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ビールと健康
ビールにはビタミン、ミネラルが比較的豊富に含まれています。また、微量ながら、消化しやすい蛋白質も含まれており、食品としても大変バランスの取れた飲料であるといえます。



ビールの効能
ビールに含まれている適度のアルコールは胃から腸へ流されやすく、体内吸収されやすく、血液の循環を良くして、胆汁の分泌を促進することで整腸作用があります。また、炭酸ガスは胃壁を刺激して胃液の分泌を促し、胃の働きを活発にさせる作用があります。さらにホップのさわやかな苦味は消化を助け、食欲増進に効果があります。またビールには利尿作用もあり、医学の始祖といわれるヒポクラテスの処方書にも、発疹性の病人に発芽した大麦の煎汁を飲ませて排尿量を増加させる治療法が書かれています。

こうした効果により、明治初期の日本では、ビールが薬として薬屋で売られていたことがありました。また、欧米では20世紀の初頭までホップやホップチンキが薬屋で鎮静剤・安眠剤として売られていましたし、ホップ産地では乾燥ホップを詰めた枕が安眠枕として今でも使われています。
麦芽の効果
麦芽には、ビタミンB群を初めとして、豊富なミネラル類がバランス良く含まれています。中でも美肌効果に力を発揮するのは、ビタミンB2で、ビールにはこのビタミンB2が、同じアルコール量で比較すると、他と比べて圧倒的に多く含まれています。ミネラル成分も、カルシウム、リン、ナトリウム、カリウムは、同じアルコール量で他のお酒と比べると圧倒的に多いです。

【麦芽の含有物】
ビタミンB1、イノシトール、ビタミンB2、葉酸、ビタミンB6、カルシウム、パントテン酸、リン、ニコチン酸、ナトリウム、ビオチン、カリウム
ホップの効果
ホップにはホップ樹脂、タンニン、ホップ油などの成分が含まれており、鎮静作用、催眠作用、抗菌作用、健胃作用、食欲増進効果などの薬理効果が認められています。また、ホップには「フィストロゲン」という物質が含まれており、これは女性ホルモンと同じ働きをします。このため、年齢とともに減少していく女性ホルモンをホップの「フィストロゲン」で補うことができます。このため、女性ホルモンのバランスの乱れから生じる更年期障害、肩こり、冷え性、肌の老化予防など、女性特有の悩みを改善する効果があるといわれています。また、女性ホルモン「エストロゲン」の持つ発ガン作用を抑制しながら、ホルモン効果を現すともいわれています。
ビール酵母の効果
ビール酵母は、ビールを造る時に出来るもので、タンパク質を約50%、食物繊維を約30%、その他、ビタミンB群、各種アミノ酸やミネラル分、核酸などの栄養素を豊富に含んでいる、天然マルチサプリメントとも呼べるものです。

ビール酵母自体は、乳酸菌が腸内で増殖するのを助けたり、余分なカロリーの吸収を抑えてくれます。また、ビール酵母に含まれるタンパク質は、人の体内で生成できない必須アミノ酸をバランス良く含んでおり、脳の働きを活発にしたり、血圧降下作用があります。

ビタミンB群は、食物からエネルギーを取り出す働きをするので、頭や体の働きを活発にします。またミネラル分の内でカリウムは塩分を一定に保つ働きがあるので、高血圧を予防します。また、特にビタミンB2には美肌効果があるといわれ、肌の潤いやツヤを維持してくれます。

核酸には、美肌などに代表される新陳代謝の促進、末梢血管の拡張作用で血流を良くする、抗酸化作用で老化やガン・白内障・老人性痴呆症の防止などの効果が期待出来、体内を若々しい状態に整えてくれます。
ビールと肥満
「ビールを飲むと太る」「ビール腹になる」という声をよく耳にします。ビールには、大瓶1本当たり(633ml)230〜250kcalの熱量がありますが、このカロリーの多くの部分はアルコールに由来します。しかし、このカロリーは「エンプティカロリー」と呼ばれ、血行の促進や体熱の上昇などに消費されるため、パンや米などの炭水化物のカロリーと比較して、グリコーゲンや脂肪となって身体に蓄えられることは少ないといわれています。

しかし、実際にビールをよく飲んでいると太ってくるのは、おつまみが原因だと言われています。ビールの苦味成分や炭酸によって、食欲を増進させられ、ついつい食べ過ぎたり、カロリーの高い唐揚げやフライドポテトを食べてしまうために、太るのだと言われています。
ビールの適量
1981年にマーモット博士(英)が「飲酒と死亡率のJカーブ効果」という疫学調査結果を発表し、適量飲酒は体に良いという説を発表しました。調査結果を見ると、毎日適量飲酒する人は全く飲酒しない人あるいは時々飲酒する人に比べて、冠動脈疾患による死亡率が低い傾向にありますが、毎日大量飲酒する人やアルコール依存症患者は、冠動脈疾患による死亡率が極端に高くなっています。グラフを見るとアルファベットの「J」に似ていることから、一般的にこれを「Jカーブ」と呼んでいます。

ちなみに、長生きのための適量は、ビールなら大ジョッキ1杯(633ml)、ワインならグラス2杯(250ml)、ウイスキーならダブル1杯(70ml)、日本酒なら1合(180ml)といわれています。

尤も、ビールに健康効果があるといっても、度を超せば酩酊したりして身体に害を与えます。では、どのくらいの量なら酔わないかといえば、体内に吸収されたアルコールは、凡そ体重1kg当たり0.15g/時間の速度で消えていくといわれていますので、これを下に計算すると、体重60kgの人なら、1時間に9g消化できるので、概ね350mlの缶ビール1本を約90分かけて飲めば、酔わずに飲み続けることが出来るということになります。


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