何となく面白そうってだけで何の知識もないのにアイマス機に手を出してしまいました。元々模型趣味は戦車や飛行機というミリタリー系から入ってきた人間故、車以外のジャンルでもチョコチョコキットを買ったりしてますが、F-14系飛行機はその中でも別格的存在。中学生の頃に映画「ファイナルカウントダウン」でこの機体の事を知って以来のファンだったりします。当時は人気の機体でありながらキットには恵まれていませんでしたが、その後新金型で1/48のF-14Aがハセガワから登場したときには驚喜して買った記憶があります。ただ、新登場時から既に組み立てがややこしいキットであり、当時の技量では上手に組む事が出来なかった苦い思い出があります。何時かリベンジしてやろうと思ってましたがその後車主体の模型趣味に変じてしまい機会を失っていたのですが、今回のアイマス騒動(笑)のお陰で図らずも再挑戦の機会を得たものです。
 今回は所謂ディテールアップとか改造とかは極力避け、先ずは基本中の基本である素組みで一機組み上げる事、そしてその過程をブログの製作記で記録しておき、今後このキットを製作する際の自分流フォーマットを確立しておこうというコンセプトでの製作となりました。F-14という機体は大好きですが、御存知の通り現用機は部隊別のマーキングで様々なヴァリエーションがあり、私の場合だとジョリーロジャース・サンダウナーズ・グリムリーパーズの3部隊が特に好きで、そうした部隊のキットは後生大事に積んでありますから、今後このキットを製作する際に一々試行錯誤しないで済むようにしておきたかったという事です。
 ハセガワのF-14のキットは、F-14A型の生産ブロック65改修型辺りがベースになってると聞いた事がありますが真相は知りません。というのも生産ブロック別の見分け方ってのも一応あるんですが、機体のオーバーホール時等に後年改修された部位がレトロフィットされて、色々な特徴が混在してしまうからです。詳しい人は部隊別に明確に区別して見分けられるらしいですが、私如きにはとてもとても(笑。このハセガワのキットが何故にパーツの細分化が過剰なほどで皺寄せが組み立ての面倒くささに来てしまってるのかと言えば、こうしたマニア向けの細かい仕様の違いを、なるべくパーツの差し替えによって再現してみようという商品開発のコンセプトを起因としてるってのは有名な話。生産ブロック別で特に目に付く仕様違いとしては、機首側面のバルカン砲周囲のガスパージスリットの有無やNACAダクトの有無、コックピットパーツ、機体尾部形状等がありますが、ここらのパーツの差し替えでA型とかB型とかD型と銘打って商品化されています。しかしながら、結果として仕様違いを完全に追い切る事が出来ず、特にB型・D型になるとエンジンノズルや機体尾部、アンテナやミサイル懸架装置等が旧型のままで済まされています。
 苦言を呈する点は多々有るものの、機体のアウトフォルムの捉え方、特にずっしりとしたおむすび型形状の断面を持つ機種部や特徴的な怒り肩のエアインテイク〜グローブの意匠再現、F-14のアイデンティティとも言える可変型の主翼の再現度などは他メーカーのF-14キットに比して一歩抜きんでたものを感じます。米国海軍史に残る珠玉の艦載機F-14を立体物として手元に持っておきたいなら、このハセガワ製1/48を選択するのが現状ではベストかと思います。
 今回はアイマス機という事で、実機のスケールモデルほど気を遣わないで済むなぁというのも安易に製作に至った理由の一つ。アイマス機というのはX-BOX360用シュティングゲームソフト「エースコンバット6」と業務用筐体からDSに至るまで様々なゲーム機用ソフトとして人気を博した「THE IDLEM@STER」のコラボレーション企画として、エースコンバットの有料ダウンロードコンテンツとして配信された特別配色機体の模型化という事になります。ゲーム機持ってない人もアイマス良く判らない人も(実は私もそうなのですが)、ニコニコ動画で「アイマス」とか「あずキャット」とか「どんがラプター」とか検索すれば、実に痛そうな機体が飛び回るCGが見つかると思います。
 最初に試験的に数量限定で発売された1/72F-2A双海亜美機がハセガワの想定以上にバカ売れした事が切っ掛けで、その後スケールを1/48に転じてF-14D・F-15E・F-22・F-2A・F-16CJと立て続けにリリースされ、どれも飛行機キットとしては近年希に見る売り上げを記録したとか。実際、今まで飛行機キットを作った事はおろかプラモデルさえ殆ど作った事無いようなアイマスファンもバッカスカ購入したって話を聞きます。特にF-22は所謂米空軍機仕様の商品化よりも三ヶ月も先にアイマス機が先行してキット化された事に、所謂真っ当なスケールモデラーを自負する人がハセガワに文句を入れたなんていう話も聞かれた程の異様な商品展開に、2009年年末〜2010年年始のプラモ屋の新商品棚は、これらアイマス機で賑わったのでありました。しかしながら、ここには大きな落とし穴があり、新開発のF-22や比較的設計が新しいF-2A辺りはともかく、設計自体が旧いF-15EやF-14D、中でも今回紹介するF-14Dはハセガワのヨンパチ現用機シリーズの中でも最も組み立てが面倒とされるキットをアイマス化してしまった事により、買ったはいいが巧く組めないという模型慣れしていないユーザーからの悲しい声が多く聞かれたのも事実です。殊にF-14D三浦あずさ機に関しては、組むのが大変らしいという話が広がってしまった事が原因か、市場でのダブつきが他の機体に比して頗る目立つようになり早々に値崩れを起こしてしまったようです。今(2010年春)では通常仕様のF-14キットよりも安く買える店が沢山ある状態になってる事が件の状況を如実に物語っています。








 ホントにハセガワF-14Dは組み立てが難しいのか?実際大昔に一度チャレンジして玉砕してる身としてはエラそな事は言えないわけですが、生まれて初めてのプラモデルがこの製品だと流石に厳しいモノがあると言えるかと。このキットにはプラモデル製作の基本的な技法をストイックに確実にこなす事が求められます。再三の仮組み・ゲート処理・バリ取り・継ぎ目処理・表面処理・モールド再生・隙間埋め等々ですが、逆に言えばこうした基本的な事をサボらずに1セクターずつキチンと工作を進めれば完成に至れるわけです。特に注意すべき点としては、巨大且つ空洞が盛大な胴体上下のパーツを貼り合わせる際に生じる歪みや捻れは、内部に何らかの補強治具を仕込まないとバラバラになったパーツが最終的に整合していきませんので、ココだけは改造に近い工作が必要になります。それと機首及び胴体部のランディングギア関連は立体パズルのようにパーツ構成が複雑な上、寸法の辻褄が合わないところも多く、更には重量のある機体を支えるには心許ない足回り故に充分な仮組みと補強含めたパーツ改修が求められます。後はパーツが多くバリが盛大だったり型ズレが酷かったりする事から来る組みにくさで、先述の基本工作、中でも仮組み摺り合わせを入念に行えば、確実に完成まで歩を進める事が出来ると思います。
 アイマス機仕様の今回の場合、問題なのは製作よりも寧ろデカールの方。他の機体に比して、本気は可変翼機という事が災いして、凹凸の多い機体部分に大判のキャラクターデカールを貼る必要がありますが、このデカールが硬くて割れやすくて糊が流れやすいという三重苦。軟化剤の効きも悪いため、思いの外手こずってしまいました。尚、この「デカールが大変」という話は製作前から耳にしていましたんで、流線型のストライプや花柄や白い縁取り部分は全て塗り分けで処理し、デカールの使用部をキット指定の1/3程度に減らしています。
 塗装に関しては、キット指定色やメーカー完成見本が派手なのに対してゲームのCG映像ではCG特有の色事情もあってメーカー指定色よりも彩度も明度もかなり低く見えまして、この乖離をどうしようか悩んだんですが、ゲーム中でドッカンドッカンミサイルぶっ放して敵機を打ち落としてる姿を見ながら、所謂カーモデル的仕上げを避け軍用機的仕上げの方向で進めてみました。なので、紫はキット指定色よりもかなり暗めで、所謂海軍機仕様のF-14程汚くはしませんでしたが、マーキングの派手さを落ち着かせる事を主体に各所に汚しを加えています。また、仕上げもグロスではなく艶消しにて。各所に入れたストライプや花柄はパール系の自家調色塗料で塗りまして、これが艶消し仕上げでもパール効果を発揮してくれるか不安でしたが、出来上がってみれば概ねコチラの想定通りの発色をしてくれてホッとしています。
 尚、今回はD型って事で
・バルカン砲ガスパージ用のNACAダクト開口処理
・エンジンノズル部モールド改修
・GPSアンテナ追加
・フラップ&フラップギャップドア部改修及びフラップ幅縮小
・機体尾部形状微修正及び既存モールドを埋めて新規彫り直し
・胴体内部及び各ギア支柱内に補強材を増設

と言った点がインスト指定以外に行った事です。
 展示ベースは32cm四方の百均で買ったのに400円もした額縁を使用。中にはネットで拾った三浦あずさの画像等を組み合わせたものを市販の写真用光沢紙に写真印刷したモノを入れてます。
 
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 F-14D超あずキャット製作ついでに、接着剤硬化待ちとか塗装乾燥待ちとか面倒くさい工作が立て続けで萎えちゃった口直しに製作した1/72のF-2A&F-16CJです。F-16CJは月刊モデルグラフィックス誌付録のデカールを使用。コレのためにわざわざF-16CJブロック50のキットを新調しました。
 アイマス機のブームは一過性と読んで、賞味期限切れになる前に手持ちのアイマス機を全部片付けてしまおうという魂胆でまとめて作ってしまいました。F-14の片手間製作なので、自分で言うのも何ですが正直出来はF-14に比べてカナリ粗いです。故にオマケ扱い。
 飛行形態で自作展示スタンドに固定というのは、着陸姿勢だとギアを作ったり格納庫内部に白を塗り分けたりしなければならず、それが面倒くさかったから飛行形態を選んだんですが、実際やってみると着陸姿勢で作るよりも面倒くさかったかも知れません。小さな機体ですし亜美真美というキャラクターの設定から考えても二機同時に飾れる方が良いと考え、今回のような展示台を作ってみました。
 機体単体で見ると各所の粗が製作者本人をして見るに堪えなかったりもするんですが、こうしてスタンド展示台を含めた全体を一つの展示物と考えると、高速道SAの土産物コーナーに売ってる置物程度には見れるモノになったかと自負してたり。
 両機とも機体の白塗装部はキャラのアルファベットの名前部分を除いて全て塗装にて。デカールの下地も白で塗り分けてから貼っています。F-14とは異なり機体色は両機とも殆どインスト指定レシピを踏襲。両翼から機首に掛けて入るストライプは自家調色パールで入れてるんですが、直接光が当たらないとデジカメでは写ってくれませんが、肉眼だと機体を見る角度によって見えたり見えなかったり狙い通りの効果を発揮してくれてます。
 F-2Aのアイリス板全開ノズルやコックピットのフィギュアなどはF-2Aには付属してないパーツなんですが、同時に作ったF-16CJの余り物を流用しています。本来F-2AはF-16CJと同様の高出力エンジン搭載なのですが、流用したのは余り物の低出力エンジン用のノズルなので、実はアイリス板の枚数や開き角などが実機と異なってしまってるんですよね(笑。二機並べるに当たって、機体の再現度よりも見てくれの統一感を優先したって事です。つか、何故にF-2には絞ったノズルしか付いてないんですかね?
 一遍にアイマス機を三機作ってよーく判った事は、私は塗装前にキャノピーを閉じて製作するのには向いてない人間であるという事(笑。とにかく汚いキャノピーです。今後飛行機作るときは、多少苦労してもキャノピーは最後の最後に取り付けできるように考えなきゃイカン様です。

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