
このページでは、Mac OS X v10.5 Leopardに日本語文書が書けるTeXを新規インストールする手順をできるだけわかりやすく紹介します。
Snow Leopardへのソフトウェアによる自動インストールについては「Ball Typesetting System」を、Snow Leopardに手動で新規インストールする手順については「Snow LeopardでTeX」を、Snow Leopardへのアップグレードに対応する手順については「Snow Leopardへの移行」をご覧ください。
このページで紹介するすべてのソフト・ファイル等のダウンロード、インストール、操作等は自己責任で行ってください。このページに基づいて操作等を行い損害が発生した場合も、執筆者であるRyo CandyならびにBall-RWは責任を負いません。
なお、このページではTeXの歴史的背景、TeXの動作原理、TeXを取り巻くマクロなどのソフトウェア群についての解説は行いません。とにかくLeopardで数式を含む日本語文書を作成したい入門者のためのページです。
ここではTeX環境の導入に必要な二つのソフトを入手する方法を説明します。紹介する二つのソフトは2010年2月現在、無料で入手できますのでご安心ください。サイズが大きなファイルを入手するため、数時間かかる場合もあります。入手するファイルの名前、バージョンが変わっている場合も、説明書きやファイルサイズを見ればおおよそ必要なファイルが分かると思います。
まずは一つ目のソフト「MacTeX」を入手します。TeX Users Groupのページで、中段の「MacTeX.mpkg.zip」(約1.3GB)をクリックすると自動的にダウンロードが始まります。
ダウンロードを開始したら、続いて日本語に対応するために二つ目のソフトを入手します。小川弘和さんのページに行くと、ページの中程に「旧パッケージ」と見出しが書かれています。そのすぐ下の「pTeX(sjis) + JMacros package for MacOSX (ppc/intel)」が二つ目のソフトです。説明書きの後の「Download」(約190MB)をクリックするとダウンロードが始まります。
以上でダウンロードの作業は終わりです。後はダウンロードが完了するまで電源を切らずにお待ちください。(Safariをお使いの方は画面上端のメニューバーにある「ウィンドウ」をクリックして、メニューから「ダウンロード」を選ぶとダウンロードの進行状況を見ることができます。ダウンロードの画面に何もない場合、おそらくダウンロードは完了しています。)ダウンロードが完了したら次はインストールです。
ここでは入手したソフトをインストールする方法を説明します。下準備として、先ほど入手したファイルを見つけ出します。初期設定のままお使いの方は、画面下端のドックにダウンロードという項目があるので、それをクリックして丸まった矢印形の「Finderで開く」をクリックすれば入手したファイルを表示することができます。加えて、後でMacの初期設定で登録したパスワードが必要になりますので、思い出しておいてください。
以下で説明するファイル名は2010年2月現在のものですが、変更された場合も同じような名前になっていると思うので、適当に説明を読み替えてください。また、作業の途中で、「"…"は アプリケーション で、インターネットからダウンロードされました。開いてもよろしいですか?」というウィンドウが表示された場合は、「開く」ボタンをクリックしてください。
まずは一つ目のファイル「MacTeX.mpkg.zip」をダブルクリックします。自動的にアーカイブユーティリティが起動して、しばらくすると「MacTeX-2009.mpkg」というファイルが同じフォルダに作成されますので、それをダブルクリックします。自動的にインストーラが起動するので、説明をよく読んでインストールします。インストーラではパスワードを途中で入力することになると思います。最後に再起動が必要と指示された場合はすぐさま再起動してください。(再起動することを選択した場合、再起動は自動的に行われます。)
次に二つ目のファイル「bigptex071105.dmg」をダブルクリックします。しばらくするとフォルダ「bigptex071105」の中身が表示されますので、その中の「big-ptex.pkg」をダブルクリックします。自動的にインストーラが起動するので、先ほどと同様、説明をよく読んでインストールします。同じく、最後に再起動が必要と指示された場合はすぐさま再起動してください。
これが終わったら、もう一度同じフォルダ「bigptex071105」を開きます。(再起動した場合やフォルダを見失った場合はもう一度「bigptex071105.dmg」をダブルクリックして開いてください。)その中の「pdfmFontChanger」をダブルクリックして開きます。(ここで、画面下端のドックに新しいアイコンが現れます。ジャンプし続ける状態になった場合はそれをクリックしてください。)小さいウィンドウが表示されたら「Hiragino」ボタンをクリックします。
最後に、デスクトップにあるボリューム「bigptex071105」(通常は白く薄い箱の形です)をゴミ箱(取り出しマークの形になっています)に移動し、入手したファイル「bigptex071105.dmg」、「MacTeX.mpkg.zip」と「MacTeX-2009.mpkg」をゴミ箱に移動します。ゴミ箱に移動する作業で問題が生じた場合は、パソコンを再起動してから再びゴミ箱に移動してください。これらはゴミ箱に移動せずに残しておいても構いません。
これでインストールは完了です。次は設定です。
ここでは仕上げとなる簡単な設定を行います。まずはアプリケーションフォルダを開きます。(画面下端のドックで、「Safari」をコマンドキー(キーボードのリンゴマークがついたキー)を押しながらクリックすると開くことができます。)その中のフォルダ「TeX」をダブルクリックします。フォルダを開くと「TeXShop.app」(以下TeXShop)という項目があるはずです。
これからはこの項目(アプリケーション)を使ってTeX文書を作成することになります。ちなみに、この項目をドラッグして画面下端のドックの区切り線より左の適当な位置でドロップすると次からはドックにある項目をクリックしてすぐに開くことができます。
さて、TeXShopを開きます。初めて使うソフトなので警告が出る場合がありますが、警告をよく読んで、TeXShopを開きます。すると画面上端のメニューバーに「TeXShop」という項目が現れるので、それをクリックして「環境設定」をクリックします。環境設定ウィンドウの上の方に「書類」、「プレビュー」、「コピー」、…などの項目がありますので、「書類」をクリックします。(既に選択されている場合は何も起こりません。)そうしたら環境設定ウィンドウ左下の「設定プロファイル」ボタンをクリックして、「pTeX (Shift JIS)」をクリックします。(「設定プロファイル」で「pTeX (Shift JIS)」をクリックしても何も変わらないように見えます。何回やってもよいので、正しくクリックできたか心配な場合はもう一度クリックしてください。)
続いて、環境設定ウィンドウの右下の「OK」ボタンをクリックします。(「キャンセル」を押してしまった場合はもう一度環境設定ウィンドウを開いて設定してください。)
最後に、メニューバーの「TeXShop」をクリックして「TeXShop を終了」をクリックします。これで設定は完了です。成功していれば、TeXを利用する環境が整ったことになります。
ここではインストールが正しく完了しているかを確認します。「test.tex」をクリックして私が作成した確認用ファイル「test.tex」をダウンロードしてください。
ダウンロードが完了したら、「test.tex」をダブルクリックして開きます。TeXShopが起動して、書類が開かれるはずです。(別のソフトで開いてしまう場合は、一度、「test.tex」をドック等にあるTeXShopにドラッグアンドドロップして開いてください。その後「test.tex」をクリックして選択し、メニューバーの「ファイル」をクリックして「情報を見る」をクリックします。すると「test.texの情報」ウィンドウが表示されます。その中の「アプリケーションで開く」の三角形をクリックして、表示されるポップアップボタンから「TeXShop.app」を選択して、その下の「すべてを変更...」ボタンをクリックします。「test.texの情報ウィンドウ」を閉じて、もう一度「test.tex」をダブルクリックしてください。)
開かれたら、ウィンドウの上の方にある「タイプセット」ボタンをクリックしてください。(メニューバーの「タイプセット」をクリックして「タイプセット」をクリックしても同じです。)
暗号文のようなものが書かれた小さなウィンドウは気にしないでください。(閉じても問題ありませんが、タイプセットのたびに開きます。)印刷用の文書が表示されて、日本語、数式が正しく表示されていれば成功です。おめでとうございます。
ここではテストによって生じた作業用ファイルを消去します。「test.tex」があるフォルダを開いてください。(初期設定のままお使いの方は、ドックの「ダウンロード」をクリックして、丸まった矢印形の「Finderで開く」をクリックしてください。)
フォルダには先ほどまでは無かったファイル「test.log」、「test.aux」、「test.dvi」、「test.pdf」があると思います。これらのファイルはタイプセットにより自動的に生成されるファイルで、整形されたファイルが「test.pdf」です。これらのファイルは削除しても構いません。「test.pdf」はTeXが入っていないパソコンでも開くことができると思いますので、必要なときもあるかもしれません。(タイプセットすれば何度でも生成できますので普段は必要ありません。)
これでSnow LeopardへのTeXのインストールが完了しました。このページに続く「TeXの使い方」では、ここまでに整えたTeX環境に合わせた形で文書の作成・印刷方法を解説しています。ぜひご覧ください。
TeX Users Group「MacTeX」
紹介したソフト「MacTeX」の配布場所です。
小川弘和「JIS X0212 Characters for pTeX」
紹介した日本語環境構築用のソフトの配布場所です。
2010年9月13日、更新履歴作成。
2011年5月1日、Ball Typesetting Systemに対応。
Ball-RW - TeXで日本語文書作成 - LeopardでTeX