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「プロ野球1リーグ案がダメな理由」

(最終更新日 2004/08/17; 訪問者数 Counter since 2004/07/16)

(プロ野球-球団合併問題 カテゴリ)

【注目】 選手会公式ホームページでネット署名がスタートしています!


最近話題の1リーグ化案・球団数削減案の問題点、
現在のプロ野球の問題点・改善策を、
超・超・超わかりやすく解説します。

お知らせ: 渡辺恒雄オーナーは読売ジャイアンツ球団オーナー職を辞任なさったので(とはいえ、読売のトップであることには変わりありませんが)、以下、「オーナー」→「元オーナー」と読み替えて下さい。(8/16/04)

はじめに

「1リーグにすればプロ野球人気が回復する」 と唱える人たちがいます。例えば、渡辺恒雄オーナーはこう言いました。

「日本は12球団を10球団に整理し、適正規模にすればみんな黒字になる」

・・・ まず最初に、絶対にそうはならない理由を書きましょう。

(※ このページでは、最近出てきて議論を呼んでいる1リーグ化案の問題点について分かりやすく解説します。現在の1リーグ 制構想について知らない方は、ここを参考にして下さい。)

 

現在の1リーグ案が最悪な理由

1リーグ制にしたところで、根本を治療しなければ、状況はまったく改善しません。最初の年は物珍しさがあるかもしれませんが、2、3年すれば、必ず凋落が加速します。

球団数を削減し、10球団の1リーグ制にする現在の案が なぜ良くないのか?

[理由1] 1リーグ化案のとおりにしたら、つまらない試合の数が激増する

例えば、あなたは、10チームの中で、

・・いや、もっといえば、6位と7位の試合でも。

つまり、1リーグ で総当たりするチーム数が増えると、優勝争いと関係のない試合が劇的に増加するのです。

今までの5位と6位の試合だって十分つまらなかったのですが、これにさらに 7位〜10位の試合が付け加わります。組み合わせの数を考えるとバカに出来ません。シーズン中盤以降は消化試合だらけです。

【参考】 中日落合監督が熱弁「1リーグにした場合、7月には消化試合が始まっちゃうよ。 (日刊スポーツ)」

メジャーリーグが1地区のチームの数を4〜6程度に抑えている理由はここにあります。その ほかにも、メジャーリーグのシステムには参考になる点があります。(ただしメジャーリーグにも問題点があります。 )

 

どうしても1リーグのチーム数を10にしたければ、

  1. 一つの方法は、Jリーグのように、1部2部入れ替えなどを行うことです。 つまり、1部のチームも 成績が悪いと2部に落とされます。ファンから見て、下位のクラブチームの試合も緊張感が維持されます。( 実際、Jリーグでも、中位クラブチームのモチベーション維持がときどき議論になります。)

    ・・・しかし、今のプロ野球の2軍は1軍の予備組織ですよね。
     

  2. もうひとつの方法として、いくつかの球団にプレーオフ(優勝決定戦)出場権を与える、という方法 もあります。例えば、極端なことを言えば、「4位以上はプレーオフに出場できる」とすれば5位、 6位の球団も優勝の可能性があるので、その意味では緊張感が保てるかもしれません。

    ・・・けど、「20ゲーム以上差をつけて優勝した球団が、4位の球団にプレーオフで負けて優勝を奪われる」 なんてことが起こり得るし、トップの試合がダラけるし。興ざめです。
     

  3. さらに別の方法として、たとえば、1リーグを2地区に分けるなどの方法があります。これなら 各5チームで優勝を争うことになります。ただし 、均等総当たりのままで単純に2地区に分けると、「西地区の1位!けどリーグでは6位・・」ということが起こる可能性があります。つまり、せっかく地区を分けたのに、 「リーグ内順位」という一元化した尺度で完全に比較することができるとおかしなことになる。(現在の1リーグ化案ではこういうことが起こり得ます。)

    こうならないための方法として、メジャーリーグのシステムが参考になります。ポイントは次の2つです。(NFLなども 実質的に同様です)

    ・・・見る側からすれば、これって結局、セ・リーグ&パ・リーグ+交流戦と 実質変わりません。わざわざ球団数を削減するまえにやるべきことがあるはずです。

 

(なお、「消化試合を見に行かないのは、むしろ、ファンの方に問題があるのであって・・」という意見については、ここに掲示板からの意見をまとめました。)

 

ご存じの通り、近年の巨人戦のテレビ 視聴率の低下はひどいモノです。

新聞の販売促進に巨人戦がキーになっている読売にとって、巨人の人気の低下は大きな痛手です。読売からすれば、西武戦、ダイエー戦など、視聴者への新しい刺激が欲しいところでしょう。しかし、 単なる珍しさによる刺激はいずれ必ず飽きられます。一時的な対症療法では同じことが繰り返されるだけです。

あとで書くように、読売の人気が落ちてきている理由は構造的な原因によるものです。1リーグになってしばらくの間はモノめずらしさで視聴率が少し上がるかもしれません。しかし、まもなく凋落が再開します。

それだけでなく、消化試合が激増することで、球界全体が大きな損失を被ることでしょう。

「10チーム1リーグにすれば今より人気が回復する」という言明は、「根拠がない」というより、むしろ、何も考えていないと言うべきでしょう。

[理由2] オールスターと日本シリーズが極度につまらなくなる

私も見ましたが、今年のオールスター、最高でしたね。(→ Sohieさんの観戦記

ところで、メジャーリーグのオールスターゲームが、なぜ開催されるようになったか知っていますか?

オールスターとは、「普段ベーブ・ルースと対戦がない投手(カール・ハッベル)を、ベーブ・ルースが向かえ打つドリームゲームが見たい」という少年の手紙をきっかけに実現されたものなのです。(実際、日本シリーズとオールスター戦は確実な人気が見込めますし、日本プロ野球機構の財源でも大きな割合占めています( プロ野球機構が、他にたいした収入源を持っていないから、でもありますが。))

 

結局のところ、われわれがプロに求めているのは、驚きと夢なのですよ。なのに、驚きを減らしてどーする!

ただでさえ、戦力不均衡で驚きが少なくなっているのに。

 

そもそも、なぜ、現状のプロ野球が年々つまらなくなっているのでしょうか?

 

人気選手の偏り・・・プロ野球がつまらなくなった理由

なぜ、プロ野球が年々つまらなくなっているのか?

一番大きな理由は、人気選手が巨人に狩り集められているからです。

パ → セ → 巨人への選手の流れ

もともと、テレビ放送がずば抜けて多い巨人にいる選手は人気者になります。のみならず、他球団が育てた人気選手も巨人に引き抜かれる流れができあがっています。

落合、広沢、江藤、清原、工藤、ペタジーニ、ローズ、小久保、・・・などなど、みんなが見たいと思っていた人気のある選手がつぎつぎと巨人に狩り集められています。アマチュア野球の選手もほぼ同じ。これが始まったのが、だいたい渡辺氏が巨人のオーナーになったころからです。ドラフトが骨抜きにされ、FAが導入されたころです。(ドラフトが不完全な状態でのFA制度って最悪なのですが。)

そもそも、数年前に数億円で獲得した清原や江藤をベンチ要員にして、ペタジーニや小久保をとったり、また、生え抜き期待の成長株と呼ばれていた斎藤をベンチ要員にしてローズを獲 ったり。・・・まさに「かき集め」です。

 

せっかく巨人以外のチームに現れた人気選手が、パ・リーグからセ・リーグへ流れ、さらに、セリーグ5球団から巨人へ流れる。 これでパリーグが維持できるでしょうか?

 

ひいき以外のチームに魅力的な選手がいる、ということ

それだけじゃない。

そりゃ、セ・リーグの巨人戦だって、見ている方も飽きますよ。だって、巨人と比べて、相手チームに名前を知っているような選手が極端に少ないんだもの。

たとえば、新庄選手が日本ハムに入ったことで、球界全体でどれだけ観客が増加したか考えてみましょう。 九州に住んでいる私の知り合いはダイエーファンですが、昨年は見に行かなかった日本ハム戦を今年は見に行っていると言います。もちろん目当ては新庄選手。近鉄ファン、オリックスファン、ロッテファン、西武ファンの人にも同じことが言えるでしょう。そのほか、ボビーバレンタインの登場などもあって、実際パ・リーグの観客はかなり増えましたよね。

「ひいき以外のチームに、たくさん魅力的な選手がいる」 ということも大事なのです(あたりまえですが)

ちなみに私は、清原選手が西武にいた頃の日本シリーズは非常に面白かったし、テレビに釘付けでした。イチロー対ヤクルトの時も。けど、最近、あんまり面白くないですねー。 松坂とかくらい。

(ちなみに、私は中日ファンだったけど、星野、小松と次々に引退して、最後は落合が巨人に行ったところで、テレビを見るのが激減しました。)

  少し古いですがこの論説も参考になると思います。

では、なんで巨人に選手が集中するのか?

 

不毛なジリ貧ループ

では、なんで巨人に選手が集中するのか? それは、次のようなループができあがているからです。

(1) 巨人に有利な制度がしかできない
    ↓↓↓
(2) 巨人だけに人気選手と観客が集まる。
    ↓↓↓
(3) 巨人の発言力が強まる。
    ↓↓↓
   (1)に戻る。

では、一つずつ見ていきましょう。

 

(1) 巨人に有利な制度がしかできない、の例

テレビ放映収入の不平等

テレビ放映収入をプロ野球全体で管理していないので、収入のほとんどは巨人に集中する。

ドラフト制度の骨抜きなど

今もいちおうドラフト制度はありますが、実際は、高校生を除く有望選手の大半が希望球団に行ける状態です。当然、金のある巨人に選手が集まる。

 

(2) 巨人だけに人気選手が集まり、観客が集まる、の例

 

(3) 巨人の発言力が強まる、の例

 

このループを断ち切らない限り、じり貧です。

「1リーグになって巨人戦が増えるからいい」とか言っているパリーグオーナーたちは、諸悪の根元から目をそらし、問題を先送りして、さらに悪化させているとしか思え ません。「こっちのボートよりマシだ」と言って、壊れかけている隣のボートに乗りこもうとするようなものです。修理をせずにそんなことをしても、結局、一緒に沈んでいくことになります。

 

「球団数を縮小しなきゃ赤字」のミステリー

「10球団、8球団に減らさなければプロ野球界の赤字はなくならない」

または、

「10球団、8球団に減らせばプロ野球界の赤字はなくなる」

と言う球団オーナーが何人かいます。

では、次の質問を考えてみましょう。

質問1:プロ野球縮小のミステリー

  1. プロ野球は「12球団は支えられない」と言います。
  2. 一方、Jリーグは30チームでも健全経営です。

さて、一体、何がおかしいのでしょうか?

FAなどでプロ野球選手の給料が高騰しているから?たしかにそれは一因です。けど、それだけが原因?

では次の質問に行きます。

 

質問2: 選手の高年俸が悪い?

突然ですが、まず、世界プロスポーツ選手年俸ランキング2003 を見てみましょう。

  名前 競技 円 ($1=124円)
1 タイガー・ウッズ ゴルフ  85億5600万円
2 ミハエル・シューマッハ F-1 83億800万円
3 レノックス・ルイス ボクシング 34億7200万円
4 アレックス・ロドリゲス MLB 31億2480万円
5 シャキール・オニール NBA 29億7600万円

<中略>

21 ケン・グリフィJr MLB 20億4600万円
22 ケヴィン・ブラウン MLB 19億4850万円
23 トレイシー・マグラディ NBA 18億9720万円
24 ブライアン・グリース NFL 18億7900万円
25 コーリー・ディロン NFL 18億6000万円

(MLB=米メジャーリーグ、NBA=米バスケット、NFL=アメフト)

なお、30位以下ですが、ヨーロッパのサッカー選手もいます。

以上、確認おわり。

・・・あれ?GDP世界第2位を誇る日本で ほぼ独占的な人気を持つプロ野球の選手の年俸は一体どこに?

(* 2003年の国内総生産 = GDP はだいたい次のような感じです。第1位の 米国の GDPが 10.88兆ドル。 第2位の 日本の GDPが 4.33兆ドル(ドルなのでお間違えないよう・・・)。あと、少しデータは古いですがここに、日本の経済力に関する解説があります。

 

さて、ここで問題です。

 

【答え!】

まず、このあたりを見て下さい→ MLBNFLNBA

どれも 実に たくさんのチームがあります。たとえば、日本みたいに野球だけがファンの人気を独占している訳でないにもかかわらず、MLBは30球団です。10チーム?8チーム?とんでもない!!

ちなみに、イギリスもイタリアプロサッカーチームの数は100を超えます

(* 最近、ヨーロッパのサッカーリーグで年俸の高騰が問題になっていますが、そもそも、まったくプロ野球とはリーグの規模も違い、問題の根の深さは比較になりません。**少しデータが古いですが、GDPについてはここも参考になります。日本の経済力は、都道府県のレベルでも一つの国と競争できるところが多々あります。)

なぜこんなことになるのでしょうか?

ビジネスになっていない前近代的なシステム

チーム数にもFAにも根本的な原因はありません。選手の実力の問題だけでもありません。イチロー、野茂、みんなメジャーリーグに行って年俸が激増しています。日本にいたら、まずあり得ない年俸です。メジャーリーグと プロ野球との平均給料格差は数倍です。

メジャーリーガーの年金は年1500万円以上。メジャーリーガーになって一定の期間経てば、老後の心配はない。一方、プロ野球選手の年金は たしか年100万円〜150万円くらい。(他に国民年金もありますが、メジャーと比べて夢のない話です・・・。)

 

GDPが日本の約2倍とはいえ、米国で、NFL、NBA、NHLといった強敵と競争しなければならないメジャーリーグは年間4000億円強稼いでいます。一方、日本で独占的人気を誇るプロ野球は1000億円そこそこ。一言で言うと、今のプロ野球の球団運営はビジネスになっていないのです。

まず、球団自身がプロ野球というコンテンツをどう売っていくかという視点が希薄なのです。 経営のかなりの部分を親会社に依存し、親会社の広告塔でしかありません。 (「ニューヨークヤンキース」が「読売ヤンキース」だったら ひきますよね。)

アメリカでスポーツは20兆円産業に成長していますが、 実際、メジャーリーグの経営に関する本を読むとあまりの違いにビックリします。プロ野球も今の人気にあぐらをかいている場合ではありません。

 

企業参入・退出のダイナミズムの喪失

また、日本のプロ野球は、金も意欲もある企業が 球団経営に参加できません。渡辺恒雄オーナーが知らない企業は参加できないし、参加料30億円という参入障壁もあります し、それいがいに買収金額が数十億円かかります。外国資本の参入も制限されています。その結果、経営がうまく行っていない企業の撤退も簡単ではありません。

結果、球界と企業界の間のダイナミズムが失われています。

 

フランチャイズの問題

もう一つ、球界全体の方針として「地域に密着した球団を育てるという視点」 が不十分だということも分かります。Jリーグではさらに進んだ考え方が取り入れられています。

・・・活動の本拠地を「ホームタウン」と定めて、サッカーの普及・振興活動を行っています。

「ホームタウン」とは、球団の商業権域を保護するプロ野球の「フランチャイズ」の考え方とは一線を画すもので、Jリーグの各クラブは、市民・行政・企業が三位一体となった支援体制をもち、コミュニティの核として発展していく存在になることを目標としています。

つまり、この「ホームタウン」の意味するところは、“本拠地占有権”や“興行権”の意味合いの強い「フランチャイズ」とは異なり、「クラブと地域社会が一体となって実現する、スポーツが生活に溶け込み、人々が心身の健康と生活の楽しみを享受することができる町」なのです。

------ Jリーグ百年構想より -----

 

そもそも、大阪神戸の球団が合体しようという発想自体が 狂っているとしか思えません。福岡と千葉の球団が合併の可能性?なんでしょうそれは? 地元のファンの立場は?

かつて、日産自動車のカルロス・ゴーン氏は横浜・F・マリノスの経営に関してこう言いました。

「スポーツは文化である。文化の向上を目指すことにつながるのであれば、私は出費を惜しまない」

地域の活性・文化の向上という視点に欠けた企業は、文化としてのスポーツを破壊します。

 

地元に密着しつつ増えていくJリーグのクラブチーム

以上の件に関連する記事がここにあります。

Jリーグのシステムは比較的良くできています。

Jリーグが出来てから まだ 10年ちょっとなので、現在のリーグとしての収支は、まだまだプロ野球より小さいです(特にテレビ放映権の差など)。しかし、今まで順調に拡大・成長し続けています。

ファンの増加と共に、今後もさらに状況が改善されていくことでしょう。 今のJリーグは、「各県に1つ(さらに2つ!)のクラブチームを」という方向に向かっています。一方のプロ野球は一軍の球団数を減らす方向に・・・。買ってくれるという企業がいるのに合併などもってのほかです。

「リーグ全体として順調に成長できるシステムを持っているかどうか」が一番の問題です。それが近未来のプロ野球の姿に影響します。

 

もうひとつ、このページから、良い記事を紹介します。

少し前の事ですが、読売新聞の渡辺社長(俗にはナベツネと言われていますね)と時のJリーグチェアマン川渕三郎氏との激突が世間を騒がしました。

一般の方々には何のことか分からなかったと思いますが、今回の近鉄・オリックス合併の問題の原因を争っていたのです。

ナベツネ曰く、

「各クラブの名前に企業の名前を入れることを認めろ」

「チームの試合のTV放映権はクラブに与えろ」

・・・・簡単に言えばナベツネはこの2点を主張しました。

時のJリーグは認めませんでした。認めていたら名前は『読売ヴェルディー』になり、試合日には読売系列の日本テレビが全国放送でヴェルディーだけを毎回流していたでしょう。その結果、今頃はJリーグにもジャイアンツの様な1人の覇者が存在して、他のクラブは読売ヴェルディーの顔色を伺うクラブになっていたでしょうね。そしてクラブの数は10より少なくなっていたと想像します。実際は10で始まり、今では28クラブが全国に存在するのです。

ちなみに、Jリーグ百年構想をかかげたときも、「プロのサッカーチームが一県に一つ?そんなに作って商売成り立つの?」といったひとは沢山いました。そして、その筆頭は渡辺オーナーでした。

 

球団数を減らすことの根本的問題点

合併により球団数を減ると、野球界の規模自体が縮小します。普通の企業の合併とはワケが違うのです。

 球団数が減ると、

入団する選手も、即戦力ルーキーが今より重宝されるようになるでしょう。

最初は それほど期待されていなかった選手が、素晴らしい選手・人気選手になることはよくある話です。例えば、イチロー選手もドラフト4位でしたし、新庄選手もドラフト5位でした。

では、根本的な解決をするにはどうしたらよいのでしょうか?

 

根本的な解決法

プロ野球の凋落の解決方法を、アメリカNFL(フットボール)を例に考えてみます。

今、アメリカでダントツ人気のスポーツはアメフトです。

なぜ、人気があるか?いろいろあるけど、主な理由は2つだと思います。
 

  1. どのチームにも同じくらいスターがいるので、いろんな対戦カードを見るのが楽しみ。
  2. 弱かったチームがいきなり優勝したり、入れ替わりが激しい。驚きと興奮がある。

では、なぜこういうことが可能なのか。それは、NFLの仕組みが良くできているからです。


 

収入の一括管理

テレビ放映権料、グッズのライセンス料などは全てリーグで一括管理されていて各球団に平等に分配される。これが重要。試合の入場料も、その何割かは中央で管理されています。(残りの入場料は 各チームの収入になって、ここにチーム間の競争原理が働きます。)

つまり、金銭的に ほぼ平等な状態での競争が行われます。フロントは、限られた予算の中で、いかに良い選手を集めるかを競います(FA・ドラフト・トレード)。そして、若手選手を育てる現場の手段も競われます。

つぎのページも参考になります

コミッショナーの権限強化

上記のことを行うには、(ある球団のトップではなく)"球界"のトップに強大な権限を与える必要があります。もちろん、球界のトップが球界全体のことを考えてるというのは大前提です。

球界を牛耳っている人が「特定の球団(巨人)の利害」を代表している状態じゃーどうしようもないだろーと思います。日本の首相が、ある地方の発展だけを最優先に考えているようなもん です。・・そういう国はいずれ衰退します。

そもそも、(実質)渡辺オーナーが選んだ天下り官僚がコミッショナーをやっている日本の球界って一体・・・

 

余談: 米メジャーリーグの欠点

ちなみに余談ですが、(上のリンクで誉められている) メジャーリーグも、実は、かなり凋落している状態です。例えば、オールスター、ワールドシリーズの視聴率は地を這っています。NFLと の差は広がる一方です。

凋落の原因は、いくつかあります。

だから、大都市ニューヨークのヤンキースは巨人を彷彿とさせるような金満経営ですが、人口が少ない田舎の球団は赤字経営です。当然の結果と言えるでしょう。

まあ、日本ほど極端にひどい状態ではありませんが・・・。(日本と違って、メジャーでは、コミッショナーが球界全体のことを考えて行動しているから。)

 

その他、解決すべき点

日本のプロ野球には、 これ以外にも、ファームが貧弱、ファンサービス、球場など、多くの重要な問題があります。

以上ついてはまたいずれ・・。

また、もうひとつ重要な問題、プロとアマの問題、そして球団数減少がそれに与える影響については、掲示板の関連する意見をまとめさせて頂きました。ぜひ参考にして下さい。


 

謝辞