「南大阪の心霊スポットを紹介して欲しい!」
とある雑誌を編集している友人から電話があった。
なんでもその雑誌の一つの企画として“心霊モノ”をやりたいというのだ。
彼は大学時代の友人である。
キリスト・悪魔などをこよなく愛する男である。
が、こと“心霊”となると管轄外であったらしく、私たちに白羽の矢がたったのである。
私たちは彼の頼みとあって、直ぐに心霊スポットのピックアップを始めた。
そして、その雑誌の傾向から、心霊色を抑え観光的な場所がよいと考えた私は、心霊スポットとしてもポピュラーで、行楽地としても人気の高い『滝畑ダム』を選んだ。
そういえば学生時代。
彼と数人の仲間で遊びに行ったこともあったけ……。

さて、このレポートは去る12月9日、その雑誌の取材に訪れた時のモノである。

休日ともなるとレジャー客で賑わう景勝地は、大阪最大の心霊スポットといっても過言ではない。
夏ともなれば、心霊関係のテレビで取り上げられ、“心霊マップ゚系”の本には、大阪の心霊スポットの代表としても必ず紹介されている。
あのタレントでもあり、恐怖の語り部である稲川淳二も、『コミック稲川淳二の最新・超怖い話』(角川書店)で紹介しているくらいだ。
その『滝畑ダム』は……大和川水系石川の上流部の治水対策としての洪水調節と石川下流部のかんがい用水や上水道源確保のために、昭和56年11月に作らたダムである。
貯水量は934万トン。
この開発のため、この地区の家々が犠牲になっている。
よって、このあたりの美術品、工芸品、建築物などの文化財を後世に残すため建設されたのが、『河内長野市立滝畑民俗資料館』だそうだ。
夏場の渇水時には、水没した道路、学校の運動場跡、木の幹などが見れる……そうだ。

さて、このダムでは自殺も多く、数々の幽霊目撃談が報告されているという。
報告される怪奇情報の数も半端ではない。
よって、私たちは有名な3つの話を取材した。
 
まず、ダムにある4つのトンネルから取材を行った。
紹介すると、“滝畑第一トンネル“、“滝畑第二トンネル”、“梨の木トンネル”、そして“塩降トンネル”である。
中でも“梨の木トンネル”が怪しいらしい。
別名“幽霊トンネル”(そのままやないけ!)。
そこを通ると、女の人の霊が現れるらしい。
憑依はもちろんのこと、カーステから聞こえてくる呻き声、そしてやっかいなことに、その女の霊を目撃してしまうと、帰ってから原因不明の高熱を出し、寝込んでしまうという霊障にあってしまうという。
なんでもその女性の霊は、ダムで自殺した女性との噂だ!

さて次は、夕月橋を両肘で走る老婆(の霊)である。
怪談の定番でもある、“追い掛けてくる霊”だ。
簡単に説明すると……深夜に車を走らせてると、後方から追いかけて来るモノが居る。ミラーで確かめると、老婆が両肘で走ってくるではないかっ!老婆は凄い形相、そして凄いスピードで追い掛けてくるらしい。
この近辺で交通事故死した老婆でないかという噂もチラホラ。

そしてラスト。
上記の老婆とよく似ているが、首の無いライダー(通称:首なしライダー)が出るらしい。これは、追いかけられた車が、カーブを曲がりきれず事故にあい、死んでしまうというモノ。じゃ、誰がこの話を伝えたのよ、って文句も出そうだが、運良く生き残った人もいる、っていう例もあるから面白い(=老婆の話にもこのパターン有り)。
これも交通事故死したライダーではないかということである。

そもそも水気のある場所は霊が集まりやすい傾向があるようだ。
海、池、滝に怪談が多いのはこのせいである。
また、滝畑ダムのような地縛霊の類や、質の悪い霊が存在しているなら、事故はこれからもくり返されるし、事故が起こり不幸にも死者が出た場合、その魂は浮遊霊になりやすい。
そして水があるから、その辺にいついてしまう(?)。
それに、ダムで自殺した者は地縛霊になりこの場に留まるとなれば、ホレ、つまりココは、霊が霊を呼ぶ場所であり、おびただしい数の霊が付近をさまよっているということになるのだ。
そりゃ、何か起こらない方が不思議ってモンだ。

まま、簡単に紹介したが、この雑誌は今年の5月に南大阪地区限定で発売される。
大きな本屋に行けば、売っているということなので興味のある方は見てあげてちょうだい。
また、「滝畑ダム」は行楽地としてもとっても素晴らしいところなので、是非遊びに行って下さい!
キャンプ・バーベキュー・釣りはもちろん、先に紹介した「滝畑民族資料館」、岩肌に大きな観音・地蔵両菩薩を刻んだ「磨崖仏」、天照皇大神・伊弉諾命・伊弉冉命を祭神として建てられている「天神社」等、見所一杯です。

(文・壱太郎)

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