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「東洋文学」教材 2005.5.16

漢詩を中国語で読む

キーワード
  • 呉音・漢音・唐音、字音仮名遣い
  • 平仄(ひょうそく)、平・上・去・入、現代中国語(北京語)の四声
  • 陰声・陽声・入声
  • 意境・音境・画境
  • 双声、畳韻(じょういん)



何 he 2
 か

日 ri(t)4
 じつ

是 shi 4
 ぜ

帰 gui 1
 くゐ

年 nian 2
 ねん
今 jin 1
 きん

春 chun 1
 しゅん

看 kan 1
 かん

又 you 4
 いう

過 guo 4
 くわ
山 shan 1
 さん

青 qing 1
 せい

花 hua 1
 くわ

欲 yu(k) 4
 よく

然 ran 2
 ぜん
江 jiang 1
 かう

碧 bi(k)4
 へき

鳥 niao 3
 てう

逾 yu 2
 ゆ

白 bo(k)2
 はく
絶 jue(t) 2
 ぜっ
句 ju 4
 く

杜 du 4
 と
甫 fu 3
 ほ


「絶句」 杜甫(712−770)
江 碧にして 鳥 逾いよ白く
コウ ヘキにして とり いよいよ しろく
川はみどり色を背景に鳥はますます白く
山 青くして 花 然えんと欲す
やま あをくして はな もえんと ほっす
青々とした山の花は燃えるように赤い
今春 看みる又過ぐ
コンシュン みるみる また すぐ
今年の春もまたみすみす過ぎてゆく
何れの日か是れ帰年ならん
いづれの ひか これ キネンならん
故郷に帰れる日は一体いつであろうか





明ming 2

朝 zhao 1

有 you 3

意 yi 4

抱 bao 4

琴 qin 2

来 lai 2
我 wo 3

酔 zui 4

欲 yu(k) 4

眠 mian 2

卿 qing 1

且 qie 3

去 qu 4
一 yi(t)4

盃 bei 1

一yi(t) 4

盃 bei 1

復 fu(k)4

一 yi(t)4

盃 bei 1
両 liang 3

人 ren 2

対 dui 4

酌 zhuo(k)2

山 shan 1

花 hua 1

開 kai 1
山 shan 1
中 zhong 1
与 yu 3
幽 you 1
人 ren 2
対 dui 4
酌 zhuo 2

李 li 3
白 bo 2


「山中にて幽人と対酌す」 李白(701−762)
両人 対酌すれば 山花開く
リョウニン タイシャクすれば サンカ ひらく
ふたりで酒を酌み交わせば山の花が咲く
一盃 一盃 復た一盃
イッパイ イッパイ また イッパイ
一杯、一杯、そしてまたもう一杯
我 酔ひて眠らんと欲す 卿 且く去れ
われ ようて ねむらんとほっす ケイ しばらく され
私は酔って眠くなった。君はしばらく帰ってくれ。
明朝 意有らば 琴を抱いて来れ
ミョウチョウ イ あらば ことを いだいて きたれ
明日もし気がむいたら琴を抱いてまた来てくれ。





夜 ye 4

半 ban 4

鐘 zhong 1

声 sheng 1

到 dao 4

客 ke(k) 4

船 chuan 2
姑 gu 1

蘇 su 1

城 cheng 2

外 wai 4

寒 han 2

山 shan 1

寺 si 4
江 jiang 1

楓 feng 1

漁 yu 2

火 huo 3

対 dui 4

愁 chou 2

眠 mian 2
月 yue(t)4

落 luo(k)4

烏 wu 1

啼 ti 2

霜 shuang 1

満 man 3

天 tian 1
楓 feng 1
橋 qiao 2
夜 ye 4
泊 bo(k)2

張 zhang 1
継 ji 4


「楓橋夜泊」 張継(生没年不明。8世紀)
月 落ち 烏 啼きて 霜 天に満つ
つき おち からす なきて しも テンに みつ
月が落ちて烏が鳴いて霜の気(け)が天に満ちた
江楓 漁火 愁眠に対す
コウフウ ギョカ シュウミンに タイす
川岸のかえでと漁船の「いさりび」が旅愁の眠りを誘う
姑蘇 城外 寒山寺
コソ ジョウガイ カンザンジ
蘇州府の郊外の寒山寺
夜半の鐘声 客船に到る
ヤハンの ショウセイ キャクセンに いたる
夜中の鐘の音が、私が乗っている船まで届いた

夏の昼間の寒山寺




月 yue(t)4

明 ming 2

蕎 qiao 2

麦 mai(k)4

花 hua 1

如 ru 2

雪 xue(t)3
独 du(k)2

出 chu(t)1

前 qian 2

門 men 2

望 wang 2

野 ye 3

田 tian 2
村 cun 1

南 nan 2

村 cun 1

北 bei 3

行 xing 2

人 ren 2

絶 jue(t) 2
霜 shuang 1

草 cao 3

蒼 cang 1

蒼 cang 1

虫 chong 2

切 qie(t)4

切 qie(t)4
村 cun 1
夜 ye 4

白 bo(k)2
居 ju 1
易 yi4


「村夜」 白居易(772−846)
霜草 蒼蒼として 虫切切
ソウソウ ソウソウとして むし セツセツ
青々と茂る草に霜がおり、虫が切々と鳴いている
村南 村北 行人絶ゆ
ソンナン ソンボク コウジン たゆ
村の南も村の北も、道を通る人はいない
独り前門に出でて 野田を望めば
ひとり ゼンモンに いでて ヤデンを のぞめば
ひとり村の門を出て畑をながめると
月 明らかにして 蕎麦 花 雪の如し
つき あきらかにして キョウバク はな ゆきの ごとし
月は明るく蕎麦(そば)の花が雪のように白い

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