S13型シルビアは、その後S14→S15とモデルチェンジしていく中でのシリーズの基礎となる車です。最終のS15型でも、シャーシエンジンの基本設計はS13の踏襲であり、特にシャーシはS13型で有していた弱点をS15型に於いてはフレーム補強やパーツ改修によって克服しているだけでありました。2リッターという排気量の車ながらも、FR駆動+ツインカムターボエンジン搭載というコンセプトにより、流麗なデザインと相まって90年代の車好きな若者の絶大なる支持を集め、特に90年代後半からブームになっていった所謂ドリフト走行では、シルビアとAE86レビン/トレノは代名詞的存在となっていきました。
 S13系はタミヤとフジミから1/24スケールでキットが出ていました。この「蛾洛汰堂」を立ち上げた際に、最初に製作した車両もフジミのS13。出戻り故にツールやマテリアルマテリアルが揃わず思うような製作が出来なかったのを今でも覚えています。そのリベンジって訳でもないんですが、自分自身が20代後半の頃にやはりS13に乗っていたこともあり、端からこの車にはとても愛着がありまして、アオシマから新金型で登場したときに前期後期は勿論エンジン付きからエアロ仕様まで一通り購入してありましたんで、今回はその中からエアロパーツがセットされたVERTEX仕様を製作してみました。
 キットはシャーシやサスペンション関係を同社のS15シルビアと共用するキット。実車比較だとトレッドやホイールベースがS13とS15では異なってますが、これはリアサスユニットが全く変更になっていることに因るもので、シャーシそのものが変更になってるわけではありませんから、個人的にはそれほど問題とは思いません。細かく言えば、前述のリアサスユニット・シャーシ両サイドに入ってる強化フレーム・燃料タンク・フロントロワアーム等が異なるんですが、実車世界ではS14〜S15のリアサスASSYやハブassyを移植する改造なんかもありますし、そう考えるとシャーシの細かな違いは無視しても良いと思います。ホイールに関しても、S13は四穴ハブでしたが、これだとホイールの選択肢が非常に少なくなるため、S14以降の5穴ハブに交換する事は最早定番化してるモディファイですから、四穴に拘る必要も無いでしょう。むしろそういった実車のスケールダウンという事よりも、内外装含めて好きにアレンジして楽しむのが、この車両のキットへの挑み方なんじゃないかと思ってます。








 最後発のS13キットということで、個人的に期待していた部分も多いんですが、思ったよりも内容の薄い内容に少々肩透かし。特にフロント周りの組みにくさは、三社(タミヤ/アオシマ/フジミ)中で一番かも知れません。中でもヘッドライトの組み付けには少々苦労しました。クリアーパーツは、なるべく傷を付けたくないので、ついつい装着のタイミングまで触らないようにしてしまいがちなんですが、このキットの場合はヘッドライト×2・ポジション灯×2・ターンシグナル×2・グリル×1と計7つのパーツを組み合わせてヘッドライトASSYが出来上がるんですが、接着位置が曖昧な為、一歩間違うとフロントマスクガッタガタになります。又、ボンネット・バンパー・ヘッドライトASSYの3パーツも、それぞれ相関関係がありますんで、仮組みもせずに先にバンパーとボンネットをボディーに接着して、後でライトをとか考えるとしっぺ返しを食らう可能性大。塗装前に充分仮組みや摺り合わせをしておいた方が良いようです。私はここらをナメて掛かったお陰で、ボンネットは若干浮き気味ですし、ヘッドライトもギリギリ見れる状態に持って行けた程度になってます。また、リアのコンビランプの土台部分も、パーツは塗装の厚みまで計算されていないので、事前の摺り合わせが必要でした。ここもナメて掛かって以下同文。
 あと、このキットの特徴に可変式サスペンションがあります。サスペンション近辺のディテールを思い切り犠牲にしてる変わりに、通常のキットに比べて車高を上げ下げするのに苦労が要らなくなるので悪いこっちゃないと思います。
 ボディーカラーは、キットに同梱のバイナルグラフィックデカールを参考に、パターンは同じで配色を変えて塗装しました。各種スポンサーデカールは、キット同梱のデカールにD1グランプリシリーズのジャンクデカールからロゴをピックアップしています。ベースカラーは、スパッツスティックスのマルチチェンジカラーシリーズから「オレンジ・紫・青」というタイプを選択。以前に完成させた初音ミクNSXとは違うパターンの偏光色です。
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使用キット  アオシマ1/24 VERTEX シルビア PS13後期型

ボディ塗装
・タミヤサフ→クレオスサフ→フィニッシャーズ ピュアブラック 以上下塗り
・スパッツスティックス マルチチェンジ オレンジ・紫・青
・イリサワ ビスマスパール 銀帯
・イリサワ ビスマスパール+ガイアノーツ純色シアン 青帯
・クリアー フィニッシャーズ オートクリアー

インテリアカラー:
     ▼ベースカラー 黒部=フィニッシャーズ カーボンブラックマット
            グレー部=クレオス スーパーフラットブラック+フラットホワイト
     ▼前席シート =タミヤ アクリル フラットレッド  

改造箇所 :
     ▼前バンパーグリル内にインタークーラー&左右ヘッドライト間をGT-R風グリルに変更
     ▼各開口部にメッシュ追加(ジゴロ次五郎仕様キット同梱メッシュ)
     ▼ボンネットピン&ラジオアンテナ追加
     ▼オーディオパネルインダッシュモニター及び追加メーターパネル新造
     ▼前シートはジャンクからリクライニングバケットを拾ってきて装着。
     ▼運転席側のみ4点式シートベルトを板オモリで追加
     ▼後付大径タコメーター及びブーストコントローラー追加
     ▼砲弾型マフラー自作
     ▼フロントバンパー部ウィンカー及びリアウィンカー部クリアー仕様に変更
     ▼前後ホイール アオシマ製レイズTE3719インチに変更
     ・・・・・etc
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 製作記を追っていただくと判るんですが、このキットの製作の際には実はもう一台手がけていました。派手なN2ルックオバフェン仕様の「ジゴロ次五郎仕様」ベースのキットを使って、顔料染料を使わずにパール系粒子だけで発色させようという実験でもあったんですが、パール粒子が多すぎる塗料は定着性が悪くなるの法則通り、弄ってる内に彼方此方塗装が割れたり剥げたりしたので製作を断念。コッチのVERTEX仕様の方は、特殊な塗料とはいえ市販塗料を吊しで使ったので特に問題なく進めることが出来ました。・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ径デカ過ぎたか?(汗
 
 →→→製作記