あるが、喜んで食べていた。毒は大丈夫かなとちょっと心配だったけど何ともないみたいで、逆に自分が刺されないように注意しなくてはいけない。野生のアロワナは水面に落ちてきた昆虫を食べているということなので、昆虫類は好物なのかもしれない。生きたものはショップにはおいていないが、巨大冷凍ムカデはよく売っている。

 

 

 

 

  

  3.2 人工餌の特徴

 トックが最も容易なのが人工餌の特徴である。ほとんどのものが密閉容器に入っているため長いこと保存することができ非常に便利で扱いやすい。しかし、活餌に比べると喰いつきが悪く、活餌で育ってきた成魚はほとんど食べようとしない。幼魚のうちから餌付けしておけば食べてくれるのだが、大型魚の場合人工餌だけでは大きく育たないという話を聞いたことがあるので活餌をメインにしてたまに人工餌を与えるようにするのがいいと思う。

 

 ヒカリクレスト

”キャット”

”カーニバル”

 

  キョーリンから発売されている人工餌の定番。ポリプテルスやナマズなどの底棲タイプには沈下性のキャットがよく、ガーパイクやアロワナなどの上層タイプには浮上性のカーニバルを与えるといい。人工餌は生餌やクリルなどと比べると栄養のバランスは良いが喰いつきは余りよくなく、まったく食べようとしない魚も数多くいる。しかし、人工餌の餌付けに成功すればコスト的にはかなり助かるはず。我が家ではエンドリにたまにあげる程度。

 

長 所

 生餌に比べると安い  栄養バランスがいい  ストックが容易

短 所

 喰いつきがあまり良くない

値 段

 300g 1,000円くらい (パックの大きさはさまざま有る)

 

ショップオリジナル

小粒状の餌

 

  フラワーホーンを買った時にお店の人に薦められて購入した。ショップのオリジナルブレンドで、水の中でもなかなかばらけないらしい。しかし、1.5リットルのペットボトルはちょっと多すぎたかも。このタイプのフラワーホーン専用の餌であれば、だいたい色揚げ効果がある。

 

 

 

 

 

各種ハンバーグ

 

アロワナハンバーグ・エンドリハンバーグ など

  牛ハツやミミズなどをミンチ状にしていろんなものと混ぜて練ったもの。アロワナの場合色揚げ効果のあるものが多い。我が家でも以前アロワナに与えてみたが、口の中で噛んでいるうちにバラバラと外へ飛び出してしまいかなり水が汚れてしまった経験がある。それ以来アロワナには与えていないが、残りをエンドリにあげてみたら美味しそうに食べていた。

 

長 所

 保存が容易。栄養バランスがいい。

短 所

 ばらけて水が汚れる

値 段

 1枚 800円ぐらい

 

 

 

 

 

  

  3.3 冷凍・乾燥餌の特徴

 存が容易で、かつ喰いつきもそこそこいいのが冷凍・乾燥餌の特徴である。活餌ほどではないがよく食べてくれるし、冷凍スペースさえあれば保存も容易である。コンスタントに活餌をあげることが出来ない人には大変便利な餌となっている。

 

クリル

 

  小さなエビを乾燥させたもので熱帯魚の餌としてはたいへんポピュラーであり、いろんなメーカーから発売されている。安くて保存が容易であり、また色揚げ効果にも優れているため赤を出したい魚などによく使用されている。しかし、クリルの単食は避けたほうがよく、特にガーパイクなどにクリルばかりあたえていると、骨の成長に体がついてこれずに背骨が曲がってしまうことがある。

 

長 所

 ストックが容易。生餌と比べると安い。 色揚げ効果がある。

短 所

 栄養が偏っている。

値 段

 100g 800〜1,000円くらい

 

冷凍ワカサギ

冷凍稚アユ

 

  

  大きい専門ショップに行くと売っているが、卸売り店へ行けば格安で売られている。冷凍なので保存し易く、また水に入れればすぐに解凍出来るため非常に扱い易い。生餌と比べると多少食いは落ちるが、小赤をストック出来ない場合には便利である。 

 

牛ハツ

カット前の塊

  牛ハツとは牛の心臓のことで、脂肪分がほとんどないため水槽に入れても水が汚れることはない。栄養価が高く、特にエンドリなどのポリプにあたえると大きく育つ。食べかすもほとんど無いので非常にいい餌だが、ポリプやナマズ以外はあまり好んで食べてくれない。ショップに行けば小さいサイコロ状にカットされたものを売っているが、塊ごと買って自分でカットすればコスト削減になる。犬の餌としても売られている。

 

長 所

 水が汚れない。大きく育つ。

短 所

 塊で購入の場合カットが面倒。

値 段

 1kg 600円ぐらい (塊)

 

ピンクマウス

  まだ毛が生えていないハツカネズミのこども。へびなどの爬虫類の餌として有名だが、大型魚の餌としても売られている。ネズミをまるごと凍らせてあるのでかなり栄養価が高く、魚を大きく育てたい時にはあたえるといいらしいが、見た目が見た目だけにちょっと抵抗がある。ワームの時のように、すぐに慣れるとは思うのだけど・・・

 

  

 

 

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4.餌の与え方 

 型魚を大きく育てるためには、幼魚期の餌の量がかなり重要になってくる。ほとんどの大型魚は生後1年〜2年ぐらいで成魚の大きさまで成長するため、この時期に餌の量を少なくするとその後どれだけ餌を大量に与えてもあまり大きくはならない。ショップに長いこと居た魚があまり大きく成長しないのはそのためだろう。

  

  4.1 幼 魚 期

 きく育てたいのであれば餌は毎日与えるようにする。そのとき、餌は1種類だけではなく数種類をローテーションして与えるようにすれば栄養の偏よりもなくなり、成長もスムーズにいくはず。また、同じ量でも大きい餌よりも小さい餌のほうが消化にいいため、できるだけ小さいものにしたほうがいい。小赤を大量に入れて水槽の中に常に餌がある状態で飼育している大型マニアの人もいるみたいだが、やはりこの時期は餌を切らさないほうがいいのでこういった方法をとっているのだろう。注意点としては、水がかなり汚れるためマメな水換えを行うようにする。

  

  4.2 成魚になったら

 魚サイズになり、成長もある程度ゆっくりになってきたら餌は2〜3日に1回でいいと思う。そして成長が止まってきたら1週間に1回でもいい。というのも、大型になってくると水をかなり汚すためで、水質の悪化を防ぐためにもこのほうがいいだろう。