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FL Studio漫然解析シリーズ
「漫然解析Fruity Granulizer」

(1) グラニュラーシンセシスとゆーものについて勉強してみる




最初は、前置きとしての「読み物」である。
Fruity Granulizerのいじり方には全然関係して来ないので、お急ぎの方は、読み飛ばして
いただいても一向に構わないのである。(汗)



さて、我々はこれから、Fruity Granulizerについていろいろ勉強するわけであるが、
その前に、このモジュールの機能である「グラニュラーシンセシス」とは何か、その辺の
根本的なところに関して、ちょっとだけお話しするのである。

グラニュラーシンセシス(Granular Synthesis)。
これを一言で言うと、

「小さな音の粒を、時間的・空間的にランダムに配置し、音を生成する」

音響生成法である。

「最新のサウンドシンセシスメソッド」と呼ばれるこのテクノロジーであるが、こいつの
起源は、実はそこそこ古い。
もともと、戦後すぐぐらいに、イギリスの頭のいい物理学者の人が、量子力学を音に
当てはめて、「音は波と粒子の二つの性質を持ち、どんな音も粒子の集合として記述可能で
ある
」ということを証明したのが、グラニュラーシンセシスのそもそもの始まりである、と
言われている。

これをもとに、「じゃあ、その方法で実際に音を合成してみようじゃねえか」と張り切って
実際にグラニュラーシンセシスの理論を作ってしまったのが、カリフォルニア大学の
ローズ先生という人で、この人が1978年に書いた「Granular synthesis of sound」と
いう論文が、グラニュラーシンセシスの理論の元祖となっている「らしい」。
未確認。ガセかも知れない。(汗)

ところが。
この方法、当時のコンピューターテクノロジーでは荷が重すぎたのである。
1978年といえば、日本ではまだパソコンのパの字もない時代。アメリカでも、前年に
Apple IIがやっと発売になったばかりである。
余談だが、Apple IIのCPUは初代のファミリーコンピューターと同じ。今とは比べ物に
ならない貧弱さなのだ。

そんなわけで、実際に、リアルタイムで「小さな音の粒を時間的・空間的にランダムに
配置する」ことが可能になったのは、その8年後、1986年のことらしい。
もちろん、その背景には、コンピューターの目覚ましい発展があったことは言うまでも
ないのである。

当時、本当に最先端の技術であったグラニュラーシンセシスが、現在では、既にパーソナル
レベルの作曲ソフトの、しかもその一機能として使い倒す事ができるようになったわけで
ある。
昨今の作曲ソフトに触っていると、つくづく「本当にいい時代だなあ」と思うのである。
うむ。



次からは、具体的にFruity Granulizerに関してお勉強してみることとする。




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