How to Maintain Tube-Equipment 
真空管式機材のメンテナンス


INDEX

真空管式機材の取り扱い 2006.9.13
真空管の種類 2006.9.13
真空管の寿命とトラブル 2006.9.13
真空管の交換 2006.9.13 / 2007.5.20
日常のメンテナンス 2006.9.14
悩ましい問題 2006.9.14

12AX7/ECC83いろいろ→

はじめに

今頃になって真空管ブームである。しかし一方で、子供のころに家庭に真空管式のラジオやステレオがあった世代は歳をとって引退し、現場からどんどんいなくなっている。真空管が生活の中に存在したことがない世代が中心になりつつある今、真空管式の機材を使っている、あるいは使おうとしているみなさんにとって、真空管の取り扱いについて少し説明しておいた方がよさそうなのでこのようなページを作ることにした。

真空管はご存知の方も多いと思うが、主にガラス管でできている。実は、ガラス管ではなくて金属管でできた真空管も存在する。第二次大戦前に登場したメタル管である。今でも真空管マーケットを探せば、当時、もっぱら軍用に製造された真空管をいくらでも発見することができる。JANと印字されていたらそれは"Joint Army Navy"の略であり、米軍仕様である。ガラス管・メタル管を問わず、いまだに軍用球は世界中で現役として活躍している。

真空管は、動作中の真空管を触るととても熱い。何故ならば、中に数Wから十数Wのヒーターがあって熱を出してるからだ。橙色に光ってみえるのはヒーターやヒーターによって熱せられたカソードである。従って、真空管を使った機材は熱についていろいろと考えなければならないことが多い。真空管は非常に精密に作られたデリケートな構造をしている。落とせば割れるし、叩けば中身が振動する。中身が振動すると流れる電流まで変化してしまうので、振動する真空管はなんとマイクロフォンになる。スピーカーから出た音が真空管を振動させてしまうことが起きて、なんとマイクロフォンと同じようにハウリングすら起こる。つまり、振動にとても弱いのである。

真空管のヒーターは基本的に電球のフィラメントと同じである。だから、ヒーターはいずれ消耗して切れる運命にある。ヒーターが熱せられると、徐々に蒸発して真空管中にガスを発生させる。熱せられたガラスもガスを発生させる。つまり真空ではなくなってくる。ガスは真空管内の電極に付着したりして性能を劣化させる。それやこれやで、真空管には寿命がある。寿命になってくると、いろいろな問題を引き起こすのでそういった知識も持っていた方がいいだろう。

真空管の良いところは、差し替えができるということである。いや、それは逆だな。トランジスタは真空管のように短期に寿命がこないので差し替えがいらなくなった(実は、トランジスタにも寿命はあるのだが)。駄目になった真空管を交換するには、同じ名前の球を買ってきて、古い方をひっこぬいて新しいものに替えたらいいのだろうか。それでいい時と駄目な時がある。だから要注意である。オーディオ用として非常にポピュラーな球に12AX7(欧州名ECC83)がある。実はこの球、ほかにもいろいろな名前を持っている。12AX7A、7025A、M8137、CV4004・・・。全く同じではないが、一定の条件下では差し替えができる、とされている球に5751がある。しかし、そんなことは真空管を使った機材の取扱説明書にはまず書いていない。

このページは、真空管式の機材を使う上で知っておいた方が良さそうな基本的な知識、役に立つちょっと高度な知識をまとめてみた。

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