Catalist-3 : 右近勝吉さん(右近サービス社)
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2004/11/04(Wed)


--- 始めの文章 ---


右近勝吉(うこんかつよし) 1940年生まれ。佐賀県出身。

中学高校時代ヤクザの組に入り、新宿の盛り場でけんかに明け暮れていた。ある日、路傍で伝道する宣教師の笑顔に出会う。その笑顔見たさに教会に入り浸るようになり、やがてイエス・キリストを受け入れ、ヤクザから足を洗った。

63年に日本大学法学部卒業後、ガソリンスタンド、新宿専門店会、広瀬無線など職を転々とするかたわら、世界一周旅行を敢行。日本を出た時に12万円だった所持金は、何故か帰国時には25万円に増えていた。

38歳で帰国し、とあるテレビドラマをヒントに便利屋「右近サービス社」を始める。引っ越し、水道管工事、どぶさらい、庭の手入れなど雑用を一手に引き受ける便利屋は「人間出会い業」だと言い、「話し相手に」「食事を一緒に」「引きこもりの子と過ごして」など、「魂の便利屋」として寂しい心に寄り添う仕事もこなす。

有名漫才師の付き人なども経験し、今やテレビや雑誌にひっぱりだこ。マンガ『ふうけもん』(イーブック出版)のモデルになったり、中谷彰宏著『サービスの達人』にも取り上げられている。自身の著書『人のために人となる人』(サンマーク出版)の中でも、右近さんは自分のことを「ふうけもん」(佐賀弁で「はみ出し者」の意)と呼ぶ。

現在は東京都世田谷区に「里帰り」というスペースを開いて、食事をしたり、牧師として聖書を読んだり、ゴスペルを歌ったりしながらコミュニケーションが出来る場を提供している。


インタビュー記事

小野
今日、取材に来る前にインターネットで「右近勝吉」で検索したら、
右近さんの記事がたくさん載っていました。
随分といろいろなことをやって来ていらっしゃいますね。
今日はどんなお話が聞けるか楽しみにしてやって来ました。
どうぞよろしくお願いします。

右近
ああ、そうですかー。
実際に会うとほとんどの人がガッカリするだろうと思うけどね・・・(笑)

小野
そんなことないですよー(笑)。
早速ですが、右近さんの一日を教えていただけますか?

右近
朝8時半に事務所に来て午前中はお祈りをしていますね。
午後からは出来るだけこちらから出かけていって人に会うようにしています。
夜は毎日2時間、集会の時間をつくっています。

小野
便利屋さんでお話を聞くお仕事をされていらっしゃいますが、
毎日どれくらいの人に会っているんでしょうか?

右近
うーん、そうだなぁ。毎日いろんな人がなんだかんだで
10人くらいはやって来ているんじゃないかな。

講演の依頼も多くて、今月も残り10日だけれど、
あと3ヵ所での講演会があります。来月は地方の中学校でお話をします。
いまどきの中学生たちに「気合い」を入れて欲しいという依頼でね。

まぁ、人と話をするってのは大事なことですからね。
頼まれたら出来る限り断らないようにしています。
明日も、とある社長さんとお昼を食べる予定です。

小野
便利屋さんには具体的にどんな仕事があるんですか?

右近
便利屋には実に多種多様な仕事が舞い込んで来ます。
例えば「南極に石を取りに行ったり」だとか「ブラジルに
いる弟に会ってきてくれ」だとか。
「家に泊まりに来て欲しい」とか「ご飯を一緒に食べて欲しい」といった
人と人との関わりあいの仕事も多いですねー。

「お昼ごはんを一緒に食べて欲しい」という依頼の一番最初は、
女優のKさんでした。
その時僕は、有名な人でも「人に話したいこと」って
実はいっぱいあるんだなぁって思いましたね。

そういえばつい2週間くらい前にもお笑い芸人のSさんの家に
招かれて夕食をご一緒したんです。
彼は「俺はさみしいんだよ」って言っていました。

鈴木
有名になると寂しくなったりするものなんでしょうか?

右近
横山やすしは家に帰ったら口をきかずに寝るだけでした。
家に帰ってまでもう喋りたくないって彼は言うんだよね。

小野
私は今から4〜5年前にある雑誌の企画で
「いまどきメール事情」という特集を担当していたんですけれど、
その時すごく印象的だったのが、顔を知ってる友人には話せない内容でも、
メールで知り合った見ず知らずの他人には話すことが出来る。
そんな事実でした。

右近
なるほどねー。
関係ない話かも知れないけれど、うちの奥さんが電話相談の相談員を
やっているんだけれどね、相談の電話は、一日中ひっきりなしに
ジャンジャンかかってくるそうだ。

誰かに喋りたい、誰かに聞いてほしい、という気持ちは
みんなが持ってるものかも知れないねぇ。
今の時代には特にね。

          

小野
便利屋稼業をやっていて、話をきく仕事が来ることは、開業当初から予想されていたんですか?

右近
いやぁ、もちろん予想なんかしてなかったよ。

最初の頃は、「ゴミを集積所に運んでくれ」「犬の散歩」とか
そういった類の依頼が多かったね。
自分の母親には、「いい加減ゴミ屋みたいなことはやめてくれ」と
言われたこともありました。

それが、時代の変化とともに仕事の依頼内容がだんだんと変わってきたんです。
ある時期から、結婚式での「受付」や「仲人」「歌を歌って欲しい」という依頼や
「お墓参り代行」など仕事は多岐に渡るようになったんです。

他には旅行についてきて欲しいという依頼も多いですね。

去年は70代の女性からイスラエルに旅行するのについてきて欲しいと頼まれ、
一緒に同行してきました。
他にも、結婚する前に娘にヨーロッパを見させてやりたいっていうんで
ついて行ってくれと言われて、
15日間その娘さんに同行してきました。
女性が外国に一人で行くのは怖いっていうことですね。

ほら、初めての国にも男の人が一緒なら安心して旅ができるでしょ。
こういう依頼を受けていると、「仕事」っていうのは
ほんとなんでもあるんだなぁ、って思いますよ。

鈴木
ほんとにそうですよね。旅行の同伴が仕事になるなんて右近さんの
お話を聞くまで想像すらできなかったですし。
人の数だけ、様々な需要があるってことですよね。
確かに海外旅行に友人や家族を誘う場合、
用事や仕事が相手にあったら無理ですからね。
そういった時に便利屋右近さんへの依頼が来る、
白羽の矢がたつんでしょうね。

●寄り添うことの大切さ

右近
これは僕がこないだ、ある小冊子に書いたことなんだけど、
寄り添うことが大切という話。
みんな寄り添ってくれる人を求めているんだよね。

それは、男女関係なくね。僕は自分から何かアドバイスをしたり
言ったりする訳ではなくって、相手が話をしてきたらば聞くというスタンスで
いつもいるんです。

芸能人の付き人というのはただ寄り添うことの最たるものかも知れません。
だってこっちの言うことなんて関係ない訳ですからね。

※編集者注)
右近さんにかつて横山やすし氏のマネージャーを務めていた時期がある。

小野
何も言わずにただそばに居てくれる人が必要なんですね。

右近
以前、お昼ごはんを一緒に食べてもらいたい、という
依頼が関西に住む70代の女性からあったんです。
彼女は3階建てのビルにたった一人で住んでいました。

旦那さんが亡くなった今、お金はあり余るほどあるんだけれども、
寂しくて仕方がない、という訳です。

関西からの依頼でしたので「交通費も入れて5万円ください」と言いました。
そうしたら終わって帰ろうとしたら、驚いたことに
「それじゃ、今日のところはとりあえず40万円お支払いしますね」
と言うんです。

その他にこんな方もいました。

旦那さんが亡くなって子どものいないひとり身の女性からの依頼で
昼ごはんを毎日一緒に食べました。
僕は1万2千円くれればいいと思っていたんです。

そうしたら彼女100万円くれたんですね。

この時も、寂しさってのはお金には替えられないんだなぁと
つくづく思わされた出来事でした。

彼女の話をする相手は、別に僕でなくても誰だってよかったんだろうけどねぇ。
ほんとは。

鈴木
うーん、でも本当に右近さんでなくてもよかったんですかね。
だって、すべての便利屋さんにそういった「私のお話を聞いてください」
「お昼を一緒に食べてください」といった仕事が
来ている訳ではないでしょうから。

右近
うーん。それはわからない。
ただひとつだけ言えることは「人間的な関わり」を
世間のみんなが求めているということです。

●感動から目的や行動を決めてしまうチカラ

鈴木
右近さんは20代30代の頃、まわりの同世代の友人たちが会社で働いてるなか、
世界一周旅行をしていたそうですが、不安はなかったんですか?

たとえば、自分は将来どうなるんだろうか、どういう風に生きていったら自分は輝けるのだろうか、といったような不安はなかったんですか?

右近
僕は26歳から38歳まで12年間、世界一周無銭旅行をやっていたんです。
無銭旅行っていうとかっこよく聞こえるけど、
まぁ要するにお金を持ってなかったんだよ。

就職は、世界一周を達成してからしようと決めていました。
人間ってものは、目的をつくるととにかく楽しくなるし、ウキウキもする。
だからやってること自体も楽しくなる。
目的をつくるのは、ほんといいことばっかりです。

そりゃあ、多少の困難はあったけれど、そんなの目じゃないよね。
だって毎日世界一周達成という目的のために動いているんだから。

やりたいことを決めて突き進む。
それが大事なんじゃないかな。
するとみんな一生懸命やれるんじゃないかなー、って気がするんだよね。
むしろみんな目的がないからあっちこっちフラフラしちゃうんじゃないかな。
目的は自分でつくるのものなのよ。

鈴木
右近さんは、その世界一周という目的を、ある日偶然ふっと思いついたんですか?

右近
26歳の時、僕は新宿のステーションビルで働いていたわけ。
そこで、一週間香港に行って研修を受けられるっていう
研修旅行の募集ポスターが廊下に貼ってあったの。
それで僕は行ってみたいなと思った。

でも当時200人くらい社員がいて、
僕は入社したばかりの新人だから絶対無理だろうと思いつつ、
応募してみた。
そしたらなんと「行ってこい!」と言われたんだよ。

それで香港を旅行して、
「香港の商店街は素晴らしいなぁ。すごいなぁー!」って思ったの。
それでその瞬間、
「よし、日本に帰ったらすぐ会社をやめて世界一周をやってやれー」
と思った訳です。

スタッフ
(笑い) その直結発想が、なんかすごいですよねー。

右近
そう、すごいんだよ(笑)。その時の香港が初めての海外旅行だった。
向こうでは、カメタニという宣教師とずっと一緒だった。
小田実の『何でも見てやろう』(角川書店)という本をその頃読んでいて
海外旅行に憧れていた。

でも実際行くことをみんなに話すと、親や教会の全員に反対されて、
おまけに「おまえは馬鹿だ」と言われました。
まだ海外旅行なんていうのが一般的ではなかった時代でしたしね。
ちょうど26年前、昭和50年代前半のこと。

鈴木
そのころはまだ海外が遠かった時代ですよね。

右近
そうだね。世界一周に行く時はまず、食べるためにはどうすればいいかを考えて
下駄を履いて行った。カランコロンって音を鳴らせばみんな振り返るんじゃないかと。

それに白いシャツの背中に大きく「ジャパニーズ・クリスチャン」って書いた。
とにかく目立たなきゃってんでね。それに軽装で行った。
飛んで歩けるように。
みんなが「えーっ!」って振り向くように。

案の定、みんなが声をかけてくれました。

スウェーデンのユースホステルでは
海辺でホットドッグを食べている女の子がいた。
ぼくはお腹がすいていて、どうしても食べたくてホットドッグだけを見つめたんです。

顔とかそんなのは全然見ないでホットドッグだけをとにかく見ていました。
そうしたらその彼女、ホットドッグを僕にくれたんです。
欲しいものはジーっと見つめることが大事なんですね(笑)。

鈴木
右近さんの生き様が凝縮されてる気がしますね(笑)
でもそれって人生にも通じるような気がします。
欲しいものを一点集中で見つめるということはとても大事なこと。

あれこれ見るのではなくて、一個だけを見ること。
すると与えられたりして。

右近
長いこと外国を旅していると、ホームシックにかかっちゃうんだよね。
小田実の書いた本に「ホームシックになったらとりあえず帰りなさい」そう書いてあったので
僕はホームシックになるとすぐに帰国していました。
不思議なもので成田に着いただけで治っちゃったりする。

なにしろ親切にされると日本を思い出しちゃう。
ホームシックになったのは4回あった。どこであったかというと、
デンマーク、イスラエル、オーストラリアだったかニュージーランド。
そして、最後はシンガポールで新婚家庭に泊めてもらった時だった。

僕の場合のホームシックは親に会いたいとかっていうのではなくて
日本に帰りたくなる。

鈴木
それにしても12年間もかけて世界一周をするなんてすごいですよね。

右近
僕はバカだから。
世の中にはバカな人間がいないと面白くないからね。

●3つの人生のテーマ

鈴木
インタビューを受けてくださる方に必ず質問していることなんですが、
ずばり右近さんにとっての人生のテーマって何ですか?

右近
そうだなぁ・・・。
一つ目は、人に寄り添うこと。でも、こちらからは何も言わない。

二つ目は、人に仕える(つかえる)こと。
これは便利屋の仕事に通じることで、
要するに自分がしてもらいたいことを人にしてあげるということ。

三つ目は、ひきこもり、不登校の人を元気にすること。

それとね、関係ない話かもしれないけれど、
僕は人に好かれる努力をしている。
それと嫌われることはしないように気をつけている。
具体的には、例えば服装はこざっぱりしたものを身につけるよう心がけてる。


鈴木
なるほどー。

 
「人に仕える」ことの大事さを著した色紙を
持って笑顔いっぱいの右近さん!

●聖なるヤクザと呼ばれて

鈴木
このインタビュー記事の読者のなかには、人に
嫌われるのがこわい方もいらっしゃると思うので、
質問するのですが、
右近さんは、人に嫌われるのってコワイですか?
それとも嫌われてもしょうがないと思いますか?

右近
思いすぎかも知れないんだけどねー、
・・・この世の中ってのは僕を中心に回ってるのかなぁって
そんな気もするんだよね(笑)

鈴木
笑)そういう風に考えられるのっていいですよねぇ。
でも、その考え方って案外正しいのかも、って僕、思うことあります。

だって、地球は自分のためにまわっている。
すなわち地球は自分のためにある。
そして、人生を自分のために生きる。
実はそれが基本であって、その自分を喜ばせるための行為の先に
更に人さまの役に立てたらもっといい。
こうゆう順番。
考え方のこの順番が大事。

順番を間違えちゃって、いきなり最初から人に与えることばかりを
考えて行動したら自分が潰れちゃうことにもなりかねないですよね。

(編集者の言葉)
このあたりの内容は以前登場していただいた石井氏の言っていた
「不純な動機が大事」という話とつながっているようにも思えます。

右近
それとねぇ、人は一週間に一度くらい神様(ある意味では
「自分」とも言い換えられる)と向き合うことが
大事じゃないかなぁって思う。
黙想の時を持つってことで。
でも、毎日だと疲れる人も出てくるけれどね。

鈴木
右近さんの人生における影響を受けた大きな出会いはありますか?

右近
そうだなぁ。

マカルパインさん、松下幸之助さん、横山やすしさんの三人だな。

マカルパインさんは、とにかくその笑顔に魅せられたんです。
人間、一人一人光るものを持ってる。
彼の場合は笑顔が光っていた。

鈴木
いいですねぇ。
その「一人一人光るものを持ってる」というお話。
僕も共感です。

右近
初めてマカルパインさんに出会った時、僕は暴力団に出入りしていたんだけれど、
偶然、街頭で声をかけられた時の彼の笑顔にすっかり魅せられた。
それ以来、マカルパインさんの笑顔を見るために毎週日曜日に教会に通った。

その当時、僕はヤクザだったからもちろんニコニコなんてしていられなかったよねー、

子分に「兄貴。月曜から土曜はヤクザ稼業、日曜はクリスチャンですから、オレたちは聖なるヤクザですね」
なんて言われたこともあったっけ(笑)。

鈴木
右近さんは、映画『親分はイエス様』をご存知ですか?

右近
ああ、もちろん見ましたよ。
あの映画の製作会社からは僕にたびたび出演依頼がありましてね。

鈴木
えっ、そうだったんですかー。

右近
でも断った。
僕はヤクザから足を洗った人間だからね。

(編集者補足)
映画『親分はイエス様』―誰だってもう一度やり直せるんだ!―
斎藤耕一監督 渡瀬恒彦、奥田瑛二出演。

鈴木
今、悩んでいる人たちに、
「生きてりゃいいことあるさ」的なメッセージをお願いできませんか。

右近
「コツコツ生きる」それが基本じゃないかなぁ。
あの横山やすしだって、売れるまで相当な苦労をして出てきた。
食えなくて西川きよしとラーメンを半分ずつ食べていた下積み時代がある。

それが、「俺が横山やすしや〜」って言いながら舞台を往復するだけで
50万円をもらえる位の大物芸人になった。
今世の中で活躍している人もみんな、決して急に有名になったり大きくなった訳じゃない。

毎日コツコツとやり続けた結果そうなった。

だから、毎日コツコツやることがなによりの成功の秘訣。
いつもと同じように生活するってことが大事。

それと、自分ひとりじゃ成功しないってことも大事な事実じゃないかなぁ。
もちろん運だってある訳だけど。

便利屋を始めた頃に、感じたことは
「世の中の流れをよーく見なきゃ成功できんな」ってこと。

昔、ある社長さんに
「便利屋なんていう、そんな浮き草みたいな仕事はやめろ」
と言われたことがある。

それは例えて言うならば、
加茂川のほとりで、今日はこっち岸、明日は向こう岸、
あさっては真ん中に止まって・・・という商売。
お客さんも料金も決まっていない。

でもその時、僕はこう思ったね。
浮いていなかったら商売ダメなんじゃないかってね。

魚たちは浮き草に寄ってくるでしょ。
でも、あれがもし、浮き草が浮いてなくって腐ってしまったとしたら魚たちは寄って来ない。
魚は、浮いてる生きてる浮き草に集まり、根っこを食べているってこと。

「浮き草稼業」って言われて僕はかえって嬉しかったね。
川の流れに沿って、時代の流れを読んでという浮き草稼業。

              
              インタビュー後、右近さん、偶然ロスから来ていた
              安藤秀世さん、スタッフの○さん。

鈴木
今まで多くの実力者に出会われてきたと思うんですが、
彼らに出会って考え、生き方、オーラを間近で見ることで、
自分自身が成長して、大きくなってきたという実感などはお持ちですか?

右近
それはあるだろうね。
例えば、ちゃんとした社長っていうのはくだらないことは話さないんだよね。

鈴木
それは、世の中をよーく見ているってことですか?

右近
そう。そーゆうことだよ!(右近さん、強い口調でニコニコと)

例えば、ブラジルに住む弟に会ってきてくれ、
という依頼をした人はすごいお金持ちなんだけど。

彼がなにをしているかっていうとだよ。
彼は毎日、役場に行くそうだ。
何をするかっていうと、
毎日、職員がしゃべっていることを聞いているそうだ。

例えば、3年先にどこそこに道路が出来るよーとか。
5年後にどこそこにインターチェンジが出来るよー、とか、って聞く。
すると、そのあたりの土地を買い占めるの。
それも出来るだけいっぱい。
それを聞いて、僕はおもしろいことをしているなーって思った。

鈴木
なるほど!それはすごくおもしろい話ですねぇ。
それでは、右近さんが今後、
そういった意味で話を聞きに行ったらいいんじゃないかと思うような場所はありませんか?

右近
それは、裁判所じゃないかな。簡易裁判所。
世の中の情報を仕入れるためには一番いい場所だと思う。

鈴木
右近さんから見て、いま世の中の流れをよく見てる方っておられますか?

右近
民主党の小川敏夫さんですね。
弁護士っていうのは勘が鋭いのかなぁ。

小野
右近さんは、便利屋を一生の仕事と思っていらっしゃいますか?

右近
便利屋の仕事ってのはなんでもいいわけ。
仕事だったら何でも引き受ける。
なんでもありだから、僕みたいな飽きっぽい人に向いている仕事。

鈴木
死ぬまでにこれはやりたいことはありますか?
または、行ってみたい国はありますか?

右近
そうだなぁ。
(ちなみに右近さんは以前の世界一周無銭旅行ですべての国を周ったので、
行ったことがない国はないそうです。凄いですね〜!)

アンナプルナの山を登りたい。
それとアフリカのキリマンジャロを登ることかな。
でも足腰、気力が弱っているから登るのは難しいかもしれない。

鈴木
それこそ、体力に自信のある便利屋さんに依頼して、
右近さんを背負って登ってもらったらいいじゃないですかー(笑)

右近
僕なんか「憎らしい」って言われて、頂上についたらポイッて捨てられちゃうよ。

一同
(笑)
まだまだ面白いお話お聞きしたいのですが、今回のインタビューは後ろ髪をひかれますが、
このあたりで終わらせていただこうかと思います。
今回はお忙しいなか貴重なお話を聞かせていただき本当にありがとうございました!
今後、いろいろな面でお世話になることもあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします。ありがとうございました。

-- おわり --