ジョージ・エリオット 【英国女流小説館】

George Eliot


ジョージ・エリオット

last updated: 25 Jul 2017

Biography +++

【生没】 1819.11.22 - 1880.12.22 (卯年生まれ、享年61歳)
【本名】 Mary Anne Evans
【評価】 V.ウルフが『ミドルマーチ』を高く評価した。
【結婚・出産】 1854年、妻帯者のジョージ・ルイスと事実婚。当時はかなりショッキングな出来事だったため、家族や友人から親交を絶たれた。

 

Bibliography +++

#1Adam Bede (1859)
『アダム・ビード』 阿部保喬(訳) <開文社出版・1979>
#2The Mill on the Floss (1860)
精神的自叙伝。19世紀前半イングランドの田舎。フロス河のモデルはイギリス中部を流れるトレント河とされる。小説家として不動の地位を確立。
『フロス河の水車場』 工藤好美・淀川郁子(訳) <筑摩書房>
『フロス川の水車小屋』 山主敏子(訳) <集英社マーガレット文庫・1977>
#3Silas Marner (1861)
『サイラス・マーナー』 土井治(訳) <岩波文庫・1988>/ 奥村真紀・清水伊津代(訳) <彩流社・2018>
     

翻訳書で読みました 純粋な織工、サイラス・マーナーの生涯が描かれています。読み始めてすぐに、15年の歳月が一瞬で流れます。そして、中盤にもう一度15年が一気に 経ってしまいます。マーナーが大きな失望を抱え、ひたすらお金のためだけに仕事をする毎日を送る前半は、読んでいて退屈でした。でも事件が起こり、新しく 生きる喜びを見出す後半はおもしろいです。この作品でスポットライトが当たっているのは、マーナーだけではありません。村の地主やその息子夫婦、牧師や 近所の世話好きおばさんなど、多くの人がそれぞれの場面で中心になっています。題名を知らずに読んだら、誰が主人公だかわかりません。
 一番大事なものを失っても、それに代わる別のものが必ずそばに転がってくるから、見落としてはいけません。 マーナーのように、不幸のあとには必ず幸せが舞い込んできます。

#4Romola (1863)
15世紀のフィレンチェを舞台とした歴史小説。
『ロモラ』 原公章(訳) <彩流社;ジョージ・エリオット全集5・2014>
#5Felix Holt (1866)
1830年代を描いた社会小説、エスターとフィーリクスとの恋愛・結婚。
『急進主義者フィーリクス・ホルト』(上下) 冨田成子(訳) <日本教育研究センター・1994/彩流社ジョージエリオット全集6・2011>
#6Middlemarch (1872)
1829~32年のイングランド地方都市。パノラマ小説(多数の人物に焦点が当てられ、語り手が一人の人物に常には集中せず、登場人物間をつぎつぎと移動する)。V.ウルフが「大人が読むための数少ないイギリス小説の一つ」と評した。
『ミドルマーチ』(1~4) 工藤好美・淀川郁子(訳) <講談社文芸文庫・1998>
『近代英国小説 ヒロインからのメッセージ』 釣り合わぬ縁組『ミドルマーチ』
#7Daniel Deronda (1876)
グェンダレンとグランド・コートの結婚生活とユダヤ人問題。
『ダニエル・デロンダ』 竹之内明子(訳) <日本教育研究センター(1~4)・1988>/淀川郁子(訳) <松籟社(1~3)・1993>

Impressions of Theophrastus Such (1879)
『テオフラストス・サッチの印象』 薗田美和子・今泉瑞枝(訳) <彩流社・2012>

 

Collection +++

#1Scenes of Clerical Life (1858)
"The Sad Fortunes of the Reverend Amos Barton" "Mr Gilgil's Love-Story" "Janet's Repentance"の牧師を主人公にした3編の悲劇物語集。
『牧師たちの物語』 小野ゆき子・池園宏・石井昌子(訳) <彩流社;ジョージ・エリオット全集1・2014>

『スペインのジプシー』 前田淑江・ 早瀬和枝・大野直美・玉井暲(訳) <彩流社;ジョージ・エリオット全集9・2014>
ジプシーの女王の悲恋を描いた劇詩「スペインのジプシー」ほか、短編2作「とばりの彼方」「ジェイコブ兄貴」収録

 

References +++