秦野の歌人
前田夕暮の歌碑 (秦野市)
うつばりに あおきたばこをつるしたり そのもとにねて たのしかるべし
天井の横木(梁)に青いたばこの葉が掛け吊してある。その下に寝転んで眺めているのはいかにも楽しげだな。









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NO |
短歌 |
作 |
出典(刊行) |
歌碑 |
建立者 |
所在 |
関係資料 |
夕暮歌碑めぐり |
地図 |
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1 |
うつばりに あおきたばこをつるしたり そのもとにねて たのしかるべし |
大正6年9月作 |
原生林(大正14年10月刊) |
秦野市 |
秦野駅南駅広場 |
P86 |
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畑の烟草の木を根本からすぱりと鎌でで刈り取ってきて、乾燥せしめる為に、屋内の梁に逆しまに一面に吊す。さながら烟草畑を上にひろげたやうだ。で、その青い煙草畑を空にして、寝たり起きたり、食べたりする、これを木がらしと言つてゐる。
(「原生林」巻末小言補遺)
私の郷里は秦野烟草の産地なので、次第に桑畑を烟草畠に更改するやうになった。(略)父も母も畑に出た。私も中学に通ふようになってから、暑中休暇にはやにだらけになって烟草の虫とりや、烟草の葉掻きに行つたものだ。畠にある烟草の葉を掻いて、縄に編み乾燥するが、秋になってその葉が熟するようになると、七八尺ある茎を葉をつけたまま刈りとって、屋内の屋根裏に吊して乾燥する。これを私の方では木枯しといってゐた。農家は天井のない家が多いので、屋根裏の梁などに一面に吊った青い烟草の葉の風景は、寝ながらにして眺められ、さながら烟草畠をそのまま逆さまに屋根裏に吊した観があった。これはなかなかに楽しい。
「素描」
「夕暮歌碑めぐり〜前田夕暮の歌碑と文学〜」 村岡嘉子著P87
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