彫金用超硬タガネ(通称BMCタガネ)

  

 プラモデルを製作して難しいと感じる作業にスジボリがあります。
 スジボリを効果的に追加していくと、シャープで精密感のある作品に仕上がりますが、太さや深さが均一でないと折角のスジボリが作品全体の質を下げてしまいます。
 
 私達もケガキ針やPカッター、エッチングソー、カッターなど色々な道具を試してきました。
エッチングソー以外は先端から徐々に太さが変わっていくため、太さが均一のスジボリを行うのは非常に高い技術を要します。そのエッチングソーも材質が柔らかいため左右の力に弱く、よれやすい欠点があります。
 
 そこで着目したのが彫金用の超硬タガネです。通常0.5mmくらいの幅の物は見かけますが、その幅ではさすがにスジボリには向きませんので、我々は数年前より0.2mm幅に加工したものを使用しています。
一般的なケガキ針でスジボリを行うと断面が三角になるため、掘る深さによりスジボリの幅も変わってしまいます。
エッチングソーやタガネだと先端の幅が一定なので掘る深さによりスジボリの幅が変わるということが軽減され、断面が三角になりません。
プラを削りながらスジを掘っていくのですが、ケガキ針のような道具を使用した際、プラを横に押し広げる力も加わるため、スジボリの周りにプラの盛り上がりができます。
折角掘った繊細なスジボリもこの盛り上がりの処理を間違えると汚いものになってしまいます。
一方タングステンの彫金用のタガネでは、タガネのエッジがプラを切るように削っていき、横に押しやる力も少ないため、プラの盛り上がりも少なくシャープな断面になります。
また、エッチングソーのような左右にぶれることもありません。
刃先を0.2mm幅にした彫金用タガネです
・材質 
刃先部分はタングステン綱(タングステン、チタン、セラミックスを混合整形し熱を加えて焼結させたものです、炭素と結合すると金属では最も硬くダイヤモンドに次ぐ硬さになります)柄の部分はステンレスです
・特徴 
硬度が高いので摩擦には強いですが、焼結なので衝撃には弱いです(陶器と同じような感じです)
横から見て頂けるとよく分かると思いますが、よく見かけるタガネです。
大きさは全長約90mm
持ち手部分約67mm
幅約5mm
刃先約23mm です
刃先からほぼ同じ幅なので、スジボリの幅を一定に保ちやすいです。
ケガキ針は当然先端が円錐形をしていますが
タガネは長方形です。
使用方法
タガネなのですがスジボリを行う際には通常の使用法とは異なりタガネの背の方を使用します。
ダイモテーツや洋白版などをマスキングテープで固定してガイドとします。
適当にあたりが付いてきたらフリーハンドでも大丈夫です。
深さを確認しながら、タガネを45°以上立てて引くように使用します、この辺はケガキ針と同様です。
通常のすじぼり道具と同様、力を入れず何度も往復させて深くしていきます。
エッジが立っているため、セラミックカンナのような使用も可能です。
スジボリ前の写真です
スジボリ後の写真です
アップです
エッジのシャープさが伝わるでしょうか?
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