FULL IC ヘッドフォンアンプ




ナショナル・セミコンダクタからバッファIC LME49600 が出ている事を知りました。データシートを見ると LME49710と一緒に使って 負帰還(NFB)をかけると歪み率 THD+Nが0.00003%だとか…。

数字で言われてもなかなかピンときません。なので早速サンプル品を注文し、ヘッドフォンアンプ を作成してみる事にしました。
今回作成するアンプはデータシートに書かれていた回路(fig.4)で、LME49710ではなく LME49720を使ってさらに 直流成分をキャンセルするDCサーボ付きの構成にします。

また、電圧増幅部、電力増幅部共にIC(ノンディスクリート)で作るので、その他の部分もICを使用して なるべくディスクリート部品を使わない構成にしたいと思います。

電源部分は…秋月の24Vスイッチング電源 を使用して レール・スプリッターIC TLE2426 で中間電位を生成してそこを基準電位とする事で擬似的に±12Vの電源とします。 本当はもう少し…±15V位欲しかったのですが…よしとしましょう。




作成した電源部です。


 


LME49600は表面実装型で、熱は裏面を基板に半田付けして基板上の銅板で放熱するみたい なのですが、ユニバーサル基板上に無理やり配置させたので銅板(虫ヨラズ)を貼り付けて 放熱板の代わりにしました。 また、写真を撮った時点ではTLE2426の8ピンにコンデンサを、LME49600の1ピンと3ピンを 繋ぐのを忘れています (^^;


アンプ部分です。
回路図はデータシートの図4を 参照してください。そのまんまです。
2ch分を1つの基板に配置してますが、回路は真ん中でパックリと切る事ができます。 後々、電源を左右分離しても使いまわせる様にとこんな構成にしてみました。 例によってLME49600には放熱板代わりに銅板(虫ヨラズ)を付けてます。
LME49600のデカップリングコンデンサにはセラミックコンデンサとタンタルコンデンサを 使用しています。これもデータシートに記載されていたのでそうしました。 タンタルコンデンサを使うのは初めてです。


 


ケースに収めて完成です。
効果があるかどうかは分りませんが、なるべく線は練(撚)ってみました。入力信号の線は 手抜きしてフラットケーブルを使用して交互にGNDを入れています。 ヘッドフォンのジャックのGNDがケースに落ちてるのでココのみがケースと接続されている状態にしています。




 


聞いてみた感想ですが…よく分かりません…。ヘッドフォン(ATH-A5) の特性なのか低音がぼやけているような感じです。エージングが進むとはっきりはしてきますがこの傾向です。


部品 個数 単価 購入場所
LME49600 3 サンプル品 National Semiconductor
LME49720 2 サンプル品 同上
TLE2426 1 サンプル品 Texas Instruments
コモンモードコイル 2.6mH 1 \200 鈴商
電解コンデンサ ニチコン MUSE-KZ 220μF/50V 1 \220 マルツ
電解コンデンサ ニチコン MUSE-KZ 470μF/25V 2 \180 アスカ情報システム
電解コンデンサ ニチコン FineGold 2200μF/16V 2 \180 同上
OSコンデンサ SP 33μF/20V 4 \170 同上
タンタルコンデンサ 4.7μF/25V 4 \30 鈴商
積層セラミックコンデンサ 0.1μF/50V 7 \??? 秋月
積層セラミックコンデンサ 1.0μF/50V 5 \20 千石電商
カーボン抵抗 10kΩ 2 100本100円 秋月
カーボン抵抗 1.5kΩ 1 100本100円 同上
金属皮膜抵抗 1kΩ 6 \?? 共立エレショップ
金属皮膜抵抗 1MΩ 4 \?? 同上
φ3.5ジャック 1 \60 千石電商
RCAジャック(赤) 1 \120 秋月
RCAジャック(白) 1 \120 同上
2.1mm標準DCジャック(パネル取り付け型) 1 \30 同上
ターミナルブロック 2ピン(緑) 4 \20 同上
ターミナルブロック 2ピン(青) 1 \20 同上
ターミナルブロック 3ピン(青) 3 \30 同上
全面照光ロッカスイッチ 緑 1 \210 マルツ
YM型アルミケース YM-180 1 \1,029 同上
ALPS ボリューム RK272A10K 2連/Aカーブ/10kΩ 1 \945 門田無線電機
ツマミ 1 \??? ???
スイッチングACアダプタ 24V 0.5A 1 \600 秋月



電源部改良

しばらく試聴してましたが、どうも低音がボヤケている感じが抜けません。
そこで、極力、左右のクロストークを抑える為に電源部分に手を加える事にしました。
とは言ってもケースを変えるつもりはないのでスペースは限られています。 一番手っ取り早い方法として各アンプに供給する前にローパスフィルタを入れてみる事にしました。

電源、アンプ部分の基板はそのままに、別基板で以下の回路を組み、電源基板→フィルタ基板→アンプ基板 という順に繋ぎます。






試聴してみたところ、それぞれの音がくっきりとなり低音のボヤケた感じもなくなりました。
アンプ部分の基板をズラしたので元の穴が空いたままになってしまってます…(--;


部品 個数 単価 購入場所
電解コンデンサ ニチコン KW 2200μF/35V 4 \336 マルツ
金属皮膜抵抗 33Ω 1/2W 4 \31 同上




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管理者: 宝 寿々郎(TAKARA Jujurou)