バルサB
(Bagleys Balsa B)

50年の歴史を持つバグリーの中で一番最初に発売された"クランクベイト"がバルサBです。
(バルサ製ルアーで言えばBang-Oシリーズが一番最初な訳です)

しかしながらバルサBシリーズはそもそも一番最初のリリース時はB3,B4のサイズから始まり、名前は"Big B"とゆう名前だったのです。
(197?〜1973年11月までの短い期間だけ)
つまり上写真の物はバルサBの最初期の物という事になります。
色は03、ゴールデンシャイナーです。

左写真は最初の写真のBig-BとBalsa B4を比べた物です。
特に何ら違うところはありません。
ようは初期物は名前が違うっていうだけのようです。

右写真は一緒に入っているカードの拡大ですが全て"Big B"と書かれています。
勝手に予想したのですが、、やっぱりBig-Oのフレッドヤング氏からクレームが入ったんじゃないでしょうか?(笑
同じ"Big"という名前でバルサ製のクランクベイトじゃぁ・・ありえるでしょ?



写真の赤いBは通称”厚リップ”と呼ばれる1977年頃のバルサB-1です。
(最初期ではない)
バルサ50の古いやつはコレを手本にしたのでしょうね。

海外ではこのタイプのリップのことをウェッジリップ(Wedge lip)と呼んでいます。
「楔(くさび)」の形に似ているところから
そう区別されています。

★古いバグリー(特に真鍮物)に良く見られる現象としてお腹のウエイト周りにクラックが入る事が有りますが、これは温度差で鉛が膨張したり収縮するから起こる現象だそうです。

もちろん、使用したものならばスナッグなどでハンガーに力がかかりヒビが入ることもあるでしょう。

B1〜B3までを並べて見ました。
サイズは違えどリップの大きさは同じです。
ようは深く刺さってるか浅く刺さってるかで水を受ける表面積を変えている程度のものなのです。
さすがにB4の大きさにはこのリップでは小さいと思ったのかB4のウェッジリップは無いのです。

こいつは最近のB-2ですが結構、不死身で2度程、強力に根がかり
したのに糸だけ切れてコイツはプカ〜ァと浮いてきたのでした!
2回とも!

うんっ!
表情がイイ!
カワイイやつ!
(笑)

 

子供の頃、あこがれの
パッケージでした。

自分が小学生だった80年代前半頃は未だ専門店などあまり無く唯一知っていたのが自転車で行ける徳永さん兄弟のバスメイトでした。
その頃、小学生なのでお金も無く自分でハンドメイドルアーを作ろうとセルロースセメントやペラのパーツなどを買いにいっていたのです。
店内には子供にとって高価なルアーが沢山並べられていてパーツを買いに行くたびに形やカラーリングを観察して帰ったものです。
そんな子供心にもひときわオーラを放っていたのがバグリーのこのパッケージでした。
小さい頃から兄の影響で洋画や洋楽を聴いていた自分にはコノいかにもアメリカンなデザインのルアーに惹かれていたのでした。

バグリーを手本に小学校4、5年の時に作ったのが右のものです。
「同じバルサでできてるなら自分で作った物だって釣れるハズ。。」
などと思いこの頃は沢山作っていました。

生き残ってるのが写真のものなのですがコレは全然クランクしませんしバルサ50に似てる感もあります (笑



←B4のサイズになります。
いつも思う事なのですがアメリカの商品って玩具等にも顕著に出ますが品物本体に対してパッケージ自体が随分と大きいと思う訳です。
日本の商品ですと狭いスペースでも沢山並べられるように細長く作られていますがアメリカのような大らかな国では
”目立った者勝ち”なのでしょう。
この時代のパケが一番カッチョ良いですね!

パッケージの裏にはバルサBをトップウォーターとして使う時のメソッドが記されています。

何となく訳しますと、、、
投げた後、波紋が消えるまで待ち、次にポップさせ、また波紋が消えるまで待ち凄くゆっくりリトリーブして水面下を止めたり巻いたりしてくれ。。。みたいな事が書いてあるようです。

自分が小学生ぐらいの頃は、「クランクは潜らせる物」とトップとは区別していてクランクをトップで使うという概念は最近の風潮かと思っていたのですがアメリカでは当時から当たり前の事だったようですね。




ブロークン バルサB1(BAGLEYS, brok'n Balsa B1 )です。
後ろにジョイントされたワームみたいな部分は軟質ゴムみたいな硬さです。
1975年あたりに短い期間だけ売られていたようでバルサBの中では比較的
入手が難しいモデルでもあります。
B1とB2のサイズにしかなく、このパーツ以外にも
ブレードのついたShal'r Bやテールに1本針のグラブがついたScru B等があります。


 

ここでちょっとした考察を、、、

ここに2つのウェッジリップB3があります。
私はこの2つを入手して悩み、私なりに色々な想像をして見ましたのでここに書き留めてみたいと思います。
あくまで推測、想像の範疇です。

私は最初、2つ並んでる下の方(若干大きいほう)はキラーのブランクなんじゃないかと思ったぐらいにB3にしては尻尾が細く、全体的に長くスリムな感じに見えたので驚きました。
しかしウェッジリップはバルサBにしかないのでB3なのでしょう。
お互いウェッジリップだということは76年もしくは77年製な訳で同じ年、もしくは近い時期に作られた物だという事が確定するはずです。
しかしながら同じB3なのにこれだけシェイプが違うという事はブランクを削りだす機械の設定をちょくちょく変えていたのかもしれません。
もしくはバルサの浮力を3種類に別けるバグリーですからその時の素材によってブランクの大きさやシェイプを微妙に変えて浮力調整していたのかも知れませんし、はたまたタダ単に機械が数台あり、製造ラインによってまちまちだったのかもしれません。
さらには、ブランクの仕上げ、シェービング加工をする職人の好みや気分によって作られていただけかもしれません。
色々と想像を掻き立てられます。

おなじルアーに対して製造ラインが複数あったように思えるのはカラーリングからも伺えます。
上の2つはそれぞれクレイフィッシュ模様が違うのです。
その事からクレイフィッシュ模様のテンプレートが複数あったことが読みとれます。
もし私が設計責任者だったらテンプレートが複数必要であっても同じ柄にしたでしょう。

なぜ、このように近い製造時期なのに見た目の違う個体を作ったのか考えました。。。
私が真っ先に思ったのが下記の2つです。

1.同じルアーでも微妙に形や色が違う事により、
それに気が付いた人が同じルアーを複数購入する可能性があるから。

2.ハンドメイドで作られている事を強調するため。



皆さんはどう思われますか?
また、この製品のバラツキについてご存知の方がおられましたら教えてくださいませ。
m(_ _)m