森重樹一 ソロアルバム クロスレビュー

 
LOVE SOMEBODY COCA13589 Heart of Gold  COCA14623 BUTTERFLY
COCP-50030
LOOKING FOR MY
PARADAISE

MOCR3001

ROCK & ROLL SiNGER
MECR2005

VANPA

VANPA'S ROOM

 厳しい言い方をすれば、森重は、未だにメタル、ビジュアル系でしか評価されないままの存在でしかない。

だが、それだけではない森重の音楽性の高さを表現し、更なる高みを目指すためには、ホッピー神山という今までの彼の人脈から明らかに外れた人をプロデューサーに迎える事は正解だったはずだが、以外と後に残らない曲が多いような気がする。

 「夜間飛行」などの完成度の高い曲も入ってるし、他にもいい曲は確かにある。だが、「こういうアルバムを作りたい」という明快な意志の産物ではなく、「勉強のために作った学習アルバム」的印象があるのが敗因なのではないか?

 

 

 いわゆる「森重節」を封印していたこの頃のZIGGYでのうっぷんばらしとも言える「森重節」[1][3]に代表されるように瑞々しく、好きなことをのびのびやっている開放感を感じさせる佳曲揃いのアルバム。他人の意見は聞かず森重の趣味のみで作り上げたという発言もうなずける「THIS IS MORISHIGE」な作品。

 しかし、久々に聴いてみるとちょっと飽きてるなぁ・・という個人的な思いゆえマイナス1点・・

 「袋小路のどぶねずみ」・・ 自伝的な物語が語られるこの曲の印象があまりにも強すぎるが故、「これは森重版[ジョンの魂]である」・・・・などと思っていたものの、改めて聴いてみるとポジティヴな印象の曲の方が多い。

 明るいだけ、暗いだけの人間なんていないのと同じで、どちらも側面も森重なのだ。リスナーにとって、ある意味、最も等身大の森重の姿を見ることが出来る希有なアルバム。となるとやっぱり「ジョンの魂」なのかな・・

 楽曲的に他のアルバムより弱い印象があったのだが、時間が経つと心に染みてくる曲が多いことに気が付く2004年の春・・

 ロックンロールシンガーとしての森重が素晴らしいことは今さら言うまでもない。そういった部分では(まだ不十分とはいえ)それなりの評価を得ている。だが、シンガーソングライター的な彼の魅力は世間では全く認知されていない。

 私は、こういうアルバムを待っていたのだ。森重の素顔はむしろこっちではないか・・と思っていた身としては本当にうれしいアルバム。メロディメ−カー、ヴォーカリストとしての円熟の味。どの曲も圧倒的な表現力で歌われる質の高い楽曲の数々・・・一生付き合っていけるのでは・・と思わせる大人のアルバム。アルコールと一緒に聴きたい・・

 

 

 ZIGGYも含めて森重の全キャリアの中で最も「ロック」なアルバムではないか?

ZIGGYは、よくも悪くもポップで美しいメロディや、様々な音楽ジャンルへの挑戦などが「ロックバンド」としての純度を弱めていたように思う。でもこのアルバムはライヴハウスで開演前に流れているいかにも「ロック」な音楽としての匂いがある。当初はそこが違和感を感じさせたが、[7][15]のような消すに消せないメロディメーカーとしての彼の秀逸さを証明するナンバーもきちんと収められてるあたり、キッチリと「森重樹一」を表現しきったアルバムだろう。

 ただ個人的には、ほどよく枯れた前作の方が安心できる。所詮オレは後天的ロックンローラーなのさ・・

to-ru

ROCK'N ROLL

 ピーナッツバターや夜間飛行などZOO&RUBYのようなメルヘンチックな雰囲気が印象的なアルバム。
「悪いほうじゃないさ」「嵐の中に咲く火のように」は、森重ソロには欠かせない名曲!!
ほかのソロ作品でも言えるのだけど、歌詞が全体的にZIGGYよりシリアスでZIGGYだとノリ一発で
聴いてしまう事も多いのだけど、ソロ作品では聞き込む事が多い。
「悪いほうじゃないさ」と歌いながらも「でもどこかが違うんだ」というのが森重らしい。

 この頃ジギーとしては王道ロックンロールがご無沙汰だったので意外な構成のアルバムでした。 聴いて速攻お気に入りになりました。

「Till The End」でもう「これだ!」と感じ
「STRENGTH」の前向きさにやられ、 「ANGELIA」が頭をぐるぐる回り、「SAD」で泣き「18を過ぎて」で考え、 Blowin' Freeで気持ちがおだやかになり終わるという、そんなアルバムです。
SAD...はシングル版のほうが良いと思う。

聴いたことの無い方は是非聞いてもらいたいです。

  哀愁ただようポップスアルバムというイメージ。
「袋小路のどぶねずみ」の影響がでかいんでしょうか。 ほとんど同じメロディなのにあれだけの長さを聞かせてしまう凄さ。 あの貫禄は若手バンドマンにはだせないでしょう。

一番のお気に入りは
LIVE FORTODAY。
バランスが悪くても自分らしい今日を愛そうぜと。
最近多い前向きソングを歌う若手バンドにありがちなわざとらしさを感じさせないのもさすが。
「あすがこなくても」もかなり好きですねぇ。


個人的にドラムに叫ぶ詩人の会の
HIROKIが参加してたのがポイントだったりします。

 アコースティックアルバムとはいえバラエティに富んだ内容で、かつどの曲もメロディが 良いので飽きずに聞けます。土臭いというか生身の人間臭さを感じられます。

アルバム全体の雰囲気に加え、仕事でかなり疲れてた時期に聴いてた事もあり、 いまだに聴くとしんみりしてしまいます。寝る前に良く聞くアルバムですね。 このアルバムでのライブがなかったのが残念。

 ここまでやるか、ってアルバムですね。これほどブッちぎるとは思いませんでした。 下手したらZIGGY本体より超えちゃってたかも? という複雑な気持ちにもなるアルバムです。

豪華ゲスト陣もそれぞれ個性的で思った以上になじんでました。
これも森重の存在感がなせる業なんでしょうか。
ただちょっと濃すぎる気が。「終わらない愛の唄」はアコースティックだったら 良かったのに。おいちゃんのRustyViceかっこ良いのですが B6Bの「Generation-A」「
Perfect Emotion」並のキャッチーさがほしかったかな。

うろこつ 

ジャンクヤードの王様

 優れた作品は受け手の「真似したくなる欲望」を喚起するものであり、 同様に、良い歌は聞き手の「歌いたい気持ち」を強く呼び覚ます。 森重樹一の楽曲の魅力はそこにあり、それはソロ作品においても 変わらない。

プロデューサーに全権を委ね、ZIGGYとは毛並みの違う音楽性に
挑戦した今作でも、樹一は樹一であり、その中心には常に“うた”がある。
ただ、作品全体としてはまとまりに欠け、玉石混合の観もあるが。

 今にして思えば九十年代初頭のバンドブームは「そう言うお前はどうなんだ」 という自己批評精神に欠けたガキどもが愛だの夢だのと騒いでいただけだった (無論優れた例外はあったが)。そして今作の「なんだか威勢のいい音」は、 その頃の作品群とよく似ている。

こういった作風は樹一の得意技であろうし、確かに堂々たるロックバンド振り でもある。しかし、それは取れるテストで九十点取るようなものであり、 僕は評価しない。

 ZIGGY失墜の最中に生まれた三枚目。情勢を映してか前作のような 威勢の良さはなく、戸惑いと倦怠と諦観に満ちた作品となっている。 一作目と同様の「なんでもあり」路線は相も変わらずまとまりもなく、
なにか、あまり楽しそうに造られたアルバムとは思えない。

しかし、そのせいもあってか疲労感が表現としてうまく昇華されており、
(贔屓目もあるが)齢の重ねたロック・ミュージシャンの作品として、
優れた出来であるとも言える、と思う。

 R&Rというフォーマットでは飽きたらなくなっていたZIGGYユニット期に
ソロアルバムの製作が開始されたように、ZIGGY本体とソロの音楽性は、 表現の形式ではなくそのアティテュードにおいて軌を一にする。

そしてSHSと同時期に生まれたこの作品もやはり、“うたうたい樹一”の 原点に迫った内容となっている。ソロ中最も美しいメロディと、それを
際立たせる音数を抑えた演奏。明確なコンセプトゆえに生まれた秀作。

 良かれ悪しかれ過去の四作は“for fans only”的な色合いの濃い作品 であった。しかし「ソロとバンドとの区別をつけなくていいと思うようになった」 と語る樹一の発言どおり、本作はソロ五作目というよりもZIGGYの前作 『R&RF』を受け継いだ作品となっており、旧ソロ群と比較して傑出した 開放感と力強さに溢れたR&Rアルバムとなっている。

ZIGGYあっての森重樹一ではなく、森重樹一あってのZIGGYであることを証明した一枚。

今回のゲスト

Nishi   

ZIGGY NOTE

 まず森重樹一の歌声が最高。

 バンドサウンドとは違ったものを作ろうだってそれがソロだものという観点から言うと、最もソロアルバムらしいソロアルバム。ポップでユニークな楽曲群、異空間とリアルの混沌、しかし随所でキラリと光る森重メロディに胸キュン勃発なのデス(こんな気持ち初めてなの!)。
 あと世に点在する有象無象の詩集を読むくらいなら、この歌詞カードをペラペラとめくって眺めた方が数段いいと思うよ。

 そして僕は10点をつける。運命には逆らえない。

 まず森重樹一の歌声が最高。

 おまけに歌詞カードの大胆サービスショットに団地妻は大興奮。
 全体的に非常に分かりやすい作品。「STRENGTH」「SAD...」なんてもう。ストレートど真ん中。ごちそうさま。ありがとう。森重をありがとう。Thank you for 森重。白浜氏の曲も(詞はともかくとして)なかなかハマっていてよいのではないかと。素敵メロディ満載の万人に薦めたい秀作。

 そして僕は10点をつける。他の選択肢はこの世界に存在しない。

 まず森重樹一の歌声が最高。

 このアルバムには森重樹一が棲んでいる。R&Rヒーローではない森重樹一を強く感じる。困ったことに、何百回聴いても飽きない。僕は森重樹一が好きだ。(告白してみた)
 まじりっけナシ、純度100%森重。優れた詞とメロディ。誤解を恐れずに言うと、そういった意味ではZIGGYよりもソロ作品の方が安心して聴けるのだ。

 そして僕は10点をつける。そこに森重があるから。

 まず森重樹一の歌声が最高。

 森重樹一が生涯で一枚もアコースティックアルバムを作らない、そんな世の中なら僕はとても存在理由を見い出せそうにない。
 という我ら全人類の願いを叶えてくれたアルバム。深い森。酒の匂い。昔日の記憶。イメージが脳裏をかすめる。僕は強迫感にとらわれたように静かな慟哭を求める。
 崇高で深遠。神の降臨である。崇めよ。

 そして僕は10点をつける。啓示である。

 まず森重樹一の歌声が最高。

 ロックンロールが死んだというのは森重樹一がいない世界での話だ。
 それはともかくこの歌詞カードの森重さんはどうだ。どっから見てもカタギの人間には見えない。道で会ったら僕は間違いなくとりあえず謝る。生まれてスイマセン、と。

 時代錯誤のロケンロール。森重さんがやりたいようにやっている。思わず「よかったね、樹一・・・」とお母さんの様な気持ちになる。そしてハードなサウンドになろうが、単純に曲がよい。戸城憲夫(天才)も蠢いている。

 そして僕は10点をつける。森重樹一が、歌い続ける。

※ まことさんは今回都合によりお休みです。