フジミ製1/24フェラーリ スーパーアメリカです。

 ベースはフロントエンジン・リアドライブのフェラーリ575M。フェラーリはクローズドボディーの車両をリリースした後に、北米市場で根強い人気のオープンヴァリエーションを発売することが多いのですが、この車両もメインターゲットは北米マーケット。面白いのは、ベースの575Mの生産が終了した後に登場したという点でしょうか。通常はスパイダーと銘打たれて発売されるのですが、今回は嘗ての名車400スーパーアメリカや410スーパーアメリカという、僅か80台程しか生産されなかった名車の”SUPER AMERICA”の銘を打たれての登場となりました。この21世紀版スーパーアメリカもやはり限定車であり、総生産数は僅かに559台との事。550系のオープンカーといえば、550バルケッタが存在していましたが、このスーパーアメリカは、単なる575Mのバルケッタとは一線を画した似て非なるコンセプトを有しています。
 特に、電動回転式のサンゴバン社製のルーフトップは、従来のソフトトップともメタルトップとも電動格納式ルーフトップとも異なり、構造としては非常にシンプルですが、これを採用しながら外観を損ねないようにする為に、トランクリッド前方のパネルは、ルーフの湾曲に沿う形で凹んでおり、回転したルーフがこの凹みにピッタリ収まることで、外観を損ねることなく僅か7秒程でのルーフの開閉を可能にしています。

 フジミのキットは、先行の550マラネロ/575Mのバリエーションキットとして登場しました。550マラネロのキットは、発売当時はフジミの久々の新金型フェラーリキットとして話題を集めましたが、550に575の内装パーツしか入っていなかったり、前後バンパーの精度が悪くボディーへの摺り合わせ矯正接着を要求されたり、シャフトの長さが管理されてなかったり、内装が左ハンドルなのにワイパーが右ハンドルだったりと、色々フジミらしいミスが散見されましたが、575M→スーパーアメリカと展開する中で、各パーツにも改修が施され、このスーパーアメリカではパーツ数は少ないながらも、非常に作りやすい好キットに仕上がっています。

 ただ、欠点も幾つか存在します。最も×なのはタイヤ&ホイール。タイヤは馬鹿の一つ覚えのピレリP-ZEROですが、この点はまぁ許せるとしても、ホイールが575Mのまんまってのはいただけない。実車ではインチも19インチにサイズアップされ、形状も2ピース構成のホイールになってるんですが、完全に無視されています。又、フロントグリルも575Mのままパーツ変更が為されていませんが、実車ではクラシックフェラーリに多かった目の細かい格子状グリルに変更されています。
 又、フロントウィンドウがクーペ版同様に裏側から貼り付けるタイプのパーツ構成になっているのですが、オープンボディの場合は、Aピラー裏辺りも表に露出しますので、裏貼り方式だと仕上がりが雑になってしまいます。ここは是非とも填め込み式にして欲しかったところです。








 今回は製作に当たり、フェラーリのイメージカラーの赤ではなく、黒、それもパール入りのブラックマイカで塗装することにしました。実車の設定では存在しないかも知れませんが、模型の場合はそういうのを無視して好きな色に塗装できるのが楽しみの一つ。いずれ作るであろう575Mのキットの製作の時は、九分九厘”赤”で塗装するであろう事を考え、こんな色を選んでみました。
 又、ホイールは、他社製に置き換えも考慮しましたが、試しにキットのホイールのメッキを剥がして、ゴールド系で塗装してみると、意外とヴィジュアル的にはバランスが良さそうだったので、結局キットのホイールをそのまま使っています。キットの足回りが、素組でもかなり車高が低いので、迂闊に径を上げると車高も修正する必要が出てくるというのも、キットのパーツを結局使用した言い訳理由の一つです。

では今作のレシピです。
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ボディーカラー:
     ▼下地目止め=タミヤサフェーサー→クレオス#1200[グレイ]
     ▼下塗り色=フィニシャーズ ピュアブラック
     ▼ボディー色=クレオス スーパーブラック+フカヤ パール粉「ホワイト」
     ▼クリアー =フィニッシャーズ[オートクリアー]
インテリアカラー:
     ▼ベースカラー 黒部=モデラーズ インテリアブラック
            タン部=クレオス タン+RLMサンディブラウン+キャラクターレッド
     ▼フロアー =ベースカラー(タン)+クレオス ブラウン  

修正箇所 :外装
     ▼前バンパーグリル自作品に換装
     ▼各開口部にメッシュ追加(ハセガワ 菱目M)
     ▼サイドステップ部の接着合わせ目消し
     ▼ハイマウントストップランプ自作
     ▼シートベルト&キャッチ追加
     ▼フロアーカーペット処理
     ▼各部エンブレム類は、タミヤインレット(F50用)とヒロ製エンブレムに置換
     etc...
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 基本的にキットの素の状態は弄らずに、簡単なディテールアップを中心にした製作です。面倒くさいのはフロントグリルの自作程度のもの。ただ、素組でも可動式ルーフの塗装と組み付けやヘッドライトの塗り分け等は面倒くさいかも知れません。
 又、キットでは細かく分割されてしまっていますが、前後バンパー下のアンダースポイラー、そしてシャーシに下半分が一体成型されボディーとは上下分割になっているサイドステップは、実車では全て一体のパーツで分割線は存在しません。550ではこの部分が黒で塗り分けられていたため私も気付かなかったのですが、お陰で御丁寧に一旦接着してからわざわざスジ彫りを彫り込んでしまいました。気付いたのが塗装して磨き込んだ後だった為、前後バンパーの分割は素直に諦め、サイドステップのみ一体処理を施してあります。

 このスーパーアメリカと別掲のムルシエラゴ・ロードスターは、当初は地元の模型展示会用に製作してたんですが、完成したのは展示会終了後三ヶ月くらいしてから完成したという、もう笑っちゃうくらい間に合わなかったアイテムです。
 市販のケースに少し大きめのサイズが売られておりまして(WAVEのQMタイプ)、これを使用して、スーパーアメリカとムルシエラゴロードスターを飾ってみました。間に合わなかったけど、当初目論んでいたコンセプトはキープするということで。
 
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