
江戸の牙1979〜1980 テレビ朝日、三船プロ
剣精四郎:天知茂/大熊伝十郎:若林豪
金丸半兵衛:坂上二郎/間兵助:藤村俊二/橘志乃:白都真理
中井純之進:京本政樹(1〜17)/磯貝三一郎:古田正志/矢造源之助:鹿野進太郎
朝比奈軍兵衛:三船敏郎(1、17、26)/ナレーター:黒沢良
第1話「炎上!赤馬を斬れ」(1979/10/2) 脚本:中村勝行/監督:池広一夫
- 「赤馬」と呼ばれる火事が続発し、材木の値は鰻昇り。放火で私腹を肥やしているのは木曽屋に勘定吟味役、そして八丁堀の与力も一枚噛んでいた。▼腐った幕閣中枢は「毒をもって征す」の例え。直参旗本五千石・大番頭の朝比奈軍兵衛は、祖父の代から主従関係にある本所方与力・剣精四郎にその荒療治を命じる。▼本所方が放火の証拠をつかんでいくうちにも、放火を実行し褒美の金で女を身請けした宇之吉や、買収にも応じない正義漢(モロボシダン)が消されていく・・・
- 初回でゲストは豪華ながら、話はオーソドックスで今イチ。しかし悪徳商人の内田朝雄らの密談の場へ踏み込み、有無を言わさず踏ん縛って爆殺するのは・・・かなり強烈。▼本所方の居候・・・のくせに、一番しっかり仕事している若林豪、登場シーンから濃い胸毛を出して、男臭さ全開です。▼オープニング及びラス立ち時に流れる、フラメンコ調の曲(手拍子で始まる)は異様に格好良く、これは一度聴くとクセになること請け合い。音楽は伊部晴美で、この人は「暁に斬る!」(これも三船プロ作品)でも名曲を残しました。
朝比奈雪(軍兵衛の娘):竹下景子/おひで(兵助馴染みの女郎):吉田日出子/木曽屋勘左衛門(材木問屋):内田朝雄/堀田監物(勘定吟味役):岸田森/榊真八郎:森次晃嗣/お涼(女郎):池波志乃/榊綾(真八郎の妹):市毛良枝/神崎(八丁堀与力):勝部演之/粂蔵(木曽屋の人足):梅津栄/宇之吉(木曽屋奉公人):南条竜也/森章二/岸本功/小寺大介/村上幹夫/大山豊/大峰順二/大木史朗/山田博行/八百屋:左とん平
第2話「戦慄!蛇目傘の女」(1979/10/9) 脚本:土橋成男/監督:松尾昭典
- 米の買占めで私腹を肥やす悪徳商人と勘定奉行。その一味の陥れられ、無実の罪で腹を切った青山の情けを受けた女・お蔦が復讐の鬼となる。▼佐野屋、奈良屋と一味の悪徳商人がお蔦の手にかかっていく間にも、淡路屋、武蔵屋と一味の毒牙にかかっていく。そしてついに、一味へ心変わりしたかに見えた青山の元右腕が悪事の証拠を掴む・・・
- 蛇目傘の女よりなによりも「戦慄」するのは、天知茂・宮口二郎の師弟共演。しかしこの師弟が激突する事はなく、ゾル大佐は若林豪に斬られてしまいます・・・残念。▼ラストシーン、若林豪が「酒があるのにナゼ飯なんか食うのかな」の名台詞を残します。
おひで:吉田日出子/お蔦:永島映子/笹岡平馬(青山の右腕だった/現・蔵奉行):有川博/佐伯修理亮(勘定奉行):垂水悟郎/近江屋五郎蔵(米問屋):川合伸旺/奈良屋治兵衛(同左):伊達三郎/鬼塚(近江屋の雇われ浪人):宮口二郎/武蔵屋徳兵衛(米問屋):伊沢一郎/日向屋源右衛門(同左):幸田宗丸/銀次(近江屋の手下):中平哲仟/佐野屋吉兵衛(米問屋):弘松三郎/小松:岩城力也/桑原:山田きよし/おとき(料亭・玉本の女将):松浪志保/藤田康之/郷内栄喜/佐藤五郎/矢沢裕紀/青山主膳(三年前切腹した蔵奉行):小倉一郎(特別出演)
第3話「阿片!墓標なき男」(1979/10/16) 脚本:中村勝行/監督:松尾昭典
- 江戸に流れる阿片。二年前、阿片を追って二人の部下を失い、南町をクビになった伝十郎は、今度の一件との繋がりを感じ、単身捜査に乗り出す。▼運び屋が殺され、阿片が本所方の手に。伝十郎はそれで一味を罠にかけようとするが、元同僚の原田が気づく。
- 一味にいる侍は、シルエットだけでもすぐに分かってしまいます。なにしろ藤巻潤は顔の形が特徴的ですから・・・▼癌にかかった妻の痛みを阿片でごまかすため一味に加わった原田、伝十郎に「斬ってくれ」と頼む・・・けど、伝さん竹光しか持ってないんですよね。そこで相手の脇差を使う訳か。
おひで:吉田日出子/原田隆之介(南町同心):藤巻潤/丸菱屋惣右衛門(両替商):稲葉義男/重蔵:近藤宏/半次(重蔵の手下):八名信夫/多七(運び屋):木村元/お新(多七の女):ひろみどり/与力・北川:保科三良/美緒(原田の妻):五十嵐五十鈴/親爺(やきとり屋):山田禅二/とき:若原初子/武田博志/柿木恵至/星野晃/甲斐武/吉良冬太/大島光幸/大竹義夫/荻原紀
第4話「逆転!八万両の行方」(1979/10/23) 脚本:中西隆三/監督:宮越澄
- 金座役人が眠りこけ、新造小判八万両が盗まれる。下戸の平八郎は必死で抵抗し、逃げて八万両を追う。これと本所方、火盗改めが三つ巴。▼本所方では半兵衛が、金座の食事に麻沸散(麻酔薬)が入っていたと突き止め、火盗改めの神崎は、盗みに加担した人足の生き残りを餌にして、事件に勘定奉行が絡んでいると知る・・・
- スガカンと田口計は出てきただけでクロと分かりますが、意外なのは・・・・▼高城丈二が異様に格好良く、欲を言えばもっと活躍してほしかったです。▼証拠集めのため乞食に化けた坂上二郎が「ジロー」なるノミと共演するのは見もの。
おひで:吉田日出子/千加(平八郎の妹):斉藤とも子/杉田平八郎(金座役人):三ツ木清隆/石津長門守(勘定奉行):菅貫太郎/五条庄右衛門(金座支配):田口計/岡村(八丁堀):岡部正純/柴山:大沢萬之价/源吉:中島元/仙吉:鈴木和夫/三池屋:日恵野晃/お玉(そば屋の娘):高野美緒/薬種屋:高杉哲平/ヤス:折尾哲郎/桜川梅八/原田千枝子/石崎洋光/古今亭志ん太/コモ八(乞食):人見明/神崎(火盗改め与力):高城丈二
第5話「悲壮 命買います」(1979/10/30) 脚本:中村勝行/監督:池広一夫
- 上州・松井田宿を牛耳る関守一家に反抗する宿場役人の仲間・おようは、江戸に出て強い侍探し。精四郎が話に乗る。▼しかし真吾は関守一家に捕まっており、おようは真吾を助けるため、精四郎を売るが、下っ端の蟹江敬三が返り討ち。死体は挑戦状代わりに使われる。
- 赤い手形で精四郎を誘う、眠狂四郎ふうの妖しい導入から、いつしか西部劇になっていくという不思議な作品。▼真吾を叩っ斬って大笑いの井上昭文は、まさに「鬼畜の大悪党」。五十人の関守一家と江戸から出張して来た四匹の「牙」が激突する野戦は、かなりの迫力。背中に「南無妙法蓮華経」の刺繍が入った「牙」の装束は渡世人仕様だったりします。しかし牙の皆さん、三度笠は取った方がチャンバラはし易いと思いますよ(槍をブン回す坂上二郎は特に)。
おひで:吉田日出子/およう(松井田宿名主の娘):光丘真理/関守の唐五郎(松井田宿の貸元):井上昭文/仙次(唐五郎の子分):蟹江敬三/精二郎(宿場の若者):住吉道博/多助(同左):うえだ峻/伊佐吉:菅野直行/政五郎:沖田駿一/玩具売り:沢井三郎/中西正/長谷川良文/藤原唯恭/古今亭志ん太/高木真吾(問屋場の支配役):原田大二郎
第6話「撃滅 爆破計画!」(1979/11/6) 脚本:大工原正泰/監督:長谷部安春
- 唐丸駕籠が襲われ、人殺しの花火職人が逃される。与力の坂田が悪党の一味と知った本所方は、坂田が元大目付と密談しているのをつきとめる。江戸で爆破事件を起こし、現在の大目付を失脚させ返り咲こうとする陰謀が進められていた・・・
- 仕官目的で悪事に加わっている浪人が黒部進に中田博久・・・ウルトラマンとキャプテンウルトラのツーショットは珍しいです。ハヤタ隊員こと黒部進、嗅ぎまわる見習い同心サブを捕まえ、痛めつけて「吐け!」と迫るのはいいけど・・・猿轡噛まされてちゃァ吐けるものも吐けませんよ。▼天知センセイ、白昼の縁日で「耳を貸してくれ」と睦五郎に近づき、いきなり脇差でぶっすり。さらに、ラストの殴り込み・・・いや斬り込みも白昼堂々!田中明夫が登城しようと開門したら、天知センセイの怖い顔がそこに。もう笑うしかないですよ、こりゃ。
おひで:吉田日出子/おみね(佐之吉の女):真木洋子/佐之吉(花火職人):寺田農/蛯名将監(元大目付):田中明夫/坂田弥之介(八丁堀与力):睦五郎/深井三五郎(浪人):黒部進/川村源之進(同左):中田博久/捨吉:片岡五郎/力松(唐丸駕籠の囚人):中平良夫/勘次(同左):高峰潤二/与作:和久井節緒/喜助:大貫幸雄/七造:藤田康之/大島光幸/尾田吉男/渡辺靖明/甲斐武
第7話「陰謀!地獄の盛り場」(1979/11/13) 脚本:櫻井康裕/監督:吉川一義
- 盛り場が次々と立ち退きを命じられる。その裏には寺社方と組んで盛り場跡地で儲けようと企む諸口屋。しかし最後に狙う聖天横町は、精四郎が介入したりしてなかなかうまく行かず、諸口屋は聖天横町に殺し屋を逃げ込ませるという手段を使う。その殺し屋が聖天一家のお菊の兄だったりして、お菊は牢へ。諸口屋にすがるしかなくなったお菊、妾になる条件を承知して横町を守ろうとする。
- 盛り場跡地を譲り受けることになっている商人、強気だったのが伝さんに水をかけられただけですぐにゲロってしまう情けない演技がグッド。
お菊(聖天一家の元締め):三林京子/麻次(お菊の兄):平泉征/諸口屋(美濃加納藩御用 海産物問屋):織本順吉/平吉(聖天一家):小島三児/娼婦:十勝花子/荒木田(美濃加納藩主/寺社方):江見俊太郎/妾:夏海千佳子/堺:大木正司/田部:中庸介/甚兵衛(殺し屋):北九州男/夏木:晴海勇三/和沢昌治/大山豊/荻原紀/古今亭志ん太
第8話「対決!黒い稲妻」(1979/11/20) 脚本:土橋成男/監督:吉川一義
- 仕事にあぶれた喰いっぱぐれの遊び人が抜け荷を手伝わされ、使い捨てにされる。たった一人生き残った新吉が荷物の中から瓶を一つくすねたことから、河内屋が何者かを毒殺しようとしている事が分かる。
- 天知センセイがあまりに常人離れの名推理をするのは脚本の問題でしょうね。兄弟子役・大木実はあまりチャンバラが上手くないものの、存在感と貫禄で見せました。▼珍しく善人(うっかり八兵衛)が生き残ったのは、長屋ジェノサイドのため?▼ラス立ち後、ひよっ子見習い同心をからかう本所方の面々。「だから水を飲む前に酒を飲めといったんだ」などと、トンチンカンな事を言ってる若林豪がたまらなく可笑しいです。
沼沢蔵人:大木実/おひで:吉田日出子/新吉(遊び人):高橋元太郎/おすみ(新吉馴染みの女郎):小鹿みき/河内屋(唐物問屋):早川雄三/板倉内膳正(南町奉行):森山周一郎/作造:長谷川弘/小松:岩城力也/清太:吉中六/音松:田辺洋/若原初子/志村幸江/柿木恵至/古今亭志ん太/おきく:村松英子
第9話「壮絶!同心志願」(1979/11/27) 脚本:中村勝行/監督:池広一夫
- 続けざまに起こる娘殺しには、上総屋とその後ろ盾・佐久間が絡んでいた。本所方に転がり込んできた同心志願の捨松は、娘殺しの探索中に殺された父・佐平次の仇をとるため、単身佐久間の屋敷へ乗り込む・・・
- 出陣の際、一人一人が捨松を回想するシーンでうるうる。さらに、捨松の亡骸を佐久間屋敷へ運んで、目の前で仇をとってやるという計らいにも涙。今井健二のギョロギョロした凶悪な眼のおかげで、火野正平の仔犬のような眼が際立ちましたね。
捨松:火野正平/おひで:吉田日出子/佐久間将監(小普請奉行):今井健二/上総屋辰五郎(口入屋):内田稔/おかよ:村田みゆき/岡村:岡部正純/八十吉(上総屋の手下):森章二/おしま:綾瀬桜/佐平次(岡っ引き):林弘造/男:武田博志/娘:宮地真由美/根本泰明/小川倹治/岡野明/古今亭志ん太
第10話「妖艶!密室の謎」(1979/12/4) 脚本:中村勝行/監督:池広一夫
- 島帰りの大工・万三が殺され、半兵衛に嫌疑。万三の娘とその恋人・新吉も半兵衛を仇と狙う始末で、万三に目をかけていた半兵衛は腹を立てて捜査を開始する。その結果、万三が寺の隠し部屋の普請をして口を封じられたと判明。隠し部屋は、老中の座を狙う寺社奉行が、大奥女中と生臭坊主の密会の場として造らせたものだった・・・
- 八丁堀の岡部正純、天知センセイに土下座させるのは二回目・・・よく生きてられるなァ。▼色と欲に狂った大奥女中と坊主は、隠し部屋もろとも木っ端微塵。開いた口が塞がらないこの建物爆破シーン、第1話の使い回し。
新吉(料亭・喜久本の板前):中島久之/万三(島帰りの大工):今福正雄/おりょう(万三の娘):早川絵美/鳥居伊勢守(寺社奉行):田中浩/浦尾(大奥女中):町田祥子/今西伊織(寺社奉行大検使):五味龍太郎/滝川(大奥女中):腹良子/岡村:岡部正純/覚円(坊主):溝口泰/おきみ(喜久本の女中):船場牡丹/吉田良全/岡幸次郎/村上幹夫/加地健太郎/司由美/今生きよみ/山本武/古今亭志ん太
第11話「宿敵!炎の対決」(1979/12/11) 脚本:山崎巌、松岡志希/監督:杉村六郎
- 升田屋という宿で、泊り客が食中毒を起こし死ぬ事件が発生するが、半兵衛は毒によるものと判断。特殊な毒なので、調合した医者は石井玄承とすぐに分かる。ようやく国許から呼び寄せた妻子を失った元義賊も、石井の身辺を探る。▼石井は麻酔薬の研究をしていたのだが、幕閣の暗殺を企てる吉田白翁に失敗作の毒を利用されたのだった・・・
- 三人の御典医、原口剛が出てきただけで途端に「あっ、コイツだ!」と分かってしまうのが何だか面白いですね。▼天知センセイが屋根に登って使う望遠鏡、あまり拡大もされておらず、イマイチ効果があるとは思えなかったのですが、地下室に閉じ込められた際、火薬の導火線にレンズで火をつけるための伏線でした。向こうで京本政樹らひよっ子が穴掘りしてるとも知らず火薬で岩をふっ飛ばす天知センセイ、カッコイー。▼ラス立ちでは「十万億土の冥土の使者が、闇に裁いて地獄に送る・・・」の決め台詞中斬り込んで来る侍あり。テレビ時代劇最大(?)の疑問「なぜ決め台詞中、敵は大人しく聞いているか」を見事ぶち破りました!ブラボー。
幻の長八(元義賊):林成年/文字春:田坂都/石井玄承(御典医):原口剛/吉田白翁:梅沢昇/岡村:岡部正純/倉田勝源(御典医):相原巨典/大月良庵(同左):大木史朗/かみさん:津路清子/女房:後藤緑/武士:門脇三郎/北村大造/尾田義明/伊藤小助/林享/戸塚孝/有馬明良/矢沢裕紀/古今亭志ん太
第12話「純情 魚河岸の政」(1979/12/18) 脚本:中村勝行/監督:池広一夫
- 棒手振りの魚屋・政吉は大の本所方贔屓(でもって、紫乃さん大好き)。ところが、八丁堀に鼻薬を効かせ、巨大な盛り場作りを計画する庄兵衛らに反対する大家が、政吉の包丁で殺される。
- せんだみつお、大熱演。小林勝彦がまた恐ろしいメーキャップで、鬼のような同心を好演。▼ラス立ち後、本所方で黙々と飯を食う伝さん、半兵衛、兵助(なぜか、大抵こういう場に天知センセイはいない・・・何故?)。そのうち半兵衛がつぶやく一言が良い・・・第9話などでも、坂上二郎がまとめの一言を言っていますが、これがとても良いんですねェ。
政吉(魚屋):せんだみつお/おひで:吉田日出子/庄兵衛:山岡徹也/清右衛門(大家):金井大/坂崎(八丁堀同心):小林勝彦/久蔵(庄兵衛の手下):吉田豊明/伸次(板前):関戸純/お妙(政吉の妹):丘ゆり子/陸尺一:武田博志/陸尺二:新井一夫/陸尺三:戸塚孝/中西正/阿部徳久次/古今亭志ん太
第13話「悲哀 北から来た男」(1979/12/25) 脚本:津田幸於/監督:池広一夫
- 大店が次々と抜け荷の罪で闕所になるのは、跡地に盛り場を作り儲ける備前屋と闕所物奉行の仕業。潰された大津屋につとめていたおるいは、十五年前に佐渡送りになった政五郎の娘。赦免花が咲いた政五郎は女房子に会うため江戸へ帰ってきたが、おるいには今は優しい育ての親と、祝言を挙げることになっている男がいた・・・
- 「涙は一粒でも重さがあるってェが・・・おめえの涙は重すぎるぜ」天知センセイと宮口精二の渋すぎる共演にはシビれがきます。ラス立ちのBGMには女性コーラスが入ってもうノリノリ。
佃の政五郎(無宿人):宮口精二/おひで:吉田日出子/おるい:服部妙子/佐兵衛(夜鳴きそば屋。おるいの育ての親):村田正雄/お倉(天神長屋の大家):武知杜代子/島崎軍蔵(闕所物奉行):外山高士/備前屋万兵衛(廻船問屋):河村弘二/富蔵(髪結い):三角八郎/米吉(飴売り):横山あきお/柿沢梅堂(元西ノ丸留守居役。「闇の御前」):幸田宗丸/親爺:中島元/綱吉(大工):滝沢双/三重衛恒二/甲斐武/大島光幸/蟹沢良恵/古今亭志ん太
第14話「秘境 女軍団逆襲す」(1980/1/1) 脚本:松浦健郎/監督:吉川一義
- 殺された大工・留吉の家から武田金一袋が見つかり、精四郎とひよっ子三人は甲府へ。そこで分かった事は、秘境・拳岳の女ばかりの武田一族が、年に一度男たちを連れてきて子作りをさせるということだった。男たちを連れてきて金の袋をせしめるのを続けてきた万力屋は、甲府支配と共に武田残党を一掃し、ごっそり金をいただこうと考える・・・
- 太もも丸出しコスチュームの姉ちゃんやら、本所方一同画面に向かって新年の挨拶など、サービス満点のバカ騒ぎ的な話でしたね。出張二回目の「江戸の」牙ですが、三方に十手を置いていく出陣シーンは健在(どこに置いてってるんだ・・・)。▼腰抜けの甲府支配はウルトラ警備隊の隊長。情けない最期を遂げるものの、天知センセイに脅かされてちゃんと全軍引き揚げの命令だけ出してるのが偉いです(笑)。
万力屋徳兵衛:砂塚英夫/楓:塩沢とき/滝川出羽守(甲府勤番支配):中山昭二/咲良子(武田信玄から十五代の姫君):山村葉子/野菊:橘麻紀/堂内八十郎:角友司郎/お逢(「お縫」の間違い?薬種問屋・伊吹屋の娘):荻田晴美/忠吉(伊吹屋の奉公人):越村公一/千草:久保田薫/牡丹:阿部真理子/百合:志村みどり/内儀:上野綾子/高橋さゆみ/矢沢裕紀/工藤和彦/古今亭志ん太
第15話「遺恨 鮮血の伴天連印」(1980/1/8) 脚本:押川国秋/監督:吉川一義
- 町会所が襲われ、窮民救済のための三千両が盗まれる。たった一人生き残った佐七をかくまい手当てをしたおみよの父は、賊の頭だった。賊は、かつて江戸を震え上がらせ、佐七の一家を皆殺しにした「伴天連党」。佐七は単身、一味に復讐していくが・・・
- 今回、精四郎が佐七を説得して悪人地獄送りに向かうという、きわめて穏便な運び。それにしても若林豪の出番が少なかったなァ(ラス立ち以外出番ナシ!)。▼浜田晃がタダのイヤミな役人というのが新鮮。こういう役のほうが似合ってるかも。
佐七(町会所出納役):河原崎建三/おひで:吉田日出子/高杉勝之進(町会所係り与力):左右田一平/おみよ(仁兵衛の娘):賀田裕子/大和田左近(高島藩江戸留守居役):加藤和夫/佃屋仁兵衛(賊の頭):山本清/小柴清一郎(同心):浜田晃/おとき(婆や):北城真記子/仙八(魚売り/賊):榎木兵衛/茂造(駕籠かき/賊):田沼洋/六兵衛(歯磨き売り/賊):原田力/戸塚孝/柿木恵至/三上瓔子/古今亭志ん太
第16話「慕情 嵐を呼ぶ地獄船」(1980/1/15) 脚本:中村勝行/監督:松尾昭典
- 大店の娘をかどわかし、異国へ売り飛ばす一味に利用される女髪結い・お銀をつけ回す伝さん。お銀は伝さんの亡くなった奥方とそっくりだった。▼八丁堀にいた頃の伝さんは鬼と呼ばれる程お役目熱心で、恨みを持つ悪党が奥方・加恵を手篭めにし、それでもなお仲を深めた夫婦を襲撃。伝さんは誤って加恵を斬ってしまったのだった・・・
- 前回あまりにも出番が少なかったゴーさんがメイン。ラス立ち以外で本身の刀を使わないのは、恋女房を斬ってしまったからだった・・・▼ズタズタに斬られてまでお銀を助けようとする様に心打たれたお銀が、伝さんに礼を言う段が泣かせます。それにしてもゴーさん、濃・・・いや、渋いです。
お銀(髪結い)、加恵(伝十郎の妻):田島令子/おひで:吉田日出子/平戸屋剛蔵(廻船問屋):近藤宏/お夏:新井麗子/玄太:吉原正皓/岡村:岡部正純/首領:藤山浩二/神埼屋(呉服問屋):弘松三郎/お久:讃岐ゆう子/母親:若原初子/お茶:松浦志保/藤田康之/新井一夫/福留幸夫/古今亭志ん太
第17話「見習い同心・純 白夜に死す」(1980/1/22) 脚本:中村勝行/監督:池広一夫
- 北町奉行所の腐敗は目に余るものがあり、裏には清掃業の元締め・玄蔵とつるむ与力。北町の正義感・速水は本所方のひよっ子・純の道場の先輩。速水は吟味与力の不正を見かねて問い詰めるが、純と共に斬られ、殉職する・・・
- 京本政樹、降板。死に際に鋭い西田健から本所方が「江戸の牙」と聞かされる運び。しかし、残った二名のひよっ子はまだ知らないようです・・・▼ラス立ちでは北町の腐敗役人がゾロゾロ。これがみんな地獄に送られる訳ですから、翌日の奉行所の人事はどうなったことか・・・
朝比奈雪:竹下景子/おひで:吉田日出子/速水新之助(北町同心):西田健/矢崎陣八郎(北町吟味与力):西沢利明/玄蔵(浮芥定浚請負元締め):須賀不二男/平林(北町の腐敗同心):大林丈史/仙太郎(玄蔵一家の人足頭):三夏伸/銀次(玄蔵の子分):市村昌治/定吉:高田直久/お栄:松岡由利子/佐藤好将/中村裕/田城英子/古今亭志ん太
第18話「渡る世間の鬼を斬る」(1980/1/29) 脚本:土橋成男/監督:松尾昭典
- 貧乏のどん底から這い上がって茂十親分の下っ引きになった才助と与吉。手柄のため、密かに賭場を開帳する三沢屋敷に踏み込むが失敗、与吉が斬られる。これが元で茂十と三沢は激突。一度は茂十が人質に取られるが、才助を三沢に引き渡すという事で話がつく。のし上がろうとあがき続けた才助も、茂十に裏切られて自分の誤りに気づく・・・
- 前回で「現代の警察機構」の映像が消えたオープニングがまた変化。謎の男のシルエットが人を斬りまくっていた場面が、天知センセイの二刀流のチャンバラに差し替え。前期と全く別のオープニングになってしまったという感じです。▼深江章喜はさすがの凶悪さ。御家人サイドの中田博久が料亭の一室で茂十一家に踏み込まれ、捕り縄や目潰しを投げられ、ボロ雑巾のように斬られるシーンはかなり壮絶。
才助(茂十の下っ引き):西條清嗣/与吉(同左):伊藤敏孝/おせき(与吉の妹):秋谷陽子/三沢利右衛門(御家人):北町嘉朗/梶原新八(三沢の側近):中田博久/政造(茂十の手下):森章二/作兵衛:相沢治夫/弥八:桜川梅八/女将:岸井あや子/岩城和男/森下明/新井一夫/古今亭志ん太/茂十(岡っ引き):深江章喜
第19話「恐怖の人間狩り」(1980/2/5) 脚本:土橋成男/監督:松尾昭典
- 幕府直轄の薬草園へ薬草を摘みに行った町人たちが行方不明。しかし、無断で薬草園に立ち入った方も悪いので、町人たちは泣き寝入り。撃たれて死んだとみられる大工の娘は、精四郎に敵討ちを頼む。▼精四郎は入れ墨者に化け、鉄砲組組頭の屋敷で開帳されている賭場に潜入、織部は西海屋と共に銃を密輸し、若年寄の若様に人間を的にした試し撃ちをさせていた・・・
- 普通の時代劇ではただの異常性格扱いされそうな辰之助ですが、妾腹ゆえに家も継げず一生部屋住みの飼い殺しという身の上というつらい身の上。射撃場で父や母、弟の幻を撃っていると言います。辰之助がこの本心を明かす「じい」に伊沢一郎。伊達三郎と揃って再登場です。▼ラス立ちの際には紫乃さんがポニーテールに男装でおみよ、和吉のカップルを救出。天知センセイの二刀畳返しは必見!
牧野辰之助(若年寄・牧野和泉守の妾腹の子):荒谷公之/おみよ(大工・吾兵衛の娘):仁和令子/和吉(板前):菅野直行/織部大膳(鉄砲組組頭):伊達三郎/西海屋源右衛門(廻船問屋):武藤英司/安藤左内(牧野家用人):伊沢一郎/浦川(織部の家臣):杉江廣太郎/小松:岩城力也/治助(織部家中間):和久井節緒/おふじ:重盛てる江/大山豊/藤田康之/戸塚孝/古今亭志ん太
第20話「悲愁 錦絵の女たち」(1980/2/12) 脚本:中西隆三/監督:宮越澄
- 錦絵に描かれた美人芸者が次々かどわかされる事件で、女を物色して歩く片腕の浪人・坂田に疑いがかかるが、坂田はもと長崎の役人で、上司の横恋慕により片腕を失い、許嫁・お藤は行方不明。お藤を捜して江戸へ来た坂田は、お藤にそっくりな女を見つける。▼その女はお藤の双子の妹。抜け荷の疑いをかけられ死罪になった父と、異国船に売り飛ばされた姉の敵討ちをするため、わざと悪人の罠にかかろうとするが、本所方がニセの駕籠でお島を保護する。
- 亀石征一郎が善人役で、鞘をくわえて抜刀し片腕で大暴れする丹下左膳バリの立ち回りを披露。珍しいわ嬉しいわで、これは素直に大喜びできるのですが、大村千吉が因業な父親役で出演しているのは・・・かなりショックでやんした。▼ゾル大佐二度目の出演で、師匠・天知センセイとの対決はあるか!?と思っていたら、ゴーさんと亀石征一郎の手で成敗・・・天知センセイも弟子を斬りたくはなかったんでしょうか。
お藤(長崎屋の養女)、お島(お藤の妹):三浦真弓/坂田源三郎:亀石征一郎/大崎(元長崎奉行所与力):宮口二郎/小笠原肥後守(長崎奉行):北原義郎/肥前屋:小林重四郎/仁吉(長崎屋の奉公人だった):冷泉公裕/長崎屋十兵衛(唐物屋):久遠利三/千次:高橋義治/女主人:花原照子/お藤とお島の父:大村千吉/姿韱太郎/阿部徳久次/鈴木義幸/佐藤さつき/佐藤さなえ/依田真弓/古今亭志ん太/お咲(咲良子姫再登場!第14話参照):山村葉子
第21話「生か死!? 暁の脱出作戦」(1980/2/19) 脚本:櫻井康裕/監督:吉川一義
- 秋月藩に使い捨てられリストラの浪人五人組みが板橋の旅籠・亀屋を占領し、翌日宿場を通って運ばれる秋月藩の金五千両を狙う。ところが亀屋には半さんが泊まっており、異常に気づいた本所方が板橋へ出張。兵さんは川越にて風邪でダウンと言っておいて宿場女郎とイチャイチャ。
- 浪人が宿屋を占拠して、レギュラーあるいは主人公が人質に・・・というのは、時代劇のひとつのお決まりパターンかも知れませんね。今回の話はその点でも、手篭めにされかかった娘を助けるため、玄人女が身代わりを申し出るという点でも、同じ三船プロの作品「隠し目付参上」第7話「金か命か体面か」に類似。しかしこっちはだいぶ甘口です。スコープ付きのウィンチェスター銃が出てきたりするのはビックリですけどね。▼中村孝雄は、店の金を持ち出して逃げてきた手代ふうの役で、善人ではないにしろ(それでも役名は「善助」)、珍しい被害者役。
茂七(亀屋の主人):平凡太郎/お君(茂七の女房):榊ひろみ/お加代(茂七の娘):斉藤浩子/浦辺:上野山功一/里見:吉田豊明/北島:大木正司/お銀(玄人女):夏海千佳子/善助:中村孝雄/橘:高杉玄/吉次:沖田駿一/伊東:宝井宏治/清次郎(駆け落ち者):森祐介/お光(駆け落ち娘):里見和香/按摩(名は孫市):小池幸次/老主人:稲川善一/農夫:依田英助/お咲:山村葉子
第22話「女郎蜘蛛が泣いた」(1980/2/26) 脚本:筒井ともみ/監督:長谷部安春
- 三年前、義賊として名を売った土蜘蛛一味が非道の押し込み強盗を働く。かつて女賊・女郎蜘蛛として一味に加わっていたおきくは足を洗って蕎麦屋を営み、天知センセイといい感じになっていた。だが、おきくと弟の養父たる土蜘蛛の親分・吉蔵亡き後の土蜘蛛一味を引っ張っている竜次は、旗本・白木とつるんでいた。▼寺社奉行を失脚させ後釜に座ろうと企む白木、寺社奉行が将軍家から拝領の壺を盗み出したいのだが、それには女郎蜘蛛の錠前破りの腕が必要。そのため弟が人質にとられ、助けに向かった天知センセイも竜次の手に落ち危機一髪。
- 名前が「おきく」で演じるは村松英子・・・ちょっと待てよ、これは何処かで見た事が・・・と思ったら、おきくは第8話「対決!黒い稲妻」で登場済みなのでした。といっても出番はワンシーンだけ。高橋元太郎を逃がしてやる役でした。▼おきくがまさに「女郎蜘蛛」といった風情の忍び技を見せるシーンや、出陣の本所方が出て行った後、襖の竜の墨絵がくわーっとアップになるなどの格好良い演出はワクワクするものがあります。ラス立ちで火盗改めの役人をボカスカ殴って斬って斬りまくるゴーさんはよく分かりませんが。▼そういえばエンディング前の、大量の瓦版が空を舞う映像が消えました。そのためか、ラス立ち〜エンディングまでのテンポが異様に悪いです・・・あの瓦版、毎回別撮りしている様子でしたからね、片付けが大変になってやめたんでしょうか。
おきく(蕎麦屋の女将):村松英子/白木重兵衛(旗本):川辺久造/佐吉(おきくの弟):下塚誠/竜次:片桐竜次/おりん:栗田洋子/土蜘蛛の吉蔵:小山源喜/松野(火盗改めの役人):木樽研三/加平:佐藤了一/政三:里木佐甫良/鬼丸:吉中六/星野晃/石崎洋光/中西正/古今亭志ん太/お咲:山村葉子
第23話「笑って泣いて 長屋の恋の物語」(1980/3/4) 脚本:櫻井康裕/監督:吉川一義
- 西海屋の番頭は、博奕の借金の肩代わりに、押し込み強盗の手引きをさせられる。番頭と祝言を挙げ店を継ぐことが決まっていたお米は助かり、自殺しようとした所を気のいい八百屋のあんちゃんに助けられる。▼突然舞い込んだ美女にすっかり有頂天の佐助、剣術を習いたくて段原道場へ駆け込み、そこで捕われの身になっている番頭を助けたがために、せっかく手に入れたお米をとられるハメになる。▼「牙」たちは、西海屋の跡地に店をかまえる南蛮屋の祝賀会に黒幕が現れるのを待つ・・・
- 本所方贔屓の気のいいあんちゃん(名前はもろに一心太助モドキ)が登場するということで、第12話「純情 魚河岸の政」と似た印象。被害者の色男は永井秀和なんだから、悪の黒幕は永井秀明で親子共演にして欲しかった!
一心佐助(棒手振りの八百屋):なべおさみ/伊之(西海屋番頭):永井秀和/お米(西海屋の女中頭):瞳順子/大草美作守(長崎奉行):早川雄三/南蛮屋徳右衛門(元長崎奉行所与力):外山高士/鬼丸:八名信夫/段原:北城寿太郎/西海屋(唐物問屋):日野道夫/泡木:桜川梅八/尾山:工藤和彦/陣場:降旗慶一/武田博志/鈴木実/渋谷さだ子/お咲:山村葉子
第24話「栄光なにするものぞ」(1980/3/11) 脚本:松原佳成、佐藤道夫/監督:鈴木敏郎
- 昌平坂学問所きっての秀才が斬られ、ナンバー2だった弥一郎がトップになる。それから災難が続発。弥一郎と惚れ合っているお美津の父が弥一郎の父(育ての親)に陥れられ、弥一郎は勘定吟味役への婿入りを強制される。お美津が殺されたと思い込んだ弥一郎は、敵討ちのため婿入りを承知する・・・
- 田口計は、お楽しみのため身なし子だったお万を娘として育てたという胸が悪くなるような極悪人役。▼ラス立ち、兵さんが天知センセイの納刀をマネして失敗し、後ろの侍を刺すという怪我の功名。
弥一郎(赤城屋の倅):佐藤仁哉/お美津(近江屋の娘):三浦リカ/矢島(八丁堀):睦五郎/横森刑部(勘定吟味役):田口計/赤城屋(油問屋):内田稔/近江屋与右衛門(油問屋元締):加賀邦男/お万(横森の娘):関根世津子/安川:安永憲司/油売り:直井オサム/松田茂樹/柿木恵至/山名由兼/大貫幸夫/お咲:山村葉子
第25話「瓦版・醜聞を追え!」(1980/3/18) 脚本:中村勝行/監督:池広一夫
- 瓦版の天保堂は様々なスキャンダルを書き立て、強請りもすれば自殺に追い込むことまでする。天保堂の寺岡祥風は「江戸の牙」を追う一方で、人気役者・菊之丞が五年前に人を殺めた事があると知り、当時菊之丞馴染みの芸者だったおせいと菊之丞が未だに不倫をしていると瓦版に書き立てる。祥風に強請られた挙げ句手篭めにされ、仏となって浮かんだおせいの姿に、五年前に菊之丞を更正させた半兵衛は怒り心頭。珍しくラス立ちは天知センセイと坂上二郎の二名のみ。
- 青木義朗という重みのある悪役を相手取って、いつものようにドンパチやらない立ち回り。瓦版が舞い散る中、青木義朗がスローモーションで斬られるシーンは、最終回の嵐を前にした一時の不気味な静寂か・・・?▼それでもラス立ち後には久々「江戸の牙」活躍を褒め称える瓦版が飛び交い、コメディ気味の〆方。
朝比奈雪:竹下景子/中村菊之丞:大出俊/おせい:二宮さよ子/源次(情報屋):稲吉靖司/山岡(天保堂の用心棒):藤山浩二/藤右衛門(天保堂の主人):福山象三/勘左衛門(中村座の座頭):野口元夫/鎌吉(オカマのタレコミ屋):三夏伸/銀蔵(菊之丞が殺した男):早川研吉/近江屋:冨田浩太郎/辰三:武内文平/美濃屋:中島元/鹿島信哉/藤田康之/鈴木実/古今亭志ん太/寺岡祥風:青木義朗/お咲:山村葉子
第26話(終)「死斗 男たちの挽歌」(1980/3/25) 脚本:中村勝行/監督:宮越澄
- 見習い同心のゲンとサブが南町奉行所の同心に昇進したのは、危機を察した朝比奈軍兵衛の計らい。間もなく目付が本所方のメンバーを捕らえる。伝さんは志乃さんを朝比奈家の菩提寺・興念寺へ逃し、南無妙法蓮華経の装束やバズーカを隠し(これは、いくら山本麟一が探しても見つからない訳です。何しろ隠した場所が囲炉裏の下の隠し穴!)た直後に捕まるという素晴らしいタイミング。▼軍兵衛も「江戸の牙」を操っている人物として蟄居の身。全ては老中の座を狙う若年寄・岩倉が、反対派の軍兵衛を失脚させるための陰謀だった・・・
- 牢破りのシーンではスリリングさを強調するためか、やたらと天知センセイが焦るし、平田昭彦はニセ江戸の牙を使って反対派の幸田宗丸(「江戸の牙」出演3回目にしてようやく善人役!しかしあまりにも呆気なく殺されてしまうので気の毒・・・)を殺すしで、さすがに見応えのある展開。▼「江戸の牙最後の務め」平田昭彦斬りにはミフネも参加。第1話で少し天知センセイと斬り結んだだけなので、チャンバラやりたくって仕方がなかったのでしょう。▼「隠し目付参上」最終回でも悪の大ボスだった平田昭彦、今回は確たる証拠も無しに本所方と軍兵衛を「江戸の牙」と決めつけるわ、ラス立ちではリボルバー式拳銃を乱射して家来を殺しまくるわ、与力の天知センセイに「金さえあれば老中の座だって買える」などとかなり無理のある買収をもちかけるわでもうメチャクチャ。ラス立ちが済んで去っていく牙(今回は「五匹の牙」)のバックには天知センセイの唄・・・「隠し目付参上」の「完」ほどのインパクトは無いにしても、平田昭彦のはじけっぷりが後を引く最終回でありました。
朝比奈雪:竹下景子/岩倉忠敬(若年寄):平田昭彦/檜垣玄蕃(目付):山本麟一/秋月刑部(御側衆):幸田宗丸/円覚(興念寺住職):門脇三郎/徒目付:森下明/瓦版屋:古今亭志ん太/かみさん:記平佳枝/徒目付:新井一夫/戸塚孝/大島光幸/北斗太郎/福留幸夫/お咲:山村葉子
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