〜シロの死に寄せて〜

死が近付いて来たのを知っていたね・・
シロは最後のときまで私を案じてくれていたね・・
最後の朝と知り
一度は姿を消そうとしたけれど
私を想い、それをあきらめ
すべてを私に委ねてくれたシロ・・
最後の朝だと知っていたら
もっともっといっぱい話しただろうに・・
もっと強く抱き締めただろうに・・
シロはガラスに写る自分の姿を見つめていたね
そんなことははじめてのことだったのに・・
「さようなら」の合図を見逃した私
私の涙は乾かない・・いつまでも

シロにもう一度
もう一度だけでいい・・
会いたい 会いたい
シロに会いたいよ
ガラスに写った
さみしそうなシロの顔が
浮かんでは消え
また 現れる
「愛すること」は
とてもさみしいことなのだと
教えてくれたのもシロだったね・・
シロを誰よりも愛してしまった私は
いつもとてもさみしかったんだよ
愛すると
永遠でいたくなるから
もうずっと前から
シロのいなくなる日を想像して
泣いていた
愛すると 失いたくないから
とても怖がりになる
私はシロがいなくなるのが怖かった
昔はあんなに元気で走りまわっていたシロが
さいごは私の腕の中で冷たくなった
生きているように安らかな顔をしたシロの体を
私はいつまでも抱き締めていたよ

そのまま
シロを抱き締めたまま眠ったら
死んだと思ってたシロが
生きていた、って夢を見たよ・・
目覚めたとき、私の傍にはやさしい顔で
やっぱり冷たいままのシロがいたね・・
シロはもう呼んでも返事しない
尻尾も振らない
教会の墓地の底で
美しいシロの体は
土をかけられ
だんだん見えなくなりました
シロ、綺麗だよ・・
さようならは言わないよ
私とシロはいつまでもいっしょだから

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