| −日記帳(N0.132)2002年3月 3日− |
| 道北の旅(第一日) |
狂牛病、雪印、宗男さん・・・と昨今は何かと話題の多い北海道、旅行社の「純白の利尻冨士、遠くサハリンを望む宗谷岬、流氷騒ぐオホーツクの海」の宣伝文句に吊られて家族で道北の旅に出掛けたのがとんでもない誤算で、吹雪混じりの寒さに加え利尻冨士は山裾しか目えず、サハリンは雲の彼方で全く見えず、その上流氷にまで逃げられてこれまた見えず、結局体重を3キロも増やしただけのことでした。 とは言え、冬の北海道の厳しさを体験できたことで満足はしましたが、流氷が遠く離れて見えないことは現地まで行かなくてもインターネットで事前に判るのに現地まで無駄足を踏まされたことは大いに不満でした。 今回のコースは左図の赤い矢印線で示すように、3月3日中に名古屋から旭川まで空路、豊富温泉までバス移動して宿泊、翌4日はサロベツ原野から左に利尻冨士を見ながら稚内のノシャップ岬、サハリンを望む日本最北端の宗谷岬、白鳥群れるクッチャロ湖、流氷見物基地の紋別に移動して網走に宿泊、、翌々5日は石北峠越えで大雪山系に入り層雲峡から上川町の北の森ガーデンを経て旭川空港経由名古屋に帰ると言うバス移動900キロの強行日程でした。 |
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| 行程表:旭川→豊富→稚内→紋別→網走→層雲峡→旭川 |
北海道は14の支庁で行政区分されておりますが、別に道東、道西、道南、道北、道央と区分されますがその定義は明確ではなく、人によっては道東と道南を一緒にすることも有るようです。一般的には、道東(釧路、根室等)、道西(函館、長万部等)、道南(室蘭、苫小牧等)、道北(旭川、稚内等)、道央(札幌、小樽等)で、今回旅した道北は右図の緑の部分に相当します。ANAのエアバスA321機が銀世界の旭川空港に着くと大きな雪だるま(右写真)が迎えてくれました。 |
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| 北海道での道北エリア | 旭川空港玄関の雪だるま |
| 旭川から北へ80km程のところに天塩川が有ります。日本最北の大河で長さ256km(道内2位、全国4位)で明治初期までチョウザメが遡上していたことで有名な川です。 右写真のように鱗が蝶に似ていることがその名前の由来で、4本の口ひげで水底の動物等を漁り、吸い込むように摂餌しますが人に危害を加えないおとなしい魚で、シーラカンス時代の残存種でもあります。 その肉及び卵(キャビア)は美味で古代ローマ皇帝、英国エドワード2世、中国の皇帝に珍重されたことで知られております。 淡水魚特有の臭みやクセがなく、身の締まりがよく、マダイ、ヒラメ等によく似ていると言われ、刺し身が美味で、和・洋・中華のいずれの料理にも利用出来ることから日本各地で養殖されております。 |
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| チョウザメの頭部 | チョウザメの鱗 |
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やがてバスは旭川空港から320キロを走り抜いて夜の7時前に、日本最北の温泉・豊富富温に到着しました。
この地には石油・天然ガスが埋蔵されていることが調査の結果判明し、大正15年5月にボーリングを実施したところ天然ガスが噴出し、日本石油によって企業化され第2次大戦中には1.8kL/dayの良質な石油を採取したと言われております。 しかし、石油は徐々に採取量が減り、その後天然ガスとともに鉱泉水が噴出しましたのでその鉱泉水を天然ガスを燃やして沸かし、10軒程の温泉宿からなる「豊富温泉」として現在に至っております。 この豊富温泉は、古くから湯治場として栄え、油湯としても知られ、アトピーなどの皮膚病に効果があると言われております。 この宿には、この油湯に浸かってみましたが、お湯は薄くネズミ色に濁っており、湯面にはうっすらと油膜が浮かび、僅かに石油の匂いが漂ってあまり気持ちのいい湯とは思えませんでした。でも湯上がりに何となく皮膚がしっとりとしているように感じられたのは気のせいでしょうか。 宿のテレビは「宗男」一色で、日経平均が638円も急騰したことなどニュースにもなっていませんでした。 |
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