出会いに学ぶ

平成19年7月4日

石田さん來山

福井県宝慶寺の僧堂人権学習会に講師としてお招きしました石田雅男さんと懐子さんに、

永平寺を御案内した後、平等寺に立ち寄って頂きました。山内一同、膝をつきあわせて

晩遅くまで貴重なお話を聞かせて頂きました。

石田さんと懐子さんは十歳の時にハンセン病にかかり、国立療養所「長島愛生園」に入所され、

約六十年間の療養所生活という辛く険しい体験をされました。また、ハンセン病が引き起こす

後遺症や差別・隔離による辛い実体験をうかがいました。

ハンセン病は長い間、誤解されてきました。

かつては「らい病」と呼ばれたこの病気は遺伝病ではなく、感染力も非常に弱い病気で、

現在では薬によって確実に治癒する病気となっています。ですから全国の療養所の入所者にも、

現在は一人もハンセン病の人はいません。ハンセン病の後遺症により神経がマヒする障がいを持たれた、

元ハンセン病患者なのです。感染することは全くないのです。

全世界的に隔離政策をとった国は日本だけではありませんでしたが、

ハンセン病の特効薬であるプロミンができた後も隔離政策をとり続けたのは、世界で日本だけのようです。

ハンセン病への偏見と差別は、たくさんの悲劇を生みました。
親や兄弟姉妹と離れ、名前を変え、生きている事、存在すらも消され、

生涯療養所の中に閉じこめられ、子どもをつくることは許されず、

死んでも故郷の墓に帰れない。国の誤った政策のため今だに続く偏見・差別。

入所者やその家族は長い間、想像を絶する苦しみに耐えてきたのです。

しかし今なお変わらない偏見、差別問題が起きています。

ハンセン病に限らず、性差別、部落差別等、様々な差別で苦しむ人々が多くいます。

差別がなくなり、いわれなき迫害を受けたりしない世の中にするために、私達は差別を自らの問題とし、

正しい知識を得、次の世代に伝えていかなければなりません。

 

 

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