ピスコの巻


日程    7月7日〜11日 メンバー  藤田(Berg松涛)、楠原(このはな)
7月7日
    ホテルを10:00に出発、今日は歩きのないBCまでで、のんびり。
    順応の悪さからAlfonzとの話し合いで今回のピスコは通常の2倍の日程を使っての行程変更で順応は
    今回は何とかなりそう。しかしなんとなくこのピスコで今回の遠征は終了になりそうな気配。
    佐藤君と会ってtimingが会えばもう一つハードな挑戦もありえたろうが、年齢さもあり、まあ...
    せめて5,753mのピスコだけでもやっつけておこう。そんな出発気分である。
    Yungayの町でポーター達が買出し、何となく山の基地の雰囲気がある。こいつらのんびりした奴だ。
    1時間ほどかかって、再びBCへ向かう。道路もここは国立公園だ、かなり整備されている。ワスカラン
    公園入り口のゲートで入山料$20を支払う。今までとはちょっとスケールの違うワスカランの山並
    を眺めながらヤングヌコ湖を通過。計画をイシンカではなく最初思ったこのピスコBC周辺へ連れてきた
    ほうが良かったのでは、とちょっと後悔する。
    13:00 牧場の中のBCに降りる。八木さんの抜けた後の楠原とのテント生活は予想通り実に殺伐とした
    雰囲気である。スペイン語オンリーのポータとのコミュニケーションに苦労するが、それ以上に楠原
    との方が言葉が通じない。 変ね?  3,800m PL:64,OX:98%  順応は完璧である。
7月8日 
    7:40 ポータより一足早く出発、どうせ彼らは40Kg以上の荷物を担いで、空身の俺らを追い抜くのだ。
    C1と言えるかわからんが、Camp-cookへと向かう。 PL:90,OX:91% Muy bien !
    最終の目的のチョピカリキの雄姿を眺めながら、いいな、登りたいな、でも気合が入らんな。ってな
    こと考えながら、ピスコへと足を進める。
    9:00 4,080m 、 10:00 4,270m そして台地を登りきると牧草の広がるCamp-cook(4,600m)である。
    のんびり11:30 到着。静かなチャンプ地である。隣ではBCで出会ったカナダ人の夫婦がテントを張る。
    元気な奥さん走り回っている。ここが高所とは疑いたくなる、信じられない人もいるもんだ。
[ 見事な雄姿を夕闇に現すChopcalqui(6,345m) ]
7月9日 
    深夜 PL:89,OX:75% , 寝覚め後 PL:84,OX:91% まあまあか。8:20 出発。
    体調は悪くないが息が上がる、脈拍がすぐに140近くになりブレーキをかける。Poco a Poco !
    9:10 コル 崩れた氷河の間の巨岩をくぐりながら進むと、青緑色の眩い礁湖を右に見る。
    後少しモレーンを登ればもうHigh-Camp(Morain_Camp)(5,000m)である。
    途中、昨夜から夜行アタックを終えた若いパーティーと出会う。彼らでもきつかったよう。眠いって。
    昨日と打って変わって楠原は快調に飛ばし、もうcamp地に着いたようだ。強いのか弱いのか、あいつの
    体質も正確もよくわからん。どうも俺とは別世界の生き物のようである。
    11:00 のんびりと到着。俺にとっての5,000mでのキャンプは辛いものがあるが、後1日の辛抱だ、気合は
    入っている。ポータ達とジェスチャーと数少ない知ってるスペイン語であほ言い合い気を紛らわす。
    そしてもちろん持ってきたサンポーニャの名演奏をこのアンデスの真っ青な空に響かす。
    ポータ等は笑っている。どうゆう意味や。絶賛か? お笑いか?
7月10日 
    さあ アタック!
    PL:84,OX:77% 欲は言えない、こんなもん、高度障害が出ようと最後だ行くしかない。 
    4:00出発。途中、氷河末端でアイゼンをつける。いやいやながらこんなところでロープを着けさせられる。
    順応の悪い俺はこれも力量と諦め、去る回しのような格好で上り始める。
    とりあえず頂上を一つぐらい得ておこう。何でもありだ。5:30 コル。順調である。脈拍はとうに160を
    超えているが、もう無視、何でもいい、後数時間とその後の出たら辛い障害を我慢すればいい。死ぬ事は
    ないだろう。気が入ってるためか調子は上々、ポータ達との会話(?)もはずむ。Adelante !
    遠くにAlpamayoの姿も夢のよう。Huandoyは常に後から見守っている。さぼらんように。
    これらの山に比べると今、将に得んとするPiscoは貧弱だがまあ一つ一つ。我が道だ。
    最後の50°の雪壁もすでに階段状になってて、難なく越せば、台地。あっけない感じで頂上に立つ。7:40
    目の前は朝日にシルエットになったChacraraju(6,108m)、高さ以上に迫力と気高さを感じる。
 Pisco頂上
Chacrarajuに背後からの太陽
 
    来た逆方向にはParon側の雪壁のトレースが見える。佐藤君とこれを、との未練がちょっと脳裏を霞める。
    さあ、ひとまずは頂上を得た。ほっととした気分での下山。ロープも解き、離された犬のように一気に
    テントを目指す。後はさらに下のCamp-cookへ一直線。なぜならそこには小屋があり、小屋にはそう
    cervezaに飲むほうのPiscoがある。馬にニンジン、行け! 突っ走れ!
7月11日
    8:20発 9:50 牧草のBCに到着。冷たい川の水で体を洗う。ポータ等につられ、でも寒かった。
    順調に送迎のバンもすでにお待ちで、ヤンヌイコ湖を後に一路、またあのリゾート気分のEl Patio 。
7月12日
   今回の遠征はこれぐらいにしとったるか..で、酸素の濃いリマへ。
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