5円と木の矢


 あれは確か1993年のことだったと思う。秋葉原に行って帰りに秋葉原駅近くに 来た時のことだった。秋葉原デパートの前に人だかりができていた。何だ、何だ と割込んで覗いてみると、中年のおじさんとおばさんが手品セットをデモしなが ら売っていた。トランプや知恵の輪を売っている横に変なものが置いてある。5円 に木の矢が貫通しているではないか!それと一升ビンに穴があいていてそれにも 木の矢が通っている。手に取って見るが接着剤でつけたりした跡がまったく無い。 「不思議な5円」と人を小ばかにしたような名前を付けられたそのパズルは500円で あった。買わずに帰ったが、答えを考えて眠れない日が何日か続いた。買わなかった ことを後悔したりもした。会社でこれを話すとそんなものがあるも のかということになり同僚の一人が資金を提供し「不思議な5円」 を買うことになった。ヒントがついたやつ(こちらは800円)を買うと完成品一つと 実験用の矢が二つ入っていた。実験用の矢を使ってヒントの通りやってみるが満足の いくものはできなかった。
 結局いくつか工夫を加えることで完成することができるようになった。今では桧の 材料をドイトで買って来て(約1m、一本40円)矢も自作している。コーラのビンに穴 をあけて通すやつも作ってみた。
 原理が分かってしまうと「なあーんだ」と勝ち誇ったように言う人や場合によっては 「インチキだ」と言う人がいるが、僕の考えでは解き方を知ることより実際作って 自分で確認することが大切だと思う。自分でやってみるとなぜできるか分かるし、原理だけ ではうまくいかないことに気が付く。答えは何通りもある。なぜかという考え方より正解を導く方法 を覚えることのが重要視される教育の現れだろうか。結果だけが大切にされているようだ。
 一つだけ解をこっそり教えよう。近くに生えている木の細い枝に5円を通す。 木が育ってきたら、枝を切り落とす。あとは彫刻刀で仕上げて完成。本当か???

5円と木の矢
完成した五円と木の矢。木には接ぎめ・接着剤の跡など 全く無い。かるくねじってみるが普通の木だ。5円の方も割った跡・溶接の跡など全く 無い。本物の5円のようだ。へたに手を加えれば違法行為になってしまう。




 希望者に抽選でこのパズルのキットを差し上げます(5円は自分で用意して下さい)。
応募される方は、郵便番号、住所、氏名、email addressを記入したmailをトップのページの ご意見、ご感想のあて先まで送って下さい。
 当選発表は発送を以って代えさせていただきます。


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