
おいおい、大井っ!(萩市「大井地区」)

友人M先生とTARO先生がしょっちゅう釣りをしに来る大井浦港の堤防
萩市大井・・・昭和30年まで「大井村」と呼ばれていたが その後の合併で萩市の一部となった東側の地域だ。
例によってヒマを持て余しているわしは 今回 「いつかは調査せねばなるまい」と思っていた この大井地区を散策することにしたんだが、正直言って 長い事 萩市民として暮らしてきたわしでさえ この地域に何か見どころがある、なんて話は聞いたことがないぞ。だいたい国道191号線を使うときに車で通り過ぎてしまうだけの地域だもんなあ・・・
「大井」と聞いて思いつくことといえば、幼稚園の遠足のときに大井の浜海水浴場の深みにはまって溺れかけた事とか 中学生の頃、「鍛錬遠足」などと称して無意味に萩市の中心部から10キロ近くの距離を歩かされたことくらいかなあ・・・
・・・とか思っていたんだが 実はこの大井地区はなにげに歴史の古い町だったことが判明したぞ。
萩市そのものは毛利氏の城下町として開府してから 今年(2004年)で400年という節目の年なんだが、中心となる三角州の部分はもともと地盤が弱く河川の氾濫などが絶えなかったせいで 本格的に都市として発達したのは関ヶ原合戦の後に毛利氏がやってきてからなのだ。 では その前は?、というと 三角州の周辺が人々の暮らしの中心だったのだ。
で、この「大井」なんだが、何も無いと思っていたら古墳やら遺跡やら寺社などがあっちこっちに点在しているんだな。もちろん普通の萩市の観光ガイドには何一つそれらのことについて解説などされていないし、「これ」という代表的なものも思いつかないんで 年始ということを考慮して「神社」を拝みながらその周辺を中心に歩き回ってみたぞ。今回はそのレポートじゃ!
例によって 画像がやたらにあってページが異様に重たいんだが 細かいことは目をつぶれっ!

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まず最初にやって来たのが 大井の西の山側にあたる「本郷」という地域だ。
なぜココに最初に来たかと言うと、このあたりに「阿字雄の滝」と呼ばれる滝があるらしい、という情報をつかんでしまったからなんだが それが「大井を調査してみよう」と思った 一番のきっかけだったりするぞ。
それにしても萩市に住んでいながら市内に滝があるなんて全然知らなかったな・・・
左の写真は橋のたもとに鎮座していた 犬を連れたお地蔵様。車で流して気が付いたんだが この大井って町はあちらこちらにお地蔵様とか道祖神をみることができるぞ。
真ん中の写真は「阿字雄の滝」の入り口にあった 今にも朽ちそうな鳥居。丘の上には小さな祠があるんだが 右の写真はそこから撮った風景だ。
いやいや、ミカン畑といい、果てしなく広がる田んぼといい、のどかな風景だな。小学生の時にタイムスリップしたような昔のままの雰囲気の萩市がそこにあるぞ。
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この先の細い道を登っていくと 石垣の上に建てられた民家があって(どうやらこのあたりを管理している「阿字雄家」の敷地らしい・・・) その上をさらに石段を登っていくとあたりに岩がゴロゴロしているチョットいい雰囲気の景色に変わっていく。ここは昔の「弘誓寺」の跡なんだそうだが そこに目的の「阿字雄の滝」はあるぞ。
滝そのものも柱状節理の岩を流れ落ちる ちょっと変わったもので見ごたえもあるんだが それといっしょになって雰囲気を盛り上げている山岳仏教の趣を残した石仏が なんとも言えずシブいな。
今は雨量の少ない時期なんで 滝の水量はイマイチだが それにしても萩市にこんな風情のある場所があったんだ・・・ちょっと感動してしまったな。
ここはかなりの穴場だと思うんで ヒマがあれば散策に来て見る事をオススメするぞ。 ただし大井の全域で言えることなんだが 道が狭いんで車の置き場所にはちょっと悩んでしまうかもしれないな。
追加情報・・・・ ちなみに平成16年の梅雨の大雨の後に来て見たら このように立派な水流を見ることが出来たぞ。やっぱココは雨が降ったあとに見に来るのがベストみたいだな。 |
大井の東に位置する山の中の集落。ココには「菅原神社」なるものがあったぞ。まあ それだけなんだが・・・
しかし思うんだが 大井って寺社仏閣はもちろん 遺跡みたいなものでも それについての解説というか由来について書かれた看板があまりに無いような気がするぞ。全体的に観光については萩市の中心街に比べて 少しおざなりになっているような感じだ。この神社にしても歴史はありそうなんで もう少し観光開発するとか保存に力を入れても良いんじゃないかなあ。
こういうものは地域に密着しているものだから 地元の人が良いというなら別に構わないんだが それにしても折角ここまで来ても 何もわからないというのは少し残念だな。
あと わし的には 七重から福栄村に向かう方向に見えた 切り立った形の見事な山が気になったなあ・・・地図で見るとあの山は「嶽山」という名前で合っているのかな?
・・・登ることは出来ないのかな?
このあたりは神社や遺跡がわりとまとまっているんで 写真を中心に簡単に説明していこう。
ちなみに大井の駅には理容院が併設されているぞ。何故だか理由はわかんないが・・・
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小学校の前の丘の上にある「赤碕神社」 ちっちゃいし 建物も気のせいか 土台が腐って傾いているような気がするぞっ! |
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長門大井駅近くにあった「円光寺穴観音古墳」。 幅2.56m、奥行き9m、高さは前室で1.7m、奥室は2.3mないし2.5mで これだけの規模の古墳はこのあたりでは珍しいんだとか。 埋葬されたのは 文献上に見られる「阿牟(あむ)の国造」との関連が考えられる貴人か豪族ではないかと言われているが 「阿牟の住む所」=「阿牟居(あむい)」が「大井」の語源ではないかという説もあるんだとか。 |
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これまた駅の近くにある「荒人神社」と「元寇の碇石」。 碇石は今のように鉄の技術が無かった蒙古襲来の時期に碇として使われていた石で 元寇関連の遺跡としては最東端に位置するものだそうな。 荒人神社については 何ひとつ由来も解説も書かれてなかったんで 何を祀っているのかはわかんないぞ。 |
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これは細い道をちょっと進んだところにあった「大井八幡宮」。 たぶん大井で一番規模のでかい神社ではないかな? |
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国道沿いの高台にある「高倉神社」。心臓破りのコンクリート製の階段は最近のものみたいなんだが 意外と歴史は古いんだそうな。 右の写真は上の神社から大井の港を見下ろしたところ。なかなかバッチグーな風景だ。 ちなみに毎年 3月28日にはお祭りがあるみたいだぞっ!こりゃ早速チェックだ! |
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大井の漁港の近くにあった「蛭子神社」とやら。 例によって何の由来も縁起も書かれたものがなかったが たぶん場所的に海運の神様なんだろうな・・・ この近くの堤防で 我が友人のM先生やTARO先生は よく釣りをしているぞ。どうでもいいことだがな。 |
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海岸方面に行くと 一部が砂浜になっていて「阿武の松原」という松林になっている。 ここはこの地方出身の第6代横綱、阿武松緑之助とやらに由来する「三段土俵」とかいう史跡なんだそうな。 ちなみに無残に倒されている看板が その「三段土俵」についての解説が書かれている看板だ。 ほんとに観光に力を入れてないなあ・・・ |
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左)・・・今まで何度も来た割に全然気がつかなかったんだが 蛭子神社のある小高い丘の中腹に なにやら鳥居があるのを発見。見ると「正一位稲荷大明神」の文字が・・・
どうやらこの丘の上に稲荷神社があるみたいだな。これは拝んでおかねばっ!
中)・・・どう見ても他人様の畑の中を通っているような参道を抜けると ほんとに神社らしきものが・・・
右)・・・これが その稲荷神社の祠。地図で見ると「串山崎」とかいう半島の真上に位置するみたいだが 木々に囲まれているんで景色は全然見えないぞ。
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大井の派出所の脇の道から海に進んでいくと 港町があって そのすぐ近くに小高い丘がある。 これが「鵜山」と呼ばれる地域なんだが ここには元寇の襲来を監視するために作られた「グロ」と呼ばれる 城郭というか石垣が残っている。 わしは何も考えずにこの地域に車で突っ込んだんだが ここら一帯は恐ろしく道が狭く また迷路のように複雑に道が走っているんで 車では入らないほうが賢明だ。 万が一 対向車でも来たら 4輪車ではどうにもならないことは明白だからな。 それにしても これは想像以上に大規模で歴史を感じる石垣だな・・・こんな立派なものがあるんなら 萩市はもう少し手入れするとか宣伝するとか 何か行動をしたほうがいいと思うぞ。まじで。 |
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これは漁港の近くにあった海運の安全を願うためと思われる「厳島神社」。 当然の如く 由来とか起源とか そういう解説は一切無し。 |
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う〜ん、狭い町だと思っていたが なんだかんだ走り回っていると あっという間に一日が終わってしまったな・・・想像以上に濃かったような気がするぞ、大井の町よ・・・。 それにしても何度も言うが 残念なのは「全然 観光に力を入れてない」ということかなあ。 確かに萩市のウリは「幕末の討幕運動」が中心になってしまうと思うが 「グロ」とか「阿字雄の滝」とかは なかなか良い観光材料になると思うんだがなあ。 ま、場所的な問題もあるんで観光地にしても そんなにお客さんは見込めないと思うんだが それにしても整備や保存などの運動は 今のうちにしておかないとダメだと思うぞ。 ・・・などと たまには真面目な事を正月早々に考えてしまう 38歳の無職の男であった・・・ ああ、笠山に沈む夕日が美しいのぅ・・・ |
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