〜ぼらの話〜


「ボラ」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持っていますか?

外道、良くてカラスミといったイメージを持つ方が、かなりいるのではないでしょうか。
私自身も、ボラを狙って釣る事はほとんどありません。ですからここでは、仕掛けや釣り方については触れません。

しかし、どうしても多くの釣り人達の、ボラと言う魚の扱いに納得が出来ず、ここに少し書かせてもらいます。

堤防釣り好む多くの方が経験があると思いますが、ボラはサビキ釣りやウキ釣り、 時にはスズキ狙いでのルアーにさえ掛かってきます。 ですから初めて釣った大物が、ボラだったという方も多いのではないでしょうか。

黒鯛よりも強いその引きに「いったい何がかかったんだろう?」と、ドキドキした憶えがあるはずです。時には50cmを超えるその巨体を眼下に見て、嬉しく思った事もあると思います。少なくともわたしはそうでした。ところが釣り上げてみると、その魚はまるで鯉のような顔している。

そして竿のしなりを見て集まってきた釣り人達は、その魚を見るなり「なんだボラじゃん」と言い捨て去っていく。中にはまるで釣った事が、恥ずかしい事かのような言い方をする人までいます。

何も知らない人が、そんな事をいわれたらどう思うでしょう?

当然、釣れて嬉しかった気持ちもどこかへいってしまいます。あげくの果てに魚のにおいは異常に生臭いから、クーラーボックスも臭くなるとなればどうしてもイメージが悪くなります。そうなると持ち帰る人も少なくなり、釣れると何故か「なんだボラか」と言い放つ様になるのです。

別に持ち帰るか帰らないかは、その人の自由ですから構わないのですが、中には釣れたボラを持ち帰る訳でもなく、堤防の上に放置しそのまま捨てていく愚かな人までいます。

持ち帰るつもりが無いのであれば、せめて海に放してやるべきではないでしょうか。釣れて上がってくるまでは、あれほどの強い引きで楽しませてくれたのですから、それなりの敬意は示すべきです。

ダンゴ釣りなどの場合は特に思うのですが、ボラがダンゴを割ってでる濁りのおかげで黒鯛が集まってくるのだから、ボラがいなければ黒鯛だって釣れないんです!!

と、そんな思いでいるわたしですから、ついそういう人を見ると「このボラどうするんですか?」と聞いてしまいす。

「こんな魚」などと言う人だと貰ってくる様にしています。(時期にもよります)すると、「そんな臭いの食べるの?」とか聞かれるんですが、刺身で食べるととても美味しいですよと言うと、始めて知った様な感じの人がとても多いんですよ。

(釣れた場所にもよります。湾内等のボラは止めてリリースしたほうが良いでしょう)

ですから食べた事もないのに、ボラの臭いや無知な人の声だけで判断してそんな事をしてるんですね。(わたしが持ちかえらない時は、そっと捨てられたそばにいって蹴るふりをして海に帰してます)

ボラの食べ方なんですが、やっぱり「刺身」が最高に美味いですね。臭いのは皮の部分だけですから、皮を剥いで三枚におろします。後は普通の刺身の様に切りわけ、きれいに盛り付けワサビ醤油でいただくだけです。

珍味なのが、ボラの腹の中にある鳥の砂肝に似た部分があるのですが、それを串にさして焼き鳥のように塩を振って食べるとこれがまた美味い!!(釣った人でなければ食べられません)

その他、チーズ焼等の食べ方も美味しいですよ! 「釣った魚を食べよう」のコーナーへGO!

是非一度、ご賞味下さい。ここではボラについてだけ触れましたが、他の外道と呼ばれる魚たちも同じことです。例えばヒイラギもヌメリを取ってから三枚におろし、皮を剥いでそのまま醤油で食べたり、ベラなども地方によってはその味の良さから珍重されています。

外道だからと言って魚達を粗末に扱わないように、釣り師のみなさんにお願いしたいです。

 

実にマンガチックな顔ですねぇー!

 

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