
| 萩市(旧萩市)の滝・1 |
如意ヶ滝
萩市椿東
落差20M
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萩市から福栄村に向かう県道11号、鴻ヶ岳を源流とする庄屋川に掛かる滝。ガードレールに隠れているため 意識して車を降りて探さないと鑑賞できないんで 地元でも知っている人は少ないと思うが 規模は20Mと それなりに大きいぞ。
旧・福栄村から萩市街に入る途中、清掃工場の先の「如意ヶ岳トンネル」より100Mくらい萩方面に進んだところの左側に2〜3台の駐車スペースがあって そこから山に向かって小さい階段があるのがわかる。

そこにこの滝を見守る不動様が祭られているんだが これを見る限りでは昔からそれなりの信仰の対象になっていたんではないかと思うぞ。
滝は反対側のガードレール越しに上から見ることが出来るが 下に降りるにはロープか何かがないと危険っぽい。 また滝のすぐ下に砂防ダムで作られたため池があるんで 沢の溯上は不可能。
滝の上部は道路が通っているんで景観は良くないんだが、雑木をきれいにして滝つぼまで下りられるように階段でも作って整備すれば なんとなく良い雰囲気の公園になると思うんだが なんか勿体無いよなあ。

このあたりは昔、「弘誓寺」というお寺があったらしく この滝の回りもお地蔵様や観音堂、岩屋というか奥の院みたいな雰囲気があって もしかしたら修行場にもなっていたのかもしれないな。
正面の大きい岩には漢詩が刻まれていて 毛利の殿様もここで滝見をした記録が残っているんだそうな。
岩壁は柱状節理になっているのがハッキリと判る このあたりでは珍しいタイプの滝だ。規模は小さいながら非常に幽玄を感じる良い滝だと思うし わしは結構気に入っていたりするぞ。
ちなみに写真では豪快に水が流れているが、これは梅雨時の豪雨の後に撮影したもので 冬の乾季や晴れた日が続いたときには 一本の細い筋の流れと単なる湿った岩肌、というショボい景観になる。来るなら雨上がりがオススメなんだが 石で出来た階段が細い上にコケが生えまくっているんで足元には注意されたし。
場所は知らないと判りにくいが 国道191号、コンビニからみて萩寄りの交差点を山側に進み、しばらく進んだところにある橋を渡って大井川を越えて 犬と一緒にいるお地蔵さんのところで左に曲がると 交通安全のお地蔵さんが沢山いらっしゃる3つ角に到達。
この先は道が極端に狭くなるし 反転するにも苦労するんで車はこのあたりに駐車するのがベスト。 少し進むと「阿字雄の滝」と書かれた看板が見えるんで それにしたがって5分ほどヒーヒー言いながら坂を上ると阿字雄の滝に到着だ。
近くに行けば丘の上にでっかい城みたいな家が見えるんで それを目印に進めばいいと思うぞ。
【追加情報】
平成20年6月、環境省の選定する「平成の名水百選」に「三明戸湧水(みあけどゆうすい)、阿字雄の滝」が選ばれました。
以下、読売新聞H20年6月5日の記事より
三明戸湧水は阿武町に近い市道そばにあり、以前から飲用水として使用された。現在は周辺の約110戸に給水する簡易水道の水源。湧水から100メートルほど離れた阿字雄の滝(高さ約6メートル)は個人敷地内にあるが、一般にも公開され、地元住民の憩いの場でもあるという。
![]() 全景 |
![]() 上の段 |
これも地図にも載っていないし 「滝」と言って良いものかどうか迷うところだが 割とカッコが良いんで紹介しておこう。
萩市ではメジャーな観光地の松陰神社や東光寺のある椿東地区に「人丸神社」という古い神社があるんだが、この神社のすぐ横の小川に沿って通っている 軽自動車が1台ようやく進めるくらいの狭い林道を上っていき 砂防ダムを超えて さらに進むと 田床山から福栄村に向かう林道と交差する手前で唐人山を源流とするこの滝を拝むことが出来る。
下の段は1.5M〜2Mの小さい滝だが その上にもう一段あって ハッキリとはわからないが10メートル程度の落差はあるんじゃないかな?
確かに小さいが姿はなかなか整っているんで もしかして何らかの名前があるんではないかと思うんだが、人丸神社の奥さんに尋ねたところ、「なんか聞いたことがあるけど思い出せない・・・」という返事だったんで 今のところ不明じゃ。
(追記 :2005/04/24・・・その後 人丸神社の奥さんから連絡があり この滝は「いぬいたの滝」という名称であることが判明したぞ。
ただし「犬板」なのか それとも他の漢字なのか、と言う事までは思い出せないので それはまた思い出し次第 連絡をくれる、とのことだ。 )
この林道は田床山の裏にある「碁盤が岳」の登山コースにもなっているんだが 滝のすぐ近くまで行けるし下流の沢も雰囲気があるし 木陰に囲まれて飛沫も涼しげだし ベンチのひとつでもあれば なかなか良い憩いの場所になると思うぞ。
田床山の無名滝
萩市大字椿東
落差 約15M
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これも厳密に言うと滝として認められるかどうか難しい所だと思うが やっぱり念のために紹介しておこう。
萩の市民の森として親しまれている田床山を経由して旧 福栄村に向かう「林道 萩福線」の途中、田床山いこいの森方面と福栄村・鳥越方面に向かう分岐点、「田床橋」の傍に落ちる滝で 落差は目視で約15M。
ハッキリ言って旧・萩市エリアの中で見れば指折りの規模で、それなりにかっちょいいと思うのだが、なぜ「イマイチ」かというと これが「憩いの森」の溜池の余剰水を沢に流す水路となっているからだ。
かと言って岩肌を見る限りでは人工のものとは思えないし、溜池が作られる以前には恐らくは沢の水が堰き止められないだけで 現状と同じように流れていたんではないか、と思うのだが、真相はどうなんだろうな?
「田床山市民の森、いこいの広場」は誰でものほほんと森林浴が楽しめる、手入れの行き届いたエリアなんだが 反対側のこのエリアは全く手付かずで おそらくは谷に下りることは素人では不可能だと思う。 橋から下の沢を見下ろせば 岩の上を滑り落ちる数メートルのナメ滝らしきものがあるんだが あれも少し趣があるんだよなあ・・・名前なんかは無いのかしら?
これらの滝に関しても 名前や正体を知っている人がいたら 掲示板やメールで教えてもらいたいぞっ!
足谷の滝
萩市三見 金谷足谷
落差 約10M
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| 足谷の滝 | 最上段の落差:約1.5M |
萩市三見の手水川上流、金谷・足谷集落にひっそりと落ちる滝。
この金谷には「金谷のカツラノキ」という樹齢2〜300年ほどと推測される巨木があるんだが その巨木を探しに来たときに偶然発見した滝だったりする。

←これがそのカツラノキ。 根回り5Mほどの大木なんだが 「足谷の滝」はこのカツラノキの傍を流れ落ちている。
解説板によると周囲にカツラノキが見当たらないことから 滝の傍に人の手によって植樹されたのではないかと思われるそうだ。カツラノキは「製鉄」、つまり「たたら」のご神木として信仰されていることから この三見地区にも山陰側の広い地域で見られるような「たたら遺跡」があったのではないかという説があるんだとか。 そういうことも初めて知った・・・と、いうか 地元のこんなところにこんな集落がある、ということを 実は今回初めて知ったりして・・・・
いやいや、生まれ育った街ですら まだまだ知らない場所ってあるもんだよなあ・・・
滝は落差が約10Mくらいで 岩を段々に落ちていくタイプ。注意して進めばケモノミチのような道があって 滝の真下に出ることが出来るが 周囲には石垣のような人工物があるんでマムシには注意が必要かな?
沢の流れに沿って廃れた山道があり、またカツラノキも祀られていることから 昔 このあたりに「たたら製鉄」があったのかどうかは知らないが カツラノキと合わせて集落の信仰の対象になっていたと思われるぞ。
この滝へのアプローチは 萩から国道191号を長門方面に進み 鎖峠の手前の三見集落に入る四つ角で狭い南側の道へ進む。
最近になって拡張された道路の脇には非常に趣きのある荒神様も祀られているんで それを鑑賞しつつ、更にずんずん進むと 心細くなるほど狭くなった道のカーブのところに 金谷カツラノキと足谷の滝について書かれた解説板がある。 そこから林道を100Mほど歩くと滝とカツラノキがあるぞ。
この滝を観光地として観るには少しアレだと思うし、明治維新の史跡中心の萩市にあっては こういう民間信仰こそ保護していかねば、というような気骨のある役人も期待できないんだが、これは地元の貴重な文化遺産だと思うぞ。「たたら製鉄」とか「荒神信仰」とか そういうものに興味のある人にとっては 意外と面白いスポットではないかな?