Christmas Present
   from Bunta









今日はクリスマス・イブ


恋人達は甘いケーキを食べて愛を囁く日。


私の隣には自慢のカッコイイ彼氏。


目の前には山の様に積まれたケーキの山。






 
「・・・・・ねぇブン太?」

「なに?」

「今日はクリスマスイブだよね?」

「だからこうしてデートしてケーキ食ってんだろぃ。」






ブン太は目の前のお皿のケーキから目を離す様子も無く答えた。

私は いつもよりも混雑している店内を見回してからため息をひとつ。
ため息に気付いたブン太は やっとケーキから目を上げて私の顔を見た。





「・・・なんか不満でもあんのかよ?」

「だって、これっていつもと変わんなくない?」

「変わるだろぃ?ケーキの種類が全然違うっつーの!!」

「はぁ・・・」

「美味くねぇのかよ?」

「オイシイデス。」

「何か怒ってんの・・・?」






 
感情を込めずに言った言葉にブン太はちょっと困った様に頭を掻いて言った。


その顔が可愛いくて 思わず微笑んじゃう。



 
惚れた弱みってやつかな。



ブン太は私の笑顔を見た途端に大きく息を吐いて






「ふ〜!!びびらすなって。なぁ、これ食ってみな?超うめぇぜ!!」





そう言うと目の前のミルフィーユをフォークに刺して私に差し出した。


え〜っと、これって・・・

少し戸惑ってると ブン太がムキになってテーブルに前のめりになりながら






「あーん。」

「いや、でも・・・///。」






横目で周りを見渡す。

うちの学校の男子テニス部は強豪で有名だから祝日でも当然部活はある

もちろんイブなんて関係なし。

だから私は いつもの様にブン太の練習が終わるのを待って 
いつも一緒に寄ってる学校の近くのケーキバイキングの店に寄った、のはいいんだけど・・・
その店にはさっきまでコート横で黄色い声援をしていた女の子達で溢れていて。


もちろんブン太目当ての子も居るワケで・・・






 
「ほら、さっさとしろぃ!!」

「でも、みんな見てるよ?」

「見られたらマズイ事でもあんのかよ?」

「そりゃマズイでしょ?」

「なにが?」

「だってブン太のファンの子達も居るんだよ?」

「だから?」

「だからブン太のファンが減っちゃったら・・・」

「俺は だけいればいいぜぃ?」

「・・・・・・・・・ブン太。///」

「ほら、食えって。」

「う、うん///。」








思い切ってブン太のフォークからミルフィーユを1口で食べる。

目の前の人気者でモテモテの私の彼氏は得意げに笑いながら





「な?うめぇだろぃ!!」

「うん。」





女心がワカンナイかと思えばこんな嬉しいセリフをさらっと言ってくれちゃうし。
ほんとに、カッコイイんだから///。



 


「何か急に機嫌良くねぇ?お前。」

「そうかな?(にこにこ)」

「へんなヤツ(笑)」






店を出て歩き出したブン太は私を見て笑ってる。
しばらく歩いて いつも別れる角まで来ると いつもの様に私はブン太に手を振って







「じゃあ、また明日ね。」

「あ〜、ちょっと家に寄ってかねぇ?」

「え?ブン太の?」

「おぅ。」

「いいけど・・・なんで?」

「いらねぇの?プレゼント」

「くれるの?!」

「おいおい、そんな驚く事無いだろぃ」

「だって、私が言ったのって・・・・」

「ま、いいからいいから。」







そう言って どんどん歩いてくブン太の後を小走りになりながら追いかける。
追いかけながら






「ねぇ、ブン太?ムリしなくていいんだよ?あれは冗談で・・・」

「ここで目つぶってろぃ。」

「え?ここでって・・?」

「いいから目つぶれって!!」

「うん。」






ブン太は自分の家の前に立ち止まると言った。
私はブン太が立ち止まった所で目を閉じる



しばらくすると頭に頬に冷たい感触・・・・


思わず目を開けてみると



氷・・・?
氷のかけらがキラキラ光りながら降ってる・・・?



え?まさか霰なの? こんなに暖かいのにどうして???
不思議に思って上を見上げてみると





「ええ?!ちっちゃいブン太???しかも2人?????」





2階のベランダから小さいブン太が2人カキ氷器らしき物で一生懸命氷を降らしてくれてる。






「そんなワケないだろぃ!!弟だってーの。」

「お、弟さん?2人とも?」

「おぅ。」

「か・・・・」

「カ?」

「可愛い〜〜vvvウソ〜〜!!ブン太そっくり〜〜!!」
「あいつらが に会わせろって煩くってさ。」







ブン太はそうぶっきらぼうに言うと弟達に






「おい、もういいぜぃ!!ごくろーさん。」



そして私の方に振り向いて





が雪降らせて欲しいって言うの聞いてさ、あいつら昨日から一生懸命考えてたんだぜ?」

「そうなの?・・・ふふ、でも雪って言うよりも氷だよね?」

「まぁ、愛があればいーんじゃね?」








自信たっぷりに笑う自慢の彼氏はあいも変わらず世界一カッコよかった。










「兄ちゃん、いつも の話ばっかなんだぜ?」

「え?そうなの・・・?」
「うん。でさ、ホントはケーキよりも の方が好きなんだって。」




そう言って2人の天使は私にウィンクしてくれた。
こんな幸せな夜に隣にいるのが あなたでよかった。




                  ☆ハッピーメリークリスマス☆







                             END



年の離れてる小っこい弟2人・・・ブン太そっくりだったら最高だよね!!



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