スパイドラマ倶楽部・別館-スパイ大作戦専門館


エピソードガイド2

37 ヒスイの印璽 The Seal
【目的】ヒスイの印璽を手に入れ、それを所有権のある国に返還すること
【指令】おはよう、フェルプス君。 過去25年間わが国は、小国ではあるが戦略的に重要なクワラルカートとの友好関係を結んできた。それは、そのクワラル カートの皇帝の印璽で、二千年を経たヒスイの像であるが、これが二週間前、美術品のコレクションで有名なアメリカ人実業家リチャード・タガートの手に入っ たのだ。そこで昨日わが国政府は、クワラルカートに代わってその盗まれたヒスイの印璽を返還するよう求めたところ、タガートはこれを拒否してきた。しかし このまま放っておけば、長年続いてきたわが国との友好関係にヒビが入り、クワラルカートを東側陣営に追いやらぬとも限らない。
 そこで君の使命だが、このヒスイの印璽を手に入れ、それをクワラルカートに返還することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは 殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは直ちに処分すること。 成功を祈る。
【スタッフ】
脚本: ウィリアム・リード・ウッドフィールド&アラン・バルターWilliam Read Woodfield and Allan Balter
製作: ジョセフ・ガントマンJoseph Gantman
監督: アレクサンダー・シンガーAlexander Singer
【ゲスト出演】
リチャード・タガート:ダレン・マクガヴィン(外山高士)Darren McGavin as J. Richard Taggart
コンウェイ:モート・ミルズ(小林清吉)Mort Mills as William Conway
プトナン:ジョアン・トンプキンズ Joan Tompkins as Miss Putnam
警備兵:ラス・ベンダー Russ Bender as Duty Guard
警備兵:ピーター・ケレット Peter Kellett as Guard
【場所】@指令(媒体):ある小屋の中の絵の後ろから封筒を取り出し、カセットテープをバケツに入れて溶かす
A舞台:アメリカ国内
【役割】ジム:ジョージ・ウィルキンス→エレベーターシャフトに潜入(猫作戦)→救急隊員
ローラン:インジェス・ジャルダン(比較宗教学者)
シナモン:バートン(TV局の取材)
バーニー:ワトソン(カメラマン)→コンピューター修理会社の電話受付→エレベーターシャフトに潜入(猫作戦)→救急隊員
ウイリー:代替コンピューターの納品係(バッチの仕掛け)
【道具】@指輪・時計・ブレスレット:1000ボルトの電圧にも耐えられる
Aバッチ:10分経つと2枚に分かれる
Bコンピューターの代替機:中にバーニーと猫が入っている
Cジョージ・ウィルキンスの署名スタンプ:ウイリーが退室時にジムの署名の場所に押す
D風船:音に対する警報装置を作動しないようにする
E猫の通路となる鉄板
F薬品:金魚鉢の水が沸騰する
【削除】(10分40秒)インタビューの中でヒスイの印璽のこれまでの歴史を語るタガート
(31分40秒)タガートがドルと自分自身を信じており、迷信を信じようとしない
【見所】(13分30秒)会計課でジムが電話のカードをすり替える
(19分00秒)ヒスイの印璽を持った者は14日以内で死に、あと6時間の命とタガートに言うシナモン
(25分30秒)バッチが一つ足りないと警備員から報告を受けるタガートは全館調べろと命令する
(33分50秒)ローランが金魚鉢の水を沸騰させてみせ、トリックだと言うコンウェイ
(36分50秒)ローランがマジックで消え、コレクションルームに入ろうとして警報装置が作動する
(40分50秒)金魚が激しく動くので、怪しいとタガートは裏を見に行くと言うがシナモンが制止する
(44分00秒)猫が通路から下に印璽を落としそうになり、心配そうに見守るジムとバーニー
(47分20秒)ヒスイの印璽が盗まれたことに気づくタガートだが、シナモンは守衛の制止を無視して逃走する
【疑問点】@カメラマンのバーニーが、会計課長よりコンピューター修理会社への電話を受けるが、どこの場所で受けたのだろうか?
【粗筋】印璽はタガート個人のコレクションルームの陳列ケースに保管されているが、その入口には高電流が流れ、内部は音や圧力に反応する警報装置が 装備されている。まず、ジムがタガート航空の会計課の20階に入り、電話カードをすり替え、コンピューターを故障に至らしめるカードを使って壊してしまう。シ ナモンとバーニーはTVの取材ということで、40階の社長宅を訪れる。ヒスイの印璽について語るが、タガートはクアラルカートに返すつもりがないことを言う。 そして、コレクションルームを見学する二人に警備システムを自慢する。コンピューターが壊れてしまったので、会計課長は修理依頼の電話をするが、すぐの 修理は無理ということで、バーニーは代替機の納品ということで承り、ウイリーがバーニーと猫が隠れているコンピューターを納品するのだ。ヒスイの印璽を持 った者は14日以内で死に、あと6時間の命とタガートに言うシナモンは、予言者であるローランを呼び、ローランはコレクションルームを透視することになる。 これにはシナモンが手と顔を使いローランに情報を教えるというカラクリである。ローランの情報が当たっているので気を悪くするタガートは酒を飲んで気を紛 らわす。一方、ジムとバーニーはエレベーターシャフトを通ってコレクションルームからタガートの部屋の様子を見守る。ローランは姿を消すマジックを装いコレ クションルームに入ろうとして警報機を鳴らしてしまう。警報機を鳴らしているうちにバーニーは壁に穴を開け、鉄板の通路を取りつけ、猫に指示してヒスイの 印璽を盗ませる。感電したローランは、救急隊によって運ばれようとするが、エレベーター内で救急隊員に銃を突きつけ、ジムとバーニーは救急隊員に変装し て、患者のローランとともにタガート航空のビルより脱出する。一方、タガートは14日経っても無事だと喜ぶ。本当に印璽があるかとシナモンが聞くと、タガー トは確かめに行き、印璽がなくなっているのに気がつく。シナモンは守衛の制止を無視して、ビルから外に出るのである。車中で"でっちあげを信じちゃ世話な いよなラスティ"と猫に冗談を言うジムであった。
【解説】IMFの任務に動物を協力させるのは、「対奴隷作戦」の冷凍コウモリの例もあるが、このエピソードに登場する猫は受信機を備え、バーニーの指示を 聞くということでIMFの一員となっている。猫を登場させることで、視聴者のターゲットを子供まで広げようとしたのかはわからないが、そのことにより、いつもと は違った奇妙に引き込まれるような緊張感のある場面を演出している。
 ヒスイの印璽を所持するタガートは、印璽を保管するコレクションルームを万全の警備システムで固めている。これを崩すために、シナモンがタガートに印璽 を持ったものは14日以内に必ず死ぬと言って、呪い話を持ちかける。そして、ローランを呼んでコレクションルームの透視術を披露して数々のマジックを見 せ、最後は、自分自身を消してしまうというトリックを見せて警報装置を鳴らす。その隙にジムとバーニーがコレクションルームの壁に穴を開けて鉄板を差込 み、その上を猫が歩いて印璽を盗むという作戦である。
 実際、猫がケースを開けて、印璽の紐を口に咥えて引き摺りながら鉄板の通路の上を歩くのだが、途中で通路から下に印璽を落としそうになったり、なか なか思うように進まなかったりする。その度にジムとバーニーの心配そうな顔がクローズアップされ、見ている者もハラハラさせられる。本シリーズでも屈指の 緊張感が見事に描かれたシーンであると言えよう。


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