ボクにもわかる地上デジタル - 地デジ導入編 - アンテナ部品の基礎

(作成:2006年11月)


アンテナ部品、アンテナ周辺機器の基礎

 このページでは、デジタル放送を視聴する為に最小限度必要なアンテナ部品である分配器分波器ブースター減衰器(アッテネーター)、混合器アンテナケーブルの機能や、使用上の注意点、基礎的な接続方法について例をあげて解説しています。

分配器とは(スプリッターとは)

同軸ケーブルを2本以上に分けるためのアンテナ部品です。分配数(分ける数)が多いほど電波が弱まってしまいますので、適切な分配数を選択する必要があります。電波の弱まり具合を損失と呼びdB(デシベル)で表します。電波が弱まらないように増幅器の入った無損失分配器もあります。

分配器の説明図

さらに、BSアンテナを接続している場合は通電にも留意が必要です。推奨の市販分配器は「資料編-市販アンテナ部品情報」を、分配器の詳しい働きや設計方法は「対策編-分配器」を参照ください。

分配器の写真
MASPRO製 2分配器

以上は、「分配器」について簡単に説明しましたが、似たような名前のアンテナ部品に、「分波器」や「分岐器」があります。部品の形状だけでなく、文字や読み方まで似ており、さらに、同軸ケーブルを2本以上に分ける点では機能も似ているので注意が必要です。分波器は次節の「分波器とは」を、分岐器については「対策編-分岐器」を参照してください。

分波器とは(セパレーターとは)

同軸ケーブルからの電波を電波の種類(周波数)に応じて2本以上に分けるためのアンテナ部品です。セパレーターとも呼ばれています。BS/UHF分波器はBS波(衛星放送)とUHF波(地上デジタル波)を分波するもので、損失(電波の弱まり)もあまり生じません。このため、BS(衛星放送)とUHF(地上デジタル波)といった電波の種類で分ける場合は、なるべく分波器を使用してください。
以下では、VHF波とUHF波を合わせた「VHF・UHF」を「VU」と表示しています。UとVの順序に決まりは無く、メーカによっては「UV」と表示する場合もあります。
推奨の市販分波器は「資料編-市販アンテナ部品情報」を参照ください。分波器の設計方法は「対策編-分波器」に記載してます。

VU・BS分配器とVU/BS分波器の違い
名称 VU・BS分配器 VU/BS分波器
出力1 出力2 出力1 出力2
電波の種類(周波数) BS,VU BS,VU BS VU
電波の損失 あり あり 少ない 少ない

分波器の説明図

分波器の写真
MASPRO製 BS/UV 分波器

ブースターとは

電波は同軸ケーブルや分配器で弱まってしまいます。これらの損失に備えて電波を増幅するための部品がブースターです。ブースターは配置や電波を強くする度合いである利得が重要です。電波が弱まる前に増幅する必要がありますので、下図のようにアンテナに近い部分に挿入することが基本です。ブースターの効果は「対策編-ブースタの効果」を参照ください。

ブースターの挿入位置

大きな電波が入ってきているのに増幅しすぎるとブースターが正常に動作しなくなります。一部のチャンネルや、場合によっては全てのチャンネルが映らなくなったり不安定になります。この場合はブースターの利得(ゲイン)を低くしたり、ブースターの前にフィルターを挿入します。
また、用途に応じてブースターの種類も様々です。一般には、入力端子がVHF/UHF/BSといった各周波数毎に分かれていて各アンテナに接続するものと、入力端子が1つのものがあります。入力端子が一つのものは、アンテナとブースターの間に後述の混合器を挿入して各アンテナを合成してからブースターに入力するタイプのものです。将来はVHFを使わなくなるので、V・U(VHFとUHF)/BSのブースターが良いでしょう。

ブースターの接続方法

ブースターの電源の供給方法には大きく2種類あります。ブースターから電源コードが出ている電源内蔵タイプは主に屋内などの水に濡れない場所に設置します。同軸ケーブルを通して電源を供給する電源分離タイプは、ブースターをアンテナマストに取り付けて、電源は屋内の同軸ケーブルから供給します。

電源内蔵タイプブースターの電源供給方法

電源分離タイプブースターの電源供給方法

電源分離タイプブースター
DXアンテナ製 電源分離型ブースター

減衰器とは(アッテネーターとは)

受信強度が強すぎても受信できなくなる場合があります。減衰器(アッテネーター)は、テレビやチューナーの地上デジタル入力の部分に挿入して、受信した電波を弱める働きをする部品です。
減衰器の接続方法
減衰量(dBで表された電波を弱める度合い)の違いで、3dB、6dB、10dB、15dB、20dBなど、各社から何種類かが市販されています。また、減衰量を3dB〜24dBの範囲で3dBごとなどに可変できる可変型アッテネーターも市販されています。
これらは高価ですので、電子工作の経験のある方は、自作してみるのも良いでしょう。自作のアッテネーターの作り方は「設計編-アンテナ部品」を御覧下さい。

混合器とは

複数のアンテナからの同軸ケーブルを1本にまとめる部品で、多くが防水仕様になっていてアンテナの近く(アンテナマスト、ポール等)に取り付けられています。分配器のように電力の損失がある混合器と、分波器のように周波数の違いによって混合する混合器、そして分配器と分波器の中間的な電力損失があるけど特定の周波数を通すもしくは通さない混合器の3種類があります。

混合器

なお、受信地域に応じたフィルタを内蔵したものは、片方の入力にダミー抵抗を取り付けてフィルターとしても使用されます。混合器の詳しい働きや設計方法は「対策編-混合器」を参照ください。

同軸ケーブル、アンテナケーブルとは

アンテナから受信機に接続するケーブルを同軸ケーブルもしくはアンテナケーブルと呼んでいます。同軸ケーブルにも電力の損失があり、アンテナから受信機までのケーブルの長さが長いほど大きな損失を伴います。損失を減らすには、径が太く、高いグレードのケーブルを使用することですが、短い区間に過剰なグレードのケーブルを使用するのは、あまり好ましくありません。
同軸ケーブルの種類やグレードについては、「設計編-同軸ケーブル」を参照してください。

分配器の写真
MASPRO製 同軸ケーブル

なお、古い一戸建て住宅などでは、屋外や、断熱されていない区間に配線されている同軸ケーブルが経年変化によって著しく劣化している場合があります。この場合は、新しいケーブルに交換することを推奨しますが、対症療法としてブースターを設置する方法もあります。前述の「設計編-同軸ケーブル」のページ内の「#問題点」や、「対策編-ブースタの効果ケーブル損失」を参照いただき、最良の方法で対策してください。

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