フジミ製1/24スケール ランボルギーニ・ガヤルド・ポリッツィアです。
こんなのフィクションだろ?と思いきや、実は実在する仕様だったりします。2004年5月14日、ランボルギーニ社はガヤルドをパトカーに改造し、同年に行われたイタリア警察発足記念式典にて同警察に寄贈された物。このような試みは同社初の事で、当時は大変な話題となりました。ガヤルドは5リッターV10自然吸気エンジンを搭載した所謂スーパーカーの類ですが、特徴的な前後オーバーハングの短さからも判るように、高排気量高出力の車ながら高い機動性を誇ります。また、上位車種のムルシエラゴ同様に高性能四輪駆動システムを採用しており、悪天候時でもその機動性の高さは失われないとのこと。主に高速道路での緊急事態時のみに、高速道路機動隊の警官の中でも特に上級者として選りすぐられた者が乗車することになってる様です。車体そのものの高い動力性能のみならず、西部警察のマシンXもビックリな各種の特殊装備が揃えられていて、GSM小型電話付き衛星ナビゲーションシステム・プロヴィーダと呼ばれる動画&画像照合システム・データベース照合用のアウトディテクターシステム・専用無線システム等々この車両だけで見に警察署が成り立つ状態です。この車に目を付けられた違反者からすれば、最早逃げ場無しって感じでガヤルドってよりもまさにディアブロ(悪魔)と言った方が良いかもしれんですな。
 また、この車は交通機動隊専用車両と言うこともあってか、高性能なAED搭載をはじめとして各種救護用の装備も充実しています。更には輸血血液や移植用臓器を運ぶ事も出来る等、単なるパトカーの枠を超えたスーパーパトカーになってます。はい、スーパーパトカーとかベタな呼称は書いてて恥ずかしくなります(笑
 ガヤルドパトカーは就役後4年間活躍。諸般の事情で(笑)2008年に退役となりましたが、思いの外好評だったからか、ランボは後継のLP-560もパトカー仕様に仕立てて、今度は2台体制で2008年にイタリア警察に寄贈しました。更にはガヤルドパトカー専門のレクチャースクールを開校し、担当の警察官のドライビング技術向上も担ってたりしたんですが・・・・・・LP-560のパトカーの内1台は就役から僅か1年後、本来の警察業務ではなくローカルな自動車ショーへの出展の帰路に自損事故を起こして全損となってしまいました。

 キットは初代のガヤルド・ポリッツィアをキット化した物。同社既発のガヤルドに追加枠でパトカー用装備が用意されています。こういう仕様替えでは「箱絵と中身は異なる箇所があります」という御約束のエクスキューズが得意なフジミですが、今回は実車もアウトフォルムや内装パーツやホイール等の基本的な部分のモディファイは行われなかったため、用意された追加パーツで立派なガヤルドポリッツィアが完成します。この手の特殊車両は内装の特殊装備がウリでもあるわけですが、完成してしまうとそれらが見えにくくなるのが難点と言えば難点。しかし、この車の場合はフロントウィンドウの面積がメチャクチャ広いので、ルーフに装着されたビデオカメラや厚壁に配置された特殊装備等々、パトカー専用装備がよく見えるのが良いですね。






 製作に当たって気付いた点をいくつか。
 キットの出来は概ね良好ですが、足回りの組み付けに若干の注意が必要です。また、ネジ止めを採用し、締め付けによって強制的に歪みなどを矯正するような基本設計になってるらしく、仮組み時にはキチンとタップを切って何度も仮組み→分解が出来るようにしておいた方が無難です。
 またウィンドウ周りの組み付けも少々コツが要ります。特にサイドウィンドウは元がピッタリ設計なので、窓側のパーツの接着面を事前に塗装の厚み分だけ削っておく必要がありました。
 またリアゲートの建て付けもキツ目なので、仮組み段階でスムーズに取り付けできるよう調整する必要があるんですが、今回はエンジンルームを無視できるタイプのリアフードだったので、開閉機構は殺しダボも全て切り落としてはめ殺してあります。なんか物騒な書き方ですな。
 ヘッドライトユニットも少々難有り。特に円筒形のユニットより箱形のハウジングの幅が狭いため、ユニットがハウジングの所定位置に納まりませんでした。ハウジング厚壁を切り飛ばしてユニットを実車の画像を見ながら程良い位置に収めて、その上で厚壁をプラ板で作り直してあります。
 各インテイクのメッシュ部は、製作記の一発目で作業してる様に当初ハセガワのエッチングに交換しようと仮合わせまで済ませていたんですが、製作途中に10ヶ月近いブランクが挟まり、その間に用意していたメッシュパーツを紛失してしまったので、キットのクリアーパーツをそのまま使用しています。
 今回は丁度良い物が手持ちになくスルーしましたが、フロントウィンドウのゴッツいワイパーは、別売りエッチングを使用するかプラ板等で作り直すかした方が良さそう。実車のワイパーも相当ゴッツいんですが、流石にこのキットほどゴッツくはないです。ついでに言うと、キットのワイパーパーツはゴッツい上にウィンドウの曲率を無視したパーツになってて、ウィンドウに合わせて曲げ加工してやらないと収まりませんでした。
 このキットの最大の難点はデカール。ホワイトのストライプ含めてデカールが用意されていますが、質の低いオフセット印刷透け透けなものでして、オマケにロゴ部分は殆どが二枚ばりで透けを防ごうとしてる物。薄くて糊が弱く二枚バリなので軟化剤成分が入ったマテリアルも仕様が厳しい(下と上でズレが生じてくる場合がある)というくせ者。オマケにサイドのPOLIZIAのロゴはサイズがオカシイので、一文字ずつ切り離して間隔調節で誤魔化してます。白ストライプは当然塗り分けです。
 文句は色々書きましたが、ガヤルドのキットとしては基本的な素性は良いキットだと思います。上記のネガティブファクターは、デカール以外はそれほど問題視するようなポイントではないですしね。
塗装のレシピは以下の通り。
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FUJIMI製 1/24 Lamborghini Gallardo POLIZIA
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ボディーカラー:
     ▼下地目止め=クレオス#1000→#1200[グレイ]
     ▼下塗り色=フィニッシャーズ ファンデーションホワイト
     ▼ボディー色=フィニッシャーズ ラベンダー+ピュアホワイト+ピュアブルー
     ▼クリアー =フィニッシャーズ[オートクリアー]
インテリアカラー:
     ▼ベースカラー =自家調色ボディー色+クレオススージーブルー+クレオススーパーフラットブラック
     ▼フロアー =クレオス RLMグレーヴァイオレット  
製作は概ね素組み。
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塗装に関して気を付けたことは、兎に角クリアーを厚くしないこと。白やパステルカラーなどの明度の高い色は、クリアーを圧吹きして研ぎ出し仕上げをすると便器みたいな陶器っぽくなってしまいます。なのでクリアー層が厚くならない様に、尚かつ満遍なくコーティングできる様気を遣いました。
 その他の細かい工作等は、ブログの製作記に掲載してます。

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