欠番事件の真相は? New!

おまPコラム(完全版)
ピース電器、ついにゲーム業界へ進出!!
第45話 「ゲームの星」

 ある日ピースノリ子は、ミャーが街をポワポワと飛び跳ねるというアクションゲームを作った。メジャーな家庭用ゲーム機であるニンニン堂「バミコン」用のソフトである。あまりの出来の良さにピース電器はロイヤルティを支払って正規ルートで売り出すことにした。製品はピース電器地下工場のDVDプレスラインで貫太郎が量産。ピース電器のバミコン参入第一弾「ミャーのプニョプニョ大作戦」だ。
 発売から一ヶ月後、ノリ子は売れ行きがあまりにも悪いことを知り、
ゲームショップの店頭で泣き出してしまう。なんと初回1万6千本プレスしてたった200本しか売れていないのだ。
 
「週刊バミ通」「発売前のゲームに点数をつける」記事でノリ子のゲームは十段階で1・1・2・1点と、最低に近い点数を付けられていた。頭に来た健太郎はバミ通をビリビリと破き捨てる。ノリ子は本当におもしろいゲームなら口コミで話題になるはず、というが、本当の原因は、ノリ子のゲームが発売された2週間後にアズマ電器が発売した「タマのポヨポヨ大冒険」にあった。例によってノリ子のゲームのコピーのようなシロモノである。バミ通はこのゲームに10・10・10・9点と、ほとんど満点を付けていた。なんとバミ通はアズマ出版が発売していたのだ。これに加え、TVCM、アニメ化、Jリーグやプロ野球のスポンサーと、圧倒的なメディア展開によって、「タマのポヨポヨ大冒険」がノリ子のゲームを押さえ込んだのである。すべて東麗子の策略らしい。
 頭に来た健太郎は
アズマ出版に乗り込み、バミ通編集長の東麗子に抗議するが、売れ行きが全て、売れないものはゴミ同然と言い切り、ノリ子のゲームを足で踏みつける麗子であった。これに対し健太郎は1ヶ月後に出すゲームで勝負することを告げ、アズマ出版を去る。
 2週間後、ノリ子はネコの視点で町内を駆け巡る新作
「ミャーとニャンダフル」を完成させる。健太郎は、これをバミ通以外で週刊ゲーム誌を出版している唯一の出版社であるアクセク出版に持ち込む。ただし「週刊ゲーム王」はバミ通の部数にはるかに及ばない。ゲーム王編集長の甘崎剛はゲームの面白さに感激し、ピース電器の提供する独占記事を掲載することにする。
 さらに
健太郎はピース特製口コミちゃんの大量投入によって女子高生の口コミを使って流行らせるという作戦に出た。すると「ミャーとニャンダフル」は見る見るうちに女子高生の間で話題沸騰、テレビで取り上げられるようになる。驚くノリ子に対し、健太郎は「女子高生ならでは…」「それに女子高生はバミ通なんか読まない」(吹き出しに「偏見」の矢印付き)と言うのだった。
 
「ミャーとニャンダフル」はついには大ブレイク、500万本を売り上げて、ノリ子はスポーツ紙の一面を飾るようになる。当然のことながら麗子はピース電器との勝負に勝つため、レビューで0点を付けさせていた。これを受けてスポーツ紙の報道は「バミ通大はずれ」「高まる不信感」と騒ぎ立てた。この結果、独占記事の効果で部数を伸ばすゲーム王に対し、バミ通は返本の山を築き、部数が一週間で半減してしまった。
 発売から2ヶ月後
、ノリ子の「ミャーとニャンダフル」は全世界で1億本を越える驚異的売り上げを記録、ノリ子はついに最年少でゲーム大賞を受賞する。
 一方、アズマ電器版の「ミャーとニャンダフル」は3ヶ月かかってやっと完成したが遅すぎた。東麗子は完敗にくやしがる。
 ゲーム大賞の授賞式会場でノリ子は「全部お兄ちゃんのおかげ」と健太郎に抱き付くが、健太郎は「99%ノリ子の実力だよ」と言う。これに答えてノリ子は
「人に認められるって、こんなにうれしいことだったんだね」と、最高の笑顔を見せるのであった。そして貫太郎「ああ、だからワシらは電器屋を続けられるのさ」
 その頃、立花美果子と同じ高校に通う東麗子は、美果子が「このゲームすごくおもしろいよー」と「ミャーとニャンダフル」を見せると、自分の持っている「ミャーとニャンダフル」を見せながら「これおもしろいよねー」と、
フツーの女子高生を演じていたのである。(第45話 おわり)

 

欠番事件の真相は? 1999/5/15UP

 ゲームラボ1998年11月号(株式会社三才ブックス刊)において「ゲーム業界裏事情」が特集され、「第3部 見えないゲーム誌の事情」の「出版業界でみられる圧力物語」では、4つの事例が紹介されている。そのうち3つまでがファミ通がらみ。以下、同誌42ページの「第1話 週刊少年チャンピオンVS週刊ファミ通」より転載。

labo.jpg (7178 バイト)

 コトのおこりは週刊少年チャンピオンの1997年10月9日号。能田達規の「おまかせ!ピース電器店」第45話ゲームの星の巻で物語の中に「バミ通」というファミ通をもじったような架空の雑誌が登場。ファミ通にもあるようなクロスレビューで主人公のソフトが叩かれるという描写があった。
 これに対してファミ通編集部は、週刊少年チャンピオン編集長宛に内容証明郵便で抗議。チャンピオン編集部側は問題のあった第45話を単行本に収録しないと決定し、単行本第5巻にゲームの星の巻は収録されなかった。まさに幻の話となってしまったのである。
 能田達規は1989年に第1回ファミ通マンガ大賞の入賞者でもある。そのこともファミ通側としてはおもしろくなかったらしい。まったくシャレがつうじないところである。

以上、ゲームラボ98年11月号(株式会社三才ブックス刊)
より

 

会議室過去ログ  45話本編     元のページへ戻る