聖カタリナ教会 質問コーナー

☆聖遺物とは?☆

☆ 聖遺物とは? ☆
(聖遺物とは何ですか?)
聖遺物とは聖人の形見の事で、主にキリストのご受難の時の遺品や聖人の遺体の全部、あるいは一部を指します。古代教会以来、こうした聖なる物への崇敬は非常に大事にされてきました。キリスト教以前の異教からの影響もあったのでしょうが、聖人たちの生涯が奇跡に彩られ、またその遺体や形見となる遺品からも病気の癒しや改心などの聖人の取次ぎによる神の恵みが続出した故に、中世期のヨーロッパでは十字軍をきっかけにして空前の聖遺物ブームが巻き起こります。その中には聖地からもたらされたキリストのご受難の遺物などもありましたが、歴史的由来のはっきりしない偽物が多かったのも事実です。

(では具体的にどんな物なのでしょうか?)
これも千差万別ですが、大きく分けて3種類のクラスに分かれます。
第1級 聖人の遺骨、皮膚、血液、遺髪などの聖人の遺体(聖人の体そのもの)
     (例)聖十字架の破片(キリストがはり付けにされた十字架の木の破片)、
       聖槍(キリストの脇腹を刺し貫いた槍)、聖人の遺体等
第2級 聖人の使用していた衣服などの品(聖人が直接使用した物)
     (例)アシジの聖フランシスコの修道服等
第3級 聖人の墓の土や供えられた花、あるいは墓に掛けた布など
     (聖人に間接的にかかわるもの)
ローマの大聖堂などの大きな巡礼地や特定の聖人の巡礼地等では、聖人の腐敗しない遺体そのものや、遺体を収めた棺や壷などが祭壇の中などに安置されている場合があります。
また、それ以外の教会などでも聖人の遺骨を細分して小さな容器に収め、安置している所も多いです。

(先程のお話しですと、贋物が多いとの事ですが・・・?)
残念ながらおっしゃるとおりです。そして素人がこの違いを見極めるのは非常に難しい事であります。ですが一つの目安として、本物が入れられている容器は赤い封蝋によってPOSTLATOR(保存管理責任者:司教などの高位聖職者)の封印が施されているのと、同じく保存管理責任者による発行証明書が添付されています。教会に聖遺物を安置する場合はこの条件を満たした物か、あるいは教会法の規定以前からずっと安置されていた物のみが対象と現行教会法では規定しています。

(教会はどうコメントしているのでしょう?)
カトリック教会の教えでは、聖人は聖霊によって活動していた人なのだから、その体は聖霊の神殿であり、聖人を崇敬する事はその聖人を聖なるものにして下さった神を間接的に礼拝するものである、としてこれを薦めています。
また補足ですが、第一級聖遺物の売買は教会法により「破門刑」をもって禁止されております。

(現代では時代遅れの迷信的風習では?)
第二バチカン公会議以来、多くの教会で現代化の名のもとに多くの聖遺物がまるでごみでもあるかのように投げ捨てられましたが、先日のカトリック系のニュースによりますと、聖遺物崇敬は一時すたれたものの最近またリバイバルしてきており、その熱意と勢いは衰える事なくカトリック世界の中に息づいているそうです。

(それにしても死んだ人の遺品なんて気持悪いですよね?)
聖遺物は、その聖人の生涯を常に思い起こしてその聖なる生涯に倣おう!という思いを抱かせ、また常にその聖人が一緒にいて下さるという事を思い出してその取り次ぎを願おう、というものです。信仰生活において特に絶対必要な物という訳ではありませんので、お気持のある方は大事にされるとよいですし、必要ない方や抵抗のある方は失礼にならない程度に対処されるとよいと思います。

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特記事項なし
 
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