春が来れば

 韓国では04年の秋に公開された映画。交響楽団のトランペッターになる夢破れ、恋人(キム・ホジョン)とも疎遠になったチェ・ミンシクが田舎町の中学に音楽講師として赴任し、ブラスバンド部を全国大会にまで導く姿を描く。ペ・ヨンジュンの「四月の雪」で注目されたサムチョク市の山間部にある炭鉱町トゲ(道渓)地区を中心に撮影が行われた。


道渓への入り口


 チェ・ミンシクが自動車でソウルから道渓へ向かうシーン。手前で目立っているカーブミラーは映画では鏡の部分がはずされている。クレーンカメラを使ったショットかと思ったが、小高い場所にあるバス停から撮ればこのアングルの写真が撮れる。サムチョク市方面から車で走り「道渓へ6km」という標識が見えたらすぐこの場所に出る。



道渓の町を展望する高台


 道渓へ着いたチェ・ミンシクがまず立ち寄って道端の自販機(電柱の脇に大道具として置かれていた)でコーヒーを買い、そのあまりのマズさに吐き出してしまう場所。その後も、薬屋の娘スヨンとの仲を疑った青年に殴られるなど何度も登場する印象的な場所。道渓天主教会(壁に白いふちどりがあるように見えている建物)の裏側。


薬局(跡)と踏切


 スヨン(チャン・シニョン)がひとりで店番をしている薬局。折にふれて立ち寄るチェ・ミンシクは彼女と過ごすひと時に癒しを感じている。薬局の前にある踏切はチェ・ミンシクが車の中から道渓中学への道を聞くシーンでまず登場し、遮断機の脇でおばあさん達が露店を開いているなど重要な場所だが、鉄道の高架化工事のため薬局や左右にあった店舗・住宅は取り壊されてしまった。この場所は最後まで見当がつかず、踏切のことならもしかして知っているのでは? と入った道渓の駅員が教えてくれた場所。道渓の中心部からかなり東に行った所。

薬局側から                  逆から薬局のあった方向



道渓電算情報高校


 チェ・ミンシクがブラスバンド指導のため赴任するのは道渓中学という設定で、映画の撮影地という大きな看板も道渓中学にあるが、実際に使われたのはその向かいにある道渓電算情報高校。雪の校庭シーンで写る校舎の3階右端がブラスバンドの部室。鉄製の扉には鍵がかかっていて、中を覗くことはできなかった。



道渓中学校


 トランペットを吹く少年を演じるイ・ジェウンは「殺人の追憶」「僕らの落第先生」「大統領の理髪師」「愛してるマルスンさん」などに出演して、今一番活躍している子役。彼はソウルから道渓中学に転校して撮影に打ち込んだという。またバンドのほとんどのメンバーは実際の道渓中学ブラスバンド部員。
 校名のプレートは以前のものが使われているものの、校門は新しくなっている。



韓国館成人ナイトクラブ


 少年のおばあさんの入院・治療費を稼ぐためにチェ・ミンシクが派手なジャケットを着せられてサックス演奏のアルバイトをするナイトクラブ。道渓駅前商店街のなかにあり、通りかかった中学生がモニターに写っているチェ・ミンシクの姿を見つける。



道渓炭坑


 坑道からトロッコに乗って出てくる炭坑夫たちをチェ・ミンシク指揮の道渓中学校ブラスバンドが雨の降る中演奏で迎える場面。演奏を続けるバンドのまわりに炭坑夫の人垣ができていく。
 道渓は良質な無煙炭の産地として栄えたが、石炭産業の斜陽化とともにさびれてしまった。しかし採掘作業は今も続いている。



坂道


 ケニーGにあこがれているブラスバンド部員の中学生とチェ・ミンシクが話しながら歩いて行く車道沿いの坂道。背景の山腹に炭坑の設備が写っている。


道渓への行き方 映画「四月の雪」のサムチョク市から38号線をテペク市方面へ走る。サムチョク中心部から約30km。トゲという標識に従って左折するとトゲ駅前に出る。個々の場所の行き方はとても説明できないので、興味のある方はメールでお問い合わせください。地図をお送りします。



SK注油所


 チェ・ミンシクと友達の乗った車が通りかかった車(少年を乗せた恋人の車)の後について走ってようやく町にたどり着くという場面の背景になっている。トゲからテペク方面に少し走った場所で、このあたりはガソリンスタンドがほとんどないのですぐわかる。



トンリ注油所、トンリ・カーセンター


 チェ・ミンシクが調子の悪い車をみてもらう自動車修理工場。そこで働いている青年は薬局の娘スヨンに思いをよせている。トランペットの少年はその隣にあるトンリ注油所でアルバイトしている。トゲ方面からテペク市に入ってすぐの踏切を渡った場所。ここもまたSKの注油所で、ここを探そうとして濃霧で気づかず、テペク駅まで行ってしまって引き返して来た。



チュアム・ビーチ


 チェ・ミンシクとチャン・シニョンが車を停めて、刺身屋で食事をする(焼酎を飲んでいたがいいのか? 冒頭でも取締カメラに石を投げているし、交通違反常習者? )シーンで使われている。ドラマ「冬のソナタ」でもこの海岸で撮影した場面があり、『春が来れば』と同じ岩が背景に使われている。海岸にズラッと並んでいる刺身屋のなかにふたりが食事した店がある。
 映画の後半でチェ・ミンシクと友達が食事したのもその店の同じ2階角の席。友達との食事シーンはチャン・シニョンの時とは違う角度から撮影されていて、チュアム・ビーチとチュンサン・ビーチを隔てている岩がバックに写っている。



チュンサン・ビーチ


 おばあさんを亡くした少年がチェ・ミンシクの作曲したメロディーをトランペットで吹く夕暮れの浜辺と全国大会を終えた部員たちが波打ち際ではしゃぐシーンはどちらも同じチュンサン・ビーチで撮影されている。背景に名勝「チョデパウィ(燭台岩)」が見える。「チョデパウィ」はチュアム・ビーチにあるが、島陰になるためこの映画のような景色はチュンサン・ビーチからでないと見えない。チュンサン・ビーチはチュアムビーチのすぐ隣にあたるが、岩が間をさえぎっているため直接歩いて行くことはできず、サムチョク・ビーチ方面から遠回りして行くしか方法がない。



蚕室住公1団地


 ポスターにもなっているラストシーンでチェ・ミンシクがソウルに戻り、満開の桜の下で恋人に電話する場面。オリンピック・スタジアムの隣のブロックにあたるチャムシル(蚕室)住公1団地で撮影された。しかし、この古い住公団地はすべて取り壊され、新しく30階建ての高層住宅群を建てるための工事が始まっている。エンド・クレジットから蚕室住公1団地の62棟とわかっていたので、一番簡単と思った場所だったが・・・。


行き方 地下鉄2号線「総合運動場」駅8番出口から東へ。オリンピックに使われたスタジアムや体育館の隣のブロック。駅にある周辺見取り図にはまだ昔の住公1団地のイラストが残っていた。(06年3月)


全州ソリ文化の殿堂

 ブラスバンドの全国大会が開かれる場所。「スカーレット・レター」でハン・ソッキュの妻がコンサートに出演する場面にも使われている。コンサート後のパーティもここのロビー。

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