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Aさんのエロゲークリエイター体験記 第一部「就職編」
#1 フリーター生活を続けていたAさんは、
一念発起してエロゲライターを目指す事にする。
#2 応募資料として、シナリオ2本を作ったAさん。
しかし、新たな問題が。
#3 ネットを巡回中、幸運にも企画書の書き方を発見したAさん。
しかし、その内容はAさんを更に悩ませる事となる。
#4 結局、Aさんは手探り状態のまま、
半ばやけくそで、拙い企画書を仕上げた。
#5 22社に自分の作品を応募したAさん。
3日後に届いた通知は「不採用」だった。
#6 続々と届く「不採用」通知。
次第に焦りを感じるAさん。
#7 多くの「不採用」通知を前にして、「完全敗北」を痛感したAさん。
そんな折、1通のメールが届く。
#8 初めて面接までこぎつける事が出来たAさん。
緊張の中、Aさんは待ち合わせ場所で相手を待つ。
#9 意外にも好青年だったB氏に驚きを感じつつ、
Aさんは腹をくくって、ファミレスへと案内される。
#10 今、面接が始まる!
 
#11 B氏の質問は、履歴書に書いてあるような事や、
当たり前に思えるようなモノばかりで、肩透かしを喰らった気分のAさん。
#12 終始、当り障りの無い会話に疑問を持ちつつ、面接を受けるAさん。
そんな中、やっと面接らしい質問が。
#13 面接が終わり、手応えもよく分からないまま、
Aさんは家路に着く。
#14 面接が終わり5日が過ぎた。返答を待つAさんの元に、
C社から外注の依頼が。
#15 外注の意味が分らないAさん。
どうやら、社員とは違うものらしい。
#16 B氏の返事待ちという事もあり、AさんはC社の依頼を丁重に断った。
その後、B氏から「不採用」通知が・・・。
#17 「いったい俺のどこがいけなかったのか……」
失意の中、AさんはB社のゲームをプレイする。
#18 どうやら、自分の筆の速さに問題があるようだ。
Aさんは自己分析を始める。
#19 良いシナリオを早く書き上げる。
自分に足りないモノを見つけたAさんは、自分の能力を上げる決意を固める。
#20 当面の目標を見つけたAさんは、
すぐさま、それを実行に移す
#21 自分がなりたいのは、小説家では無くシナリオライターだ。
筆を早める為、あらゆる面で自己鍛錬を始めるAさん。
#22 「他人に評価してもらう事も忘れてはいけない」自分のHPも立ち上げた。
そして、改めて2社に新作のシナリオを送った。一ヶ月程後、一件の電が。
#23 電話の相手は、4ヶ月前に応募した名前も覚えていない小さな会社だった。
用件を聞くと、面接をしたいと言う。
#24 D氏の会社の以前の作品を調べたAさん。
「どうして俺に?」Aさんに一抹の不安がよぎる。
#25 面接に来たのは、恰幅の良い男を先頭とした3人の男。
奇妙な事に、彼らもBさんと似たような事を聞いてくる。
#26 面接ではD氏がずっと喋っている。
「面白い喋り方をする人だ」等と思いながらも、順調に面接は進む。
#27 D氏の会社の前作品の事、属性の事。
会話をしながら、Aさんはこの3人の関係に疑問を抱く。
#28 業界の事を全く知らないAさんにとって、
D氏の話す業界の裏話は新鮮な物だった。
#29 話はAさんが送ったシナリオに及んだ。少し違和感を感じる事もあったが、
初めて自分の作品についての意見が聞けて、嬉しいAさん。
#30 D氏は言う。「背骨ソフトは『萌え』の方向でやっていく」
明確なビジョンを持っている様を目の当たりにして、Aさんは素直に感心する。
#31 以前B氏に聞かれ、少ないと言われた、執筆速度の質問が出る。
「月に300kです」Aさんは自信を持って答えた。
#32 「文章の量で文章の良さが決まるなんて馬鹿げてる……」
自己嫌悪を感じながらも、面接は無事終わった。
#33 結果は「採用」だった。
しかしAさんには素直に喜べない理由があった。




Aさんのエロゲークリエイター体験記 第二部「ライター編」
#34 採用が決まったAさん。早速自宅で背骨ソフトについての評判を調べると、
お世辞にも「評判が良い」とは言えない会社である事を知る。
#35 「――えらいところに入社してしまった」
目が点になるAさん。
#36 周囲の期待にプレッシャーを感じるAさん。
ふと気になる事が……
#37 給料の話は面接でも電話でもしていない。
ゲーム会社のそれは安い、ともっぱらの噂。不安になるAさん。
#38 初出社。Aさんが連れられた先は、
意外な場所だった。
#39 中は意外と広い。事務所は、
元々はD社長が自宅として借りていたアパートの、隣の部屋なのだそうだ。
#40 足の踏み場も無いくらい乱雑な部屋に招かれたAさん。
奥の部屋から社長が姿を現し、Aさんは契約手続きと会社説明を受ける。
#41 懸案の給料問題。試用期間中時給700円、正社員採用後月13万円の回答。
多くは無いが、それなら今までと大して変わらない。胸を撫で下ろすAさん。
#42 開発室へ案内されたAさん。事務所に比べると綺麗だ。
作業室では2人の女性が仕事に精を出していた。
#43 新入りの自分を含め7人。業界水準以上であるが十分ではない。
パソコンを組み立てるように言われたAさん。取りあえずラックを組み立て始める。
#44 前回原画の膨大な量を見て感心するAさん。
書いたH子さんは、今は近寄り難いオーラを漂わせている。
#45 午後になって、もう一人の新入り─J君が出社。
ここでもAさんは、周囲の期待にプレッシャーを感じる。
#46 どうやらJ君は、Fさんが処女作のバグに懲りて、
超有名ブランドからプログラマーとして引き抜いてきたらしい。
#47 J君の給料を聞き、唖然とするAさん。
実力の差を痛感する。
#48 十分なデバッグをせずリリースした、という事実を教えられたAさん。
ショックで言葉を失う。
#49 そこにE氏が入ってきた。
どうやら、E氏にも言いたい事が有るようだ。
#50 苦渋に満ちた顔で心情を吐露するE氏。満足な環境で満足な物を作りあげる。
それは、想像もつかない程困難な事だ、と……
#51 Aさんにはどちらの言う事もわかる。
が、やはり前者が正論だ。自分はどちらになるのだろうか。
#52 原画家サイン会に同伴する事になったAさん。
当のH子さんは、あまり乗り気では無いようだ。
#53 山手線秋葉原駅。
オタクのメッカに足を踏み入れた一行。
#54 会場は大手家電販売店にある、との事。
H子さんは余程気が進まないようだ。
#55 広い売り場スペースにポツンと置かれたテーブルとパイプ椅子。
あまりに簡素なその場所に、言葉を失うAさん。
#56 身だしなみを気にしないH子さん。
机の上に置かれたダンボールには、他社の物もあった。
#57 背骨ソフトのサイン会は
猫殺ソフトのサイン会の便乗だった事を、ようやく悟ったAさん。
#58 前座に見られても仕方ない。Aさんはこの世界の厳しさを体感した。
一方、H子さんはサインする物が色紙かテレカかを気にしている。。
#59 イラストを描かなければいけない分、
手間はテレカ等より色紙の方が掛かるという。
#60 サイン会開始。疲れを見せず、
淡々とノルマをこなしていくH子さんを見て、プロの凄さを体感したAさん。
#61 F氏の熱い言葉に気圧されて、
ふがいない返事しか返せないAさん。
#62 サイン会は無事に終了。
猫殺ソフトの原画家とH子さんは、どうやら顔見知りらしい。
#63 帰り際、歴然たる人気の差を痛感した一行。
H子さんは、自分の不甲斐無さに唇を噛む。
#64 H子さんとK女史は、元は同じサークルのメンバーだったらしい。
#65 F氏は、熱くH子さんを励ます。
Aさんは自分がこれからやっていけるのかと、漠然とした不安を抱えていた。
#66 Aさんは眠りについていた。
夢の中のブラウン管から、威圧的な顔が映し出される。
#67 今日の多事争論のテーマは、なぜかエロゲー開発。
#68 具体的な数字を挙げ、
いかに満足の行く作品を作り出すのが困難なのか、を解説する。
#69 話も佳境。まとめに入る
#70 「はっ!」 布団から飛び起きたAさん。
なんともおかしな夢だったが、気にせず改めて寝る。
#71 毎週月曜日の、背骨ソフト定例ミーティング。
処女作開発時には、なかったらしい。
#72 なくても一応格好はつくが、
やはりマズイ、という事で始まったらしい。。
#73 指揮者たるディレクターの重要性を認識したAさん。
#74 自分にはディレクターは出来ないと考えたAさん。
会議は次回作の企画についての話になった。
#75 雑誌露出を第一報にする、という広報戦略に
疑問を感じたAさん。
#76 情報を売りにしている雑誌社との関係上、
一番に情報を載せるのは雑誌社、という事らしい。
#77 H子さんの絵が雑誌の表紙を飾ると決まった事に沸く社員。
#78 しかし、荒れ放題のOHP掲示板の処置に話が及ぶと沈黙する面々。
当面は放置する事に決まった。
#79 ミーティングを終え、Aさんは取りあえず掃除を始める。
IちゃんはH子さんの絵が雑誌の表紙を飾る事を、我が事の様に喜んでいる。
#80 Aさんは社長からOHPのスタッフ日誌の更新を任せられる。
突然言われても、何を書いて良いかわからない。
#81 社長が外出すると言うが、どこか違和感がある。
一方、AさんのペンネームはJ君の提案で「背骨戦闘員一号」に決定。
#82 E氏と社長が出て行く。
スタッフ日誌のパスを探していたAさんは、「企画」と書かれたフォルダを発見する。
#83 G先生の企画書を見ると、次回作は「巫女」もののはずだが、
完璧に仕上がっている「スクール水着」ものの企画書だった。
#84 Iちゃんと近くのファーストフード店に食べに行ったAさんは、
Iちゃんが如何にH子さんを慕っているか、を知る。
#85 Iちゃんが言うには、H子さんも顔には出さないが、一番喜んでいるとの事。
自宅に帰ったAさんは、久しぶりに2ちゃんねるに接続した。
#86 アンチ勢力が居座る背骨スレを、ニヒルに笑ったAさんだったが、
自分の書いた日誌が酷評されているのを見て、ショックを受ける。
#87 翌日出社早々臨時ミーティング。
2ちゃんねる背骨ソフトスレに次回作企画が露呈したとの事。機密漏洩!?
#88 影響は2ちゃんねるだけに留まらず、
OHPの掲示板にまで飛び火しているようだ。
#89 J君がが言うには、機密漏洩は社長主導らしい。
思わずAさんは素っ頓狂な声をあげてしまう。
#90 理解を超えた現実に頭が回らない。
取りあえず、この事を内密にするという事だけは理解できた。
#91 混乱して深いため息をついたAさん。
見かねたH子さんがAさんを食事に誘った。
#92 H子さんは「背骨ソフト」の裏の事情を教えてくれると言う。
Aさんは思わず唾を飲み込んだ。
#93 背骨ソフトはオートクチュールメーカーなのだそうだ。
H子さんから明かされる、背骨ソフト設立までの経緯。
#94 H子さんの話は続く。
やっかいな事に、背骨ソフトは2社のオートクチュールメーカーらしい。
#95 H子さんが代表の座に就かなかったのは、「向いてないから」らしい。
外回りから帰ってきたJ君は、表紙の話が流れた事をH子さんに告げる。
#96 J君の話をH子さんはあっさりと受け流した。
Iちゃんは相当ショックを受けているようだ。
#97 Iちゃんが飛び出して行ってしまった。
その時、社長が入って来て次回作はG先生の企画で行く事にすると言う。
#98 AさんとH子さんはIちゃんの帰りを待っていた。
そこにE氏が姿を現す。夕日に向って煙草を燻らせる2人。
#99 ぼやくE氏。励ますH子さん。
仕事をしていない事に気付くAさん。
#100 入社して1週間。未だに、まともな仕事をしていなかったAさん。
今日こそ、ちゃんとした仕事を探して勝ち取ろうと、心に決める。
#101 入社したAさんはPCを立ち上げる。その時突然事務所に呼び出された。
社長はAさんに、G先生のシナリオをどう思うか、聞かせて欲しいそうだ。
#102 社長側につくのか、F氏側につくのか……
答えを出せなかったAさんは、全く関係の無い話を振った。
#103 J君は、どうしてもG先生を使いたくないらしい。
「しがらみは無しにしましょう」J君の言葉が、Aさんには引っかかった。
#104 「しがらみってなんですか?」AさんはJ君に聞いてみた。
J君は色々と、G先生と社長の関係を教えてくれた。
#105 次回作の企画ミーティングが開かれた。
企画書の中身は、以前Aさんが見つけたものと全く同じだった。
#106 プロの企画書に感心するAさん。
“はったり”も一つの戦略らしい。
#107 ゲーム製作をした事が無いAさんには、
これを6ヶ月で仕上げるという事が、どの程度大変なのか実感できない。
#108 F氏は、1ヶ月開発期間を延ばしたいと主張する。
しかし1ヶ月伸ばすと、維持費だけで100万はかかると言うのだ、
#109 渋い顔を見せた社長だったが、同人での稼ぎで穴埋めする、という事で了解する。
H子さんも乗り気ではなかったが、社長に頭を下げられて渋々了承した。
#110 誰をライターに起用するかは、両者一歩も譲らない。
痺れを切らしたE氏は、元「自衛母胎」のライター「L氏」を起用しては?と提案する。
#111 L氏は信者が付くほどのライターらしい。両者とも、その案に賛成。
早速、E氏はL氏に連絡を取り、交渉を始めた。
#112 L氏は、ライターを引き受ける、との事。
ギャラを通常の倍請求してきたが、L氏の実力なら損はしないだろう。
#113 何故か浮かない顔のE氏。
AさんはEさんと食事に出かける。
#114 プロットの製作もL氏がやる事になり、やる事が無くなったAさん。
恐らく採用される事の無い、プロット書きを練習も兼ねて始める事にする。
#115 本格的に製作が始まったと言うのに、社内はまったりとしている。
L氏のプロットが来るまでは、特にやる事が無いからだ。
#116 E氏監督の下、プロット製作を続けるAさん。
出来たプロットをE氏に見せて意見を聞く。「リテイク(やりなおし)」
#117 Aさんは、自分のプロットをなかなかの出来、と自負してした。
それを完全に貶されて、すっかりヘコんでしまう。
#118 マスターアップまで、6ヶ月。
まだまだ、E氏の厳しい指導は続いているが、これは幸運な事なのだった。
#119 マスターアップまで、5ヶ月。Aさんは相変わらずプロットを直していた。
未だにL氏からプロットが来ない事に焦りを感じたE氏は、直接取りに行く事にした。
#120 E氏が上着を着込み出ようとした正にその時、
FAXでL氏からのプロットが送られてきた。早速発注書を作るAさんとE氏。
#121 突然忙しくなった社内。Aさんは送られたプロットを見て、
なぜ、こんな普通のプロットを作るのに一月も掛かったのか、気になった。
#122 マスターアップまで、4ヶ月。主題歌のデモが完成。
プログラムの事でJ君と社長が対立。うんざりと事を見る、E氏とAさん。
#123 一歩も譲らない2人。
本来ならば、E氏が止めないといけないんじゃ……。仄かな不信感を覚えるAさん。
#124 「L氏は大丈夫なの?」D社長は、まだL氏を信用してないようだ。
そんな折、大々的に次回作が雑誌に発表される。
#125 マスターアップまで、3ヶ月。
担当ヒロインのシナリオを書こうにも、L氏の遅れで作業が出来ないAさん。
#126 月曜恒例のミーティング。「シナリオはまだ全然です」
Aさんと一緒に、L氏の自宅に直接シナリオを取りに行く事にしたE氏。
#127 L氏は、自宅で同人の作業をしていた、と言う。
悪びれる様子の無いL氏に、帰りの道中、怒りを隠せないE氏。
#128 L氏から受け取ったシナリオは、どう見ても“手抜き”だった。
「リテイクを出した方がいいのでは?」Aさんの提案に、E氏は同意する。
#129 どうやらJ君の勘違いで、体験版の締め切りは今月末だったようだ。
雑誌に体験版が入らないのは、それ程大きな痛手ではなかったのだが……
#130 マスターアップまで、2ヶ月。
E氏は、Aさんにミーティングでは“順調”と言うように釘を刺す。
#131 翌週の月曜日、未だにAさんはL氏のシナリオを直していた。
ミーティングでは、果たしてどう言えばいいのだろうか。
#132 結局、E氏を信じたAさんは、“順調”と答えた。
その日からE氏が出勤してこなかった。社長とF氏も、流石に何か気付いたようだ。
#133 もはや隠し通せるとは思えなかったAさんは、真実を全て話した。
そしてE氏が出勤してきた。事務所内の雰囲気を察して、E氏は肩を竦める。
#134 E氏の口から告げられる、悲惨な現状。
こうなっては、L氏を降板させるしか作業を進める手立てはない。
#135 L氏のシナリオを売りに宣伝に励んだ今作。
今更L氏降板なんて真似は出来ない。営業のJ君は隠し通そう、と訴える。
#136 L氏のHPには「降板のお知らせ」が書かれていた。
呆然としたまま画面を見詰める面々。次第に怒りが込み上げてくる。
#137 背骨ソフトでは、L氏が逃げた事によって、今後どうするかの協議を始めた。
開発期間は、最早延長するしかないが、F氏はそれでも延期に反対のようだった。
#138 F氏が言うには、ここで延期して不興を買ってしまっては、元を取る事すらできない。
そうなってしまっては、もうお終いなのだ。
#139 シナリオの事でE氏に師事するAさん。
懇切丁寧に教えてくれたE氏。しかしそれは、E氏とAさんの最後の時間だった。
#140 E氏が姿を消した。どうしてE氏が消えたのか解らない同僚達。
社長もH子さんも、もちろんAさんも、戸惑いを隠せない
#141 Aさんには、どうしてもE氏が消えた理由がわからなかった。
しかし、開発室に居る2人の女性は、思い当たる理由があるようだ。
#142 Iちゃんが言うには、逃げる人には2タイプいる。
一つは仕事が出来なくて逃げるタイプ。そしてもう一つは……。
#143 最早E氏の事もL氏の事も、探す為に時間を掛けている場合じゃない。
社長とH子さんは、吹っ切ろうとしているようだ。
#144 ディレクターは社長が受け持つ事になった。
発売は、H子さんの判断もあり、2ヶ月延長する事にした。
#145 H子さんの威勢のいい言葉で士気は少し上昇した。
流通からの借金は1500万近くに上った。もはや崖っぷちである。
#146 翌日、ピンチヒッターを努めてくれる事になったG先生に会いに行ったAさん。
G先生はよほどエロゲーのシナリオライターとは思えない風貌だった。
#147 L氏のした事を"プロの仕事じゃない"と言い切るG先生。
「俺に任せろ」と言う先生に対し、Aさんは憧れさえ持ってしまう。
#148 スケジュールを組みなおしたところ、CGが少し遅れているようだ。
H子さんは、自分の分が早く終わったら手伝ってくれる、と言うが……
#149 ミーティングも終わり、G先生に割り振る打ち合わせも終わった。
AさんとG先生で、350kずつ。2ヶ月の作業期間でなんとかなりそうな気配だ。
#150 早速作業に取り掛かったAさん。
そんなとき、D社長からプロット修正の指示が出る。
#151 Aさんは、社長の指示に素直に同意出来なかった。
社長の指示通りに作ったプロットは、どうしても面白い物に思えないAさん。。
#152 社長の指示、Aさんの主張。どちらも正論だ。
いや、そうではない。ユーザーに認められた方が正しいのだ。
#153 まだ納得できないAさん。一応は勢いでプロット通りのシナリオを作ったが、
やはりまだ、「面白い物が出来た」とは思えない。
#154 どうしても納得が出来ないAさんは、J君に相談してみる。
「そんな事で悩んでいたんですか?」J君は呆れて答えた。
#155 J君は続ける。L氏が降りた今、
「背骨ソフト」の新作にシナリオの完成度を期待しているユーザーは居ない、と
#156 マスターアップの二ヶ月前。G先生からシナリオが送られてきた。
Hシーンを書き足す様に言われ、従うAさん。
#157 シナリオを台本化したAさん。声優に大して興味がある訳では無かったが、
初めての収録に胸を躍らせていた。しかし、会社に残る事になってしまう。
#158 開発もいよいよ大詰め。社員全員が一週間会社に泊まりこみ、
仕上げに取り掛かっていた。
#159 スクリプト作業も大詰め。会社で寝ていたAさんは、毛布を掛けられて目覚める。
H子さんと暫し語らう。意外にも、H子さんも“なんとなく原画家になった”らしい。
#160 「何度もやめようと思った」H子さんは涼しく答える。
それでも思いとどまった理由は、応援してくれるユーザーが居るからだ、と言うのだ。
#161 マスターアップ。今回はデバッグの時間を取る事もでき、
OSを巻き込んで落ちるような、致命的なバグは無いはずだ。
#162 Iちゃんがバグに気付いた。それはAさんのミスだった。
もう今から修正する事はできない。
#163 マスターアップから2週間。次回作の企画を持参したAさんが出社すると、
事務所に集まるよう指示があった。全員が集まった所で衝撃の事実が告げられる。
#164 これからの予定を、淡々と説明するD社長。
Aさんには、未だに実感が湧いてこない。
#165 自分の作業をするAさん。Iちゃんと少し話す。
H子さんとも話をするが、H子さんも大変そうだ。
#166 J君との語らい。J君は言う。
「僕はAさんのシナリオ好きでしたよ。特にエロに固執してる所とか……」
#167 Aさんは隣の事務所に顔を出した。社長とF氏と少し話をする。
社長から、Aさんにとって忘れられない物を渡され、Aさんは会社を後にする……。
#168 実家へと戻ったAさん。
Aさんは既に新しい生活を始めている。
#169 ネットで見つけた「スクール水着」のレビュー。
それは、もはや「萌え」だけでユーザーを満足させられない現状を象徴していた。
#170 不況の煽りで衰退しているのは、業界ではなく製作者なのかもしれない…。
Aさんは、背骨ソフトで共に戦った戦友達へと思いを馳せる。
#171 どうやら、“彼女”はまだ諦めていないようだ。その時偶然にも目に入った
熱い思いに突き動かされ、Aさんはテキストエディターを立ち上げた──
-- あとがき









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