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第二章:Operaの魅力(1)

第二章:Operaの魅力では他のブラウザとの差異を伝えるため、Operaの機能を網羅するのではなく他のブラウザではあまり見られない機能について解説しています。

独自エンジン

Operaの最大の特徴は独自のレンダリングエンジンを持っていることではないでしょうか。

同じタブブラウザのDonutシリーズやSleipnir(のメインエンジン)はIEのエンジン、FirefoxBagelはGeckoエンジンを利用してWebページのレンダリングを行っていますが、Operaはそのどちらとも違うエンジンを独自に搭載しています。

レンダリングエンジンの違いは描画の結果やレンダリング速度、機能に差異をもたらしますが、Operaのエンジンを使うメリットとしてはOperaのエンジンがウェブ関連技術の標準化を行うW3Cの勧告により多く、より正確に準拠していることがあります。(対IE比)

Operaはバージョン9にてCSS2.1を正確に解釈出来ているかテストするAcid2 Testもクリアしています。
Acid2 Testレンダリング結果Opera 9 Beta2とInternet Explorer 6

ウェブ標準に準拠した文書・データは様々なOS、ブラウザの壁を越えて閲覧することができ、再利用性が高く、アクセシビリティにも優れています。
そういった技術を正確にフォローすることでOperaは万人がその恩恵にあずかれるウェブ環境を推進していると言えます。

さらに言えばOperaを使うユーザが増えることでウェブ標準から外れたページが淘汰されていくという面もあるでしょう。

しかし現在のOperaのシェアからすると独自エンジンを搭載していることは諸刃の剣でもあります。
今も多くのウェブページはIE(とせいぜいFirefox)でしか表示・動作確認をされていないので、Operaでは見た目が崩れる、動作がうまくいかないページが残念ながらまだまだ存在します。

最小フォントサイズ

Operaでは表示するフォントサイズの下限を設定することが出来ます。

サイトによっては非常に小さなフォントサイズを設定しているところもありますが、最小フォントサイズを設定しておけばそれより小さいサイズのテキストを自動的に設定サイズまで拡大します。
この値を設定しておけば目を凝らさなければならないような細かい文字とは無縁のブラウジングが可能になります。

※(ズーム100%での設定なので、ズーム機能で縮小した場合はこの設定サイズより文字サイズが小さくなることがあります。)

Extensible Rendering Architecture(ERA)で横スクロール不要

幅の大きな画像を使用していたり、ウェブサイトのデザインで幅を絶対値で指定していたりするとサイトの横幅が描画領域の幅を超え、横スクロールが必要になるページがあります。

通常のマウスのスクロールボタンでは上下のスクロールしかできないので、横スクロールするには横スクロールバーを利用するか、ミドルクリックでオートスクロールを使う必要があり非常に億劫です。

Operaではズーム機能が対策として使えますが、ブラウジング画面の幅を大きく超えるページでは横スクロールを出さないほど縮小すると文字が小さくなりすぎて可読性が損なわれてしまいます。

このようなときに威力を発揮するのがExtensible Rendering Architecture(ERA)です。
この機能は横スクロールが発生したページで表示メニューから「ウィンドウ幅で表示」を選択すると有効にできます。

ERAでは画像の縮小、文字の縮小、幅の指定値の縮小、テーブルの解体などさまざまな手段を使って横スクロールが発生しないように描画してくれます。

ズーム100%でリンク先を表示した画像
これはWindows VISTA試作版のスクリーンショットを見ることができるサイト(画像が多く非常に重たいサイトです。ナローバンドの方は注意)を表示させた時の画面の一部です。(スクリーンショットとコメントの間が開いてしまったので寄せてありますが縮尺はいじっていません。)

スクリーンショットの画像サイズが1680 x 1050 ピクセルと巨大なため、多くのディスプレイで横スクロールが発生してしまいます。

30%まで縮小した画面
そこで画像全体を見るため30%まで縮小してみると、今度はコメントの文字が判読できないサイズまで縮んでしまっています。

ERAを適用した画面
一方これは同じサイトでERAを有効にした時の画面の一部です。(スクリーンショットとコメントの間が開いてしまったので寄せてありますが縮尺はいじっていません。)
画面の幅を超える画像のみが30%に縮小したときのように小さくされ、文字サイズは縮小されていません。

このようにERAは単に横スクロールを出さないよう縮小するのではなく、幅を超える構成要素のみに働きかけてくれる便利な機能です。

google検索結果を幅100ピクセル以下で表示
ERAを使えばこのように100ピクセルを切る表示サイズでも文字情報なら横スクロール不要で表示させることができます。

またERAではこのようにだんだん文字を小さくしていくので読みづらくなるページもありますが、ERAはズーム機能と併用できるのでERAを有効にしつつ拡大してやれば横スクロールを出さずに読みやすい文字サイズにすることができます。(画像の右側がERA+150%ズーム)

関連ページ

Flash demos - Fit to window width, ERA(opera.com) (フラッシュを使用しています)

Opera 8 でサポートされるウェブ仕様(jp.opera.com)

Web::Blogoscope: Web標準準拠の重要性

Original: 2006-1-1; updated: 2007-1-28; manatee, dark_ganacheATMARKyahoo.co.jp.