東京公演のレポート
Last Update: November 6, 2004

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ここには観劇をしていち早くその興奮を送ってくださった方のレポートを掲載します。
観劇の興奮、感動をありのままで構いませんから送っていただければ幸いです
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10月24日千秋楽!   ゆか蔵さんのブログより
最終公演は昼1時の回。客席は両サイド・最終列も端まで埋まっており、自分の 席からその光景を見た瞬間は自分も嬉しかったし、出演者の方々も喜んでくれる かな?と思ったら込み上げてくるものがありました。

ショーが始まりマーク・トウェイン役のダニエル・ジェンキンスさんが登場する やいなや、観客は大拍手で彼を迎えました。これにはご本人もビックリのご様子 で、!!!と一拍おいて演技に入られました。 早くも私の胸がキューン。最後かと思うと、何もかも見逃せない!そんなことし たらもったいない!アトがないんだぞ〜!という気持ちになってしまい、特に歌 のシーンではどれも素晴らしすぎて聞き惚れてしまい、歌い終わったというのに 放心状態(^-^;; 周囲の拍手の音にハッと我に返ってばかりでした。

「Waitin' for the Light to Shine」と同じくらい、「Worlds Apart」の歌詞と メロディにもグっときます。物語のテーマがこの歌詞に表れている気がする…。 でも!なんといっても、この曲のASLにキューンっときちゃうのです(ショーの感 想を直接ASLで伝えたいなとちょっぴり覚えてみた)。特に2人が見つめ合い1つ のサインを作るところは、「同じもの見てるけど居る世界は違う」という歌詞に リンクしていて涙が止まらず(>_<) また、特にサビの部分はサインがとても分か りやすいので、耳から聞いた歌詞でよりも、「手話で見えた歌詞」に熱いものが 込み上げてきました。これもひとえに、繰り返し見に行った賜物?(笑)

カーテンコールの瞬間、一番最初に席を立って拍手を送ったのは1列目にいたRie さん。ナイスタイミングでした! その後、続くようにさん自然と立ち上がり、 鳴り止まぬ拍手に今回は普段より1回多くカーテンコールがありました。最後は 出演者もマイカメラ持参で舞台へ上がり、客席をバチバリ撮りまくって楽しんで いらっしゃいました。それがなんともほほ笑ましい感じで、「あぁ、彼らも日本 での公演を楽しんでくれてたのねぇ〜。よかった!」と思えたのでした。

さて出待ち。

この気持ち本人達に直接いいたい!と思い、いざ終演後の楽屋口へ。タイロンさ ん(ハック)、トロイさん(父親/公爵)、ギャレットさん(サイモン/ハック の代役)には、前日いくつか覚えたASLで気持ちを伝えました。ちゃんと伝わった かは不明ですが、「Thank You!」ってやってくれたし、自己満足だからいいんで す(^-^;;

その他、マイケルさん(ジム役)、念願のベンジャミンさん(トム・ソーヤ役) 、双子チームのスコットさん(ロナルド役)&ロッドさん(ドナルド役)、ダニ エルさん(マーク・トウェイン/ハックの声)とミーハー炸裂で写真をパチパチ 撮りまくってしまいました。

ちなみに、ナゼか不明なのですが、途中から日本スタッフの方が楽屋口へ入れて くださり、タイロンさんとダニエルさん、そしてトロイさんには楽屋前でお会い しました。タイロンさんは「しっとり海苔おにぎり」食べながら通路に出てきま したが、聞くところによると納豆などもチャレンジしたとかでエライわと思いま した(笑)

興奮冷めやらぬまま、楽屋口で知りあった方も一緒にオフ会へ突入。時間を忘れ て喋りまくり、気づいたら9時でした。ショーが終わったのは3時半。ひとつの 作品でこんなにも盛り上がって、いろんな方とオシャベリできたのも応援サイト やブログのおかげです。本当にありがとうございました。

管理人より:千秋楽レポの第一弾はゆか蔵さんです。素晴らしい舞台だったようでよかったですね。キャストがカメラを持ち出すなんて前代未聞(笑)。出待ちでもタイにASLでコミュニケーションがとれたり思い出一杯な一日になりましたね!楽屋の写真もありがとうございました!!


千秋楽レポ   Rieさん
10月24日(日)、4週間に及ぶ長い日本公演の千秋楽。今年は台風が多く、ファン の誰もが“ビッグリバーで来日した皆さんに、美しい日本の秋を味わって欲しか ったのに。。”と嘆いていました。幸いこの日は暖かく、秋の日差しも穏やかで 、最高の一日になりました。

客席はほぼ満員。でも一階後方の両サイドには少しだけ空席があり、ロクさんと 二人「千秋楽も埋まらなかったね」とタメ息。そう、キャンセル待ちが出ても当 たり前の、素晴らしい舞台だけに残念でした。幕が開き、マーク・トウェインが 登場すると会場から拍手が。。台詞を言いかけたダンが“おっ?”という顔で止 まりました。たぶん初めてのことだったのでしょう(本当は―ここで拍手は当然 なの!)。

始終、涙でボロボロになるかも。。との予想に反して、今までで一番真っ新な気 持ちで舞台を味わいました。そして今更ながら目に止まったのは、登場人物一人 一人の生き生きした姿です。リピーターも多いであろう会場からの熱い想いを受 け、キャストもノッているようでした。ライブだけにごまかしが効かないけれど 、舞台と客席の相互関係で出来上がっていく“最高の芸術”。私が舞台を愛する 理由が、まさに目の前で展開されていました。 一番泣けたのは、なぜか♪River In The Rain でした。このシーンのハックはす ごく素直な子供で、リラックスしきっています。帽子に溜まった雨水をいたずら っぽくジムに掛けたり、それはもう楽しそうに小突きあう二人。いつかは旅が終 わると知っているだけに、幸せな一コマが胸に染みてきます。

ハックが“I’ll go to hell!”と言い放ち、周りの教えに縛られてきた自分に 決別して歌う♪Waitin’For The Light To Shine(Riprise)。タイロンは、悪魔 に魂を売ったかの様に鬼気迫る表情、強い意志を得たハックそのものでした。そ して『静寂のシーン』では、聞こえる筈のない歌が確かに聞こえたのです。耳に 残ったリフレインなのか、それとも登場人物全員の、心の叫びが届いたのでしょ うか。。?

トム・ソーヤが“ワトソンさんの遺言で、ジムは自由だ”と打ち明ける所も大好 きな場面です。目を輝かせて冒険からの凱旋を語るトムは、アメリカの悪ガキそ のもの!希望に満ち溢れていてワクワクします。そしてハックとジムの別れ。固 く抱き合うでもなく、“離れていても、いつも(心は)傍にいるよ”と立ち去る ジム。残されたハックは、瞳の奥が光っている。。けれど誇らしげに、真っ直ぐ 頭を上げて立っていました。

ハック・フィンの物語が終わり、トウェインがペンを置く。。アンコールが始ま ると、もう熱狂的!ここはNYかと思うほどの拍手と歓声(ブラボー!の声多数) 。振り向くと総スタンディングで、思わずガッツポーズ(笑)!!舞台上もお祭 り騒ぎで、カメラで客席を撮りだすキャストが続出(爆)。“本日は、御来場い ただき。。”のアナウンスが入るも鳴り止まぬ拍手に、ついに3回目のアンコール です(手をたたき過ぎて腕がダルくなっちゃった・笑)。ダンが「ドーモ、アリ ガト〜〜」他のキャストも口々に「Thank You〜〜」と溢れる笑顔。気がつくと客 席からも、「サンキュ〜〜」と叫んでいます。心から“ありがとう”と言わずに はいられない。。そんなラストステージでした。

管理人より:やっぱり千秋楽は盛り上がったのですね。でもハックはいくらなんでも悪魔に魂を売り渡しては・・・(笑)、それだけ気迫が違ったのですね。


 出待ちレポ!  Rieさん
応援サイトで告知して行われた『千秋楽オフ会』。メンバーの集合場所に決めた のは、何と楽屋口前(笑)。舞台の感動を胸に、ドキドキドキ。。。キャストさ ん達を待ちます(ついにミーハーと化した私(笑)なので、あちこちご容赦願い ます)。

一番に出て来たのはマイケル。私は既に3回会っているので(笑)すごく気さくに 声を掛けてもらいました。アンコールでは一番前に立つ私を見つけてくれて、手 を振ってくれたの(うふふ)!あ〜、優しかったマイケルとの2ショットも撮って もらえばよかった!可笑しかったのは、皆さんこの時は気軽に話しかけていたの に、タイやダンの前に行ったら大人しいの(笑)。マイケルにはリラックスさせ てくれる、特別あったかい雰囲気があるってことでしょうね。

『双子』の呼び名が定着した、スコット・バーンハート(ロナルド)とロッド・ ケラー(ドナルド)。素顔もとても似ていて、並ぶとどっちがどっちか分からな い!二人を指して「ロナルド?ドナルド?」「ドナルド?ロナルド?」と馬鹿や りました。。だってシリアスな場面で、プッと笑えるワンポイントなんですよ〜 。ちょっと甘いマスクがロッド、おでこが広いのがスコット(失礼!)と判別。 スコットの♪Arkansas の歌が好きなので、そう伝えました。

ベンジャミン・シュレイダー演じる(トム・ソーヤ)は、仲間を連れて大冒険! おバカな企みも、大ケガしても強がっちゃうとこも、みんな愛しい〜。“もう一 人の主役”を感じさせるキャラクターでした。出待ちの時、キディ・ランドの袋 を持っていたので「お土産?何買ったの?」と聞くと、見せてくれたのは皮製の 犬のぬいぐるみ(笑)。体長30cm、白黒のテリア(?)でした(お土産じゃなく て自分用だって(笑))。

2回目に観た『ビッグ・リバー』で、ハックを演じていたギャレット・ツァカー。 代役レポは辛口でごめんなさい!でも確かに感じたあなたのピュアな感性。再度 のハックはもちろん、いつかあなたの脚本・演出の舞台(賞を取り、DCで上演も された)も観てみたい。“Q&A読んだよ!”と言うと、喜んでくれました。

キャシー・ニューマン(ダグラス未亡人)はとても明るくて、前に会った時「何 回観に来てるの?」と聞かれました。私が「ラストまでに5回」と言うと、「気に 入ってくれてありがとう〜。楽しんでね!」と笑顔がステキでした。メリッサ・ ヴァン・デア・シフ(メアリー・ジェーン)はいつも手を振ってくれたし、エリ ック・ディヴァイン(王様)やスイングの人達は「オツカレサマ〜」と覚えたて の日本語でご挨拶。みんな暖かくて、チームワーク抜群のファミリーでしたね。

3主役以外で人気の高かったのが、トロイ・コツァー(公爵)。多くのろう者の方 が、ASLを含めた演技が素晴らしいと褒め、私はシェイクスピア俳優の様な存在感 があると思います。ところが、よく会場前にはカメラと三脚を持って劇場の前を ウロウロ。。お客さん、絶対にキャストだと思ってなかったでしょうね(笑)。

終演後50分。メインの二人、タイとダンが出てこないねと言い始めた時、スタッ フの方に声を掛けられ、楽屋の前まで案内していただきました。ダンに「素晴ら しい舞台だった〜。総スタンディングだったね!」と言うと、本当に嬉しそう。 気さくにサインや写真に応じてくれて、「パッキングしなくちゃ。オツカレサマ 〜」と頭をペコリ。。楽屋に戻って行きました。

「おにぎり食べてるから待ってて〜」と待つこと数分。口をモグモグさせながら 出てきたタイロン(あ。。口もとが可愛い〜〜・笑)。ん?み、みんな固まって る(私もだ)。何を喋ったんだろう?私。。!(喋ってないかも〜)最近覚えた のか、サインの下に“タイロン”とカタカナで書いてあると聞いて2度目のサイン をもらい、ASLで“I Love You”と伝えるだけで精いっぱいでした。今思うとハズ カシイ。。。 短い逢瀬ながら、みんなそれぞれの想いにポワ〜。。。そのままオフ会に突入し ました。

管理人より:ゆかさんが送ってくださった写真とあわせて読むと臨場感がでますね〜。楽しそうでよかった!


千秋楽ミニオフ会レポ   Rieさん
ハイテンションのオフ会は、劇場脇の“ロイヤルホスト”で行われました。20年 来のビッグリバーファンのロクさん。お母さま共々ハマッて、2度リピートされたyuka さんと、お友達のナオさん。聴覚障害を持つター坊さん、応援サイトをご覧にな って参加されたTさん、楽屋口で知り合い合流したMさん、そして私。この『ビッ グ・リバー』の舞台が出会わせてくれた7人です。

楽しかった出待ちの話題は、「タイの前では、みんな固まってたね〜」「おにぎ りの具は黒かったから、きっとコンブかおかかだね(笑)」「ギャレットのハッ クも観たかった!」それぞれタイとか、ダンとか、ベンとか(笑)お気に入りが いるのですが、共通してキャスト全員とこの作品に、特別な愛情を抱いているよ うでした。また舞台については、「今日のアンコール、写真撮影禁止なのにキャ ストさん達が撮ってて笑った!」「平日はガラガラでもったいなかったね」「も っとたくさんの人に観て欲しかった」そして、「一週間でも関西公演をやるべき だった」という意見に誰もが頷いていました。また、日米合同キャスト上演時の プログラムを見せてもらったりと(真田広之さんが“アイドル顔だ〜”との声) 話は尽きません。私と同じ海外観劇の趣味を持つyukaさんとは、NYでの再会を約 束。『ビッグ・リバー』ツアーの何処かでもお会いするかもしれませんね(笑) 。

皆さんが知りたがったのは、ター坊さんがなぜこの舞台を観ようと思ったのかで した。「普通のお芝居は(手話が使われず)よく分からないし、楽しめない」「 ただ今回も、後方の席では手話が見えないから、字幕に頼るしかなかった」そう です。聴者にとっても、前過ぎると両端の字幕は見えにくく、舞台と字幕へ首を 動かすのが面倒でした。やはり劇場が大き過ぎたようです。お祖母さまが手話を 使われていたこともあり、独学でASLを勉強されているTさんや、“何かに打ち込 みたい”と手話を学び始め、ろう者の友人も多いというMさんには、通訳もお願い しました(ありがとうございました)。Mさんは、やはり“静寂のシーン”はろう 者には伝わらないこと、タイロンがインタヴューで言っていた「この舞台は、ろ う者の文化の一部をよく表現している(必ずしも全部ではない)」という言葉に 同意されていました。しかし聴者・ろう者共に、特別な意味を持つ舞台だったと いうことは、誰もが感じていたのではないでしょうか。

遠方から一泊で来て、ラストの3回(計5回)をご覧になったspinさんとは、開演 前にお会いすることができました。彼女は、19年前のオリジナルをNYで観ている 貴重な生き証人(笑)。美少年・ダン(笑)を知っているわけです。ずっとこの 作品を愛し続け、来日公演が始まってからの一ヶ月は、眠れぬ夜が続いて痩せて しまったとか(実は眠れぬ日々だったのは、私とロクさんも同じ)。今はグッス リ眠れていますか?想いを込めた手紙を、ダンに渡すことができて良かったです ね!

「終わっちゃったね。。」と誰もが寂しさを抱きながらも、幸せな気分に満たさ れているようでした。年齢も環境も違う私たちを、一瞬(4時間でしたが・笑)結 び付けてくれた『ビッグ・リバー』。あらゆる意味で世界を広げてくれた、来日 カンパニーの皆さんに“ありがとう”。そして応援サイトを立ち上げ、海を越え て情報を発信し続けてくれたクワストさんに、改めて感謝いたします。

管理人より:応援委員長でありながら現地入りができなかった私に代わっていろいろと動いてくれ、レポートもマメに送ってくださったRieさんに心から感謝しています!またアメリカで反省会(笑)しましょうね。


千秋楽レポ   ロクさん
楽日のあと、睡眠不足と 公演終了の喪失感と 中途半端に飲んだワ インのせい(?)で 数日間死んでました(爆)ですので千秋楽レポが 遅れましたが、Rieさんが詳しく書いてくれてるからいいよね? (笑)

私はこの日は、舞台全体を見るかそれともダン中心で見るか(エヘ ヘ)迷いましたが、「最前列でダニエル・ジェンキンズを見る」な んて機会はもう一生ないかもしれない(^_^;)…と思い、申し訳あり ませんがダン中心主義でいかせて頂きました! なので、ハックと ジムが舞台センターにいても私の目は上・下両サイドへ…なんてこ とが何回かあります。あんまりあらわに顔を向けて隣の席のRie さんに気付かれてもマズイので顔はちょっとで視線だけググッと! (笑) 

それでね、、見ちゃった、、、ダンがお水飲んでるところ…(^^ゞ  上手の椅子に座った時にペットボトルで飲んでたの。 ラベル剥 がしてあったから銘柄までは分からなかったけど(爆) そうだよ ね〜、最初から最後までずーっと舞台にいるもんね〜。私はうれし いけど(笑)  あぁ〜いかんよなぁ〜こんなところ見てちゃ。本人 にも怒られそう(^^;)  ・・・でもそのあと、もう一回給水シー ン目撃!(ゴメン)

今ミュージカルナンバーを眺めながら書いているのだけど、あ〜ど れもみんな好き〜。今回の♪The Boysの前奏での変わりばんこに頭 ピョコピョコも可愛くてお気に入り。前日は♪I Huckleberry Meで 地震があったそうだけど、ストップすることもなく続けられたと か。サスガ!♪Muddy Waterは何回見てもワクワクするし、♪River In The Rainでの二人は本当に楽しそうでこちらもつい頬が緩みま す。しかし―――楽の舞台はなんでこう早く進むのか(笑)みんな もっとゆっくり歌ってくれ〜と叫びたい気分。

1幕終わってすでに 感傷的になっている自分。♪Worlds Apartからジムの長ゼリフにか けて、あぁ〜なんかドキドキしてきた。♪Leavin's Not The Only Way To Goで、そうだよ 行かないでくれーとまた感傷的になり、そ してこの日一番ドキドキしたのが♪Waitin’For The Light To Shine(Riprise) こちらのサイトのおかげで色々お勉強できまし た。Rieさんが書かれた「鬼気迫る表情」は大げさではないと思 います。(ダンの鬼気迫る歌もね(^^ゞ) 

このあとのトロイにつ いても少し書きたい。かなり以前ですが、宮本亜門さんと中村勘九 郎さんのトークショーに行ったことがあります。その時にお二人が ある歌舞伎役者(名前覚えていません。たぶん大御所)の演技につ いて「火が見えるよね」と話していました。これは確か、寒いと 言ってたき火にあたりその暖まっていく様子の演技によって、実際 には見えないたき火の火が本当に見えるようだということを言って いたのだと思います。私もそんな芝居が見たいと思いながらも、い まだ出会っていなかったように思います。それが、今回かなったの です。トロイによって。フェルプス家の場面で、私には見えまし た…彼にまとわりつく犬が!足元を走る抜ける犬が!!感動しまし た。。。この舞台は、歌ってないのに歌が聞こえたり、見えてない のに川が見えたり 犬が見えたり、もう〜〜なんていとおしい舞台 なの! マイケルの渾身の♪Free At Lastのあとは、大活躍のトム を楽しみながらも「やだやだ、終わっちゃうよ〜。時よ止まれ」と 願っていたのに―――  トゥエイン氏の‘The End’の無常のお 言葉。あぁ、君はつれない…(溜息)

カーテンコールも終わり席を立ち、Rieさんと支え合いながら (笑)ロビーに出た時、Rieさんの手は拍手しすぎで熱かったけ ど、私は放心・脱力状態で手に血が通っていないみたいに冷たかっ た。(カテコで手ぇ振り過ぎと言えなくもないが)

終わって1週間以上がたち冷静になってみると、世の中こんな事も あるんだなぁと不思議な感慨に浸っています。 だってあのダニエ ルが19年の時を経て『Big River』に出演している。しかも声だ けとはいえハックも演じている。(いくら私でも今ハック役をやっ てくれとまでは言わないよ・笑)しかもそれがNYに行かなくて も、東京で観ることができた。更に、こちらのサイトに出入してた おかげで 間近で会うことまでできた。 これは信じられないよ。

 クワストさんに おじさんと言われようが おやじと言われよう が、この際もう〜いいっ!!(笑) 『Big River』に出演している ダニエル・ジェンキンズを東京で観ることができた?! アンビ リーバボーです。

  ビッグ・リバー・ジャパンツアーご一行様、来日してくれて本当に ありがとう。製作発表の時、ビルが言っていた吉井久美子さん(か な?)本当にありがとう。そして、応援サイトを立ち上げてくれた クワストさん、と そのビッグ・リバーな仲間たち、本当にありが とう〜☆

管理人より:ロクさんようやく社会復帰されたようですね。 ダンもこんな熱烈ファンが日本にいることを知って喜んでいるでしょう。


 10月23日  かつをさんの劇場24劇場倉庫時間から転載
ブロードウェイ・ミュージカル「BIG RIVER」を見に行きました。

その昔、フジテレビで「世界名作劇場」というアニメの番組を放送していたことがありました。日曜日の午後7時30分から始まるこの番組、とっても好きだったんです。アルプスの少女ハイジ、フランダースの犬、母をたずねて三千里、あらいぐまラスカル、ペリーヌ物語、赤毛のアン、ふしぎな島のフローネ、南の虹のルーシー、小公女セーラ、名犬ラッシー、家なき子レミ(決して、同情するなら金をくれ!なんていいません。)・・・良質のアニメだったよなぁと懐かしむその中に、トム・ソーヤーの冒険がありました。うちでは家族で世界名作劇場見ていて、上質の物語だったんだよなぁと今になって思うのです。

話がそれましたが、正直言いましょう・・・。「ハックルベリー・フィンの冒険」の本があることは知っていましたが、読んだ記憶はありません。読んだとしても記憶にありませんでした。それほどに私の中では、トム・ソーヤーの方が印象深かったのです。そんな不届き者ではありますが、「ハックルベリー・フィンの冒険」を舞台化した「ビッグ・リバー」が来日するということで、千秋楽の前日、滑り込みで青山劇場へ足を運びました。

プログラムによれば、「ビッグ・リバー」は、1985年にブロードウェイで舞台化され、当時トニー賞で7部門の栄誉に輝いた作品であります。今回はデフ・ウェスト・シアターによって制作され、2003年の夏にブロードウェイで上演された作品がそのまま日本に来たようです。ブロードウェイ作品はオン、オフ問わず来日しますが、ブロードウェイキャストではないメンバーで来ることが多いことから、今回の作品にはとても期待するものがありました。やっぱりお金払うんだから、オリジナルキャストで見たいのが小市民の気持ちなのであります。

デフ・ウェスト・シアターというのは、これまたプログラムから転載しますと、

「デフ・ウェスト・シアター(以下DWT)は、ロサンジェルスに住むろう者と難聴者の文化生活を豊かにすることを目的に、1991年に設立された、プロフェッショナルの手話劇団だ」(「ビッグ・リバー公式プログラムより転載)

とあります。そうなんです、この作品はろう者(プログラムに記載されている表記のままに表記します。)と難聴者と、健聴者が一緒になって作り上げている舞台なのです。

ストーリーは非常に有名な作品なので(読んでいないくせに!という声が聞こえる・・・)、きっとこのページを読んでくださっている方は小さい頃に読んだことがあるだろうと思うので割愛させてください。ダグラス未亡人とその姉のワトソンの養子となったハックが窮屈な生活から逃げ出し、お金目当てに近づいた父からも逃げ出し、家を飛び出す。あたかもハックは死んだと思い込ませて。そのときに出会った黒人奴隷のジムと自由を求めて二人でミシシッピ川を下る旅に出る。その先々で出会う人との中で、差別と、自由を求める心、愛とを描いた作品です。ビッグ・リバーでは、この作品の作者マーク・トウェインが物語を語るというスタイルで展開されました。

セットは、「ハックルベリー・フィンの冒険」の本をモチーフに、そこから飛び出てくるハックと仲間たちというイメージでした。同じBWMでも、ウェスト・サイド・ストーリーの時にめちゃくちゃちゃちかったセットから比べると、奥行きと左右をうまく使って、いかだとか壁とかいろんなものを表現していましたね。

海外ミュージカルを日本で上演するときに、ほとんど必ず字幕が舞台両サイドにつきますが、この作品では字幕って必要ないと思いました。いや、もちろんあった方がありがたいけど、目で追いかけると微妙にずれてうっとおしい。だから途中からあまり字幕を見ませんでした。それでも楽しめたのは、私が英語を理解できるっていうのではなく、ASL(アメリカン・サイン・ランゲージ)のおかげでした。この作品は、音声としての言葉と、手話という言葉とが同時進行で展開された作品でした。日本でも手話は、物事の意味から連想させるようなものが多いし(例えば「青い」は髭剃りあとの青々しさから来ている。)、そうでないものももちろんあるけれど、私が見た印象では、この舞台で展開されているASLはかなりこなれていて、役者の台詞、息遣い、表情、アクションとすべてを含めた中の一つのツール、言葉になっていたように感じたのでした。

そのツールと共に、ろう者と難聴者には声の吹き替えがありました。例えばハック役には作者のマーク・トウエイン役のダニエルが、というように。また1人が複数の役者の声を担当していました。タイミングがあるために、吹き替え役の方も舞台上に出ているのですが、袖そばで客席に背を向けていたり、セットの上に立っていたり、その場にいるアンサンブルの中で溶け込んでいたりと、実に自然にそこにいました。私も最初に見たときには「なんであの人がいるんだろう?」と思いましたけど、最後の方になると全然気にならない。それくらい声とろう者(難聴者)とのタイミングがあっていて、あたかもろう者(難聴者)が話しているかのように思えたのでした。とくに一番多く出てくるハック役のタイロンと、ダニエルの声がホントにぴったりで、違和感がなく、むしろ作者が語るからこそ、ハックを通して言いたかったことが近く感じたといっても過言ではありません。 そもそもこういうアイデアがすごい!。どうしてこういうのがなかったんだろう?と目から鱗でした。それとハックのお父さんも、最初鏡に映る影と本人、という設定だけかと思ったら、鏡から出てきたもう1人も、お父さんの二枚舌みたいなイメージで上手く使われていたし、随所に不利を有利に変える趣向が施されていました。

これらから舞台を通して思ったのは、結局、一言でいえば、声は十分条件だけど、必要条件ではないということでしょうか。昔パントマイムを見に行って感動したことがありますが、一つのツールであるだけで、決して固有の音に頼るものではなく、その場に立っている役者さんの全感覚フルに使って思いを伝えること・・・それが「伝える」ことで、言葉は単なるツールなんだと。それまでは、ある俳優の個人の声と動きともろもろがある前提で、複数人が舞台を作り上 げているのが当たり前だと思っていました。私自身が「1人1人の声が違うから、意味としての言葉を聞き分け、感情を見分けている。見分けてキャラクターを理解している。」と思っていたのだけど、実はそうじゃないんじゃないんですね。演技する上で「音」の存在は非常に大切であるけど、音がなくては存在しない!という必要条件ではないのだと思ったんです。たとえが今ひとつで恐縮ですが「目は口ほどに物を言い」言葉以上に伝わるものって確かにあるんですよね。言葉を自由に発していかようにも伝えられる自分が、自由なようですごく不自由な気がしましたねぇ。

物語自体は1885年に出版されたと聞くので、まだ当時は黒人奴隷の問題が生々しい時代だったと思われるのに、その時代に例えばハックが黒人奴隷のジムに謝るという場面を描いていることに、非常に驚きました。そしてハックが「公爵」たちをだます場面でもまた黒人奴隷を解放する状況になるわけですが、色じゃなくて「人間」なんだというテーマが織り込まれている、そのことも驚きでした。

自由ではあるが差別がないわけではない現在のアメリカという国の本音と「こうあるべき」建前。ジレンマをどう人間としてクリアしていくか。その良心。マーク・トウェインが「ハックルベリー・フィンの冒険」を描いた時代から、あまり変わっていないような気がしました。

個人的には、ジムが自分の娘のしょう紅熱がやっと治ったのに、耳が聞こえなくなっていた、というエピソードが、泣けて泣けて仕方なかったです。黒人奴隷だから娘には満足に薬も与えてやれず、きちんと治してあげることができなかった。だのに娘を何度も殴ってしまったという親としての慟哭が、無性に歯がゆかったです。何で人間はクラスを作りたがるんでしょうねぇ。着ている服を脱げばみんな裸なのに。私は無宗教ですけど、どうして神という名の下にいる人たちが戦争したり差別したりするのがなくならないんでしょうか。不思議ですねぇ。

なんて考えてしまった作品でもありますが、舞台上のマークトウェインが言っていたように意味とか訳とか考えずに、単純に楽しめる作品でした。偉大なる娯楽性。開演前、後ろに並んでいた外国人の子供が楽しそうに歌を歌っていたのを見て、そう思いました。やっぱりブロードウェイ・ミュージカルなんですよね。

PS ハックと友達になりたいけれど、ジムにはそばにいて欲しいと思うかつをでした。

管理人より:かつをさんは宝塚歌劇団を中心に中身の濃い観劇レポートをHPやブログで掲載されています。滅多に来日公演にはいかれない方だと思いますが、しつこく私がお誘いして(笑)観にいっていただけて嬉しかったです。


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